JP2002371182A - ポリイミド樹脂組成物及びそれを含む被膜形成材料 - Google Patents

ポリイミド樹脂組成物及びそれを含む被膜形成材料

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JP2002371182A
JP2002371182A JP2001181903A JP2001181903A JP2002371182A JP 2002371182 A JP2002371182 A JP 2002371182A JP 2001181903 A JP2001181903 A JP 2001181903A JP 2001181903 A JP2001181903 A JP 2001181903A JP 2002371182 A JP2002371182 A JP 2002371182A
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diisocyanate
film
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Tomohiro Hirata
知広 平田
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリイミド樹脂が本来有する耐熱性等に加え
て、非含窒素系極性溶媒に可溶で低温硬化可能なポリイ
ミド樹脂組成物及びそれを含む被膜形成材料を提供す
る。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 で表される芳香族ジイソシアネート化合物のジイソシア
ネート成分中に占める割合が、10〜90モル%の範囲
であるジイソシアネート成分及び酸無水物基を有する4
価のポリカルボン酸を有機溶媒中で反応させて得られた
ポリイミド樹脂100重量部並びに(B)エポキシ樹脂
1〜50重量部を含有してなるポリイミド樹脂組成物及
び、このポリイミド樹脂組成物を含む被膜形成材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温硬化可能なポ
リイミド樹脂組成物及びこれを含む被膜形成材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品の分野においては、小型
化、薄型化、高速化への対応から、耐熱性、電気特性及
び耐湿性に優れる樹脂として、エポキシ樹脂の代わりに
ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹
脂が使用されている。しかし、ワニス化のための溶媒と
してN−メチル−2−ピロリドン等の高沸点含窒素系極
性溶媒が用いられているため、電子部材へワニスを塗工
した後、放置が長くなった場合、吸湿による塗膜の白化
及びボイドが生じ、作業条件が煩雑になる問題がある。
更に、硬化時には、250℃以上の高温硬化が必要とな
り、電子部材の熱劣化が生じる問題がある。また、耐熱
性塗料の分野においても同様に、生産性の向上や硬化時
に生じる基材の寸法変動の低下を図るため、硬化温度の
低下が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術の問題点を解消し、ポリイミド樹脂が本来有する耐
熱性等に加えて、非含窒素系極性溶媒に可溶で低温硬化
可能なポリイミド樹脂組成物及びそれを含む被膜形成材
料を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のものに関
する。 (1) (A)一般式(I)
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R及びRは、同一又は異なっ
ていてもよく、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又
は炭素数1〜6のアルコキシ基を示す)で表される芳香
族ジイソシアネート化合物のジイソシアネート成分中に
占める割合が、10〜90モル%の範囲であるジイソシ
アネート成分及び酸無水物基を有する4価のポリカルボ
ン酸を有機溶媒中で反応させて得られたポリイミド樹脂
100重量部並びに(B)エポキシ樹脂1〜50重量部
を含有してなるポリイミド樹脂組成物。 (2) エポキシ樹脂がエポキシ当量155〜500の
ビスフェノールF型エポキシ樹脂である(1)記載のポ
リイミド樹脂組成物。 (3) 有機溶媒として非含窒素系極性溶媒を含む
(1)又は(2)記載のポリイミド樹脂組成物。 (4) (1)、(2)又は(3)記載のポリイミド樹
脂組成物を含む被膜形成材料。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のポリイミド樹脂組成物
は、前記のような(A)ポリイミド樹脂100重量部、
(B)エポキシ樹脂1〜50重量部を必須成分として含
有する。
【0008】本発明における(A)のポリイミド樹脂の
製造に用いられる、前記一般式(I)で表される芳香族
