JP2002311319A - 複合レンズ - Google Patents

複合レンズ

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JP2002311319A
JP2002311319A JP2001108015A JP2001108015A JP2002311319A JP 2002311319 A JP2002311319 A JP 2002311319A JP 2001108015 A JP2001108015 A JP 2001108015A JP 2001108015 A JP2001108015 A JP 2001108015A JP 2002311319 A JP2002311319 A JP 2002311319A
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Japan
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lens
lenses
compound lens
light amount
light
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JP2001108015A
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English (en)
Inventor
Eiji Oshima
英司 大嶋
Fujio Kanai
藤雄 金井
Tatsuro Makii
達郎 牧井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のレンズ間に光量調整部材を配置し、これ
らを一体的に組み立てた複合レンズにおいて、レンズ間
およびレンズと光量調整部材との間の位置精度を向上さ
せることができ、また、光量の調整を可変に行うことが
できる複合レンズを提供する。 【解決手段】光軸が実質的に一致するように一体的に組
み立てられた第1および第2のレンズ20,10と、第
1および第2のレンズ20,10の間に形成された案内
孔ghに嵌合し、案内孔ghに沿って移動可能に設けら
れ、第1および第2のレンズ20,10に対する位置に
応じて第1および第2のレンズ20,10を通過する光
束の光量を調整する光量調整部材としての可変絞り50
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一体化した複数の
レンズの間に固定絞りや光学フィルタを配置した複合レ
ンズに関する。
【0002】
【従来の技術】2枚のレンズの間に光線束を通過させる
開口を備え不要な光線束を遮断する絞りを配置させた複
合レンズの光学系では、レンズと固定絞りとの位置決め
精度が重要である。レンズの光軸と固定絞りの開口の中
心軸とのずれおよび光軸方向の位置ずれが存在すると、
複合レンズの結像にされる画像に、シェーディングが発
生する可能性があり、光学性能が低下する。また、結像
に寄与しない不要な光線束を効果的に遮り、フレアやゴ
ーストの発生を抑制するためには、2枚のレンズの間に
2枚の固定絞りを配置することが一般的である。一方、
上記のような2枚のレンズの間に固定絞りを配置した複
合レンズの光学系を構成するには、たとえば、レンズ鏡
筒や移動枠にそれぞれ別部品として用意されたレンズや
絞りを組付ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、別部品
として用意されたレンズや固定絞りをレンズ鏡筒や移動
枠に組付けることによって複合レンズの光学系を構成す
ると、組立精度を確保するのが難しく、所望の光学性能
を得るために、レンズおよび固定絞り間の調芯等の工程
が増加し、製造コストが嵩むという不利益が存在する。
このため、複数のレンズおよび固定絞りを一体的に組み
立てた複合レンズとし、この複合レンズを一部品として
レンズ鏡筒等に組み込めば、上記のレンズおよび固定絞
り間の調芯等の工程が不要となるが、複数のレンズおよ
び固定絞りを一体的に組み立てたときの、組立精度の確
保が難しい。一方、複数のレンズおよび固定絞りを一体
的に組み立てた複合レンズにおいては、絞りが固定であ
るため、入射する光束の明るさに合わせた光量調整を行
うことができない。
【0004】本発明は、上述の問題に鑑みて成されたも
のであって、複数のレンズ間に絞りやND(neutral den
sity) フィルタ等の光量調整部材を配置し、これらを一
体的に組み立てた複合レンズにおいて、レンズ間および
レンズと光量調整部材との間の位置精度を向上させるこ
とができ、また、光量の調整を可変に行うことができる
複合レンズを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の複合レンズは、
光軸が実質的に一致するように一体的に組み立てられた
第1および第2のレンズと、前記第1および第2のレン
ズの間に形成された案内孔に嵌合し、当該案内孔に沿っ
て移動可能に設けられ、前記第1および第2のレンズに
対する位置に応じて前記第1および第2のレンズを通過
する光束の光量を調整する光量調整部材とを備える。
【0006】前記光量調整部材は、案内方向に沿って配
列された複数の開口をもち、前記第1および第2のレン
ズを透過する光線束のうち不要な光線束を遮断する可変
絞り部材である。
【0007】好適には、前記可変絞り部材を複数備えて
いる。
【0008】前記光量調整部材は、前記第1および第2
