JP4383270B2 - 再生信号評価装置、再生信号評価方法および再生信号評価用コンピュータプログラム - Google Patents

再生信号評価装置、再生信号評価方法および再生信号評価用コンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、光ディスクなどの記録媒体に記録されていて複数種類のパルス幅を有するディジタル信号をアナログ再生して、同再生したアナログ信号を評価する再生信号評価装置、再生信号評価方法および再生信号評価用コンピュータプログラムに関する。
従来から、複数種類のパルス幅を有するディジタル信号を記録した記録媒体、または記録媒体に記録されている複数種類のパルス幅を有するディジタル信号をアナログ再生するためのピックアップなどの再生装置を検査するために、光ディスクなどの記録媒体に記録されているディジタル信号をアナログ再生して、同再生したアナログ信号を評価することはよく知られている。
この種の再生アナログ信号の評価項目には、変調振幅、アシンメトリなどがある。変調振幅は、例えば、パルス幅が最長である信号の振幅と、パルス幅が最短である信号の振幅との比で評価される。アシンメトリは、例えば、パルス幅が最長である信号の中心レベルと、パルス幅が最短である信号の中心レベルとのずれで評価される。このような再生アナログ信号の評価においては、再生アナログ信号をパルス幅ごとに分類する必要がある。現在のDVDシステムにおいては、再生アナログ信号を波形等化回路(すなわちイコライザ)で高域成分を強調させた後、適当なレベルでスライスすることによって信号を2値化し、2値化した信号のパルス幅に従って再生アナログ信号をパルス幅ごとに分類するようにしている。
しかしながら、近年、光ディスクの記録密度の向上が進められてきている。この記録密度の向上により、パルス幅の短い信号の振幅が小さくなるとともに、隣接記録されているディジタル信号間の干渉すなわち符号間干渉が強まるという問題があり、再生アナログ信号を適当なレベルでスライスして2値化する方法では、再生アナログ信号をパルス幅ごとに分類することが困難になりつつある。そして、この問題は、パルス幅が短い信号ほど深刻となる。
この問題を解決するために、例えば下記特許文献1には、PRML(Partial Response and Maximum Likelihood)方式により再生アナログ信号を2値化信号に復号し、この復号した2値化信号のパルス幅により再生アナログ信号をパルス幅ごとに分類することが示されている。また、下記特許文献1には、RLL(Run Length Limited)(1,7)変調方式で信号を記録媒体に記録した場合、最短のパルス幅は2Tであるが、再生アナログ信号の評価において、このパルス幅2Tの2値化信号に代えてパルス幅3Tの2値化信号を利用することも示されている。すなわち、パルス幅2Tに対応する信号の振幅は極めて小さく、前記PRML方式により再生アナログ信号を2値化信号に復号しても、復号後のパルス幅2Tの2値化信号には再生前のパルス幅3Tの2値化信号が含まれている可能性が高い。したがって、再生アナログ信号を分類して得たパルス幅2Tに対応する信号を用いて再生アナログ信号を評価しても、高精度の評価結果を得ることができないために、パルス幅2Tの次に短いパルス幅3Tに対応する信号を再生アナログ信号の評価に利用するようにしている。
特開2001−291325号公報
しかし、光ディスクの高記録密度化が進めば進むほど、パルス幅が短い信号の振幅はより小さくなるので、記録媒体またはピックアップなどの再生装置の検査にとっては、再生アナログ信号の中で最短パルス幅に対応する信号の振幅に関する評価を行うことが重要である。したがって、パルス幅が最短である信号と次にパルス幅が短い信号(例えば、RLL(1,7)変調記録方式を採用した場合には、パルス幅2Tおよび3Tに対応する信号)を高精度で分類する必要が生じる。
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、記録媒体におけるディジタル信号の記録密度が向上しても、パルス幅が最短である信号と次にパルス幅が短い信号を高精度で分類することにより、再生アナログ信号を高精度で評価できるようにした再生信号評価装置、再生信号評価方法および再生信号評価用コンピュータプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、記録媒体に記録されていて複数種類のパルス幅を含むディジタル信号をアナログ再生して、同再生したアナログ信号を評価する再生信号評価装置において、前記再生したアナログ信号をその瞬時値を表すディジタル信号に変換するA/D変換器と、A/D変換器によって変換された瞬時値を表すディジタル信号を取り込み、瞬時値を表すディジタルデータとして記憶する取り込み記憶手段と、取り込み記憶手段によって取り込み記憶された瞬時値を表すディジタルデータをPR等化処理するPR(Partial Response)等化手段と、PR等化手段によってPR等化処理されたディジタルデータ、ローレベルとハイレベルとからなる2値化されたディジタルデータに復号する復号手段と、復号手段によって復号されて2値化されたディジタルデータに、取り込み記憶手段に取り込み記憶された瞬時値を表すディジタルデータを対応付けることにより、前記瞬時値を表すディジタルデータをそれぞれ複数種類のパルス幅に対応した複数のグループのいずれかに分類する信号分類手段と、信号分類手段によって複数のグループのうちの一部のグループに分類された瞬時値を表すディジタルデータを用いて、前記一部のグループに関する評価用パラメータ値をグループごとに計算し、前記計算した評価用パラメータ値に基づいて、再生したアナログ信号を評価する再生信号評価手段とを備えたことにある。
この場合、PR等化手段は、例えば、瞬時値を表すディジタルデータをFIR(Finite Impulse Response)フィルタ処理するFIRフィルタ手段である。また、復号手段は、例えば、PR等化手段によってPR等化処理されたディジタルデータをビタビ復号するビタビ復号手段である。また、評価用パラメータ値は、例えば、複数のグループのうちの一部のグループに分類された瞬時値を表すディジタルデータによって表された前記再生されたアナログ信号のピーク値、ボトム値、およびピーク値とボトム値との差のうちの少なくとも一つである。
これによれば、取り込み記憶された瞬時値を表すディジタルデータが、PR等化手段によりPR等化処理された後、復号手段によりローレベルとハイレベルとからなる2値化されたディジタルデータに復号され、この復号されて2値化されたディジタルデータを用いて取り込み記憶された瞬時値を表すディジタルデータ信号分類手段により複数種類のパルス幅に対応した複数のグループのいずれかに分類されるので、取り込み記憶された瞬時値を表すディジタルデータはパルス幅ごとに良好に分類、すなわちパルス幅が最短である信号と次にパルス幅が短い信号も高精度で分類される。そして、再生信号評価手段が高精度で複数のグループのうちの一部のグループに分類された瞬時値を表すディジタルデータを用いて、一部のグループに関する評価用パラメータ値をグループごとに計算し、前記計算した評価用パラメータ値に基づいて再生したアナログ信号を評価するので、記録媒体に記録された最短のパルス幅のディジタル信号をアナログ再生したアナログ信号も精度よく評価されるようになり、記録媒体のディジタル信号の記録密度が向上しても、再生アナログ信号の評価が高精度で行われるようになる。
