JP2002358105A - 制御用コンピュータ、そのプログラム、および、それが記録された記録媒体 - Google Patents

制御用コンピュータ、そのプログラム、および、それが記録された記録媒体

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JP2002358105A
JP2002358105A JP2001164257A JP2001164257A JP2002358105A JP 2002358105 A JP2002358105 A JP 2002358105A JP 2001164257 A JP2001164257 A JP 2001164257A JP 2001164257 A JP2001164257 A JP 2001164257A JP 2002358105 A JP2002358105 A JP 2002358105A
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Application number
JP2001164257A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Nakada
良彦 中田
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Schneider Electric Japan Holdings Ltd
Original Assignee
Digital Electronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デバイスの制御を妨げずに、初回の応答時間
を短縮可能な制御用コンピュータを実現する。 【解決手段】 制御用ホストコンピュータのサーバ部
は、リフレッシュテーブルの登録データの順次読み出し
を繰り返すと共に、各登録データが示すアドレス範囲の
デバイスの状態をプログラマブル・ロジック・コントロ
ーラ(PLC)に問い合わせ、キャッシュメモリに格納
する。これにより、キャッシュメモリの内容が繰り返し
更新され、サーバ部は、キャッシュされたデバイスの状
態を高速に上位アプリケーションに返答できる。さら
に、上位アプリケーションから、新たなアドレス範囲で
あるD1500の読出要求を受けると、サーバ部は、D
1500を示す登録データをリフレッシュテーブルに追
加すると共に、次の登録データのアドレス範囲であるD
300よりも先に、D1500の状態を取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御システムにお
いて、デバイスの状態を格納するキャッシュメモリが設
けられた制御用コンピュータ、および、そのプログラ
ム、および、それが記録された記録媒体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、プログラマブル・ロジック・
コントローラ(以下、PLCと略称する)は、例えば、
ベルトコンベアー式の自動組付機など、種々のターゲッ
トシステムを制御する制御装置として、広く使用されて
いる。さらに、近年では、ターゲットシステムの複雑化
に伴って、複数台のPLCを互いに連携させて使用する
ことも行われている。また、各PLCからのデータの表
示、あるいは、PLCへの制御指示は、当該PLCの近
傍などに配される表示装置で行われるだけではなく、例
えば、これらの表示装置から離れた場所に設置した制御
用ホストコンピュータでも表示あるいは操作できるよう
に、制御システムを構築することもある。
【0003】具体的には、図9に示すように、従来の制
御システム101では、制御用ホストコンピュータ11
4がローカルエリアネットワーク(LAN)113を介
して各プログラマブル表示器112に接続されており、
各プログラマブル表示器112には、ターゲットシステ
ム102のデバイス102aを制御するPLC111が
それぞれ接続されている。
【0004】上記制御用ホストコンピュータ114にお
いて、例えば、HMI処理部121などの上位アプリケ
ーションがサーバ部123にデバイス102aの読み出
しを指示すると、サーバ部123は、LAN・IF部1
22、LAN113およびプログラマブル表示器112
を介して、PLC111にデバイス102aの状態を問
い合わせ、取得した状態を上位アプリケーションへ返答
する。
【0005】これにより、HMI処理部121は、例え
ば、デバイス102aの状態に応じた図形を表示して、
制御用ホストコンピュータ114のユーザに状態を通知
するなど、デバイス102aの状態に応じた処理を行う
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、デバイス102aの制御を妨げることなく、デ
バイス102aの状態を高速に取得することが難しく、
特に、上位アプリケーションから見て、初回の応答時間
が長くなりがちであるという問題を生ずる。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、デバイスの制御を妨げること
なく、初回の応答時間を短縮可能な制御用コンピュー
タ、そのプログラム、および、それが記録された記録媒
体を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る制
御用コンピュータは、上記課題を解決するために、上位
アプリケーションからの指示に応じて、デバイスを示す
登録データまたはデバイスのアドレス範囲を示す登録デ
ータを、リフレッシュテーブルに追加する登録手段と、
上記リフレッシュテーブルから順次読み出した登録デー
タに応じたデバイスの状態を取得し、キャッシュメモリ
に格納する更新手段と、上位アプリケーションから、デ
バイスの読出要求を受けた場合、当該デバイスの状態が
上記キャッシュメモリに格納されていれば、当該デバイ
スの状態を、当該キャッシュメモリから読み出して、当
該上位アプリケーションに返答する応答手段とを備え、
上記更新手段は、上記登録手段がリフレッシュテーブル
へ登録データを追加する場合、現在、デバイスの状態を
取得中の登録データの次の登録データよりも先に、追加
された登録データに応じたデバイスの状態を取得し、上
記キャッシュメモリに格納することを特徴としている。
【0009】上記構成において、更新手段は、リフレッ
