JP2002331808A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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JP2002331808A JP2001137547A JP2001137547A JP2002331808A JP 2002331808 A JP2002331808 A JP 2002331808A JP 2001137547 A JP2001137547 A JP 2001137547A JP 2001137547 A JP2001137547 A JP 2001137547A JP 2002331808 A JP2002331808 A JP 2002331808A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外傷性を向上させて、タイヤの優れた安全性
を実現する。 【解決手段】 トレッド部(1)とサイドウォール部
(2)とビード部(3)とを具え、ラジアルカーカス
(5)とベルト(8)とを具え、ラジアルカーカス
(5)のタイヤ幅方向内側に内側補強層(9)を設ける
とともに、そのタイヤ幅方向外側に外側補強層(10)
を設け、これら内側補強層(9)と外側補強層(10)
とによりラジアルカーカス(5)を挟み込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気入りラジア
ルタイヤに関するものであり、なかでも、空気入りラジ
アルタイヤの外傷性を有利に向上させることにより、タ
イヤの優れた安全性を実現するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の空気入りラジアルタイヤにおいて
は、サイドウォール部の補強は、たとえばスチールコー
ドをゴム被覆したコード補強層を、ラジアルカーカスの
タイヤ幅方向外側に配設することによりなされており、
この補強により、タイヤ負荷転動時のサイドウォール部
変形等に基づくラジアルカーカスの損傷を効果的に防止
して、耐久性の向上を図るとともに、サイドウォール部
の剛性を高めることで、操縦安定性の向上をも図ってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、タイヤの負
荷転動時には、タイヤ外部からタイヤに種々の入力があ
り、なかでも比較的大きな外部入力がある場合、たとえ
ばタイヤが縁石に乗り上げる場合には、タイヤ自体がタ
イヤリムと外部入力を供与する物(たとえば縁石)とに
挟み込まれ、タイヤがこれらから圧縮力を受けることと
なって、この圧縮力によってラジアルカーカスの損傷を
引き起すおそれがあり、ときにはタイヤ故障に至るとい
う問題があった。
【0004】したがって、このような問題を解決するべ
く、タイヤが縁石に乗り上げる場合等の、比較的大きな
外部入力がある場合であっても、ラジアルカーカスの損
傷を引き起さない、タイヤサイドウォール部を具える空
気入りラジアルタイヤの開発が要請されていた。
【0005】ところで、発明者らは、鋭意検討を加えた
結果、上記のような比較的大きな外部入力がある場合に
は、ラジアルカーカスの損傷は、そのタイヤ幅方向外側
からだけでなく、タイヤ幅方向内側からも起こり得ると
の結論に達したことから、ラジアルカーカスのタイヤ幅
方向内側にも、なんらかの補強手段を施すべきとの知見
に至った。
【0006】この発明は、上記要請に鑑みてなされたも
のであり、それの目的とするところは、タイヤ負荷転動
時に、タイヤに比較的大きな外部入力がある場合であっ
ても、ラジアルカーカスの損傷を引き起さない、新規な
タイヤサイドウォール部を具える空気入りラジアルタイ
ヤを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の空気入りラジ
アルタイヤは、トレッド部と、トレッド部の側部に連な
って半径方向内方へ延びるそれぞれのサイドウォール部
と、サイドウォール部の内周側に設けたビード部とを具
え、それぞれのビード部に配設したビードコア間にトロ
イダルに延在させて、側部部分をビードコアの周りで半
径方向外方に巻返した少なくとも一枚のカーカスプライ
からなるラジアルカーカスと、ラジアルカーカスの外周
側に配設した少なくとも一枚のベルト層からなるベルト
とを具えるものであって、ラジアルカーカスのタイヤ幅
方向内側に内側補強層を設けるとともに、そのタイヤ幅
方向外側に外側補強層を設け、これら内側補強層と外側
補強層とにより、ラジアルカーカスを挟み込んだもので
ある。
【0008】この空気入りラジアルタイヤでは、ラジア
