JP2002306876A - 穴かがりミシン - Google Patents

穴かがりミシン

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穴かがりミシンにおいて、下糸切断時の下糸
の外れを防止する。 【解決手段】 所定の動作により下糸38を手繰った後
初期状態に戻ることで下糸38を弛ませる下糸手繰手段
80aを備える下糸手繰装置80と、原点位置と縫製位
置との間を移動する送り台13と、固定メス44と、動
メス50と、下糸切断時に下糸を挟持する挟持部材と、
下糸切断前後に挟持部材を下糸が挿通可能あるいは解放
可能な状態とする糸つかみオープナー64とからなる下
糸切り装置37とを備える穴かがりミシン10におい
て、下糸38を切断する際に、下糸手繰手段80aを初
期状態から前記所定の動作を行わせた後、挟持部材によ
り下糸38が挟持された状態で下糸切り装置37により
下糸38を切断し、次いで糸つかみオープナー64によ
る下糸38の解放前に、下糸手繰手段80aを初期状態
に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穴かがり縫いを行
う穴かがりミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ボタン穴などの穴を形成する
とともに該穴の周りにかがり縫いを施す穴かがりミシン
が知られている。このような穴かがりミシンでは、上糸
が通された縫い針を上下動及び揺動させるとともに、縫
い針の下方に設けられ、下糸が通されたルーパーを動作
させ、両者の協働により穴の周りに縫い目を形成するよ
うになっている。穴かがりミシンには、特開平2000
−300885号公報に記載されているような下糸切り
装置が設けられている。図2には、前記公報で記載され
ている下糸切り装置37を示した。下糸切り装置37
は、固定メス44に向かうように動メス50を水平回転
駆動し、両者の間で、下糸38と芯糸34とを切断する
ように構成されている。下糸切り装置37には、保持手
段55が設けられ、切断前に、保持手段55によって下
糸38と芯糸34をクランプし、各糸に張力を与えるこ
とで切り易くなるとともに、切断後も糸を挟持し続ける
ことで次の縫製がスムーズに始められるようになってい
る。前記保持手段55は、糸クランプ固定板56の上下
に芯糸つかみ板58及び下糸つかみ板60を設け、糸ク
ランプ固定板56と芯糸つかみ板58との間で芯糸34
を、糸クランプ固定板56と下糸つかみ板60との間で
下糸38をクランプするようになっている。
【0003】さらに、上記公報の下糸切り装置37で
は、動メス50近傍に糸つかみオープナー64が設けら
れている。糸の切断直前に、動メス50とともに該糸つ
かみオープナー64が回転すると、その先端の作動部6
5が、保持手段55の糸つかみピン62を下方に押し、
これによって下糸つかみ板60が下方に押し下げられ、
糸クランプ固定板56と下糸つかみ板60との間が開
き、下糸38は確実にこれらの間に挟持されるようにな
る。加えて、前記公報には記載されていないが、切る際
にはある程度糸が消費される。そこで、前記ルーパーの
下方には、下糸を手繰ってたるませる下糸手繰装置が設
けられ、糸切りの前に糸切りに消費する程度を予め手繰
っておくようにしている。このように手繰っておくこと
で、切断時にある程度糸は張った状態で、かつ、糸切り
後の下糸にはあまり張力がかからないようになってい
る。
【0004】糸を切断する際には、まず糸切断前に下糸
手繰装置により糸が手繰られ、次いで、動メス50が、
凹部50aによって芯糸34を、また凹部50bによっ
て下糸38をそれぞれ捕捉した状態で、固定メス44に
向かって回転する。このとき、糸つかみオープナー64
も共に回転し、切断直前に、糸つかみオープナー64の
作動部65により保持手段55が開放された状態にな
り、動メス50に誘導されてきた芯糸34及び下糸38
がそれぞれクランプされる。次いで、動メス50が固定
メス44と接触することで芯糸34と下糸38が切断さ
れる。その後、動メス50、糸つかみオープナー64は
逆方向に回転し、元の位置に戻る。この糸つかみオープ
ナー64の逆回転により、作動部65は、再度糸つかみ
ピン62を介して糸クランプ固定板56と下糸つかみ板
60との間を広げる。このとき、既に下糸38には本来
は張力がかかっていない状態であるので、前記公報の第
25段落に記載されているように下糸38が抜けること
はあまりない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、下糸がスパ
ン糸などの滑りの悪い材質の糸種である場合や、糸供給
源の残り量が少なくなったなどの場合には、糸供給源側
の負荷が高くなり、糸供給源から下糸手繰装置までの経
路途中の下糸が延び縮みし、切断前の実際の手繰り量は
減ってしまう。この状態で、切断され、クランプされた
下糸には張力が発生しているので、切断後糸クランプ固
定板56と下糸つかみ板60との間が開くと下糸38が
外れて抜けてしまうことがあった。下糸が抜けてしまう
と、次の縫製の際に縫い始めの目飛び、糸締まりの不良
などが発生し、良好な縫い目が形成できず問題であっ
た。仮に、保持手段によるクランプ力を非常に強くした
としても、開放された状態になることには違いはない。
【0006】そこで、糸切り前の下糸手繰装置による糸
手繰り量をかなり多くすれば、上記のような下糸の外れ
は防止できる。しかし、糸手繰り量をあまり多くしてし
まうと、下糸がたるんだ状態になり、切断前の芯糸と下
糸が分け難くなったり、切断時の動メスの動作によって
たるみ分が吸収できず固定メスとの合致時に下糸が張っ
ていないので切断不能になるという可能性がある。
【0007】本発明の課題は、穴かがりミシンにおい
て、確実に下糸を切断することが可能であって、しかも
切断時の下糸の外れを防止し、良好なかがり縫い目を形
成することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、例えば図1、図5、図6
に示すように、ミシンフレームのアーム部(14)に配
設された針棒(11)に対向するようにベッド部(1
2)に設けられ、前記針棒と同期して動作するルーパー
装置(ルーパー部(20)及びルーパー支持部(7
0))と、所定の動作により下糸(38)を手繰って、
その後元の状態に復帰することで下糸を弛ませる下糸手
繰手段(80a)と、下糸手繰手段を駆動する下糸手繰
駆動手段(上糸切りエアシリンダ92)とからなる下糸
手繰装置(80)と、ベッド部の上面部に設けられ、縫
製物(F)が載置され少なくとも原点位置と縫製位置と
の間を移動する送り台(13)と、前記送り台に設けら
れ、下糸を切断する動メス(50)と、下糸切断前から
切断後まで下糸を挟持する挟持部材(糸クランプ固定板
56、芯糸つかみ板58、下糸つかみ板60)と、下糸
切断前後に挟持部材を下糸が挿通可能あるいは解放可能
な状態とする解放部材(糸つかみオープナー64)とか
らなる下糸切り装置(37)とを備え、針棒とルーパー
装置の協働により穴かがり縫いを行い、その後、下糸切
り装置により下糸を切断する穴かがりミシン(10)に
おいて、下糸を切断する際に、下糸手繰駆動手段を介し
て下糸手繰手段に前記所定の動作を行わせ、その後挟持
部材により下糸が挟持された状態で下糸切り装置により
下糸を切断し、次いで解放部材によって挟持部材が下糸
を解放可能な状態になる前に、下糸手繰駆動手段を介し
て下糸手繰手段を元の状態に復帰させることを特徴とす
る。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、まず下糸
手繰手段が初期状態から前記所定の動作を行って下糸を
手繰り、この状態で挟持部材により下糸が挟持されて、
その後下糸切り装置により下糸が切断され、次いで下糸
手繰手段を元の状態に戻して下糸を弛ませてから、解放
部材によって挟持部材が下糸を解放可能な状態になる。
この時点で、下糸はたるんでいることから挟持部材から
外れることはない。つまり、保持手段の解放状態前に下
糸は弛んでいるので、下糸の種類や糸供給側の負荷が大
きいような場合でも、挟持部材から下糸は外れず、次工
程の縫製において、目飛びなど発生せず、スムーズに良
