JP2002363164A - ピラゾールカルボキサミド類、その中間体およびこれを有効成分とする有害生物防除剤 - Google Patents
ピラゾールカルボキサミド類、その中間体およびこれを有効成分とする有害生物防除剤Info
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Abstract
生物の防除に有用な新規化合物を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I) (式中、R1はC1−C5アルキル基を示し、R2はC1−
C5アルキル基、C1−C5ハロアルキル基等を示し、R3
は水素原子またはC1−C3アルキル基を示し、R4はC1
−C5アルキル基、C1−C5ハロアルキル基、C1−C5
アルコキシ基、C1−C5ハロアルコキシ基またはハロゲ
ン原子を示し、mは0〜4の整数を示し、R5はアルキ
ル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ
基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキ
ルスルホニル基、ハロゲン原子、シアノ基、ホルミル
基、ビニル基、アルコキシカルボニル基、アセチル基等
を示し、nは1〜5の整数を示し、Xは水素原子、C1
−C3アルキル基、C1−C3アルコキシ基、ハロゲン原
子、C1−C3ハロアルコキシ基またはニトロ基等を示
す。)で表されるピラゾールカルボキサミド類。
Description
カルボキサミド類及び中間体、およびこれらを有効成分
として含有する有害生物防除剤に関する。本発明の新規
なピラゾールカルボキサミド類は、農園芸用殺菌剤、殺
虫剤および殺ダニ剤として有用である。
的とした様々な殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤が開発され実
用に供されている。しかしながら、従来汎用されている
農薬では効果、スペクトラム、残効性等の点あるいは施
用回数や施用薬量の低減等の要求を満足しているとは言
えないものであった。
獲得した病害虫の出現も問題となっている。例えば、野
菜、果樹、花卉、茶、ムギ類およびイネ等の栽培におい
て、例えば、カーバメート系、ピレスロイド系、ベンゾ
イルウレア系、有機塩素系、有機リン系等の様々な型の
殺虫剤に抵抗性を獲得した種々の害虫や、例えば、トリ
アゾール系、イミダゾール系、ピリミジン系、ベンズイ
ミダゾール系、ジカルボキシイミド系、フェニルアミド
系等の様々な型の殺菌剤等に抵抗性を獲得した種々の病
原菌が各地で出現しており、これらの抵抗性害虫に起因
する各種病害虫の防除が年々困難になっている。
性を獲得した各種病原菌や害虫に対しても低薬量で十分
な防除効果を示し、しかも環境への悪影響が少ない新規
な農薬の出現が常に望まれている。N-ベンジルピラゾー
ル-5-カルボキサミド誘導体が殺虫、殺ダニ活性を有す
ることは発明者らによって見いだされている。すなわ
ち、特開昭64-25763号公報には殺虫、殺ダニ活性を有す
る下記化合物等が開示されている。
シ基を有する下記化合物等が殺虫、殺ダニ活性を示すこ
とが開示されている。
いて開示されている、本発明化合物と類似の構造を有す
る化合物(III)は、殺虫、殺ダニ活性の点でまだ不十分
であり、実用性は低い。
性の両方を有する化合物は、農園芸用途において、非常
に有用なものであるが、一方、殺菌活性に関しては、上
記特開昭64−25763号公報に記載された化合物の
うち、ある特定の置換基を有する化合物群のみが殺菌活
性を有することは知られている(特開平3-206079号公
報)。
病原菌に対して高い防除効果を示し、また昆虫、ダニ類
などの防除にも有用な新しい物質を提供することにあ
り、特に従来の殺菌剤や殺虫剤に抵抗性を示す各種病害
虫に対しても高い防除効果を示し、更に低薬量で効果を
奏し、残留毒性や環境汚染等の問題が軽減された安全性
の高い物質を提供することにある。
を解決すべく鋭意検討した結果、置換基を有するビフェ
ニル骨格を持ち、ある特定の置換基の組み合わせを有す
る新規なピラゾールカルボキサミド類が、上記の特徴を
満足する優れた殺菌、殺虫、殺ダニ活性を有することを
見いだし、本発明を完成するに至った。
す。R2はC1−C5アルキル基、C1−C5ハロアルキル
基、C1−C5アルコキシ基またはC1−C5ハロアルコキ
シ基を示す。R3は水素原子またはC1−C3アルキル基
を示す。R4はC1−C5アルキル基、C1−C5ハロアル
キル基、C1−C5アルコキシ基、C1−C5ハロアルコキ
シ基またはハロゲン原子を示す。mは0〜4の整数を示
す。R5はアルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ
基、ハロアルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスル
フィニル基、アルキルスルホニル基、ハロゲン原子、シ
アノ基、ホルミル基、ビニル基、アルコキシカルボニル
基、アセチル基、ヒドロキシカルボニル基、ハロアルキ
ルチオ基、ハロアルキルスルフィニル基、ハロアルキル
スルホニル基、
ル基を示す。)、ハロアルコキシカルボニル基またはア
ルキルカルバモイル基を示す。nは1〜5の整数を示
す。Xは水素原子、C1−C3アルキル基、C1−C3アル
コキシ基、ハロゲン原子、C1−C3ハロアルコキシ基ま
たはニトロ基を示す。また、R2とXは互いに一緒にな
って
示す。)で表されるピラゾールカルボキサミド類、該ピ
ラゾールカルボキサミド類を有効成分として含有する有
害生物防除剤およびその中間体である下記一般式(II)
式(I) 中で定義した通りであり、R6はハロアルキル基
またはハロアルコキシ基を示す。)で表されるフェニル
ベンジルアミン類およびこれらの酸付加塩に存する。
れる本発明のピラゾールカルボキサミド類において、置
換基R1 は、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソ
プロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、イソブチル
