JP2002372439A - 光学式エンコーダ - Google Patents

光学式エンコーダ

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JP2002372439A
JP2002372439A JP2001178946A JP2001178946A JP2002372439A JP 2002372439 A JP2002372439 A JP 2002372439A JP 2001178946 A JP2001178946 A JP 2001178946A JP 2001178946 A JP2001178946 A JP 2001178946A JP 2002372439 A JP2002372439 A JP 2002372439A
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photodetector
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Yoshiki Kuroda
吉己 黒田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は容易に且つ安価に製造可能な光学式エ
ンコーダを提供する。 【解決手段】本発明の一態様によると、単一の可干渉光
源と、前記可干渉光源から出射された光ビームを横切る
ように移動し且つ、前記光ビームが照射される所定周期
の光学パターンが形成されたスケールと、前記可干渉光
源から前記スケールの光学パターンを経由し回折干渉パ
ターンを形成する光ビームを受光し、前記スケールの移
動量を検出する複数の受光エリアを有する第1の光検出
器と、前記可干渉光源から前記スケールの光学パターン
を経由し回折干渉パターンを形成する光ビームを受光
し、前記スケールの基準点または絶対位置を検出する第
2の光検出器とを具備する光学式エンコーダにおいて、
前記第2の光検出器を少なくとも前記可干渉光源と前記
第1の光検出器との間に配置したことを特徴とする光学
式エンコーダが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学式エンコーダに
係り、特に、精密メカニズムの変位量を検出する光学式
エンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】特開2000−205819号報には、
図9にその構成を示すような光学式エンコーダが開示さ
れている。
【0003】すなわち、この光学式エンコーダは、可干
渉光源100である半導体レーザ(または面発光レー
ザ)から出射したレーザビームを回折パターンを生成す
る所定周期の光学パターン(図では透過型または反射型
の回折格子)が形成されたスケール102,102′に
照射し、これにより生成される回折パターンの特定部分
が光検出器104の何れかにより検出されるように構成
されている。
【0004】ここで、可干渉光源100と光検出器10
4がスケール102に対して同じ側に配置される場合に
は、可干渉光源100である半導体レーザ(または面発
光レーザ)は、該可干渉光源100から出射した光ビー
ムの主軸106,108が、スケール102面の垂線に
対して角度φだけ傾斜するように傾斜台110上に配置
される。
【0005】次に、この光学式エンコーダによるセンシ
ング動作を説明する。
【0006】今、各構成パラメータを以下のように定義
する。
【0007】Z1:可干渉光源100からスケール10
2上の光学パターンを形成した面に至る距離を光ビーム
の主軸上で測った長さZ2:スケール102上の光学パ
ターン(光変調領域)を形成した面から光検出器104
の受光面に至る距離を光ビームの主軸上で測った長さP
s:スケール102上の光変調領域における光学パター
ンのピッチPdir:光検出器104の受光面上の回折
パターンのピッチΘx:スケール102上の回折格子の
ピヅチ方向に対する可干渉光源100からの光ビームの
拡がり角Θy:上記Θxに対して垂直方向の可干渉光源
100からの光ビームの拡がり角但し、光ビームの拡が
り角は、光ビーム強度がピークとなる方向に対して1/
2となる一対の境界線112,112′のなす角を示
す。
【0008】なお、ここで、「スケール上の光変調領域
における光学パターンのピッチ」とは、スケール上に形
成された光学特性が変調されたパターンの空間的な周期
を意味する。
【0009】また、「光検出器の受光面上の回折パター
ンのピッチ」とは、受光面上に生成された回折パターン