また、本発明の他の特徴は、前記再生信号評価装置において、A/D変換手段を再生したアナログ信号を所定の固定レートでサンプリングしてディジタル信号に変換するように構成し、取り込み記憶手段を、A/D変換手段によって変換された瞬時値を表すディジタル信号を瞬時値を表すディジタルデータとして記憶する第1記憶装置と、第1記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータから記録媒体に記録されていたディジタル信号のクロックタイミングに同期したタイミングの瞬時値を表すディジタルデータを生成する同期化手段と、同期化手段によって生成された瞬時値を表すディジタルデータを記憶する第2記憶装置とで構成し、PR等化手段を第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータをPR等化処理するように構成し、かつ信号分類手段を第1記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータそれぞれ複数種類のパルス幅に対応した複数のグループのいずれかに分類するように構成したことにある。この場合、PR等化手段を、第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータをFIRフィルタ処理するFIRフィルタ手段で構成するとよい。
これによれば、再生されたアナログ信号をA/D変換した瞬時値を表すディジタル信号が、記録媒体に記録されていたディジタル信号のクロックタイミングとは無関係に第1記憶装置に瞬時値を表すディジタルデータとして書き込むことができるため、PLL(Phase Locked Loop)回路を用いてA/D変換したディジタル信号をクロックタイミングに同期させて記憶する場合に比べて、PLL回路がフェーズロックするまでの時間を節約できる。また、同期化手段により、A/D変換した瞬時値を表すディジタル信号が記録媒体に記録されていたディジタル信号のクロックタイミングに同期して第2記憶装置に瞬時値を表すディジタルデータとして記憶され、この第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータがPR等化処理されるので、多くの瞬時値を表すディジタルデータを用いることなく高精度かつ高速で2値化信号への復号が行われるようになる。
また、本発明の他の特徴は、前記再生信号評価装置において、FIRフィルタ手段で用いられるタップ係数を第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータに基づいて最適化するタップ係数最適化手段を備えたことにある。この場合、タップ係数最適化手段を、例えば、第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータをPR等化処理し、前記PR等化処理されたディジタルデータローレベルとハイレベルとからなる2値化されたディジタルデータに復号し、前記復号され2値化されたディジタルデータをPR等化処理したディジタルデータと、前記第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータをPR等化処理したディジタルデータとを用いて、両ディジタルデータの差の2乗和が最小となるようにタップ係数を最適化するように構成するとよい。
これによれば、FIRフィルタ手段のタップ係数が最適な値に設定され、すなわち再生されたアナログ信号をA/D変換したディジタル信号が良好にPR等化処理され、復号手段による2値化されたディジタルデータへの復号も高精度で行われる。そのため、信号分類手段による瞬時値を表すディジタルデータの分類も高精度で行われるので、再生したアナログ信号も高精度で評価される。
また、本発明の他の特徴は、前記再生信号評価装置において、さらに、復号手段によるPR等化処理されたディジタルデータの2値化されたディジタルデータへの復号前に、PR等化手段によってPR等化処理されたディジタルデータのレベルごとの分布を計算し、同計算した分布が理想的になるようにPR等化手段によってPR等化処理されたディジタルデータを補正する分布補正手段を備えたことにある。この場合、分布補正手段は、例えば、PR等化手段によってPR等化処理されたディジタルデータを、所定数ずつの複数のブロックに分けたブロックごとに補正するとよい。
これによれば、復号手段によるPR等化処理されたディジタルデータの2値化されたディジタルデータへの復号がより高精度で行われるので、信号分類手段による瞬時値を表すディジタルデータの分類も高精度で行われて、再生したアナログ信号がさらに高精度で評価されるようになる。
また、本発明の他の特徴は、前記再生信号評価装置において、再生信号評価手段は、評価用パラメータ値の分布を計算して、同計算した評価用パラメータ値の分布において所定の分布より外れている評価用パラメータ値を前記再生したアナログ信号の評価から除外するパラメータ値除外手段を有することにある。所定の分布とは、例えば正規分布である。
これによれば、パルス幅に対応したグループに分類された瞬時値を表すディジタルデータを用いて計算した評価用パラメータ値が、適正でないパルス幅に関する瞬時値を表すディジタルデータから求めた不適正な評価用パラメータ値を含んでいても、この不適正な評価用パラメータ値は除外される。その結果、不適正な評価用パラメータ値を含む可能性の少ない評価用パラメータ値に基づいて、再生したアナログ信号が評価されるので、同評価がより高精度で行われるようになる。
さらに、本発明の実施にあたっては、装置の発明に限定されることなく、方法の発明およびコンピュータプログラムの発明としても実施し得る。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明すると、図1は同実施形態に係る再生信号評価装置の概略図である。
この再生信号評価装置は、光ディスクDKまたは光ピックアップを検査対象とするもので、光ディスクDKが載置固定されるターンテーブル11を備えている。ターンテーブル11は、図示しないスピンドルモータによって回転制御されて、光ディスクDK上に形成される光スポットが光ディスクDKに対して線速度一定または角速度一定で回転するようになっている。この光ディスクDKには検査対象となり得る光ピックアップ12が対向配置されている。また、光ディスクDK上に形成される光スポットは、スピンドルモータまたは光ピックアップ12を光ディスクDKの径方向へ移動させることにより光ディスクDKに対して径方向へ移動し、これにより、光スポットは光ディスクDK上を螺旋状に移動する。
光ピックアップ12は、HD DVDディスク、ブルーレイディスク(Blu-ray
Disk),DVD,CDなどの光ディスクDKに記録されたデータを再生するものであり、レーザ光源、コリメーティングレンズ、ビームスプリッタ、1/4波長板、対物レンズ、集光レンズ、シリンドリカルレンズ、4分割フォトディテクタ、フォーカスアクチュエータ、トラッキングアクチュエータなどを備えている。そして、この光ピックアップ12は、レーザ光源からのレーザ光を光ディスクDKに照射して光ディスクDK上に光スポットを形成し、同光ディスクDKからの光スポットによる反射光を4分割フォトディテクタで受光する。なお、光ディスクDK上に形成される光スポットは、4分割フォトディテクタから出力される受光信号に基づいて、フォーカスサーボ制御回路、トラッキングサーボ制御回路、フォーカスアクチュエータおよびトラッキングアクチュエータによりフォーカスサーボ制御されるとともにトラッキングサーボ制御されるが、これらのサーボ制御は本発明に直接関係しないので、詳しい説明は省略する。
光ピックアップ12の4分割フォトディテクタからの受光信号は、増幅回路13によって増幅されて、再生信号生成回路14を介してアナログ/ディジタル変換器(以下、A/D変換器という)15に導かれる。再生信号生成回路14は、4分割フォトディテクタからの4個の受光信号を全て合算した再生信号(いわゆる、サム信号)を生成して出力する。この再生信号生成回路14の出力信号が本発明の再生したアナログ信号に対応するもので、この再生アナログ信号は光ディスクDKに記録されているディジタル信号を表すものである。このディジタル信号には、例えばRLL(1,7)変調された信号の場合、2T〜8Tのパルス幅をそれぞれ有する7種類の2値化信号が含まれている。
