JP2002347976A - 用紙搬送装置、画像形成装置および画像形成システム - Google Patents

用紙搬送装置、画像形成装置および画像形成システム

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JP2002347976A JP2002060796A JP2002060796A JP2002347976A JP 2002347976 A JP2002347976 A JP 2002347976A JP 2002060796 A JP2002060796 A JP 2002060796A JP 2002060796 A JP2002060796 A JP 2002060796A JP 2002347976 A JP2002347976 A JP 2002347976A
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Kenji Ueda
賢司 上田
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント生産性の低下を防止し、精度の高い
紙間制御を実行する。 【解決手段】 画像形成手段に画像形成のための用紙を
搬送する用紙搬送装置において、給紙開始からn枚目
(nは1以上の整数)の用紙を搬送するときに、(n−
1)枚目の用紙を搬送するときのローラの回転数R(n
−1)の値と、このローラでの用紙の搬送速度V(n−
1)を測定し、n枚目の用紙を搬送するローラの回転数
R(n)が、R(n)=(π×D×R(n−1))/
V(n−1)となるように制御する制御手段を設けた。
ただし、n=1のときのR(1)は予め設定した値を使
用する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタ、
PPC、FAX等に好適な用紙搬送装置、およびこの用
紙搬送装置を備えた画像形成装置、並びに前記用紙搬送
装置と画像形成装置とからなる画像形成システムに係
り、特に、紙間の制御に特徴のある用紙処理装置、画像
形成装置および画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来から実施されている画像
形成装置におけるFRR(摩擦ローラ)分離方式の用紙
搬送装置の要部を示す概略構成図で、用紙載置台1から
感光体12に至るまでの搬送経路に沿った構成を示して
いる。同図において、用紙積載台1に積載した用紙2の
先端位置はAの位置にある。この用紙収納状態から用紙
搬送装置に給紙開始が伝達されると給紙信号がONにな
り、給紙信号ONをトリガとして、ピックアップローラ
3が下降し、かつ回転を開始して用紙2を分離部(Bの
位置)に送り出す。分離部では、フィードローラ4とリ
バースローラ5がピックアップローラ3の駆動と同時に
駆動を開始し、重送されてきた用紙2を1枚に分離す
る。この例では、ピックアップローラ3、フィードロー
ラ4、リバースローラ5を1つのモータで駆動するよう
に構成している。
【0003】分離部(Bの位置)で1枚に分離された用
紙2の先端がセンサ6(Cの位置)に達すると、ピック
アップローラ3が上昇し、かつ駆動が切れてピックアッ
プローラ3による用紙2の搬送力が消失する。その後、
用紙2はフィードローラ4の搬送力により搬送され、搬
送ローラ7(Eの位置)に達する。フィードローラ4の
駆動は、フィードローラ駆動ONから一定時間t1(図
12参照)後に切れるが、このときの用紙2の先端位置
Fは、用紙2の先端が搬送ローラ7(Eの位置)に達し
た後となるよう設定されている。フィードローラ4の駆
動が切れた後は、用紙2は搬送ローラ7により搬送され
る。その後、用紙2の先端がセンサ8、搬送ローラ9
(E’の位置)を通過する。搬送ローラ7,9は、同一
のモータ〔搬送ローラモータ−メインモータ(図示省
略)〕によって駆動される。
【0004】図12は、図11の用紙搬送装置の動作特
性を示す特性図であり、図12(a)は、搬送される用
紙の先端と後端について時間をパラメータにとったとき
の位置関係を示す所謂線速図、図12(b)は図12
(a)の動作に対応するレジストローラ、搬送ローラモ
ータ、各センサ、フィードローラ、ピックアップローラ
及び給紙信号の相互の駆動タイミングを示すタイミング
チャートである。図12(a)では、縦軸に用紙積載時
の用紙先端位置からの距離、横軸に時間(ms)をとっ
ている。同図において、実線は時間をパラメータにとっ
たときの実際の用紙先端位置、太破線は実際の用紙後端
位置、細2点鎖線はローラでの用紙のスリップやローラ
の磨耗を考慮しない計算上の用紙先端位置、細破線は用
紙のスリップやローラの磨耗を考慮しない計算上の用紙
後端位置を示している。搬送する用紙はレターサイズを
短手方向(長さ216mm)に搬送した場合のものであ
る。
【0005】用紙2の先端がレジストセンサ10(Jの
位置)に達してからt2後(このとき用紙2の先端はレ
ジストローラ11に達するようにt2を設定している。
このとき、レジストローラ11は停止している。このt
2の設定により、用紙2の先端はレジストローラ11に
当接してその手前でたるみを作りスキュー補正を行う。
この例では、t2=37.5msとする)に搬送ローラ
モータをOFFして搬送ローラ7,9の搬送力を消失さ
せる。因に、レジストローラ11は、Kの位置にある。
【0006】その後、レジストローラ11の駆動ONと
同時に搬送ローラモータをONとして搬送ローラ7,9
の回転を再開させて用紙2を感光体12と転写ローラ1
3からなる転写部に送り込み、感光体12上の画像を用
紙2に転写する。レジストローラ11のONのタイミン
グは、センサ8(Hの位置)がONしてからt3(この
例ではt3=400ms)時間後にONとなるように設
定している。このタイミングは、感光体12に書き込ま
れた画像と用紙2の位置を整合させるタイミングであ
る。
【0007】なお、図12(a)において、用紙載置台
1上に載置された用紙2の先端位置Aを基準に、 A−B間=28mm A−C間=38mm A−E間=123.4mm A−F間=133.4mm A−H間=231.9mm A−I間=244mm A−J間=344mm A−K間=359mm B−I間=216mm に設定されている。このとき、 (1)給紙信号の立ち上がりに同期して駆動される搬送
ローラモータの駆動時間t11は979.75ms (2)給紙信号の立ち上がりからレジストローラONま
での時間t12は1048.5ms (3)レジストローラ11のONの立ち上がりから次の
立ち上がりまでの時間t13は826.09ms (4)レジストローラ11から送り出される計算上での
1枚目の用紙先端と2枚目の用紙先端との時間間隔t1
4は755ms (5)レジストローラ11から送り出される計算上での
1枚目の用紙後端と2枚目の用紙先端との時間間隔t1
5は252.5ms (6)レジストセンサ10の立ち下がりから立ち上がり
までの時間間隔t16は322.82ms である。
【0008】なお、t1はフィードローラ4のON時
間、t2はレジストセンサ10の立ち上がりから搬送ロ
ーラモータオフまでの時間、t3はセンサ8の立ち上が
りからレジストローラ11のONまでの時間、t4はレ
ジストセンサ10の立ち下がりからレジストローラ11
OFFまでの時間をそれぞれ示す。
【0009】このように構成された用紙搬送装置におい
て、経時変化によって各ローラの搬送力が低下すること
による用紙搬送時のスリップの増加や各ローラの摩耗に
よる外径の減少による用紙搬送速度(以下、用紙線速)
が低下することによりプリントの生産性が低下するとい
う問題がある。すなわち、用紙2の搬送において、用紙
2の搬送速度は、用紙2を搬送する際の負荷(例えば、
分離部Bにおけるリバースローラ5による負荷や用紙同
士の密着による負荷など)によりスリップしながら送ら
れる。このために、負荷の小さな用紙ではスリップが小
さく、負荷の大きな用紙ではスリップが大きくなる傾向
にある。経時変化では、各ローラへの紙粉の付着や磨耗
による表面性の変化、ゴムの経時での材質の劣化などに
よる摩擦係数μの低下による搬送力の低下から、用紙の
スリップは経時で大きくなる。また、スリップとは別
に、経時でローラが摩耗することにより外径が小さくな
ることによる用紙線速の低下も発生する。
【0010】ローラの負荷が最大時と最小時の初期と経
時のそれぞれのスリップ率と、経時によるローラの外径
の減少による搬送速度の減少の影響を考慮して求めた実
際の用紙線速を図13に示す。なお、この図13で目標
としている用紙線速は400mm/sである。
【0011】この図13において、 A−Bは用紙セット位置から分離部に至るまで B−Eは分離部から搬送ローラ7に至るまで E−Fは搬送ローラ7からフィードローラOFFまで F−HはフィードローラOFFからセンサ8に至るまで H−Iはセンサ8から用紙後端が分離部を抜けるまで I−Jは用紙後端が分離部を抜けてから搬送ローラ7を
経てセンサ6に至るまでJ−Kはセンサ6からレジスト
ローラ11に至るまでM−Nはレジストローラ11以降
の各位置をそれぞれ示す。
【0012】これらの各位置において用紙搬送に寄与す
る機構は、 A−Bではピックアップローラ3 B−Eではピックアップローラ3とフィードローラ4 B−Fではフィードローラ4と搬送ローラ7 F−Hでは搬送ローラ7 H−Iでは搬送ローラ7 I−Jでは搬送ローラ7と搬送ローラ9 J−Kでは搬送ローラ7と搬送ローラ9 M−Nではレジストローラ11及び搬送ローラ7,9で
ある。
【0013】この場合の主な負荷要因は、 A−Bでは紙間摩擦密着力 B−Eでは紙間摩擦密着力及び分離コロ(リバースロー
