JP2002348217A - 化粧品用滑り剤とそれを用いた清浄用化粧品 - Google Patents

化粧品用滑り剤とそれを用いた清浄用化粧品

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JP2002348217A
JP2002348217A JP2002059496A JP2002059496A JP2002348217A JP 2002348217 A JP2002348217 A JP 2002348217A JP 2002059496 A JP2002059496 A JP 2002059496A JP 2002059496 A JP2002059496 A JP 2002059496A JP 2002348217 A JP2002348217 A JP 2002348217A
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JP2002059496A
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Shigeki Ito
茂樹 伊藤
Makoto Ito
伊藤  誠
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Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリコーン類の滑り性への寄与は著しく優れた
ものがあるが、シリコーン類が毛髪表面に吸着などによ
り皮膜を形成するためにパーマがあたりにくかったり毛
髪内部のケアができなかったりと、弊害も指摘されてい
る。また、シリコーン以外に油類では十分な滑り性を得
られないのが現状である。 【解決手段】下記の一般式1で表される化合物を主成分
とした毛髪に使用する清浄用化粧品に用いる滑り剤。但
し、式中、Rはオレイルアルコール残基。 CHCH(OH)COOR (1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は滑り性の良い、毛髪
に使用する清浄用化粧品に関する。清浄用化粧品の定義
としては、平成9年3月11日薬審第166号薬監第2
2号厚生省薬務局審査課長・監視指導課長通知ならびに
平成9年3月11日薬発第280号厚生省薬務局長通知
による定義を用いる。
【0002】
【従来の技術】毛髪に使用する清浄用化粧品にはシャン
プー、リンス、コンディショナー、ヘアトリートメント
などが例示されるが、これらに指通り、櫛通りなどの滑
り性を付与するために脂肪アルコールやパラフィン類や
動植物油等の油類、高重合メチルポリシロキサンやメチ
ルシクロポリシロキサン、アミノ変性シリコーン類など
の所謂シリコーン類などが添加される(ref.1)。
本来、リンス、コンディショナー、ヘアトリートメント
などにはカチオン性界面活性剤や油類が配合され、カチ
オン性界面活性剤の毛髪への吸着や油類の疎水性を利用
して滑り性を付与している。しかし、これらだけでは不
十分とされ、シリコーン類が添加されることが多くあ
る。また、滑り性が本質的に要求されないシャンプーで
さえ、カチオン化セルロースやシリコーン類が添加され
ることもる。特に美容室などでは短時間に大人数を洗髪
するからだけでなく、洗髪後にヘアスタイリングを行う
ために指通り、櫛通りの要求が高い。
【0003】特開2000−191462号公報では
0.1〜10重量%のカチオン性界面活性剤、0.1〜
10重量%の蛋白加水分解物と0.1〜40重量%の炭
素数8〜18の直鎖または分岐のアルキル基を有する高
級アルコールの乳酸エステルを含有する、毛髪の櫛通り
性を改善し、毛髪にしっとり感を与え、毛髪に光沢を与
える毛髪化粧料が開示されているが、アルキル基、即ち
飽和炭化水素基を有する乳酸アルキルエステルでは滑り
性、しっとり感が不十分である。特に滑り性に関しては
他の油類と比して差が無く、シリコーン類と比べては劣
る。
【0004】特表2001−510148号公報にはカ
チオン性コンディショニング剤、α又はβヒドロキシ酸
エステル、脂肪アルコール、非イオン性界面活性剤、及
び水を含むヘアコンディショニング組成物が例示されて
いる。一般にヘアコンディショニング性を生ずるために
脂肪アルコールが汎用されるが、該公報中の記述にもあ
るように毛髪表面に脂ぎった感じを与えるなどの弊害も
ある。その為に該広報ではα又はβヒドロキシ酸エステ
ルを添加している。脂肪アルコールは毛髪に物理吸着し
(ref.1)、滑り性を付与するが、該公報中のα又
はβヒドロキシ酸エステルも同様の作用を生じていると
考えられる。しかし、該公報中によるところでは滑り性
などに与える影響が化合物により違いが大きく、寧ろ十
分な滑り性を与えず、毛髪の油分を溶解し、洗い流して
しまい却って毛髪がぱさつくことがある。特に毛髪を乾
燥後にはぱさつき感が著しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】シリコーン類の滑り性
への寄与は著しく優れたものがあるが、シリコーン類が
毛髪表面に吸着などにより皮膜を形成する(ref.