好なかがり縫い目を形成することができる。しかも、切
断前には下糸手繰装置により下糸は手繰られた状態であ
るので、下糸にはある程度張力がかかっており容易に切
断することができる。
【0010】ここで、下糸手繰駆動手段がONになると
下糸手繰手段が前記所定の動作をし、OFFになると初
期状態に戻り糸が弛むということでもよいし、所定の動
作時も元の状態に戻るときもそれぞれ下糸手繰駆動手段
がON及びOFFするように構成してもよい。また、下
糸手繰駆動手段としては、シリンダ、ソレノイド、モー
タなどが挙げられ、下糸手繰装置専用の駆動源であって
もよいし、その他の動作の駆動源を兼用してもよい。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の穴かがりミシンにおいて、例えば図10、図12に示
すように、送り台は、縫製終了後であって下糸切断前に
縫製位置から原点位置へ移動するようになっており、下
糸切断前に下糸手繰装置によって下糸を手繰りかつ弛ま
せるか否かを選択する選択手段(操作パネル150、2
00)を設けたことを特徴とする。
【0012】下糸切断前の送り台の縫製位置から原点位
置への移動量が長ければ、送り台上の縫製物に連なる下
糸も多く消費される。請求項2に記載の発明によれば、
選択手段によって下糸切断前に、下糸手繰装置によって
下糸を手繰りかつ弛ませるか否かを選択することができ
る。したがって、下糸消費量が多いときには、選択手段
により下糸手繰りを選択することで、送り台移動時に下
糸に無理な張力がかかってしまうことを防ぐことができ
る。また、移動量が短く下糸の消費量が少ないときに
は、選択手段により手繰らないよう選択すれば、余計な
下糸手繰りは行われず、下糸が必要以上に弛むことを防
ぐことができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の穴かがりミシンにおいて、送り台は、縫製終了後であ
って下糸切断前に縫製位置から原点位置へ移動するよう
になっており、下糸切断直前に下糸手繰装置によって下
糸を手繰りかつ弛ませるか否かを、縫製位置から原点位
置への移動長さに応じて自動的に決定することを特徴と
する。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
同様の効果が得られるとともに、自動的に決定すること
から、より利便性が高い。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の穴かがりミシンにおいて、例えば図10、図12に示
すように、縫製開始時に、送り台は原点位置から縫製位
置へ移動するようになっており、下糸切断後に次の縫製
開始時の送り台の移動のために、下糸手繰装置によって
下糸を手繰りかつ弛ませるか否かを選択する選択手段
(操作パネル150、200)を設けたことを特徴とす
る。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、縫製開始
時の原点位置から縫製位置への送り台の移動量が長けれ
ば、送り台上の下糸切り装置の保持手段に挟持された下
糸も多く消費される。請求項4に記載の発明によれば、
選択手段によって次の縫製のために、下糸手繰装置によ
って下糸を手繰りかつ弛ませるか否かを選択することが
できる。したがって、次の縫製開始時の移動による下糸
消費量が多いときには、選択手段により下糸手繰りを選
択することで予め糸が手繰られ、次縫製の送り台移動時
に下糸に無理な張力がかかってしまうことを防ぐことが
できる。また、下糸に無理な力がかからないということ
は、挟持部材によるクランプ力が弱くても済み、挟持部
材を構成する各部材の小型化が可能である。移動量が短
く下糸の消費量が少ないときには、選択手段により手繰
らないよう選択すれば、余計な下糸手繰りは行われず、
下糸が必要以上に弛むことを防ぐことができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の穴かがりミシンにおいて、縫製開始時に、送り台は原
点位置から縫製位置へ移動するようになっており、下糸
切断後に次の縫製開始時の送り台の移動のために、下糸
手繰装置によって下糸を手繰りかつ弛ませるか否かを、
次の縫製の原点位置から縫製位置への移動長さに応じて
自動的に決定することを特徴とする。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
同様の効果が得られるとともに、自動的に決定すること
から、より利便性が高い。なお、請求項3あるいは請求
項5において、「移動長さに応じて」とは、実際の移動長
さに基づいて決定してもよいし、移動長さに関連した縫
い長さなどに基づいて決定してもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1(a)、(b)に示す
本発明の一例である穴かがりミシン10は、図9に示す
鳩目部h1と平行部h2、とからなるボタン穴Hを形成
するとともに、該ボタン穴Hの周囲にかがり縫いWを施
すものである。かがり縫いWは、右側縫い部w1、鳩目
縫い部w2、左側縫い部w3、直線閂縫い部w4とから
なる。穴かがりミシン10は、略矩形の箱体であるベッ
ド部12と、このベッド部12上に立設するアーム部1
4とから構成され、ミシンテーブル(図示せず)上にボ
トムカバー16を介して載置されている。アーム部14
の前部には、下端部に縫い針18を備えた針棒11が、
上下動可能でかつ左右方向(図1(b)の紙面垂直方
向)に針振り運動可能に設けられている。
【0020】また、ベッド部12には、針棒11に対向
して、ルーパー部20を上部に備えたルーパー支持部7
0が設けられている。針棒11とルーパー部20は同期
して動作することにより、両者の協働によりかがり縫い
が形成される。また、ボタン穴Hの鳩目部h1を放射状
にかがり縫いする際には、針棒11とルーパー支持部7
0が同期して回転するようになっている。ルーパー部2
0及びルーパー支持部70については後述する。
【0021】また、ルーパー部20の近傍に、糸供給源
(図示略)から引き出された芯糸34(図2、図3)
を、縫い針18の左右の針振り位置の間に導出させる図
示しない芯糸案内機構が配設され、芯糸34を縫い目内
に縫い込ませることにより縫い目を補強するよう構成さ
れる。さらに、ルーパー部20の後側に位置する布切り
メス(図示せず)と、この布切りメスに上方から接離す
るメス受け台33(図1(b))とからなる布切り装置
が配設され、この布切り装置を所要タイミングで作動さ
せることにより、縫製物F(図3)にボタン穴Hを形成
するようになっている。
【0022】ベッド部12の上面には、縫製物Fが載置
される送り台13が配設され、この送り台13には縫製
物Fをボタン穴の両側で押さえる布押さえ36が設けら
れている。送り台13は全体として薄い矩形状の箱体を
なし、X軸パルスモータ119及びY軸パルスモータ1
23(図7)により駆動されて、左右(X)方向及び前
後(Y)方向に移動可能になっている。この送り台13
は、所定の原点位置に位置決めされている状態で、その
上面に載置された縫製物Fにおけるボタン穴の形成予定
位置の上下に、前記布切りメスとメス受け台33とが臨
むよう設定されている。縫製の際には、まずこの位置で
ボタン穴が形成される。
【0023】そして、送り台13は、スタートスイッチ
134の操作により原点位置より前方の縫製開始位置に
移動し、送り台13に載置した縫製物Fが縫い針18の
直下の必要位置に相対的に移動するように、駆動され
る。ボタン穴H周りのかがり縫いは、図9(a)で右側
縫い部w1の下端部から始まり、鳩目縫い部w2を経
て、左側縫い部w3まで縫って、最後に直線閂縫いw4
の順で縫われる。このような順に縫うために、送り台1
3は、Y方向において前記縫製開始位置から移動し始
め、ボタン穴Hの頂点(鳩目穴h1の先端部)が縫い針
18に対応する状態になるまで前方に移動し、その後後
方に向かい縫製開始位置とほぼ同じ縫製終了位置に戻っ
てくるようになっている。
【0024】送り台13の原点位置から、ボタン穴Hの
頂点が縫い針18に対応する状態になるときの送り台1
3の位置(終点位置という)までの移動距離は一定の
