JP2002321587A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

頭部保護エアバッグ装置

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JP2002321587A
JP2002321587A JP2001132051A JP2001132051A JP2002321587A JP 2002321587 A JP2002321587 A JP 2002321587A JP 2001132051 A JP2001132051 A JP 2001132051A JP 2001132051 A JP2001132051 A JP 2001132051A JP 2002321587 A JP2002321587 A JP 2002321587A
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JP
Japan
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inflator
inner tube
gas
inflation
pipe
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Application number
JP2001132051A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Takahashi
浩幸 高橋
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インナチューブにおけるインフレータからの
ガス噴出口近傍のダメージを低減すると共に、エアバッ
グ袋体の下方への展開遅れを防止する。 【解決手段】 インフレータ14におけるガス噴出口1
4A側端部近傍の外周部にはインナチューブ32の軸線
方向に沿って延び、インナチューブ32に比べ小径で短
い高剛性のパイプ70の一方の端部70Aが固定されて
いる。パイプ70の先端70Dと、インフレータ14か
ら離れた側において隣接するガス出口穴34Bとの間に
は絞り部90が形成されており、膨張用ガスの一部が、
絞り部90によって逆流して、インナチューブ32にお
ける最もインフレータ14側に配設したガス出口穴34
Aを介して、最もインフレータ14側に配設した膨張室
64へ流れ込むようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は頭部保護エアバッグ
装置に係り、特に車室側部に車体前後方向にカーテン状
に膨張展開するエアバッグ袋体を有する頭部保護エアバ
ッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車室側部に車体前後方向にカーテ
ン状に膨張展開するエアバッグ袋体を有する頭部保護エ
アバッグ装置としては、特開2000−127886号
公報のように、エアバッグ袋体の前席用膨張室及び後席
用膨張室の上部に車体前後方向に沿って軸状に延設され
たガス流路内に、車体前後方向に沿って所定の間隔でガ
ス出口穴が形成された布製のインナチューブを配設し
て、エアバッグ袋体の各膨張室に均等に膨張用ガスを供
給しているものがある。このような頭部保護エアバッグ
装置においては、エアバッグ袋体内に配設した布製のイ
ンナチューブをエアバッグ袋体と同時に折り畳むことが
できるので、収納スペースを小さくするのに有利であ
る。
【0003】しかしながら、このような頭部保護エアバ
ッグ装置においては、エアバッグ袋体が膨張展開する時
に、ガス圧により折り畳まれているインナチューブを押
し広げなければならない。また、インフレータのガス噴
出口近傍では膨張用ガスの拡散力が強い。このため、イ
ンナチューブにおけるインフレータのガス噴出口近傍の
内圧が一時的に極めて高くなり、インナチューブがダメ
ージを受けるという不具合がある。
【0004】そこで、本発明の出願人は、このような不
具合を改善する頭部保護エアバッグ装置として、インフ
レータからインナチューブ内に軸線方向に突出する小径
で短い高剛性のパイプを設定した頭部保護エアバッグ装
置(特願2001−28019号:未公開)を既に出願
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな頭部保護エアバッグ装置においては、車両ディメン
