JP2003032021A - アンテナおよびその製造方法 - Google Patents

アンテナおよびその製造方法

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JP2003032021A
JP2003032021A JP2001219386A JP2001219386A JP2003032021A JP 2003032021 A JP2003032021 A JP 2003032021A JP 2001219386 A JP2001219386 A JP 2001219386A JP 2001219386 A JP2001219386 A JP 2001219386A JP 2003032021 A JP2003032021 A JP 2003032021A
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Japan
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stopper
coil portion
antenna
coil
ring
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JP2001219386A
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English (en)
Inventor
Norihisa Nishida
紀久 西田
Yoshinobu Nakagawa
吉信 中川
Koichi Matsumoto
光一 松本
Hideto Sadamori
秀人 定森
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話に代表される携帯用無線通信機器等
に使用されるホイップ式のアンテナに関し、ホイップ部
のコイル部に装着される上ストッパや下ストッパが、コ
イル部に対して製造工数少なく強固に固定されたものを
提供する。 【解決手段】 第二段目の部材となるコイル部22の外
周にリング状の溝部24を設けたものとし、組み合わせ
た上ストッパ26に潰し加工がなされて、大径孔部25
Cの内周壁がコイル部22の上部に設けられたリング状
の溝部24内にはまり込むようにカシメ固定して、上ス
トッパ26をコイル部22に係止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話やPDA
等に代表される携帯用通信機器に使用されるアンテナお
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話等の携帯用通信機器が普
及してきており、この通信機器には、通常、その通話お
よび自機が位置する情報を送受信するためのアンテナが
備えられている。
【0003】そして、そのアンテナとしては、通信機器
の非使用時に筐体内に収納可能な多段のテレスコープ状
でホイップ式のものが好まれて使用されるようになって
きた。
【0004】このような従来のホイップ式のアンテナに
ついて、図面を用いて以下に説明する。
【0005】図11は、従来のホイップ式のアンテナが
伸張された状態の断面図、図12は、同アンテナを使用
機器の筐体から伸張した状態におけるホイップ部部分の
拡大断面図、図13は、同アンテナが使用機器の筐体に
収納された状態の断面図である。
【0006】同図において、1は、ヘリカルコイル状に
形成された第一アンテナ素子であり、その第一アンテナ
素子1の周囲が樹脂で覆われてトップ部2が構成されて
いる。
【0007】そして、このトップ部2は、下方部分に、
上記第一アンテナ素子1の一端部に電気的に接続された
導電金属からなる円筒状の給電金具3を有している。
【0008】そして、このトップ部2の下方に、絶縁樹
脂からなるジョイント部4を介してホイップ部5が同軸
上に連結固定されている。
【0009】つまり、給電金具3を含むトップ部2とホ
イップ部5とは、ジョイント部4により絶縁状態で配さ
れている。
【0010】そして、このホイップ部5は、導電金属線
6Aがチューブ6Bで被覆された可撓性を有する直線状
素子6が一段目の部分となり、この直線状素子6の下部
が、断面形状が略小判状の帯状体を螺旋状に巻回して形
成された略円筒状のコイル部8の孔8A内に挿通されて
いる。
【0011】そして、直線状素子6の下端には、内バネ
7が直線状素子6に導通して装着されている。
【0012】この内バネ7は、外側に突出した円弧状部
7Aがコイル部8の内壁に弾接し、直線状素子6とコイ
