JP2002327834A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン最高回転数に基づき変速点を学習補
正するものにあっては、エンジンの吹き上がりが生じた
場合、誤学習をしてしまう。 【解決手段】 スロットル全開時のアップシフトにおい
て、制御部から変速判断Us1が出力されても、油圧の
遅れ及びクラッチのトルク容量の上昇等により実際の変
速開始は遅れ、出力回転数(車速)Noに変速前ギヤ比
を乗じた値と入力回転数Niを比較することにより変速
開始Ujを判断する。該変速開始時のエンジン回転数N
eIに基づき変速点Mp1を学習補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンと共に車
輌に搭載される自動変速機の変速制御装置に係り、詳し
くはパワーオンアップシフト、特にエンジン最大出力要
求時(スロットル全開時)のアップシフトにおける変速
点の学習制御に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動変速機は、予め車速とエン
ジン出力要求(一般的にはスロットル開度)で定まるマ
ップ(変速線図)に基づき変速判断が出力されている。
エンジンの最大出力が要求されるスロットル全開状態の
変速においては、エンジン回転数が許容最高回転となる
ことが望ましいが、エンジン及び自動変速機の製造時の
個体誤差、エンジンの経年劣化によるトルク低下等の経
時変化、及びエンジンの吸気温、吸気圧等により、上記
エンジン回転数が許容最高回転数に達しなかったり、又
は超えてしまう(いわゆるオーバレブ)場合がある。
【0003】従来、上記対策として特公平7−2374
5号公報に示されるものがある。このものは、変速中の
エンジン回転速度の最大値を検出し、該エンジン最高回
転数が予め設定された基準の値となるように、変速点を
変更・補正するものである。
【0004】しかし、一方の摩擦係合要素を係合すると
共に他方の摩擦係合要素を解放して所定変速段を達成す
る、いわゆるクラッチツークラッチ変速時には、解放側
摩擦係合要素の解放タイミングに対して係合側摩擦係合
要素の係合タイミングが遅れると、両摩擦係合要素が解
放された状態となってエンジンの吹き上がりを生じる。
このような場合、上記エンジン最高回転数により変速点
を補正すると、該エンジン吹き上がり回転数が基準とな
って、変速点の補正が行われてしまう。
【0005】即ち、図7に示すように、スロットルを開
いてアップシフトする状態(パワーオンアップシフト)
にあって、車速No及びスロットル開度に基づくマップ
の変速点Mp1により変速判断指令Us1が出力する
が、油圧サーボのピストンストローク等により、実際の
上記摩擦係合要素の切換えによる変速は遅れて、エンジ
ン回転数Ne1は上昇し続け、実際のアップシフトに伴
い、変速後段側のギヤ比に対応するようにエンジン回転
数が低下し、そして再びスロットル開度に応じてエンジ
ン回転数が上昇する。
【0006】図7(a)に示すように、エンジン最高回
転数Nemax が予め設定されているエンジン目標回転数
(設定帯)NeK±βの範囲にある場合、変速点Mp1
は補正されることなく、維持される。また、図7(b)
に示すように、エンジン最高回転数Ne1max が上記エ
ンジン目標回転数NeK±βより高くなった場合、エン
ジンが許容回転数以上(いわゆるレッドゾーン)になる
虞れがあるとして、変速点が早くなる方向に学習補正さ
れる(Mp1→Mp2)。これにより、次の変速時にお
いては、該学習補正された変速点Mp2に基づき変速判
断指令Us2が出力され、破線で示すように、摩擦係合
要素の切換えによる実際の変速も早目に進行して、該補
正後のエンジン回転数Ne2の最高回転数Ne2max
は、上記エンジン目標回転数NeK±βの範囲内に入
る。
【0007】図7(c)に示すように、エンジン最高回
転数Ne1max が上記エンジン目標回転数NeK±βよ
り低下している場合、スロットル全開に対応するエンジ
ン出力が出ていないと判断して、変速点が遅くなる方向
に学習補正される(Mp1→Mp2)。これにより、次
の変速時においては、該学習された変速点Mp2に基づ
き変速判断指令Us2が出力され、破線で示すように、
実際の変速も遅れて進行し、該補正後のエンジン回転数
Ne2の最高回転数Ne2max は、上記エンジン目標回
転数NeK±βの範囲内に入る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、通常
の場合は、エンジン最高回転数に基づき変速点の学習補
正が行われても、該エンジン最高回転数が目標回転数に
なるように補正が行われるが、図8に示すように、エン
ジンの吹き上げが生じた場合、即ち摩擦係合要素の係合
タイミングが解放タイミングに対して遅れて無負荷に近