ジョンの影響でパイプの先端が、最もインフレータ側に
配設した膨張室へ膨張用ガスを送り込むガス出口穴よ
り、インフレータから離れた側に位置する場合があり、
このような場合には、最もインフレータ側に配設した膨
張室へ膨張用ガスが入り難くなり、エアバッグ袋体の下
方への展開が遅くなるという不具合がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、インナチュー
ブにおけるインフレータからのガス噴出口近傍のダメー
ジを低減できると共に、エアバッグ袋体の下方への展開
遅れを防止できる頭部保護エアバッグ装置を得ることが
目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、エアバッグ袋体内に膨張用ガスを噴出するインフレ
ータと、乗員の頭部を保護する膨張室と該膨張室の上に
連通して形成された車体前後方向に延びるガス通路と、
該ガス通路内に配設され前記膨張用ガスを前記膨張室に
供給する可撓性を有するインナチューブと、を備えた頭
部保護エアバッグ装置において、前記インフレータから
前記インナチューブ内に、前記インナチューブに形成さ
れた複数のガス出口穴のうち前記インフレータに最も近
いガス出口穴を越えて軸線方向に突出する小径で短い高
剛性のパイプを有すると共に、前記パイプ先端と前記イ
ンフレータから離れた側において隣接するガス出口穴と
の間に絞り部を形成したことを特徴とする。
【0008】従って、インフレータが作動すると、イン
フレータからの膨張用ガスが、インナチューブのガス出
口穴を介してエアバッグ袋体の膨張室に供給され、エア
バッグ袋体がカーテン状に展開して、乗員の頭部を保護
する。この際、インナチューブ内に配設した小径で短い
高剛性のパイプにより、インフレータのガス噴出口から
噴出す膨張用ガスが整流される。この結果、膨張用ガス
により折り畳まれたインナチューブを押し広げ易くなる
と共に、パイプ先端ではインフレータのガス噴出口に比
べ膨張用ガスの拡散が弱まる。このため、インナチュー
ブにおけるインフレータからのガス噴出口近傍の内圧が
一時的に極めて高くなるのを防止できるのでインナチュ
ーブのダメージを低減できる。また、パイプ先端とイン
フレータから離れた側において隣接するガス出口穴との
間に絞り部を形成したので、この絞り部によってパイプ
先端から噴射されるガスの一部がインフレータ側に逆流
される。この結果、ガスの一部が、インナチューブにお
ける最もインフレータ側に配設したガス出口穴を介し
て、最もインフレータ側に配設した膨張室へ、確実に流
れ込む。このため、エアバッグ袋体の下方への展開遅れ
を防止できる。
【0009】請求項2記載の本発明は、エアバッグ袋体
内に膨張用ガスを噴出するインフレータと、乗員の頭部
を保護する膨張室と該膨張室の上に連通して形成された
車体前後方向に延びるガス通路と、該ガス通路内に配設
され前記膨張用ガスを前記膨張室に供給する可撓性を有
するインナチューブと、を備えた頭部保護エアバッグ装
置において、前記インフレータから前記インナチューブ
内に、前記インナチューブに形成された複数のガス出口
穴のうち前記インフレータに最も近いガス出口穴を越え
て軸線方向に突出する小径で短い高剛性のパイプを有す
ると共に、前記インフレータに最も近いガス出口穴に対
応する前記パイプの部位にパイプ内方に向けて切り起こ
しにより形成した穴を有することを特徴とする。
【0010】従って、インフレータが作動すると、イン
フレータからの膨張用ガスが、インナチューブのガス出
口穴を介してエアバッグ袋体の膨張室に供給され、エア
バッグ袋体がカーテン状に展開して、乗員の頭部を保護
する。この際、インナチューブ内に配設した小径で短い
高剛性のパイプにより、インフレータのガス噴出口から
噴出す膨張用ガスが整流される。この結果、膨張用ガス
により折り畳まれたインナチューブを押し広げ易くなる
と共に、パイプ先端ではインフレータのガス噴出口に比
べ膨張用ガスの拡散が弱まる。このため、インナチュー
ブにおけるインフレータからのガス噴出口近傍の内圧が
一時的に極めて高くなるのを防止できるのでインナチュ
ーブのダメージを低減できる。また、インフレータに最
も近いガス出口穴に対応するパイプの部位にパイプ内方
に向けて切り起こしにより形成した穴を有するので、こ
の切り起こしにより形成した穴によってインフレータか
