JP2002527432A - ドーパミンd3受容体のモジュレーター(抗精神病薬)として有用な2,3−ジヒドロ−1h−イソインドール誘導体 - Google Patents

ドーパミンd3受容体のモジュレーター(抗精神病薬)として有用な2,3−ジヒドロ−1h−イソインドール誘導体

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JP2002527432A JP2000575856A JP2000575856A JP2002527432A JP 2002527432 A JP2002527432 A JP 2002527432A JP 2000575856 A JP2000575856 A JP 2000575856A JP 2000575856 A JP2000575856 A JP 2000575856A JP 2002527432 A JP2002527432 A JP 2002527432A
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Abstract

(57)【要約】 式(I): 【化1】 [式中、Rは水素原子またはC1−4アルキル基を示し;qは1または2であり;Aは式(a)、(b)、(c)または(d)の基を示し、ここに、Arは置換されていてもよいフェニル環または置換されていてもよい5−もしくは6−員の芳香族複素環式環、または置換されていてもよい二環式環系を示し;ArおよびArは各々、独立して、置換されていてもよいフェニル環または置換されていてもよい5−もしくは6−員の芳香族複素環式環を示し;Yは結合、−NHCO−、−CONH−、−CH−または−(CH(CH−を示し、ここに、YはO、S、SOまたはCOを示し、mおよびnは各々、m+nの和が0または1であるように0または1を示し;但し、Aが式(a)の基を示す場合、カルボキサミド部分に対してオルト位でArに存在するいずれかの置換基は、必ず水素またはメトキシ基であり;rおよびsは独立して、rおよびsの和が1ないし4の整数になるような0ないし3の整数を示し;Vは結合、OまたはSを示す]で示される化合物およびその塩。式(I)の化合物およびその塩は、ドーパミン受容体、特に、D受容体に対してアフィニティーを有し、それゆえ、D受容体の調節が有益な病状の治療において、例えば、抗精神病薬としての可能性がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、新規な2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール誘導体、それらの
製法、それらを含有する医薬組成物および治療におけるドーパミンD受容体の
モジュレーターとして、特に抗精神病薬としてのそれらの使用に関する。
【0002】 (背景技術) 米国特許第5,294,621号は、式:
【化7】
【0003】 [式中、
【化8】 は置換されていてもよいチエニルまたは置換されていてもよいフェニル環であり
;R、RおよびRは、各々、とりわけ水素であり;Xは、とりわけ(CH NRCOであり;mは2−4であり;Arは置換されていてもよい複
素環式環または置換されていてもよいフェニル環である] で示されるテトラヒドロピリジン誘導体を記載している。該化合物は、抗不整脈
剤として有用であると言われている。
【0004】 EPA431,580は、式:
【化9】 [式中、RはOR、NRまたはN(OR)Rであり、RおよびR はとりわけ水素、低級アルキル、アロイルまたはヘテロアロイルであり;mは
0、1または2であり;Rは水素、アリールまたは種々のヘテロアリール基で
あり;nは0または1−4であり;Rは:
【化10】 である] で示される化合物を記載している。該化合物は、抗精神病薬、抗高血圧薬として
有用なドーパミン作動性薬剤であり、高プロラクチン血症に関連する病状および
いくつかの中枢神経系障害の治療に有用であると言われている。
【0005】 WO95/10513は、エストロゲンアゴニストとしてベンゾチオフェン誘
導体および関連化合物を記載している。 WO97/43262およびWO98/06699は、テトラヒドロイソキノ
リン誘導体をドーパミンD受容体に対しアフィニティーを有するとして記載し
ている。
【0006】 発明者らは、この度、ドーパミン受容体、特にD受容体に対するアフィニテ
ィーを有し、よって、D受容体の調節が有益である病状の治療において、例え
ば、抗精神病薬としての可能性がある一連の2,3−ジヒドロ−1H−イソイン
ドール誘導体を見出した。
【0007】 (発明の開示) 第一の態様において、本発明は式(I):
【化11】
【0008】 [式中: Rは、水素またはハロゲン原子;ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオ
ロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ペン
タフルオロエチル、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アリールC1−4 アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルコキシC1−4アルキル、C 3−6 シクロアルキルC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイル、C1−4
ルコキシカルボニル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルキルスルホニ
ルオキシ、C1−4アルキルスルホニルC1−4アルキル、アリールスルホニル
、アリールスルホニルオキシ、アリールスルホニルC1−4アルキル、C1−4 アルキルスルホンアミド、C1−4アルキルアミド、C1−4アルキルスルホン
アミドC1−4アルキル、C1−4アルキルアミドC1−4アルキル、アリール
スルホンアミド、アリールカルボキサミド、アリールスルホンアミドC1−4
ルキル、アリールカルボキサミドC1−4アルキル、アロイル、アロイルC1− アルキル、またはアリールC1−4アルカノイル基;基ROCO(CH 、RCON(R)(CH、RNCO(CHまたはRNSO(CH(ここに、RおよびRは各々、独立して、水素原
子またはC1−4アルキル基を示すか、またはRはC3−6アザシクロア
ルカンまたはC3−6(2−オキソ)アザシクロアルカン環の一部を形成し、p
は0または1ないし4の整数を示す);または基Ar−Z(ここに、Ar
置換されていてもよいフェニル環または置換されていてもよい5−もしくは6−
員の芳香族複素環式環を示し、Zは結合、O、SまたはCHを示す)から選択
される置換基を示し;
【0009】 Rは水素原子またはC1−4アルキル基を示し; qは1または2であり; Aは式(a)、(b)、(c)または(d):
【化12】 (式中、Arは置換されていてもよいフェニル環または置換されていてもよい5
−もしくは6−員の芳香族複素環式環、または置換されていてもよい二環式環系
を示し; ArおよびArは各々、独立して、置換されていてもよいフェニル環また
は置換されていてもよい5−もしくは6−員の芳香族複素環式環を示し;
【0010】 Yは結合、−NHCO−、−CONH−、−CH−または−(CH (CH−を示し、ここに、YはO、S、SOまたはCOを示し、m
およびnは各々、m+nの和が0または1であるように0または1を示し;但し
、Aが式(a)の基を示す場合、カルボキサミド部分に対してオルト位でArに
存在するいずれかの置換基は必ず、水素またはメトキシ基であり; rおよびsは独立して、rおよびsの和が1ないし4の整数になるように0な