A/D変換器15は、クロック信号発生回路16からのクロック信号の入力毎に再生信号生成回路14からの再生アナログ信号をサンプリングホールドして、同サンプリングホールドした再生アナログ信号をA/D変換し、再生アナログ信号の瞬時値を表すディジタル信号を前記クロック信号の周期ごとに出力する。なお、本実施形態では光ディスクとしてブルーレイディスク(Blu-ray Disk)を採用しており、ブルーレイディスクの基準クロック周波数(すなわち、サンプリング周波数)は66MHzであるので、クロック信号発生回路16からのクロック信号の周波数はブルーレイディスクの基準クロック周波数の2倍以上(すなわち、132MHz以上)であればよいが、本実施形態では約200MHzである。また、このクロック信号は、光ディスクDKに記録されている信号の基準クロックとは無関係である。
A/D変換器15には、再生アナログ信号をA/D変換したディジタル信号を記憶するための外部記憶回路17が接続されている。この外部記憶回路17は、本発明の第1記憶装置を構成するもので、コンピュータ20によりデータの書き込みおよび読み出しが制御されるようになっている。本実施形態では、この外部記憶回路17としてRAMを用いているが、データの書き込みおよび読み出しが可能であれば、他の記録媒体を用いてもよい。コンピュータ20は、本発明の第2の記憶装置を構成する内部RAM20aを含む、CPU、ROM、タイマ、外部記憶装置(例えば、ハードディスク)などを主要構成部品としており、内部RAM20aまたは外部記憶装置に記憶された図2の再生信号評価プログラム(図3の取り込み処理ルーチンを含む)の実行により再生アナログ信号を入力して評価する。このコンピュータ20には、この再生信号評価装置の作動を指示するための入力装置(例えば、キーボード)21および評価結果を表示する表示装置22が接続されている。
次に、上記のように構成した実施形態の動作について説明する。まず、検査者は検査対象となる光ディスクDKをターンテーブル11に載置固定して、入力装置21を操作することによりこの再生信号評価装置の作動を指示する。なお、検査対象が光ピックアップ12であれば、検査対象となる光ピックアップ12を再生信号評価装置に組み付け、前記のようにしてこの再生信号評価装置の作動を指示する。これにより、光ピックアップ12からのレーザ光により光ディスクDK上に光スポットが形成され、同光スポットからの反射光による受光信号が光ピックアップ12から増幅回路13を介して再生信号生成回路14に出力される。
再生信号生成回路14は、この受光信号から再生アナログ信号を生成して、A/D変換器15に供給する。図4(A)は光ディスクDKに記録されているRLL(1,7)変調された信号の一部を示し、図4(B)は再生信号生成回路14から出力される再生アナログ信号の一部を示している。A/D変換器15は、クロック信号発生回路16からのクロック信号の周期(約、200MHzに相当する周期)で、再生アナログ信号の瞬時値をA/D変換して繰り返し出力する。このとき、光スポットは、ターンテーブルの回転およびターンテーブル(または光ピックアップ12)の光ディスクDKの径方向への移動により、光ディスクDKに対して相対的に線速度一定または角速度一定で螺旋状に光ディスクDK上を移動する。
一方、コンピュータ20は、図2のステップS10にて再生信号評価プログラムの実行を開始し、ステップS12にて外部記憶回路17に対して再生信号値の取り込みを指示する。この再生信号値の取り込み指示においては、予め決められた所定量の信号(本実施形態では、光ディスクDKの一回転分に相当する信号)の取り込みが指示され、外部記憶回路17は、A/D変換器15で再生アナログ信号をA/D変換したディジタルデータを所定量だけ記憶する。なお、この外部記憶回路17に記憶されるディジタルデータは、光ディスクDKに記録されているRLL(1,7)変調された信号の基準クロックとは同期していない。次に、コンピュータ20は、ステップS14にて、外部記憶回路17に記憶した一連のディジタルデータから、光ディスクDKに記録されているRLL(1,7)変調された信号の基準クロック(パルス幅1Tに相当するクロック)に同期して、基準クロックごとのディジタルデータを抽出してコンピュータ20内の内部RAM20aに一時記憶する。
このステップS14の処理は、後述するPR等化係数により異なるが、本実施形態ではPR等化係数「1,2,2,1」の場合を例にして詳しく説明する。コンピュータ20は、ステップS14にて図3の取り込み処理ルーチンを実行する。この取り込み処理ルーチンの実行はステップS60にて開始され、コンピュータ20は、ステップS62にて外部記憶回路17内に記憶されている一連のディジタルデータを読み込んで、一部のディジタルデータによって表された長い周期を有する信号(本実施形態では、パルス幅4T以上に相当する信号)を見つけ、それらのピーク電圧値とボトム電圧値の中央値の平均値を計算して、同平均値を中心電圧値とする。より具体的には、外部記憶回路17内に記憶されている一連のディジタルデータの中から前記長い周期の信号に関するディジタルデータを抽出して度数分布を計算し、計算した度数分布の標準偏差1σ(68パーセント)に相当するレベルを正負のスライスレベル(図5(A)の±Slice参照)に決定して、同決定した正負のスライスレベルの中央値を中心電圧値とする。
次に、コンピュータ20は、ステップS64にて、前記長い周期の信号が中心電圧値とクロスする箇所(タイミング)を見つける。より具体的には、負のスライスレベル、中心電圧値および正のスライスレベルをこの順にまたは逆の順に通過する信号を見つけて、この見つけた信号と中心電圧値とがクロスする箇所(タイミング)を見つける。このステップS64の処理後、コンピュータ20は、ステップS66にて、前記見つけたタイミングに挟まれた区間(図5(A)の矢印区間)を、光ディスクDKに記録されているRLL(1,7)変調された信号の基準クロックの周期1T(本実施形態では、66MHzに対する15.15nsec)の整数倍になるように等分する。なお、この等分において、余った区間がでる場合には、前記周期1Tを微調整して図5(A)の矢印区間を等分する。
次に、コンピュータ20は、ステップS68にて前記等分した分割タイミングの電圧値を周期1Tごとの再生信号値として内部RAM20aに順次書き込む。この場合、図5(B)に拡大して示すように、外部記憶回路17には、光ディスクDKに記録されていた信号の基準クロックに無関係なタイミング(黒三角位置)の再生アナログ信号の瞬時値を表すディジタルデータが記憶されていて、前記分割タイミング(黒丸位置)に関する電圧値を表すディジタルデータは記憶されていない。したがって、外部記憶回路17に記憶されているディジタルデータを順次読み出して、補間演算により各分割タイミングの電圧値を表すディジタルデータを計算して内部RAM20aに記憶する。この場合、光ディスクDKへのディジタル信号の記録時にRLL(1,7)変調方式が採用されていれば、周期1Tごとに内部RAM20aに書き込んだディジタルデータ列には、パルス幅2T〜8Tの2値化信号に対応したディジタルデータが含まれている。この周期1Tごとに内部RAM20aに書き込んだディジタルデータ列を、リサンプリングしたディジタルデータ列という。したがって、リサンプリングしたディジタルデータ列には、例えば、パルス幅が2Tである信号に関しては隣合う3個のディジタルデータが含まれ、パルス幅が8Tである信号に関しては隣合う9個のディジタルデータが含まれていることになる。
