JP2002501417A - 吸収製品のためのバリヤー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は脚開口（８）及び尿及び糞便を受け入れるために意図される開口（１７，１９）を有し、糞便が尿と接触することを防止するために開口（１７，１９）の間にフラップ（３９）の形のバリヤーを有する、おむつ（１）、パンツおむつ、失禁防御物などの吸収製品に関する。バリヤーは１以上の開口（８，１７，１９）からの材料から作られる。

Description

【発明の詳細な説明】 吸収製品のためのバリヤー 本発明は請求の範囲１の前文によるタイプの、おむつ、パンツおむつ、失禁防 御物（incotinence shield）などの吸収製品、及び請求の範囲１０及び１１の前 文によるかかる製品を製造するための方法に関する。 このタイプの吸収製品はＷＯ−Ａ ９５／２５４９３から知られている。この 文献の教示に従って作られたおむつは可撓性材料の上部シート及び液体不透過性 材料の下部シート及びそれらの間に含まれる吸収体を含む。上部シートは前及び 後縦方向開口を与えられ、前開口は尿を受け入れることを意図され、後開口は糞 便を受け入れることを意図される。開口は上部シート材料のブリッジによって分 離される。上部シートは開口の領域において吸収体への連結を有していない。糞 便が使用者（特に女性使用者）の性器と接触することを防止することがかかる製 品において望まれる。糞便が前方に移動して尿を受け入れることを意図される吸 収体の部分と接触するようになるのを防止するために、追加の可撓性材料が与え られ、それは二つの開口間の領域において吸収体と上部シートの間のおむつを横 切って横方向に延び、吸収体と上部シートの両方に固定される。この追加の材料 はバリヤーを形成し、それは糞便が尿を放出する吸収体の一部の中へ入ってくる ことを防止し、かくして糞便が使用者の性器と接触することを防止する。かかる バリヤーを形成するための追加の材料の使用は製造工程を複雑にし、材料コスト の増大に導く。 本発明の目的は簡単でコストに有効な方法で吸収体上に放出される糞便が尿を 受け入れることを意図される領域中に前方に移動することを防止するのに役立つ バリヤーを提供することである。 この目的はバリヤー材料として開口を形成するときに上部シートから切断され る材料を使用することによって達成される。 本発明の一例によれば、上部表面における開口の一つを形成するために切断さ れる材料は上部シート材料のフラップ又は舌を形成するために他の開口に最も近 い開口の端において上部シートに付着したままにされる。このフラップは次いで 上部シートとの付着の線に沿って吸収体に向かって曲げられ、付着の線から最も 遠いフラップの端及び／又は側が吸収体に固定される。このようにして追加の材 料を全く要求せずにバリヤーが形成される。 本発明の別の例では、一つの開口からのフラップの形の材料は上述のように第 １バリヤーを形成するために使用され、一方他の開口からのフラップの形の材料 は第２バリヤーを形成するために使用される。この第２フラップは縦方向にスリ ツトされて二つのフラップの半分を形成する。これらのフラップの半分はまず上 部シートとの付着の線に沿って吸収体に向かって曲げられ、次いでそれらが横向 きに突出するように付着の線に対して角度を付けて折りたたまれる。フラップの 半分の端及び／又は側は次いで第１バリヤーより製品の縦方向中央線から遠いこ とが好ましい横方向の位置において吸収体に接合される。このようにして大きな 横方向の広がりを持つバリヤーが与えられる。 本発明の特に有利な例では、一つのフラップは縦方向中央線の一つの側にオフ セットされて下にある表面又は吸収体に位置及び付着され、他のものは縦方向中 央線の他の側にオフセットされて位置及び付着される。このようにしてジグザグ 路がおむつの前部分と後部分の間に与えられる。これは糞便を前方に移動するこ とを防止し、それと同時に尿を受け入れるために利用可能な吸収材料の量を増大 するおむつの後部分に尿を戻すことを可能にする。 本発明の別の例では、上部表面における開口の一つを形成するために切断され る材料は上部表面から完全に除去されて材料のストリップを形成し、それは次い でバリヤーを形成するために好適な位置で上部表面の下側と吸収体の間に固定さ れる。 