のレンズを透過する光線束の特定の波長範囲内において
一定の光吸収率をもつフィルタ部材である。
【0009】前記フィルタ部材は、前記案内方向に沿っ
て光吸収率が段階的あるいは連続的に変化している。
【0010】さらに好適には、前記光量調整部材は、案
内方向に沿って配列された複数の開口をもつ可変絞り部
材と特定の波長範囲内において一定の光吸収率をもつフ
ィルタ部材との組合せである。
【0011】前記第1および第2のレンズは、光軸方向
において互いに当接し、光軸方向の相対位置を規定する
当接部と、互いに嵌合し当該第1および第2のレンズの
光軸を合致させるテーパ部とをそれぞれ備えている。
【0012】さらに好適には、前記光量調整部材の端面
と、これに対向する前記第1および第2のレンズの端面
との間には所定のクリアランスが形成され、前記クリア
ランスは、前記光調整部材の光軸方向の位置ずれ量を所
望の光学性能が得ることができる範囲に規定している。
【0013】さらに好適には、前記光量調整部材を案内
方向に移動させ位置決めする移動位置決め手段をさらに
備える。
【0014】前記案内孔は、前記第1および第2のレン
ズの少なくとも一方であって、当該第1および第2のレ
ンズの光軸に直交する向きに形成された案内溝によって
構成される。
【0015】好適には、前記案内溝の両側面は、前記光
量調整部材の嵌合し、当該光量調整部材の光軸方向の位
置決めをするテーパ面となっている。
【0016】さらに好適には、前記案内溝のテーパ面
は、前記光量調整部材を成形金型によって成形した際に
離型を容易化する。
【0017】本発明では、第1のレンズと第2のレンズ
とを嵌合させると、テーパ部の作用によって第1のレン
ズと第2のレンズの光軸が一致する。さらに、第1のレ
ンズと第2のレンズの間に形成された案内孔に光量調整
部材を嵌合挿入し、所望の位置に位置決めすることによ
り、位置に応じて光量調整が行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。第1の実施形態 図1は本発明の一実施形態に係る複合レンズの構造を示
す断面図であり、図2は図1に示す複合レンズの破断斜
視図である。図1および図2に示す複合レンズ1は、第
1レンズ2と、第2レンズ10と、固定絞り40とを備
えている。
【0019】第1レンズ2は、たとえば、透明なプラス
チック等の樹脂材料を金型を用いて射出成形することに
よって得られる。第1レンズ2は、光軸方向の一端面側
に球面状のレンズ面2aと、第2レンズ10と対向する
他端面側に平面状のレンズ面2cとを備えている。この
第1レンズ2は、レンズ面2aおよび2cの外周に、第
1レンズ2を第2レンズ10および固定絞り40と一体
的に組み立てるため、および、第1レンズ2をレンズ鏡
筒に組み込むためのフランジ部2bを備えている。
【0020】第1レンズ2のフランジ部2bとレンズ面
2aとの境界には、円周方向に沿って溝部2tが形成さ
れている。溝部2tは、金型から第1レンズ2が離型し
やすいように、抜きテーパをもっている。
【0021】フランジ部2bのレンズ面2c側には、光
軸に対して所定の角度、たとえば、45度で傾斜するテ
ーパ面2dが形成されている。このテーパ面2dの外周
には、光軸に直交する当接面2eが形成されている。テ
ーパ面2dおよび当接面2eは、第1レンズ2を成形す
る金型におけるレンズ面2a,2cの型面と同様に高精
度に加工された型面により成形される。テーパ面2d
は、固定絞り40および第2レンズ10が嵌合する。さ
らに、このテーパ面2dは金型からの第1レンズ2の離
型を容易にするために傾斜している。
【0022】第2レンズ10は、たとえば、透明なプラ
スチック等の樹脂材料を金型を用いて射出成形すること
によって得られる。第2レンズ10は、光軸方向の一端
面側に球面状のレンズ面10aと、第1レンズ2と対向
する他端面側に球面状のレンズ面10cとを備えたメニ
スカスレンズである。この第2レンズ10は、レンズ面
10aおよび10cの外周に、第2レンズ10を第1レ
ンズ2および固定絞り40と一体的に組み立てるため、
および、第2レンズ10をレンズ鏡筒に組み込むための
フランジ部10bを備えている。
【0023】第2レンズ10のフランジ部10bとレン
ズ面10aとの境界には、円周方向に沿って溝部10t
が形成されている。溝部10tは、金型から第2レンズ
10が離型しやすいように、抜きテーパをもっている。
【0024】第2レンズ10のレンズ面10cの外周に
は、固定絞り40に対向する端面10fが形成され、端
面10fの外周には、第1レンズ2のテーパ面2dと嵌
合するテーパ面10dが形成されている。このテーパ面
10dは、第1レンズ2のテーパ面2dと同じ角度で光
軸に対して傾斜している。第1レンズ2のテーパ面2d
と第2レンズ10のテーパ面10dとは、嵌合すること
により、第1レンズ2および第2レンズ10の光軸が合
致する。
【0025】第2レンズ10のテーパ面10dの外周に
は、光軸に直交し、第1レンズ2の当接面2eに当接す
る当接面10eが形成されている。第1レンズ2の当接
面2eと第2レンズ10の当接面10eとが当接するこ
とにより、第1レンズ2および第2レンズ10の光軸方
向の相対位置が決定される。なお、第1レンズ2の当接
面2eと第2レンズ10の当接面10eとが当接した状
態において、第1レンズ2のテーパ面2dと第2レンズ
10のテーパ面10dとの間には、複合レンズ1に要求
される光学性能を満足させる範囲でクリアランスをもつ