い状態になると、エンジン回転数Ne3は急角度で上昇
し、エンジン最高回転数Ne3max は、エンジン目標回
転数NeK±βの範囲を超えて高くなってしまう。する
と、上述した学習補正に基づき(図7(b)参照)、エ
ンジン吹きによるエンジン回転数Ne3の上昇に拘ら
ず、破線で示すように、実際の変速が遅れていると判断
して、変速点は早くなる方向に学習補正される(Mp1
→Mp2)。従って、次の変速時において、該学習補正
された変速点Mp2に基づく変速判断指令Us2により
変速が進行し、該補正後のエンジン回転数Ne2は、一
点鎖線で示すようになり、その最高回転数Ne2max
は、エンジン目標回転数NeK±βより低下した状態と
なる。
【0009】このように、変速点の学習補正をエンジン
回転数の最高値に基づき行うと、エンジン吹きが生じた
場合、誤って補正することになり、該エンジン吹きは、
クラッチツークラッチのタイミングによりランダムにお
こるので、次の正常なタイミングにおける変速時に、エ
ンジン回転数が許容最高回転数にまで達せず、最大出力
を得ることができなくなる。
【0010】そこで、本発明は、実際の変速が開始した
時のエンジン回転数を検出することにより、例えエンジ
ン吹きが生じても、常に正しい学習補正を行うことがで
きる自動変速機の変速制御装置を提供することを目的と
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、予め決められた変速条件(29)に基づき変速が実
行される自動変速機(1)の変速制御装置において、前
記変速条件に従って変速判断(Us1,Us2)を出力
する変速判断手段(30,S3,S4)と、該変速判断
出力に基づき、実際の変速を実行する変速実行手段(3
3)と、該変速実行手段に基づく実際の変速が開始され
る時を判断(Uj)し、該変速開始時のエンジン回転数
(NeI)を検出する変速開始時エンジン回転数検出手
段(31,S5)と、前記変速開始時のエンジン回転数
(NeI)とエンジン目標回転数(NeK±β)とを比
較して、前記変速条件を補正する学習補正手段(32,
S2,S7,S8,S9,S10)と、を備えることを
特徴とする自動変速機の変速制御装置にある。
【0012】請求項2に係る本発明は、前記変速開始時
エンジン回転数検出手段(31,S5)は、自動変速機
の出力回転数(No)に変速前変速段のギヤ比を乗じた
値(Ng)と、自動変速機の入力回転数(Ni)との比
較に基づき変速開始(Uj)を判断し、該変速開始時の
エンジン回転数(NeI)を検出してなる、請求項1記
載の自動変速機の変速制御装置にある。
【0013】請求項3に係る本発明は、前記変速条件
は、車速(No)及びエンジンの出力要求(TH)にて
定まる変速マップ(29)からなり、前記学習補正手段
(32)は、前記変速開始時のエンジン回転数(Ne
I)が前記エンジン目標回転数(NeK+β)より大き
い場合(S7)、前記車速が低くなる方向に補正し(S
8)、前記変速開始時のエンジン回転数(NeI)が前
記エンジン目標回転数(NeK−β)より小さい場合
(S9)、前記車速が高くなる方向に補正してなる(S
10)、請求項1又は2記載の自動変速機の変速制御装
置にある。
【0014】請求項4に係る本発明は、前記学習補正手
段による車速の補正(S2,S8,S10)は、前記変
速マップによる車速(NoA)に対する補正値(No
H)を1回について所定量(α)を増減してなる、請求
項3記載の自動変速機の変速制御装置にある。
【0015】請求項5に係る本発明は、前記変速実行手
段(33)による変速は、エンジンの最大出力要求時に
おけるアップシフトである、請求項3記載の自動変速機
の変速制御装置にある。
【0016】請求項6に係る本発明は、前記変速実行手
段(33)は、一方の摩擦係合手段を解放すると共に他
方の摩擦係合手段を係合して、前記変速を実行してな
る、請求項1ないし5のいずれか記載の自動変速機の変
速制御装置にある。
【0017】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、これにより特許請求の範囲の
記載に何等影響を与えるものではない。
【0018】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、変速開
始時におけるエンジン回転数に基づき変速点を学習補正
するので、変速実行中にエンジンの吹き上げが生じてエ
ンジン回転数が上昇しても、これにより誤学習すること
なく、常に適正な変速点の学習補正を行うことができ
る。
【0019】請求項2に係る本発明によると、変速開始
時は、出力回転(車速)センサ等により容易かつ正確に
検出される出力回転数に変速前変速段のギヤ比を乗じた
値と、入力回転センサ等により容易かつ正確に検出され
る入力回転数とを比較することにより判断され、かつエ
ンジン回転数センサにより容易かつ確実に変速開始時の