2)ためにパーマがあたりにくかったり毛髪内部のケア
ができなかったりと、弊害も指摘されている。また、前
述の通りシリコーン以外に油類では十分な滑り性を得ら
れないのが現状である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは滑り性を保
持するがパーマがかかりにくいという、シリコーン類を
添加した清浄用化粧品に関する問題を解決すべく鋭意検
討した結果、下記一般式1で表される化合物を主成分と
する滑り剤を毛髪に使用する清浄用化粧品に用いること
により、効率的に滑り性を保持しながらシリコーン類を
添加した系にみられる弊害を無くした毛髪に使用する清
浄用化粧品を提供できることを見出し、本発明となっ
た。但しRはオレイルアルコール残基である。 CHCH(OH)COOR (1)
【0007】本発明の一般式1の化合物は、乳酸アルケ
ニルエステルの1種で、乳酸オレイルに相当する。この
化合物は乳酸とオレイルアルコールとの直接エステル化
反応、あるいは乳酸アルキルとオレイルアルコールとの
エステル交換反応により得られる。エステル化は常法に
より行うことができるが、乳酸は一般的に水を含有して
いるため含有する水を揮発させながらエステル化を行う
か、予め脱水してからエステル化を行う。エステル交換
反応で用いられる乳酸アルキルは水を含有していないた
め、この操作は不要である。エステル交換反応で用いら
れる乳酸アルキルのアルキル基はメチル基など、短鎖の
ものが好ましい。エステル交換反応も常法で行うことが
できる。これらの反応を行うに際し、触媒や酸化防止剤
など、適宜用いることができる。
【0008】一般式1中のRに用いられるオレイルアル
コール残基が由来するオレイルアルコールは、工業的に
は精製度合いにより様々なグレードが流通しているが、
一般流通しているオレイルアルコールであれば使用に問
題はない。しかしながら、色相を考慮すると精製度の高
い、より高純度のオレイルアルコールを用いることが望
ましい。また、化粧品に用いる以上、重金属や砒素な
ど、有害な成分を含有するものを用いることができない
のは周知のことである。また、オレイルアルコールは厳
密にはcis−構造のものを指すが、熱や光(紫外線)
などによりtrans−構造へと変化することがあるけ
れども、本発明ではここまで厳密な解釈をしない。
【0009】Rについて記述すると、前出の特表200
1−510148号公報の如く、炭素数6〜30の飽和
又は不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル、としては滑り性
が不十分である。寧ろ毛髪の油分を溶解し、洗い流して
しまい、却ってぱさつくことがある。これを防ぐには溶
解に働くよりも、毛髪に物理吸着する作用の方が強い化
合物を用いればよい。これにはRがオレイルアルコール
残基であることが好ましく、本明細書中で表されている
乳酸オレイルを用いることが好適である。他の汎用の直
鎖または分岐鎖のアルキル基ではこの効果が得られなか
った。この現象はセタノールなどよりオレイルアルコー
ルの方が毛髪への吸着量が多く、感触の改質などに汎用
されているという事象にも対応している。
【0010】前出の如く、一般式1の化合物は乳酸とオ
レイルアルコールとのエステル化や乳酸アルキルとオレ
イルアルコールとのエステル交換反応により得られる
が、乳酸はエステル化により生じる水と共沸したり、乳
酸アルキルはエステル交換反応中に揮発したりする。特
に、乳酸メチルなどの短鎖の乳酸アルキルを用いた場合
は揮発しやすい。これら共沸や揮発により、反応系から
乳酸由来成分が留去されてしまうわけであるが、この
為、反応後の生成系の中にはオレイルアルコールが残存
することが多い。実際、一般式1の化合物のガスクロマ
トグラフを測定したところ、オレイルアルコールの存在
を確認した。オレイルアルコールの存在を確認した為、
請求項1では「一般式1で表される化合物を主成分とし
た毛髪に使用する清浄用化粧品に用いる滑り剤」と、他
の成分の存在を示す記述とした。すなわち、請求項1で
の記述は乳酸オレイルの合成に関係のない、第3成分の
添加を意味するものではない。
【0011】乳酸オレイル中にオレイルアルコールが残
存することは本発明に独特のものではなく、一般に流通
し、化粧品に利用されている乳酸ミリスチルや乳酸セチ
ルなど、長鎖の乳酸アルキルにも同様のことが起こって
いることは周知のことである。残存する長鎖アルコール
の量は合成条件により異なるが、一般的にアルコールの
初期量の10〜40重量%程度であるとされる。
【0012】本発明のシャンプーは上記の滑り剤を0.