また、コンピュータ20は、このステップS68にて、内部RAM20aに前記書き込んだリサンプリングしたディジタルデータと外部記憶回路17に記憶されているディジタルデータとの対応付けに関する情報も記憶しておく。具体的には、リサンプリングしたディジタルデータを「1」から順に番号を付して記憶しておくとともに、外部記憶回路17に記憶されているディジタルデータにも「1」から順に番号を付して記憶しておき、外部記憶回路17に記憶されていて分割タイミング線の直前のディジタルデータの番号を、リサンプリングしたディジタルデータの番号に対応させて内部RAM20aに書き込む。そして、ステップS70にてこの取り込み処理ルーチンの実行を終了して、図2のステップS16〜S28の循環処理を繰り返し実行する。
このステップS16〜S28の循環処理においては、内部RAM20aに記憶されているリサンプリングしたディジタルデータを、複数(例えば、1932個)ずつからなるブロックごとに処理して、PR(Partial Response)特性に補正するPR等化処理に用いるFIR(Finite Impulse Response)フィルタ処理の最適なタップ係数(フィルタ係数)を計算する。
ステップS16においては、前記ステップS14の処理によりリサンプリングした一つのブロックに属するディジタルデータ列にFIRフィルタ処理(すなわちPR等化処理)を施すことにより、同ディジタルデータ列によって表された同期再生信号をPR特性に補正する。FIRフィルタ処理は、図6の機能ブロック図に示すように、時間経過に従って順次入力したディジタルデータを複数の遅延部31によって1ビットずつ遅延し、入力信号および各遅延出力信号に複数の乗算部32にてタップ係数k1,k2,k3,k4, k5をそれぞれ乗算し、各乗算結果を加算部33にて合算する、すなわち入力信号を畳み込み演算するものである。なお、本実施形態では5タップのFIRフィルタ処理を行うようにしたが、タップ数は任意に変更可能である。また、本実施形態においては、これらのタップ係数k1,k2,k3,k4, k5は、例えば「0,0,1,0,0」に初期設定されるようにしたが、これらの初期設定値も任意に変更可能である。そして、このPR等化処理されたディジタルデータ列は、内部RAM20aに前記同期再生信号を表すディジタルデータ列とは別に一時記憶される。
前記ステップS16の処理後、ステップS18にて、前記PR等化処理したディジタルデータ列中の各ディジタルデータをレベル順に並び換えて分布の度数を計算する。図7の実線は、度数分布の一例を示している。図7中の電圧レベル0〜6は、RLL(Run Length Limited)(1,7)変調方式で変調した記録信号を、等化係数「1,2,2,1」を用いてPR等化処理した場合に取り得る理想的な7つの等間隔の電圧レベルを示している。しかし、前記計算した度数分布は、電圧レベル0〜6の位置に度数分布のピークがそれぞれ現われる理想的な度数分布とは異なっている。なお、この場合、電圧レベル2,4においてディジタルデータの分布の度数が小さい理由は、RLL(1,7)変調方式で変調した記録信号を、等化係数「1,2,2,1」を用いてPR等化処理した場合には、PR等化処理後の電圧レベルが「2」または「4」になる確率が少ないためである。なお、本実施形態では、RLL(1,7)変調方式で変調した記録信号を等化係数「1,2,2,1」を用いてPR等化処理するようにしたが、他のRLL変調および等化係数を利用することも可能である。
次に、ステップS20にて、前記計算したディジタルデータの度数分布が理想になるように、すなわち図7の破線で示すような度数分布となるように、前記PR等化処理したディジタルデータ列中の各ディジタルデータ(すなわちリサンプリングした各ディジタルデータ)に対する補正係数をそれぞれ計算する。そして、ステップS22にて前記PR等化処理したディジタルデータ列中の各ディジタルデータに前記計算した補正係数を乗算することによって各ディジタルデータを補正して、前記PR等化処理後の各ディジタルデータをこの補正した各ディジタルデータに更新する。なお、この更新されたPR等化処理したディジタルデータの度数分布は図7の破線のようになる。
次に、ステップS24にて、前記ステップ22の処理により補正したディジタルデータ列をこの種の技術分野ではよく知られているビタビ復号アルゴリズムによって2値化する。ビタビ復号アルゴリズムとは、データ間に相関をもたせて記録したデータ系列を再生する際に最も確からしい系列を検出する方法を採用したアルゴリズムである。より具体的には、ブランチメトリック演算およびパスメトリック演算を用いて、ある信号状態からある信号状態への遷移が最も確からしいものを選択することで復号処理を行うアルゴリズムである。このビタビ復号により、ディジタルデータ列は2値化され、パルス幅2T〜8Tの2値化信号が得られる。この2値化されたディジタルデータ列も内部RAM20aに一時的に記憶される。
次に、ステップS26にて、前記ビタビ復号により2値化したディジタルデータ列と、前記ステップ22の処理により補正したディジタルデータ列とを用いて、PR等化処理に用いたFIRフィルタのタップ係数k1、k2、k3、k4、k5を最適値に更新する。具体的には、まず、前記2値化したディジタルデータ列を等化係数「1,2,2,1」を用いてPR等化処理して、前記2値化したディジタルデータ列を更新する。図8(A)はこの2値化したディジタルデータ列(2値化した復号信号)の一例を示しており、図8(B)はこの2値化したディジタルデータ列を等化係数「1,2,2,1」を用いてPR等化処理した電圧レベルを表すディジタルデータ列を白丸で示している。
次に、この2値化したディジタルデータ列を等化係数「1,2,2,1」を用いてPR等化処理したディジタルデータ列と、前記ステップS16〜S22の処理によってリサンプリングしたディジタルデータをPR等化処理および度数分布補正して内部RAM20aに記憶されているディジタルデータ列とを用いて、LMS(Least Mean Square)アルゴリズム(すなわち最小2乗法を用いた計算処理)により、最適なタップ係数k1、k2、k3、k4、k5を計算する。このことを図8(C)を用いて説明すると、図8(C)は2値化したディジタルデータ列をPR等化処理したディジタルデータ列を白丸で示しているとともに、PR等化処理および度数分布補正後のリサンプリングしたディジタルデータ列を黒丸で示している。そして、前記LMSアルゴリズムでは、前記両ディジタルデータ列の各対応するデータ値の差の2乗和が最小になるように、タップ係数k1、k2、k3、k4、k5が計算される。そして、前記初期に設定されていた「0,0,1,0,0」からなるタップ係数k1、k2、k3、k4、k5を前記計算したタップ係数k1、k2、k3、k4、k5に更新する。
次に、ステップS28にて、全てのブロックに関する処理が終了したか否か、すなわち前記内部RAM20aに書き込まれたリサンプリングされた全てのディジタルデータに対するステップS16〜S26の処理が終了したかを判定する。全てのブロックに関する処理が終了していなければ、ステップS28にて「No」と判定して、次のブロックに属するリサンプリングしたディジタルデータ列に対して前述したステップS16〜S26の処理を行う。この場合、ステップS16のFIRフィルタ処理にて利用されるタップ係数k1、k2、k3、k4、k5は前回のステップS16〜S26によって更新されたタップ係数k1、k2、k3、k4、k5である。このようにして、タップ係数k1、k2、k3、k4、k5は、最適値に向かって順次変更されていく。そして、全てのブロックに対するステップS16〜S26の処理が終了すると、ステップS28にて「Yes」と判定して、ステップS30以降の処理に進む。
ステップS30〜S40の循環処理は、前述したステップS26の処理を除くステップS16〜S24,S28の処理と同様である。特に、ステップS30のFIRフィルタ処理においては、前記ステップS16〜S28からなる循環処理によって最適化された同一のタップ係数k1、k2、k3、k4、k5が常に用いられて、前記ステップS14の処理によりリサンプリングされて内部RAM20aに記憶されているディジタルデータ列は良好にPR等化処理される。そして、ステップS32〜S36の処理によって前記PR等化処理されたディジタルデータ列は度数分布に基づいて補正処理されるとともに、ステップS38の処理によってこの補正処理されたディジタルデータ列がビタビ復号されて、2値化信号が生成される。したがって、記録密度の高いディジタルデータ列であっても、高精度の2値化信号を得ることができる。
