JPH0787597A - 音声出力回路 - Google Patents

音声出力回路

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JPH0787597A
JPH0787597A JP5231468A JP23146893A JPH0787597A JP H0787597 A JPH0787597 A JP H0787597A JP 5231468 A JP5231468 A JP 5231468A JP 23146893 A JP23146893 A JP 23146893A JP H0787597 A JPH0787597 A JP H0787597A
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ultrasonic
speakers
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Katsunori Shirosako
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Abstract

(57)【要約】 【目的】音響機器や映像機器等に対し聴取者が前後及び
左右のどの位置で聞いても、常に最適なステレオ効果が
得られるようにした音声出力回路を得る。 【構成】左右チャンネル系音声信号を互いの付加信号と
して夫々取り出しその信号レベルを夫々制御する左右チ
ャンネル系用アッテネータ7L、7Rと、両アッテネー
タ7L、7Rにてレベル制御された信号の位相を夫々制
御する左右チャンネル系用位相制御回路8L、8Rと、
両アッテネータ7L、7Rでのレベル減衰量と両位相制
御回路8L、8Rでの位相シフト量とを左右チャンネル
系スピーカ1L、1Rに対する聴取位置情報に基づいて
夫々制御するマイコン10とを設けて、この左チャンネ
ル系用位相制御回路8Lにて位相制御された信号を位相
反転して右チャンネル系音声信号に、また右チャンネル
系用位相制御回路8Rにて位相制御された信号を位相反
転して左チャンネル系音声信号に夫々加え、かつ、左右
チャンネル系音声信号を前記聴取位置情報に基づいて遅
延量を制御する遅延回路に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステレオ再生を行う音
響機器や映像機器等に用いて好適な音声出力回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステレオ再生を行う音響機器とし
ては、システムコンポーネント、或いはCDラジカセ
(コンパクトディスクプレーヤが組み込まれたラジオ付
テープレコーダ)等があり、例えば左右チャンネル系ス
ピーカ,アンプ,テープデッキ等が夫々分離されている
システムコンポーネントでは、その左右スピーカを聴取
者前方において左右に離して配置してステレオ再生を行
わせるようになっている。
【0003】しかしながら、実際にユーザーにおいて使
用する際には、システムコンポーネント等でも左右スピ
ーカはアンプ,テープデッキ等を組み込んだステレオ本
体の両側に隣接配置され、スピーカー体型のCDラジカ
セと同じような配置形態にて用いられている。従って左
右スピーカ間がステレオ再生に充分な距離でなくなるこ
とから、音の広がり感等が損なわれ充分なステレオ効果
が得られない為、従来では左右チャンネル系音声信号を
互いの付加信号として夫々取り出し、レベルと位相を制
御した信号を位相反転して、左チャンネル成分を右チャ
ンネルへ、右チャンネル成分を左チャンネルへ、夫々加
算して音の広がりを得るようにしていた。
【0004】具体的には、図13に示すようにA/D変
換器によりデジタルに変換され、左右チャンネル系入力
端子4L、4Rに入力される左右チャンネル系音声信号
を互いの付加信号として夫々取り出しその信号レベルを
夫々制御する左右チャンネル系用アッテネータ2L、2
Rと、両アッテネータ2L、2Rにてレベル制御された
信号の位相を夫々制御する左右チャンネル系用位相制御
回路3L、3Rと、両アッテネータ2L、2Rでのレベ
ル減衰量と両位相制御回路3L、3Rでの位相シフト量
とを左右チャンネル系スピーカ9L、9Rに対する聴取
位置情報に基づいて夫々制御する制御回路10(例え
ば、マイクロコンピュータ、以下マイコンと云う)と、
左チャンネル系入力端子1Lからのデジタルに変換され
た左チャンネル系音声信号を遅延する左チャンネル系遅
延回路4Lと、右チャンネル系入力端子1Rからのデジ
タルに変換された右チャンネル系音声信号を遅延する右
