JP2002350823A - 液晶表示素子および投射型液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示素子および投射型液晶表示装置

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JP2002350823A
JP2002350823A JP2001158526A JP2001158526A JP2002350823A JP 2002350823 A JP2002350823 A JP 2002350823A JP 2001158526 A JP2001158526 A JP 2001158526A JP 2001158526 A JP2001158526 A JP 2001158526A JP 2002350823 A JP2002350823 A JP 2002350823A
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light
lens
crystal display
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Toshihiro Fukuda
俊広 福田
Tomoyoshi Furuya
知喜 古家
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成の大型化や製造上の困難性を招くこと無
く、実効開口率を大きくして光の利用効率を改善する。 【解決手段】 液晶表示素子は、液晶層45と、光が通
過可能な複数の画素開口46Aを有する画素電極部46
と、複数の画素開口に対応して複数のマイクロレンズ4
2Mが2次元的に配列形成された少なくとも一つのマイ
クロレンズアレイ42とを備えている。各マイクロレン
ズは、光軸方向において少なくとも一つのレンズ面R1
を有し、入射した光を画素開口側に集光させるように機
能する集光用レンズと、光軸方向において少なくとも一
つのレンズ面R2を有し、焦点位置が集光用レンズの主
点位置に略一致するように構成されたフィールドレンズ
とを含む。集光用レンズとフィールドレンズの合成焦点
位置が、画素開口からシフトして構成されており、その
シフト量は合成焦点位置が画素開口46Aに一致する場
合に比べ実効開口率が高くなる様に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子およ
びこの液晶表示素子を利用して画像を表示する投射型液
晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示素子(以下、液晶パネル
(LCD)という。)によって光変調された光をスクリ
ーンに投射して、画像を表示するようにした投射型液晶
表示装置(液晶プロジェクタ)がある。投射型液晶表示
装置における画像の投射方式としては、スクリーンの前
面側より画像を投射する前面投射式(フロント式)と、
スクリーンの背面側より画像を投射する背面投射式(リ
ア式)とがある。また、投射型液晶表示装置において、
カラー表示を行うものには、液晶パネルを1枚用いる単
板方式と、赤(Red=R),緑(Green=G),青(Blue
=B)の3つの色光に対応した3枚の液晶パネルを用い
る3板方式とがある。
【0003】図12は、従来の投射型液晶表示装置の光
学系(主として照明光学系)の概略構成を示している。
この投射型液晶表示装置は、光軸100に沿って、光源
101と、一対の第1、第2マルチレンズアレイインテ
グレータ(以下、「MLA」と記す。)102,103
と、PS合成素子104と、コンデンサレンズ105
と、フィールドレンズ106と、液晶パネル107と、
投射レンズ108とを順番に備えている。MLA10
2,103には、それぞれ複数の微小レンズ(マイクロ
レンズ)102M,103Mが2次元的に配列されてい
る。PS合成素子104には、第2MLA103におけ
る隣り合うマイクロレンズ間に対応する位置に、複数の
1/2波長板104Aが設けられている。
【0004】この投射型液晶表示装置では、光源101
から発せられた照明用の光が、MLA102,103を
透過することにより、複数の小光束に分割される。ML
A102,103を透過した光は、次に、PS合成素子
104に入射する。PS合成素子104に入射する光L
10には、光軸100に垂直な面内において互いに直交
するP偏光成分およびS偏光成分が含まれている。PS
合成素子104は、入射した光L10を2種類(P偏光
成分およびS偏光成分)の偏光光L11,L12に分離
する。分離された偏光光L11,L12のうち、一方の
偏光光L11は、その偏光方向(例えばP偏光)を保っ
たままPS合成素子104から出射される。他方の偏光
光L12(例えばS偏光成分)は、1/2波長板104
Aの作用により、他の偏光成分(例えばP偏光成分)に
変換して出射される。これにより、分離された2つの偏
光光L11,L12の偏光方向が特定の方向に揃えられ
る。
【0005】PS合成素子104を出射した光は、コン
デンサレンズ105およびフィールドレンズ106を経
て、液晶パネル107に照射される。MLA102,1
03によって分割された各小光束は、コンデンサレンズ
105の焦点距離fcと第2MLA103に設けられた
マイクロレンズ103Mの焦点距離fML2とで決まる拡
大率で拡大され、液晶パネル107の入射面全体を照射
する。これにより、液晶パネル107の入射面には、複
数の拡大された光束が重畳され、全体的に均一な照明が
なされる。液晶パネル107は、入射した光を画像信号
に応じて空間的に変調して出射する。液晶パネル107
を出射した光は、投射レンズ108によって図示しない
スクリーンに投射され、スクリーン上に画像を形成す
る。
【0006】ところで、液晶パネルでは、その駆動デバ
イスとして薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Tran
sistor)などを基板上に作り込むため、隣接する画素間
にはブラックマトリクスと呼ばれる光の遮蔽領域が設け
られている。そのため、その開口率は決して100%と
はならない。そこで、従来では、液晶パネルにおける開
口率を上げるために、例えば、光の入射側に配置された
対向基板上に1ドット(1ピクセルまたは1サブピクセ
ル)につき光軸方向に1面もしくは複数面の集光用マイ
クロレンズを配置し、液晶パネルの実効開口率を上げる
工夫がなされている。ここで、液晶パネルにおける“実
効開口率”とは、液晶パネルに入射する全光束に対す
る、液晶パネルから出射される全光束の割合をいう。な
お、投射型液晶表示装置においては、通常、液晶パネル
による光の損失のみならず、後段の投射レンズによる光
のケラレを考慮したものを、液晶パネルの実効開口率と
いう。
【0007】図13は、液晶パネル107の構成例とし
て、マイクロレンズを用いた方式のものを示している。
なお、図13においては、図を見やすくするため、一部
の領域でハッチングを省略している。この液晶パネル1
07は、画素電極基板140Bと、画素電極基板140
Bの光の入射面側に液晶層145を介して対向配設され
た対向基板140Aとを備えている。
【0008】画素電極基板140Bは、ガラス基板14
8と、このガラス基板148の光の入射面側に積層され
た複数の画素電極部146および複数のブラックマトリ
クス部147とを有している。画素電極部146および
ブラックマトリクス部147は、2次元的に配列されて
いる。各画素電極部146は、導電性を有した透明な部
材によって構成されている。ブラックマトリクス部14
7は、隣り合う画素電極部146の間に形成されてい
る。各ブラックマトリクス部147は、例えば金属膜な
どにより遮光されている。ブラックマトリクス部147
の内部には、隣接する画素電極部146に対して、画像
信号に応じて選択的に電圧を印加するための図示しない
スイッチング素子が形成されている。画素電極部146
に電圧を印加するためのスイッチング素子としては、例
えばTFTが使用される。
【0009】対向基板140Aは、光の入射側から順
に、ガラス基板141と、マイクロレンズアレイ142
と、カバーガラス144とを有している。ガラス基板1
41とマイクロレンズアレイ142との間には、樹脂層
143が積層されている。なお、図示しないが、カバー
ガラス144と液晶層145との間には、画素電極部1