基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、2-メチルブチル
基、3-メチルブチル基、イソペンチル基、2-エチルプロ
ピル基、ネオペンチル基、2,2-ジメチルプロピル基、2-
メチルイソブチル基等のC1−C5の直鎖または分岐鎖ア
ルキル基を示す。このうち、置換基R1としてはメチル
基が好ましい。
ロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル
基、イソブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、2-
メチルブチル基、3-メチルブチル基、イソペンチル基、
2-エチルプロピル基、ネオペンチル基、2,2-ジメチルプ
ロピル基、2-メチルイソブチル基、シクロプロピル基等
のC1−C5の直鎖、分岐鎖または環状アルキル基;フル
オロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ジフ
ルオロメチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロメ
チル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基、2-
フルオロエチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、1-
(トリフルオロメチル)エチル基、1,1,2,3,3,3-ヘキサ
フルオロプロピル基、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピ
ル基、2,2,3,3-テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,4,
4,4-ヘプタフルオロブチル基、2,2,3,3,4,4,5,5,5-ノナ
フルオロペンチル基等のC1−C5の直鎖または分岐鎖ハ
ロアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキ
シ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブ
トキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基、n
−ペントキシ基、2−メチルブトキシ基、3−メチルブ
トキシ基、イソペントキシ基、2−エチルプロポキシ
基、ネオペントキシ基、2,2−ジメチルプロポキシ
基、2−メチルイソブトキシ基等のC1−C5の直鎖また
は分岐鎖アルコキシ基;ジフルオロメトキシ基、トリフ
ルオロメトキシ基、フルオロメトキシ基、トリクロロメ
トキシ基、トリブロモメトキシ基、2−フルオロエトキ
シ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、2,2,
2−トリクロロエトキシ基、1−(トリフルオロメチ
ル)エトキシ基、1,1,2,3,3,3−ヘキサフル
オロプロポキシ基、2,2,3,3,3−ペンタフルオ
ロプロポキシ基、2,2,3,3−テトラフルオロプロ
ポキシ基等のC1−C5の直鎖または分岐鎖ハロアルコキ
シ基を示す。このうち、置換基R2としてはC1−C3の
直鎖アルキル基が好ましく、特にエチル基が好ましい。
ル基、n-プロピル基、イソプロピル基等のC1−C3の直
鎖または分岐鎖アルキル基を示す。このうち、置換基R
3としては水素原子が好ましい。置換基R4は、メチル
基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチ
ル基、sec-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、n
-ペンチル基、2-メチルブチル基、3-メチルブチル基、
イソペンチル基、2-エチルプロピル基、ネオペンチル
基、2,2-ジメチルプロピル基、2-メチルイソブチル基等
のC1−C5の直鎖または分岐鎖アルキル基;フルオロメ
チル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ジフルオロ
メチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロメチル
基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基、2-フル
オロエチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、1-(トリ
フルオロメチル)エチル基、1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオ
ロプロピル基、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル基、
2,2,3,3-テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,4,4,4-ヘ
プタフルオロブチル基、2,2,3,3,4,4,5,5,5-ノナフルオ
ロペンチル基等のC1−C5の直鎖または分岐鎖ハロアル
キル基;メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基、n-ブトキシ基、sec-ブトキシ基、イソ
ブトキシ基、tert-ブトキシ基、n-ペントキシ基、2-メ
チルブトキシ基、3-メチルブトキシ基、イソペントキシ
基、2-エチルプロトキシ基、ネオペントキシ基、2,2-ジ
メチルプロポキシ基、2-メチルイソブトキシ基等のC1
−C5の直鎖または分岐鎖アルコキシ基;ジフルオロメ
トキシ基、トリフルオロメトキシ基、フルオロメトキシ
基、トリクロロメトキシ基、トリブロモメトキシ基、2-
フルオロエトキシ基、2,2,2-トリフルオロエトキシ基、
2,2,2-トリクロロエトキシ基、1-(トリフルオロメチ
ル)エトキシ基、1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロポキ
シ基、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロポキシ基、2,2,3,