1〜5重量%、さらにアニオン性界面活性剤および/ま
たは両性界面活性剤を1〜30重量%必須としている。
滑り剤の添加量は好ましくは0.1〜3重量%、更に好
ましくは0.1〜1重量%である。添加量が少なくては
滑り性への寄与が小さく、多くては滑り性は向上するが
起泡性が低下するという影響が出る。
【0013】アニオン性界面活性剤および/または両性
界面活性に関しては好ましくは4〜30重量%であり、
この範囲であれば起泡性の良好なシャンプーを提供する
ことが可能である。ここで言うところのアニオン性界面
活性剤を例示するならば、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸ナトリウムやラウリル硫酸トリエタノール
アミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナト
リウムなどが挙げられ、また両性界面活性剤を例示する
ならば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインやラウリ
ルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルカルボキシメ
チルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、β−
ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムなどが挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。補足するが、
β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムを両性界面
活性剤としたが、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナト
リウムをアニオン性界面活性剤に分類する場合もある。
これは分子構造を単純に考えるとアニオン性界面活性剤
に分類できるためである。しかし低pH領域ではカチオ
ン性界面活性剤の効果を期待できる(ref.3)こと
からβ−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムを両性
界面活性剤として扱うことが多い。この為、本報では両
性界面活性剤として扱う。また、等電点を有するアミノ
酸型界面活性剤も同様である(ref.4)。
【0014】これらの他に、アルカノールアミドなどの
増泡・増粘剤、エチレンジアミン四酢酸(塩)などのキ
レート剤、エチレングリコールジステアレートなどのパ
ール化剤、パラベン類などの抗菌剤、クエン酸などのp
H調整剤、グリセリンなどの保湿剤、ビタミン類などの
酸化防止剤、非イオン性界面活性剤、蛋白質加水分解
物、動植物抽出物、香料、メチルセルロースなどの水溶
性高分子化合物など、シャンプーに使用される成分は目
的物性を損なわない範囲で適宜添加できる。添加できる
成分はこれら上記の例に限定されるものではない。ま
た、滑り性を向上させる目的で、他の滑り剤を併用して
も差し支えない。併用され得る他の滑り剤としては、カ
チオン化セルロースやパラフィン類などが例示される。
尚、アニオン性界面活性剤や両性界面活性剤、カチオン
性界面活性剤は様々な濃度の溶液で提供されることがあ
るが、本報では特記無き限り、全て有効成分量で記載す
る。
【0015】本発明のリンス、コンディショナー、ヘア
トリートメントは上記の滑り剤を0.5〜20重量%、
更にカチオン性界面活性剤を0.1〜20重量%必須と
している。好ましい範囲はそれぞれ1〜15重量%、
0.5〜10重量%、更に好ましくはそれぞれ2〜10
重量%、0.5〜5重量%である。これらは他の物性に
影響なく目的とする滑り性を得るための適切な数値であ
る。また、カチオン性界面活性剤は皮膚刺激など刺激性
が強いので、従来、化粧品種別許可基準では配合上限を
設けているカチオン性界面活性剤もある。2001年4
月より規制緩和によって種別許可基準は廃止されるが、
安全性の観点からこの配合上限を越えないで使用するこ
とが望ましい。ここで言うところのカチオン性界面活性
剤を例示するならば、塩化ラウリルトリメチルアンモニ
ウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステア
リルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチ
ルアンモニウム等が例示されるがこれらに限定されるも
のではない。
【0016】これらの他にセスキオレイン酸ソルビタン
やモノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ステ
アリン酸モノグリセリン、ポリオキシエチレンアルキル
エーテルなどの非イオン性界面活性剤、ステアリン酸や
セタノールなどの増粘剤、プロピレングリコールやグリ
セリンのなどの保湿剤、流動パラフィンやラウリン酸ヘ
キシル等の油性成分、パラベン類などの抗菌剤、アミノ
酸誘導体、ビタミン類などの酸化防止剤、蛋白質加水分
解物、動植物抽出物、香料、ヒドロキシエチルセルロー
スなどの水溶性高分子化合物など、リンス、コンディシ
ョナー、ヘアトリートメントに使用される成分は目的物