チャンネル系遅延回路4Rと、この遅延された左チャン
ネル系音声信号に右チャンネル系用位相制御回路3Rに
て位相制御された信号を位相反転して加算する左チャン
ネル系加算器5Lと、この遅延された右チャンネル系音
声信号に左チャンネル系用位相制御回路3Lにて位相制
御された信号を位相反転して加算する右チャンネル系加
算器5Rと、この両加算器5L、5Rにて夫々付加信号
が加えられた左右チャンネル系音声信号を元のアナログ
に変換する左右チャンネル系D/A変換器6L、6Rと
を設けたものである。
【0005】又、従来回路では更に、音響機器から聴取
者Pまでの距離を測定する距離測定回路11を備えてお
り、例えば聴取者Pがリモートコントロール送信機を操
作することによって送られてくる距離情報信号を受信す
ることによって聴取者Pまでの距離を測定し、マイコン
10に入力するようになっている。尚、左右チャンネル
系スピーカ9L、9R間の距離は聴取者が手動で入力で
きるようになっているが、この場合その左右チャンネル
系スピーカ9L、9Rがステレオ本体部の両側に隣接配
置されてスピーカ一体型のCDラジカセと同じような配
置形態になっているため既知であり、予めデータROM
等に格納されている。
【0006】そのため、マイコン10はこのような音響
機器から聴取者Pまでの距離と左右チャンネル系スピー
カ9L、9R間の距離とを聴取位置情報として用いて、
夫々の聴取位置において最適なステレオ効果が得られる
付加信号のレベルと位相とを計算し、両アッテネータ2
L、2Rでのレベル減衰量と両位相制御回路3L、3R
での位相シフト量とを制御するようになっている。
【0007】例えば、図14に示すように聴取者Pが音
響機器から距離L3だけ離れた所で聴取している場合
は、左右チャンネル系スピーカ9L、9Rの広がり角θ
3が30°以上のため、右チャンネル系音声信号のベク
トルF1のみでも充分なステレオ効果が得られるとして
その付加信号のベクトルF2の大きさをゼロとする。そ
して、音響機器からの距離がL4になり、その右チャン
ネル系音声信号のベクトル角(右チャンネル系スピーカ
1Rの広がり角θ)が30°以下となると、右チャンネ
ル系音声信号のベクトルF7とその付加信号のベクトル
F8との合成ベクトルF9が角度30°で右チャンネル
系音声信号のベクトルF7と同じ大きさになるように、
付加信号のベクトルF8のレベルと位相、即ち角度と大
きさを設定する。同様に、聴取者Pの距離がL2になっ
ても、右チャンネル系音声信号のベクトルF4とその付
加信号のベクトルF5との合成ベクトルF6が角度30
°で右チャンネル系音声信号のベクトルF4と同じ大き
さになるように、付加信号のベクトルF5の角度と大き
さを設定することになる。このようにすれば、音響機器
に対し聴取者Pが前後のどの位置で聞いても、常に前方
左右30°の位置に左右チャンネル系スピーカ1L、1
Rがあるように感じられることになり、ステレオ効果が
得られることになる。
【0008】具体的に、聴取者Pまでの距離をL、左右
チャンネル系スピーカ9L、9R間の距離をWとする
と、聴取者Pから見てその前方左右への左右チャンネル
系スピーカ1L、1Rの広がり角θは、 θ=tan-1{L/(W/2)} によって求まり、これから付加信号の位相とレベル、即
ち逆位相からの付加信号ベクトルの角度と大きさとを計
算できることになる。例えば、図15に示すように右チ
ャンネル系スピーカ9Rからの右チャンネル系音声信号
のベクトルFm、左チャンネル系スピーカ9Lからの反
転した右チャンネル系音声信号、即ち付加信号のベクト
ルFsとして、右チャンネル系音声信号のみの場合につ
いて考えると、その角度Φと大きさ|Fs|は、 Φ=180°−90°−2θ−(30°−θ)/2 =75°−3θ/2 |Fs|=|Fm|×2×sin{(30°−θ)/2} によって求まる(但し、θ≦30°)ことになる。
【0009】このようにして求めると、右チャンネル系
音声信号のベクトルとその付加信号のベクトルとの合成
ベクトルは、聴取者Pが前後のどの位置で聞いても右チ
ャンネル系音声信号のベクトルと同じ大きさで、広がり
角30°の方向から音が聞こえるような角度になる。例
えば、図16のように右チャンネル系音声信号のベクト
ル角が30°(右チャンネル系スピーカの広がり角θ)
の時は、その付加信号ベクトルF11がΦ=30°、|
F11|=0となって、その合成ベクトルF12は右チ
ャンネル系音声信号のベクトルF10と同じ角度で同じ
大きさになる。また、図17のように右チャンネル系音
声信号のベクトル角が0°の時は、その付加信号ベクト
ルF14がΦ=75°、|F14|=|F13|×0.
