JP2002372342A - サブクールタイプコンデンサ - Google Patents

サブクールタイプコンデンサ

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JP2002372342A
JP2002372342A JP2001183033A JP2001183033A JP2002372342A JP 2002372342 A JP2002372342 A JP 2002372342A JP 2001183033 A JP2001183033 A JP 2001183033A JP 2001183033 A JP2001183033 A JP 2001183033A JP 2002372342 A JP2002372342 A JP 2002372342A
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refrigerant
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subcool
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Shigeru Okada
茂 岡田
Toshiji Niimura
利治 新村
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Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液冷媒一時貯留部に収納される乾燥剤の交換
を容易に行うことができ、しかも低コストで製造可能な
サブクールタイプコンデンサを提供する。 【解決手段】 2本のヘッダ間を並行に延びる複数の熱
交換チューブで連通したコンデンサであって、該コンデ
ンサを、冷媒を凝縮する冷媒凝縮コアと、該冷媒凝縮コ
アで凝縮された冷媒をさらに過冷却するサブクールコア
とに区画し、サブクールコアの入口側に液冷媒一時貯留
部を有するとともに、該液冷媒一時貯留部に乾燥剤を交
換可能に収納するサブクールタイプコンデンサにおい
て、前記液冷媒一時貯留部の、前記乾燥剤を出し入れす
る側の端部に、少なくとも該端部への係合部およびフラ
ンジ部を有する、プレス加工された板状フランジを接合
するとともに、該板状フランジに蓋体を着脱可能に固定
したことを特徴とするサブクールタイプコンデンサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サブクールタイプ
コンデンサに関し、より詳しくは液冷媒一時貯留部に乾
燥剤を交換可能に収納するサブクールタイプコンデンサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、冷媒を凝縮する冷媒凝縮コア
と、該冷媒凝縮コアで凝縮された冷媒をさらに過冷却す
るサブクールコアとを、全体として一つのコンデンサに
構成したサブクールタイプコンデンサが知られている。
従来のサブクールタイプコンデンサにおいては、該コン
デンサを組み込んだ冷媒回路中の水分除去のため液冷媒
一時貯留部に乾燥剤等を含む水分除去機能部品を設ける
必要がある。このような水分除去機能部品は、通常、液
冷媒一時貯留部として機能するサブクールコアの入口側
に位置する一方のヘッダに並設された受液器内に設けら
れている。
【0003】ところで、上記乾燥剤は経時的に機能が劣
化してゆくものであるため、定期的にあるいは必要に応
じて交換する必要がある。このため、受液器の少なくと
も乾燥剤を出し入れする側の端部は、着脱可能に固定さ
れる蓋体により開閉可能になっている。従来の一般的な
開閉構造を図11、図12に示す。図において、70は
受液器を示しており、受液器本体としての筒体71の端
部、より具体的には、筒体71内の液冷媒一時貯留部
(図示略)に設けられる乾燥剤を出し入れする端部78
には、フランジ72が接合(ろう付け)されている。該
フランジ72は一つのブロック材を切削加工等を施した
ブロック体から構成されている。フランジ72にはフラ
ンジ部73が設けられている。該フランジ部73にはネ
ジ穴74が設けられており、ボルト75を介して蓋体7