エンジン回転数を検出できるので、精度の高い学習補正
を高い信頼性にて行うことができる。
【0020】請求項3に係る本発明によると、エンジン
目標回転数に対して、変速開始時エンジン回転数が大き
い場合は、変速マップの車速が低くなる方向に、また変
速開始エンジン目標数が小さい場合は、車速が高くなる
方向に補正するので、変速中のエンジン回転数を常に適
正な方向に学習補正して、常に適正なエンジン回転数に
て効率よく変速することができる。
【0021】請求項4に係る本発明によると、車速の補
正は、変速マップによる車速に対する補正値を1回につ
いて所定量増減するので、変速1回に対して大きく補正
し過ぎることがなく、比較的簡単な学習により常に適正
な方向に補正して、信頼性の高い学習補正により、信頼
性の高い変速制御を行うことができる。
【0022】請求項5に係る本発明によると、エンジン
最大出力要求時、いわゆるキックダウン時におけるアッ
プシフトに適用するので、変速中のエンジン回転数を常
に許容最高回転数になるようにして、エンジンを最大出
力状態でかつエンジン回転数が過回転になることを防止
しつつ、変速制御を行うことができる。
【0023】請求項6に係る本発明によると、微妙なタ
イミングが要求される、いわゆるクラッチツークラッチ
による変速に適用するので、該変速は、タイミングのズ
レによるエンジンの吹き上げが生じ易いが、該エンジン
吹き上げが生じても、該エンジン吹き上げによる誤学習
をすることがなく、常に適正な変速点の学習補正を行う
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0025】5速自動変速機1は、図2に示すように、
トルクコンバータ4、3速主変速機構2、3速副変速機
構5及びディファレンシャル8を備えており、かつこれ
ら各部は互に接合して一体に構成されるケースに収納さ
れている。トルクコンバータ4は、ロックアップクラッ
チ4aを備えており、エンジンクランクシャフト13か
ら、トルクコンバータ内の油流を介して又はロックアッ
プクラッチによる機械的接続を介して主変速機構2の入
力軸3に入力する。そして、前記一体ケースにはクラン
クシャフトと整列して配置されている第1軸3(具体的
には入力軸)及び該第1軸3と平行に第2軸6(カウン
タ軸)及び第3軸(左右車軸)14a,14bが回転自
在に支持されており、また該ケースの外側にバルブボデ
ィが配設されている。
【0026】主変速機構2は、シンプルプラネタリギヤ
7とダブルピニオンプラネタリギヤ9からなるプラネタ
リギヤユニット15を有しており、シンプルプラネタリ
ギヤ7はサンギヤS1、リングギヤR1、及びこれらギ
ヤに噛合するピニオンP1を支持したキャリヤCRから
なり、またダブルピニオンプラネタリタリギヤ9は上記
サンギヤS1と異なる歯数からなるサンギヤS2、リン
グギヤR2、並びにサンギヤS2に噛合するピニオンP
2及びリングギヤR2に噛合するピニオンP3を前記シ
ンプルプラネタリギヤ7のピニオンP1と共に支持する
共通キャリヤCRからなる。
【0027】そして、エンジンクランクシャフト13か
らトルクコンバータ4を介して連動している入力軸3
は、入力(フォワード)クラッチC1を介してシンプル
プラネタリギヤ7のリングギヤR1に連結し得ると共
に、第2の(ダイレクト)クラッチC2を介してシンプ
ルプラネタリギヤ7のサンギヤS1に連結し得る。ま
た、ダブルピニオンプラネタリギヤ9のサンギヤS2
は、第1のブレーキB1にて直接係止し得ると共に、第
1のワンウェイクラッチF1を介して第2のブレーキB
2にて係止し得る。更に、ダブルピニオンプラネタリギ
ヤ9のリングギヤR2は、第3のブレーキB3及びそれ
に並列している第2のワンウェイクラッチF2にて係止
し得る。そして、共通キャリヤCRが、主変速機構2の
出力部材となるカウンタドライブギヤ18に連結してい
る。
【0028】一方、副変速機構5は、第2軸を構成する
カウンタ軸6の軸線方向リヤ側に向って、出力ギヤ1
6、第1のシンプルプラネタリギヤ10及び第2のシン
プルプラネタリギヤ11が順に配置されており、またカ
ウンタ軸6はベアリングを介して一体ケースに回転自在
に支持されている。前記第1及び第2のシンプルプラネ
タリギヤ10,11は、シンプソンタイプからなる。
【0029】また、第1のシンプルプラネタリギヤ10
は、そのリングギヤR3が前記カウンタドライブギヤ1
8に噛合するカウンタドリブンギヤ17に連結してお
り、そのサンギヤS3がカウンタ軸6に回転自在に支持
されているスリーブ軸12に固定されている。そして、
ピニオンP3はカウンタ軸6に一体に連結されたフラン
ジからなるキャリヤCR3に支持されており、また該ピ
ニオンP3の他端を支持するキャリヤCR3はUDダイ
レクトクラッチC3のインナハブに連結している。ま
た、第2のシンプルプラネタリギヤ11は、そのサンギ