52となって、その合成ベクトルF15は右チャンネル
系音声信号のベクトルF13と同じ大きさで、広がり角
30°の方向から音が聞こえてくるような角度になる。
尚、左チャンネル系音声信号の場合についても同様であ
る。
【0010】図18は、このようなマイコン10の制御
動作のフローチャートを示し、先ずマイコン10はプロ
グラムROM等に格納されている制御プログラムに基づ
いてその制御動作を開始し、ステップ#5で左右チャン
ネル系スピーカ9L、9R間の距離Wをこの場合データ
ROMから読み込み、次のステップ#10で聴取者Pま
での距離Lを距離測定回路13から読み込む。そして、
次のステップ#15で読み込んだ距離W、Lが前回の制
御に用いられた値と同じか否かを判定して、同じであれ
ば前回の制御状態のままで良いのでその制御動作を終了
することになる。また、同じでなければステップ#20
に進んで、左右チャンネル系スピーカの広がり角θを求
める。
【0011】そして、ステップ#25でθが30°以上
であるか否かを判定し、大きいと判定されるとステップ
#30に進んで付加信号ベクトルの角度Φを求める。そ
して、ステップ#35に進んでその大きさ|Fs|を求
め、次のステップ#40で左右チャンネル系用アッテネ
ータ7L、7Rでのレベル減衰量と左右チャンネル系用
位相制御回路8L、8Rでの位相シフト量との制御を行
った後、その制御動作を終了することになる。尚、ステ
ップ#25でθが30°以上であると判定されると、ス
テップ#45に進み付加信号ベクトルの大きさ|Fs|
をゼロとした後、ステップ#40に進むことになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の音声出力回路では、左右チャンネルスピーカ
の垂直線上、即ち、スピーカと聴取者の間の前後の方向
において効果は有るが、聴取者の左右の方向においては
音の広がり効果が小さくなっていた。
【0013】この為、聴取者は、聴取者の正面に左右ス
ピーカが向くようにスピーカ自身あるいは、CDラジカ
セ等では本体自身を動かしていた。また、従来回路で
は、左右独立の音声は問題ないが、左右どちらにも有る
信号、即ち音が中央付近にある音声については信号レベ
ルが減衰し音質が変化する欠点がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
欠点に鑑みて発明されたものであり、左チャンネル系音
声信号を付加信号として取り出し、レベルを制御すると
共に位相反転して、右チャンネル系音声信号に、また右
チャンネル系音声信号を付加信号として取り出し、レベ
ルを制御すると共に位相反転して、左チャンネル系信号
に夫々付加する音声出力回路において、前記付加信号を
付加された左右チャンネル系音声信号をそれぞれ受ける
遅延回路を設け、かつ、該遅延回路に左右チャンネルの
スピーカに対する左右方向の聴取位置情報に基づいて、
前記各左右チャンネル系音声信号の遅延時間を制御させ
る制御手段を設けた音声出力回路を提供するものであ
る。
【0015】又、本発明は、前記制御手段が、リモート
コントローラに設けられ超音波を発振する超音波発振器
と、前記超音波を受ける前記左右チャンネルのスピーカ
又はスピーカ部に取り付けられた超音波受信素子と、こ
れらスピーカ又は超音波受信素子にて受信された超音波
を検出する検出手段と、該検出手段にて検出された超音
波の前記左右チャンネルのスピーカ又は超音波受信素子
に到達する時間差を検出する時間差検出手段とから成
り、該時間差検出手段の出力する時間差データを前記聴
取位置情報とする音声出力回路を提供するものである。
【0016】又、本発明は、前記制御手段をリモートコ
ントローラに設けられ、超音波を発振する超音波発振器
と、前記超音波を受ける前記左右チャンネルのスピーカ
と、これらスピーカにて受信された超音波を検出する検
出手段と、該検出手段にて検出された超音波の前記左右
チャンネルのスピーカに到達する時間差を検出する時間
差検出手段と、前記リモートコントローラに設けられ、
前記超音波発振器による超音波の発振と同時に赤外線パ
ルスを出力する赤外線発振器と、前記赤外線パルスを受
光する赤外線受光器と、該赤外線受光器による赤外線パ
ルスの受光時点より、前記左右チャンネルのスピーカに
よる超音波の受信する時間を測定する手段と、該手段に
て測定した左右チャンネルの超音波の受信時間差を計算
して前記リモートコントローラの位置と左右チャンネル
のスピーカ間の距離を求め、聴取位置情報とする手段
と、該手段の求めた聴取位置情報を得て、左右チャンネ
ル系音声信号の利得を調整するアッテネータとを備え、
かつ、前記聴取位置情報は更に前記遅延回路に供給さ
れ、該遅延回路にて左右チャンネル系音声信号の遅延時
間を制御するようにした音声出力回路を提供するもので
ある。
【0017】更に、本発明は、左チャンネル系音声信号
を付加信号として取り出し、レベルと位相を制御する前
に、右チャンネル系音声信号をアッテネータに通して減
衰させて取り出した信号を反転したものを、前記左チャ
