JP2002371829A - ディーゼルパティキュレートフィルタの再生装置 - Google Patents

ディーゼルパティキュレートフィルタの再生装置

Info

Publication number
JP2002371829A
JP2002371829A JP2001183079A JP2001183079A JP2002371829A JP 2002371829 A JP2002371829 A JP 2002371829A JP 2001183079 A JP2001183079 A JP 2001183079A JP 2001183079 A JP2001183079 A JP 2001183079A JP 2002371829 A JP2002371829 A JP 2002371829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
particulate filter
pressure loss
dpf
diesel particulate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001183079A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Nakamura
秀一 中村
Kazuyoshi Toyoshima
一喜 豊嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UD Trucks Corp filed Critical UD Trucks Corp
Priority to JP2001183079A priority Critical patent/JP2002371829A/ja
Publication of JP2002371829A publication Critical patent/JP2002371829A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はディーゼルパティキュレートフィル
タ(以下、「DPF」という)の再生装置に関し、簡単
な構造で精度良く再生開始時期の判定ができるDPFの
再生装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 請求項1に係るDPFの再生装置は、デ
ィーゼルエンジンの排気系の下流端側に装着したDPF
と、DPFに捕集されたパティキュレートを燃焼除去す
るフィルタ再生手段と、エンジン駆動時の所定のパラメ
ータを検出するパラメータセンサと、上記パラメータセ
ンサの検出値に基づきDPFの目詰まり度合いを示す指
標たる圧損係数を演算する演算式と、DPF再生開始時
期の判断基準となるしきい値とを記憶した制御手段とを
備え、制御手段は、上記パラメータセンサの検出値を基
に演算式で圧損係数を算出し、当該圧損係数がしきい値
を超えたときに、上記フィルタ再生手段を作動させるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルパティ
キュレートフィルタの再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンから放出される排ガス中にはパ
ティキュレート(カーボン粒子等の微粒子成分)が多く
含まれており、ディーゼルエンジン(以下、「エンジ
ン」という)の排気浄化を実施するに当たってこのパテ
ィキュレートを除去することが不可欠とされている。
【0003】そこで、特開平9−13951号公報及び
特開平8−277710号公報等に開示されるように、
昨今、エンジンの排気系にディーゼルパティキュレート
フィルタ(以下、「DPF」という)を装着し、このD
PFでパティキュレートを捕集して排ガスの浄化が図ら
れている。また、パティキュレートの捕集が進むとDP
Fに目詰まりが生じて流路抵抗が増大するため、DPF
で捕集されたパティキュレートをヒータやバーナー等の
再生手段で燃焼除去してDPFの再生が図られており、
上記特開平9−13951号公報に開示された従来例で
は、排気流量とフィルタ圧損の関係からDPFの再生開
始時期を判定し、特開平8−277710号公報に開示
された従来例では、排気マニホールドまたはその近傍の
排圧とDPF入口で検出した圧力との関係からDPFの
再生開始時期を判定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、特開平9
−13951号公報で開示された従来例は、エンジンの
吸気流量を検出する吸気流量センサと、排気温度を検出
する排気温度センサ、そして、排気系に装着した二つの