ヤS4が前記スリーブ軸12に形成されて前記第1のシ
ンプルプラネタリギヤのサンギヤS3に連結されてお
り、そのリングギヤR4は、カウンタ軸6に連結されて
いる。
【0030】そして、UDダイレクトクラッチC3は、
前記第1のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR3と
前記連結されたサンギヤS3,S4との間に介在してお
り、かつ該連結されたサンギヤS3,S4は、バンドブ
レーキからなる第4のブレーキB4にて係止し得る。更
に、第2のシンプルプラネタリギヤのピニオンP4を支
持するキャリヤCR4は、第5のブレーキB5にて係止
し得る。
【0031】ついで、図2及び図3に沿って、本5速自
動変速機の機構部分の作用について説明する。
【0032】D(ドライブ)レンジにおける1速(1S
T)状態では、フォワードクラッチC1が接続し、かつ
第5のブレーキB5及び第2のワンウェイクラッチF2
が係止して、ダブルピニオンプラネタリギヤのリングギ
ヤR2及び第2のシンプルプラネタリギヤ11のキャリ
ヤCR4が停止状態に保持される。この状態では、入力
軸3の回転は、フォワードクラッチC1を介してシンプ
ルプラネタリギヤのリングギヤR1に伝達され、かつダ
ブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2は停止状
態にあるので、両サンギヤS1、S2を逆方向に空転さ
せながら共通キャリヤCRが正方向に大幅減速回転され
る。即ち、主変速機構2は、1速状態にあり、該減速回
転がカウンタギヤ18,17を介して副変速機構5にお
ける第1のシンプルプラネタリギヤのリングギヤR3に
伝達される。該副変速機構5は、第5のブレーキB5に
より第2のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR4が
停止され、1速状態にあり、前記主変速機構2の減速回
転は、該副変速機構5により更に減速されて、出力ギヤ
16から出力する。
【0033】2速(2ND)状態では、フォワードクラ
ッチC1に加えて、第2のブレーキB2(及び第1のブ
レーキB1)が作動し、更に、第2のワンウェイクラッ
チF2から第1のワンウェイクラッチF1に作動が切換
わり、かつ第5のブレーキB5が係止状態に維持されて
いる。この状態では、サンギヤS2が第2のブレーキB
2及び第1のワンウェイクラッチF1により停止され、
従って入力軸3からフォワードクラッチC1を介して伝
達されたシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1の回
転は、ダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2
を正方向に空転させながらキャリヤCRを正方向に減速
回転する。更に、該減速回転は、カウンタギヤ18,1
7を介して副変速機構5に伝達される。即ち、主変速機
構2は2速状態となり、副変速機構5は、第5のブレー
キB5の係合により1速状態にあり、この2速状態と1
速状態が組合されて、自動変速機1全体で2速が得られ
る。なおこの際、第1のブレーキB1も作動状態となる
が、コーストダウンにより2速になる場合、該第1のブ
レーキB1は解放される。
【0034】3速(3RD)状態では、フォワードクラ
ッチC1、第2のブレーキB2及び第1のワンウェイク
ラッチF1並びに第1のブレーキB1はそのまま係合状
態に保持され、第5のブレーキB5の係止が解放される
と共に第4のブレーキB4が係合する。即ち、主変速機
構2はそのままの状態が保持されて、上述した2速時の
回転がカウンタギヤ18,17を介して副変速機構5に
伝えられ、そして副変速機構5では、第1のシンプルプ
ラネタリギヤのリングギヤR3からの回転がそのサンギ
ヤS3及びサンギヤS4の固定により2速回転としてキ
ャリヤCR3から出力し、従って主変速機構2の2速と
副変速機構5の2速で、自動変速機1全体で3速が得ら
れる。
【0035】4速(4TH)状態では、主変速機構2
は、フォワードクラッチC1、第2のブレーキB2及び
第1のワンウェイクラッチF1並びに第1のブレーキB
1が係合した上述2速及び3速状態と同じであり、副変
速機構5は、第4のブレーキB4を解放すると共にUD
ダイレクトクラッチC3が係合する。この状態では、第
1のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR3とサンギ
ヤS3,S4が連結して、プラネタリギヤ10,11が
一体回転する直結回転となる。従って、主変速機構2の
2速と副変速機構5の直結(3速)が組合されて、自動
変速機全体で、4速回転が出力ギヤ16から出力する。
【0036】5速(5TH)状態では、フォワードクラ
ッチC1及びダイレクトクラッチC2が係合して、入力