いし3の整数を示し; Vは結合、OまたはSを示す)で示される基を意味する] で示される化合物およびその塩を提供する。
【0011】 (発明を実施するための最良の形態) 上記の式(I)の化合物において、アルキル基または部分は直鎖または分枝鎖
であってもよい。使用できるアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、n
−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルおよびそのいずれかの分枝異性体、例え
ば、イソプロピル、t−ブチル、sec−ブチルなどを包含する。
【0012】 RがアリールC1−4アルコキシ、アリールスルホニル、アリールスルホニ
ルオキシ、アリールスルホニルC1−4アルキル、アリールスルホンアミド、ア
リールカルボキサミド、アリールスルホンアミドC1−4アルキル、アリールカ
ルボキサミドC1−4アルキル、アロイル、アロイルC1−4アルキルまたはア
リールC1−4アルカノイル基である場合、アリール部分は、置換されていても
よいフェニル環または置換されていてもよい5−もしくは6−員の複素環式環か
ら選択されうる。基Rにおいて、アリール部分は、水素、ハロゲン、アミノ、
シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルキルアミノ、C1−4ジアルキルアミ
ノ、C1−4アルキルアミド、C1−4アルカノイルまたはRNCO(こ
こに、RおよびRの各々が独立して水素原子またはC1−4アルキル基を示
す)から選択される1以上の置換基によって置換されていてもよい。
【0013】 式(I)の化合物中に存在するハロゲン原子は、フッ素、塩素、臭素またはヨ
ウ素であってもよい。 qが2の場合、置換基Rは同一であるかまたは異なっていてもよい。 基Ar、Ar、ArまたはArのいずれかに関して定義されたような置
換されていてもよい5−または6−員の複素環式芳香族環は、O、NまたはSか
ら選択される1から4個のヘテロ原子を含有しうる。環が2−4個のヘテロ原子
を含有する場合、1つは、好ましくは、O、NおよびSから選択され、残りのへ
テロ原子は、好ましくはNである。5および6−員複素環式基の例には、フリル
、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサジア
ゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、トリアゾリル、トリアジニル、ピリダジル
、ピリミジニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ピラジニルおよびピラゾリ
ルが包含される。
【0014】 Arに関する二環式、例えば、二環式芳香族または複素環式芳香族環系の例に
は、ナフチル、インダゾリル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、
ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソキサ
ゾリル、ベンゾイソチアゾリル、キノリニル、キノキソリニル、キナゾリニル、
シンノリニル、イソキノリニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジル、ピロロ[
3,2−b]ピリジル、ピロロ[3,2−c]ピリジル、チエノ[3,2−b]
チオフェニル、1,2−ジヒドロ−2−オキソ−キノリニル、3,4−ジヒドロ
−2−オキソ−4H−ベンゾオキサジニル、1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3
H−インドリルが包含される。
【0015】 環Ar、ArまたはArは各々、独立して、水素またはハロゲン原子、あ
るいはヒドロキシ、オキソ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C1−4
ルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキレンジオキシ、C1−4アルカノ
イル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルキルスルフィニル、C1−4 アルキルチオ、RSON(R)−、RNSO−、RN−、
NCO−またはRCON(R)−基(ここに、RおよびRの各
々が独立して、水素原子またはC1−4アルキル基を示すか、またはR
一緒になって、C3−6アルキレン鎖を形成する)から選択される1以上の置換
基によって置換されていてもよい。
【0016】 別法で、ArおよびArは、C1−2アルキルまたはRN−基(ここ
に、RおよびRは上記のとおりである)によって置換されていてもよい1以
上の上記の5−または6−員複素環式環によって置換されていてもよい。 基ArおよびArにおいて、互いにオルト位の置換基が連結して、5−また
は6−員環を形成してもよい。
【0017】 薬剤に使用する場合、式(I)の塩が生理学上許容されるべきであることは明
らかであろう。適当な生理学上許容される塩は、当業者に明らかであり、例えば
、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸またはリン酸;および有機酸
、例えば、コハク酸、マレイン酸、酢酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、安息香
酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸またはナフタレンスルホン酸を
用いて形成される酸付加塩を包含する。他の生理学上許容されない塩、例えば、
蓚酸塩を、例えば、式(I)の化合物の単離に用いてもよく、それは本発明の範
囲に含まれる。また、式(I)の化合物の溶媒和物および水和物も本発明の範囲
内に含まれる。
【0018】 式(I)のある特定の化合物は、1当量以上の酸と酸付加塩を形成し得る。本
発明は、その範囲内に、全ての可能な化学量論的およに非化学量論的形態を包含
する。 式(I)の化合物は、シクロヘキシル環の配置に関して、シス−およびトラン
ス−異性体の形態で存在することができる。Aが基(c)を示す場合、化合物は
、二重結合の周囲の幾何異性体として存在していてもよい。本発明は、その範囲
内に混合物を含むかかる異性体の全てを含む。好ましくは、本発明の化合物は、
シクロヘキシル環に関してトランス配置である。Aが基(c)を示す式(I)の
化合物の場合、二重結合のトランス幾何配置が好ましい。
【0019】 式(I)の化合物において、好ましくは、Rはハロゲン原子、メチル、シア
ノ、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、メチルスルホニルオキシまた
はトリフルオロメトキシ基から選択される置換基を示す。好ましくは、qは1で
ある。Rは好ましくは、水素原子である。 基Aは好ましくは、式(a)、(b)または(c)である。(a)に関して、
Arの好ましい例は、置換されていてもよいインドリル、ピラゾロ[1,5−a
]ピリミジル、シンノリニル、キノリニル、ベンゾ[b]フラニルまたはピロロ
ピリジルを包含する。(c)に関して、好ましい例は、置換されていてもよいフ
ェニル基である。
【0020】 また、好ましくは、環Ar、ArまたはArは各々、独立して、水素また
はハロゲン原子、シアノ、メトキシ、メチレンジオキシ、アセチル、アセチルア
ミノ、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メチルアミノスルホニル、