DPFの圧損を検出する排気圧センサを夫々所定位置に
装着して、これらの検出値から排気流量を制御手段で求
める構造上、制御システムが複雑で高価なものになって
しまう欠点があった。
【0005】また、特開平8−277710号公報で開
示された従来例にあっては、排気マニホールドとDPF
間の距離が短く圧力差が小さい場合に流量測定が難し
く、精度が落ちるといった不具合が指摘されている。本
発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、簡単な構造
で精度良く再生開始時期の判定が可能なDPFの再生装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係るDPFの再生装置は、エンジンの排
気系の下流端側に装着したDPFと、DPFに捕集され
たパティキュレートを燃焼除去するフィルタ再生手段
と、エンジン駆動時の所定のパラメータを検出するパラ
メータセンサと、上記パラメータセンサの検出値に基づ
きDPFの目詰まり度合いを示す指標たる圧損係数を演
算する演算式と、DPF再生開始時期の判断基準となる
しきい値とを記憶した制御手段とを備え、制御手段は、
上記パラメータセンサの検出値を基に演算式で圧損係数
を算出し、当該圧損係数がしきい値を超えたときに、上
記フィルタ再生手段を作動させることを特徴とする。
【0007】そして、請求項2に係る発明は、請求項1
記載のDPFの再生装置に於て、パラメータは、DPF
の上流側の圧力と、DPFの上流側に設けた排気流量測
定部の圧損であることを特徴とする。また、請求項3に
係る発明は、請求項2記載のDPFの再生装置に於て、
圧損係数を演算する演算式は、圧損係数=(圧力1−標
準大気圧)/(圧力1−圧力2)であって、圧力1は、
排気流量測定部の前部に装着した圧力センサで検出され
た検出値、圧力2は、排気流量測定部の後部に装着した
圧力センサで検出された検出値、標準大気圧は、予め演
算式に設定された所定値であることを特徴としている。
【0008】そして、請求項4に係る発明は、請求項2
または請求項3記載のDPFの再生装置に於て、排気流
量測定部は、DPFの上流側排気管に装着したオリフィ
ス流量計からなり、当該オリフィス流量計は、フランジ
を介して接合する排気管と排気管との間にガスケットを
介して挟着されたオリフィスプレートと、当該オリフィ
スプレートの前後の圧力を検出する圧力センサとからな
ることを特徴としている。
【0009】一方、請求項5に係る発明は、請求項1記
載のDPFの再生装置に於て、パラメータは、DPFの
上流側の圧力と、エンジンの吸気圧と、エンジンのエン
ジン回転数であることを特徴とする。そして、請求項6
に係る発明は、請求項5記載のDPFの再生装置に於
て、圧損係数を演算する演算式は、圧損係数=(エンジ
ン最高回転数/エンジン回転数)K×(圧力1−標準大
気圧)/圧力2であって、圧力1は、DPFの上端側に
装着した圧力センサで検出された検出値、圧力2は、エ
ンジンの吸気系に装着した圧力センサで検出された吸気
圧の絶対圧力、エンジン最高回転数及び標準大気圧は予
め設定された所定値、Kは、パティキュレートの一定捕
集量に於ける排気流量と圧損特性の実験データから予め
求められた1≦K≦2の指数であることを特徴としてい
る。
【0010】(作用)請求項1に係る発明によれば、制
御手段は、パラメータセンサの検出値を基に演算式で圧
損係数を算出し、当該圧損係数がしきい値を超えたとき
にフィルタ再生手段を作動させてDPFの再生を図るこ
ととなる。また、請求項2に係る発明によれば、制御手
段は、DPFの上流側の圧力と、DPFの上流側に設け
た排気流量測定部の圧損を基に演算式で圧損係数を算出
し、請求項3に係る発明によれば、制御手段は、圧損係
数=(圧力1−標準大気圧)/(圧力1−圧力2)の演
算式で圧損係数を算出する。
【0011】そして、請求項4に係る発明によれば、排
ガスがオリフィスプレートのオリフィスを流下すること
で圧損が生じ、オリフィスプレートの前後に圧力差が発
生する。更にまた、請求項5に係る発明によれば、制御
手段は、DPFの上流側の圧力と、エンジンの吸気圧及
びエンジン回転数を基に演算式で圧損係数を算出し、請
求項6に係る発明によれば、制御手段は、圧損係数=
(エンジン最高回転数/エンジン回転数)K×(圧力1
−標準大気圧)/圧力2の演算式で圧損係数を算出す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。図1は請求項1,請求項5及び
請求項6に係るDPFの再生装置の一実施形態を示し、
図に於て、1はエンジン3に装着された排気マニホール
ド、5は排気マニホールド1に接続された排気管で、排