ル部8とは、内バネ7を介して導通している。
【0013】そして、9は、段差付き中央孔10を備え
た黄銅からなる円筒状の上ストッパであり、その段差付
き中央孔10は、中間段部10Aを境にして、上方が直
線状素子6を挿通可能な細径円形孔10B、下方が内周
壁にネジ部10Cを備えた大径孔部10Dとなってい
る。
【0014】この大径孔部10Dのネジ部10Cは、コ
イル部8の略小判状の隣り合う帯状体間で構成される螺
旋状の窪み部11に螺合可能に形成されている。
【0015】そして、上記上ストッパ9は、細径円形孔
10Bに直線状素子6を挿通させた状態で、大径孔部1
0Dのネジ部10Cが、コイル部8の窪み部11にねじ
込まれてコイル部8の上部に固定されている。
【0016】このときコイル部8の上端は、上ストッパ
9の中間段部10Aに当接しており、コイル部8の上方
への位置規制する機能を有する。
【0017】また、コイル部8内に収容可能に配された
直線状素子6も、伸張された際に、内バネ7の上部に装
着されたスペーサ12が中間段部10Aに当接して上方
位置を規制されるようになっている。
【0018】さらに、コイル部8外周を被覆しているチ
ューブ13の上部も、上ストッパ9で固定されている。
【0019】一方、14は、コイル部8の下端に配され
た下ストッパで、コイル部8と電気的に接続されてい
る。
【0020】この下ストッパ14も、上ストッパ9と同
様に、上方開口穴部15Bの内周壁に、コイル部8の外
周面の窪み部11に対応するネジ部15Aを備え、コイ
ル部8の下端から螺合されて固定され、コイル部8の下
方位置を底面で規制する機能を有すると共に、チューブ
13の下部を固定している。
【0021】そして、上記のように構成されたホイップ
部5は、円筒状に形成された金属製のホルダ16の中心
孔16A内に収納自在に配され、その中心孔16A内に
は、給電金具3または下ストッパ14の外周面を保持可
能な外バネ17が配設されている。
【0022】従来のホイップ式のアンテナは以上のよう
に構成されるものであり、このアンテナは、使用機器で
ある携帯電話の筐体18にホルダ16を固定することに
よって、機械的かつ電気的に携帯電話に装着される。
【0023】そして、上記携帯電話を用いて電話をかけ
る場合等に、上記アンテナのホイップ部5を伸張させる
と、内バネ7を介して電気的に接続されている直線状素
子6とコイル部8とが筐体18内から同軸上に引き出さ
れた状態になると共に、下ストッパ14の外周部をホル
ダ16の外バネ17が、弾接保持するようになる(図1
1、図12参照)。
【0024】このとき、アンテナとして機能するホイッ
プ部5における送受信信号は、下ストッパ14、外バネ
17およびホルダ16を介して筐体18内の電気回路
(図示せず)に伝達される。
【0025】一方、図13に示すようにホイップ部5が
使用機器である携帯電話の筐体18内に収納状態である
場合には、外バネ17は給電金具3の外周部を弾接保持
している。
【0026】この場合には、トップ部2の第一アンテナ
素子1がアンテナとして機能し、その送受信信号は給電
金具3、外バネ17およびホルダ16を介して筐体18
内の電気回路に伝達される。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のアンテナにおいては、コイル部8に対して上ストッパ
9ならびに下ストッパ14を、螺合させて固定するもの
であったため、故意にその逆方向に強いねじり負荷をか
けると上ストッパ9あるいは下ストッパ14がコイル部
8から外れることも考慮され、この点についての改善が
求められていた。
【0028】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、ホイップ部のコイル部に装着される上ス
トッパならびに下ストッパが、強固に固定され、かつ外
れ難いアンテナを提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、以下の構成を有するものである。
【0030】本発明の請求項1に記載の発明は、第一ア
ンテナ素子およびその第一アンテナ素子に電気的に接続
された給電金具を有するトップ部と、上記トップ部に絶
縁ジョイント部を介して連結された第一段目の部材が、
帯状体を螺旋状に巻回して形成された第二段目のコイル
部内に導通状態で配された第二アンテナ素子としてのホ
イップ部と、上記ホイップ部を収納自在に保持するホル
ダとからなり、上記コイル部の外周面にはリング状に設
けられた溝部を有し、上記リング状に設けられた溝部に
係止するように、コイル部に上ストッパならびに下スト
