JP4061716B2 - 軟水器の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、一般家庭の浴室内に設置される軟水器の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、イオン交換樹脂を使用して原水を軟水とする軟水化処理は、従来から種々の軟水器により行われている。従来の軟水器としては、工業用や家庭用の軟水器があり、これらの軟水器においては、その使用場所の条件,すなわち排水管が塩化ビニール等の耐腐食性を有する材質であるという条件から、再生中の塩化物を含む排水のまま流しても配管の腐食が促進されることはなく、したがって使用上の問題はなかった。
【0003】
しかしながら、一般家庭において、特定の場所,たとえば風呂専用として利用する軟水器を浴室内に設置する場合は、床面や排水管が鉄,ステンレス等の腐食しやすい材質であるケースが多いため、そこに排水が残留すると、腐食が発生する場合がある。したがって、そのまま排水を流すことは好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、前記に鑑み、一般家庭における特定の使用場所に設置する軟水器において、前記のような腐食の問題を解消することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、請求項1に記載の発明は、一般家庭の浴室内に設置され、原水を軟水化するイオン交換樹脂を充填した樹脂筒と、この樹脂筒内へ原水を供給する原水ラインと、前記樹脂筒内で軟水化された軟水を使用場所へ供給する軟水ラインと、前記イオン交換樹脂を再生する塩水の供給ラインと、前記樹脂筒内の水を排水する排水ラインとを備え、前記樹脂筒内へ原水を流入させて軟水を流出させる通水工程と、前記樹脂筒内へ前記塩水を流入させて前記イオン交換樹脂を再生させ、その再生排液を前記排水ラインを介して流出させる再生工程と、この再生工程終了後、前記樹脂筒内へ原水を流入させて前記イオン交換樹脂内に残留する塩分を押し出して水洗し、その水洗排液を前記排水ラインを介して流出させる水洗工程とを切り換えて行うように構成した軟水器の制御方法であって、前記再生工程時の再生排液および前記水洗工程時の水洗排液と原水とを前記排水ラインを介して混合することを特徴としている。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の軟水器の制御方法において、原水を流出させて前記浴室内の床面等に残留する塩化物を洗い流す外部洗浄工程を行うとき、原水を前記排水ラインを介して前記浴室内の床面等へ流出させることを特徴としている。
【0007】
さらに、請求項3に記載の発明は、前記外部洗浄工程を前記水洗工程に連続して行うことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明の実施の形態について説明する。この発明は、一般家庭の浴室内に設置する軟水器において好適に実施できる。この軟水器にあっては、原水を軟水化するイオン交換樹脂を充填した樹脂筒と、この樹脂筒内へ原水を供給する原水ラインと、前記樹脂筒内で軟水化された軟水を使用場所へ供給する軟水ラインと、前記イオン交換樹脂を再生する塩水の供給ラインと、前記樹脂筒内の水を排水する排水ラインとを備え、前記樹脂筒内へ原水を流入させて軟水を流出させる通水工程と、前記樹脂筒内へ前記塩水を流入させて前記イオン交換樹脂を再生させ、その再生排液を前記排水ラインを介して流出させる再生工程と、この再生工程終了後、前記樹脂筒内へ原水を流入させて前記イオン交換樹脂内に残留する塩分を押し出して水洗し、その水洗排液を前記排水ラインを介して流出させる水洗工程とを切り換えて行うように構成されている。そして、前記再生工程において、前記塩水が前記樹脂筒内を通過して前記イオン交換樹脂を再生した後に生成された再生排液と原水とを混合しながら,すなわち前記再生排液を原水で希釈しながら流出させることによって、再生排液中の塩化物の濃度が下げられる。また、前記水洗工程において、原水が前記樹脂筒内を通過して前記イオン交換樹脂を水洗した後に生成された水洗排液と原水とを混合しながら,すなわち前記水洗排液を原水で希釈しながら流出させることによって、水洗排液中の塩化物の濃度が下げられるので、前記浴室内の床面等へ流出させた場合であっても、それらの腐食を効果的に抑制することができる。また、前記のような、原水と前記再生排液および水洗排液との混合は、それぞれ軟水器自体の構造体内で行ってもよいし、あるいは軟水器自体の構造体外で行ってもよい。