気管5にはターボチャージャ7が装着されている。そし
て、エンジン3から放出された排ガスでターボチャージ
ャ7のタービン7aが回転して、これに直結したコンプ
レッサ7bが回転することにより、圧縮された吸入空気
が吸気管9,吸気マニホールド11を介してエンジン3
に送り込まれるようになっている。
【0013】そして、ターボチャージャ7の下流側の排
気管5には図示しない消音器が装着されているが、消音
器はなくてもよく、その下流側排気系は2本の分岐管1
3,15と1本のバイパス管17に分岐されており、分
岐管13,15に夫々DPF19,21が装着され、D
PF19,21の下流側は大気開放となっている。ま
た、分岐管13,15には、夫々、DPF19,21の
下流側または上流側に電磁弁23,25が装着されると
共に、バイパス管11に電磁弁27が装着されており、
各電磁弁23,25,27は、夫々、コントロールユニ
ット29によって開閉制御されるようになっている。
【0014】更にまた、図中、31,33はDPF1
9,21のケーシング35内に装着されたDPF再生用
の電気ヒータで、コントロールユニット29のヒータ制
御部29aは、パワーユニット37を介して両電気ヒー
タ31,33を作動させるようになっており、例えばコ
ントロールユニット29の指令で電磁弁23,27が閉
じて電磁弁25が開くと、エンジン1から放出された排
ガスが排気管5,分岐管15を流下してパティキュレー
トがDPF21で捕集され、そして、この状態で電気ヒ
ータ31が作動すると、DPF19中のパティキュレー
トが燃焼除去されてDPF19の再生が図られるように
なっている。
【0015】そして、DPF21によるパティキュレー
トの捕集量が増加してフィルタ圧損が高まると、コント
ロールユニット29は電磁弁25を閉じ、電磁弁23を
開いて電気ヒータ33を作動させることで、分岐管13
に排ガスを流下させてパティキュレートをDPF19で
捕集させ乍ら、DPF21で捕集されたパティキュレー
トを燃焼除去してDPF21の再生を図るようになって
いる。
【0016】而して、本実施形態に係る再生装置39
は、上述の如く電気ヒータ31,33でDPF19,2
1の再生を行うに当たり、DPF19,21の目詰まり
度合いを示す指標たる圧損係数を演算する演算式と、再
生開始の判断基準として設定したしきい値を用いて、D
PF19,21の再生開始時期を判定することを特徴と
する。
【0017】即ち、一般にDPFのフィルタ圧損を算出
するには、DPFの入口側と出口側の圧力を圧力センサ
で検出して、これらの検出値からフィルタ圧損を算出す
る。そこで、本実施形態に係る再生装置39も、図1に
示すように分岐管13,15及びバイパス管17の分岐
部の上流側に圧力センサ41を装着し、当該圧力センサ
41でDPF19,21の入口側の圧力を検出して、検
出値(圧力1)をコントロールユニット29に入力させ
ている。
【0018】一方、既述したようにDPF19,21の
下流側は大気開放となっているため、DPF19,21
の出口側の圧力は大気圧に等しい。そこで、本実施形態
は、予め標準大気圧を設定してこれをコントロールユニ
ット29に記憶させており、コントロールユニット29
はDPF13,15のフィルタ圧損ΔPを、 ΔP=圧力1−標準大気圧 ・・・ の演算式で算出するようになっている。
【0019】また、一般にNAエンジン(自然吸気エン
ジン)では排気流量はエンジン回転数に比例するため、
エンジンの回転信号があれば排気流量の把握が可能であ
る。しかし、本実施形態の如きターボ付きエンジンで
は、エンジン負荷(ブースト圧)によって排気流量が変
わるため、それによる圧損補正が必要となる。そこで、
図1に示すように本実施形態は、エンジン3のブースト
圧を検出する圧力センサ43をコンプレッサ7bの下流
側の吸気管9に装着して、この検出値をコントロールユ
ニット29に入力させている。
【0020】また、従来、回転センサで検出したエンジ
ン回転数がエンジンECUに入力され、回転センサと負
荷センサで検出された検出値を基に燃料噴射ポンプが制
御されているが、本実施形態は、既存の回転センサ45
からコントロールユニット29にエンジン回転数を入力
させている。そして、図2は横軸に排気流量G、縦軸に
フィルタ圧損ΔPをとったグラフで、図示するようにパ
ティキュレートの捕集量が増えるとフィルタ圧損ΔPが
上昇するが、DPFの目詰まり度合いを示す指標たる圧
損係数aは、 ΔP=aGK ・・・ の式で算出される。
【0021】尚、演算式に於て、Kはパティキュレー
トの一定捕集量に於ける排気流量と圧損特性の実験デー
タから予め求められた1≦K≦2の指数で、一般に層流
