JP2002365195A - プローブ及びその製造方法 - Google Patents
プローブ及びその製造方法Info
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- JP2002365195A JP2002365195A JP2001169460A JP2001169460A JP2002365195A JP 2002365195 A JP2002365195 A JP 2002365195A JP 2001169460 A JP2001169460 A JP 2001169460A JP 2001169460 A JP2001169460 A JP 2001169460A JP 2002365195 A JP2002365195 A JP 2002365195A
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Abstract
能とを実現する。 【解決手段】 プローブ1を、少なくともSiを含有す
る材料によって形成する。また、プローブ1に導電部3
を形成する。導電部3に電流を供給することによって、
プローブ1の温度を高くすることが可能となる。プロー
ブ1を形成しているSiは温度が高くなるにつれて膨張
することが知られている。したがって、導電部3に電流
を供給してプローブ1の温度を高くすると、出射開口部
4bが大きくなる。すなわち、導電部3に流す電流の量
を調節することで、出射開口部4bの大きさを調節する
ことが可能となる。
Description
て試料の観察を行う近接場光学顕微鏡や、近接場光を使
用して光記録媒体に対する記録再生を行う記録再生装
置、更に電子ビーム使用して試料の観察を行う電子顕微
鏡などに設けられるプローブ及びその製造方法に関す
る。
の分解能は、回折限界という波の伝播に由来する分解能
の限界があるため、光の半波長以下の2点を区別するこ
とはできない。すなわち、光の分解能を超えて試料を観
察することはできない。
ば、光の分解能を超えて試料を観察することが可能とな
る。近接場光学顕微鏡は、観察対象となる試料との対向
面に、先端径がナノメートルサイズである近接場光発生
用プローブ(以下、光プローブと称する。)が設けられ
ている。この光プローブは、尖鋭な先端を有しており、
この先端に形成された近接場光の出射部から染み出した
近接場光(エバネッセント光)を試料に対して照射する
ことによって、光の分解能を超えて試料を観察すること
ができる。
ことにより、ナノメートル級の分解能で、例えば生体試
料、半導体試料、光メモリ材料、感光性材料などの形状
を観察することや分光計測をすることなどが可能とな
り、さらには、光加工などを行うことも可能となる。
光学顕微鏡用の技術を利用して、光記録媒体に対する情
報の高密度記録、及び高密度記録された光記録媒体に対
する再生を行うことができる。このときには、光プロー
ブを光ヘッドとして使用し、光記録媒体に対する記録再
生を行う。
には、情報信号を示すピットをできるだけ小さく形成す
る必要がある。ピットを小さく形成するためには、光プ
ローブの分解能を高くする必要がある。また、情報が高
密度記録されている光記録媒体に対して再生を行うとき
には、シグナル/ノイズ(S/N)比を低減するため
に、情報の検出感度を高くする必要がある。
は、近接場光出射部から染み出る光のスポット径をでき
るだけ小さくしなくてはならない。光のスポット径を小
さくするためには、近接場光出射部をできるだけ小さく
形成する必要がある。一方、情報の検出感度を高くする
ためには、光プローブの近接場光出射部から染み出る光
の量ができるだけ多い方が良い。光の量を大きくするた
めには、近接場光出射部をできるだけ大きく形成する必
要がある。
共に高くすることには限界がある。すなわち、1つの光
プローブを使用して情報の記録と再生との両方を精度良
く行うことは限界がある。
察するに際し、分解能を重視するときには近接場光出射
部が小さい光プローブを使用して試料を観察し、検出感
度を重視するときには近接場光出射部が大きい光プロー
ブを使用して試料を観察している。そして、分解能と検
出感度との両方を重視した観察を行う必要があるときに
は、2つの異なる光プローブを使用している。
するときに観察対象となる試料は微小であり、2つの異
なる光プローブによって同じ位置を観察することは非常
に困難となる。