3-テトラフルオロプロポキシ基等のC1−C5の直鎖また
は分岐鎖ハロアルコキシ基;フッ素原子、塩素原子、臭
素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子を示す。このう
ち、置換基R4としてはハロゲン原子が好ましい。
ロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、n-ブチ
ル基、sec-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、n
-ペンチル基、2-メチルブチル基、3-メチルブチル基、
イソペンチル基、2-エチルプロピル基、ネオペンチル
基、2,2-ジメチルプロピル基、2-メチルイソブチル基、
n-ヘキシル基、n-ヘプチル基、n-オクチル基等の直鎖ま
たは分岐鎖アルキル基;フルオロメチル基、クロロメチ
ル基、ブロモメチル基、ジフルオロメチル基、ジフルオ
ロエチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル
基、トリブロモメチル基、2-フルオロエチル基、2,2,2-
トリフルオロエチル基、1-(トリフルオロメチル)エチ
ル基、1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロピル基、2,2,3,
3,3-ペンタフルオロプロピル基、2,2,3,3-テトラフルオ
ロプロピル基、2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブチル
基、2,2,3,3,4,4,5,5,5-ノナフルオロペンチル基等の直
鎖または分岐鎖ハロアルキル基;メトキシ基、エトキシ
基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ
基、sec-ブトキシ基、イソブトキシ基、tert-ブトキシ
基、n-ペントキシ基、2-メチルブトキシ基、3-メチルブ
トキシ基、イソペントキシ基、2-エチルプロポキシ基、
ネオペントキシ基、2,2-ジメチルプロポキシ基、2-メチ
ルイソブトキシ基、n-ヘキシルオキシ基、n-ヘプチルオ
キシ基、n-オクチルオキシ基等の直鎖または分岐鎖アル
コキシ基;ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキ
シ基、フルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、ト
リブロモメトキシ基、2-フルオロエトキシ基、2,2,2-ト
リフルオロエトキシ基、2,2,2-トリクロロエトキシ基、
1-(トリフルオロメチル)エトキシ基1,1,2,3,3,3-ヘキ
サフルオロプロポキシ基、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプ
ロポキシ基、2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ基、2,
2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブトキシ基等の直鎖または
分岐鎖ハロアルコキシ基;メチルチオ基、エチルチオ
基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ
基、sec-ブチルチオ基、イソブチルチオ基、tert-ブチ
ルチオ基、ペンチルチオ基、2-メチルブチルチオ基、3-
メチルブチルチオ基、イソペンチルチオ基、2-エチルプ
ロピルチオ基、ネオペンチルチオ基、2,2-ジメチルプロ
ピルチオ基、2-メチルイソブチルチオ基等の直鎖または
分岐鎖アルキルチオ基;メチルスルフィニル基、エチル
スルフィニル基、プロピルスルフィニル基、イソプロピ
ルスルフィニル基、ブチルスルフィニル基、sec-ブチル
スルフィニル基、イソブチルスルフィニル基、tert-ブ
チルスルフィニル基、ペンチルスルフィニル基、2-メチ
ルブチルスルフィニル基、3-メチルブチルスルフィニル
基、イソペンチルスルフィニル基、2-エチルプロピルス
ルフィニル基、ネオペンチルスルフィニル基、2,2-ジメ
チルプロピルスルフィニル基、2-メチルイソブチルスル
フィニル基等の直鎖または分岐鎖アルキルスルフィニル
基;メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピ
ルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、ブチルス
ルホニル基、sec-ブチルスルホニル基、イソブチルスル
ホニル基、tert-ブチルスルホニル基、ペンチルスルホ
ニル基、2-メチルブチルスルホニル基、3-メチルブチル
スルホニル基、イソペンチルスルホニル基、2-エチルプ
ロピルスルホニル基、ネオペンチルスルホニル基、2,2-
ジメチルプロピルスルホニル基、2-メチルイソブチルス
ルホニル基等の直鎖または分岐鎖アルキルスルホニル
基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等の
ハロゲン原子;シアノ基;ホルミル基;ビニル基;メト
キシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポ
キシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブト
キシカルボニル基等の直鎖または分岐鎖アルコキシカル
ボニルキ基;アセチル基;ヒドロキシカルボニル基;ト
リフルオロメチルチオ基、パーフルオロエチルチオ基、
パーフルオロプロピルチオ基、2,2,2−トリフルオ
ロエチルチオ基等のハロアルキルチオ基;トリフルオロ
メチルスルフィニル基、2,2,2−トリフルオロエチ
ルスルフィニル基等のハロアルキルスルフィニル基;ト
リフルオロメチルスルホニル基、2,2,2−トリフル
オロエチルスルホニル基等のハロアルキルスルホニル
基;
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
sec−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基等のC1