ではK≒1、乱流ではK≒2である。従って、圧損係数
aを把握するには、演算式から明らかなようにフィル
タ圧損ΔPを排気流量GのK乗で割る必要がある。
【0022】そして、ターボチャージャ付きエンジンで
は、排気流量Gはエンジン回転数Nとブースト圧の絶対
圧Pに比例(G∝N・P)することから、本実施形態
は、 圧損係数a=(エンジン最高回転数/エンジン回転数N)K×(圧力1−標 準大気圧)/ブースト圧の絶対圧P ・・・ の演算式がコントロールユニット29のメモリに記憶さ
れている。
【0023】尚、「エンジン最高回転数」とは、エンジ
ン性能としてエンジン3が設定された最高回転数のこと
で、予めこの数値がコントロールユニット29のメモリ
に記憶されている。そして、例えば電磁弁25,27が
閉じ、電磁弁23が開いて排ガスが分岐管13を流下
し、パティキュレートがDPF19で捕集されていると
き、コントロールユニット29は、回転センサ45から
入力したエンジン回転数Nと、各圧力センサ41,43
からの検出値を基に、上記演算式から圧損係数aを算
出する。
【0024】一方、既述したエンジン3の最高回転数や
標準大気圧,指数Kに加え、コントロールユニット29
のメモリには、DPF19,21の再生開始時期の判断
基準となるしきい値と、図2に示す圧損上限が予め設定
記憶されており、マイクロコンピュータ29は、算出さ
れた圧損係数aがこのしきい値を超えた(圧損係数a>
しきい値)と判定し、また、この算出過程でフィルタ圧
損ΔPが圧損上限を超えたと判定すると、電磁弁23を
閉じて電気ヒータ31を作動させ、これと同時に電磁弁
25を開放させて排ガスを分岐管15側に流下させるよ
うになっている。
【0025】従って、以後、排ガス中のパティキュレー
トはDPF21で捕集され、このとき、DPF19に捕
集されたパティキュレートが電気ヒータ31で燃焼除去
されてDPF19の再生が図られることとなる。また、
各電気ヒータ31,33には、夫々、温度センサ47,
49が装着されており、これらの検出値はコントロール
ユニット29の温度検出部29bに入力されている。
【0026】そして、コントロールユニット23は、電
気ヒータ31,33の温度が所定値に達した処で通電を
停止して、電気ヒータ31,33の温度制御を行うよう
になっている。尚、バイパス管17は、従来と同様、非
常時にコントロールユニット29の指令で電磁弁27が
開いて排ガスを流下させるようになっている。
【0027】本実施形態はこのように構成されているか
ら、車両走行時にコントロールユニット29は例えば電
磁弁25,27を閉じ、電磁弁23を開いて排ガスを排
気管5,分岐管13を流下させ、排ガス中のパティキュ
レートをDPF19で捕集させる。而して、パティキュ
レートの捕集に伴い、DPF19のフィルタ圧損は上昇
するが、図3のステップS1で示すようにコントロール
ユニット29は、走行時のエンジン回転数Nを回転セン
サ43から取り込み、同時に各圧力センサ41,43か
らデータを取り込んで、上記演算式から圧損係数aを
算出する。
【0028】そして、コントロールユニット29は、ス
テップS2に於て、算出された圧損係数aとしきい値を
比較し、また、フィルタ圧損ΔPと圧損上限とを比較す
る。そして、圧損係数a>しきい値と判定し、またはフ
ィルタ圧損ΔPが圧損上限を超えたと判定すると、コン
トロールユニット29はステップS3に移行し、電磁弁
23を閉じて電気ヒータ31を作動させ、これと同時に
電磁弁25を開放させて排ガスを分岐管15側に流下さ
せる。
【0029】従って、以後、排ガス中のパティキュレー
トはDPF21で捕集され、このとき、DPF19で捕
集されたパティキュレートが電気ヒータ31で燃焼除去
されてDPF19の再生が図られることとなる。また、
既述したように各電気ヒータ31,33には、夫々、温
度センサ47,49が装着されているから、コントロー
ルユニット29は、電気ヒータ31の温度が所定値に達
した処で電気ヒータ31への通電を停止することとな
る。
【0030】以下、コントロールユニット29は、同様
にエンジン回転数Nを回転センサ43から取り込み、同
時に各圧力センサ41,43からデータを取り込んで、
演算式からDPF21の目詰まり度合いを示す指標た
る圧損係数aを算出して、圧損係数aがしきい値を超え
ているか否かを判定し、また、フィルタ圧損ΔPが圧損
上限を超えたか否かを判定し乍ら、同様のステップを経
て、DPF21の再生,DPF19の再生を順次を行っ
ていくこととなる。
【0031】このように本実施形態に係る再生装置39
は、2つの圧力センサ41,43を所定の位置に装着す
ると共に、上述した演算式と再生開始の判断基準とし
て設定したしきい値を用いて、DPF19,21の再生
