JP2002313273A - 電子顕微鏡装置 - Google Patents

電子顕微鏡装置

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JP2002313273A
JP2002313273A JP2001117607A JP2001117607A JP2002313273A JP 2002313273 A JP2002313273 A JP 2002313273A JP 2001117607 A JP2001117607 A JP 2001117607A JP 2001117607 A JP2001117607 A JP 2001117607A JP 2002313273 A JP2002313273 A JP 2002313273A
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photocathode
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microscope apparatus
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JP2001117607A
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English (en)
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Taku Oshima
卓 大嶋
Hideo Todokoro
秀男 戸所
Hiroyuki Shinada
博之 品田
Satoru Fukuhara
福原  悟
Mari Nozoe
真理 野副
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リターディングやブースティングを大きくかけ
ずに低加速でも分解能の高い電子顕微鏡を構成する。 【解決手段】単色性のよいホトカソードを電子源に用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子顕微鏡に係り、
特に半導体装置などの微細パターンの観察や測定に好適
な走査型電子顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の走査型電子顕微鏡(SEM)は、
電界放出型もしくは熱電界放出型の電子源から放出され
る電子線を加速し、電子レンズで細い電子ビームとし、
これを一次電子ビームとして走査偏向器を用いて試料上
に走査し、得られる二次電子あるいは反射電子を検出し
て像を得ていた。
【0003】走査型電子顕微鏡は半導体装置の検査など
にも用いられるが、この場合には試料への電子線による
ダメージを防ぐ、あるいは表面のチャージアップを低減
するなどために、試料に入射する電子線のエネルギを1
kV前後の低加速とする必要がある。ところが、このよ
うな低加速の電子線に対しては電子レンズ(特に対物レ
ンズ)における色収差が大きくなり、パターン観察の精
度が低下する。
【0004】このため、従来においては特開平09−1
71791号公報のように、(1)検査試料に負の電位
(リターディング電圧)を与え、電子銃からは高速の電
子を放出し、電子光学系を抜けて試料上に入射する際に
減速して1kV前後の低加速にするリターディング、
(2)対物レンズ付近に加速電極を設け、正の電位(ブ
ースティング電圧)を与え、電子が対物レンズを通過す
る時だけ加速するブースティングなどの手法が用いられ
てきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では電子源
から放出される電子線のエネルギ分布が0.4eV以上
ある。電子レンズの色収差はΔE/Eに比例する。ここ
でΔEは電子線のエネルギ幅、Eは電子レンズを通過す
るときの電子エネルギである。
【0006】色収差を低減し、より高分解能化するため
の一つの解決手段は、上記Eの値を大きくすることであ
る。例えば、−10kVの加速電圧V0で電子を引出
し、さらに対物レンズ中はブースティング電極をおき、
+10kVのブースティング電圧Vbで加速する。これ
によりEは20kVとなり、1kVの加速と比べて色収
差は1/20に低減される。一方、試料に入射する電子
線が1kVとなるように基板に−9kVのリターディン
グ電圧Vrを印加する。この方法で最終的な加速(V0
−Vr)を1kVとしたときの分解能、2〜3nmが得
られる。
【0007】ところが、さらに高分解能化しようとして
VrとVbを大きくしていくと、試料表面とこれに対向
するブースティング電極との間の電圧Vb−Vrが20
kV以上と極めて大きくなり、放電による試料表面の破
壊が起きやすくなるという問題が生じ、低加速走査電子
顕微鏡のリターディングおよびブースティングによる高