シュテーブルから登録データを順次読み出し、例えば、
デバイス自体やデバイスに接続された機器と通信するな
どして、登録データが示すデバイスの状態、あるいは、
登録データが示すアドレス範囲のデバイスの状態など、
登録データに応じたデバイスの状態を取得する。これに
より、キャッシュメモリの内容が更新されている。
【0010】また、上位アプリケーションがデバイスの
状態の読み出しを要求した場合、応答手段は、当該デバ
イスの状態がキャッシュメモリに格納されていれば、キ
ャッシュメモリにアクセスしてデバイスの状態を取得
し、上位アプリケーションに返答する。これにより、応
答手段は、キャッシュメモリにデバイスの状態が格納さ
れていれば、上位アプリケーションからの読出要求毎に
デバイス自体またはデバイスに接続された機器と通信す
るなどしてデバイスの状態を取得し、上位アプリケーシ
ョンへ返答する構成よりも速く、上位アプリケーション
にデバイスの状態を返答できる。
【0011】加えて、上位アプリケーションからの読出
要求の多寡に拘らず、デバイスの状態取得は、登録デー
タの読み出し毎に行われるので、デバイスの状態を取得
する回数を削減できる。したがって、応答手段は、デバ
イスの制御を妨げることなく、上位アプリケーションに
デバイスの状態を返答できる。
【0012】さらに、例えば、上位アプリケーションか
らの登録指示や上位アプリケーションからの状態読出要
求など、上位アプリケーションからの指示に基づいて、
登録手段がリフレッシュテーブルへ登録データを追加す
る場合、更新手段は、現在、デバイスの状態を取得中の
登録データの次の登録データよりも先に、追加された登
録データに応じたデバイスの状態を取得し、上記キャッ
シュメモリに格納する。
【0013】これにより、以下の構成、すなわち、上位
アプリケーションからの指示の有無に拘らず、リフレッ
シュテーブルからの登録データの読み出しが全て終了し
た後で、リフレッシュテーブルに登録データを追加する
構成に比べて、より早い時点で、新たな登録データに対
応するデバイスの状態をキャッシュメモリに格納でき
る。この結果、登録データの追加が指示されてから、最
初に、当該登録データのデバイスの状態が上位アプリケ
ーションに通知されるまでの時間を短縮でき、上位アプ
リケーションの初回の応答速度を向上できる。
【0014】また、請求項2記載の発明に係る制御用コ
ンピュータは、請求項1記載の発明の構成に加えて、上
記上位アプリケーションとして、広域通信網を介してア
クセスする端末へ、上記デバイスの状態を通知し、当該
デバイスの状態を当該端末に表示させる端末通信手段を
備え、当該端末通信手段は、上記端末からのアクセスを
受けた時点で、当該端末に状態を通知するデバイスを示
す登録データまたは当該デバイスのアドレス範囲を示す
登録データを、上記登録手段に登録させることを特徴と
している。なお、登録手段への登録指示は、上位アプリ
ケーションが登録指示用のコマンドによって行ってもよ
いし、読出要求自体によって、読出要求のアドレス範囲
を示す登録データまたは読出要求のデバイスを示す登録
データを登録手段に登録させてもよい。
【0015】上記構成では、端末からのアクセスを受け
た時点で、端末通信手段が登録手段に指示して登録デー
タをリフレッシュテーブルに登録させる。これにより、
登録後は、更新手段によって、端末へ状態を通知すべき
デバイスの状態がキャッシュメモリに格納される。さら
に、端末通信手段は、広域通信網を介してアクセスする
端末へ、上記デバイスの状態を通知し、当該デバイスの
状態を当該端末に表示させる。
【0016】ここで、上記更新手段は、次の登録データ
よりも先に、追加された登録データに応じたデバイスの
状態を取得するので、端末からのアクセスを受けてか
ら、最初に、当該登録データのデバイスの状態が端末に
通知されるまでの時間を短縮できる。この結果、端末が
制御用コンピュータにアクセスしてから、端末がデバイ
スの状態を表示するまでの応答時間を短縮できる。
【0017】ところで、上記制御用コンピュータは、ハ
ードウェアのみで実現してもよいが、コンピュータがプ
ログラムを実行することで実現してもよい。具体的に
は、請求項3の発明に係るプログラムは、請求項1記載
の各手段として、コンピュータを動作させるプログラム
であり、請求項4の発明に係る記録媒体は、請求項1記
載の各手段として、コンピュータを動作させるプログラ
ムが記録されていることを特徴としている。
【0018】上記プログラムがコンピュータで実行され
ると、当該コンピュータは、請求項1記載の制御用コン
ピュータとして動作する。したがって、請求項1記載の
制御用コンピュータと同様に、デバイスの制御を妨げる
ことなく、初回の応答時間を短縮できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図1
ないし図6に基づいて説明すると以下の通りである。す
なわち、本実施形態に係る制御システム1は、遠隔地か
らでも、制御対象近傍に配されたプログラマブル表示器
で操作する際の画面(操作画面)と同様の画面を参照
し、制御可能なシステムであって、例えば、図2に示す
ように、ターゲットシステム2のデバイス2aを制御す
る制御装置としてのPLC11や、制御システム1のH
MI(Human Machine Interface )として、ターゲット
システム2の状態を表示し、ターゲットシステム2のオ
ペレータの操作を受け付けるプログラマブル表示器12
などを含むローカル制御システム3と、インターネット
(広域通信網)4を介して、ローカル制御システム3と
接続可能なクライアント装置(端末)5とを備えてい
る。なお、図2では、説明の便宜上、LAN13にプロ
グラマブル表示器12が2台接続され、各プログラマブ
ル表示器12には、PLC11がそれぞれ1台ずつ接続
されると共に、各PLC11にデバイス2aが1台接続
されている場合を例示しているが、当然ながら、それぞ
れの接続台数は任意に設定できる。
【0020】以下では、ローカル制御システム3の制御
用ホストコンピュータ(制御用コンピュータ)14に設
けられたサーバ部23の構成および動作について説明す
る前に、制御システム1の全体構成について説明する。
【0021】すなわち、上記クライアント装置5は、例
えば、汎用のパーソナルコンピュータなどであり、Ja
va(登録商標)言語のプログラムを実行可能なバーチ