ラ5) B−Fでは紙間摩擦密着力及び分離コロ(リバースロー
ラ5) F−Hでは分離コロ(リバースローラ5) H−Iでは分離コロ(リバースローラ5)であり、I−
J、J−K、M−Nでは特に負荷要因はない。
【0014】図14は、この図13をグラフ化したもの
である。また、図12(a)における実線と太破線は、
図13における経時での負荷max(最大)時の実用紙
線速によるもの(図13におけるIVを抜き出したも
の)である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図14で
は、初期−負荷min時(I)、min時(II)と経
時−負荷min時(III)、負荷max時(IV)で
は、用紙を連続で送った場合のレジストローラでの用紙
搬送の1サイクルが、 (I)では、784.14ms/1枚 →76.52C
PM(COPY perMINITES) (計算式 60sec÷0.781414sec/1
枚)〔図示Ia〕 (II)では、796.23ms/1枚 →75.36
CPM (計算式 60sec÷0.79623sec/1枚)
〔図示IIa〕 (III)では、812.60ms/1枚 →73.8
4CPM (計算式 60sec÷0.81260sec/1枚)
〔図示IIIa〕 (IV)では、826.09ms/1枚 →72.63
CPM (計算式 60sec÷0.82609sec/1枚)
〔図示IVa〕 となり、用紙搬送負荷が大きいとCPMが小さくなり、
また、経時変化でもCPMが小さくなることが判る。
【0016】また、連続給紙時のレジストローラ11で
の先の用紙の後端と次の用紙の先端との間隔は、 (I)では、281.64ms →112.66mm (計算式 0.28164sec×初期レジストローラ
線速400mm/sec) 〔図示Ib〕 (II)では、293.73ms →117.49mm (計算式 0.29373sec×初期レジストローラ
線速400mm/sec) 〔図示IIb〕 (III)では、309.34ms →123.55m
m (計算式 0.30934sec×経時レジストローラ
線速399.4mm/sec) 〔図示IIIb〕 (IV)では、322.82ms →128.93mm (計算式 0.28164sec×経時レジストローラ
線速399.4mm/sec) 〔図示IVb〕となり、実際に用紙ヘのプリントに寄与
しない用紙間での間隔が大きくなっている。レジストロ
ーラ11以降の用紙線速は、初期では400mm/se
c、経時では399.4mm/secであり、両者の差
は小さく、レジストローラ11以降での用紙間隔が大き
くなることが生産性を低下させる大きな要因となってい
ると考えられる。
【0017】このように、従来の用紙搬送装置において
は、用紙搬送負荷の変化によってプリントの生産性が低
下することがあり、また、経時変化でプリントの生産性
が低下するという問題があった。
【0018】なお、関連する発明として例えば特開平1
1−59965号公報、特開平11−59954号公
報、特開平9−249333号公報及び特開2001−
206583公報に開示された発明が公知である。この
うち、特開平11−59965号公報記載の「紙搬送装
置」、特開平11−59954号公報記載の「用紙の給
紙タイミング制御方法」、特開平9−249333号公
報記載の「用紙搬送制御装置」は用紙の紙間を短縮して
プリントの生産性を上げようとする技術に関するもので
あり、特開2001−206583公報記載の「画像形
成装置、搬送速度決定方法、及び記憶媒体」は同一の用
紙で搬送速度を可変する技術に関するものである。
【0019】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、用紙搬送速度の変動
によるプリント生産性の変動、経時変化による用紙線速
の低下に起因する用紙間隔の増加によるプリント生産性
の低下を小さくすることができる用紙搬送装置、画像形
成装置及び画像形成システムを提供することにある。
【0020】さらに具体的には、本発明の目的は、スリ
ップや摩耗による用紙搬送速度の低下を防止してプリン
ト生産性の低下を防止できる用紙搬送装置、画像形成装
置及び画像形成システムを提供することにある。
【0021】また、他の目的は、部品の実質的な寿命を
延ばすことによって、装置の低コス化、部品交換による
破棄部品を少なくし、環境への負荷を低減させるができ
る用紙搬送装置、画像形成装置及び及び画像形成システ
ムを提供することにある。
【0022】また、他の目的は、簡単な機構で前記各目
的を実現できる用紙搬送装置、画像形成装置及び画像形
成システムを提供することにある。
【0023】また、他の目的は、高精度の用紙搬送を実
現することができる用紙搬送装置、画像形成装置及び画
像形成システムを提供することにある。
【0024】さらに他の目的は、メンテナンスが容易か
つ的確に行える用紙搬送装置、画像形成装置及び画像形
成システムを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
第1の手段は、画像形成手段に画像形成のための用紙を
搬送する用紙搬送装置において、前記画像形成手段に搬
送される先行の用紙の搬送速度に基づいて後行の用紙を
搬送速度を設定する制御手段を備えていることを特徴と
する。
【0026】第2の手段は、画像形成手段に画像形成の
ための用紙を搬送する用紙搬送装置において、給紙開始
からn枚目(nは1以上の整数)の用紙を搬送するとき
に、(n−1)枚目の用紙を搬送するときのローラ線速
VR(n−1)の値と、このローラでの用紙搬送速度V
(n−1)を測定し、n枚目の用紙を搬送するローラの
線速VR(n)を、 VR(n)=VR(n−1)/V(n−1) ただし、n=1のときのVR(1)は予め設定した値を
使用するとなるように制御する制御手段を備えているこ
とを特徴とする。
【0027】第3の手段は、画像形成手段に画像形成の
ための用紙を搬送する用紙搬送装置において、給紙開始
からn枚目(nは1以上の整数)の用紙を搬送するとき
に、(n−1)枚目の用紙を搬送するときのローラ線速
VR(n−1)の値と、このローラでの用紙搬送速度V
(n−1)を測定し、n枚目の用紙を搬送するローラの
線速VR(n)を、 VR(n−1)/V(n−1)×0.95≦VR
(n)≦VR(n−1)/V(n−1)×1.05 ただし、n=1のときのVR(1)は予め設定した値を
使用するとなるように制御する制御手段を備えているこ
とを特徴とする。
【0028】第4の手段は、画像形成手段に画像形成の
ための用紙を搬送する用紙搬送装置において、用紙を搬
送するローラの後部に2個のセンサを用紙搬送方向にあ
る距離(L)を置いて設け、給紙開始からn枚目(nは
1以上の整数)の用紙を搬送するときに(n−1)枚目
の用紙を搬送するときのローラ線速VR(n−1)の値
と、前記距離(L)を通過する間の時間T(n−1)を
測定し、n枚目の用紙を搬送するローラの線速VR
(n)を、 VR(n)=VR(n−1)×T(n−1)/L ただし、n=1のときのVR(1)は予め設定した値を
使用するとなるように制御する制御手段を備えているこ
とを特徴とする。
【0029】第5の手段は、画像形成手段に画像形成の
ための用紙を搬送する用紙搬送装置において、給紙開始
からn枚目(nは1以上の整数)の用紙を搬送するとき
に、(n−1)枚目の用紙を搬送するときのローラの回
転数R(n−1)の値と、このローラでの用紙の搬送速
度V(n−1)を測定し、n枚目の用紙を搬送するロー
ラの回転数R(n)を、 R(n)=(π×D×R(n−1))/V(n−1) ただし、n=1のときのR(1)は予め設定した値を使
用するとなるように制御する制御手段を備えていること
を特徴とする。
【0030】第6の手段は、画像形成手段に画像形成の
ための用紙を搬送する用紙搬送装置において、給紙開始
からn枚目(nは1以上の整数)の用紙を搬送するとき
に、(n−1)枚目の用紙を搬送するときのローラの回
転数R(n−1)の値と、このローラでの用紙の搬送速
度V(n−1)を測定し、n枚目の用紙を搬送するロー
ラの回転数R(n)を、 (π×D×R(n−1))/V(n−1)×0.95
≦R(n)≦(π×D×R(n−1))/V(n−
1)×1.05 ただし、n=1のときのR(1)は予め設定した値を使
用するとなるように制御する制御手段を備えていること
を特徴とする。
【0031】第7の手段は、画像形成手段に画像形成の
ための用紙を搬送する用紙搬送装置において、用紙を搬
送するローラの用紙搬送方向下流側に2個のセンサを用
紙搬送方向にある距離(L)を置いて設け、給紙開始か
らn枚目(nは1以上の整数)の用紙を搬送するときに
(n−1)枚目の用紙を搬送するときのローラの回転数
R(n−1)と、前記距離(L)を通過する間の時間T
(n−1)を測定し、n枚目の用紙を搬送するローラの
回転数R(n)を、 R(n)=(π×D×R(n−1)×T(n−1))
/L ただし、n=1のときのR(1)は予め設定した値を使
用するとなるように制御する制御手段を備えていること
を特徴とする。
【0032】第8の手段は、画像形成手段に画像形成の
ための用紙を搬送する用紙搬送装置において、用紙を搬
送するローラの後部に2個のセンサを用紙搬送方向にあ
る距離(L)を置いて設け、給紙開始からn枚目(nは
1以上の整数)の用紙を搬送するときに(n−1)枚目
の用紙を搬送するときのローラの回転数R(n−1)
と、前記距離(L)を通過する間の時間T(n−1)を
測定し、n枚目の用紙を搬送するローラの回転数R
(n)を、 (π×D×R(n−1)×T(n−1))/L×0.