分解能化には限界があった。
【0008】また、従来の電子顕微鏡に用いられている
電子源では、電子光学系の条件を変えること無しに電子
ビームの電流量や断面形状を変えることはできなかっ
た。
【0009】本発明の第1の目的は低加速でも高分解能
の電子顕微鏡を提供することにある。本発明の第2の目
的はホトカソード用いた、高機能の電子線検査装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するために、真空中にあって励起光の入射によ
り電子を放出する手段であるホトカソードと、入射する
励起光の光源装置と、発生する電子を引き出す引き出し
電極および、ホトカソード上に集光する集束レンズ、光
収束確認手段、ホトカソード表面清浄化手段、ホトカソ
ード表面活性化手段、引き出し電極、差動排気構造電子
銃、少なくとも2つの電子レンズ、電子線の偏向器、基
板試料室、基板試料移動ステージからなり、試料に入射
する電子線を低加速500〜2000Vで観察すること
を特徴とする電子顕微鏡装置とする。
【0011】上記において、ホトカソードは、負の電子
親和力を利用したものが好ましく、材料は、p型半導体
で、GaAs,AlAs,InP,InAs,GaP,
GaN等のIII−V族もしくはSi,C,Ge等のIV族
もしくはこれらの混合物で構成される。表面吸着層はC
s,Na等のアルカリ金属もしくは、Cs,Na等のア
ルカリ金属と酸素、もしくはBa等のアルカリ土類と酸
素、もしくはこれらの混合物で構成される。
【0012】また、本発明は上記第2の目的を達成する
ために、上記構成に加えて試料観察中に励起光の強度を
変えることで電子線の電流量を変化させる、あるいはホ
トカソード上の励起光の照射領域を変える手段を設ける
ことで、電子線の空間的時間的形状を変化させる。
【0013】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1に本発明の一実
施例による電子顕微鏡の概略構成を示す。電子源として
のホトカソード1と引き出し電極2で電子銃部分が構成
される。光源装置8からの光を集光レンズ5で上記ホト
カソード1上に収束照射し、上記ホトカソード1の上記
光照射部から電子を放出させ、ホトカソード1には加速
電圧V0を印加し、対向する引き出し電極2の電位Ve
xとの電位差で電子を加速し、差動排気穴103を通し
て電子線を電子線光学系に入射させる。
【0014】上記電子線を、第1コンデンサレンズ1
2、第1アパーチャ16、第2コンデンサレンズ13、
第2アパーチャ17および対物レンズ14を通過させる
ことにより微細な径のビームに絞り、試料21の表面に
照射する。試料21は、移動ステージ24上に絶縁台2
3を介して設置された試料固定台22に固定される。
【0015】上記試料21に電子を減速する電位Vrを
与え、試料に入射する電子のエネルギ(V0−Vrで与
えられる)を500から2000eVとなるように調整
する。ここで、上記V0は−1000から−3000V
で用いることが望ましい。
【0016】試料21から発生する二次電子および反射
電子を、速度弁別器20により入射電子の軸上から外
し、電子検出器19および反射電子検出器29で検出す
る。偏向器15で入射電子線を掃引し、これと同期して
上記二次電子強度および反射電子強度を表示すること
で、走査電子顕微鏡象を得る。
【0017】本実施例では、電子源から放出される電子
のエネルギ分布が0.2eV以下、最適条件では0.1
eV以下と、極めて単色性がよい。このため、図7に示
すように、ブースター電極18に印加するブースト電圧
Vbを大きくしなくても、対物レンズ14における電子
の色収差を小さくでき、Vb+Vrを−20kVから0
Vの条件で使うことができる。この場合、試料21表面
での異常放電を抑えて解像度1nm程度の高分解能で試
料観察を行うことができる。
【0018】また、上記構成において−10V<Vb+
Vr<10Vとすると、いっそう放電防止効果がある。
この場合、加速電圧800から1000Vで、分解能
1.5nm程度が可能となる。このようにして得られる
電子線のエネルギ幅は、0.1eV程度となるので、さ
らにリターディング、ブースティングを加えることによ
り1nm以下の分解能が可能となる。この時の電界の条
件は、電子源からの加速電圧V0(≦0V)に対して、
絶縁板を介して移動ステージに掲載された試料基板にリ
ターディング電圧Vr(≦0V)を印加してなる構成に
おいて、V0−Vrを−500〜−2000Vかつ、V
rを0〜−20kVの範囲とし、ブースティングをかけ
る場合は、Vb+Vrを0〜−20kVの範囲にするこ
とが重要である。これを超えると試料表面に大きな電界
がかかり、試料を破壊しやすくなる。
【0019】図3に本実施例で用いる電子源の構成例を
示す。光源装置8が光源取付台11を介して真空容器1
