JP2008231951A - エンジンの排気温度推定装置及びエンジンの排気浄化装置 - Google Patents

エンジンの排気温度推定装置及びエンジンの排気浄化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】排気温度センサが故障した場合であってもエンジンの排気温度の把握を可能とする。
【解決手段】ターボチャージャ12を備えるエンジン1において、ターボチャージャ12のコンプレッサ12aよりも下流の吸気圧力(ブースト圧力Pbst)を検出するとともに、ターボチャージャ12のタービン12bの回転速度(タービン回転数Nt)、及びエンジン1に供給される燃料の流量(燃料流量Gf)を検出し、検出したブースト圧力Pbst、タービン回転数Nt及び燃料流量Gfに基づいて、エンジン1の排気温度Testを算出する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、エンジンの排気温度推定装置及びエンジンの排気浄化装置に関し、詳細には、温度センサ等の直接的な検出手段によらずに排気温度を把握することを可能とする技術に関する。特に、排気中のパティキュレートを捕集させるためのパティキュレートフィルタを備えるエンジンにおいて、排気温度センサが故障した場合においても排気温度を把握して、パティキュレートフィルタの再生を的確に行うことができるようにするための技術に関する。
ディーゼルパティキュレートフィルタ(以下「DPF」という。)は、ディーゼルエンジンから排出される粒子状物質(以下「パティキュレート」という。)を除去するものとして一般的に知られた装置である。このDPFは、セラミック等からなるフィルタ担体を備え、排気中のパティキュレートをこのフィルタ担体により捕集して、これを除去するものである。
フィルタ担体の上流に酸化触媒を備えたDPFは、連続再生式のDPFとして知られている。この連続再生式のDPFにおいては、排気中の一酸化窒素が酸化触媒により酸化反応性の高い二酸化窒素に転換され、この二酸化窒素により、フィルタ担体に堆積しているパティキュレートが酸化され、処理される。ディーゼルエンジンから排出される大気汚染物質であるパティキュレートと窒素酸化物(以下「NOx」という。)との同時低減を目的として、連続再生式のDPFと、尿素還元式のNOx触媒とを併用した排気浄化装置の開発が進められている。
DPFを備える排気浄化装置においては、DPFの再生機能を良好に発揮させるため、エンジンの排気温度を検出し、これに基づいて実際の排気温度を制御する必要がある。低速走行時におけるなど、排気温度の低下によりDPF内の温度が低下して、パティキュレートがその着火温度に満たないような運転条件においては、パティキュレートを燃焼させることができないか、又は燃焼させることができたとしても、これが緩慢となって、パティキュレートの処理が良好に進まないからである。
そこで、DPFの内部をパティキュレートの処理にとって好適な温度範囲に制御するため、DPFの上流又は下流に排気温度を検出するための温度センサを設置し、これにより検出される排気温度に基づいて、エンジンに対する燃料供給等を制御することとしている(特許文献1)。
特開2003−314249号公報(段落番号0020)
しかしながら、このような排気浄化装置においては、温度センサが故障した場合に、燃料供給等の制御により排気温度の低下を補償することができなくなるという問題がある。排気温度の低下を補償することができないと、DPFの再生機能を充分に発揮させることができず、パティキュレートの過剰な堆積によりDPFにおける圧損が増大して、燃費を悪化させたり、過剰に堆積したパティキュレートの突発的な燃焼によりフィルタ担体に過大な熱負荷をかけて、フィルタ担体を破損させたりするおそれがある。
従って、温度センサが故障した場合であっても排気温度を把握して、DPFの再生機能を維持することができるようにするため、温度センサの故障に対するバックアップ機能が備わることが望まれる。
本発明は、以上の問題に考慮したエンジンの排気温度推定装置及びエンジンの排気浄化装置を提供するものである。
本発明に係るエンジンの排気温度推定装置は、ターボチャージャを備えるエンジンの排気温度を推定する装置として構成される。ターボチャージャのコンプレッサよりも下流の吸気圧力を検出するとともに、ターボチャージャのタービンの回転速度、及びエンジンに供給される燃料の流量を検出し、検出した吸気圧力、タービンの回転速度及び燃料流量に基づいて、エンジンの排気温度を算出するものである。