95≦R(n)≦(π×D×R(n−1)×T(n−
1))/L×1.05 ただし、n=1のときのR(1)は予め設定した値を使
用するとなるように制御する制御手段を備えていること
を特徴とする。
【0033】第9の手段は、画像形成手段に画像形成の
ための用紙を搬送する用紙搬送装置において、用紙を搬
送するローラの後部に2個のセンサを用紙搬送方向にあ
る距離(L)を置いて設け、給紙開始からn枚目(nは
1以上の整数)の用紙を搬送するときに(n−1)枚目
の用紙を搬送するときのローラ線速VR(n−1)の値
と、前記距離(L)を通過する間の時間T(n−1)を
測定し、n枚目の用紙を搬送するローラの線速VR
(n)を、 VR(n−1)×T(n−1)/L×0.95≦VR
(n)≦VR(n−1)×T(n−1)/L×1.0
5 となるように制御する制御手段を備えていることを特徴
とする。
【0034】第10の手段は、第4、7、8および9の
いずれかの手段において、前記2個のセンサの用紙搬送
方向距離(L)を、 L=D×π×n D:搬送ローラ外径、π:円周率、n:1以上の整数 としたことを特徴とする。
【0035】第11の手段は、第1ないし第10のいず
れかの手段に係る用紙搬送装置と、この用紙搬送装置に
よって搬送されてくる記録媒体上に可視画像を形成する
画像形成手段とから画像形成装置を構成したことを特徴
とする。
【0036】第12の手段は、第1、2、3、4および
9のいずれかの手段に係る用紙搬送装置と、記録媒体上
に可視画像を形成する画像形成手段を含む画像形成装置
とから画像形成システムを構成し、前記画像形成装置
は、ローラの線速がある一定の値より大きくなった場合
には、前記画像形成装置本体上に用紙搬送装置のメンテ
ナンスを促す警告を表示する表示手段を備えていること
を特徴とする。
【0037】第13の手段は、第1、2、3、4および
9のいずれかの手段に係る用紙搬送装置と、記録媒体上
に可視画像を形成する画像形成手段を含む画像形成装置
と、前記画像形成装置に接続されたオペレーション用の
装置とから画像形成システムを構成し、前記オペレーシ
ョン用の装置は、ローラの線速がある一定の値より大き
くなった場合には、前記画像形成装置からの指示により
前記用紙搬送装置のメンテナンスを促す警告を表示する
表示手段を備えていることを特徴とする。
【0038】第14の手段は、第12または第13の手
段に係る画像形成システムにおいて、前記ローラの線速
があらかじめ設定した値より大きくなった場合には、画
像形成装置から該画像形成装置を保守管理する部門に電
話回線、インターネット、携帯電話、PHSの少なくと
も1つの通信手段によって前記用紙搬送装置のメンテナ
ンスを促す信号を送信することを特徴とする。
【0039】第15の手段は、第5、6、7および8の
いずれかの手段に係る用紙搬送装置と、記録媒体上に可
視画像を形成する画像形成手段を含む画像形成装置とか
ら画像形成システムを構成し、前記画像形成装置は、ロ
ーラを回転するモータの回転数がある一定の値より大き
くなった場合には、画像形成装置本体上に用紙搬送装置
のメンテナンスを促す警告を表示する表示手段を備えて
いることを特徴とする。
【0040】第16の手段は、第5、6、7および8の
いずれかの手段に係る用紙搬送装置と、記録媒体上に可
視画像を形成する画像形成手段を含む画像形成装置と、
前記画像形成装置に接続されたオペレーション用の装置
とから画像形成システムを構成し、前記オペレーション
用の装置は、ローラを回転させるモータの回転数がある
一定の値より大きくなった場合には、前記画像形成装置
からの指示により前記用紙搬送装置のメンテナンスを促
す警告を表示する表示手段を備えていることを特徴とす
る。
【0041】第17の手段は、第15または16の手段
に係る画像形成システムおいて、前記ローラを回転させ
るモータの回転数があらかじめ設定した値より大きくな
った場合には、画像形成装置から該画像形成装置を保守
管理する部門に電話回線、インターネット、携帯電話、
PHSの少なくとも1つの通信手段によって前記用紙搬
送装置のメンテナンスを促す信号を送信することを特徴
とする。
【0042】なお、以下の実施形態において、制御手段
はコントローラ200に、ローラはフィードローラ4ま
たは搬送ローラ7,9に、センサは31,32にそれぞ
れ対応する。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。
【0044】<第1の実施形態>図1は本発明の実施形
態に係る画像形成装置の全体的な構成を示す概略構成図
である。なお、以下の説明において、前述の従来例と同
等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省
略する。
【0045】図1において、本実施形態に係る画像形成
装置100は、原稿給送ユニット101、原稿読み取り
ユニット102、光書き込みユニット103、作像ユニ
ット104、給紙ユニット105及び排紙ユニット10
6からなる。原稿給送ユニット101は例えば自動原稿
送り装置(ADF)からなり、原稿載置台上に載置され
た読み取り用の原稿を原稿読み取りユニット102の原
稿読み取り位置まで給送し、読み取り後、読み取り済み
原稿載置台上に排紙する。原稿読み取りユニット102
は、原稿面を照らしながら第1キャリッジ、第2キャリ
ッジを副走査方向に走査させ、原稿面からの反射光を第
1キャリッジ及び第2キャリッジに搭載された反射ミラ
ーを経て結像レンズでCCDの結像面に結像し、CCD
で電気信号に変換して読み取るものである。
【0046】光学的に読み取りられ、電気信号に変換さ
れた画像情報は画像書き込みに必要な画像処理を施さ
れ、レーザダイオードを変調し、変調されたレーザ光を
ポリゴンミラーによって主走査方向に走査し、作像ユニ
ット104の感光体ドラムに書き込むものである。
【0047】作像ユニット104は感光体ドラム12
と、感光体ドラム12の外周に沿って設けられた帯電チ
ャージャ、現像器、転写器、分離器、クリーナ、除電器
などの電子写真方式の作像要素とからなり、光書き込み
により感光体ドラム12上に形成された潜像を現像器に
よって顕像化するものである。顕像化されたトナー画像
は、給紙ユニット106から給送された用紙上に転写器
によって転写され、定着器で用紙表面に定着した後、排
紙ユニット106から画像形成装置100外に排紙され
る。給紙ユニット106は、装置下部に設けられた給紙
段から給紙されるものの他に、本実施形態では、両面給
紙装置108を備え、用紙の両面に画像を形成すること
ができるようになっている。
【0048】なお、図1に示した画像形成装置100自
体は電子写真方式の画像形成手段を備えた公知の構成の
ものなので、各ユニットの詳細な説明は割愛する。
【0049】図2は本発明の実施形態に係る画像形成装
置の電気的な概略構成を示すブロック図である。同図に
おいて、画像形成装置100は、装置全体及び各ユニッ
トを制御するコントローラ200と、コントローラ20
0に検知信号を出力するレジストセンサ10及び速度セ
ンサ21,22と、コントローラ200からの制御信号
が入力されるメインモータ駆動回路210と、レジスト
クラッチ駆動回路220と、第1及び第2の搬送クラッ
チ駆動回路230,240と、第1及び第2の給紙クラ
ッチ駆動回路250,260と、レーザ変調駆動回路2
70とから基本的に構成されている。
【0050】メインモータ駆動回路210は、感光ドラ
ム212、搬送ベルト213、定着器214及び排紙ロ
ーラ215などを駆動するメインモータ211の駆動を
制御する。
【0051】レジストクラッチ駆動回路220は、レジ
ストクラッチ221の断接を制御し、このクラッチ22
1のON/OFFに応じてメインモータ211からのレ
ジストローラ222への駆動力の断接を行う。第1及び
第2の搬送クラッチ駆動回路230,240は、それぞ
れ搬送クラッチ231,241の断接を制御し、各々の
クラッチ231,241のON/OFFに応じてメイン
モータ211からの搬送ローラ232,242への駆動
力の断接を行う。
【0052】第1及び第2の給紙クラッチ駆動回路25
0,260は、それぞれ給紙クラッチ251,261の
断接を制御し、各々のクラッチ251,261のON/
OFFに応じてメインモータ211からの給紙ローラ2
52,262への駆動力の断接を行う。レーザ変調駆動
回路270は半導体レーザ(LD)271を変調し、制