値、例えば64mmに設定されている。したがって、縫
製開始(終了)位置までの移動距離は、ボタン穴Hの縫
い長さ(図9(a)のml値)によって異なり、長いほ
ど短く、短いほど長くなる。縫製が終了すると、送り台
13は縫製終了位置から原点位置に戻るよう制御され
る。また、本実施の形態では縫製物Fをセットするとき
は、送り台13が所定のセット位置に移動するようにな
っている。
【0025】穴かがりミシン10には、図2と全く同様
の下糸切り装置が設けられている。以下では図2〜図4
に基づいて、穴かがりミシン10に設けられている下糸
切り装置37について述べる。即ち、送り台13に、固
定メス取付補助台40が固定され、この固定メス取付補
助台40の左端部に、固定メス取付板42が配設されて
いる。該固定メス取付板42の後端部に、固定メス44
がネジ止めされ、その自由端は下糸38及び芯糸34に
向かうように延出している。下糸38及び芯糸34を挟
んで送り台13上に、軸ピン46を介して動メス固定腕
48が水平揺動自在に枢支されている。
【0026】この動メス固定腕48に、固定メス44と
対向するように動メス50がねじ止めされ、その自由端
は下糸38及び芯糸34に向かうように延出している。
動メス50の自由端には、上下に2つの凹部50a,5
0bが形成され、動メス固定腕48の揺動により動メス
50が固定メス44に向かって移動する際に、上側の凹
部50aに芯糸34を、下側の凹部50bに下糸38を
捕捉して、下糸38及び芯糸34を確実に分離するよう
構成してある。動メス固定腕48は、送り台13の下面
に設けられている下糸切りシリンダ30(図7)によっ
て駆動されて、軸ピン46を中心にして、図2に示す待
機位置と図3に示す切断位置との間を揺動するよう構成
される。そして、動メス50は、動メス固定腕48が待
機位置から切断位置に揺動する過程で、凹部50a,5
0bによって芯糸34と下糸38とを捕捉しながら、固
定メス44の自由端に、動メス50の側面(後方を向い
ている面)が当接して下糸38及び芯糸34を切断する
ようになっている。
【0027】また、固定メス取付補助台40には、糸ク
ランプ固定板56などから構成される保持手段55が配
設されている。即ち、固定メス取付補助台40には、細
長い板である糸クランプ固定板56が前後方向に長くな
るように配設されている。この糸クランプ固定板56の
上面には、芯糸つかみ板58がねじ止めされ、糸クラン
プ固定板56との間に芯糸34を弾性的に保持する。ま
た、糸クランプ固定板56の下面には、下糸つかみ板6
0がねじ止めされ、糸クランプ固定板56との間に下糸
38を弾性的に保持する。下糸つかみ板60には、糸ク
ランプ固定板56及び芯糸つかみ板58を貫通して上方
に延出する糸つかみピン62が突設され、この糸つかみ
ピン62を押し下げることにより、糸クランプ固定板5
6に対して下糸つかみ板60の後端が開放される。以上
の糸クランプ固定板56と芯糸つかみ板58及び下糸つ
かみ板60により挟持部材が構成されている。
【0028】さらに、動メス固定腕48には、切断直前
に、下糸つかみ板60の糸つかみピン62に係合・離脱
して下糸つかみ板60の開閉を行う糸つかみオープナー
(解放部材)64が配設されている。糸つかみオープナ
ー64は、その基部66が軸ピン46の上部に、中間部
が長孔67,67にて止めねじ68,68により、動メ
ス固定腕48に枢支されるとともに、基部66から動メ
ス50の延出方向に作動部65が延出している。作動部
65の下面レベルは、下糸つかみ板60が閉成した状態
での糸つかみピン62の上端よりも低くなるよう設定さ
れ、この作動部65の下面に糸つかみピン62の上端が
当接した状態で、下糸つかみ板60が開放されるように
なっている(図4)。この開放により、下糸38は糸ク
ランプ固定板56と下糸つかみ板60との間に円滑に挿
入され、また逆に下糸38がクランプされている状態で
解放されれば下糸38は解放可能となる。
【0029】作動部65の動メス50と対向する側面に
は、動メス50が切断位置に到来する直前の位置に達し
たときに、糸つかみピン62と対応する凹部65aが形
成されている。即ち、作動部65に押されて下糸つかみ
板60を開放した糸つかみピン62は、糸つかみオープ
ナー64の移動により凹部65aと対応する位置に到来
すると、糸つかみオープナー64の下面から離脱して下
糸つかみ板60を閉成するようになっている。これによ
り、糸クランプ固定板56と下糸つかみ板60との間に
下糸38が、切断前に確実に保持される。
【0030】次いで、本発明のルーパー装置を構成する
ルーパー部20及びルーパー支持部70について図5、
図6に基づいて説明する。ルーパー支持部70は、円環
部71aと、取付板71bと、支持枠71cと、軸部7
1dとが一体に構成されてなる基体71に各部材を配置
して構成されている。ベッド部12には円形孔を有する
支持部12aが設けられており、円形孔に円環部71a
が回転自在にはめられ、ルーパー支持部70が回転自在
に支持される。円環部71aの上部に取付板71bが設
けられており、円環部71aの下部に上下に長い略矩形
枠状の支持枠71cが設けられている。支持枠71cの
下部に軸部71dが設けられている。軸部71dには、
プーリ等が配置されており、該プーリには、ルーパー支
持部70を針棒25と同期して垂直軸回りに回転させる
タイミングベルト(図示略)が掛けられている。ルーパ
ー支持部70及びルーパー部20は、縫製の際に初期回
転位置を0度とすると0度から180度まで回転するよ
うになっている。
【0031】取付板71bには、ルーパー部20が配設
されている。そして、ルーパー部20は、ルーパー2
6、26、該ルーパー26、26を補助するスプレッダ
27、27、針穴を有する舌片部22、上糸切りメス2
8等を備える。支持枠71cの内部には、ルーパー駆動
軸23及びスプレッダ駆動軸24などからなるルーパー
・スプレッダ駆動手段が設けられている。即ち、ルーパ
ー支持部70の回転中心線に沿うように、管状のルーパ
ー駆動軸23が配置されるとともに、ルーパ駆動軸23
内に管状のスプレッダ駆動軸24が配置されている。な
お、スプレッダ駆動軸24は、ルーパー駆動軸23より
上方に延出するようになっている。また、スプレッダ駆
動軸24内には、図示しない糸供給源から舌片部22の
針穴に向かう下糸38(太点線で示す)が、スプレッダ
駆動軸24の下端から上端に向かって通っている。ま
た、ルーパー駆動軸23及びスプレッダ駆動軸24の下
部は、軸部71d内を通ってルーパー支持部70の下方
に突出し、図示しない下軸に、図示しない伝動機構を介
して連結されている。
【0032】ルーパー駆動軸23には、ルーパ駆動軸ガ
イド23aを介して、ルーパー駆動ロッド23bの下端
部が接続されている。ルーパー駆動ロッド23bの上端
部はルーパー取付台23cに連結され、該ルーパー取付
台23cにルーパ26、26が取り付けられている。こ
れによりルーパー駆動軸23の上下動が所定の往復揺動
運動に変換されて、ルーパー26、26に伝達される。
スプレッダ駆動軸24の上端部には、スプレッダ駆動軸
ガイド24aを介して、スプレッダ駆動ロッド24bの
下端部が接続されている。スプレッダ駆動ロッド24b
の上端部は、スプレッダ27、27を作動させるスプレ
ッダ作動カム24cに接続され、これによりスプレッダ
駆動軸24の上下動が所定の往復揺動運動に変換され
て、スプレッダ27、27に伝達される。
【0033】また、支持枠71c内には、スプレッダ駆
動軸24の上端部から出て舌片部22の針穴側へ向かう
下糸38を導く下糸経路部76と下糸経路部76の途中
で下糸38を手繰る下糸手繰装置80が設けられてい
る。下糸経路部76は、支持枠71cの前側に取り付け
られたフレーム部76aと、該フレーム部76aに取り
付けられた各部材、つまりねじりバネである下糸取りバ
ネ76b、調子皿方式の糸調子76c、第一糸掛け部7
6d、及び第二糸掛け部76e等からなる。下糸取りバ
ネ76bは、コイル部分が回転可能にフレーム部76a
に支持され、その一端部がフレーム部76aに固定さ
れ、他端部は上方に長く延出しており、途中で規制部材
76gによって付勢方向(図5右方向)への移動が規制
されているとともに、先端がリング状に形成されてい
る。