ッパがカシメ固定されたアンテナとしたものであり、コ
イル部のリング状に設けられた溝部に上ストッパならび
に下ストッパの内壁部が係止するようにカシメ固定する
のみという簡単な構成で、上ストッパや下ストッパを強
固にコイル部に固定でき、しかも上ストッパや下ストッ
パに強いねじり負荷がかかった場合でも、それらは、内
壁部がリング状の溝部内に係止された状態で回転するよ
うになるため、上ストッパや下ストッパがコイル部から
外れ難いアンテナにできるという作用を有する。
【0031】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、コイル部のリング状に設けられた溝部
が、コイル部の軸線方向に対して直交する水平方向に設
けられたものであり、上ストッパならびに下ストッパの
カシメ部が、ホイップ部の伸張ならびに収納方向に対す
る直交方向でカシメ固定されたものにでき、そのホイッ
プ部の伸張ならびに収納時に、それらのカシメ固定部分
には、全周方向で均等化してその時の力の影響が加わる
ようになるため、上ストッパならびに下ストッパの固定
状態が長期に亘って安定した状態を維持できるものにで
きるという作用を有する。
【0032】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、コイル部のリング状に設けられた溝部
が、網目状のローレット加工されて構成されたものであ
り、上ストッパならびに下ストッパの内壁部が、網目状
のローレット加工による複数の凹凸部分で係止するよう
にカシメ固定されることとなるため、上ストッパならび
に下ストッパがコイル部に強固に固定されたアンテナを
実現できるという作用を有する。
【0033】請求項4に記載の発明は、請求項1記載の
アンテナの製造方法であって、コイル部に上ストッパお
よび下ストッパを装着し、上記コイル部のリング状に設
けられた溝部に対応する位置で上記上ストッパならびに
上記下ストッパにリング状の潰し加工を施して上記コイ
ル部の溝部に上下両方のストッパが係止するようにカシ
メ固定するアンテナの製造方法としたものであり、簡素
な設備で、製造工数を少なくし、上ストッパならびに下
ストッパをコイル部に強固に固定できると共に、コイル
部の溝部を軸線方向に対して直交する水平方向に設けた
ものを用いた場合には、カシメ精度も容易に高くでき、
高品質のものを多量に生産できるという作用を有する。
【0034】請求項5に記載の発明は、請求項1記載の
アンテナの製造方法であって、コイル部に上ストッパお
よび下ストッパを装着し、上記コイル部のリング状に設
けられた溝部に対応する位置で上記上ストッパならびに
上記下ストッパに複数のすり鉢状の窪み加工を施して上
記コイル部の溝部に上下両方のストッパが係止するよう
にカシメ固定するアンテナの製造方法としたものであ
り、複数のすり鉢状の窪み加工によりカシメられる部分
を部分的に分散させることができるため、各カシメ固定
部分において、その周囲部分からの材料の引っ張りなど
の影響度合いが少なくでき、上ストッパならびに下スト
ッパをコイル部に強固にカシメ固定できると共に、カシ
メ状態も安定したアンテナを得ることができるという作
用を有する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図10を用いて説明する。
【0036】なお、従来の技術の項で説明した構成と同
一構成の部分には同一符号を付して、説明を簡略化す
る。
【0037】そして、本実施の形態を用いて、本発明の
請求項1〜5記載の発明について説明する。
【0038】図1は、本発明の一実施の形態によるホイ
ップ式のアンテナが伸張された状態の断面図、図2は同
アンテナを使用機器の筐体から伸張した状態におけるホ
イップ部部分の拡大断面図、図3は同アンテナが使用機
器の筐体に収納された状態の断面図、図4は、同図1に
示すアンテナが伸張された状態の外観斜視図である。
【0039】同図に示すように、トップ部2は、外形が
砲弾状(略円柱状)に形成された樹脂内にヘリカルコイ
ル状の第一アンテナ素子1が内包されて固定されている
と共に、その砲弾状の下部に、第一アンテナ素子1の一
端部に電気的に接続された導電金属製の円柱状の給電金
具3が下方に突出状態に装着されたものとなっている。
【0040】そして、このトップ部2の下方同軸上に、
絶縁樹脂からなるジョイント部4を介してトップ部2と
は絶縁状態でホイップ部21が連結固定されている。
【0041】このジョイント部4と接続されたホイップ
部21の一段目の部分は、導電金属線6Aがチューブ6
Bで被覆された可撓性を有する直線状素子6で構成さ