本発明は具体例の添付図面を参照して以下詳細に記載されるだろう。 図１は本発明によるおむつの一例の上から斜めに見た概略的透視図を示す。 図２ａは平坦な状態の図１で示されたおむつの上からの概略図を示す。 図２ｂは吸収側体のないおむつについての図２ａと同様の上からの概略図を示 す。 図３ａは図２ａの線III−IIIに沿った横断面図を示す。 図３ｂは吸収側体のないおむつについての図３ａと同様の横断面図を示す。 図４は図２の線IV−IVに沿った横断面図を示す。 図５は平坦な状態の本発明によるおむつの第２例の上からの概略図を示す。 図６は図５の線VI−VIに沿った横断面図を示す。 図７は図５の線VII−VIIに沿った横断面図を示す。 図８はフラップのさらなる例のための折りたたみパターンを示す。 図９はフラップの別の例のための折りたたみパターンを示す。 図１０はフラップのさらに別の例のための部分的な折りたたみパターンを示す 。 図１１は本発明によるおむつの好ましい例の上から見た概略図を示す。 図１２ａは図１１の線XII−XIIに沿った横断面を示す。 図１２ｂは吸収側体のないおむつについて図１２ａと同様の横断面を示す。 図１３ａ−ｄは脚開口に存在する材料からフラップを作るための工程を概略的 に示す。 図１３ｅはおむつにおける図１３ｄからのフラップの、図３ａと同様の横断面 を示す。 図１４は本発明によるおむつの他の例の図３ａ及び３ｂに示されたものと同じ 横断面を示す。 図１は本発明によるバリヤーを有するおむつ１の一例を示す。おむつは前部分 ３、後部分５、中間股部分７及び脚開口８を有する。おむつはスパンボンド又は カードされた不織ポリプロピレン繊維又はいわゆるＳＭＳ材料（スパンボンド− メルトブロー−スパンボンド材料）の如き好ましくは液体不透過性の上部シート 材料から作られた上部シート９、好ましくは液体不透過性下部シート材料、例え ばポリテンフィルムから作られた下部シート１１、及び上部シート９と下部シー ト１１の間に包囲される中央体１４及び吸収側体１４’から構成される吸収体１ ３を含む。吸収体１３は下部シート１１に向かって面する吸収体１３の表面の実 質的に全てにわたって下部シート１１と接触している。放出された糞便及び体液 の保持のための空間１５は上部シート９に向かって面する吸収体１３の表面の一 部にわたって吸収体１３と上部シート９の間に与えられる。上部シート９は上部 シート材料のブリッジ２１によって分離された二つの開口１７，１９を与えられ る。ブリッジ２１は意図した使用者の性器と肛門の間の領域に対応することを意 図された位置でおむつ１の股部分７に位置される。尿開口１７は使用者によって 放出された尿を受けるために好適な位置で上部シート９の前部分３に与えられて いる。尿開口１７はブリッジ端２３、二つの縦方向側２５，２７及び遠端２９を 有する。尿開口１７は尿開口１７の形状を有する材料片（図示せず）を上部シー ト９から除去することによって形成される。糞便開口１９は使用者によって*** される糞便を受けるために好適な位置で上部シート９の後部分５に与えられる。 糞便開口１９はブリッジ端３１、二つの縦方向側３３，３５及び遠端３７を有す る。糞便開口１９は縦方向側３３，３５及び遠端３７に沿って上部シート材料９ を切断してブリッジ２１に付着されるフラップ又は舌３９を形成することによっ て形成される。フラップ３９はブリッジ端４１、二つの縦方向側４３，４５及び 遠端４７を有する。フラップ３９はブリッジ端４１に沿って下方に曲げられ、フ ラップ３９の遠端４７はおむつ１の股部分７における吸収体１３に付着される。 この例ではフラップ及び開口の側は実質的に直線で示されているが、それらはい ずれの好適な形状であってもよい（例えば弯曲させてもよい）。 図２ａは平坦な状態の図１のおむつを上から見た概略図を示す。この図では本 発明に関係ないおむつの従来特徴は明瞭のため省略されている。 図２ｂは吸収側体１４’のない単純な吸収体１４を有する図２ａで示されたも のと同じおむつの例である。 図３ａは図２ａの線IIIａ−IIIａに沿った横断面図を示す。図の明瞭のため吸 収体１３，１４及び１４’はこの例では簡略化されて示され、あたかもそれらが 上部シート９に面することを意図される吸収材料の表面をカバーする表面材料１ ８及び均質な吸収材料１６から作られているかのように描かれている。