−C5の直鎖または分岐鎖アルキル基を示す。);2,
2,2−トリフルオロメトキシカルボニル基、2,2,
3,3,3−ペンタフルオロプロポキシカルボニル基等
のハロアルコキシカルボニル基;メチルカルバモイル
基、エチルカルバモイル基、プロピルカルバモイル基等
のアルキルカルバモイル基を示す。上記アルキル基及び
アルコキシ基としては、C1−C8のものが好ましく、上
記ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、アルキルチオ
基、ハロアルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、ハ
ロアルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基及び
ハロアルキルスルホニル基としては、C1−C5のものが
好ましく、アルコキシカルボニル基、ハロアルコキシカ
ルボニル基、アルキルカルバモイル基及び
好ましくはC2−C5のものである。このうち、置換基R
5としてはハロアルキル基またはハロアルコキシ基が好
ましく、C1−C5のハロアルキル基またはC1−C5のハ
ロアルコキシ基がより好ましく、特にトリフルオロメト
キシ基またはジフルオロメトキシ基が好ましい。また、
置換位置としては4−位のものが好ましい。
基、n-プロピル基、イソプロピル基等のC1−C3の直鎖
または分岐鎖アルキル基;メトキシ基、エトキシ基、n-
プロポキシ基、イソプロポキシ基等のC1−C3の直鎖ま
たは分岐鎖アルコキシ基;フッ素原子、塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;ジフルオロメトキ
シ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、パーフル
オロプロポキシ基等のC1−C3のハロアルコキシ基;ニ
トロ基を示す。このうち、置換基Xとしては水素原子が
好ましい。R2とXが互いに一緒になって形成する
ロピル基、イソプロピル基等のC1−C3のアルキル基を
示す。
が好ましく、nは1〜5の整数であり、このうち1又は
2であることが好ましい。 (フェニルベンジルアミン類)また、前記一般式 (II)
で表される本発明のフェニルベンジルアミン類及びこれ
らの酸付加塩は、上記ピラゾールカルボキサミド類を製
造するに当たっての新規な中間体である。
記一般式(I)の説明に記載したのと同様である。置換
基R6は、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモ
メチル基、ジフルオロメチル基、ジフルオロエチル基、
トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリブロ
モメチル基、2-フルオロエチル基、2,2,2-トリフルオロ
エチル基、1-(トリフルオロメチル)エチル基、1,1,2,
3,3,3-ヘキサフルオロプロピル基、2,2,3,3,3-ペンタフ
ルオロプロピル基、2,2,3,3-テトラフルオロプロピル
基、2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブチル基、2,2,3,3,
4,4,5,5,5-ノナフルオロペンチル基等のハロアルキル
基;ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、
フルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、トリブロ
モメトキシ基、2-フルオロエトキシ基、2,2,2-トリフル
オロエトキシ基、2,2,2-トリクロロエトキシ基、1-(ト
リフルオロメチル)エトキシ基1,1,2,3,3,3-ヘキサフル
オロプロポキシ基、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロポキ
シ基、2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ基、2,2,3,3,
4,4,4-ヘプタフルオロブトキシ基等ハロアルコキシ基を
示す。上記ハロアルキル基及びハロアルコキシ基として
は、C1−C5のものが好ましい。
ニルベンジルアミン類に付加させる酸としては、酢酸、
プロピオン酸、酪酸、シュウ酸、アジピン酸、ドデカン
二酸、ラウリン酸、ステアリン酸、トリフルオロ酢酸、
フマール酸、マレイン酸、安息香酸、フタル酸等のカル
ボン酸類;メタンスルホン酸、1,3−プロパンジスル
ホン酸、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンス
ルホン酸等のスルホン酸類;塩酸、硫酸、硝酸、炭酸等
の無機酸を示す。
本発明の化合物は新規化合物であり、例えば下記反応式
に従って製造することができる。
X、mおよびnは前記一般式 (I)で定義した通りであ
る。) 即ち、ピラゾールカルボン酸クロリド類(IV)とフェニル
ベンジルアミン類(V)を、塩基の存在下または非存在
下、好ましくは溶媒を用いて、-10〜50 ℃、好ましくは
0〜25 ℃で反応させる。
のであれば特に限定されず、例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素;アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;ク
ロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素
類;水;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;また
はテトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジオキサン、
N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ジメ
チルスルホキシド、ピリジン等の極性溶媒等を挙げるこ
とができる。
のアルカリ金属水素化物;水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等のアルカリ金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;無機塩類;ピリジ