ルカーカスを挟み込むように、ラジアルカーカスのタイ
ヤ幅方向内側に内側補強層を、そのタイヤ幅方向外側に
外側補強層を設ることで、タイヤ負荷転動時において、
比較的大きな外部入力がある場合に、ラジアルカーカス
のタイヤ幅方向内外両側から起こり得る、ラジアルカー
カスの損傷をともに効果的に防止して、ラジアルタイヤ
の外傷性を有利に向上させることができる。なお、従
来、タイヤ負荷転動時に激しく縁石等に接触した場合に
は、タイヤが外傷を受け、ひいてはカーカスプライの切
断を招くに至っていたが、このカーカスプライの切断
は、タイヤ幅方向外側から外傷以外に、縁石等とリムと
の間にサイドウォール部が挟込まれることが原因となっ
ていたところ、この発明では、とくに内側補強層を配設
して、上記挟込みを有利に防止することができ、ひいて
はカーカスプライの切断等をなくすことができる。
【0009】かかる空気入りラジアルタイヤにおいてよ
り好ましくは、内側補強層および外側補強層のそれぞれ
を、JIS A硬度で55〜90°の硬度のゴム層によ
り形成する。ここで、JIS A硬度(Hd)とは、J
IS 6258−1993にしたがい、デュロメータ硬
さ試験・タイプA試験機を用いて、試験温度30℃にて
測定した場合の硬度をいうものである。これによれば、
内側補強層および外側補強層のそれぞれを、ゴムのみか
らなるゴム層としたにもかかわらず、ゴムの適切な硬度
選択により、優れたサイドウォール部の補強効果を達成
することができる。
【0010】また好ましくは、内側補強層および外側補
強層のそれぞれを、タイヤ周方向に対して傾斜するコー
ドをゴム被覆して形成する。これによれば、タイヤ重量
増加を最小限に抑えつつ、耐縁石カット性をさらに向上
させることができ、ラジアルカーカスのタイヤ幅方向内
外両側から起こり得る、ラジアルカーカスの損傷をとも
に効果的に防止して、ラジアルタイヤの外傷性を有利に
向上させることができる。
【0011】ここで、コードのタイヤ周方向に対する傾
斜角度を、45〜90°とした場合には、タイヤ重量を
徒に増加させることなく、カーカスプライの保護作用を
有利に高めて、耐縁石カット性を一層向上させることが
できる点で好ましく、また、コードを、アラミド繊維、
ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、およびポリエ
チレンナフタレートのいずれかの有機繊維コードとし、
あるいは、それらを少なくとも二種類以上組合せた有機
繊維コードとした場合には、重量増加を抑制するととも
に、乗心地の悪化を最小限に抑えて、耐縁石カット性を
大幅に向上させることができる。
【0012】そして好ましくは、内側補強層および外側
補強層のそれぞれを、不織布をゴム被覆して形成する。
ここで不織布とは、天然繊維もしくは合成繊維からなる
フィラメントを、粘着剤、加熱加圧、製縫によって、複
数段、不規則に配列させたり、もつれさせて形成した生
地をいうものである。これによれば、内側補強層および
外側補強層を単なるゴム層もしくはコードをゴム被覆し
た補強層とした場合に比して、不織布の構造に基づき、
内側補強層および外側補強層のそれぞれを薄いシート状
とすることができることから、重量増加も少なく、また
タイヤ自体を安価に製造することができ、またコード端
がないことから、いわゆる故障核がなく、優れた耐久性
を実現することができる。
【0013】ここでは、不織布を、綿、レーヨン、セル
ロース等の天然高分子繊維、脂肪族ポリアミド、ポリエ
ステル、ポリビニルアルコール、ポリイミド芳香族ポリ
アミド等の合成高分子繊維、カーボン繊維、ガラス繊維
およびスチール繊維のうちから選択した一種類の繊維も
しくはそれらを少なくとも二種類以上組合せた繊維から
形成することができ、また、不織布を複数段とする場合
には、隣接する段において、素材を異ならせた多段構造
のフィラメント繊維とすることもでき、さらに、異なる
材質を上段と下段に配設した芯鞘構造、あるいは米字
型、花弁型、層状型等の複合繊維とすることもできる。
なお、不織布の調整により、不織布に好適な配向性を持
たすこともでき、これにより、タイヤ半径方向、周方向
の剛性のバランスを適宜変化させることができる。
【0014】以上のような空気入りラジアルタイヤにお
いてより好ましくは、内側補強層および外側補強層のそ
れぞれを、タイヤのサイドウォール部最大幅位置付近か
ら、トレッドゴムの最大幅位置付近まで配設し、さらに
好ましくは、タイヤのサイドウォール部最大幅位置か
ら、トレッドゴムの最大幅位置までの領域の、30〜1
00%の範囲に配設する。ここで、トレッドゴムの最大
幅位置とは、タイヤ踏面部に配設されたトレッドゴム
(二層以上構造の場合は、接地しない部分に配置されて