0に取り付けられている。取付台11は、必要に応じて
微動調整機構を持たせることができる。光源装置8から
発生した平行光6は窓7を通り、対物レンズ5で収束光
4となり、ホトカソード1に焦点を結ぶ。ホトカソード
1はガラス等の透明基板101上にGaAs/AlGa
Asホトカソード膜102を貼り付けたものである。
【0020】上記GaAs層は厚さ1μm以下で、不純
物としてZnを5×1018/cm 個程度ドープした
p型半導体であり、このGaAs表面にはCsと酸素が
吸着し、表面の仕事関数が1.4eV以下となってい
る。このホトカソード膜102に光を入射すると、負の
電子親和力(NEA:Negative electron affinity)
効果により電子が真空中に放出される。上記入射光はバ
ンドギャップエネルギ(GaAsの場合1.4eV)よ
り大きなエネルギが必要であり、この場合波長880n
m以下が条件である。実用的にはレーザダイオードやレ
ンズ群がそろっている波長600〜780nmの光が最
適である。
【0021】また、Csと酸素の表面吸着層がより少な
く、仕事関数が1.4eV以上でも電子放出が得られ
る。この場合、単色性のよい電子線が得られる。そのよ
うな場合、電子放出面の仕事関数(φb)が上記p型半
導体のバンドギャップエネルギ(Eg)より1eV以上
大きくなると、放出電子量が激減するため、表面吸着層
は仕事関数がこの値を超えないようにする量が必要であ
る。このホトカソード膜102は金属製のカソードホル
ダ9と電気的に接触し、カソード電圧V0として−3k
Vが供給される。対抗する引出電極2は0Vであり、両
者による電界で加速され、電子線3が得られる。
【0022】この電子線はエネルギ幅が0.3〜0.0
8eVと単色である。さらに、電子線の広がり角も狭
く、1mrad以下であるため、輝度が高い。本実施例
では集光レンズ5に、透明基板101の厚さ(1.2m
m)に対して球面収差補正し、NA=0.45〜0.5
5のものを用いている。このため、励起光の焦点は半値
幅約1μmであり、電流が1μA程度の場合、輝度にし
て約10A/sr/cmと、極めて高く、電界放射
電子源と同等の値が得られる。なお、透明基板の厚さ
は、1から1.5mmまでは、レンズ位置の調整で大幅
な劣化なく対応可能である。
【0023】NEAホトカソードをSEM等の電子線応
用装置に用いた従来例としては、C.A.サンフォード
(Sanford)著、ジャーナル オブ バキューム サイ
エンス アンド テクノロジ(Journal of Vacuum S
cience and Technology)B,1988年第6巻20
05ページから2008ページ記載のものがある。この
従来技術の概略を図2に示す。この場合、真空中のホト
カソード1は、透明基板とその表面に接着したGaAs
を主材料とするホトカソード膜で形成されており、透明
基板側から光を入射し、ホトカソード膜側から真空中に
電子を放出する、いわゆる透過型ホトカソードとなって
いる。集光レンズ5は大気中にあり、真空容器10に取
り付けられた窓7を通してこのホトカソード1に光を照
射していたため、集光した光の径を小さくできないとい
う問題があった。
【0024】さらに、エネルギ幅や放出電流値の最適化
がされていないため、輝度や単色性が低く、得られるS
EM像は極めて分解能の悪いものとなっている。また、
表面を清浄化する手段を持たないために、電子源の劣化
が早く、SEMの電子銃として実用にならないという問
題があった。また、同様の記載が特表平11−5093
60にあるが、この場合も問題は同様である。
【0025】本発明は、光の収束を理想化した構造と、
ホトカソード表面の処理を最適な条件で行う電子銃構造
を採用したことで、長期安定性に優れ高輝度で極単色の
電子銃を用いた高分解能低加速SEMを実用化するもの
である。
【0026】本電子源は、光源径が励起光の回折限界と
半導体中の光励起で形成された電子の拡散距離で決ま
り、これらが1μmのオーダーと大きいため、電子放出
源は1μmから3μmの径となっている。電子顕微鏡観
察で、1nm程度のプローブ径が必要となる場合に、電
子光学系で、1/1000から1/3000の縮小率が
得られるように3段の電子レンズ構成とした。
【0027】NEAホトカソードは酸素や水、炭化物な
どの残留ガスがあると極めて速く劣化するために、超高
真空雰囲気を形成する構造とした。本実施例のSEMの
排気系統の構成例を図4に示す。すなわち、差動排気構
造とし、真空引きはターボ分子ポンプ(TMP)および
イオンポンプ(IP)で行う。
【0028】200℃程度のベーキングで真空を立ち上
げた後には、図4のIP1および図3に示す電子銃室に
入れた非蒸発ゲッタ34が超高真空を維持する。また、
引き出し電極2からは特に電子線衝撃によるガス放出が
多いために、図3に示すようにアノードベークヒータ3
1を置き、引き出し電極が400℃から500℃となる