ン、トリエチルアミン等のアミン類等を挙げることがで
きる。反応後、目的物である一般式(I)の化合物を単離
するには、水に溶解する溶媒を用いた場合は、減圧下溶
媒を留去し、水を加えた後、水に不溶のベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素;クロロホルム、ジ
クロロメタン等のハロゲン化炭化水素;酢酸エチル等の
エステル類で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウム、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤で乾燥し、
減圧下で溶媒を留去すれば良い。水に不溶の溶媒を用い
た場合は、反応混合物に水を加えた後分液し、有機層を
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウム、無水硫酸マ
グネシウム等の乾燥剤で乾燥し、減圧下で溶媒を留去す
れば良い。溶媒留去後得られた残渣を、再結晶、懸濁洗
浄、カラムクロマトグラフィー等で精製すれば目的物で
ある一般式 (I) で表される化合物が得れらる。
例えば特開昭64-25763号公報に記載の方法で合成するこ
とができる。原料の一般式 (V)で示される化合物は、以
下の方法で合成することができる。 (1)フェニルベンゾニトリル類の還元
般式 (I)で定義した通りである。) フェニルベンゾニトリル類(VI)と水素を金属触媒、アン
モニア水存在下、好ましくは有機溶媒を用いて、0〜100
℃、好ましくは25〜50 ℃で反応させる。有機溶媒とし
ては、本反応に直接関与しないものであれば特に限定さ
れず、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノー
ル等のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素;アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン等のケトン類;クロロホルム、ジ
クロロメタン等のハロゲン化炭化水素類;水;酢酸メチ
ル、酢酸エチル等のエステル類;またはテトラヒドロフ
ラン、アセトニトリル、ジオキサン、N,N-ジメチルホル
ムアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシ
ド、ピリジン等の極性溶媒等を挙げることができる。
ル、パラジウムカーボン、酸化白金などを挙げることが
できる。反応後、目的物である一般式(Va)の化合物を単
離するには、反応混合物から金属触媒をろ別した後、減
圧下で溶媒を留去すればよい。そのままでも十分純品で
あることもあるが、要すれば蒸留、カラムクロマトグラ
フィー等の手段で精製すれば純品が得られる。
法、例えばSynthetic Communications, 11巻、513頁(19
81)記載の方法により対応するハロアレーン類とフェニ
ルボロン酸類を0価パラジウム触媒、塩基存在下反応さ
せることにより合成することが出来る。 (2)オキシム類の還元
モニア水存在下、好ましくは有機溶媒を用いて、0〜100
℃、好ましくは25〜50 ℃で反応させる。有機溶媒とし
ては、本反応に直接関与しないものであれば特に限定さ
れず、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノー
ル等のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素;アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン等のケトン類;クロロホルム、ジ
クロロメタン等のハロゲン化炭化水素類;水;酢酸メチ
ル、酢酸エチル等のエステル類;またはテトラヒドロフ
ラン、アセトニトリル、ジオキサン、N,N-ジメチルホル
ムアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシ
ド、ピリジン等の極性溶媒等を挙げることができる。
ル、パラジウムカーボン、酸化白金などを挙げることが
できる。反応後、目的物である一般式(Vb)の化合物を単
離するには、反応混合物から金属触媒をろ別した後、減
圧下で溶媒を留去すればよい。オキシム類(VII)は公知
の方法により対応するアセトフェノン類とヒドロキシル
アミン類を炭酸カリウム存在下反応させることにより合
成することが出来る。
合成は以下の方法で行なうことが出来る。
ましくは溶媒を用いて、-5〜50 ℃、好ましくは0〜25
℃で反応させる。酸としては有機酸、無機酸を用いるこ
とが出来、有機酸としては酢酸、プロピオン酸、酪酸、
シュウ酸、アジピン酸、ドデカン二酸、ラウリン酸、ス
テアリン酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、マレイン
酸、安息香酸、フタル酸等のカルボン酸類;メタンスル
ホン酸、1,3−プロパンジスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等のスルホン
酸類等を挙げることが出来る。無機酸としては塩酸、硫
酸、硝酸、炭酸等を挙げることが出来る。
のであれば特に限定されず、例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素;アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;ク
ロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素
類;水;酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類;また
はテトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジオキサン、
N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ジメ