ら噴射されるガスの一部がインナチューブにおける最も
インフレータ側に配設したガス出口穴に向かって流れ込
む。この結果、ガスの一部が、インナチューブにおける
最もインフレータ側に配設したガス出口穴を介して、最
もインフレータ側に配設した膨張室へ、確実に流れ込
む。このため、エアバッグ袋体の下方への展開遅れを防
止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明における頭部保護エアバッ
グ装置の第1実施形態を図1〜図3に従って説明する。
【0012】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
【0013】図3に示される如く、本実施形態の頭部保
護エアバッグ装置10は、側突又はロールオーバ状態を
検出するためのセンサ12と、作動することによりガス
を噴出するインフレータ14と、エアバッグ袋体16
と、を主要構成要素として構成されている。センサ12
は、例えば、センタピラー(Bピラー)18の下端部付
近に配設されている。
【0014】インフレータ14はクォータピラー(Cピ
ラー)20に配設されており、インフレータ14は前述
したセンサ12と接続されている。従って、センサ12
が側突又はロールオーバ状態を検出すると、インフレー
タ14が作動するようになっている。
【0015】エアバッグ袋体16は、インフレータ14
から流入するガスによって、図3に二点鎖線で示す様に
車室側面に沿って展開し、前席乗員19の頭部19A及
び後席乗員の頭部を保護するようになっている。なお、
エアバッグ袋体16は蛇腹状に折り畳まれて長尺状にさ
れた上でフロントピラー(Aピラー)ガーニッシュ、ル
ーフヘッドライニング、Cピラーガーニッシュに跨がっ
て収容されており、前端部16Aは、Aピラー22の傾
斜部22Aの下部近傍に配置されている。また、エアバ
ッグ袋体16における中間部16BはAピラー22、ル
ーフサイドレール28に沿って配置されている。
【0016】図2に示される如く、エアバッグ袋体16
は、ポリアミド糸やポリエステル糸等を使用した袋織り
によって製造されており、上縁後端部16Cには、イン
フレータ14からの膨張用ガスをエアバッグ袋体16の
内部に導く接続口29が形成されている。また、エアバ
ッグ袋体16における前後両端部に形成した三角板状部
16D、16Eの各先端上部、及びエアバッグ袋体16
における中間部16Bの上縁部には取付孔30Aが形成
された複数の取付部30が突出形成されている。
【0017】インフレータ14のガス噴出口には、接続
口29の内側部に配設されたインナチューブ32の後端
部32Aが連結されている。このインナチューブ32
は、エアバッグ袋体16内の上縁部に形成されたガス通
路16F内に長手方向、即ち、車体前後方向に沿って設
けられており、インフレータ14と反対側となる前側先
端部32Bが閉塞されている。なお、インナチューブ3
2は、ポリアミド糸やポリエステル糸を使用した布等で
構成されている。
【0018】インナチューブ32の下部には、長手方
向、即ち、車体前後方向に沿って所定の間隔でガス出口
穴34が形成されており、各ガス出口穴34の下方に
は、前側三角板状部16D、縦棒状結合部16G、中央
の矩形板状部16H、縦棒状結合部16G及び後側三角
板状部16Eによって区画された複数の膨張室50、5
2、54、56、58、60、62、64が形成されて
おり、前後方向中央部において隣接する膨張室56と膨
張室58は、それぞれの下端部が連通部66によって連
結されている。
【0019】図1に示される如く、インフレータ14に
おけるガス噴出口14A側端部近傍の外周部にはインナ
チューブ32の軸線方向(車体前後方向)に沿って延
び、インナチューブ32に比べ小径で短い高剛性(例え
ば金属製)のパイプ70における一方の端部(後端部)
70Aが固定されている。
【0020】また、パイプ70における後端部70Aに
はカシメにより周方向に沿って係合凸部72、74が形
成されており、これらの係合凸部72、74がインフレ
ータ14の外周部に形成された鍔部76と凹部78にそ
れぞれ係合している。これらの係合凸部72、74は、
インフレータ14に対する位置決めの他に、エアバッグ
袋体膨張時におけるパイプ70の前方(インフレータ1
4から離れる方向)への抜け止めとなっている。また、
係合凸部72の前方側に隣接する大径部75は、エアバ