6が着脱可能に固定されている。なお、フランジ72の
内面と蓋体76との間にはOリング77が介装されてお
り、該部の気密性が確保されている。
【0004】上記のような受液器の蓋体構造において
は、フランジ72に蓋体76が着脱自在に固定されるの
で、端部78を自在に開閉することができ、乾燥剤の交
換作業が容易に行えるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような受液器の蓋体構造においては、フランジ72は一
つのブロック材に切削加工等を施したブロック体から構
成されているので、該フランジ72の材料コスト、加工
コスト、ひいてはサブクールタイプコンデンサ自体のコ
ストアップを招くおそれがある。また、フランジ72は
筒体71の端部78にろう付けされるのが一般的である
が、切削加工品等からなるブロック体状のフランジ72
(以下「従来のフランジ」という。)は熱容量が大きい
ため、該フランジ72の温度が上昇しにくくろう付け不
良を招くおそれもある。
【0006】本発明の課題は、液冷媒一時貯留部に収納
される乾燥剤の交換を容易に行うことができ、しかも低
コストで製造可能なサブクールタイプコンデンサを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のサブクールタイプコンデンサは、2本のヘ
ッダ間を並行に延びる複数の熱交換チューブで連通した
コンデンサであって、該コンデンサを、冷媒を凝縮する
冷媒凝縮コアと、該冷媒凝縮コアで凝縮された冷媒をさ
らに過冷却するサブクールコアとに区画し、サブクール
コアの入口側に液冷媒一時貯留部を有するとともに、該
液冷媒一時貯留部に乾燥剤を交換可能に収納するサブク
ールタイプコンデンサにおいて、前記液冷媒一時貯留部
の、前記乾燥剤を出し入れする側の端部に、少なくとも
該端部への係合部およびフランジ部を有する、プレス加
工された板状フランジを接合するとともに、該板状フラ
ンジに蓋体を着脱可能に固定したことを特徴とするもの
からなる。
【0008】上記板状フランジには、蓋体の一部にかし
められる舌部を延設することが好ましい。このような舌
部を設ければ蓋体の脱落等を確実に防止することができ
る。また、曲げ成形部は蓋体の一部に引っ掛けられるも
のであるから蓋体の着脱容易性が損なわれるおそれもな
い。
【0009】また、上記板状フランジのフランジ部に
は、ネジ穴形成部を設けることが好ましい。すなわち、
本発明においては従来の切削加工等された厚肉のフラン
ジに代えて極めて薄肉のフランジが用いられるので、ネ
ジ穴の深さが浅くなる。しかし、上記のようなネジ穴形
成部を設ければネジ穴を深くとることができるので、蓋
体の固定強度を十分に確保することができる。このよう
なネジ穴形成部は、フランジ部に接続(たとえば、圧
入、溶接、ろう付け等)された部材に形成することがで
きる。また、フランジ部に折り返し部を形成し、該折り
返し部をネジ穴形成部に構成することも可能である。
【0010】また、本発明は、液冷媒貯留部が、サブク
ールコアの入口側に位置する一方のヘッダ自身の内部に
形成されるサブクールタイプコンデンサ。あるいは、液
冷媒一時貯留部が、サブクールコアの入口部に位置する
一方のヘッダに一体的に並設された受液器からなるサブ
クールタイプコンデンサに適用することができる。
【0011】上記のようなサブクールタイプコンデンサ
においては、液冷媒一時貯留部の乾燥剤の出し入れする
側の端部には、プレス加工された板状フランジが接合さ
れているので、従来のフランジに比べて材料コスト、製
造コストを低減することができる。また、ブレス加工さ
れた板状フランジは従来のフランジに比べて熱容量が小
さくなるので、ろう付け性を向上することができる。ま
た、板状フランジには端部への係合のための係合部が形
成されているので、端部と板状フランジとの接合強度
(ろう付け強度)を一層向上することができる。また、
板状フランジにはフランジ部が形成されており、該フラ
ンジ部にはネジ穴形成部を該フランジ部に一体的に形成
することができる。したがって、蓋体をネジを介して板
状フランジに固定する際の固定強度を十分に確保するこ
とができる。
【0012】また、板状フランジに蓋体の一部を引っ掛
けることが可能な曲げ成形部を設ければ、蓋体の着脱容