ャルマシン51と、例えば、汎用のブラウザソフトなど
により実現されるブラウザ52とを備えている。上記ブ
ラウザ52は、インターネット4に接続された機器と通
信し、受け取ったアプレットをバーチャルマシン51に
実行させることができる。また、当該ブラウザ52は、
例えば、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)な
どのプロトコルで任意のサーバ装置からHTML( Hyp
erText MarkupLanguage)文書などのハイパーテキスト
文書を受け取り、閲覧することもできる。
【0022】一方、本実施形態に係るローカル制御シス
テム3では、上記各プログラマブル表示器12が、シリ
アルケーブルなどを介して、PLC11と接続されてい
る。さらに、各プログラマブル表示器12は、イーサネ
ット(商標:ゼロックス社)などのLAN13によって
互いに接続されている。さらに、上記LAN13には、
多くの場合、プログラマブル表示器12よりも離れた場
所から、ローカル制御システム3全体を管理する制御用
ホストコンピュータ14が接続されている。
【0023】ここで、上記ローカル制御システム3で
は、ローカル制御システム3に必須の構成であり、しか
も、HMIとして動作するため、演算能力に余力のある
プログラマブル表示器12が、通信の大半を処理するよ
うに構成されており、各プログラマブル表示器12は、
自らに接続されているPLC11の機種に固有の専用プ
ロトコルと、LAN13での共通プロトコルとを変換し
て、他のプログラマブル表示器12や制御用ホストコン
ピュータ14と、PLC11との通信を中継する。な
お、共通プロトコルと専用プロトコルとの間のプロトコ
ル変換には、同じ指示に同じコードが割り当てられるよ
うに予め定められた共通のコマンドと上記共通のコマン
ドに対応するPLC11固有のコマンドとの間の変換
や、データやアドレスの表現方法の変換なども含まれ
る。
【0024】これにより、プログラマブル表示器12お
よび制御用ホストコンピュータ14は、他のプログラマ
ブル表示器12に接続されているPLC11の機種に拘
らず、LAN13を介して共通のプロトコルで通信でき
る。この結果、互いに異なる機種のPLC11の混在す
るローカル制御システム3が比較的容易に実現されてい
る。
【0025】さらに、上記制御用ホストコンピュータ1
4は、ローカル制御システム3の監視制御を行うHMI
処理部21と、LAN13に接続され、上述の共通プロ
トコルで通信するLAN・IF部22と、LAN・IF
部22およびLAN13を介して各プログラマブル表示
器12と通信して、HMI処理部21などの要求に応じ
るサーバ部23とを備えており、ターゲットシステム2
やPLC11あるいはプログラマブル表示器12の状態
を表示したり制御できる。
【0026】また、上記制御用ホストコンピュータ14
には、プログラマブル表示器12の画面データを作成す
る作画処理部24と、作成した画面データを格納する画
面データメモリ25とが設けられており、各プログラマ
ブル表示器12の表示/制御動作を規定する画面データ
は、作画処理部24で作成(修正)された後、サーバ部
23、LAN・IF部22およびLAN13を介して、
各プログラマブル表示器12へ配布される。
【0027】ここで、上記画面データは、画面上の領域
と、当該領域への表示や入力に対応するデバイスのアド
レスとの対応関係を示すタグを組み合わせて構成されて
おり、作画処理部24は、例えば、タグのパレットを表
示し、パレット中のタグを選択して画面上に所望のタグ
を配置するように、ユーザへ促す。また、作画処理部2
4は、配置されたタグを指定された座標に表示して、ユ
ーザのドラッグ&ドロップなどの操作に応じてタグの座
標を調整する。また、作画処理部24は、タグに関連す
るデバイスアドレスを入力するようにユーザへ促す。こ
れらの結果、ユーザは、作画処理部24を操作して、画
面上の所望の位置にタグを配置すると共に、各タグとデ
バイスのアドレスとを対応付けるだけで、画面データを
作成できる。
【0028】したがって、プログラマブル表示器12の
表示プログラムを修正する場合に比べて容易に、各プロ
グラマブル表示器12の表示や操作を決定(変更)で
き、ローカル制御システム3のユーザ(制御用ホストコ
ンピュータ14のユーザ)は、ターゲットシステム2の
実情や、プログラマブル表示器12のオペレータの習熟
度、あるいは、ユーザの好みに合わせることができる。
【0029】より詳細には、本実施形態に係るプログラ
マブル表示器12は、複数の単位画面を切り換え表示可
能であり、各単位画面は、例えば、銘板など、表示内容
を変更しない静止図形や、スイッチやランプあるいはメ
ータなどのように、形状や色、点滅状態などの表示状態
が変換する部品図形を、ベース画面上に配置して形成さ
れる。一方、上記画面を示す画面データは、ベース画面
のファイル番号と、ベース画面上で実行すべき動作内容
を特定する事象名と、各実行事象毎に参照される1また
は複数の参照情報とを含むタグを組み合わせて構成され
ている。タグが所定の画面領域(表示座標範囲)へ、所
定のデバイスアドレスの内容に応じた部品図形を表示す
る表示タグの場合、参照情報には、表示座標範囲と、デ
バイスアドレスと、例えば、部品図形がスイッチの場
合、ONを示す図形のファイルおよびOFFを示す図形
のファイルなど、表示時に参照するファイル番号とが含
まれる。また、タグが入力タグの場合、参照情報とし
て、有効入力座標範囲と、入力結果が書き込まれるデバ
イスアドレスとが含まれる。
【0030】ここで、プログラマブル表示器12は、所
定の時間間隔で、自らに格納された画面データから、ベ
ース画面のファイル番号が、現在表示中のベース画面で
ある表示タグを抽出し、各表示タグのデバイスアドレス
の内容を、PLC11から読み出して、内容に応じた部
品図形を画面に表示する。これにより、プログラマブル
表示器12の画面には、デバイス2aの状態が反映され
る。
【0031】また、図示しないタッチパネルへの押し操
作など、オペレータの入力操作を受け取ると、プログラ
マブル表示器12は、上記画面データから、現在表示中
のベース画面に対応し、当該入力操作にマッチする入力
タグを検索すると共に、入力結果に応じて、入力タグが
示すデバイスアドレスの内容を変更するよう、PLC1
1へ指示する。なお、入力操作の後も、プログラマブル
