JP2002345095A - 音像拡大処理装置 - Google Patents

音像拡大処理装置

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JP2002345095A
JP2002345095A JP2001152420A JP2001152420A JP2002345095A JP 2002345095 A JP2002345095 A JP 2002345095A JP 2001152420 A JP2001152420 A JP 2001152420A JP 2001152420 A JP2001152420 A JP 2001152420A JP 2002345095 A JP2002345095 A JP 2002345095A
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JP2001152420A
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Joji Kasai
讓治 笠井
Kazunari Takemura
和斉 竹村
Tetsuo Nakatake
哲郎 中武
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Onkyo Corp
Original Assignee
Onkyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モノラル信号ソースを用いて、明瞭度が高
く、しかもスピーカ位置よりどちらかといえば前方で音
源自体が拡大されたようなイメージを、疲労感なくリス
ナーに与えることができる音像拡大処理装置を提供す
る。 【解決手段】 モノラル信号ソースを、第1のチャンネ
ルの信号と、この第1のチャンネルの信号に対して所定
角度進相した第2のチャンネルの信号と、第1のチャン
ネルの信号に対して所定角度遅相した第3のチャンネル
の信号とに分割するオールパスフィルタ11a〜11c
と、第1のチャンネルの信号を所定時間遅延させる遅延
器13とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モノラル信号ソー
スの音像を拡大させるための音像拡大処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】モノラル音声を再生する場合、1個のス
ピーカで再生すれば、知覚される音像はそのスピーカ位
置となり、リスナーから等距離にある2個のスピーカに
等分して再生すれば、その2個のスピーカの中央にファ
ントム音像として知覚される。
【0003】また、反射音や残響音を合成して原音にミ
ックスして再生したり、複数のスピーカでリスナーへの
それぞれの到達時間を変えて再生すれば、空間の広がり
感は実現できるが、音源はスピーカより遠方の1箇所と
して知覚される。
【0004】また、各スピーカからの到達時間差、ある
いは原音と合成した反射音の到達時間差が大きすぎる
と、音源が別々の複数箇所にあるような多重音源として
知覚され、明瞭度が低下する。
【0005】一方、図8のように、リスナーLの前方に
2個のスピーカ51,52を配置し、乗算回路53,5
4などを用いてモノラル信号ソースから互いに逆相の駆
動信号を生成し、これら互いに逆相の駆動信号によりス
ピーカ51,52を駆動した場合、知覚される音像はリ
スナーLの後頭部付近となり、リスナーLの頭の動きに
よってその音像は大きく変動するため、ある程度の広が
り感を与えるものの、反面極めてクリティカルな音像の
ため、疲労感をリスナーLに与えることが従来から知ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち従来の音像拡
大処理装置では、モノラル信号ソースを用いて、明瞭度
が高く、しかもスピーカ位置よりどちらかといえば前方
で音源自体が拡大されたようなイメージを、疲労感なく
リスナーに与えることはできなかった。
【0007】本発明は、このような事情のもとで考え出
されたものであって、モノラル信号ソースを用いて、明
瞭度が高く、しかもスピーカ位置よりどちらかといえば
前方で音源自体が拡大されたようなイメージを、疲労感
なくリスナーに与えることができる音像拡大処理装置を
提供することを、その課題としている。
【0008】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0009】本発明の第1の側面によれば、互いに間隔
をあけて配置された第1および第2のスピーカと、これ
ら第1のスピーカと第2のスピーカとの間に配置された
第3のスピーカとを各別に駆動する駆動信号を、モノラ
ル信号ソースから生成するための音像拡大処理装置であ
って、モノラル信号ソースを、第1のチャンネルの信号
と、この第1のチャンネルの信号に対して所定角度進相
