JP2002331546A - シフトノブ及びシフトノブの製造方法 - Google Patents

シフトノブ及びシフトノブの製造方法

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JP2002331546A
JP2002331546A JP2001138863A JP2001138863A JP2002331546A JP 2002331546 A JP2002331546 A JP 2002331546A JP 2001138863 A JP2001138863 A JP 2001138863A JP 2001138863 A JP2001138863 A JP 2001138863A JP 2002331546 A JP2002331546 A JP 2002331546A
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cavity
shift knob
insert
resin
manufacturing
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Naohiro Fujita
直洋 藤田
Shuji Yamada
修司 山田
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Nihon Plast Co Ltd
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Nihon Plast Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/0278Constructional features of the selector lever, e.g. grip parts, mounting or manufacturing

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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インサートと樹脂層が一体となったシフトノ
ブを提供する。 【解決手段】 成形型1内に形成されたキャビティ1a内
にインサート3をセットし、かつキャビティ1a内周面と
インサート3の外周面の間に、キャビティ1aの下部より
キャビティ1a内に流動性の樹脂を注入してキャビティ1a
内を樹脂で充填し、かつキャビティ1a内の空気やガス
を、上部に形成された凹部9の内面側より排出しなが
ら、キャビティ1a内でインサート3と樹脂層が一体とな
ったシフトノブを成形するようにしたもので、キャビテ
ィ1a内の空気やガスを、シフトノブの上部に形成された
凹部9の内面側よりオーバフローへと排出することがで
きるため、キャビティ1a内の空気やガスを確実かつ効率
よく排出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等のシフトレ
バーに取付けて使用するシフトノブ及びシフトノブ製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のシフトノブの製造方法とし
ては、例えば特開昭63−37911号公報に記載され
たものが公知である。
【0003】前記公報の製造方法は、内部に空間部と、
該空間部に連通する連通孔を有するインサートを成形型
内にセットして、成形型の内面とインサートのが外周面
との間にキャビティを形成し、かつ前記キャビティ内に
高分子材料を注入して、インサートと高分子材料よりな
る複層の成形品を成形する製造方法であって、キャビテ
ィの厚みが連通孔のキャビティへの開口部分の厚みをも
っとも薄くし、かつ該最薄厚み部分に向って徐々に薄肉
となるように成形型内にインサートをセットしたことを
特徴としている。
【0004】これによってインサートの下端位置に形成
されたゲートより射出された溶融高分子材料は、成形型
内面とインサート外周面間のキャビティを流動しなが
ら、インサートの拡大部分へ向って流動し、インサートに
形成された連通孔の開口部を最後に埋めると共に、キャ
ビティ内の空気は、キャビティ内を流動する高分子材料
により押し出されて、連通孔の開口部より成形型外へ排
出され、また高分子材料の一部は連通孔の内側に流動さ
れて固化されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記公報の製造