れ、その直線状素子6の下端には、内バネ7が直線状素
子6の導電金属線6Aに導通状態で装着されている。
【0042】そして、この直線状素子6の下部は、帯状
体23を螺旋状に巻回して形成されたコイル部22の中
央孔22A内に挿通され、上記内バネ7の外方側に突出
した円弧状部7Aは、上記中央孔22Aの内周壁に弾接
し、その弾接力で直線状素子6はコイル部22の所定位
置で停止可能に係合している。
【0043】この内バネ7を介して、直線状素子6とコ
イル部22とは、常時電気的に接続された状態となって
いる。
【0044】そして、このコイル部22は、図5の部分
断面の外観図に示すように、断面形状が略小判状の帯状
体23を螺旋状に巻回されて形成され、そのコイル部2
2の外周面の上下位置には、それぞれ、コイル部22の
軸線方向に直交した水平方向に、リング状の溝部24が
2本ずつ設けられたものとなっている。
【0045】そして、このコイル部22の上部には、段
差付き中央孔25を有する略円筒状の上ストッパ26が
取り付けられている。
【0046】この上ストッパ26の段差付き中央孔25
は、平坦に形成された中間段部25Aを境にして、上方
が直線状素子6を挿通可能な細径円形孔25B、下方が
コイル部22の径よりも少し大径の円形状の大径孔部2
5Cとなっている。
【0047】そして、上ストッパ26は、細径円形孔2
5Bに直線状素子6を収納可能に挿通させた状態で、下
方の大径孔部25Cが、チューブ13を被せられたコイ
ル部22の上端からはめ込まれ、図6の部分断面の外観
図に示すように、コイル部22の上部に設けられたリン
グ状の溝部24に対応する2箇所の位置を、コイル部2
2の軸線方向に対し直交する水平方向に外方からリング
状にカシメ固定されることによって、上ストッパ26は
コイル部22に固定されている。
【0048】そして、同図にも示すように、その上スト
ッパ26のカシメ部27においては、大径孔部25Cの
外方から内方に向かって潰しまたは押込み加工がなされ
ることにより、大径孔部25Cの内周壁が凹状に変形さ
せられ、当該部分が、コイル部22の上部に設けられた
2つのリング状の溝部24内に各々全周に亘ってはまり
込むことによって上ストッパ26はコイル部22に係止
状態に固定されている。
【0049】なお、このときコイル部22外周のリング
状の溝部24位置は、上ストッパ26等で覆われるため
視認し難いが、そのカシメ固定時には、上記のようにリ
ング状の溝部24に対して、コイル部22の中心軸線に
対して直交する水平方向でリング状にカシメ固定するの
みでよいため、そのカシメ高さ位置のみを確実に管理し
ておけば、容易に上ストッパ26の全周に亘って、大径
孔部25Cの内壁部を溝部24内に食いこますようにカ
シメ固定できるようになる。
【0050】このようにカシメ部27位置に対応する内
周壁の変形部分が、コイル部22のリング状の溝部24
に全周に亘ってはまり込んで固定された上ストッパ26
は、コイル部22に容易かつ強固に固定されたものとな
り、例えば強いねじり負荷がかかった場合でも、上スト
ッパ26は、内壁部がリング状の溝部24内に係止され
た状態で回転するため、コイル部22からは外れ難いも
のにできる。
【0051】そして、上記のごとくしてコイル部22の
上部に固定された上ストッパ26は、コイル部22の上
端に当接している段差付き中央孔25の平坦な中間段部
25Aで、コイル部22の上方への位置規制を行うと共
に、チューブ13の上部を位置決め固定する機能を有し
ている。
【0052】また、コイル部22内に収容可能に配され
た直線状素子6も、ホイップ部21が伸張された際に、
内バネ7の上部に装着されたスペーサ12が中間段部2
5Aに当接して上方位置を規制されるようになってい
る。
【0053】一方、コイル部22の下端には、コイル部
22の下方位置を規制すると共に、チューブ13の下部
を位置決め固定する下ストッパ28が、上ストッパ26
と同様に、潰しまたは押込み加工によってコイル部22
と導通状態にカシメ固定されている。
【0054】つまり、この下ストッパ28も、コイル部
22よりも少し大径の円形状に設けられた上方開口穴部
28Aがコイル部22下端からはめ込まれ、下方のリン
グ状の溝部24に対応する2箇所の位置でコイル部22
の中心軸線に対して直交する水平方向でリング状に外方
からカシメ固定されているものである。
【0055】この下ストッパ28のカシメ部29の固定
状態は、上ストッパ26におけるカシメ部27の状態と
同じである。
【0056】そして、上記のようにして構成されたホイ
ップ部21は、円筒状に形成されたホルダ16の中心孔
