JP2002337766A - ゴムクローラおよびゴムクローラ走行装置 - Google Patents

ゴムクローラおよびゴムクローラ走行装置

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知久 吉田
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勝昭 横尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無端帯状に形成した帯本体と、牽引用のラグ
とを備え、剛性の小さな部分と剛性の大きな部分とを有
するゴムクローラを装着したゴムクローラ走行装置を運
転しているときに、このゴムクローラ走行装置の振動を
低減する。 【解決手段】 剛性の低い第1ラグ周辺部と剛性の高い
前記第2ラグ周辺部との剛性の差を小さくするために前
記第2ラグ周辺部に位置する第2ラグの、帯本体におけ
る帯長手方向の太さを、前記第1ラグ周辺部に位置する
第1ラグの前記帯長手方向における太さよりも細く形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンバイン、運搬
車、雪上車等の軟弱地または畑地等を走行する車両に取
り付けられるゴムクローラとこのゴムクローラを装着し
たゴムクローラ走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムクローラを備えたゴムクローラ走行
装置は現在コンバイン等の農業機械、バックホー等の建
設作業機械等に幅広く用いられている。従来のゴムクロ
ーラ走行装置の1例を図15に示す。この図15に示す
ゴムクローラ走行装置31は、ゴムクローラ32とこの
ゴムクローラ32を駆動するための駆動輪である駆動ス
プロケット33と前記ゴムクローラの内面に接して配設
される従動輪35および転動輪36とを備えている。
【0003】前記ゴムクローラ32は、無端体状に形成
した帯本体39と、この帯本体39の外面に複数形成さ
れた牽引用のラグ40とから主構成されるものである。
前記ラグ40を前記帯本体39に形成するときの配列に
関しては、トラクション性能の向上、ラグ40間の排土
性の向上のために、前記帯本体39の帯幅方向における
前記ラグ40の長さを長短変化させてその長さの長いラ
グと短いラグを交互に配列したり、または前記ラグ40
を前記帯本体39の帯長手方向に対して千鳥状に配列し
たりといった種々の配列パターンが採用されている。
【0004】前記配列パターンの一例を、図16に示
す。この図16は前記ゴムクローラ32の、接地面側か
らみた平面図を示している。図16におけるゴムクロー
ラ32は前記帯本体39の帯幅方向の長さの短い短ラグ
41と長さの長い長ラグ42とを前記帯本体39の帯長
手方向に一定の間隔で交互に配列した配列パターンを有
している。このような配列パターンを有するゴムクロー
ラ32を装着したゴムクローラ走行装置31を運転する
と、このゴムクローラ32が前記転動輪36の下を通過
するときに前記ゴムクローラの自重や前記ゴムクローラ
走行装置31が取り付けられている走行機体(図示して
いない。)の重量等によって押しつけられ、このゴムク
ローラ32の押しつけられた部分は下方向に変形するこ
ととなっていた。
【0005】この場合、前記短ラグ41と前記長ラグ4
2とでは前記帯幅方向の長さが異なるために短ラグ41
が形成されている短ラグ周辺部と前記長ラグが形成され
ている長ラグ周辺部の剛性は異なり、より具体的には前
記短ラグ周辺部の剛性よりも前記長ラグ周辺部の剛性が
大きく、これによって、前記短ラグ周辺部と前記長ラグ
周辺部との間に剛性差が生じるようになっていた。前記
剛性差があるときのゴムクローラの変形具合を図17に
おいて説明する。図17は前記ゴムクローラ走行装置3
1の運転時に、前記ゴムクローラ32の接地している部
分を示したものである。
【0006】この図17では、二点鎖線による仮想線に
よって変形前のゴムクローラ32を、実線によって変形
したゴムクローラ32を示している。前述したようにゴ
ムクローラ32において接地している部分はゴムクロー
ラ32の自重や走行機体の重量等の荷重によって押しつ
けられて下方に変形していた。この変形については、前
記長ラグ周辺部の変形量よりも前記短ラグ周辺部の変形
量が大きくなっており、その変形量の差を図17におい
て記号Aで示す矢印(以下、変形差Aという。)で示し
ている。
【0007】前記短ラグ周辺部と長ラグ周辺部とのあい
だに前記変形差Aが生じるのは、短ラグが長ラグよりも
その大きさが小さい(前記帯幅方向の長さが短い)ため
に、前記短ラグ周辺部の垂直剛性が前記長ラグ周辺部の
垂直剛性よりも小さくなっているからであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記変形差Aが生じる
ことによって、転動輪36は前記変形差Aの分上下運動
することとなり、この上下運動によって前記ゴムクロー
ラ走行装置31は運転中に振動を生じていた。また、前
記振動は走行機体全体に伝播してしまい、走行機体が振
動してしまうと運転者がこの走行機体を操縦しにくくな
るし、さらに乗り心地の悪いものになってしまってい
た。
【0009】さらに、前記振動によって走行機体内に装
備された電子機器・計器類の故障・誤作動等を引き起こ