易性を確保しつつ蓋体の板状フランジへの固定強度を一
層向上できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明サブクールタイプコ
ンデンサの望ましい実施の形態について、図面を参照し
て説明する。図1ないし図4は、本発明の第1実施態様
に係るサブクールタイプコンデンサを示している。図に
おいて、1はサブクールタイプコンデンサを示してい
る。サブクールタイプコンデンサ1は、上下方向に互い
に並行に延びる第2のヘッダ2および第1のヘッダ3
と、両ヘッダ2、3間を連通する、並行に延びる複数の
熱交換チューブ4を有している。各熱交換チューブ4間
およびそれらの最外層部には、コルゲートタイプのフィ
ン5が設けられている。第2のヘッダ2の上部には、冷
媒の入口パイプ6が、下部に冷媒の出口パイプ7が、そ
れぞれ設けられている。
【0014】第2のヘッダ2内には仕切板8が設けられ
ており、該仕切板8により、第2のヘッダ2内が上部空
間と下部空間とに区画されている。この仕切板8によ
り、上記複数の熱交換チューブ4の配設領域が、コンデ
ンサ1に導入されてきた冷媒を凝縮する冷媒凝縮コア9
と、該冷媒凝縮コア9で凝縮された冷媒をさらに過冷却
するサブクールコア10とに区画されている。すなわ
ち、一体に形成された第2のヘッダ2内に仕切板8を設
けることにより、コンデンサ1のコア全体が、冷媒凝縮
コア9とサブクールコア10とに区画されている。そし
て本実施態様では、冷媒凝縮コア9における、並行に延
びる複数の熱交換チューブ4によって形成される冷媒通
路が1パス通路に形成されている。したがって、入口パ
イプ6から第2のヘッダ2内に導入された冷媒は、冷媒
凝縮コア9の各熱交換チューブ4を1パス通路形態で通
過して第1のヘッダ3内に流入し、第1のヘッダ3内を
下方に流動した後、直接、サブクールコア10への入口
側に導入されてサブクールコア10の各熱交換チューブ
4を通過し、出口パイプ7から流出される。ただし、冷
媒凝縮コア9部を2パス以上の通路に構成することも可
能である。
【0015】なお、本実施態様においては、サブクール
タイプコンデンサコア全体に対する、サブクールコア部
の占有率を約10%程度にしている。本出願人による実
験によれば、占有率は、5〜12%程度が好ましく、こ
の範囲内に設定することにより、車両エンジンルーム内
のコンデンサ設置スペースの制限、すなわち、限られた
コンデンササイズ内におけるサブクール化から生じる、
高圧側圧力の上昇、それに伴う、車両燃費の低下を抑制
しつつ、最適な過冷却度を実現できる。
【0016】そして、本実施態様では、第1のヘッダ3
における、サブクールコア10への入口側に相当するヘ
ッダ部分3aが、液冷媒一時貯留部11に構成されてい
る。図2に示すように、冷媒凝縮コア9からの冷媒、つ
まり、第1のヘッダ3の上部側からの冷媒は、この液冷
媒一時貯留部11に溜められ、そこからサブクールコア
10の各熱交換チューブ4へと流入されることになる。
図2における各矢印12は、この冷媒の流れを表わして
いる。
【0017】本実施態様では、上記第1のヘッダ3およ
び第2のヘッダ2のうち、第1のヘッダ3内に、乾燥剤
13が充填された通液性の容器14が設けられている。
通液性の乾燥剤容器14は、本実施態様では樹脂製の骨
格部15とメッシュ部16から構成され、内部に粒状の
乾燥剤13が保持され、容器内外間での通液性が確保さ
れているとともに、充填乾燥剤13中を通液できるよう
になっている。乾燥剤容器14には、その形態を維持で
きるように格子状に樹脂製の骨格部15が設けられてい
るが、骨格なしで形態保持が可能な場合には別段設けな
くてもよい。また、メッシュ部16には、ストレーナの
機能を持たせることが好ましい。本実施態様では、骨格
部15とメッシュ部16の両方を樹脂で構成したが、い
ずれか一方でもよい。また、骨格部15とメッシュ部1
6の少なくともいずれか一方を金属で形成することもで
きる。また、容器を骨格とパンチング部材を有する構成
とすることもでき、その場合、パンチング部材をパンチ
ングメタルから形成することもできる。上記乾燥剤13
は、直接容器14内に充填することもでき、通水性の袋