の強度分布の空間的な周期を意味する。
【0010】光の回折理論によると、Z1、Z2が以下
の(1)式に示す関係を満たすような特定の関係にある
ときには、スケール102の回折パターンと略相似な強
度パターン114,116が光検出器104の受光領域
(面)上に生成される。
【0011】 (1/Z1)+(1/Z2)=(λ/nPs) …(1) ここで、λは可干渉光源100の波長、nは整数であ
る。
【0012】このときには、光検出器104の受光面上
の回折パターンのピッチPdirは他の構成パラメータ
を用いて以下のように表すことができる。
【0013】 Pdir=Ps(Z1+Z2)/Z1 …(2) 上記可干渉光源100に対して上記スケール102が回
折格子のピッチ方向に変位すると、同じ空間周期を保っ
た状態で回折パターンの強度分布がスケール102の変
位する方向に移動する。
【0014】従って、光検出器104の受光領域の空間
周期P2をPdirと同じ値に設定すれば、スケール1
02がピッチ方向にPsだけ移動するごとに光検出器1
04から周期的な強度を有する振幅曲線(強度パターン
114,116)が得られるので、スケール102のピ
ッチ方向の変位量を検出することができる。
【0015】ここで、振幅曲線(強度パターン114,
116)は、光軸を特定方向に傾斜させた反射型の構成
において、スケールと可干渉光源及び光検出器のギャッ
プ距離が変化した場合の受光面上の光の振幅曲線を示し
ており、このような構成では、ギャップ距離が変化して
も、光の振幅曲線の位相(またはピーク位置)が変化し
ないことを示している。
【0016】なお、上記の説明は可干渉光源100から
スケール102に至る光ビームが一定の拡がり角を持つ
場合(以下これを「拡がりビームの場合」と記す)を想
定して記載したが、可干渉光源100からの出射ビーム
がレンズ(図示せず)により平行光にコリメートされて
スケール102に照射される場合(以下これを「平行ビ
ームの場合」と記す)は、上記(1)式および(2)式
において、Z1→∞として考えればよい。
【0017】この場合、上記(2)式は、 Pdir=Ps …(2)′ になる。
【0018】さらに、実用においては、光検出器104
の空間周期Pdirの受光素子群をPdir/4の間隔
でずらせて、交互に配置した4群の受光素子群を形成
し、これら各群の受光素子からの出力をそれぞれ、Va
,Vb,Va,Vbとし、Va−Va,V
−VbをエンコーダのいわゆるA相(正弦波)
{B相(余弦波)出力として利用する。
【0019】スケール102と可干渉光源100の相対
的な変位xは、例えば、A相、B相の信号によりリサー
ジュ図形をプロットし、このリサージュ図形のプロット
点が1回転するとスケール102上の周期的な反射又は
透過率の光学パターンの1ピッチ分の移動として検出さ
れ、さらに、リサージュ図形のプロット点の位相角によ
り、上記周期的光学パターンの1ピッチより細かな変位
を検出することができる。
【0020】また、上記公報に開示された光学式エンコ
ーダでは、Va,Vb,Va,Vbの各出力の
演算和をとることにより、レーザビームの強度をモニタ
することができるため、環境変化や経時変化などによる
レーザビームの強度変化を一定にするようにフィードバ
ックしたり、あるいは、A相、B相出力信号とVa
Vb,Va,Vbの各出力の演算和の信号との演
算により、環境変化や経時変化などによるレーザビーム
の強度変化の影響をある程度、補正することが可能であ
る。
【0021】従って、このような光学式エンコーダにお
いては、スケールとヘッドとのギャップ変動の影響を殆
ど受けないで、スケールのX方向の相対変位を正確に検
出できる。
【0022】しかしながら、上記構成の光学式エンコー
ダでは、そのエンコーダ出力はいわゆるA相、B相が得
られるのみであるため、相対的な変位量の検出は可能で
あるが、絶対的な位置検出ができない。
【0023】そこで、上記公報では、更に、図10に示
すような構成の光学式エンコーダを開示している。
【0024】すなわち、この光学式エンコーダでは、ス
ケール102上の回折格子トラック(光学パターン11
8)のピッチ方向と平行して、第2のトラックが形成さ
れており、そこに、基準点(基準位置)検出用のパター
ン120を配している。
【0025】そして、各トラックのパターン118,1
20に対して、傾斜台110上に配置された可干渉光源
100としての面発光レーザのビーム出射窓122,1
24から光ビームが照射され、その反射または回折パタ
ーンが光検出器104,104′にて検出されるように