メチルスルホニルアミノまたはメチルアミノカルボニル基から選択される1以上
の置換基によって置換されていてもよい。 式(I)の化合物に包含されるある特定の置換された複素環式芳香族環系は、
1以上の互変体形態で存在していてもよい。本発明は、その範囲内に混合物を含
む全てのかかる互変体形態を包含する。
【0021】 本発明の特定の化合物は、特に例示されているものを包含し、下記に挙げる。
これらの化合物は、それらの遊離塩基の形態またはその生理学上許容される塩の
形態、特に、一塩酸塩またはモノメシレート塩であってもよい。
【0022】 本発明は、また: (a)式(II):
【化13】 式(II) [式中、R、Rおよびqは上記のとおりである] で示される化合物を式(III): A−COX 式(III) [式中、Aは上記のとおりであり、Xはハロゲン原子または活性化エステルの残
基である] で示される化合物と反応させるか;
【0023】 (b)式(I)の化合物を調製するには、一酸化炭素および触媒、例えば、ト
ランス−ビス−トリフェニルホスフィンパラジウム(II)ブロミドの存在下で
式(II)の化合物を化合物A−BrまたはA−IまたはA−OSOCF
反応させるか; (c)RがAr−Zであって、Zが結合である式(I)の化合物を調製す
るには、式(IV):
【化14】 式(IV) [式中、RおよびAは上記のとおりであり、1のR1aは基W(ここに、Wは
ハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基であるか、またはW
はホウ素誘導体、例えば、ボロン酸官能基またはトリアルキルスタンニルのよう
な金属官能基、例えば、ハロゲン化亜鉛またはハロゲン化マグネシウムから選択
される基Mである)を示し、qが2である場合、他のR1aはRである] で示される化合物を化合物Ar−W(ここに、Wが基Mである場合、W
ハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基であり、またはWが
ハロゲン原子もしくはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基である場合、W は基Mである)と反応させるか;
【0024】 (d)RがAr−Zであって、ZがOまたはSである式(I)の化合物を
調製するには、式(V):
【化15】 式(V) [式中、RおよびAは上記のとおりであり、1のR1bは基ZHを示し、qが
2である場合、他のR1bはRを示す] で示される化合物を基Arを導入するための試薬と反応させるか;
【0025】 (e)Yが結合である式(I)の化合物を調製するには、式(VI):
【化16】 式(VI) [式中、R、R、Ar、Wおよびqは上記のとおりである] で示される化合物を化合物Ar−W(ここに、Wが基Mである場合、W
ハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基であり、またはWが
ハロゲン原子もしくはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基である場合、W は基Mである)と反応させるか;
【0026】 (f)式(I)の1の化合物を式(I)の異なる化合物に相互変換し、例えば
、(i)Rが水素を示す式(I)の化合物をアルキル化するか、(ii)1の
をアルコキシ(例えば、メトキシ)からヒドロキシへ変換するか、または(
iii)Rをヒドロキシからスルホニルオキシ、例えば、アルキルスルホニル
オキシまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシへ変換するか;(iv)Yが
Sを示す化合物をYがSOを示す化合物へ変換するか、または(v)YをCO
からCHへ変換し; (g)常法、例えば、クロマトグラフィーまたは結晶化によって、式(I)の
化合物のシス−およびトランス−異性体を分離し、 その後、式(I)の塩を形成させてもよいことを特徴とする式(I)の化合物
の製法を提供する。
【0027】 工程(a)はアミド結合の形成のための常法によってもたらされてもよい。X
が活性化エステルの残基である場合、これは、例えば、1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドのようなカルボジイミドと共に形成さ
れてもよい。該反応は、ジクロロメタンのような溶媒中で行ってもよい。
【0028】 工程(c)による式(IV)の化合物とArとの反応、または工程(e
)による式(VI)の化合物とAr−Wとの反応は、遷移金属、例えば、二
塩化ビス−トリフェニルホスフィンパラジウムまたはテトラキス−トリフェニル
ホスフィンパラジウム(0)のようなパラジウム触媒の存在下でもたらされても
よい。MがB(OH)のようなボロン酸官能基を示す場合、反応は、塩基性条
件下、例えば、ジオキサンのような適当な溶媒中における水性炭酸ナトリウムを
用いて行われてもよい。Mがトリアルキルスタンニルである場合、反応は、キシ
レンまたはジオキサンのような不活性溶媒中、所望によりLiClの存在下で行
われてもよい。Mがハロゲン化亜鉛またはハロゲン化マグネシウムである場合、
反応は、テトラヒドロフランのような非プロトン性溶媒中でもたらされてもよい
。置換基Wは、好ましくは、臭素のようなハロゲン原子、またはトリフルオロメ
チルスルホニルオキシのようなスルホニルオキシ基であり;Wは、好ましくは
トリアルキルスタンニルまたはB(OH)のような基Mである。
【0029】 工程(d)において、基Arを導入するための試薬は、好ましくは、式Ar −Hal(ここに、Halはハロゲン原子である)の化合物である。ジメチル
ホルムアミドのような溶媒中、炭酸カリウムのような塩基の存在下で反応を行っ
てもよい。 工程(f)による相互変換反応は、当該分野で周知の方法を用いて行ってもよ
い。
【0030】 式(II)の化合物は、式(VII):
【化17】 式(VII) [式中、Rおよびqは上記のとおりである] で示される化合物の対応するケトンへの変換、次いで、還元的アミノ化によって
調製してもよい。これは、(i)水性酸の存在下でのケタールのケトンへの変換
;次いで(ii)RNHまたは酢酸アンモニウムを還元剤の存在下で用いる
ケトンの還元的アミノ化について当該分野で周知の方法によって行ってもよい。
使用できる適当な還元剤は、酸性条件下または触媒的水素添加下で水素化ホウ素
ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウムまたはトリアセトキシ水素化ホウ素
ナトリウムを包含する。都合のよいことには、反応をメタノール、エタノールま
たはジクロロエタンのような溶媒中で行うことができる。
【0031】 式(VII)の化合物は、それ自体、式(VIII):
【化18】 式(VIII) [式中、Rおよびqは上記のとおりである] で示される化合物を式(IX):
【化19】 式(IX) で示される化合物と還元剤の存在下で反応させることによって調製してもよい。
使用できる適当な還元剤は、酸性条件下または触媒的水素添加下で水素化ホウ素
ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウムまたはトリアセトキシ水素化ホウ素
ナトリウムを包含する。都合のよいことには、反応をエタノールまたはジクロロ
エタンのような溶媒中で行うことができる。
【0032】 式(II)の化合物の個々のシス−およびトランス−異性体は、シス−または
トランス−4−アミノ−シクロヘキサン酢酸(T.P. Johnsonら、J. Med. Chem.