した第2のチャンネルの信号と、第1のチャンネルの信
号に対して所定角度遅相した第3のチャンネルの信号と
に分割する移相手段と、第1のチャンネルの信号を所定
時間遅延させる遅延手段とを備え、遅延手段の出力を、
第3のスピーカを駆動する駆動信号を生成するための信
号として出力し、第2のチャンネルの信号と第3のチャ
ンネルの信号とのうちの一方を、第1のスピーカと第2
のスピーカとのうちの一方を駆動する駆動信号を生成す
るための信号として出力し、かつ、第2のチャンネルの
信号と第3のチャンネルの信号とのうちの他方を、第1
のスピーカと第2のスピーカとのうちの他方を駆動する
駆動信号を生成するための信号として出力する構成とし
たことを特徴とする、音像拡大処理装置が提供される。
【0010】好ましい実施の形態によれば、遅延手段の
出力と第2および第3のチャンネルの信号とのレベル比
を可変させるレベル比可変手段を有する。
【0011】本発明の第2の側面によれば、互いに間隔
をあけて配置された第1および第2のスピーカと、これ
ら第1のスピーカと第2のスピーカとの間に配置された
第3のスピーカとを各別に駆動する駆動信号を、モノラ
ル信号ソースから生成するための音像拡大処理装置であ
って、モノラル信号ソースを、第1のチャンネルの信号
と、この第1のチャンネルの信号に対して所定角度進相
した第2のチャンネルの信号と、第1のチャンネルの信
号に対して所定角度遅相した第3のチャンネルの信号と
に分割する移相手段と、第2のチャンネルの信号と第3
のチャンネルの信号との差を演算する減算手段と、減算
手段の出力の位相を反転させる位相反転手段と、第1の
チャンネルの信号を所定時間遅延させる遅延手段とを備
え、遅延手段の出力を、第3のスピーカを駆動する駆動
信号を生成するための信号として出力し、減算手段の出
力と位相反転手段の出力とのうちの一方を、第1のスピ
ーカと第2のスピーカとのうちの一方を駆動する駆動信
号を生成するための信号として出力し、かつ、減算手段
の出力と位相反転手段の出力とのうちの他方を、第1の
スピーカと第2のスピーカとのうちの他方を駆動する駆
動信号を生成するための信号として出力する構成とした
ことを特徴とする、音像拡大処理装置が提供される。
【0012】好ましい実施の形態によれば、遅延手段の
出力と減算手段および位相反転手段の出力とのレベル比
を可変させるレベル比可変手段を有する。
【0013】他の好ましい実施の形態によれば、移相手
段は、モノラル信号ソースを分割するに際して、第1の
チャンネルの信号に対する第2および第3のチャンネル
の信号の進相角および遅相角を、ほぼ80度〜100度
程度の所定角度にする。
【0014】他の好ましい実施の形態によれば、移相手
段は、モノラル信号ソースのほぼ100Hz〜3kHz
の周波数範囲に対して、所定角度の進相を施すことによ
り第2のチャンネルの信号を得るとともに、所定角度の
遅相を施すことにより第3のチャンネルの信号を得る。
【0015】他の好ましい実施の形態によれば、移相手
段は、モノラル信号ソースのほぼ200Hz〜2kHz
の周波数範囲に対して、所定角度の進相を施すことによ
り第2のチャンネルの信号を得るとともに、所定角度の
遅相を施すことにより第3のチャンネルの信号を得る。
【0016】他の好ましい実施の形態によれば、遅延手
段は、第1のチャンネルの信号をほぼ2ms〜20ms
程度遅延させる。
【0017】本発明によれば、モノラル信号ソースを用
いて、明瞭度が高く、しかもスピーカ位置よりどちらか
といえば前方で音源自体が拡大されたようなイメージ
を、疲労感なくリスナーに与えることができる。
【0018】すなわち本発明は、互いに逆相の駆動信号
で第1および第2のスピーカを駆動することにより、音
源が拡大することを利用したものであって、第1および
第2のスピーカによって再生されて最初にリスナーの近
くに知覚された音像が、すぐに遅れて届く相関度が0の
第3のスピーカからの再生音によって拡散音像に変化す
るため、音像位置が特定しにくい広がった音像知覚をリ
スナーに与えることになる。しかも、多重音源でないた
め明瞭度が高く、さらにはクリティカルな音源でないた
めリスナーに疲労感を与えることがない。
【0019】本発明のその他の特徴および利点は、添付
図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明
らかとなろう。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施形態における音像
拡大処理装置を備えた音響装置の概略構成図である。こ
の音響装置は、音像拡大処理装置1、D/A変換器2a
〜2c、増幅器3a〜3c、およびスピーカ4a〜4c
を備えている。
【0022】音像拡大処理装置1は、オールパスフィル
タ11a〜11c、乗算器12a〜12c、および遅延
器13を備えている。
【0023】音像拡大処理装置1は、DSP(digital s
