JP2002314311A - アンテナ - Google Patents

アンテナ

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JP2002314311A
JP2002314311A JP2001110973A JP2001110973A JP2002314311A JP 2002314311 A JP2002314311 A JP 2002314311A JP 2001110973 A JP2001110973 A JP 2001110973A JP 2001110973 A JP2001110973 A JP 2001110973A JP 2002314311 A JP2002314311 A JP 2002314311A
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stopper
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caulking
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Yoshinobu Nakagawa
吉信 中川
Setsuo Takesako
節男 竹迫
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話に代表される携帯用無線通信機器等
に使用される多段式のアンテナに関し、ホイップ部のコ
イル部に装着される上ストッパや下ストッパが、材質の
依存しない簡単な形状で、コイル部に対して製造工数少
なく強固に固定されたものを提供する。 【解決手段】 多段式のアンテナにおいて、第二段目の
部材となるコイル部22を構成する帯状体23の断面形
状を外方面側に突起23Aを設けたものとし、コイル部
22の外周に所定の大きな幅および深さの螺旋状の窪み
部24を備えさせ、その窪み部24に円筒状の内周壁を
食い込ませるようにして上ストッパ26や下ストッパ2
8をカシメ固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話に代表さ
れる携帯用無線通信機器、またはPDAに代表される携
帯用情報端末機器等に使用されるアンテナに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話等の携帯用無線通信機器
が普及してきており、この通信機器には、通常、その通
話および自機が位置する情報を送受信するためのアンテ
ナが備えられている。
【0003】そして、そのアンテナとしては、携帯機器
の非使用時に筐体内に収納可能な多段のテレスコープ状
でホイップ式のものが好まれて使用されるようになって
きた。
【0004】このような従来のホイップ式のアンテナに
ついて、図面を用いて以下に説明する。
【0005】図8は、従来のホイップ式のアンテナが伸
張された状態を示す断面図、図9は、同図8に示すアン
テナが使用機器の筐体に収納された状態を示す断面図で
ある。
【0006】同図において、1は、ヘリカルコイル状に
形成された第一アンテナ素子であり、その第一アンテナ
素子1の周囲が樹脂で覆われてトップ部2が構成されて
いる。
【0007】そして、このトップ部2は、下方部分に、
上記第一アンテナ素子1の一端部に電気的に接続された
導電金属製からなる円筒状の給電金具3を有している。
【0008】そして、このトップ部2の下方に、絶縁樹
脂からなるジョイント部4を介してホイップ部5が同軸
上に連結固定されている。
【0009】つまり、給電金具3を含むトップ部2とホ
イップ部5とは、ジョイント部4により絶縁状態で配さ
れている。
【0010】そして、このホイップ部5は、導電金属線
6Aがチューブ6Bで被覆された可撓性を有する直線状
素子6が一段目の部分となり、この直線状素子6の下部
が、断面形状が略小判状の帯状体を螺旋状に巻き回して
形成されたコイル部8の孔8A内に挿通されている。
【0011】そして、直線状素子6の下端には、内バネ
7が直線状素子6に導通して装着されている。
【0012】この内バネ7は、外側に突出した円弧状部
7Aがコイル部8の内壁に弾接し、直線状素子6とコイ
ル部8とは、内バネ7を介して導通している。
【0013】そして、9は、段差付き中央孔10を備え
た黄銅からなる円筒状の上ストッパであり、その段差付
き中央孔10は、平坦に形成された中間段部10Aを境