解能と検出感度との両方を重視した観察を行うことは困
難となる。
案されたものであり、高い分解能と高い検出感度とを共
に実現することが可能であるプローブ及びその製造方法
を提供することを目的とする。
は、基板に、光、電子、イオン、及び原子の入射媒体の
うち少なくとも1種類を通過させる通過孔が設けられて
おり、上記通過孔が、上記基板を貫通しており、一方の
主面上に形成された上記入射媒体を入射するための入射
開口から、他方の主面上に形成された上記入射媒体を出
射するための出射開口にかけて徐々に小さくなるように
形成されている。そして、上記基板が少なくともSiを
含有する材料によって形成されているとともに、この基
板と接触している導電部が形成されていることを特徴と
する。
供給されることで温度が高くなる。また、本発明に係る
プローブは、Siが含有されている材料によって形成さ
れており、このSiは温度が高くなるにつれて膨張する
性質を有している。したがって、本発明に係るプローブ
は、導電部に供給される電流の量が変化することによっ
て温度が変化し、出射開口の大きさが変化する。
方法は、第1の穴部穿設工程と、第2の穴部穿設工程
と、導電部形成工程とを有することを特徴とする。第1
の穴部穿設工程は、Si基板の一方の主面側に、他方の
主面側に近接するに従って開口が徐々に小さくなる第1
の穴部を穿設する。第2の穴部穿設工程は、Si基板の
他方の主面側から、上記第1の穴部と連繋するように第
2の穴部を穿設する。導電部形成工程は、遮光性及び導
電性を有する金属材料によって、Si基板上に導電部を
形成する。
方法は、第1の穴部穿設工程と、Bドープ工程と、第2
の穴部穿設工程とを有することを特徴とする。第1の穴
部穿設工程は、Si基板の一方の主面側に、他方の主面
側に近接するに従って開口が徐々に小さくなる第1の穴
部を穿設する。Bドープ工程は、上記Si基板の主面側
にBをドープする。第2の穴部穿設工程は、上記Si基
板の他方の主面側から、上記第1の穴部と連繋するよう
に第2の穴部を穿設する。
及びその製造方法について、図面を参照しながら詳細に
説明する。
する。
したプローブ1は、基板2上に導電部3が形成された構
造を有している。
部2bが形成され、他方の主面2c上には、この凸部2
bと対応した凹部2dが形成されている。この凸部は、
一方の主面2a側から見た形状が略三角柱形状とされて
いる。また、凹部2dは、図2に示すように、他方の主
面2c側から見た形状が矩形状とされている。基板2に
は、凸部2bと凹部2dとの頂点を貫通するスリットが
形成されている。このスリット及び凹部2dの内壁によ
って形成された貫通孔が、光が通過する通過孔4とされ
ている。この通過孔4については、詳細を後述する。基
板2は、凸部2b及び凹部2dによって形成される集光
部2eと、集光部2eを支持する支持部2fとからなっ
ている。集光部2eはSiO2によって形成されてお
り、支持部2fはSiによって形成されている。なお、
集光部2eは、プローブ1を製造するときにSi用のエ
ッチャントによってエッチングされることを防ぐため
に、SiO2によって形成される。
a上に形成されている。すなわち、導電部3は、凸部2
b上にも形成されている。この導電部3は、例えばAu
やAlなどの導電性及び遮光性を有する金属材料によっ
て形成されている。また、導電部3は外部の電流供給源
と接続可能とされている。導電部3に、外部の電力供給
源から電流が供給されることによって、プローブ1が加
温される。このとき、例えば導電部3の長手方向の両端
部3a,3bのそれぞれに電流供給源を接続することに
よって、プローブ1が加温される。また、導電部3は遮
光性を有しており、光が後述する出射開口部の周辺から
漏れることを防ぎ、出射する光のスポット径を小さく絞
ることができる。
孔4は、支持部2f側に形成された矩形状の開口部から
集光部2eの先端に形成されたスリット状の開口部ま
で、徐々に開口が小さくなるように形成されている。こ
こで、矩形状の開口部は入射開口部4aとされており、
スリット状の開口部は出射開口部4bとされている。
入射し、入射した光を通過孔4の内壁で散乱させて出射
開口部4bでの光強度が大きくなるように集光し、出射
開口部4bから近接場光を出射する。また、プローブ1
は、電流供給源から導電部3へ電流が供給されることで
温度が高くなり、出射開口部4bが大きくなる。そし
て、プローブ1は、電流供給源から導電部3へ供給され