【0034】下糸38は、スプレッダ駆動軸24の上端
部から延出して第一の糸掛け部76dの外側部分に掛け
られて下側に向かう。次いで、下糸38は、第二の糸掛
け部76eの外側部分に掛け渡された後に、糸調子76
cを構成する2枚の調子皿の間に掛け回される。次い
で、下糸38は、第二の糸掛け部76eの内側部分に掛
けられ、さらに第一の糸掛け部76dの内側部分に掛け
渡される。そして、下糸38は、下糸取りバネ76bの
リング部分を通って、円環部71aに取り付けられた糸
通し管76fを通ってルーパー支持部70の上方に向か
い、ルーパ26を経由し舌片部22の針穴を通って、さ
らに針板19上の被縫製物に向かうようになっている。
なお、糸調子76cは、閉じた状態で下糸38に張力を
かけ、後述の下糸手繰板84に固定された浮かし板74
の浮かし片74bが調子皿間に入り込むことで下糸38
を開放するようになっている。
【0035】下糸手繰装置80は、下糸手繰板84や作
動レバー85などからなる下糸手繰手段80aと、下糸
手繰駆動手段である上糸切りエアシリンダ92(後述)
とから構成される。下糸手繰装置80は、縫製以外にお
いて下糸38を消費する際に予め下糸38を弛ませるも
ので、送り台13の移動や下糸切断動作において下糸3
8が消費される前に下糸38を手繰るようになってい
る。糸手繰りのタイミングについては後述する。下糸手
繰板84は、ベース部84aと、ベース部84aの上方
に延出する延出部84cと、下糸38が掛けられる下糸
手繰部84bとから構成されている。ベース部84a
は、支持枠71cの下端部の軸受け部(図示せず)によ
って回動自在に受けられている回転軸86に結合され、
共に回動自在になっている。そして、ベース部84aに
は円弧状の長孔84eが設けられており、この長孔84
eにおいて止めねじ87により、回転軸86が貫通して
いる作動レバー85が締結され、ベース部84aに対し
て作動レバー85が固定されている。即ち、下糸手繰板
84と作動レバ−85は回転軸86を中心として回転軸
86とともに一体的に図5の紙面に平行する面内におい
て回動するようになっている。
【0036】作動レバー85の先端部85aは、外方に
突出し、ルーパー支持部70の回転軌道の円内の外側に
位置するようになっている。作動レバー85には、一端
部が上糸切り作動腕28aに掛けられた下糸手繰戻しバ
ネ81の他端部が掛けられている。下糸手繰戻しバネ8
1は、下糸手繰板84及び作動レバー85を、図5の紙
面において反時計方向に回るように付勢している。ま
た、下糸手繰部84bには、第一糸掛け部76dと糸通
し管76fとの間において下糸取りバネ76bを経由し
て張られた下糸38が通される長孔84dが形成されて
いる。
【0037】皿浮かし板74は、前記回転軸86に対し
て回動可能に取り付けられ、かつ、下糸手繰板84のベ
ース部84aに長穴74cを介して固定されている基部
74aと、該基部74aから延出する皿浮かし片74b
とからなる。皿浮かし片74bは、その先端部が糸調子
76cの直下に位置するように配置されている。そし
て、下糸手繰戻しバネ81に抗して下糸手繰板84が時
計方向に回ると、皿浮かし片74bは上方に移動し、皿
浮かし片74bが糸調子76cの下糸38を挟む二枚の
皿の間に挿入される。これにより、下糸38にかかった
張力が解除される。
【0038】図5の初期状態から、後述のように駆動伝
達部99により作動レバー85の先端部85aが下方に
押されると、作動レバー85とともに下糸手繰板84が
時計回りに回動する。これにより、下糸手繰部84bの
長孔84dに掛けられた下糸38が右側に引張られる。
さらに、このとき上述のように糸調子76cによる張力
が解除されているので、糸供給源側から下糸38が引き
出される。この状態で、作動レバー85の先端部85a
を下方に押す力が外れると、下糸手繰戻しバネ81によ
り下糸手繰板84及び作動レバー85が元の状態に戻
り、下糸38が弛む。
【0039】次に、上糸切断装置90について説明す
る。上糸切断装置90は、ルーパー部20に設けられて
いる上糸切りメス28、上糸切り作動腕28a等と、ベ
ッド部12内において前後方向に各部材を配設してなる
上糸切断駆動手段91とから構成される。図5に示すよ
うに、上糸切り作動腕28aは、取付板71bに対して
回動自在に取り付けられており、この上糸切り作動腕2
8aの上部に上糸切りメス28が取り付けられている。
なお、図5においては、上糸切断装置90の一部を省略
している。図6においては、ルーパー支持部70等を簡
略化して示しており、ベッド部12は2点鎖線で示して
いる。
【0040】上糸切り作動腕28aには、下糸手繰り戻
しバネ81の一端部が掛けられ、この戻しバネ81によ
り時計方向に回転するように付勢されて、上糸切りメス
28が所定の切断待機位置に位置するようになってい
る。上糸切り作動腕28aには突部28cが設けられて
おり、突部28cが上糸切断駆動手段91によって下方
に押され上糸切り作動腕28aが反時計方向に回転する
ことにより、上糸切りメス28が上糸切断動作を行うよ
うになっている。
【0041】上糸切断駆動手段91は、上糸切りエアシ
リンダ92と、上糸切りリンク93と、上糸切り駆動軸
94と、押圧部95等とから構成されている。上糸切り
エアシリンダ92は、その基端側において、ベッド部1
2に対して止めネジ96a,96aによって固定されて
いるシリンダブラケット96に回動自在に支持されてい
る。また上糸切りエアシリンダ92は、その前部に取り
付けられているロッド92aを進退させるようになって
おり、ロッド92aの押出量は、常に一定となってい
る。
【0042】ロッド92aの先端部には、シリンダナッ
クル97を介して、回動可能に略T字状に形成された上
糸切りリンク93の一端部が連結されている。上糸切り
リンク93の中間部は、回転軸93aによってベッド部
12に回動自在に支持されている。一方、ほぼ上下方向
に延在している上糸切り駆動軸94に、該駆動軸94が
挿通した状態で棒抱き94aが固定されており、上糸切
りリンク93の他端部は、この棒抱き94aに対して回
動可能に連結され、これにより上糸切りリンク93は図
6における裏側から上糸切り駆動軸94を支持すること
になる。上糸切り駆動軸94の上端部には押圧部95が
設けられている。なお、ルーパー支持部70が180度
の回転角度に位置していれば、押圧部95と上糸切りメ
ス28の突部28cとが重なるように、押圧部95が配
置されている。上糸切り駆動軸94の下部には、上糸切
り駆動軸94を挿通した状態で軸固定部材98がネジ9
8a、98aによって固定され、軸固定部材98に対し
て板状の部材である駆動伝達部99が上糸切り駆動軸9
4を挿通した状態で固定されている。
【0043】上糸切断駆動手段91によれば、上糸切り
エアシリンダ92の駆動力による上糸切り駆動軸94の
上下動にともなって押圧部95が動作する。即ち、図6
に示すように上糸切りエアシリンダ92がOff状態で
は、ロッド92aが押出され、このとき、押圧部95は
上死点で止まった状態となっている。一方、上糸切りエ
アシリンダ92がOnになると、ロッド92aが引き込
まれ、上糸切りリンク93の反時計方向の回転によって
押圧部95が下方に移動し、下死点で止まった状態とな
る。このときルーパー支持部70が180度の回転位置
にあれば、押圧部95により前記突部28cが下方に押
されて、切断待機位置に位置している上糸切りメス28
が作動し、上糸が切断される。再び、上糸切りエアシリ
ンダ92がOffの状態になると、押圧部95が上死点
へ移動するとともに、上糸切りメス28の前記戻しバネ
の付勢力により、上糸切りメス28が切断待機位置に戻
るようになっている。
【0044】駆動伝達部99は板状の部材であり、ルー
パー支持部70の回転軸に対してほぼ垂直に作動レバー
85の先端部85aの上方に配置されている。そして、
駆動伝達部99の下面と作動レバー85の先端部85a
とは、上下方向に所定の間隔を開けて対向している。駆
動伝達部99は、上下方向から見てルーパー支持部70
の回転軸を中心とする略三日月状(略C字型)の形状を
有し、その内側の円弧状の縁部によってルーパー支持部
70を囲むように設けられている。そして、その内側縁
部がなす円弧の中心と、ルーパー支持部70の回転中心