開始時期を判定するように構成したので、吸気流量セン
サ,排気温度センサ,排気圧センサの各検出値から排気
流量を求めて再生開始時期の判定を行う特開平9−13
951号公報の従来例に比し、制御システムを簡素化し
つつ精度良く再生開始時期の判定を行うことができ、ま
た、特開平8−277710号公報の従来例の有する不
具合が発生する虞もなく、精度良く再生開始時期の判定
を行うことができることとなった。
【0032】尚、上記実施形態は、ターボ付きエンジン
を装着した排気系に請求項1,請求項5及び請求項6に
係る発明を適用したものであるが、NAエンジンを装着
した排気系にあっては、ブースト圧に代えて圧力センサ
43でNAエンジンの吸気圧を検出するが、これはほぼ
大気圧に等しいので、大気圧を測定してもよく、または
圧力センサ43を省略して圧力2を一定値としてもよ
い。
【0033】図4は請求項1乃至請求項4に係る再生装
置の一実施形態を示し、以下、本実施形態を図4及び図
5に基づき説明するが、図1の実施形態と同一のものに
は同一符号を付してそれらの説明は省略する。図4に於
て、51は図示しない消音器の下流側の排気管5に設け
た排気流量測定部で、図5に示すように当該排気流量測
定部51は、フランジ53,55を介して接合する2本
の排気管5a,5bの間にガスケット57を介して挟着
された1枚のオリフィスプレート59と、当該オリフィ
スプレート59の前後の圧力を検出するために各排気管
5a,5bに挿着された2つの圧力センサ61,63か
らなる所謂オリフィス流量計で、プレート材65の中央
に1つのオリフィス67を穿設してオリフィスプレート
59が形成されている。
【0034】而して、斯様に排気管5に排気流量測定部
51を装着することにより圧損が生じて、オリフィスプ
レート59の上流側と下流側に差圧が発生し、この圧損
は排気流量測定部51を流下する排気流量に比例する。
そして、既述したように図1の実施形態では、DPFの
目詰まり度合いを示す指標たる圧損係数aを、演算式
からフィルタ圧損ΔPを排気流量GのK乗で割って求め
たが、本実施形態では、排気流量測定部51を流下する
排気流量に応じて圧損が生じる特性を利用して、圧力セ
ンサ61の検出値(圧力1)と圧力センサ63の検出値
(圧力2)の差(圧力1−圧力2)でフィルタ圧損ΔP
を割って、DPFの圧損係数aを求めるというものであ
る。
【0035】そこで、本実施形態のコントロールユニッ
ト29-1には、斯かる圧損係数aを求める、 圧損係数a=(圧力1−標準大気圧)/(圧力1−圧力2) ・・・ の演算式がメモリに記憶されている。尚、(圧力1−標
準大気圧)は図1の実施形態と同様、フィルタ圧損ΔP
に相当する。
【0036】そして、例えば電磁弁25,27が閉じ、
電磁弁23が開いて排ガスが分岐管13を流下し、パテ
ィキュレートがDPF19で捕集されているとき、コン
トロールユニット29-1は、圧力センサ61,63の検
出値を基に、上記演算式からDPF19の目詰まり度
合いを示す指標たる圧損係数aを算出する。一方、本実
施形態に於ても、コントロールユニット29-1のメモリ
には標準大気圧と共に、DPF19,21の再生開始時
期の判断基準となるしきい値が予め設定記憶されてお
り、マイクロコンピュータ29-1は、算出された圧損係
数aがこのしきい値を超えた(圧損係数a>しきい値)
と判定すると、電磁弁23を閉じて電気ヒータ31を作
動させ、これと同時に電磁弁25を開放させて排ガスを
分岐管15側に流下させるようになっている。
【0037】従って、以後、排ガス中のパティキュレー
トはDPF21で捕集され、このとき、DPF19で捕
集されたパティキュレートが電気ヒータ31で燃焼除去
されてDPF19の再生が図られることとなる。本実施
形態に係るDPFの再生装置69はこのように構成され
ているから、車両走行時に、コントロールユニット29
-1は例えば電磁弁25,27を閉じ、電磁弁23を開い
て排ガスを排気管5,分岐管13を流下させ、排ガス中
のパティキュレートをDPF19で捕集させる。
【0038】而して、パティキュレートの捕集に伴い、
DPF19のフィルタ圧損は上昇するが、コントロール
ユニット29-1は、圧力センサ61,63からデータを
取り込んで、上記演算式から圧損係数aを算出する。
【0039】そして、コントロールユニット29-1は、
算出された圧損係数aとしきい値を比較して、圧損係数
a>しきい値と判定すると、電磁弁23を閉じて電気ヒ
ータ31を作動させ、これと同時に電磁弁25を開放さ
せて排ガスを分岐管15側に流下させる。従って、以
後、排ガス中のパティキュレートはDPF21で捕集さ
れ、このとき、DPF19のパティキュレートが電気ヒ