本発明に係るエンジンの排気浄化装置は、ターボチャージャを備えるエンジンの排気を浄化する装置として、上記の排気温度推定装置と、排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタとを備えて構成され、排気温度推定装置により算出した排気温度に基づいて、パティキュレートフィルタに流入する排気の温度を制御するものである。
本発明によれば、ターボチャージャのコンプレッサよりも下流の吸気圧力、タービンの回転速度、及びエンジンに供給される燃料の流量に基づいてエンジンの排気温度を算出することとしたので、温度センサ等の直接的な検出手段によらずに排気温度を把握することができる。そして、パティキュレートフィルタを備えるエンジンにおいては、温度センサ等によらずに排気温度を把握することが可能であることで、排気温度センサの故障時においてもパティキュレートフィルタの再生機能を維持して、パティキュレートの過剰な堆積による燃費の悪化を回避するとともに、フィルタ担体に対する熱負荷を抑制することができる。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る排気温度推定装置を備えるエンジン1の構成を示している。本実施形態において、排気温度推定装置の「演算ユニット」及び排気浄化装置の「制御ユニット」としての機能は、エンジン1のコントロールユニット101に兼備させている。エンジン1は、ディーゼルエンジンであり、トラック等の車両の駆動源を構成する。
吸気通路11の導入部には、図示しないエアクリーナが取り付けられており、エアクリーナにより吸入空気中の粉塵が除去される。吸気通路11には、ターボチャージャ12のコンプレッサ12aが設置されており、コンプレッサ12aにより吸入空気が圧縮されて送り出される。圧縮された吸入空気は、図示しないインタークーラにより冷却された後、サージタンク13に流入し、マニホールド部で各気筒に分配される。
エンジン本体において、シリンダヘッドには、燃料供給用のインジェクタ21が気筒毎に設置されている。インジェクタ21は、ECU101からの信号により作動する。図示しない燃料ポンプにより送り出された燃料は、燃料供給管22及びコモンレール23を介して各インジェクタ21に供給され、各気筒の燃焼室内に噴射される。
排気通路31には、マニホールド部の下流にターボチャージャ12のタービン12bが設置されており、排気によりタービン12bが駆動されることで、シャフト(図中、点線により示す。)を介してコンプレッサホイールが回転し、コンプレッサ12aが作動する。タービン12bの下流には、DPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)32が介装されている。DPF32は、セラミックからなるハニカムフィルタ担体(以下、単に「フィルタ担体」という。)321を内蔵しており、このフィルタ担体321により排気中のパティキュレートを捕集する。フィルタ担体321におけるパティキュレートの堆積が進むと、これに伴って排気の有効通路面積が減少し、圧損が増大するので、堆積しているパティキュレートを燃焼させ、DPF32を再生させることが必要である。本実施形態では、フィルタ担体321の上流に酸化触媒322を設置し、この酸化触媒322により排気中の一酸化窒素を二酸化窒素に転換させて、フィルタ担体321に二酸化窒素を供給することとしている。二酸化窒素は、酸化反応性の高いことが知られており、比較的に低い温度条件下にあってもパティキュレートを燃焼させることができる。本実施形態では、フィルタ担体321と酸化触媒322とを1つの筐体に内蔵し、いわゆる連続再生式のDPF32を構成している。なお、DPFは、連続再生式のものに限らず、間欠再生式のものであってもよい。この間欠再生式のDPFは、パティキュレートの堆積量を推定し、この堆積量が一定の量に達したときにパティキュレートを燃焼させるための制御を行うものである。たとえば、通常運転時におけるよりも空気過剰率を低下させるとともに、ポスト噴射等の排気昇温制御を実施することで、熱負荷を抑制しつつ、堆積しているパティキュレートを燃焼させることができる。