とがほぼ一致するようになっている。更に、ルーパー支
持部70の回転に伴う作動レバー85の先端部85aの
回転軌跡は、駆動伝達部99の内側縁部よりも外側であ
って、外側縁部よりも内側にある円弧に沿うようになっ
ている。
【0045】ルーパー支持部70は、縫製が開始する時
にはほぼ0度の回転位置にあり、縫製終了時にはほぼ1
80度となっている。この間、作動レバー85の先端部
85aと駆動伝達部99とは常に上下方向に重なってい
る。そして、上糸切り駆動軸94が上下に移動すると駆
動伝達部99も共に上下に移動し、作動レバー85の先
端部85aに対して接離移動し、駆動伝達部99が上糸
切りエアシリンダ92のON時に下方に移動すれば、必
ず先端部85aを押すようになる。つまり、ルーパー支
持部70の回転角度に関係なく、駆動伝達部99が下方
に移動すれば必ず作動レバー85の先端部85aを押せ
ることになる。先端部85aが下方に押されれば、上述
のように下糸手繰りが行われる。即ち、上糸切りエアシ
リンダ92が、本発明における下糸手繰駆動手段を兼ね
ている。
【0046】図7には、ミシン10の制御回路110を
示した。制御回路110は、CPU111、ROM11
2、RAM113、およびインターフェース114、1
15…、各種駆動回路、操作パネル150、スタートス
イッチ134等から構成される。ROM(read only me
mory)112には、穴かがり縫製を行うための制御プロ
グラムや制御データが書き込まれている。RAM(rand
om access memory)113は、複数のパターンデータ
(穴かがり制御データ)を記憶するとともに、操作パネ
ル150を介して選択された1つのパターンデータを記
憶し、また、パターンデータの中のデータ項目の値が変
更された場合にはその値も記憶するようになっている。
さらにRAM113は、縫製中の各種処理の際に一時的
に使用されるメモリエリアとしても機能する。また、パ
ターンデータから生成される縫い目データ(後述)も記
憶する。
【0047】CPU(Central Processing Unit)11
1は、ROM112の制御プログラムや制御データにし
たがって、穴かがり縫いに関する一連の処理を制御す
る。CPU111は、インターフェース114を介し
て、操作パネル150に接続され、操作パネル150上
の表示を制御するとともに、操作パネル150を介して
入力される入力信号を受けて各種設定の選択・変更など
を行うようになっている。作業者は、操作パネル150
を介して、図8に示したパターンデータを選択したり、
選択したパターンデータの各データ項目の数字を変更で
きるようになっている。操作パネル150については後
述する。
【0048】さらに、CPU111は、インターフェー
ス115を介して、主軸サーボモータ駆動回路116に
接続され、主軸サーボモータ117の回転を駆動制御す
る。主軸サーボモータ117は、縫い針18を上下に駆
動する上軸(図示せず)や、ルーパー・スプレッダ駆動
手段を作動させる下軸(図示せず)を駆動する。また、
CPU111は、インターフェース118を介してX軸
パルスモータ駆動回路120に接続されるとともに、イ
ンターフェース121を介してY軸パルスモータ駆動回
路122に接続され、X軸パルスモータ119とY軸パ
ルスモータ123を駆動制御しながら、送り台13を所
定の方向に駆動する。CPU111は、インターフェー
ス124を介して、Z軸パルスモータ駆動回路125に
接続され、Z軸パルスモータ126を制御駆動する。
【0049】穴かがりミシン10においては、主軸サー
ボモータ117の回転が、針棒18と、ルーパー・スプ
レッダ駆動手段に伝達されることで、針棒11の上下動
及び針振り運動と同期して、ルーパー26,26及びス
プレッダ27、27が作動し、これにより送り台13上
に載置した縫製物Fに縫い目を形成する。また、針棒1
1及びルーパー支持部70は、Z軸パルスモータ12
6、及びタイミングベルト31や伝動シャフト32(図
1(b))等を備えた回転機構に接続されている。鳩目
縫い部w2の周囲を放射状にかがり縫いする際には、こ
の回転機構により駆動されて、縫い針18及びルーパー
部20が同期して回転するようになっている。
【0050】CPU111は、インターフェース127
を介して下糸切りシリンダ駆動回路128に接続され、
下糸切りシリンダ30を制御駆動する。またインターフ
ェース129を介して上糸切りシリンダ駆動回路130
に接続され、上糸切りシリンダ92を駆動し、前述のよ
うに上糸切りや下糸手繰りを行わせる。CPU111
は、インターフェース131を介して、布切りモータ駆
動回路132に接続され、布切りモータ133を制御駆
動する。さらに、CPU111は、インターフェース1
14を介して、スタートスイッチ134に接続され、ス
タートスイッチ134から起動信号が入力すると、主軸
サーボモータ117等を所定のタイミングで駆動し、穴
かがり縫い、布切り処理、及び上糸・下糸切断処理等を
行わせる。
【0051】RAM113に記憶されるデータについて
図8及び図9に基づいて説明する。図8(a)にはボタ
ン穴かがり縫いを行う際のパターンデータを示すテーブ
ルt1を示した。ここでは、9種類のパターンデータを
記憶することが可能であり、1つのパターンデータは1
〜9のデータ項目を有する。データ項目1は、鳩目部h
1の形状を設定するものである。図9(b)に示すよう
に鳩目部h1の大きさを横幅ewと縦長さelとによっ
て規定し、これらewとelの組み合わせを図8(b)
に示すように予めテーブルt2として記憶している。デ
ータ項目1では、テーブルt2のNo.1〜No.5か
ら数字を選択し設定するようになっている。
【0052】図8(a)のデータ項目2〜6は、図9
(a)に示すボタン穴かがりを構成する各部の針数や長
さに関するデータである。すなわち、データ項目2は穴
かがり縫いの全長(ml)、データ項目3は平行部h2
両側の針数(ln)、データ項目4は鳩目部h1の周り
の針数(en)、データ項目5は平行部h2のメススペ
ース(図9のls)、データ項目6は鳩目部h1のメス
スペース(図9のes)である。データ項目7は、直線
閂縫いw4の大きさについてである。直線閂縫いw4の
大きさを横幅clと縦長さcwによって規定し、clと
cwの組み合わせを図8(c)に示すように予めテーブ
ルt3として記憶している。データ項目7では、テーブ
ルt3のNo.1〜No.nから数字を選択するように
なっている。データ項目8は、後述の図11で示す2度
目の下糸手繰りを行うか否かを設定するものである。ま
た、データ項目9は、4度目の下糸手繰りを行うか否か
設定するものである。これらについては後で詳述する。
【0053】穴かがりミシン10では、形成したい穴か
がり縫いの大きさや形状について、操作パネル150上
で呼び出し設定することができる。本発明の選択手段で
ある操作パネル150は、図10に示すように準備キー
151、パターンナンバー選択部152、データ項目選
択部153、データ値設定部154、データ設定スイッ
チ155とから構成される。パターンナンバー選択部1
52は、パターンナンバーを選択するためのもので、パ
ターン表示部152aに現在選択しているパターンナン
バーが表示される(図10では「1」)。パターン表示部
152a下の+キー152b、−キー152cにより数
字を1〜9の範囲の中で1つずつ変更することによっ
て、異なるパターンデータを選択できる。
【0054】データ項目選択部153は、パターンナン
バー選択部152で選択したパターンデータの中のデー
タ項目を選択するものである。項目表示部153aに現
在選択しているデータ項目が表示される(図10では
「1」)。項目表示部153a下の+キー153b、−キ
ー153cにより数字を1〜9の範囲の中で1つずつ変
更することによって、異なるデータ項目を選択できる。
データ項目選択部153においてデータ項目を選択する
と、データ値設定部154の値表示部154aにそのデ
ータ項目について予め設定されている数字が表示され
る。値表示部154a下の+キー154b、−キー15
4cによって値表示部154aの数字を所定の範囲の中
で所定間隔ずつ増減することによって、値を変更でき
る。
【0055】データ設定スイッチ155は、データ設定
