JP2002352439A - 光ディスク装置及び光ディスクの再生方法 - Google Patents

光ディスク装置及び光ディスクの再生方法

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JP2002352439A
JP2002352439A JP2001154839A JP2001154839A JP2002352439A JP 2002352439 A JP2002352439 A JP 2002352439A JP 2001154839 A JP2001154839 A JP 2001154839A JP 2001154839 A JP2001154839 A JP 2001154839A JP 2002352439 A JP2002352439 A JP 2002352439A
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optical disk
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Seiji Kobayashi
誠司 小林
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、光ディスク装置及び光ディスクの
再生方法に関し、例えばコンパクトディスク(CD)、
ディジタルビデオディスク(DVD)等の再生装置に適
用して、記録再生系の非線型特性によるエラーレートの
劣化を有効に回避することができるようにする。 【解決手段】 本発明は、再生信号ESを信号処理して
検出されるエッジのタイミングEPで所定の波形により
信号レベルが立ち上がるインパルス応答波形信号SHを
生成して再生信号ESと演算し、又は2次歪み成分の推
定である2次歪み信号SHを生成して再生信号ESと演
算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置及
び光ディスクの再生方法に関し、例えばコンパクトディ
スク(CD)、ディジタルビデオディスク(DVD)等
の再生装置に適用することができる。本発明は、再生信
号を信号処理して検出されるエッジのタイミングで所定
波形により信号レベルが立ち上がるインパルス応答波形
信号を生成して再生信号と演算することにより、又は2
次歪み成分の推定である2次歪み信号を生成して再生信
号と演算することにより、記録再生系の非線型特性によ
るエラーレートの劣化を有効に回避することができるよ
うにする。
【0002】
【従来の技術】従来、CD、DVDに代表される光ディ
スクにおいては、光学的にピット又はマークを作成する
ことにより所望のデータが記録され、またこのようにし
て記録されたデータが光学的手法により再生されるよう
になされている。
【0003】すなわちこのようなデータの再生におい
て、光ディスク装置では、光ディスクにレーザービーム
を照射すると共に、このレーザービームの戻り光を受光
する。ここでこの戻り光は、光ディスクに形成されたピ
ット又はマークにより変調されてなることにより、戻り
光の受光結果(再生信号である)においては、ピット又
はマークに対応するようにアイパターンが形成され、光
ディスク装置においては、これによりこの受光結果を2
値識別してピット又はマークに対応する再生データを
得、この再生データを誤り訂正処理する等により光ディ
スクに記録されたデータを再生するようになされてい
る。
【0004】このようにして受光結果を処理する際に、
光ディスク装置においては、イコライザーにより受光結
果の周波数特性を補正し、これにより光学系のMTF
(Modulation Transfer Function)を補正するようにな
されている。
【0005】すなわち光ディスク装置の光学系において
は、再生に供するレーザービームの波長と、対物レンズ
の開口数(NA)とにより、検出可能な信号の細かさ
(空間周波数)の上限が決まり、記録されたパターンが
細かくなるに従って、再生信号の信号レベルが低下して
遂には検出できなくなる。このような空間周波数の変化
がMTFにより表され、DVD(Digital Versatile Di
sc)で使用される光ピックアップにおいては、図6に示
すような特性になる。因みに、この図6により明らかな
ように、DVDでは、約1700〔本/mm〕程度まで
の空間周波数を確保することができる。
【0006】イコライザは、FIR(Finite Inpulse R