軸3の回転がシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1
及びサンギヤS1に共に伝達されて、主変速機構2は、
ギヤユニットが一体回転する直結回転となる。この際、
第1のブレーキB1が解放されかつ第2のブレーキB2
は係合状態に保持されるが第1のワンウェイクラッチF
1が空転することにより、サンギヤS2は空転する。ま
た、副変速機構5は、UDダイレクトクラッチC3が係
合した直結回転となっており、従って主変速機構2の3
速(直結)と副変速機構5の3速(直結)が組合され
て、自動変速機全体で、5速回転が出力ギヤ16から出
力する。
【0037】更に、本自動変速機は、加速等のダウンシ
フト時に作動する中間変速段、即ち3速ロー及び4速ロ
ーがある。
【0038】3速ロー状態は、フォワードクラッチC1
及びダイレクトクラッチC2が接続し(第2ブレーキB
2が係合状態にあるがワンウェイクラッチF1によりオ
ーバランする)、主変速機構2はプラネタリギヤユニッ
ト15を直結した3速状態にある。一方、第5のブレー
キB5が係止して副変速機構5は1速状態にあり、従っ
て主変速機構2の3速状態と副変速機構5の1速状態が
組合されて、自動変速機1全体で、前述した2速と3速
との間のギヤ比となる変速段が得られる。
【0039】4速ロー状態は、フォワードクラッチC1
及びダイレクトクラッチC2が接続して、主変速機構2
は、上記3速ロー状態と同様に3速(直結)状態にあ
る。一方、副変速機構5は、第4のブレーキB4が係合
して、第1のシンプルプラネタリギヤ10のサンギヤS
3及び第2のシンプルプラネタリギヤ11のサンギヤS
4が固定され、2速状態にある。従って、主変速機構2
の3速状態と副変速機構5の2速状態が組合されて、自
動変速機1全体で、前述した3速と4速との間のギヤ比
となる変速段が得られる。
【0040】なお、図3において点線の丸印は、コース
ト時エンジンブレーキの作動状態(4、3又は2レン
ジ)を示す。即ち、1速時、第3のブレーキB3が作動
して第2のワンウェイクラッチF2のオーバランによる
リングギヤR2の回転を阻止する。また、2速時、3速
時及び4速時、第1のブレーキB1が作動して第1のワ
ンウェイクラッチF1のオーバランによるサンギヤS1
の回転を阻止する。
【0041】また、R(リバース)レンジにあっては、
ダイレクトクラッチC2及び第3のブレーキB3が係合
すると共に、第5のブレーキB5が係合する。この状態
では、入力軸3の回転はダイレクトクラッチC2を介し
てサンギヤS1に伝達され、かつ第3のブレーキB3に
よりダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2が
停止状態にあるので、シンプルプラネタリギヤのリング
ギヤR1を逆転方向に空転させながらキャリヤCRも逆
転し、該逆転が、カウンタギヤ18,17を介して副変
速機構5に伝達される。副変速機構5は、第5のブレー
キB5に基づき第2のシンプルプラネタリギヤのキャリ
ヤCR4が逆回転方向にも停止され、1速状態に保持さ
れる。従って、主変速機構2の逆転と副変速機構5の1
速回転が組合されて、出力軸16から逆転減速回転が出
力する。
【0042】図4は、前記制御部Uに格納されている変
速用マップ(変速線図)であり、車速即ち出力軸回転数
Noとエンジン負荷(出力要求)であるスロットル開度
THとの関数にて変速点が求められる。図中、実線はア
ップシフトを示し、点線はダウンシフトを示し、該線を
横切る時に変速判断(指令)が出力される。例えば、ス
ロットル開度THを一定にして加速する場合、車速No
が上がって実線をまたぐ毎に、前述した自動変速機が1
→2、2→3、3→4、4→5とアップシフト信号(変
速判断)が出力され、また急にアクセルペダルを閉じた
場合にも実線をまたげば、同様にアップシフト信号が出
力される。逆に急にアクセルペダルを開けたときや、ブ
レーキを踏む等により減速している場合には、点線を基
準にダウンシフト信号が出力される。
【0043】上記自動変速機1にあっては、2⇔3速及
び3⇔4速シフトにおいて、一方の摩擦係合要素が解放
すると共に他方の摩擦係合要素が係合する、いわゆるク
ラッチツークラッチによる変速が行われる。具体的に
は、2→3変速にあっては、第5のブレーキB5が解放
すると共に第4のブレーキB4が係合し(3→2変速時
は係合と解放が反対)、また3→4変速にあっては、第
4のブレーキB4が解放すると共に第3のクラッチC3
が係合する(4→3変速時は係合と解放が反対)。
【0044】上記クラッチツークラッチ変速、例えば2
→3変速にあっては、図示しない油圧回路のシフトバル
ブが前記変速マップに基づく変速判断により切換えられ
て、第5のブレーキB5の係合力が下がり始めると同時
に第4のブレーキの係合力が増加し始める。この際、ま
ず2速の回転状態のままで、新たに係合する第4のブレ