ンネル付加信号に付加する付加手段を設け、かつ、該付
加手段より出力される信号のレベルと位相を制御し、位
相反転して左チャンネル系信号に付加する手段を設け、
一方、右チャンネル系音声信号を付加信号として取り出
し、レベルと位相を制御する前に、左チャンネル系音声
信号をアッテネータに通し減衰させて取り出した信号を
反転したものを前記右チャンネル付加信号に付加する付
加手段を設け、該付加手段より出力される信号のレベル
と位相を制御し、位相反転して右チャンネル系信号に付
加する手段を設け、左右の音の広がりを制御するように
した音声出力回路を提供するものである。
【0018】
【作用】このように本考案の手段を用いることにより、
聴取位置がステレオ機器の左右スピーカの左寄り又は右
寄りのいずれの場合においても、正面で得られるステレ
オ拡大効果が得られ、又、超音波リモコンを用いること
で自動的に聴取者方向にステレオ拡大効果が得られる。
更に、赤外線リモコンと併用することで、スピーカと聴
取者までの距離が測定できることにより、聴取者の左右
方向のみならず、ステレオ効果の拡大又は縮小により最
適に制御することができ、尚かつ、左右のスピーカがど
んなに離れていても、聴取者との距離がわかる為、遅延
時間が簡単に計算でき、最適ステレオ効果を得ることが
できる。
【0019】又、左右音声信号の付加信号に左右音声信
号を減衰させて反転した信号をそれぞれの逆チャンネル
の付加信号に付加することで、ステレオの中央の音声信
号をほとんど減衰させることがなくなり、その結果、音
質の変化を生じさせないでステレオ効果の拡大を図るこ
とができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る音声出力回路の一実施例
を添付図面を参考にして詳細に説明する。図1は本発明
に係る音声出力回路の一実施例を示すブロック的電気回
路であり、従来回路と同一部分については説明の便宜上
同一符号を付している。
【0021】当該回路を説明する前に、図2,図3を用
いて、本発明において解決すべき聴取者位置による音像
について説明する。図2のP1の位置即ち聴取者が左右
スピーカの正面にて聴取する場合は、上記従来回路の説
明でも述べたように、左右スピーカ9L、9Rは、位置
9L’、9R’に広がって聞こえる。この時の反転信号
ベクトルはF2で、基本信号F1との合成ベクトルF3
として広がった音像になる。ところが、位置P2におい
ては反転信号ベクトルは基本信号F4と同相に近いベク
トルF5になってしまう。これは9Rより9Lのスピー
カが遠くなり、時間遅れが生じてベクトルが移動するこ
とによるものである。その時間の遅れとは、左右スピー
カ間の距離によるもので、室温での音速を約344m/
S、聴取位置P2から9Rスピーカ間の距離と聴取位置
P2から9Lスピーカ間の距離の差を34.4cmとす
ると、1msecの遅れとなる。
【0022】今、P3の位置での位相を考えると、図3
において位置P3とスピーカ9L間のC部分において位
相遅れが発生する。これを補正するにはスピーカ9Lの
音声信号の位相を早めることで解決するが、ディジタル
信号処理においては、遅延することが容易にできること
よりスピーカ9Lの信号はそのままでスピーカ9Rの信
号をスピーカ9Lの位相(時間)遅れ分を遅延すること
で可能となる。これによりP3位置においても左右スピ
ーカを等距離として見ることができる。即ち、図2の位
置P1より後方へ下がった状態と同一で、同様に、音像
9R’9L’が得られる。ただしこの場合、スピーカ9
Rの疑似位置(音像)はスピーカ9Rのレベルがスピー
カ9Lより高いため、図3の9R’の位置になる。
【0023】上記図1の本発明の回路はこのような音像
を得るための音声出力回路を示すものであり、基本的に
は従来回路と同様の回路要素を備えているが、特に特徴
とすべき構成は、従来回路と比較して、左右チャンネル
系加算器5L、5Rと左右チャンネル系遅延回路4L、
4Rの位置が入れ替った点、そして、各遅延回路4L、
4Rが夫々マイコン10を介してキー12による操作に
応じて遅延動作を実行するべく成された点に大きな特徴
を有している。要するに、聴取者がリモートコントロー
ラ等を使って、遅延回路4L、4Rの遅延量を自由に調
整できるように成っている。
【0024】次に図4は超音波を用いて、上記左右チャ
ンネル信号L、Rの遅延時間を制御する実施例を示すも
ので、左右スピーカを受信部とするため超音波のみ検出
できるようにスピーカ回路にバンドパスフィルター13
L、13Rを設けている。そして、これらフィルターの
出力はプリアンプ14L、14Rで増幅され、再度バン
ドパスフィルター15L、15Rで超音波のみを取り出
し、次のシュミットトリガー16L、16Rによりロジ
ックレベルのパルスに変換し、マイコン10に入力され
る。
【0025】上記スピーカ部のバンドパスフィルター1
3L、13Rの特性を図5に示す。出力アンプの周波数
は、20Hz〜20kHzであることより、スピーカの
インピーダンス4Ω〜8Ωに対し、無視できるインピー