構成されしている。
【0026】ここで、回折格子トラック(光学パターン
118)による反射光126は、受光素子アレイ群とし
て構成された光検出器104により検出され、上述と同
様にA相、B相の信号が出力される。
【0027】一方、基準点検出用のパターン120によ
る反射光128は、光強度検出用の受光素子として構成
された光検出器104′により検出される。
【0028】このような構成によれば、例えば、基準点
検出用のパターン120で示した領域が周辺部より反射
率が大きい場合には、ビーム出射窓からの光ビームがそ
の基準点検出用のパターン120に照射されたときだ
け、光検出器104′の出力が所定値を上回るために、
基準点を検出することができる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、図10
に示したような構成の光学式エンコーダでは、スケール
パターンの異なる複数のトラックにそれぞれのレーザビ
ームを照射する構成により、基準点検出や、絶対位置の
検出が可能になる。
【0030】しかしながら、本構成では2個の可干渉光
源が必要とすること、更には、光学パターン118によ
る反射光126が所定位置の光検出器104に入射する
ようにし、且つ、基準点検出用のパターン120による
反射光128が所定位置の光検出器104′に入射する
ように面発光レーザのビーム出射窓122,124と光
検出器104,104′の位置関係を精密に組み立てる
必要がある。
【0031】従って、図10に示したような構成の光学
式エンコーダでは、安価に製造することができないとい
う問題があった。
【0032】すなわち、上述したような従来の技術で
は、変位検出用の光源とスケールパターンと受光素子
と、基準点検出用の光源とスケールパターンと受光索子
を別々に備えていたため、光源が2つ必要であると共
に、変位検出系のアライメントと基準点検出用のアライ
メントの両方をとる必要があり、精密さが要求される、
という不都合点があった。
【0033】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、単一光源からの光束で、スケール上に形成された位
置変位検出用のパターンと原点検出用のパターンを両方
同時に照射可能にして、光源の数を1つにしたことによ
り、例えば、1個の可干渉光源だけを用いて組み立てる
ので、可干渉光源間の精密な位置出しを必要とせず、従
って、容易に且つ安価に製造することの可能な光学式エ
ンコーダを提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するために、(1) 単一の可干渉光源と、前
記可干渉光源から出射された光ビームを横切るように移
動し且つ、前記光ビームが照射される所定周期の光学パ
ターンが形成されたスケールと、前記可干渉光源から前
記スケールの光学パターンを経由し回折干渉パターンを
形成する光ビームを受光し、前記スケールの移動量を検
出する複数の受光エリアを有する第1の光検出器と、前
記可干渉光源から前記スケールの光学パターンを経由し
回折干渉パターンを形成する光ビームを受光し、前記ス
ケールの基準点又は絶対位置を検出する第2の光検出器
とを具備する光学式エンコーダにおいて、前記第2の光
検出器を少なくとも前記可干渉光源と前記第1の光検出
器との間に配置したことを特徴とする光学式エンコーダ
が提供される。
【0035】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(2) 前記可干渉光源は、前記第1の光検
出器および第2の光検出器に対して傾斜して配置されて
いることを特徴とする(1)に記載の光学式エンコーダ
が提供される。
【0036】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(3) 前記第2の光検出器を挟み少なくと
も両側に隣接して一対の第3の光検出器が配置されてい
ることを特徴とする(1)または(2)に記載の光学式
エンコーダが提供される。
【0037】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(4) 前記第2の光検出器および第3の光
検出器は、前記第1の光検出器を挟み両側に配置されて
いることを特徴とする(3)に記載の光学式エンコーダ
提供される。
【0038】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(5) 単一の可干渉光源と、前記可干渉光