ように形成されている。また、テーパ面10dおよび当
接面10eは、第2レンズ10を成形する金型における
レンズ面10a,10cの型面と同様に高精度に加工さ
れた型面により成形される。
【0026】図3に示すように、固定絞り40は、円板
状の部材から形成され、中心部に光線束が通過する開口
孔40aを備えている。固定絞り40の外周には、光軸
方向の両側に互いに離反する向きに形成されたテーパ面
40bおよび40cが形成されている。テーパ面40b
および40cは、第1レンズ2のテーパ面2dと同じ角
度で開口孔40aの中心軸に対して傾斜している。この
固定絞り40のテーパ面40bまたは40cが第1レン
ズ2のテーパ面2dに嵌合することにより、開口孔40
aの中心軸と第1レンズ2の光軸が合致する。さらに、
固定絞り40と第1レンズ2との光軸方向の相対位置が
決定される。
【0027】固定絞り40の開口孔40aは、両方の開
口端40eおよび40fにおいてそれぞれ不要な光線束
を遮断可能な形状となっている。すなわち、開口孔40
aは2枚の絞りを配置したのと同様に機能を果たす。具
体的には、固定絞り40の開口孔40aは、内周面が両
開口端40eおよび40fに対して拡径した凹面40d
となっている。このような形状に固定絞り40の開口孔
40aを形成することにより、一方の開口端40eを通
過して凹面40dで反射した光が他方の開口端40fで
遮断され、結像に寄与しない不要な光線束を効果的に遮
り、フレアやゴーストの発生を抑制することができる。
【0028】図1および図2に示したように、固定絞り
部材40のテーパ面40bおよび40cのうち、一方の
テーパ面40bは第1レンズ2のテーパ面2dに嵌合し
ている。一方、他方のテーパ面40cは、第1レンズ2
のテーパ面2dに嵌合するテーパ面21bに背面側に位
置している。この他方のテーパ面40cと、第2レンズ
10の端面10fの一部および第1レンズ2のテーパ面
40dとの間には、接着剤Gを収容する空間が形成され
ている。この空間に充填された接着剤Gにより、第1レ
ンズ2、第2レンズ10および固定絞り40は互いに接
合されている。
【0029】また、第2レンズ10の端面10fと固定
絞り部材40の端面との間には、所定のクリアランスが
形成される。このクリアランスは、第1レンズ2の当接
部2eと第2レンズ10の当接部10eとの当接による
第1レンズ2および第2レンズ10の光軸方向の位置決
めを妨げないために設けられている。また、このクリア
ランスは、固定絞り部材40の位置ずれ量が複合レンズ
1の光学性能に影響を与えない範囲に規定されている。
【0030】以上のように、本実施形態の複合レンズ1
では、第1レンズ2および第2レンズ10と固定絞り4
0とを一体化し、一つの部品とすることにより、複合レ
ンズ1を、たとえば、レンズ鏡筒に組付ける際に、第1
レンズ2、第2レンズ10および固定絞り40の間の位
置合わせの必要がなくなる。また、本実施形態の複合レ
ンズ1では、金型からの第1のレンズ2の離型性を良く
するためのテーパ面2dに固定絞り40を嵌合させ、同
じくテーパ面2dにに第2のレンズ10のテーパ面10
dを嵌合させることから、テーパ面2dおよびテーパ面
10dの金型による形成が容易である。
【0031】第2実施形態 図4は、本発明の第2の実施形態に係る複合レンズの構
成を示す断面図であり、図5は図4に示す複合レンズの
外観斜視図であり、図6は図4に示す複合レンズの破断
斜視図である。なお、図4〜図6において第1の実施形
態と同一の構成部分については同一の符号を付してい
る。上述した第1の実施形態では、第1レンズ2および
第2レンズ10を通過する光の光量調整のために固定絞
り40を用いているため、明るさに合わせた光量調整を
可変に行うことができない。本実施形態では、複合レン
ズにおける組み立て精度を向上させることができる第1
の実施形態に係る複合レンズ1の基本的な構造を利用し
て、さらに明るさに合わせた光量調整を可変に行うこと
ができる構造の複合レンズ100を提供する。
【0032】図4〜図6に示す複合レンズ100は、第
1レンズ20と、第2レンズ10と、可変絞り50とを
備えている。第2レンズ10は、第1の実施形態に係る
複合レンズ1の第2のレンズと同様の構成を有してい
る。図5に示すように、可変絞り50は、第1レンズ2
0と第2レンズ10との間に形成された案内孔ghに嵌
合挿入されており、可変絞り50は矢印A1およびA2
の向きに移動自在に案内されている。
【0033】第1レンズ20は、たとえば、透明なプラ
スチック等の樹脂材料を金型を用いて射出成形すること
によって得られる。第1レンズ20は、光軸方向の一端
面側に球面状のレンズ面20aと、第2レンズ10と対
向する他端面側に平面状のレンズ面20cとを備えてい
る。この第1レンズ20は、レンズ面20aおよび20
cの外周に、第1レンズ20と第2レンズ10と可変絞
り50とを一体的に組み立てるためのフランジ部20b
を備えている。
【0034】第1レンズ20のフランジ部20bとレン
ズ面20aとの境界には、円周方向に沿って溝部20t
が形成されている。溝部20tは、金型から第1レンズ
20が離型しやすいように、抜きテーパをもっている。
【0035】図7は、第1レンズ20の第2レンズ10
と嵌合する側の構造を示す外観斜視図である。図7に示
すように、第1レンズ20の第2レンズ10と嵌合する
側には、第1レンズ10の光軸と直交する向きに案内溝
21が形成されている。案内溝21は、底面20gと、
両方の側面20fとから構成されている。この底面20