ように加熱して表面からのガス放出を低減させる。
【0029】なお、このヒータ31に隣接して非蒸発ゲ
ッタ34を設けることで、ゲッタを活性化させて排気能
力を高めている。また、内部にWフィラメント(図示
略)を設け、これを熱電子源として引き出し電極2およ
び差動排気穴103の周囲を電子線衝撃で加熱するとい
っそう効果的である。例えば図8に示すような移動式の
カソードホルダ9の場合、このWフィラメントはカソー
ドホルダ9の右側に付けておき、引き出し電極2上から
カソード1を移動させたときに、引き出し電極2上にW
フィラメントが移動してくるようにするとよい。
【0030】図5に、光源装置8と焦点検出器28を形
成する励起光学系の構成例を示す。同図において、10
1は透明基板、102はホトカソード膜、5は集光レン
ズ、6は平行光、7は窓、40はビュウポート、41は
カソードからの反射光、42は支持台、43は減光フィ
ルタ、44はチェックレンズ、45はピンホール、46
はホトディテクタ、47は中間層、50はレーザダイオ
ード、51はコリメータレンズ、52はカップリングレ
ンズ、53は光ファイバ、54はファイバホルダ、55
は調整ネジ、56はコリメータレンズホルダ、57はx
−yステージ、58はビームスプリッタ、59はチルト
ステージである。
【0031】本構成例では、光源と光収束確認手段があ
る。光源はガウシアンビームを作ることが目的で、レー
ザダイオード(LD)50から出る光をカップリングレ
ンズ52を介して単一モード光ファイバ53を通してい
る。ファイバのもう一方の端から出てきた光をコリメー
タレンズ51を介して平行光にする。これを、真空の窓
7を通して集光レンズ5に入射し、透明ガラス基板10
1と中間膜47を通してホトカソード膜102上に収束
させる。中間膜47は、接着剤もしくは反射防止コーテ
ィング膜もしくはAlGaAsなどのワイドギャップ膜
である。
【0032】ホトカソード膜102上で励起光の照射領
域を最小の径とするには、反射光41を利用して焦点検
出し、集光レンズ5の位置を制御する。集光レンズ5を
通った反射光は、最適条件では入射時と同一の径の平行
光になる。これをビームスプリッタ58で分離し、チェ
ックレンズ44で集光すれば、チェックレンズの焦点位
置に結像する。このために、水平に張りだした支持台4
2上に、減光フィルタ43,F=100mmのチェック
レンズ44,ピンホール45(穴径20μm)、ホトデ
ィテクタ46を軸上に並べた構造とし、ホトディテクタ
出力が最大となる集光レンズ5の位置が最適となる。
【0033】あるいは、上記ピンホール45とホトディ
テクタ46の代わりにCCDカメラを置いてもよい。こ
の場合、画像信号で最小の直径が最適位置となる。ま
た、ピンホール45の代わりに焦点近傍で通過する光の
強度が急変するものならば同様の効果があり、例えば4
5度に傾けたナイフエッジ等を置いてもよい。
【0034】また、上記平行光源は、図6(a)に示す
ようにLD50とコリメータレンズ51と、ビーム整形
プリズム60の組合せで構成してもよい。ビーム整形プ
リズム60は、LD50からの楕円形の放射光断面形状
を円形に修正するためのものである。また、ビーム整形
プリズムとビームスプリッタを兼ねて図6(b)に示す
プリズム62を用いてもよい。この場合、部品点数が少
なく、コンパクトにできるという利点がある。あるい
は、ビーム整形プリズム60の代わりに図6(c)に示
すように円筒プリズム64をLD50とコリメータレン
ズ51の間に入れても同様の効果がある。
【0035】電子源の径を最小にするために、ホトカソ
ード102上に照射する励起光の径を最小にする手段と
しては、図15に示す方法を採ってもよい。すなわち、
集光レンズ5を最適位置から精度±50μm程度と粗い
位置合わせを行い、その後、レーザダイオード50とコ
リメータレンズ51の間隔をマイクロメータ150によ
って±1μmの精度で合わせる。
【0036】図15の系ではコリメータレンズ51から
の光は必ずしも平行ではないため、図5のようにビーム
スプリッタ58でとりだした光での焦点検出はできな
い。この場合、レーザダイオード50の電流をモニタし
てホトカソード102上で光の焦点が最小となることを
検出する。レーザダイオード50の出力は内蔵のホトダ
イオード(図示略)で光出力をモニタしながら、一定の
出力となるようにレーザダイオード50の電流を制御し
ているが、ホトカソード102上に焦点を結んだ場合、
ホトカソード102からの反射光は強い強度でレーザダ
イオードに戻ってくるため、レーザの共振条件が変わ
る。この結果、図15左のグラフのようにレーザダイオ
ード50とコリメータレンズ51の間隔の最適の領域で
レーザダイオード電流の極小領域ができる。図15の構
造とすると高精度のマイクロメータを使えるので、焦点
の最適位置が精度よく決められるという利点、および自
動化が容易にできるという利点がある。
