JP2002331493A - プラスチックシートまたはプラスチック製品の分割加工方法 - Google Patents

プラスチックシートまたはプラスチック製品の分割加工方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転刃により乾式に分割加工する方法におい
て、割れ、欠けやバリを発生させないプラスチックシー
トまたはプラスチック製品の分割加工方法を提供し、こ
の方法を用いた表示素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 プラスチックを主成分とするシートまた
はこれを構成部材とする製品を回転刃により乾式に分割
加工する方法において、前記シートまたは製品に、プラ
スチックフィルムを被覆した後、前記フィルムおよび/
または前記シートもしくは製品を固定し、前記フィルム
と共に分割加工することを特徴とするプラスチックシー
トまたはプラスチック製品の分割加工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてプラスチ
ック製品の分割加工方法および、表示装置に用いられる
プラスチック基板ならびに表示素子の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックシートの分割加工方法とし
ては、金型あるいはトムソン刃による打ち抜き方式、超
音波振動する刃による超音波方式、スリッターナイフに
よる方式等が一般的である。一方、厚みが厚く、剛性の
高い材質では、円形の刃を回転させて分割加工を行うダ
イシング方式が広く用いられており、特に半導体等の電
子材料を分割加工する場合にはこの方式が多い。この回
転刃を用いる方式では一般に、特開平9−57692号
公報に示されるように、水または冷風を吹き付けて摩擦
熱を逃がし、切断部分の特性を変えずに切断する方法が
採られている。しかし、剛性があり、寸法変化に厳しい
制限がある等の理由により吸湿を嫌うプラスチックの分
割加工には、冷却水を使用することができず、割れや欠
けの防止という観点から、回転刃により乾式に分割加工
する方法が最も簡便な方法となるが、この方法では、切
断部のエッジに強固なバリが発生し、加工精度が要求さ
れる場合にはバリ取り工程が必要であった。
【0003】寸法変化に厳しい制限のあるプラスチック
シートが用いられる製品としては、液晶表示素子用基板
が挙げられる。プラスチック基板は、その低比重、耐衝
撃性、曲げ性等を活かして、近年では徐々に従来のガラ
ス基板代替品としての地位を確立してきている。しか
し、ガラスに比べ吸水率が高く、吸水による寸法変化も
大きいため、高精細表示素子用基板では表示ムラや表示
抜け等の表示欠陥が出易い。したがって、これらの用途
では、プラスチックシートを水と接触させることはでき
るだけ避ける必要があった。プラスチック液晶表示素子
は、2枚のプラスチック基板をスペーサを介して貼り合
わせることで表示パネルを作製し、スペーサが作る空間
に液晶を注入するもので、貼り合わせ部分には液晶注入
口が開口している。多数個の液晶表示素子を得るため
に、上記2枚プラスチック基板が貼り合わされた表示パ
ネルを、一部液晶注入口が開口している貼り合わせ部分
で分割加工する。この分割加工には、例えば特開平9−
127472号公報に示すように、自らは回転しないで
切断時の抵抗によって連れ回りするロータリーカッター
(スリッターナイフ)による方法も提案されているが、
スペーサが作る空間(セルギャップ)を一定に保ち、色
むらを生じさせないためにはプラスチックシート自体に
ある程度の剛性が必要であり、分割面に割れ・欠けを発
生させない回転刃による分割加工が適している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、回転刃によ
り乾式に分割加工する方法において、割れ、欠けやバリ
を発生させないプラスチックシートまたはプラスチック
製品の分割加工方法を提供し、この方法を用いた表示素
子の製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、 (1)プラスチックを主成分とするシートまたはこれを
構成部材とする製品を回転刃により乾式に分割加工する
方法において、前記シートまたは製品に、プラスチック
フィルムを被覆した後、前記フィルムおよび/または前
記シートもしくは製品を固定し、前記フィルムと共に分