46との間で電位を発生させるための対向電極が配設さ
れている。樹脂層143は、屈折率がn1の光学樹脂に
より構成されている。
【0010】マイクロレンズアレイ142は、屈折率が
n2(>n1)の光学樹脂により構成され、各画素電極
部146に対応して2次元的に設けられた複数のマイク
ロレンズ142Mを有している。マイクロレンズ142
Mは、光の入射側が凸形状であり、正の屈折力(パワ
ー)を有している。マイクロレンズ142Mは、ガラス
基板141および樹脂層143を介して入射した光を、
対応する画素電極部146に向けて集光する機能を有し
ている。後段の投射レンズ108に十分なFナンバーが
確保されていれば、液晶パネルに入射した光のうち、マ
イクロレンズ142Mによって集光され開口部分146
Aに入射した光が画像表示に利用可能な有効な光とな
る。このようにマイクロレンズ142Mを設けている場
合には、マイクロレンズ142Mを設けない場合に比べ
て、画素電極部146の開口部分146Aに多くの光を
入射させることができ、実効開口率を上げ、光利用効率
を向上させることができる。
【0011】このような構成の液晶パネル107におい
て、マイクロレンズ142Mの光軸200に対して発散
角βで入射した光211は、マイクロレンズ142Mの
パワーによって屈折されることにより、マイクロレンズ
142Mがないときよりも発散した状態で出射する。こ
のとき、出射光の発散角度θは、マイクロレンズ142
Mのパワーによって生じる角度αと入射したときに元々
ある角度成分βとの和であり、以下の式(1)の関係を
満たす。 θ=α+β ……(1)
【0012】ここで、マイクロレンズ142Mのパワー
によってのみ生ずる角度αは、マイクロレンズ142M
の焦点距離をfML、マイクロレンズの最大外形(直径)
を2aとすると、以下の式(2)で定義される。 tanα=a/fML ……(2)
【0013】一方、液晶パネル107に入射する照明光
の発散角(入射発散角)βは、コンデンサレンズ105
(図9)の焦点距離をfc、半径をrcとすると、以下
の式(3)で定義される。 tanβ=rc/fc ……(3)
【0014】また、液晶パネル107の出射光の発散角
がθであるとき、投射レンズ108に必要なFナンバー
(Fno.)は、以下の式(4)で定義される。 Fno.=1/(2sinθ) ……(4)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の液晶
パネル107において、発散角度βの大きい光が入射す
ると、その入射光をマイクロレンズ142Mによるレン
ズ作用では十分に開口部分146Aに集光させることが
できずに、ブラックマトリクス部147によって一部の
光にケラレが生じる。また、発散角度βの大きい光が入
射すると、パネルからの出射光はマイクロレンズ142
Mのパワーによってマイクロレンズがないときよりも発
散し、その発散角度θは、式(1)から分かるように大
きくなる。一方で、投射レンズ108は、式(4)で定
義されるFナンバーによって決まる所定の角度以上の光
を取り込むことはできない。このため、出射発散角度θ
の大きすぎる光は、後段の投射レンズ108においてケ
ラレを生じさせる。
【0016】以上のことから、マイクロレンズ142M
による光利用効率向上の効果を出すためには、入射発散
角度βを小さくする必要がある。しかしながら、入射発
散角度βを小さくするためには、式(3)から分かるよ
うにコンデンサレンズ105の焦点距離fcが長くなる
ことを意味する。また、第2MLA103におけるマイ
クロレンズ103Mの焦点距離が長くなることをも意味
する。このため、入射発散角度βを小さくするために
は、光源102から液晶パネル107に至る光路長の増
大を招くことになる。この光路長の増大は、装置全体の
大型化を招くと共に、液晶パネル107の前段の照明光
学系を含めた照明光学系全体での光利用効率の低下を招
く。また、投射レンズ108として発散角度θに相当す
る明るいFナンバー(例えば1.2〜1.5程度)のも
のを使用すれば、投射レンズ108におけるケラレを解
消することができるが、明るいFナンバーのレンズは、
設計の難易度とコストを大幅に増大させることになると
いう問題がある。
【0017】以上の照明系および液晶パネル107のマ
イクロレンズ142Mにおける問題をまとめると、以下
の(i)〜(iii)のようになる。 (i)入射発散角度βの大きい光は、液晶パネルのブラ
ックマトリクス部または投射レンズにおいてケラレを生
じさせる。 (ii)入射発散角度βを小さく抑えることにより液晶パ
ネルにおける実効開口率は向上するが、照明系全体とし
ての光利用効率は低下し、装置の大型化を招く。 (iii)液晶パネルからの出射光の発散角度θは、マイ
クロレンズのパワーによって生じる角度αと入射発散角
度βの和であり、その出射光はマイクロレンズがないと
きよりも発散する。このため、投射レンズとしては、大
きい発散角度θに対応するために、その発散角度θに相
当する明るいFナンバーのものが必要となる。これは、
投射レンズの設計の難易度およびコストの増大を招く。
【0018】ここで、液晶パネル107におけるマイク
ロレンズ142Mの焦点距離を短くすることにより、上
記(i)におけるブラックマトリクス部147でのケラ
レの問題を改善することが可能である。しかしながら、
この場合には、マイクロレンズ142Mのパワーによっ
て生じる角度αが大きくなることにより、出射発散角度
θが大きくなるため、それに付随して上記(iii)の問
題が発生してしまう。このとき、投射レンズ108のF
ナンバーを小さくして明るくすると、結像性能の低下や
投射レンズ自体の大型化および製造コストの増大などの
問題が生じる。実際の投射型液晶装置では、投射レンズ
108のFナンバーに合わせる形でマイクロレンズ14
2Mの焦点距離fMLを長く設定し、画素開口部−マイク
ロレンズ間距離の最適化を行っているため、上記(i)
および(ii)の問題を残したままの状態となっている。
【0019】一方、図14に示したように、画素電極基
板側にもマイクロレンズアレイ152を配置し、対向基
板側のマイクロレンズ142Mによって生じる角度αを
マイクロレンズアレイ152の出射時にキャンセルする
ようにした方式の液晶パネルが提案されている。図14
に示した構成例では、対向基板側のマイクロレンズアレ
イ142が、ガラス基板141における光の出射側の面
に直接形成されている。画素電極基板140Bにおける
光の出射側には、光学樹脂からなる他のマイクロレンズ
アレイ152が配置されている。マイクロレンズアレイ
152の光の出射側には、ガラス基板151が配置され
ている。マイクロレンズアレイ152は、対向基板側の
マイクロレンズ142Mに対応して、複数の他のマイク
ロレンズ152Mを有している。マイクロレンズ152
Mは、光の出射側が凸形状となっており、正のパワーを
有している。このマイクロレンズ152Mは、対向基板
側の対応するマイクロレンズアレイ142と組み合わさ
れてコリメータとして機能するよう構成されている。こ
の液晶パネルは、対向基板側のガラス基板141および
マイクロレンズ142Mの屈折率をそれぞれn1,n
2、画素電極基板側のマイクロレンズ152Mおよびガ
ラス基板151の屈折率をそれぞれn3,n4とする
と、n2>n1かつn3>n4の関係を満たすように構
成されている。
【0020】この方式の液晶パネルに入射した光は、例
えば図14に示した入射光212のように、まず、対向
基板側のマイクロレンズ142Mのパワーによって角度
αの屈折作用を受ける。一方、この入射光は、画素電極
基板側のマイクロレンズ152Mにおけるコリメータと
しての機能によって、角度αとは逆方向の角度−αの屈
折作用を受ける。これにより、対向基板側のマイクロレ
ンズ142Mのパワーによってついた角度成分αが、マ
イクロレンズ152Mを出射するときにはキャンセルさ
れて出射される。この方式では、角度αがキャンセルさ
れることにより、出射発散角度θは、式(1)より「θ
=β」となり、図13の方式と比較して角度αの分だけ
発散角度θを小さくすることができる。しかしながら、
このような方式によるマイクロレンズの配置では、発散
角βで入射した光213が、本来入射すべきマイクロレ
ンズ152M-1ではなく、例えば隣の位置にあるマイクロレ
ンズ152M-2に入射してしまうと、そのマイクロレンズ15
2M-2は入射光に対してコリメータとして機能しなくな
る。この場合には、上述の「θ=β」の関係が崩れ、出