gは、第1レンズ10の光軸に垂直な平面で形成されて
いる。側面20fは、平面で構成されており、金型から
第1レンズ20が離型しやすいように、第1レンズ10
の光軸に対して所定の角度で傾斜するテーパ面となって
いる。このテーパ面20fには、後述する可変絞り50
の対応する面が嵌合する。
【0036】各テーパ面20fの間には、環状面の一部
からなり、第1レンズ10の光軸に対して所定の角度で
傾斜するテーパ面20dが形成されている。テーパ面2
0dは、第2レンズ10のテーパ面10dが嵌合する。
この嵌合により、第1レンズ20および第2レンズ10
の光軸が合致する。このテーパ面20dは金型からの第
1レンズ20の離型を容易にするために傾斜している。
【0037】テーパ面20fおよびテーパ面20dの外
周には、光軸に直交する当接面20eが形成されてい
る。この当接面20eは、平面で構成されており、当接
面20eと第2レンズ10の当接面10eとが当接する
ことにより、第1レンズ2および第2レンズ10の光軸
方向の相対位置が決定される。なお、第1レンズ20の
当接面20eと第2レンズ10の当接面10eとが当接
した状態において、第1レンズ20のテーパ面20dと
第2レンズ10のテーパ面10dとの間には、複合レン
ズ100に要求される光学性能を満足させる範囲でクリ
アランスをもつように形成されている。
【0038】上記のように、本実施形態に係る第1レン
ズ20は、第1実施形態に係る第1レンズ2に光軸方向
に直交する方向に案内溝21を形成した構成となってい
る。
【0039】図8は、可変絞り50の構造を示す図であ
って、(a)は平面図であり、(b)は(a)における
D−D線方向の断面図である。図8に示すように、可変
絞り50は外形が矩形状の板材から形成されており、長
手方向に沿って複数(3個)の円形の開口孔50a1〜
50a3が形成されている。開口孔50a1〜50a3
は、それぞれ異なる開口面積を有している。この開口孔
50a1〜50a3は、可変絞り案内孔ghに嵌合挿入
され、案内方向の所定位置に位置決めされることによ
り、中心軸が第1レンズ20および第2レンズ10の光
軸に合致する位置に形成されている。加えて、ある開口
孔50aを位置決めしたときに、隣接する開口孔50a
が光学的に影響しない距離となるように互いに配置され
ている。なお、本実施形態では、開口孔50aの形状を
円形としたが、楕円等の他の形状とすることも可能であ
り、円形に限定されるわけではない。
【0040】図8(b)に示すように、この可変絞り5
0の短手方向の両端部には、光軸方向に沿った両側に互
いに離反する向きに形成されたテーパ面50bおよび5
0cが形成されている。テーパ面50bおよび50c
は、案内溝21のテーパ面20fと同じ角度で開口孔5
0a1〜50a3の中心軸に対して傾斜している。 図
4に示したように、可変絞り50のテーパ面50bは、
第1レンズ20の案内溝21のテーパ面20fに嵌合す
る。
【0041】可変絞り50の厚さは、第1レンズ20の
底面20gおよび第2レンズ10の端面10fとの間に
わずかなクリアランスを持ち、可変絞り20の案内孔g
hに対するの出し入れ時に、第1レンズ20および第2
レンズ10にいわゆる「浮き」、「変形」および「歪
み」が生じない構造である。また、可変絞り50の各端
面と第1レンズ20の底面20gおよび第2レンズ10
の端面10fとの間のクリアランスは、可変絞り50の
光軸方向の位置ずれ量を所望の光学性能が得ることがで
きる範囲に規定している。可変絞り50の材質は、引っ
掛かりなくスムーズに案内孔ghに対して出し入れさ
れ、片持ちで出し入れしても折れたり曲がったりせず、
また遮光性を持たせる必要があるため、PC−G(遮光
グレード)や、静電対策に・導電性の塗装を施したPE
Tなどを用いる。また、可変絞り50を案内孔ghに対
して出し入れするときに、第1レンズ20および第2レ
ンズ10と可変絞り50の間で摩耗しゴミを発生しない
ように、可変絞り50の材料として、PBT−COMP
(黒色)などの摺動性に優れた材質を用いることも可能
である。
【0042】さらに、図8(b)に示すように、可変絞
り50の開口孔50a1〜50a3は、両方の開口端5
0eおよび50fにおいてそれぞれ不要な光線束を遮断
可能な形状となっている。すなわち、開口孔50a1〜
50a3は2枚の絞りを配置したのと同様に機能を果た
す。具体的には、可変絞り50の開口孔50a1〜50
a3は、内周面が両開口端50eおよび50fに対して
拡径した凹面50dとなっている。このような形状に可
変絞り50の各開口孔50a1〜50a3を形成するこ
とにより、一方の開口端50eを通過して凹面50dで
反射した光が他方の開口端50fで遮断され、結像に寄
与しない不要な光線束を効果的に遮り、フレアやゴース
トの発生を抑制することができる。
【0043】次に、上記構成の複合レンズ100の組立
方法について説明する。まず、図9に示すように、第1
レンズ20と第2レンズ10とを用意し、これらを嵌め
合わせる。第1レンズ20と第2レンズ10とを嵌め合
わせることにより、第1レンズ20と第2レンズ10の
光軸は一致する。第1レンズ20と第2レンズ10とを
嵌め合わせた状態において、図4に示したように、第1
レンズ20の外周部と第2レンズ10の外周部との間に
接着剤Gを塗布して、第1レンズ20と第2レンズ10
とを固定する。
【0044】第1レンズ20と第2レンズ10とを嵌め
合わせ、固定すると、図10に示すように、第1レンズ