チルスルホキシド、ピリジン等の極性溶媒等を挙げるこ
とができる。反応後溶媒を減圧留去し、結晶をろ別しベ
ンジルアミン無機酸塩、有機酸塩を合成することが出来
る。このままでも十分であるが、更に精製したい場合は
上に挙げた有機溶媒で洗浄することにより高純度のベン
ジルアミン塩類を合成することが出来る。
る本発明化合物はいもち病菌、うどんこ病菌、さび病
菌、べと病菌等の植物病原菌に対して高い殺菌効果を有
しており、農園芸用の殺菌剤の有効成分として有用であ
る。また、本発明の化合物はセジロウンカ、トビイロウ
ンカ、ヒメトビウンカ等のウンカ類、ツマグロヨコバ
イ、オオヨコバイ等のヨコバイ類、モモアカアブラムシ
等のアブラムシ類等の半翅目;ハスモンヨトウ、ニカメ
イチュウ、コブノメイガ、コナガ類等の鱗翅目;アズキ
ゾウムシ等の鞘翅目;イエバエ、ネッタイシマカ、アカ
イエカ等の双翅目;直翅目の昆虫、並びにナミハダニ、
ニセナミハダニ、ミカンハダニ等のダニ目の卵および幼
虫に対して高い防除活性を有しているので、農園芸用の
殺虫剤及び殺ダニ剤の有効成分としても有用である。も
っとも、本発明の化合物の防除対象となる植物病原菌、
昆虫、ダニは上記に例示したものに限定されることはな
い。
園芸用の殺菌剤、殺虫剤、及び/または殺ダニ剤として
使用する場合には、単独で用いてもよいが、好ましくは
当業界で汎用される農薬補助剤を用いて製造した組成物
の形態の農園芸用殺菌剤、殺虫剤、及び/または殺ダニ
剤の形態は特に限定されないが、例えば乳剤、水和剤、
粉剤、フロアブル剤、細粒剤、粒剤、錠剤、油剤、噴霧
剤、煙霧剤等の形態とすることが好適である。上記の化
合物の1種又は2種以上を有効成分として配合すること
ができる。
または殺ダニ剤を製造するために用いられる農薬補助剤
は例えば、農園芸用の殺菌剤、殺虫剤、及び/または殺
ダニ剤の効果の向上、安定化、分散性の向上等の目的で
使用することが出来る。たとえば、担体(希釈剤)、展
着剤、乳化剤、湿展剤、分散剤、崩壊剤等を用いること
ができる。
ン等の芳香族炭化水素、メタノール、ブタノール、グリ
コール等のアルコール類、アセトン等のケトン類、ジメ
チルホルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド
等のスルホキシド類、メチルナフタレン、シクロヘキサ
ン、動植物油、脂肪酸等を挙げることができる。また、
固体担体としてはクレー、カオリン、タルク、珪藻土、
シリカ、炭酸カルシウム、モンモリナイト、ベントナイ
ト、長石、石英、アルミナ、鋸屑、ニトロセルロース、
デンプン、アラビアゴム等を用いることが出来る。
を使用することが出来、例えば、高級アルコール硫酸ナ
トリウム、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ラ
ウリルベタイン等の陰イオン系界面活性剤、陽イオン系
界面活性剤、非イオン系界面活性剤、両性イオン系界面
活性剤等を用いることが出来る。また、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウ
リルフェニルエーテル等の展着剤;ジアルキルスルホサ
クシネート等の湿展剤;カルボキシメチルセルロース、
ポリビニルアルコール等の固着剤;リグニンスルホン酸
ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム等の崩壊剤を用い
ることができる。
または殺ダニ剤における有効成分の含有量は0.1〜99.5
%の範囲から選ばれ、製剤形態、施用方法等の種々の条
件により適宜決定すればよいが、例えば、粉剤では約0.
5〜20重量%程度、好ましくは〜10重量%、水和剤では
約1〜90重量%程度、好ましくは10〜80重量%、乳剤で
は約1〜90重量%程度、好ましくは10〜40重量%の有効
成分を含有するように製造することが好適である。
化合物に対して溶剤及び界面活性剤等を混合して原液の
乳剤を製造することが出来、さらにこの原液を使用に際
して所定濃度に水で希釈して施用することが出来る。水
和剤の場合、有効成分の上記化合物、固形担体、及び界
面活性剤等を混合して原液を製造し、さらにこの原液を
使用に際して所定濃度に水で希釈して施用することが出
来る。粉剤の場合、有効成分の上記化合物、固形担体等
を混合してそのまま施用することができ、粒剤の場合に
は、有効成分の上記化合物、固形担体、及び界面活性剤
等を混合して造粒することにより製造し、そのまま施用
することが出来る。もっとも、上記の各製剤形態の製造
方法は上記のものに限定されることはなく、有効成分の
種類や施用目的等に応じて当業者が適宜選択することが
できるものである。
または殺ダニ剤には、有効成分である本発明の化合物以
外に、他の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤、昆虫生
育調整剤、肥料、土壌改良剤等の任意の有効成分を配合
してもよい。本発明の農園芸用殺菌剤、殺虫剤、及び/
または殺ダニ剤の施用方法は特に限定されるものではな
く、茎葉散布、水面施用、土壌処理、種子処理等のいず
れの方法でも施用することが出来る。例えば、茎葉散布
の場合、5〜1000ppm,好ましくは10〜500ppmの濃度範囲
の溶液を10アール当たり100〜200リットル程度の施用量
で用いることができる。水面施用の場合の施用量は通
常、有効成分が5〜15%の粒剤では10アール当たり1〜10
kgである。土壌処理の場合、5〜1000ppmの濃度範囲の溶
液を1m2当たり1〜10リットル程度の施用量で用いるこ
とができる。種子処理の場合、種子重量1kg当たり10〜1
000ppmの濃度範囲の溶液を10〜100ml程度施用処理する
ことができる。以下、本発明を実施例によりさらに具体
的に説明するが、本発明の範囲は以下の実施例に限定さ
れることはない。
りさらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を越え
ない限りこれらの例に限定されるものではない。 実施例 1 N-[4-(4-ジフルオロメトキシフェニル)ベン
ジル]-1-メチル-3-エチルピラゾール-5-カルボキサミド 4-(4-ジフルオロメトキシフェニル)ベンジルアミン(13.