ダンスである必要があり、かつ、超音波周波数は40k
Hz前後の周波数とし、そのインピーダンスはスピーカ
のインピーダンスより充分大きな値とすることで、超音
波受信時にスピーカ両端に現われる超音波信号の減衰が
少ないようにできる。超音波受信素子を用いた場合は図
4’のようにスピーカより独立した回路構成となる。又
この素子22L及び22Rの位置はスピーカ中心部の上
部に位置させることで以降の距離や遅延時間等の計算を
スピーカを受信器として用いる場合と全く同様に取り扱
うことが可能である。
【0026】今、聴取者の位置が図3に示すP3の位置
とする。リモートコントローラにより超音波パルス信号
を発信すると、かゝる超音波信号は左右スピーカに到達
し、バンドパスフィルター13L、13R,アンプ14
L、14R,バンドパスフィルター15L、15R及び
シュミットトリガー16L、16Rを通りマイコン10
に達するが、この時、スピーカ9Rにて超音波信号を最
初に受けた時をスタート時間とし、次にスピーカ9Lに
て超音波信号を受けるまでの時間(Td)を測定する。
【0027】マイコン10は、この時間差(Td)を遅
延するために、ディジタル信号処理においてサンプリン
グ周期毎に遅延させることが可能なため、サンプリング
周波数をFsとすると、マイコン10は遅延回路4Rを
Td×Fsサンプルステップ分遅延させる。又、遅延回
路4Lは遅延をゼロとさせる。この一連のマイコンの動
作を示したものが図10のフローチャートである。
【0028】図3において、前記遅延制御では、スピー
カ9Rの音像位置は9R’になるが、右スピーカが近い
ためどうしても右チャンネルの音が近く感じる。これを
スピーカ9Lの音像位置9L’と同距離9R”にする方
法として、図6に示すように図4の回路における加算器
と遅延回路の間にBアッテネータ17L、17Rを入
れ、アッテネータ17Lは1として減衰させずにアッテ
ネータ17Rを減少させることにより可能である。
【0029】この減少量を求めるために、図示しない赤
外線リモートコントロール発信器より送信される赤外線
リモコン信号を赤外線受光部18で受信し、この信号を
基準に右チャンネルの超音波入力信号パルス(SR)及
び、左チャンネルの超音波入力信号パルス(SL)まで
の時間をマイコン10にて測定する。これを図示すると
図8となり、赤外線パルス信号αを基準として超音波パ
ルスSRをt1秒、超音波パルスSLをt2秒とする。
赤外線の光速は音速に比較し高速であるので、赤外線が
入力した時点を超音波が発射されたとすることができる
ため、上記超音波の時間に音速344m/secを掛け
れば、スピーカから位置P3までの距離が求まる。又、
音圧レベルは距離の2乗に反比例することにより、P3
点の左右スピーカからの音圧比(PC)は、
【数1】 上式右チャンネル音圧が強いため、回路ではアッテネー
タ13Rを減衰する必要がある。
【0030】左右スピーカに加わる電力比が左右スピー
カの音圧比となることより、電力比Wcは上記音圧比の
逆数にすれば良いので、
【数2】 となり、(1)と(2)が等しくなれば、P3点におけ
る左右スピーカ音圧レベルは同一となることより、
【数3】 よって、
【数4】 即ち、アッテネータ17Lを1としてアッテネータ17
Rをt1/t2とすれば、図3の疑似右スピーカ9R’
は9L’と同距離9R”に疑似的に移動することにな
る。
【0031】図6に示すような赤外線パルスと超音波を
用いた場合の例の右チャンネルスピーカ位置補正に関す
る説明をする。左チャンネル信号をVL,右チャンネル
信号をVRとすると、付加信号を付加しアッテネータ1
7L、17Rの出力における信号をVL’,VR’とする
と、 VL’=(VL−AVR∠φ)×BL ─────(a1) VR’=(VR−AVL∠φ)×BR ─────(a2) 但し、AVLはAアッテネータ2Lの出力、AVRはAア
ッテネータ2Rの出力である。となり、図3における聴
取者位置ではBL=1,BR=t1/t2となり、式a
1,a2に代入すると、 VL’=VL−AVR∠φ VR’=(VR−AVL∠φ)×t1/t2 となる。右チャンネルについて、聴取者の位置P3にお
ける合成信号は下式のようになる。 VR・t1/t2+AVR∠φ ─────(a3) アッテネータの係数t1/t2を掛けない場合のベクト
ルF6でVR係数を掛けると、F6’=VR・t1/t2
となる。式(a3)中、AVR∠φのベクトルはF7と
なり、ベクトルF6では9R’で広がりが少ないが、F
6’では9R”となり、広がりも左チャンネルとの音量
バランス、即ち距離も等しくできる。
【0032】次に、遅延回路4L、4Rにおいては、聴
取者と左右スピーカーとの距離、即ち音波の到達時間差
はcの部分左チャンネルが遅延されているので、cの位
相角をφcとすると、式(a3)のAVR∠φは、 AVR∠(φ−φc) ─────(a4) となり、ベクトルF7はF6に近くなり、ベクトル合成
しても広がらない。これを元にもどすために右チャンネ
ルをφc分位相遅れをさせることで相対的に式(a4)