1997, (20), 279-290)から出発し、次いで、当該分野で周知の方法を用いて官
能基相互交換および/または保護して、式(X):
【化20】 式(X) [式中、Rは上記のとおりであり、Pは保護基、例えば、トリフルオロアセチ
ルまたはtert−ブトキシカルボニルである] で示される化合物の個々のシス−またはトランス−異性体を得ることによって調
製してもよい。上記のような還元剤の存在下における式(X)の化合物と式(V
III)の化合物とのその後の反応、次いで、標準方法を用いる脱保護により、
が上記のとおりである式(II)の化合物の個々の異性体を得る。
【0033】 式(III)の化合物は既知であるか、または標準方法を用いて調製できる。 式(IV)、(V)または(VI)の化合物は、上記の(a)、(b)、(c
)および(d)と類似の工程によって調製してもよい。化合物Ar、Ar およびArHalは、商業上入手可能であるか、または標準方法によっ
て調製できる。式(VIII)の化合物は文献において既知であるか、または既
知の方法によって調製できる。式(IX)の化合物は、同様に、文献において既
知である。
【0034】 式(I)の化合物は、ドーパミン受容体、特にD受容体に対してアフィニテ
ィーを示すことが見出され、かかる受容体の調節を必要とする病態、例えば、精
神病の治療に有用であると予想される。式(I)の化合物は、また、ドーパミン
よりもD受容体に対して大きいアフィニティーを有することが見出された
。現在、入手可能な抗精神病薬(神経弛緩薬)の治療効果は、一般に、D受容
体の遮断を経て作用すると考えられるが;該メカニズムは、また、多くの神経弛
緩薬と関連した望ましくない錐体外路副作用(eps)の原因であると考えられ
る。理論に縛られることなく、近年特徴付けられたドーパミンD受容体の遮断
は有意なepsを伴わずに有益な抗精神病活性を生じさせ得ることが示唆された
(例えば、Sokoloffら、Nature, 1990; 347: 146-151;およびSchwartzら、Clin
ical Neuropharmacology,Vol16, No.4, 295-314, 1993参照)。本発明の好まし
い化合物は、したがって、ドーパミンD受容体よりドーパミンD受容体に対
して高いアフィニティーを有する化合物である(かかるアフィニティーは、標準
的な方法、例えば、クローン化ドーパミン受容体を用いて測定できる)。該化合
物は、有益には、D受容体の選択的モジュレーターとして使用してもよい。
【0035】 式(I)の化合物は、例えば、精神***病、***情動障害、精神病性鬱病、躁
病、偏執症および妄想障害の治療において、抗精神病薬として使用できる可能性
がある。さらに、それらは、パーキンソン病、特にL−DOPAおよびおそらく
ドーパミン作動性アゴニストのような化合物を用いるパーキンソン病の治療の補
助的治療として、長期間の使用においてこれらの治療によって経験される副作用
を減少させるために有益である(例えば、Schwartzら、Brain Res. Reviews, 19
98, 26, 236-242参照)。D受容体の局在性から、該化合物がD受容体が関
与することが示唆されている物質濫用の治療に有益であることも考えられた(例
えば、Levant, 1997, Pharmacol. Rev., 49, 231-252参照)。かかる物質濫用の
例は、アルコール、コカインおよびニコチン中毒を包含する。該化合物によって
治療されうる他の病状は、パーキンソン病、神経弛緩薬によって誘発されるパー
キンソン症候群および遅発性ジスキネジアのようなジスキネジー障害;鬱病;不
安、アルツハイマー病のような記憶障害を包含する認識障害、摂食障害、性的不
全、睡眠障害、嘔吐、運動障害、強迫神経障害、健忘症、攻撃性、自閉症、眩暈
、痴呆、概日リズム障害および胃部運動性障害、例えば、IBSを包含する。
【0036】 したがって、さらなる態様において、本発明は、ドーパミンD受容体の調節
を必要とする病状、例えば、精神***病のような精神病の治療法であって、その
必要のある対象に有効量の式(I)の化合物またはその生理学上許容される塩を
投与することを特徴とする方法を提供する。 本発明は、また、ドーパミンD受容体の調節を必要とする病状、例えば、精
神***病のような精神病の治療薬の製造における式(I)の化合物またはその生
理学上許容される塩の使用を提供する。 したがって、さらなる態様において、本発明は、ドーパミンD受容体の調節
を必要とする病状、例えば、精神***病のような精神病の治療法であって、その
必要のある対象に有効量の式(I)の化合物またはその生理学上許容される塩を
投与することを特徴とする方法を提供する。 本発明は、また、ドーパミンD受容体の調節を必要とする病状、例えば、精
神***病のような精神病の治療薬の製造における式(I)の化合物またはその生
理学上許容される塩の使用を提供する。
【0037】 本発明によるDアンタゴニストの好ましい使用は、精神***病のような精神
病の治療における。
【0038】 薬剤における使用の場合、本発明の化合物は、通常、標準的な医薬組成物とし
て投与される。したがって、本発明は、さらなる態様において、式(I)の新規
な化合物またはその生理学上許容される塩と生理学上許容される担体を含んでな
る医薬組成物を提供する。 式(I)の化合物は、いずれかの都合のよい方法、例えば、経口、非経口、バ
ッカル、舌下、鼻、直腸または経皮投与によって、それに適応した医薬組成物に
よって投与してもよい。
【0039】 経口投与される場合に活性な式(I)の化合物およびそれらの生理学上許容さ
れる塩は、液体または固体、例えば、シロップ、懸濁液またはエマルジョン、錠
剤、カプセルおよびロゼンジとして処方できる。 液体製剤は、一般に、適当な液体担体、例えば、水、エタノールまたはグリセ
リンのような水性溶媒あるいはポリエチレングリコールまたは油のような非水性
溶媒中の化合物または生理学上許容される塩の懸濁液または溶液からなる。また
、製剤は、懸濁化剤、防腐剤、フレーバーまたは着色料を含有していてもよい。
【0040】 錠剤の形態の組成物は、固形製剤の調製に慣用的に使用されるいずれかの適当
な医薬担体を用いて調製できる。かかる担体の例は、ステアリン酸マグネシウム
、デンプン、ラクトース、シュークロースおよびセルロースを包含する。 カプセルの形態の組成物は、慣用のカプセルに包む手法を用いて調製できる。
例えば、活性成分を含有するペレットは、標準的な担体を用いて調製でき、次い
で、ハードゼラチンカプセルに充填でき;別法では、分散液または懸濁液をいず
れかの適当な医薬担体、例えば、水性ゴム、セルロース、ケイ酸塩または油を用
いて調製でき、次いで、分散液または懸濁液をソフトゼラチンカプセル中に充填
できる。
【0041】 典型的な非経口組成物は、滅菌水性担体または非経口的に許容される油、例え
ば、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、レシチン、落花生油また
はゴマ油中における化合物または生理学上許容される塩の溶液または懸濁液から
なる。別法では、溶液を凍結乾燥でき、次いで、投与直前に適当な溶媒で復元で
きる。
【0042】 鼻投与のための組成物は、都合のよいことには、エーロゾル、滴剤、ゲルおよ
び粉剤として処方してもよい。エーロゾル製剤は、典型的には、生理学上許容さ
れる水性または非水性溶媒中の活性物質の溶液または希薄な懸濁液を含み、通常
、噴霧装置で使用するためのカートリッジまたは詰め替え用品の形態をとること
ができる密封した容器中の滅菌形態で一回の投与量または複数の投与量で提供さ
れる。別法では、密閉した容器は、単一投与量鼻吸入器のような単一の投薬装置
または容器の内容物が空になるとすぐに処分することが意図された測定器付きバ
ルブを備え付けたエーロゾルディスペンサーであってもよい。投薬形態がエーロ
ゾルディスペンサーを含む場合、それは、圧縮空気のような圧縮ガスまたはフル
オロクロロ炭化水素のような有機プロペラントであり得るプロペラントを含有す
るであろう。エーロゾル投薬形態は、また、ポンプ噴霧器の形態をとることがで
きる。
【0043】 バッカルまたは舌下投与に適する組成物は、活性成分が砂糖およびアラビアゴ
ム、トラガカントゴム、またはゼラチンおよびグリセリンのような担体と処方さ
れる錠剤、ロゼンジおよび香錠を包含する。 直腸投与用組成物は、都合のよいことには、ココアバターのような通常の坐剤
基部を含有する坐剤の形態である。 経皮投与に適する組成物は、軟膏、ゲルおよびばんそこうを包含する。 好ましくは、組成物は、錠剤、カプセルまたはアンプルのような単位投与形態
である。
【0044】 経口投与のための各投薬単位は、好ましくは、1〜250mg(非経口投与の
場合、好ましくは0.1〜25mgを含有する)の式(I)の化合物または遊離
の塩基として計算されたその生理学上許容される塩を含有する。 本発明の生理学上許容される化合物は、通常、例えば、式(I)の化合物また
は遊離の塩基として計算されたその生理学上許容される塩の1mg〜500mg
、好ましくは10mg〜400mg、例えば、10〜250mgの経口投与量ま
たは0.1mg〜100mg、好ましくは0.1mg〜50mg、例えば、1〜