射発散角度θは、入射発散角度βよりも大きな値とな
り、実効開口率を向上させることができなくなる。
【0021】また、例えば特開平5−341283号公
報には、入射発散角度βをキャンセルして出射する方式
のものが提案されている。この公報記載の液晶パネル
は、一対のガラス基板と、これらのガラス基板間に設け
られた液晶層とを備え、一対のガラス基板の少なくとも
一方の基板の両面に、画素開口部に対応させてマイクロ
レンズを配置した構成となっている。この液晶パネルで
は、基板両面に設けられた2つのマイクロレンズのそれ
ぞれの焦点距離が等しく、かつ、それらのレンズ間距離
が焦点距離と等しくなるように設定されている。これに
より、2つのマイクロレンズのそれぞれが、平行光を入
射させたときに、その平行光をマイクロレンズが設けら
れている基板面とは反対の面の近傍に集光させるような
光学特性を有している。これにより、入射発散角度βを
キャンセルして出射させるようにしている。この提案で
は、マイクロレンズの形成方法としてイオン交換法を用
いるものとしている。
【0022】ところで、上記公報の記載では、マイクロ
レンズの一方の面が基板の内側に凸形状であると共に、
他方の面(基板の両端の面)が平坦な形状となってい
る。また、画素開口部側のマイクロレンズと画素開口部
との間の距離が略0となっている。この方式ではマイク
ロレンズを搭載した基板の厚みは数10μm程度になる
と考えられる。しかしながら、このような構成では、特
にマイクロレンズを搭載した基板の作製が非常に困難で
あるという問題がある。特にイオン交換法による製造で
は、厚さのコントロールが困難であり、厚さ数10μm
程度の薄い基板を、マイクロレンズについて所望の光学
特性が得られるように精度良く加工するのは困難であ
る。例えば、この方式では所望の光学特性を出すため
に、基板の両端にあるマイクロレンズのレンズ面を研磨
する必要があると考えられるが、厚さ数10μmの薄い
基板を精度良く研磨するのは非常に困難である。近年の
液晶パネルは高精細化が要求されており、画素ピッチも
細かくなって、より精度の高い加工が必要とされてい
る。上記公報記載の液晶パネルは、この点において不利
である。
【0023】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、構成の大型化や製造上の困難性を招
くことなく、実効開口率を大きくして光利用効率を向上
させることができる液晶表示素子および投射型液晶表示
装置を提供することにある。さらに、本発明の目的は、
光軸方向に沿ったマイクロレンズと画素開口との位置関
係を調整して、集光効率の最適化を図ることができる液
晶表示素子および投射型液晶表示装置を提供することに
ある。
【課題を解決するための手段】上述した本発明の目的を
達成する為に以下の手段を講じた。即ち、本発明に係る
液晶表示素子は、液晶層と、光が通過可能な複数の画素
開口を有する画素電極部と、前記液晶層に対して光の入
射側または光の出射側の少なくとも一方の側に、前記複
数の画素開口に対応して複数のマイクロレンズが2次元
的に配列形成された少なくとも一つのマイクロレンズア
レイとを備え、前記各マイクロレンズは、光軸方向にお
いて少なくとも一つのレンズ面を有し、入射した光を前
記画素開口側に集光させるように機能する集光用レンズ
と、光軸方向において少なくとも一つのレンズ面を有
し、焦点位置が前記集光用レンズの主点位置に略一致す
るように構成されたフィールドレンズとを含み、前記集
光用レンズとフィールドレンズの合成焦点位置が、前記
画素開口からシフトして構成されており、そのシフト量
は合成焦点位置が画素開口に一致する場合に比べ実効開
口率が高くなる様に設定されていることを特徴とする。
具体的には、前記シフト量は、合成焦点距離の±10%
を越える範囲にある。又、前記フィールドレンズの光学
的な作用によって、光軸に対して発散角度成分を有して
入射した入射光について、前記発散角度成分が前記マイ
クロレンズアレイから出射するときに除去され、その出
射角度が光軸に平行に入射した主光線の出射角度と略同
一となるように構成されている。又、液晶表示素子を透
過した光を投射レンズを介して投射する投射型液晶表示
装置に適用され、前記各マイクロレンズの開口数が、前
記投射レンズのFナンバーに略相当するように構成され
ている。
【0024】又、本発明に係る投射型液晶表示装置は、
光を発する光源と、入射した光を光学的に変調する機能
を有した液晶表示素子と、前記液晶表示素子によって変
調された光を投射する投射レンズとを備えている。ここ
で、前記液晶表示素子は、液晶層と、光が通過可能な複
数の画素開口を有する画素電極部と、前記液晶層に対し
て光の入射側または光の出射側の少なくとも一方の側
に、前記複数の画素開口に対応して複数のマイクロレン
ズが2次元的に配列形成された少なくとも一つのマイク
ロレンズアレイとを備えている。前記各マイクロレンズ
は、光軸方向において少なくとも一つのレンズ面を有
し、入射した光を前記画素開口側に集光させるように機
能する集光用レンズと、光軸方向において少なくとも一
つのレンズ面を有し、焦点位置が前記集光用レンズの主
点位置に略一致するように構成されたフィールドレンズ
とを含み、前記集光用レンズとフィールドレンズの合成
焦点位置が、前記画素開口からシフトして構成されてお
り、そのシフト量は合成焦点位置が画素開口に一致する
場合に比べ実効開口率が高くなる様に設定されているこ
とを特徴とする。
【0025】本発明による液晶表示素子および投射型液
晶表示装置では、個々のマイクロレンズを、集光用レン
ズとフィールドレンズとで構成している。集光用レンズ
は光源から入射した光を画素開口側に集光させる様に機
能する。フィールドレンズは、その焦点位置が集光用レ
ンズの主点位置にほぼ一致する様に構成されている。係
る構成により、光軸に対して発散角度成分を有して入射
した光源光について、その発散角度成分がマイクロレン
ズから出射する時に除去される。これにより、マイクロ
レンズの焦点距離を短くしても、出射光の発散角度が大
きくなることを防止できる。投射型液晶表示装置に適用
した場合、投射レンズによる光のけられ量を低減するこ
とが可能である。加えて、本発明では画素開口の位置
が、集光用レンズとフィールドレンズの合成焦点位置か
らシフトしている。このシフト量は画素開口が合成焦点
位置に一致する場合に比べ、実効開口率が高くなる様に
設定されている。入射光について全ての角度成分を解析
すると、必ずしも合成焦点位置が画素開口に完全に一致
している場合が最も実効開口率がよくなるとは限らな
い。むしろ、光源光の角度的なばらつきなど全ての角度
成分を考慮すると、実効開口率が最大となる開口位置
は、マイクロレンズの合成焦点位置からシフトしてい
る。従って、合成焦点位置と画素開口位置との相対的な
関係を最適に調整して、実効開口率が高くなる様に設定
することがよい。尚、実効開口率とは、単位画素に入射
した光源光束の内、マイクロレンズを介して画素開口を
通過し更に投射レンズを通過可能な光束の割合を示して
いる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態に
係る投射型液晶表示装置の全体構成の一例を示してい
る。この図に示した投射型液晶表示装置は、透過型の液
晶パネルを3枚用いてカラー画像表示を行ういわゆる3
板方式のものである。この投射型液晶表示装置は、光を
発する光源11と、一対の第1、第2マルチレンズアレ
イインテグレータ(以下、「MLA」と記す。)12,
13と、MLA12,13の間に設けられ、光路(光軸
10)を第2MLA13側に略90度曲げるように配置
された全反射ミラー14とを備えている。MLA10
2,103には、それぞれ複数のマイクロレンズ12
M,13Mが2次元的に配列されている。MLA12,
13は、光の照度分布を均一化させるためのものであ
り、入射した光を複数の小光束に分割する機能を有して
いる。
【0027】光源11は、カラー画像表示に必要とされ
る、赤色光、青色光および緑色光を含んだ白色光を発す
るようになっている。この光源11は、白色光を発する
発光体(図示せず)と、発光体から発せられた光を反
射、集光する凹面鏡とを含んで構成されている。発光体
としては、例えば、ハロゲンランプ、メタルハライドラ
ンプまたはキセノンランプ等が使用される。凹面鏡は、
集光効率が良い形状であることが望ましく、例えば回転