表示器12は、デバイス2aの状態を画面表示するの
で、操作結果が画面表示に反映される。
【0032】なお、デバイスは、デバイスアドレスによ
り特定可能で、しかも、状態を取得したり、制御(変
更)できるものであれば、例えば、デバイス2a自体で
あってもよいし、例えば、PLC11やプログラマブル
表示器12の記憶装置など、ローカル制御システム3に
設けられた記憶装置の一領域を示していてもよい。
【0033】さらに、本実施形態に係る上記制御用ホス
トコンピュータ14には、プログラマブル表示器12用
の画面データに基づいて、クライアント装置5が遠隔監
視制御する際の動作を指示する公開用ファイルを生成す
るファイル生成部26と、当該動作を行うクライアント
装置5と通信する公開サーバ部27とが設けられてい
る。上記公開用ファイルは、プログラマブル表示器12
が画面データに基づいてデバイス2aの状態に応じて表
示する動作、および、操作に応じたデバイス2aの状態
変更を指示する際の動作と略同様の動作を、クライアン
ト装置5へ指示できる。
【0034】ただし、プログラマブル表示器12が画面
データに基づいて動作する場合と異なり、表示先は、ク
ライアント装置5の図示しない表示装置であり、操作
は、クライアント装置5の図示しない入力装置から受け
取る。また、クライアント装置5がデバイス2aの状態
を問い合わせる相手や状態変更指示の送信先も、公開サ
ーバ部27に変更されており、公開サーバ部27は、上
記指示に従って動作するクライアント装置5と通信し
て、デバイス2aの状態をクライアント装置5へ伝える
と共に、デバイス2aの状態変更指示をクライアント装
置5から受け取ることができる。
【0035】ここで、上記公開用ファイルは、例えば、
クライアント装置5のバーチャルマシン51で実行可能
で、上記各動作を実行するアプレットと、ブラウザ52
で読み込み可能で、上記アプレットをバーチャルマシン
51に実行させるハイパーテキスト文書との組み合わせ
などで実現され、公開サーバ部27によってクライアン
ト装置5に送信される。なお、上記ファイル生成部26
は、画面データに基づいて、アプレットとハイパーテキ
スト文書とを直接生成してもよい。また、上記画面デー
タの各タグに対応するパラメータが記述されたデータフ
ァイルを参照して、上記各動作を実行するようにアプレ
ットが生成されている場合は、上記ファイル生成部26
は、画面データに基づいて、上記公開用ファイルの1つ
としてのデータファイルを生成してもよい。
【0036】さらに、公開サーバ部27は、HMI処理
部21が取得する場合と同様に、サーバ部23を介して
デバイス2aの状態を取得できる。また、公開サーバ部
27は、HMI処理部21がサーバ部23を介してデバ
イスアドレスの内容を変更する場合と同様に、上記クラ
イアント装置5からの指示に応じて、サーバ部23へ要
求して、プログラマブル表示器12自体やプログラマブ
ル表示器12に接続されたPLC11など、デバイスア
ドレスの実体へ内容の変更指示を伝送できる。
【0037】これにより、クライアント装置5は、イン
ターネット4を介して遠隔地から接続されている場合で
あっても、プログラマブル表示器12の画面と同一内容
の操作画面を表示すると共に、同じ操作で、デバイス2
aの状態を制御できる。
【0038】ここで、本実施形態に係る制御用ホストコ
ンピュータ14のサーバ部23には、上記クライアント
装置5からのアクセスに高速に応答できるように、キャ
ッシュメモリ31と、応答処理部(応答手段)32とが
設けられており、上記HMI処理部21や公開サーバ部
27などの上位アプリケーションからデバイス2aの読
出要求を受けた場合、応答処理部32は、当該デバイス
2aの状態がキャッシュメモリ31に格納されていれ
ば、キャッシュメモリ31の内容で読出要求に返答でき
る。
【0039】なお、デバイス2aが、キャッシュメモリ
31に状態が格納されるデバイス2aではない場合、応
答処理部32は、LAN・IF部22、LAN13およ
びプログラマブル表示器12を介してPLC11と通信
し、デバイス2aの状態を取得して、読出要求に返答す
る。また、書き込み要求の場合、応答処理部32がプロ
グラマブル表示器12を介してPLC11へデバイス2
aの状態変更(書き込み)を指示してもよいし、応答処
理部32がキャッシュメモリ31に書き込み、後述の更
新処理部34がキャッシュメモリ31の内容に応じてデ
バイス2aの状態変更を指示してもよい。
【0040】さらに、上記サーバ部23は、キャッシュ
メモリ31に状態を格納すべきデバイス2aのアドレス
範囲を示す登録データが格納されたリフレッシュテーブ
ル33と、リフレッシュテーブル33を参照して、キャ
ッシュメモリ31の内容を更新する更新処理部(更新手
段)34と、上位アプリケーションからの指示に応じ
て、リフレッシュテーブル33に登録データを登録する
登録処理部(登録手段)35とを備えている。
【0041】上記登録処理部35は、例えば、上位アプ
リケーションから登録を明示されたアドレス範囲や、上
位アプリケーションから読出要求を受けたアドレス範囲
など、上位アプリケーションから指示されたアドレス範
囲を示す登録データを、リフレッシュテーブル33に登
録できる。
【0042】さらに、登録処理部35は、例えば、リフ
レッシュテーブル33に登録された登録データの数が所
定値を超えた場合や、キャッシュメモリ31の空き容量
が所定値を下回った場合、あるいは、所定時間内にキャ
ッシュメモリ31へのアクセスが無い場合など、予め定
められたタイミングで、リフレッシュテーブル33に登
録された登録データのうち、不要な登録データ、また
は、他よりも優先度が低い登録データを検索し、これら
の登録データを削除できる。なお、登録データが不要か
否かは、例えば、登録データのアドレス範囲に含まれる
デバイス2aの状態を要求するクライアント装置5から
のアクセスが終了したか否かなどによって判定できる。
また、優先度の低い登録データは、例えば、LRU( L
east Recentry Used)法などのアルゴリズムで見つける
ことができる。
【0043】また、本実施形態に係るリフレッシュテー
ブル33は、例えば、図3に示すように、アドレス範囲
の先頭を示すデバイス名と、アドレス範囲の長さを示す
ワード数(個数)との組み合わせからなる登録データに
よって、1つのアドレス範囲を記憶している。上記各登