内(図示略)に充填し、それを容器14内に収納するよ
うにしてもよい。
【0018】この乾燥剤容器14は、本実施態様では、
とくに図2に明確に示すように、実質的に第1のヘッダ
3の内部全長にわたって収容されている。図2における
17は、第1のヘッダ3内の液冷媒一時貯留部11に溜
められた液冷媒を示している。
【0019】また本実施態様では、乾燥剤容器14は、
第1のヘッダ3内において、熱交換チューブ4の先端と
反対側の位置に少し偏心した位置に配置されており、乾
燥剤容器14の横断面は、略円形の形状に形成されてい
る。第1のヘッダ3内まで突出された各熱交換チューブ
4の先端と、横断面略円形の乾燥剤容器14との間に
は、適当な隙間18が形成されており、熱交換チューブ
4の先端と乾燥剤容器14との物理的な干渉が回避され
ているとともに、第1のヘッダ3内における冷媒の流動
性および乾燥剤容器14およびそれに充填されている乾
燥剤13に対する冷媒の出入りの容易性が確保されてい
る。
【0020】第1のヘッダ3内の冷媒凝縮コア9とサブ
クールコア10との境界に相当する位置には、図2にも
示すように、仕切板19が設けられており、乾燥剤容器
14は、この仕切板19に形成された穴20に挿通され
て仕切板19を貫通して延びている。仕切板19に形成
された穴20は、乾燥剤容器14の横断面形状と同様に
略円形の穴に形成されている。穴20の大きさは、図2
に示すように、乾燥剤容器14の横断面面積と略同じ、
あるいはそれよりも若干大き目とし、その穴20に案内
されながら乾燥剤容器14を挿入できるようにしておく
ことが好ましい。
【0021】第1のヘッダ3および第2のヘッダ2の端
部は蓋体21、22、23、24により気密に閉塞され
ている。とくに、本実施態様においては、第1のヘッダ
3の乾燥剤13を出し入れする側の端部25には蓋体2
1が着脱可能に固定されいる。
【0022】該端部25には、図3に示すようにプレス
加工された板状フランジ26が接合されている。板状フ
ランジ26は、端部25に係合する係合部27と、フラ
ンジ部28とを有している。板状フランジ26の係合部
27を第1のヘッダ3の端部25の内面にろう付けする
ことにより、該端部25に板状フランジ26が接合され
ている。なお、本実施態様においては、板状フランジ2
6の係合部27が第1のヘッダ3の端部25の内面にろ
う付けされているが、これに限定されるものではなく溶
接、接着、圧入等により接合することもできる。
【0023】板状フランジ26のフランジ部28には穴
29が設けられており、該穴29に対応する位置には内
側にネジ穴30aが形成されたネジ穴形成部30が接合
されている。本実施態様においてはネジ穴形成部30は
フランジ部28にろう付けされているが、溶接または接
着等により接合することも可能である。また、図5に示
すように、ネジ穴形成部30を穴29に圧入して接合す
ることもできる。図5においては、ネジ穴形成部30に
膨出部35を形成することにより、穴29内へのネジ穴
形成部30の挿入代が所定の寸法に規制されるようにな
っている。
【0024】蓋体21には、フランジ部28の穴29に
対応する位置にネジ31が挿入される穴32が設けられ
ている。そして、フランジ部28の穴29に蓋体21の
穴32を合わせて、ネジ31を挿入しネジ穴形成部30
のネジ穴30aに螺合することにより、板状フランジ2
6に蓋体21が着脱可能に固定されるようになってい
る。また、蓋体21の挿入部33と板状フランジ26の
係合部27の内面との間にはOリング34が介装されて
おり、該部分の気密性が維持されるようになっている。
【0025】上記のような、係合部27、フランジ部2
8、穴29を有する板状フランジ26は、一枚の板材に
プレス加工を施すことにより一つの工程で容易に成形す
ることができる。そして、このような板状フランジ26
が第1のヘッダ3の乾燥剤を出し入れする側の端部25
にろう付けされているので、従来のフランジに比べて材
料コスト、製造コストを大幅に低減することができる。
また、板状フランジ26は従来のフランジに比べて熱容
量を小さくすることができるので、ろう付け性を向上で
きる。
【0026】また、板状フランジ26のフランジ部28
は、従来のフランジに比べて薄肉に形成されており、該