楕円面鏡や回転放物面鏡等の回転対称な面形状となって
いる。
【0028】この投射型液晶表示装置は、また、第2M
LA13の光の出射側に、PS合成素子15と、コンデ
ンサレンズ16と、ダイクロイックミラー17とを順番
に備えている。ダイクロイックミラー17は、入射した
光を、例えば赤色光LRと、その他の色光とに分離する
機能を有している。
【0029】PS合成素子15には、第2MLA13に
おける隣り合うマイクロレンズ間に対応する位置に、複
数の1/2波長板15Aが設けられている。PS合成素
子15は、図5に示したように、入射した光L0を2種
類(P偏光成分およびS偏光成分)の偏光光L1,L2
に分離する機能を有している。PS合成素子15は、ま
た、分離された2つの偏光光L1,L2のうち、一方の
偏光光L2を、その偏光方向(例えばP偏光)を保った
ままPS合成素子15から出射し、他方の偏光光L1
(例えばS偏光成分)を、1/2波長板15Aの作用に
より、他の偏光成分(例えばP偏光成分)に変換して出
射する機能を有している。
【0030】この投射型液晶表示装置は、また、ダイク
ロイックミラー17によって分離された赤色光LRの光
路に沿って、全反射ミラー18と、フィールドレンズ2
4Rと、液晶パネル25Rとを順番に備えている。全反
射ミラー18は、ダイクロイックミラー17によって分
離された赤色光LRを、液晶パネル25Rに向けて反射
するようになっている。液晶パネル25Rは、フィール
ドレンズ24Rを介して入射した赤色光LRを、画像信
号に応じて空間的に変調する機能を有している。
【0031】この投射型液晶表示装置は、さらに、ダイ
クロイックミラー17によって分離された他の色光の光
路に沿って、ダイクロイックミラー19を備えている。
ダイクロイックミラー19は、入射した光を、例えば緑
色光と青色光とに分離する機能を有している。
【0032】この投射型液晶表示装置は、また、ダイク
ロイックミラー19によって分離された緑色光LGの光
路に沿って、フィールドレンズ24Gと、液晶パネル2
5Gとを順番に備えている。液晶パネル25Gは、フィ
ールドレンズ24Gを介して入射した緑色光LGを、画
像信号に応じて空間的に変調する機能を有している。
【0033】この投射型液晶表示装置は、さらに、ダイ
クロイックミラー19によって分離された青色光LBの
光路に沿って、リレーレンズ20と、全反射ミラー21
と、リレーレンズ22と、全反射ミラー23と、フィー
ルドレンズ24Bと、液晶パネル25Bとを順番に備え
ている。全反射ミラー21は、リレーレンズ20を介し
て入射した青色光LBを、全反射ミラー23に向けて反
射するようになっている。全反射ミラー23は、全反射
ミラー21によって反射され、リレーレンズ22を介し
て入射した青色光LBを、液晶パネル25Bに向けて反
射するようになっている。液晶パネル25Bは、全反射
ミラー23によって反射され、フィールドレンズ24B
を介して入射した青色光LBを、画像信号に応じて空間
的に変調する機能を有している。
【0034】この投射型液晶表示装置は、また、赤色光
LR、緑色光LGおよび青色光LBの光路が交わる位置
に、3つの色光LR、LG,LBを合成する機能を有し
たクロスプリズム26を備えている。この投射型液晶表
示装置は、また、クロスプリズム26から出射された合
成光を、スクリーン28に向けて投射するための投射レ
ンズ27を備えている。クロスプリズム26は、3つの
入射面26R,26G,26Bと、一つの出射面26T
とを有している。入射面26Rには、液晶パネル25R
から出射された赤色光LRが入射するようになってい
る。入射面26Gには、液晶パネル25Gから出射され
た緑色光LGが入射するようになっている。入射面26
Bには、液晶パネル25Bから出射された青色光LBが
入射するようになっている。クロスプリズム26は、入
射面26R,26G,26Gに入射した3つの色光を合
成して出射面26Tから出射する。
【0035】図2は、液晶パネル25R,25G,25
Bの構成例を示している。液晶パネル25R,25G,
25Bは、それぞれ変調対象となる光の成分が異なるの
みで、その機能、構成は実質的に同じである。以下で
は、各色用の液晶パネル25R,25G,25Bの構成
をまとめて説明する。なお、図2においては、図を見や
すくするため、一部の領域でハッチングを省略してい
る。液晶パネル25(25R,25G,25B)は、画
素電極基板40Bと、この画素電極基板40Bの光の入
射面側に液晶層45を介して対向配設された対向基板4
0Aとを備えている。
【0036】画素電極基板40Bは、ガラス基板48
と、このガラス基板48の光の入射面側に積層された複
数の画素電極部46および複数のブラックマトリクス部
47とを有している。画素電極基板40Bは、また、画
素電極部45およびブラックマトリクス部46と液晶層
45との間に積層された配向膜(図示せず)を有してい
る。画素電極部46およびブラックマトリクス部47
は、2次元的に配列されている。各画素電極部46は、
導電性を有した透明な部材によって構成されている。ブ
ラックマトリクス部47は、隣り合う画素電極部46の
間に形成されている。各ブラックマトリクス部47は、
例えば金属膜などにより遮光されている。ブラックマト
リクス部47の内部には、隣接する画素電極部46に対
して、画像信号に応じて選択的に電圧を印加するための
図示しないスイッチング素子が形成されている。画素電
極部46に電圧を印加するためのスイッチング素子とし
ては、例えばTFTが使用される。ブラックマトリクス
部47によって囲まれ、入射光が透過可能な一つの画素
電極部46の開口領域が、1画素分の画素開口46Aと
なる。
【0037】対向基板40Aは、光の入射側から順に、
ガラス基板41と、第1の樹脂層43Aと、マイクロレ
ンズアレイ42と、第2の樹脂層43Bと、カバーガラ
ス44とを有している。対向基板40Aは、図示しない
が、カバーガラス44と液晶層45との間に、対向電極
と配向膜とをさらに有している。対向電極は、画素電極
部46との間で電位を発生させるためのものである。
【0038】マイクロレンズアレイ42は、光学樹脂に
より構成され、各画素電極部46に対応して2次元的に
設けられた複数のマイクロレンズ42Mを有している。
各マイクロレンズ42Mは、全体として正の屈折力(パ
ワー)を有しており、液晶パネル25に入射した光を、
対応する画素電極部46に向けて集光する機能を有して
いる。後段の投射レンズ27に十分なFナンバーが確保
されていれば、液晶パネル25に入射した光のうち、マ
イクロレンズ42Mによって集光され画素開口46Aに
入射した光のほとんどが画像表示に利用可能な有効な光
となる。液晶パネル25からの出射光を有効利用するた
めに、投射レンズ27のFナンバーは、マイクロレンズ
42Mの開口数と略一致または、マイクロレンズ42M
の開口数よりも明るくなるような値に設定されているこ
とが望ましい。
【0039】各マイクロレンズ42Mは、一つの画素開
口46A、すなわち、1ドット(1ピクセルまたは1サ
ブピクセル)につき光軸方向に2つのレンズ面R1,R
2が配置されるように構成されている。各レンズ面R
1,R2は、それぞれ正のパワーを有するように構成さ
れている。図2の例では、各レンズ面R1,R2は球面
形状で構成され、第1のレンズ面R1が、光の入射側
(光源側)に凸形状、第2のレンズ面R2が、光の出射
側に凸形状となっている。このような面形状で正のパワ
ーを持たせるために、第1の樹脂層43A、マイクロレ
ンズアレイ42、第2の樹脂層43Bは、その屈折率を
それぞれn1,n2,n3とすると、「n2>n1,n
3」の関係を満たすように構成されている。なお、n2
とn1の相対的な屈折率差は、例えば0.2〜0.3程
度で、より高い値が確保されていることが望ましい。n
2とn3についても同様である。
【0040】又、各マイクロレンズ42Mは、第2のレ
ンズ面R2の焦点位置が、第1のレンズ面R1について
の主点位置H1にほぼ一致する(図4参照)。ここで、
マイクロレンズ全体での焦点位置が、画素開口46Aの
位置からシフトしている。そのシフト量はマイクロレン
ズ全体での焦点位置が画素開口46Aに一致する場合に
比べ、実効開口率が高くなる様に設定されている。第1
のレンズ面R1は、集光機能を有した集光用レンズを形
成している。第2のレンズ面R2は、フィールド機能を
有したフィールドレンズを形成している。集光用レンズ
とフィールドレンズの合成焦点が、マイクロレンズ全体