してしまうことにもなりかねない。そこで本発明は上記
事情に鑑み、前記短ラグ周辺部のような剛性の低い部分
と前記長ラグ周辺部のような剛性の高い部分とが形成さ
れたゴムクローラを前記ゴムクローラ走行装置に装着し
て運転したときに、前記ゴムクローラ走行装置の振動を
低減できるゴムクローラを提供することを第1の目的と
する。前述した第1の目的に加えて、前記剛性の低い部
分と高い部分とが形成されたゴムクローラを装着してい
る前記ゴムクローラ走行装置において、運転していると
きの振動を低減することのできるゴムクローラ走行装置
を提供することを第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解決するために以下の技術的手段を講じた。すなわち、
第1の技術的手段としては、無端帯状に形成した帯本体
12と、この帯本体12の帯長手方向に交差して延伸す
る側方視略台形状である牽引用のラグ13を備え、この
ラグ13を、前記帯本体12の前記帯長手方向の間隔を
有して一体に突隆形成し、一方、剛性の低い第1ラグ周
辺部14と剛性の高い第2ラグ周辺部15とが形成され
るように、前記ラグ13が前記帯長手方向に沿って隣り
合うラグ配列パターンを有したゴムクローラ2におい
て、前記第1ラグ周辺部14と前記第2ラグ周辺部15
との剛性の差を小さくするために前記第2ラグ周辺部1
5に位置する第2ラグ15aの前記帯長手方向における
太さを前記第1ラグ周辺部14に位置する第1ラグ14
aの前記帯長手方向における太さよりも細く形成したこ
とである。
【0011】これによって、前記剛性の小さな第1ラグ
周辺部14と大きな第2ラグ周辺部15が形成されるよ
うなラグの配列パターンを有するゴムクローラにおい
て、前記第1ラグ周辺部14と前記第2ラグ周辺部15
との剛性差を小さくすることができ、ここに前記剛性差
によって生じるゴムクローラ走行装置の振動を低減する
ことができる。第2の技術的手段としては、無端帯状に
形成した帯本体12と、この帯本体12の帯長手方向に
交差して延伸する側方視略台形状である牽引用のラグ1
3を備え、このラグ13を、前記帯本体12の前記帯長
手方向の間隔を有して一体に突隆形成し、一方、剛性の
低い第1ラグ周辺部14と剛性の高い第2ラグ周辺部1
5とが形成されるように、前記ラグ13が前記帯長手方
向に沿って隣り合うラグ配列パターンを有したゴムクロ
ーラ2において、前記第1ラグ周辺部14と前記第2ラ
グ周辺部15との剛性の差を小さくするために前記第1
ラグ周辺部14に位置する第1ラグ14aの前記帯長手
方向における太さを前記第2ラグ周辺部15に位置する
第2ラグ15a前記太さよりも太く形成したことであ
る。
【0012】これによって、前記剛性の小さな前記第1
ラグ周辺部14と大きな前記第2ラグ周辺部15が形成
されるようなラグの配列パターンを有するゴムクローラ
において、前記第1ラグ周辺部14と前記第2ラグ周辺
部15との剛性差を小さくすることができ、ここに前記
剛性差によって生じるゴムクローラ走行装置の振動を低
減することができる。第3の技術的手段としては、第1
の技術的手段における略台形状のラグ13は側方からみ
て根元から突端部に向かって先細りとなるテーパー形状
とされており、前記ラグ13におけるテーパーのついた
テーパー側壁22と前記帯本体の外面とが交差したとこ
ろの内角の角度は前記テーパー形状とするためのテーパ
ー角度αとされ、前記第2ラグ15aの前記太さを前記
細くするために前記第2ラグ15aの前記テーパー角度
α2が前記第1ラグ14aの前記テーパー角度α1より
も小さくされたことである。
【0013】これによって、前記第2ラグ15aにおけ
る前記帯長手方向の太さを前記第1ラグ14aにおける
前記帯長手方向の太さよりも細くして前記第1ラグ周辺
部14と前記第2ラグ周辺部15との剛性差を小さくす
ることができ、ここに前記剛性差によって生じるゴムク
ローラ走行装置の振動を低減することができるのであ
る。第4の技術的手段としては、第2の技術的手段にお
ける略台形状のラグ13は側方からみて根元から突端部
に向かって先細りとなるテーパー形状とされており、前
記ラグ13におけるテーパーのついたテーパー側壁22
と前記帯本体12の外面とが交差したところの内角の角
度は前記テーパー形状とするためのテーパー角度αとさ
れ、前記第1ラグ14aの前記太さを前記太くするため
に前記第1ラグ14aの前記テーパー角度α1が前記第
2ラグ15aの前記テーパー角度α2よりも大きくされ
たことである。
【0014】これによって、前記第2ラグ14aにおけ
る前記帯長手方向の太さを前記第2ラグ15aにおける
前記帯長手方向の太さよりも太くして前記第1ラグ周辺
部14と前記第2ラグ周辺部15との剛性差を小さくす
ることができ、ここに前記剛性差によって生じるゴムク
ローラ走行装置の振動を低減することができるのであ
る。第5の技術的手段としては、第2の技術的手段にお
ける第1ラグ14aの前記太さを前記太くするためにこ
の第1ラグ14aの前記帯長手方向の根元幅を前記第2
ラグ15aの該根元幅よりも広くしたことである。
【0015】これによって、前記第1ラグ14aが位置
する第1ラグ周辺部14の剛性を高めて前記第2ラグ周
辺部15との剛性差を小さくすることができ、ここにこ
の第5の技術的手段を講じたゴムクローラが装着された
前記ゴムクローラ走行装置の運転中の振動を低減するこ