ジイソシアネート化合物としては、例えば、ジフェニル
メタン−2,4′−ジイソシアネート、3,2′−又は
3,3′−又は4,2′−又は4,3′−又は5,2′
−又は5,3′−又は6,2′−又は6,3′−ジメチ
ルジフェニルメタン−2,4′−ジイソシアネート、
3,2′−又は3,3′−又は4,2′−又は4,3′
−又は5,2′−又は5,3′−又は6,2′−又は
6,3′−ジエチルジフェニルメタン−2,4′−ジイ
ソシアネート、3,2′−又は3,3′−又は4,2′
−又は4,3′−又は5,2′又は5,3′−又は6,
2′−又は6,3′−ジメトキシジフェニルメタン−
2,4′−ジイソシアネートなどが挙げられ、これらを
単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することがで
きる。
【0009】上記の芳香族ジイソシアネート化合物の中
でも、耐熱性、入手のしやすさ及びコスト等の点で下記
の式(II)で表されるジフェニルメタン−2,4′−
ジイソシアネートが最も好ましい。
【0010】
【化3】
【0011】ジイソシアネート成分として、一般式
(I)で表される芳香族ジイソシアネート化合物と併用
されるジイソシアネートとしては、例えば、ジフェニル
メタン−4,4′−ジイソシアネート、ジフェニルメタ
ン−3,3′−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−
3,4′−ジイソシアネート、ジフェニルエーテル−
4,4′−ジイソシアネート、ベンゾフェノン−4,
4′−ジイソシアネート、ジフェニルスルホン−4,
4′−ジイソシアネート、トリレン−2,4−ジイソシ
アネート、トリレン−2,6−ジイソシアネート、m−
キシリレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシ
アネート、ナフタレン−2,6−ジイソシアネート、
4,4′−[2,2−ビス(4−フェノキシフェニル)
プロパン]ジイソシアネート、テトラメチレン−1,4
−ジイソシアネート、ヘキサメチレン−1,6−ジイソ
シアネートなどが挙げられ、これらを単独で又は2種類
以上組み合わせて使用することができる。予め合成して
おいたポリイソシアネートを用いてもよく、経日変化を
避けるために適当なブロック剤で安定化したものを使用
してもよい。
【0012】本発明に用いる(A)成分のポリイミド樹
脂の原料としてのジイソシアネート成分のうち、前記一
般式(I)で表される芳香族ジイソシアネート化合物の
ジイソシアネート成分中に占める割合は、10〜90モ
ル%、好ましくは20〜80モル%、より好ましくは3
0〜70モル%とされる。前記一般式(I)で表される
芳香族ジイソシアネート化合物の割合が10モル%未満
であると、非含窒素系極性溶媒に対する溶解性の向上効
果が低下し、90モル%を超えると、機械的強度及び密
着性が低下する。
【0013】本発明に用いる(A)成分のポリイミド樹
脂は、ジイソシアネート成分と酸無水物基を有する4価
のポリカルボン酸を反応させて得られる。ジイソシアネ
ート成分と反応させる、酸無水物基を有する4価のポリ
カルボン酸としては、イソシアネート基又はアミノ基と
反応する酸無水物基を有する4価のポリカルボン酸であ
ればよく、特に制限はないが、例えば、一般式(II
I)
【0014】
【化4】 (式中、Yは
【化5】 から選ばれた4価の基を示す。)で表されるテトラカル
ボン酸二無水物が使用される。これらは、単独で又は2
種類以上を組み合わせて使用することができる。
【0015】また、上記のテトラカルボン酸二無水物の
他に必要に応じて、脂肪族ジカルボン酸(コハク酸、グ
ルタン酸、アジピン酸、アゼライン酸、スベリン酸、セ
バシン酸、デカン二酸、ドデカン二酸、ダイマー酸
等)、芳香族ジカルボン酸(イソフタル酸、テレフタル
酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、オキシジ安息
香酸等)、酸無水物基を有する3価のトリカルボン酸
(トリメリット酸無水物等)などを使用することができ
る。
【0016】上記の酸無水物基を有する4価のポリカル
ボン酸とジイソシアネート成分の使用量は、酸無水物基
に対するイソシアネート基の比が0.7〜1.5となる
ように選定することが好ましく、高分子量の樹脂を得る
ためには、酸無水物基に対するイソシアネート基の比を
1.0付近にすることがより好ましい。0.7未満及び
1.5を超えると成膜性が低下する傾向がある。
【0017】本発明のポリイミド樹脂組成物に用いられ
る、ポリイミド樹脂の製造における反応は、有機溶媒、
好ましくは非含窒素系極性溶媒の存在下に、遊離発生し
てくる炭酸ガスを反応系より除去しながら加熱縮合させ
ることにより行うことができる。
【0018】上記非含窒素系極性溶媒としては、エーテ
ル系溶媒、例えば、ジエチレングリコールジメチルエー
テル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエ
チレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリ
コールジエチルエーテル、含硫黄系溶媒、例えば、ジメ
チルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、ジメチルス
ルホン、スルホラン、エステル系溶媒、例えば、γ−ブ
チロラクトン、酢酸セロソルブ、ケトン系溶媒、例え
ば、シクロヘキノサン、メチルエチルケトン、芳香族炭
化水素系溶媒、例えば、トルエン、キシレン等が挙げら
れ、これらは単独で又は2種類以上組み合わせて使用す
ることができる。生成する樹脂を溶解する溶剤を選択し
て使用するのが好ましい。合成後、そのままワニスの溶
媒として好適なものを使用することが好ましい。高揮発
性であって、低温硬化性を付与でき、かつ効率よく均一
系で反応を行うためには、γ−ブチロラクトンが最も好
ましい。
【0019】溶媒の使用量は、生成するポリイミド樹脂
の0.8〜5.0倍(重量比)とすることが好ましい。
0.8倍未満では、合成時の粘度が高すぎて、撹拌不能
により合成が困難となる傾向があり、5.0倍を超える
と、反応速度が低下する傾向がある。
【0020】反応温度は、80〜210℃とすることが
好ましく、100〜190℃とすることがより好まし
く、120〜180℃とすることが特に好ましい。80
℃未満では、反応時間が長くなりすぎ、210℃を超え
ると、反応中に三次元反応が生じてゲル化が起こり易
い。反応時間は、バッチの規模、採用される反応条件に
より適宜選択することができる。また、必要に応じて、
三級アミン類、アルカリ金属、アルカリ土類金属、錫、
亜鉛、チタニウム、コバルト等の金属又は半金属化合物
等の触媒の存在下に反応を行ってもよい。
【0021】このようにして得られたポリイミド樹脂の
数平均分子量(GPC法で測定し、標準ポリスチレンに
よる検量線を用いて算出)は、4,000〜40,00
0であることが好ましく、5,000〜35,000で
あることがより好ましく、6,000〜30,000で
あることが特に好ましい。数平均分子量が4,000未
満であると、耐熱性等の膜特性が低下する傾向があり、
30,000を超えると、非含窒素系極性溶媒に溶解し
にくくなり、合成中に不溶化しやすい。また、作業性に
劣る傾向がある。
【0022】また、合成終了後に樹脂末端のイソシアネ
ート基をアルコール類、ラクタム類、オキシム類等のブ
ロック剤でブロックすることもできる。
【0023】本発明に用いられる(B)成分のエポキシ
樹脂としては、例えば、油化シェルエポキシ(株)製の
商品名エピコート828等のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂、東都化成(株)製の商品名YDF−170等の
ビスフェノールF型エポキシ樹脂、油化シェルエポキシ
(株)製の商品名エピコート152、154、日本化薬
(株)製の商品名EPPN−201、ダウケミカル社製
の商品名DEN−438等のフェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂、日本化薬(株)製の商品名EOCN−12
5S、103S、104S等のo−クレゾールノボラッ
ク型エポキシ樹脂、油化シェルエポキシ(株)製の商品
名Epon1031S、チバ・スペシャルティ・ケミカ
ルズ(株)製の商品名アラルダイト0163、ナガセ化
成(株)製の商品名デナコールEX−611、EX−6
14、EX−614B、EX−622、EX−512、
EX−521、EX−421、E−411、EX−32
1等の多官能エポキシ樹脂、油化シェルエポキシ(株)
製の商品名エピコート604、東都化成(株)製の商品
名YH−434、三菱ガス化学(株)製の商品名TET
RAD−X、TETRAD−C、日本化薬(株)製の商
品名GAN、住友化学(株)製の商品名ELM−120
等のアミン型エポキシ樹脂、チバ・スペシャルティ・ケ
ミカルズ(株)製の商品名アラルダイトPT810等の
複素環含有エポキシ樹脂、UCC社製のERL423
4、4299、4221、4206等の脂環式エポキシ
樹脂などが挙げられ、これらを単独で又は2種類以上組
み合わせて使用することができる。
【0024】これらのエポキシ樹脂のうち、機械的特
性、密着性及び耐屈曲性の点でYDF−8170C、Y
DF−170、YDF−175S、YDF−2001、
YDF−2004等のビスフェノールF型エポキシ樹脂
がより好ましく、エポキシ当量155〜500のYDF
−8170C、YDF−170、YDF−175S、Y
DF−2001に代表されるビスフェノールF型エポキ
シ樹脂が特に好ましい。
【0025】本発明における(B)エポキシ樹脂の使用
量は、(A)ポリイミド樹脂100重量部に対して、1
〜50重量部、好ましくは2〜40重量部、より好まし
くは3〜30重量部とされる。エポキシ樹脂の配合量が
1重量部未満では、硬化性、機械的特性、密着性及び耐
屈曲性が低下し、50重量部を超えると耐熱性や塗料の
保存安定性が低下する。
【0026】エポキシ樹脂の添加方法としては、添加す
