JP2002361244A - 水道水軟水化装置 - Google Patents

水道水軟水化装置

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JP2002361244A
JP2002361244A JP2001173558A JP2001173558A JP2002361244A JP 2002361244 A JP2002361244 A JP 2002361244A JP 2001173558 A JP2001173558 A JP 2001173558A JP 2001173558 A JP2001173558 A JP 2001173558A JP 2002361244 A JP2002361244 A JP 2002361244A
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softening
water softening
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tank
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JP2001173558A
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Masaru Aoshima
優 青島
Susumu Nakamura
進 中村
Akira Nakasuji
章 中筋
Tetsuo Matsuoka
哲生 松岡
Haruo Honda
春雄 本田
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Hitachi Electric Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Electric Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で継続的な軟水供給を経済的に実現する水
道水軟水化装置を得る。 【解決手段】選択的に使用して水道水を軟水化する小型
の複数の軟水化槽1,2と、共通に使用して軟水化槽
1,2に選択的に再生塩水を供給してイオン交換樹脂粒
子層3,4のイオン交換能力を回復させる塩24を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道水軟水化装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用生活水は、一般には、水道水を使
用している。水道水は、カルシウムイオンやマグネシウ
ムイオンのような硬度成分が含まれているために、洗剤
を使用すると石鹸カスが付着して手が荒れ、電気ポット
などに白い塊が付着し、また、洗濯物や洗面器等に石鹸
カスが付着する問題がある。
【0003】このような問題は、特開平6−15265
号公報に記載されているように、イオン交換樹脂を使用
した軟水器を用いて水道水を軟水化して使用することに
よって解消することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タイマ
ーや通水量に基づいてイオン交換樹脂のイオン除去能力
を回復させる再生処理を行う水道水軟水化装置は、再生
処理に使用する再生塩水を無駄に使用することになり、
運転コストが高くなる問題がある。また、単一の軟水化
槽による軟水化装置では、再生期間中は軟水を給水する
ことができないという不便がある。
【0005】本発明の1つの目的は、小型で継続的な軟
水供給を実現することができる水道水軟水化装置を提供
することにある。
【0006】本発明の他の目的は、少ない量のイオン交
換樹脂粒子を使用して効率良く軟水化給水を実現するこ
とができる水道水軟水化装置を提供することにある。
【0007】本発明の更に他の目的は、イオン交換樹脂
粒子の機能を再生する塩の使用量の適正化などにより低
い運転コストで合理的な軟水供給を実現することができ
る水道水軟水化装置を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、受水した水道
水をイオン交換樹脂粒子層を充填した軟水化槽を通過さ
せることにより軟水化して出水する軟水化給水系と、前
記軟水化槽に塩水を供給してイオン交換樹脂粒子層を通
過させることによりイオン交換樹脂粒子のイオン交換能
力を回復させる再生系と、前記軟水化給水系と再生系を
制御する制御系を備えた水道水軟水化装置において、前