方法は、使用する高分子材料が軟質ポリ塩化ビニルの場
合は有効であるが、成形品として感触がよく、かつ高級
感のあるポリウレタンのRIM成形には、次の理由で適
用できない。
【0006】すなわち軟質ポリ塩化ビニル樹脂を使用し
たインサート成形では、溶融した樹脂を高圧力で成形型
のキャビティ内へ射出することから、キャビティ内を流
動する樹脂によりキャビティ内の空気をキャビティの下
方へ押し出すことが可能である。
【0007】しかしポリウレタンのRIM成形では、イ
ソシアネートとポリオールの混合液を成形型のキャビテ
ィ内へ注入して、混合液をキャビティ内で反応させるこ
とによりポリウレタンを生成している。
【0008】またポリウレタンの生成に伴う発泡により
キャビティ内に発泡圧が発生するが、発泡圧は射出圧に
比べてはるかに小さいため、キャビティ内の空気をキャ
ビティの下方へ押し出してキャビティより排出すること
ができず、その結果キャビティ内の空気が成形品内に混
入して成形品の内部に空洞が発生し、不良品の原因とな
るなどの問題がある。
【0009】本発明はかかる従来の問題点を改善するた
めになされたもので、成形品の内部に空洞などが発生す
ることのないシフトノブ及びシフトノブの製造方法を提
供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載のシフトノブの製造方法は、成形型内に
形成されたキャビティ内にインサートをセットし、かつ
キャビティ内周面とインサートの外周面の間に流動性の
樹脂を注入することにより、上部にフィニッシャを取付
けるための凹部を有し、かつインサートと樹脂層が一体
となったシフトノブを成形するシフトノブの製造方法で
あって、キャビティの下部よりキャビティ内に流動性の
樹脂を注入してキャビティ内を樹脂で充填し、かつキャ
ビティ内の空気やガスを、凹部の内面側より排出しなが
ら、キャビティ内でインサートと樹脂層が一体となった
シフトノブを成形するようにしたものである。
【0011】前記方法により、キャビティ内の空気やガ
スを、シフトノブの上部に形成された凹部の内面側より
オーバフローへと排出することができるため、キャビテ
ィ内の空気やガスを確実かつ効率よく排出することがで
きると共に、シフトノブの成形後オーバフローを切除し
て、凹部にフィニッシャを取付けることにより、オーバ
フローの切除跡がシフトノブの表面に露出することがな
いので、シフトノブの外観を損ねることがない。
【0012】前記目的を達成するため請求項2に記載の
シフトノブの製造方法は、インサートの上部が、シフト
ノブの凹部に隣接するようキャビティ内にインサートを
セットして、シフトノブを成形したものである。
【0013】前記方法により、シフトノブの凹部よりイ
ンサートに直接フィニッシャを取付けることにより、シ
フトノブに対しフィニッシャを強固に取付けることがで
きる。
【0014】前記目的を達成するため請求項3に記載の
シフトノブの製造方法は、流動性樹脂に発泡性樹脂を使
用し、かつ前記キャビティ内で発泡させることにより、
前記シフトノブをRIM成形したものである。
【0015】前記方法により、請求項1及び2の効果に
加えて、適度の弾性を有する発泡樹脂層によりシフトノ
ブの表面が形成されるため握ったときの感触がよく、こ
れによって操作フィーリングが向上する。
【0016】またRIM成形では、発泡樹脂の生成に伴
う発泡作用によりキャビティ内に発泡圧が発生するが、
この発泡圧は射出成形時の射出圧に比べてはるかに小さ
いため、キャビティ内の空気やガスを完全に排出するこ
とが難しく、その結果キャビティ内の空気やガスが成形
品内に混入して成形品の内部に空洞が発生し、不良品の
原因になるが、前記シフトノブの製造方法によれば、成
形品の内部に空洞が発生することがないため、品質の良
好なシフトノブが得られると共に、RIM成形時に発生
した不良品はリサイクルされることなくゴミとして廃棄
されるが、不良品がなくなることによりゴミの発生を大
幅に削減することができる。
【0017】前記目的を達成するため請求項4に記載の
シフトノブの製造方法は、キャビティの下部にフィルム
ゲートを形成して、フイルムゲートを介してキャビティ
内に流動性樹脂を注入するようにしたものである。
【0018】前記方法により、キャビティ内に注入され
る流動性樹脂に乱流などが発生することがないので、流
動性樹脂内に気泡が混入するのを防止することができ
