JP2002329651A - 露光装置、露光装置の製造方法、及びマイクロデバイスの製造方法 - Google Patents

露光装置、露光装置の製造方法、及びマイクロデバイスの製造方法

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JP2002329651A
JP2002329651A JP2001133048A JP2001133048A JP2002329651A JP 2002329651 A JP2002329651 A JP 2002329651A JP 2001133048 A JP2001133048 A JP 2001133048A JP 2001133048 A JP2001133048 A JP 2001133048A JP 2002329651 A JP2002329651 A JP 2002329651A
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light
mask
exposure apparatus
optical system
light source
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JP2001133048A
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Motoo Koyama
元夫 小山
Masanori Kato
正紀 加藤
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Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems
    • G03F7/70191Optical correction elements, filters or phase plates for controlling intensity, wavelength, polarisation, phase or the like

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 投影光学系を介して感光性基板に照射される
光量を迅速に且つ正確に計測することができるととも
に、この計測結果に基づいて高精度に且つ迅速に、しか
も露光装置の製造後であっても光量の調整をすることが
できる露光装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 投影光学系PLを構成する投影光学系ユ
ニットPL1〜PL5各々を介してプレートPに照射さ
れる光の光量を計測する空間像計測装置24と、空間像
計測装置24を用いた計測時に光源1からの光を減光す
る減光フィルタ7とを備える。また、ライトガイド11
の各々の射出端11b〜11fとプマスクMとの間に、
投影光学系ユニットPL1〜PL5各々を介した光の光
量のばらつきを調整するための減光フィルタ13b〜1
3fと可変減光フィルタ14b〜14fとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子、液晶
表示素子、撮像素子、薄膜磁気ヘッド、その他のマイク
ロデバイスの製造工程において用いられる露光装置、当
該露光装置の製造方法、及び当該露光装置を用いたマイ
クロデバイスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピュータ、テレビ等の表示素子として、液晶表示パネ
ルが多用されるようになっている。特に、携帯性が重視
されるノート型のワードプロセッサやノート型のパーソ
ナルコンピュータでは表示素子として液晶表示パネルが
必須となっている。また、近年においては、20インチ
を越える液晶表示パネルが実用化されているが、液晶表
示パネルは設置場所をさほど必要としないため、一般家
庭用のテレビとして用いる機会も多くなっている。液晶
表示パネルは、ガラス基板(プレート)上に透明薄膜電
極をフォトリソグラフィの手法で所望の形状にパターニ
ングして製造される。このフォトリソグラフィ工程のた
めの装置として、マスク上に形成された原画パターンを
投影光学系を介してフォトレジスト等の感光剤が塗布さ
れたプレート上に投影露光する投影露光装置が用いられ
ている。
【0003】近年、液晶表示パネルの大面積化が要求さ
れており、それに伴ってフォトリソグラフィ工程におい
て用いられる投影露光装置においても露光領域の拡大が
望まれている。露光領域の拡大化を図った露光装置とし
てマスクとプレートとを投影光学系に対して相対的に移
動させつつマスクに形成されたパターンの像をプレート
上に転写させた後、走査方向に対して直交する方向にマ
スクと感光基板とを所定距離移動して再度走査露光を行
う、所謂ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置が
案出されている。この露光装置では、更なる露光領域の
拡大を図るため、複数の投影光学ユニットにより投影光
学系を構成した所謂マルチレンズ方式の投影光学系を備
える露光装置も案出されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のマル
チレンズ方式の投影光学系を備える露光装置は、製造コ
ストの低い投影光学ユニットの個数を増やすだけで大面
積のパターンを転写することができるという利点があ
る。しかしながら、投影光学系として複数の投影光学ユ
ニットを備える露光装置では、各投影光学ユニットを介
してプレート上に照射される光の光量がほぼ等しくなる
ように調整する必要がある。各投影光学ユニットを介し
てプレート上に照射される光の光量が投影光学ユニット
間でばらついていると、プレートの位置に応じて形成さ
れるパターンの線幅が異なってしまうからである。
【0005】この調整は露光装置の製造時に行われる
が、投影光学ユニットの個数が増えるほど、各投影光学
ユニットを介してプレート上に照射される光の光量の計
測及び各投影光学ユニットの調整に時間を要するため、
露光装置の製造に要する時間が長くなり、ひいては露光
装置の製造コストを上昇させる一因となっていた。ま
た、露光装置は各投影光学ユニットを介してプレート上
に照射される光の光量が均一となるように高精度に調整
されて製造されるが、照明光学系及び投影光学ユニット
の光学特性の経時変化によって、各投影光学ユニットを
介してプレート上に照射される光の光量のばらつきが生
ずることが考えられる。よって、かかる光量のばらつき
が生じた場合であっても、例えば定期的なメンテナンス
を行うときに容易に光量調整が可能であることが求めら
れる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、投影光学系を介して感光性基板に照射される光量
を迅速に且つ正確に計測することができるとともに、こ
の計測結果に基づいて高精度に且つ迅速に、しかも露光
装置の製造後であっても光量の調整をすることができる
露光装置及びその製造方法を提供することを目的とす
る。また、本発明は、上記露光装置を用いて微細なパタ
ーンを形成することにより製造されるマイクロデバイス
の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の観点による露光装置は、光源(1)
から射出される光をマスク(M)に照射して、当該マス
ク(M)に形成されたパターン(DP)を感光性基板
(P)に転写する露光装置において、前記光源(1)と
前記マスク(M)との間の光路に対して傾斜して配置さ
れ、前記光源(1)から射出される光を減光する減光部
材(7)と、前記減光部材(7)を透過した光から所定
の波長の光を選択する波長選択部材(6)とを備えるこ
とを特徴としている(請求項1に対応)。この発明によ
れば、光路に対して傾斜して配置された減光部材によっ
て光源から射出された光を減光した後で波長選択部材に
より所定の波長の光を選択するよにしているため、感光
性基板に照射される光の光量を計測する場合の減光部材
と波長選択部材との間の多重反射による光学特性の低下
(例えば、光量変化)の影響を防止することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第2の観点による
露光装置は、光源(1)から射出される光をマスク
(M)に照射して、当該マスク(M)に形成されたパタ
ーンを感光性基板に転写する露光装置において、前記光
源(1)と前記マスク(M)との間の光路に対して傾斜
して配置され、前記光源から射出される光を減光する減
光手段(7、13b〜13f、14b〜14f)と、前
記光源(1)と前記減光手段(7、13b〜13f、1
4b〜14f)との間の光路に配置され、前記光源
(1)からの光から所定の波長の光を選択する波長選択
部材(6)とを備えることを特徴としている(請求項2
に対応)。この発明によれば、波長選択部材により所定
の波長の光を選択した後に減光手段へ導くように構成し
ており、波長選択手段によって選択された光のエネルギ
ーが波長選択手段へ入射する光のエネルギーよりも弱め
られているため、減光手段そのものへのダメージを防止
することができる。上記課題を解決するために、本発明
の第3の観点による露光装置は、光源(1)から射出さ
れる光をマスク(M)に照射して、当該マスク(M)に
形成されたパターン(DP)を感光性基板(P)に転写
する露光装置において、前記光源(1)と前記マスク
(M)との間の光路に対して傾斜して配置され、前記光
源(1)から射出される光を減光する減光部材(7)
と、前記減光部材(7)で反射された光を吸収する吸光
部材(8)とを備えることを特徴としている(請求項3
に対応)。この発明によれば、光源から射出された光の
内、減光部材で反射された光を吸収部材によって吸収す
るようにしているため、減光部材によって反射された光
が露光装置に対して与える熱的な影響又は光学的な影響
(例えば、迷光)を防止することができる。ここで、本
発明の第3の観点による露光装置は、前記吸光部材
(8)には放熱部材(9)が取り付けられていることが
好適である(請求項4に対応)。また、本発明の第1の
観点から第3の観点による露光装置は、前記減光部材
(7)が、前記光路に対して進退自在に構成されている
ことが好ましい(請求項5に対応)。上記課題を解決す
るために、本発明の第4の観点による露光装置は、光源
(1)から射出される光をマスク(M)に照射して、当
該マスク(M)に形成されたパターン(DP)を感光性
基板(P)に転写する露光装置において、前記光源
(1)と前記マスク(M)との間の光路に対して進退自
在に構成され、前記光源(1)から射出される光を減光
する減光部材(7)と、前記感光性基板(P)を載置し
た状態で移動可能に構成された基板ステージ(PS)
と、前記基板ステージ(PS)に設けられ、前記感光性
基板(P)に照射される光を計測する計測装置(24)
と、前記感光性基板(P)に照射される光を前記計測装
置(24)で計測する場合に、前記光路に対して傾斜し
た状態で前記減光部材(7)を配置する制御装置(2
0)とを備えることを特徴としている(請求項6に対
応)。この発明によれば、感光性基板に照射される光の
光量を計測装置で計測するときに、制御装置が減光部材
を光源からの光路に対して傾斜した状態で配置している
ため、光源から射出された光の光量が計測装置で計測す
ることができる光量以上であっても感光性基板に照射さ
れる光の光量を計測装置で計測することができる光量に
調整することができる。しかも、減光部材は光路に対し
て傾斜して配置されるため、減光部材を光路中に配置し