記軟水化給水系は、並列に接続した複数の軟水化槽と、
水道水を前記複数の軟水化槽に選択的に通水するように
水道水通水路を切り替える水道水給水電磁弁を備え、前
記再生系は、塩を溶解して生成した再生塩水を前記複数
の軟水化槽に選択的に通水するように再生塩水通水路を
切り替える再生塩水給水電磁弁を備え、前記制御系は、
軟水化した出水の硬度を検出する出水硬度検出センサ
と、この出水硬度検出センサの検出信号を参照して、出
水の硬度が所定の値以上のときには水道水を通水する軟
水化槽を他の軟水化槽に切り替えるように給水電磁弁を
切り替え、通水を終えた軟水化槽に再生塩水を通水する
ように前記再生塩水供給電磁弁を切り替える制御装置を
備えたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。図1は、本発明の一実施の形態を示す水道水軟水
化装置の配管図である。
【0010】この実施の形態における水道水軟水化装置
は、イオン交換樹脂粒子層を内蔵した2つの軟水化槽を
有する軟水化給水系を備え、2つの軟水化槽の一方を選
択的に交互に使用して水道水を軟水化して給水する。そ
して、各軟水化槽に内蔵したイオン交換樹脂粒子層の軟
水化能力を回復させる再生系は、1つの再生塩水生成手
段により生成した再生塩水を休止状態にある軟水化槽に
選択的に供給することにより該軟水化槽に内蔵したイオ
ン交換樹脂粒子層の再生を実現する。この実施の形態に
おける2つの軟水化槽は、一方の軟水化槽を主たる軟水
化給水用の大(長期間処理)容量に構成し、他方の軟水
化槽を前記一方の軟水化槽を再生する期間における軟水
化給水を補助するだけの小(短期間処理)容量に構成す
ることにより該他方の軟水化槽に内蔵するイオン交換樹
脂粒子の量を少なくし、総合的には少ない量のイオン交
換樹脂粒子層を効率良く使用して継続的な軟水化給水を
実現することができるようにしている。このような軟水
化給水と再生を行う制御系は、各種の計測手段によって
受水する水道水の硬度や軟水化して出水する軟水の硬度
や通水量や再生塩水の濃度を検出し、各電磁弁を制御す
ることによって、軟水化給水と再生を合理的に実現す
る。なお、大容量側の軟水化槽は、複数個の軟水化槽を
使用して大容量に構成しても良い。
【0011】図1において、筒状で密封構造の2つの軟
水化槽1,2は、それぞれ、中段部位に通水能力を備え
たイオン交換樹脂粒子層3,4を内蔵し、下段に水道水
受水室5,6を備え、上段に軟水出水室7,8を備え
る。軟水化槽1とイオン交換樹脂粒子層3は、主たる軟
水化給水を実現する大軟水化処理容量に構成し、軟水化
槽2とイオン交換樹脂粒子層4は、軟水化槽1のイオン
交換樹脂粒子層3を再生する間の補助的な軟水化給水を
実現するだけの小軟水化処理容量に構成する。
【0012】受水用水道管9は、閉止弁10と分岐配管
11と閉止弁12を介して内部受水配管13に水道水
(原水)を給水するように配管する。内部受水配管13
は、水道水を減圧弁14によって所定の水圧に調整し、
逆止弁15を介在させた後に、水道水(原水)の硬度を
検出して原水硬度信号を出力する原水硬度検出センサ1
6を接続し、更に、給水電磁弁17,18を介して前記
軟水化槽1,2の水道水受水室5,6に選択的に給水
し、逆洗電磁弁19,21と濯ぎ電磁弁20,22を並
列に介在させて前記軟水化槽1,2の軟水出水室7,8
に選択的に給水し、塩水生成電磁弁23を介して塩タン
ク24に給水するように配管する。
【0013】給水電磁弁17,18から軟水化槽1,2
の水道水受水室5,6に供給された水道水(原水)は、
イオン交換樹脂粒子層3,4を通過することにより軟水
化されて軟水出水室7,8に至る。この軟水出水室7,
8の水道水(軟水)は、逆止弁25,26と給水電磁弁
27,28を介して軟水給水管29に給水し、流量セン
サ30,閉止弁31,分岐配管32,閉止弁33を介し
て給水用水道管32に水道水(軟水)を給水するように
配管する。この実施の形態において、これらは軟水化給
水系を構成する。
【0014】前記軟水給水管29の途中には、軟水硬度
検出センサ35を接続する。この軟水硬度検出センサ3
5および前記原水硬度検出センサ16は、水の電気抵抗
値を測定する形態のセンサを使用して構成することがで
きる。
【0015】前記塩タンク24は、精製塩またはタブレ
ット状の塩36を収容し、前記塩水生成用給水電磁弁2
3を介して前記塩タンク24に給水して塩36を溶かす
ことにより所定濃度の塩水を生成し、生成した塩水の濃
度を塩分濃度検出センサ37で検出しながら選択的に開
放する再生塩水供給電磁弁38,39および逆止弁4