性を損なわない範囲で適宜添加できる。添加できる成分
はこれら上記の例に限定されるものではない。また、滑
り性を向上させる目的で、他の滑り剤を併用しても差し
支えない。併用され得る他の滑り剤としては、カチオン
化セルロースやパラフィン類、カチオン性界面活性剤な
どが例示される。
【0017】
【実施例】以下に実施例、比較例を示すが、本発明はこ
れら実施例に制限されるものではない。
【0018】実施例1〜4 請求項1記載の滑り剤の合成例と分析値、色相安定性評
価を表1に記載する。
【0019】
【表1】
【0020】結果1 実施例1〜4より、良好な色相安定性の乳酸オレイルが
得られた。色相については実施例1〜3の結果を見る
と、オレイルアルコールの精製度合いが高度なものほど
良い。乳酸からだけでなく、乳酸メチルからも合成でき
た。
【0021】実施例5 シャンプー処方例を以下に示す。調合方法は常法で行っ
た。 ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5.6重量% β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム 4.5 蔗糖脂肪酸エステル 0.7 エデト酸二ナトリウム 0.3 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.8 オレイン酸ジエタノールアミド 0.6 塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒド ロキシエチルセルロース 0.7 パラベン類 0.1 請求項1記載の滑り剤 0.3 ジステアリン酸エチレングリコール 0.5 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 0.5 プロピレングリコール 0.3 2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニ ウムベタイン 0.1 クエン酸 0.1 精製水 全量が100重量%となるように調整
【0022】実施例6 シャンプー処方例を以下に示す。調合方法は常法で行っ
た。 ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 4.6重量% ラウリン酸アミドプロピルベタイン 4.5 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.0 請求項1記載の滑り剤 0.2 ラウリン酸ポリグリセリル−10 0.5 クエン酸 0.1 エデト酸二ナトリウム 0.3 塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒド ロキシエチルセルロース 0.7 パラベン類 0.1 精製水 全量が100重量%となるように調整
【0023】比較例1 シャンプー処方例を以下に示す。調合方法は常法で行っ
た。 ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5.6重量% β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム 4.5 蔗糖脂肪酸エステル 0.7 エデト酸二ナトリウム 0.3 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.8 オレイン酸ジエタノールアミド 0.6 塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒド ロキシエチルセルロース 0.7 パラベン類 0.1 TSF−100A#1 0.3 ジステアリン酸エチレングリコール 0.5 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 0.5 プロピレングリコール 0.3 2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニ ウムベタイン 0.1 クエン酸 0.1 精製水 全量が100重量%となるように調整 #1:GE東芝シリコーン(株)製ジメチルシリコーン、有効成分率不明のため 原料の添加量を記載。
【0024】比較例2 シャンプー処方例を以下に示す。調合方法は常法で行っ
た。 ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 4.6重量% ラウリン酸アミドプロピルベタイン 4.5 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.0 シリコーンBY−22−029#2 0.2 ラウリン酸ポリグリセリル−10 0.5 クエン酸 0.1 エデト酸二ナトリウム 0.3 塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒド ロキシエチルセルロース 0.7 パラベン類 0.1 精製水 全量が100重量%となるように調整 #2:東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製高重合メチルポリシロキサン 、有効成分率不明のため原料の添加量を記載。
【0025】実施例7 リンス・コンディショナー処方例を以下に示す。調合方