る。
【0019】前記目的を達成するため請求項5に記載の
シフトノブは、シフトノブの内部に設けられたインサー
トと、インサートの外周面を被覆する樹脂層と、樹脂層
の上部に設けられた凹部の内面に形成されたオーバフロ
ー基部とから構成したものである。
【0020】前記構成により、シフトノブの成形後オー
バフローを切除して、凹部にフィニッシャを取付けるこ
とにより、オーバフロー基部がシフトノブの表面に露出
することがないので、シフトノブの外観を損ねることが
ない。
【0021】さらに、RIM成形の場合において、シフ
トノブの成形後にオーバフローを切除すると、オーバフ
ロー基部はバリヤコートで被覆されなくなるが、凹部の
内面にオーバフロー基部を設けているので、凹部にフィ
ニッシャを取付けることにより、バリヤコートで被覆さ
れていないオーバフロー基部はシフトノブの表面に露出
することがなく、シフトノブの外観を損ねることがな
い。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳述する。
【0023】図1は成形の完了したシフトノブの分解斜
視図、図2は組立て状態の断面図、図3はインサートの斜
視図、図4はインサートをセットするインサートセット
駒の斜視図、図5はインサートセット駒を成形型内にセ
ットした状態の縦断面図、図6は同横断面図、図7は成形
完了後成形型内より取出したインサートセット駒の斜視
図、図8はインサートセット駒より取外したシフトノブ
の斜視図、図9は図8のA方向からの矢視図、図10は成
形の完了したシフトノブの斜視図である。
【0024】成形に使用する成形型1は、複数個、例え
ば4個の成形品を同時に成形可能な4個取り金型で、複
数の分割型1,1より構成されており、内部にイン
サートセット駒2がセットできるようになっている。
【0025】インサートセット駒2は図4に示すよう
に、予めABS樹脂などで成形された図3に示すインサ
ート3をセットするための上段部2aと下段部2bを有
するほぼC字形状となっていて、上段部2aには第1ガ
ス抜き溝2cに連通する複数の第2ガス抜き溝2dが形
成されている。
【0026】下段部2bには長手方向に貫通孔2eが穿
設されていて、この貫通孔2eに挿入したセットピン4
をインサート3の筒状部3aに挿入することにより、イ
ンサートセット駒2に対してインサート3が固定できる
ようになっている。
【0027】インサート3は上部に一対の仕切壁3bが
左右方向に間隔を存して形成されていて、これら仕切壁
3bの上部は円弧状部3cにより連設されており、この
円弧状部3cと各仕切り壁3bの上部が形成する開口部
3dにインサートセット駒2の上段部2aが位置するよ
う、インサートセット駒2に対しインサート3がセット
できるようになっている。
【0028】またインサート3の仕切壁3b及び円弧状
部3cには複数のガス抜き孔3eが形成されていて、こ
れらガス抜き孔3eより、成形型1内に形成されたキャ
ビティ1a内の空気や、成形中に発生したガスをインサ
ートセット駒2の第2ガス抜き溝2dを介して第1ガス
抜き溝2cへ排出できるようになっており、第1ガス抜
き溝2cは、インサートセット駒2を成形型1内にセッ
トした際、成形型1内に形成されたオーバフロー通路
(図示せず)に連通されるようになっている。
【0029】成形型1内に成形されたキャビティ1a
は、図5及び図6に示すように成形型1内にインサート
セット駒2によりインサート3をセットした際、インサ
ート3の筒状部3aを除く周囲全体にほぼ球状に形成さ
れており、インサート3の筒状部3a部分には、ランナ
ゲート(図示せず)に連通するフィルムゲート1bがほ
ぼ半周状に形成されていて、ランナゲートより注入され
た高分子材料は、フィルムゲート1bよりキャビティ1
a内に流入するようになっている。
【0030】なお必要ならば、インサートセット駒2の
下段部1bを削り込むことにより、円筒部3aの全周に
フィルムゲート1bを形成してもよい。
【0031】次に前記成形型1及びインサートセット駒
2を使用してシフトノブを成形するシフトノブの製造方
法を説明する。
【0032】成形に当っては、成形型1のキャビティ1
a内面に離形剤を塗布し、樹脂層の耐候性を向上させる
ため、バリヤコートを塗布する。
【0033】次に予め成形したインサート3をインサー
トセット駒2に取り付けて、インサート3とともにイン
サートセット駒2を分割型1,1内に図5及び図6