20と第2レンズ10との間には、案内孔ghが形成さ
れる。案内孔ghは第1レンズ20の両側面にテーパ面
20fおよび底面20gと第2レンズの端面10fとで
形成される。
【0045】図10に示すように、上記の案内孔gh
に、可変絞り50の長手方向の一端部から矢印方向に嵌
合挿入し、いずれかの開口孔50a1〜50a3の中心
軸が第1レンズ20および第2レンズ10の光軸に一致
する位置に位置決めする。第1レンズ20および第2レ
ンズ10の光軸に一致させる開口孔50a1〜50a3
を適宜変更することにより、第1レンズ20および第2
レンズ10を通過する光の光量調整を段階的に変更する
ことができる。
【0046】以上のように、本実施形態に係る複合レン
ズ100では、固定絞り40を用いた第1の実施形態に
係る複合レンズ1を基本として、第1レンズ20および
第2レンズ10の間に形成した案内孔ghに可変絞り5
0を嵌合挿入することにより、第1の実施形態に係る複
合レンズ1と同様な効果に加えて、第1レンズ20およ
び第2レンズ10を通過する光の明るさに合わせた光量
調整が可能になる。
【0047】さらに、本実施形態によれば、上記構成と
することにより、複合レンズ100の大型化を最小限に
抑えることができる。特に、本実施形態に係る複合レン
ズ100は、第1レンズ20および第2レンズ10の有
効径が、たとえば、2mm以下のものにも適用可能であ
る。たとえば、上記構成の複合レンズ100において、
可変絞りの開口孔50a1〜50a3の中心間の距離を
2.6mmとした。開口孔50a1〜50a3の直径を
それぞれ、0.6mm、0.8mm、1.0mmとし
た。また、第1レンズ20および第2レンズ10のフラ
ンジ部分を含んだ外径を4mm以下とした。このような
条件において、可変絞り50は、開口孔50a1〜50
a3の数が3ケ所であれば、案内孔ghに挿入しない場
合(全開にした場合)であっても、可変絞り50の第1
レンズ20および第2レンズ10の外周からの突出量は
5.8mm以下に抑えることができる。3ケ所の開口孔
50a1〜50a3を可変させるのであれば、可変絞り
50の第1レンズ20および第2レンズ10の突出量は
3mm以下に抑えることができる。このような複合レン
ズ100を撮像装置に組み込むことにより、撮像装置全
体が大型化するのを防ぐことができる。
【0048】第3実施形態 図11は、本発明の第3の実施形態に係る複合レンズに
用いる可変絞りを示す斜視図である。なお、本実施形態
に係る複合レンズの第1レンズおよび第2レンズについ
て図示しないが、第2の実施形態に係る第1レンズ20
および第2レンズ10と同一の構成である。上述した第
2の実施形態においては、1枚の可変絞り50を用いた
場合について説明したが、本実施形態では、図11に示
すように、2枚の可変絞り151および152を重ね合
わせて(貼り合わせて)第1レンズ20および第2レン
ズ10の間に形成される案内孔ghに挿入する。
【0049】可変絞り151は、複数(3個)の異なる
開口孔151a1〜151a3を備えている。可変絞り
152は、可変絞り151と、同一形状に形成されてお
り、複数(3個)の異なる開口孔152a1〜152a
3を備えている。図12は、2枚の可変絞り151,1
52を重ねあわせた状態を示す図であって、(a)は平
面図であり、(b)は(a)のE−E線方向の断面図で
ある。図12に示すように、可変絞り151の短手方向
の両端部には、テーパ面151bが形成されている。テ
ーパ面151bは、案内溝21のテーパ面20fと同じ
角度で開口孔151a1〜151a3の中心軸に対して
傾斜している。可変絞り151のテーパ面151bは、
上述した第1レンズ20の案内溝21のテーパ面20f
に嵌合可能となっている。
【0050】可変絞り152は、可変絞り151と同様
に、短手方向の両端部にテーパ面152bが形成されて
いる。可変絞り151と可変絞り152とは、テーパ面
151bおよび152bの非形成側の端面が互いに重ね
合わせられており、開口孔151a1〜151a3とこ
れらに対応する開口孔152a1〜152a3とは同心
に配置される。
【0051】可変絞り151と可変絞り152とは、同
一形状であるので、これらを重ね合わせて第1レンズ2
0および第2レンズ10の間に形成される案内孔ghへ
挿入する際には、可変絞り151および可変絞り152
のいずれもが第1レンズ20の案内溝21に嵌合可能で
ある。したがって、複合レンズを組み立てる際に、可変
絞り151および可変絞り152の表裏を意識しなくて
もよい。
【0052】可変絞り151,152の開口孔151
a,152aは、図12(b)に示すように、内周面の
直径が一方の開口端152fから他方の開口端152e
に向けて拡径する傾斜面151c,152cとなってい
る。このため、可変絞り151,152を重ね合わせた
状態において、開口孔151aおよび152aで形成さ
れる開口孔の内周面は凹状となる。このような形状とす
ることにより、この内周面において反射した不要な光を
遮断可能となっている。
【0053】上記構成の可変絞り151,152を用い
ることにより、上述した第2の実施形態の可変絞り50
のように、1枚の可変絞りに2枚の絞りと同等の機能を
持たせる必要がなく、可変絞りの成形が容易となる。
【0054】なお、本実施形態では、2枚の可変絞り1
51,152を用いる場合について説明したが、3枚以
上の可変絞りを用いることも可能である。また、同様の
方法で絞り羽根を出し入れすることも可能である。