0,41を介して前記軟水化槽1,2の軟水出水室7,
8に選択的に再生塩水を供給するように配管する。軟水
化槽1,2の軟水出水室7,8に供給された再生塩水
は、イオン交換樹脂粒子層3,4を通過して原水受水室
5,6に流下する。原水受水室5,6に流下した再生塩
水は、排水電磁弁42,43を介して排水管44に排水
するように配管する。また、軟水化槽1,2の軟水出水
室7,8は、洗浄排水電磁弁45,46を介して前記排
水管44に排水するように配管する。この実施の形態に
おいて、これらは再生系を構成する。
【0016】排水管44の途中には、塩分濃度検出セン
サ47を接続する。
【0017】制御装置51は、マイクロコンピュータを
主体にして構成し、操作パネル52からの指示入力およ
び各種の検出センサ16,30,35,37,47から
の検出信号の入力および自己のタイマー機能による経時
信号を参照して、各種の電磁弁17,18,19,2
0,21,22,23,27,28,38,39,4
2,43,45,46,の制御を実行し、運転状態を前
記操作パネル52に表示する。この実施の形態におい
て、これらは制御系を構成する。
【0018】なお、バイパス給水弁48は、この水道水
軟水化装置を使用しないで給水するときに開放する弁で
ある。このバイパス給水弁48は、電磁弁と手動弁の何
れの形態でも良いが、非常時の操作を考慮すると手動弁
または停電時に「開放」状態となる電磁弁が好適であ
る。
【0019】次に、この水道水軟水化装置の運転制御に
ついて、図2に示したタイムチャートを参照して説明す
る。ここでは、先ず、軟水化槽1を使用して軟水化給水
(A系統給水)しながら軟水化槽2を再生し、次いで、
軟水化槽2を使用して軟水化給水(B系統給水)しなが
ら軟水化槽1を再生し、この軟水化槽1の再生が完了す
ると該軟水化槽1を使用する軟水化給水に戻る運転制御
について説明する。このような軟水化給水および再生の
運転制御は、その後も繰り返し実行する。
【0020】A系統給水において、制御装置51は、起
動時および長期間休止後には、手動操作およびタイマー
を使用した自動制御により、給水電磁弁17および洗浄
排水電磁弁45を開放し、減圧弁14によって調圧した
水道水を軟水化槽1の原水受水室5に供給し、イオン交
換樹脂粒子層3を通過させて軟水出水室7に送り出し、
配水管44に排水することにより軟水化槽1内をフラッ
シュ洗浄する。その後、給水電磁弁17,27を開放す
ることによりイオン交換樹脂粒子層3を通過して軟水化
した軟水出水室7の軟水化水道水(軟水)を給水用水道
管34に送り出し、開放された水道栓(蛇口)から軟水
を出水させる。このときの軟水の硬度を軟水硬度検出セ
ンサ35で検出し、出水流量を流量検出センサ30で検
出し、制御装置51はこれらの検出信号を入力すること
により運転状態を認識して各種の制御を実行する。
【0021】そして、このA系統給水期間中にB系統に
おける軟水化槽2の再生を行う。この再生のために、制
御装置51は、塩水生成電磁弁23を所定時間開放して
所定量の水道水を塩タンク24に供給する。そして、塩
タンク24内に供給された水道水が塩36を溶解して所
定濃度の塩水に達する時間を経過した頃合いを見計らっ
て、その前に、排水電磁弁43を開いて軟水化槽2内を
排水すると共に逆洗電磁弁21を開いて軟水化槽2内の
イオン交換樹脂粒子層4に対して軟水出水室8から原水
受水室6に向けて水道水を逆流させて軟水化槽2内の逆
洗浄を行い、その後に逆洗電磁弁21を閉じて再生塩水
供給電磁弁39を開いて塩タンク24内で生成した所定
濃度の再生塩水を軟水化槽2に供給してイオン交換樹脂
粒子層4を通過させることにより該イオン交換樹脂粒子
層4の軟水化能力を回復させる。
【0022】再生塩水供給電磁弁39の開弁時間は、イ
オン交換樹脂粒子層4のイオン交換能力を回復させるの
に適量の再生塩水を供給するための時間に設定する。再
生塩水供給流量は、供給した再生塩水がイオン交換樹脂
粒子層4に満遍なく浸透し、その後に排水されるように
設定することが望ましい。
【0023】再生塩水供給終了後、濯ぎ電磁弁22を開
いて水道水をイオン交換樹脂粒子層4を通過させて該イ
オン交換樹脂粒子層4を濯ぎ、この濯ぎ水を排水電磁弁
43を介して排水管44に排水する。この濯ぎは、少流
量(約0.3L/分)の濯ぎ水によって約60分間実行
する。この流量および濯ぎ時間は、使用するイオン交換
樹脂粒子の量に応じて設定すると良い。
【0024】そして、濯ぎ終了後に沈静時間をおいた後
に給水電磁弁18と洗浄排水電磁弁46を開いて軟水化