録データは、例えば、リフレッシュテーブル33のアド
レスのうち、読み出す順番に応じたアドレスに格納する
などして、上記更新処理部34が、それぞれを順番に読
み出すことができるように記憶されている。
【0044】さらに、上記更新処理部34は、リフレッ
シュテーブル33から登録データを順次読み出すと共
に、LAN・IF部22、LAN13およびプログラマ
ブル表示器12を介してPLC11と通信して、各登録
データが示すアドレス範囲のデバイス2aの状態を取得
し、キャッシュメモリ31に格納できる。なお、各登録
データに関するデバイス2aの状態取得は、所定の時間
間隔をおいて行ってもよいが、本実施形態では、キャッ
シュメモリ31の内容の更新速度を上げるために、1つ
の登録データに関するデバイス2aの状態を取得した
後、直ちに、次の登録データに関するデバイス2aの状
態を取得している。
【0045】さらに、本実施形態では、上記更新処理部
34は、登録データの読み出し毎に、上記登録処理部3
5が新たな登録データの登録指示を受けたか否かを判定
し、登録指示を受けていた場合、次の登録データのアド
レス範囲の状態を取得する前に、新たな登録データに関
するデバイス2aの状態を取得し、キャッシュメモリ3
1に格納している。
【0046】なお、上記各部材21〜35および51〜
52は、CPUなどの演算手段が、ROMやRAMなど
の記憶手段に格納されたプログラムを実行し、タッチパ
ネルや液晶表示装置などの入出力手段、あるいは、イン
ターフェース回路などの通信回路を制御することによっ
て実現される機能ブロックである。したがって、これら
の手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録
した記録媒体(例えば、CD−ROMなど)を読み取
り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態に係
る制御用ホストコンピュータ14およびクライアント装
置5を実現できる。特に、クライアント装置5のバーチ
ャルマシン51およびブラウザ52は、多くのコンピュ
ータに予めインストールされている汎用のブラウザソフ
トで実現できる。したがって、これらのコンピュータ
は、特別なプログラムをインストールすることなく、ク
ライアント装置5として動作できる。なお、例えば、L
AN13やインターネット4、あるいは、他の通信路を
介してプログラムをダウンロードするためのプログラム
が、上記コンピュータに予めインストールされていれ
ば、当該通信路を介して、上記コンピュータへ上記プロ
グラムを配付することもできる。
【0047】上記構成において、図3に示す登録データ
がリフレッシュテーブル33に格納されている場合を例
にして、登録データを登録する際の各部の動作を、図4
のフローチャートに基づき説明すると、以下の通りであ
る。すなわち、制御用ホストコンピュータ14の更新処
理部34は、ステップ1(以下では、S1のように略称
する)において、登録データが新規に登録されたか否か
を判定する。
【0048】新規登録されていない場合(上記S1に
て、NOの場合)、更新処理部34は、S11において、
リフレッシュテーブル33に登録データが記憶されてい
るか否かを判定する。また、記憶されている場合(上記
S11にて、YES の場合)、更新処理部34は、S12
において、リフレッシュテーブル33から、次の登録デ
ータを読み出し、当該登録データが示すアドレス範囲に
含まれる各デバイス2aの状態を取得する。さらに、更
新処理部34は、取得した各デバイス2aの状態を、キ
ャッシュメモリ31に格納する。これにより、キャッシ
ュメモリ31において、当該登録データに関するデバイ
ス2aの状態が更新される。また、更新後は、更新処理
部34は、上記S1以降の処理を繰り返す。
【0049】上記S1ないしS12の処理が、リフレッ
シュテーブル33に格納されている登録データの数だけ
繰り返されると、キャッシュメモリ31において、全て
の登録データに関するデバイス2aの状態が更新され
る。したがって、キャッシュされるデバイス2aが一度
状態取得されてから、次に状態取得されるまでの間隔を
リフレッシュ間隔とすると、キャッシュメモリ31にお
いて、全デバイス2aの状態は、リフレッシュ間隔毎に
更新される。なお、リフレッシュテーブル33に登録デ
ータが存在しない場合、更新処理部34は、上記S12
の処理を行うことなく、上記S1以降の処理を繰り返
す。
【0050】ここで、サーバ部23の応答処理部32
は、上位アプリケーションからデバイス2aの読出要求
を受けた場合、例えば、リフレッシュテーブル33を参
照するなどして、要求されたデバイス2aが、キャッシ
ュメモリ31に状態が格納されるデバイス2aか否かを
判定する。さらに、キャッシュメモリ31にデバイス2
aの状態が格納されている場合、応答処理部32は、キ
ャッシュメモリ31の内容で、上位アプリケーションに
返答する。これにより、図5に示すように、サーバ部2
3の応答処理部32は、デバイス2aにアクセスするこ
となく、上位アプリケーションに返答でき、応答時間を
短縮できる。
【0051】また、上位アプリケーションからの読出要
求の多寡に拘らず、あるデバイス2aの実際の状態取得
は、リフレッシュ間隔毎なので、PLC11の通信量が
読出要求の多寡によって変動しない。この結果、通信に
よるPLC11の負荷を一定のレベルに保つことができ
る。したがって、PLC11では、デバイス2aを制御
するために、通信など、制御以外に割り当て可能な資源
が制限されているにも拘らず、制御用ホストコンピュー
タ14は、PLC11によるデバイス2aの制御を妨げ
ずに、デバイス2aの状態を取得できる。
【0052】なお、キャッシュメモリ31の内容は、厳
密に言うと、デバイス2aの現在の状態ではないが、更
新処理部34は、キャッシュメモリ31に格納される全
てのデバイス2aの状態を、リフレッシュ間隔毎に更新
しているので、返答された状態は、現時点からリフレッ
シュ間隔より短い時間だけ前の状態となる。したがっ
て、例えば、HMI処理部21が状態を表示したり、公
開サーバ部27がクライアント装置5へ状態を通知して
状態表示を指示するなど、上位アプリケーションは、何
ら支障なく、デバイス2aの状態に応じた処理を行うこ
とができる。
【0053】一方、例えば、上位アプリケーションとし
ての公開サーバ部27がクライアント装置5からのアク