割加工することを特徴とするプラスチックシートまたは
プラスチック製品の分割加工方法。 (2)前記プラスチックフィルムがストレッチフィルム
である(1)のプラスチックシートまたはプラスチック
製品の分割加工方法。 (3)前記プラスチックフィルムの厚みが5〜100μ
mであることを特徴とする(1)、(2)のプラスチッ
クシートまたはプラスチック製品の分割加工方法。 (4)前記プラスチックフィルムの材質がポリエチレン
を主成分とするものである(1)〜(3)のプラスチッ
クシートまたはプラスチック製品の分割加工方法。 (5)前記プラスチックフィルムが少なくともポリメチ
ルペンテンをその材質として含むものである(1)〜
(4)のプラスチックシートまたはプラスチック製品の
分割加工方法。 (6)前記シートまたは製品の固定方法が真空吸着によ
るものである(1)〜(5)のプラスチックシートまた
はプラスチック製品の分割加工方法。 (7)前記プラスチックフィルムの大きさが前記シート
または製品の大きさよりも大きいことを特徴とする
(1)〜(5)のプラスチックシートまたはプラスチッ
ク製品の分割加工方法。 (8)前記シートもしくは製品の固定方法が、前記シー
トもしくは製品および/または前記プラスチックフィル
ムを真空吸着によって固定するものである(7)のプラ
スチックシートまたはプラスチック製品の分割加工方
法。 (9)前記回転刃が砥石刃、ダイヤモンド刃、鋸刃、丸
刃である(1)〜(8)のプラスチックシートまたはプ
ラスチック製品の分割加工方法。 (10)前記シートが、厚みが1.0mm以下で、且つ
全光線透過率が70%以上の表示素子用プラスチック基
板である(1)〜(9)のプラスチックシートまたはプ
ラスチック製品の分割加工方法。 (11)前記製品が、厚みが1.0mm以下で、且つ全
光線透過率が70%以上の表示素子用プラスチック基板
を少なくとも2枚以上構成部材として含む表示パネルで
ある(1)〜(9)のプラスチックシートまたはプラス
チック製品の分割加工方法。 (12)(10)、(11)の分割加工方法を製造工程
として含む表示素子の製造方法。 である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の分割加工方法に用いられ
るプラスチックを主成分とするシートは、特に限定しな
いが、本発明の方法に好適なものとしては、貯蔵弾性率
が1GPa以上の材料を挙げることができる。これらの
シートは、プラスチックの他にセラミック、金属等の材
料が混入・分散・複合されていても良い。また、これら
のシートを構成部材として接着等の方法により組み立て
た製品(例えば液晶表示パネル等)にも本発明の分割加
工方法を用いることができる。
【0007】本発明に用いる回転刃は、自ら回転して摩
擦によりプラスチックを分割加工するものであれば、特
に刃形状は問わないが、一例としては砥石刃、ダイヤモ
ンド刃、鋸刃、鋸形状を持たない丸刃などを挙げること
ができる。また、回転する刃であれば角型でもかまわな
い。さらに本発明は、プラスチックへの吸水を避けるた
めに、冷却水を吹き付けずに行う乾式の分割加工方法で
ある。
【0008】本発明は、割れ、欠けやバリを発生させず
に分割加工を行うために、プラスチックフィルムを被覆
するものである。電子材料等のダイシングにおいて位置
決めのためにシート部材を覆い被せて緊張固定し、電子
材料等をシート面から切り込む方法は特許205614
6号に記載されているが、切断する対象物は電子部品を
構成するウエハ、フェライト、セラミック等の薄板素材
であり、その目的は、対象物の固定・位置決めである。
また、特開平7−335507号公報には、やはり、電
子材料を対象としたダイシングにおいて、回転刃と接触
する部位を被覆することが記載されているが、被覆材料
としては、接合剤としてのワックスが例示されているに
過ぎない。本発明のプラスチックフィルムは、フィルム
状の形状を有しており、その厚みは、5〜100μmが
好ましい。厚みが薄すぎると、フィルムにしわが寄り、
十分に対象物を固定できない場合があり、逆に厚すぎる
と、フィルムを張るために大きな力が必要となり好まし
くない。またその物性は、分割加工する対象物であるプ
ラスチックシートまたはこれを構成部材とする製品を保
持するために、ある程度の引張伸度と張りを持ち、回転
刃と接触してもすぐには引き裂かれないものが好まし
い。また、摩擦熱によって溶融付着・焦げ等を起こさな