槽2内に純方向に通水して洗浄することにより、軟水化
槽2の再生を終了する。
【0025】この再生制御において、軟水化槽2に供給
する再生塩水の量は、タイマーによる定時間制御による
定量でも良いが、塩分濃度検出センサ37,47により
検出した塩分濃度の差に基づいてイオン交換樹脂粒子層
4の回復の程度を監視しながら制御するように構成する
と再生塩水を効率的に使用することができる。
【0026】このA系統による給水は、制御装置51が
硬度検出センサ16,35および流量センサ30の検出
信号に基づいて継続し、出水する軟水の硬度が所定の硬
度まで上昇したとき又は原水と出水の硬度差が所定の値
以下に低下したとき(軟水化能力が低下したとき)又は
所定の給水量に達したときにB系統給水に切り替える。
この切り替えは、給水電磁弁18と洗浄排水電磁弁46
を開いて軟水化槽2内をフラッシュ洗浄し、洗浄排水電
磁弁46を閉じると共に給水電磁弁28を開き、給水電
磁弁17,27を閉じることにより実現する。
【0027】そして、軟水化槽2を使用する軟水化給水
に切り替えたB系統給水期間中にA系統の軟水化槽1の
再生を実行する。この再生制御のために、制御装置51
は、塩水生成電磁弁23を所定時間開放して所定量の水
道水を塩タンク24に供給する。そして、塩タンク24
内に供給された水道水が塩36を溶解して所定濃度の塩
水に達する時間を経過した頃合いを見計らって、その前
に、排水電磁弁42を開いて軟水化槽1内を排水すると
共に逆洗電磁弁19を開いて軟水化槽1内のイオン交換
樹脂粒子層3に対して軟水出水室7から原水受水室5に
向けて水道水を逆流させて軟水化槽1内の逆洗浄を行
い、その後に逆洗電磁弁19を閉じて再生塩水供給電磁
弁38を開いて塩タンク24内で生成した所定濃度の再
生塩水を軟水化槽1に供給してイオン交換樹脂粒子層3
を通過させることにより該イオン交換樹脂粒子層3の軟
水化能力を回復させる。再生塩水供給電磁弁38の開弁
時間は、イオン交換樹脂粒子層3のイオン交換能力を回
復させるのに適量の再生塩水を供給するための時間に設
定する。再生塩水供給流量は、供給した再生塩水がイオ
ン交換樹脂粒子層3に満遍なく浸透し、その後に排水さ
れるように設定することが望ましい。再生塩水供給終了
後、濯ぎ電磁弁20を開いて水道水をイオン交換樹脂粒
子層3を通過させて該イオン交換樹脂粒子層3を濯ぎ、
この濯ぎ水を排水電磁弁42を介して排水管44に排水
する。この濯ぎは、少流量の濯ぎ水によって緩やかに実
行する。そして、濯ぎ終了後に沈静時間をおいた後に給
水電磁弁17と洗浄排水電磁弁45を開いて軟水化槽1
内に純方向に通水して洗浄することにより、軟水化槽1
の再生を終了する。
【0028】この再生制御において、軟水化槽1に供給
する再生塩水の量は、タイマーによる定時間制御による
定量でも良いが、塩分濃度検出センサ37,47により
検出した塩分濃度の差に基づいてイオン交換樹脂粒子層
3の回復の程度を監視しながら制御するように構成する
と再生塩水を効率的に使用することができる。
【0029】そして、このB系統給水は、制御装置51
が硬度検出センサ16,35および流量センサ30の検
出信号に基づいて継続し、出水する軟水の硬度が所定の
硬度まで上昇したとき又は原水と出水の硬度差が所定の
値以下に低下したとき(軟水化能力が低下したとき)又
は所定の給水量に達したときにA系統給水に切り替え
る。この切り替えは、給水電磁弁17と洗浄排水電磁弁
45を開いて軟水化槽1内をフラッシュ洗浄し、洗浄排
水電磁弁45を閉じると共に給水電磁弁27を開き、給
水電磁弁18,28を閉じることにより実現する。この
B系統給水期間は、A系統の軟水化槽1の再生を実行す
る期間における軟水化給水を補助するための比較的短期
間とする。
【0030】A系統給水とB系統給水の切り替えは、手
動や使用時間や定時刻に基づいて行うように構成しても
良い。
【0031】このように、制御装置51は、給水電磁弁
17,18,27,28を制御することにより、主とし
て軟水化槽1を使用して給水用水道管34に軟水を供給
し、軟水化槽1を再生するときには軟水化槽2を補助的
に使用して給水用水道管34に軟水を継続的に供給し、
軟水化槽1の再生を終了した後には再び該軟水化槽1を
使用した軟水化給水を行うと共に軟水化槽2を再生して
待機させるように構成したので、総合的には少ないイオ
ン交換樹脂粒子を使用して継続的な軟水化給水を実現す
ることができる。
【0032】また、軟水化槽1,2の切り替えは、出水
する軟水の硬度が所定の硬度まで上昇したとき又は原水
と出水の硬度差が所定の値以下に低下したとき(軟水化