にして、上方が直線状素子6を挿通可能な細径円形孔1
0B、下方が内周壁にネジ部10Cを備えた大径孔部1
0Dとなっている。
【0014】この大径孔部10Dのネジ部10Cは、コ
イル部8の略小判状の隣り合う帯状体間で構成される螺
旋状の窪み部11に螺合可能に形成されている。
【0015】そして、上記上ストッパ9は、細径円形孔
10Bに直線状素子6を挿通させた状態で、大径孔部1
0Dが、コイル部8の窪み部11にねじ込まれてコイル
部8の上端に固定されている。
【0016】このときコイル部8の上端は、上ストッパ
9の中間段部10Aに当接しており、コイル部8の上方
への位置規制する機能を有する。
【0017】また、コイル部8内に収容可能に配された
直線状素子6も、伸張された際に、内バネ7の上部に装
着されたスペーサ12が中間段部10Aに当接して上方
位置を規制されるようになっている。
【0018】さらに、コイル部8外周を被覆しているチ
ューブ13の上部も、上ストッパ9で固定されている。
【0019】一方、14は、コイル部8の下端に配され
た下ストッパで、コイル部8と電気的に接続されてい
る。
【0020】この下ストッパ14も、上ストッパ9と同
様に、上方開口穴部15Bの内周壁に、コイル部8の外
周面の窪み部11に対応するネジ部15Aを備え、コイ
ル部8の下端から螺合されて固定され、コイル部8の下
方位置を底面で規制する機能を有すると共に、チューブ
13の下部を固定している。
【0021】そして、上記のように構成されたホイップ
部5は、円筒状に形成された金属製のホルダ16の孔1
6A内に収納自在に配され、その孔16A内には、給電
金具3または下ストッパ14の外周面を保持可能な外バ
ネ17が配設されている。
【0022】以上のように従来の二段ホイップ式のアン
テナは構成されるものであり、このアンテナは、使用機
器である携帯電話の筐体18にホルダ16を固定するこ
とによって、機械的かつ電気的に携帯電話に装着され
る。
【0023】そして、上記携帯電話を用いて電話をかけ
る場合等に、上記アンテナのホイップ部5を伸張させる
と、内バネ7を介して電気的に接続されている直線状素
子6とコイル部8とが筐体18内から同軸上に引き出さ
れた状態になると共に、下ストッパ14の外周部をホル
ダ16の外バネ17が、弾接保持するようになる(図8
参照)。
【0024】このとき、アンテナとして機能するホイッ
プ部5における送受信信号は、下ストッパ14、外バネ
17およびホルダ16を介して筐体18内の電気回路
(図示せず)に伝達される。
【0025】一方、図9に示すようにホイップ部5が使
用機器である携帯電話の筐体18内に収納状態である場
合には、外バネ17は給電金具3の外周部を弾接保持し
ている。
【0026】この場合には、トップ部2の第一アンテナ
素子1がアンテナとして機能し、その送受信信号は給電
金具3、外バネ17およびホルダ16を介して筐体18
内の電気回路に伝達される。
【0027】そして、上記のいずれの状態であっても同
じ送受信周波数帯域が送受信できるよう、ホイップ部5
およびトップ部2の第一アンテナ素子1の有効線路長
は、同一長に整合を取っているものであった。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のアンテナにおいては、コイル部8に対して上ストッパ
9および下ストッパ14を、螺合させて固定するもので
あったため、組立作業工数がかかり、それらの固定状態
にガタツキが発生すると、ホイップ部5の伸張時におけ
る対応周波数帯域が変動してしまうので、コイル部8の
窪み部11およびそれぞれのネジ部10Cおよび15A
を精度よく形成して螺合させなければならないという課
題があった。
【0029】そして、上ストッパ9および下ストッパ1
4は、そのネジ部10Cおよび15Aを大径孔部10D
および上方開口穴部15Bの内周壁に形成しなくてはな
らなかったので形成工数がかかると共に、そららの材質
として、加工性がよい材質のもの、例えば比重の大きい
黄銅に限定されてしまい、近年の携帯機器の軽量化への
対応がし難いものであった。
【0030】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、ホイップ部のコイル部に装着される上ス
トッパおよび下ストッパが、材質に依存しない簡単な形
状のものですみ、かつ、それらがコイル部に対して製造
工数少なく強固に固定されたアンテナを提供することを