い耐熱性とすべり性を持つものがより好ましい。このよ
うな物性を持つプラスチックフィルムとしては特に限定
はしないが、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビ
ニルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレン
フィルム、ポリエチレンビニルアルコールフィルム等を
挙げることができ、その中でも主として食品ラップやパ
レット包装に用いられるストレッチフィルムがシートと
の密着性(タック性)が良く、効果が高い。さらに、ス
トレッチフィルムの中でも、オレフィン系のフィルムが
その切断時に高温となっても焦げや、腐蝕性ガスの発生
がないため好ましい。更に、耐熱性とすべり性の良いポ
リメチルペンテン(TPX)を少なくともその材質とし
て含むものがさらに好ましい。
【0009】本発明のプラスチックフィルムは、少なく
とも回転刃が接触する部分に被覆されている必要があ
り、易剥離性の接着剤で対象物に付着されていても良い
が、プラスチックフィルムで対象物を固定する目的も兼
ねるためには、その大きさが対象物であるプラスチック
シートまたはこれを構成部材とする製品の大きさよりも
大きいことが好ましい。大きめのプラスチックフィルム
を対象物の上から被せ、少し引き伸ばすような力が加わ
る方法で対象物を固定し、プラスチックフィルムをさら
に固定すれば良い。プラスチックフィルムの固定につい
ては、固定治具を用いる方法でも良いが、平板上に多数
個の穴を開口させ、これらの穴から空気を吸引して対象
物やフィルムを吸引固定する真空吸着によるものが好ま
しい。この方法によれば、対象物とプラスチックフィル
ムを同時に固定することができ、より強固に固定でき
る。
【0010】本発明の分割加工とは、プラスチックフィ
ルム側から一度に切断する方法は勿論、対象物を反転さ
せ、反対側からプラスチックフィルムを被せなおして両
側から切断する方法、一部を残して切れ目を入れて、後
に対象物を折り曲げる等の方法によって分割する方法を
含むものとする。
【0011】本発明の分割加工方法は、表示素子用基板
ならびに表示素子の製造に好適に用いることができる。
表示素子用基板としては、厚みが0.1mm〜1.0m
mで、且つ全光線透過率が70%以上のプラスチックシ
ートを用いることが望ましい。厚みが薄いと剛性が無く
なり、セルギャップの不均一性による表示ムラが生じる
恐れがあり、また厚くなると、光線透過率やリタデーシ
ョン等の光学特性が悪くなる恐れがある。また、基板を
通して見る透過型の表示素子用基板としては、全光線透
過率が70%以上であることが望ましい。
【0012】上記プラスチックシートを用いて表示パネ
ルを製造するには、本発明の分割加工方法により表示パ
ネルの大きさにプラスチックシートをあらかじめ分割加
工して、貼り合わせても良いが、生産性を向上させるた
めに、多数個取りできる大きさのプラスチックシートか
ら作られた表示素子用基板用い、スペーサを介してエポ
キシ系接着剤等のシール剤で貼り合わせて作製した表示
パネルを液晶注入口の開口している方向でまず分割加工
し、短冊状となったパネルに液晶を注入し、注入口を封
止後さらに個々の液晶素子とする方法が一般的である。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例について記載するが、
本発明は、実施例に限定されるものではない。 実施例1 厚さ0.3mmのPESシート(サイス゛=300×300mm)から作
られた表示素子用基板をエポキシ系接着剤を用いて、接
着層の厚みが約5μmとなるようにスペ−サを介して貼
り合せ、150℃の熱風乾燥機にて1時間硬化させて、
表示パネルを得た。この表示パネルを真空吸着テーブル
(サイス゛=400×400mm)に設置し、その上から25μmのポ
リエチレンフィルム(サイス゛=400×400mm)を被せて吸着
固定した。さらに、砥石刃(#150メッシュ炭化ケイ素砥粒、
サイス゛=φ80−0.5mmt)をセットした乾式ダイシング装置
により、回転数10,000prm、送り速度2m/minの条件で貼
り合せ部分を切断した。
【0014】切断部を目視観察した結果、クラックの発
生及び層間剥離は見られなかった。また、切断エッジ部
をSEM観察の結果、発生したバリ高さは約10μm程
度と小さいことが確認され、プラスチック製のへら(0.