とができるのである。第6の技術的手段としては、第3
のまたは4のいずれかの技術的手段に加えて、前記第2
ラグ15aの前記テーパー側壁の少なくとも1外面に
は、前記第2ラグ15aの突端部から鉛直方向に沿った
ストレート面23と、このストレート面23から前記第
2ラグ15aの根元に向かって末広がりとなるテーパー
面24とが形成され、前記第2ラグ15aの突端部19
における前記帯長手方向の突端幅は前記第1ラグ14a
の突端部18における前記帯長手方向の突端幅と略等し
くされていることである。
【0016】前記第2ラグ15aの前記帯長手方向にお
ける太さを前記第1ラグ14aの太さよりも細くした場
合には、太さの太い前記第1ラグ14aと太さの細い前
記第2ラグ15aとが交互に配列される配列パターンと
なるので、見た目にちぐはぐな感じを与えしまうことに
なる。この第6の技術的手段によって、前記第2ラグ1
5aの突端部における前記長手方向における突端幅と前
記第1ラグ14aの該突端幅とは略等しくなるので、見
た目のちぐはぐ感を低減することができる。
【0017】第7の技術的手段としては、第2の技術的
手段に加えて、前記第1ラグ14aの突端部18におけ
る前記帯長手方向の突端幅が前記第2ラグ15aの突端
部19における前記帯長手方向の突端幅の10〜30%
増しに形成されることである。これによって、前記剛性
の低い前記第1ラグ周辺部14の剛性を高めて前記第2
ラグ周辺部15との剛性差を小さくすることができ、こ
こに、前記剛性差によって生じる前記ゴムクローラ走行
装置の振動を低減することができる。
【0018】第8の技術的手段としては、第1から4の
いずれかの技術的手段における前記帯本体12は、前記
ラグ13のそれぞれの位置に対応した内部位置に内設さ
れた補強芯体16を有し、前記補強芯体16同士の間隔
に対応する前記帯本体12の内面部分に凸部20を形成
したことである。前記補強芯体16を前記ラグ13のそ
れぞれの位置に対応した前記帯本体の内部位置に備える
ことによって、ラグ周辺部の剛性は高くなるが、反対に
前記ラグ13同士間の帯本体12部分の剛性は前記ラグ
周辺部の剛性よりも相対的に低くなってしまう。
【0019】この第8の技術的手段によって、前記ラグ
13同士間の帯本体12部分の剛性を高めることがで
き、ゴムクローラにおける剛性の高い部分と低い部分と
の剛性差を小さくすることができ、これによって、この
ゴムクローラを装着したゴムクローラ走行装置における
運転時の振動を低減することができる。第9の技術的手
段としては、第1の技術的手段に加えて前記第2ラグ1
5a同士の間隔に対応する前記帯本体12の内面部分に
凸部20を設け、前記第1ラグ14aの根元部分に対応
する帯本体12部分の厚さを厚く形成し、この部分を厚
肉部21としたことである。
【0020】第1の技術的手段を講じたゴムクローラ2
は、前記第2ラグ周辺部15の剛性が高くなっており、
それ以外の部分、すなわち第2ラグ周辺部15同士間の
部分(前記第1ラグ周辺部14および前記第2ラグ周辺
部15同士間の前記帯本体12部分)の剛性が低くなっ
ている。この第9の技術的手段によって、前記第2ラグ
周辺部15同士間の前記帯本体12部分の剛性を高める
ことができ、この第9の技術的手段を講じたゴムクロー
ラを装着したゴムクローラ走行装置における運転時の振
動を低減することができる。
【0021】第10の技術的手段としては、第1または
2のいずれかの技術的手段における第1ラグ周辺部14
と前記第2ラグ周辺部15との前記剛性の差を小さくす
るために前記帯本体12のゴムの硬度を前記ラグ13の
ゴムの硬度より高めて前記帯本体12を形成したことで
ある。ゴムクローラにおいて最も変形しやすい(剛性が
低い)のは帯本体である。この第10の技術的手段によ
って、帯本体の剛性を高めて、剛性の高い部分(例えば
前記第2ラグ周辺部15)との剛性差を小さくすること
ができ、ゴムクローラを装着したゴムクローラ走行装置
を運転しているときの振動を低減することができるので
ある。
【0022】第11の技術的手段としては、ゴムクロー
ラ13と、このゴムクローラ13を駆動するための駆動
輪3と、前記ゴムクローラの内面に接して配設される従
動輪5および転動輪6を備えたゴムクローラ走行装置1
において、前記ゴムクローラに第1から10のいずれか
の技術的手段を講じたゴムクローラを用いたことであ
る。第1から10のいずれかの技術的手段を講じたゴム
クローラは、剛性の小さな前記第1ラグ周辺部14と大
きな前記第2ラグ周辺部15との剛性の差が小さくされ
ているので、このゴムクローラを装着したゴムクローラ
走行装置は前記剛性差によって生じる振動が低減され、
運転者の運転時の操縦性や乗り心地がよくなり、また、
走行機体に装備された電子機器・計器類の前記振動によ
る故障・誤作動の可能性を低減することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。本発明におけるゴムクローラおよ
びゴムクローラ走行装置はコンバイン等の農業機械やバ
ックホー等の建設作業機械、雪上車等種々の機械に使用
されるものである。本発明におけるゴムクローラ走行装
置を図12に示す。この図12に示すゴムクローラ走行
装置1はゴムクローラ2とこのゴムクローラ2を駆動す
るための駆動輪である駆動スプロケット3と、前記ゴム
クローラ2の内面に接して配設される従動輪5および転