のφcが消えることになり、F7が実現できることにな
る。
【0033】尚、遅延時間については、超音波パルス時
間t1と超音波パルス時間t2の差を計算し遅れている
方のチャンネルの遅延はゼロとし、早い方のチャンネル
の遅延を|t1−t2|時間遅延させる。これも前記と
同様に、ディジタル処理では|t1−t2|×Fsのサ
ンプルステップ数遅延させる。以上により、図3におけ
る疑似音像は9L’と9R”とになり、最適な音像位置
となる。
【0034】図7は聴取位置P3よりリモートコントロ
ーラにより赤外線パルス信号αと超音波SRを同時に発
信させ、本体の赤外線受光部18及び左右スピーカにそ
れぞれ信号が入力される様子を示すものである。この赤
外線SLと超音波信号SRは、他のリモコン信号と同一
フォーマットとし、スピーカ回転用のディジタルパルス
列を送信するリモコンである。
【0035】次に、マイコン10による処理フローの説
明を図9、図10、図11にて行う。図9はリモコン上
のスピーカ回転キーを押すことにより、遅延回路4L、
4Rをコントロールするフローを示すもので、ステップ
30にてスピーカ回転スイッチONを検出すればステッ
プ31にて右側(RCH)キーか、左側(LCH)キー
かを判断し、左側キーならばステップ32へ移行する。
このステップ32では、右チャンネル側がすでに遅延さ
れているかどうかを判断し、遅延されていない、即ち遅
延=0ならばステップ34で左チャンネルの遅延を一定
量増加して処理を終える。一方、ステップ32にて右チ
ャンネルが遅延されている場合は、ステップ35にて右
チャンネルの遅延量を一定量減少させて処理を終了す
る。
【0036】又、ステップ31にて右側キーならば、ス
テップ33にて左チャンネル側がすでに遅延されている
かどうか判断し、遅延されていない、即ち左チャンネル
遅延=0ならば、ステップ36にて右チャンネルの遅延
を一定量増加して処理を終わる。又、ステップ33にお
いて、左チャンネルが遅延されている場合は、ステップ
37にて左チャンネルのみ遅延量を一定量減少させて処
理を終わる。
【0037】図10は、超音波を用いて左右チャンネル
の早い方のチャンネルに到達時間差分遅延させる処理フ
ローチャートである。ステップ38にて超音波入力した
かどうかを判定。マイコンでは割込処理等によりタイム
リーに時間測定準備に入る。信号入力されると、次のス
テップ39にて右チャンネル側又は、左チャンネル側の
超音波パルス信号(PR,PL)の時間差を測定する。
それをTdと名づける。次のステップ40では、そのT
dより遅延ステップ数を計算する。そのステップ数をS
T、サンプリング周波数をFsとすると、ST=Td×
Fsとしてステップ数STを求める。次に、ステップ4
1において、右チャンネル側超音波信号PRが先に入力
されたかどうか判定し、右チャンネルが先であればステ
ップ42にて右チャンネルの遅延をSTサンプルステッ
プ遅延すると共に、左チャンネル遅延はゼロとし、処理
を終える。
【0038】又、ステップ41において左チャンネル側
が先に入力された場合は、ステップ43において左チャ
ンネルの遅延をSTサンプルステップ遅延し、右チャン
ネル遅延はゼロとして処理を終える。
【0039】又、図11においては、赤外線と超音波を
用いて左右チャンネルの到達時間を測定して、聴取者に
近い方のチャンネル側の信号のレベルと遅延量を制御す
るフローチャートである。ステップ44において、赤外
線パルス信号αの入力をマイコン10の割込機能を使っ
てタイムリーに検出し、この入力時点を基準とする。次
にステップ45で右チャンネル超音波パルスPR及び左
チャンネル超音波パルスPLを入力すると、赤外線入力
からの時間を計測し、それぞれをt1,t2とする。こ
のことは、図8のパルスタイミングチャートに示す通り
であり、入力パルスの立上がり、あるいは立下がり間の
タイミングを計測する本例では立上がりにより計測して
いる。
【0040】次のステップ46では、左右超音波パルス
PRとPLのパルス間の時間差及び遅延ステップを計算
する。時間差をTdとすると、Td=|t1−t2|、
遅延ステップSTは、ST=Td×Fsとなる。次のス
テップ47では、右チャンネル超音波パルスPRが早く
入力したか、左チャンネル超音波パルスPLが早く入力
したかを時間t1,t2で判断している。左チャンネル
超音波パルスPLが早い場合は、t1>t2となりステ
ップ48へ移行し、左チャンネル音声信号のアッテネー
タ13Lのアッテネータ量をATR=t2/t1にて計
算する。次のステップ49にてアッテネータ13Lにア
ッテネータ量(ATR値)を設定し、かつ右チャンネル
音声信号のアッテネータ13Rのアッテネータ量を1に
設定(減衰も増幅もさせない)し、ステップ50で左チ
ャンネルの遅延をSTステップに、右チャンネル遅延を
ゼロに設定する。又、ステップ47において、右チャン
ネル超音波パルスPRが早い場合は、t1<t2となっ
てステップ51へ移行し、右チャンネル音声信号のアッ
テネータ13Rのアッテネータ量としてATL=t1/