【0055】第4実施形態 図13は、本発明の第4実施形態に係る複合レンズに用
いられる光量調整部材を示す斜視図である。なお、本実
施形態に係る複合レンズの第1レンズおよび第2レンズ
について図示しないが、第2の実施形態に係る第1レン
ズ20および第2レンズ10と同一の構成である。上述
した第2および第3実施形態においては、光量調整部材
として複数の開口をもつ可変絞り50あるいは151,
152を用いた場合について説明した。本実施形態で
は、可変絞りとNDフィルターとの組合せを光量調整部
材として用いる場合について説明する。
【0056】本実施形態では、図13に示すように、可
変絞り151とNDフィルターを重ね合わせて(貼り合
わせて)第1レンズ20および第2レンズ10の間に形
成される案内孔ghに挿入する。可変絞り151は、上
述した第2実施形態に係る可変絞り151と同一構成で
ある。
【0057】NDフィルターは、第1レンズ20および
第2レンズ10を透過する光線束の特定の波長範囲内に
おいて一定の光吸収率をもつフィルタ部材である。図1
4は、可変絞り151とNDフィルター160を重ねあ
わせた状態を示す図であって、(a)は平面図であり、
(b)は(a)のF−F線方向の断面図である。図14
に示すように、NDフィルター160の短手方向の両端
部には、テーパ面160bが形成されている。テーパ面
160bは、案内溝21のテーパ面20fと同じ角度で
傾斜している。NDフィルター160のテーパ面160
bは、上述した第1レンズ20の案内溝21のテーパ面
20fに嵌合可能となっている。また、NDフィルター
160は長手方向に沿って均一な光吸収特性を有してい
る。
【0058】本実施形態に係る複合レンズでは、第1レ
ンズ20と第2レンズ10とを貼り合わせ、案内孔gh
に可変絞り151とNDフィルター160を嵌合挿入
し、これらを出し入れすることにより光量調整を行う。
NDフィルター160を用いることによって、小絞りに
なることによる弊害を避けることが可能となる。
【0059】第5実施形態 図15は、本発明の複合レンズの第5実施形態の構成を
示す外観斜視図である。上述した第2〜第4実施形態に
係る複合レンズでは、可変絞りおよびNDフィルタを第
1レンズ20および第2レンズ10の間に形成された案
内孔ghに嵌合挿入し、可変絞りを案内孔ghに沿って
移動位置決めすることにより光量調整を可変にする構成
について説明した。本実施形態では、可変絞りを案内孔
ghに沿って移動位置決めする移動位置決め手段を備え
た複合レンズについて説明する。
【0060】図15に示す複合レンズ300は、第1レ
ンズ20と、この第1レンズ20に嵌合する第2レンズ
10と、第1レンズ20と第2レンズ10との間に形成
された案内孔ghに嵌合挿入された可変絞り50と、可
変絞り50の長手方向の一端部と連結されたスライダ3
02と、スライダ302に形成されラック303に噛合
する歯車304と、スライダ302に係合可能な係止部
材301とを備えている。なお、第1レンズ20、第2
レンズ10および可変絞り50は、上述した実施形態と
同一の構成である。
【0061】図15において、スライダ302は、可変
絞り50の一端部に連結されている。なお、スライダ3
02と可変絞り50とを樹脂を用いて一体に形成するこ
とも可能である。このスライダ302は、外形が矩形状
の板材からなり、たとえば、撮像装置内に可変絞り50
の案内方向H1およびH2に沿って移動自在に保持され
ている。
【0062】スライダ302の短手方向の一端側には、
ラック303が一体に形成されており、他端には係止溝
302tが厚さ方向に沿って複数箇所(3か所)に形成
されている。
【0063】係止部材301は、たとえば、撮像装置内
の所定の位置に固定されており、先端部に案内方向H1
およびH2に沿って移動するスライダ302の係止溝3
02tに係合可能な爪部301aを備えている。この係
止部材301は、たとえば、樹脂で成形されており、可
撓性を有している。係止部材301の爪部301aは、
係止溝302に嵌合していない状態においては、スライ
ダ302の端面302eに当接し撓んだ状態にある。す
なわち、スライダ302には係止部材301の復元力が
作用している。スライダ302の移動によって、いずれ
かの係止溝302が爪部301aの位置に到達すると、
この復元力によって爪部301aが係止溝302に嵌ま
り込む。これにより、スライダ302の案内方向H1お
よびH2の移動が規制される。スライダ302が爪部3
01aの規制に抗して移動しようとすると、係止部材3
01が撓み、爪部301aと係止溝302との係合状態
が解除され、スライダ302が案内方向H1およびH2
に移動可能となる。
【0064】上記の係止部材301の爪部301aとス
ライダ302の各係止溝302とが係合する位置は、ス
ライダ302に連結された可変絞り50の対応する開口
孔50a1〜50a3の中心軸が第1レンズ20および
第2レンズ10の光軸に一致するように位置決めされる
位置に配置されている。
【0065】歯車304は、スライダ302に形成され
たラック303と噛合している。この歯車304は、回
転軸305を中心に備えており、この回転軸305の回
転により回転する。なお、回転軸は、たとえば、図示し
ない撮像装置内に回転可能に保持されている。歯車30
4は、回転軸305を介して歯車304よりも大径の歯
車307に連結されている。この歯車307には、たと
えば、図示しないモータ等から回転力が供給される。
【0066】上記構成の複合レンズ300において、歯