25mgの静脈内、皮下または筋内投与量で、該化合物を一日に1〜4回投与す
る一日の投与計画(成人患者用)で投与されるであろう。適当には、化合物は、
連続的治療の期間、例えば、1週間以上投与されるであろう。
【0045】 生物学的試験方法 選択的にヒトDドーパミン受容体に結合する化合物の能力をクローン化した
受容体へのそれらの結合を測定することによって明らかにできる。CHO細胞に
おいて発現したヒトDドーパミン受容体に結合する[125I]ヨードスルピ
リド(iodosulpride)の置換に関する試験化合物の阻害定数(Ki)を以下のよ
うに決定した。細胞系統は、細菌、真菌およびマイコプラズマの混入がないこと
が明らかにされ、各貯蔵物を液体窒素中で凍結保存した。培養物は、単層として
かまたは標準細胞培養培地中の懸濁液中で生育させた。細胞は、削り取ることに
よって(単層から)かまたは遠心分離(懸濁培地から)によって回収し、リン酸
緩衝化セーライン中に懸濁させることによって2〜3回洗浄し、次いで、遠心分
離によって収集した。細胞ペレットを−40℃で凍結保存した。粗細胞膜をホモ
ジナイズ、次いで高速遠心分離によって調製し、クローン化された受容体のキャ
ラクタリゼーションを放射性リガンド結合によって達成した。
【0046】 CHO細胞膜の調製 細胞ペレットを室温で穏やかに解凍し、約20容量の氷冷した50mMトリス
塩(pH7.4@37℃)、20mM EDTA、0.2Mシュークロース中に
再懸濁した。懸濁液をUltra−Turraxを用いて最高速度で15秒間ホ
モジナイズした。ホモジネートをSorvall RC5C遠心分離器中、4℃
にて18,000r.p.m.で20分間遠心分離した。膜ペレットを氷冷した
50mMトリス塩(pH7.4@37℃)中にUltra−Turraxを用い
て再懸濁し、Sorvall RC5C中、4℃にて18,000r.p.m.
で15分間再び遠心分離した。膜を2回以上、氷冷した50mMトリス塩(pH
7.4@37℃)で洗浄した。最終的なペレットを50mMトリス塩(pH7.
4@37℃)中に再懸濁し、タンパク質含量をウシ血清アルブミンを標準として
用いて測定した(Bradford, M. M.(1976) Anal. Biochem. 72, 248-254)。
【0047】 クローン化ドーパミン受容体における結合実験 粗細胞膜を0.1nM[125I]ヨードスルピリド(〜2000Ci/ミリ
モル;Amersham, U.K.)および50mMトリス塩(pH7.4@37℃)、12
0mM NaCl、5mM KCl、2mM CaCl、1mM MgCl、0
.1%(w/v)ウシ血清アルブミンを含有するバッファー中の試験化合物と共
に、全容量1mlで37℃で30分間インキュベートした。インキュベーション
後、Brandel Cell Harvesterを用いて試料をろ過し、氷冷
した50mMトリス塩(pH7.4@37℃)、120mM NaCl、5mM
KCl、2mM CaCl、1mM MgClで3回洗浄した。フィルター上
の放射能をCobraガンマカウンター(Canberra Packard)を用いて測定した
。非特異的結合は、100μMヨードスルピリドの存在下でのインキュベーショ
ン後に残存する放射性リガンド結合として定義付た。競合曲線のために、14種
類の濃度(半対数希釈)の競合する冷却した薬物を用いた。競合曲線は、可能な
かぎりいつも同時に、1、2または3種類のサイトモデルに適合できる非線形最
小二乗適合法を用いて解析した。 該方法によって試験した実施例1の化合物は、ヒトクローン化ドーパミンD 受容体において7.0−8.5の範囲にpKi値を有した。
【0048】 クローン化ドーパミン受容体における機能的活性 ヒトD2およびヒトD3受容体における化合物の機能的活性(すなわち、アゴ
ニズムまたはアンタゴニズム)は、Cytosensor Microphys
iometer(McConnell HMら、Science 1992 257 1906-1912)を用いて測定
してもよい。Microphysiometer実験において、細胞(hD2
CHOまたはhD3 CHO)を12mm トランスウェルインサート(Transwe
ll inserts(Costar))中に胎仔ウシ血清(FCS)含有培地中300000細
胞/カップにて播いた。細胞を5%CO中、37℃で6時間インキュベートし
た後、FCS不含培地に交換した。さらに16−18時間後、カップをCyto
sensor Microphysiometer(Molecular Devices)のセン
サーチャンバー中に充填し、チャンバーをランニング培地(2mMグルタミンお
よび44mM NaClを含有する重炭酸塩不含ダルベッコ修飾イーグル培地)
を用いて流速100μl/分で灌流させた。各ポンプ循環を90秒続けた。Cy
tosoftプログラムを用いて、ポンプは最初の60秒間オンにし、酸性化率
を68〜88秒に決定した。試験化合物は、ランニング培地で希釈した。アゴニ
スト活性を決定するための実験において、細胞を半時間の間隔をおいて濃度を高
くした推定アゴニストに曝露した(hD2の場合4.5分、hD3の場合7.5
分)。7種類の濃度の推定アゴニストを用いた。各推定アゴニスト濃度に対する
酸性化率のピークを決定し、濃度−応答曲線をRobofitを用いて作成した
(Tilford, N.S., Bowen, W.P. & Baxter, G.S. Br. J. Pharmacol. (1995) in
press)。アンタゴニスト能力を決定するための実験においては、最大濃度より
低い適用量のキンピロール(quinpirole)(hD2細胞の場合100nM、hD
3細胞の場合30nM)で5回、30分間隔で細胞を処理した後、最も低濃度の
推定アンタゴニストに曝露した。次の30分間隔の終わりに、細胞を再びキンピ
ロールで処理した(アンタゴニストの連続した存在下で)後、次に高い濃度のア
ンタゴニストに曝露した。全部で5種類の濃度のアンタゴニストを各実験に用い
た。各アゴニスト濃度に対する酸性化率のピークを決定し、濃度−阻害曲線をR
obofitを用いて作成した。
【0049】 医薬処方 以下に、標準的な方法を用いて調製され得る本発明による典型的な医薬処方を
示す。 IV注入 式(I)の化合物 1−40mg バッファー pH約7まで 溶媒/錯化剤 100mlまで
【0050】 濃縮塊注射 式(I)の化合物 1−40mg バッファー pH約7まで 補助溶媒 5mlまで バッファー:適当なバッファーは、クエン酸、リン酸、水酸化ナトリウム/塩
酸を包含する。 溶媒:典型的には水であるが、シクロデキストリン(1−100mg)および
補助溶媒、例えば、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールおよびアル
コールも包含する。
【0051】 錠剤 化合物 1−40mg 希釈剤/充填剤 50−250mg 結合剤 5−25mg 崩壊剤 5−50mg 潤滑剤 1−5mg シクロデキストリン 1−100mg *シクロデキストリンを包含してもよい 希釈剤:例えば、微晶質セルロース、ラクトース、デンプン 結合剤:例えば、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス 崩壊剤:例えば、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスポビドン 潤滑剤:例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリルフマル酸ナトリウム
【0052】 経口懸濁液 化合物 1−40mg 懸濁化剤 0.1−10mg 希釈剤 20−60mg 防腐剤 0.01−1.0mg バッファー pH約5−8まで 補助溶媒 0−40mg フレーバー 0.01−1.0mg 着色料 0.001−0.1mg 懸濁化剤:例えば、キサンタンガム、微晶質セルロース 希釈剤:例えば、ソルビトール溶液、典型的には水 防腐剤:例えば、安息香酸ナトリウム バッファー:例えば、クエン酸塩 補助溶媒:例えば、アルコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、シクロデキストリン
【0053】 本発明は、さらに、以下の限定しない実施例によって説明される。 記載例1 トランス−2−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ
)シクロヘキシル)酢酸,メチルエステル トランス−(4−アミノ)シクロヘキシル酢酸硫酸水素塩(T.P.Johnstonら、
J. Med. Chem., 1977, 20(2), 279-290)(27.0g、106ミリモル)、濃
SO(3ml)およびメタノール(300ml)の混合物を還流温度で5
時間攪拌した。得られた溶液をろ過し、ろ液を真空中で蒸発させて茶色の油状物
を得た(36g)。該物質、トリエチルアミン(36ml;26.1g、259
ミリモル)、ジクロロメタン(600ml)およびジ−t−ブチルジカルボネー
ト(25.5g、117ミリモル)の混合物を20℃で18時間攪拌した。得ら