ーキB5はトルクを摩擦により伝達しながら滑っている
状態にあり(トルク相)、そして該ブレーキB5のトル
ク容量がエンジントルクを上回ると、エンジントルクが
上記ブレーキB5のトルク容量に負け、エンジン回転数
がその差を埋める形で下がっていき、回転変速差がなく
なった時点で変速が終了する(イナーシャ相)。
【0045】図1は、本発明に係る制御ブロック図であ
り、車載コンピュータからなる制御部(ECU)Uを有
している。該制御部Uは、スロットル開度センサ24、
エンジン回転数センサ25、入力回転数センサ26、出
力回転数(車速)センサ27からの信号が入力されてお
り、自動変速機の実際の変速操作を行う油圧回路等から
なる変速実行手段33におけるソレノイドバルブに電気
信号出力する。そして、該制御部Uは、前記変速用マッ
プ29の変速条件に従って変速判断を出力する変速判断
手段30と、前記変速実行手段33に基づく実際の変速
が開始される時を判断し、該変速開始時のエンジン回転
数を検出する変速開始時エンジン回転数検出手段31
と、前記変速開始時のエンジン回転数とエンジン目標回
転数とを比較して、前記変速条件を補正する学習補正手
段32と、を備えており、これら各手段の内容は、図5
のフローチャート及び図6のタイムチャートに沿って後
に詳述する。
【0046】ついで、図5及び図6に沿って、本発明に
係る変速制御装置について説明する。
【0047】まず、スロットル開度センサ24及び車速
(出力軸回転数)センサ25に基づき、スロットル開度
TH及び車速Noが読込まれる(S1)。そして、前記
変速用マップ29により読込んだ基準車速NoD(前記
図4に示すように変速の種類毎に設定されている)に対
して後述する補正値NoHを付加することにより変速車
速NoAが決定される(NoA=NoD+NoH)(S
2)。
【0048】ついで、本変速制御は、アクセルペダルが
踏込まれてスロットルが開いている(パワーオン)状
態、特にスロットル全開状態でエンジンの最大出力要求
されている状態(キックダウン)におけるアップシフト
(例えば2→3変速)が判断される(S3)。即ち、ス
ロットル開度THが約100[%]であるキックダウン
開度THKDであり(TH>THKD)、かつ変速判断がア
ップシフト指令であるかが判断される。アップシフト判
断は、図4における変速マップの実線を左方向から右方
向に横切る変速判断であるが、現在の車速Noが前記ス
テップS2にて決定された変速車速NoAより大きいこ
と(No>NoA)、即ち図6のタイムチャートにおい
て車速Noが右上がりになっていることにより判断され
る。
【0049】前記ステップS3においてYES(即ちキ
ックダウンによるアップシフト判断)の場合、制御部U
からアップシフトの変速判断Us1が出力され(S
4)、またNOの場合、本変速制御が実行されることな
くリターンされる。上記ステップS4の変速判断Us1
は、前回の学習制御で補正(NoH)された変速点Mp
1(図6参照)に基づき出力されるが、該出力信号は、
図示しない油圧回路のソレノイドバルブに作動する電気
信号からなり、該出力信号に基づきソレノイドバルブが
作動し、更に該ソレノイドバルブからの油圧に基づきシ
フトバルブが切換えられて、前記第4及び第5のブレー
キ等の2個の摩擦係合要素の油圧サーボへの油圧が切換
えられる。従って、該変速判断が出力されても、直ちに
実際の変速(前記イナーシャ相)が開始されることはな
く、上記油圧の遅れ及び摩擦係合要素のトルク容量の増
加(前記トルク相参照)等により時間遅れがあり、この
状態では、自動変速機は、変速前の変速段(例えば2
速)に保持され、入力軸回転数Niは、エンジン回転数
Neの上昇に伴い上昇する。
【0050】上記アップシフトの変速判断は、前述した
2→3変速、3→4速等のクラッチツークラッチ変速に
係るものであって、油圧サーボにおけるピストンのスト
ロークのバラツキ等により、解放側摩擦係合要素(例え
ば2→3変速における第5のブレーキB5)の解放タイ
ミングと、係合側摩擦係合要素(例えば第4のブレーキ
B4)の係合タイミングとが整合しない場合、特に解放
タイミングに対して係合タイミングが遅過ぎる場合もあ
り、この場合、図6に示すように、エンジンの吹き上が
りを生じる。該吹き上がりによるエンジン回転数Neの
上昇Ne3は、トルクコンバータ4を介して入力軸3に
伝播し、入力軸回転数Niも略々同様に上昇する(Ni
3)。その後、係合側摩擦係合要素のトルク容量が増大
して、エンジン負荷を増大してエンジン回転数が降下し
(Ne4)、これにより入力軸回転数も下降する(Ni
4)。
【0051】この状態で、ステップS5にて実際の変速
が開始されたか、即ち前述したトルク相からイナーシャ
相に入ったかが判断される。該変速開始判断Ujは、前
記入力回転センサ25により求められる入力軸回転数N
iが、当該変速の変速前側(例えば2速)のギヤ比G