esponse )等のフィルタにより構成され、このような高
い周波数における再生信号の振幅を補正して、光学系の
MTFによる再生信号の劣化を補正するようになされて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで光ディスク装
置の記録再生系が線型である場合、イコライザにより単
に周波数特性を補正することにより、このような光学系
のMTFを完全に補正することができる。しかしながら
詳細に検討したところ、実際の光ディスク装置の記録再
生系は、非線形であり、これにより単に周波数特性を補
正しただけでは、完全に再生信号の特性を補正できない
ことが判った。
【0008】特に戻り光を受光する受光素子において
は、光電変換特性が2次曲線に近似されることにより、
この受光素子で戻り光を受光する際に、再生信号に2次
の非線形歪みが発生することが判った。
【0009】このような2次の非線形歪みは、再生信号
のジッタを増大させ、再生時にエラーを発生させる原因
となる。
【0010】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、記録再生系の非線型特性によるエラーレートの劣化
を有効に回避することができる光ディスク装置及び光デ
ィスクの再生方法を提案しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項1の発明においては、光ディスク装置に適用し
て、再生信号を信号処理して検出されるピット又はマー
クのエッジのタイミングで所定の信号波形により信号レ
ベルが立ち上がるインパルス応答波形信号を発生させる
インパルス応答発生手段と、インパルス応答波形信号と
再生信号とを演算して、再生信号に含まれる歪み成分を
除去する演算手段とを備えるようにする。
【0012】また請求項7の発明においては、光ディス
ク装置に適用して、再生信号を信号処理して、再生信号
に含まれる2次歪み成分の推定である2次歪み信号を生
成する2次歪み信号を生成手段と、2次歪み信号と再生
信号とを演算して、再生信号に含まれる歪み成分を除去
する演算手段とを備えるようにする。
【0013】また請求項8の発明においては、光ディス
クの再生方法に適用して、光ディスクに形成されたピッ
ト又はマークに応じて信号レベルが変化する再生信号を
信号処理して検出されるピット又はマークのエッジのタ
イミングで所定の信号波形により信号レベルが立ち上が
るインパルス応答波形信号を発生させ、インパルス応答
波形信号と再生信号とを演算して、再生信号に含まれる
歪み成分を除去する。
【0014】また請求項9の発明においては、光ディス
クの再生方法に適用して、戻り光の受光結果より、光デ
ィスクに形成されたピット又はマークに応じて信号レベ
ルが変化する再生信号を信号処理して、再生信号に含ま
れる2次歪み成分の推定である2次歪み信号を生成し、
2次歪み信号と再生信号とを演算して、再生信号に含ま
れる歪み成分を除去した後、信号処理して光ディスクに
記録されたデータを再生する。
【0015】請求項1の構成によれば、光ディスク装置
に適用して、再生信号を信号処理して検出されるピット
又はマークのエッジのタイミングで所定の信号波形によ
り信号レベルが立ち上がるインパルス応答波形信号を発
生させるインパルス応答発生手段と、インパルス応答波
形信号と再生信号とを演算して、再生信号に含まれる歪
み成分を除去する演算手段とを備えることにより、記録
再生系の非線型特性による歪み成分を再生信号より除去
して再生信号の劣化を回復することができ、これにより
記録再生系の非線型特性によるエラーレートの劣化を有
効に回避することができる。
【0016】また請求項7の構成によれば、光ディスク
装置に適用して、再生信号を信号処理して、再生信号に
含まれる2次歪み成分の推定である2次歪み信号を生成
する2次歪み信号の生成手段と、2次歪み信号と再生信
号とを演算して、再生信号に含まれる歪み成分を除去す
る演算手段とを備えることにより、記録再生系の非線型
特性による歪み成分を再生信号より除去して再生信号の
劣化を回復することができ、これにより記録再生系の非
線型特性によるエラーレートの劣化を有効に回避するこ
とができる。
【0017】これらにより請求項8又は請求項9の構成
によれば、記録再生系の非線型特性によるエラーレート
の劣化を有効に回避することができる光ディスクの再生
方法を提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0019】(1)実施の形態の構成 図2は、本発明の実施の形態に係る光ディスク装置を示