また、排気通路31は、EGR管33により吸気通路11と接続されている。このEGR管33を介して排気の一部が吸気通路11に還流される。本実施形態では、このEGR管33により、ターボチャージャ12のタービン12bの上流における排気通路31と、吸気通路11に介装されたサージタンク13とが接続されている。EGR管33には、EGR制御弁34が介装されており、このEGR制御弁34により還流される排気の流量が制御される。EGR制御弁34は、ECU101からの信号により作動する。
排気通路31において、DPF32の上流には、DPF32に流入する前の排気の温度を検出するための温度センサ(以下「排気温度センサ」という。)41が設置されている。この排気温度センサ41は、「第2の温度センサ」に相当するものである。また、吸気通路11には、コンプレッサ12aの上流に、過給前の吸入空気の圧力及び温度を検出するための圧力センサ42、温度センサ43が設置される一方、コンプレッサ12aの下流に、過給された吸入空気の圧力を検出するための圧力センサ44が設置されている。圧力センサ42,44のうち、上流側のもの(以下「吸気圧力センサ」という。)42は、「第2の圧力センサ」に相当するものであり、下流側のもの(以下「ブースト圧力センサ」という。)44は、「第1の圧力センサ」に相当するものである。ブースト圧力センサ44は、インタークーラを備える本実施形態に係るエンジン1においては、インタークーラよりも上流に設置されている。ブースト圧力センサ44は、インタークーラよりも下流に設置されてもよいが、インタークーラを通過する際の圧損、及び冷却による状態変化の影響を考慮する必要がある。温度センサ(以下「吸気温度センサ」という。)43は、「第1の温度センサ」に相当するものである。更に、ターボチャージャ12のシャフトに対し、その回転速度(以下「タービン回転数」という。)を検出するための回転速度センサ45が設置されている。これらの温度センサ41,43及び圧力センサ42,44、ならびに回転速度センサ45の検出信号は、いずれもECU101に出力される。ECU101には、単位クランク角及び基準クランク角毎に信号を発生させるクランク角センサ151、ならびに運転者によるアクセルペダルの踏込み量を検出するアクセルセンサ152からの信号が入力されるほか、図示しないイグニッションスイッチ、スタートスイッチ及び冷却水温度センサ等からの信号が入力される。
既述の通り、ECU101は、排気温度推定装置の「演算ユニット」としての機能と、排気浄化装置の「制御ユニット」としての機能とを兼ねるものである。ECU101は、入力した信号に基づいて、DPF32の再生状況を監視して、低速走行時におけるなど、DPF32内の温度が過度に低下しているものと判断されるときに、排気温度センサ41により検出された温度(以下「検出排気温度」という。)Texhに基づいて、ポスト噴射等の制御により排気温度を上昇させて、DPF32の再生機能を維持する。また、ECU101は、温度センサ41が故障しているか否かを判定し、故障を検出したときは、吸気圧力センサ42及びブースト圧力センサ44により検出された圧力Tint,Tbst、及び回転速度センサ45により検出されたタービン回転数Ntに基づいて排気温度(以下、推定した排気温度を「推定排気温度」という。)Testを推定し、これをポスト噴射等の制御のための基礎情報として排気温度を上昇させて、DPF32の再生機能を維持する。以下、排気温度の推定を含む、本実施形態に係るECU101の動作について、フローチャートにより説明する。
図2は、エンジン1の燃料供給制御に関する基本ルーチンのフローチャートである。本ルーチンは、イグニッションスイッチがオンされている間、所定の時間毎に実行される。このルーチンにより、エンジン1に対する燃料噴射量Qfが演算及び設定されるとともに、DPF32の再生機能を維持するための排気昇温制御が行われる。本実施形態において、この排気昇温制御は、量Qfの燃料を噴射するためのメイン噴射に遅れて行われるポスト噴射によりなされる。
S101では、エンジン回転数(基準クランク角毎の信号の発生周期に基づいて算出することが可能である。)及びアクセルペダルの踏込み量等の燃料供給制御に必要な各種の運転状態パラメータを読み込む。
S102では、読み込んだ運転状態パラメータに基づいて、エンジン1に対するメイン噴射による燃料供給量Qfを算出する。
S103では、故障判定フラグFdgnが0であるか否かを判定する。0であるときは、S104へ進み、0でないときは、S105へ進む。故障判定フラグFdgnは、排気温度センサ41が故障していることを示すためのものであり、通常は0に設定され、後述する故障診断ルーチンにおいて、排気温度センサ41が故障していると判定された場合に、1に切り換えられる。