車307に回転力を供給すると、この回転力が歯車30
4を介して直動力に変換されてスライダ302に伝達さ
れる。スライダ302は、歯車307の回転力の向きに
応じて案内方向H1あるいはH2に直動する。
【0067】スライダ302が直動すると、係止部材3
01の爪部301aがいずれかの係止溝301tに係止
し、可変絞り50が所定の位置に位置決めされる。した
がって、可変絞り50の開口孔50a1から開口孔50
a3に向かって順に位置決めすることにより、光量調整
を段階的に行うことができる。
【0068】なお、本実施形態では、歯車列とラック3
03が形成されたスライダ302を用いて可変絞り50
を移動させる移動機構を構成したが、ギア比やギアの数
は特に限定されない。また、動力を供給する動力源につ
いてもモータ以外のアクチュエータを用いることが可能
であり、動力となる機構も問わない。また、本実施形態
では、可変絞り50を移動位置決めする場合について説
明したが、可変絞り50の代わりに、可変絞りとNDフ
ィルタを組み合わせた光量調整部材あるいは案内方向に
沿って段階的に光吸収特性の変化するNDフィルタを用
いることも可能である。
【0069】第6実施形態 図16は、本発明の複合レンズの第6実施形態の構成を
示す外観斜視図である。上述した第5実施形態に係る複
合レンズでは、第1レンズ20および第2レンズ10の
間に形成された案内孔ghに嵌合挿入された可変絞り5
0を移動位置決めする移動位置決め機構を備えた複合レ
ンズについて説明した。本実施形態では、第5実施形態
に係る可変絞り50に代えて、NDフィルターを用いた
場合について説明する。
【0070】図16に示す複合レンズ400は、第1レ
ンズ20と、この第1レンズ20に嵌合する第2レンズ
10と、第1レンズ20と第2レンズ10との間に形成
された案内孔ghに嵌合挿入されたNDフィルター17
0と、NDフィルター170の長手方向の一端部と連結
されたスライダ405と、このスライダ405に形成さ
れラック406に噛合する歯車403と、歯車403を
駆動するステッピングモータ402とを備えている。な
お、第1レンズ20および第2レンズ10は、上述した
実施形態と同一の構成である。
【0071】NDフィルター170は、案内方向H1お
よびH2に沿って、段階的あるいは連続的に変化する光
吸収特性をもつ。したがって、NDフィルター170を
案内方向H1およびH2に沿って移動させることによ
り、第1レンズ20と第2レンズ10とを通過する光の
光量の調整量を変化させることができる。
【0072】スライダ405は、NDフィルター170
の一端部に連結されている。なお、スライダ405とN
Dフィルター170とを樹脂を用いて一体に成形するこ
とも可能である。このスライダ405の短手方向の上端
部には、ラック406が形成されているが、下端部には
第5実施形態において説明したような係止溝は形成され
ていない。スライダ405は、案内方向H1およびH2
に沿って移動可能に保持されている。
【0073】歯車403は、ラック406に噛合してい
るとともに、ステッピングモータ402の駆動軸404
に連結されている。
【0074】ステッピングモータ402は、例えば、図
示しない撮像装置内に固定されたフランジ部材410に
固定されている。このステッピングモータ402は、図
示しない制御回路によって、所望の回転位置に位置制御
される。
【0075】上記構成の複合レンズ400において、ス
テツピングモータ402によって、歯車403を介して
スライダ405に動力が伝えられると、スライダ405
に保持されたNDフィルター170が、第1レンズ20
および第2レンズ10の間に形成された案内孔ghに沿
って移動される。NDフィルター170は、段階的に光
吸収特性が異なるので、たとえば、撮像装置によって撮
像する際に、光量に合わせてNDフィルター170の特
性を変更することができる。
【0076】なお、本実施形態の構造は、複数の異なる
開口部を持つ可変絞り、あるいは、可変絞りとNDフィ
ルターの組合せの光調整部材の移動位置決めに対しても
適用可能である。また、本実施形態では、ステッピング
モータ402と歯車403とを用いて間接的にスライダ
405を直動させる構成としたが、たとえば、リニアモ
ータなどの直動するアクチュエータを用いて、スライダ
405を直接駆動する構成を採用することも可能であ
る。
【0077】以上、種々の実施形態を挙げて本発明に係
る複合レンズについて説明したが、本発明は上述した実
施形態に限定されない。たとえば、上述した実施形態で
は、案内溝21を第1レンズ20にのみ形成する構成と
したが、第2レンズ10に案内溝を形成して案内孔gh
を構成してもよいし、第1レンズ20および第2レンズ
10の双方に案内溝を形成して案内孔ghを構成しても
よい。また、可変絞りの形状、数やNDフィルターの濃
度(光吸収特性)の段階の有無は上述した実施形態に限
定されず、また、可変絞りまたはNDフィルタの枚数も
上述した実施形態に限定されない。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、複数のレンズを一体化
して一部品として複合レンズにおいて、レンズ間に可変
絞りやNDフィルターからなる光量調整部材を配置する
ことにより、レンズ間およびレンズと光量調整部材との
間の位置精度を向上させることができるとともに、光量
調整を可変にでき、さらに、装置の大型化を抑制でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る複合レンズの構