そして、リサンプリングされて内部RAM20aに記憶されている全てのディジタルデータに対するステップS30〜S40の循環処理が終了すると、ステップS40にて「Yes」と判定してステップS42に進む。ステップS42においては、前記ステップS38のビタビ復号処理によって2値化されたディジタルデータ列を用いて、外部記憶回路17に記憶されているディジタルデータをパルス幅2T〜8Tに対応した7つのグループのいずれかに分類する。
具体的には、ステップS14の処理によりリサンプリングされて内部RAM20aに記憶されているディジタルデータと、ステップS38の処理によって2値化されたディジタルデータは対応している。したがって、この2値化されたディジタルデータの変化(ローレベルとハイレベルとの各連続時間)により、リサンプリングされて内部RAM20aに記憶されているディジタルデータ列中の各データがパルス幅2T〜8Tのいずれに属するかを検出する。一方、ステップS14の処理により、リサンプリングされて内部RAM20aに記憶されている各ディジタルデータは、外部記憶回路17に記憶されている各ディジタルデータに対応付けられている(図5(B)参照)。そして、この対応付けを用いることにより、外部記憶回路17に記憶されている各ディジタルデータをパルス幅2T〜8Tに対応した7つのグループのいずれかに分類する。
次に、ステップS44にて、前記分類されて外部記憶回路17に記憶されているディジタルデータに基づいて、再生アナログ信号の評価に関係したパラメータ値、すなわち評価対象となるパルス幅に関係した再生アナログ信号部分のピーク電圧値およびボトム電圧値の度数分布を計算する。本実施形態では、評価対象であるパルス幅は2T,3T,8Tであるので、前記分類されて外部記憶回路17に記憶されているディジタルデータの中からパルス幅2T,3T,8Tにそれぞれ属する3グループのディジタルデータをそれぞれ抽出する。そして、各グループごとに、各グループに属する複数組のディジタルデータ群によって表される複数の再生アナログ信号波形のピーク電圧値およびボトム電圧値をそれぞれ計算して、同計算した複数のピーク電圧値およびボトム電圧値の度数分布をそれぞれ計算する。なお、各再生アナログ信号波形のピーク電圧値およびボトム電圧値の計算においては、各再生アナログ信号波形に関係したディジタルデータにより表された複数の電圧値を補間演算することによりピーク電圧値およびボトム電圧値を計算する。
前記ステップS44の処理後、ステップS46にて、前記計算された度数分布において正規分布から外れたピーク電圧値およびボトム電圧値を除外する。このことを図面を用いて説明すると、図9の実線は一つのパラメータ(一つの評価対象パルス幅に関係した再生アナログ信号波形のピーク電圧値またはボトム電圧値)の度数分布の一例を示している。このステップS46の処理では、標準偏差σを計算し、度数分布の最大度数の値(図9の中心に対応)から±2σの位置(図9の最小および最大に対応。正規分布であれば、全データ数の95%が内側に含まれる位置)を計算する。そして、度数分布の最大度数の値から+2σ間にあるヒストグラムの曲線および度数分布の最大度数の値から−2σ間にあるヒストグラムの曲線より、それぞれ3次の最小2乗法を用いて図9の点線に相当する正規分布曲線を計算する。さらに、±2σの位置から外側にある領域ではこの正規分布曲線の上側にある部分(図9の斜線部分に対応)は計算の対象から除外される。
なお、度数分布が図10(A)に示すように左右対称でない場合には、図10(B)に示すように度数分布の最大度数の値から左側部分の度数分布を最大度数の値を挟んで対称位置に移動させて標準偏差σ1を計算し、同様に図10(C)に示すように度数分布の最大度数の値から右側部分の度数分布を最大度数の値を挟んで対称位置に移動させて標準偏差σ2を計算し、度数分布の最大度数の値から−2σ1の位置(図10(B)の最小に対応)と度数分布の最大度数の値から+2σ2の位置(図10(C)の最大に対応)を計算する。そして、−2σ1,+2σ2の位置から外側にある領域に関する部分の前記と同様な除外処理を行う。
次に、ステップS48にて、前記ステップS46の処理によって残されたピーク電圧値およびボトム電圧値の度数分布を用いて再生アナログ信号を評価する。本実施形態では、次の5項目によって再生アナログ信号が評価される。第1項目は、パルス幅8Tに対応した再生アナログ信号の振幅を評価するために、パルス幅8Tに対応した再生アナログ信号のピーク値からボトム値を減算した減算値(すなわち振幅値の2倍)を、前記ピーク値で除算した値を評価値とする。第2の項目は、変調振幅を評価するために、パルス幅2Tに対応した再生アナログ信号のピーク値からボトム値を減算した減算値(すなわち振幅値の2倍)を、パルス幅8Tに対応した再生アナログ信号のピーク値からボトム値を減算した減算値(すなわち振幅値の2倍)で除算した値を評価値とする。第3の項目は、変調振幅を評価するために、パルス幅3Tに対応した再生アナログ信号のピーク値からボトム値を減算した減算値(すなわち振幅値の2倍)を、パルス幅8Tに対応した再生アナログ信号のピーク値からボトム値を減算した減算値(すなわち振幅値の2倍)で除算した値を評価値とする。第4の項目は、アシンメトリを評価するために、パルス幅8Tに対応した再生アナログ信号のピーク値とボトム値の平均値(中心値)からパルス幅2Tに対応した再生アナログ信号のピーク値とボトム値の平均値(中心値)を減算し、同減算値をパルス幅8Tに対応した再生アナログ信号のピーク値からボトム値を減算した減算値(すなわち振幅値の2倍)で除算した値を評価値とする。なお、これらの各ピーク値およびボトム値は、前記パルス幅2T,3T,8Tに対応した再生アナログ信号のピーク値およびボトム値の度数分布における平均値を利用する。
また、第5項目は、光ディスクDKの1回転の変動量を評価するために、パルス幅8Tに対応した再生アナログ信号のピーク値の最大電圧値から、パルス幅8Tに対応した再生アナログ信号のピーク値の最小電圧値を減算し、同減算結果を前記最大電圧値で除算した値を評価値とする。この場合、最大電圧値および最小電圧値は、パルス幅8Tに対応した再生アナログ信号のピーク値の度数分布における最大度数の値から±2σの位置における電圧値である(図9の最小および最大に対応)。また、パルス幅8Tに対応した再生アナログ信号のピーク値の度数分布が図10(A)に示すように左右対象でない場合には、最小電圧値に関しては、図10(B)に示すように中心から左側部分の度数分布を中心を挟んで対称位置に移動させて最小電圧値を計算する。最大電圧値に関しては、図10(C)に示すように中心から右側部分の度数分布を中心を挟んで対称位置に移動させて最小電圧値を計算する。
このようにして計算された評価結果は、表示装置22に表示される。なお、このステップS48の再生アナログ信号の評価においては、前記評価項目に限られることなく、例えば、パルス幅2T,3T,8T以外のパルス幅に対応した再生アナログ信号を評価してもよい。そして、ステップS48の処理後、ステップS50にてこの再生信号評価プログラムの実行を終了する。これにより、光ディスクDKまたは光ピックアップ12の検査を終了する。