に示すようにセットするが、このときインサート3の上
部が、成形後シフトノブの上部に形成される凹部9に隣
接するようキャビティ1a内にセットした後分割型
,1を閉型して、図示しない型締め手段により型
締めする。
【0034】次にミキシングヘッド内で混合されたイソ
シアネートとポリオールの混合液をミキシングチャンバ
(ともに図示せず)へ注入すると、混合液はランナゲー
トを流動してキャビティ1aの下方に設けられたフィル
ムゲート1bに達する。
【0035】ランナゲートはフィルムゲート1bに達す
る手前で、予め断面が順次減少するよう絞られているた
め、絞り作用によりイソシアネートとポリオールの反応
が促進されるよう再混合されながら、フィルムゲート1
bよりキャビティ1aの下部内に注入される。
【0036】フィルムゲート1bよりキャビティ1a内
に注入された混合液は、キャビティ1aの一部を満たす
量となっていて、キャビティ1a内で混合液が反応して
ポリウレタンの生成と同時に発泡が開始されるため、キ
ャビティ1a内がポリウレタンで充満されて、インサー
ト3の外周部にポリウレタンよりなる樹脂層6が形成さ
れる。
【0037】また混合液が発泡する際に発生する発泡圧
でキャビティ1a内の空気は、インサート3の仕切壁3
bや円弧状3cに形成されたガス抜き孔3eよりインサ
ート3上部の開口部3dを経て、シフトノブの上部に形
成された凹部9へ排出され、さらに第2ガス抜き溝2d
を通って第1ガス抜き溝2cへと排出されると共に、混
合液の発泡により発生したガスも同様にして第1ガス抜
き溝2cへ排出される。
【0038】インサート3の仕切壁3bや円弧状部3c
に形成されたガス抜き孔3eの一部は、予めキャビティ
1aの上面から約1mm下方に形成されているため、キ
ャビティ1aの上部に溜まった空気やガスを効率よく、
しかも確実にキャビティ1a外へ排出することができる
と共に、第1ガス抜き溝2cは成形型1内に設けられた
オーバフロー通路に連通されていることから、第1ガス
抜き溝2cに排出された空気やガスは、オーバフロー通
路より成形型1外へ排出される。
【0039】またインサート3の周囲を覆うように成形
された樹脂層6の一部は、図5に示すように仕切壁3b
とインサートセット駒2の間にも流入して、仕切壁3b
の内面に薄膜6aを形成するが、インサートセット駒2
の上段部2aの高さを、予めキャビティ1aの上面縁か
ら1mm程度低く形成しておくことにより、薄膜6a部
分にバリ6bが発生するため、成形後バリ6bを切除し
た場合、バリ6bの切除跡、すなわちオーバフロー基部
が樹脂層6の表面に表出しないので、体裁のよいシフト
ノブが得られるようになる。
【0040】以上のようにしてシフトノブの成形が完了
したら、分割型1,1を分離してシフトノブを成形型
1内より取り出すが、成形型1とインサートセット駒2
の間には、図6に示すようにアンダカット部7が形成さ
れていて、このアンダカット部7にもバリ6bが発生す
る。
【0041】しかしウレタンよりなる樹脂層6は柔軟性
を有するため、インサートセット駒2よりシフトノブを
容易に離型することができる上、凹部9に発生するバリ
6bは、後述のバリ切除により切除跡が表面に露出しな
いように、予めキャビティ1aの内面より1mm内側に
発生するよう設定してある。
【0042】また成形型1内よりインサートセット駒2
とともに取出したシフトノブには、図7に示すようにラ
ンナゲートやオーバフロー通路により形成されたスプー
ル6cや、成形型1とインサートセット駒2の合せ目部
分に発生したバリ6b、第1・第2ガス抜き溝2dによ
り生じたバリ6bなどが連設されているので、インサー
トセット駒2よりシフトノブを図8に示すように取外し
た後、スプール6cやバリ6bなどをカッタなどを使用
して切除することにより、図10に示すようなシフトノ
ブの完成品が得られるようになる。
【0043】また得られたシフトノブを図示しないシフ
トレバーに取付けて使用する場合は、シフトノブの上部
に形成された凹部9と、インサート3の仕切壁3bと円
弧状部3cの間に、予め形成したフィニッシャ8を嵌合
して、フィニッシャ8の突設された係止爪8a,8bをイ
ンサート3側に突設された係止部3f,3gに係止する
ことにより、インサート3がシフトノブの表面に露出す
ることがないので、外観の良好なシフトノブが得られる
ようになる。
【0044】なお前記実施の形態では、シフトノブの上
部に形成された凹部9と、インサート3の仕切壁3bの