【0009】
さらに、原水を流出させて前記浴室内の床面等に残留する塩化物を洗い流す外部洗浄工程は、この外部洗浄工程時、原水のみを前記排水ラインを介して前記浴室内の床面等へ流出させる。この外部洗浄工程を行うことにより、前記床面等に高濃度の塩化物が残留するのを防止することができ、前記床面等の腐食を抑制することができる。ここにおいて、この外部洗浄工程は、前記のように、水洗排液を希釈しながら行う水洗工程に連続して行うと、前記床面等の洗浄がより効果的である。
【0010】
以下、この発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。まず、図1に基づいて説明する。図1は、この発明に係る制御方法を適用するに好適な軟水器の第一実施例を示す概略説明図であり、一般家庭の浴室内に設置されたものとして使用される。
【0011】
図1において、イオン交換樹脂(図示省略)を充填した樹脂筒1の上部にはコントロールバルブ2が設けられている。このコントロールバルブ2は前記樹脂筒1内へ原水を流入させて軟水を流出させる通水工程,前記樹脂筒1内へ塩水を流入させて前記イオン交換樹脂を再生させる再生工程等の各工程において、内部に形成された流路を切り換えるものであるとともに、内部には前記再生工程で使用されるエゼクター(図示省略)を内臓している。そして、このコントロールバルブ2には、原水ライン3と軟水ライン4とが接続されている。また、前記イオン交換樹脂を再生するための塩水を貯留する塩水タンク5と前記コントロールバルブ2とは、塩水ライン6で接続されている。さらに、前記コントロールバルブ2には排水ライン7が接続されている。この排水ライン7と前記原水ライン3とは、希釈水ライン8で接続されており、この希釈水ライン8には、電磁弁9が設けられている。
【0012】
そして、前記コントロールバルブ2および前記電磁弁9は、第一信号線10および第二信号線11を介して制御器12に接続されている。
【0013】
つぎに、図1に示す軟水器の制御方法について説明する。
【0014】
まず、前記再生工程について説明する。この再生工程は、前記通水工程における通水時間が所定時間に達した後,あるいは所定量の通水が行われた後に行われる。まず、制御器12は、第一信号線10を介してコントロールバルブ2に対し、再生開始信号を出力するとともに、第二信号線11を介して電磁弁9に対し、開信号を出力する。前記再生開始信号を受けたコントロールバルブ2は、流路が切り換えられて再生状態となる。そして、前記コントロールバルブ2内に設けたエゼクター(図示省略)の作用により、塩水タンク5内の塩水が、塩水ライン6を介して前記コントロールバルブ2内の流路を通過する。この後、前記塩水は、樹脂筒1内のイオン交換樹脂(図示省略)を再生し、再生排液となる。そして、この再生排液は、再び前記コントロールバルブ2内の流路を通過した後、排水ライン7を流れ、途中で希釈水ライン8を流れる原水と混合した後、系外へ排出される。
【0015】
つぎに、前記水洗工程について説明する。前記再生工程において、前記塩水タンク5内の塩水がなくなると、原水のみが、原水ライン3を介して前記コントロールバルブ2内の流路を通過する。この後、前記イオン交換樹脂内に残留する塩分を押し出して水洗し、水洗排液となる。そして、この水洗排液は、再び前記コントロールバルブ2内の流路を通過した後、前記排水ライン7を流れ、途中で前記希釈水ライン8を流れる原水と混合した後、系外へ排出される。
【0016】
つぎに、図2に基づいて説明する。図2は、この発明に係る制御方法を適用するに好適な軟水器の第二実施例を示す概略説明図であり、図1に示す軟水器と同様、一般家庭の浴室内に設置されたものとして使用される。
【0017】