源から出射された光ビームを横切るように移動し且つ、
前記光ビームが照射される所定周期の光学パターンが形
成されたスケールと、前記可干渉光源から前記スケール
の光学パターンを経由し回折干渉パターンを形成する光
ビームを受光し、前記スケールの移動量を検出する複数
の受光エリアを有する第1の光検出器と、前記可干渉光
源から前記スケールの光学パターンを経由し回折干渉パ
ターンを形成する光ビームを受光し、前記スケールの基
準点又は絶対位置を検出する、前記スケールの移動方向
と平行に互いに隣接した複数の受光エリアが設けられた
第2の光検出器とを具備する光学式エンコーダにおい
て、前記第2の光検出器を少なくとも前記可干渉光源と
前記第1の光検出器との間に配置したことを特徴とする
光学式エンコーダが提供される。
【0039】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(6) 前記可干渉光源は、前記第1の光検
出器および第2の光検出器に対して傾斜して配置されて
いることを特徴とする(5)に記載の光学式エンコーダ
が提供される。
【0040】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(7) 前記第2の光検出器は、前記第1の
光検出器を挟み両側に一対として配置されていることを
特徴とする(5)または(6)に記載の光学式エンコー
ダが提供される。
【0041】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(8) スケールの相対位置変位と基準位置
を検出可能な光学式エンコーダであり、単一光源と、相
対位置変位の検出に供される第1のパターンと、基準位
置検出に供される第2のパターンが形成された可動スケ
ールと、上記単一光源から上記可動スケールの上記第1
のパターンを経由した光を受光する、相対位置の検出に
供される第1の光検出器と、上記単一光源から上記可動
スケールの上記第2のパターンを経由した光を受光す
る、基準位置検出に供される第2の光検出器とを有し、
上記可動スケールが基準位置を検出する位置において、
上記単一光源からの単一光束によって、上記第1のパタ
ーンと上記第2のパターンの両方が照射されるように構
成されていることを特徴とする光学式エンコーダが提供
される。
【0042】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(9) 上記可動スケールを経由した、上記
単一光源からの光束は、略全て上記第1の光検出器と上
記第2の光検出器を含む検出器群で受光され、この検出
器群からの出力の総和に基づいて、上記単一光源の出力
が制御されるように構成したことを特徴とする(8)に
記載の光学式エンコーダが提供される。
【0043】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(10) 光源と、所定のパターンが形成さ
れた可動スケールと、上記光源から上記可動スケールを
経由した光の同一光束中の、互いに異なる部分を受光す
る複数の検出器と、上記複数の検出器からの各出力差に
基づいて、上記可動スケールの傾きを検出する手段と、
を有することを特徴とする光学式エンコーダが提供され
る。
【0044】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(11) 上記第2の光検出器は、独立して
光を検出可能な複数の光検出器を有し、上記可動スケー
ルの移動に伴う、上記複数の光検出器からの各出力差の
変化に基づいて、基準位置を検出するように構成されて
いることを特徴とする(8)に記載の光学式エンコーダ
が提供される。
【0045】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0046】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態に係わる光学式エンコーダの構成を示す
分解斜視図である。
【0047】すなわち、本第1の実施の形態に係わる光
学式エンコーダは、可干渉光源1と、上記可干渉光源1
から出射された光ビーム5を横切るように移動し、且
つ、上記光ビーム5を照射する所定周期の光学パターン
を形成したスケール21と、上記可干渉光源1から上記
スケール21の光学パターンを経由し回折干渉パターン
を形成する光ビーム5を受光し、スケール21の移動量
を検出する複数の受光エリアを有する第1の光検出器3
と、上記可干渉光源1と上記第1の光検出器3との間に