る電流の量が減少することによって温度が低くなり、出
射開口部4bが小さくなる。
開口部4bの大きさとの関係について詳述する。
って形成されており、支持部2fがSiによって形成さ
れている。Siは、図4に示すように、温度が高くなる
につれて膨張することが知られている(L. Lin, S. Si
n, Sensors and Actuators A71 (1998) 35-39)。な
お、図4では、横軸が温度を示しており、縦軸がSiの
膨張を示している。また、導電部3に電流が供給される
ことで、プローブ1の温度は高くなる。
給される電流の量が増加すると、温度が高くなるために
膨張し、出射開口部4bが大きくなる。本実施の形態で
は、出射開口部4bの幅wは室温で100nmとされて
おり、温度を更に200℃上げることによって1μmと
なる。また、プローブ1は、導電部3へ供給される電流
の量が減少すると、温度が低くなるためにプローブ1の
膨張が小さくなり、出射開口部4bが小さくなる。
きには、出射される近接場光の量が多くなるために高い
検出感度を実現することが可能となり、出射開口部4b
が小さいときには、出射される近接場光のスポットが小
さくなるために高い分解能を実現することが可能とな
る。すなわち、本発明を適用したプローブ1は、導電部
3へ供給する電流の量を調節することによって、出射開
口部4bの大きさが変化可能とされており、単独で高い
検出感度と高い分解能との両方を実現することが可能と
なる。
に対する記録再生を行ったときには、高い分解能で情報
の記録を行うことができるため、高密度な情報の記録を
行うことができるとともに、高い検出感度で情報の再生
を行うことができるため、S/N比を低下させることが
できる。
行ったときには、1つの微小な試料における同一の場所
に対して、高い分解能で試料表面の微細な構造を観察す
ることができるとともに、高い検出感度で試料の分析な
どを行うことができる。
て製造される。
on inslation)基板10を用意する。このSOI基板1
0は、第1のSi層11上に、第1のSiO2層12
と、第2のSi層13とが順次積層された構造を有して
いる。本実施の形態で使用されたSOI基板10は、第
1のSi層11の厚さが600μm、第1のSiO2層
12の厚さが1μm、第2のSi層13の厚さが10μ
mとされている。
に対して1150℃・5分の加熱をを行って第2のSi
層13を酸化することで、第2のSi層13の表面に第
2のSiO2層14を形成する。
て、例えばリソグラフィーによるパターニングを行う。
このとき、図7に示すように、第2のSiO2層14の
略中央部に略長方形の開口部14aが形成されるよう
に、第2のSiO2層14をパターニングする。この開
口部14aが形成された位置には、最終的に入射開口部
4aが形成される。ここで、リソグラフィー技術として
は、例えばフォトリソグラフィー技術や電子ビーム描画
装置を使用した技術などを用いることができる。このと
き、例えば第2のSiO2層14上にリソグラフィーに
よりレジスト膜を形成した後に、レジスト膜のパターニ
ングを行う。そして、第2のSiO2層14に対してフ
ッ酸緩衝液によるウェットエッチングを行う。
iO2層14をマスクとして、異方性エッチングを施
す。このときのエッチャントとしては、例えばKOH水
溶液、NaOH水溶液、ヒドラジン一水和物、エティレ
ンジアミン−パイロカテコール−水の混合液(EP
W)、テトラメティルアンモニュウムハイドロオキサイ
ド(TMAH)などを使用する。これにより、図8及び
図9に示すように、SOI基板の略中央部に凹部13a
が形成される。この凹部13aは、開口の形が略長方形
とされており、一方の主面10a側から深さ方向へ進む
に従って、開口が次第に小さくなる形状とされている。
2層14を、例えばフッ酸緩衝液によって除去する。
2のSi層13を酸化し、図11に示すように、第2の
Si層13上に第3のSiO2層15を形成する。な
お、このとき第3のSiO2層15を凹部13a上にも
形成する。
に、例えばCrを蒸着することで第1の金属層16を形
成する。
外の位置に形成された第3のSiO 2層15を除去し、
第2のSi層13を表面に露出させる。すなわち、上に
第1の金属層16が形成された領域にのみ、第3のSi
O2層15を残存させる。このとき、例えば、フッ酸緩
衝液を用いることによって、第3のSiO2層15を除
去する。