ignal processor)によって実現されており、モノラル信
号ソースから、スピーカ4a〜4cを各別に駆動するた
めの駆動信号に応じたデジタル信号を生成する。
【0024】D/A変換器2a〜2cは、音像拡大処理
装置1の出力をアナログ信号に変換する。
【0025】増幅器3a〜3cは、D/A変換器2a〜
2cの出力を増幅する。
【0026】スピーカ4a〜4cは、増幅器3a〜3c
の出力である駆動信号を音に変換する。スピーカ4aと
スピーカ4cとは、所定間隔をあけて配置されており、
それらの中央にスピーカ4bが配置されている。リスナ
ーLによる聴取位置は、スピーカ4bの正面であって、
スピーカ4aからの距離とスピーカ4cからの距離とが
等しい位置に設定される。
【0027】オールパスフィルタ11aは、モノラル信
号ソースをφ+90度移相させる。
【0028】オールパスフィルタ11bは、モノラル信
号ソースをφ度移相させる。
【0029】オールパスフィルタ11cは、モノラル信
号ソースをφ−90度移相させる。
【0030】乗算器12aは、オールパスフィルタ11
aの出力に定数k2を乗算する。定数k2は可変であ
る。
【0031】乗算器12bは、オールパスフィルタ11
bの出力に定数k1を乗算する。定数k1は可変であ
る。
【0032】乗算器12cは、オールパスフィルタ11
cの出力に定数k2を乗算する。定数k2は可変であ
る。
【0033】遅延器13は、オールパスフィルタ11b
の出力を10ms遅延させる。
【0034】図2は、オールパスフィルタ11bの構成
図である。オールパスフィルタ11bは、加算器21、
乗算器22a〜22c、および遅延器23a,23bを
備えている。オールパスフィルタ11aおよびオールパ
スフィルタ11cも同様の構成である。
【0035】モノラル信号ソースからのデジタルデータ
は、移相手段としてのオールパスフィルタ11a〜11
cにより第1〜第3のチャンネルに分割される。すなわ
ち、オールパスフィルタ11bによってφ度移相された
信号が第1のチャンネルの信号であり、オールパスフィ
ルタ11aによってφ+90度移相された信号が第2の
チャンネルの信号であり、オールパスフィルタ11cに
よってφ−90度移相された信号が第3のチャンネルの
信号である。これら各チャンネルの位相特性を図3に示
す。
【0036】オールパスフィルタ11bの出力すなわち
第1のチャンネルの信号は、遅延手段としての遅延器1
3によって10ms遅延され、レベル比可変手段の一部
を構成する乗算器12bによってk1を乗算され、D/
A変換器2bによってアナログ信号に変換され、増幅器
3bによって増幅されて、スピーカ4bすなわち第3の
スピーカを駆動する。
【0037】オールパスフィルタ11aの出力すなわち
第2のチャンネルの信号は、レベル比可変手段の一部を
構成する乗算器12aによってk2を乗算され、D/A
変換器2aによってアナログ信号に変換され、増幅器3
aによって増幅されて、スピーカ4aすなわち第1のス
ピーカを駆動する。
【0038】オールパスフィルタ11cの出力すなわち
第3のチャンネルの信号は、レベル比可変手段の一部を
構成する乗算器12cによってk2を乗算され、D/A
変換器2cによってアナログ信号に変換され、増幅器3
cによって増幅されて、スピーカ4cすなわち第2のス
ピーカを駆動する。
【0039】したがって、リスナーLの前方に位置する
第3のスピーカとしてのスピーカ4bの再生音に対し
て、相対的に±90度の位相差を有する再生音が、リス
ナーLの前方左右に位置する第1および第2のスピーカ
としてのスピーカ4a,4cによって再生され、それよ
りも10ms遅延して第3のスピーカとしてのスピーカ
4bの再生音が再生されることになる。この結果、リス
ナーLには、前方のスピーカ4bの位置よりもやや手前
側付近からリスナーLの両横付近まで広がった、位置の
特定が困難な音像として知覚される。
【0040】すなわち、スピーカ4a,4cによって再
生されて最初にリスナーLの近くに知覚された音像が、
すぐに遅れて届く相関度が0のスピーカ4bからの再生
音によって拡散音像に変化するため、音像位置が特定し
にくい広がった音像知覚をリスナーLに与えることにな
る。しかも、多重音源でないため明瞭度が高く、さらに
はクリティカルな音源でないためリスナーLに疲労感を
与えることがない。
【0041】また、中央のスピーカ4bと左右のスピー
カ4a,4cとの間の再生音圧レベルの比を、乗算器1
2a〜12cの定数を可変させることによって調整する
ことで、音像の広がりの効果を可変できる。この可変範
囲は、−6dB〜+6dB程度が実用的である。
【0042】このように、モノラル信号ソースを用い
て、明瞭度が高く、しかもスピーカ位置よりどちらかと
いえば前方で音源自体が拡大されたようなイメージを、
疲労感なくリスナーに与えることができる。したがっ
て、音源が広がった感じをリスナーLに与えることを利