この例で は表面材料１８は上部表面９と下部表面１１の間と同様に中央体１４と側体１４ の間の下部表面１１に付着されて示されている。これは吸収体がどのようにして 形成されうるかを限定して示すことを意図したものではない。なぜならばそれは 後述するように１以上の異なる材料及び／又は材料の層から構成されるいかなる 種類の吸収手段からも当然構成可能だからである。それゆえ吸収体という表現は 流体を吸収及び／又は保持することを意図されるおむつのすべての部分に関する だけでなく、これらの部分をおむつに付着しかつ／又はそれらを損傷することを 防止しかつ／又はそれらが前記上部シート９に作られた貫通孔を通る使用者の体 と接触することを防止することを意図される材料の層にも関する。 この例ではフラップ３９のこの遠端４７はおむつ１の縦方向中央線に関して対 称的に吸収体１３に付着される。吸収体１３の縦方向縁まで横方向に広がること はなく、吸収体１３の中央領域における糞便の移動に対するバリヤーとしてのみ 作用する。 図３ｂは図２ｂの線IIIｂ−IIIｂに沿った横断面図を示す。 図４は図２の線IV−IVに沿った横断面図を示す。ここではフラップ３９がブリ ッジ２１と吸収体１３の間で蛇腹状に折りたたまれているのを見ることができる 。フラップ３９が蛇腹状に折りたたまれることを確実にするために、弾性材料か ら上部シート９を作るか又はおむつの少なくとも縦方向においてシート材料に弾 性手段（図示せず）を与え、おむつの少なくとも縦方向において材料を予備緊張 してフラップ３９が上部シート９から切断された後にそれ自体の上に引き寄せる 傾向を有することが有利である。フラップ３９はブリッジ２１の下の位置で吸収 体１３に付着されて示されているが、いかなる好適な位置（例えば尿開口１７の 下の前方及び糞便開口１９の下の後方）においても吸収体１３に付着させること が可能である。フラップ３９は折りたたまれる必要はなく、糞便開口１９から切 断された材料の部分だけから作られることができる。 この例ではバリヤーは糞便開口１９からの材料から作られたフラップ３９から 形成されているが、もちろん尿開口１７の製造から残っている材料を使用してバ リヤーを形成することができる。両開口（又は必要により与えられる開口）から の材料を使用して複数のバリヤー及び／又は余分の厚いバリヤーを形成すること もできる。 本発明の第２例は図５−７に示されている。図１−４に示された例における特 徴に相当するこの例の特徴は図１−４に使用されたものと同じ参照番号を有する 。吸収体１３はここでは例示目的だけのために例えば吸収フォームから作られた 簡単な吸収体として示されている。この例では尿開口１７からの材料は第２フラ ップ５３を形成するために使用される。このフラップ５３はブリッジ端５５、二 つの弯曲した縦方向側５７，５９及び遠端６１を有する。このフラップはその縦 方向中央線に沿って切断されて二つの実質的に鏡像の部分的なフラップ５３’及 び５３”を形成する。部分的なフラップ５３’はブリッジ端５５’、弯曲した縦 方向側５７、直線的な縦方向側５８及び遠端６１’を有する。部分的なフラップ ５３”はブリッジ端５５”、直線的な縦方向側５８、弯曲した縦方向側５９及び 遠端６１”を有する。これらの部分的なフラップ５３’，５３”はフラップ３９ より大きい横方向の範囲を有するバリヤーを形成することを意図される。これは 吸収体１３に向かって下方に部分的なフラップ５３’，５３”を弯曲し、部分的 なフラップ５３’，５３”の縦方向に傾斜される軸６５’，６５”のまわりにそ れらの各々をツイストして遠端６１’，６１”が吸収体１３の縦方向中央線から 離れて位置させることによって達成される。遠端６１’，６１”は吸収体１３の 縦方向縁に及び／又は下部シート１１に付着させることができる。 この例の変形（図示せず）では、フラップ３９はブリッジ２１から完全に除去 され、次いでその縦方向側４３，４５によってブリッジ２１の下側及び吸収体１ ３に付着される。このようにして幅広いバリヤーを達成することができる。 図８はフラップ５３のさらなる例のための折りたたみパターンを示し、そこで は軸６５’，６５”は部分的なフラップ５３’，５３”の縦軸に対して角度Ｉ＝ ４５°で傾斜されてツイストされた部分的なフラップ５３’，５３”（点線によ って示される）が上部シート９の下部表面６７の平面に本質的に垂直である。