作業を行う際に操作するスイッチである。つまり、デー
タ設定スイッチ155を押すと、それによりデータ値の
変更などが可能となる。また、各項目や数字の選択や変
更は、再度、データ設定スイッチ155を押すことで確
定する。準備キー151は、設定作業の終了後、設定し
たデータ値に対応する縫い目データを作成するためのス
イッチである。
【0056】次に上記構成を有する穴かがりミシン10
の動作を図11のフローチャートに基づいて説明する。
このゼネラルフローは、例えばミシン10の主電源(図
示せず)がONになったときに開始する。また、縫製物
Fは、すでに所定のセット位置においてセットされてい
るとする。まず、ステップS1において、準備キー15
1が操作されたか否かを判定する。操作されなければこ
の判定を繰り返し、操作されればステップS2において
縫い目データを作成する。この縫い目データの作成は、
選択されているパターンデータのデータ内容に基づいて
主軸サーボモータ117等の駆動源を駆動するために生
成されるデータであり、縫い針18の針落ち位置を決め
る針落ちデータ等のデータを含むものである。
【0057】次いで、ステップS3において、送り台1
3をセット位置から原点位置に移動させる。次に、ステ
ップS4において、スタートスイッチ134がON状態
になったか否かを監視し、ONになればステップS5に
移行する。ステップS5において、布切りモータ133
によりメス受け台33を駆動する処理を行いボタン穴H
を形成し、次いでステップS6において、縫製開始位置
へ送り台13を移動する処理を行う。次いで、ステップ
S7において、前記縫い目データに基づいて、主軸サー
ボモータ117、X軸パルスモータ119、Y軸パルス
モータ123、Z軸パルスモータ126を駆動して、ボ
タン穴かがり縫いを行い、ステップS8においてかがり
縫いが終了する。このとき、送り台13は、縫製開始位
置とほぼ同じ縫製終了位置にある。この穴かがり縫いが
終了した段階では、上糸切りエアシリンダ92はOff
状態となっており、ルーパー支持部70は原点位置から
180度回転し、上糸切りメス28の突部28cに対し
て押圧部95が上下方向に重なっている。
【0058】次いで、ステップS9において、上糸切り
エアシリンダ92がOnとなり、上糸切りリンク93、
上糸切り駆動軸94を介して押圧部95が突部28cを
下方に押し下げ、上糸切りメス28により上糸が切断さ
れる。同時に、上述のように上糸切りエアシリンダ92
の駆動力により作動レバー85が押され、下糸手繰板8
4が回動する。これにより、皿浮かし板74が上方に移
動して皿浮かし片74bが、糸調子76cの二枚の皿の
間に入りこみ、下糸38に張力がかかっていない状態と
なり、下糸手繰板84の下糸手繰部84bにより糸巻き
側から下糸38が手繰られる(1度目の手繰り)。そし
て、下糸38が手繰られた後、上糸切りエアシリンダが
OFFになり、戻しバネ81の付勢力により上糸切りメ
ス28が切断待機位置に戻るとともに、駆動伝達部材9
9が初期状態の上死点に戻り、下糸手繰戻しバネ81の
付勢力により下糸手繰装置80が初期状態に戻る。
【0059】次に、ステップS10において、送り台1
3が縫製終了位置から原点位置に戻るために移動し始め
る。この送り台13の移動は、後述のステップS15の
下糸切断操作の直前まで時間がかかる。さらに、ステッ
プS11において180度の回転位置にあるルーパー支
持部70が原点方向へ45度戻る。これにより、下糸の
切断を行なうために、下糸38と芯糸34とが針板19
の段部(図示せず)によって上下に分けられる。
【0060】次いで、ステップS12において、テーブ
ルt1のデータ項目8の設定に従って、下糸切断前に2
度目の下糸手繰りを行うか否か判定する。データ項目8
は、以下のような理由により設定可能となっている。前
述のように、原点位置から縫製終了位置までの送り台1
3の移動量は、ボタン穴Hの長さ(前記ml値)によっ
て異なり、長いほど短く、短いほど長くなる。よってス
テップS10から始まる送り台13の原点位置へ戻るた
めの移動は、ボタン穴Hの長さ(前記ml値)によって
距離が変わる。また、送り台13の移動により布押さえ
36に保持された状態の縫製物Fとともに下糸38も引
っ張られる。ところでステップS9において下糸38が
繰出されているので、送り台13の移動量がそれほど長
くない場合には、下糸38が繋がれた縫製物Fが移動し
ても、下糸38によって布が引きつるようなことがな
い。加えて、移動量が短ければ、ステップS15におけ
る下糸切りの際の下糸38の消費量も供給され、切断後
に下糸38に強く張力が発生したり、布側が引っ張られ
たりすることはない。
【0061】しかし、送り台13の移動量が多い場合、
つまり、ステップS7の縫いにおける前記ml値が短い
場合にはステップS10から始まる送り台13の移動量
が長くなり、ステップS9の手繰り量では足りなくな
る。そこで、作業者は、縫い長さが短い場合には、前記
データ項目8の下糸手繰りについて「有り」を設定してお
く。そして、ステップS12でデータ項目8について
「有り」であれば、ステップS13において上糸切りエア
シリンダ92がONすることで下糸38が下糸手繰装置
80により手繰られ、続いてOFFすることで弛み、ス
テップS14に移行する。このようにステップS13で
下糸38を手繰っておくことで、送り台13移動時及び
次工程での下糸切断時の消費に対応できるようになる。
送り台13の移動量がそれほど多くなくデータ項目8に
ついて「無し」が設定されていれば、ステップS12か
ら、ステップS13には移行せず、すなわち下糸手繰り
を行わず、ステップS14に移行する。
【0062】ステップS14においては、上糸切りエア
シリンダ92をONし、下糸手繰り板84を図5におけ
る時計方向に回転駆動し、これによって下糸38が手繰
られ引っ張られる。この引っ張られた状態で、ステップ
S15に移行する。ステップS15においては、図2の
待機状態にある下糸切り装置37において、下糸切りシ
リンダ30がONし、これにより動メス50が、凹部5
0a、50bにそれぞれ芯糸34、下糸38を捕捉しな
がら反時計方向に回転する。動メス50が固定メス44
に近接してくると、動メス50とともに回転してきた糸
つかみオープナー64の作動部65が糸つかみピン62
を下方に押し下げ、これにより保持手段55により芯糸
34と下糸38はそれぞれクランプされる。クランプ直
後、動メス50は固定メス44と接触し、芯糸34及び
下糸38が切断される。
【0063】次いで、ステップS16において、上糸切
りエアシリンダ92がOFFになり、ここで下糸38を
引っ張っていた下糸手繰板84が待機状態に戻り、これ
により下糸38は弛む(3度目)。この後、ステップS
17において下糸切りシリンダ30がOFFになり、動
メス50及び糸つかみオープナー64が時計方向に回転
し元に位置に戻る。このとき作動部65は再度糸つかみ
ピン62を押し下げ保持手段55(挟持部材)は一瞬下
糸38を解放可能な状態となるが、下糸38は弛んでい
るので保持手段55から抜けない。
【0064】次に、ステップS18において縫製物Fを
送り台13に押えつけていた布押え36が上昇し、また
ルーパー支持部70を更にほぼ135度だけ逆旋回させ
ることにより回転角度が0度に戻る。さらに、ステップ
S19で、次回の縫製のために、送り台13をセット位
置に移動させる。このとき下糸38は、送り台13上に
固定された保持手段55にクランプされていることか
ら、送り台13とともに移動し、このときルーパー部2
0側から下糸38は引っ張られることになるが、ステッ
プS16で弛んでいるので、下糸38に無理な張力がか
かったり保持手段55から外れることはない。
【0065】次いで、ステップS20において前記デー
タ項目9の設定内容に従って、4度目の下糸手繰りを行
うか否か判定する。データ項目9が「有り」であれば、ス
テップS21に移行し、ここで、上糸切りエアシリンダ
92を駆動し下糸手繰りを行ってから、この処理を終了
する。また、ステップS20でデータ項目9が「無し」に
設定されていると判定すれば、そのままこの処理を終了
する。このデータ項目9は、次回の縫製の際の送り台1
3の移動量を考慮し、糸手繰りを行うか否かを設定する
ものである。即ち、縫製開始時には、セット位置から原