たときに生ずる多重反射等の悪影響を生ずることがな
く、その結果として高精度の計測を実現することができ
る。本発明の第1の観点から第4の観点による露光装置
は、前記減光部材(7)が、金属又はセラミックスで形
成されていることが好ましい(請求項7に対応)。ま
た、本発明の第1の観点から第4の観点による露光装置
は、少なくとも前記減光部材(7)を介した光を複数に
分割して前記マスク(M)に照射する分割光学系(1
1)を更に備えることが好適である(請求項8に対
応)。ここで、前記マスク(M)と前記感光性基板
(P)との間に配置され、前記分割光学系(11)で分
割されて前記マスク(M)を透過した光各々を、異なる
部分光学系(PL1〜PL5)を介して前記感光性基板
(P)に投影する投影光学系(PL)を備えることを特
徴としている(請求項9に対応)。上記課題を解決する
ために、本発明の第5の観点による露光装置は、光源
(1)から射出される光をマスク(M)に照射して、当
該マスク(M)に形成されたパターン(DP)を感光性
基板(P)に転写する露光装置において、前記光源
(1)から前記マスク(M)へ至る光路中に設けられ
て、前記光源(1)から射出された光の前記感光性基板
(P)上における光量を調整する光量調整部材(7、1
3b〜13f、14b〜14f)を備え、前記光量調整
部材は、粗調整用の光量調整部材(7、13b〜13
f)と微調整用の光量調整部材(14b〜14f)とを
含むことを特徴としている(請求項10に対応)。この
発明によれば、光源からマスクに至る光路中に粗調整用
の光量調整部材と微調整用の光量調整部材とを備えたた
め、マスクに照射される光の光量、ひいては感光性基板
に照射される光の光量を調整するときに、粗調整用の光
量調整部材で照射光量を所望の大きさ(レベル)に設定
し、微調整用の光量調整部材でそのレベルの光量を維持
しつつ微調整することができる。よって、高精度に且つ
迅速に光量の調整を行うことができる。ここで、前記微
調整用の光量調整部材(14b〜14f)は、透過率を
ほぼ連続的に変更可能であることが好ましい(請求項1
1に対応)。また、前記粗調整用の光量調整部材(7、
13b〜13f)及び前記微調整用の光量調整部材(1
4b〜14f)の少なくとも一方は、前記光路に対して
傾斜した状態で配置されていることが好適である(請求
項12に対応)。更に、前記粗調整用の光量調整部材
(7、13b〜13f)及び前記微調整用の光量調整部
材(14b〜14f)の少なくとも一方が、金属又はセ
ラミックスで形成されていることが好ましい(請求項1
3に対応)。前記粗調整用の光量調整部材(7、13b
〜13f)は、前記光源(1)と前記感光性基板(P)
との間の光路中に設けられ、前記微調整用の光量調整部
材(14b〜14f)は、前記粗調整用の光量調整部材
(7、13b〜13f)と前記感光性基板(P)との間
に設けられる(請求項14に対応)。また、本発明の第
5の観点による露光装置は、前記光源(1)から射出さ
れた光を複数に分割する分割光学系(11)を更に備
え、前記粗調整用の光量調整部材(7)は、前記光源
(1)と前記分割光学系(11)との間の光路中に設け
られ、前記微調整用の光量調整部材(14b〜14f)
は、前記分割光学系(11)と前記感光性基板(P)と
の間に設けられることを特徴としている(請求項15に
対応)。更に、本発明の第5の観点による露光装置は、
前記マスク(M)と前記感光性基板(P)との間の光路
中に配置され、前記分割光学系(11)の各々の射出端
から射出されて前記マスク(M)を透過した各々の光を
互いに異なる部分光学系(PL1〜PL5)を介して前
記感光性基板(P)に投影する投影光学系(PL)を備
えることを特徴としている(請求項16に対応)。また
更に、本発明の第5の観点による露光装置は、前記感光
性基板(P)を載置した状態で移動可能に構成された基
板ステージ(PS)と、前記基板ステージ(PS)に設
けられ、前記感光性基板(P)に照射される光を計測す
る計測装置(24)とを更に備えることを特徴としてい
る(請求項17に対応)。本発明の第1の観点によるマ
イクロデバイスの製造方法は、上記第1の観点から第5
の観点による露光装置の何れかを用いて前記マスク
(M)に形成されたパターン(DP)を前記感光性基板
(P)に露光する露光工程(S44)と、露光された前
記感光性基板(P)を現像する現像工程(S46)とを
含むことを特徴としている(請求項18に対応)。本発
明の露光装置の製造方法は、光源(1)と該光源(1)
からの光を複数に分割する分割光学系(11)とを備
え、該分割光学系(11)で分割された光をマスク
(M)に照射して該マスク(M)に形成されたパターン
(DP)を感光性基板(P)に転写する露光装置の製造
方法において、前記感光性基板(P)上において、前記
分割光学系(11)から射出されて前記マスク(M)を
介した光各々の光量を計測する計測工程(S14)と、
前記計測工程(S14)で計測された最も小さな光量の
光に合わせて粗調整用の光量調整部材(13b〜13
f)を選択して前記分割光学系(11)と前記マスク
(M)との間に配置する粗調整工程(S18〜S22)
と、前記分割光学系(11)と前記マスク(M)との間
に微調整用の光量調整部材(14b〜14f)を配置
し、前記分割光学系(11)で分割された光の前記感光
性基板(P)上における光量がほぼ一定となるように調
整する微調整工程(S24〜S32)とを有することを
特徴としている(請求項19に対応)。ここで、前記計
測工程は、前記光源(1)からの光を減光する減光部材
(7)を、前記光源(1)と前記分割光学系(11)と
の間の光路に対して傾斜した状態で配置する減光部材設
定工程(S10)と、前記感光性基板(P)を載置する
基板ステージ(PS)に設けられ、当該基板ステージ
(PS)に照射される光を計測する計測装置(24)を
用いて、前記分割光学系(11)によって分割された光
を順に計測する分割光計測工程(S14)とを含むこと
を特徴としている(請求項20に対応)。本発明の第2
の観点によるマイクロデバイスの製造方法は、上記の製
造方法を用いて製造された露光装置を用いて前記マスク
(M)に形成されたパターン(DP)を前記感光性基板
(P)に露光する露光工程(S44)と、露光された前
記感光性基板(P)を現像する現像工程(S46)とを
含むことを特徴としている(請求項21に対応)。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態による露光装置、露光装置の製造方法、及びマ
イクロデバイスの製造方法について詳細に説明する。図
1は、本発明の実施形態による露光装置の全体の概略構
成を示す斜視図である。本実施形態においては、複数の
反射屈折型の投影光学ユニットからなる投影光学系に対
してマスクMとプレートPとを相対的に移動させつつマ
スクMに形成された液晶表示素子のパターンDP(パタ
ーン)の像を感光性基板としてのプレートP上に転写す
るステップ・アンド・スキャン方式の露光装置に適用し
た場合を例に挙げて説明する。
【0009】尚、以下の説明においては、図1中に示し
たXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を
参照しつつ各部材の位置関係について説明する。XYZ
直交座標系は、X軸及びY軸がプレートプレートPに対
して平行となるよう設定され、Z軸がプレートPに対し
て直交する方向に設定されている。図中のXYZ座標系
は、実際にはXY平面が水平面に平行な面に設定され、
Z軸が鉛直上方向に設定される。また、本実施形態では
マスクM及びプレートPを移動させる方向(走査方向)
をX軸方向に設定している。
【0010】本実施形態の露光装置は、マスクステージ
(図1では不図示)MS上においてマスクホルダ(不図
示)を介してXY平面に平行に支持されたマスクMを均
一に照明するための照明光学系ILを備えている。図2
は、照明光学系ILの側面図であり、図1に示した部材
と同一の部材には同一の符号を付してある。図1及び図
2を参照すると、照明光学系ILは、例えば超高圧水銀
ランプからなる光源1を備えている。光源1は楕円鏡2
の第1焦点位置に配置されているため、光源1から射出
された照明光束は、反射鏡(平面鏡)3を介して、楕円
鏡2の第2焦点位置に光源像を形成する。
【0011】この第2焦点位置にはシャッタ4が配置さ
れている。シャッタ4は、光軸AX1に対して斜めに配
置された開口板4a(図2参照)と開口板4aに形成さ
れた開口を遮蔽又は開放する遮蔽板4b(図2参照)と
から構成される。シャッタ4を楕円鏡2の第2焦点位置
に配置するのは、光源1から射出された照明光束が集束
されているため遮蔽板4bの少ない移動量で開口板4a
に形成された開口を遮蔽することができるとともに、開
口を通過する照明光束の光量を急激に可変させてパルス
状の照明光束を得ることができるためである。
【0012】楕円鏡2の第2焦点位置に形成された光源
像からの発散光束は、リレーレンズ5によってほぼ平行
光束に変換され、波長選択部材としての波長選択フィル
タ6に入射する。波長選択フィルタ6は、所望の波長域
の光束のみを透過させるものである。本実施形態では、
波長選択フィルタ6がg線(436nm)の光、h線
(405nm)、及びi線(365nm)の光のみを透
過させるものとする。尚、波長選択フィルタ6では、例
えばg線の光及びh線の光のみを同時に選択することも
できるし、h線の光及びi線の光のみを同時に選択する
こともできるし、更にi線の光だけを選択することもで
きる。
【0013】リレーレンズ5と波長選択フィルタ6との
間には光路に対して進退自在に構成された減光部材又は
粗調整用の光量調整部材としての減光フィルタ7が配置
されている。この減光フィルタ7は、後述する空間像計
測装置24を用いて投影光学系PLを介してプレートP
上に照射される光の光学的な特性(例えば、光量等)を
計測する時又は高感度のフォトレジストが塗布されてい
るプレートPを露光する時に光路内に配置される。減光
フィルタ7は熱的な影響(例えば、透過率の変化)を最
小限に抑えるため、金属又はセラミックスより形成され
ている。特に、減光フィルタ7を金属で形成する場合に
は熱伝導率が高く、加工が容易なステンレス又はアルミ
ニウムで形成することが好ましい。尚、熱的な影響がさ
ほど生じないのであれば、石英で形成された透明なガラ
ス板に誘電体膜又は金属膜(例えば、クロム(Cr)を
蒸着させた構成であってもよい。
【0014】空間像計測装置24を用いた計測を行う時
は2%程度の透過率を有する減光フィルタ7が用いら
れ、高感度のフォトレジストが塗布されているプレート
Pを露光する時は50%程度の透過率を有する減光フィ
ルタ7が用いられる。減光フィルタ7の透過率は形成さ
れる微小な孔の数を増減させることで設定される。ま
た、減光フィルタ7はリレーレンズ5と減光フィルタ7
との間の多重反射又は減光フィルタ7と波長選択フィル
タ6との間の多重反射による光学特性の低下(例えば、
光量変化)を防止するために、光路(光軸AX1)に対
して傾斜した状態で光路内に配置される。
【0015】図3は、減光フィルタ7の具体的な構成の
一例を示す斜視図である。図3に示した減光フィルタ7
は矩形形状のカセット7a内に減光フィルタ7b,7c
が格納されており、カセット7aは図示しないエアシリ
ンダ又はリニアモータによってY軸に沿って摺動可能に
構成されている。カセット7a内に格納されている減光
フィルタ7bは空間像計測装置24を用いた計測を行う
ときに光軸AX1上に配置され、減光フィルタ7cは高
感度のフォトレジストが塗布されているプレートPを露