すブロック図である。この光ディスク装置1は、DVD
による光ディスク2を再生する。すなわちこの光ディス
ク装置1において、スピンドルモータ3は、サーボ回路
4の制御により光ディスク2を所定の回転速度で回転駆
動する。
【0020】光ピックアップ5は、対物レンズを介して
光ディスク2にレーザービームを照射してその戻り光を
受光し、受光結果を電流電圧変換処理して出力する。マ
トリックスアンプ(MA)6は、この光ピックアップ5
から出力される受光結果を演算処理することにより、ト
ラッキングエラー量に応じて信号レベルが変化するトラ
ッキングエラー信号TK、フォーカスエラー量に応じて
信号レベルが変化するフォーカスエラー信号FE、光デ
ィスク2に形成されたピット列又はマーク列に応じて信
号レベルが変化する再生信号HFを出力する。
【0021】サーボ回路4は、トラッキングエラー信号
TK及びフォーカスエラー信号FEに応じて光ピックア
ップ5の対物レンズを可動し、これによりトラッキング
制御及びフォーカス制御の処理を実行する。またサーボ
回路4は、再生信号HFを処理して得られる再生クロッ
クCLKが所定周波数になるようにスピンドルモータ3
の動作を制御し、これによりスピンドルサーボの処理を
実行する。
【0022】イコライザ(EQ)7は、例えばFIRフ
ィルタにより構成され、図6について上述した高い周波
数帯域で劣化する再生信号HFの周波数特性を補正して
出力する。PLL8は、このイコライザ7から出力され
る再生信号ES(以下、イコライズ信号と呼ぶ)を2値
化し、その結果得られる2値化信号により動作して再生
クロックCLKを生成する。
【0023】波形等価回路(SHR)9は、イコライズ
信号ESの2次高調波歪みの成分を除去して出力し、2
値化回路10は、この波形等価回路9の出力信号FSを
2値化して2値化信号を出力する。
【0024】ECC回路11は、再生クロックCLKを
基準にして2値化信号を順次ラッチすることにより、再
生データを得、この再生データを処理して光ディスク2
に記録されたデータを再生する。すなわちECC回路1
1は、再生データを復号してデインターリーブ処理した
後、記録時に付加されたECC(Error Correcting Cod
e )により誤り訂正処理して光ディスク2に記録された
データを再生する。これにより光ディスク装置1では、
このECC回路11の出力データをアナログディジタル
変換処理することにより、光ディスク2に記録されたオ
ーディオ信号を視聴できるようになされている。
【0025】光ディスク装置1では、このようにして再
生信号HFを処理して光ディスク2に記録されたデータ
を再生する際に、波形等価回路9でイコライズ信号ES
の2次高調波歪み成分を除去して処理する分、記録再生
系の非線型特性による再生信号の劣化を回復して再生信
号を処理することができ、これにより従来に比して十分
にマージンを確保して光ディスク2に記録されたデータ
を再生できるようになされている。
【0026】図1は、波形等価回路9の構成を示すブロ
ック図である。波形等価回路9において、2値化回路2
1は、イコライズ信号ESを所定のしきい値を比較する
ことにより、図3に示すように、イコライズ信号ESを
2値化して2値化信号S1(図3(A))を出力する。
かくするにつきこの2値化信号S1においては、2次の
高調波歪み成分が含まれてなる再生信号HFの2値化信
号であることにより、光ディスク2に形成されたピット
又はマークについて、エッジのタイミングを概ね示する
ことになり、この2値化信号S1によるタイミングにお
いては、ジッタの分、タイミングが揺らいでいることに
なる。
【0027】エッジ検出回路22は、この2値化信号S
1の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのタイミン
グで信号レベルが立ち上がるインパルス信号EP(図3
(B))を出力する。ここでこのようなインパルス信号
EPにおいては、クロネッカーのδ関数を用いて、EP
(t)= Σ(δ(t−tn))……(1)により表さ
れるものである。なおここでこの(1)式は、時間tn
の瞬間で第n番目エッジがあった場合である。
【0028】コンボリュージョン回路(g(t))23
は、インパルス信号EP(t)に対してインパルス応答
g(t)を畳み込み積分し、2次歪み信号SH(t)を
生成する。ここでインパルス応答g(t)は、図3