での焦点となる。
【0041】マイクロレンズ全体での焦点位置は、画素
開口にある程度近い方が、開口効率が良くなると考えら
れる。入射光について全ての角度成分を考慮すると、焦
点位置が画素開口に完全に一致している場合が最も開口
効率がよくなるとは限らない。全ての角度成分を考慮す
ると、むしろマイクロレンズの合成焦点を光軸方向に沿
って画素開口からシフトした方が、結果的に実効開口率
が高くなる。そこで本発明では、マイクロレンズの合成
焦点位置と画素開口の位置との光軸方向に沿った相対的
な位置関係を最適化して、画素開口の集光効率の改善を
図っている。
【0042】なお、第1の樹脂層43A、マイクロレン
ズアレイ42、第2の樹脂層43Bは、レンズ面R1,
R2が正のパワーを持ち、所定の光学特性を満たすよう
に構成されていれば良く、図示した形状に限定されな
い。また、マイクロレンズ42Mの機能を持たせるため
の十分なパワーが得られれば、後述の変形例に示すよう
に、樹脂層43A,43Bを構成から省き、ガラス基板
41とカバーガラス44との間に直接マイクロレンズア
レイ42を形成するようにしても良い。
【0043】ここで、液晶パネル25におけるマイクロ
レンズアレイ部分の製造方法について簡単に説明する。
まず、第1の樹脂層43Aおよび第2の樹脂層43Bを
製造する。第1の樹脂層43Aは、例えばアクリル系の
樹脂を、マイクロレンズ42Mの第1のレンズ面R1の
パターンが形成されたスタンパによって成型して製造す
る。第2の樹脂層43Bについても同様であり、例えば
アクリル系の樹脂を、マイクロレンズ42Mの第2のレ
ンズ面R2のパターンが形成されたスタンパによって成
型することにより製造する。このように成型された2つ
の樹脂層43A,43Bを対向配置し、その間にマイク
ロレンズアレイ42の材料となる光学樹脂(例えばウレ
タン系やアクリル系の樹脂)を充填する。充填された樹
脂が接着剤の役割を果たし、第1の樹脂層43A、マイ
クロレンズアレイ42および第2の樹脂層43Bが一体
化される。その後、第1の樹脂層43Aおよび第2の樹
脂層43Bの表面に研磨を施す。なお、マイクロレンズ
アレイの製造方法は以上の方法に限定されず、他の方法
を用いても良い。
【0044】なお、液晶パネル25において、第2のレ
ンズ面R2と画素開口46Aの間にはカバーガラス4
4、配向膜(図示せず)、液晶層45などの層が存在す
ることになるが、これらの層厚はできるだけ薄くする方
が望ましい(例えば全体の厚さが5〜25μm in
air程度)。
【0045】図3は、液晶パネルの参考例を示してい
る。基本的な構成は、図2に示した液晶パネルと同様で
あり、対応する部分には対応する参照番号を付して理解
を容易にしている。異なる点は、図3に示した参考例で
はマイクロレンズ42Mの合成焦点が、ちょうど画素開
口46Aと一致していることである。この様にすると、
画素開口でのスポット像は、照明光の絞りと像共役の関
係にあり、絞り面上の強度分布をそのまま投影する様に
なる。しかし、ランプから出る光は必ずしも均一ではな
い為、パネル入射角度によってその強度は異なり、焦点
位置のスポット像が必ずしも開口部の透過効率最大とは
なり得ない。
【0046】次に、上記のような構成の投射型液晶表示
装置の作用について説明する。まず、図1を参照して、
投射型液晶表示装置の全体的な作用について説明する。
光源11から発せられた白色光は、まず、MLA12,
13を透過することにより、複数の小光束に分割され
る。MLA12,13を透過した光は、次に、PS合成
素子15に入射する。PS合成素子15に入射する光に
は、光軸10に垂直な面内において互いに直交するP偏
光成分およびS偏光成分が含まれている。PS合成素子
15は、図5に示したように、入射した光L0を2種類
(P偏光成分およびS偏光成分)の偏光光L1,L2に
分離する。分離された偏光光のうち、一方の偏光光L2
は、その偏光方向(例えばP偏光)を保ったままPS合
成素子15から出射される。他方の偏光光L1(例えば
S偏光成分)は、1/2波長板15Aの作用により、他
の偏光成分(例えばP偏光成分)に変換して出射され
る。これにより、分離された2つの偏光光L1,L2の
偏光方向が特定の方向(例えばP偏光)に揃えられる。
【0047】PS合成素子15を出射した光は、次に、
コンデンサレンズ16を透過した後、ダイクロイックミ
ラー17に入射する。ダイクロイックミラー17に入射
した光は、ダイクロイックミラー17の作用により、例
えば赤色光LRと、その他の色光とに分離される。
【0048】ダイクロイックミラー17によって分離さ
れた赤色光LRは、全反射ミラー18によって、液晶パ
ネル25Rに向けて反射される。全反射ミラー18によ
って反射された赤色光LRは、フィールドレンズ24R
を介して液晶パネル25Rに入射する。液晶パネル部2
5Rに入射した赤色光LRは、液晶パネル25Rにおい
て、画像信号に応じて空間的に変調された後、クロスプ
リズム26の入射面26Rに入射する。
【0049】一方、ダイクロイックミラー17によって
分離されたその他の色光は、次に、ダイクロイックミラ
ー19に入射し、ここで、例えば緑色光LGと青色光L
Bとに分離される。ダイクロイックミラー19によって
分離された緑色光LGは、フィールドレンズ24Gを介
して液晶パネル25Gに入射する。液晶パネル25Gに
入射した緑色光LGは、液晶パネル25Gにおいて、画
像信号に応じて空間的に変調された後、クロスプリズム
26の入射面26Gに入射する。
【0050】ダイクロイックミラー19によって分離さ
れた青色光LBは、リレーレンズ20を介して全反射ミ
ラー21に入射し、ここで、全反射ミラー23に向けて
反射される。全反射ミラー21によって反射された青色
光LBは、リレーレンズ22を介して全反射ミラー23
に入射し、ここで、液晶パネル部25Bに向けて反射さ
れる。全反射ミラー23によって反射された青色光LB
は、フィールドレンズ24Bを介して液晶パネル25B
に入射する。液晶パネル25Bに入射した青色光LB
は、液晶パネル25Bにおいて、画像信号に応じて空間
的に変調された後、クロスプリズム26の入射面26B
に入射する。
【0051】なお、液晶パネル25R,25G,25B
のそれぞれの入射面には、MLA12,13によって分
割された複数の小光束が拡大された状態で重畳され、全
体的に均一な照明がなされる。MLA12,13によっ
て分割された各小光束は、コンデンサレンズ16の焦点
距離fcと第2MLA13に設けられたマイクロレンズ
13Mの焦点距離fMLA2とで決まる拡大率で拡大され
る。
【0052】クロスプリズム26に入射した3つの色光
LR、LG,LBは、クロスプリズム26の作用により
合成され、出射面26Tから投射レンズ27に向けて出
射される。その出射光が、投射レンズ27によってスク
リーン28の前面側または背面側に投射されることによ
り、スクリーン28上に画像を形成する。
【0053】次に、主として図4を参照して、本実施の
形態の特徴部分である液晶パネル25におけるマイクロ
レンズ42Mによる光学的な作用および効果について説
明する。図4では、説明を簡略化するため、液晶パネル
25におけるマイクロレンズ部分の主要な構成要素のみ
を示している。既に説明したように、マイクロレンズ4
2Mにおいて、第1のレンズ面R1および第2のレンズ
面R2は、正のパワーを有している。また、第2のレン
ズ面R2の焦点位置は、第1のレンズ面R1についての
主点位置H1に略一致し、かつマイクロレンズ全体での
焦点位置が、画素開口46Aの位置にからシフトしてい
る。以下、このような構成において、液晶パネル25の
前段の照明光学系によって液晶パネル25に発散角βの
照明光が全体的に照明されるものとして説明する。
【0054】まず、マイクロレンズ42Mの光軸60に
対して平行な主光線60A(図中、実線で示す)につい
て考える。主光線60Aは、マイクロレンズ全体のパワ
ーによって画素開口46A付近に集光される。マイクロ
レンズ42Mを通過後の出射光の光軸60に対する最大
発散角度αは、マイクロレンズ42Mの最大外形とマイ
クロレンズ42M全体の合成焦点距離との関係で決ま
る。具体的には、最大外形(直径)を2a、合成焦点距
離をfとすると、以下の式(5)で表される。 tanα=a/f ……(5)
【0055】一方、合成焦点距離fは、第1のレンズ面
R1についての焦点距離をf1、第2のレンズ面R2に