光するときに光軸AX1上に配置される。
【0016】減光フィルタ7bに対応してカセット7a
の前面には開口7dが、背面には開口7eがそれぞれ形
成されており、減光フィルタ7cに対応してカセット7
aの前面には開口7fが、背面には開口7gがそれぞれ
形成されている。また、減光フィルタ7b,7cが配置
されていない箇所には開口7h,7iが形成されてい
る。よって、光軸AX1上に減光フィルタ7dを配置し
たときは、開口7dを介して減光フィルタ7dに光が入
射し、減光フィルタ7dを透過した光は開口7eを介し
て射出される。同様に、光軸AX1上に減光フィルタ7
cを配置したときは、開口7fを介して減光フィルタ7
cに光が入射し、減光フィルタ7cを透過した光は開口
7gを介して射出される。開口7h,7iは装置構成上
光源1から射出された光を減光させないときに光軸AX
1上に配置される。
【0017】減光フィルタ7b,7cが金属又はセラミ
ックスで形成されている場合には、減光フィルタ7b,
7cに形成されている微小な孔を透過するため、減光フ
ィルタ7b、7cを透過するための光路長は空気の光路
長と同一である。従って、開口7hと開口7iとの間に
は光学部材を配置する必要はない。しかしながら、減光
フィルタ7b,7cが石英で形成された透明なガラス板
に誘電体膜又は金属膜を蒸着したものである場合には、
ガラス板の屈折率に応じて減光フィルタ7b,7cを通
過する際の光路長が長くなってしまう。よって、この場
合には開口7hと開口7iとの間に、減光フィルタ7
b,7cのガラス板と同一の厚みを有する透明なガラス
板を配置することが好ましい。
【0018】光軸AX1に垂直な平面と減光フィルタ7
b,7cとのなす角度φは、減光フィルタ7b,7cか
らの反射光が光源1又はシャッタ4に影響を与えない角
度に設定される。例えば角度φは10度程度に設定され
る。図1〜図3において減光フィルタ7b,7cは反射
光がXYZ座標系の原点からXY平面の第3象限へ進む
ように配置されている場合を例に挙げて図示している
が、減光フィルタ7b,7cの傾斜方向は露光装置の光
源1及びシャッタ4の位置に応じて設定される。好まし
くは、反射光の熱的な影響を避けるため、露光装置の上
方向(Z方向)に反射光が進むように減光フィルタ7
b,7cの傾斜方向を設定するのが良い。減光フィルタ
7(減光フィルタ7b,7c)を光路中に配置する制御
は、図2中の主制御系20が駆動装置18を制御するこ
とによって行われる。
【0019】図1及び図2に戻り、減光フィルタ7で反
射された光の進む方向には、吸光部材としての吸光板8
が配置されている。この吸光板8は、減光フィルタ7の
反射光を吸収することにより、この反射光が露光装置に
対して与える熱的な影響又は光学的な影響(例えば、迷
光)を防止するために設けられる。吸光板8は、例えば
ブラックアルマイトにより形成される。吸光板8には放
熱部材としてのヒートシンク9が取り付けられている。
ヒートシンクは熱伝導率が高い金属(例えば、アルミニ
ウム又は銅)で形成された複数の放熱板を有し、吸光板
8が減光フィルタ7の反射光を吸収した際に生ずる熱を
放熱板を介して放出する。尚、リレーレンズ5を介して
ある程度集光させてから減光フィルタ7の反射光を吸光
板8に入射させる構成とすることが吸光板8を小型化す
ることができるために好適である。但し、吸光板8の熱
的な影響(例えば、変性)を考えると、反射光の集光位
置に吸光板8を配置することは避けた方が良い。
【0020】波長選択フィルタ6を介した光はリレーレ
ンズ7を介して再び結像する。この結像位置の近傍には
ライトガイド11の入射端11aが配置されている。ラ
イトガイド11は、本発明にいう分割光学系に相当する
ものであり、例えば多数のファイバ素線をランダムに束
ねて構成されたランダムライトガイドファイバであっ
て、光源1の数(図1では1つ)と同じ数の入射端11
aと、投影光学系PLを構成する投影光学ユニットの数
(図1では5つ)と同じ数の射出端11b〜11f(図
2では射出端11bだけを示す)とを備えている。こう
して、ライトガイド11の入射端11aへ入射した光
は、その内部を伝播した後、5つの射出端11b〜11
fから分割されて射出される。
【0021】ライトガイド11の射出端11bとマスク
Mとの間には、コリメートレンズ12b、減光フィルタ
13b、可変減光フィルタ14b、フライアイ・インテ
グレータ15b、開口絞り16b、及びコンデンサーレ
ンズ系17bが順に配置されている。同様に、ライトガ
イド11の各射出端11c〜11fとマスクMとの間に
は、コリメートレンズ12c〜12f、減光フィルタ1
3c〜13f、可変減光フィルタ14c〜14f、フラ
イアイ・インテグレータ15c〜15f、開口絞り16
c〜16f、及びコンデンサーレンズ系17c〜17f
がそれぞれ順に配置されている。ここでは、説明の簡単
化のために、ライトガイド11の射出端11b〜11f
とマスクMとの間に設けられる光学部材の構成を、ライ
トガイド11の射出端11bとマスクMとの間のに設け
られたコリメートレンズ12b、減光フィルタ13b、
可変減光フィルタ14b、フライアイ・インテグレータ
15b、開口絞り16b、及びコンデンサーレンズ系1
7bを代表させて説明する。
【0022】ライトガイド11の射出端11bから射出
された発散光束は、コリメートレンズ11bによりほぼ
平行な光束に変換された後、粗調整用の光量調整部材と
しての減光フィルタ13b及び微調整用の光量調整部材
としての可変減光フィルタ14bを順に介してフライア
イ・インテグレータ(オプティカルインテグレータ)1
5bに入射する。減光フィルタ13b及び可変減光フィ
ルタ14bは、ライトガイド11の射出端11bから射
出される光の透過光量を調整するために設けられる。減
光フィルタ13b及び可変減光フィルタ14bと同様の
減光フィルタ13c〜13f及び可変減光フィルタ14
c〜14fが射出端11c〜11fに設けられているた
め、これらの透過光量を調整することで、マスクMに照
射される光の光量、ひいてはプレートPに照射される光
の光量を均一にすることができる。
【0023】減光フィルタ13b及び可変減光フィルタ
14bの少なくとも一方は熱的な影響(例えば、透過率
の変化)を最小限に抑えるため、金属又はセラミックス
より形成されている。特に、減光フィルタ13b及び可
変減光フィルタ14bの少なくとも一方を金属で形成す
る場合には熱伝導率が高く、加工が容易なステンレスで
形成することが好ましい。尚、熱的な影響がさほど問題
とならないのであれば、石英で形成された透明なガラス
板に誘電体膜又は金属膜(例えば、クロム(Cr)を蒸
着させた構成であってもよい。減光フィルタ13bは、
プレートPに照射される光量に応じて70〜95%の範
囲で5%刻みで透過率が設定されているものから1つが
選択されて配置される。可変減光フィルタ14bは、7
0〜95%の範囲でほぼ連続的に透過率を可変すること
ができるものである。
【0024】また、図1及び図2においては、減光フィ
ルタ13b及び可変減光フィルタ14bが共に光軸AX
2に対して垂直となるように配置されている例を図示し
ているが、減光フィルタ13b及び可変減光フィルタ1
4bの少なくとも一方を光軸AX2に対して傾斜した状
態で配置することが好ましい。減光フィルタ13b及び
可変減光フィルタ14bの少なくとも一方を光軸AX2
に対して傾斜させて配置するときの角度及び傾斜方向
は、露光装置に設けられる他の部材に熱的又は光学的な
影響が最小となる角度及び傾斜方向に設定される。更
に、露光装置の構成上可能であれば、吸光板8及びヒー
トシンク9と同様のものを減光フィルタ13b及び可変
減光フィルタ14bの反射光を吸収するために配置する
ことが好ましい。
【0025】ここで、減光フィルタ13b及び可変減光
フィルタ14bの構成について説明する。図4は減光フ
ィルタ13bの一例を示す上面図であり、図5は可変減
光フィルタ14bの一例を示す上面図である。図4では
減光フィルタ13bを金属又はセラミックスで形成した
例を図示しており、図5では可変減光フィルタ14bを
光透過性部材上の遮光パターンで形成した例を図示して
いる。図4に示した減光フィルタ13bは外形形状が矩
形形状であり、微小な孔hが多数形成されている。この
孔hは照度むらが生じないようにランダムに形成され、
透過率が高いもの程その数が多くなるように形成されて
いる。
【0026】また、可変減光フィルタ14bは外形形状
が矩形形状であり、例えば図5に示すようなY軸方向の
パターン幅が徐々に変化(但し単調に、本実施形態では
直線的に変化)する短冊状のパターンであって、このパ
ターンをY軸方向に並列に複数本並べて構成されるパタ
ーンP1が形成されている。ここで、パターンP1及び
NPは、ガラス等の光透過性基板上に蒸着されたクロム
で形成されており、パターンNPはクロム蒸着された領
域、即ち遮光領域であり、パターンP1はクロム蒸着さ
れていない領域、即ち光透過領域である。尚、この可変
減光フィルタ14bを金属又はセラミックスで形成する
ことも可能であり、この場合には金属又はセラミックス
の基板におけるパターンP1の領域に多数の微小な孔を
形成すれば良い。上述したようにパターンP1の図中Y
軸方向における間隔は、X軸上の位置に応じて変化する
ように設計されているため、可変減光部材14bをX軸
方向に移動させれば透過率をほぼ連続に変化させること
ができる。可変減光部材14bの透過率の制御は、図2
中の主制御系20が駆動装置19を介して可変減光部材
14bのX軸方向の位置を設定することにより行う。
【0027】ところで、マスクMに形成されたパターン
DPを高い解像度でプレートPに転写するためには、マ
スクM上の照射領域での照度分布均一性を高める必要が
ある。しかしながら、可変減光フィルタ14bを透過し
た直後の光束断面は、可変減光フィルタ14bに形成さ
れたパターンP1の形状に従い短冊状の光量分布を呈す
る。このため、マスクM上の照射領域での照度分布均一
性への配慮として、可変減光フィルタ14bはフライア
イ・インテグレータ15bよりも光源1側に配置され
る。このような可変減光フィルタ14bを用いることに
より、均一性が高く且つほぼ連続的に照度を変化させる
ことのできる照明光学装置ILが得られる。
【0028】フライアイ・インテグレータ15bは、多
数の正レンズエレメントをその中心軸線が光軸AXに沿
って延びるように縦横に且つ稠密に配列することによっ
て構成されている。従って、フライアイ・インテグレー
タ15bに入射した光束は、多数のレンズエレメントに
より波面分割され、その後側焦点面(即ち、射出面の近
傍)にレンズエレメントの数と同数の光源像からなる二
次光源を形成する。即ち、フライアイ・インテグレータ
15bの後側焦点面には、実質的な面光源が形成され
る。尚、上述した可変減光フィルタ14bに形成されて
いるパターンP1のピッチとフライアイ・インテグレー
タ15bに形成されているレンズエレメントのピッチと
が一致するか又は整数倍である場合には、マスクMに照
射される照明光の照度分布が悪化する虞が考えられる。
このため、可変減光フィルタ14bに形成されているパ
ターンP1のピッチとフライアイ・インテグレータ15
bに形成されているレンズエレメントの配列数は、マス
クMに照射される照明光の照度むらが最小となるように
設定される。尚、この設定方法の詳細は、例えば特開平
10−199800号公報を参照されたい。
【0029】フライアイ・インテグレータ15bの後側
焦点面に形成された多数の二次光源からの光束は、フラ
イアイ・インテグレータ15bの後側焦点面の近傍に配