S104では、排気温度センサ41により検出される、DPF32への流入前の排気の温度(検出排気温度)Texhを読み込む。
S105では、排気温度Testを推定する。排気温度の推定は、このS105のサブルーチンとして構成される排気温度推定ルーチン(図4)において、ブースト圧力Pbst、吸気圧力Pint及びタービン回転数Ntに基づいて算出される。この排気温度推定ルーチンの説明については、後述する。
S106では、算出した推定排気温度Testを排気温度Texhに設定する。
S107では、排気温度Texh(故障判定の結果に応じ、検出排気温度Texh又は推定排気温度Test)が予め設定された再生可否判定用の閾値Trgn以上であるか否かを判定する。Trgn以上であるときは、S110へ進み、Trgnに満たないときは、ポスト噴射によりDPF32内の温度を上昇させるため、S108へ進む。
S108では、ポスト噴射による燃料供給量Qpを算出する。このポスト噴射量Qpは、排気温度Texhに基づいて、閾値Trgnと排気温度Texh1との差(=Trgn−Texh)が大きいときほど、大きな値に設定される。
S109では、ポスト噴射の実施のため、算出されたポスト噴射量Qpをインジェクタ21の駆動回路に設定する。
S110では、メイン噴射量Qfをインジェクタ21の駆動回路に設定し、このルーチンにおける燃料供給制御を終了する。
図3は、本実施形態に係る故障診断ルーチンのフローチャートである。このルーチンは、エンジン1の始動後、一定の時間が経過していることを条件に、所定の時間毎に実行される。このルーチンにより、「故障検出手段」としての機能が実現され、故障判定フラグFdgnが設定される。
S201では、エンジン1が定常運転中であるか否かを判定する。定常運転中であるときは、以降のステップにより故障を診断するため、S202へ進み、定常運転中でないときは、このルーチンを終了する。
S202では、排気温度センサ41からの出力電圧Eを読み込む。
S203では、読み込んだ出力電圧Eが、所定の値Esll,Eslhを夫々下限及び上限とする正常判定領域にあるか否かを判定する。正常判定領域にあるときは、排気温度センサ41は正常であるとして、S204へ進み、正常判定領域にないときは、故障しているか否かの確定的な判定のため、S206へ進む。
S204では、後述する判定確定用のカウンタの値CNTを0にリセットする。
S205では、排気温度センサ41は正常であるとして、故障判定フラグFdgnを0に設定する。
S206では、判定確定用のカウンタの値CNTを1だけ増加させる。
S207では、増加後のカウンタの値CNTが所定の値CNTslに達したか否かを判定する。達したときは、S208へ進み、達していないうちは、このルーチンを終了して、診断に関する判定を保留する。
S208では、故障判定フラグFdgnを1に設定して、故障しているとの判定を確定させる。
図4は、本実施形態に係る排気温度推定ルーチンのフローチャートである。既述の通り、このルーチンは、基本ルーチン(図2)におけるS105のサブルーチンとして構成される。このルーチンにより、推定排気温度Testが算出される。
S301では、ブースト圧力センサ44により検出される、過給された吸入空気の圧力(ブースト圧力)Pbstを読み込む。
S302では、吸気圧力センサ42により検出される、過給前の吸入空気の圧力(吸気圧力)Pintを読み込む。
S303では、回転速度センサ45により検出されるタービン回転数Ntを読み込む。
S304では、読み込んだブースト圧力Pbst、吸気圧力Pint及びタービン回転数Ntに基づいて、吸入空気の流量Geを算出する。吸入空気流量Geの算出は、ECU101のメモリに予め記憶させたマップからの検索により行う。ブースト圧力Pbstは、コンプレッサ12aの出口部における圧力として用いるものであり、吸気圧力Pintは、コンプレッサ12aの入口部における圧力として用いるものである。コンプレッサ12aについては、入口部及び出口部における各圧力の比(以下「コンプレッサ圧力比」という。)π=Pbst/Pintと吸入空気流量Geとの間に、タービン回転数Ntに応じた図5に示すような特性がある。このことから、この特性を持たせた吸入空気流量Geのマップを作成することで、実際の運転に際してコンプレッサ圧力比π及びタービン回転数Ntによりこのマップを検索することで、吸入空気流量Geを算出することができる。吸入空気流量Geは、一定のタービン回転数Ntのもとでコンプレッサ圧力比πが低いときほど多く、また、タービン回転数Ntが高いときほど増大する特性がある。