目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、以下の構成を有するものである。
【0032】本発明の請求項1に記載の発明は、第一ア
ンテナ素子およびその第一アンテナ素子に電気的に接続
された給電金具を有するトップ部と、上記トップ部に絶
縁ジョイント部を介して連結された第一段目の部材が、
第二段目のコイル部内に導通状態で配された第二アンテ
ナ素子としてのホイップ部と、上記ホイップ部を収納自
在に保持するホルダー部とを備え、上記コイル部を構成
する帯状体の断面形状が、外方面側に突起または凹部を
有する略方形であり、そのコイル部の外周面には、上記
突起どうしの間または凹部そのものが繋がって形成され
た螺旋状の窪み部を備え、そのコイル部の上下端に装着
される抜け止め用の上ストッパまたは下ストッパが、そ
の窪み部に食い込まされてカシメ固定されたアンテナと
したものであり、コイル部が、外方面側に突起または凹
部を有する略方形の断面形状の帯状態を用いて構成され
たものであるため、コイル部外周面の螺旋状の窪み部は
所定幅で大きい段差を備えたものにでき、上ストッパや
下ストッパのコイル部に係合させる箇所を材質に依存し
ない簡単な円筒形状に形成してコイル部に挿通させ、押
込み加工等によって、その窪み部に上記円筒形状の内壁
部を食い込ませてカシメ固定するのみという少ない工数
で、上ストッパや下ストッパを強固にコイル部に固定で
きると共に、上ストッパや下ストッパが簡単な形状です
むため、加工性は少し劣るが比重の小さいアルミニウム
などの材質を採用することも可能となり、アンテナを軽
量化することもできるという作用を有する。
【0033】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、上ストッパまたは下ストッパが、コイル
部の軸線方向に対して直交する水平方向にリング状にカ
シメ固定されたものであり、コイル部の螺旋状の窪み部
に対し、コイル部全周に亘るカシメ部分が角度を持って
カシメ固定できるため、そのカシメ固定位置に、必ずコ
イル部外周面の螺旋状の窪み部に対応する箇所を含ませ
ることができ、チューブ等で覆われてコイル部の窪み部
を視認し難い場合にも、上ストッパや下ストッパをコイ
ル部に少ない工数で強固に固定できるという作用を有す
る。
【0034】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
発明において、上ストッパまたは下ストッパが、複数箇
所をリング状にカシメ固定され、そのカシメ位置の間隔
が、コイル部の窪み部のNターン(Nは0を含む整数)
間のピッチ+1ターン分の1/2ピッチであるものであ
り、コイル部の螺旋状の窪み部に対して上記仕様で複数
箇所をリング状にカシメ固定すると、コイル部の中心軸
線に対して対称方向に位置する窪み部の部分をそれぞれ
のリング状のカシメ部分に含んでカシメ固定できるた
め、上ストッパまたは下ストッパがさらに強固でガタツ
キが少なくカシメ固定できるという作用を有する。
【0035】請求項4に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、上ストッパまたは下ストッパが、コイル
部の窪み部に対応する螺旋状にカシメ固定されたもので
あり、上ストッパや下ストッパがコイル部に最も強固に
固定できると共に、デザイン的にも優れたものとなると
いう作用を有する。
【0036】請求項5に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、上ストッパまたは下ストッパが、コイル
部の窪み部に対応する位置を含むようにしてドット状に
カシメ固定されたものであり、カシメられる部分を部分
的に分散させることができるため、各カシメ固定部分に
おいて、その外周部分からの肉の引っ張りなどの影響度
合いが少なくでき、上ストッパや下ストッパがコイル部
に強固にカシメ固定できると共に、カシメ状態も安定す
るという作用を有する。
【0037】請求項6に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、上ストッパが、その下端部を内側にすぼ
めるようにカシメ固定されたものであり、その下端部に
対応するコイル部外周には螺旋状の窪み部の一部が必ず
あるため、上ストッパがコイル部に強固にカシメ固定で
きると共に、上ストッパの周面に凹凸を無くせ、その周