も し望むなら部分的なフラップ５３’，５３”は上部シート９の下部表面６７に付 着させることができる。 図９は本発明のさらなる例の折りたたみパターンを示し、そこでは部分的なフ ラツプ５３’，５３”を形成する縦方向切れ目は遠端６１からブリッジ端５５ま でずっと延びていない。この方法では横方向に延びる前に下方に垂直にまず延び るバリヤーを作ることができる。このバリヤーは幅広いバリヤーを与えるために 折りたたみ線６５’によって及び／又は部分的なフラップの縁の全て又は幾つか によって吸収体に付着されることができる。 図１０は本発明のさらなる例の折りたたみパターンの中間位置を示し、そこで は部分的なフラップの一つだけが折りたたまれて示されている。ここでは部分的 なフラップ５３’，５３”を形成する縦方向の切れ目が遠端６１からブリッジ端 ５５までずっと延びておらず、部分的なフラップ５３’，５３”は横方向にツイ ストされて右側のフラップ５３’の遠端６１’が左に延び、左側のフラップの遠 端が右に延びる。 図１１は本発明によるおむつの好ましい例の平面図を示す。このおむつは図２ −４に示されたおむつと同様であり、同じ参照番号は両例に共通する特徴に言及 するために使用される。この例では尿開口１７からの材料はブリッジ２１でヒン ジ付けされるフラップ７１を形成するために使用される。フラップ７１は側７３ ，７７及び遠端７５を有する。フラップ７１はおむつ１の縦方向中央線の一つの 側において吸収体１３にその遠端７５によって折りたたまれ付着され、一方フラ ップ３９はおむつの縦方向中央線の他の側において吸収体１３に付着される。こ のようにして、非対称バリヤーが形成される。バリヤーの一つの側から他の側に 通過するために***物はジグザグ路を通らなければならない。 図１２ａは図１１の線XII−XIIに沿った断面を示す。ダッシユ線はもし十分な フラップ材料があるならフラップ３９，７１が側吸収体１４’にどのように付着 されることができるかを示す。 図１２ｂは側吸収体１４’のないおむつについての図１２ａに相当する断面を 示す。 図１３ａ−１３ｄは例えば上部シート９における脚開口８からの材料７９’， ７９”がどのように切断され折りたたまれてバリヤー８１を形成することができ かの一例を示す。図１３ａに示されているように、各脚開口８は上部シート９の 対抗する縦方向側８３’，８３”から材料の弯曲したフラップ７９’，７９”を 切断することによって形成される。フラップ７９’，７９”はブリッジ領域２１ におけるブリッジ端８０’，８０”によって上部シート９に付着されるか又は付 着されたままである。各フラップ７９’，７９”は縦方向側８２’，８２”，８ ４’，８４”及び遠端８６’，８６”を有する。図１３ｂでは各フラップ７９’ ，７９”の二つの先端８５’，８５”がどのようにして上部シート９の平面から 互いに向かって折りたたまれて上部シート材料の二重の厚さを有する半分のバリ ヤー８７’，８７”を形成するかを見ることができる。これらの半分のバリヤー ８７’，８７”はそれらが出会うまで図１３ｃに示されているようにブリッジ２ １とのそれらの付着線に沿って折りたたまれることができ、可能なら図１３ｄに 示されているようにブリッジ２１の下で部分的にオーバーラップしてバリヤーを 形成することができる。このバリヤーはおむつが組立てられるときブリッジ２１ の下側に及び吸収体に付着されることができる。図１３ｄに示されているものは 脚開口８の側８９，９１、ブリッジ端９３及び遠端９５である。図１３ｅは吸収 体１３及び下部層１１が上部シート９の下に位置された後であるが、それらが上 部シート９及び半分のバリヤー８７’，８７”に付着される前のおむつの横断面 を示す。 もちろん他の方法でフラップを折りたたむことも可能である。バリヤーを形成 するために脚開口の一つからの材料だけを使用したり又は脚開口、尿開口及び糞 便開口材料から作られた材料の組合せを使用することもできる。吸収製品に体液 及び糞便の受入のための一つの開口を与えることもでき、その場合において脚開 口からのフラップ材料から形成されたバリヤーを使用して単一開口を二つにし、 体液及び糞便受入開口を形成することができる。 本発明による吸収製品の上部シートと性器及び肛門の間の使用者の体の間に最 良の封止を達成するためにバリヤーが上部シートを使用者の体との接触から離れ るように引張る傾向を有しないことが重要である。