【0037】なお、焦点検出方法としては、ホトカソー
ド102からの放出電流をモニタしてもよい。この場合
には、ホトカソード102からの放出電流が極小となる
ようにマイクロメータ150を調節すればよい。
【0038】なお、ここではレーザダイオード50を動
かしたが、コリメータレンズ51を動かしても同様の効
果がある。コリメータレンズ51はレーザダイオードと
異なり、軽量で配線も不要なため電磁石などによる小型
のアクチュエータを使えるという利点がある。
【0039】NEAホトカソードとして機能させるに
は、GaAs表面の付着物を除去して清浄表面とした
後、酸素とCsの吸着層を形成する。図8に、本発明の
好ましい実施態様として、電子源を高輝度かつ安定に保
持し、長期にわたり真空容器を開けずに使用することを
可能にするために、ホトカソードの表面清浄化と活性化
を真空容器内部で行うようにした構成例を示す。
【0040】図8の装置において、真空立ち上げ後、ホ
トカソード1はベローズ80の伸縮を用いた移動機構に
よって加熱ヒータ87の下に置かれ、基板温度400℃
から500℃に加熱される。対向した原子状水素発生器
85からホトカソード1に原子状水素を20分から3時
間吹き付け、ホトカソード1のGaAs表面についた酸
化物、炭化物を還元除去する。
【0041】ここで、原子状水素発生器85は、アルミ
ナの筒とその内側にWフィラメントをコイル状にしたも
のからなり、Wフィラメントに通電し1800℃から2
000℃程度に加熱し、水素ガスをバリアブルリークバ
ルブ86で10−7〜10 Pa程度のガス圧に調整
して上記原子状水素発生器85に通し、水素分子を解離
させている。この後、水素を止め、原子状水素発生器8
5および基板ヒータ87の通電を止め、GaAsを室温
付近に戻し、表面清浄化を終了する。
【0042】次に、加熱ヒータ87の穴を通してプロー
ブ光源88からの励起光をホトカソード1に照射し、酸
素とCsを適宜、表面に吹き付けて活性化された表面吸
着層を形成する。
【0043】活性化の終了は、ホトカソードホルダ9に
触手82を介して電圧Vcを与え、プローブ光照射によ
る放出電流をモニタし、これが所望の値となることで検
出する。Vcは放出された電子を表面付近から遠ざける
ための電界があればよく、−2Vから−50V程度で用
いる。
【0044】また、ホトカソード1と対向してメッシュ
電極84を置き、両者の間の電界を変えることで、リタ
ーディング法によるエネルギ分布測定ができる。例え
ば、メッシュ電極84をアース電位に、Vcを+1V付
近から−10Vまで変化させ、ホトカソード1からの放
出電流Icを取り、微分したdIc/dVcの形状がエ
ネルギ分布に相当する。この方法により、所望のエネル
ギ分布となるようにホトカソードの活性化を調整するこ
とができる。活性化終了後は、Cs、酸素の供給を止
め、ホトカソード1を引き出し電極2上の所定の位置に
移動して電子源として用いる。
【0045】活性化後、ホトカソード1を電子源として
数時間から数十時間使用すると、一定の励起光強度に対
して放出電流が減少し、電子源の輝度が落ちてくる。こ
の場合、表面にCsを追加することで、放出電流を回復
することができる。すなわち、図8のCs蒸発源83の
付近にホトカソード1を移動し、光励起による放出電流
をモニタしながら、Csを追加蒸着する。
【0046】さらに、半年ないし1年程度の長期間使用
すると、Csの追加蒸着では電流値が上昇しなくなる。
この場合、再び表面清浄化の処理を行い、ホトカソード
表面を活性化することで再度使用可能となる。このよう
にして本発明では、表面清浄化と活性化、Cs追加蒸着
を適宜繰り返すことで、長期にわたり真空の電子銃装置
を開けることなく稼動できるという利点がある。
【0047】なお、図8の例では酸素および水素のガス
源としてボンベとバリアブルリークバルブ86を用いて
いるが、使用量は極微量であるため、これらのガスを発
生するものを用いても同様の効果がある。例えば、酸素
源としては、酸化銀、あるいは銀の薄板を大気との間に
設け、加熱してもよい。水素源としては、Zrもしくは
Tiを含む水素吸蔵合金を加熱してもよい。ZrやTi
を含んだ非蒸発ゲッタを水素源として用いると真空ポン
プも兼ねるために効果的である。また、加熱ヒータ87
の代わりに外部から赤外線を導入し、加熱してもよい。
【0048】さらに、原子状水素発生器85のWフィラ
メントと基板加熱ヒータ87を兼用してもよい。Wフィ
ラメントは原子状水素発生のため1800℃から200
0℃の高温になっており、一方、ホトカソードは400
℃から500℃と、より低い温度にすればよいため、ホ
トカソード1と原子状水素発生器85の距離を調節する
ことでこの条件を達成できる。
【0049】図8の引出電極2を図9の90に示すよう
な構造とすれば、ホトカソードを移動しなくても、図8
と同様の処理を行うことができる。すなわち、引き出し