図2において、イオン交換樹脂(符号省略)を充填した樹脂筒1の上方には、原水を貯留する原水タンク13と前記イオン交換樹脂を再生するための塩水を貯留する塩水タンク5とが並列状態で配置されている。前記樹脂筒1の下部に設けられた原水入口部14と前記原水タンク13の下部とを原水ライン3で接続し、この原水ライン3には、給水ポンプ15および第一通水弁16が上流側から順次設けられている。また、前記樹脂筒1の上部に軟水出口部17を設け、この軟水出口部17に軟水ライン4を接続し、途中に第二通水弁18を設けている。前記原水ライン3と前記軟水ライン4とをバイパスライン19で接続している。このバイパスライン19と前記原水ライン3との第一接続地点20は、前記給水ポンプ15と前記第一通水弁16との間となっている。また、このバイパスライン19と前記軟水ライン4との第二接続地点21は、前記第二通水弁18の下流側となっている。さらに、このバイパスライン19にバイパス弁22を設けている。このバイパスライン19は、前記樹脂筒1内のイオン交換樹脂の再生中における断水を回避するものである。
【0018】
そして、前記塩水タンク5の下部と前記軟水ライン4とは、塩水流下ライン23で接続されている。この塩水流下ライン23と前記軟水ライン4との第三接続地点24は、前記軟水出口部17と前記第二通水弁18との間となっている。また、この塩水流下ライン23には、前記塩水タンク5方向への流れを阻止する第一逆止弁25および塩水弁26が上流側から順次設けられている。そして、前記原水タンク13の下部と前記塩水流下ライン23とは、原水流下ライン27で接続されている。この原水流下ライン27と前記塩水流下ライン23との第四接続地点28は、前記塩水弁26と前記第三接続地点24との間となっている。この原水流下ライン27に前記原水タンク13方向への流れを阻止する第二逆止弁29を設けている。
【0019】
前記原水タンク13には、図2に示すように、水位制御装置30,たとえばボールタップが設けてあり、この水位制御装置30には、水道水等の原水を供給する原水供給ライン31が接続してある。
【0020】
また、前記原水入口部14に排水ライン7を接続し、この図2に示す実施例においては、前記第一通水弁16の下流側において、前記原水ライン3から分岐した状態で接続している。この排水ライン7には排水弁32が設けられている。そして、この排水ライン7と前記原水流下ライン27とは、希釈水ライン8で接続されている。この希釈水ライン8と前記原水流下ライン27との第五接続地点33は、前記第二逆止弁29と前記第四接続地点28との間となっている。また、この希釈水ライン8と前記排水ライン7との第六接続地点34は、前記原水入口部14と前記排水弁32との間となっている。
【0021】
また、前記原水ライン3には、第七接続地点35から分岐した補水ライン36が接続されている。この第七接続地点35は、前記第一通水弁16と前記原水入口部14との間となっている。また、前記補水ライン36の下流端は、前記塩水タンク5に接続されているとともに、前記補水ライン36には、第三逆止弁37が設けられている。
【0022】
さらに、前記第一通水弁16,前記第二通水弁18,前記バイパス弁22,前記塩水弁26および前記排水弁32は、一体に構成されるとともに、制御器(図示省略)に第三信号線(図示省略)を介して接続された駆動モータ(図示省略)の作動により、前記樹脂筒1内へ原水を流入させて軟水を流出させる通水工程,前記樹脂筒1内へ塩水を流入させて前記イオン交換樹脂を再生させる再生工程,この再生工程終了後、前記イオン交換樹脂内に残留する塩分を押し出して水洗する水洗工程の各工程時において、それぞれ開閉作動を行う。
【0023】
つぎに、図2に示す軟水器の制御方法について説明する。以下の説明において、制御器(図示省略)によって行われる前記各弁(第一通水弁16,第二通水弁18,バイパス弁22,塩水弁26および排水弁32)を開閉させる駆動モータ(図示省略)の作動についての詳細な説明を省略する。
【0024】
まず、前記再生工程について説明する。この再生工程は、前記通水工程における通水時間が所定時間に達した後,あるいは所定量の通水が行われた後に行われる。まず、前記第一通水弁16および前記第二通水弁18を閉弁するとともに、前記バイパス弁22,前記塩水弁26および前記排水弁32を開弁すると、塩水タンク5内の飽和塩水が、塩水流下ライン23を流下する。一方、原水タンク13内の原水が、原水流下ライン27を流下することにより、第四接続地点28において、飽和塩水と原水とが混合し、所定濃度の塩水となる。そして、この塩水が、樹脂筒1の上部から流下してイオン交換樹脂(符号省略)を再生する。再生後の塩水,すなわち再生排液は、排水ライン7を流下し、前記原水流下ライン27および前記希釈水ライン8を流下する原水と、第六接続地点34において混合される。この結果、再生排液中の塩化物の濃度が下げられ、前記排水ライン7を介して系外へ排出される。