御する。
【0053】なお、コントローラ300はCPU、RO
M及びRAMを含み、ROMにはCPUで実行されるプ
ログラムが格納され、CPUはRAMをワークエリアと
して使用しながら前記ROMに格納されたプログラムに
基づいて各種の制御を実行する。また、前記RAMには
CPUで処理するために必要な情報が適宜記憶される。
【0054】図3は本発明の第1の実施形態に係る画像
形成装置100の用紙搬送装置の要部を示す概略構成図
である。
【0055】この実施形態の特徴は、図11に示した従
来例に対して2つのセンサ21(Pの位置)及び22
(Qの位置)を設けたことにある。このセンサ21,2
2は、レーザドップラ方式の速度センサであり、搬送さ
れる用紙の線速を測定するセンサである。この用紙搬送
装置の動作およびタイミングは、基本的には図11ない
し図14に示した従来の装置と同じであるが、センサ2
1,22によって測定した用紙線速によりモータの回転
数をフィードバック制御する点で従来例とは異なる。セ
ンサ21は、用紙2の先端がC−E間にあるときの用紙
線速を測定し、センサ22は、用紙2の先端がF−H間
にあるときの用紙線速を測定する。
【0056】ここで、コントローラ200は、 (1)1枚目の用紙給紙時のフィードローラ4等を駆動
するメインモータ211の回転数をR1 (2)1枚目の用紙給紙時の第1及び第2の搬送ローラ
7,9のモータの回転数をR’1 (3)1枚目の用紙給紙時の用紙先端がC−P間にある
ときに実測した用紙線速をV1 (4)1枚目の用紙給紙時の用紙先端がF−H間にある
ときに実測した用紙線速をV’1 (5)フィードローラ4の外径をDf (6)第1及び第2の搬送ローラ7,9の外径をDe (7)スリップやローラの摩耗等による線速の遅れを考
慮しない理想的なC―P間の用紙線速をV0(V0=π
×D×R1) (8)スリップやローラの摩耗等による線速の遅れを考
慮しない理想的なF−H間の用紙線速をV’0(V’0
=π×De×R’1)としたときに、2枚目の用紙給紙
時のピックアップローラ3等を駆動するメインモータ2
11の回転数R2が、 R2=(π×Df×R1)/V1 =(V0/V1)×R1 となり、2枚目の用紙給紙時の搬送ローラ6,7を駆動
するモータの回転数R’2が、 R’2=(π×De×R’1)/V’1 =(V’0/V’1)×R’1 となるように制御する。
【0057】そして、3枚目以降は、n=1以上の整数
として、 R(n)=(π×Df×R(n−1))/V(n−
1) R’(n)=(π×De×R’(n−1))/V’
(n−1) となるように制御する すなわち、2枚目の用紙の給紙速度は、1枚目の用紙の
線速V’1に基づいて行われることから、後行の用紙の
搬送速度は先行の用紙の搬送速度をパラメータとして設
定される。
【0058】前記式の一般式は、搬送ローラの外径を
D、給紙開始からn枚目(nは1以上の整数)の用紙を
搬送するときに、(n−1)枚目の用紙を搬送するとき
のローラの回転数をR(n−1)、このローラでの用紙
の搬送速度をV(n−1)、n枚目の用紙を搬送するロ
ーラの回転数をR(n)としたときに、 R(n)=(π×D×R(n−1))/V(n−1)・・・(1) で表される。図4は、メインモータ211の回転数を補
正した後の用紙の各位置における用紙線速を表形式で示
す図である。ここでは、初期情報と経時状態の2つの状
態×搬送負荷min、maxの2つの状態の計、4つの
状態のデータを示している。図4において、 A−Bは用紙セット位置から分離部に至るまで B−Cは分離部からセンサ6に至るまで C−Pはセンサ6からセンサ21に至るまで P−Eはセンサ21から搬送ローラ7に至るまで E−Fは搬送コロからフィードローラOFFまで F−GはフィードローラOFFからセンサV2に至るま
で G−HはセンサV2からセンサb’に至るまで H−Iはセンサb’から用紙後端が分離部を抜けるまで I−Jは用紙後端が分離部を抜けてからセンサOに至る
まで J−KはセンサOからレジストローラ11に至るまでの
位置をそれぞれ示す。
【0059】これらの各位置において用紙搬送に寄与す
る機構は、 A−Bではピックアップローラ3 B−Cではピックアップローラ3とフィードローラ4 C−Pではフィードローラ4 P−Eではフィードローラ4 E−Fではフィードローラと搬送コロ F−Gでは搬送コロ7 G−Hでは搬送コロ7 H−Iでは搬送コロ9 I−Jでは搬送コロ9 J−Kでは搬送コロ9である。
【0060】この場合の主な負荷要因は、 A−Bでは紙間摩擦密着力 B−Cでは紙間摩擦密着力及び分離コロ C−Pでは紙間摩擦密着力及び分離コロ P−Eでは紙間摩擦密着力及び分離コロ E−Fでは紙間摩擦密着力及び分離コロ F−Gでは分離コロ G−Hでは分離コロ H−Iでは分離コロであり、I−J、J−Kでは特に負
荷要因はない。
【0061】図5は、図4の初期−搬送負荷minでの
用紙先端、後端位置を、縦軸に位置、横軸に時間をとっ
て示す用紙搬送特性図である。
【0062】また、図6は、図4の経時−搬送負荷ma
xでの用紙先端、後端位置を、縦軸に位置、横軸に時間
をとって示す用紙搬送特性図である。
【0063】図5、図6は、共に、1枚目の給紙時は、
その前の給紙時の用紙線速のデータがないという設定と
し、1枚目の給紙はモータの回転数の補正を行っていな
い。2枚目以降の給紙では、その前の用紙線速のデータ
を使用してモータ回転数を補正するようにしている。
【0064】図5及び図6において、前記AないしKの
位置に対応して、 α:1枚目の用紙先端のA(用紙先端)位置から搬送さ
れるときのタイミング β:2枚目の用紙先端のA(用紙先端)位置から搬送さ
れるときのタイミング γ:1枚目の用紙先端のK(レジストローラ)位置から
搬送されるときのタイミング δ:補正した場合の2枚目の用紙先端のK(レジストロ
ーラ)位置から搬送されるときのタイミング ε:補正しない場合の2枚目の用紙先端のK(レジスト
ローラ)位置から搬送されるときのタイミング ζ:1枚目の用紙先端がK(レジストローラ)位置から
再搬送されるときのタイミング η:補正した場合の2枚目の用紙先端がK(レジストロ
ーラ)位置から再搬送されるときのタイミング θ:補正しない場合の2枚目の用紙先端がK(レジスト
ローラ)位置から再搬送されるときのタイミング ι:補正した場合の3枚目の用紙先端が用紙先端がK
(レジストローラ)位置から再搬送されるときのタイミ
ング とすると、図5の初期−搬送負荷minでは、 γ−α=1007.7ms〔補正なし〕 δ−β=976.41ms〔理論式通り補正〕 ε−β=1007.7ms〔補正なし〕 η−ζ=752.82ms(=79.70CPM)〔理
論式通りの補正〕 θ−ζ=784.14ms(=76.52CPM)〔補
正なし〕 ι−η=751.56ms(=79.83CPM)〔理
論式通りの補正〕 となり、図6の経時−搬送負荷maxでは、 γ−α=1048.5ms〔補正なし〕 δ−β=968.8ms〔理論式通りの補正〕 ε−β=1048.5ms〔補正なし〕 η−ζ=746.39ms(=80.39CPM)〔理
論式通りの補正〕 θ−ζ=784.14ms(=72.63CPM)〔補
正なし〕 ι−η=751.56ms(=80.64CPM)〔理
論式通りの補正〕 となる。
【0065】この結果、 図5に示す初期−搬送負荷minでは、モータの回
転数補正により、モータの補正をかけないときに比べ
て、給紙開始→レジストローラ再駆動までの時間を、1
007.7ms→976.41msに短縮することがで
きる。 1枚目のレジストローラ再駆動→2枚目のレジスト
ローラ再駆動までの時間を、784.14ms(76.
52CPM相当)→752.82ms(79.70CP
M相当)に短縮することができる。 2枚目以降は、レジストローラ再駆動間の時間を、
751.56ms(79.83CPM相当)(2枚目の
用紙も線速が補正されているために、より速くなる)に
短縮することができる。 これらにより用紙2の搬送負荷による生産性の低下
を防止することができる。
【0066】という効果を奏する。
【0067】また、 図6に示す経時−搬送負荷maxでは、モータの回
転数補正により、モータの補正をかけないときに比べ
て、給紙開始→レジストローラ再駆動までの時間を、1
048.5ms→968.8msに短縮することができ
る。 1枚目のレジストローラ再駆動→2枚目のレジスト
ローラ再駆動までの時間を、826.09ms(72.