電極90の中にCs蒸発源83を内蔵する溝を設ける。
さらにこの上に基板ヒータとなるWヒータ87、さらに
電界の乱れを防ぐメッシュ電極91を順に設ける。この
構成によれば、ホトカソードの表面清浄化、活性化、C
s追加蒸の全てを引き出し電極90上で行うことができ
る。
【0050】なお、表面清浄化方法として上記の実施例
では原子状水素を用いたが、電子銃内の残留ガスが極め
て低い状態が形成されていれば、加熱ヒータ87のみで
ホトカソードを400℃から500℃に加熱しても表面
清浄化は可能である。このときの電子銃内は10−8
a以上の真空度が必要である。
【0051】長期間使用していると、ホトカソード1の
表面のうちで電子放出する領域が特にダメージを受けや
すくなる。電子放出する領域は極めて狭く、半値幅で1
ミクロン程度であるため、ホトカソード1を水平方向に
移動させて用いる構造とすることで、さらに寿命を延ば
すことができる。
【0052】その一例を図10に示す。これは、プッシ
ュロッド70および直線導入器71によりホトカソード
1をX−Y方向に可動としたもので、ホトカソード面内
の広い部分を電子放出領域として用いることができる。
この結果、一度活性化した後は、表面清浄化が長期間不
要となるという利点がある。また、Csを追加蒸着しな
くても長時間連続して電子を放出させることができると
いう利点がある。この場合、カソード下面に対してホル
ダ9の下面が同一に近い形状にしておけば、カソードの
移動による電界の変化を最小限に抑えることができる。
【0053】図11(a)は走査型電子顕微鏡のシステ
ム構成の一例である。また、同図(b)はLDからの入
射励起光強度と電子線放出量(電子線プローブ電流)の
関係を示す。電子放出量はLDパワーで制御され、その
関係は、量子効率で決まり、上記量子効率は、ホトカソ
ードの表面状態に大きく依存し、使用中に劣化してい
く。このため、電子銃コントローラでは所望の放出電流
となるようにLDパワーを制御する。上記LDの制御範
囲が所定の値を超えた場合、表面の量子効率が劣化した
ことになるために、活性化コントローラにより、ホトカ
ソードにCsを追加蒸着する。
【0054】また、電子銃コントローラはSEMコント
ローラからブランキング信号もしくはビームスキャン用
のdeff信号を受け、図11(c)に示すように、電
子線が不要な時間帯はLDパワーを落とし電子線を止め
るか、微量にする。この結果、本実施例ではSEM筐体
に電子線のブランキング用の設備が不要となっている。
【0055】図12に本発明を用いた試料観察例を示
す。シリコンの酸化膜などの絶縁体は電子線入射により
表面にチャージがたまり、表面電位が変化する。この様
子を図12(a)に示す。電位変化の初期は変化量が大
きいので、精度のよい測定ができないため、ある時間待
つ。また、図12(b)のような、絶縁物中にあいたコ
ンタクトホールの観察などの場合は、ある程度絶縁物を
帯電させることでコンタクトホールの内部の観察が容易
となる。この観察前に帯電させることはプリチャージと
呼ばれ、以前から使われている。このプリチャージ時間
は電子のビーム電流量が大きいほど短時間ですむので、
観察中にプリチャージ用にプローブ電流量を増やすと、
観察時間を短縮できる利点がある。
【0056】従来の装置で電子源でプローブ電流を増加
させるためには、電子源あるいは電子光学系の条件を変
える必要があるため、高分解能測定中に電流値を変える
ことは困難であった。ところが、本発明を用いれば、L
Dパワーコントローラによって励起光量を変えるだけ
で、電子光学系の条件を変えることなしに、プローブ電
流量の制御が可能である。したがって、本発明はプリチ
ャージが必要な試料の観察に使用して極めて効果的であ
る。
【0057】さらに、試料表面が図12(b)のよう
に、コンタクトホールのある領域Aと酸化膜の領域Bに
分かれている場合は、画像処理装置からの信号をSEM
コントローラで処理し、図12(c)のように、コンタ
クトホール領域Aのみでプリチャージさせると不要な帯
電を抑えて観察ができる。これは、試料での放電やコン
タミネーションを低減する効果がある。また、この方法
はX方向のdeff信号のみではなく、任意の形状に対
しても可能で、画像処理装置で領域ごとの必要電流量を
指定することができる。
【0058】本発明の電子源装置は光のパターンを電子
線のパターンに変換するものであるから、電子光学系の
条件を一切変えずに、電子ビームの形状を変えることが
できるという特徴がある。図13はこの特性を利用した
例である。同図(b)のように、基板上に一方向に長い
形状のパターンが形成されている場合、同図(a)のよ
うに、上記パターンの長手方向と同じ方向に細長い電子
線プローブを形成し、照射する。この結果、同図(c)
のように、長手方向に縮んだ形状のSEM像を得る。こ
の場合、微細なビームと比べて分解能は落ちるが、より