(C)に示す信号波形により表され、インパルス信号E
P(t)をトリガにして光学系による2次歪み成分の信
号波形を示すように設定され、これにより2次高調波の
広がり具合を示すようになされている。具体的に、この
実施の形態では、光ディスク装置1における光学系のM
TFをフーリエ変換してこのインパルス応答g(t)が
求められるようになされている。
【0029】なおこのようなフーリエ変換による処理に
代えて、光ピックアップ5の対物レンズの開口数(N
A)、レーザの波長、光ディスク2上に記録されたピッ
トの幅等から数値計算して求めることもできる。またこ
れらに代えて、既知のパターンを光ディスク2に記録し
ておき、このパターンの再生信号HFにおける波形歪み
の観察によっても求めることができる。
【0030】これによりコンボリュージョン回路23
は、畳み込み積分を表す記号*を用いて、SH(t)=
g(t)*EP(t)……(2)により表される2次歪
み信号SHを生成するようになされ、この2次歪み信号
SHにおいては、イコライズ信号ESに含まれる2次歪
み信号成分を表すことになる。
【0031】なお図3(D)においては、インパルス信
号EP(t)との対応により2次歪み信号SHを示すも
のであり、実際には、コンボリュージョン回路23にお
ける処理の時間Δの分、遅延して、図3(E)に示すよ
うに出力される。増幅回路(K)24は、この2次歪み
信号SHを所定利得により増幅して出力する。
【0032】アナログディジタル変換回路(AD)25
は、イコライズ信号ESをアナログディジタル変換処理
して出力する。遅延回路(D)26は、FIFO(Firs
t InFirst Out)により構成され、アナログディジタル
変換回路25の出力データを所定時間保持して出力す
る。ディジタルアナログ変換回路(DA)27は、この
遅延回路26の出力データをディジタルアナログ変換処
理して出力し、これらアナログディジタル変換回路2
5、遅延回路26、ディジタルアナログ変換回路27に
より、波形等価回路9は、増幅回路24より出力される
2次歪み信号SHに対応するように、イコライズ信号E
Sのタイミングを補正して出力するようになされてい
る。
【0033】減算回路28は、このようにしてディジタ
ルアナログ変換回路27から出力されるイコライズ信号
ESから、増幅回路24から出力される2次歪み信号S
Hを減算し、これによりイコライズ信号ESから2次波
形歪み成分を除去して出力する。かくするにつきこのよ
うに減算回路28で2次歪み信号SHを減算してイコラ
イズ信号ESから2次波形歪み成分を効率良く除去でき
るように、この実施の形態では、受光結果を処理して検
出される光ディスク2のピット幅等に応じて、増幅回路
24の利得Kが図示しないシステム制御回路により設定
されるようになされている。
【0034】これらにより光ディスク装置1において、
マトリックスアンプ6は、戻り光の受光結果より、光デ
ィスクに形成されたピット又はマークに応じて信号レベ
ルが変化する再生信号HFを生成する再生信号生成手段
を構成するのに対し、2値化回路21、エッジ検出回路
22、コンボリュージョン回路23は、再生信号HFを
信号処理して検出されるピット又はマークのエッジのタ
イミングで所定の信号波形により信号レベルが立ち上が
るインパルス応答波形信号SHを発生させるインパルス
応答発生手段を構成するようになされている。また減算
回路28は、インパルス応答波形信号SHと再生信号H
Fとを演算して、再生信号HFに含まれる歪み成分を除
去する演算手段を構成し、2値化回路10、ECC回路
11は、この演算結果による再生信号HF(FS)を信
号処理して光ディスク2に記録されたデータを再生する
再生信号処理手段を構成するようになされている。
【0035】またこのようにして構成されるインパルス
応答発生手段において、2値化回路21、エッジ検出回
路22は、再生信号HF(ES)と所定の比較基準値と
の比較により、信号レベルをパルス状に立ち上げるイン
パルス信号EPの生成手段を構成するのに対し、コンボ
リュージョン回路23は、このインパルス信号EPを基
準にしてインパルス応答波形信号SHを生成する信号生
成手段を構成し、増幅回路24は、インパルス応答波形
信号SHの信号レベルを補正する信号レベル補正手段を
構成するようになされている。
【0036】図4は、コンボリュージョン回路23を示
すブロック図である。コントローラ31は、インパルス
信号EPによる信号レベルの立ち上がりを交互にカウン