8 g)、トリエチルアミン(10 ml)とジクロロメタン (100
ml) の混合物を0℃〜4℃に冷却後、1-メチル-3-エチ
ルピラゾール-5-カルボン酸クロリド(12.4 g)のジクロ
ロメタン溶液(20ml)を加え、30分撹拌した。反応混合
物を水 (200 ml) にあけ、ジクロロメタンで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し、表−1記載の化合物No.30
を17.0 g得た。融点は107-108 ℃であった。
た。
アミンの合成 水素雰囲気下、4-シアノ-4'-ジフルオロメトキシビフェ
ニル(15.0 g)、ラネーニッケルR-100(15 g)と 28%アン
モニア水(15.0 ml)の混合物を50℃で4時間震盪した。
室温に冷却後、ラネーニッケルをろ別し、溶媒を減圧留
去し、表−2記載の化合物No.113 を13.8 g得た。融点
は109-110 ℃であった。
α-メチルベンジルアミンの合成 水素雰囲気下、4-(4-トリフルオロメトキシフェニル)ア
セトフェノンオキシム(8.8 g)、ラネーニッケルR-100(1
0 g)と 28%アンモニア水(10.0 ml)の混合物を50℃で3時
間震盪した。室温に冷却後、ラネーニッケルをろ別し、
溶媒を減圧留去し、表−2記載の化合物No.117 を7.61
g得た。融点は70-74 ℃であった。
ェニル)ベンジルアミン塩酸塩の合成 4-(4-トリフルオロメトキシフェニル)ベンジルアミン(5
g)のメタノール溶液(20 ml)に12規定塩酸(3.0 ml)を加
え、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、残渣を
メタノールで洗浄し、表−2記載の化合物No.116 を4.8
g得た。融点は252-254 ℃であった。
合成した。
1mmHg 以下、本発明の化合物を有効成分として含む農園芸用殺
虫、殺ダニ剤の製剤例を示すが、本発明の使用形態は下
記のものに限定されるものではない。
ワイトカーボン、塩野義製薬株式会社、商品名)20重
量部、STカオリンクレー(カオリナイト、土屋カオリ
ン社、商品名)52重量部、ソルポール9047K(ア
ニオン性界面活性剤、東邦化学株式会社、商品名)5重
量部、ルノックスP65L(アニオン性界面活性剤、東
邦化学株式会社、商品名)3重量部を配合し、均一に混
合粉砕して、有効成分20重量%の水和剤を得た。
3重量部、カープレックス#80(ホワイトカーボン、
塩野義製薬株式会社、商品名)5重量部を均一に混合粉
砕して、有効成分2重量%の粉剤を製造した。 製剤例3:乳剤 本発明の化合物20重量部をキシレン35重量部および
ジメチルホルムアミド30重量部からなる混合溶媒に溶
解し、これにソルポール3005X(非イオン性界面活
性剤とアニオン性界面活性剤の混合物、東邦化学株式会
社、商品名)15重量部を加えて、有効成分20重量%
の乳剤を得た。
重量部、ソルボンT−20(非イオン性界面活性剤、東
邦化学株式会社、商品名)3重量部、エチレングリコー
ル8重量部および水44重量部をダイノミル(シンマル
エンタープライゼス社製)で湿式粉砕し、このスラリー
状混合物に1重量%キサンタンガム(天然高分子)水溶
液10重量部を加え、よく混合粉砕して、有効成分20
重量%のフロアブル剤を得た。
む農園芸用殺菌剤、殺虫、殺ダニ剤の試験例を示すが、
本発明の使用形態は下記のものに限定されるものではな
い。 試験例1 コムギうどんこ病に対する殺菌効果 特開昭64−25763号公報に開示された化合物(II
I)、テブフェンピラドおよび本発明の各種化合物とをそ
れぞれ製剤3と同様にして調整した製剤を水で所定濃度
に希釈して、径6 cmのポットに育苗した1〜2葉期のコ
ムギ(品種:農林61号)に、1ポット当たり10 mlの
割合で茎葉散布した。薬液風乾後、コムギうどんこ病菌
(Erysiphe graminis)に罹病したコムギ葉から得た胞子
を暴露接種した後、温室内に7〜10日放置した。
の式より防除価を算出した。結果を表3に示した(以下
の表中、化合物番号は表−1のNoに対応している)。
I)と本発明の各種化合物とをそれぞれ製剤3と同様にし
て調整した製剤を水で所定濃度に希釈して、径6 cmのポ
ットに育苗した1〜2葉期のコムギ(品種:農林61
号)に1ポット当たり10 mlの割合で茎葉散布した。薬
液風乾後、コムギ赤さび病菌(Puccinia recondita)に罹
病したコムギ葉を磨砕して得た胞子懸濁液を噴霧接種し
た後、22 ℃の湿室に15時間保った後、温室内水浴場に
7日間放置した。
試験例1と同様の方法により防除価を算出した。結果を
表4に示した(以下の表中、化合物番号は表−1のNoに
対応している)。
殺虫効果 特開昭64−25763号公報に開示された化合物(II