造を示す断面図である。
【図2】図1に示す複合レンズの破断斜視図である
【図3】固定絞り40の構造を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る複合レンズの構
造を示す断面図である。
【図5】図4に示す複合レンズの斜視図である。
【図6】図4に示す複合レンズの破断斜視図である。
【図7】第1レンズの第2レンズとの嵌合側の構成を示
す斜視図である。
【図8】可変絞りの構成を示す図である。
【図9】図4に示す複合レンズの組立手順を説明するた
めの図である。
【図10】図9に続く複合レンズの組立手順を説明する
ための図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る複合レンズに
用いる可変絞りを示す斜視図である。
【図12】図11に示す可変絞りの構造を示す図であ
る。
【図13】本発明の第4の実施形態に係る複合レンズに
用いる可変絞りを示す斜視図である。
【図14】図13に示す可変絞りの構造を示す図であ
る。
【図15】本発明の第5の実施形態に係る複合レンズの
構成を示す斜視図である。
【図16】本発明の第6の実施形態に係る複合レンズの
構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,100,200、300、400…複合レンズ、
2,20…第1レンズ、2d…テーパ面、2e…当接
面、10…第2レンズ、10d…テーパ面、10e…当
接面、40…固定絞り、50…可変絞り、50a…開口
孔、gh…案内孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 9/02 G03B 9/02 A B 9/04 9/04 9/07 9/07 A (72)発明者 牧井 達郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2H042 AA03 AA06 AA08 AA13 2H044 AC01 AD01 AG01 2H080 AA19 AA30 AA31 AA32

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光軸が実質的に一致するように一体的に組
    み立てられた第1および第2のレンズと、 前記第1および第2のレンズの間に形成された案内孔に
    嵌合し、当該案内孔に沿って移動可能に設けられ、前記
    第1および第2のレンズに対する位置に応じて前記第1
    および第2のレンズを通過する光束の光量を調整する光
    量調整部材とを備える複合レンズ。
  2. 【請求項2】前記光量調整部材は、案内方向に沿って配
    列された複数の開口をもち、前記第1および第2のレン
    ズを透過する光線束のうち不要な光線束を遮断する可変
    絞り部材である請求項1に記載の複合レンズ。
  3. 【請求項3】前記可変絞り部材を複数備えている請求項
    2に記載の複合レンズ。
  4. 【請求項4】前記光量調整部材は、前記第1および第2
    のレンズを透過する光線束の特定の波長範囲内において
    一定の光吸収率をもつフィルタ部材である請求項1に記
    載の複合レンズ。
  5. 【請求項5】前記フィルタ部材は、前記案内方向に沿っ
    て光吸収率が段階的あるいは連続的に変化している請求
    項4に記載の複合レンズ。
  6. 【請求項6】前記光量調整部材は、案内方向に沿って配
    列された複数の開口をもつ可変絞り部材と特定の波長範
    囲内において一定の光吸収率をもつフィルタ部材との組
    合せである請求項1に記載の複合レンズ。
  7. 【請求項7】前記第1および第2のレンズは、光軸方向
    において互いに当接し、光軸方向の相対位置を規定する
    当接部と、互いに嵌合し当該第1および第2のレンズの
    光軸を合致させるテーパ部とをそれぞれ備えている請求
    項1に記載の複合レンズ。
  8. 【請求項8】前記光量調整部材の端面と、これに対向す
    る前記第1および第2のレンズの端面との間には所定の
    クリアランスが形成され、 前記クリアランスは、前記光調整部材の光軸方向の位置
    ずれ量を所望の光学性能が得ることができる範囲に規定
    している請求項1に記載の複合レンズ。
  9. 【請求項9】前記第1レンズおよび第2のレンズは、接
    着剤によって互いに接合されている請求項1に記載の複
    合レンズ。
  10. 【請求項10】前記光量調整部材を案内方向に移動させ
    位置決めする移動位置決め手段をさらに備える請求項1
    に記載の複合レンズ。
  11. 【請求項11】前記案内孔は、前記第1および第2のレ
    ンズの少なくとも一方であって、当該第1および第2の
    レンズの光軸に直交する向きに形成された案内溝によっ
    て構成される請求項1に記載の複合レンズ。
  12. 【請求項12】前記案内溝の両側面は、前記光量調整部
    材の嵌合し、当該光量調整部材の光軸方向の位置決めを
    するテーパ面となっている請求項11に記載の複合レン
    ズ。
  13. 【請求項13】前記案内溝のテーパ面は、前記光量調整
    部材を成形金型によって成形した際に離型を容易化する
    請求項4に記載の複合レンズ。
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