動輪6とから主構成されるものである。
【0024】前記ゴムクローラ2は無端帯状に形成され
たゴム製の帯本体12とこの帯本体12の外面に複数形
成されるゴム製の牽引用ラグ13とから主構成される。
前記ラグ13は、側方から見ると略台形状であり前記前
記帯本体12の帯長手方向に交差して延伸され、前記帯
本体12の帯長手方向に沿って所定の間隔をおいて配列
されている。前記配列パターンを図13によって説明す
る。図13は、前記ゴムクローラ2を接地面側からみた
平面図である。
【0025】図13に示すようにゴムクローラ2は前記
帯本体12の帯幅方向の長さが短い第1ラグ14aと長
さの長い第2ラグ15aとが前記帯長手方向に沿って間
隔を有して交互に配列され、前記帯本体12と一体とさ
れ突隆形成されている。このように前記帯幅方向におけ
る長さが長短異なるラグ13を配列するのは前記帯長手
方向に沿って隣り合うラグ同士の間に泥(土)が詰まっ
てラグ13(ゴムクローラ2)の牽引力を低減させない
ためである。つまり、前記配列パターンを採用すること
によって隣り合うラグ同士の間に泥(土)が詰まること
を防止(排土性を向上)でき、ラグ13(ゴムクローラ
2)の牽引力を維持できるようになっているのである。
【0026】前記帯本体12の帯幅方向の中央には前記
駆動スプロケット3の歯が係合する係合孔17が形成さ
れている。この係合孔17は所定の間隔をおいて前記帯
本体12の全周に亘って設けられており、この係合孔1
7に前記駆動スプロケット3の歯が係脱されることで前
記駆動スプロケット3は前記ゴムクローラ2とかみ合っ
て動力を前記ゴムクローラ2に伝達できるようになって
いる。図14は前記ゴムクローラ2の図13におけるC
−C矢印断面図である。
【0027】この図14に示すようにゴムクローラ2に
は補強芯体16と、ゴムクローラ2の伸張を規制するス
チールコード等の抗張体26とが内設されている。前記
補強芯体16は金属、硬質樹脂等の材料で成形され、前
記ラグ13の位置と対応する前記帯本体12の内部位置
に複数設けられており、この補強芯体16には前記転動
輪6の位置規制をするための突起部27が前記帯本体1
2の内面側に突出するように設けられている。図14に
示す転動輪6は前記突起部27を跨いでゴムクローラ2
の内周面上を転動するいわゆるマタギ転輪にて構成され
ており、前記駆動スプロケット3によって駆動されたゴ
ムクローラ2はその接地している部分が前記転動輪6の
下を通過するようになっている。
【0028】以下、前記ゴムクローラ2が前記転動輪6
の下を通過する際の様子を説明する。前記ゴムクローラ
2が接地して前記転動輪6の下を通過するときに、前記
ゴムクローラ2は、前記ゴムクローラ走行装置1が取り
付けられる走行機体の重量やゴムクローラ2の自重等の
荷重により下方向に押しつけられて変形する。前記ゴム
クローラ2において前記第1ラグ14aが形成されてい
る周辺部(以下、第1ラグ周辺部14という。)と前記
第2ラグ15aが形成されている周辺部(以下、第2ラ
グ周辺部15という。)とでは前記変形の変形量が異な
る。
【0029】より具体的には前記第1ラグ周辺部14の
前記変形量が前記第2ラグ周辺部15の前記変形量より
も大きく、前記第第1ラグ周辺部14の前記変形量と前
記第2ラグ周辺部15の前記変形量とでは差(以下、変
形差という。)がある。換言すれば、前記第1ラグ14
aと前記第2ラグ15aの大きさ(前記帯幅方向におけ
る前記長さ)が異なり(第1ラグ14aが第2ラグ15
aよりも小さく)、前記第1ラグ周辺部14の垂直剛性
と前記第2ラグ周辺部15の垂直剛性とに差(以下、剛
性差という。)があるのである。
【0030】前記転動輪6は前記剛性差によって生じた
前記変形差分だけ上下運動をする。この上下運動は前記
ゴムクローラ走行装置1の振動となってこのゴムクロー
ラ走行装置1が取り付けられる走行機体に伝播される。
前記ゴムクローラ2は前記振動を低減することができる
新規な構造を有している。以下、このゴムクローラ2の
構造について説明する。図1は本発明におけるゴムクロ
ーラの第1実施形態を示している。
【0031】この図1は図13で説明したゴムクローラ
2の一部を示す側面図である。この第1実施形態におい
て、前記第1ラグ14aと前記第2ラグ15aはともに
前記帯本体12と一体に形成されているその根元部分か
らその突端部にかけて先細り(突隆)となるテーパー形
状として形成されており、その前記帯長手方向(記号X
の矢印で示す方向。以下他の図において同じ。)の前後
の側壁はテーパーのついた(傾斜状の)テーパー側壁2
2とされている。前記第2ラグ15aの前記テーパー側
壁22には前記第2ラグ15aの突端部から鉛直下方に
沿ったストレート面23と、前記ストレート面23から
前記第2ラグ15aの前記根元部分にかけて末広がりと
なるテーパー面24とが形成されている。
【0032】ここで、前記テーパー側壁22と前記帯本
体12の外面とが交差する角度をテーパー角度αとする
と第2ラグ15aにおけるテーパー角度(以下、第2テ
ーパー角度α2という。)は前記第1ラグ14aにおけ
るテーパー角度(以下、第1テーパー角度α1とい
う。)よりも小さくされている。このように前記第2テ
ーパー角度α2を前記第1テーパー角度α1よりも小さ
くすることで、前記第2ラグ15aの前記帯長手方向に
おける太さを前記第1ラグ14aにおける前記帯長手方
向における太さよりも細くすることができる。