点位置に移動し、その後原点位置から縫製開始位置に移
動する(図11のステップS3、S6)。セット位置か
ら原点位置への移動量は基本的には一定であるが、原点
位置から縫い始め位置への移動はデータ項目8で述べた
ように縫い長さ(ml値)によって変わり、送り台13
上の保持手段55にクランプされた下糸38が引っ張ら
れる程度も変わる。そこで、作業者は次工程を考慮し、
縫い長さが短く移動量が長ければデータ項目9について
「有り」とし、逆に縫い長さが長く移動量が短く、ステッ
プS16の手繰った分で十分であるときは「無し」と設定
する。
【0066】なお、ステップS13、S14、S21に
おいて上糸切りエアシリンダ92をONして下糸手繰り
を行うが、ステップS11でルーパー支持部70が45
度に回転しこれ以後はルーパー支持部70が180度の
回転位置となっていないため、上糸切りメス28は上糸
切断動作を行わない。
【0067】なお、ステップS12における判別は、デ
ータ項目8の設定内容に従うのではなく、ステップS1
0の送り台13の移動量の元になる値として、縫い長さ
ml値に基づいてCPU111で自動的に判別してもよ
い。この場合、基準値Aを予め設定しておき、縫い長さ
ml値と比較し、ml<Aであれば、2度目の下糸手繰
りを行うようにする。また、ステップS20における判
別は、データ項目9の設定内容に従うのではなく、次工
程開始時の送り台13の原点位置から縫製開始位置への
移動量の元になる値として、縫い長さml値に基づいて
CPU111で自動的に判別してもよい。この場合にも
基準値Bを予め設定しておき、縫い長さml値と比較
し、ml<Bであれば、4度目の下糸手繰りを行うよう
にする。このように自動的に判別するように構成すれ
ば、利便性が高い。
【0068】以上の穴かがりミシン10によれば、図1
1に示すように、まずステップS14において下糸手繰
板84により下糸38を引いておき、この状態で下糸切
り装置37により下糸38を切断し、その後下糸手繰板
84を元に戻して下糸38を弛ませて、下糸切り装置3
7をOFFし動メス50及び糸つかみオープナー64を
元の位置まで回転させる。このとき作動部65により下
糸38のクランプは一瞬解放した状態になる。しかし、
下糸38はたるんでいることから保持手段55から外れ
ることはない。つまり、下糸切断後のクランプ解放前に
下糸38は弛んでいるので、下糸の種類や糸供給側の負
荷が大きいような場合でも、保持手段55(挟持部材)
から下糸38は外れず、次工程の縫製において、目飛び
など発生せず、スムーズに良好なかがり縫い目を形成す
ることができる。
【0069】しかも、切断前には下糸手繰板84により
下糸38は引っ張られた状態であるので、下糸38には
ある程度張力がかかっており容易に切断することができ
る。また、ステップS13、S21の下糸手繰りについ
ては、送り台13の移動量を考慮して操作パネル150
を介して設定されたデータ項目8、データ項目9の内容
に基づいて行われるので、移動量に応じて十分に下糸3
8が手繰られ、送り台13移動時に下糸38に無理な張
力がかかってしまうことを防ぐことができる。特に、ス
テップS13により、下糸38切断前に無理な張力がか
からなければ、切断後の保持手段55解放の際にも確実
に下糸38が弛んだ状態にすることができる。また、ス
テップS21により、保持手段55によってクランプさ
れている下糸38に無理な力がかからないということ
は、保持手段55のクランプ力が弱くても済み、保持手
段55を構成する各部材の小型化が可能である。
【0070】<変形例>上記実施の形態では、データ項
目8、9について、パターンデータの1つを選択し、選
択したパターンデータの中のデータとして設定・選択す
るようになっていたが、図12、図13に示すように、
パターンに関係ない縫製条件として設定されるメモリス
イッチとして設定できるようになっていてもよい。図1
2(a)には、本発明に係る穴かがりミシンの操作パネ
ルの他の例としての操作パネル(選択手段)200を示
した。図12(b)には、操作パネル200により設定
されるメモリスイッチナンバーの内容を示すテーブルt
4を示した。このテーブルt4は例えばROM112に
記憶されている。操作パネル200は、準備キー20
1、メモリスイッチナンバー選択部202、データ値設
定部203とから構成される。準備キー201は、メモ
リスイッチ設定モードに入るためのスイッチであるとと
もに、メモリスイッチ設定モードで設定した内容を記憶
するためのスイッチである。
【0071】メモリスイッチナンバー選択部202は、
メモリスイッチナンバーを選択するためのもので、メモ
リスイッチナンバー表示部202aに現在選択されてい
るメモリスイッチナンバーが表示される。メモリスイッ
チナンバー表示部202a下の+キー202b、ー20
2cにより数字を1〜8の中で1つずつ変更することに
よって、異なるメモリスイッチナンバーを選択できる。
データ値設定部203は、メモリスイッチナンバー20
2で選択したメモリスイッチの値を設定するためのもの
で、値表示部203aに現在設定されているデータ値が
表示される。値表示部203a下の+キー203b、−
キー203cを操作することでによって値表示部203
aの数字を所定の範囲の中で所定間隔ずつ増減すること
で値を変更できる。
【0072】メモリスイッチの内容は、例えば、糸切り
時のY送り方向への移動の速度や移動量についてである
が、No.1〜No.6については従来周知であるので
本発明では説明は省略する。メモリスイッチNo.7
は、前記テーブルt1のデータ項目8同様に、2度目の
下糸手繰り(図11、ステップS13)を行うか否かを
設定するもので、メモリスイッチNo.8は、前記デー
タ項目9同様に、4度目の下糸手繰り(図11、ステッ
プS21)を行うか否かを設定するものである。どちら
も、行うのであれば「1」を、行わないのであれば「0」を
設定するようになっている。
【0073】図13に、メモリスイッチ設定モードにお
ける設定処理のフローチャートを示した。この処理は、
準備キー201を押しながら電源を投入することで開始
する。この処理が開始すると、ステップJ1において、
メモリスイッチナンバー表示部202aにおいて「1」を
表示する。次いで、ステップJ2において、+キー20
2b、−キー202cが操作されたか否か判定し、操作
されていれば、ステップJ3においてその操作に応じて
メモリスイッチナンバー表示部202aの表示内容を1
つずつ更新しステップJ4に移行する。ステップJ2で
操作されていないと判定すれば、ステップJ4に移行す
る。なおメモリスイッチナンバー表示部202aの表示
に応じて、そのナンバーごとの標準値がデータ値設定部
203の値表示部203aに表示される。ステップJ4
では、データ値設定部203の+キー203b、−キー
203cが操作されたか否か判定する。操作されていれ
ば、ステップJ5において、ステップJ4の操作に応じ
て値表示部203aの表示内容を所定の単位ごとに更新
しステップJ6に移行する。ステップJ4で操作してい
ないと判定すれば、ステップJ6に移行する。ステップ
J6においては、準備キー201が操作されたか否か判
定し、操作されていなければステップJ2に戻り、操作
されればステップJ7において、ステップJ2〜J5で
設定されたメモリスイッチの内容を図示しないEEPR
OM(Electrically Erasable Read Only Memory)に書
き込んでこの処理を終える。
【0074】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ることはなく、具体的な形状・構造等は適宜変更可能で
ある。例えば、糸調子76cは、ソレノイドなどを用い
て電気的に制御されるいわゆるアクティブテンションと
して構成してもよく、その際には、図11のフローチャ
ートで示すステップS8の縫製終了時に開放状態とし、
次の縫製が開始するまで開放した状態のままとしてもよ
い。
【0075】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、まず下
糸手繰手段が初期状態から前記所定の動作を行って下糸
を手繰り、この状態で挟持部材により下糸が挟持され