フランジ部28にネジ穴を直接設けたのでは十分な深さ
を確保できず蓋体21の固定強度が低下するおそれもあ
る。しかし、フランジ部28にネジ穴形成部30を一体
的に設ければ、ネジ穴を深くすることができるので、ネ
ジ31による蓋体21の固定強度を十分に確保すること
ができる。
【0027】図6は、本発明の第2実施態様に係るサブ
クールタイプコンデンサの第1のヘッダ3の乾燥剤を出
し入れする側の端部25を示している。なお、上記第1
実施態様と同一の部材には同一の番号を付して説明を省
略した。本実施態様においては、プレス加工された板状
フランジ36には、蓋体37の一部を引っ掛ける曲げ成
形部38が構成されている。また、ネジ穴形成部39
は、フランジ部40に一体に加工されている。すなわ
ち、フランジ部40の端部に折り返し加工を施してこれ
にネジ穴41を形成しネジ穴形成部39が構成されてい
る。
【0028】本実施態様においても、ヘッダ3の乾燥剤
を出し入れする側の端部25には板状フランジ36が設
けられているので、コストダウンを達成しつつ、フラン
ジ36のろう付け性を向上することができる。また、本
実施態様においては、フランジ36には蓋体37の一部
を引っ掛ける曲げ成形部38が構成されているので、蓋
体37の脱落を確実に防止することができる。なお、舌
部38によりかしめられるのは、蓋体37の一部である
から、蓋体37の着脱性が損なわれることはない。
【0029】さらに、本実施態様においては、ネジ穴形
成部39は、板状フランジ36のフランジ部40の一部
に折り返し加工を施すことにより形成されているので、
部品点数の増加を防止できる。
【0030】図8および図9は、本発明の第3実施態様
に係るサブクールタイプコンデンサを示している。図に
おいて、42はサブクールタイプコンデンサを示してい
る。サブクールタイプコンデンサ42は、上下方向に互
いに並行に延びる第1のヘッダ43および第2のヘッダ
44と、両ヘッダ43、44間を連通する、並行に延び
る複数の熱交換チューブ45を有している。熱交換チュ
ーブ45間およびそれらの最外層には、コルゲートタイ
プのフィン46が設けられている。第2のヘッダ44に
は冷媒の入口パイプ47、冷媒の出口パイプ48がそれ
ぞれ設けられている。冷媒出口パイプ48は第2のヘッ
ダ44に接合されたブラケット49により固定されてい
る。
【0031】第2のヘッダ44内には、仕切板50が設
けられている。該仕切板50により、第2のヘッダ44
内が上部空間と下部空間とに区画されている。そして、
該仕切板50により、上記複数の熱交換チューブ45の
配設領域が、コンデンサ42に導入された冷媒を凝縮す
る冷媒凝縮コア51と冷媒をさらに過冷却するサブクー
ルコア52とに区画されている。
【0032】一方、第1のヘッダ43には、液冷媒一時
貯留部57としての受液器53が一体的に並設されてい
る。また、第1のヘッダ43内には仕切板54が設けら
れており、第1のヘッダ43内は、冷媒凝縮コア51か
らの冷媒が流入するとともに受液器53内と連通する上
部空間55と、液冷媒一時貯留部57としての受液器5
3からの冷媒が流入しサブクールコア52と連通する下
部空間56とに区画されている。
【0033】受液器53内には、乾燥剤(図示略)が収
納されている。また、受液器53の乾燥剤を出し入れす
る側の端部58には、蓋体59が着脱可能に装着されて
いる。端部58には、プレス加工された板状フランジ6
0が接合(ろう付け)されている。
【0034】板状フランジ60は、図9に示すように端
部58に係合する係合部61と、フランジ部62とを有
している。板状フランジ60の係合部61を受液器53
の端部58の内面にろう付けすることにより、該端部5
8に板状フランジ60が接合されている。なお、本実施
態様においては、板状フランジ60の係合部61が受液
器53の端部58の内面にろう付けされているが、これ
に限定されるものではなく溶接、接着、圧入等により接
合することもできる。
【0035】板状フランジ60のフランジ部62には穴
63が設けられており、該穴63に対応する位置には内
側にネジ穴64aが形成されたネジ穴形成部64が接合
されている。本実施態様においてはネジ穴形成部64は
フランジ部62にろう付けされているが、溶接または接