ッグ袋体膨張時におけるインナチューブ32及びエアバ
ッグ袋体16の前方(インフレータ14から離れる方
向)への抜け止めとなっている。更に、係合凸部72は
インナチューブ32及びエアバッグ袋体16をクランプ
する際に、対応するパイプ70における後端部70Aが
局部的に変形するのを防止する役目もある。
【0021】また、インフレータ14におけるガス噴出
口14Aに隣接する部位14Bとパイプ70の内周部と
の間には、シール部材80が挟持されている。なお、パ
イプ70は、インフレータ14のガス噴出口14Aの外
周部となる部位70Bに比べその先端部70Cが細くな
っている。
【0022】また、パイプ70の後端部70Aの外周部
には、インナチューブ32の後側先端部32Aがクラン
プ82によってクランプされており、クランプ82によ
って、エアバッグ袋体16の上縁後端部16Cも同時に
クランプされている。
【0023】なお、本実施形態では、車両ディメンジョ
ンの影響でパイプ70の先端70Dが、最もインフレー
タ14側に配設した膨張室64へ、インフレータ14か
らの膨張用ガスを送り込むために、最もインフレータ1
4側に形成したガス出口穴34Aを越えて、インフレー
タ14から離れた側(本実施形態では、車両前方側)に
配設されている。このため、パイプ70の先端70D
と、インフレータ14から離れた側において隣接するガ
ス出口穴34Bとの間に絞り部90を形成している。こ
の絞り部90は、縫製、接着等によって、インナチュー
ブ32を上下方向から軸線に向かって、且つインフレー
タ14側に傾斜して形成されており、インナチューブ3
2の軸線上に、パイプ70の先端70Dと対向する開口
部92が形成されている。
【0024】従って、パイプ70の先端70Dから噴出
した膨張用ガスの一部(図1の矢印W2)は、開口部9
2を通過すると共に、パイプ70の先端70Dから噴出
した膨張用ガスの一部(図1の矢印W3)は、絞り部9
0によって、インナチューブ32内をインフレータ14
側に逆流して、インナチューブ32における最もインフ
レータ14側に配設したガス出口穴34Aを介して、最
もインフレータ14側に配設した膨張室64へ流れ込む
ようになっている。
【0025】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0026】本実施形態では、インフレータ14が作動
すると、インフレータ14からの膨張用ガスが、図2に
矢印Wで示されるように、インナチューブ32内を通
り、各ガス出口穴34を介してエアバッグ袋体16の各
膨張室50、52、54、56、58、60、62、6
4に供給される。この結果、エアバッグ袋体16が図3
に二点鎖線で示すようにカーテン状に展開して、乗員1
9の頭部19Aを保護する。
【0027】この際、インナチューブ32内に配設した
高剛性のパイプ70により、インフレータ14における
ガス噴出口14Aから噴出した膨張用ガスが整流され
る。この結果、膨張用ガスにより折り畳まれたインナチ
ューブ32を押し広げ易くなると共に、パイプ70の先
端70Dでは、インフレータ14のガス噴出口14Aに
比べ膨張用ガス(図1の矢印W2、W3)の拡散が弱ま
る。このため、インナチューブ32におけるパイプ70
の先端70D近傍の内圧が一時的に極めて高くなるのを
防止できるのでインナチューブ32のダメージを低減で
きる。
【0028】また、本実施形態では、パイプ70の先端
70Dから噴出した膨張用ガスの一部(図1の矢印W
2)は、開口部92を通過するが、パイプ70の先端7
0Dから噴出した膨張用ガスの一部(図1の矢印W3)
は、絞り部90によって、インナチューブ32内をイン
フレータ14側に逆流する。この結果、膨張用ガスの一
部が、インナチューブ32における最もインフレータ1
4側に配設したガス出口穴34Aを介して、最もインフ
レータ14側に配設した膨張室64へ確実に流れ込み、
膨張室64が下方へ迅速に膨張展開する。
【0029】このため、車両ディメンジョンの影響でパ
イプ70の先端70Dが最もインフレータ14側に配設
したガス出口穴34Aより、インフレータ14から離れ
た側に位置する本実施形態においても、エアバッグ袋体
16の下方への展開遅れを防止できる。
【0030】また、本実施形態では、高剛性としたパイ
プ70の長さ、特に、インフレータ14におけるガス噴
出口14Aからの突出長がインナチューブ32に比べで
短いので、エアバッグ袋体16の収納性を大幅に悪化さ