面を良好な摺動面として活用できるものにできるという
作用を有する。
【0038】請求項7に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、下ストッパが、その上端部を内側にすぼ
めるようにカシメ固定されたものであり、その上端部に
対応するコイル部外周には螺旋状の窪み部の一部が必ず
あるため、下ストッパがコイル部に強固にカシメ固定で
きると共に、下ストッパの周面に凹凸を無くせ、その周
面を良好な摺動面として活用できるものにできるという
作用を有する。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図7を用いて説明する。
【0040】なお、従来の技術の項で説明した構成と同
一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略
する。
【0041】(実施の形態1)実施の形態1を用いて、
本発明の請求項1〜7記載の発明について説明する。
【0042】図1は、本発明の一実施の形態によるホイ
ップ式のアンテナが伸張された状態を示す断面図、図2
は同図1に示すアンテナが使用機器の筐体に収納された
状態を示す断面図、図3は、同図1の状態に相当する外
観斜視図である。
【0043】同図に示すように、トップ部2は、外形が
砲弾状に形成された樹脂内にヘリカルコイル状の第一ア
ンテナ素子1が内包されて固定されていると共に、その
砲弾状の下部に、第一アンテナ素子1の一端部に電気的
に接続された導電金属製の円筒状の給電金具3が下方に
突出状態に装着されたものとなっている。
【0044】そして、このトップ部2の下方同軸上に、
絶縁樹脂からなるジョイント部4を介してトップ部2と
は絶縁状態でホイップ部21が連結固定されている。
【0045】このジョイント部4と接続されたホイップ
部21の一段目の部分は、導電金属線6Aがチューブ6
Bで被覆された可撓性を有する直線状素子6で構成さ
れ、その直線状素子6の下端には、内バネ7が直線状素
子6に導通状態で装着されている。
【0046】そして、この直線状素子6の下部は、後述
する形状の帯状体23を螺旋状に巻き回して形成された
コイル部22の孔22A内に挿通され、上記内バネ7の
外方側に突出した円弧状部7Aは、上記孔22Aの内周
壁に弾接し、その弾接力で、直線状素子6はコイル部2
2の所定位置で停止可能に係合している。
【0047】この内バネ7を介して、直線状素子6とコ
イル部22とは、常時電気的に接続された状態となって
いる。
【0048】そして、上記コイル部22を構成している
帯状体23は、断面形状が、略方形で、その外方面側に
台形形状の突起23Aを有するものとなっており、この
帯状体23が螺旋状に巻き回されることにより、コイル
部22の外周面には、隣り合う上記突起23Aどうしの
間が繋がって形成された螺旋状の窪み部24を有するも
のとなっている。
【0049】このとき、コイル部22の外周面に形成さ
れた螺旋状の窪み部24は、その幅が突起23Aどうし
間のピッチで、その深さは突起23Aの高さからなる大
きな幅や段差を有するものになっている。
【0050】なお、この帯状体23は突起23Aを有す
るものであれば、断面形状が略方形のものに限定される
ことはなく、略小判形や、内周側の角部と外周側の角部
のRが異なる異形状のものであってもよい。
【0051】また、その突起23Aも、断面形状が山形
の三角形状のものや、矩形のものであってもよいが、そ
の配置箇所は、帯状体23の中央位置に設けることが好
ましい。
【0052】さらに、帯状体23として突起23Aを設
ける代わりに、外方面側に凹部を備えたものとし、その
凹部が螺旋状に繋がるようにして螺旋状の窪み部を備え
たコイル部としてもよい。
【0053】この場合にも、コイル部に形成された窪み
部は、帯状体の凹部の幅や深さに応じた所定の大きな幅
や段差のものとなる。
【0054】なお、上記のごとく異形の断面形状を持つ
帯状体23であっても、通常は、それを押し出し加工に
よって形成するものであるため、コイル部22を構成す
る際に、加工工数などが大きく増大することはない。
【0055】そして、26は、平坦に形成された中間段
部25Aを境にして、上方が直線状素子6を挿通可能な
細径円形孔25B、下方がコイル部22の径よりも少し
大径の円形状の大径孔部25Cとなっている段差付き中
央孔25を有する略円筒状の上ストッパである。