13上に補強部材17を接合する。この補強部材17を
第2のSi層13上に接合することによって、プローブ
1の強度が向上する。また、本実施の形態では、補強部
材17としてガラスを使用している。ガラスは光伝搬損
失が少ない。したがって、ガラスによって形成された補
強部材17を接合することで、プローブ1の強度を向上
させるとともに、入射開口部4aへ入射する光量を十分
な量とし、出射開口部4bから出射する近接場光を十分
な強度とすることが可能となる。
と第2のSi層13との陽極接合について説明する。ガ
ラスはNa+を含有している。このガラスと第2のSi
層13とを接触させ、真空中又はN2、Ar2などの不
活性ガス中で350℃〜450℃に加熱したまま、第1
のSi層11を陽極として200V〜1000Vの電位
差を与える。このとき、Na+は、ガラスの融点以下の
温度でもガラス中で動き易くなり、負電界に引かれてガ
ラス表面に到達する。そして、ガラス中に残った多量の
負イオンが第2のSi層13との間に空間電荷層を形成
してSi−ガラス間に吸着力が生じ、第2のSi層13
とガラスとが化学接合する。
11を除去する。第1のSi層11を除去する方法とし
ては、例えばKOH水溶液、TMAH、フッ酸・硝酸混
合液などによるエッチングや、機械的研磨、或いは化学
機械研磨(CMP)などが挙げられる。これにより、第
1のSiO2層12表面が露出することとなる。
2層12を、例えばフッ酸緩衝液などによって除去す
る。
13を、補強部材17が接合されている主面と反対側の
主面から、例えばTMAHなどによってエッチングし、
最終的に集光部2aとなる凸部18を形成する。
端18aに、例えばフッ酸緩衝液によって、最終的に出
射開口部4bとなる穴部19を穿設する。
16を例えばエッチングにより除去する。このとき、例
えばエッチャントとして、硫酸二アンモニュウムセリウ
ム(165g)、硝酸(90ml)、超純水(1l)を
混合した溶液を使用し、室温でエッチングを行う。
外周に、例えばAu、Alなどをスパッタすることによ
って第2の金属層19を形成する。この第2の金属層1
9は、最終的に導電部3となる。そして補強部材17が
陽極接合されたプローブ1が完成する。
射開口部4bをスリットとしたが、出射開口部4bはス
リットに限定されない。例えば、出射開口部4bは、図
21に示すような微小開口としても良い。このとき、凸
部2bの形状は錐体とされ、この錐体の頂点に微小開口
が形成される。
ローブ1は、入射媒体が光である近接場光学顕微鏡だけ
ではなく、入射媒体が電子である透過電子顕微鏡(TE
M)や、走査電子顕微鏡(SEM)などに使用すること
も可能である。このときには、電子を入射開口部4aか
ら入射し、通過孔4の内壁で散乱させて出射開口部4b
から出射する。
明する。
適用したプローブ30は、略直方体であり、導電部31
を有する基板32を備えている。この基板32は通過孔
33を有している。そして、基板32上には絶縁層34
と、電極35a,35bとが形成されている。
とによって形成されている。ここで、BはSi基板の一
主面から特定の深さまでドープされている。したがっ
て、基板32は、SiのみによるSi層、及びBがドー
プされているB+Si層からなる。このB+Si層は導
電性を有しており、導電部31とされる。導電部31
は、後述するように電極35a,35bと電気的に接続
している。
た、通過孔33の内壁は導電部31によって形成されて
いる。この通過孔33の一方の開口は入射開口部33a
とされており、他方の開口は出射開口部33bとされて
いる。この入射開口部33aは矩形状であり、出射開口
部33bはスリットである。そして、通過孔33は、入
射開口部33aから出射開口部33bまで、徐々に開口
が小さくなるように形成されている。
れている。絶縁体層34には2つの開口部34a,34
bが設けられており、この開口部34a,34bからは
それぞれ導電部31が露呈している。そして、この開口
部34a,34bには、後述するように電極35a,3
5bが形成される。
開口部34a,34b上に形成される。また、上述した
ように、開口部34a,34bからは導電部31が露呈
している。したがって、電極35a,35bは、開口部
34a,34bで導電部31と接触しており、電気的に
接続している。また、電極35a,35bは、外部の電
流供給源と接続可能とされている。したがって、電極3
5a,35bは、外部の電流供給源から供給された電流