法は常法で行った。 セタノール 4.0重量% 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 4.0 ミリスチン酸イソプロピル 3.5 モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 1.0 セスキオレイン酸ソルビタン 1.0 請求項1記載の滑り剤 6.0 蔗糖脂肪酸エステル 2.0 パラベン類 0.1 流動パラフィン 3.8 精製水 全量が100重量%となるように調整
【0026】実施例8 リンス・コンディショナー処方例を以下に示す。調合方
法は常法で行った。 請求項1記載の滑り剤 6.0重量% ステアリルアルコール 4.0 セタノール 3.0 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.0 ミリスチン酸イソプロピル 2.0 ステアリン酸 1.0 セスキオレイン酸ソルビタン 1.5 プロピレングリコール 3.0 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1.0 モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 1.5 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.2 ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン 0.5 グリシン 3.0 クエン酸 0.2 パラベン類 0.1 精製水 全量が100重量%となるように調整
【0027】比較例3 リンス・コンディショナー処方例を以下に示す。調合方
法は常法で行った。 セタノール 4.0重量% 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 4.0 ミリスチン酸イソプロピル 3.5 モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 1.0 セスキオレイン酸ソルビタン 1.0 KF−56#3 6.0 蔗糖脂肪酸エステル 2.0 パラベン類 0.1 流動パラフィン 3.8 精製水 全量が100重量%となるように調整 #3:信越化学工業(株)製メチルフェニルシリコーンオイル、有効成分率不明 のため原料の添加量を記載。
【0028】比較例4 リンス・コンディショナー処方例を以下に示す。調合方
法は常法で行った。 TSF4440#4 6.0重量% ステアリルアルコール 4.0 セタノール 3.0 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.0 ミリスチン酸イソプロピル 2.0 ステアリン酸 1.0 セスキオレイン酸ソルビタン 1.5 プロピレングリコール 3.0 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1.0 モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 1.5 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.2 ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン 0.5 グリシン 3.0 クエン酸 0.2 パラベン類 0.1 精製水 全量が100重量%となるように調整 #4:GE東芝シリコーン(株)製ポリエーテル変性シリコーン、有効成分率不 明のため原料の添加量を記載。
【0029】比較例5 リンス・コンディショナー処方例を以下に示す。調合方
法は常法で行った。 セタノール 4.0重量% 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 4.0 ミリスチン酸イソプロピル 3.5 モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 1.0 セスキオレイン酸ソルビタン 1.0 乳酸オクチルドデシル 6.0 蔗糖脂肪酸エステル 2.0 パラベン類 0.1 流動パラフィン 3.8 精製水 全量が100重量%となるように調整
【0030】実施例9 ヘアトリートメント処方例を以下に示す。調合方法は常
法で行った。 ステアリルアルコール 5.0重量% セタノール 5.5 請求項1記載の滑り剤 5.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 3.5 パルミチン酸イソプロピル 2.0 グリシン 2.0 モノステアリン酸グリセリル 1.0 ミリスチン酸イソプロピル 1.0 ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン 0.9 変性アルコール 0.3 パラベン類 0.1 精製水 全量が100重量%となるように調整
【0031】比較例6 ヘアトリートメント処方例を以下に示す。調合方法は常