ータ31で燃焼除去されて、DPF19の再生が図られ
ることとなる。
【0040】また、各電気ヒータ31,33には、夫
々、温度センサ47,49が装着されているから、コン
トロールユニット29は、電気ヒータ31の温度が所定
値に達した処で電気ヒータ31への通電を停止すること
となる。以下、コントロールユニット29-1は、同様に
圧力センサ61,63からデータを取り込み、演算式
からDPF21の目詰まり度合いを示す指標たる圧損係
数aを算出して、圧損係数aがしきい値を超えているか
否かを判定し乍ら、同様の工程を経てDPF21の再
生,DPF19の再生を順次を行っていくこととなる。
【0041】このように本実施形態は、排気管5に2つ
の圧力センサ61,63とオリフィスプレート59から
なる排気流量測定部51を装着して、上記演算式とし
きい値からDPF19,21の再生開始時期を判定する
ように構成したので、本実施形態によっても、従来に比
しDPF19,21の再生開始時期の判定を簡単且つ精
度良く行うことができることとなった。
【0042】また、本実施形態は、排気流量測定部51
を設けるに当たり、フランジ53,55を介して接合さ
れる排気管5a,5bの間に1枚のオリフィスプレート
59を挟着して、その前後に圧力センサ61,63を挿
着すればよいため、車両に本実施形態に係る再生装置6
9を後付けする場合に、その取付けが容易である。
【0043】尚、上述したように図4の実施形態は、排
気管5の排ガス流路中にオリフィスプレート59を配し
て排気流量測定部51を構成したが、斯かる構成に代
え、図6に示すように図示しない消音器の下流側の排気
管5に圧損を生じさせるサブマフラ71を装着して、そ
の上流側と下流側の差圧を圧力センサ61,63で検出
させる排気流量測定部73としてもよいし、また、図7
に示すように図示しない消音器の下流側の排気管5に圧
損を発生させるベンチュリ75を設けて、その上流側と
下流側の差圧を圧力センサ61,63で検出させる排気
流量測定部77として、図4の実施形態と同様、圧力セ
ンサ61,63の検出値と上記演算式及びしきい値か
らDPF19,21の再生開始時期を判定させてもよ
い。
【0044】而して、これらの請求項1乃至請求項3の
各実施形態に係る再生装置79,81によっても、図4
の再生装置69と同様、所期の目的を達成することが可
能である。また、図示しないが、図4乃至図7の再生装
置をNAエンジンに適用できることは勿論で、上述の如
き排気流量測定部51,73,77と上記演算式及び
しきい値から、DPFの再生開始時期を判定することが
可能である。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、各請求項に係る再生
装置は、DPFの目詰まり度合いを示す指標たる圧損係
数を演算する演算式と、再生開始時期の判断基準となる
しきい値を用いてDPFの再生開始時期を判定させるよ
うに構成したので、従来に比し装置全体の構成を簡素化
しつつ、精度良くDPFの再生開始時期の判定を行うこ
とができる利点を有する。
【0046】また、請求項4に係る発明によれば、フラ
ンジを介して接合される排気管の間に1枚のオリフィス
プレートを挟着して、その前後に圧力センサを挿着すれ
ばよいため、車両に再生装置を後付けする場合にその取
付けが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,請求項5及び請求項6の一実施形態
に係るDPFの再生装置の概略図である。
【図2】排気流量とフィルタ圧損の関係を示すグラフで
ある。
【図3】DPFの再生開始判定のフローチャートであ
る。
【図4】請求項1乃至請求項4の一実施形態に係るDP
Fの再生装置の概略図である。
【図5】排気流量測定部の要部拡大断面図である。
【図6】請求項1乃至請求項3の第一実施形態に係るD
PFの再生装置の概略図である。
【図7】請求項1乃至請求項3の第二実施形態に係るD
PFの再生装置の概略図である。
【符号の説明】
1 排気マニホールド 3 エンジン 5 排気管 7 ターボチャージャ 9 吸気管 11 吸気マニホールド 13,15 分岐管 19,21 DPF 23,25,27 電磁弁 29,29-1 コントロールユニット 31,33 電気ヒータ 39,69,79,81 再生装置 41,43,61,63 圧力センサ 45 回転センサ 45 エンジンECU 47,49 温度センサ 51,73,77 排気流量測定部 59 オリフィスプレート 67 オリフィス 71 サブマフラ 75 ベンチュリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 46/42 B01D 46/42 B Fターム(参考) 3G084 AA01 BA18 BA24 DA10 DA14 DA27 EA05 EA08 FA33 3G090 AA04 BA04 CA01 CB12 DA04 4D058 JA32 MA42 MA52 PA01 PA04 PA05 QA23 SA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気系の下流端側