16A内に収納自在に配されている。
【0057】このホルダ16の中心孔16A内には、内
側方向に円弧状突出部を備えた外バネ17が配設され、
この外バネ17の円弧状突出部は、ホイップ部21が収
納されている場合には、給電金具3の外周面を弾接保持
して上記収納状態を維持し、またホイップ部21が引き
出された場合には、下ストッパ28の外周面を弾接保持
して上記ホイップ部21の伸張状態を維持できるものと
なっている。
【0058】本実施の形態によるアンテナは、以上のよ
うに構成されるものであり、使用機器である携帯電話の
筐体18にホルダ16を固定することによって、機械的
かつ電気的に携帯電話に取り付けられることは、従来の
技術の場合と同じである。
【0059】そして、上記携帯電話を用いて電話をかけ
る場合等に、図1に示すように上記アンテナのホイップ
部21を伸張させると、上述のごとく互いに導通状態で
ある直線状素子6とコイル部22とが筐体18内から同
軸上に引き出されて内バネ7の弾接力によりその状態が
維持されると共に、そのホイップ部21の下ストッパ2
8を外バネ17が弾接保持する。
【0060】そして、このときにアンテナとしてはホイ
ップ部21が機能し、その送受信信号は、下ストッパ2
8、外バネ17およびホルダ16を介して筐体18内の
電気回路(図示せず)に伝達される。
【0061】一方、図3に示すホイップ部21が使用機
器である携帯電話の筐体18内に収納状態である場合に
は、外バネ17は給電金具3の外周部を弾接保持し、こ
のときにアンテナとして機能するトップ部2の第一アン
テナ素子1からの送受信信号は、給電金具3、外バネ1
7およびホルダ16を介して筐体18内の電気回路に伝
達される。
【0062】なお、上記のいずれの状態であっても同じ
送受信周波数帯域で送受信できるよう、ホイップ部21
およびトップ部2の第一アンテナ素子1の有効線路長
は、略同一長に整合が取られている。
【0063】このように本実施の形態によるアンテナ
は、コイル部22に対して上下ストッパ26と28をリ
ング状にカシメるのみで固定した点を特徴とするもので
ある。
【0064】次に本実施の形態によるアンテナの製造方
法を、当該カシメ固定部分を主として、図面に基づき簡
単に説明する。
【0065】図7は、コイル部22に上ストッパ26を
カシメ固定する工程を説明する図であり、まずホイップ
部21の二段目部分となるコイル部22に対し、同図に
示すようにチューブ13を被せ、その上部を、上ストッ
パ26の大径孔部25C内に挿入させていき、段差付き
中央孔25の中間段部25Aがコイル部22の上端に突
き当たる位置まで挿入する。
【0066】次に、コイル部22の上部外周に設けられ
た2ヵ所のリング状の溝部24に対応する上ストッパ2
6の外周位置を、所定のカシメ設備でリング状に潰し加
工または押込み加工して、上ストッパ26を固定する
(図6参照)。
【0067】続いて、図8に示すように、上ストッパ2
6がカシメ固定されたコイル部22に対して、内バネ7
(図8には図示せず)が装着された直線状素子6を、コ
イル部22の中央孔22A(図8には図示せず)に挿通
させた後、コイル部22の下端を、下ストッパ28の上
方開口穴部28Aに挿入していき組み合わせる。
【0068】そして、コイル部22の下部外周に設けら
れた2ヶ所のリング状の溝部24に対応した下ストッパ
28の外周位置を、所定のカシメ設備でリング状に潰し
加工または押込み加工を行うが、この加工内容は、上述
の上ストッパ26のカシメ時と同様である。
【0069】その後の工程で、上記のごとくして完成さ
れるホイップ部21に対して、トップ部2、ホルダ16
などを組み込み、上記に説明した本実施の形態によるア
ンテナとする。
【0070】このように、本実施の形態によるアンテナ
は、その製造時に、上記コイル部22に対して、上スト
ッパ26および下ストッパ28を、簡素な設備で、製造
工数少なく高精度に固定できるものである。
【0071】しかも、コイル部22の溝部24は、コイ
ル部22の軸線方向に対して直交するように設けている
ため、そのカシメ方向もコイル部22の中心方向に向か
って上ストッパ26および下ストッパ28をカシメるよ
うにすればよく、そのときに加わるカシメ力は、カシメ
部分の全周に亘って均等に加わって安定したカシメ状態
のものが得られ易いものであるため、そのカシメ部分の
管理も容易で、高品質なものを多量かつ安価に生産する
ことができる。
【0072】以上のように本発明によるアンテナは、ホ
イップ部21の二段目部分となるコイル部22の外周面
にリング状の溝部24を備えさせ、このリング状の溝部