配置され、上記可干渉光源1から上記スケール21の光
学パターンを経由し回折干渉パターンを形成する光ビー
ム5を受光し、スケール21の基準点または絶対位置を
検出する第2の光検出器41とから構成されている。
【0048】ここで、第1の光検出器3および第2の光
検出器41は基板10上に実装されている。
【0049】また、可干渉光源1から出射された光ビー
ム5が、スケール21上に形成された光学パターンによ
り反射し、第1の光検出器3および第2の光検出器41
の受光エリア面に回折干渉パターンを形成するように、
可干渉光源1から出射した光ビーム5の主軸が、スケー
ル21面の垂線に対して所定角度だけ傾斜するように、
可干渉光源1を傾斜台11に実装している。
【0050】このような構成において、上記第1の可干
渉光源1から出射された光ビーム5は、上記スケール2
1上に拡がり領域7を持って照射され、スケール21上
に形成された光学パターンにより回折し、第1の光検出
器3および第2の光検出器41上に、拡がり領域8を持
って回折干渉パターンが照射される。
【0051】ここで、第1の光検出器3は、複数の受光
エリアを有しており、上記形成された回折干渉パターン
を検出し、従来技術において説明したようにして、スケ
ール21の移動量を検出する。
【0052】また、上記スケール21の光学パターン
は、当該スケール21が初期位置等の基準位置に移動し
たときに、上記可干渉光源1から出射された光ビーム5
の拡がり領域7が照射される位置に、基準点検出のため
の、上記所定周期とは異なる集光回折パターン形成部2
2を備えている。
【0053】そして、そのような基準位置にスケール2
1が移動したときには、この集光回折格子パターン形成
部22により回折した光ビーム5は集光境界曲線6を持
って集光されて、第2の光検出器41に集光領域9とし
て照射され、回折干渉パターンを形成することになる。
【0054】第2の光検出器41は、この回折干渉パタ
ーンを検出して、スケール21の基準点または絶対位置
を検出する。
【0055】このような図1に基づく光学式エンコーダ
では、単一光源からの同一光束によって2つのパターン
が同時に照射されるので、アライソメントが簡単であ
る。
【0056】以上に説明したような光学式エンコーダの
構成とすることにより、スケール21の移動量検出と、
スケール21の基準位置もしくは絶対位置検出を1個の
可干渉光源1の使用だけで可能となる。
【0057】従って、複数の可干渉光源を用いた構成の
光学式エンコーダと比較して、可干渉光源間の位置出し
や公差などを考慮することなく、可干渉光源と光検出器
を実装できるので、製造が容易となり安価に作製できる
ようになる。
【0058】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態を説明する。
【0059】本第2の実施の形態に係わる光学式エンコ
ーダは、図2に示すように、第3の光検出器42の受光
エリア42A,42Bをスケール21の移動方向と平行
方向に上記第2の光検出器41を挟んで両側に隣接して
配置されるよう構成したものである。
【0060】そして、図3に示すように、上記第1の光
検出器3、第2の光検出器41および第3の光検出器4
2により検出された光ビーム5の入射強度の合計に基づ
いて、上記可干渉光源1から出射される光ビーム5の強
度を、光ビーム強度制御手段43により制御する。
【0061】すなわち、この光ビーム強度制御手段43
は、光ビーム5の強度によって、上記可干渉光源1から
上記第1の光検出器3、第2の光検出器41および第3
の光検出器42への合計入射強度が一定となるように、
上記可干渉光源1に印加する電圧もしくは電流値を制御
する。
【0062】すなわち、可干渉光源1からの光ビーム5
の強度は、周辺温度や自己発熱によって変動する。
【0063】また、可干渉光源1とスケール21間の距
離が変動すると第1の光検出器3から第3の光検出器4
2に入射する光ビーム5の強度が変動する。
【0064】そこで、本第2の実施の形態では、第1の
光検出器3から第3の光検出器42に入射する光ビーム
5の強度を検出し、可干渉光源1の出射強度を制御する
ことにより、入射ビームの強度の変動を防止することが
できる。
【0065】このように構成しても、上記第1の実施の
形態と同様の効果を奏することができる。
【0066】すなわち、図2に基づく光学式エンコーダ
では、光検出器のある平面において、光束で照射される
領域には全て何らかの光検出器があり、この光検出器の
出力の合計を利用して、光源強度が制御されると共に、