【0056】この上ストッパ26は、細径円形孔25B
に直線状素子6を収納可能に挿通された状態で、下方の
大径孔部25Cが、チューブ13を被されたコイル部2
2の上端に嵌め込まれ、コイル部22の軸線方向に対し
て直交する水平方向に外方からリング状に複数箇所をカ
シメ固定されている。
【0057】そして、そのカシメ部27における螺線状
の窪み部24に対応する部分は、大径孔部25Cの外方
から内方に向かって押込み加工等がなされて、大径孔部
25Cの内周壁が窪み部24内に食い込むように固定さ
れている。
【0058】なお、このときコイル部22外周の窪み部
24は、チューブ13で覆われるため、視認し難いが、
上記のように螺旋状の窪み部24に対して、コイル部2
2の中心軸線に対して直交する水平方向でリング状のカ
シメ部27によりカシメ固定する、すなわち螺旋状の窪
み部24に対してカシメ部27を所定角度を持たせてカ
シメ固定するようにすると、上ストッパ26のカシメ部
27内には、必ず螺旋状の窪み部24に対応する位置が
含まれることとなり、かつ、その窪み部24は大きい幅
や段差を有するものであるため、上ストッパ26はコイ
ル部22に容易かつ強固に工数少なく固定されることと
なる。
【0059】また、リング状のカシメ部27として、コ
イル部22の中心軸線に直交する水平方向にカシメ固定
するようにすると、カシメ位置の上下方向の位置ずれ等
が少なくできて、その中心軸線に向かう方向で全周を容
易にカシメ固定できる。
【0060】さらに、その複数箇所にカシメられたリン
グ状のカシメ部27として、そのカシメ位置の間隔を、
コイル部22の窪み部24のNターン(Nは0を含む整
数)間のピッチ+その窪み24の1ターン分の1/2ピ
ッチの箇所を平行関係でそれぞれリング状にカシメ固定
すると、コイル部22の中心軸線に対して対称方向に位
置する窪み部24の一方および他方部分を、リング状の
カシメ部27にそれぞれ含んでカシメ固定できるため、
上ストッパ26はより強固で抜け難くカシメ固定された
ものにできる。
【0061】この上ストッパ26は、段差付き中央孔2
5の平坦な中間段部25Aがコイル部22の上端に当接
状態に固定され、コイル部22の上方への位置規制を行
うと共に、チューブ13の上部を固定する機能を有して
いる。
【0062】また、コイル部22内に収容可能に配され
た直線状素子6も、伸張された際に、内バネ7の上部に
装着されたスペーサ12が中間段部25Aに当接して上
方位置を規制されるようになっている。
【0063】一方、コイル部22の下端には、コイル部
22の下方位置を規制すると共に、チューブ13の下部
を固定する下ストッパ28が、コイル部22と導通状態
で上ストッパ26と同様に押込み加工等によってカシメ
固定されている。
【0064】この下ストッパ28のカシメ部29の固定
状態は、上ストッパ26におけるカシメ部27の状態と
同じであるため、詳細な説明を省略する。
【0065】そして、上記構成のホイップ部21は、円
筒状に形成されたホルダ16の孔16A内に収納自在に
配されている。
【0066】このホルダ16の孔16Aには、内側方向
に突出した外バネ17が配設され、この外バネ17は、
ホイップ部21が収納されている場合には、給電金具3
の外周面を弾接保持して上記収納状態を維持し、またホ
イップ部21が引き出された場合には、下ストッパ28
の外周面を弾接保持して上記ホイップ部21の伸張状態
を維持できるものとなっている。
【0067】本実施の形態によるアンテナは、以上のよ
うに構成されるものであり、使用機器である携帯電話の
筐体18にホルダ16を固定することによって、機械的
かつ電気的に携帯電話に取り付けられることは、従来の
技術の場合と同じである。
【0068】そして、上記携帯電話を用いて電話をかけ
る場合等に、図1に示すように上記アンテナのホイップ
部21を伸張させると、上述のごとく互いに導通状態で
ある直線状素子6とコイル部22とが筐体18内から同
軸上に引き出されて内バネ7の弾接力によりその状態が
維持されると共に、そのホイップ部21と導通している
下ストッパ28を外バネ17が弾接保持する。
【0069】そして、このときにアンテナとしてはホイ
ップ部21が機能し、その送受信信号は、下ストッパ2
8は、外バネ17およびホルダ16を介して筐体18内
の電気回路(図示せず)に伝達される。
【0070】一方、図2に示すホイップ部21が使用機