24を活用して上ストッパ26ならびに下ストッパ28
に潰し加工(または押込み加工)を施して、その上スト
ッパ26ならびに下ストッパ28の内周壁の変形部分を
リング状の溝部24にはまり込むようにして係止させた
構造であるため、上ストッパ26ならびに下ストッパ2
8を強固にコイル部22に固定させることができ、しか
も上ストッパ26や下ストッパ28に強いねじり負荷が
かかった場合でも、それらはコイル部22から外れ難い
ものにできる。
【0073】そして、上ストッパ26ならびに下ストッ
パ28のカシメ部27および29は、リング状の溝部2
4内にはまり込んで係止されるため、コイル部22に対
して上ストッパ26ならびに下ストッパ28は、ガタツ
キ等少なく固定することが容易にでき、ホイップ部21
の伸張時における対応周波数帯域の変動等も少ない高品
質のアンテナにできる。
【0074】また、上ストッパ26ならびに下ストッパ
28は、コイル部22の中心軸線と直交する水平に設け
られたリング状の溝部24に、全周に亘ってカシメ固定
されているため、アンテナの伸張・収納時にそれらのカ
シメ部27および29には、全周方向で均等化してその
時の力の影響が加わるようになるため、上ストッパ26
ならびに下ストッパ28は、長期に亘って安定した固定
状態が維持できるものにできる。
【0075】なお、上記には、上ストッパ26ならびに
下ストッパ28をコイル部22に水平のリング状でカシ
メ固定したものを説明したが、その他のカシメ形状のも
のとしてもよい。
【0076】例えば、図9の外観図に示すように、上ス
トッパ31に対して、図示しないコイル部22のリング
状の溝部24に対応した位置に、すり鉢状に所定間隔で
押し込む窪み加工を施し、すり鉢状のカシメ部32によ
ってカシメ固定したものとすると、そのカシメられる部
分の周囲の材料引っ張りによる相互干渉の影響が少なく
でき、個々のすり鉢状のカシメ部32は、より大きな固
定力で固定されるようになるため、上述のリング状にカ
シメたものよりカシメ面積は少なくなっても、上ストッ
パ31はコイル部22に確実に安定して固定されたもの
にできる。
【0077】なお、このカシメ形態は、下ストッパにも
適用できるものであるが、その内容は同様であるため説
明を省略する。
【0078】また、その製造方法においても、上述のリ
ング状のカシメをする製造方法と殆ど同じとなるため、
説明は省略するが、このカシメ形態においては、各々の
カシメ部32を形成するポンチの先端形状や、カシメ方
向や角度などを、必要に応じて適宜選択すれば、所望の
固定強度のものを容易に得ることができる。
【0079】また、コイル部22の外周面に設けたリン
グ状の溝部24(図5参照)は、図10の外観図に示す
ように、コイル部37の中心軸線に直交する水平方向
に、網目状のローレット加工部36によりリング状に設
けたものとしてもよい。
【0080】この網目状のローレット加工部36による
場合は、このローレット加工部36に対応した位置で図
示しない上ストッパならびに下ストッパをカシメ固定す
ると、そのカシメ部分の内周壁が、網目状のローレット
加工部36の複数の凹凸にはまり込むようにして、その
複数の凹凸部分で係止するようにできるため、上記のリ
ング状のものと同様に、上ストッパならびに下ストッパ
が、コイル部37に容易かつ強固に固定されたアンテナ
を容易に得ることができる。
【0081】なお、コイル部の溝部としては、それら以
外の構造のものであってもよく、例えば、コイル部の中
心軸線に対して水平ではなく、所定角度で傾斜を持たせ
たリング状等としてもよいが、この場合には、上記溝部
と各ストッパに対するカシメ位置との整合を取ってカシ
メ固定することが肝要となる。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明によるアンテナは、
上ストッパならびに下ストッパをコイル部に強固かつ容
易にカシメ固定できると共に、そのカシメ状態も安定し
て外れにくいアンテナを安価に実現できるという有利な
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるホイップ式のアン
テナが伸張された断面図
【図2】同アンテナを使用機器の筐体から伸張した状態
におけるホイップ部部分の拡大断面図
【図3】同アンテナが使用機器の筐体に収納された状態
の断面図
【図4】同図1に示すアンテナが伸張された状態の外観
斜視図
【図5】同要部であるコイル部の部分断面の外観図
【図6】同要部である上ストッパのカシメ状態を示す部
分断面の外観図
【図7】同製造方法を説明する図であって、コイル部に