用して、たとえばモノラル音楽に対する擬似ステレオ再
生などに効果的に活用できる。
【0043】また、左チャンネル信号、中央チャンネル
信号、右チャンネル信号、サラウンド左チャンネル信
号、サラウンド右チャンネル信号などからなるマルチチ
ャンネルサラウンド再生の場合において、中央チャンネ
ル信号を上記モノラル信号ソースとして取り扱うことに
より、音像を拡大させることができる。したがって、映
画などのソースにおいて、セリフが集中する中央チャン
ネル信号を、視聴者に疲労感を与えることなく拡大し、
強調することができる。
【0044】図4は、他の実施形態における音像拡大処
理装置を備えた音響装置の概略構成図である。この実施
形態においては、オールパスフィルタ11aの出力とオ
ールパスフィルタ11cの出力との差を演算する減算手
段としての減算器14を設け、減算器14の出力をレベ
ル比可変手段兼位相反転手段としての乗算器12aおよ
び乗算器12cに供給している。そして、乗算器12a
によって乗算される定数を−k2に設定することによ
り、乗算器12aの出力と乗算器12cの出力とを互い
に逆位相にしている。
【0045】この実施形態では、図5に示すように、オ
ールパスフィルタ11aおよびオールパスフィルタ11
cによって相対位相差を与える周波数帯域を、人間によ
るスピーチの帯域である100Hz〜3kHz程度と
し、オールパスフィルタ11cの出力からオールパスフ
ィルタ11aの出力を減算することで、スピーチ部分の
音量および音源の大きさを強調している。
【0046】図6は他の実施形態におけるオールパスフ
ィルタ11a〜11cの構成図である。このように、加
算器31、乗算器32a〜32e、および遅延器33a
〜33dを用いて、デジタルフィルタの次数を2次にし
てもよい。
【0047】図7は他の実施形態におけるオールパスフ
ィルタ11a〜11cの構成図である。このように、演
算増幅器OP1、抵抗器R1〜R3、およびキャパシタ
C1を用いたアナログフィルタを採用してもよい。
【0048】なお、上記各実施形態においては、第1の
チャンネルの信号に対する第2および第3のチャンネル
の信号の相対位相差を正確に90度にしたが、必ずしも
このようにする必要はなく、たとえば80度程度から1
00度程度までの間に収まっていれば、実用上問題はな
い。
【0049】また、上記第2の実施形態においては、オ
ールパスフィルタ11aおよびオールパスフィルタ11
cにより、スピーチの帯域である100Hz〜3kHz
程度の信号に対して相対位相差を与えたが、上記第1の
実施形態においても、音像の定位感に影響の大きい20
0Hz〜2kHzの程度の信号に対して相対位相差を与
えるようにしてもよい。もちろん、上記第1の実施形態
において100Hz〜3kHz程度の周波数帯を採用し
てもよく、上記第2の実施形態において200Hz〜2
kHz程度の周波数帯を採用してもよい。
【0050】また、上記各実施形態においては、遅延器
13による遅延時間を10msに設定したが、必ずしも
このようにする必要はなく、たとえば2ms〜20ms
程度であればよい。遅延時間が2ms程度よりも短い
と、音像の広がりが不十分であり、遅延時間が20ms
程度よりも長いと、リスナーLに2重音として知覚さ
れ、明瞭度が低下する。
【0051】また、上記各実施形態においては、乗算器
12a〜12cの各定数を可変できるように構成した
が、乗算器12a〜12cの各定数は固定であってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における音像拡大処理装置
を備えた音響装置の概略構成図である。
【図2】オールパスフィルタの構成図である。
【図3】オールパスフィルタの位相−周波数特性の説明
図である。
【図4】他の実施形態における音像拡大処理装置を備え
た音響装置の概略構成図である。
【図5】他の実施形態におけるオールパスフィルタの増
幅度−周波数特性の説明図である。
【図6】他の実施形態におけるオールパスフィルタの構
成図である。
【図7】他の実施形態におけるオールパスフィルタの構
成図である。
【図8】従来の音像拡大処理装置の説明図である。
【符号の説明】
1 音像拡大処理装置 2a〜2c D/A変換器 3a〜3c 増幅器 4a〜4c スピーカ 11a〜11c オールパスフィルタ 12a〜12c 乗算器 13 遅延器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中武 哲郎 大阪府寝屋川市日新町2番1号 オンキヨ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D062 BB12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに間隔をあけて配置された第1およ
    び第2のスピーカと、これら第1のスピーカと第2のス