法で行った。 ステアリルアルコール 5.0重量% セタノール 5.5 KF−353#5 5.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 3.5 パルミチン酸イソプロピル 2.0 グリシン 2.0 モノステアリン酸グリセリル 1.0 ミリスチン酸イソプロピル 1.0 ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン 0.9 変性アルコール 0.3 パラベン類 0.1 精製水 全量が100重量%となるように調整 #5:信越化学工業(株)製ポリエーテル変性シリコーン、有効成分率不明のた め原料の添加量を記載。
【0032】結果2 実施例5〜9、比較例1〜6についての官能評価を行っ
た。結果を表2〜4に示す。被験者は女性5名、男性5
名である。表2〜4より本発明による効果はシリコーン
類と同様に、シャンプーやリンス・コンディショナーな
どの基本的な機能、例えばシャンプーの泡立ちやリンス
・コンディショナーのリンス性などを損なうことなく、
優れた滑り性を付与することができることが判る。
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】実施例10 女性被験者5名に実施例5のシャンプー、次いで実施例
7のリンス・コンディショナーで1ヶ月間洗髪してもら
い、同一の美容師に同一の髪型にパーマをかけてもらっ
た。パーマのかかり具合を確認し、毛髪の形状記憶性試
験とした。
【0037】実施例11 実施例10の洗髪後、実施例9のヘアトリートメントを
用い、1ヶ月使用を続けた後、同様にして形状記憶性試
験をした。
【0038】比較例7 比較例1,3のシャンプー、リンス・コンディショナー
を用い、実施例10と同様に行った。
【0039】比較例8 比較例6の洗髪後、比較例5のヘアトリートメントを用
い、1ヶ月使用を続けた後、同様に形状記憶性試験をし
た。
【0040】結果3 表5に実施例10、11、比較例6、7の評価結果を示
す。表5より本発明の滑り剤を用いた毛髪に使用する清
浄用化粧品はシリコーン類を用いる従来のものに比し
て、パーマがかかりやすくなっていることが判る。これ
は、シリコーン類が髪に吸着・皮膜形成の為にジスルフ
ィド結合形成の阻害をするのに対し、請求項1記載の滑
り剤はジスルフィド結合形成の阻害をしないためであろ
う、と推察される。尚、ジスルフィド結合とはパーマが
かかる所以であることは周知のことである。
【0041】
【表5】
【0042】
【本発明の効果】従来のシリコーン類を用いた毛髪に使
用する清浄用化粧品に比して、清浄用化粧品が持たなけ
ればならない基本特性を損なうことなく、同様の滑り性
を保ちながら、パーマがかかりやすくなった。
【0043】ref.1:最新化粧品化科学 第1版
157頁、163〜164頁(薬事日報社) ref.2:FRAGRANCE JOURNAL,2
000,28,No.11,17〜87(フレグランス
ジャーナル社) ref.3:化粧品原料基準第二版注解(薬事日報社) ref.4:New Introduction to
Surface Active Agent,SAN
YO CHEMICAL INDUSTRIES,LT
D.,1985
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Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式1で表される化合物を主成分とした
    毛髪に使用する清浄用化粧品に用いる滑り剤。但し、式
    中、Rはオレイルアルコール残基。 CHCH(OH)COOR (1)
  2. 【請求項2】請求項1記載の滑り剤を0.1〜20重量
    %含有することを特徴とする毛髪に使用する清浄用化粧
    品。
  3. 【請求項3】アニオン性界面活性剤および/または両性
    界面活性剤を1〜30重量%、および請求項1記載の滑
    り剤を0.1〜5重量%含有することを特徴とするシャ
    ンプー。
  4. 【請求項4】カチオン性界面活性剤を有効成分量0.1
    〜20重量%、および請求項1記載の滑り剤を0.5〜
    20重量%含有することを特徴とするリンス、コンディ
    ショナー、ヘアトリートメント。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007119477A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 L'oreal Sa カチオン、固体脂肪物質、及びソルビタンエステルを含む化粧品組成物、並びに美容処理方法
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JP2012240915A (ja) * 2011-05-13 2012-12-10 Kao Corp 毛髪化粧料
JPWO2013141118A1 (ja) * 2012-03-19 2015-08-03 ライオン株式会社 液体洗浄剤組成物
US10071040B2 (en) 2005-10-28 2018-09-11 L'oreal Cosmetic composition comprising a cation, a liquid fatty substance and a sorbitan ester, and cosmetic treatment process

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