全光束を受光して強度をモニタするので、アライメント
の差による強度測定感度のばらつきが無くなる。
【0067】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施の形態を説明する。
【0068】本第3の実施の形態に係わる光学式エンコ
ーダは、図4に示すように、第2の光検出器41および
第3の光検出器42の受光エリア42A,42Bが上記
第1の光検出器3を挟んで両側に隣接して配置されるよ
う構成したものである。
【0069】そして、上記第2の実施の形態と同様に、
上記光ビーム強度制御手段43が上記第1の光検出器3
から第3の光検出器42のすべての受光エリアにより検
出された光ビームの強度の合計に基づいて、上記可干渉
光源1から出射される光ビーム5の強度を制御する。
【0070】また、図5に示すように、スケール調整信
号手段44を設け、上記第3の光検出器42の複数の受
光エリア間の光入射強度の差分を取り、スケール21の
傾き調整信号を出力する。
【0071】このスケール調整信号手段44から出力さ
れる傾き調整信号をモニタすることにより、上記スケー
ル21の傾き調整が可能となる。
【0072】すなわち、スケール21、可干渉光源1お
よび第1乃至第3の光検出器3,41,42の組み込み
作業が容易となる。
【0073】また、スケール21の傾きがないので、安
定した信号が得られる。
【0074】このように構成しても、上記第1の実施の
形態と同様の効果を奏することができる。
【0075】すなわち、図4に基づく光学式エンコーダ
では、第3の光検出器が複数あり、その差分でスケール
の傾きが検出されるので、傾きの自動調整が可能である
と共に、アライメントが簡単である。
【0076】さらに、図6に示すように、上記スケール
21の移動方向の互いに異なる一方の端部にそれぞれ集
光回折格子パターン22,23を配することにより、ス
ケール21の基準位置として2つとることが可能とな
る。
【0077】[第4の実施の形態]次に、本発明の第4
の実施の形態を説明する。
【0078】本第4の実施の形態に係わる光学式エンコ
ーダは、図7に示すように、第2の光検出器41を複数
の受光エリア41A,41Bを有するように構成し、そ
れら受光エリア41A,41Bを、上記スケール21の
移動方向と平行に互いに隣接して配置している。
【0079】ここで、第2の光検出器41で検出した光
ビームの強度とは、上記受光エリア41Aで検出した光
ビームの強度と、受光エリア41Bで検出した光ビーム
の強度との差分であり、基準点は、上記第2の光検出器
41の受光エリア41A,41Bの出力の差により検出
される。
【0080】そして、上記光ビーム強度制御手段43
は、上記第1の光検出器3と上記第2の光検出器42に
より検出された光ビームの強度の合計に基づいて、上記
可干渉光源1から出射される光ビーム5の強度を制御す
る。
【0081】このように構成しても、上記第1の実施の
形態と同様の効果を奏することができる。
【0082】[第5の実施の形態]次に、本発明の第5
の実施の形態を説明する。
【0083】本第5の実施の形態に係わる光学式エンコ
ーダは、図8に示すように、第2の光検出器41の受光
エリア41A,41Bが上記第1の光検出器3を挟んで
両側に隣接して配置されるように構成したものである。
【0084】ここで、第4の実施の形態と同様に、第2
の光検出器41で検出した光ビームの強度とは、上記受
光エリア41Aで検出した光ビームの強度と、受光エリ
ア41Bで検出した光ビームの強度との差分であり、基
準点は、上記第2の光検出器41の受光エリア41A,
41Bの出力の差により検出される。
【0085】そして、上記第3の実施の形態と同様に、
上記光ビーム強度制御手段43が、上記第1の光検出器
3と第2の光検出器41のすべての受光エリアにより検
出された光ビームの強度の合計に基づいて、上記可干渉
光源1から出射される光ビーム5の強度を制御する。
【0086】また、図5に示すように、スケール調整信
号手段44を設け、上記第2の光検出器41の複数の受
光エリア間の光入射強度の差分を取り、スケール21の
傾き調整信号を出力する。
【0087】このスケール調整信号手段44から出力さ
れる傾き調整信号をモニタすることによって、上記スケ
ール21の傾き調整が可能となる。
【0088】すなわち、第3の実施の形態と同様に、ス
ケール21、可干渉光源1および第1の光検出器3、第
2の光検出器41の組み込み作業が容易となる。
【0089】また、スケール21の傾きがないので、安
定した信号が得られる。