そして、新たな光ディスクDKまたは光ピックアップ12を検査する場合には、上述した動作を繰り返すようにすればよい。ただし、この場合には、上述したステップS30のPR等化処理(FIRフィルタ処理)で利用するタップ係数の最適化を図るためのステップS16〜S28からなる循環処理を再度行ってもよいが、検査時間の短縮を図るために、同一種類の光ディスクDKまたは光ピックアップ12であれば前記ステップS16〜S28からなる循環処理を省略してもよい。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、再生されたアナログ信号は、A/D変換器15と協働したコンピュータ20のステップS12の処理により、光ディスクDKに記録された信号とは無関係なタイミングでA/D変換されるとともに外部記憶回路17に記憶される。そして、外部記憶回路17に記憶されたディジタルデータは、ステップS14の処理により、光ディスクDKに記録された信号のクロックタイミングに同期したディジタルデータに変換されて内部RAM20aに取り込まれる。したがって、PLL(Phase Locked Loop)回路を用いることによってA/D変換したディジタル信号を前記クロックタイミングに同期させて記憶装置に取り込む場合に比べて、PLL回路のフェーズロックするまでの時間を節約できる。また、前記同期化により、内部RAM20aに記憶されたディジタルデータに基づく処理が、多くのディジタル信号を用いることなく高精度かつ高速で行われるようになる
また、内部RAM20aに記憶されたディジタルデータは、ステップS30の処理によりPR等化処理(FIRフィルタ処理)されるとともに、ステップS32〜S36の処理により度数分布に関する補正がなされた後、ステップS38のビタビ復号処理により2値化信号に復号される。したがって、2値化信号への復号が適切に行われる。そして、ステップS42の処理により、この復号された2値化信号を用いて、外部記憶回路17に取り込み記憶されたディジタルデータがパルス幅ごとに分類されるので、この取り込み記憶されたディジタルデータがパルス幅ごとに高精度で分類、すなわちパルス幅が最短である信号と次にパルス幅が短い信号も高精度で分類される。そして、ステップS46,S48の処理により、高精度で分類されたディジタルデータに基づいて再生したアナログ信号が評価されるので、光ディスクDKに記録された最短のパルス幅のディジタル信号をアナログ再生したアナログ信号も精度よく評価されるようになり、光ディスクDKのディジタル信号の記録密度が向上しても、再生アナログ信号の評価が高精度に行われるようになる。
また、この再生アナログ信号の最終評価前には、ステップS46の処理により、評価用パラメータ値の分布を計算して、同計算した評価用パラメータ値の分布において正規分布より外れている異常な評価用パラメータ値が除外されて、再生したアナログ信号が評価されるので、同評価がより高精度で行われるようになる。さらに、前記ステップS30のFIRフィルタ処理(PR等化処理)によって利用されるタップ係数は、ステップS16〜S28の循環処理よって最適値に設定されるので、ステップS30のPR等化処理がより適切に行われる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態及びその変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態において、上記図2のステップS44,S46の処理では、パラメータ値としてのピーク及びボトム値の度数分布を計算して除外するディジタルデータを決めるようにした。しかし、これに代えて、ステップS48の処理により計算されるピーク値からボトム値を減算した値(すなわち、振幅値の2倍)をパラメータ値として、同パラメータ値の度数分布を計算して除外するディジタルデータを決めるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、PR等化処理(FIRフィルタ処理)およびビタビ復号処理をプログラムによるソフト処理で行うようにした。しかし、これに代えて、これらの処理を、専用のハード回路で行うようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、光ディスクDKに記録されていたディジタル信号のアナログ再生信号を評価するようにした。しかし、本発明は、磁気ディスク、磁気テープなどの他の種類の記録媒体に記録されているディジタル信号をアナログ再生した信号を評価する再生信号評価装置および再生信号評価方法にも適用できる。
本発明の一実施形態に係る再生信号評価装置の概略ブロック図である。 図1のコンピュータによって実行される再生信号評価プログラムを示すフローチャートである。 図2のステップS12にて実行される取り込み処理ルーチンを示すフローチャートである。 (A)は光ディスクに記録されている信号の波形図であり、(B)は再生アナログ信号の波形図である。 (A)は光ディスクに記録されている信号の基準クロックに同期したタイミングで図1の内部RAMに電圧値を取り込む動作を説明するための再生アナログ信号の波形図であり、(B)は前記内部RAMに取り込んだ電圧値と外部記憶回路に記憶されている電圧値との関係を説明するための再生アナログ信号の拡大波形図である。 FIRフィルタ処理を説明するための機能ブロック図である。 リサンプリングした再生ディジタルデータをPR特性に補正したディジタルデータの度数分布図である。 (A)は復号信号の一例を示す波形図であり、(B)は同復号信号にPR等化処理を施したディジタルデータ値の変化を示す図であり、(C)はリサンプリングした再生ディジタルデータにPR等化処理および度数分布補正処理を施したディジタルデータ値と前記(B)のディジタルデータ値とを対比させた図である。 評価対象パルス幅に対応した再生アナログ信号波形のピーク電圧値およびボトム電圧値の度数分布図である。 (A)〜(C)は、再生アナログ信号のピーク値の度数分布が左右対象でない場合におけるピーク値の最小電圧値および最大電圧値を計算する方法を説明するための度数分布図である。
符号の説明
DK…光ディスク、12…光ピックアップ、14…再生信号生成回路、15…A/D変換器、16…クロック信号発生回路、17…外部記憶回路、20…コンピュータ、20a…内部RAM、21…入力装置、22…表示装置

Claims (30)

  1. 記録媒体に記録されていて複数種類のパルス幅を含むディジタル信号をアナログ再生して、同再生したアナログ信号を評価する再生信号評価装置において、
    前記再生したアナログ信号をその瞬時値を表すディジタル信号に変換するA/D変換器と、
    前記A/D変換器によって変換された瞬時値を表すディジタル信号を取り込み、瞬時値を表すディジタルデータとして記憶する取り込み記憶手段と、
    前記取り込み記憶手段によって取り込み記憶された瞬時値を表すディジタルデータをPR等化処理するPR等化手段と、
    前記PR等化手段によってPR等化処理されたディジタルデータ、ローレベルとハイレベルとからなる2値化されたディジタルデータに復号する復号手段と、
    前記復号手段によって復号されて2値化されたディジタルデータに、前記取り込み記憶手段に取り込み記憶された瞬時値を表すディジタルデータを対応付けることにより、前記瞬時値を表すディジタルデータをそれぞれ前記複数種類のパルス幅に対応した複数のグループのいずれかに分類する信号分類手段と、
    前記信号分類手段によって前記複数のグループのうちの一部のグループに分類された瞬時値を表すディジタルデータを用いて、前記一部のグループに関する評価用パラメータ値をグループごとに計算し、前記計算した評価用パラメータ値に基づいて、前記再生したアナログ信号を評価する再生信号評価手段とを備えたことを特徴とする再生信号評価装置。
  2. 請求項1に記載した再生信号評価装置において、
    前記A/D変換手段は、前記再生したアナログ信号を所定の固定レートでサンプリングしてディジタル信号に変換するものであり、
    前記取り込み記憶手段は、
    前記A/D変換手段によって変換された瞬時値を表すディジタル信号を瞬時値を表すディジタルデータとして記憶する第1記憶装置と、
    前記第1記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータから前記記録媒体に記録されていたディジタル信号のクロックタイミングに同期したタイミングの瞬時値を表すディジタルデータを生成する同期化手段と、