タ32及び32に出力する。カウンタ32及び33は、
このコントローラ31の出力をトリガにして、再生クロ
ックCLKの整数倍の周波数によるクロックをカウント
する。カウンタ32及び33は、このカウント値を続く
メモリ34及び35のアドレスとして順次出力し、また
このアドレスの出力に対応するタイミングによりメモリ
34及び35のリードパルスを出力する。
【0037】メモリ34及び35は、それぞれインパル
ス応答波形信号SHの信号レベルが立ち上がってなる部
位の信号波形(図3(C)における信号レベルが立ち上
がってなる部位の信号波形である)であるインパルス応
答g(t)の波形を記録したメモリであり、それぞれカ
ウンタ32及び33から出力されるアドレス、リードパ
ルスにより保持した信号波形のデータを順次出力する。
【0038】この実施の形態において、このようにして
メモリ34及び35からそれぞれ出力されるインパルス
応答g(t)の波形は、この波形の出力を完了する時間
が、インパルス信号EPの最短周期に比して長くなるよ
うに、またこの最短周期の2倍の周期に比して短くなる
ように設定されるようになされている。これによりこの
実施の形態においては、2系統の処理系により交互にイ
ンパルス応答g(t)の波形を生成して、このような最
短周期によりインパルス信号EPの信号レベルが立ち上
がる場合でも、各信号レベルの立ち上がりに対応するタ
イミングで確実にインパルス応答を生成できるようにな
されている。
【0039】ディジタルアナログ変換回路(DA)36
及び37は、それぞれメモリ34及び35の出力データ
をアナログディジタル変換処理し、これにより再生信号
HFより検出されるエッジのタイミングを交互にトリガ
にして、インパルス応答波形を出力する。
【0040】加算回路38は、ディジタルアナログ変換
回路36及び37の出力信号を加算することにより、こ
れら2系統によるインパルス応答波形を合成して2次歪
み信号SHを出力する。
【0041】図5は、この光ディスク装置1におけるシ
ュミレーション結果を示す信号波形図である。このシュ
ミレーション結果は、0.26〔μm〕のピット幅によ
る光ディスク2を再生する場合の特性であり、ピット作
成の基本周期Tに対して、周期5Tのスペース、周期5
Tのピット、周期3Tのスペース、周期3Tのピット、
周期11Tのスペース、周期11Tのピットが繰り返さ
れた場合の信号波形を示すものである。なおここで基本
周期Tは、光ディスク2上においては、長さ0.14
〔μm〕に相当する。
【0042】この図5において、イコライズ信号ES
は、周期3Tのスペース及びピットの部分では、中心の
信号レベルが約0.4に保持されているのに対し、周期
11Tのスペース及びピットの部分では、中心の信号レ
ベルが0.5以上に変化していることが判る。このよう
な中心の信号レベルの変化は、主に光ピックアップ5に
おける光電変換処理で発生する2次の高調波歪みによる
ものである。
【0043】これに対して2次歪み信号SHをイコライ
ズ信号ESより減算して得られる波形等価回路9の出力
信号FSにおいては、周期3Tのスペース及びピットの
部分でも、周期11Tのスペース及びピットの部分で
も、中心の信号レベルにおいては、ほぼ0.4に保持さ
れ、この中心の信号レベルに対して上下対象の波形とな
る。これにより出力信号FSにおいては、2次の高調波
成分が除去されて信号品質が向上していることが判り、
この出力信号FSの処理によりエラーレートを従来に比
して向上できることが判る。
【0044】これらによりこの実施の形態において、メ
モリ34及び35は、それぞれインパルス応答波形信号
の信号波形を記録するメモリを構成し、コントローラ3
1及びカウンタ32及び33は、再生信号を基準にし
て、このメモリの記録を順次読み出してインパルス応答
波形信号を出力するカウンタを構成する。またこの構成
において、コントローラ31、カウンタ32、メモリ3
4は、再生信号を基準にして、インパルス応答波形信号
の信号レベルが立ち上がっている部位の信号波形を出力
する第1の波形生成手段を構成し、コントローラ31、
カウンタ33、メモリ35は、第1の波形生成手段とは
異なるタイミングで、再生信号を基準にして、インパル
ス応答波形信号の信号レベルが立ち上がっている部位の
信号波形を出力する第2の波形生成手段を構成し、加算
回路38は、これら第1及び第2の波形生成手段の出力
信号を合成して、インパルス応答信号を生成する信号合
成手段を構成するようになされている。