置された開口絞り16b(図1では不図示)により制限
された後、コンデンサーレンズ系17bに入射する。
尚、開口絞り16bは、対応する投影光学ユニットPL
1の瞳面と光学的にほぼ共役な位置に配置され、照明に
寄与する二次光源の範囲を規定するための可変開口部を
有する。開口絞り16bは、この可変開口部の開口径を
変化させることにより、照明条件を決定するσ値(投影
光学系PLを構成する各投影光学ユニットPL1〜PL
5の瞳面の開口径に対するその瞳面上での二次光源像の
口径の比)を所望の値に設定する。
【0030】コンデンサーレンズ系17bを介した光束
は、パターンDPが形成されたマスクMを重畳的に照明
する。ライトガイド11の他の射出端11c〜11fか
ら射出された発散光束も同様に、コリメートレンズ12
c〜12f、減光フィルタ13c〜13f、可変減光フ
ィルタ14c〜14f、フライアイ・インテグレータ1
5c〜15f、開口絞り16c〜16f、及びコンデン
サーレンズ系17c〜17fを順に介してマスクMを重
畳的にそれぞれ照明する。即ち、照明光学系ILは、マ
スクM上においてY軸方向に並んだ複数(図1では合計
で5つ)の台形状の領域を照明する。
【0031】尚、以上説明した照明光学系ILは、1つ
の光源1から射出された照明光をライトガイド11を介
して5つの照明光に等分割しているが、光源1の数及び
投影光学ユニットの数に限定されることなく、様々な変
形例が可能である。即ち、必要に応じて2つ以上の光源
を設け、これら2つ以上の光源からの照明光をランダム
性の良好なライトガイドを介して所要数(投影光学ユニ
ットの数)の照明光に等分割することもできる。この場
合、ライトガイドは、光源の数と同数の入射端を有し、
投影光学ユニットの数と同数の射出端を有することにな
る。
【0032】マスクM上の各照明領域からの光は、各照
明領域に対応するようにY軸方向に沿って配列された複
数(図1では合計で5つ)の投影光学ユニットPL1〜
PL5からなる投影光学系PLに入射する。ここで、各
投影光学ユニットPL1〜PL5の構成は、互いに同じ
である。次に、本発明の部分光学系としての投影光学系
PL1〜PL5の構成について説明する。図6は、投影
光学ユニットPL1の構成の一例を示す側面図である。
尚、投影光学ユニットPL2〜PL5の構成は投影光学
ユニットPL1とほぼ同様の構成である。
【0033】図6に示す投影光学ユニットPL1は、マ
スクMからの光に基づいてパターンDPの一次像を形成
する第1結像光学系30aと、この一次像からの光に基
づいてマスクパターンの正立正像(二次像)をプレート
P上に形成する第2結像光学系30bとを有する。尚、
パターンP1の一次像の形成位置の近傍には、マスクM
上における投影光学ユニットPL1の視野領域(照明領
域)及びプレートP上における投影光学ユニットの投影
領域(露光領域)を規定する視野絞りASが設けられて
いる。
【0034】第1結像光学系30aは、マスクMから−
Z軸方向に沿って入射する光を−X軸方向に反射するよ
うにマスク面(XY平面)に対して45°の角度で斜設
された第1反射面を有する第1直角プリズム31aを備
えている。また、第1結像光学系30aは、第1直角プ
リズム31a側から順に、正の屈折力を有する第1屈折
光学系32aと、第1直角プリズム31a側に凹面を向
けた第1凹面反射鏡33aとを備えている。第1屈折光
学系32a及び第1凹面反射鏡33aはX軸方向に沿っ
て配置され、全体として第1反射屈折光学系34aを構
成している。第1反射屈折光学系34aから+軸X方向
に沿って第1直角プリズム31aに入射した光は、マス
ク面(XY平面)に対して45°の角度で斜設された第
2反射面によって−軸Z方向に反射される。
【0035】一方、第2結像光学系30bは、第1直角
プリズム31aの第2反射面から−Z軸方向に沿って入
射する光を−X軸方向に反射するようにプレート面(X
Y平面)に対して45°の角度で斜設された第1反射面
を有する第2直角プリズム31bを備えている。また、
第2結像光学系30bは、第2直角プリズム31b側か
ら順に、正の屈折力を有する第2屈折光学系32bと、
第2直角プリズム31b側に凹面を向けた第2凹面反射
鏡33bとを備えている。第2屈折光学系32b及び第
2凹面反射鏡33bはX軸方向に沿って配置され、全体
として第2反射屈折光学系34bを構成している。第2
反射屈折光学系34bから+軸X方向に沿って第2直角
プリズム31bに入射した光は、プレート面(XY平面
面)に対して45°の角度で斜設された第2反射面によ
って−Z軸方向に反射される。
【0036】尚、本実施形態では、第1反射屈折光学系
34aと第1直角プリズム31aの第2反射面との間の
光路中にマスク側倍率補正光学系35aが付設され、第
2反射屈折光学系34bと第2直角プリズム31bの第
2反射面との間の光路中にプレート側倍率補正光学系3
5bが付設されている。また、マスクMと第1直角プリ
ズム31aの第1反射面との光路中に、像シフターとし
ての第1平行平面板36及び第2平行平面板37が付設
されている。
【0037】図7は、図6のマスク側倍率補正光学系3
5a及びプレート側倍率補正光学系35bの構成を概略
的に示す図である。以下、マスク側倍率補正光学系35
a及びプレート側倍率補正光学系35bの構成及び作用
について説明する。まず、図5を参照すると、第1反射
屈折光学系34aの光軸をAX11で表し、第2反射屈
折光学系34bの光軸をAX12で表している。また、
視野絞りASで規定されるマスクM上の照明領域の中心
から−Z軸方向に進行し、視野絞りASの中心を通り、
同じく視野絞りASで規定されるプレートP上の露光領
域の中心に達する光線の経路を視野中心軸線AX10で
表している。
【0038】マスク側倍率補正光学系35aは、第1屈
折光学系32aと第1直角プリズム31aの第2反射面
との光路中において、軸線AX10に沿って第1屈折光
学系32aから順に、第1屈折光学系32a側に平面を
向けた平凸レンズ51と、第1直角プリズム31aの第
2反射面側に平面を向けた平凹レンズ52とから構成さ
れている。即ち、マスク側倍率補正光学系35aの光軸
は軸線AX10と一致し、平凸レンズ51の凸面と平凹
レンズ52の凹面とはほぼ同じ大きさの曲率を有し、間
隔を隔てて対向している。
【0039】また、プレート側倍率補正光学系35b
は、第2屈折光学系32bと第2直角プリズム31bの
第2反射面との光路中において、軸線AX10に沿って
第2屈折光学系32bから順に、第2屈折光学系32b
側に平面を向けた平凹レンズ53と、第2直角プリズム
31bの第2反射面側に平面を向けた平凸レンズ54と
から構成されている。即ち、プレート側倍率補正光学系
35bの光軸も軸線AX10と一致し、平凹レンズ53
の凹面と平凸レンズ54の凸面とはほぼ同じ大きさの曲
率を有し、間隔を隔てて対向している。
【0040】更に詳細には、マスク側倍率補正光学系3
5aとプレート側倍率補正光学系35bとは、軸線AX
10に沿って向きを変えただけで、互いに同様の構成を
有する。そして、マスク側倍率補正光学系35aを構成
する平凸レンズ51と平凹レンズ52との間隔及びプレ
ート側倍率補正光学系35bを構成する平凹レンズ53
と平凸レンズ54との間隔のうち、少なくともいずれか
一方の間隔を微小量だけ変化させると、投影光学ユニッ
トの投影倍率が微小量だけ変化するとともに、その像面
の合焦方向に沿った(軸線AX10に沿った)位置即ち
フォーカス位置も微小量だけ変化する。尚、マスク側倍
率補正光学系35aは第1駆動部38aによって駆動さ
れ、プレート側倍率補正光学系35bは第2駆動部38
bによって駆動されるように構成されている。
【0041】一方、像シフターとしての第1平行平面板
36は、基準状態においてその平行面が視野中心軸線A
X10に垂直に設定され、X軸廻りに微小量だけ回転可
能に構成されている。第1平行平面板36をX軸廻りに
微小量だけ回転させると、プレートP上に形成される像
がXY平面においてY方向に微動(像シフト)する。ま
た、像シフターとしての第2平行平面板37は、基準状
態においてその平行面が視野中心軸線AX10に垂直に
設定され、Y軸廻りに微小量だけ回転可能に構成されて
いる。第2平行平面板37をY軸廻りに微小量だけ回転
させると、プレートP上に形成される像がXY平面にお
いてX方向に微動(像シフト)する。尚、第1平行平面
板36は第3駆動部39によって駆動され、第2平行平
面板37は第4駆動部40によって駆動されるように構
成されている。
【0042】また、本実施形態では、第2直角プリズム
31bが像ローテーターとして機能するように構成され
ている。即ち、第2直角プリズム31bは、基準状態に
おいて第1反射面と第2反射面との交差線(稜線)がY
軸方向に沿って延びるように設定され、視野中心軸線A
X10廻り(Z軸廻り)に微小量だけ回転可能に構成さ
れている。第2直角プリズム31bを軸線AX10廻り
に微小量だけ回転させると、プレートP上に形成される
像がXY平面において軸線AX10廻り(Z軸廻り)に
微小回転(像回転)する。第2直角プリズム31bは、
第5駆動部41によって駆動されるように構成されてい
る。尚、第2直角プリズム31bに代えて第1直角プリ
ズム31aが像ローテーターとして機能するように構成
してもよいし、第2直角プリズム31b及び第1直角プ
リズム31aの双方が像ローテーターとして機能するよ
うに構成してもよい。
【0043】また、第2凹面反射鏡33bの近傍に配置
された(即ち投影光学ユニットPL1の瞳面の近傍に配
置された)一対のレンズ42,43の間の空間を密閉状
態で包囲するレンズコントロール室44が設けられてい
る。このレンズコントロール室44の密閉空間の圧力
は、圧力調整部45によって調整可能に構成されてい
る。レンズコントロール室44の密閉空間の圧力を微小
量だけ変化させると、投影光学ユニットのフォーカス位
置が微小量だけ変化する。尚、第1凹面反射鏡33aの
近傍に配置された複数のレンズ間の空間を包囲するよう
にレンズコントロール室を設けることもできる。また、
第1凹面反射鏡33aや第2凹面反射鏡33bと隣接す
る光学部材(レンズ)との間にレンズコントロール室を
設けることもできる。
【0044】以下、各投影光学ユニットの基本的な構成
の説明を簡略化するために、まず第1平行平面板36、
第2平行平面板37、マスク側倍率補正光学系35a、
プレート側倍率補正光学系35b、及びレンズコントロ
ール室44が付設されていない状態について説明する。
前述したように、マスクM上に形成されたパターンDP
は、照明光学系ILからの照明光(露光光)により、ほ
ぼ均一の照度で照明される。マスクM上の各照明領域に
形成されたマスクパターンから−Z軸方向に沿って進行
した光は、第1直角プリズム31aの第1反射面により
90°だけ偏向された後、−X軸方向に沿って第1反射
屈折光学系34aに入射する。第1反射屈折光学系34
aに入射した光は、第1屈折光学系32aを介して、第
1凹面反射鏡33aに達する。第1凹面反射鏡33aで
反射された光は、再び第1屈折光学系32aを介して、
+X軸方向に沿って第1直角プリズム31aの第2反射
面に入射する。第1直角プリズム31aの第2反射面で
90°だけ偏向されて−Z軸方向に沿って進行した光
は、視野絞りASの近傍にマスクパターンの一次像を形
成する。尚、一次像のX軸方向における横倍率は+1倍
であり、Y軸方向おける横倍率は−1倍である。
【0045】マスクパターンの一次像から−Z軸方向に
沿って進行した光は、第2直角プリズム31bの第1反
射面により90°だけ偏向された後、−X軸方向に沿っ
て第2反射屈折光学系34bに入射する。第2反射屈折