【0025】
つぎに、前記水洗工程について説明する。前記再生工程を所定時間行った後、前記再生工程における前記各弁の開閉状態から、前記塩水弁26を閉弁すると、前記原水タンク13内の原水のみが、前記原水流下ライン27を介して前記樹脂筒1の上部から流下し、前記イオン交換樹脂内に残留する塩分を押し出して水洗する。水洗後の原水,すなわち水洗排液は、前記排水ライン7を流下し、前記原水流下ライン27および前記希釈水ライン8を流下する原水と、前記第六接続地点34において混合される。この結果、水洗排液中の塩化物の濃度が下げられ、前記排水ライン7を介して系外へ排出される。
【0026】
つぎに、図3に基づいて説明する。図3は、この発明に係る制御方法を適用するに好適な軟水器の第三実施例を示す概略説明図であり、図1に示す軟水器と同様、一般家庭の浴室内に設置されたものとして使用される。
【0027】
図3において、イオン交換樹脂38を充填した樹脂筒1と、原水を貯留する原水タンク13と、前記イオン交換樹脂38を再生するための飽和塩水を貯留する塩水タンク5とが並列状態に設けられている。そして、前記樹脂筒1の下部に原水入口部14を設け、この原水入口部14に原水ライン3を接続している。この原水ライン3には、軟水生成を行う軟水化処理時と軟水生成をしない非処理時との切換えを行うための切換弁(三方弁)39が設けられている。この切換弁39は、いわゆる一時止水切換弁であり、使用者が、水を使用しないときは、中立位置に切り換えて止水を行うものである。また、前記樹脂筒1の上部に軟水出口部17を設け、この軟水出口部17に軟水ライン4を接続している。この軟水ライン4には、前記軟水出口部17方向への流れを阻止する第四逆止弁40と活性炭等を収容した浄水部41とが上流側から順次設けられている。前記浄水部41および前記第四逆止弁40の位置は、逆の順番,すなわち上流側から前記浄水部41,前記第四逆止弁40の順番であってもよい。
【0028】
そして、前記切換弁39と前記軟水ライン4とをバイパスライン19で接続している。このバイパスライン19と前記軟水ライン4との第八接続地点42は、前記浄水部41の下流側となっている。このバイパスライン19は、前記イオン交換樹脂38の再生中における断水を回避するものである。使用者が、前記切換弁39を非処理時側,すなわち原水が、前記バイパスライン19の方へ流れるように切り換えると、原水が、前記バイパスライン19および前記軟水ライン4を介して硬水(すなわち、原水のまま)の状態で系外へ供給される。
【0029】
そして、前記原水タンク13の下部と前記原水ライン3とを給水ライン43で接続している。この給水ライン43と前記原水ライン3との第九接続地点44は、前記切換弁39の上流側となっている。この給水ライン43には、給水弁45および定流量弁46が上流側から順次設けられている。また、前記原水タンク13の下部と前記塩水タンク5の下部とを補給水ライン47で接続している。この補給水ライン47の出口端は、前記塩水タンク5内の所定高さの位置に設けられている。そして、前記補給水ライン47には、補給水弁48と前記原水タンク13方向への流れを阻止する第五逆止弁49とが上流側から順次設けられている。
【0030】
そして、前記塩水タンク5の下部と前記軟水出口部17とを塩水流下ライン23で接続しており、この実施例においては、前記第四逆止弁40の上流側において、前記軟水ライン4に合流した状態で接続している。この塩水流下ライン23には、塩水弁26と前記塩水タンク5方向への流れを阻止する第六逆止弁50とが上流側から順次設けられている。また、前記原水タンク13の下部と前記塩水流下ライン23とを原水流下ライン27で接続している。この原水流下ライン27と前記塩水流下ライン23との第十接続地点51は、前記第六逆止弁50の下流側となっている。そして、前記原水流下ライン27には、原水弁52と前記原水タンク13方向への流れを阻止する第七逆止弁53とが上流側から順次設けられている。
【0031】
そして、前記原水入口部14には、排水ライン7が接続されており、この図3に示す実施例においては、前記切換弁39の下流側において、前記原水ライン3から分岐した状態で接続されている。この排水ライン7には、排水弁32および大気開放部54が上流側から順次設けられている。