それゆえ、バリヤーはたとえ 吸収体が十分に消耗され、そのために下方にたるむ傾向を有していてもバリヤー を介して上部シートに下向きの力を伝えないような十分な深さを有することが好 ましい。有利には、上部シートは使用者の体にくっつく傾向を有するように、少 なくとも横方向において弾性であることができる。上部シートは必要な弾性力を 与えるために吸収製品の残りに付着される前に予備緊張される弾性フィルムから 作られることかできる。あるいは、上部シートは弾性糸又はリボンなどの好適に 緊張された弾性手段を与えられる材料の１以上の非弾性フィルム又はシートから 作られることができる。これらの弾性手段は例えば完成した製品の横又は縦方向 においてだけ、又は両方の方向において又はいずれかの方向において与えられる ことができる。また、上部シートが上部シートの異なる部分において異なる弾性 手段を有することもでき、例えば上部シートは前及び後部分において横方向に弾 性的に及び股部分において縦方向に弾性的にすることができる。しかしながら、 吸収製品中の吸収体と上部シートの間にフラップが付着されるとき弾性力が広げ られた製品の平面に垂直であることを確実にする方向で弾性力を与えられること が特に有利である。換言すれば弾性力はフラップが蛇腹状にそれ自体の上に折り たたまれるようにする傾向を有するべきである。当然この弾性力は使用者の体か ら離れて上部シートを引張らないように適応されるべきである。それゆえ、フラ ップによって出される下向きの力に打ち勝つように吸収製品の少なくとも股領域 における上部シートの横方向の弾性力が縦方向の弾性力より大きいことが適切で ある。 弾性上部シートを与えられた本発明によるおむつの例が図１４に示されている 。上部シート９は上部表面層１０３と下部表面層１０５の間に横方向の弾性繊維 ９９と縦方向の弾性繊維１０１の弾性ネットを含む。繊維９９，１０１は例えば 表面層１０３，１０５の一つ又はそれ以上に付着される前に延伸されることによ って予備緊張されることが好ましい。縦方向の繊維１０１がそれらの長さの全体 に沿って付着され、一方横方向の繊維９９がそれらの端によって付着されるだけ なら、実質的に縦方向にだけ弾性的に緊張されるフラップを切断することができ る。 上部表面層１０３及び下部表面層１０５は液体不透過性不織布の如き好適な材 料からなることができ、好ましくは弾性繊維９９，１０１の間の領域において互 いに（図１４では明瞭のため示されず）接合される。この接合は例えば接着、熱 封止、超音波接着又は他の好適な手段によって達成されることができる。この例 では上部シート９は下部シート１１の境界を越えて広がる。 上部シートが異なる弾性の領域（例えば一つの方向において他の方向より大き い弾性予備緊張がある領域）を有する本発明によるおむつの場合には開口から除 去された上部シートの部分だけを使用してフラップを形成することができる。も し股領域における上部シート材料が縦方向に予備緊張され、一方前及び後領域が 横方向に予備緊張されるなら、前又は後領域からの材料から形成されるフラップ の部分は横方向に折りたたまれる傾向を有し、一方股領域からの部分は縦方向に 折りたたまれる傾向を有するだろう。フラップの横方向に折りたたまれた端を別 の表面（例えば下部表面）に固定しようとするときに生じる問題を避けるために フラップから横方向に予備緊張された材料を除去し、縦方向に予備緊張された部 分だけを使用してバリヤーを形成することが有利である。 本発明はおむつの例によって示されているが、パンツおむつ、失禁防御物など の他のタイプの吸収製品にも適用可能である。上で示された例は例えば開口の形 状、開口の数及びそれらのサイズを変更することによって本発明の範囲内で改変 されることができる。さらに、フラップは２以上の部分的なフラップを形成する ために切断されることができ、部分的なフラップは対称的である必要はないし、 対称的に設ける必要もない。部分的なフラップは開口の両方又は全てに任意に与 えられることができる。吸収製品の他の部分へのそれらの付着を変更することも でき、かくしてそれらは製品の構成部分のいずれかにそれらの側及び／又は端に よって付着させることができる。フラップは直線的な又は弯曲した側及び／又は 縁を有する。