セスを受け、当該上位アプリケーションから、これまで
にキャッシュメモリ31に格納されていないアドレス範
囲のデバイス2aの読み出しが指示された場合など、上
位アプリケーションから新規の登録データの追加が指示
されると、更新処理部34は、上記S1(図4参照)に
おいて、新規の登録データの追加が指示されたことを検
出する。なお、検出方法は、例えば、リフレッシュテー
ブル33に登録されている登録データの数を前回と比較
して、増加していれば、追加と判定する方法でもよい。
また、新規登録か否かを示すフラグがリフレッシュテー
ブル33の各登録データ毎に格納され、上記登録処理部
35が新規登録時に当該フラグを新規登録を示す値に設
定する構成の場合、更新処理部34は当該フラグを参照
して判定できる。また、更新処理部34が登録処理部3
5への指示を監視して、追加指示の有無を判定してもよ
い。さらに、登録処理部35が登録を指示された際に割
り込みを発生させ、当該割り込みがあった場合にのみ、
更新処理部34が以下のS2の処理を行ってもよい。
【0054】いずれの検出方法であっても、登録データ
の追加が指示された場合(上記S1にて、YES の場
合)、更新処理部34は、S2において、上記S1にて
追加された登録データに関するデバイス2aについて、
上記S12と同様に状態を取得し、キャッシュメモリ3
1に格納した後、上記S11以降の処理を行う。
【0055】したがって、図1に示すように、更新処理
部34がリフレッシュテーブル33の最初の登録データ
に関するデバイス2aの状態(D100の状態)を読み
出している間に、公開サーバ部27などの上位アプリケ
ーションからサーバ部23へ、D1500の状態取得が
新たに指示され、登録処理部35によって、デバイス名
がD1500でワード数が5の登録データが新規に追加
される場合、新規の登録データに関するデバイス2aの
状態(この例では、D1500の状態)は、次の登録デ
ータに関するデバイス2aの状態(この例では、D30
0の状態)よりも優先して、すなわち、より早く取得さ
れる。
【0056】なお、登録処理部35は、新規の登録デー
タの追加が指示された場合、例えば、図6に示すよう
に、当該登録データをリフレッシュテーブル33に追加
する。したがって、当該登録データの次回以降の読み出
しは、他の登録データと同様のリフレッシュ間隔で繰り
返される。
【0057】ここで、比較例として、図9に示す従来技
術の制御システム101を想定した構成、すなわち、登
録データを追加させる原因が制御システム(ローカル制
御システム)101内にしかなく、登録データの追加が
殆ど発生しない場合を想定して、サーバ部がリフレッシ
ュテーブルに基づくキャッシュメモリの更新を優先する
構成について、図7および図8に基づき説明する。な
お、比較例に係るサーバ部23の各部材は、更新処理部
の動作を除いて、図2に示す部材と同一なので、説明の
便宜上、比較例に係る部材は、図2に示す部材の参照符
号の末尾に「x」を付けて区別する。
【0058】当該比較例に係る更新処理部34xは、図
7に示すS21〜S33のように、図4に示すS1〜S
12と類似した動作を行っている。ただし、本比較例に
係る更新処理部34xは、キャッシュメモリ31の内容
を更新する場合(S31にて、YES の場合)、上記S1
2とは異なり、S32およびS33において、リフレッ
シュテーブル33の登録データがなくなるまで、登録デ
ータの順次読み出しと、各登録データに関するデバイス
2aの状態取得とを行う。
【0059】当該構成では、図8に示すように、上位ア
プリケーションから、図4と同じタイミングで新たなア
ドレス範囲(D1500)の読出要求を受けた場合、更
新処理部34xは、リフレッシュが終了するまで、S1
1およびS12の処理を行わず、D1500の状態を取
得しない。したがって、上位アプリケーションには、リ
フレッシュが終了した後、さらに、更新処理部34xに
よってD1500の状態が取得されるまでの間、D15
00の状態が返答されず、図2に示す本実施形態の更新
処理部34に比べて、初回の応答時間が長くなってしま
う。
【0060】これに対して、本実施形態では、リフレッ
シュが終了しているか否かに拘らず、新規の登録データ
に関するデバイス2aの状態が次に取得されるので、図
8に示す比較例の構成のように、リフレッシュの終了時
点の次に、新規の登録データに関するデバイス2aの状
態が取得される構成に比べて、初回読み出しの際、上位
アプリケーションに対する応答時間を短縮できる。
【0061】一例として、更新処理部34がデバイスD
100の状態取得を開始した時点で上位アプリケーショ
ンがD1500の読み出しを要求した場合、リフレッシ
ュテーブル33に図3の登録データが格納されており、
1ワードの状態取得に1秒かかるとすると、上記比較例
の応答時間は、20+100+10+5の135秒とな
る。一方、本実施形態では、同じ状況であっても、応答
時間が20+5の25秒となり、大幅に短縮できる。な
お、短縮できる時間は、キャッシュメモリ31に状態が
格納されるデバイス2aの数が多くなり、リフレッシュ
間隔が長くなるに従って、長くなる。
【0062】ところで、上記では、ポーリングによるキ
ャッシュメモリ31の内容更新よりも、新規の登録デー
タを優先する更新処理部34が設けられた制御用ホスト
コンピュータを含むシステムの好適な例として、クライ
アント装置5にて、プログラマブル表示器12と同様の
操作画面を表示するシステムを説明したが、これに限る
ものではない。他のシステムに適用したであっても、制
御用ホストコンピュータ14の上位アプリケーションが
リフレッシュテーブル33に登録データを登録させるア
プリケーションであれば、当該アプリケーションに対す
る初回の応答時間を短縮できる。
【0063】ただし、上位アプリケーションが公開サー
バ部27のように、ローカル制御システム3外のクライ
アント装置5からの要求を受けて、デバイス2aの状態
取得をサーバ部23へ指示するアプリケーションの場
合、ローカル制御システム3内の機器からの要求を受け
てデバイス2aの状態取得が指示される場合とは異な
り、制御用ホストコンピュータ14の公開サーバ部27
は、クライアント装置5から実際にアクセスされるま
で、どの操作画面が参照されるかを決定できず、どのデ
バイス2aの状態が参照されるかも特定できない。