間にフィニッシャ8を装着する構成のシフトノブについ
て説明したが、図11に示す変形例のようにインサート
3全体をポリウレタンなどの樹脂層6で被覆したシフト
ノブにも適用できることは勿論である。
【0045】この場合、シフトノブの上部に形成される
凹部9よりキャビティ1a内の空気やガスが排出される
ため、前記実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0046】また高分子材料としてポリウレタンを使用
した場合について説明したが、その他の発泡性樹脂を使
用してもよいと共に、インサート3もABS樹脂に限ら
ず、PPGなどであってもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明は以上詳述したように、成形型内
に形成されたキャビティ内にインサートをセットし、か
つキャビティ内周面とインサートの外周面の間に、キャ
ビティの下部よりキャビティ内に流動性の樹脂を注入し
てキャビティ内を樹脂で充填し、かつキャビティ内の空
気やガスを、上部に形成されるた凹部の内面側より排出
しながら、キャビティ内でインサートと樹脂層が一体と
なったシフトノブを成形するようにしたことから、キャ
ビティ内の空気やガスを、シフトノブの上部に形成され
た凹部の内面側よりオーバフローへと排出することがで
きるため、キャビティ内の空気やガスを確実かつ効率よ
く排出することができると共に、シフトノブの成形後オ
ーバフローを切除して、凹部にフィニッシャを取付ける
ことにより、オーバフローの切除跡がシフトノブの表面
に露出することがないので、シフトノブの外観を損ねる
ことがない。
【0048】またインサートの上部が、シフトノブの凹
部に隣接するようキャビティ内にインサートをセットし
て、シフトノブを成形したことから、シフトノブの凹部
よりインサートに直接フィニッシャを取付けることによ
り、シフトノブに対しフィニッシャを強固に取付けるこ
とができると共に、流動性樹脂に発泡性樹脂を使用し、
かつキャビティ内で発泡させることにより、シフトノブ
をRIM成形したことから、適度の弾性を有する発泡樹
脂層によりシフトノブの表面が形成されるため握ったと
きの感触がよく、これによって操作フィーリングが向上
する。
【0049】さらにRIM成形では、発泡樹脂の生成に
伴う発泡作用によりキャビティ内に発泡圧が発生する
が、この発泡圧は射出成形時の射出圧に比べてはるかに
小さいため、キャビティ内の空気やガスを完全に排出す
ることが難しく、その結果キャビティ内の空気やガスが
成形品内に混入して成形品の内部に空洞が発生し、不良
品の原因になるが、前記シフトノブの製造方法によれ
ば、成形品の内部に空洞が発生することがないため、品
質の良好なシフトノブが得られると共に、RIM成形時
に発生した不良品はリサイクルされることなくゴミとし
て廃棄されるが、不良品がなくなることによりゴミの発
生を大幅に削減することができる。
【0050】またキャビティの下部にフィルムゲートを
形成して、フイルムゲートを介してキャビティ内に流動
性樹脂を注入するようにしたことから、キャビティ内に
注入される流動性樹脂に乱流などが発生することがない
ので、流動性樹脂内に気泡が混入するのを防止すること
ができる。
【0051】さらにシフトノブの内部に設けられたイン
サートと、インサートの外周面を被覆する樹脂層と、樹
脂層の上部に設けられた凹部の内面に形成されたオーバ
フロー基部とからシフトノブを構成したことから、シフ
トノブの成形後オーバフローを切除して、凹部にフィニ
ッシャを取付けることにより、オーバフロー基部がシフ
トノブの表面に露出することがないので、シフトノブの
外観を損ねることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になるシフトノブの製造方
法により製造されたシフトノブの分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態になるシフトノブの製造方
法により製造されたシフトノブの断面図である。
【図3】本発明の実施の形態になるシフトノブの製造方
法に使用するインサートの斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態になるシフトノブの製造方
法に使用するインサートセット駒の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態になるシフトノブの製造方