フラップはもし必要なら又は望むなら下部層に直接付着させること もでき、例えばもし吸収体がおむつの縦方向中央線の各側上に位置され下部層の 露出された上部表面によって分離された二つの細長い吸収手段からなるなら、お むつの中央領域をブロックするために、フラップが下部層のこの露出された上部 表面に付着されることが必要である。もし吸収体が横方向の分割線の各側上に位 置された２以上の吸収手段からなるなら（例えば別個の吸収手段が液体及び固体 の***物のそれぞれのためにおむつの前及び後において与えられる場合）、同じ 状況が起こる。 本発明は上部シートにおける開口からの材料を使用することに限定されず、製 造中通常廃棄される他の材料からバリヤーフラップを形成することも考えられる 。かかる材料の例は下部シートにおける脚開口を形成するために除去された材料 である。 本発明はいかなるタイプの吸収体（例えば１以上の吸収材料、例えば吸収フォ ーム、超吸収ポリマーを含む又は含まないセルロース毛羽）を使用して良く、吸 収材料の１以上の層及びもし必要なら吸収増強、吸上げ又は摩擦防止材料のさら なる層を含むことができる。 当業者は当然必要により、限定されない例として示され記載されている様々な 例から特徴を組合せることができる。従って、例えばいかなるタイプのバリヤー 構成及びいかなるタイプの吸収体をも有する不織布、弾性繊維及び不織布層の弾 性積層体から作られた上部シートを使用することができる。 バリヤーは接着剤結合、熱封止、溶接、超音波接着、縫い合わせ（これらに限 定されない）の如き好適な手段によって付着させることができ、かかる手段は吸 収製品の他の構成部分を一緒に接合するために使用されることもできる。 吸収製品のために使用される材料はリサイクル可能で、生分解可能でかつ／又 は更新可能な資源から作られることが好ましい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，Ｕ Ｚ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．前部分（３）、後部分（５）及び中間股部分（７）を含む、おむつ、パン ツおむつ、失禁防御物などの吸収製品（１）であって、前記吸収製品（１）が製 品が装着されるときに使用者に向かって面することを意図される上部シート材料 から作られる上部シート（９）、製品が装着されるときに使用者から離れて面す ることを意図される下部シート（１１）、及び前記上部シート（９）と前記下部 シート（１１）の間の吸収体（１３）を含み、前記上部シート（９）が上部シー ト材料のブリッジ（２１）によって分離される、尿開口（１７）、糞便開口（１ ９）及び所望により脚開口（８）を含む少なくとも二つの開口を与えられ、各前 記開口（８，１７，１９）がブリッジ端（２３，３１，９３）、遠端（２９，３ ７，９５）及び二つの側（２５，２７，３３，３５，８９，９１）を有する場合 において、前記開口（８，１７，１９）の少なくとも一つを形成するために切断 されている、ブリッジ端（４１；５５，８０’，８０”）、縦方向側（４３，４ ５；５７，５８，５９，８２’，８２”，８４’，８４”）及び遠端（４７；６ １，８６’，８６”）を有する上部シート材料のフラップ（３９；５３，７１， ７９’，７９”，８１）が前記端（４１，４７，５５，６１，８０’，８０”， ８６’，８６”）又は前記側（４３，４５；５７，５８，５９，８２’，８２” ，８４’，８４”）の一つによって前記ブリッジ（２１）に付着され、前記フラ ップ（３９；５３，７１，７９’，７９”，８１）が前記縦方向側（４３，４５ ；５７，５８，５９，８２’，８２”，８４’８４”）及び／又は前記端（４１ ，４７，５５，６１，８０’，８０”，８６’，８６”）の別のものによって前 記吸収体（１３）及び／又は前記上部シート（９）及び／又は前記下部シート（ １１）に固定されることを特徴とする吸収製品。 ２．前記フラップ（３９；５３，７１，７９’，７９”，８１）が前記ブリッ ジ端（４１；５５，８０’，８０”）において前記ブリッジ（２１）に一体的に 付着され、前記遠端（４７；６１，８６’，８６”）及び／又は前記縦方向側（ ４３，４５；５７，５８，５９，８２’，８２”，８４’，８４”）によって前 記吸収体（１３）及び／又は前記上部シート（９）及び／又は前記下部シート（ １１）に固定されることを特徴とする請求の範囲１記載の吸収製品（１）。 ３．前記開口（１７，１９）の少なくとも一つを形成するために切断されてい る、ブリッジ端（５５）、縦方向側（５７，５９）及び遠端（６１）を有する、 上部シート材料の前記フラップ（５３）が前記ブリッジ端（５５）において前記 ブリッジ（２１）に付着され、前記フラップ（５３）が縦方向に分割されて二つ の部分的なフラップ（５３’，５３”）を形成し、それらのフラップの各々が遠 端（６１’，６１”）及び縦方向側（５７，５８，５９）を有し、前記部分的な フラップ（５３’，５３”）の少なくとも一つが前記遠端（６１’，６１”）及 び／又は前記縦方向側（５７，５８，５９）によって前記吸収体（１３）又は前 記上部シート（９）又は前記下部シート（１１）に固定されることを特徴とする 請求の範囲１又は２記載の吸収製品（１）。 ４．二つのフラップ（３９；５３，７１，７９’，７９”，８１）があること を特徴とする請求の範囲１〜３のいずれか記載の吸収製品（１）。 ５．前記フラップ（３９；５３，７１，７９’，７９”，８１）が前記製品の 縦方向中央線の対抗する側にオフセットされた前記縦方向側（５７，５８，５９ ）及び／又は前記遠端（６１’，６１”）によって前記吸収体（１３）又は前記 上部シート（９）又は前記下部シート（１１）に固定されることを特徴とする請 求の範囲４記載の吸収製品（１）。 ６．前記開口の少なくとも一つが脚開口（８）であることを特徴とする請求の 範囲１〜５のいずれか記載の吸収製品（１）。 ７．前記開口が体***物の受け入れのための開口（１７，１９）であることを 特徴とする請求の範囲１〜６のいずれか記載の吸収製品（１）。 ８．前記部分的なフラップ（５３’，５３”）又は前記フラップ（３９，７１ ，７９’，７９”，８１）の少なくとも一つが製品の縦方向中央線から横方向に 間隔を置いて付着されることを特徴とする請求の範囲１又は２に記載の吸収製品 （１）。 ９．前記部分的なフラップ（５３’，５３”）又は前記フラップ（３９，７１ ，７９’，７９”，８１）が下部シート（１１）の平面に垂直な方向で弾性であ ることを特徴とする請求の範囲１〜８のいずれか記載の吸収製品（１）。 10．前部分（３）、後部分（５）及び中間股部分（７）を含む、おむつ、パン ツおむつ、失禁防御物などの吸収製品（１）であって、前記吸収製品（１）が製 品が装着されるときに使用者に向かって面することを意図される上部シート材料 から作られる上部シート（９）、製品が装着されるときに使用者から離れて面す ることを意図される下部シート（１１）、及び前記上部シート（９）と前記下部 シート（１１）の問の吸収体（１３）を含み、前記上部シート（９）が上部シー ト材料のブリッジ（２１）によって分離される、尿開口（１７）、糞便開口（１ ９）及び所望により脚開口（８）を含む少なくとも二つの開口を与えられ、各前 記開口（８，１７，１９）がブリッジ端（２３，３１，９３）、遠端（２９，３ ７，９５）及び二つの側（２５，２７，３３，３５，８９，９１）を有する場合 において、前記開口（８，１７，１９）の少なくとも一つを形成するために前記 上部シート（９）から切断される上部シート材料のフラップ（３９，５３，７１ ，７９’，７９”）が端（４１，４７，５５，６１，８０’，８０”，８６’， ８６”）又は側（４３，４５，５７，５８，５９，８２’，８２”，８４’，８ ４”）によって前記ブリッジ（２１）に付着され、前記フラップ（３９，５３， ７１，７９’，７９”）が別の端（４１，４７，５５，６１，８０’，８０”， ８６’，８６”）及び／又は縦方向側（４３，４５；５７，５８，５９，８２’ ，８２”，８４’，８４”）によって前記吸収体（１３）及び／又は前記上部シ ート（９）及び／又は前記下部シート（１１）に固定されて前記尿開口（１７） と前記糞便開口（１９）の間にバリヤー（３９；５３，７１，７９’，７９”， ８１）を形成することを特徴とする吸収製品（１）。 11．前記フラップ（３９，７１）が吸収体（１３）の全幅を越えて拡張しない ことを特徴とする請求の範囲１０記載の吸収製品（１）。 12．