【0064】一方、どのデバイス2aの状態が参照され
てもよいように、参照される可能性のあるデバイス2a
の状態全てを、制御用ホストコンピュータ14のサーバ
部23でキャッシュしておくと、リフレッシュテーブル
33およびキャッシュメモリ31に必要な記憶容量が増
大するだけではなく、キャッシュメモリ31の内容を更
新するために必要な通信量が増大し、制御用ホストコン
ピュータ14、LAN13、プログラマブル表示器12
およびPLC11の負担が増大する虞れがある。
【0065】特に、本実施形態のように、プログラマブ
ル表示器12の操作画面と同様の画面をクライアント装
置5で表示させる場合、表示されるデバイス2aは、制
御用ホストコンピュータ14で総括して操作する際に表
示されるデバイス2aよりも、多岐に渡り、ローカル制
御システム3内の略全てのデバイス2aになることも多
い。この結果、参照される可能性のあるデバイス2aの
状態全てをキャッシュすると負担が極めて大きい。
【0066】したがって、デバイス2aの状態取得の原
因となる事象がローカル制御システム3外にあり、上位
アプリケーションがローカル制御システム3外からの指
示に基づいて登録データをサーバ部23のリフレッシュ
テーブル33に登録させる構成の場合、登録処理部35
は、上位アプリケーションから指示を受けた時点で登録
データを登録し、不要な登録データ、または、優先度の
低い登録データをリフレッシュテーブル33から削除す
ることが望まれる。
【0067】ところが、この構成で、比較例のように、
リフレッシュテーブル33の全登録データに関するデバ
イス2aの状態を一括して取得し、リフレッシュの終了
後に、新規の登録データに関するデバイス2aの状態を
取得すると、上位アプリケーションに対する、初回の応
答時間が長くなってしまう。
【0068】これに対して、本実施形態では、新規の登
録データに関する状態取得を優先しているので、上記構
成のように、デバイス2aの状態取得の原因となる事象
がローカル制御システム3外にあり、リフレッシュテー
ブル33への登録データ追加が比較的頻繁に実施される
場合であっても、初回の応答時間を短縮できる。
【0069】特に、取得されたデバイス2aの状態に応
じた表示が行われる場合、初回の応答時間が長くなる
と、表示を指示してからデバイス2aの状態が表示され
るまでの期間が長くなってしまう。この期間は、次回以
降の応答とは異なり、前回のデバイス2aの状態を表示
することができない。したがって、状態が表示されてい
ないことをユーザが把握しやすく、当該期間が長くなる
と、ユーザの使用感を大きく損ねてしまう。これに対し
て、本実施形態では、上述の構成により、初回の応答時
間を短縮しているので、ユーザの使用感を高いレベルに
維持できる。
【0070】なお、上記では、公開サーバ部27やファ
イル生成部26がローカル制御システム3内の制御用ホ
ストコンピュータ14に設けられている場合を例にして
説明したが、これに限るものではない。例えば、これら
の部材を有する公開サーバ装置をローカル制御システム
3外に配してもよい。この構成の場合、クライアント装
置5は、公開サーバ装置と通信して、公開用ファイルを
受け取り、デバイス2aの状態を送受する。また、公開
サーバ装置は、制御用ホストコンピュータ14に上位ア
プリケーションとして設けられた通信処理部と通信し
て、画面データを受け取ったり、デバイス2aの状態を
送受する。
【0071】当該構成であっても、上位アプリケーショ
ンとしての通信処理部は、サーバ部23を介してデバイ
ス2aの状態を取得すると共に、公開サーバ装置とロー
カル制御システム3との間の通信路、公開サーバ装置お
よびインターネット4を介して、クライアント装置5
へ、デバイス2aの状態を通知し、当該デバイス2aの
状態をクライアント装置5に表示させることができる。
したがって、公開サーバ部27などが制御用ホストコン
ピュータ14に設けられている場合と同様に、比較的頻
繁にリフレッシュテーブル33に登録データが追加され
るにも拘らず、初めてデバイス2aの状態を取得する際
の応答時間を短縮できる。
【0072】さらに、上記構成では、クライアント装置
5がローカル制御システム3とは別の公開サーバ装置に
アクセスする。したがって、インターネット4に接続さ
れたクライアント装置5へデバイス2aの状態を表示さ
せることができるにも拘らず、ローカル制御システム3
は、予め定められた公開サーバ装置と通信するだけでよ
い。この結果、制御用ホストコンピュータ14がクライ
アント装置5から直接アクセスされる場合に比べて、ロ
ーカル制御システム3の負担を軽減でき、ローカル制御
システム3の安全性を向上できる。
【0073】なお、上記では、リフレッシュテーブル3
3における新規登録データの順番に拘らず、更新処理部
34が新規の登録データに関するデバイス2aの状態取
得処理を、次の登録データに関する状態取得処理よりも
優先することで、新規の登録データの状態を先に取得し
ていたが、これに限るものではない。例えば、登録処理
部35がリフレッシュテーブル33に新規の登録データ
を追加する際、更新処理部34が現在読み出している登
録データの順番を検出し、次の順番になるように追加す
ることで、新規の登録データの状態を先に取得しても同
様の効果が得られる。
【0074】
【発明の効果】請求項1の発明に係る制御用コンピュー
タは、以上のように、上位アプリケーションからの指示
に応じてリフレッシュテーブルに登録データを追加する
登録手段と、上記リフレッシュテーブルから順次読み出
した登録データに応じたデバイスの状態を取得し、キャ
ッシュメモリに格納する更新手段と、上位アプリケーシ
ョンから、デバイスの読出要求を受けた場合、当該デバ
イスの状態を、当該キャッシュメモリから読み出して、
当該上位アプリケーションに返答する応答手段とを備
え、上記更新手段は、上記登録手段がリフレッシュテー
ブルへ登録データを追加する場合、現在、デバイスの状
態を取得中の登録データの次の登録データよりも先に、
追加された登録データに応じたデバイスの状態を取得
し、上記キャッシュメモリに格納する構成である。ま
た、請求項3記載のプログラムは、上記各手段として、
コンピュータを動作させるプログラムであり、請求項4
記載の記録媒体は、上記各手段として、コンピュータを
動作させるプログラムが記録された記録媒体である。そ
して、これらのプログラムを実行することで、コンピュ