    前記同期化手段によって生成された瞬時値を表すディジタルデータを記憶する第2記憶装置とからなり、
    前記PR等化手段は、前記第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータをPR等化処理するものであり、
    前記信号分類手段は、前記第1記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータそれぞれ前記複数種類のパルス幅に対応した複数のグループのいずれかに分類するものである再生信号評価装置。
  3. 前記PR等化手段は、前記第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータをFIRフィルタ処理するFIRフィルタ手段である請求項2に記載した再生信号評価装置。
  4. 請求項3に記載した再生信号評価装置において、さらに、
    前記FIRフィルタ手段で用いられるタップ係数を前記第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータに基づいて最適化するタップ係数最適化手段を備えたことを特徴とする再生信号評価装置。
  5. 請求項4に記載した再生信号評価装置において、
    前記タップ係数最適化手段は、
    前記第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータをPR等化処理し、
    前記PR等化処理されたディジタルデータローレベルとハイレベルとからなる2値化されたディジタルデータに復号し、
    前記復号され2値化されたディジタルデータをPR等化処理したディジタルデータと、前記第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータをPR等化処理したディジタルデータとを用いて、両ディジタルデータの差の2乗和が最小となるように前記タップ係数を最適化するものである再生信号評価装置。
  6. 前記復号手段は、前記PR等化手段によってPR等化処理されたディジタルデータをビタビ復号するビタビ復号手段である請求項1ないし5のうちのいずれか一つに記載した再生信号評価装置。
  7. 請求項1ないし6のうちのいずれか一つに記載した再生信号評価装置において、さらに、
    前記復号手段によるPR等化処理されたディジタルデータの2値化されたディジタルデータへの復号前に、前記PR等化手段によってPR等化処理されたディジタルデータのレベルごとの分布を計算し、同計算した分布が理想的になるように前記PR等化手段によってPR等化処理されたディジタルデータを補正する分布補正手段を備えたことを特徴とする再生信号評価装置。
  8. 前記分布補正手段は、前記PR等化手段によってPR等化処理されたディジタルデータを、所定数ずつの複数のブロックに分けたブロックごとに補正するものである請求項7に記載の再生信号評価装置。
  9. 前記再生信号評価手段は、前記評価用パラメータ値の分布を計算して、同計算した評価用パラメータ値の分布において所定の分布より外れている評価用パラメータ値を前記再生したアナログ信号の評価から除外するパラメータ値除外手段を有する請求項1ないし8のうちのいずれか一つに記載した再生信号評価装置。
  10. 前記評価用パラメータ値は、前記複数のグループのうちの一部のグループに分類された瞬時値を表すディジタルデータによって表された前記再生されたアナログ信号のピーク値、ボトム値、およびピーク値とボトム値との差のうちの少なくとも一つである請求項1ないし9のうちのいずれか一つに記載した再生信号評価装置。
  11. 記録媒体に記録されていて複数種類のパルス幅を含むディジタル信号をアナログ再生して、同再生したアナログ信号を評価する再生信号評価方法において、
    前記再生したアナログ信号をその瞬時値を表すディジタル信号に変換するA/D変換ステップと、
    前記A/D変換ステップによって変換された瞬時値を表すディジタル信号を記憶装置に取り込み、瞬時値を表すディジタルデータとして記憶する取り込み記憶ステップと、
    前記取り込み記憶ステップによって取り込み記憶された瞬時値を表すディジタルデータをPR等化処理するPR等化ステップと、
    前記PR等化ステップによってPR等化処理されたディジタルデータ、ローレベルとハイレベルとからなる2値化されたディジタルデータに復号する復号ステップと、
    前記復号ステップによって復号されて2値化されたディジタルデータに、前記取り込み記憶ステップよって取り込み記憶された瞬時値を表すディジタルデータを対応付けることにより、前記瞬時値を表すディジタルデータをそれぞれ前記複数種類のパルス幅に対応した複数のグループのいずれかに分類する信号分類ステップと、
    前記信号分類ステップによって前記複数のグループのうちの一部のグループに分類された瞬時値を表すディジタルデータを用いて、前記一部のグループに関する評価用パラメータ値をグループごとに計算し、前記計算した評価用パラメータ値に基づいて、前記再生したアナログ信号を評価する再生信号評価ステップとを含むことを特徴とする再生信号評価方法。
  12. 請求項11に記載した再生信号評価方法において、
    前記A/D変換ステップは、前記再生したアナログ信号を所定の固定レートでサンプリングしてディジタル信号に変換し、
    前記取り込み記憶ステップは、前記A/D変換ステップによって変換された瞬時値を表すディジタル信号を瞬時値を表すディジタルデータとして第1記憶装置に記憶し、前記第1記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータから前記記録媒体に記録されていたディジタル信号のクロックタイミングに同期したタイミングの瞬時値を表すディジタルデータを生成し、かつ前記生成された瞬時値を表すディジタルデータを第2記憶装置に記憶し、
    前記PR等化ステップは、前記第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータをPR等化処理し、かつ
    前記信号分類ステップは、前記第1記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータそれぞれ前記複数種類のパルス幅に対応した複数のグループのいずれかに分類するものである再生信号評価方法。
  13. 前記PR等化ステップは、前記第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータをFIRフィルタ処理する請求項12に記載した再生信号評価方法。
  14. 請求項13に記載した再生信号評価方法において、さらに、
    前記FIRフィルタ処理で用いられるタップ係数を前記第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータに基づいて最適化するタップ係数最適化ステップを含むことを特徴とする再生信号評価方法。
  15. 請求項14に記載した再生信号評価方法において、
    前記タップ係数最適化ステップは、
    前記第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータをPR等化処理し、
    前記PR等化処理されたディジタルデータローレベルとハイレベルとからなる2値化されたディジタルデータに復号し、
    前記復号され2値化されたディジタルデータをPR等化処理したディジタルデータと、前記第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータをPR等化処理したディジタルデータとを用いて、両ディジタルデータの差の2乗和が最小となるように前記タップ係数を最適化するものである再生信号評価方法。
