JP2002370241A - 真空注型用樹脂注入装置および注入方法 - Google Patents
真空注型用樹脂注入装置および注入方法Info
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Abstract
に排出するとともに、樹脂の流れ不足等をなくすること
で製品の品質を大幅に向上させる樹脂注入装置および注
入方法を提供する。 【解決手段】 真空注型用樹脂注入装置10は、注入口
12から樹脂が注入されるとともに、成形型100の型
ゲート100aに接合されるようにしたホルダ11と、
ホルダ11内で往復動するピストン13と、ピストン1
3を駆動するピストン駆動手段とを備え、成形型100
に樹脂を注入する。ピストン駆動手段は、圧力変化に応
じて膨張・収縮するバルン14を含み、バルン14がピ
ストンロッド15を介してピストン13と連結する。バ
ルン14は、密閉されたドーナッツ状のジャバラ構造を
有し、ピストンロッド15がバルン14の中央空所に配
置される。
Description
めとする種々の樹脂部品を成形するための真空注型用の
樹脂注入装置および注入方法に関する。
て多用されており、樹脂部品を成形するための真空注型
に樹脂を注入ことにより成形される。従来の真空注型の
基本的原理は、常圧と負圧の気圧変化を応用して注型が
行なわれる。
主要工程を示している。図4(A)において、ガラス越
しに脱泡状態を確認しながら、計量済みの主剤1aおよ
び硬化剤1b中の水分や空気を抜く。つぎに、図4
(B)において、成形用型(ゴム型)100のパーティ
ングライン面をアルコールでよく拭き、ゴム型100を
組み合わせて型枠などで固定し、樹脂溜り101をゲー
ト口100aに付ける。そして、図4(C)において、
脱泡済みの樹脂1を作業室にセットし、真空状態を確認
し、混合・攪拌する。
脂1を真空中でゴム型100に流し込む。続いて、図5
(B)において、減圧・排気を止め、作業室内を大気圧
に戻すことにより、加圧された樹脂1は細部に行き渡
り、硬化を待つ。最後に、図5(C)において、硬化し
た樹脂1を型枠から外し、ゴム型100を開いて製品を
取り出す。そして樹脂溜りゲート部を仕上げて完成す
る。
は樹脂の流れ不足や気泡が残り易く、そのためパテ等を
用いて補修を行なう必要があった。この原因として、た
とえば大気圧の変化等があげられる。
により品質向上を図る樹脂注入装置および注入方法を提
供することを目的とする。
注入装置は、成形型に樹脂を注入するための装置であっ
て、注入口から樹脂が注入されるとともに型ゲートに接
合されるようにしたホルダと、ホルダ内で往復動するピ
ストンと、ピストンを駆動するピストン駆動手段と、を
備えたことを特徴とする。
おいて、前記ピストン駆動手段は、圧力変化に応じて膨
張・収縮するバルンを含み、このバルンがピストンロッ
ドを介してピストンと連結することを特徴とする。
おいて、前記バルンは、密閉されたドーナッツ状のジャ
バラ構造を有し、前記ピストンロッドがバルンの中央空
所に配置されることを特徴とする。
は、真空注型の樹脂を注入するための方法であって、真
空下で型ゲートから成形型に樹脂を注入し、充填された
樹脂を型ゲートから加圧することを特徴とする。
際、ホルダの注入口から樹脂を注入すると、その樹脂は
自重により注型される。その場合、樹脂注入は真空下で
行なわれ、バルンが膨張することでピストンが後退す
る。樹脂の注入後、大気圧に戻すと、バルンが収縮する
ことによりピストンが前進し、充填された樹脂が加圧さ
れる。この加圧により樹脂内に含有する気泡が排出され
るとともに、樹脂の流れ不足等をなくすることができ
る。
質的に同一または対応する部材には同一符号を用いて、
本発明による真空注型用樹脂注入装置および注入方法の
好適な実施の形態を説明する。
置10の全体構成を示している。この注入装置10を使
って成形用型(シリコン型)100に樹脂注入される。
シリコン型100のゲート口100aには樹脂溜り10
1が取り付けられる。また、シリコン型100には、そ
の内部のキャビティに連通する空気抜き102が設けら
れている。なお、本実施形態において成形される樹脂部
品は、たとえば自動車部品等であってよい。
が注入されるとともに、シリコン型100のゲート口1
00aに接合されるようにしたホルダ11と、ホルダ1
1内で往復動するピストン13と、ピストン13を駆動
するピストン駆動手段としての後述するバルン14とを
備えている。
ており、(A)は分解斜視図、(B)はその断面図であ
る。この樹脂注入装置10において、ピストン駆動手段
は、圧力変化に応じて膨張・収縮するバルン14を含ん
でいて、このバルン14がピストンロッド15を介して
ピストン13と連結している。バルン14は、密閉され
たドーナッツ状のジャバラ構造を有し、ピストンロッド
15がバルン14の中央空所に配置されている。
円筒状に形成され、底部は開放されている。ホルダ11
の上部には、ピストンロッド15を挿通させるための開
口16が設けられている。またホルダ11の下部付近に
は、樹脂溜り101に対して密着係合するための係合部
17が突設されるとともに、上部付近には通気口18が
形成されている。
の上端部がバルン14の上部側に固着されている。ピス
トンロッド15の下端部にはネジ部15aが形成されて
いて、このネジ部15aにピストン13が螺着されてい
る。ピストン13とバルン14の間のピストンロッド1
5には、圧縮コイルスプリング19とワッシャ20が装
着されている。
ばビニール材あるいは合成ゴム材等を用いて形成され
る。バルン14の中空内部は密封されており、ジャバラ
構造とすることで一定の形態を保持しながら、変形可能