【0032】
さて、前記原水タンク13の原水オーバーフロー部55を前記イオン交換樹脂38の充填層上端より上方位置に設けている。すなわち、前記原水タンク13の容量の制限は、特になく、単に前記原水オーバーフロー部55を前記イオン交換樹脂38の充填層上端より上方位置に設けることができる程度に前記原水タンク13の高さがあればよい。これにより、前記原水タンク13の水平方向の断面積が減少して、結果として、前記原水タンク13の容量を小さくすることができる。したがって、この実施例に係る軟水器をコンパクトにすることができる。
【0033】
そして、前記原水オーバーフロー部55と前記排水ライン7とを原水オーバーフローライン56で接続している。この原水オーバーフローライン56と前記排水ライン7との第十一接続地点57は、前記大気開放部54の下流側となっている。ここで、前記原水オーバーフローライン56の下流端は、図3に示すように、装置内で前記排水ライン7と接続せずに、系外へ延在させるようにしてもよい。この場合、系外において、前記原水オーバーフローライン56の下流端と前記排水ライン7の下流端とを近接した場所に配置し、前記樹脂筒1内へ塩水を流入させて前記イオン交換樹脂38を再生させる再生工程時およびこの再生工程終了後、前記イオン交換樹脂38内に残留する塩分を押し出して水洗する水洗工程時において、塩化物を含んだ再生排液および水洗排液が原水で希釈されるようにする。
【0034】
また、前記塩水タンク5の塩水オーバーフロー部58を前記塩水タンク5の上部に設けている。そして、この塩水オーバーフロー部58と前記原水オーバーフローライン56とを塩水オーバーフローライン59で接続している。前記塩水タンク5内には、塩60が適宜投入され、この塩60は、前記原水タンク13から前記補給水ライン47を介して前記塩水タンク5へ供給される原水に溶解して飽和塩水を生成する。
【0035】
さらに、前記給水弁45,前記補給水弁48,前記塩水弁26,前記原水弁52および前記排水弁32は、一体に構成されるとともに、制御器(図示省略)に第四信号線(図示省略)を介して接続された駆動モータ(図示省略)の作動により、前記樹脂筒1内へ原水を流入させて軟水を流出させる通水工程,前記樹脂筒1内へ塩水を流入させて前記イオン交換樹脂38を再生させる再生工程,この再生工程終了後、前記イオン交換樹脂38内に残留する塩分を押し出して水洗する水洗工程,一般家庭の浴室内の床面等に残留する塩化物を洗い流す外部洗浄工程の各工程時において、それぞれ開閉作動を行う。
【0036】
つぎに、図3に示す軟水器の制御方法について説明する。以下の説明において、制御器(図示省略)によって行われる前記各弁(給水弁45,補給水弁48,塩水弁26,原水弁52および排水弁32)を開閉させる駆動モータ(図示省略)の作動についての詳細な説明を省略する。
【0037】
まず、前記再生工程について説明する。この再生工程は、前記通水工程における通水時間が所定時間に達した後,あるいは所定量の通水が行われた後に行われる。まず、前記給水弁45を開弁するとともに、前記補給水弁48,前記塩水弁26,前記原水弁52および前記排水弁32を閉弁すると、原水が、定流量弁46の作用によって、一定流量で給水ライン43を介して原水タンク13内へ流入する。そして、この原水タンク13の水位が上昇し、原水オーバーフロー部55まで達すると、原水は、原水オーバーフローライン56を介してオーバーフローする。
【0038】
そして、前記補給水弁48,前記塩水弁26,前記原水弁52および前記排水弁32を開弁すると、塩水タンク5内の飽和塩水が、塩水流下ライン23を流下する。これと同時に、前記原水タンク13内の原水が、原水流下ライン27を流下することにより、第十接続地点51において、飽和塩水と原水とが混合して所定濃度の塩水となる。そして、この塩水が、樹脂筒1の上部から流下してイオン交換樹脂38を再生する。すなわち、重力再生を行う。再生後の塩水,すなわち再生排液は、排水ライン7を流下し、前記のように、前記原水オーバーフローライン56を流下する原水と、第十一接続地点57において混合される。この結果、再生排液中の塩化物の濃度が下げられ、前記排水ライン7を介して系外へ排出される。
【0039】