法に使用する成形型の縦断面図である。
【図6】本発明の実施の形態になるシフトノブの製造方
法に使用する成形型の横断面図である。
【図7】本発明の実施の形態になるシフトノブの製造方
法により成形されたシフトノブを、インサートセット駒
とともに成形型内より取り出した状態の斜視面図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態になるシフトノブの製造方
法により成形されたシフトノブを、インサートセット駒
より取り出した状態の斜視面図である。
【図9】図8のA方向からの矢視図である。
【図10】本発明の実施の形態になるシフトノブの製造
方法により成形されたシフトノブの斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態になるシフトノブの製造
方法により成形されたシフトノブの変形例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 成形型 1a キャビティ 1b フイルムゲート 3 インサート 3d 開口部 6 樹脂層 6a 薄膜 6b バリ 8 フィニッシャ 9 凹部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 9:00 B29L 9:00 31:30 31:30 Fターム(参考) 3D040 AA22 AB01 AC01 4F206 AB02 AD03 AD05 AG03 AH17 JA01 JA07 JB12 JF04 JF05 JL02 JM04 JN11 JQ04 JQ81

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形型内に形成されたキャビティ内にイ
    ンサートをセットし、かつ前記キャビティ内周面と前記
    インサートの外周面の間に流動性の樹脂を注入すること
    により、上部にフィニッシャを取付けるための凹部を有
    し、かつ前記インサートと樹脂層が一体となったシフト
    ノブを成形するシフトノブの製造方法であって、前記キ
    ャビティの下部より前記キャビティ内に流動性の樹脂を
    注入して前記キャビティ内を樹脂で充填し、かつ前記キ
    ャビティ内の空気やガスを、前記凹部の内面側より排出
    しながら、前記キャビティ内で前記インサートと樹脂層
    が一体となったシフトノブを成形することを特徴とする
    シフトノブの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記インサートの上部が、前記シフトノ
    ブの凹部に隣接するよう前記キャビティ内に前記インサ
    ートをセットして、前記シフトノブを成形してなる請求
    項1に記載のシフトノブの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記流動性樹脂に発泡性樹脂を使用し、
    かつ前記キャビティ内で発泡させることにより、前記シ
    フトノブをRIM成形してなる請求項1または2に記載
    のシフトノブの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記キャビティの下部にフィルムゲート
    を形成して、前記フイルムゲートを介して前記キャビテ
    ィ内に前記流動性樹脂を注入するようにしてなる請求項
    1にないし3の何れか1項に記載のシフトノブの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 内部に設けられたインサートと、前記イ
    ンサートの外周面を被覆する樹脂層と、前記樹脂層の上
    部に設けられた凹部の内面に形成されたオーバフロー基
    部とを具備したことを特徴とするシフトノブ。
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KR101566245B1 (ko) * 2014-06-17 2015-11-05 (주)태양프라스틱 자동차 좌석 폴딩 장치의 노브 및 이의 제조방법
KR20180126241A (ko) * 2017-05-17 2018-11-27 현대자동차주식회사 변속노브의 구조

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