【0090】このように構成しても、上記第1の実施の
形態と同様の効果を奏することができる。
【0091】さらに、上記スケール21の移動方向の互
いに異なる一方の端部にそれぞれ集光回折格子パターン
22,23を配することにより、スケール21の基準位
置として2つとることが可能となる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
単一光源からの光束で、スケール上に形成された位置変
位検出用のパターンと原点検出用のパターンを両方同時
に照射可能にして、光源の数を1つにしたことにより、
例えば、1個の可干渉光源だけを用いて組み立てるの
で、可干渉光源間の精密な位置出しを必要とせず、従っ
て、容易に且つ安価に製造可能な光学式エンコーダを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる光
学式エンコーダの構成を示す分解斜視図である。
【図2】図2は、本発明の第2の実施の形態に係わる光
学式エンコーダの構成を示す分解斜視図である。
【図3】図3は、本発明の第2の実施の形態に係わる光
学式エンコーダに用いる制御回路の構成を示すブロック
図である。
【図4】図4は、本発明の第3の実施の形態に係わる光
学式エンコーダの構成を示す分解斜視図である。
【図5】図5は、本発明の第3の実施の形態に係わる光
学式エンコーダに用いる制御回路の構成を示すブロック
図である。
【図6】図6は、本発明の第3の実施の形態に係わる光
学式エンコーダの変形例の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図7】図7は、本発明の第4の実施の形態に係わる光
学式エンコーダの構成を示す分解斜視図である。
【図8】図8は、本発明の第5の実施の形態に係わる光
学式エンコーダの構成を示す分解斜視図である。
【図9】図9は、従来の技術として特開2000−20
5819号報に開示されている光学式エンコーダの構成
を示す図である。
【図10】図10は、従来の技術として特開2000−
205819号報に開示されている別の光学式エンコー
ダの構成を示す図である。
【符号の説明】
1…可干渉光源、 5…光ビーム、 21…スケール、 3…第1の光検出器、 41…第2の光検出器、 10…基板、 11…傾斜台、 7,8…拡がり領域、 22…集光回折パターン形成部、 6…集光境界曲線、 9…集光領域、 42…第3の光検出器、 42A,42B…受光エリア、 43…光ビーム強度制御手段、 44…スケール調整信号手段、 23…集光回折格子パターン、 41A,41B…受光エリア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA07 AA09 DD02 FF15 FF18 FF52 GG06 JJ03 JJ05 JJ25 LL42 MM02 NN05 NN17 UU03 UU07 2F103 BA44 CA01 CA03 CA04 CA08 DA01 EB02 EB32

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の可干渉光源と、 前記可干渉光源から出射された光ビームを横切るように
    移動し且つ、前記光ビームが照射される所定周期の光学
    パターンが形成されたスケールと、 前記可干渉光源から前記スケールの光学パターンを経由
    し回折干渉パターンを形成する光ビームを受光し、前記
    スケールの移動量を検出する複数の受光エリアを有する
    第1の光検出器と、 前記可干渉光源から前記スケールの光学パターンを経由
    し回折干渉パターンを形成する光ビームを受光し、前記
    スケールの基準点または絶対位置を検出する第2の光検
    出器とを具備する光学式エンコーダにおいて、 前記第2の光検出器を少なくとも前記可干渉光源と前記
    第1の光検出器との間に配置したことを特徴とする光学
    式エンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記可干渉光源は、前記第1の光検出器
    および第2の光検出器に対して傾斜して配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学式エンコーダ。
  3. 【請求項3】 前記第2の光検出器を挟み少なくとも両
    側に隣接して一対の第3の光検出器が配置されているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の光学式エンコ