  16. 前記復号ステップは、前記PR等化ステップによってPR等化処理されたディジタルデータをビタビ復号する請求項11ないし15のうちのいずれか一つに記載した再生信号評価方法。
  17. 請求項11ないし16のうちのいずれか一つに記載した再生信号評価方法において、さらに、
    前記復号ステップによるPR等化処理されたディジタルデータの2値化されたディジタルデータへの復号前に、前記PR等化ステップによってPR等化処理されたディジタルデータのレベルごとの分布を計算し、同計算した分布が理想的になるように前記PR等化ステップによってPR等化処理されたディジタルデータを補正する分布補正ステップを含むことを特徴とする再生信号評価方法。
  18. 前記分布補正ステップは、前記PR等化ステップによってPR等化処理されたディジタルデータを、所定数ずつの複数のブロックに分けたブロックごとに補正するものである請求項17に記載の再生信号評価方法。
  19. 前記再生信号評価ステップは、前記評価用パラメータ値の分布を計算して、同計算した評価用パラメータ値の分布において所定の分布より外れている評価用パラメータ値を前記再生したアナログ信号の評価から除外するパラメータ値除外ステップを有する請求項11ないし18のうちのいずれか一つに記載した再生信号評価方法。
  20. 前記評価用パラメータ値は、前記複数のグループのうちの一部のグループに分類された瞬時値を表すディジタルデータによって表された前記再生されたアナログ信号のピーク値、ボトム値、およびピーク値とボトム値との差のうちの少なくとも一つである請求項11ないし19のうちのいずれか一つに記載した再生信号評価方法。
  21. 記録媒体に記録されていて複数種類のパルス幅を含むディジタル信号をアナログ再生して、同再生したアナログ信号を評価する再生信号評価用コンピュータプログラムにおいて、
    前記再生したアナログ信号をA/D変換器によってA/D変換したアナログ信号の瞬時値を表すディジタル信号を記憶装置に取り込み、瞬時値を表すディジタルデータとして記憶する取り込み記憶ステップと、
    前記取り込み記憶ステップによって取り込み記憶された瞬時値を表すディジタルデータをPR等化処理するPR等化ステップと、
    前記PR等化ステップによってPR等化処理されたディジタルデータ、ローレベルとハイレベルとからなる2値化されたディジタルデータに復号する復号ステップと、
    前記復号ステップによって復号されて2値化されたディジタルデータに、前記取り込み記憶ステップよって取り込み記憶された瞬時値を表すディジタルデータを対応付けることにより、前記瞬時値を表すディジタルデータをそれぞれ前記複数種類のパルス幅に対応した複数のグループのいずれかに分類する信号分類ステップと、
    前記信号分類ステップによって前記複数のグループのうちの一部のグループに分類された瞬時値を表すディジタルデータを用いて、前記一部のグループに関する評価用パラメータ値をグループごとに計算し、前記計算した評価用パラメータ値に基づいて、前記再生したアナログ信号を評価する再生信号評価ステップとを含むことを特徴とする再生信号評価用コンピュータプログラム。
  22. 請求項21に記載した再生信号評価用コンピュータプログラムにおいて、
    前記A/D変換器は、前記再生したアナログ信号を所定の固定レートでサンプリングしてディジタル信号に変換するものであり、
    前記取り込み記憶ステップは、前記A/D変換器によって変換された瞬時値を表すディジタル信号を瞬時値を表すディジタルデータとして第1記憶装置に記憶し、前記第1記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータから前記記録媒体に記録されていたディジタル信号のクロックタイミングに同期したタイミングの瞬時値を表すディジタルデータを生成し、かつ前記生成された瞬時値を表すディジタルデータを第2記憶装置に記憶し、
    前記PR等化ステップは、前記第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータをPR等化処理し、
    前記信号分類ステップは、前記第1記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータそれぞれ前記複数種類のパルス幅に対応した複数のグループのいずれかに分類するものである再生信号評価用コンピュータプログラム。
  23. 前記PR等化ステップは、前記第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータをFIRフィルタ処理する請求項22に記載した再生信号評価用コンピュータプログラム。
  24. 請求項23に記載した再生信号評価用コンピュータプログラムにおいて、さらに、
    前記FIRフィルタ処理で用いられるタップ係数を前記第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータに基づいて最適化するタップ係数最適化ステップを含むことを特徴とする再生信号評価用コンピュータプログラム。
  25. 請求項24に記載した再生信号評価用コンピュータプログラムにおいて、
    前記タップ係数最適化ステップは、
    前記第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータをPR等化処理し、
    前記PR等化処理されたディジタルデータローレベルとハイレベルとからなる2値化されたディジタルデータに復号し、
    前記復号され2値化されたディジタルデータをPR等化処理したディジタルデータと、前記第2記憶装置に記憶されている瞬時値を表すディジタルデータをPR等化処理したディジタルデータとを用いて、両ディジタルデータの差の2乗和が最小となるよう前記タップ係数を最適化するものである再生信号評価用コンピュータプログラム。
  26. 前記復号ステップは、前記PR等化ステップによってPR等化処理されたディジタルデータをビタビ復号する請求項21ないし25のうちのいずれか一つに記載した再生信号評価用コンピュータプログラム。
  27. 請求項21ないし26のうちのいずれか一つに記載した再生信号評価用コンピュータプログラムにおいて、さらに、
    前記復号ステップによるPR等化処理されたディジタルデータの2値化されたディジタルデータへの復号前に、前記PR等化ステップによってPR等化処理されたディジタルデータのレベルごとの分布を計算し、同計算した分布が理想的になるように前記PR等化ステップによってPR等化処理されたディジタルデータを補正する分布補正ステップを含むことを特徴とする再生信号評価用コンピュータプログラム。
  28. 前記分布補正ステップは、前記PR等化ステップによってPR等化処理されたディジタルデータを、所定数ずつの複数のブロックに分けたブロックごとに補正するものである請求項27に記載の再生信号評価用コンピュータプログラム。
  29. 前記再生信号評価ステップは、前記評価用パラメータ値の分布を計算して、同計算した評価用パラメータ値の分布において所定の分布より外れている評価用パラメータ値を前記再生したアナログ信号の評価から除外するパラメータ値除外ステップを有する請求項21ないし28のうちのいずれか一つに記載した再生信号評価用コンピュータプログラム。
  30. 前記評価用パラメータ値は、前記複数のグループのうちの一部のグループに分類された瞬時値を表すディジタルデータによって表された前記再生されたアナログ信号のピーク値、ボトム値、およびピーク値とボトム値との差のうちの少なくとも一つである請求項21ないし29のうちのいずれか一つに記載した再生信号評価用コンピュータプログラム。
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