いる内層ゴムも含む。)部材のサイドゴムとの重複部分
のタイヤ幅方向最外位置を示すものであり、またここ
で、上記30〜100%とは、タイヤのサイドウォール
部最大幅位置から、トレッドゴムの最大幅位置までの領
域を、タイヤ半径方向に測った場合の比率をいうもので
ある。これによれば、内側補強層および外側補強層のそ
れぞれを、タイヤサイドウォール部において、タイヤ半
径方向に過度に配設しないことにより、タイヤ全体とし
ての重量増加抑制およびそれに伴う優れた燃費と、タイ
ヤ半径方向の剛性抑制に起因した優れた乗心地とを、と
もに実現することができる。
【0015】加えて好ましくは、内側補強層の厚みと、
外側補強層の厚みとの和を、タイヤのサイドウォール部
最大幅位置のサイド厚みの15〜60%とする。これに
よれば、内側補強層および外側補強層のそれぞれを、タ
イヤサイドウォール部において、過度に配設しないこと
により、タイヤ全体としての重量増加抑制およびそれに
伴う優れた燃費と、タイヤ半径方向成分の剛性抑制に起
因した優れた乗心地とを、ともに実現することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に示すところに基づいて説明する。図1は、この発
明の実施の形態を示すタイヤ幅方向部分断面図であり、
図中1はトレッド部、2はサイドウォール部、そして3
はビード部をそれぞれ示すものである。
【0017】ここでは、トレッド部1と、トレッド部2
の側部に連なって半径方向内方へ延びるそれぞれのサイ
ドウォール部2と、サイドウォール部2の内周側に設け
たビード部3とを設け、それぞれのビード部3に配設し
たビードコア4間にトロイダルに延在させて、側部部分
5aをビードコア4の周りで半径方向外方に巻返した少
なくとも一枚のカーカスプライからなるラジアルカーカ
ス5と、ラジアルカーカス5の外周側に配設した少なく
とも一枚、図では二枚のベルト層6,7からなるベルト
8とを設ける。
【0018】またここでは、ラジアルカーカス5のタイ
ヤ幅方向内側に内側補強層9を設けるとともに、そのタ
イヤ幅方向外側に外側補強層10を設け、これら内側補
強層9と外側補強層10とにより、ラジアルカーカス5
を挟み込む。なお、図1に示す例では、ラジアルカーカ
ス5が一枚のカーカスプライからなる場合を示している
が、ラジアルカーカス5が複数枚のカーカスプライから
なる場合には、両補強層9,10のそれぞれを、タイヤ
幅方向最内側に位置するカーカスプライのタイヤ幅方向
内側、複数枚のカーカスプライの間のいずれか、および
タイヤ幅方向最外側に位置するカーカスプライのタイヤ
幅方向外側のうち、いずれの二箇所に配設することもで
き、また、タイヤ半径方向において、カーカスプライの
巻返し部分の配設位置が、両補強層9,10のそれぞれ
の配設位置と重複する場合(両補強層9,10のそれぞ
れのタイヤ半径方向最外位置が、上記カーカスプライの
巻返し端よりもタイヤ半径方向上方にある場合、タイヤ
半径方向下方にある場合、および両補強層9,10のそ
れぞれのタイヤ半径方向最外位置とカーカスプライの巻
返し端の位置とが等しい場合を全て含む。)には、両補
強層9,10のそれぞれを、カーカスプライのタイヤ幅
方向内側、カーカスプライの本体部分と巻返し部分との
間、およびカーカスプライのタイヤ幅方向外側のうち、
いずれの二箇所に配設することもできる。
【0019】そしてここでは、内側補強層9および外側
補強層10のそれぞれを、JISA硬度で55〜90°
の硬度のゴム層により形成するか、タイヤ周方向に対し
て傾斜するコードをゴム被覆して形成するか、あるいは
不織布をゴム被覆して形成する。
【0020】上述したように、内側補強層9および外側
補強層10のそれぞれを、コードをゴム被覆して形成し
た場合には、コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度
を、45〜90°とするのが好ましく、またコードを、
アラミド繊維、ナイロン、ポリエチレンテレフタレー
ト、およびポリエチレンナフタレートのいずれかの有機
繊維コードとし、あるいは、それらを少なくとも二種類
以上組合せた有機繊維コードとするとさらに好ましい。
【0021】また上述したように、内側補強層9および
外側補強層10のそれぞれを、不織布をゴム被覆して形
成した場合には、不織布を、綿、レーヨン、セルロース
等の天然高分子繊維、脂肪族ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリビニルアルコール、ポリイミド芳香族ポリアミ
ド等の合成高分子繊維、カーボン繊維、ガラス繊維およ
びスチール繊維のうちから選択した一種類の繊維もしく