能力が低下したとき)又は所定の給水量に達したときに
行うように構成することにより、軟水化槽1,2を効率
的に使用して水道水を好ましい硬度の軟水に処理して継
続的に給水することができる。
【0033】また、1つの再生系(再生塩水生成手段)
を共通に使用して生成した再生塩水を2つの軟水化槽
1,2に選択的に分配して該軟水化槽1,2内のイオン
交換樹脂粒子層3,4の軟水化能力を回復させるように
構成しているので、小型の再生系を実現することができ
る。
【0034】また、軟水化槽1に供給する再生塩水の量
は、塩分濃度検出センサ37,47により検出した塩分
濃度の差に基づいて制御するように構成することにより
再生塩水を効率的に使用することができ、精製塩の消費
量を低減して運転コストを低下させることができる。
【0035】以上に説明した実施の形態は、軟水化槽1
に内蔵するイオン交換樹脂粒子層3の量を多くして該軟
水化槽1を主たる軟水化給水に使用し、軟水化槽2は内
蔵するイオン交換樹脂粒子層4の量を少なくして該軟水
化槽2を補助の軟水化給水に使用するように構成した
が、2つの軟水化槽1,2に内蔵するイオン交換樹脂粒
子層3,4の量を等しくして交互に等量の水道水を軟水
化処理するように構成することもできる。
【0036】また、2つの軟水化槽1,2に内蔵するイ
オン交換樹脂粒子層3,4の量を等しくして並列状態で
分担して軟水化処理することにより定格水量の軟水供給
が可能な軟水化処理容量を実現し、給水量が少ない時期
に交互に再生するように構成することができる。このよ
うに構成すれば、総合的には少ない量のイオン交換樹脂
粒子を効率良く使用して継続的な軟水化給水を実現する
ことができる。このような構成の軟水化装置は、軟水化
槽1,2の通水流速を小さくすることができるので、特
に硬度の高い水道水を軟水化処理する軟水化装置として
有効である。
【0037】また、前記各軟水化槽1,2は、具体的に
は、図3に示すように、縦長の円筒状の密閉容器61内
に上端部を空洞(受水室5)とするようにイオン交換樹
脂粒子を詰めてイオン交換樹脂粒子層3を構成し、先端
にストレーナ62を取り付けた給水管63を前記上端部
の受水室5内に挿し込み、その先端にストレーナ64を
取り付けた出水管65を前記イオン交換樹脂粒子層3に
埋没させて前記ストレーナ64が前記密閉容器61内の
底部近くに達するように挿し込んだ形態に構成すること
ができる。このような軟水化槽1では、ストレーナ64
および密閉容器61内に挿し込まれた出水管65内が出
水室7を構成することになる。
【0038】そして、給水管63には、給水電磁弁17
と排水電磁弁42を接続し、出水管65には、逆洗電磁
弁19,濯ぎ電磁弁20,逆止弁25を接続する。
【0039】
【発明の効果】本発明は、小型の複数の軟水化槽と共通
の再生塩水生成手段を使用して構成した小型の水道水軟
水化装置によって継続的な軟水供給を実現することがで
きる。特に、一方の軟水化槽を主たる軟水化給水用に構
成し、他方の軟水化槽を再生時の補助的な給水用に構成
することにより、総合的なイオン交換樹脂粒子の量を少
なくして経済的な水道水軟水化装置とすることができ
る。
【0040】また、複数の軟水化槽を並列的に使用して
分担して軟水化処理することにより定格水量の軟水供給
が可能な軟水化処理容量を実現し、給水量が少ない時期
に交互に再生するように構成することにより、総合的に
は少ない量のイオン交換樹脂粒子を効率良く使用して高
硬度の水道水を継続的な軟水化給水を実現することがで
きる。
【0041】また、再生塩水の使用量を適正化して低い
運転コストで合理的な軟水供給を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す水道水軟水化装置
の配管図である。
【図2】図1に示した水道水軟水化装置の運転制御のタ
イムチャートの一例である。
【図3】図1に示した水道水軟水化装置における軟水化
槽の一例を具体的に示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1,2…軟水化槽、3,4…イオン交換樹脂粒子層、1
6…原水硬度検出センサ、17,18,27,28…給
水電磁弁、24…塩タンク、30…流量検出センサ、3
5…軟水硬度検出センサ、36…塩、37,47…塩分