ついての焦点距離をf2とすると、以下の式(6)で表
される。△は、第1のレンズ面R1についての主点H1
と第2のレンズ面R2についての主点H2との間隔(主
点間隔)を示す。 f=f1×f2/(f1+f2−△) …(6)
【0056】ここで、第2のレンズ面R2についての焦
点位置と第1のレンズ面R1についての主点位置H1と
を一致させたときには、△=f2となるので、合成焦点
距離fは、以下の式(7)で表される。 f=f2 ……(7)
【0057】式(7)は、合成焦点距離fが、第1のレ
ンズ面R1についての焦点距離f1の値によらず、一定
の値f2となることを示している。式(7)と式(5)
から、主光線60Aについての出射光の最大発散角度α
は、マイクロレンズ42Mの外形(半径)aと第2のレ
ンズ面R2による焦点距離f2とで一義的に決定される
ことが分かる。またこのとき、第1のレンズ面R1によ
る焦点距離f1の値により、合成焦点距離fを一定の値
に保ったまま、レンズ全体の合成焦点位置をコントロー
ルすることが可能となる。焦点距離f1を適当な値にす
ることにより、画素開口46Aと第2のレンズ面R2と
の間の距離を加工上必要なだけ確保することができる。
【0058】次に、光軸60に対して角度成分を持って
入射する発散光60B(図中、破線で示す)について考
える。光軸60に対して±βの角度で液晶パネル25を
照明する光は、主光線60Aを中心に、±βの角度で発
散した状態で第1のレンズ面R1を通過する。この光
は、第2のレンズ面R2についての焦点位置が第1のレ
ンズ面R1についての主点H1と略一致していることに
より、第2のレンズ面R2を通過する際に、すべて主光
線60Aに平行な光に変わってしまう。すなわち、主光
線60Aと発散光60Bの双方とも、マイクロレンズ4
2Mを出射した後の最大発散角度αは等しくなる。
【0059】以上の光学的作用を有するマイクロレンズ
42Mを搭載することにより、液晶パネル25を出射す
る光の最大発散角度θは、以下の式(8)で表されるこ
とになる。 θ=α ……(8)
【0060】この式(8)は、液晶パネル25における
出射光の発散角度θも、マイクロレンズ42Mの外形
(半径)aと第2のレンズ面R2による焦点距離f2と
の2つのパラメータだけで決まり、照明光の発散角度β
は、出射光の発散角度θに影響を及ぼさないことを意味
している。すなわち、本実施の形態によれば、照明光の
発散角度βが液晶パネル25を出射するときには除去さ
れ、図13の従来方式と比較して角度βの分だけ出射発
散角度θを小さくすることができる。これにより、本実
施の形態では、マイクロレンズ42Mの焦点距離を短く
したとしても、図13の従来方式と比較して、ブラック
マトリクス部47における光のケラレの量を低減するこ
とができる。この効果によって、実効開口率を悪化させ
ることなくマイクロレンズ42Mの焦点距離を従来に比
べて大幅に短くすることが可能になると共に、画素開口
46Aに形成される集光スポットサイズも大幅に小さく
することができる。これにより、液晶パネル25におけ
る実効開口率を向上させることが可能となる。
【0061】さらに、本実施の形態では、従来に比べて
画素開口46Aに対して集光スポットサイズを十分に小
さくすることが可能になるので、従来に比べて入射発散
角度βを大きくすることができる。そして、図4より明
らかなように、入射発散角度を大きくすることによっ
て、集光スポットサイズを画素開口46Aの開口寸法限
界まで拡大して、出射光量の向上を図ることが可能であ
る。また、この入射発散角度βを拡大することは、液晶
パネル25への入射光量および光学系を格納する筐体の
サイズについて非常に重要な意味を持つ。
【0062】既に図12を参照して説明した場合と同様
に、液晶パネル25に入射する照明光の発散角度βは、
コンデンサレンズ16の焦点距離をfc、半径をrcと
すると、以下の式(3)で定義される。 tanβ=rc/fc ……(3)
【0063】このように発散角度βは、コンデンサレン
ズ16の半径rcと焦点距離fcによって決まるパラメ
ータである。しかしながら、コンデンサレンズ16の半
径rcの値については実質的に、光源11を構成するラ
ンプの大きさによって決定されるため、発散角度βを大
きくすることは焦点距離fcを短くすることになる。一
方、第1MLA12の各マイクロレンズ12Mの拡大率
M(液晶パネル25に対する照明エリアと第1MLA1
2の相似比で一定値)は、以下の式(7)に示すよう
に、第2MLA13の各マイクロレンズ13Mの焦点距
離fMLA2とコンデンサレンズ16の焦点距離fcとの比
である。MLA12,13によって分割された各小光束
は、この拡大率Mで拡大され液晶パネル25を照明す
る。 M=fc/fMLA2 ……(7)
【0064】そのため、発散角度βを拡大するためにコ
ンデンサレンズ16の焦点距離fcを小さくすること
は、第2MLA13の各マイクロレンズ13Mの焦点距
離fML A2も短くしなければならないことを意味する。焦
点距離fMLA2が短くなれば、2つのMLA間の間隔も短
くなるため、光学系は全体的にダウンサイズが可能とな
る。従って、光学系の筐体のダウンサイズを図ることが
できる。
【0065】ところで、図5に示したように、第2ML
A13の一つのマイクロレンズ13Mの有効径をDとす
れば、PS合成素子15の構造上、PS合成素子15に
よって偏光成分の変換が可能なものは、一つのマイクロ
レンズ13Mにつき約D/2の大きさの開口部分に入射
した光束のみとなる。従って、PS合成素子15への光
の取り込み効率を向上させるためには、第2MLA13
上の光源像を小さくし、PS合成素子15に入射する光
束径を小さくすることが望ましい。ここで、第2MLA
13上にできる光源像の大きさは、一般的に、光源11
を構成するランプのアーク長と、光源11の反射鏡とア
ークとの距離(アーク・反射鏡間距離)とに関する以下
の式(8)で表される。 ランプアーク長×fMLA2/アーク・反射鏡間距離 ……(8)
【0066】このことから、発散角度βを大きくして焦
点距離fMLA2を短くすると、第2MLA13上の光源像
が小さくなることが分かる。これにより、第2MLA1
3およびPS合成素子15への光の取り込み効率が向上
し、液晶パネル25の前段の照明系セット全体での光出
力を向上させ、液晶パネル25への入射光量を向上させ
ることが可能となる。
【0067】以上のように、液晶パネル25への入射発
散角度βを拡大することで、光学系の筐体のダウンサイ
ズと照明系全体での光出力の向上とを同時に達成可能と
なる。
【0068】続いて、マイクロレンズの合成焦点位置と
画素開口の位置関係について説明する。本発明では、両
者の位置関係を調節し、画素開口部での集光状態をコン
トロールし、以て液晶パネルの小型化および高精細化を
行なった時、開口率が低下した場合でも高い実効開口率
を得るものである。ここでは、図6の表図に示したパラ
メータを有するマイクロレンズを用いて、実験を行なっ
たのでその結果を説明する。即ち、マイクロレンズの合
成焦点距離と画素開口の位置を変え、実効開口率を測定
した。用いたマイクロレンズのパラメータは、図6の表
図に示す様に、第1レンズ焦点距離が59.3μm、第
2レンズ焦点距離が41.4μm、レンズ間距離が4
1.4μm、合成焦点距離が41.4μm、幾何学的な
開口率が31%、投射レンズF値が1.7、ドットピッ
チ(画素の配列ピッチ)が18μm×18μmである。
【0069】図7は、実験結果を表わしている。(A)
は、図6に示したパラメータのマイクロレンズを用い
て、その合成焦点を画素開口に一致させた場合におけ
る、開口部上の光強度分布を表わしている。この時の実
効開口率は80%であった。(B)は、同じく図6に示
したパラメータのマイクロレンズを用いて、その合成焦
点位置を画素開口から6μm程光源側にシフトさせた場
合における、開口部上の光強度分布を表わしている。
尚、図6に示した寸法および以下に述べる寸法は、全て
大気下換算での値である。シフト量は、百分率で表わす
と6μm/41μm×100=15%程度である。この
時の実効開口率は85%であった。(C)は、更にシフ
ト量を10μmまで光源側に長くした場合である。この
時の実効開口率は75%であった。尚、実効開口率と
は、個々の画素に入射した光源光束の内、マイクロレン
ズを介して画素開口を通過し且つ投射レンズに入射した
光束の割合を表わしている。(A)に示す様に、焦点位
置では第2アレイ上の光源像が明確に映るが、(B)に