短時間で長い形状のパターンの欠陥検査が可能となる利
点がある。
【0059】図14には、上述のような所望の電子線の
パターンを形成する例を示す。同図(a)は、ホトカソ
ード1に集光するレンズ5と光源装置との間にマスク1
40を入れ、この開口形状を集光レンズ5を用いてホト
カソード1に結像する方法である。結像条件は、マスク
140からレンズ5までの距離をL1、レンズ5からホ
トカソード1までの距離をL2、レンズ5の焦点距離を
fとするとき、1/f=1/L1+1/L2である。
【0060】図14(b)は、コリメータレンズ51の
手前にマスク140を入れる方法である。この場合の条
件は、マスク140からコリメータレンズ51までの距
離をL1、集光レンズ5からホトカソード1までの距離
をL2、コンデンサレンズ51の焦点距離をf1、集光
レンズ5の焦点距離をf2とするとき、f1=L1,f
2=L2である。
【0061】また、この方法以外でも、ホトカソード上
で所望の形状の励起光を照射できれば同様の効果がある
ことは明らかである。例えば、細いレーザビームをスキ
ャンする、あるいは干渉パターンを形成する等でもよ
い。
【0062】
【発明の効果】以上実施例を用いて説明して来たよう
に、本発明を用いることによって低加速でも高分解能の
電子顕微鏡が得られる。また、本発明を用いることによ
って、高機能の電子線検査装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の走査型電子顕微鏡の構成を
示す概略縦断面図。
【図2】従来例のホトカソードを用いた電子銃部分を示
す概略縦断面図。
【図3】本発明の一実施例のホトカソードを用いた電子
銃部分を示す縦断面図。
【図4】本発明の一実施例の電子顕微鏡における排気系
を示す説明図。
【図5】本発明の一実施例のホトカソードを用いた電子
銃部分を示す縦断面図。
【図6】本発明の一実施例の照射励起光の光学系の説明
図。
【図7】電子線の単色性と色収差との関係を示すグラ
フ。
【図8】本発明の一実施例のホトカソード清浄化および
活性化手段を示す縦断面図。
【図9】本発明の一実施例の引出電極部分の構成を示す
展開斜視図。
【図10】本発明の一実施例のホトカソード移動手段を
示す縦断面および平面図。
【図11】本発明の一実施例の走査型電子顕微鏡の機能
構成を示すブロック図および制御方法の説明図。
【図12】本発明の一実施例による被検査物の観察方法
の説明図。
【図13】本発明の一実施例による被検査物の観察方法
の説明図。
【図14】本発明の一実施例の照射励起光の照射光学系
の斜視図および縦断面図。
【図15】本発明の一実施例の照射励起光の調整手段の
構成例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…ホトカソード、101…透明基板、102…ホトカ
ソード膜、103…差動排気穴、104…光学レンズホ
ルダ、2…電子引き出し電極、3…電子線、4…収束
光、5…集光レンズ、6…平行光、7…窓、8…光源装
置、9…カソードホルダ、10…真空容器、11…光源
取付台、12…第1コンデンサレンズ、13…第2コン
デンサレンズ、14…対物レンズ、15…偏向器、16
…第1アパーチャ、17…第2アパーチャ、18…ブー
スター電極、19…電子検出器、20…速度弁別器、2
1…観察試料、22…試料固定台、23…絶縁台、24
…移動ステージ、25…試料室、26…試料導入室、2
7…差動排気室、28…焦点検出器、29…反射電子検
出器、30…アノードガイシ、31…アノードベークヒ
ータ、32…カソードガイシ、33…カソード台、34
…非蒸発ゲッタ、35…ベローズ、40…ビュウポー
ト、41…カソードからの反射光、42…支持台、43
…減光フィルタ、44…チェックレンズ、45…ピンホ
ール、46…ホトディテクタ、47…中間層、50…レ
ーザダイオード、51…コリメータレンズ、52…カッ
プリングレンズ、53…光ファイバ、54…ファイバホ
ルダ、55…調整ネジ、56…コリメータレンズホル
ダ、57…x−yステージ、58…ビームスプリッタ、
59…チルトステージ、60…ビーム整形プリズム、6
1…光源マウント、62…プリズム、63…LDからの
楕円形断面の放射光、64…円筒プリズム、65…円形
断面光、70…プッシュロッド、71…直線導入器、8
0…直線導入器、81…絶縁継ぎ手、82…触手、83
…Cs蒸発源、84…メッシュ電極、85…原子状水素
発生器、86…バリアブルリークバルブ、87…加熱ヒ
ータ、88…光源、90…引出電極、91…メッシュ電