濃度センサ、51…制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 49/00 B01J 49/00 W X (72)発明者 中筋 章 茨城県ひたちなか市大字足崎字西原1450番 地 株式会社日立エレクトリックシステム ズ内 (72)発明者 松岡 哲生 茨城県ひたちなか市大字足崎字西原1450番 地 株式会社日立エレクトリックシステム ズ内 (72)発明者 本田 春雄 茨城県ひたちなか市大字足崎字西原1450番 地 株式会社日立エレクトリックシステム ズ内 Fターム(参考) 4D025 AA02 AB19 BA07 BA22 BB08 BB10 CA01 CA10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受水した水道水をイオン交換樹脂粒子層を
    充填した軟水化槽を通過させることにより軟水化して出
    水する軟水化給水系と、前記軟水化槽に塩水を供給して
    イオン交換樹脂粒子層を通過させることによりイオン交
    換樹脂粒子のイオン交換能力を回復させる再生系と、前
    記軟水化給水系と再生系を制御する制御系を備えた水道
    水軟水化装置において、 前記軟水化給水系は、並列に接続した複数の軟水化槽
    と、水道水を前記複数の軟水化槽に選択的に通水するよ
    うに水道水通水路を切り替える水道水給水電磁弁を備
    え、 前記再生系は、塩を溶解して生成した再生塩水を前記複
    数の軟水化槽に選択的に通水するように再生塩水通水路
    を切り替える再生塩水給水電磁弁を備え、 前記制御系は、軟水化した出水の硬度を検出する出水硬
    度検出センサと、この出水硬度検出センサの検出信号を
    参照して、出水の硬度が所定の値以上のときには水道水
    を通水する軟水化槽を他の軟水化槽に切り替えるように
    給水電磁弁を切り替え、通水を終えた軟水化槽に再生塩
    水を通水するように前記再生塩水供給電磁弁を切り替え
    る制御装置を備えたことを特徴とする水道水軟水化装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記再生系は、1つの
    再生塩水タンクで生成した再生塩水を複数の軟水化槽の
    1つに選択的に分配するように構成したことを特徴とす
    る水道水軟水化装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記制御系
    は、受水した水道水の硬度を検出する水道水硬度検出セ
    ンサを備え、前記制御装置は、水道水の硬度を基準にし
    て出水の硬度が所定の値以上のときには水道水を通水す
    る軟水化槽を他の軟水化槽に切り替えるように給水電磁
    弁を切り替えるようにしたことを特徴とする水道水軟水
    化装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、前記制御系
    は、出水量を計測する出水量検出センサを備え、出水量
    に応じて再生塩水の通水量を制御することを特徴とする
    水道水軟水化装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2において、前記制御系
    は、軟水化槽に供給する再生塩水の塩分濃度と軟水化槽
    から出水する再生塩水の塩分濃度を検出する塩分濃度検
    出センサを備え、塩分濃度差に基づいてイオン交換樹脂
    粒子の再生状態を検出して再生を制御することを特徴と
    する水道水軟水化装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の1項において、前記複数の
    軟水化槽の1つを小容量に構成して他の軟水化槽の再生
    するときに使用して水道水を軟水化するようにしたこと
    を特徴とする水道水軟水化装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜5の1項において、制御系は、
    複数の軟水化槽に並列に水道水を通水して軟水化給水を
    行い、通水量の少ない時期に交互に再生するように電磁
    弁を制御することを特徴とする水道水軟水化装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7の1項において、前記制御系
    は、水道水を軟水化槽を通過させて軟水化給水を開始す
    るときには、イオン交換樹脂粒子層を通過した水を排水
    することにより軟水化槽内をフラッシュ洗浄するように
    電磁弁を制御することを特徴とする水道水軟水化装置。
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