    ピーカとの間に配置された第3のスピーカとを各別に駆
    動する駆動信号を、モノラル信号ソースから生成するた
    めの音像拡大処理装置であって、 前記モノラル信号ソースを、第1のチャンネルの信号
    と、この第1のチャンネルの信号に対して所定角度進相
    した第2のチャンネルの信号と、前記第1のチャンネル
    の信号に対して所定角度遅相した第3のチャンネルの信
    号とに分割する移相手段と、 前記第1のチャンネルの信号を所定時間遅延させる遅延
    手段とを備え、 前記遅延手段の出力を、前記第3のスピーカを駆動する
    駆動信号を生成するための信号として出力し、 前記第2のチャンネルの信号と前記第3のチャンネルの
    信号とのうちの一方を、前記第1のスピーカと前記第2
    のスピーカとのうちの一方を駆動する駆動信号を生成す
    るための信号として出力し、かつ、前記第2のチャンネ
    ルの信号と前記第3のチャンネルの信号とのうちの他方
    を、前記第1のスピーカと前記第2のスピーカとのうち
    の他方を駆動する駆動信号を生成するための信号として
    出力する構成としたことを特徴とする、音像拡大処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記遅延手段の出力と前記第2および第
    3のチャンネルの信号とのレベル比を可変させるレベル
    比可変手段を有する、請求項1に記載の音像拡大処理装
    置。
  3. 【請求項3】 互いに間隔をあけて配置された第1およ
    び第2のスピーカと、これら第1のスピーカと第2のス
    ピーカとの間に配置された第3のスピーカとを各別に駆
    動する駆動信号を、モノラル信号ソースから生成するた
    めの音像拡大処理装置であって、 前記モノラル信号ソースを、第1のチャンネルの信号
    と、この第1のチャンネルの信号に対して所定角度進相
    した第2のチャンネルの信号と、前記第1のチャンネル
    の信号に対して所定角度遅相した第3のチャンネルの信
    号とに分割する移相手段と、 前記第2のチャンネルの信号と前記第3のチャンネルの
    信号との差を演算する減算手段と、 前記減算手段の出力の位相を反転させる位相反転手段
    と、 前記第1のチャンネルの信号を所定時間遅延させる遅延
    手段とを備え、 前記遅延手段の出力を、前記第3のスピーカを駆動する
    駆動信号を生成するための信号として出力し、 前記減算手段の出力と前記位相反転手段の出力とのうち
    の一方を、前記第1のスピーカと前記第2のスピーカと
    のうちの一方を駆動する駆動信号を生成するための信号
    として出力し、かつ、前記減算手段の出力と前記位相反
    転手段の出力とのうちの他方を、前記第1のスピーカと
    前記第2のスピーカとのうちの他方を駆動する駆動信号
    を生成するための信号として出力する構成としたことを
    特徴とする、音像拡大処理装置。
  4. 【請求項4】 前記遅延手段の出力と前記減算手段およ
    び前記位相反転手段の出力とのレベル比を可変させるレ
    ベル比可変手段を有する、請求項3に記載の音像拡大処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前記移相手段は、前記モノラル信号ソー
    スを分割するに際して、前記第1のチャンネルの信号に
    対する前記第2および第3のチャンネルの信号の進相角
    および遅相角を、ほぼ80度〜100度程度の所定角度
    にする、請求項1ないし4のいずれかに記載の音像拡大
    処理装置。
  6. 【請求項6】 前記移相手段は、前記モノラル信号ソー
    スのほぼ100Hz〜3kHzの周波数範囲に対して、
    所定角度の進相を施すことにより前記第2のチャンネル
    の信号を得るとともに、所定角度の遅相を施すことによ
    り前記第3のチャンネルの信号を得る、請求項1ないし
    5のいずれかに記載の音像拡大処理装置。
  7. 【請求項7】 前記移相手段は、前記モノラル信号ソー
    スのほぼ200Hz〜2kHzの周波数範囲に対して、
    所定角度の進相を施すことにより前記第2のチャンネル
    の信号を得るとともに、所定角度の遅相を施すことによ
    り前記第3のチャンネルの信号を得る、請求項1ないし
    5のいずれかに記載の音像拡大処理装置。
  8. 【請求項8】 前記遅延手段は、前記第1のチャンネル
    の信号をほぼ2ms〜20ms程度遅延させる、請求項
    1ないし7のいずれかに記載の音像拡大処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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