前部分（３）、後部分（５）及び中間股部分（７）を含む、おむつ、パン ツおむつ、失禁防御物などの吸収製品（１）において上部シート（９）と吸収体 （１３）の間にバリヤー（３９；５３，７１，７９’，７９”，８１）を形成す るための方法であって、前記吸収製品が製品が装着されるときに使用者に向かっ て面することを意図される上部シート材料から作られた上部シート（９）、製品 が装着されるときに使用者から離れて面することを意図される下部シート（１１ ）、及び前記上部シート（９）と前記下部シート（１１）の間の吸収体（１３） を含み、前記上部シート（９）が上部シート材料のブリッジ（２１）によって分 離された二つの開口（８，１７，１９）を与えられ、前記開口（８，１７，１９ ）の各々がブリッジ端（２３，３１，９３）、遠端（２９，３７，９５）及び二 つの縦方向側（２５，２７，３３，３５，８９，９１）を有する場合において、 上部シート（９）においてフラップ（３９；５３，７１，７９’，７９”，８１ ）を切断することによって前記開口（８，１７，１９）の一つを形成し（フラッ プ（３９；５３，７１，７９’，７９”，８１）はブリッジ端（４１，５５，８ ０’，８０”）、遠端（４７，６１，８６’，８６”）及び二つの縦方向側（４ ３，４５，５７，５８，５９，８２’，８２”，８４’，８４”）を有する）； 前記ブリッジ（２１）によって前記フラップ（３９；５３，７１，７９’，７９ ”，８１）の前記ブリッジ端（４１，５５，８０’，８０”）を上部シート（９ ）に付着し；前記フラップ（３９；５３，７１，７９’，７９”，８１）の前記 遠端（４７，６１，８６’，８６”）を前記吸収体（１３）及び／又は上部シー ト（９）及び／又は下部シート（１１）に固定することを特徴とする方法。 13．前部分（３）、後部分（５）及び中間股部分（７）を含む、おむつ、パン ツおむつ、失禁防御物などの吸収製品（１）において上部シート（９）と吸収体 （１３）の間にバリヤー（３９；５３，７１，７９’，７９”，８１）を形成す るための方法であって、前記吸収製品（１）が製品が装着されるときに使用者に 向かって面することを意図される上部シート材料から作られた上部シート（９） 、製品が装着されるときに使用者から離れて面することを意図される下部シート （１１）、及び前記上部シート（９）と前記下部シート（１１）の間の吸収体（ １３）を含み、前記上部シート（９）が上部シート材料のブリッジ（２１）によ って分離される二つの開口（８，１７，１９）を与えられ、各前記開口（８，１ ７，１９）がブリッジ端（２３，３１，９３）、遠端（２９，３７，９５）及び 二つの縦方向側（２５，２７，３３，３５，８９，９１）を有する場合において 、上部シート（９）においてフラップ（３９；５３，７１，７９’，７９”，８ １）を切断することによって前記開口（８，１７，１９）の一つを形成し（フラ ップ（３９；５３，７１，７９’，７９”，８１）はブリッジ端（４１，５５， ８０’，８０”）、遠端（４７，６１，８６’，８６”）及び二つの縦方向側（ ４３，４５，５７，５８，５９，８２’，８２”，８４’，８４”）を有し、前 記フラップ（３９；５３，７１，７９’，７９”，８１）は前記ブリッジ端（４ １，５５，８０’，８０”）において前記ブリッジ（２１）に一体的に付着され る）；前記吸収体（１３）に向かう方向で前記ブリッジ端（４１，５５，８０’ ，８０”）によって形成された軸に沿って前記フラップ（３９；５３，７１，７ ９’，７９”，８１）を折りたたみ；前記フラップ（３９；５３，７１，７９’ ，７９”，８１）の前記縦方向側（４３，４５，５７，５８，５９，８２’，８ ２”，８４’，８４”）の一つ及び／又は前記遠端（４７，６１，８６’，８６ ”）を前記吸収体（１３）及び／又は上部シート（９）及び／又は下部シート（ １１）に固定することを特徴とする方法。 14． ブリッジ端（５５）に向かう前記遠端（６１）から延びる線に沿って縦 方向に前記フラップ（５３）を切断して二つの部分的なフラップ（５３’，５３ ”）を形成し；部分的なフラップ（５３’，５３”）の各々の遠端（６１’，６ １”）が前記フラップ（５３）の縦方向中央線の一つの側上に横方向に配置され るように前記線に対して角度を付けて傾斜される各折りたたみ軸（６５’，６５ ”）に沿って部分的なフラップ（５３’，５３”）の各々を折りたたみ；部分的 なフラップ（５３’，５３”）の各々の前記遠端（６１’，６１”）を前記吸収 体（１３）及び／又は上部シート（９）及び／又は下部シート（１１）に固定す ることを特徴とする請求の範囲１２又は１３記載の方法。