t2を計算する。そして、ステップ52で右チャンネル
アッテネータ13Rにアッテネータ量(ATL値)を設
定すると共に、左チャンネルアッテネータ13Lには1
を設定し、ステップ53では右チャンネル遅延量をST
ステップ設定し、左チャンネル遅延量をゼロに設定して
処理を終わる。
【0041】次に前記、左右チャンネルの付加信号にお
いては、前記したように左右スピーカの中央の音声レベ
ルが下がるため音質変化が有る。これを改善する目的と
して図12において、ディジタル信号入力1Lより左チ
ャンネル付加信号を取り出し、一つはCアッテネータ1
9Lで減衰して反転され、もう一つはそのまま付加信号
として加算器20Lに入る。一方、右チャンネル系にお
いても付加信号を取り出し、一つはそのまま付加信号と
して加算器20Rに入れ、上記左チャンネルのCアッテ
ネータ19Lにて減衰反転した信号と加算される。
【0042】もう一つは、Cアッテネータ19Rで減衰
されたものを反転し、上記左チャンネルの信号と加算器
20Lにて加算される。この後は前記付加信号処理回路
に接続される。尚、図12の実施例では従来回路同様加
算器5L、5Rの手前にも遅延回路21L、21Rを挿
入している。左右チャンネルの同一信号をVLRとし、左
チャンネルの全音声信号をVAL、右チャンネル全音声信
号をVAR、左チャンネルのみの音声信号をVL、右チャ
ンネルのみの音声信号をVRとすると、 VAL=VL+VLRAR=VR+VLR であり、従来回路図13の加算器5L及び5Rにおける
信号は、 V’AL=VL+VLR−A(VR+VLR)∠φ =VL−AVR∠φ+VLR(1−A∠φ) ─────(3) V’AR=VR+VLR−A(VL+VLR)∠φ =VR−AVL∠φ+VLR(1−A∠φ) ─────(4) ∴∠φは位相ずれ となり、(3)(4)項において、VLR(1−A∠φ)
は中央の音声信号を減衰させていることになる。
【0043】本発明の図12の実施例のアッテネータ1
9L、19Rを用いて反転した信号を加えた場合は、−
C(VL+VLR)および、−C(VR+VLR)がそれで、
加算器5L、5Rの出力はそれぞれ、 V3AL=VL+VLR−A{VR+VLR−C(VL+VLR)}∠φ =VL(1+A・C・∠φ)−AVR∠φ +VLR{1−A(1−C)∠φ} ──(7) V3AR=VR+VLR−A{VL+VLR−C(VR+VLR)} =VR(1+A・C・∠φ)−AVL∠φ +VLR{1−A(1−C)∠φ} ──(8) となり、中央の音声信号は、 VLR{1−A(1−C)∠φ} ──(9) である。
【0044】一方、左チャンネル信号を例に取ると、
(7)式のVL(1+A・C・∠φ)(8)式の−AVL
∠φを聴取者位置における合成信号は VL(1+A・C・∠φ)−AVL∠φ=VL{1+(A・C−A)∠φ} ───(10) となり、(9)式の中央音声信号の位相項をできるだけ
小さく、かつ(10)式の位相項ができるだけ大きい値
となるように、アッテネータ19L、19Rのアッテネ
ート量Cを決定すれば、音質にほとんど影響なく、ステ
レオ効果を広げることが可能となる。
【0045】
【発明の効果】上述した如く本発明の音声出力回路に依
れば、左右チャンネル系音声信号に付加信号を付加した
信号を、左右チャンネル系スピーカに対する左右の聴取
位置情報に基づいて制御するようにしているので、音響
機器に対し、聴取位置が前後のみならず左右のどの位置
で聞いても最適なステレオ効果を得ることができる。更
に赤外線リモコンを加えることで、スピーカと聴取者間
距離が求められるので、左右の音量バランス調整も可能
となり、より最適なステレオ効果が得られる。
【0046】又、付加信号に関しては、ステレオ効果の
拡大といった加工をしても音質にほとんど影響無く行え
る。そして、このアッテネータ21を制御することによ
り中央の音声を前に出したり後退させたりすることも可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る音声出力回路の一実施例を示す
ブロック的電気回路図。
【図2】 聴取者位置による音像図。
【図3】 聴取者位置が音響機器の前方右側にある場合
の音像図。
【図4】 本発明に係る音声出力回路の他の実施例を示
すブロック的電気回路図である。
【図5】 超音波検出用のバンドパスフィルターの特性
を示す図。
【図6】 本発明に係る音声出力回路の他の実施例を示
すブロック的電気回路図である。
【図7】 聴取者位置が音響機器の前方右側にある場合
の赤外線パルスと超音波による信号到達説明図。
【図8】 赤外線パルスと超音波がマイコンに入力され
るタイミングを示す図。
【図9】 図1に示した本発明に係る音声出力回路の動
作を示すフローチャート。
【図10】 図4に示した本発明に係る音声出力回路の
動作を示すフローチャート。
【図11】 図6に示した本発明に係る音声出力回路の
動作を示すフローチャート。
【図12】 本発明に係る音声出力回路の他の実施例を
示すブロック的電気回路図である。