るエポキシ樹脂を予めポリイミド樹脂に含まれる溶媒と
同一の溶媒に溶解してから添加してもよく、また、直接
ポリイミド樹脂に添加してもよい。
【0027】本発明のポリイミド樹脂組成物は、粘度が
1〜100Pa・Sの範囲のものが好ましく、10〜8
0Pa・sものがより好ましく用いられる。
【0028】本発明のポリイミド樹脂組成物には、塗工
時の作業性及び被膜形成前後の膜特性を向上させるた
め、必要に応じて、有機又は無機のフィラー類、消泡
剤、レベリング剤等の界面活性剤類、染料又は顔料等の
着色剤類、硬化促進剤、熱安定剤、酸化防止剤、難燃
剤、滑剤などを添加することができる。
【0029】本発明のポリイミド樹脂組成物は、例え
ば、半導体素子や各種電子部品用オーバーコート剤、リ
ジット又はフレキ基板分野などにおける層間絶縁膜、表
面保護膜、ソルダレジスト層、接着層などや、液状封止
剤、耐熱塗料、エナメル線用ワニス、電気絶縁用含浸ワ
ニス、注型ワニス、マイカ、ガラスクロス等の基材と組
み合わせたシート用ワニス、MCL積層板用ワニス、摩
擦材料用ワニスにも使用でき、被膜形成材料として好適
に用いられる。
【0030】また、本発明におけるポリイミド樹脂組成
物は、180〜220℃の低温での硬化が可能であり、
耐熱性塗料の分野においても、生産性の向上や硬化時に
生じる基材の寸法変動を低下させる。ここで、硬化と
は、熱硬化反応及び溶媒の揮発を意味する。
【0031】本発明におけるポリイミド樹脂組成物は、
前記した(A)成分の芳香族ジイソシアネート化合物を
用いて得られるポリイミド樹脂を用いること及びさらに
エポキシ樹脂を用いることにより、所期の目的の効果を
得ることができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例及びその比較例によっ
て本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの
実施例に限定されるものではない。
【0033】実施例1 撹拌機、冷却管、窒素導入管及び温度計を備えた5リッ
トルの四つ口フラスコに、ジフェニルメタン−2,4′
−ジイソシアネート227.5g(0.909モル)、
ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート22
7.5g(0.909モル)、3,3′,4,4′−ジ
フェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物644.9
g(1.8モル)及びγ−ブチロラクトン1649.9
gを仕込み、170℃まで昇温した後、6時間反応させ
て、数平均分子量が15,000の樹脂を得た。得られ
た樹脂をγ−ブチロラクトンで希釈し、さらに、2−ブ
タノンオキシム22.8gを添加して、90℃で3時間
加熱し、不揮発分30重量%のポリアミドイミド樹脂を
得た。
【0034】得られたポリアミドイミド樹脂溶液の樹脂
分100重量部に対してYDF−170(東都化成
(株)製ビスフェノールF型エポキシ樹脂の商品名、エ
ポキシ当量約160〜180)5重量部を加え、γ−ブ
チロラクトンで希釈して、粘度20Pa・s、不揮発分
30重量%のポリイミド樹脂組成物を得た。
【0035】実施例2 実施例1において、YDF−170、5重量部の代わり
に、エピコート828(油化シェルエポキシ(株)製ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂の商品名、エポキシ当量
約189)5重量部を用いた以外は、実施例1と全く同
様の操作を行い、粘度21Pa・s、不揮発分30重量
%の樹脂組成物を得た。
【0036】比較例1 YDF−170を用いなかったこと以外は、実施例1と
全く同様の操作を行い、粘度29Pa・s、不揮発分3
0重量%の樹脂組成物を得た。
【0037】比較例2 実施例1において、ジフェニルメタン−2,4′−ジイ
ソシアネート227.5g(0.909モル)の代わり
に、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート2
27.5g(0.909モル)を用いた以外は、実施例
1と全く同様の操作を行い、樹脂組成物を得た。
【0038】比較例3 フラスコを3リットルとした以外は実施例1と同様のフ
ラスコに、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネ
ート382.9g(1.53モル)、無水トリメリット
酸288.2g(1.50モル)及びN−メチル−2−
ピロリドン1006.7gを仕込み、130℃まで昇温
した後、5時間反応させて、数平均分子量が16,00
0の樹脂を得た。得られた樹脂をキシレンで希釈して、
粘度14Pa・s、不揮発分37重量%のポリイミド樹
脂溶液を得た。
【0039】上記の実施例及び比較例で得られたポリイ
ミド樹脂溶液及びポリイミド樹脂組成物の物性を下記の
方法で測定し、結果を表1に示した。 (1)ワニス外観 目視にて25℃における樹脂溶液の外観を観察した。 ○:濁りなし △:濁り有り ×:固形化 (2)塗膜白化時間 温度23℃、湿度56%RHの雰囲気下でアルミ基材に