に、前記出力回転数をセンサ27により求められる車速
(出力軸回転数)Noとを乗じた値に、検出誤差を考慮
して設定される所定値Cを減じた値より小さくなること
により行われる(Ni<G×No−C)。図6におい
て、上記車速(出力軸回転数)Noとギヤ比Gとに基づ
き演算されたギヤ比Ngは、車速Noが略々一定である
ことにより一定であるが、上記エンジン吹き上がりによ
るギヤ比変化Ng3がある場合もある。該エンジンの吹
き上がりにより生じるギヤ比変化Ng3では、変速前の
変速段のギヤ比からの変化が開始されているが、このギ
ヤ比の変化は、目標の変速段へのギヤ比の変化ではな
く、その反対側への変速段へのギヤ比の変化が開始され
ることにより生ずる。従って、上述した変速開始判断U
jに係る変速の開始とは、変速前の変速段から目標の変
速段側へのギヤ比の変化が開始された時点を指し、目標
の変速段とは反対側へのギヤ比の変化は含まない。
【0052】上記変速開始が判断されると(ステップS
5のYES)、該変速開始時におけるエンジン回転数N
eIが前記エンジン回転数センサ25により検出されて
記憶される。ついで、該記憶されたエンジン回転数Ne
Iと、エンジン回転数の許容最高回転数NeKに所定不
感帯βを加えたエンジン目標回転数(NeK+β)とを
比較する(S7)。上記記憶されたエンジン回転数Ne
Iが上記エンジン目標回転数NeK+βの範囲を超えて
いる場合(YES)、図7(b)に示すように(ただし
エンジン最高回転数Ne1max を上記変速開始時のエン
ジン回転数NeIに置き代えられる)、前記補正値No
Hに所定回転数からなる補正量αを減じて、次回の補正
値NoHとする(S8)。
【0053】また、上記ステップS7でNOの場合、上
記記憶されたエンジン回転数NeIがエンジン許容最高
回転数NeKに所定不感帯βを減じたエンジン目標回転
数(NeK−β)とを比較して(S9)、上記記憶され
たエンジン回転数が上記エンジン目標回転数NeK−β
より小さい場合(YES)、図7(c)に示すように
(ただしエンジン最高回転数Ne1max を上記変速開始
時のエンジン回転数NeIに置き代える)、前記補正値
NoHに前記所定回転数からなる補正量αを加えて、次
回の補正値NoHとする(S10)。即ち、変速開始時
のエンジン回転数NeIが、前記エンジン目標回転数N
eK±βから外れた場合、車速Noに係る変速点が1回
の変速制御に対して所定補正量α分だけ学習補正され
る。
【0054】そして、ステップS7,S9においていず
れもNOの場合、即ち変速開始時のエンジン回転数Ne
Iが上記エンジン目標回転数NeK±βの範囲内にある
場合、図7(a)(ただしエンジン最高回転数Nemax
を上記変速開始時のエンジン回転数NeIに置き代え
る)に示すように、補正値NoHはそのままに維持され
る。上記学習補正された新たな補正値NoHは、ステッ
プS2において、変速用マップの車速側の変速点(Mp
1→Mp2)を変更することになり、次回の本変速制御
(キックダウンによる所定クラッチツークラッチ変速に
係るアップシフト制御)において、該変更された変速点
Mp2に基づく変速判断Us2が出力される。
【0055】従って、エンジン最高回転数Nemax に基
づく従来の変速制御にあっては、図8に示すように、エ
ンジンの吹き上がりが生じた場合、適正に学習補正され
ずに、変速点Mp2が望ましい値(車速)からずれてし
まうことがあるが、本発明に係る変速開始時のエンジン
回転数NeIに基づく変速制御にあっては、図6に示す
ように、エンジン吹き上がり(Ne3)が生じても、該
吹き上がりによる外乱を排除して、常に適正は変速点の
学習制御を行うことができる。例えば、図6に示すよう
に、変速開始制御Uj時におけるエンジン回転数NeI
がエンジン目標回転数NeK±βの範囲内にあれば、エ
ンジン吹き上げによるエンジン最高回転数Nemax が上
記範囲NeK±βを超えたとしても、変速点Mp1の変
更は行われない。
【0056】なお、前述した従来の技術に係る特公平7
−23745号公報において、エンジン回転速度を、自
動変速機の出力軸回転速度の検出値にギヤ比を乗じるこ
とによって演算にて求める旨の記載(請求項5参照)が
あるが、これは、エンジン回転速度を直接検出しない場
合の検出方法として例示されているものであって、あく
までエンジン最高回転速度を求めるものであり、変速開
始時のエンジン回転数を求めるものではない。
【0057】また、上記実施の形態は、キックダウンに
よるアップシフトについて説明したが、エンジン目標回
転数を適宜選択して設定することにより、必ずしもフル
スロットル状態に限るものではなく、パワーオンアップ
シフトに適用可能である。また、クラッチツークラッチ
にあっては、係合、解放タイミングのズレがランダムに
生じる場合があり、本変速制御装置を用いて好適である
が、必ずしもクラッチツークラッチ変速に限らず、ワン