光学系34bに入射した光は、第2屈折光学系32bを
介して、第2凹面反射鏡33bに達する。第2凹面反射
鏡33bで反射された光は、再び第2屈折光学系32b
を介して、+X軸方向に沿って第2直角プリズム31b
の第2反射面に入射する。第2直角プリズム31bの第
2反射面で90°だけ偏向されて−Z軸方向に沿って進
行した光は、プレートP上において対応する露光領域に
マスクパターンの二次像を形成する。ここで、二次像の
X軸方向における横倍率及びY軸方向における横倍率は
ともに+1倍である。即ち、各投影光学ユニットを介し
てプレートP上に形成されるパターンDPの像は等倍の
正立正像であり、各投影光学ユニットPL1〜PL5は
等倍正立系を構成している。
【0046】尚、上述の第1反射屈折光学系34aで
は、第1屈折光学系32aの後側焦点位置の近傍に第1
凹面反射鏡33aが配置されているため、マスクM側及
び視野絞りAS側においてほぼテレセントリックとな
る。また、第2反射屈折光学系34bにおいても、第2
屈折光学系32bの後側焦点位置の近傍に第2凹面反射
鏡33bが配置されているため、視野絞りAS側及びプ
レートP側においてほぼテレセントリックとなる。その
結果、各投影光学ユニットPL1〜PL5は、ほぼ両側
(マスクM側及びプレートP側)にテレセントリックな
光学系である。こうして、複数の投影光学ユニットPL
1〜PL5から構成された投影光学系PLを介した光
は、プレートステージ(図1では不図示)PS上におい
て不図示のプレートホルダを介してXY平面に平行に支
持されたプレートP上にパターンDPの像を形成する。
即ち、上述したように、各投影光学ユニットPL1〜P
L5は等倍正立系として構成されているので、感光性基
板であるプレートP上において各照明領域に対応するよ
うにY軸方向に並んだ複数の台形状の露光領域には、マ
スクパターンの等倍正立像が形成される。
【0047】図1に戻り、前述したマスクステージMS
には、マスクステージMSを走査方向であるX軸方向に
沿って移動させるための長いストロークを有する走査駆
動系(不図示)が設けられている。また、マスクステー
ジMSを走査直交方向であるY軸方向に沿って微小量だ
け移動させるとともにZ軸廻りに微小量だけ回転させる
ための一対のアライメント駆動系(不図示)が設けられ
ている。そして、マスクステージMSの位置座標が移動
鏡21を用いたレーザ干渉計(不図示)によって計測さ
れ且つ位置制御されるように構成されている。
【0048】同様の駆動系が、プレートステージPSに
も設けられている。即ち、プレートステージPSを走査
方向であるX軸方向に沿って移動させるための長いスト
ロークを有する走査駆動系(不図示)、プレートステー
ジPSを走査直交方向であるY軸方向に沿って微小量だ
け移動させるとともにZ軸廻りに微小量だけ回転させる
ための一対のアライメント駆動系(不図示)が設けられ
ている。そして、プレートステージPSの位置座標が移
動鏡22を用いたレーザ干渉計(不図示)によって計測
され且つ位置制御されるように構成されている。更に、
マスクMとプレートPとをXY平面に沿って相対的に位
置合わせするための手段として、一対のアライメント系
23a,23bがマスクMの上方に配置されている。ア
ライメント系23a,23bとして、例えばマスクM上
に形成されたマスクアライメントマークとプレートP上
に形成されたプレートアライメントマークとの相対位置
を画像処理により求める方式のアライメント系を用いる
ことができる。
【0049】また、本実施形態では、図1に示すよう
に、プレートステージPSに取り付けられた計測装置と
しての空間像計測装置24が設けられている。空間像計
測装置24は、投影光学系PLの像面とほぼ同じ高さ位
置(Z軸方向に沿った位置)に設けられた指標板60
と、走査方向と直交する方向即ちY軸方向に沿って間隔
を隔てて配置された複数(本実施形態では後述するよう
に6つ)の検出ユニット61とを備えている。図8は、
空間像計測装置24の概略構成を示す斜視図である。図
8に示すように各検出ユニット61は、各投影光学ユニ
ット61を介して指標板60の指標面60a上に形成さ
れた光学像の二次像を拡大して形成するためのリレー光
学系62と、このリレー光学系62を介して形成された
二次像を検出するためのCCDのような二次元撮像素子
63とを備えている。
【0050】従って、指標面60a上に形成された指標
60bの拡大像も、リレー光学系62を介して、二次元
撮像素子63の検出面上に形成される。尚、リレー光学
系62には、二次元撮像素子63の分光感度とプレート
P上に塗布されるレジストの分光感度とを整合させるた
めの感度補正用のフィルタ64が挿設されている。複数
の検出ユニット61の二次元撮像素子63からの出力は
主制御系20(図2参照)に供給される。主制御系20
には、各検出ユニット61の二次元撮像素子63で検出
された画像情報を表示するためのディスプレイ65が接
続されている。主制御系20は、上述した第1駆動部3
8a、第2駆動部38b、第3駆動部39、第4駆動部
40、第5駆動部41、及び圧力調整部45をそれぞれ
制御する。空間像計測装置24における計測動作及び主
制御系20における制御動作については後述する。
【0051】こうして、マスクステージMS側の走査駆
動系及びプレートステージPS側の走査駆動系の作用に
より、複数の投影光学ユニットPL1〜PL5からなる
投影光学系PLに対してマスクMとプレートPとを一体
的に同一方向(X軸方向)に沿って移動させることによ
って、マスクP上のパターン領域の全体がプレートP上
の露光領域の全体に転写(走査露光)される。尚、複数
の台形状の露光領域の形状及び配置、ひいては複数の台
形状の照明領域の形状及び配置については、例えば特開
平7−183212号公報等を参照されたい。
【0052】次に、以上説明した構成の本発明の一実施
形態による露光装置の製造方法について説明する。図1
に示した露光装置を製造する場合には、まず、照明光学
系IL及び投影光学系PLをそれぞれ高い精度をもって
組み立てる。次に、組み立てた照明光学系IL及び投影
光学系と、マスクステージMS、一対のアライメント系
23a,23b、及び移動鏡21を含むマスクアライメ
ント系と、プレートステージPS及び移動鏡22を含む
プレートアライメント系と、空間像計測装置24等の図
1〜図8に示した各要素が電気的、機械的、又は光学的
に連結して組み上げられる。そして、プレートPを精度
よく高速に位置制御することができ、スループットを向
上しつつ高い露光精度で露光が可能となるように、最終
的な総合調整(電気調整、動作確認等)をすることによ
り露光装置が製造される。尚、露光装置の製造は、温度
及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うこ
とが望ましい。尚、本実施形態では、露光装置を組み上
げた段階では、照明光学系IL内に減光部材13b〜1
3f及び可変減光部材14b〜14fは設けられていな
いものとする。
【0053】露光装置の製造方法の概略は以上の通りで
あるが、次に、各投影光学ユニットPL1〜PL5を介
してプレートPに照射される光の光量を均一化する工程
について詳細に説明する。この工程は上述の最終的な総
合調整で行われる。図9は、各投影光学ユニットPL1
〜PL5を介してプレートPに照射される光の光量を均
一化する工程の手順を示すフローチャートである。工程
が開始すると、まず主制御系20は駆動装置18(図2
参照)に制御信号を出力して減光フィルタ7を光路に対
して傾斜した状態で配置させる(工程S10)。減光フ
ィルタ7が図3に示した構成である場合には、エアシリ
ンダ又はリニアモータで実現される駆動装置18を駆動
してカセット7aをY軸方向に移動させて減光フィルタ
7bを光軸AX1上に配置する。
【0054】これは、空間像計測装置24に設けられる
二次元撮像素子63の検出感度に合わせるためである。
つまり、プレートPに照射される光の光量を計測すると
きには図8に示した空間像計測装置24を用いるが、光
源1から射出された光は二次元撮像素子63の検出感度
以上の光量を有し、二次元撮像素子63が飽和してしま
い、プレートPに照射される光の光量を正確に計測する
ことができなくなるからである。減光フィルタ7の配置
が完了すると、図2に示した遮蔽板4bを移動させて開
口板4aに形成されている開口を開放することによりシ
ャッタ4を開状態とする。光源1からの光は、シャッタ
4及びリレーレンズ5を介した後、光路に対して傾斜し
た状態に配置された減光フィルタ7に入射する。
【0055】減光フィルタ7に入射した光の内、約2%
程度の光のみが減光フィルタ7を透過し、残りの光は減
光フィルタ7によって反射されて吸光板8で吸収され
る。減光フィルタ7を透過した光は波長選択フィルタ6
に入射するが、g線(436nm)の光、h線(405
nm)、及びi線(365nm)の光のみが波長選択フ
ィルタ6を透過する。波長選択フィルタ6を透過した光
はリレーレンズ10によって集束されてライトガイド1
1の入射端11aから入射して、5つの光束に分割さ
れ、ライトガイド11の射出端11b〜11f各々から
射出する。
【0056】射出端11b〜11f各々から射出した光
は、各々コリメートレンズ12b〜12f、フライアイ
・インテグレータ15b〜15f、開口絞り16b〜1
6f、及びコンデンサーレンズ系17b〜17fを順に
透過して、マスクMを重畳的にそれぞれ照明する。マス
クMに照射された光の各々は、各投影光学ユニットPL
1〜PL5を介してプレートP上に照射される(工程S
12)。光源1から射出される光束が約100mW/c
2の露光パワーであると仮定すると、減光フィルタ7
を光路内に配置することによって約2mW/cm2程度
の照度を有する光が照射される。
【0057】次に、空間像計測装置24を用いてプレー
トPに照射される光の光量を計測する工程が行われる
(工程S14)。図10は、本実施形態において各投影
光学ユニットを介してプレートPに照射される光の光量
を計測する方法の説明図である。本実施形態では、図1
0に示すように、各投影光学ユニットPL1〜PL5を
介して、視野絞りASの開口部の像Im1〜Im5が形
成される。像Im1〜Im5は、それぞれ台形状の露光
領域であって、走査直交方向(Y軸方向)に沿って千鳥
状に並んでいる。ここで、像Im1〜Im5の中央の矩
形状領域は重複露光に寄与しない領域であり、その両端
の三角形状領域は重複露光に寄与する領域である。
【0058】上述したように、空間像計測装置24は6
つの検出ユニット61を有しているが、図10ではこれ
らに符号61a〜61fを付して各々を区別している。
図10に示すように、検出ユニット61a〜61fはY
軸方向に沿って等間隔を隔てて配置されている。各検出
ユニット61a〜61fの間隔は、像Im1〜Im5の
両端における三角形状領域のY軸方向に沿った間隔に対
応している。即ち、各検出ユニット61a〜61fの間
隔は、図中実線で示すように、6つの検出ユニット61
a〜61fとY軸方向に直線状に並んだ3つの像Im
1、Im3、及びIm5とをX軸方向に沿って整列させ
た状態において、検出ユニット61a及び検出ユニット
61bが投影光学ユニットPL1を介して形成される像
Im1の一対の三角形状領域をそれぞれカバーし、検出
ユニット61c及び検出ユニット61dが投影光学ユニ
ットPL3を介して形成される像Im3の一対の三角形
状領域をそれぞれカバーし、検出ユニット61e及び検
出ユニット61fが投影光学ユニットPL5を介して形
成される像Im5の一対の三角形状領域をそれぞれカバ