【図13】 従来の音声出力回路を示すブロック的電気
回路図。
【図14】 従来の音声出力回路における聴取者位置で
の右チャンネル系音声信号について示す図。
【図15】 従来の音声出力回路における聴取者位置で
の付加信号ベクトルの角度と大きさの求め方を説明する
ための図。
【図16】 従来の音声出力回路における右チャンネル
系スピーカの広がり角が30°の場合を示す図。
【図17】 従来の音声出力回路における右チャンネル
系スピーカの広がり角が0°の場合を示す図。
【図18】 従来の音声出力回路の動作説明に供された
フローチャート。
【符号の説明】
2L、2R 左右チャンネル系用アッテネータ 3L、3R 左右チャンネル系用位相制御回路 4L、4R 左右チャンネル系用遅延回路 5L、5R 左右チャンネル系用加算器 9L、9R 左右チャンネル系スピーカ 10 マイコン 13L、13R バンドパスフィルター 18 赤外線パルス受光部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左チャンネル系音声信号を付加信号として
    取り出し、レベルを制御すると共に位相反転して、右チ
    ャンネル系音声信号に、また右チャンネル系音声信号を
    付加信号として取り出し、レベルを制御すると共に位相
    反転して左チャンネル系信号に夫々付加する音声出力回
    路において、前記付加信号を付加された左右チャンネル
    系音声信号をそれぞれ受ける遅延回路を設け、かつ、該
    遅延回路に左右チャンネルのスピーカに対する左右方向
    の聴取位置情報に基づいて、前記各左右チャンネル系音
    声信号の遅延時間を制御させる制御手段を設けたことを
    特徴とする音声出力回路。
  2. 【請求項2】前記制御手段が、リモートコントローラに
    設けられ超音波を発振する超音波発振器と、前記超音波
    を受ける前記左右チャンネルのスピーカ又はスピーカ部
    に取り付けられた超音波受信素子と、これらスピーカ又
    は超音波受信素子にて受信された超音波を検出する検出
    手段と、該検出手段にて検出された超音波の前記左右チ
    ャンネルのスピーカ又は超音波受信素子に到達する時間
    差を検出する時間差検出手段とから成り、該時間差検出
    手段の出力する時間差データを前記聴取位置情報とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の音声出力回路。
  3. 【請求項3】前記制御手段をリモートコントローラに設
    けられ、超音波を発振する超音波発振器と、前記超音波
    を受ける前記左右チャンネルのスピーカと、これらスピ
    ーカにて受信された超音波を検出する検出手段と、該検
    出手段にて検出された超音波の前記左右チャンネルのス
    ピーカに到達する時間差を検出する時間差検出手段と、
    前記リモートコントローラに設けられ、前記超音波発振
    器による超音波の発振と同時に赤外線パルスを出力する
    赤外線発振器と、前記赤外線パルスを受光する赤外線受
    光器と、該赤外線パルス受光器による赤外線パルスの受
    光時点より、前記検出手段による超音波の受信する時間
    を測定する手段と、該手段にて測定した左右チャンネル
    の超音波の受信時間差を計算して前記リモートコントロ
    ーラの位置と左右チャンネルのスピーカ間の距離を求
    め、聴取位置情報とする手段と、該手段の求めた聴取位
    置情報を得て、左右チャンネル系音声信号の利得を調整
    するアッテネータとを備え、かつ、前記聴取位置情報は
    更に前記遅延回路に供給され、該遅延回路にて左右チャ
    ンネル系音声信号の遅延時間を制御するようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の音声出力回路。
  4. 【請求項4】左チャンネル系音声信号を付加信号として
    取り出し、レベルと位相を制御する前に、右チャンネル
    系音声信号をアッテネータに通して減衰させて取り出し
    た信号を反転したものを前記左チャンネル付加信号に付
    加する付加手段を設け、かつ、該付加手段より出力され
    る信号のレベルと位相を制御し、位相反転して左チャン
    ネル系信号に付加する手段を設け、一方、右チャンネル
    系音声信号を付加信号として取り出し、レベルと位相を
    制御する前に、左チャンネル系音声信号をアッテネータ
    に通し減衰させて取り出した信号を反転したものを前記
    右チャンネル付加信号に付加する付加手段を設け、該付
    加手段より出力される信号のレベルと位相を制御し、位
    相反転して右チャンネル系信号に付加する手段を設け、
    左右の音の広がりを制御するようにしたことを特徴とす
    る音声出力回路。
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