を、導電部31に供給することが可能となる。
33aで光を入射し、入射した光を通過孔33の内壁で
散乱させて出射開口部33bでの光強度が大きくなるよ
うに集光し、出射開口部33bから近接場光を出射す
る。また、プローブ30は、電流供給源から導電層31
へ電流が供給されることで温度が高くなり、出射開口部
33bが大きくなる。そして、プローブ30は、電流供
給源から導電層31へ供給される電流の量が減少するこ
とによって温度が低くなり、出射開口部33bが小さく
なる。
って製造される。
に対して1150℃・5分の加熱を行い、一方の主面を
酸化して第1のSiO2層41を形成する。
えばリソグラフィーによるパターニングを行う。このと
きには、図25に示すように、第1のSiO2層41の
略中央部に開口部41aが形成されるように、第1のS
iO2層41をパターニングする。この開口部41aが
形成された位置には、最終的に入射開口部33aが形成
される。ここで、リソグラフィー技術としては、例えば
フォトリソグラフィー技術や電子ビーム描画装置を使用
して技術などを用いることができる。このとき、例えば
第1のSiO2層41上にリソグラフィーによりレジス
ト膜を形成した後に、レジスト膜のパターニングを行
う。そして、フッ酸緩衝液によって第1のSiO2層4
1をウェットエッチングする。
1のSiO2層41をマスクとして、Si基板40に対
して異方性エッチングを施し、穴部40aを穿設する。
この穴部40aは略長方形状の開口を有しており、一方
の主面40b側から厚さ方向へ進むに従って開口が小さ
くなるように形成される。すなわち、穴部40aは略三
角柱形状を有している。このときのエッチャントとして
は、例えばKOH水溶液、NaOH水溶液、ヒドラジン
一水和物、エティレンジアミン−パイロカテコール−水
の混合液(EPW)、テトラメティルアンモニュウムハ
イドロオキサイド(TMAH)などを使用する。
えばリソグラフィーによるパターニングを再度行う。こ
のときには、図28に示すように、第1のSiO2層4
1の略中央部に開口部41bが形成されるように、第1
のSiO2層41をパターニングする。この開口部41
bは、開口部41aよりも大きくなるように形成する。
開口部41bが形成された位置には、最終的に導電部3
1が形成される。
が形成されることによって露出したSi基板40(以
下、領域Zと称する。)に対してBをドープし、最終的
に導電層31となるB+Si層42を形成する。
するときの具体的な方法について説明する。Bをドープ
するときには、B2O3、有機バインダー、及び溶媒の
混合物であるPBFを使用する。
して、スピンコート法によって、PBFを領域Z上に延
伸した後に、乾燥させる。この状態でSi基板40を酸
化炉に入れて加熱して焼成する。このとき、領域Z及び
穴部40a上にB2O3被膜が形成されるとともに、有
機バインダが酸化分解してH2OとCO2とが発生す
る。更に、当該Si基板40に加熱することによって、
以下の式1に示すような化学反応が起こり、BがSiに
対して熱拡散してドープされる。
例えばフッ酸緩衝液を使用したウェットエッチングを行
うことで、第1のSiO2層41を除去する。
において1150℃・5分の加熱を行うことで、第2の
SiO2層43を形成する。
2層43に対して、例えばリソグラフィーによるパター
ニングを行う。このとき、最終的に電極35a,35b
が形成される部位に開口部43a,43bが形成される
ように、第2のSiO2層43をパターニングする。
2層43上に、レジスト層44を形成する。
ラフィーにより、レジスト層44に対するパターニング
を行う。このとき、このとき、最終的に電極35a,3
5bが形成される部位に開口部44a,44bが形成さ
れるように、レジスト層44をパターニングする。
a、44b上に、最終的に電極層35a,35bとなる
導電性金属層45a,45bを形成する。この導電性金
属層45a、45bは、例えば、Au、Al、Crなど
を蒸着することによって形成される。そして、レジスト
層44を除去する。
0の他の主面側から最終的に出射開口部33bとなる微
小開口40cを穿設する。この微小開口40cは、穴部
40aと貫通するように穿設される。この微小開口を穿
設する方法としては、例えば集束イオンビームなどを利
用して機械的に形成する方法などが挙げられる。そし
て、図22及び図23に示すようなプローブ30が完成
する。