63CPM相当)→746.39ms(80.39CP
M相当)に短縮することができる。 2枚目以降は、レジストローラ再駆動間の時間を、
744.05ms(80.64CPM相当)(2枚目の
用紙も線速が補正されているために、より速くなる)に
短縮することができる。
【0068】 これらにより経時変化によるローラの
摩擦係数μの低下によるスリップの増大やローラの摩耗
による用紙線速の低下、用紙の搬送負荷による生産性の
低下を防止することができる。
【0069】という効果を奏する。
【0070】<第2の実施形態>前述の第1の実施形態
は、理想値で用紙搬送路を行う場合についての実施形態
であり、実際の制御では、理想値に対して所定の許容範
囲を認めた上で制御を実行した方が、より現実的とな
る。
【0071】この実施形態は、そこで、この実施形態で
は、第1の実施形態において補正の許容範囲を理論値に
対して±5%認めるように制御したものである。すなわ
ち、コントローラ200は、 (1)1枚目の用紙給紙時のフィードローラ4等を駆動
するメインモータ211の回転数をR1 (2)1枚目の用紙給紙時の第1及び第2の搬送ローラ
7,9のモータの回転数をR’1 (3)1枚目の用紙給紙時の用紙先端がC−P間にある
ときに実測した用紙線速をV1 (4)1枚目の用紙給紙時の用紙先端がF−H間にある
ときに実測した用紙線速をV’1 (5)フィードローラ4の外径をDf (6)第1及び第2の搬送ローラ7,9の外径をDe (7)スリップやローラの摩耗等による線速の遅れを考
慮しない理想的なC―P間の用紙線速をV0(V0=π
×D×R1) (8)スリップやローラの摩耗等による線速の遅れを考
慮しない理想的なF−H間の用紙線速をV’0(V’0
=π×De×R’1)としたときに、2枚目の用紙給紙
時のピックアップローラ3等を駆動するメインモータ2
11の回転数R2が、 (π×Df×R1)/V1×0.95≦R2≦(π×
Df×R1)/V1×1.05 となり、2枚目の用紙給紙時の搬送ローラ6,7を駆動
するモータの回転数R’2が、 (π×De×R’1)/V’1×0.95≦ R’2
≦(π×De×R’1)/V’1×1.05 となるように制御する。
【0072】そして、3枚目以降は、n=1以上の整数
として、 (π×Df×R(n−1))/V(n−1)×0.9
5≦R(n)≦(π×Df×R(n−1))/V(n
−1)×1.05 (π×De×R’(n−1))/V’(n−1)×
0.95≦R’(n)≦(π×De×R’(n−
1))/V’(n−1)×1.05 となるように制御するこのときの一般式は、ローラの外
径をDとして、 (π×D×R(n−1))/V(n−1)×0.95≦R(n)≦(π× D×R(n−1))/V(n−1)×1.05・・・(2) で表される。
【0073】その他、特に説明しない各部は全て前述の
第1の実施形態と同等に構成されている。
【0074】このように構成すると、前記第1の実施形
態における図5の初期−搬送負荷minでは、 γ−α=1007.7ms〔補正なし〕 δ−β=1027.80ms〔−5%補正〕 =929.91ms〔+5%補正〕 ε−β=1007.7ms〔補正なし〕 η−ζ=792.44ms(75.72CPM)〔−5%補正〕 =716.97ms(83.69CPU)〔+5%補正〕 θ−ζ=784.14ms(=76.52CPM)〔補正なし〕 ι−η=791.12ms(75.84CPM)〔−5%補正〕 =715.77ms(83.83CPM)〔+5%補正〕 となり、図6の経時−搬送負荷maxでは、 γ−α=1048.5ms〔補正なし〕 δ−β=1019.79ms〔−5%補正〕 =922.67ms〔+5%補正〕 ε−β=1048.5ms〔補正なし〕 η−ζ=785.67ms(76.37CPM)〔−5%補正〕 =710.85ms(84.41CPM)〔+5%補正〕 θ−ζ=784.14ms(=72.63CPM)〔補正なし〕 ι−η=783.21ms(76.61CPM)〔−5%補正〕 =708.62ms(84.67CPM)〔+5%補正〕 となる。
【0075】ここで、補正範囲を±5%まで許容したの
は、下記のような根拠による。
【0076】すなわち、−5%では、前述のように初期
−搬送負荷min(スリップなどによる用紙の遅れがm
inと考える条件)の場合、「補正なしの場合」と「−
5%補正の場合」とでは、ほとんど差はなく、かえって
CPMは76.52から75.82に若干低下してい
る。しかし、経時−搬送負荷max(スリップなどによ
る用紙の遅れがmaxと考える条件)の場合、「補正な
しの場合」CPMが72.63に低下しているのに対し
て「−5%補正の場合」は、CPMは76.61と向上
している。また、この値は、初期−搬送負荷minの
「−5%の補正の場合」のCPM75.84と大きく変
わることはない。
【0077】このようなことから、用紙の遅れが小さい
場合には、−5%まで許容しても効果が少ない、あるい
はかえって遅くなる場合もあるが、用紙の送れば大きい
場合には効果がある。例えば、経時で搬送ローラの摩耗
やμ低下などの経時変化や、負荷の増加などによる用紙
の送れが大きくなったときには、CPMは大きく変化す
ることはない。このように、補正許容範囲をマイナス側
に5%としたのは、前述のように遅れが小さい場合でも
「補正なし」の場合よりもCPMを低下させないように
考慮した結果である。ただし、装置によって負荷がより
大きめで安定しており、常に用紙の遅れが大きい場合に
は、−8%程度まで許容してもよい。
【0078】一方、+5%では、前記〔+5%補正〕の
時間やCPMを参照すると分かるように、常に「理論通
りの補正」の場合に比べ、用紙の遅れによるCPMの低
下に対しては良い結果を出している。これは、常に目標
とする状態(遅れのない状態)のCPMより大きくなっ
ていることを示しており、送りのタイミングが早すぎる
ことによる不具合の発生に対する余裕度が少なくなって
いることを意味する。送りのタイミングが早すぎること
の不具合とは、用紙が所定のタイミングより早くセンサ
に到達すると、処理が追いつかずに結果として用紙ジャ
ムとなるという問題である。また、先行の用紙の後端が
レジストローラを抜けた後、レジストローラが停止する
前に、次の用紙がレジストローラ11に達してしまい、
用紙先端の位置出しがずれてしまうという問題も発生す
る。これらの問題の発生を回避するため、この実施形態
では、前述のように+5%とした。なお、この場合も装
置によって+8%程度までとることができる場合もあ
る。いずれにしても最大±8%くらいまでで、通常±5
%以下が許容される。
【0079】<第3の実施形態>図7は、本発明の第3
の実施形態に係る画像形成装置の用紙搬送装置の要部を
示す概略構成図、図8は本発明の第3の実施形態に係る
画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。な
お、以下の説明において前述の従来例及び第1の実施形
態と同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説
明は適宜省略する。
【0080】この実施形態の特徴は、第1のセンサ31
(Dの位置)と第2のセンサ32(Gの位置)を設けた
ことにある。このセンサ31はセンサ6の用紙搬送方向
の同一直線上の距離Laだけ下流側の位置に設けてい
る。この距離Laは、フィードローラ4の外径をDfと
して、 La=Df×π に設定し、フィードローラ4の1回転の長さ相当距離だ
け離れた位置に相当する。
【0081】このようにすると、距離Laは、フィード
ローラ4の1回転で用紙2が送られる量に略等しいこと
から、この間の搬送時間を測定することによってフィー
ドローラ4の偏心や円筒度の影響によるローラの局所的
な用紙線速の変動の影響を受けにくい。
【0082】第2のセンサ32は、センサ8の用紙搬送
方向の同一線上の距離Lbだけ上流側の位置に設けてい
る。搬送ローラ6の外径をDeとして、 Lb=De×π に設定し、搬送ローラ7の1回転の長さ相当距離だけ離
れた位置に設けている。
【0083】このようにすると、搬送ローラ7の1回転
で用紙2が搬送される量と略等しいことから、この間の
搬送時間を測定することによって、搬送ローラ7の偏心
や円筒度の影響によるローラの局所的な用紙線速の変動
の影響を受けにくい。
【0084】また、この実施形態では、図8のブロック
図に示すように図2の第1の実施形態に係る制御回路の
速度センサ21,22に代えて第1及び第2のセンサ3
1,32を設け、これらのセンサ31,32の検知出力
に応じて図10のフローチャートに示すような制御を行
う。
【0085】この第2の実施形態に係る用紙搬送装置の
動作およびタイミングは、基本的には従来の装置と同じ
であり、測定した時間(=用紙線速)によってモータの
回転数をフィードバック制御する点で異なる。
【0086】センサ6,31の間の用紙搬送時間を測定
することによって、用紙先端のC−D間の用紙線速を間
接的に測定し、センサ32,8の間の用紙搬送時間を測
定することによって、用紙先端のF−H間の用紙線速を
間接的に測定する。
【0087】ここで、1枚目の用紙給紙時のフィードロ
ーラ等を駆動するモータの回転数をR1、1枚目の用紙
給紙時の搬送ローラ7,9のモータの回転数をR’1、
1枚目の用紙給紙時の用紙先端がC−D間を移動する搬
送時間の実測値をT1、1枚目の用紙給紙時の用紙先端
がF−H間を移動する搬送時間の実測値T’1、スリッ
プやローラの摩耗等による線速遅れを考慮しない理想的
なC−D間の用紙先端の搬送時間をT0(T0=La/
π×Df×R1)、スリップやローラの摩耗等による線
速遅れを考慮しない理想的なF−H間の用紙先端の搬送
時間をT’0(T’0=Lb/π×De×R’1)とす
ると、2枚目の用紙給紙時のピックアップローラ等を駆
動するのモータの回転数R2は、 R2=(π×Df×R1×T1)/La (=(T1/T0)×R1) となり、 La=Df×π であるから、 R2=R1×T1 となるように、また、2枚目の用紙給紙時の搬送ローラ
7,9を駆動するモータの回転数R’2は、 R’2=(π×De×R’1×T’1)/Lb (=(T’1/T’0)×R’1) となり、 Lb=De×π であるから、R’1×T’1となるように制御する。