ーするように設定されている。
【0059】従って、6つの検出ユニット61a〜61
fと3つの像Im1、Im3、及びIm5とを整列させ
た状態から、プレートステージPSをX軸方向に沿って
所定距離だけ移動させると、図中破線で示すように、6
つの検出ユニット61a〜61fと2つの像Im2及び
Im4とを整列させることができる。この状態におい
て、検出ユニット61b及び検出ユニット61cが投影
光学ユニットPL2を介して形成される像Im2の一対
の三角形状領域をそれぞれカバーし、検出ユニット61
d及び検出ユニット61eが投影光学ユニットPL4を
介して形成される像Im4の一対の三角形状領域をそれ
ぞれカバーする。このとき、検出ユニット61a及び検
出ユニット61fは、検出動作を行わないことになる。
【0060】尚、以上説明したように、本実施形態では
空間像計測装置24が6つの検出ユニット61a〜61
fを備えているために、これらの検出ユニット61a〜
61fの間の相対的な位置合わせが行われる。この位置
合わせではXY平面における位置合わせのみならず、Z
軸方向の位置合わせも行われる。検出ユニット61a〜
61fの位置合わせは指標板60に設けられた指標60
bに基づいて行われる。即ち、指標板60にはY軸方向
に沿って所定の等間隔を隔てて配置された指標60bが
6箇所に設けられており、例えば各検出ユニット61a
〜61fで検出される各指標60bの像の中心と各検出
ユニット61a〜61fの検出中心とを一致させること
により、X軸方向及びY軸方向に沿った相互位置合わせ
が行われる。また、例えば各検出ユニットで検出される
指標60bの像のコントラストに基づいて、Z軸方向に
沿った相互位置合わせが行われる。こうして、減光フィ
ルタ6の作用により減光された状態において、プレート
Pに照射される光の光量の計測が行われる。
【0061】以上の計測が終了すると、図2に示した遮
蔽板4bを移動させて開口板4aに形成されている開口
を遮蔽することによりシャッタ4を閉状態として、プレ
ートPへの照明光の照射を停止する(工程S16)。工
程S14の計測結果は主制御系20に供給される。主制
御系20はこの計測結果から、投影光学ユニットPL1
〜PL5を介してプレートPに照射される光量の内、光
量が最も小さい光が照射される箇所を特定する(工程S
18)。次に、工程S18で特定された光量と、その光
量が計測された位置以外の位置で計測された光量とから
ライトガイド11の射出端11b〜11fの各々に対応
して設ける減光フィルタ13b〜13fの透過率を決定
する(工程S20)。
【0062】例えば、図10に示した像Im1の光量が
最も小さいと特定されたとする。この工程S20では、
計測された像Im1の光量をLQとすると、減光フィル
タ13c〜13fの透過率は、減光フィルタ13c〜1
3fを光路内に配置したときに像Im2〜Im5各々の
光量が光量LQ以下とならなず、且つ最も透過率が低く
なるように決定される。減光フィルタ13c〜13fの
透過率が最も低くなるように決定されるのは、前述した
ように、減光フィルタ13b〜13fは70〜95%の
範囲で5%刻みで透過率が設定されているものが用意さ
れているからである。
【0063】このように、光量が最も小さい光に合わせ
て減光フィルタ13b〜13fの透過率を決定するの
は、像Im1〜Im5の光量を調整する際に、像Im1
〜Im5の光量を増加させることはできないため、大き
な光量の光を減光して調整するほかないからである。
尚、減光フィルタ13a〜13fの透過率の決定は、空
間像計測装置24の計測結果から主制御系20が自動的
に行っても良く、又は、空間像計測装置24で計測され
た光量をディスプレイ65に表示して、製造者が決定す
るようにしても良い。
【0064】減光フィルタ13b〜13fの透過率が決
定されると、製造者がその透過率を有する減光フィルタ
13b〜13fを照明光学系IL内のコリメートレンズ
12bとフライアイ・インテグレータ15bとの間の光
路中に配置する(工程S24)とともに、可変減光フィ
ルタ14b〜14fの各々を減光フィルタ13a〜13
fとフライアイ・インテグレータ15b〜15fとの間
に配置する(工程S24)。減光フィルタ13bc〜1
3f及び可変減光フィルタ14c〜14fの配置を完了
すると、図2に示した遮蔽板4bを移動させて開口板4
aに形成されている開口を開放することによりシャッタ
4を開状態として、再度プレートP上に照明光を照射し
て(工程S26)、空間像計測装置24を用いてプレー
トP上に照射される照明光の光量を計測する(工程S2
8)。
【0065】次に、主制御系20は、工程S28の計測
結果に基づいて、プレートPに照射される照明光の照明
分布(光量のばらつき)が予め設定された規格内である
か否かを判断する。規格外であると判断した場合(判断
結果が「NO」の場合)には、主制御系20は図2に示
した駆動装置19に制御信号を出力し、可変減光フィル
タ14b〜14fの内の少なくとも1つをX軸方向に移
動させることによりプレートPに照射される照明光の光
量の微調整を行う(工程S32)。工程S32が終了す
ると工程S28へ戻る。このように、本実施形態では、
空間像計測装置24でプレートPに照射される照明光の
光量をモニタしつつ、可変減光フィルタ14b〜14f
の透過率をほぼ連続的に調整している。工程S30にお
いて、照度分布(光量のばらつき)が予め設定された規
格内であると主制御系20が判断した場合(判断結果が
「YES」の場合)には、一連の工程が終了する。
【0066】以上説明した工程を経て、プレートPに照
射される光の光量の調整が行われる。尚、以上の説明で
は、露光装置の製造時における光量調整について説明し
たが、例えば定期的なメンテナンス時において、図9に
示した工程S10を行ってから工程S26〜工程S32
を実施すれば、経時的な変化に起因して生ずる照度分布
むらの調整を行うことができる。減光フィルタ7は空間
像計測装置24を用いた計測を行う場合以外は、光路外
に配置される。尚、減光フィルタ7が図3に示した構成
である場合には、空間像計測装置24を用いた計測を行
うときに減光フィルタ7bが光軸AX1上に配置され
る。それ以外の場合には光軸AX1が開口7h,7iの
ほぼ中心を通るようにカセット7a配置されてマスクM
に形成されたパターンのプレートPへの転写が行われ
る。尚、プレートPに高感度のフォトレジストが塗布さ
れている場合には、減光フィルタ7cが光軸AX1上に
配置される。
【0067】以上のように、本実施形態では、図10に
実線で示す位置において、6つの検出ユニット61a〜
61fを介して3つの投影光学ユニットPL1、PL
3、及びPL5の光学特性を計測する。次いで、プレー
トステージPSを走査方向(X軸方向)に移動させ、図
10に破線で示す位置において、4つの検出ユニット6
1b〜61eを介して2つの投影光学ユニットPL2及
びPL4の光学特性を計測する。その結果、各投影光学
ユニットの光学特性を短時間で計測することができる。
【0068】また、各検出ユニット61における光学像
の検出は、各検出ユニット61を静止させたままで、即
ちプレートステージPSを静止させたままで行われる。
もちろん、次の光学像の検出のためにプレートステージ
PSは移動するが、光学像の検出動作自体は静止状態で
行われる。この意味において、各検出ユニット61は静
止型センサであり、大型のプレートステージPSを走査
させることなく像検出を行う。これに対し、従来のスリ
ットスキャン型のセンサでは、像検出に際して数十μm
〜数百μm程度の高精度な走査を行う必要があるため、
特に大型のプレートステージを有する場合には計測時間
の観点から非常に不利である。換言すると、本実施形態
では、大型のプレートステージPSを備えているにもか
かわらず、像検出に際してスキャン動作が不要であるた
め、検出時間が、ひいては計測時間が非常に短くて済
む。
【0069】また、本実施形態の静止型センサと従来の
スリットスキャン型センサとで検出精度自体はほぼ同じ
であるとしても、同一時間内に計測可能な回数で比較す
れば、本実施形態の静止型センサの方がはるかに有利で
ある。その結果、本実施形態の静止型センサでは、多数
の計測情報に基づく平均化効果により、高い計測精度を
実現することができる。しかも、この高精度の計測結果
に基づいて、可変減光フィルタ14b〜14fの透過率
をほぼ連続的に微調整しているため、高精度に且つ迅速
に、しかも露光装置の製造後であっても光量の調整をす
ることができる。
【0070】また、本実施形態の露光装置は、所定のテ
ストパターンが形成されたテストマスクをマスクステー
ジMS上に設定して、このテストパターンの像を空間像
計測装置24で計測することにより各投影光学ユニット
PL1〜PL5における像位置、像回転、倍率、収差な
どを計測すること可能である。そして、空間像計測装置
24の計測結果に基づいて、主制御系20が、必要に応
じて、第1駆動部38aや第2駆動部38bを介してマ
スク側倍率補正光学系35aやプレート側倍率補正光学
系35bを駆動することにより、各投影光学ユニットP
L1〜PL5における倍率変動を調整(補正)する。ま
た、主制御系20は、必要に応じて、第3駆動部39や
第4駆動部40を介して、像シフターとしての第1平行
平面板36や第2平行平面板37を駆動することによ
り、各投影光学ユニットPL1〜PL5における像位置
の変動を補正する。
【0071】更に、主制御系20は、必要に応じて、第
5駆動部41を介して、像ローテーターとしての第2直
角プリズム31bを駆動することにより、各投影光学ユ
ニットPL1〜PL5における像回転を補正する。ま
た、主制御系20は、必要に応じて、圧力調整部45を
介して、レンズコントロール室44内の圧力を微小量だ
け変化させることにより、各投影光学ユニットPL1〜
PL5におけるフォーカス位置の変動を補正する。更
に、主制御系20は、必要に応じて、各収差の補正に有
効なレンズを光軸方向又は光軸直交方向に沿って移動さ
せたり、光軸に対して傾斜させたりすることにより、回
転対称収差や非回転対称収差を補正する。また、主制御
系20は、必要に応じて、視野絞りASをXY平面に沿
って移動させたりZ軸廻りに回転させたりすることによ
り、視野絞り像の像位置の変動及び像回転を補正する。
【0072】尚、各投影光学ユニットPL1〜PL5に
おける光学特性の調整に際しては、各投影光学ユニット
PL1〜PL5の光学特性をすべて所望の状態に補正す
るのが理想である。しかしながら、実際には各投影光学
ユニットPL1〜PL5の光学特性をすべて所望の状態
に補正することは困難であり、良好な重複露光を実現す
るために、露光領域の一部重複部分において隣合う投影
光学ユニットの光学特性がほぼ同じ傾向に従って変化す
るように設定することが好ましい。具体的には、例えば
隣合う投影光学ユニットで像面湾曲の向きが逆になり、
且つ隣合う投影光学ユニットで露光領域の一部重複部分
の像面がほぼ一致するように設定することが好ましい。
また、例えばコマ収差などの諸収差の場合にも、露光領
域の非重複部分(中央の矩形状部分)から一部重複部分
(両端の三角形状部分)へかけて収差の変化が連続的で
且つ滑らかになるように補正することが好ましい。
【0073】また、前述した実施形態では経時的な変化
に起因して生ずるプレートPに照射される光の照度分布
むらの調整を行う場合について説明したが、同様に各投
影光学ユニットPL1〜PL5では露光中の光照射によ
るレンズの熱変形や偏向部材の熱変形などにより、フォ
ーカス位置や、倍率や、収差などが変動する可能性があ
る。この場合には各投影光学ユニットPL1〜PL5へ