せることも無い。
【0031】次に、本発明の頭部保護エアバッグ装置の
第2実施形態を図4に従って説明する。
【0032】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】図4に示される如く、本実施形態では、第
1実施形態における絞り部90に代えて、インフレータ
14に最も近いガス出口穴34Aに対応するパイプ70
の部位にパイプ70内方に向けて切り起こし70Eによ
り穴94が形成されている。また、切り起こし70E
は、パイプ70の下方側からパイプ軸線に向かって、且
つインフレータ14側に傾斜して形成されている。
【0034】従って、インフレータ14のガス噴出口1
4Aから噴出した膨張用ガスの一部(図4の矢印W4)
は、切り起こし70Eによりガイドされ、穴94に流れ
込み、最もインフレータ14側に配設したガス出口穴3
4Aを介して、最もインフレータ14側に配設した膨張
室64へ流れ込むようになっている。
【0035】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0036】本実施形態では、第1実施形態の作用効果
に加えて、以下の作用効果がある。
【0037】即ち、本実施形態では、エアバッグ袋体展
開時に、インフレータ14のガス噴出口14Aから噴出
した膨張用ガスの一部(図4の矢印W4)が、切り起こ
し70Eによりガイドされ、穴94に流れ込む。この結
果、膨張用ガスの一部が、穴94を通り、最もインフレ
ータ14側に配設したガス出口穴34Aを介して、最も
インフレータ14側に配設した膨張室64へ確実に流れ
込み、膨張室64が下方へ迅速に膨張展開する。
【0038】このため、車両ディメンジョンの影響でパ
イプ70の先端70Dが最もインフレータ14側に配設
したガス出口穴34Aより、インフレータ14から離れ
た側に位置する本実施形態においても、エアバッグ袋体
16の下方への展開遅れを防止できる。
【0039】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。
【0040】例えば、上記各実施形態では、図2に示さ
れる如く、インナチューブ32の軸線に沿ってインフレ
ータ14を車体前後方向に沿って配設したが、これに代
えて、図5に示される如く、インフレータ14を例えば
Cピラー(クォータピラー)に車両後方側を下方へ傾斜
させて搭載した場合にも、パイプ70を上方へ延設し前
方へ折り曲げることで対応可能である。また、パイプ7
0をこのように折り曲げることでインフレータ14の搭
載位置の自由度が大きくなり、車体形状に対応した搭載
が可能になる。
【0041】また、本発明は、図6に示される如く、エ
アバッグ袋体16の上端縁部における前後方向中央部、
即ち、インナチューブ32の前後方向中央部にインフレ
ータ14が連結され、インナチューブ32の後側先端部
32Aと前側先端部32Bとの双方が閉塞されている頭
部保護エアバッグ装置にも適用可能である。
【0042】この場合には、例えば、インフレータ14
をルーフサイドレール28の中央部等に搭載し、パイプ
70を逆T字状(または逆J字状)に形成することで対
応可能である。また、パイプ70をこのような形状にす
ることで、エアバッグ袋体16の前席用膨張部及び後席
用膨張部との双方に短時間にガスを供給できる。
【0043】また、本発明は、Aピラー等の他の部位に
インフレータ14を配設した頭部保護エアバッグ装置に
も適用可能である。
【0044】また、本発明の頭部保護エアバッグ装置
は、3列以上のシートを有する車両にも適用可能であ
る。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、エアバッグ袋
体内に膨張用ガスを噴出するインフレータと、乗員の頭
部を保護する膨張室と膨張室の上に連通して形成された
車体前後方向に延びるガス通路と、ガス通路内に配設さ
れ膨張用ガスを膨張室に供給する可撓性を有するインナ
チューブと、を備えた頭部保護エアバッグ装置におい
て、インフレータからインナチューブ内に、インナチュ
ーブに形成された複数のガス出口穴のうちインフレータ
に最も近いガス出口穴を越えて軸線方向に突出する小径
で短い高剛性のパイプを有すると共に、パイプ先端とイ
ンフレータから離れた側において隣接するガス出口穴と
の間に絞り部を形成したため、インナチューブにおける