はそれらを少なくとも二種類以上組合せた繊維から形成
するのが好ましい。
【0022】加えてここでは、内側補強層9および外側
補強層10のそれぞれを、タイヤのサイドウォール部最
大幅位置A付近から、トレッドゴムの最大幅位置B付近
まで配設し、好ましくは、タイヤのサイドウォール部最
大幅位置Aから、トレッドゴムの最大幅位置Bまでの領
域の、30〜100%の範囲に配設する。
【0023】さらにここでは、図2に図1のサイドウォ
ール部を拡大して示すように、内側補強層9の厚みa
と、外側補強層10の厚みbとの和を、タイヤのサイド
ウォール部最大幅位置のサイド厚みの15〜60%Cの
15〜60%とする。
【0024】
【実施例】この発明にかかる空気入りラジアルタイヤを
試作し、タイヤ重量、サイドウォール部におけるタイヤ
の縦ばね、乗心地、耐縁石カット性、そしてドラム耐久
性に関する性能評価を行ったので、以下で説明する。
【0025】実施例タイヤ1〜14はいずれも、図1に
示すように、一枚のカーカスプライからなるラジアルカ
ーカスと、ラジアルカーカスのクラウン部の外周側に位
置する、二枚のベルト層からなるベルトとを具え、ラジ
アルカーカスのタイヤ幅方向内側に内側補強層を、その
外側に外側補強層をそれぞれ配設したものである。な
お、比較例タイヤは、ラジアルカーカスのタイヤ幅方向
内側に内側補強層を配設しないこと以外は、実施例タイ
ヤ1〜14と同じ構造を有するものであり、また従来例
タイヤは、ラジアルカーカスのタイヤ幅方向両側にそれ
ぞれ内側補強層および外側補強層を配設しないこと以外
は、実施例タイヤ1〜14と同じ構造を有するものであ
る。各供試タイヤの諸元を表1に示す。
【0026】
【表1】 *ここで、PETとは、ポリエチレンテレフタレートを
意味し、コード角度とは補強層中に配設したコードのタ
イヤ周方向となす角度を意味し、補強上(下)端とは、
図2における補強層の上(下)端位置を意味し、SWH
部とはタイヤのサイドウォール部最大幅位置を意味する
ものである。 *また、補強層幅は、図2で示す、タイヤのサイドウォ
ール部最大幅位置Aから、トレッドゴムの最大幅位置B
までの、タイヤ半径方向に測った長さを100とした場
合の比率で示し、補強厚みは、図2で示す、タイヤのサ
イドウォール部最大厚みCに対する、内側補強層9の厚
みaと外側補強層10の厚みbとの和の百分率で示し
た。
【0027】ここでは、各供試タイヤについて、タイヤ
サイズを215/45ZR17とし、タイヤ重量は、タ
イヤ単体として計測し、サイドウォール部におけるタイ
ヤの縦ばねは、タイヤをサイズ7JJの適用リムに装着
し、タイヤ空気圧を230kPa、タイヤ負荷荷重を
4.9kNとした場合の、タイヤの縦ばね定数にて評価
し、乗心地は、パネラー二人が100点満点で評価した
平均値によりそれぞれ評価した。
【0028】またここでは、各供試タイヤを、サイズ7
JJの適用リムに装着するとともに、タイヤ空気圧を2
30kPaとし、高さ60mmの縁石に対するタイヤの
進入角度を45°として、タイヤを縁石に乗上げる操作
をタイヤ故障に至るまで行うことで、耐縁石カット性を
評価した。
【0029】そしてここでは、タイヤ空気圧を100k
Paとし、タイヤ負荷荷重を最大負荷荷重6.37kN
の200%である12.74kNとして、各供試タイヤ
を、ドラム径3.7mのドラム上でドラム表面速度60
km/hにて走行させて、ベルト故障に至るまでの走行
可能時間を測定して、ドラム耐久性を評価した。
【0030】表2に、各供試タイヤに関し、タイヤ重
量、サイドウォール部におけるタイヤの縦ばね、乗心
地、耐縁石カット性、およびドラム耐久性のそれぞれに
ついての評価結果を示す。ここで、上記タイヤ重量等の
結果は全て、従来例タイヤをコントロールとする指数に
より表記し、タイヤ重量については、その値が大きいほ
ど重量が大きいことを示し、またサイドウォール部にお
けるタイヤの縦ばねについては、その値が大きいほど縦
ばね定数が大きいことを示し、そして乗心地、耐縁石カ
ット性およびドラム耐久性のそれぞれについては、その
値が大きいほど優れた結果を示すものとした。なお、ド
ラム耐久性については、その値が指数70以上で市場に
おいて問題のないレベルにあることを示す。
【0031】
【表2】
【0032】表2から明らかなように、各実施例タイヤ
は、従来例タイヤおよび比較例タイヤのいずれに対して
も、耐縁石カット性については、著しく優れた結果を示
すことが判明した。なお、ドラム耐久性については、各
実施例タイヤは全て指数70以上という結果が得られた
ことから、市場において問題のないレベルにあるといえ
る。
【0033】
【発明の効果】かくして、この発明によれば、空気入り