5mmのポリカーボネート板片)で擦るとバリは簡単に除
去できることが確認された。
【0015】実施例2 厚さ0.3mmのPESシート(サイス゛=300×300mm)から作
られた表示素子用基板をエポキシ系接着剤を用いて、接
着層の厚みが約5μmとなるようにスペーサを介して貼
り合せ、150℃の熱風乾燥機にて1時間硬化させて、
表示パネルを得た。この表示パネルを真空吸着テーブル
(サイス゛=400×400mm)に設置し、その上から10μmの
(TPX/オレフィン)積層フィルム(耐熱性ラッフ゜市販
品、サイス゛=400×400mm)を被せて吸着固定した。さら
に、円形刃(刃先角45#、サイス゛=φ80−1.0mmt)をセッ
トした乾式ダイシング装置により、回転数5,000prm、送
り速度3m/minの条件で貼り合せ部分を切断した。
【0016】切断部を目視観察した結果、クラックの発
生及び層間剥離は見られなかった。また、切断エッジ部
をSEM観察の結果、発生したバリ高さは約5μm程度
と小さいことが確認され、プラスチック製のへら(0.5m
mのポリカーボネート板片)で擦るとバリは簡単に除去
できることが確認された。
【0017】実施例3 厚さ0.3mmのPESシート(サイス゛=300×300mm)から作
られた表示素子用基板をエポキシ系接着剤を用いて、接
着層の厚みが約5μmとなるようにスペーサを介して貼
り合せ、150℃の熱風乾燥機にて1時間硬化させて、
表示パネルを得た。この表示パネルを真空吸着テーブル
(サイス゛=400×400mm)に設置し、その上から25μmのポ
リエチレン系ストレッチフィルム(ハ゜レット梱包用フィルム市
販品、サイス゛=400×400mm)を被せて吸着固定した。さら
に、鋸刃(刃数=60、サイス゛=φ80−0.5mmt)をセットし
た乾式ダイシング装置により、回転数8,000prm、送り速
度5m/minの条件で貼り合せ部分を切断した。
【0018】切断部を目視観察した結果、クラックの発
生及び層間剥離は見られなかった。また、切断エッジ部
をSEM観察の結果、発生したバリ高さは約10μm程
度と小さいことが確認され、プラスチック製のへら(0.
5mmのポリカーボネート板片)で擦るとバリは簡単に除
去できることが確認された。
【0019】比較例1 厚さ0.3mmのPESシート(サイス゛=300×300mm)から作
られた表示素子用基板をエポキシ系接着剤を用いて、接
着層の厚みが約5μmとなるようにスペーサを介して貼
り合せ、150℃の熱風乾燥機にて1時間硬化させて、
表示パネルを得た。この表示パネルを真空吸着テーブル
(サイス゛=400×400mm)に吸着固定し、砥石刃(#150メッシュ
炭化ケイ素砥粒、サイス゛=φ80−0.5mmt)をセットした乾
式ダイシング装置により、回転数10,000prm、送り速度2
m/minの条件で貼り合せ部分を切断した。
【0020】切断部を目視観察した結果、クラックの発
生及び層間剥離は見られなかった。しかしながら、バリ
の発生は多く、切断エッジ部をSEM観察の結果、発生
したバリ高さは約200μm程度と非常に大きいことが
確認され、プラスチック製のへら(0.5mmのポリカーボ
ネート板片)で擦っても、バリは殆ど除去できないこと
が確認された。
【0021】比較例2 厚さ0.3mmのPESシート(サイス゛=300×300mm)から作
られた表示素子用基板をエポキシ系接着剤を用いて、接
着層の厚みが約5μmとなるようにスペーサを介して貼
り合せ、150℃の熱風乾燥機にて1時間硬化させて、
表示パネルを得た。この表示パネルを打抜きプレスにセ
ットし、パネルの上から25μmのポリエチレンフィルム
(サイス゛=400×400mm)を被せて、打抜き金型(刃先角45
#の直線形刃)をセットした油圧式打抜きプレスによ
り、型閉め速度50mm/minで上方向から刃を降ろす条件で
貼り合せPES基板を切断した。
【0022】切断部を目視観察した結果、300mmの切断
長さにおいて6ヶのクラック(0.5〜3.0mm長さ)と10個
所の層間剥離の発生が確認された。また、切断エッジ部