【0088】そして、3枚目以降は、n=1以上の整数
として、 R(n)=R(n−1)×T(n−1) R’(n)=R’(n−1)×T’(n−1) となるように制御する。
【0089】前記式は、搬送ローラの外径をDとして、
一般式 R(n)=(π×D×R(n−1)×T(n−1))/L・・・(3) で表される。
【0090】すなわち、図10において、給紙が開始さ
れると(ステップS1)、ローラの回転数R1を確認し
た後(ステップS2)、ローラを回転させる(ステップ
S3)。ステップS3では、前回の給紙時の時間Tの測
定値により計算した「次回ローラ回転数」でローラを回
転させる。もし、前回の給紙がない場合には、回転数は
あらかじめ規定された回転数とする。
【0091】そして、第1のセンサ31に用紙先端が達
すると、時間Tのカウントを開始し(ステップS4,S
5)、第2のセンサ32に用紙先端が達した時点で時間
Tのカウントを停止する(ステップS6,S7)。そし
て、カウントされた時間TをRAMに格納し(ステップ
S8)、次回のローラの回転数を計算する(ステップS
9)。この計算は、前記一般式で計算される回転数であ
る。そして、このようにして計算された回転数は、次回
ローラの回転数としてRAMに格納され(ステップS1
0)、次の給紙開始に戻る。図9は、モータ回転数を補
正した後の用紙の各位置における用紙線速を示している
(初期、経時の2つの線速×搬送負荷min、maxの
2負荷=4つのデータ)。図9において、 A−Bは用紙セット位置から分離部に至るまで B−Cは分離部からセンサ6に至るまで C−Dはセンサ6からセンサ31に至るまで D−Eはセンサ31から搬送コロ7に至るまで E−Fは搬送コロ7からフィードローラ4がOFFにな
るまで F−Gはフィードローラ4がOFFになってからセンサ
22に至るまで G−Hはセンサ32からセンサ8に至るまで H−Iはセンサ8から用紙後端が分離部を抜けるまで I−Jは用紙後端が分離部を抜けてからセンサ10に至
るまで J−Kはセンサ10からレジストローラ11に至るまで
の位置をそれぞれ示す。
【0092】これらの各位置において用紙搬送に寄与す
る機構は、 A−Bではピックアップローラ3 B−Cではピックアップローラ3とフィードローラ4 C−Dではフィードローラ4 D−Eではフィードローラ4 E−Fではフィードローラ4と搬送コロ5 F−Gでは搬送コロ5 G−Hでは搬送コロ5 H−Iでは搬送コロ5 I−Jでは搬送コロ5 J−Kでは搬送コロ5である。
【0093】この場合の主な負荷要因は、 A−Bでは紙間摩擦密着力 B−Cでは紙間摩擦密着力及び分離コロ C−Dでは紙間摩擦密着力及び分離コロ D−Eでは紙間摩擦密着力及び分離コロ E−Fでは紙間摩擦密着力及び分離コロ F−Gでは分離コロ G−Hでは分離コロ H−Iでは分離コロであり、I−J、J−Kでは特に負
荷要因はない。
【0094】この特性は、図5および図6に示した特性
図と同様になるので、図示説明を省略する。
【0095】この第2の実施形態によっても前記第1の
実施形態と同様に、 給紙開始→レジストローラ再駆動までの時間を短縮
することができる。 1枚目のレジストローラ再駆動→2枚目のレジスト
ローラ再駆動までの時間を短縮することができる。 2枚目以降は、レジストローラ再駆動間の時間を、
751.56ms(79.83CPM相当)(2枚目の
用紙も線速が補正されているために、より速くなる)に
短縮することができる。 用紙2の搬送負荷による生産性の低下を防止するこ
とができる。等の効果を奏する。
【0096】また、経時−搬送負荷maxでは、 モータの回転数補正により、モータの補正をかけな
いときに比べて、給紙開始→レジストローラ再駆動まで
の時間を短縮することができる。 1枚目のレジストローラ再駆動→2枚目のレジスト
ローラ再駆動までの時間を短縮することができる。 2枚目以降は、レジストローラ再駆動間の時間を短
縮することができる。 経時変化によるローラの摩擦係数μの低下によるス
リップの増大やローラの摩耗による用紙線速の低下、用
紙の搬送負荷による生産性の低下を防止することができ
る。
【0097】等の効果を奏する。
【0098】その他、特に説明しない各部は前述の従来
例及び第1の実施形態と同等に構成されている。
【0099】なお、この実施形態についても、前述の第
2の実施形態のように補正範囲を理論上の補正値に対し
て±5%程度まで設定することができる。このときの一
般式は、 (π×D×R(n−1)×T(n−1))/L×0.
95≦R(n)≦(π×D×R(n−1)×T(n−
1))/L×1.05 のようになる。
【0100】また、この実施形態においても最大±8%
程度まで許容できる場合もある。
【0101】<第4の実施形態>第1の実施形態は、搬
送ローラ7,9を駆動するメインモータ211の回転数
を制御する例である。一方、メインモータ211の回転
数を制御するということは、用紙の搬送速度(線速)を
制御していることに他ならない。そこで、この実施形態
では、前述のメインモータ211の回転数の制御に代え
て用紙搬送速度を制御するようにした。なお、ハード的
な構成は前述の第1の実施形態における画像形成装置と
同等なので、重複する説明は省略する。
【0102】この実施形態では、給紙開始からn枚目の
用紙を搬送するときに(n−1)枚目の用紙を搬送する
ときのローラ線速VR(n−1)の値と、このローラで
の用紙搬送速度をV(n−1)を測定し、n枚目の用紙
を搬送するローラの線速VR(n)が、 VR(n)=VR(n−1)2/V(n−1)・・・(4) となるようにコントローラ200によってメインモータ
211を制御する。
【0103】このように制御すると、前述第1の実施形
態と同様の制御が可能になる。
【0104】なお、前記ローラ送り速度の算出は、 用紙枚数 用紙実線速V ローラ線速VR 用紙の遅れ (測定値) η=V/VR 1枚目 V1 VR1=V0 η1=V1/VR1 (設定値) 2枚目 V2 VR2=VR1/η1 η2=V2/VR2 =VR1/V1 3枚目 V3 VR3=VR2/η2 η3=V3/VR3 =VR2/V2 ・ ・ ・ ・ ・ ・ n枚目 V(n) VR(n)=VR(n−1) η(n)=V(n) /V(n) /VR(n) から導かれる。
【0105】この式は理想的な制御条件であって、図1
にも示したように実際の用紙搬送時の制御をこの式に基
づいて行うことが難しい場合がある。あるいは、制御が
面倒となり実際の用紙搬送制御に即応できない場合も生
じる可能性がある。このような場合は、速度変動の範囲
をあらかじめ設定し、この変動の範囲内で制御を行うよ
うにすることが望ましい。
【0106】そこで、このような場合に対処するため
に、前述の第2の実施形態と同様に補正の理論値に対し
て±5%の速度変動の許容範囲を設定した場合には、 VR(n−1)/V(n−1)×0.95≦VR(n)≦VR(n−1) /V(n−1)×1.05・・・(5) の範囲にあるようにn枚目の用紙を搬送するローラの線
速VR(n)を制御することになる。
【0107】このように制御すると、前述の第2の実施
形態と同様の制御が可能になる。
【0108】<第5の実施形態>第2の実施形態も、搬
送ローラ7,9を駆動するメインモータ211の回転数
を制御する例である。一方、メインモータ211の回転
数を制御するということは、用紙の搬送速度(線速)を
制御していることに他ならない。そこで、この実施形態
では、前述のメインモータ211の回転数の制御に代え
て用紙搬送速度を制御するようにした。なお、ハード的
な構成は前述の第1の実施形態における画像形成装置と
同等なので、重複する説明は省略する。
【0109】この実施形態では、給紙開始からn枚目の
用紙を搬送するときに(n−1)枚目の用紙を搬送する
ときのローラ線速VR(n−1)の値と、このローラで
の用紙搬送速度をV(n−1)を測定し、n枚目の用紙
を搬送するローラの線速VR(n)が、 VR(n)=VR(n−1)×T(n−1)/L・・・(6) となるようにコントローラ200によってメインモータ
211を制御する。
【0110】このように制御すると、前述第3の実施形
態と同様の制御が可能になる。
【0111】この式は理想的な制御条件であって、図1
にも示したように実際の用紙搬送時の制御をこの式に基
づいて行うことが難しい場合がある。あるいは、制御が
面倒となり実際の用紙搬送制御に即応できない場合も生
じる可能性がある。このような場合は、速度変動の範囲
をあらかじめ設定し、この変動の範囲内で制御を行うよ
うにすることが望ましい。
【0112】そこで、このような場合に対処するため
に、前述の第3の実施形態と同様に補正の理論値に対し
て±5%の速度変動の許容範囲を設定した場合には、 VR(n−1)×T(n−1)/L×0.95≦VR(n)≦VR(n− 1)×T(n−1)/L×1.05・・・(7) の範囲にあるようにn枚目の用紙を搬送するローラの線
速VR(n)を制御することになる。
【0113】このように制御すると、前述の第3の実施
形態と同様の制御が可能になる。
【0114】なお、図示や説明は省略するが、前述した
各用紙搬送装置において、ローラを回転させるモータの
回転数(R)や線速(VR)があらかじめ設定した一定
の値より大きくなった場合には、そのモータに接続され
たローラのメンテナンスを促す表示として、例えば、
「給紙部のローラのメンテナンスをしてください」や
「給紙部のローラを交換してください」等の警告文字を
画像形成装置本体に設けたオペレーションパネル上に表
示させるよう構成することにより、装置のメンテナンス
を的確に実施することができるようになる。
【0115】また、図示や説明は省略するが、前述した
各用紙搬送装置において、ローラを回転させるモータの
回転数(R)や線速(VR)があらかじめ設定した一定
の値より大きくなった場合には、そのモータに接続され
たローラのメンテナンスを促す表示として、例えば、
「給紙部のローラのメンテナンスをしてください」や
「給紙部のローラを交換してください」等の警告文字を
画像形成装置に接続されたパソコン等のオペレーション
装置上に表示させるように構成することにより、装置の
メンテナンスを的確に実施することができる画像形成シ