S305では、燃焼流量Gfを算出する。燃料流量Gfは、単位時間当たりの供給量として、メイン噴射による燃料供給量Qf及びエンジン回転数Neに基づいて算出することができ、たとえば、アクセルペダルの踏込み量とエンジン回転数Neとに対応させて各値を割り付けたマップからの検索により算出することが可能である。このS305により、「流量検出手段」としての機能が実現される。
S306では、以上のように算出した吸入空気流量Ge及び燃料流量Gf、ならびにエンジン回転数Neに基づいて、推定排気温度Testを算出する。推定排気温度Testの算出は、図6に示すような傾向を持たせて予め作成したマップからの検索により行う。推定排気温度Testは、燃料流量Gfの吸入空気流量Geに対する比(=Gf/Ge)が大きいときほど、また、エンジン回転数Neが高いときほど、高い温度として算出される。
以上のように算出した推定排気温度Testは、図2に示す基本ルーチンにおいて、排気温度センサ41の故障が検出された場合の排気温度Texhとして、排気昇温制御に用いられる。
本実施形態において、排気温度センサ41が正常に動作しており、故障判定フラグFdgnが0に設定されている間が「第1の作動期間」に相当し、この間においては、排気昇温制御に検出排気温度Texhが用いられる。他方、排気温度センサ41の故障が検出され、故障判定フラグFdgnが1に設定されている間が「第2の作動期間」に相当し、この間においては、排気昇温制御に推定排気温度Testが用いられる。
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
本実施形態では、ターボチャージャ12のコンプレッサ12aよりも下流の吸気圧力であるブースト圧力Pbst、タービン12bの回転速度であるタービン回転数Nt、及びエンジン1に供給される燃料の流量Gfに基づいてエンジン1の排気温度Texh(=Test)を算出することとしたので、排気温度センサ41の故障時において、算出した推定排気温度Testに基づいて排気温度を制御し、DPF32の再生機能を維持することができ、パティキュレートの過剰な堆積による燃費の悪化を回避するとともに、フィルタ担体321に対する熱負荷を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、コンプレッサ12aよりも上流の吸気圧力Pintを検出し、吸入空気流量Geの算出にこれを用いることとしたので、大気の状態によらず、常に正確な排気温度を算出することができる。しかしながら、吸気圧力Pintを大気圧(簡単には、標準大気圧)により近似することとして、演算を簡単にしてもよい。この場合は、吸入空気流量算出用のマップ(図5)において、コンプレッサ圧力比πに代わるパラメータとして、ブースト圧力Pbstを採用する。大気圧センサを備えるエンジンにおいては、吸気圧力Pintに代えてその出力としての大気圧を用いることができる。
また、吸入空気流量Geの算出において、更に吸気温度Tintを考慮してもよい。吸気温度Tintの検出は、専用の温度センサを設けることとしてもよいが、エンジン1の始動前におけるエンジン冷却水の温度を用いることとして、冷却水温度センサで代用することもできる。吸気温度Tintに応じて吸入空気の密度が変化し、図5に示すコンプレッサの作動特性に変化が生じる。たとえば、図5に示す傾向に基づいて算出される基本流量に対し、吸気温度Tintに応じた補正を施すことで、吸入空気の密度変化により生じる流量の算出誤差を相殺することが可能である。吸気温度Tintには、外気、コンプレッサ下流の圧縮空気の温度、及びインタークーラ下流の冷却後の圧縮空気の温度のいずれを採用してもよい。
更に、本発明はディーゼルエンジンに限らず、ガソリンエンジンに適用することもできる。
本発明の第1の実施形態に係るディーゼルエンジンの構成 同上実施形態に係る燃料供給制御の基本ルーチンのフローチャート 同上実施形態に係る故障診断ルーチンのフローチャート 同上実施形態に係る排気温度推定ルーチンのフローチャート コンプレッサの作動特性を示す説明図 推定排気温度算出用のマップ
符号の説明