着等により接合することも可能である。また、図5に示
したようにして、ネジ穴形成部60を穴63に圧入して
接合することもできる。
【0036】蓋体59には、フランジ部62の穴63に
対応する位置にネジ65が挿入される穴66が設けられ
ている。そして、フランジ部62の穴63に蓋体59の
穴66を合わせて、ネジ65を挿入しネジ穴形成部64
のネジ穴64aに螺合することにより、板状フランジ6
0に蓋体59が着脱可能に固定されるようになってい
る。また、蓋体59の挿入部67と板状フランジ60の
係合部61の内面との間にはOリング68が介装されて
おり、該部分の液密性が維持されるようになっている。
【0037】上記のような、係合部61、フランジ部6
2、穴63を有する板状フランジ60は、一枚の板材に
プレス加工を施すことにより一つの工程で成形すること
ができる。そして、このような板状フランジ60が受液
器53の乾燥剤を出し入れする側の端部58にろう付け
されているので、従来のフランジに比べて材料コスト、
製造コストを大幅に低減することができる。また、板状
フランジ60は従来のフランジに比べて熱容量を小さく
することができるので、ろう付け性を向上できる。
【0038】また、板状フランジ60のフランジ部62
は、従来のフランジに比べて薄肉に形成されており、該
フランジ部62にネジ穴を直接設けたのでは十分な深さ
を確保できず蓋体59の固定強度が低下するおそれもあ
る。しかし、フランジ部62にネジ穴形成部64を一体
的に設ければ、ネジ穴を深くすることができるので、ネ
ジ65による蓋体59の固定強度を十分に確保すること
ができる。
【0039】図10は、本発明の第4実施態様に係るサ
ブクールタイプコンデンサの第1の受液器53の乾燥剤
を出し入れする側の端部58を示している。なお、上記
第3実施態様と同一の部材には同一の番号を付して説明
を省略した。本実施態様においては、プレス加工された
板状フランジ80には、蓋体81の一部を引っ掛ける曲
げ成形部83が構成されている。また、ネジ穴形成部8
4は、フランジ部85に一体に加工されている。すなわ
ち、フランジ部85の端部に折り返し加工を施してこれ
にネジ穴85を形成しネジ穴形成部84が構成されてい
る。
【0040】本実施態様においても、受液器の乾燥剤を
出し入れする側の端部58には板状フランジ80が設け
られているので、コストダウンを達成しつつ、フランジ
80のろう付け性を向上することができる。また、本実
施態様においては、フランジ80には蓋体81の一部を
引っ掛ける曲げ成形部83が設けられているので、蓋体
81の脱落を確実に防止することができる。なお、曲げ
成形部83により引っ掛けられるのは、蓋体81の一部
であるから、蓋体81の装着性が損なわれることはな
い。
【0041】さらに、本実施態様においては、ネジ穴形
成部84は、板状フランジ80のフランジ部85の一部
に折り返し加工を施すことにより形成されているので、
部品点数の増加を防止できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明サブクールタ
イプコンデンサによるときは、液冷媒一時貯留部部の乾
燥剤を出し入れする側の端部には、従来のフランジに代
えてプレス加工された板状フランジが接合されているの
で、乾燥剤の交換容易性を維持しつつ、板状フランジの
ろう付け性を向上し、さらに、サブクール全体としての
コストダウンを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様に係るサブクールタイプ
コンデンサの正面図である。
【図2】図1のサブクールタイプコンデンサの部分断面
図である。
【図3】図1のサブクールタイプコンデンサの液冷媒一
時貯留部の端部の拡大断面図である。
【図4】図1のサブクールタイプコンデンサの液冷媒一
時貯留部の端部の蓋体の平面図である。
【図5】図3とは別の態様の液冷媒一時貯留部の端部の
拡大断面図である。
【図6】本発明の第2実施態様に係るサブクールタイプ
コンデンサの液冷媒一時貯留部の端部の拡大断面図であ
る。
【図7】図6のサブクールタイプコンデンサの液冷媒一
時貯留部の端部の蓋体の平面図である。
【図8】本発明の第3実施態様に係るサブクールタイプ