【0033】なお、図1に示す2点鎖線は前記第1ラグ
14aと前記第2ラグ15aの太さを比較するために前
記第1ラグ14aの外形を仮想線として前記第2ラグ1
5aの位置に示したものである(後述する図2,図3に
おいて同じ。)。これによって、前記第2ラグ15aが
形成されている周辺部(以下第1ラグ周辺部14とい
う。)の垂直剛性を、前記第1ラグ14aが形成されて
いる周辺部(以下、第1ラグ周辺部14という。)の垂
直剛性よりも小さくすることができる。
【0034】前記ストレート面23を設けることで前記
第2ラグ15aの突端部(以下、第2突端部19とい
う。)における前記帯長手方向の突端幅と前記第1ラグ
14aの突端部(以下、第1突端部18という。)の該
突端幅とを略等しくすることができる。このとき、前記
第1ラグ14aの前記突端幅と前記第2ラグ15aの前
記突端幅との差は2〜3mm程度の範囲内にあることが
望ましい。こうすればこの太さが相対的に太くなった前
記第1ラグ14aと細くなった第2ラグ15aとの配列
パターンが見た目にちぐはぐな感じを受ける場合に、前
記突端幅を略等しくしたことで見た目のちくはぐ感を軽
減できるのである。
【0035】また、前記ストレート面23を形成するこ
とによって、このストレート面23を形成しない場合と
比較して、前記第2ラグ15aの突端部の前記帯長手方
向における太さを太くすることができ、この突端部の摩
耗寿命を延長できる。図2は本発明におけるゴムクロー
ラの第2実施形態を示している。この第2実施形態にお
いては前記第2ラグ15aは第1実施形態において説明
したストレート面23を有していない。このように前記
ストレート面23を前記第2ラグ15aに形成しなくて
も前記第2テーパー角度α2を前記第1テーパー角度α
1よりも小さくすることで、前記第2ラグ15aの前記
帯長手方向における太さを前記第1ラグ14aの該太さ
よりも細くして前記第1ラグ周辺部14と前記第2ラグ
周辺部15の剛性差を小さくすることができ、このこと
により、運転中のゴムクローラ走行装置1の運転時の振
動を低減することができるのである。
【0036】図3は本発明におけるゴムクローラの第3
実施形態を示している。この第3実施形態において、前
記第2ラグ15aはその片側の前記テーパー側壁22に
ついての前記第2テーパー角度α2を前記第1テーパー
角度α1よりも小さくすることによって前記第2ラグ1
5aの前記太さを前記第1ラグ14aの前記太さよりも
細くして、前記第1ラグ周辺部14と前記第2ラグ周辺
部15の前記剛性差を小さくしている。この第3実施形
態は、前記第2ラグ15aにおいて前記帯長手方向にお
ける前後いずれか一方のテーパー側壁22について前記
第2テーパー角度α2を前記小さくするものであるが、
このとき、前記第2ラグ15aが地面を蹴る面(蹴り
面)を有するテーパー側壁22とは反対のテーパー側壁
22において前記第2テーパー角度α2を前記小さくす
ることが望ましいが、第2ラグ15aの強度(剛性)が
十分あれば前記蹴り面を有するテーパー側壁22におい
て前記第2テーパー角度α2を前記小さくする手段を講
じてもよい。
【0037】図4は本発明におけるゴムクローラの第4
実施形態を示している。この第4実施形態においては、
前記第1ラグ14aの前記第1テーパー角度α1を前記
第2テーパー角度α2よりも大きくして前記第1ラグ1
4aの前記太さを前記第2ラグ15aの前記太さよりも
太く形成している。なお、図4に示す2点鎖線は前記第
1ラグ14aと前記第2ラグ15aの前記太さを比較す
るために前記第2ラグ15aの外形を仮想線として前記
第1ラグ14aの位置に示したものである。
【0038】これによって、前記第1ラグ周辺部14の
剛性を高めて前記第2ラグ周辺部15の剛性との剛性差
を小さくすることができるのである。前記第1ラグ14
aを前記太くすることによってこの第1ラグ14aの第
1突端部18における前記帯幅方向の突端幅は前記第2
ラグ15aの第2突端部19における前記帯幅方向の突
端幅よりも広くなるが、前記第1ラグ14aの前記突端
幅は前記第2ラグ15aの前記突端幅の10〜30%増
しの範囲内で調整することが望ましい。
【0039】図5は本発明におけるゴムクローラの第5
実施形態を示している。この図5はゴムクローラ2を前
記ゴムクローラ走行装置1に装着したときの前記駆動輪
35の周辺を示す部分側面図である。この第5実施形態
におけるゴムクローラ2は、前記第1ラグ14aの前記
帯長手方向の根元幅(記号Bの矢印で示す幅)を前記第
2ラグ15aの該根元幅よりも広くして形成されてい
る。このように剛性の低い前記第1ラグ周辺部14に位
置する第1ラグ14aの前記根元幅を広くすることによ
って前記第1ラグ周辺部14の剛性を高め剛性の高い前
記第2ラグ周辺部15との剛性の差を小さくすることが
できるようになっており、これによって前記ゴムクロー
ラ走行装置1に装着して運転したときの振動を低減でき
るのである。
【0040】図6乃至8は本発明におけるゴムクローラ
に備えたラグの配列パターンを模式的に示している。図
6は本発明におけるゴムクローラの第6実施形態を示し
ている。前述した第1乃至4実施形態においては、前記
帯本体12に配列されたラグ13は前記帯本体12の帯
幅方向に沿って真っ直ぐなものを配列した配列パターン
を有するものであったが、この第6実施形態におけるラ