前記再生工程中、一定流量の原水が、常に前記原水タンク13へ供給されるとともに、前記原水タンク13内の原水が、水頭圧差を利用して、補給水ライン47を介して前記塩水タンク5へ供給される。これにより、前記のような重力再生を行うために必要な前記原水タンク13および前記塩水タンク5と前記樹脂筒1との水頭圧差が、常に維持(確保)され、この水頭圧差によって、前記のような前記イオン交換樹脂の再生が行われる。
【0040】
つぎに、前記水洗工程について説明する。前記再生工程を所定時間行った後、前記補給水弁48および前記塩水弁26を閉弁すると、前記原水タンク13内の原水のみが、前記原水流下ライン27および前記塩水流下ライン23を介して前記樹脂筒1の上部から流下し、前記イオン交換樹脂38内に残留する塩分を押し出して水洗する。一方、前記原水タンク13からの原水のオーバーフローは、前記再生工程から継続している。したがって、水洗後の原水,すなわち水洗排液は、前記原水オーバーフローライン56を流下する原水と、前記第十一接続地点57において混合された後、前記排水ライン7を介して系外へ排出される。この水洗工程中、前記再生工程時と同様に、一定流量の原水が、常に前記イオン交換樹脂38の充填層上端より上方に維持され、この水位差に伴う水頭圧差によって、前記のような前記イオン交換樹脂38の水洗が行われる。
【0041】
つぎに、この実施例における外部洗浄工程について説明する。この外部洗浄工程は、前記床面等を原水のみで洗浄する工程である。前記水洗工程を所定時間行った後、前記原水弁52および前記排水弁32を閉弁すると、前記原水タンク13から原水が、前記原水オーバーフローライン56および前記排水ライン7を介して、前記床面へ排出され、前記床面等に残留する塩化物を洗い流す。そして、この外部洗浄を所定時間行った後、前記給水弁45を閉弁する。すると、図3に示した軟水器は、前記通水工程へ戻る。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、一般家庭における特定の使用場所に設置する軟水器において、配管等の腐食の問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る制御方法を適用するに好適な軟水器の第一実施例を示す概略説明図である。
【図2】 この発明に係る制御方法を適用するに好適な軟水器の第二実施例を示す概略説明図である。
【図3】 この発明に係る制御方法を適用するに好適な軟水器の第三実施例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 樹脂筒
3 原水ライン
4 軟水ライン
6 塩水ライン
7 排水ライン
8 希釈水ライン
23 塩水流下ライン
38 イオン交換樹脂
Claims (3)
- 一般家庭の浴室内に設置され、原水を軟水化するイオン交換樹脂を充填した樹脂筒と、この樹脂筒内へ原水を供給する原水ラインと、前記樹脂筒内で軟水化された軟水を使用場所へ供給する軟水ラインと、前記イオン交換樹脂を再生する塩水の供給ラインと、前記樹脂筒内の水を排水する排水ラインとを備え、前記樹脂筒内へ原水を流入させて軟水を流出させる通水工程と、前記樹脂筒内へ前記塩水を流入させて前記イオン交換樹脂を再生させ、その再生排液を前記排水ラインを介して流出させる再生工程と、この再生工程終了後、前記樹脂筒内へ原水を流入させて前記イオン交換樹脂内に残留する塩分を押し出して水洗し、その水洗排液を前記排水ラインを介して流出させる水洗工程とを切り換えて行うように構成した軟水器の制御方法であって、前記再生工程時の再生排液および前記水洗工程時の水洗排液と原水とを前記排水ラインを介して混合することを特徴とする軟水器の制御方法。
- 請求項1に記載の軟水器の制御方法において、原水を流出させて前記浴室内の床面等に残留する塩化物を洗い流す外部洗浄工程を行うとき、原水を前記排水ラインを介して前記浴室内の床面等へ流出させることを特徴とする軟水器の制御方法。
- 前記外部洗浄工程を前記水洗工程に連続して行うことを特徴とする請求項2に記載の軟水器の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17969298A JP4061716B2 (ja) | 1998-06-11 | 1998-06-11 | 軟水器の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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