ており、また少なくともSiを含む材料から形成されて
いる。Siは、温度が高くなるにつれて膨張することが
知られている。また、導電部へ電流が供給されること
で、本発明に係るプローブは温度が高くなる。したがっ
て、本発明に係るプローブは、導電部へ供給される電流
の量が増加すると、温度が高くなるために膨張し、出射
開口部が大きくなる。また、本発明に係るプローブは、
導電部へ供給される電流の量が減少すると、温度が低く
なるために膨張が小さくなり、出射開口部が小さくな
る。
高い検出感度を実現することが可能となり、出射開口部
が小さいときには高い分解能を実現することが可能とな
る。すなわち、本発明に係るプローブは、導電部へ供給
される電流の量が変化することによって出射開口部の大
きさが変化するため、単独で高い検出感度と高い分解能
との両方を実現することができる。
び第2の製造方法は、導電部へ供給する電流の量を調節
することによって、出射開口部の大きさを調節すること
ができるプローブを提供することが可能となる。
属材料によって形成されているプローブを示す斜視図で
ある。
面図である。
断面図である。
態を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
クとして第2のSi層をエッチングした状態を示す図で
あり、図7中B−B’線断面図である。
クとして第2のSi層をエッチングした状態を示す図で
あり、図7中C−C’線断面図である。
図である。
た状態を示す断面図である。
を示す断面図である。
iO2層を除去した状態を示す断面図である。
ラスが陽極接合された状態を示す断面図である。
を示す断面図である。
図である。
面と反対側の主面からエッチングした状態を示す断面図
である。
成した状態を示す断面図である。
ある。
ある。
BをドープしたSiによって形成されているプローブを
示す平面図である。
E’線断面図である。
態を示す斜視図である。
視図である。
す図であり、図27中F−F’線断面図である。
す図であり、図27中G−G’線断面図である。
SiO2層を除去した状態を示す斜視図である。
図である。
示す断面図である。
る。
面図である。
スト層を除去した状態を示す断面図である。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 基板に、光、電子、イオン、及び原子の
入射媒体のうち少なくとも1種類を通過させる通過孔が
設けられており、 上記通過孔が、上記基板を貫通しており、一方の主面上
に形成された上記入射媒体を入射するための入射開口か
ら、他方の主面上に形成された上記入射媒体を出射する
ための出射開口にかけて徐々に小さくなるように形成さ
れているプローブにおいて、 上記基板が、少なくともSiを含有する材料によって形
成されているとともに、さらにこの基板と接触している
導電部が形成されていることを特徴とするプローブ。 - 【請求項2】 上記導電部は、金属材料によって形成さ
れていることを特徴とする請求項1記載のプローブ。 - 【請求項3】 上記金属材料は、Au、Ag、Alのう
ちの少なくとも1種類であることを特徴とする請求項2
記載のプローブ。 - 【請求項4】 上記導電部は、BをドープしたSiによ
って形成されていることを特徴とする請求項1記載のプ
ローブ。 - 【請求項5】 Si基板の一方の主面側に、他方の主面
側に近接するに従って開口が徐々に小さくなる第1の穴
部を穿設する第1の穴部穿設工程と、 Si基板の他方の主面側から、上記第1の穴部と連繋す
るように第2の穴部を穿設する第2の穴部穿設工程と、 遮光性及び導電性を有する金属材料によって、Si基板
上に導電部を形成する導電部形成工程とを有することを
特徴とするプローブの製造方法。 - 【請求項6】 上記金属材料は、Au、Ag、Alのう
ちの少なくとも1種類であることを特徴とする請求項5
記載のプローブの製造方法。 - 【請求項7】 Si基板の一方の主面側に、他方の主面
側に近接するに従って開口が徐々に小さくなる第1の穴
部を穿設する第1の穴部穿設工程と、 上記Si基板の主面側にBをドープするBドープ工程
と、 上記Si基板の他方の主面側から、上記第1の穴部と連
繋するように第2の穴部を穿設する第2の穴部穿設工程
とを有することを特徴とするプローブの製造方法。
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