グ13の配列パターンはへの字状のラグ13であって前
記帯幅方向の長さが長短異なるものを前記帯長手方向に
間隔をおいて交互に配列したものとなっている。
【0041】この配列パターンを有するゴムクローラ2
においても接地したところで剛性の小さな(変形量の大
きな)第1ラグ周辺部14と剛性の大きな(変形量の小
さな)第2ラグ周辺部15とが形成される。このような
配列パターンを有するゴムクローラにおいても第1ラグ
14aと第2ラグ15aを第1乃至4実施形態において
説明したように形成して前記第1ラグ周辺部14と前記
第2ラグ周辺部15との剛性差を小さくすることができ
る。図7は本発明におけるゴムクローラの第7実施形態
を示している。
【0042】この第7実施形態においては第1実施形態
で説明した第2ラグ15aに代えて前記帯幅方向の長さ
が略等しい2個のラグ13を前記帯幅方向に並べて形成
している。図7に示す配列パターンにおいても前記剛性
の小さな第1ラグ周辺部14と前記剛性の大きな第2ラ
グ周辺部15とが形成されることとなり、前記第1ラグ
周辺部14に位置する第1ラグ14aと前記第2ラグ周
辺部15に位置する第2ラグ15aを第1乃至4で説明
したように形成して前記第1ラグ周辺部14と前記第2
ラグ周辺部15との前記剛性差を小さくすることができ
る。
【0043】図8は本発明におけるゴムクローラの第8
実施形態を示している。この第8実施形態におけるゴム
クローラ2は、前記帯幅方向の長さの略等しいラグ13
を前記帯本体12の帯長手方向に千鳥状に配列した配列
パターンを有している。図8に示す1点鎖線はこのゴム
クローラ2を備えた走行機体の重量による荷重のかかる
位置(方向)を示している(図6および図7に示す1点
鎖線も同様である。)。
【0044】この第8実施形態においては、前記荷重の
かかる位置が前記帯本体12の帯幅方向中央からずれて
いる。これによって、隣り合うラグ13の荷重分担の割
合が変わり、図8に示すように前記剛性の小さな第1ラ
グ周辺部14と前記剛性の大きな第2ラグ周辺部15と
が形成されることとなる。この第8実施形態においても
前記第1ラグ周辺部14に位置する第1ラグ14aと前
記第2ラグ周辺部15に位置する第2ラグ15aとを前
述した第1乃至4で説明したように形成して前記第1ラ
グ周辺部14と前記第2ラグ周辺部15との剛性差を小
さくしてこのゴムクローラ2を装着したゴムクローラ走
行装置の運転中の振動を低減することができる。
【0045】図9は本発明におけるゴムクローラの第9
実施形態を示している。この第9実施形態では、前記ゴ
ムクローラ2における第2ラグ15a同士の間隔に対応
する前記帯本体12の内面部分に補強のための凸部20
が形成されている。前記ゴムクローラ2において最も変
形しやすいのは帯本体12である。この第9実施形態の
ように剛性の高い前記第2ラグ15a同士の間隔に対応
する前記帯本体12の内面部分に前記凸部20を設ける
と剛性の高い前記第2ラグ周辺部15以外の部分、すな
わち剛性の低い帯本体12部分および第1ラグ周辺部1
4の剛性を高めることができる。
【0046】これによって、前記第2ラグ周辺部15と
前記剛性の低い部分(前記第2ラグ15a間の帯本体1
2部分および前記第1ラグ周辺部14)の剛性差を小さ
くすることができ、このゴムクローラ2を装着した前記
ゴムクローラ走行装置1の運転時の振動を軽減できるの
である。図10は本発明におけるゴムクローラの第10
実施形態を示している。この第10実施形態は、前記補
強芯体16同士の間隔に対応する帯本体12の内面部分
に凸部20を形成したものである。
【0047】帯本体12に内設された前記補強芯体16
によってこの補強芯体16が内設された周辺部分は前記
剛性が高くなるが、この補強芯体16同士間の帯本体1
2部分は前記補強芯体16が内設されている周辺部分よ
りも剛性が低くなってしまう。そこで図10に示すよう
に前記補強芯体16同士間の帯本体12の内面部分に凸
部20を設け前記補強芯体16が内設された周辺部と前
記補強芯体16同士間の帯本体12部分との剛性の差を
小さくすることできるようになっている。
【0048】これによって、ゴムクローラ2が前記転動
輪6のしたを通過するときの前記補強芯体16付近の変
形量と前記補強芯体16同士間の帯本体12部分の変形
量との差を小さくして転動輪6の上下運動を小さくする
ことができるのである。図11は本発明におけるゴムク
ローラの第11実施形態を示している。この第11実施
形態におけるゴムクローラ2には、剛性の低い第1ラグ
周辺部14に位置する第1ラグ14aと剛性の高い第2
ラグ周辺部15に位置する第2ラグ15aとの間隔に相
当する帯本体12の内面部分に補強のための凸部20が
形成されている。
【0049】また、前記第1ラグ14aの根元部分に対
応する帯本体12部分の厚さが厚くされおり、この厚く
された部分を厚肉部21として示している。この図11
において、前記厚肉部21が形成されていない部分、す
なわち、前記第2ラグ15aの根元部分に対応する帯本
体12部分の厚さは、記号Eの矢印の幅となっている
が、前記厚肉部21はさらに記号Dで示す幅分だけ厚さ
が厚くされている。前記凸部20を形成した理由は第1
0実施形態において説明したとおりであるが、この第1
1実施形態では、さらに前記厚肉部21を設け、剛性の
低い部分(第1ラグ周辺部14およびラグ13同士間の