示す様に6μm離れた時にはアレイ像はぼやけた状態と
なる。しかし、スポットサイズにほとんど変化は見られ
ない。注目すべきことは、画素開口および投射レンズを
通過する有効光線は、6μmシフトした時の方が5%程
増加していることである。このことは、焦点面に画素開
口がある場合、開口でけられている部分に投射レンズを
通過できる有効光線が多く含まれていることを示してい
る。又、6μmシフトした状態の時には、投射レンズに
対する有効光線が中央部により多く集まっていることを
示している。一方、(C)に示した様に、焦点位置より
10μm離した場合には、スポット像は拡大している
為、6μmの場合よりも投射レンズを通過する実効開口
率は低下している。この時のシフト量をマイクロレンズ
の合成焦点に対する百分率で表わすと、約24%であ
る。以上のことから、画素開口を焦点距離の10%を越
える範囲で焦点面からシフトすると、実効開口率が改善
できることが分かる。但し、(C)の様に、実効開口率
を低下してまで、画素開口を焦点面からシフトすること
はメリットが少ない。尚、シフト方向は、光源側に近づ
く−方向と光源から遠ざかる+方向の両者を含むもので
あり、±10%以上が好ましい範囲となっている。以上
の事実は、用いる光源の発光強度分布によって、スポッ
ト径、有効光線の分布、ひいては実効開口率の最適ポイ
ントが、焦点位置よりもシフトしていることを意味して
いる。シフト量の最適化を行なうことによって、より明
るい液晶投射表示装置を実現することができる。この様
な最適化を行なうことにより、照明光の発散角βを更に
増大させることが可能となり、照明系の光利用効率向上
による光出力の改善およびセット小型化のメリットが増
すことになる。
【0070】図8は、マイクロレンズアレイと画素開口
が形成された基板との間の重ね合わせずれ量と、光出力
との関係を示している。グラフ中、丸印を結んだカーブ
は、図2に示した構成の場合であって、マイクロレンズ
の合成焦点位置と画素開口とは6μm程シフトしてい
る。三角印を結んだカーブは、図3に示した参考例に対
応しており、マイクロレンズの合成焦点位置と画素開口
の位置は一致している。四角印を結んだカーブは、集光
用レンズとフィールドレンズを組み合わせたダブルマイ
クロレンズ構造ではなく、単一のマイクロレンズを用い
たシングルレンズ構成の例である。グラフから明らかな
様に、重ね合わせずれ量が大きくなる程、光出力は低下
している。即ち、重ね合わせずれ量が大きくなる程画素
開口でけられる照明光量が大きくなる。しかし、ダブル
レンズ構造で且つ焦点位置と画素開口をずらした場合、
重ね合わせずれ量が大きくなっても光出力はそれ程低下
しない。例えば、±1μmの範囲では光出力はほとんど
低下していない。本発明によれば、マイクロレンズを開
口スポット径に対して大きなパネルに用いた場合特に有
効であり、マイクロレンズアレイと画素開口が形成され
た基板との重ね合わせずれによって生じる光量ダウンを
防ぎ、品質のばらつきを大幅に改善することが可能であ
る。
【0071】図9(A),(B)は、液晶パネル25の
構成の変形例を示している。図9(A),(B)の構成
では、対向基板40A-1,40A-2の部分が、図2の構成と異
なっている。図2の構成では、樹脂と樹脂との界面でマ
イクロレンズ42Mのレンズ面R1,R2を形成するよ
うにしたが、ガラスと樹脂(または空気層)との界面に
よってレンズ面R1,R2を形成するようにしても良
い。図9(A),(B)は、屈折率がng1,ng2の
2つのガラス層51,53の間に、屈折率がn1の樹脂
層52を挟み込んでマイクロレンズ42Mを形成した構
成となっている。ガラス層51と樹脂層52との界面に
よって第1のレンズ面R1が形成され、ガラス層51と
樹脂層53との界面によって第2のレンズ面R2が形成
されている。このとき、レンズ面R1,R2の形状は、
2つの界面の屈折率差によって決まる。
【0072】図9(A)は、樹脂層52とガラス層5
1,53との屈折率が「n1>ng1,ng2」の関係
を満たしているときの構成例である。このとき、第1の
レンズ面R1は光の入射側(光源側)に凸形状、第2の
レンズ面R2は光の出射側に凸形状となる。一方、図9
(B)は、樹脂層52とガラス層51,53との屈折率
が「n1<ng1,ng2」の関係を満たしているとき
の構成例である。このとき、第1のレンズ面R1は光の
入射側に凹形状、第2のレンズ面R2は光の出射側に凹
形状となる。なお、図9(B)の構成において、樹脂層
52を空気層としても良い。
【0073】図9(A),(B)に示した液晶パネルの
対向基板40A-1,40A-2の部分の製造は、例えば、まず、
2つのガラス基板の表面にレンズ面R1,R2のパター
ンを形成した後、その2つのガラス基板を対向配置し、
その間に樹脂層52の材料となる光学樹脂(例えばウレ
タン系やアクリル系の樹脂)を充填することにより行
う。ガラス基板の表面加工は、例えば種々のエッチング
方法(等方性、異方性またはドライエッチングなど)を
用いて行うことができる。
【0074】図9(A),(B)は、図2の構成と比較
して、対向基板から樹脂層43A,43Bを省いた構成
となっているので、図2の構成よりも樹脂層を減らすこ
とができる。このため、図2の構成に比べてコスト的に
安く製造できる。
【0075】図10(A),(B)は、マイクロレンズ
42Mのレンズ面R1,R2の形状についての変形例を
示している。レンズ面R1,R2の形状は、球面(図1
0(C))の他にも、楕円などの非球面(図10
(B))や、フレネル面(図10(A))などを使用す
ることが可能である。球面レンズは、表面加工がしやす
いという点で有利ではあるが、焦点距離が最短となる曲
率半径がドット寸法に規制されてしまうため、レンズ界
面での屈折率差が十分に確保されなければ、短焦点化は
難しい。一方、非球面やフレネル面は、図からも分かる
ように、短焦点化やレンズ主面の平面性の点で優れてお
り、発散角βのキャンセル効果が高いレンズ形状であ
る。
【0076】図11は、液晶パネル25の構成の他の変
形例を示している。図11の変形例は、集光用のレンズ
面を対向基板側に配置すると共に、フィールド機能を有
するレンズ面を画素電極基板側に配置したものである。
この変形例に係る液晶パネルは、画素電極基板50B
と、この画素電極基板50Bの光の入射面側に液晶層4
5を介して対向配設された対向基板50Aとを備えてい
る。
【0077】対向基板50Aは、光の入射側から順に、
ガラス基板41と、樹脂層43Aと、第1のマイクロレ
ンズアレイ42Aと、カバーガラス44Aとを有してい
る。一方、画素電極基板50Bは、光の入射側から順
に、画素電極部46およびブラックマトリクス部47
と、カバーガラス44Bと、第2のマイクロレンズアレ
イ42Bと、樹脂層43Bと、ガラス基板48とを有し
ている。
【0078】第1のマイクロレンズアレイ42Aは、光
学樹脂により構成され、各画素電極部46に対応して2
次元的に設けられた複数の第1のマイクロレンズ42M-1
を有している。各マイクロレンズ42M-1は、正のパワー
の第1のレンズ面R1を有し、集光用のレンズとして機
能する。図11の例では、樹脂層43Aの屈折率n1、
第1のマイクロレンズアレイ42Aの屈折率n2とが、
「n2>n1」の関係を満たし、第1のレンズ面R1
が、光の入射側(光源側)に凸形状となっている。
【0079】第2のマイクロレンズアレイ42Bも、第
1のマイクロレンズアレイ42Aと同様に、光学樹脂に
より構成され、各画素電極部46に対応して2次元的に
設けられた複数の第2のマイクロレンズ42M-2を有して
いる。各マイクロレンズ42M-2は、正のパワーの第2の
レンズ面R2を有し、フィールドレンズとして機能す
る。すなわち、第2のレンズ面R2についての焦点位置
は、第1のレンズ面R1(第1のマイクロレンズ42M-
1)についての主点位置に略一致している。図8の例で
は、樹脂層43Bの屈折率n4、第2のマイクロレンズ
アレイ42Bの屈折率n3とが、「n3>n4」の関係
を満たし、第2のレンズ面R2が、光の出射側に凸形状
となっている。
【0080】図11の変形例では、図2の構成例とは異
なり、画素開口46Aが2つのマイクロレンズ42M-1,4
2M-2の間(2つのレンズ面R1,R2の間)に位置する
ことになるが、2つのマイクロレンズ42M-1,42M-2の合
成の焦点位置が、画素開口46Aからシフトしているこ
とに変わりはない。なお、合成の焦点位置と画素開口4