インフレータからのガス噴出口近傍のダメージを低減で
きると共に、エアバッグ袋体の下方への展開遅れを防止
できるという優れた効果を有する。
【0046】請求項2記載の本発明は、エアバッグ袋体
内に膨張用ガスを噴出するインフレータと、乗員の頭部
を保護する膨張室と膨張室の上に連通して形成された車
体前後方向に延びるガス通路と、ガス通路内に配設され
膨張用ガスを膨張室に供給する可撓性を有するインナチ
ューブと、を備えた頭部保護エアバッグ装置において、
インフレータからインナチューブ内に、インナチューブ
に形成された複数のガス出口穴のうちインフレータに最
も近いガス出口穴を越えて軸線方向に突出する小径で短
い高剛性のパイプを有すると共に、インフレータに最も
近いガス出口穴に対応するパイプの部位にパイプ内方に
向けて切り起こしにより形成した穴を有するため、イン
ナチューブにおけるインフレータからのガス噴出口近傍
のダメージを低減できると共に、エアバッグ袋体の下方
への展開遅れを防止できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置における要部を示す側断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置におけるエアバッグ袋体を示す側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置を示す概略側面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置における要部を示す側断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置におけるエアバッグ袋体を示す側面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置におけるエアバッグ袋体を示す側面図である。
【符号の説明】
10 頭部保護エアバッグ装置 14 インフレータ 16 エアバッグ袋体 18 センタピラー(Bピラー) 20 クオータピラー(Cピラー) 32 インナチューブ 34 ガス出口穴 34A 最もインフレータ側に形成したガス出口穴 34B パイプの先端とインフレータから離れた側に
おいて隣接するガス出口穴 70 パイプ 70D パイプの先端 70E パイプの切り起こし 90 絞り部 92 開口部 94 切り起こしによる穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグ袋体内に膨張用ガスを噴出す
    るインフレータと、乗員の頭部を保護する膨張室と該膨
    張室の上に連通して形成された車体前後方向に延びるガ
    ス通路と、該ガス通路内に配設され前記膨張用ガスを前
    記膨張室に供給する可撓性を有するインナチューブと、
    を備えた頭部保護エアバッグ装置において、 前記インフレータから前記インナチューブ内に、前記イ
    ンナチューブに形成された複数のガス出口穴のうち前記
    インフレータに最も近い位置に形成されたガス出口穴を
    越えて軸線方向に突出する小径で短い高剛性のパイプを
    有すると共に、前記パイプ先端と前記インフレータから
    離れた側において隣接するガス出口穴との間に絞り部を
    形成したことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 エアバッグ袋体内に膨張用ガスを噴出す
    るインフレータと、乗員の頭部を保護する膨張室と該膨
    張室の上に連通して形成された車体前後方向に延びるガ
    ス通路と、該ガス通路内に配設され前記膨張用ガスを前
    記膨張室に供給する可撓性を有するインナチューブと、
    を備えた頭部保護エアバッグ装置において、 前記インフレータから前記インナチューブ内に、前記イ
    ンナチューブに形成された複数のガス出口穴のうち前記
    インフレータに最も近いガス出口穴を越えて軸線方向に
    突出する小径で短い高剛性のパイプを有すると共に、前
    記インフレータに最も近いガス出口穴に対応する前記パ
    イプの部位にパイプ内方に向けて切り起こしにより形成
    した穴を有することを特徴とする頭部保護エアバッグ装
    置。
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