帯本体12部分)の剛性を高め、剛性の高い前記第2ラ
グ周辺部15と剛性の低い部分(第1ラグ周辺部14お
よびラグ13同士間の帯本体12部分)との剛性の差を
小さくすることができるようになっている。
【0050】以上説明したようにゴムクローラ2は第1
乃至第11実施形態で説明したそれぞれの手段を適宜適
用することで剛性の低い部分と高い部分との剛性差を小
さくすることができるようになっている。また、第1か
ら10の実施形態におけるゴムクローラ2はいずれも剛
性の高い部分(前記第2ラグ周辺部15、前記帯本体1
2の補強芯体16周辺部等)と低い部分(前記第1ラグ
周辺部14、ラグ間の前記帯本体12部分等)の剛性差
が小さくされているので、前記ゴムクローラ走行装置1
に前記ゴムクローラ2を装着して運転したときには前記
転動輪6の前記上下運動が小さくなり、この前記上下運
動によって生じる前記ゴムクローラ走行装置1の振動が
低減されることとなる。
【0051】なお、本発明は上述した実施形態に限られ
るものではなく以下のように種々の変形が可能である。
第4実施形態において第1ラグ14aの前記太さを太く
したときにはこの第1ラグ14aにおけるの前記帯長手
方向の突端幅は前記第2ラグ15aの該突端幅の10〜
30%増しに形成することが望ましいが、さらに第1ラ
グ周辺部14の剛性を調整する場合には前記10〜30
%の範囲に限らずに前記第1ラグ14aの前記突端幅を
広く(または狭く)してもよい。
【0052】第8実施形態における第2ラグ周辺部15
に位置する第2ラグ15aは2個に限られるものではな
く、2個以上であってもよい。また、前記抗張体26の
数、太さ等を増して前記帯本体12の剛性を高めてもよ
い。ゴムクローラにおける前記ラグ13の配列パターン
は第1または第6乃至7実施形態で説明したものに限ら
れず、ラグの配列パターンによって前記剛性の低い部分
と高い部分とが形成されるようなゴムクローラであれば
どのようなものにでも本発明の実施が可能である。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、剛性の低
い部分と剛性の高い部分とが形成されたゴムクローラを
前記ゴムクローラ走行装置に装着して運転したときに、
前記ゴムクローラ走行装置の振動を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるゴムクローラの第1実施形態を
示す側面図である。
【図2】本発明におけるゴムクローラの第2実施形態を
示す側面図である。
【図3】本発明におけるゴムクローラの第3実施形他を
示す側面図である。
【図4】本発明におけるゴムクローラの第4実施形態を
示す側面図である。
【図5】本発明におけるゴムクローラの第5実施形態を
示す部分側面図である。
【図6】本発明におけるゴムクローラの第6実施形態を
示す模式図である。
【図7】本発明におけるゴムクローラの第7実施形態を
示す模式図である。
【図8】本発明におけるゴムクローラの第8実施形態を
示す模式図である。
【図9】本発明におけるゴムクローラの第9実施形態を
示す側面図である。
【図10】本発明におけるゴムクローラの第10実施形
態を示す側面図である。
【図11】本発明におけるゴムクローラの第11実施形
態を示す側面図である。
【図12】本発明におけるゴムクローラ走行装置を示す
側面図である。
【図13】本発明におけるゴムクローラの、接地面側か
らみた平面図である。
【図14】図13におけるC−C矢印断面図である。
【図15】従来のゴムクローラ走行装置を示す側面図で
ある。
【図16】従来のゴムクローラの、接地面側からみた平
面図である。
【図17】従来のゴムクローラおいて接地した部分を示
す側面図である。
【符号の説明】
1 ゴムクローラ走行装置 2 ゴムクローラ 3 駆動輪 5 従動輪 6 転動輪 12 帯本体 13 ラグ 14 第1ラグ周辺部 14a 第1ラグ 15 第2ラグ周辺部 15a 第2ラグ 16 補強芯体 18 第1ラグの突端部(第1突端部) 19 第2ラグの突端部(第2突端部) 20 凸部 21 肉厚部 22 テーパー側壁 23 ストレート面 24 テーパー面 α(α1、α2) テーパー角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横尾 勝昭 大阪府高石市東羽衣5−4−5

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端帯状に形成した帯本体(12)と、
    この帯本体(12)の帯長手方向に交差して延伸する側
    方視略台形状である牽引用のラグ(13)を備え、この
    ラグ(13)を、前記帯本体(12)の前記帯長手方向
    の間隔を有して一体に突隆形成し、 一方、剛性の低い第1ラグ周辺部(14)と剛性の高い
    第2ラグ周辺部(15)とが形成されるように、前記ラ
    グ(13)が前記帯長手方向に沿って隣り合うラグ配列
    パターンを有したゴムクローラ(2)において、 前記第1ラグ周辺部(14)と前記第2ラグ周辺部(1
    5)との剛性の差を小さくするために前記第2ラグ周辺
    部(15)に位置する第2ラグ(15a)の前記帯長手
    方向における太さを前記第1ラグ周辺部(14)に位置
    する第1ラグ(14a)の前記帯長手方向における太さ
    よりも細く形成したことを特徴とするゴムクローラ。