樹脂組成物溶液を塗布し、塗布液が白化するまでの時間
を評価した。 ○:4時間以上 △:4時間以下 ×:10分以下 (3)密着性(クロスカット試験) 樹脂組成物溶液をJIS H−4000に規定されたア
ルミニウム板A1050P(寸法1mm×50mm×1
50mm)上に塗布した後、190℃で60分加熱硬化
し、膜厚が約20μmの塗膜を形成した。得られた塗膜
板を用いてJIS D0202に準じて試験した。 ○:剥離していない基盤目の数=100/100 △:剥離していない基盤目の数=50/100以上 ×:剥離していない基盤目の数=50/100以下 (4)屈曲性 樹脂組成物溶液をJIS H−4000に規定されたア
ルミニウム板A1050P(寸法1mm×50mm×1
50mm)上に塗布した後、190℃で60分加熱硬化
し、膜厚が約20μmの塗膜を形成する。得られた塗膜
板を塗布面が外側になるように1.0Rで180°折り
曲げ、折り曲げ部の亀裂の有無を評価した。 ○:亀裂無し ×:亀裂有り (5)機械的特性 樹脂組成物溶液を190℃で60分加熱硬化し、膜厚約
30μm、幅10mm、長さ60mmの塗膜を形成し
た。得られた塗膜を用いて、チャック間長さ20mm、
引張り速度5mm/分の条件で引張り試験を行い、弾性
率及び伸び率を求めた。 (6)5%重量減少温度 樹脂組成物溶液を190℃で60分加熱硬化し塗膜を形
成した。得られた塗膜を用いて、TG−DTA法によ
り、5%重量減少温度を測定した。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明のポリイミド樹脂組成物は、非含
窒素系極性溶媒に可溶で低温硬化可能なポリイミド樹脂
組成物であり、吸湿性、密着性、屈曲性、機械的特性及
び耐熱性に優れるものである。
【0042】また、本発明の被膜形成材料は、上記の優
れた特性を有する被膜を形成することができ、半導体素
子や各種電子部品用オーバーコート材、リジット又はフ
レキ基板分野などにおける層間絶縁膜、表面保護膜、ソ
ルダレジスト層、接着層などや、液状封止材、耐熱塗
料、エナメル線用ワニス、電気絶縁用含浸ワニス、注型
ワニス、マイカ、ガラスクロス等の基材と組み合わせた
シート用ワニス、MCL積層板用ワニス、摩擦材料用ワ
ニスに好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 79/08 C08L 63:00 A 63:00) Fターム(参考) 4J002 CD022 CD052 CD062 CD132 CM041 GH01 HA03 4J038 DB061 DB071 DJ021 GA09 NA14 PB09 4J043 QB58 SA11 SA42 SA43 SA72 SB02 TA12 TA13 TA14 TA22 TB01 TB02 UA032 UA121 UA122 UA131 UA132 UA142 UA151 UA252 UA262 UA761 UA762 UB011 UB012 UB021 UB022 UB042 UB062 UB121 UB122 UB131 UB132 UB151 UB152 UB301 UB302 UB402 VA011 VA021 VA022 VA031 VA032 VA041 VA051 VA061 VA062 VA072 VA081 VA091 VA101 VA102 XA14 XA15 XA19 ZA46 ZB03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(I) 【化1】 (式中、R及びRは、同一又は異なっていてもよ
    く、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1
    〜6のアルコキシ基を示す)で表される芳香族ジイソシ
    アネート化合物のジイソシアネート成分中に占める割合
    が、10〜90モル%の範囲であるジイソシアネート成
    分及び酸無水物基を有する4価のポリカルボン酸を有機
    溶媒中で反応させて得られたポリイミド樹脂100重量
    部並びに(B)エポキシ樹脂1〜50重量部を含有して
    なるポリイミド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 エポキシ樹脂がエポキシ当量155〜5
    00のビスフェノールF型エポキシ樹脂である請求項1
    記載のポリイミド樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 有機溶媒として非含窒素系極性溶媒を含
    む請求項1又は2記載のポリイミド樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のポリイミド樹
    脂組成物を含む被膜形成材料。
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