れた溶液を飽和水性NaHCO(500ml)およびジクロロメタン(3x2
00ml)の間に分配し、合わせた抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空中
で蒸発させて標題化合物を無色の固体として得た(24.6g、86%)。1 H NMR (CDCl3)δ:1.08 (4H, m), 1.43 (9H, s), 1.76 (3H, m), 2.00 (2H, m),
2.20 (2H, d, J = 7 Hz), 3.37 (1H, m), 3.66 (3H, s), 4.39 (1H, br s)
【0054】 記載例2 トランス−2−(1−(4−(N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミ
ノ)シクロヘキシル)アセトアルデヒド トランス−2−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ
)シクロヘキシル)酢酸,メチルエステル(46.0g、170ミリモル)の乾
燥トルエン(920ml)中攪拌溶液に、−78℃にてアルゴン下で、水素化ジ
−イソブチルアルミニウム(1M;285ml;285ミリモル)の溶液を0.
5時間にわたって滴下した。得られた溶液をさらに0.3時間攪拌し、トルエン
(50ml)中におけるメタノール(28ml)の混合物を用いてクエンチし、
次いで、飽和水性酒石酸カリウムナトリウム(1.2L)中に注ぎ入れた。得ら
れた混合物をエーテル(4x1L)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ
(NaSO)、真空中で蒸発させてロウ状の固体を得、シリカゲルを用い、
10−50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出してそれを精製して、標題化合物を無
色の固体として得た(21.77g、53%)。1 H NMR (CDCl3)δ:1.12 (4H, m), 1.44 (9H, s), 1.78 (3H, m), 2.00 (2H, m),
2.33 (2H, dd, J = 7, 2 Hz), 3.37 (1H, m), 4.40 (1H, m), 9.75 (1H, m)
【0055】 記載例3 トランス−2−(2−(1−(4−(N−tert−ブチルカルボニル)アミ
ノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール トランス−2−(1−(4−(N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミ
ノ)シクロヘキシル)アセトアルデヒド(6.8g、25.2ミリモル)、2,
3−ジヒドロ−1H−イソインドール(3.00g、25.2ミリモル)(J. B
orrstein, J.E. Shields およびA.P. Boisselle; Org. Syn. Coll. Vol. V.; Ba
umgarten, H.E., Ed.; Wiley: New York, 1973; pp 406-408)、トリアセトキシ
水素化ホウ素ナトリウム(8.0g、37.8ミリモル)の1,2−ジクロロエ
タン(100ml)中混合物を20℃で16時間攪拌した。得られた溶液を飽和
NaHCO(500ml)およびジクロロメタン(200ml)の間に分配し
、合わせた抽出物を乾燥させ(NaSO)、蒸発させた。残渣を酢酸エチル
へキサン混合物で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して、標題化
合物を薄いピンク色の固体として得た(6.5g、75%)。1 H NMR (CDCl3)δ:1.00-1.11 (4H, m), 1.30-1.60 (3H, m), 1.44 (9H, s), 1.8
0-1.82 (2H, m), 1.98-2.04 (2H, m), 2.72 (2H, t, J = 8 Hz), 3.37 (1H, m),
3.90 (4H, s), 4.35 (1H, s)および7.18 (4H, s)
【0056】 記載例4 トランス−2−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,
3−ジヒドロ−1H−イソインドール トランス−2−(2−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)
アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール
(6.4g、18.6ミリモル)、トリフルオロ酢酸(10ml)およびジクロ
ロメタン(100ml)の混合物を約40℃にて45分間攪拌した。得られた溶
液を真空中で蒸発させ、残渣を水(200ml)および酢酸エチル(100ml
)の間に分配した。水層を酢酸エチル(100ml)で洗浄し、次いで、2M
NaOHを用いてpH14に塩基性化し、ジクロロメタン(3x300ml)で
抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空中で蒸発させ
て、標題化合物を薄い茶色の固体として得た(4.01g、90%)。 質量スペクトル(API):実測値245(MH) C1624
計算値2441 H NMR (CDCl3)δ:0.93-1.20 (4H, m), 1.20-1.40 (1H, m), 1.50-1.60 (4H, m)
, 1.70-1.90 (4H, m), 2.60 (1H, m), 2.73 (2H, t, J = 8 Hz), 3.90 (4H, s)
および7.18 (4H, s)
【0057】 記載例5 2−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−ヒドロキシ−2,3−ジヒ
ドロ−1H−イソインドール 5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール(28.7g)を4
8%臭化水素酸(620ml)中に溶解し、混合物を還流下で2時間加熱し、次
いで、冷却し、蒸発させて5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イソイン
ドール臭化水素酸塩(29.5g)を茶色の固体として得た。テトラヒドロフラ
ン(215ml)および水(215ml)中の上記の臭化水素酸塩(29.5g
)に0℃にて、トリエチルアミン(48ml)、次いで、ジ−tert−ブチル
ジカルボネート(33g)を加えた。反応物を18時間攪拌し、次いで、上記の
記載例1のように後処理し、シリカゲル上のクロマトグラフィーに付して標題化
合物を茶色の固体として得た(13.2g、29%)。 質量スペクトル(API):実測値136[M−Boc]H13 NOの計算値235
【0058】 記載例6 2−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−シアノ−2,3−ジヒドロ
−1H−イソインドール トリフルオロメタンスルホン酸無水物(9.6ml)を2−(tert−ブチ
ルオキシカルボニル)−5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインド
ール(12.2g)およびトリエチルアミン(8.7ml)の溶液に−20℃に
てアルゴン下で加えた。反応物を室温で一晩攪拌し、次いで、粗生産物を抽出に
よって単離し、クロマトグラフィーに付して、2−(tert−ブチルオキシカ
ルボニル)−5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−2,3−ジヒドロ−1
H−イソインドール(12.7g)を得、それをDMF(180ml)中に溶解
した。該溶液にシアン化亜鉛(3.7g)およびテトラキス−トリフェニルホス
フィンパラジウム(0)(3.7g)を加え、混合物を100℃で4時間加熱し
た。後処理およびシリカゲル上のクロマトグラフィーによって、標題化合物を固
体として得た(7.6g、83%)。 質量スペクトル(API):実測値145[M−Boc]H14 の計算値244
【0059】 記載例7 5−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール 2−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−シアノ−2,3−ジヒドロ
−1H−イソインドール(7.6g)およびトリフルオロ酢酸(20ml)のジ
クロロメタン(200ml)中混合物を40℃にて0.5時間加熱し、次いで、
冷却し、真空中で乾燥させ、残渣をジクロロメタンおよび2M水酸化ナトリウム
の間に分配した。水相をジクロロメタンで再抽出し、合わせた有機相を乾燥およ
び蒸発させて、標題化合物をピンク色の固体として得た(4.24g、94%)
。 質量スペクトル(API):実測値145MHの計算値1
44
【0060】 記載例8 2−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−メタンスルホニルオキシ−