の照射光の光量を空間像計測装置24でモニターしつ
つ、予め求めたデータテーブルなどを参照して、これら
の光学特性の変動を随時調整(補正)することが好まし
い。
【0074】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範
囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態
ではステップ・アンド・スキャン方式の露光装置を例に
挙げて説明したが、ステップ・アンド・リピート方式の
露光装置にも適用可能である。また、上記実施形態で
は、照明光学系IL内に光源1として超高圧水銀ランプ
を備え、波長選択フィルタ6で、必要となるg線(43
6nm)の光、h線(405nm)、及びi線(365
nm)の光を選択するようにしていた。しかしながら、
これに限らず、KrFエキシマレーザ(248nm)、
ArFエキシマレーザ(193nm)、F 2レーザ(1
57nm)を光源1として備え、これらのレーザから射
出されるレーザ光を用いる場合であっても本発明を適用
することが可能である。
【0075】また、前述した実施形態においては、液晶
表示素子を製造する場合を例に挙げて説明したが、もち
ろん、液晶表示素子の製造に用いられる露光装置だけで
はなく、半導体素子等を含むディスプレイの製造に用い
られてデバイスパターンを半導体基板上へ転写する露光
装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられてデバイスパタ
ーンをセラミックウェハ上へ転写する露光装置、及びC
CD等の撮像素子の製造に用いられる露光装置等にも本
発明を適用することができる。
【0076】また、前述した実施形態では、光源1から
の光を減光フィルタ7で減光した後に、波長選択フィル
タ6へ導く構成としたが、波長選択フィルタ6で光源1
からの光から所定の波長領域の光だけを抽出した後に、
減光フィルタ6、13b〜13f、14b〜14fへ導
くようにする構成も可能である。この場合、波長選択フ
ィルタ6を介した光源1からの光は、波長選択フィルタ
6での波長抽出によりそのエネルギーが減じられている
ため、減光フィルタ6、13b〜13f、14b〜14
fでのダメージを低減できる利点がある。更に、前述し
た実施形態では、複数の放熱板を有するヒートシンク9
を用いて減光フィルタ7で反射された光を吸光板8で吸
収した際に生ずる熱を放出していたが、吸光板8とヒー
トシンク9との間にペルチェ素子を配置して、強制的に
吸光板8を冷却する構成であっても良い。また、上記実
施形態では、ライトガイド11の射出端11b〜11f
全てについて減光フィルタ13b〜13f及び可変減光
フィルタ13b〜13fを設けた構成について説明した
が、本発明はライトガイド11の射出端11b〜11f
の少なくとも1つについて減光フィルタ及び可変減光フ
ィルタを配置する場合にも適用することができる。
【0077】例えば、上記実施形態では、投影光学ユニ
ットPL1〜PL5を介してプレートPに照射される光
量の内、光量が最も小さい光が照射される箇所を特定
し、この最も小さい光量に合わせて減光フィルタ13a
〜13fの透過率を設定していた。しかしながら、常に
投影光学ユニットPL1を介してプレートPに照射され
る光の光量を基準として、他の投影光学系ユニットPL
2〜PL5を介する光の光量を調整するようにしても良
い。この場合には、投影光学ユニットPL1を介する光
の光量を調整するための減光フィルタ13b及び可変減
光フィルタ13bは不要となる。
【0078】上述したように、本実施形態ではプレート
Pに照射される光の照度分布を迅速に計測するために空
間像計測装置24を用いていたが、照度分布を計測する
だけであれば、従来のスリットスキャン型センサを用い
ることができない訳ではない。よって、例えば照度分布
の計測に要する時間よりも装置構成の簡略化が要求され
る場合には、空間像計測装置24に代えて従来のスリッ
トスキャン型センサを用いて照度分布を計測しても良
い。
【0079】尚、上述の実施形態では、空間像計測装置
24が二次元撮像素子63を備える場合を例に挙げて説
明したが、これに限定されることなく、撮像素子として
例えば一次元CCDを用いることもできる。この場合に
おいても、一次元CCDにおける像検出自体はプレート
ステージを静止させたままで行われる。また、上述の実
施形態では、6つの検出ユニットをY方向に沿って並べ
ているが、その数及び配列については様々な変形例が可
能である。この点に関して、例えばY軸方向に沿って間
隔を隔てた一対の検出ユニットで像検出を行うこともで
きるし、場合によっては単体の検出ユニットで像検出を
行うこともできる。
【0080】更に、上述の実施形態では、各投影光学ユ
ニットPL1〜PL5が一対の結像光学系を有するマル
チ走査型投影露光装置について本発明を適用している
が、各投影光学ユニットが1つ又は3つ以上の結像光学
系を有する型式のマルチ走査型投影露光装置に対しても
本発明を適用することができる。また、上述の実施形態
では、各投影光学ユニットPL1〜PL5が反射屈折型
の結像光学系を有するマルチ走査型投影露光装置につい
て本発明を適用しているが、これに限定されることな
く、例えば屈折型の結像光学系を有する型式のマルチ走
査型投影露光装置に対しても本発明を適用することがで
きる。
【0081】次に本発明の一実施形態による露光装置を
リソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方
法の実施形態について説明する。図11は、マイクロデ
バイスとしての半導体デバイスを得る際の手法のフロー
チャートである。まず、図11のステップS40におい
て、1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のス
テップS42において、その1ロットのウェハ上の金属
膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ
S44において、図1に示す露光装置を用いて、マスク
M上のパターンの像がその投影光学系(投影光学ユニッ
ト)を介して、その1ロットのウェハ上の各ショット領
域に順次露光転写される。
【0082】その後、ステップS46において、その1
ロットのウェハ上のフォトレジストの現像が行われた
後、ステップS48において、その1ロットのウェハ上
でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うこ
とによって、マスク上のパターンに対応する回路パター
ンが、各ウェハ上の各ショット領域に形成される。その
後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うこと
によって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述
の半導体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路
パターンを有する半導体デバイスをスループット良く得
ることができる。
【0083】また、図1に示す露光装置では、プレート
(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電
極パターン等)を形成することによって、マイクロデバ
イスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、
図12のフローチャートを参照して、このときの手法の
一例につき説明する。図12は、本実施形態の露光装置
を用いてプレート上に所定のパターンを形成することに
よって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得る
際の手法のフローチャートである。
【0084】図12、パターン形成工程S50では、本
実施形態の露光装置を用いてマスクのパターンを感光性
基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光
する、所謂光リソグラフィー工程が実行される。この光
リソグラフィー工程によって、感光性基板上には多数の
電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光
された基板は、現像工程、エッチング工程、レチクル剥
離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定の
パターンが形成され、次のカラーフィルタ形成工程S5
2へ移行する。
【0085】次に、カラーフィルタ形成工程S52で
は、R(Red)、G(Green)、B(Blue)
に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配
列されたり、又はR、G、Bの3本のストライプのフィ
ルタの組を複数水平走査線方向に配列したカラーフィル
タを形成する。そして、カラーフィルタ形成工程S52
の後に、セル組み立て工程S54が実行される。セル組
み立て工程S54では、パターン形成工程S50にて得
られた所定パターンを有する基板、及びカラーフィルタ
形成工程S52にて得られたカラーフィルタ等を用いて
液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。
【0086】セル組み立て工程S54では、例えば、パ
ターン形成工程S50にて得られた所定パターンを有す
る基板とカラーフィルタ形成工程S52にて得られたカ
ラーフィルタとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液
晶セル)を製造する。その後、モジュール組立工程S5
6にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示
動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取
り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表
示素子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターン
を有する液晶表示素子をスループット良く得ることがで
きる。
【0087】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、光路に対して傾斜して配置された減光部材によって
光源から射出された光を減光した後で波長選択部材によ
り所定の波長の光を選択するよにしているため、感光性
基板に照射される光の光量を計測する場合の減光部材と
波長選択部材との間の多重反射による光学特性の低下
(例えば、光量変化)の影響を防止することができると
いう効果がある。また、本発明によれば、光源から射出
された光の内、減光部材で反射された光を吸収部材によ
って吸収するようにしているため、減光部材によって反
射された光が露光装置に対して与える熱的な影響又は光
学的な影響(例えば、迷光)を防止することができると
いう効果がある。また、本発明によれば、感光性基板に
照射される光の光量を計測装置で計測するときに、制御
装置が減光部材を光源からの光路に対して傾斜した状態
で配置しているため、光源から射出された光の光量が計
測装置で計測することができる光量以上であっても感光
性基板に照射される光の光量を計測装置で計測すること
ができる光量に調整することができるという効果があ
る。しかも、減光部材は光路に対して傾斜して配置され