をSEM観察の結果、バリは殆ど発生していないことが
確認された。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明は、表示素子用プラスチックパネ
ルの乾式分割加工においてクラック及び層間剥離の発生
がなくバリの発生が極めて少ない状態で分割加工できる
ものであり、この方法により製造されたプラスチック表
示素子は分割加工時の吸湿の影響を受けることなく、ガ
ラス基板を用いた表示素子に劣らない良好な表示性能を
示す素子であった。本発明は、大型化、高細精化により
剛性の高くなった表示素子用プラスチックパネルの分割
加工に好適であり、プラスチック表示素子の製造方法と
して極めて有効である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックを主成分とするシートまた
    はこれを構成部材とする製品を回転刃により乾式に分割
    加工する方法において、前記シートまたは製品に、プラ
    スチックフィルムを被覆した後、前記フィルムおよび/
    または前記シートもしくは製品を固定し、前記フィルム
    と共に分割加工することを特徴とするプラスチックシー
    トまたはプラスチック製品の分割加工方法。
  2. 【請求項2】 前記プラスチックフィルムがストレッチ
    フィルムである請求項1記載のプラスチックシートまた
    はプラスチック製品の分割加工方法。
  3. 【請求項3】 前記プラスチックフィルムの厚みが5〜
    100μmであることを特徴とする請求項1または2記
    載のプラスチックシートまたはプラスチック製品の分割
    加工方法。
  4. 【請求項4】 前記プラスチックフィルムの材質がポリ
    エチレンを主成分とするものである請求項1〜3何れか
    1項記載のプラスチックシートまたはプラスチック製品
    の分割加工方法。
  5. 【請求項5】 前記プラスチックフィルムが少なくとも
    ポリメチルペンテンをその材質として含むものである請
    求項1〜4何れか1項記載のプラスチックシートまたは
    プラスチック製品の分割加工方法。
  6. 【請求項6】 前記シートまたは製品の固定方法が真空
    吸着によるものである請求項1〜5何れか1項記載のプ
    ラスチックシートまたはプラスチック製品の分割加工方
    法。
  7. 【請求項7】 前記プラスチックフィルムの大きさが前
    記シートまたは製品の大きさよりも大きいことを特徴と
    する請求項1〜5何れか1項記載のプラスチックシート
    またはプラスチック製品の分割加工方法。
  8. 【請求項8】 前記シートもしくは製品の固定方法が、
    前記シートもしくは製品および/または前記プラスチッ
    クフィルムを真空吸着によって固定するものである請求
    項7記載のプラスチックシートまたはプラスチック製品
    の分割加工方法。
  9. 【請求項9】 前記回転刃が砥石刃、ダイヤモンド刃、
    鋸刃、丸刃である請求項1〜8何れか1項記載のプラス
    チックシートまたはプラスチック製品の分割加工方法。
  10. 【請求項10】 前記シートが、厚みが1.0mm以下
    で、且つ全光線透過率が70%以上の表示素子用プラス
    チック基板である請求項1〜9何れか1項記載のプラス
    チックシートまたはプラスチック製品の分割加工方法。
  11. 【請求項11】 前記製品が、厚みが1.0mm以下
    で、且つ全光線透過率が70%以上の表示素子用プラス
    チック基板を少なくとも2枚以上構成部材として含む表
    示パネルである請求項1〜9何れか1項記載のプラスチ
    ックシートまたはプラスチック製品の分割加工方法。
  12. 【請求項12】 請求項10または11記載の分割加工
    方法を製造工程として含む表示素子の製造方法。
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