器である携帯電話の筐体18内に収納状態である場合に
は、外バネ17は給電金具3の外周部を弾接保持し、こ
のときにアンテナとして機能するトップ部2の第一アン
テナ素子1からの送受信信号は、給電金具3、外バネ1
7およびホルダ16を介して筐体18内の電気回路に伝
達される。
【0071】なお、上記のいずれの状態であっても同じ
送受信周波数帯域が送受信できるよう、ホイップ部21
およびトップ部2の第一アンテナ素子1の有効線路長
は、同一長に整合を取っていることは、従来の技術の場
合と同じである。
【0072】以上のように、本実施の形態によるアンテ
ナは、ホイップ部21の二段目部分となるコイル部22
を構成する帯状体23の形状を異形状として、コイル部
22の外周面に大きな幅および段差を持つ螺旋状の窪み
部24を備えさせたものであるため、この窪み部24を
活用してカシメ固定するのみで、上ストッパ26や下ス
トッパ28を強固に固着させることができる。
【0073】そして、その上ストッパ26および下スト
ッパ28のカシメ部27および29は、大きな幅や段差
の窪み部24内に食い込んでいる場合があるため、これ
によって固定された上ストッパ26および下ストッパ2
8は、ガタツキ少なくコイル部22に固定され、ホイッ
プ部21の伸張時における対応周波数帯域の変動も少な
くできる。
【0074】また、上ストッパ26の大径孔部25C、
および下ストッパ28の上方開口穴部28Aとしては、
従来の技術のもののようにネジ部を必要としない単なる
円形状のものでよくなるため、加工性は少し劣るが比重
の小さいアルミニウムなどを採用できるようになり、結
果としてアンテナを軽量化することも可能となる。
【0075】さらに、上記のカシメ固定方法は、ネジ止
め方法に対して少ない製造工数で行えるため、アンテナ
の製造工数を低減させる効果も期待できる。
【0076】また、コイル部22がチューブ13等で被
覆されたもの、つまりコイル部22の外周面に構成され
た螺旋状の窪み部24が視認し難いものであっても、螺
旋状の窪み部24に対して所定角度を持つように水平方
向でリング状にカシメ固定することによって、必ずその
カシメ部27や29内に窪み部24の箇所を含ませるこ
とができるようになるため、上ストッパ26や下ストッ
パ28をコイル部22に容易かつ強固で工数少なくカシ
メ固定できて、ガタツキ少ない高品質のアンテナにでき
る。
【0077】なお、上記には、上ストッパ26および下
ストッパ28をコイル部22にリング状でカシメ固定し
たものを説明したが、その他のカシメ形状のものとして
もよい。
【0078】例えば、図4の側面図に示すように、上ス
トッパ31の当該位置をコイル部22の螺旋状の窪み部
24に合わせて押し込み加工等を施し、螺旋状のカシメ
部32によってカシメ固定したものとすると、最もカシ
メ固定力が高くでき、デザイン上も優れたものにでき
る。
【0079】また、図5の側面図に示すように、コイル
部22の窪み部24の位置を含むようにして、上ストッ
パ33をドット状に押し込み加工等を施し、ドット状の
カシメ部34によってカシメ固定したものとすると、そ
のカシメられる部分の周囲の肉部分からの影響が少なく
でき、個々のドット状のカシメ部34は、より大きな固
定力で固定されるようになるため、上ストッパ33は、
上記のリング状にカシメ固定した場合と、ほぼ同等の固
定力となって安定したものとなる。
【0080】なお、上述の図4および図5に示したカシ
メ方法は、下ストッパに適用してもよい。
【0081】さらに図6の側面図に示すように、上スト
ッパ35の下端部36全周を内側方向にすぼめてカシメ
固定したものとすると、そのカシメ部37にはコイル部
22の螺旋状に形成された窪み部24に対応する部分が
必ずあるため、強固かつ容易に上ストッパ35がコイル
部22にカシメ固定できる。
【0082】また、このカシメ部37によって固定され
た上ストッパ35は、外周面に凹凸の無い良好な摺動面
を備えたものにでき、アンテナの伸張収縮時にホルダ1
6の外バネ17と当接した際の摺動感触が、滑らかで良
好なものにできる。
【0083】そして、それと同様に、図7の側面図に示
すように、下ストッパ38の上端部39全周を内側方向
にすぼめるようにカシメ固定したものとしても、そのカ
シメ部40にはコイル部22の螺旋状に形成された窪み
部24に対応する部分が必ずあるため、強固かつ容易に
下ストッパ38がコイル部22にカシメ固定でき、かつ
その下ストッパ38の外周面には、凹凸が無くせるた