極、140…マスク、150…マイクロメータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 品田 博之 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 福原 悟 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器グループ内 (72)発明者 野副 真理 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5C030 CC10 5C033 FF10 JJ07 MM07 UU02 UU03 UU10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】励起光の光源装置と、真空中にあって上記
    励起光の照射により電子を放出するホトカソードと、上
    記ホトカソード上に励起光を集光する集束レンズと、ホ
    トカソードから発生する電子の引き出し電極と、光収束
    確認手段と、ホトカソード表面清浄化手段と、ホトカソ
    ード表面活性化手段と、Cs追加蒸着手段と、少なくと
    も2つの電子レンズと、電子線の偏向器と、基板試料室
    と、基板試料移動ステージを有してなり、試料に入射す
    る電子線を低加速(500Vから2000V)で観察す
    ることを特徴とする電子顕微鏡装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電子顕微鏡装置において、
    電子源からの加速電圧V0(<0V)に対して試料基板
    は絶縁板を介して移動ステージに掲載され、リターディ
    ング電圧Vr(≦0V)を印加してなる構成において、
    V0−Vrを−500Vから−2000Vの範囲とし、
    かつVrを0Vから−20kVの範囲としたことを特徴
    とする電子顕微鏡装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の電子顕微鏡装置において、
    少なくとも対物レンズ近傍に電子を加速するブースティ
    ング電極を備え、同電極にブースティング電圧Vb(≧
    0V)を印加してなる構成において、Vb+Vrを0V
    から−20kVの範囲とした電子顕微鏡装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3のいずれか記載の電
    子顕微鏡装置において、励起光の強度を変えることで試
    料観察中に電子線の電流量を変化させる手段を備えたこ
    とを特徴とする電子顕微鏡装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の電子顕微鏡装置において、
    電子線の電流量を変化させるための励起光の強度を指定
    する信号は、観察画像をもとに発生させることを特徴と
    する電子顕微鏡装置。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3または4のいずれか記載
    の電子顕微鏡装置において、ホトカソード上の励起光の
    照射領域を変えることで電子線の空間的時間的形状を変
    化させる手段を備えたことを特徴とする電子顕微鏡装
    置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の電子顕微鏡装置において、
    励起光の光路中にマスクを設け、マスクの開口形状をホ
    トカソードに投影することを特徴とした電子顕微鏡装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7のいずれか記載の電子顕
    微鏡装置において、ホトカソードの電子放出面はp型半
    導体もしくはp型半導体表面に1分子層以下の表面吸着
    層があり、励起光のエネルギは上記p型半導体のバンド
    ギャップエネルギ(Eg)以上であり、上記表面吸着層
    は電子放出面の仕事関数(φb)が上記p型半導体のバ
    ンドギャップエネルギ(Eg)より1eV以上大きくな
    らない条件で選ばれ、上記p型半導体はGaAs,Al
    As,InP,InAs,GaP,GaNもしくはS
    i,C,Geもしくはこれらの混合物で構成され、上記
    表面吸着層はCs,Na等のアルカリ金属もしくは、C
    s,Na等のアルカリ金属と酸素、もしくはBa等のア
    ルカリ土類と酸素、もしくはこれらの混合物であること
    を特徴とする電子顕微鏡装置。
  9. 【請求項9】基板加熱ヒータと原子状水素発生装置を有
    してなることを特徴とするホトカソード表面清浄化手
    段。
  10. 【請求項10】請求項1ないし8のいずれか記載の電子
    顕微鏡装置において、電子源を構成する真空装置を開け
    ずにホトカソードの位置を移動させる手段を持つことを
    特徴とする電子顕微鏡装置。
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