    に装着したディーゼルパティキュレートフィルタと、 ディーゼルパティキュレートフィルタに捕集されたパテ
    ィキュレートを燃焼除去するフィルタ再生手段と、 ディーゼルエンジン駆動時の所定のパラメータを検出す
    るパラメータセンサと、 上記パラメータセンサの検出値に基づきディーゼルパテ
    ィキュレートフィルタの目詰まり度合いを示す指標たる
    圧損係数を演算する演算式と、ディーゼルパティキュレ
    ートフィルタ再生開始時期の判断基準となるしきい値と
    を記憶した制御手段とを備え、 制御手段は、上記パラメータセンサの検出値を基に演算
    式で圧損係数を算出し、当該圧損係数がしきい値を超え
    たときに、上記フィルタ再生手段を作動させることを特
    徴とするディーゼルパティキュレートフィルタの再生装
    置。
  2. 【請求項2】 パラメータは、ディーゼルパティキュレ
    ートフィルタの上流側の圧力と、 ディーゼルパティキュレートフィルタの上流側に設けた
    排気流量測定部の圧損であることを特徴とする請求項1
    記載のディーゼルパティキュレートフィルタの再生装
    置。
  3. 【請求項3】 圧損係数を演算する演算式は、 圧損係数=(圧力1−標準大気圧)/(圧力1−圧力
    2)であって、 圧力1は、排気流量測定部の前部に装着した圧力センサ
    で検出された検出値、 圧力2は、排気流量測定部の後部に装着した圧力センサ
    で検出された検出値、 標準大気圧は、予め演算式に設定された所定値であるこ
    とを特徴とする請求項2記載のディーゼルパティキュレ
    ートフィルタの再生装置。
  4. 【請求項4】 排気流量測定部は、ディーゼルパティキ
    ュレートフィルタの上流側排気管に装着したオリフィス
    流量計からなり、当該オリフィス流量計は、フランジを
    介して接合する排気管と排気管との間にガスケットを介
    して挟着されたオリフィスプレートと、当該オリフィス
    プレートの前後の圧力を検出する圧力センサとからなる
    ことを特徴とする請求項2または請求項3記載のディー
    ゼルパティキュレートフィルタの再生装置。
  5. 【請求項5】 パラメータは、ディーゼルパティキュレ
    ートフィルタの上流側の圧力と、 ディーゼルエンジンの吸気圧と、 ディーゼルエンジンのエンジン回転数であることを特徴
    とする請求項1記載のディーゼルパティキュレートフィ
    ルタの再生装置。
  6. 【請求項6】 圧損係数を演算する演算式は、 圧損係数=(エンジン最高回転数/エンジン回転数)K
    ×(圧力1−標準大気圧)/圧力2であって、 圧力1は、ディーゼルパティキュレートフィルタの上端
    側に装着した圧力センサで検出された検出値、 圧力2は、ディーゼルエンジンの吸気系に装着した圧力
    センサで検出された吸気圧の絶対圧力、 エンジン最高回転数及び標準大気圧は予め設定された所
    定値、 Kは、パティキュレートの一定捕集量に於ける排気流量
    と圧損特性の実験データから予め求められた1≦K≦2
    の指数であることを特徴とする請求項5記載のディーゼ
    ルパティキュレートフィルタの再生装置。
JP2001183079A 2001-06-18 2001-06-18 ディーゼルパティキュレートフィルタの再生装置 Pending JP2002371829A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001183079A JP2002371829A (ja) 2001-06-18 2001-06-18 ディーゼルパティキュレートフィルタの再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001183079A JP2002371829A (ja) 2001-06-18 2001-06-18 ディーゼルパティキュレートフィルタの再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002371829A true JP2002371829A (ja) 2002-12-26