め、アンテナの伸縮収縮時にホルダ16の外バネ17と
当接した際の摺動感触が滑らかで良好なものにできる。
【0084】
【発明の効果】以上のように本発明によるアンテナは、
第二段目となるコイル部の上下端に固定される上ストッ
パや下ストッパが、材質に依存しない簡単な形状のもの
ですむと共に、その上ストッパや下ストッパをコイル部
に製造工数少なく強固に固定されたアンテナを実現でき
るという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるホイップ式のアン
テナが伸張された状態を示す断面図
【図2】同図1に示すアンテナが使用機器の筐体に収納
された状態を示す断面図
【図3】同図1の状態に相当する外観斜視図
【図4】同他の形状のカシメ部でコイル部にカシメ固定
された上ストッパ部分の部分断面の側面図
【図5】同他の形状のカシメ部でコイル部にカシメ固定
された上ストッパ部分の側面図
【図6】同他の形状のカシメ部でコイル部にカシメ固定
された上ストッパ部分の側面図
【図7】同他の形状のカシメ部でコイル部にカシメ固定
された下ストッパ部分の側面図
【図8】従来のホイップ式のアンテナが伸張された状態
を示す断面図
【図9】同図8に示すアンテナが使用機器の筐体に収納
された状態を示す断面図
【符号の説明】
1 第一アンテナ素子 2 トップ部 3 給電金具 4 ジョイント部 6 直線状素子 6A 導電金属線 6B チューブ 7 内バネ 7A 円弧状部 12 スペーサ 13 チューブ 16 ホルダ 16A 孔 17 外バネ 18 筐体 21 ホイップ部 22 コイル部 22A 孔 23 帯状体 23A 突起 24 窪み部 25 段差付き中央孔 25A 中間段部 25B 細径円形孔 25C 大径孔部 26,31,33,35 上ストッパ 27,29,32,34,37,40 カシメ部 28,38 下ストッパ 28A 上方開口穴部 36 下端部 39 上端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J046 AA10 AB06 DA03 5J047 AA10 AB06 BF04 FA02 FA09 5K023 AA07 BB04 LL05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一アンテナ素子およびその第一アンテ
    ナ素子に電気的に接続された給電金具を有するトップ部
    と、上記トップ部に絶縁ジョイント部を介して連結され
    た第一段目の部材が、第二段目のコイル部内に導通状態
    で配された第二アンテナ素子としてのホイップ部と、上
    記ホイップ部を収納自在に保持するホルダー部とを備
    え、上記コイル部を構成する帯状体の断面形状が、外方
    面側に突起または凹部を有する略方形であり、そのコイ
    ル部の外周面には、上記突起どうしの間または凹部その
    ものが繋がって形成された螺旋状の窪み部を備え、その
    コイル部の上下端に装着される抜け止め用の上ストッパ
    または下ストッパが、その窪み部に食い込まされてカシ
    メ固定されたアンテナ。
  2. 【請求項2】 上ストッパまたは下ストッパが、コイル
    部の軸線方向に対して直交する水平方向にリング状にカ
    シメ固定された請求項1記載のアンテナ。
  3. 【請求項3】 上ストッパまたは下ストッパが、複数箇
    所をリング状にカシメ固定され、そのカシメ位置の間隔
    が、コイル部の窪み部のNターン(Nは0を含む整数)
    間のピッチ+1ターン分の1/2ピッチである請求項2
    記載のアンテナ。
  4. 【請求項4】 上ストッパまたは下ストッパが、コイル
    部の窪み部に対応する螺旋状にカシメ固定された請求項
    1記載のアンテナ。
  5. 【請求項5】 上ストッパまたは下ストッパが、コイル
    部の窪み部に対応する位置を含むようにしてドット状に
    カシメ固定された請求項1記載のアンテナ。
  6. 【請求項6】 上ストッパが、その下端部を内側にすぼ
    めるようにカシメ固定された請求項1記載のアンテナ。
  7. 【請求項7】 下ストッパが、その上端部を内側にすぼ
    めるようにカシメ固定された請求項1記載のアンテナ。
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