  2. 【請求項2】 無端帯状に形成した帯本体(12)と、
    この帯本体(12)の帯長手方向に交差して延伸する側
    方視略台形状である牽引用のラグ(13)を備え、この
    ラグ(13)を、前記帯本体(12)の前記帯長手方向
    の間隔を有して一体に突隆形成し、 一方、剛性の低い第1ラグ周辺部(14)と剛性の高い
    第2ラグ周辺部(15)とが形成されるように、前記ラ
    グ(13)が前記帯長手方向に沿って隣り合うラグ配列
    パターンを有したゴムクローラ(2)において、 前記第1ラグ周辺部(14)と前記第2ラグ周辺部(1
    5)との剛性の差を小さくするために前記第1ラグ周辺
    部(14)に位置する第1ラグ(14a)の前記帯長手
    方向における太さを前記第2ラグ周辺部(15)に位置
    する第2ラグ(15a)前記太さよりも太く形成したこ
    とを特徴とするゴムクローラ。
  3. 【請求項3】 前記略台形状のラグ(13)は側方から
    みて根元から突端部に向かって先細りとなるテーパー形
    状とされており、 前記ラグ(13)におけるテーパーのついたテーパー側
    壁(22)と前記帯本体の外面とが交差したところの内
    角の角度は前記テーパー形状とするためのテーパー角度
    (α)とされ、 前記第2ラグ(15a)の前記太さを前記細くするため
    に前記第2ラグ(15a)の前記テーパー角度(α2)
    が前記第1ラグ(14a)の前記テーパー角度(α1)
    よりも小さくされたことを特徴とする請求項1に記載の
    ゴムクローラ。
  4. 【請求項4】 前記略台形状のラグ(13)は側方から
    みて根元から突端部に向かって先細りとなるテーパー形
    状とされており、 前記ラグ(13)におけるテーパーのついたテーパー側
    壁(22)と前記帯本体(12)の外面とが交差したと
    ころの内角の角度は前記テーパー形状とするためのテー
    パー角度(α)とされ、 前記第1ラグ(14a)の前記太さを前記太くするため
    に前記第1ラグ(14a)の前記テーパー角度(α1)
    が前記第2ラグ(15a)の前記テーパー角度(α2)
    よりも大きくされたことを特徴とする請求項2に記載の
    ゴムクローラ。
  5. 【請求項5】 前記第1ラグ(14a)の前記太さを前
    記太くするためにこの第1ラグ(14a)の前記帯長手
    方向の根元幅を前記第2ラグ(15a)の該根元幅より
    も広くしたことを特徴とする請求項2に記載のゴムクロ
    ーラ。
  6. 【請求項6】 前記第2ラグ(15a)の前記テーパー
    側壁(22)の少なくとも1外面には、前記第2ラグ
    (15a)の突端部から鉛直下方に沿ったストレート面
    (23)と、このストレート面(23)から前記第2ラ
    グ(15a)の根元に向かって末広がりとなるテーパー
    面(24)とが形成され、 前記第2ラグ(15a)の突端部(19)における前記
    帯長手方向の突端幅は前記第1ラグ(14a)の突端部
    (18)における前記帯長手方向の突端幅と略等しくさ
    れていることを特徴とする請求項3または4のいずれか
    に記載のゴムクローラ。
  7. 【請求項7】 前記第1ラグ(14a)の突端部(1
    8)における前記帯長手方向の突端幅が前記第2ラグ
    (15a)の突端部(19)における前記帯長手方向の
    突端幅の10〜30%増しに形成されることを特徴とす
    る請求項2に記載のゴムクローラ。
  8. 【請求項8】 前記帯本体(12)は、前記ラグ(1
    3)のそれぞれの位置に対応した内部位置に内設された
    補強芯体(16)を有し、 前記補強芯体(16)同士の間隔に対応する前記帯本体
    (12)の内面部分に凸部(20)を形成したことを特
    徴とする請求項1から4のいずれかに記載のゴムクロー
    ラ。
  9. 【請求項9】 前記第2ラグ(15a)同士の間隔に対
    応する前記帯本体(12)の内面部分に凸部(20)を
    設け、 前記第1ラグ(14a)の根元部分に対応する帯本体
    (12)部分の厚さを厚く形成し、この部分を厚肉部
    (21)としたことを特徴とする請求項1に記載のゴム
    クローラ。
  10. 【請求項10】 前記第1ラグ周辺部(14)と前記第
    2ラグ周辺部(15)との前記剛性の差を小さくするた
    めに前記帯本体(12)のゴムの硬度を前記ラグ(1
    3)の硬度より高めて帯本体(12)を形成したことを
    特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のゴムク
    ローラ。
  11. 【請求項11】 ゴムクローラ(13)と、このゴムク
    ローラ(13)を駆動するための駆動輪(3)と、前記
    ゴムクローラの内面に接して配設される従動輪(5)お
    よび転動輪(6)を備えたゴムクローラ走行装置(1)
    において、 前記ゴムクローラに請求項1から10のいずれかに記載
    のゴムクローラを用いたことを特徴とするゴムクローラ
    走行装置。
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