るため、減光部材を光路中に配置したときに生ずる多重
反射等の悪影響を生ずることがなく、その結果として高
精度の計測を実現することができるという効果がある。
また、本発明によれば、光源からマスクに至る光路中に
粗調整用の光量調整部材と微調整用の光量調整部材とを
備えたため、マスクに照射される光の光量、ひいては感
光性基板に照射される光の光量を調整するときに、粗調
整用の光量調整部材で照射光量を所望の大きさ(レベ
ル)に設定し、微調整用の光量調整部材でそのレベルの
光量を維持しつつ微調整することができる。よって、高
精度に且つ迅速に光量の調整を行うことができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態による露光装置の全体の概
略構成を示す斜視図である。
【図2】 照明光学系ILの側面図である。
【図3】 減光フィルタ7の具体的な構成の一例を示す
斜視図である。
【図4】 減光フィルタ13bの一例を示す上面図であ
る。
【図5】 可変減光フィルタ14b一例を示す上面図で
ある。
【図6】 投影光学ユニットPL1の構成の一例を示す
側面図である。
【図7】 図6のマスク側倍率補正光学系35a及びプ
レート側倍率補正光学系35bの構成を概略的に示す図
である。
【図8】 空間像計測装置24の概略構成を示す斜視図
である。
【図9】 各投影光学ユニットPL1〜PL5を介して
プレートPに照射される光の光量を均一化する工程の手
順を示すフローチャートである。
【図10】 本実施形態において各投影光学ユニットを
介してプレートPに照射される光の光量を計測する方法
の説明図である。
【図11】 マイクロデバイスとしての半導体デバイス
を得る際の手法のフローチャートである。
【図12】 本実施形態の露光装置を用いてプレート上
に所定のパターンを形成することによって、マイクロデ
バイスとしての液晶表示素子を得る際の手法のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 光源 6 波長選択フィルタ(波長選択部材) 7 減光フィルタ(減光部材、粗調整用
の光量調整部材) 8 吸光板(吸光部材) 9 ヒートシンク(放熱部材) 11 ライトガイド(分割光学系) 13b〜13f 減光フィルタ(粗調整用の光量調整
部材) 14b〜14f 可変減光フィルタ(微調整用の光量
調整部材) 20 主制御系(制御装置) 24 空間像計測装置(計測装置) DP パターン M マスク P プレート(感光性基板) PL 投影光学系 PL1〜PL5 投影光学ユニット(部分光学系) PS プレートステージ(基板ステージ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H097 BA02 BA06 BB01 BB02 CA02 CA06 EA03 GB02 JA01 JA03 LA10 LA12 LA17 5F046 BA05 CB08 CB09 CB23 CB25 DA01 DA02

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から射出される光をマスクに照射し
    て、当該マスクに形成されたパターンを感光性基板に転
    写する露光装置において、 前記光源と前記マスクとの間の光路に対して傾斜して配
    置され、前記光源から射出される光を減光する減光部材
    と、 前記減光部材を透過した光から所定の波長の光を選択す
    る波長選択部材とを備えることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 光源から射出される光をマスクに照射し
    て、当該マスクに形成されたパターンを感光性基板に転
    写する露光装置において、 前記光源と前記マスクとの間の光路に対して傾斜して配
    置され、前記光源から射出される光を減光する減光手段
    と、 前記光源と前記減光手段との間の光路に配置され、前記
    光源からの光から所定の波長の光を選択する波長選択部
    材とを備えることを特徴とする露光装置。
  3. 【請求項3】 光源から射出される光をマスクに照射し
    て、当該マスクに形成されたパターンを感光性基板に転
    写する露光装置において、 前記光源と前記マスクとの間の光路に対して傾斜して配
    置され、前記光源から射出される光を減光する減光部材
    と、 前記減光部材で反射された光を吸収する吸光部材とを備
    えることを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 前記吸光部材には放熱部材が取り付けら
    れていることを特徴とする請求項3記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記減光部材は、前記光路に対して進退
    自在に構成されていることを特徴とする請求項1から請
    求項4の何れか一項に記載の露光装置。
  6. 【請求項6】 光源から射出される光をマスクに照射し
    て、当該マスクに形成されたパターンを感光性基板に転
    写する露光装置において、 前記光源と前記マスクとの間の光路に対して進退自在に
    構成され、前記光源から射出される光を減光する減光部
    材と、 前記感光性基板を載置した状態で移動可能に構成された
    基板ステージと、 前記基板ステージに設けられ、前記感光性基板に照射さ
    れる光を計測する計測装置と、 前記感光性基板に照射される光を前記計測装置で計測す
    る場合に、前記光路に対して傾斜した状態で前記減光部
    材を配置する制御装置とを備えることを特徴とする露光
    装置。
  7. 【請求項7】 前記減光部材は、金属又はセラミックス
    で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項
    6の何れか一項に記載の露光装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも前記減光部材を介した光を複
    数に分割して前記マスクに照射する分割光学系を更に備
    えることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一
    項に記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 前記マスクと前記感光性基板との間に配
    置され、前記分割光学系で分割されて前記マスクを透過
    した光各々を、異なる部分光学系を介して前記感光性基
    板に投影する投影光学系を備えることを特徴とする請求
    項8記載の露光装置。
  10. 【請求項10】 光源から射出される光をマスクに照射
    して、当該マスクに形成されたパターンを感光性基板に
    転写する露光装置において、 前記光源から前記マスクへ至る光路中に設けられて、前
    記光源から射出された光の前記感光性基板上における光
    量を調整する光量調整部材を備え、 前記光量調整部材は、粗調整用の光量調整部材と微調整
    用の光量調整部材とを含むことを特徴とする露光装置。
  11. 【請求項11】 前記微調整用の光量調整部材は、透過
    率をほぼ連続的に変更可能であることを特徴とする請求
    項10記載の露光装置。
  12. 【請求項12】 前記粗調整用の光量調整部材及び前記
    微調整用の光量調整部材の少なくとも一方は、前記光路
    に対して傾斜した状態で配置されていることを特徴とす
    る請求項10又は請求項11記載の露光装置。
  13. 【請求項13】 前記粗調整用の光量調整部材及び前記
    微調整用の光量調整部材の少なくとも一方は、金属又は
    セラミックスで形成されていることを特徴とする請求項
    10から請求項12の何れか一項に記載の露光装置。
  14. 【請求項14】 前記粗調整用の光量調整部材は、前記
    光源と前記感光性基板との間の光路中に設けられ、 前記微調整用の光量調整部材は、前記粗調整用の光量調
    整部材と前記感光性基板との間に設けられることを特徴
    とする請求項10から請求項13の何れか一項に記載の
    露光装置。
  15. 【請求項15】 前記光源から射出された光を複数に分
    割する分割光学系を更に備え、 前記粗調整用の光量調整部材は、前記光源と前記分割光
    学系との間の光路中に設けられ、 前記微調整用の光量調整部材は、前記分割光学系と前記
    感光性基板との間に設けられることを特徴とする請求項
    14記載の露光装置。
  16. 【請求項16】 前記マスクと前記感光性基板との間の
    光路中に配置され、前記分割光学系の各々の射出端から
    射出されて前記マスクを透過した各々の光を互いに異な
    る部分光学系を介して前記感光性基板に投影する投影光
    学系を備えることを特徴とする請求項15記載の露光装
    置。
  17. 【請求項17】 前記感光性基板を載置した状態で移動
    可能に構成された基板ステージと、 前記基板ステージに設けられ、前記感光性基板に照射さ
    れる光を計測する計測装置とを更に備えることを特徴と
    する請求項10から請求項16の何れか一項に記載の露
    光装置。
  18. 【請求項18】 請求項1から請求項17の何れか一項
    に記載の露光装置を用いて前記マスクに形成されたパタ
    ーンを前記感光性基板に露光する露光工程と、 露光された前記感光性基板を現像する現像工程とを含む
    ことを特徴とするマイクロデバイスの製造方法。
  19. 【請求項19】 光源と該光源からの光を複数に分割す
    る分割光学系とを備え、該分割光学系で分割された光を
    マスクに照射して該マスクに形成されたパターンを感光
    性基板に転写する露光装置の製造方法において、 前記感光性基板上において、前記分割光学系から射出さ
    れて前記マスクを介した光各々の光量を計測する計測工
    程と、 前記計測工程で計測された最も小さな光量の光に合わせ
    て粗調整用の光量調整部材を選択して前記分割光学系と
    前記マスクとの間に配置する粗調整工程と、 前記分割光学系と前記マスクとの間に微調整用の光量調
    整部材を配置し、前記分割光学系で分割された光の前記
    感光性基板上における光量がほぼ一定となるように調整
    する微調整工程とを有することを特徴とする露光装置の
    製造方法。
  20. 【請求項20】 前記計測工程は、前記光源からの光を
    減光する減光部材を、前記光源と前記分割光学系との間
    の光路に対して傾斜した状態で配置する減光部材設定工
    程と、 前記感光性基板を載置する基板ステージに設けられ、当
    該基板ステージに照射される光を計測する計測装置を用
    いて、前記分割光学系によって分割された光を順に計測
    する分割光計測工程とを含むことを特徴とする請求項1
    9記載の露光装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項19又は請求項20記載の製造
    方法を用いて製造された露光装置を用いて前記マスクに
    形成されたパターンを前記感光性基板に露光する露光工
    程と、 露光された前記感光性基板を現像する現像工程とを含む
    ことを特徴とするマイクロデバイスの製造方法。
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