ステムを実現することができる。
【0116】更に、図示説明は省略するが、前述した各
用紙搬送装置において、ローラを回転させるモータの回
転数(R)や線速(VR)があらかじめ設定した一定の
値より大きくなった場合には、そのモータに接続された
ローラのメンテナンスを実施するように、画像形成装置
自身がその画像形成装置を保守管理する会社にその旨送
信するように構成することにより、好ましい保守管理シ
ステムを備えた画像形成システムを実現することができ
る。
【0117】画像形成装置自身が保守管理会社にメンテ
ナンス依頼の信号を発信する手段としては、電話やイン
ターネットや携帯電話やPHS等の通信手段を採用する
ことができる。
【0118】このように構成した用紙搬送装置は、用紙
線速を測定してモータの回転数をフィードバック制御す
ることにより、経時変化によるローラの摩擦係数μの低
下によるスリップの増大、ローラの摩耗による用紙線速
の低下、用紙の搬送負荷による生産性の低下を防止する
ことができる。
【0119】また、ローラの摩擦係数μの低下によるス
リップの増大、ローラの摩耗による用紙線速の低下、用
紙の搬送負荷による生産性の低下を防止することができ
ることから、ローラの寿命を延ばすことが可能である。
【0120】また、このような用紙搬送装置は、2つの
センサ間を移動する用紙の搬送時間を測定することによ
って間接的に用紙線速を測定し、モータの回転数をフィ
ードバック制御することにより、経時変化によるローラ
の摩擦係数μの低下によるスリップの増大、ローラの摩
耗による用紙線速の低下、用紙の搬送負荷による生産性
の低下を防止することができる。
【0121】また、ローラの摩擦係数μの低下によるス
リップの増大、ローラの摩耗による用紙線速の低下、用
紙の搬送負荷による生産性の低下を防止することができ
ることから、ローラの寿命を延ばすことが可能である。
【0122】また、このような用紙搬送装置は、2つの
センサ間距離を用紙搬送方向に距離L(L=D×π×n
D:ローラ外径)に設けたことにより、Lはローラの
n回転で搬送する用紙の搬送量と略等しいことから、こ
の間の時間を測定することでローラの偏心や円筒度の影
響によるローラの局所的な用紙線速の変動の影響を受け
にくく、より正確に用紙線速を測定することができる。
これにより、より正確なモータ回転数の補正が可能とな
り、より確実に経時変化によるローラの摩擦係数μの低
下によるスリップの増大、ローラの摩耗による用紙線速
の低下、用紙の搬送負荷による生産性の低下を防止する
ことができる。
【0123】このような用紙搬送装置は、ローラの回転
数の補正によりスリップ等の用紙線速遅れを補正してい
るが、スリップが大きすぎるまま用紙を送る場合には、
紙粉がローラに付着し易くなり、更に摩擦係数μが低下
することや、ゴムのスリップの跡が用紙に付着する等の
不具合が生じ易くなる。従って、スリップが大きくなり
すぎる前にローラの清掃や部品交換等のメンテナンスを
実施することが望ましい。この用紙搬送装置において、
ローラを回転させるモータの回転数とローラの実際の用
紙線速を比較することで用紙線速の遅れを知ることが可
能である。そして、規定のモータ回転数よりも線速補正
後のモータ回転数が大きくなった場合には、規定より用
紙が遅れていることに等しいために、ローラのメンテナ
ンスが必要と判断することができ、好ましい時機にメン
テナンスを促す警告を発生することが画像形成装置を実
現することができる。
【0124】この警告の表示は、装置に接続されたパソ
コン等のオペレーション用の装置上に行うことにより、
プリンタなどユーザが画像形成装置本体から離れた場所
でプリントの指示を出すような画像形成システムにおい
ても、より確実にメンテナンスを実施させることができ
るようになる。
【0125】また、この警告は、画像形成装置から自動
的にメンテナンス契約会社に送られるように構成するこ
とにより、ユーザにメンテナンス契約会社への連絡等手
間をかけさせることなくメンテナンスを実行させること
ができる。
【0126】また、モータの回転数あるいはローラの線
速の制御に所定の許容幅を設けているので、制御が窮屈
にならず、制御の自由度が高く、ゆとりを持った上で精
度良く紙間制御が行える。
【0127】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、用紙線
速を測定し、ローラの回転数を制御するので、摩擦係数
の低下や摩耗や給紙負荷の増加などによって起こる用紙
搬送速度の変動によるプリント生産性の変動、経時変化
による用紙線速の低下に起因する用紙間隔の増加による
プリント生産性の低下を小さくすることができる。
【0128】また、本発明によれば、2個のセンサ間の
用紙の移動時間を測定することによって間接的に用紙線
速を測定しローラの回転数を制御するので、摩擦係数の
低下や摩耗や給紙負荷の増加などによって起こる用紙搬
送速度の変動によるプリント生産性の変動、経時変化に
よる用紙線速の低下に起因する用紙間隔の増加によるプ
リント生産性の低下を小さくすることができる。
【0129】また、本発明によれば、2個のセンサの用
紙搬送方向距離をローラのn回転で用紙が送られる量と
ほぼ等しくしたので、この間の時間を測定することによ
りローラの偏心、円筒度の影響によるローラの局所的な
用紙線速の変動の影響を受け難く、より正確に用紙線速
を測定することができる。
【0130】また、本発明によれば、ローラを回転させ
るモータの回転数やローラの線速がある一定の値より大
きくなった場合には、画像形成装置本体上に用紙搬送装
置のメンテナンスを促す警告を表示させるので、メンテ
ナンスが遅れて不測の自体を招くことがない。
【0131】また、本発明によれば、ローラを回転させ
るモータの回転数(R)やローラの線速がある一定の値
より大きくなった場合には、画像形成装置に接続された
オペレーション用の装置に用紙搬送装置のメンテナンス
を促す警告を表示させるので、画像形成装置から離れた
オペレーション用の装置からもメンテナンスが必要なこ
とが理解できる。
【0132】また、本発明によれば、ローラを回転させ
るモータの回転数(R)がある一定の値より大きくなっ
た場合には、画像形成装置から該画像形成装置を保守管
理する部門に電話回線、インターネット、携帯電話、P
HS等の通信手段によって用紙搬送装置のメンテナンス
を促す旨、送信するので、ユーザによる保守管理する部
門への連絡などの手間が不要になり、ユーザの負担を軽
減した状態でメンテナンスを受けることが可能となる。
【0133】さらに、本発明によれば、モータの回転数
あるいはローラの線速の制御に所定の許容幅を設けてい
るので、ゆとりを持った上で精度の高い紙間制御が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の
全体的な構成を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の
電気的な概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の
用紙搬送装置の要部を示す概略構成図である。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるメインモータ
の回転数を補正した後の用紙の各位置における用紙線速
を表形式で示す図である。
【図5】図4に示した第1の実施形態における初期−搬
送負荷minでの用紙搬送特性図である。
【図6】図4に示した第1の実施形態における経時−搬
送負荷maxでの用紙搬送特性図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の
用紙搬送装置の要部を示す概略構成図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の
電気的構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施形態におけるモータ回転数
を補正した後の用紙の各位置における用紙線速を表形式
で示す図である。
【図10】本発明の第3の実施形態における処理手順を
示すフローチャートである。
【図11】従来例に係る用紙搬送装置の要部を示す概略
構成図である。
【図12】図11の用紙搬送装置の動作特性を示す特性
図である。
【図13】従来におけるローラの負荷が最大時と最小時
の初期と経時のそれぞれのスリップ率と、経時によるロ
ーラの外径の減少による搬送速度の減少の影響を考慮し
て求めた実際の用紙線速を表形式で示す図である。
【図14】図13の用紙線速をグラフ化して示す図であ
る。
【符号の説明】
1 用紙積載台 2 用紙 3 ピックアップローラ 4 フィードローラ 5 リバースローラ 6 センサ 7,9 搬送ローラ 8,10 センサ 11 レジストローラ 12 感光体 21,22 速度センサ 31,32 センサ 100 画像形成装置 101 原稿給送ユニット 102 原稿読み取りユニット 103 光書き込みユニット 104 作像ユニット 105 給紙ユニット 106 排紙ユニット 200 コントローラ 210 メインモータM駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 512 G03G 21/00 512 21/14 372 Fターム(参考) 2C061 AP03 AP04 AQ06 HJ02 HK11 HV09 HV32 HV35 2H027 DA20 DE07 DE09 DE10 ED16 EE03 EE04 EJ08 GA30 GB05 GB10 HB01 HB16 2H072 AA07 AA16 AA29 AB07 BA03 CA01 CA02 CB09 3F048 AA02 AA04 AA05 AB01 BA05 BA08 BA21 BA26 BB02 BC03 BC08 BD07 BD08 CA04 CC03 CC11 CC12 CC17 DA04 DA06 DA07 DB04 DB07 DB09 DB12 DC06 DC12 EB22 EB29 3F049 AA01 DA11 DA12 EA10 EA23 EA28 LA02 LA05 LA07 LB03