【0045】(2)実施の形態の動作 以上の構成において、この光ディスク装置1では(図
2)、光ピックアップ5より光ディスク2にレーザービ
ームを照射して得られる戻り光が光ピックアップ5で受
光され、この受光結果がマトリックスアンプ6で処理さ
れ、これにより光ディスク2に形成されたピットに応じ
て信号レベルが変化する再生信号HF等が生成される。
この再生信号HFは、光学系における高周波数側のMT
Fの劣化を補正するように、イコライザ7により周波数
特性が補正された後、波形等価回路9を介して2値化回
路10に入力され、ここで2値化された後、続くECC
回路11により順次デコードされて光ディスク2に記録
されたデータが再生される。
【0046】この一連の処理において、再生信号HF
は、波形等価回路9において、光学系の非線型特性によ
り発生する各種の歪みのうちの主たる成分であり、かつ
直流レベルを変化させてジッタを増大させる2次高調波
歪み成分が除去され、これにより従来に比して格段的に
高い精度により2値識別されてデコードされる。これに
より光ディスク装置1においては、記録再生系の非線型
特性による歪み成分を再生信号より除去して再生信号の
劣化を回復することができ、これにより記録再生系の非
線型特性によるエラーレートの劣化を有効に回避するこ
とができる。
【0047】すなわち波形等価回路9において(図
1)、イコライザ7より出力されるイコライズ信号ES
は、2値化回路21で2値化されて2値化信号S1が生
成され、続くエッジ検出回路22で、この2値化信号S
1の信号レベルが切り換わるタイミングで信号レベルが
立ち上がるインパルス信号EPが生成され、これにより
再生信号HFよりピットのエッジのタイミングが検出さ
れる。
【0048】またコンボリュージョン回路23において
(図4)、このインパルス信号EPが交互にカウンタ3
2、33に入力され、このインパルス信号EPの立ち上
がりのタイミングを基準にして順次メモリ34、35の
アドレスが生成され、このアドレスによりメモリ34及
び35に記録された信号波形がディジタルアナログ変換
回路36及び37によりアナログ信号に変換される。さ
らにこのディジタルアナログ変換回路36及び37の出
力信号が加算回路38による加算により合成され、これ
により各エッジのタイミングで所定の信号波形により信
号レベルが立ち上がるインパルス応答波形信号が生成さ
れ、増幅回路24によりこのインパルス応答波形信号の
信号レベルが補正された後、減算回路28によりイコラ
イズ信号ESから減算されて2次高調波歪み成分が除去
される。
【0049】(3)実施の形態の効果 以上の構成によれば、再生信号を信号処理して検出され
るエッジのタイミングで所定の信号波形により信号レベ
ルが立ち上がるインパルス応答波形信号を生成して再生
信号と演算することにより、又は2次歪み成分の推定で
ある2次歪み信号を生成して再生信号と演算することに
より、記録再生系の非線型特性によるエラーレートの劣
化を有効に回避することができる。
【0050】またこのとき再生信号と所定の比較基準値
との比較により、信号レベルをパルス状に立ち上げるイ
ンパルス信号を生成し、このインパルス信号を基準にし
てインパルス応答波形信号を生成することにより、簡易
な構成によりインパルス応答波形信号を生成することが
できる。
【0051】またインパルス応答波形信号の信号波形を
メモリに記録して保持し、再生信号を基準にして、この
メモリの記録を順次読み出してインパルス応答波形信号
を生成することにより、簡易かつ確実にインパルス応答
波形信号を生成することができる。
【0052】また2系統の波形生成手段による出力を合
成してこのようなインパルス応答波形信号を生成するこ
とにより、短い時間間隔によりエッジのタイミングが連
続した場合でも、簡易かつ確実にインパルス応答波形信
号を生成して、高い精度により歪み成分を除去すること
ができる。
【0053】またこのインパルス応答波形信号の信号レ
ベルを補正して再生信号と演算処理することにより、必
要に応じてこの信号レベルの補正を可変して、ピット幅
の変化等に対応することができ、これによっても高い精
度で歪み成分を除去することができる。
【0054】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、単にメモリ34及び
35の記録を読み出してディジタルアナログ変換処理す
ることにより、各エッジに対応する2次高調波歪みの信