コンデンサの正面図である。
【図9】図8のサブクールタイプコンデンサの液冷媒一
時貯留部の端部の断面図である。
【図10】本発明の第4実施態様に係るサブクールタイ
プコンデンサの液冷媒一時貯留部の端部の断面図であ
る。
【図11】従来のサブクールタイプコンデンサの液冷媒
一時貯留部の端部の断面図である。
【図12】図11のサブクールタイプコンデンサの液冷
媒一時貯留部の端部の蓋体の平面図である。
【符号の説明】
1、42 サブクールタイプコンデンサ 2、44 第2のヘッダ 3、43 第1のヘッダ 3a サブクールコアの入口側に相当するヘッダ部分 4、45 熱交換チューブ 5、46 フィン 6、47 入口パイプ 7、48 出口パイプ 8、19、50、54 仕切板 9、51 冷媒凝縮コア 10、52 サブクールコア 11、57 液冷媒一時貯留部 12 冷媒の流れ 13 乾燥剤 14 乾燥剤容器 15 骨格部 16 メッシュ部 17 液冷媒 18 隙間 20 穴 21、22、23、24、37、59、81 蓋体 25、58 乾燥剤を出し入れする側の端部 26、36、60、80 プレス加工された板状フラン
ジ 27、61 係合部 28、40、62、85 フランジ部 29、32、63、66 穴 30、39、64、84 ネジ穴形成部 30a、41、64a、86 ネジ穴 31、65 ネジ 33、67 挿入部 34、68 Oリング 38、83 曲げ成形部 49 ブラケット 53 受液器 55 上部空間 56 下部空間

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本のヘッダ間を並行に延びる複数の熱
    交換チューブで連通したコンデンサであって、該コンデ
    ンサを、冷媒を凝縮する冷媒凝縮コアと、該冷媒凝縮コ
    アで凝縮された冷媒をさらに過冷却するサブクールコア
    とに区画し、サブクールコアの入口側に液冷媒一時貯留
    部を有するとともに、該液冷媒一時貯留部に乾燥剤を交
    換可能に収納するサブクールタイプコンデンサにおい
    て、前記液冷媒一時貯留部の、前記乾燥剤を出し入れす
    る側の端部に、少なくとも該端部への係合部およびフラ
    ンジ部を有する、プレス加工された板状フランジを接合
    するとともに、該板状フランジに蓋体を着脱可能に固定
    したことを特徴とするサブクールタイプコンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記板状フランジに、蓋体の一部に引っ
    掛けられる曲げ成形部が延設されている、請求項1のサ
    ブクールタイプコンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記フランジ部にネジ穴形成部が設けら
    れている、請求項1または2のサブクールタイプコンデ
    ンサ。
  4. 【請求項4】 前記ネジ穴形成部が、フランジ部に接続
    された部材内に形成されている、請求項3のサブクール
    タイプコンデンサ。
  5. 【請求項5】 前記ネジ穴形成部が、折り返し加工され
    たフランジ部に形成されている、請求項3のサブクール
    タイプコンデンサ。
  6. 【請求項6】 前記液冷媒一時貯留部が、サブクールコ
    アの入口側に位置する一方のヘッダ自身の内部に形成さ
    れている、請求項1ないし5のいずれかに記載のサブク
    ールタイプコンデンサ。
  7. 【請求項7】 前記液冷媒一時貯留部が、サブクールコ
    アの入口側に位置する一方のヘッダに一体的に並設され
    た受液器からなる、請求項1ないし5のいずれかに記載
    のサブクールタイプコンデンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104501480A (zh) * 2014-12-26 2015-04-08 长城汽车股份有限公司 车辆及其冷凝器
JPWO2021177122A1 (ja) * 2020-03-03 2021-09-10

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