ウェイクラッチが介在する等の他の変速にも適用可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変速制御を示す制御ブロック図。
【図2】本発明を適用し得る自動変速機を示すスケルト
ン図。
【図3】上記自動変速機の動作を示す図。
【図4】変速用マップを示す図。
【図5】本発明に係る変速制御を示すフローチャート。
【図6】エンジン吹きを生じた場合における本発明に係
る変速制御を示すタイムチャート。
【図7】従来の技術(エンジン最高回転数Nemax を変
速開始時に置けるエンジン回転数NeIに置き代えれば
本発明の変速制御に適用)に係る正常状態におけるタイ
ムチャートで、(a)は、エンジン最高回転数が目標値
に対して適正な場合を示し、(b)は、エンジン最高回
転数が目標値を上回った場合を示し、(c)は、エンジ
ン最高回転数が目標値を下回った場合を示す。
【図8】従来の技術に係るエンジン吹きを生じた場合の
タイムチャート。
【符号の説明】
1 自動変速機 25 エンジン回転数センサ 26 入力回転数センサ 27 出力回転数センサ 29 変速条件(変速マップ) 30,S3,S4 変速判断手段 31,S5 変速開始時エンジン回転数判断手段 32,S2,S7,S8,S9,S10 学習補
正手段 33 変速実行手段 NeI 変速開始時エンジン回転数 NeK±β エンジン目標回転数 Ni 入力回転数 No 出力回転数 Ng ギヤ比 Uj 変速開始時判断 Us1,Us2 変速判断出力 NoA マップによる変速点の車速 NoH 補正値 α 所定量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:70 F16H 59:70 63:12 63:12 (72)発明者 宇野木 正道 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 水谷 勉 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3J552 MA02 MA12 MA26 NA01 NB01 PA23 PA53 RA04 RC14 SA15 SB09 SB28 TA11 VA32W VA32Y VA37W VA37Y VC01W VD03W

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め決められた変速条件に基づき変速が
    実行される自動変速機の変速制御装置において、 前記変速条件に従って変速判断を出力する変速判断手段
    と、 該変速判断出力に基づき、実際の変速を実行する変速実
    行手段と、 該変速実行手段に基づく実際の変速が開始される時を判
    断し、該変速開始時のエンジン回転数を検出する変速開
    始時エンジン回転数検出手段と、 前記変速開始時のエンジン回転数とエンジン目標回転数
    とを比較して、前記変速条件を補正する学習補正手段
    と、 を備えることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記変速開始時エンジン回転数検出手段
    は、自動変速機の出力回転数に変速前変速段のギヤ比を
    乗じた値と、自動変速機の入力回転数との比較に基づき
    変速開始を判断し、該変速開始時のエンジン回転数を検
    出してなる、 請求項1記載の自動変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 前記変速条件は、車速及びエンジンの出
    力要求にて定まる変速マップからなり、 前記学習補正手段は、前記変速開始時のエンジン回転数
    が前記エンジン目標回転数より大きい場合、前記車速が
    低くなる方向に補正し、前記変速開始時のエンジン回転
    数が前記エンジン目標回転数より小さい場合、前記車速
    が高くなる方向に補正してなる、 請求項1又は2記載の自動変速機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 前記学習補正手段による車速の補正は、
    前記変速マップによる車速に対する補正値を1回につい
    て所定量を増減してなる、 請求項3記載の自動変速機の変速制御装置。
  5. 【請求項5】 前記変速実行手段による変速は、エンジ
    ンの最大出力要求時におけるアップシフトである、 請求項3記載の自動変速機の変速制御装置。
  6. 【請求項6】 前記変速実行手段は、一方の摩擦係合手
    段を解放すると共に他方の摩擦係合手段を係合して、前
    記変速を実行してなる、 請求項1ないし5のいずれか記載の自動変速機の変速制
    御装置。
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