号波形を生成する場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、このような2次高調波歪みの信号波形におい
ては、光ピックアップの収差に応じても微妙に変化する
ことにより、例えば複数系統の信号波形をメモリ34及
び35に記録して保持し、これら複数系統の信号波形を
選択的に読み出して処理する等により、ピット幅等に応
じて信号波形を選択できるようにして、さらに一段と補
正の精度を向上させることができる。
【0055】また上述の実施の形態においては、メモリ
の記録を順次読み出して2次歪み信号を生成する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、再生信号をア
ナログ信号処理して2次歪み成分を抽出して処理する場
合等、種々の生成方法を広く適用することができる。
【0056】また上述の実施の形態においては、受光結
果を2値化回路10により2値化した後、ECC回路1
1により順次ラッチして処理する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えばPRML(Partial
Response Maximum Liklhood )により記録再生系を構成
して、ビタビ復号回路等の最尤復号回路により受光結果
をデコードする場合等にも広く適用することができる。
なおこのような最尤復号において2次高調波歪みを除去
するようにすれば、さらに一段と高いマージンを確保し
て、光ディスクに記録されたデータを再生することがで
きる。
【0057】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、再生信号
を信号処理して検出されるエッジのタイミングで所定波
形により信号レベルが立ち上がるインパルス応答波形信
号を生成して再生信号と演算することにより、又は2次
歪み成分の推定である2次歪み信号を生成して再生信号
と演算することにより、記録再生系の非線型特性による
エラーレートの劣化を有効に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光ディスク装置に適
用される波形等価回路を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る光ディスク装置を示
すブロック図である。
【図3】図1の波形等価回路の動作の説明に供する信号
波形図である。
【図4】図1の波形等価回路のコンボリュージョン回路
を示すブロック図である。
【図5】図2の光ディスク装置の動作の説明に供する信
号波形図である。
【図6】光ディスク装置における光学系のMTFを示す
特性曲線図である。
【符号の説明】
1……光ディスク装置、2……光ディスク、9……波形
等価回路、10、21……2値化回路、22……エッジ
検出回路、23……コンボリュージョン回路、24……
増幅回路、28……減算回路、31……コントローラ、
32、33……カウンタ、34、35……メモリ、38
……加算回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスクにレーザービームを照射して得
    られる戻り光を受光して前記光ディスクに記録されたデ
    ータを再生する光ディスク装置において、 前記戻り光の受光結果より、前記光ディスクに形成され
    たピット又はマークに応じて信号レベルが変化する再生
    信号を生成する再生信号生成手段と、 前記再生信号を信号処理して検出される前記ピット又は
    マークのエッジのタイミングで所定の信号波形により信
    号レベルが立ち上がるインパルス応答波形信号を発生さ
    せるインパルス応答発生手段と、 前記インパルス応答波形信号と前記再生信号とを演算し
    て、前記再生信号に含まれる歪み成分を除去する演算手
    段と、 前記演算手段の演算結果による前記再生信号を信号処理
    して、前記光ディスクに記録されたデータを再生する再
    生信号処理手段とを備えることを特徴とする光ディスク
    装置。
  2. 【請求項2】前記インパルス応答発生手段は、 前記再生信号と所定の比較基準値との比較により、信号
    レベルをパルス状に立ち上げるインパルス信号の生成手
    段と、 前記インパルス信号を基準にして前記インパルス応答波
    形信号を生成する信号生成手段とを有することを特徴と