    ーダ。
  4. 【請求項4】 前記第2の光検出器および第3の光検出
    器は、前記第1の光検出器を挟み両側に配置されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の光学式エンコーダ。
  5. 【請求項5】 単一の可干渉光源と、 前記可干渉光源から出射された光ビームを横切るように
    移動し且つ、前記光ビームが照射される所定周期の光学
    パターンが形成されたスケールと、 前記可干渉光源から前記スケールの光学パターンを経由
    し回折干渉パターンを形成する光ビームを受光し、前記
    スケールの移動量を検出する複数の受光エリアを有する
    第1の光検出器と、 前記可干渉光源から前記スケールの光学パターンを経由
    し回折干渉パターンを形成する光ビームを受光し、前記
    スケールの基準点または絶対位置を検出する、前記スケ
    ールの移動方向と平行に互いに隣接した複数の受光エリ
    アが設けられた第2の光検出器とを具備する光学式エン
    コーダにおいて、 前記第2の光検出器を少なくとも前記可干渉光源と前記
    第1の光検出器との間に配置したことを特徴とする光学
    式エンコーダ。
  6. 【請求項6】 前記可干渉光源は、前記第1の光検出器
    および第2の光検出器に対して傾斜して配置されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の光学式エンコーダ。
  7. 【請求項7】 前記第2の光検出器は、前記第1の光検
    出器を挟み両側に一対として配置されていることを特徴
    とする請求項5または6に記載の光学式エンコーダ。
  8. 【請求項8】 スケールの相対位置変位と基準位置を検
    出可能な光学式エンコーダであり、 単一光源と、 相対位置変位の検出に供される第1のパターンと、基準
    位置検出に供される第2のパターンが形成された可動ス
    ケールと、 上記単一光源から上記可動スケールの上記第1のパター
    ンを経由した光を受光する、相対位置の検出に供される
    第1の光検出器と、 上記単一光源から上記可動スケールの上記第2のパター
    ンを経由した光を受光する、基準位置検出に供される第
    2の光検出器とを有し、 上記可動スケールが基準位置を検出する位置において、
    上記単一光源からの単一光束によって、上記第1のパタ
    ーンと上記第2のパターンの両方が照射されるように構
    成されていることを特徴とする光学式エンコーダ。
  9. 【請求項9】 上記可動スケールを経由した、上記単一
    光源からの光束は、略全て上記第1の光検出器と上記第
    2の光検出器を含む検出器群で受光され、この検出器群
    からの出力の総和に基づいて、上記単一光源の出力が制
    御されるように構成したことを特徴とする請求項8に記
    載の光学式エンコーダ。
  10. 【請求項10】 光源と、 所定のパターンが形成された可動スケールと、 上記光源から上記可動スケールを経由した光の同一光束
    中の、互いに異なる部分を受光する複数の検出器と、 上記複数の検出器からの各出力差に基づいて、上記可動
    スケールの傾きを検出する手段と、 を有することを特徴とする光学式エンコーダ。
  11. 【請求項11】 上記第2の光検出器は、 独立して光を検出可能な複数の光検出器を有し、 上記可動スケールの移動に伴う、上記複数の光検出器か
    らの各出力差の変化に基づいて、基準位置を検出するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項8に記載の
    光学式エンコーダ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007232681A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Mitsutoyo Corp 光電式エンコーダ
JP2008076141A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Clarion Co Ltd 位置検出装置及び方法
JP2012233829A (ja) * 2011-05-06 2012-11-29 Canon Inc 干渉計測装置

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