1…ディーゼルエンジン、11…吸気通路、12…ターボチャージャ、12a…ターボチャージャのコンプレッサ、12b…ターボチャージャのタービン、13…サージタンク、21…インジェクタ、23…コモンレール、31…排気通路、32…ディーゼルパティキュレートフィルタ、321…フィルタ担体、322…酸化触媒、33…EGR管、34…EGR制御弁、41…「第2の温度センサ」としての排気温度センサ、42…「第2の圧力センサ」としての吸気圧力センサ、43…「第1の温度センサ」としての吸気温度センサ、44…「第1の圧力センサ」としてのブースト圧力センサ、45…回転速度センサ、101…エンジンコントロールユニット、151…クランク角センサ、152…アクセルセンサ。

Claims (8)

  1. ターボチャージャを備えるエンジンの排気温度を推定する装置であって、
    前記ターボチャージャのコンプレッサよりも下流の吸気圧力を第1の吸気圧力として検出する第1の圧力センサと、
    前記ターボチャージャのタービンの回転速度を検出する回転速度センサと、
    エンジンに供給される燃料の流量を検出するための手段と、
    前記第1の圧力センサにより検出された第1の吸気圧力、前記回転速度センサにより検出されたタービンの回転速度、及び前記流量検出手段により検出された燃料流量に基づいて、エンジンの排気温度を算出する演算ユニットと、を含んで構成されるエンジンの排気温度推定装置。
  2. 前記演算ユニットは、前記第1の吸気圧力と吸入空気の流量との、前記タービンの回転速度に応じた関係が予め記憶された記憶部を有し、前記検出された第1の吸気圧力及び前記検出されたタービンの回転速度に基づいてこの関係により吸入空気の流量を算出するとともに、前記検出された燃料流量及び算出した吸入空気流量に基づいて、前記排気温度を算出する請求項1に記載のエンジンの排気温度推定装置。
  3. 前記コンプレッサよりも上流の吸気圧力を第2の吸気圧力として検出する第2の圧力センサを更に含んで構成され、
    前記演算ユニットは、前記検出された第1の吸気圧力、タービンの回転速度及び燃料流量に加え、前記第2の圧力センサにより検出された第2の吸気圧力に基づいて、前記排気温度を算出する請求項1又は2に記載のエンジンの排気温度推定装置。
  4. 吸入空気の温度を検出する第1の温度センサを更に含んで構成され、
    前記演算ユニットは、前記検出された第1の吸気圧力、タービンの回転速度及び燃料流量に加え、前記第1の温度センサにより検出された吸気温度に基づいて、前記排気温度を算出する請求項1〜3のいずれかに記載のエンジンの排気温度推定装置。
  5. ターボチャージャを備えるエンジンの排気温度を推定する装置であって、
    吸入空気の流量を検出する第1の流量検出手段と、
    エンジンに供給される燃料の流量を検出する第2の流量検出手段と、
    エンジンの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記第1の流量検出手段により検出された吸入空気流量、前記第2の流量検出手段により検出された燃料流量、及び前記回転速度検出手段により検出されたエンジンの回転速度に基づいて、エンジンの排気温度を算出する排気温度推定手段と、を含んで構成されるエンジンの排気温度推定装置。
  6. ターボチャージャを備えるエンジンの排気を浄化する装置であって、
    排気中のパーティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタと、
    請求項1〜5のいずれかに記載の排気温度推定装置と、
    前記排気温度推定装置により算出された排気温度に基づいて、前記パティキュレートフィルタに流入する排気の温度を制御する制御ユニットと、を含んで構成されるエンジンの排気浄化装置。
  7. エンジンの排気温度を検出する第2の温度センサを更に含んで構成され、
    前記制御ユニットは、第1の作動期間においては前記第2の温度センサにより検出された排気温度に基づいて、前記第1の作動期間以外の第2の作動期間においては前記算出された排気温度に基づいて、前記パティキュレートフィルタに流入する排気の温度を制御する請求項6に記載のエンジンの排気浄化装置。
  8. 前記第2の温度センサの故障を検出するための手段を更に含んで構成され、
    前記第2の作動期間は、この故障検出手段による故障の検出に応答して定められる期間である請求項7に記載のエンジンの排気浄化装置。
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