Family

ID=19023074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001183079A Pending JP2002371829A (ja) 2001-06-18 2001-06-18 ディーゼルパティキュレートフィルタの再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002371829A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102840020A (zh) * 2011-06-21 2012-12-26 高玉琴 一种柴油机尾气过滤器再生点的测量装置
JP2013139036A (ja) * 2006-04-12 2013-07-18 Emd Millipore Corp メモリと、通信装置及び圧力センサを備えるフィルター
CN115013131A (zh) * 2022-07-26 2022-09-06 潍柴动力股份有限公司 一种dpf状态监测方法、装置及车辆

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013139036A (ja) * 2006-04-12 2013-07-18 Emd Millipore Corp メモリと、通信装置及び圧力センサを備えるフィルター
CN102840020A (zh) * 2011-06-21 2012-12-26 高玉琴 一种柴油机尾气过滤器再生点的测量装置
CN115013131A (zh) * 2022-07-26 2022-09-06 潍柴动力股份有限公司 一种dpf状态监测方法、装置及车辆
CN115013131B (zh) * 2022-07-26 2023-11-17 潍柴动力股份有限公司 一种dpf状态监测方法、装置及车辆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3824979B2 (ja) フィルタ制御方法及び装置
WO2010073511A1 (ja) 排気浄化装置の再生不良診断方法
KR100605836B1 (ko) 필터 제어 장치
JP3869333B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP4273911B2 (ja) 車両の排気浄化装置
US4492079A (en) Method and apparatus for detecting degree of clogging in particle trapping member of internal combustion engine
EP1978220B1 (en) Exhaust gas purification method and exhaust gas purification system
JP3750664B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP2004019523A (ja) 内燃機関の排気ガス浄化装置
JP2008157199A (ja) センサの異常検出装置
JP2005048738A (ja) エンジンの排気浄化装置および微粒子捕集フィルタの微粒子堆積状態判定方法
US20090293458A1 (en) Exhaust gas post-processing apparatus and regeneration method thereof
JP4506622B2 (ja) 内燃機関用排出ガス浄化装置
JP2006233832A (ja) 排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法
JP3908204B2 (ja) フィルタ制御装置
JP4311071B2 (ja) 排気浄化システムの不具合判定方法
JP2002371829A (ja) ディーゼルパティキュレートフィルタの再生装置
JPH1089047A (ja) 排気微粒子浄化装置
JP2007270695A (ja) パティキュレートフィルタの再生処理制御方法及び再生処理制御装置
JP4744529B2 (ja) 自動車の微粒子フィルタに存在する微粒子の量を推定する装置
JP4403892B2 (ja) エンジンのオイル交換時期検知装置
JP2003222013A (ja) ディーゼルパティキュレートフィルタ装置
JP2008231951A (ja) エンジンの排気温度推定装置及びエンジンの排気浄化装置
JP2006214312A (ja) 排気浄化装置
JP2842128B2 (ja) 排気ガス後処理装置の排気ガス漏れ検知装置