2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール 標題化合物(2.3g、69%)を2−(tert−ブチルオキシカルボニル
)−5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール(2.5g)お
よびメタンスルホニルクロリド(1.7ml)から記載例6の方法を用いて調製
した。 質量スペクトル(API):実測値214[M−Boc]H14 NOSの計算値313
【0061】 記載例9 5−メタンスルホニルオキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール 標題化合物(1.4g、90%)を2−(tert−ブチルオキシカルボニル
)−5−メタンスルホニルオキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドールか
ら記載例7の方法を用いて調製した。 質量スペクトル(API):実測値214MH11NOSの計
算値213
【0062】 実施例1 トランス−2−(2−(1−(4−(4−キノリニル)カルボキサミド)シク
ロヘキシル)エチル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール トランス−2−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,
3−ジヒドロ−1H−イソインドール(0.1g:0.35ミリモル)、4−キ
ノリンカルボン酸(0.061g;0.35ミリモル)、1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.067g、0.35ミ
リモル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(触媒量)およびジクロロメタン
(4ml)の混合物を16時間振盪した。飽和水性重炭酸ナトリウム(4ml)
を加え、混合物を0.25時間振盪した。有機層をヘキサン中における30−1
00%酢酸エチルおよび酢酸エチル中における0−10%メタノール勾配溶出を
用いるシリカ上のクロマトグラフィーに付して、標題化合物を固体として得た。 質量スペクトル(API):実測値400(MH) C2629
の計算値3991 H NMR (CDCl3)δ: 1.10-1.50 (5H, m), 1.50-1.60 (2H, m), 1.89-1.93 (2H, m
), 2.18-2.22 (2H, m), 2.73-2.79 (2H, m), 3.92 (4H, s), 4.05 (1H, m), 5.9
4 (1H, J = 8 Hz), 7.20 (4H, s), 7.39 (1H, d, J = 4 Hz), 7.60 (1H, dt, J
= 8, 1 Hz), 7.75 (1H, dt, J = 5, 1Hz), 8.14 (1H, d, J = 8 Hz), 8.16 (1H,
d, J = 8 Hz)および8.91 (1H, d, J = 4 Hz)
【0063】 下記の化合物は実施例1の手法にしたがって調製された。
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】
【表3】
【0066】
【表4】
【0067】 下記の化合物は、記載例3および4ならびに実施例1の手法にしたがって調製
された。
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/437 A61K 31/437 31/4439 31/4439 31/4709 31/4709 A61P 25/18 A61P 25/18 C07D 401/12 C07D 401/12 403/12 403/12 409/12 409/12 471/04 104 471/04 104 // C07M 7:00 C07M 7:00 9:00 9:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 クリストファー・ノーバート・ジョンソン イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 ジェフリー・ステンプ イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ Fターム(参考) 4C063 AA01 BB07 CC14 CC22 CC92 DD07 EE01 4C065 AA04 BB04 CC01 DD02 EE02 HH01 JJ01 KK08 LL01 PP09 QQ05 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC10 BC14 BC17 BC28 BC36 CB05 GA04 GA07 GA08 MA01 MA04 NA14 ZA01 ZA18 4C204 AB04 BB01 CB04 DB01 EB01 FB16 GB01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 式(I) [式中: Rは、水素またはハロゲン原子;ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオ
    ロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ペン
    タフルオロエチル、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アリールC1−4 アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルコキシC1−4アルキル、C 3−6 シクロアルキルC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイル、C1−4
    ルコキシカルボニル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルキルスルホニ
    ルオキシ、C1−4アルキルスルホニルC1−4アルキル、アリールスルホニル
    、アリールスルホニルオキシ、アリールスルホニルC1−4アルキル、C1−4 アルキルスルホンアミド、C1−4アルキルアミド、C1−4アルキルスルホン
    アミドC1−4アルキル、C1−4アルキルアミドC1−4アルキル、アリール
    スルホンアミド、アリールカルボキサミド、アリールスルホンアミドC1−4
    ルキル、アリールカルボキサミドC1−4アルキル、アロイル、アロイルC1− アルキル、またはアリールC1−4アルカノイル基;基ROCO(CH 、RCON(R)(CH、RNCO(CHまたはRNSO(CH(ここに、RおよびRは各々、独立して、水素原
    子またはC1−4アルキル基を示すか、またはRはC3−6アザシクロア
    ルカンまたはC3−6(2−オキソ)アザシクロアルカン環の一部を形成し、p
    は0または1ないし4の整数を示す);または基Ar−Z(ここに、Ar
    置換されていてもよいフェニル環または置換されていてもよい5−もしくは6−
    員の芳香族複素環式環を示し、Zは結合、O、SまたはCHを示す)から選択
    される置換基を示し; Rは水素原子またはC1−4アルキル基を示し; qは1または2であり; Aは式(a)、(b)、(c)または(d): 【化2】 (式中、 Arは置換されていてもよいフェニル環または置換されていてもよい5−もし
    くは6−員の芳香族複素環式環;または置換されていてもよい二環式環系を示し
    ; ArおよびArは各々、独立して、置換されていてもよいフェニル環また
    は置換されていてもよい5−もしくは6−員の芳香族複素環式環を示し; Yは結合、−NHCO−、−CONH−、−CH−または−(CH (CH−を示し、ここに、YはO、S、SOまたはCOを示し、m
    およびnは各々、m+nの和が0または1であるように0または1を示し;但し
    、Aが式(a)の基を示す場合、カルボキサミド部分に対してオルト位でArに
    存在するいずれかの置換基は必ず、水素またはメトキシ基であり; rおよびsは独立して、rおよびsの和が1ないし4の整数になるように0な
    いし3の整数を示し; Vは結合、OまたはSを示す)で示される基を意味する] で示される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】 qが1を示す請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 環Ar、ArまたはArが各々、独立して、水素または
    ハロゲン原子、シアノ、メトキシ、メチレンジオキシ、アセチル、アセチルアミ
    ノ、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メチルアミノスルホニル、メ
    チルスルホニルアミノまたはメチルアミノカルボニル基から選択される1以上の
    置換基によって置換されていてもよい上記請求項のいずれか1項記載の化合物。