である。そして、周囲圧力がたとえば大気圧程度のとき
に薄い扁平状になり、また周囲圧力がマイナス1気圧程
度のときに内部の残存空気が膨張して膨らむようにな
る。
使用した樹脂注入方法を説明する。図3は、本発明の樹
脂注入方法の主要工程を示している。なお、この工程は
真空注型機内において、すべて自動で行なわれる。図3
(A)において、シリコン型100および樹脂注入装置
10がセットされる。すなわち樹脂注入装置10は、ホ
ルダ11を樹脂溜り101に係合させることによりシリ
コン型100の上部に搭載セットされる。なお、この工
程は大気圧で行なわれる。
れる。バルン14が膨張することにより、ピストンロッ
ド15が後退(上昇)してピストン13は圧縮コイルス
プリング20の弾力に抗して、引き上げられる。
から樹脂1が注入される。このとき樹脂1は、真空状態
で自重により注型される。
内を大気とリークさせる。このときバルン14が収縮す
ることにより、ピストンロッド15が前進(下降)して
ピストン13は押し下げられる。これにより、シリコン
型100に充填された樹脂1が加圧される。
らシリコン型100に樹脂1を注入し、充填された樹脂
1をピストン13によって加圧する。この加圧により樹
脂1内に含有する気泡が排出されるとともに、樹脂1の
流れ不足等をなくすることができる。なお、気泡は空気
抜き102から外部へ排気される。
の種の樹脂部品を成形において樹脂内に含有する気泡が
確実に排出されるとともに、樹脂の流れ不足等をなくす
ることで製品の品質を大幅に向上させることができる。
また、部品補修等が必要なくなり、生産性、生産効率を
高めることができることに加え、既存の成形型をそのま
ま使用できるとともに、他の動力を必要としない等の利
点を有している。
構成を示す斜視図である。
例を示し、(A)は分解斜視図、(B)は断面図であ
る。
工程を順に示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 成形型に樹脂を注入するための装置であ
って、 注入口から樹脂が注入されるとともに型ゲートに接合さ
れるようにしたホルダと、 前記ホルダ内で往復動するピストンと、 前記ピストンを駆動するピストン駆動手段と、を備えた
ことを特徴とする真空注型用樹脂注入装置。 - 【請求項2】 前記ピストン駆動手段は、圧力変化に応
じて膨張・収縮するバルンを含み、該バルンがピストン
ロッドを介して前記ピストンと連結することを特徴とす
る、請求項1に記載の真空注型用樹脂注入装置。 - 【請求項3】 前記バルンは、密閉されたドーナッツ状
のジャバラ構造を有し、前記ピストンロッドが前記バル
ンの中央空所に配置されることを特徴とする請求項2に
記載の真空注型用樹脂注入装置。 - 【請求項4】 真空注型の樹脂を注入するための方法で
あって、 真空下で型ゲートから成形型に樹脂を注入し、充填され
た樹脂を前記型ゲートから加圧することを特徴とする真
空注型用樹脂注入方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001182858A JP3852026B2 (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 真空注型用樹脂注入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001182858A JP3852026B2 (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 真空注型用樹脂注入装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002370241A true JP2002370241A (ja) | 2002-12-24 |
JP3852026B2 JP3852026B2 (ja) | 2006-11-29 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001182858A Expired - Fee Related JP3852026B2 (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 真空注型用樹脂注入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3852026B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009172867A (ja) * | 2008-01-24 | 2009-08-06 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 成形材料注入装置 |
CN102501345A (zh) * | 2011-10-14 | 2012-06-20 | 天津市百利纽泰克电气科技有限公司 | 多功能浇注漏斗 |
CN113425176A (zh) * | 2021-08-16 | 2021-09-24 | 杭州悦味家居有限公司 | 锅柄固定结构及锅子 |
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- 2001-06-18 JP JP2001182858A patent/JP3852026B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3852026B2 (ja) | 2006-11-29 |
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