ラジアルタイヤの外傷性を有利に向上させることによ
り、タイヤの優れた安全性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を示す幅方向部分断面
図である。
【図2】 図1で示したタイヤのサイドウォール部の拡
大図である。
【符号の説明】
1 トレッド部 2 サイドウォール部 3 ビード部 4 ビードコア 5 ラジアルカーカス 5a 側部部分 6,7 ベルト層 8 ベルト 9 内側補強層 10 外側補強層 A タイヤのサイドウォール部最大幅位置 B トレッドゴムの最大幅位置 a 内側補強層9の厚み b 外側補強層10の厚み c タイヤのサイドウォール部最大幅位置のサイド厚み

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド部と、トレッド部の側部に連な
    って半径方向内方へ延びるそれぞれのサイドウォール部
    と、サイドウォール部の内周側に設けたビード部とを具
    え、それぞれのビード部に配設したビードコア間にトロ
    イダルに延在させて、側部部分をビードコアの周りで半
    径方向外方に巻返した少なくとも一枚のカーカスプライ
    からなるラジアルカーカスと、ラジアルカーカスの外周
    側に配設した少なくとも一枚のベルト層からなるベルト
    とを具える空気入りラジアルタイヤであって、 ラジアルカーカスのタイヤ幅方向内側に内側補強層を設
    けるとともに、そのタイヤ幅方向外側に外側補強層を設
    け、これら内側補強層と外側補強層とにより、ラジアル
    カーカスを挟み込んでなる空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記内側補強層および外側補強層のそれ
    ぞれを、JIS A硬度で55〜90°の硬度のゴム層
    により形成してなる請求項1に記載の空気入りラジアル
    タイヤ。
  3. 【請求項3】 前記内側補強層および外側補強層のそれ
    ぞれを、タイヤ周方向に対して傾斜するコードをゴム被
    覆して形成してなる請求項1に記載の空気入りラジアル
    タイヤ。
  4. 【請求項4】 前記内側補強層および外側補強層のそれ
    ぞれを、不織布をゴム被覆して形成してなる請求項1に
    記載の空気入りラジアルタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記コードのタイヤ周方向に対する傾斜
    角度を、45〜90°としてなる請求項3に記載の空気
    入りラジアルタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記コードを、アラミド繊維、ナイロ
    ン、ポリエチレンテレフタレート、およびポリエチレン
    ナフタレートのいずれかの有機繊維コードとし、あるい
    は、それらを少なくとも二種類以上組合せた有機繊維コ
    ードとしてなる請求項3もしくは5に記載の空気入りラ
    ジアルタイヤ。
  7. 【請求項7】 前記不織布を、綿、レーヨン、セルロー
    ス等の天然高分子繊維、脂肪族ポリアミド、ポリエステ
    ル、ポリビニルアルコール、ポリイミド芳香族ポリアミ
    ド等の合成高分子繊維、カーボン繊維、ガラス繊維およ
    びスチール繊維のうちから選択した一種類の繊維もしく
    はそれらを少なくとも二種類以上組合せた繊維から形成
    してなる請求項4に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  8. 【請求項8】 前記内側補強層および外側補強層のそれ
    ぞれを、タイヤのサイドウォール部最大幅位置付近か
    ら、トレッドゴムの最大幅位置付近まで配設してなる請
    求項1〜7のいずれかに記載の空気入りラジアルタイ
    ヤ。
  9. 【請求項9】 前記内側補強層および外側補強層のそれ
    ぞれを、タイヤのサイドウォール部最大幅位置から、ト
    レッドゴムの最大幅位置までの領域の、30〜100%
    の範囲に配設してなる請求項8に記載の空気入りラジア
    ルタイヤ。
  10. 【請求項10】 前記内側補強層の厚みと、前記外側補
    強層の厚みとの和を、タイヤのサイドウォール部最大幅
    位置のサイド厚みの15〜60%としてなる請求項1〜
    9のいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
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