ータは、上記制御用コンピュータとして動作する。
【0075】上記構成によれば、応答手段がキャッシュ
メモリを参照する。また、更新手段は、上記リフレッシ
ュテーブルから順次読み出した登録データに応じたデバ
イスの状態を取得して、キャッシュメモリの内容を取得
すると共に、次の登録データよりも先に、新たに追加さ
れた登録データに応じたデバイスの状態を取得し、上記
キャッシュメモリに格納する。したがって、上位アプリ
ケーションからの読出要求毎にデバイスの状態を実際に
取得する構成や、リフレッシュテーブルからの登録デー
タの読み出しが全て終了した後で、リフレッシュテーブ
ルに登録データを追加する構成と比べて、デバイスの制
御を妨げることなく、初回の応答時間を短縮可能な制御
用コンピュータを実現できるという効果を奏する。
【0076】請求項2記載の発明に係る制御用コンピュ
ータは、以上のように、請求項1記載の発明の構成に加
えて、上記上位アプリケーションとして、広域通信網を
介してアクセスする端末へ、上記デバイスの状態を通知
し、当該デバイスの状態を当該端末に表示させる端末通
信手段を備え、当該端末通信手段は、上記端末からのア
クセスを受けた時点で、当該端末に状態を通知するデバ
イスを示す登録データまたは当該デバイスのアドレス範
囲を示す登録データを、上記登録手段に登録させる構成
である。
【0077】上記構成によれば、更新手段は、次の登録
データよりも先に、追加された登録データに応じたデバ
イスの状態を取得するので、端末からのアクセスを受け
た後に、登録データが登録されるにも拘らず、端末から
のアクセスを受けてから、最初に、当該登録データのデ
バイスの状態が端末に通知されるまでの時間を短縮でき
る。この結果、端末が制御用コンピュータにアクセスし
てから、端末がデバイスの状態を表示するまでの応答時
間を短縮できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、キャッ
シュメモリの内容を更新している最中に、リフレッシュ
テーブルに登録データが追加された場合の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図2】上記実施形態に係る制御システムの要部構成を
示すブロック図である。
【図3】上記制御システムにおいて、上記キャッシュメ
モリの内容更新用のリフレッシュテーブルのデータ構造
を示す説明図である。
【図4】上記制御システムにおいて、キャッシュメモリ
の内容を更新する更新処理部の動作を示すフローチャー
トである。
【図5】上記制御システムにおいて、キャッシュメモリ
の内容を更新する際における各部の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図6】上記登録データ追加後におけるリフレッシュテ
ーブルのデータ構造を示す説明図である。
【図7】本発明の比較例を示すものであり、更新処理部
の動作を示すフローチャートである。
【図8】上記比較例に係る制御システムにおいて、キャ
ッシュメモリの内容を更新している最中に、リフレッシ
ュテーブルに登録データが追加された場合の動作を示す
タイミングチャートである。
【図9】従来の制御システムの要部構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
2a デバイス 4 インターネット(広域通信網) 5 クライアント装置(端末) 14 制御用ホストコンピュータ(制御用コンピュー
タ) 21 HMI処理部(上位アプリケーション) 27 公開サーバ部(上位アプリケーション;端末通
信手段) 31 キャッシュメモリ 32 応答処理部(応答手段) 33 リフレッシュテーブル 34 更新処理部(更新手段) 35 登録処理部(登録手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B042 GA12 GA18 GA36 GB05 GC08 MA08 MC19 5B089 GA01 GA21 JA32 JA35 JA36 JB15 KA05 KC15 KD02 5H220 BB03 BB17 CC09 CX03 CX04 CX05 EE09 EE10 FF03 GG25 HH01 HH04 HH08 JJ16 JJ29 JJ35 JJ38

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上位アプリケーションからの指示に応じ
    て、デバイスを示す登録データまたはデバイスのアドレ
    ス範囲を示す登録データを、リフレッシュテーブルに追
    加する登録手段と、上記リフレッシュテーブルから順次
    読み出した登録データに応じたデバイスの状態を取得
    し、キャッシュメモリに格納する更新手段と、上位アプ
    リケーションから、デバイスの読出要求を受けた場合、
    当該デバイスの状態が上記キャッシュメモリに格納され
    ていれば、当該デバイスの状態を、当該キャッシュメモ
    リから読み出して、当該上位アプリケーションに返答す
    る応答手段とを備え、 上記更新手段は、上記登録手段がリフレッシュテーブル
    へ登録データを追加する場合、現在、デバイスの状態を
    取得中の登録データの次の登録データよりも先に、追加
    された登録データに応じたデバイスの状態を取得し、上
    記キャッシュメモリに格納することを特徴とする制御用
    コンピュータ。
  2. 【請求項2】上記上位アプリケーションとして、広域通
    信網を介してアクセスする端末へ、上記デバイスの状態
    を通知し、当該デバイスの状態を当該端末に表示させる
    端末通信手段を備え、 当該端末通信手段は、上記端末からのアクセスを受けた
    時点で、当該端末に状態を通知するデバイスを示す登録
    データまたは当該デバイスのアドレス範囲を示す登録デ
    ータを、上記登録手段に登録させることを特徴とする請
    求項1記載の制御用コンピュータ。
  3. 【請求項3】請求項1記載の各手段として、コンピュー
    タを動作させるプログラム。
  4. 【請求項4】請求項1記載の各手段として、コンピュー
    タを動作させるプログラムが記録された記録媒体。
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