  4. 【請求項4】 トランス−2−(2−(1−(4−(4−キノリニル)カル
    ボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインド
    ール; トランス−(E)−2−(2−(1−(4−(3−(3−メタンスルホニル)
    フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3−ジヒドロ
    −1H−イソインドール; トランス−(E)−2−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニル
    プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3−ジヒドロ−1H−
    イソインドール; トランス−2−(2−(1−(4−(3−(3−ピリジル)ベンズアミド)シ
    クロヘキシル)エチル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール; トランス−2−(2−(1−(4−(2−ナフチル)アセトアミド)シクロヘ
    キシル)エチル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール; トランス−2−(2−(1−(4−(3−インドリル)アセトアミド))シク
    ロヘキシル)エチル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール; トランス−2−(2−(1−(4−(4−キノリニル)アセトアミド))シク
    ロヘキシル)エチル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール; トランス−5−シアノ−2−(2−(1−(4−(3−ピロロ[2,3−b]
    ピリジル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3−ジヒドロ−1
    H−イソインドール; トランス−(E)−5−シアノ−2−(2−(1−(4−(3−(4−フルオ
    ロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3−ジヒ
    ドロ−1H−イソインドール; トランス−(E)−5−シアノ−2−(2−(1−(4−(3−(3−メトキ
    シ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3−ジヒ
    ドロ−1H−イソインドール; トランス−(E)−5−シアノ−2−(2−(1−(4−(3−(2−メトキ
    シ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3−ジヒ
    ドロ−1H−イソインドール; トランス−(E)−5−シアノ−2−(2−(1−(4−(3−(2−シアノ
    )フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3−ジヒド
    ロ−1H−イソインドール; トランス−(E)−5−シアノ−2−(2−(1−(4−(3−(3−チオフ
    ェニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3−ジヒドロ
    −1H−イソインドール; トランス−(E)−5−シアノ−2−(2−(1−(4−(3−(2−チオフ
    ェニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3−ジヒドロ
    −1H−イソインドール; トランス−(E)−5−メタンスルホニルオキシ−2−(2−(1−(4−(
    3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル
    )−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール; トランス−5−メタンスルホニルオキシ−2−(2−(1−(4−(5−(2
    −メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3−
    ジヒドロ−1H−イソインドール; トランス−5−メタンスルホニルオキシ−2−(2−(1−(4−(3−(3
    −(1−ピラゾリル)ベンズアミド)))シクロヘキシル)エチル)−2,3−
    ジヒドロ−1H−イソインドール; である式(I)の化合物またはその塩。
  5. 【請求項5】 (a)式(II) 【化3】 式(II) [式中、R、Rおよびqは上記のとおりである] で示される化合物を式(III): A−COX 式(III) [式中、Aは上記のとおりであり、Xはハロゲン原子または活性化エステルの残
    基である] で示される化合物と反応させるか; (b)式(I)の化合物を調製するには、一酸化炭素および触媒の存在下で式
    (II)の化合物を化合物A−BrまたはA−IまたはA−OSOCFと反
    応させるか; (c)RがAr−Zであって、Zが結合である式(I)の化合物を調製す
    るには、式(IV): 【化4】 式(IV) [式中、A、Rおよびqは上記のとおりであり、1のR1aは基W(ここに、
    Wはハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基であるか、また
    はWは、ホウ素誘導体または金属官能基から選択される基Mである)を示し、q
    が2である場合、他のR1aはRである] で示される化合物を化合物Ar−W(ここに、Wが基Mである場合、W
    ハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基であり、またはWが
    ハロゲン原子もしくはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基である場合、W は基Mである)と反応させるか; (d)RがAr−Zであって、ZがOまたはSである式(I)の化合物を
    調製するには、式(V): 【化5】 式(V) [式中、A、Rおよびqは上記のとおりであり、1のR1bは基ZHを示し、
    qが2である場合、他のR1bはRを示す] で示される化合物を基Arを導入するための試薬と反応させるか; (e)Yが結合である式(I)の化合物を調製するには、式(VI): 【化6】 式(VI) [式中、R、R、q、ArおよびWは上記のとおりである] で示される化合物を化合物Ar−W(ここに、Wが基Mである場合、W
    ハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基であり、またはWが
    ハロゲン原子もしくはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基である場合、W は基Mである)と反応させるか; (f)式(I)の1の化合物を式(I)の異なる化合物に相互変換し、例えば
    、(i)Rが水素を示す式(I)の化合物をアルキル化するか、(ii)1の
    をアルコキシ(例えば、メトキシ)からヒドロキシへ変換するか、または(
    iii)Rをヒドロキシからスルホニルオキシ、例えば、アルキルスルホニル
    オキシまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシへ変換するか;(iv)Yが
    Sを示す化合物をYがSOである化合物へ変換するか、または(v)YをCO
    からCHへ変換し; (g)常法によって、式(I)の化合物のシス−およびトランス−異性体を分
    離し、 その後、式(I)の塩を形成させてもよいことを特徴とする式(I)の化合物
    の製法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか1項記載の式(I)の化合物ま
    たはその生理学上許容される塩およびその生理学上許容される担体を含んでなる
    医薬組成物。
  7. 【請求項7】 ドーパミン受容体の調節を必要とする病状の治療のための薬
    剤の製造における請求項1ないし4のいずれか1項記載の式(I)の化合物また
    はその生理学上許容される塩の使用。
  8. 【請求項8】 ドーパミン受容体がドーパミンD受容体である請求項7記
    載の使用。
  9. 【請求項9】 ドーパミンアンタゴニストが必要とされる請求項7または8
    記載の使用。
  10. 【請求項10】 病状が精神病である請求項7ないし9のいずれか1項記載
    の使用。
  11. 【請求項11】 精神病が精神***病である請求項10記載の使用。
  12. 【請求項12】 有効量の請求項1記載の式(I)の化合物またはその生理
    学上許容される塩をドーパミン受容体の調節が必要な対象に投与することを特徴
    とするドーパミン受容体の調節が必要な病状の治療法。
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