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成手段に画像形成のための用紙を
    搬送する用紙搬送装置において、 前記画像形成手段に搬送される先行の用紙の搬送速度に
    基づいて後行の用紙を搬送速度を設定する制御手段を備
    えていることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 画像形成手段に画像形成のための用紙を
    搬送する用紙搬送装置において、 給紙開始からn枚目(nは1以上の整数)の用紙を搬送
    するときに、(n−1)枚目の用紙を搬送するときのロ
    ーラ線速VR(n−1)の値と、このローラでの用紙搬
    送速度V(n−1)を測定し、n枚目の用紙を搬送する
    ローラの線速VR(n)を、 VR(n)=VR(n−1)/V(n−1) ただし、n=1のときのVR(1)は予め設定した値を
    使用するとなるように制御する制御手段を備えているこ
    とを特徴とする用紙搬送装置。
  3. 【請求項3】 画像形成手段に画像形成のための用紙を
    搬送する用紙搬送装置において、 給紙開始からn枚目(nは1以上の整数)の用紙を搬送
    するときに、(n−1)枚目の用紙を搬送するときのロ
    ーラ線速VR(n−1)の値と、このローラでの用紙搬
    送速度V(n−1)を測定し、n枚目の用紙を搬送する
    ローラの線速VR(n)を、 VR(n−1)/V(n−1)×0.95≦VR
    (n)≦VR(n−1) /V(n−1)×1.05 ただし、n=1のときのVR(1)は予め設定した値を
    使用するとなるように制御する制御手段を備えているこ
    とを特徴とする用紙搬送装置。
  4. 【請求項4】 画像形成手段に画像形成のための用紙を
    搬送する用紙搬送装置において、 用紙を搬送するローラの後部に2個のセンサを用紙搬送
    方向にある距離(L)を置いて設け、給紙開始からn枚
    目(nは1以上の整数)の用紙を搬送するときに(n−
    1)枚目の用紙を搬送するときのローラ線速VR(n−
    1)の値と、前記距離(L)を通過する間の時間T(n
    −1)を測定し、n枚目の用紙を搬送するローラの線速
    VR(n)を、 VR(n)=VR(n−1)×T(n−1)/L ただし、n=1のときのVR(1)は予め設定した値を
    使用するとなるように制御する制御手段を備えているこ
    とを特徴とする用紙搬送装置。
  5. 【請求項5】 画像形成手段に画像形成のための用紙を
    搬送する用紙搬送装置において、 給紙開始からn枚目(nは1以上の整数)の用紙を搬送
    するときに、(n−1)枚目の用紙を搬送するときのロ
    ーラの回転数R(n−1)の値と、このローラでの用紙
    の搬送速度V(n−1)を測定し、n枚目の用紙を搬送
    するローラの回転数R(n)を、 R(n)=(π×D×R(n−1))/V(n−1) ただし、n=1のときのR(1)は予め設定した値を使
    用するとなるように制御する制御手段を備えていること
    を特徴とする用紙搬送装置。
  6. 【請求項6】 画像形成手段に画像形成のための用紙を
    搬送する用紙搬送装置において、 給紙開始からn枚目(nは1以上の整数)の用紙を搬送
    するときに、(n−1)枚目の用紙を搬送するときのロ
    ーラの回転数R(n−1)の値と、このローラでの用紙
    の搬送速度V(n−1)を測定し、n枚目の用紙を搬送
    するローラの回転数R(n)を、 (π×D×R(n−1))/V(n−1)×0.95
    ≦R(n)≦(π×D×R(n−1))/V(n−
    1)×1.05 ただし、n=1のときのR(1)は予め設定した値を使
    用するとなるように制御する制御手段を備えていること
    を特徴とする用紙搬送装置。
  7. 【請求項7】 画像形成手段に画像形成のための用紙を
    搬送する用紙搬送装置において、 用紙を搬送するローラの用紙搬送方向下流側に2個のセ
    ンサを用紙搬送方向にある距離(L)を置いて設け、給
    紙開始からn枚目(nは1以上の整数)の用紙を搬送す
    るときに(n−1)枚目の用紙を搬送するときのローラ
    の回転数R(n−1)と、前記距離(L)を通過する間
    の時間T(n−1)を測定し、n枚目の用紙を搬送する
    ローラの回転数R(n)を、 R(n)=(π×D×R(n−1)×T(n−1))
    /L ただし、n=1のときのR(1)は予め設定した値を使
    用するとなるように制御する制御手段を備えていること
    を特徴とする用紙搬送装置。
  8. 【請求項8】 画像形成手段に画像形成のための用紙を
    搬送する用紙搬送装置において、 用紙を搬送するローラの後部に2個のセンサを用紙搬送
    方向にある距離(L)を置いて設け、給紙開始からn枚
    目(nは1以上の整数)の用紙を搬送するときに(n−
    1)枚目の用紙を搬送するときのローラの回転数R(n
    −1)と、前記距離(L)を通過する間の時間T(n−
    1)を測定し、n枚目の用紙を搬送するローラの回転数
    R(n)を、 (π×D×R(n−1)×T(n−1))/L×0.
    95≦R(n)≦(π×D×R(n−1)×T(n−
    1))/L×1.05 ただし、n=1のときのR(1)は予め設定した値を使
    用するとなるように制御する制御手段を備えていること
    を特徴とする用紙搬送装置。
  9. 【請求項9】 画像形成手段に画像形成のための用紙を
    搬送する用紙搬送装置において、 用紙を搬送するローラの後部に2個のセンサを用紙搬送
    方向にある距離(L)を置いて設け、給紙開始からn枚
    目(nは1以上の整数)の用紙を搬送するときに(n−
    1)枚目の用紙を搬送するときのローラ線速VR(n−
    1)の値と、前記距離(L)を通過する間の時間T(n
    −1)を測定し、n枚目の用紙を搬送するローラの線速
    VR(n)を、 VR(n−1)×T(n−1)/L×0.95≦VR
    (n)≦VR(n−1)×T(n−1)/L×1.0
    5 となるように制御する制御手段を備えていることを特徴
    とする用紙搬送装置。
  10. 【請求項10】 前記2個のセンサの用紙搬送方向距離
    (L)を、 L=D×π×n D:搬送ローラ外径、π:円周率、n:1以上の整数 としたことを特徴とする請求項4、7、8および9のい
    ずれか1項に記載の用紙搬送装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか1項に
    記載の用紙搬送装置と、 この用紙搬送装置によって搬送されてくる記録媒体上に
    可視画像を形成する画像形成手段と、を備えてなる画像
    形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項1、2、3、4および9のいず
    れか1項に記載の用紙搬送装置と、 記録媒体上に可視画像を形成する画像形成手段を含む画
    像形成装置と、からなり、前記画像形成装置は、ローラ
    の線速がある一定の値より大きくなった場合には、前記
    画像形成装置本体上に用紙搬送装置のメンテナンスを促
    す警告を表示する表示手段を備えていることを特徴とす
    る画像形成システム。
  13. 【請求項13】 請求項1、2、3、4および9のいず
    れか1項に記載の用紙搬送装置と、 記録媒体上に可視画像を形成する画像形成手段を含む画
    像形成装置と、 前記画像形成装置に接続されたオペレーション用の装置
    と、からなり、前記オペレーション用の装置は、ローラ
    の線速がある一定の値より大きくなった場合には、前記
    画像形成装置からの指示により前記用紙搬送装置のメン
    テナンスを促す警告を表示する表示手段を備えているこ
    とを特徴とする画像形成システム。
  14. 【請求項14】 前記ローラの線速があらかじめ設定し
    た値より大きくなった場合には、画像形成装置から該画
    像形成装置を保守管理する部門に電話回線、インターネ
    ット、携帯電話、PHSの少なくとも1つの通信手段に
    よって前記用紙搬送装置のメンテナンスを促す信号を送
    信することを特徴とする請求項12または13記載の画
    像形成システム。
  15. 【請求項15】 請求項5、6、7および8のいずれか
    1項に記載の用紙搬送装置と、 記録媒体上に可視画像を形成する画像形成手段を含む画
    像形成装置と、 からなり、前記画像形成装置は、ローラを回転するモー
    タの回転数がある一定の値より大きくなった場合には、
    画像形成装置本体上に用紙搬送装置のメンテナンスを促
    す警告を表示する表示手段を備えていることを特徴とす
    る画像形成システム。
  16. 【請求項16】 請求項5、6、7および8のいずれか
    1項に記載の用紙搬送装置と、 記録媒体上に可視画像を形成する画像形成手段を含む画
    像形成装置と、 前記画像形成装置に接続されたオペレーション用の装置
    と、からなり、前記オペレーション用の装置は、ローラ
    を回転させるモータの回転数がある一定の値より大きく
    なった場合には、前記画像形成装置からの指示により前
    記用紙搬送装置のメンテナンスを促す警告を表示する表
    示手段を備えていることを特徴とする画像形成システ
    ム。
  17. 【請求項17】 前記ローラを回転させるモータの回転
    数があらかじめ設定した値より大きくなった場合には、
    画像形成装置から該画像形成装置を保守管理する部門に
    電話回線、インターネット、携帯電話、PHSの少なく
    とも1つの通信手段によって前記用紙搬送装置のメンテ
    ナンスを促す信号を送信することを特徴とする請求項1
    5または16記載の画像形成システム。
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