6との位置合わせは、例えば、マイクロレンズ42M-1,4
2M-2と画素開口46Aとの間の厚みを調整することによ
り制御することができる。この変形例の構成は、開口効
率自体は最も良くなる考えられるが、加工性の難易度は
最も高いものと考えられる。
【0081】図11の変形例の場合、開口部に対する効
率を決定するのは光源側にある第1レンズである為、第
1レンズの焦点距離を第2レンズで受けることが可能な
範囲で焦点距離を短く設定し、尚且つその焦点よりも光
源側にあるビームウエスト部分に開口を設定することに
より実効開口率を向上させることが可能となる。この時
には、開口部分の設定位置はマイクロレンズの合成焦点
よりも出射側に来る場合もある。
【0082】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れず種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施の
形態では、パワーを有するレンズ面が1ドットにつき2
つのみである場合について説明したが、パワーを有する
レンズ面を1ドットにつき3つ以上形成するようにして
も良い。また、本発明は、3板式に限らず、単板式の投
射型液晶表示装置にも適用することが可能である。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液晶表示
素子または投射型液晶表示装置によれば、マイクロレン
ズが、光軸方向において少なくとも一つのレンズ面を有
し、入射した光を画素開口側に集光させるように機能す
る集光用レンズと、光軸方向において少なくとも一つの
レンズ面を有し、焦点位置が集光用レンズの主点位置に
略一致するように構成されたフィールドレンズとを含ん
でいるので、構成の大型化や製造上の困難性を招くこと
なく、実効開口率を大きくして光利用効率を向上させる
ことができる。そして、集光用レンズとフィールドレン
ズの合成焦点位置が画素開口からシフトして構成されて
いる。このシフト量は合成焦点位置が画素開口に一致す
る場合に比べ実効開口率が高くなる様に設定されてい
る。これにより、光源光の利用効率が向上し光出力がア
ップする。又、投射型液晶表示装置のセットをダウンサ
イジングできる。又、投射レンズのコストダウンも可能
である。加えて、画素開口の形成された基板とマイクロ
レンズが形成された基板の重ね合わせマージンの拡大な
どの効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る投射型液晶表示装
置の光学系の全体構成を表す構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る液晶パネルの概略
構成を表す断面図である。
【図3】液晶パネルの参考例を示す断面図である。
【図4】図2に示した液晶パネルにおけるマイクロレン
ズ部分の構成を簡略化して示す説明図である。
【図5】第2マイクロレンズアレイとPS合成素子の要
部構成を示す部分拡大図である。
【図6】マイクロレンズアレイの光学的パラメータを示
す表図である。
【図7】画素開口を介して観察される光源像を示す模式
図である。
【図8】マイクロレンズと画素開口の重ね合わせずれ量
と光出力との関係を示すグラフである。
【図9】図2に示した液晶パネルの変形例を示す断面図
である。
【図10】マイクレンズの面形状の変形例を示す説明図
である。
【図11】図2に示した液晶パネルの他の変形例を示す
断面図である。
【図12】従来の投射型液晶表示装置の光学系の概略構
成を示す平面図である。
【図13】従来の液晶パネルの構成例を示す断面図であ
る。
【図14】従来の液晶パネルの他の構成例を示す断面図
である。
【符号の説明】
R1,R2…レンズ面、10…光軸、11…光源、24
(25R,25G,25B)…液晶パネル、27…投射
レンズ、28…スクリーン、40A…対向基板、40B
…画素電極基板、42…マイクロレンズアレイ、42M
…マイクロレンズ、43A…第1の樹脂層、43B…第
2の樹脂層、45…液晶層、46…画素電極部、46A
…画素開口、47…ブラックマトリクス部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 HA13 HA25 HA27 HA28 KA30 MA06 2H091 FA05X FA05Z FA27Y FA29Y FA41Z FD06 GA02 LA30 MA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶層と、 光が通過可能な複数の画素開口を有する画素電極部と、 前記液晶層に対して光の入射側または光の出射側の少な
    くとも一方の側に、前記複数の画素開口に対応して複数
    のマイクロレンズが2次元的に配列形成された少なくと
    も一つのマイクロレンズアレイとを備え、 前記各マイクロレンズは、 光軸方向において少なくとも一つのレンズ面を有し、入
    射した光を前記画素開口側に集光させるように機能する
    集光用レンズと、 光軸方向において少なくとも一つのレンズ面を有し、焦
    点位置が前記集光用レンズの主点位置に略一致するよう
    に構成されたフィールドレンズとを含み、 前記集光用レンズとフィールドレンズの合成焦点位置
    が、前記画素開口からシフトして構成されており、その
    シフト量は合成焦点位置が画素開口に一致する場合に比
    べ実効開口率が高くなる様に設定されていることを特徴
    とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 前記シフト量は、合成焦点距離の±10
    %を越える範囲にあることを特徴とする請求項1記載の
    液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 前記フィールドレンズの光学的な作用に
    よって、光軸に対して発散角度成分を有して入射した入
    射光について、前記発散角度成分が前記マイクロレンズ
    アレイから出射するときに除去され、その出射角度が光
    軸に平行に入射した主光線の出射角度と略同一となるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1記載の液
    晶表示素子。
  4. 【請求項4】 液晶表示素子を透過した光を投射レンズ
    を介して投射する投射型液晶表示装置に適用され、 前記各マイクロレンズの開口数が、前記投射レンズのF
    ナンバーに略相当するように構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の液晶表示素子。
  5. 【請求項5】 前記各マイクロレンズは、球面、非球面
    またはフレネル面のいずれか1つもしくは2つ以上を組
    み合わせて構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の液晶表示素子。
  6. 【請求項6】 光を発する光源と、 入射した光を光学的に変調する機能を有した液晶表示素
    子と、 前記液晶表示素子によって変調された光を投射する投射
    レンズとを備えた投射型液晶表示装置であって、 前記液晶表示素子は、液晶層と、光が通過可能な複数の
    画素開口を有する画素電極部と、前記液晶層に対して光
    の入射側または光の出射側の少なくとも一方の側に、前
    記複数の画素開口に対応して複数のマイクロレンズが2
    次元的に配列形成された少なくとも一つのマイクロレン
    ズアレイとを備え、 前記各マイクロレンズは、光軸方向において少なくとも
    一つのレンズ面を有し、入射した光を前記画素開口側に
    集光させるように機能する集光用レンズと、光軸方向に
    おいて少なくとも一つのレンズ面を有し、焦点位置が前
    記集光用レンズの主点位置に略一致するように構成され
    たフィールドレンズとを含み、 前記集光用レンズとフィールドレンズの合成焦点位置
    が、前記画素開口からシフトして構成されており、その
    シフト量は合成焦点位置が画素開口に一致する場合に比
    べ実効開口率が高くなる様に設定されていることを特徴
    とする投射型液晶表示装置。
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