て、その後下糸切り装置により下糸が切断され、次いで
下糸手繰手段を元の状態に戻して下糸を弛ませてから、
解放部材によって挟持部材が下糸を解放可能な状態にな
る。この時点で、下糸はたるんでいることから挟持部材
から外れることはない。つまり、保持手段の解放状態前
に下糸は弛んでいるので、下糸の種類や糸供給側の負荷
が大きいような場合でも、挟持部材から下糸は外れず、
次工程の縫製において、目飛びなど発生せず、スムーズ
に良好なかがり縫い目を形成することができる。しか
も、切断前には下糸手繰装置により下糸は手繰られた状
態であるので、下糸にはある程度張力がかかっており容
易に切断することができる。
【0076】請求項2に記載の発明によれば、選択手段
によって下糸切断前に、下糸手繰装置によって下糸を手
繰りかつ弛ませるか否かを選択することができる。した
がって、下糸消費量が多いときには、選択手段により下
糸手繰りを選択することで、送り台移動時に下糸に無理
な張力がかかってしまうことを防ぐことができる。ま
た、移動量が短く下糸の消費量が少ないときには、選択
手段により手繰らないよう選択すれば、余計な下糸手繰
りは行われず、下糸が必要以上に弛むことを防ぐことが
できる。
【0077】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
同様の効果が得られるとともに、自動的に決定すること
から、より利便性が高い。
【0078】請求項4に記載の発明によれば、縫製開始
時の原点位置から縫製位置への送り台の移動量が長けれ
ば、送り台上の下糸切り装置の保持手段に挟持された下
糸も多く消費される。請求項4に記載の発明によれば、
選択手段によって次の縫製のために、下糸手繰装置によ
って下糸を手繰りかつ弛ませるか否かを選択することが
できる。したがって、次の縫製開始時の移動による下糸
消費量が多いときには、選択手段により下糸手繰りを選
択することで予め糸が手繰られ、次縫製の送り台移動時
に下糸に無理な張力がかかってしまうことを防ぐことが
できる。また、下糸に無理な力がかからないということ
は、挟持部材によるクランプ力が弱くても済み、挟持部
材を構成する各部材の小型化が可能である。移動量が短
く下糸の消費量が少ないときには、選択手段により手繰
らないよう選択すれば、余計な下糸手繰りは行われず、
下糸が必要以上に弛むことを防ぐことができる。
【0079】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
同様の効果が得られるとともに、自動的に決定すること
から、より利便性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穴かがりミシンの一例を示すもので、
(a)は全体斜視図であり、(b)はベット部を破断し
て示す一部側面図である。
【図2】図1の穴かがりミシンの下糸切り装置を示す斜
視図である。
【図3】図2の下糸切り装置の下糸切断時の様子を示す
平面図である。
【図4】図2の下糸切り装置の保持手段を示す平面図で
ある。
【図5】ルーパー部及びルーパー支持部を正面から見た
平面図である。
【図6】上糸切断装置を示す側面図である。
【図7】図1の穴かがりミシンの制御回路を示すブロッ
ク図である。
【図8】穴かがり縫いのために設定可能なデータ内容を
示す図である。
【図9】図1の穴かがりミシンで形成される縫い目を説
明するために、ボタン穴及びかがり縫いを模式的に示す
図である。
【図10】操作パネルを示す図である。
【図11】ボタン穴かがり縫いの一連の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図12】(a)はメモリスイッチナンバーを設定する
ための操作パネルを示す図であり、(b)はメモリスイ
ッチ設定内容を示すテーブルである。
【図13】メモリスイッチ設定モードにおける設定処理
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 穴かがりミシン 11 針棒 12 ベッド部 13 送り台 14 アーム部 18 縫い針 20、70 ルーパー部、ルーパー支持部(ルーパ装
置) 37 下糸切り装置 38 下糸 44 固定メス 50 動メス 55 保持手段 56、58、60 糸クランプ固定板、芯糸つかみ
板、下糸つかみ板(挟持部材) 64 糸つかみオープナー 65 作動部 80 下糸手繰装置 80a 下糸手繰手段 92 上糸切りエアシリンダ F 縫製物 110 制御回路 150 操作パネル(選択手段) 200 操作パネル(選択手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA24 BA06 CB27 CD07 CD10 CE17 CE25 DE27 FH02 FH03 FH06 FH09 FH14 GF02 GF03 JA02 JA03 JA07 JA08 JA13 LA53 LA64 LA82 LA84 LB02 MA02 MA08 NA28 NA30 NA48 NA71 NB09 NB16 NC02 NC03 NC06 NC07 NC18 QA01 QA06 QA07 QA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシンフレームのアーム部に配設された針
    棒に対向するようにベッド部に設けられ、前記針棒と同
    期して動作するルーパー装置と、 所定の動作により下糸を手繰って、その後元の状態に復
    帰することで下糸を弛ませる下糸手繰手段と、下糸手繰
    手段を駆動する下糸手繰駆動手段とからなる下糸手繰装
    置と、 ベッド部の上面部に設けられ、縫製物が載置され少なく
    とも原点位置と縫製位置との間を移動する送り台と、 前記送り台に設けられ、下糸を切断する動メスと、下糸
    切断前から切断後まで下糸を挟持する挟持部材と、下糸
    切断前後に挟持部材を下糸が挿通可能あるいは解放可能
    な状態とする解放部材とからなる下糸切り装置とを備
    え、 針棒とルーパー装置の協働により穴かがり縫いを行い、
    その後、下糸切り装置により下糸を切断する穴かがりミ
    シンにおいて、 下糸を切断する際に、下糸手繰駆動手段を介して下糸手
    繰手段に前記所定の動作を行わせ、その後挟持部材によ
    り下糸が挟持された状態で下糸切り装置により下糸を切
    断し、次いで解放部材によって挟持部材が下糸を解放可
    能な状態になる前に、下糸手繰駆動手段を介して下糸手
    繰手段を元の状態に復帰させることを特徴とする穴かが
    りミシン。
  2. 【請求項2】送り台は、縫製終了後であって下糸切断前
    に縫製位置から原点位置へ移動するようになっており、 下糸切断前に下糸手繰装置によって下糸を手繰りかつ弛
    ませるか否かを選択する選択手段を設けたことを特徴と
    する請求項1に記載の穴かがりミシン。
  3. 【請求項3】送り台は、縫製終了後であって下糸切断前
    に縫製位置から原点位置へ移動するようになっており、 下糸切断直前に下糸手繰装置によって下糸を手繰りかつ
    弛ませるか否かを、縫製位置から原点位置への移動長さ
    に応じて自動的に決定することを特徴とする請求項1に
    記載の穴かがりミシン。
  4. 【請求項4】縫製開始時に、送り台は原点位置から縫製
    位置へ移動するようになっており、下糸切断後に次の縫
    製開始時の送り台の移動のために、下糸手繰装置によっ
    て下糸を手繰りかつ弛ませるか否かを選択する選択手段
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の穴かがりミ
    シン。
  5. 【請求項5】縫製開始時に、送り台は原点位置から縫製
    位置へ移動するようになっており、下糸切断後に次の縫
    製開始時の送り台の移動のために、下糸手繰装置によっ
    て下糸を手繰りかつ弛ませるか否かを、次の縫製の原点
    位置から縫製位置への移動長さに応じて自動的に決定す
    ることを特徴とする請求項1に記載の穴かがりミシン。
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