I)と本発明の各種化合物とをそれぞれ製剤例1の処方に
したがって製造した本発明殺虫剤(水和剤)の水希釈液
中に、キャベツ切葉(直径6cm)を1分間浸漬した。
浸漬後風乾しプラスチックカップ(内径7cm)に入
れ、このカップ内にハスモンヨトウの3令虫を5頭放虫
した(1濃度、2反復)。25℃の恒温室内に保持し、
放虫5日後に幼虫の生死および苦悶を調査し、苦悶虫を
1/2頭死として殺虫活性(%)を求めた。結果を表−
5 に示した(以下の表中、化合物番号は表−1のNoに
対応している)。
ニ効果 水を入れた試験管 (容量 : 50ml) に、初生葉1枚
を残したいんげん苗の茎部を挿し、ナミハダニの雌成虫
を1葉あたり15頭接種した。接種1日後にハダニの寄
生した葉を特開昭64−25763号公報に開示された
化合物(III)、テブフェンピラドと本発明の各種化合物
とをそれぞれ製剤例3の処方に従って製造した殺ダニ剤
(乳剤)の水希釈液に浸漬処理 (約5秒間) した (1濃
度、2反復)。25℃の恒温室内に保持し、処理後5日
目にいんげん葉上のハダニ雌成虫数を調査し、その結果
に基づき殺成虫率(%)を求めた。結果を表−6に示し
た(以下の表中、化合物番号は表−1のNoに対応してい
る)。
は、菌株、有害な昆虫、ダニ類に対して優れた防除効果
を有し、農林業、防疫用の優れた殺虫、殺ダニ剤であ
る。更に、畜産、水産業或いは各種の製品の保存上、公
衆衛生上の各種有害生物の防除剤としても期待される。
Claims (11)
- 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1はC1−C5アルキル基を示す。R2はC1−
C5アルキル基、C1−C5ハロアルキル基、C1−C5ア
ルコキシ基またはC1−C5ハロアルコキシ基を示す。R
3は水素原子またはC1−C3アルキル基を示す。R4はC
1−C5アルキル基、C1−C5ハロアルキル基、C1−C5
アルコキシ基、C1−C5ハロアルコキシ基またはハロゲ
ン原子を示す。mは0〜4の整数を示す。R5はアルキ
ル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ
基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキ
ルスルホニル基、ハロゲン原子、シアノ基、ホルミル
基、ビニル基、アルコキシカルボニル基、アセチル基、
ヒドロキシカルボニル基、ハロアルキルチオ基、ハロア
ルキルスルフィニル基、ハロアルキルスルホニル基、 【化2】 (ここでR7およびR8は水素原子またはC1−C5アルキ
ル基を示す。)、ハロアルコキシカルボニル基またはア
ルキルカルバモイル基を示す。nは1〜5の整数を示
す。Xは水素原子、C1−C3アルキル基、C1−C3アル
コキシ基、ハロゲン原子、C1−C3ハロアルコキシ基ま
たはニトロ基を示す。また、R2とXは互いに一緒にな
って 【化3】 を形成してもよく、ここでR9は水素原子またはC1−C
3アルキル基を示す。)で表されるピラゾールカルボキ
サミド類。 - 【請求項2】 一般式(I)において、R1がメチル基
である請求項1に記載のピラゾールカルボキサミド類。 - 【請求項3】 一般式(I)において、R2がエチル基
である請求項1または2に記載のピラゾールカルボキサ
ミド類。 - 【請求項4】 一般式(I)において、R5がC1−C5
のハロアルキル基、C1−C5のハロアルコキシ基である
請求項1乃至3のいずれかに記載のピラゾールカルボキ
サミド類。 - 【請求項5】 一般式(I)において、R3が水素原子
である請求項1乃至4のいずれかに記載のピラゾールカ
ルボキサミド類。 - 【請求項6】 一般式(I)において、Xが水素原子で
ある請求項1乃至5のいずれかに記載のピラゾールカル
ボキサミド類。 - 【請求項7】 一般式(I)において、mが0〜2の整
数、nが1または2である請求項1乃至6のいずれかに
記載のピラゾールカルボキサミド類。 - 【請求項8】 下記一般式(II) 【化4】 (式中、R3、R4、mおよびnは前記一般式(I) 中で定
義した通りであり、R6はハロアルキル基またはハロア
ルコキシ基を示す。)で表されるフェニルベンジルアミ
ン類およびこれらの酸付加塩。 - 【請求項9】 請求項1乃至7のいずれかに記載のピラ
ゾールカルボキサミド類を有効成分として含有する有害
生物防除剤。 - 【請求項10】 請求項1乃至7のいずれかに記載のピ
ラゾールカルボキサミド類を有効成分として含有する殺
菌剤。 - 【請求項11】 請求項1乃至7のいずれかに記載のピ
ラゾールカルボキサミド類を有効成分として含有する殺
虫、殺ダニ剤。
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