上ストッパをカシメ固定する工程を説明する図
【図8】同製造方法を説明する図であって、コイル部に
下ストッパをカシメる工程を説明する図
【図9】同他の構成としたアンテナの上ストッパのカシ
メ形状を示す外観図
【図10】同他の構成としたアンテナの要部であるコイ
ル部の外観図
【図11】従来のホイップ式のアンテナが伸張された状
態の断面図
【図12】同アンテナを使用機器の筐体から伸張した状
態におけるホイップ部部分の拡大断面図
【図13】同アンテナが使用機器の筐体に収納された状
態の断面図
【符号の説明】
1 第一アンテナ素子 2 トップ部 3 給電金具 4 ジョイント部 6 直線状素子 6A 導電金属線 6B、13 チューブ 7 内バネ 7A 円弧状部 12 スペーサ 16 ホルダ 16A 中心孔 17 外バネ 18 筐体 21 ホイップ部 22、37 コイル部 22A 中央孔 23 帯状体 24 溝部 25 段差付き中央孔 25A 中間段部 25B 細径円形孔 25C 大径孔部 26、31 上ストッパ 27、29、32 カシメ部 28 下ストッパ 28A 上方開口穴部 36 ローレット加工部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 光一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 定森 秀人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J046 AA10 AA14 AB06 AB12 JA06 JA07 5J047 AA10 AA14 AB06 AB12 FA06 FA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一アンテナ素子およびその第一アンテ
    ナ素子に電気的に接続された給電金具を有するトップ部
    と、上記トップ部に絶縁ジョイント部を介して連結され
    た第一段目の部材が、帯状体を螺旋状に巻回して形成さ
    れた第二段目のコイル部内に導通状態で配された第二ア
    ンテナ素子としてのホイップ部と、上記ホイップ部を収
    納自在に保持するホルダとからなり、上記コイル部の外
    周面にはリング状に設けられた溝部を有し、上記リング
    状に設けられた溝部に係止するように、コイル部に上ス
    トッパならびに下ストッパがカシメ固定されたアンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】 コイル部のリング状に設けられた溝部
    が、コイル部の軸線方向に対して直交する水平方向に設
    けられた請求項1記載のアンテナ。
  3. 【請求項3】 コイル部のリング状に設けられた溝部
    が、網目状のローレット加工されて構成された請求項1
    記載のアンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のアンテナの製造方法であ
    って、コイル部に上ストッパおよび下ストッパを装着
    し、上記コイル部のリング状に設けられた溝部に対応す
    る位置で上記上ストッパならびに上記下ストッパにリン
    グ状の潰し加工を施して上記コイル部の溝部に上下両方
    のストッパが係止するようにカシメ固定するアンテナの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のアンテナの製造方法であ
    って、コイル部に上ストッパおよび下ストッパを装着
    し、上記コイル部のリング状に設けられた溝部に対応す
    る位置で上記上ストッパならびに上記下ストッパに複数
    のすり鉢状の窪み加工を施して上記コイル部の溝部に上
    下両方のストッパが係止するようにカシメ固定するアン
    テナの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011035730A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Smk Corp 多段式伸縮アンテナ

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JP2011035730A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Smk Corp 多段式伸縮アンテナ

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