    する請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】前記インパルス応答発生手段は、 前記インパルス応答波形信号の信号波形を記録するメモ
    リと、 前記再生信号を基準にして、前記メモリの記録を順次読
    み出して前記インパルス応答波形信号を出力するカウン
    タとを有することを特徴とする請求項1に記載の光ディ
    スク装置。
  4. 【請求項4】前記インパルス応答発生手段は、 前記再生信号を基準にして、前記インパルス応答波形信
    号の信号レベルが立ち上がっている部位の信号波形を出
    力する第1の波形生成手段と、 前記第1の波形生成手段とは異なるタイミングで、前記
    再生信号を基準にして、前記インパルス応答波形信号の
    信号レベルが立ち上がっている部位の信号波形を出力す
    る第2の波形生成手段と、 前記第1及び第2の波形生成手段の出力信号を合成し
    て、前記インパルス応答信号を生成する信号合成手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク
    装置。
  5. 【請求項5】前記演算手段は、 前記インパルス応答波形信号の信号レベルを補正する信
    号レベル補正手段を有し、 前記信号レベル補正手段により信号レベルが補正されて
    なる前記インパルス応答波形信号と、前記再生信号と演
    算処理することを特徴とする請求項1に記載の光ディス
    ク装置。
  6. 【請求項6】前記インパルス応答波形信号が、 前記レーザービームの照射に係る対物レンズの開口数、
    前記レーザービームの波長、前記ピット又はマークの幅
    に応じて設定されたことを特徴とする請求項1に記載の
    光ディスク装置。
  7. 【請求項7】光ディスクにレーザービームを照射して得
    られる戻り光を受光して前記光ディスクに記録されたデ
    ータを再生する光ディスク装置において、 前記戻り光の受光結果より、前記光ディスクに形成され
    たピット又はマークに応じて信号レベルが変化する再生
    信号を生成する再生信号生成手段と、 前記再生信号を信号処理して、前記再生信号に含まれる
    2次歪み成分の推定である2次歪み信号を生成する2次
    歪み信号生成手段と、 前記2次歪み信号と前記再生信号とを演算して、前記再
    生信号に含まれる歪み成分を除去する演算手段と、 前記演算手段の演算結果による前記再生信号を信号処理
    して、前記光ディスクに記録されたデータを再生する再
    生信号処理手段とを備えることを特徴とする光ディスク
    装置。
  8. 【請求項8】光ディスクにレーザービームを照射して得
    られる戻り光を受光して前記光ディスクに記録されたデ
    ータを再生する光ディスクの再生方法において、 前記光ディスクに形成されたピット又はマークに応じて
    信号レベルが変化する再生信号を信号処理して検出され
    る前記ピット又はマークのエッジのタイミングで所定の
    信号波形により信号レベルが立ち上がるインパルス応答
    波形信号を発生させ、 前記インパルス応答波形信号と前記再生信号とを演算し
    て、前記再生信号に含まれる歪み成分を除去し、 該再生信号を信号処理して前記光ディスクに記録された
    データを再生することを特徴とする光ディスクの再生方
    法。
  9. 【請求項9】光ディスクにレーザービームを照射して得
    られる戻り光を受光して前記光ディスクに記録されたデ
    ータを再生する光ディスクの再生方法において、 前記戻り光の受光結果より、前記光ディスクに形成され
    たピット又はマークに応じて信号レベルが変化する再生
    信号を信号処理して、前記再生信号に含まれる2次歪み
    成分の推定である2次歪み信号を生成し、 前記2次歪み信号と前記再生信号とを演算して、前記再
    生信号に含まれる歪み成分を除去した後、信号処理して
    前記光ディスクに記録されたデータを再生することを特
    徴とする光ディスクの再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011126299A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Honda Motor Co Ltd 能動型騒音制御装置

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