JP2002299192A - 電源用レギュレータ - Google Patents

電源用レギュレータ

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JP2002299192A
JP2002299192A JP2001104109A JP2001104109A JP2002299192A JP 2002299192 A JP2002299192 A JP 2002299192A JP 2001104109 A JP2001104109 A JP 2001104109A JP 2001104109 A JP2001104109 A JP 2001104109A JP 2002299192 A JP2002299192 A JP 2002299192A
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capacitor
semiconductor component
electrically connected
valve metal
regulator
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JP2001104109A
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Tatsuo Fujii
達雄 藤井
Yuji Mido
勇治 御堂
Akihiro Korechika
哲広 是近
Ryo Kimura
涼 木村
Hiroshi Takahashi
広志 高橋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で高周波応答性に優れ、また実装性に優
れ、生産性にも優れた電源用レギュレータを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 弁金属シート体1の多孔質化面に誘電体
被膜3、固体電解質層4と、集電体層5を形成し、それ
らを覆う絶縁層9からなる第一のコンデンサ部16、第
二のコンデンサ部17を備え、第一のコンデンサ部16
の上面に接続バンプ11を介して接続される半導体部品
8と、この半導体部品8の上面に接続される第二のコン
デンサ部17とからなり、第一のコンデンサ部16の集
電体層5と半導体部品8を第一の接続端子12により電
気的に接続し、かつ第一の接続端子12は第一の接続部
14を介して前記第二のコンデンサ部17の集電体層5
に電気的に接続し、第二のコンデンサ部17の電極部2
は第二の接続部15を介して半導体部品8に電気的接続
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子デバイス機
器に利用され、特に三端子正出力レギュレータ、三端子
負出力レギュレータなどの固体電解コンデンサと半導体
部品を有する電源用レギュレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における電源用レギュレータは、半
導体部品と半導体部品の入出力部に半導体部品の発振抑
制用のために固体電解コンデンサ等を有しており、固体
電解コンデンサにおいては、アルミニウムやタンタルな
どの弁金属シート体を陽極素子とし、この表面に誘電体
被膜を形成し、その上に機能性高分子や二酸化マンガン
などの固体電解質層を設け、その外表面に集電体層を設
け、全体を外装モールドし、この外装の両端に電極部お
よび集電体層と電気的に接続された端子電極を設けて構
成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電源用レギ
ュレータにおいて固体電解コンデンサは、半導体部品の
発振抑制用に半導体部品の出力端子近傍には入出力電圧
差の安定化と出力電圧の過度応答性改善のために比較的
大容量かつ内部インピーダンスの小さいコンデンサが必
要で、かつ固体電解コンデンサは抵抗やインダクタンス
部品と同様に1つのチップ型のコンデンサであって、回
路基板上に半導体部品とともに実装されて利用されるこ
ととなる。
【0004】しかしながら、昨今の電子機器の小型化、
回路のデジタル化に伴って電子部品の小型化、高周波応
答性が求められているが、上述のような電源用レギュレ
ータにおいて、回路基板に半導体部品とともに表面実装
された固体電解コンデンサでは比較的大容量が必要なた
め部品サイズが大きくなり電源用レギュレータとして小
型化が難しいこと、内部インピーダンスを小さくするた
め等価直列抵抗(ESR)を小さくすることや基板から
半導体部品への入出力ラインが長いことが等価直列イン
ダクタンス(ESL)を増大させるため、高周波応答性
に課題があるなどといった問題を有するものであった。
【0005】本発明は以上のような従来の欠点を除去
し、接続バンプを介して半導体部品と直接、電気的に接
続できる固体電解コンデンサからなるコンデンサ部を有
した小型で高周波応答性に優れ、かつ基板表面への高密
度実装を実現するとともに、生産性にも優れた電源用レ
ギュレータを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1に記載の発明は、第一のコンデンサ
部と、この第一のコンデンサ部の上面に接続バンプを介
して電気的に接続された半導体部品と、この半導体部品
の上面に電気的に接続されるように設けられた第二のコ
ンデンサ部とからなり、前記第一、第二のコンデンサ部
は、一方の面を多孔質化してなる弁金属シート体と、こ
の弁金属シート体の多孔質化してなる面に設けられた誘
電体被膜と、この誘電体被膜の上面に設けられた固体電
解質層と、この固体電解質層の上面に設けられた集電体
層と、前記弁金属シート体の側面に設けられた電極部
と、前記弁金属シート体、誘電体被膜、固体電解質層お
よび集電体層を覆うように設けられた絶縁層で構成さ
れ、前記第一のコンデンサ部の集電体層と半導体部品を
第一の接続端子により電気的に接続するとともに、かつ
第一の接続端子は第一の接続部を介して前記第二のコン
デンサ部の集電体層に電気的に接続し、前記第二のコン
デンサ部の電極部は第二の接続部を介して半導体部品に
電気的接続してなる電源用レギュレータであり、第一の
コンデンサ部の表面に接続バンプを形成し、その接続バ
ンプ上に半導体部品が実装可能となり、小型化と高周波
応答性の著しい向上を図ることができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、弁金属シート体
として片面をエッチング処理したアルミニウム箔を用い
た請求項1に記載の固体電解コンデンサを有する電源用
レギュレータであり、上記請求項1の作用に加えて生産
性に優れたものとすることができる。
【0008】請求項3に記載の発明は、弁金属シート体
として弁金属粉末の焼結体を用いた請求項1に記載の固
体電解コンデンサを有する電源用レギュレータであり、
請求項1の作用に加えて容量の大きなものとすることが
できる。
【0009】請求項4に記載の発明は、電極部として片
面をエッチング処理したアルミニウム箔のエッチングさ
れない面を用いた請求項1に記載の固体電解コンデンサ
を有する電源用レギュレータであり、アルミニウム箔の
片面を電極部とでき、構成部品が少なく生産性の向上を
図ることができる。
【0010】請求項5に記載の発明は、電極部として片
面をエッチング処理したアルミニウム箔のエッチングさ
れない面に形成した別の金属層を用いた請求項1に記載
の固体電解コンデンサを有する電源用レギュレータであ
り、金属層を選択することにより導電体との接続の信頼
性を高めることができる。
【0011】請求項6に記載の発明は、電極部として弁
金属粉末の焼結体の誘電体被膜の形成されない片面を利
用した請求項1に記載の固体電解コンデンサを有する電
源用レギュレータであり、構成部品を少なくし安価にす
ることができる。
【0012】請求項7に記載の発明は、電極部として誘
電体被膜の形成されない弁金属粉末の焼結体の片面に形
成した金属層を用いた請求項1に記載の固体電解コンデ
ンサを有する電源用レギュレータであり、金属層を選択
することにより導電体との接続の信頼性を高めることが
できる。
【0013】請求項8に記載の発明は、固体電解質層と
して機能性高分子を用いた請求項1に記載の固体電解コ
ンデンサを有する電源用レギュレータであり、インピー
ダンスの低いものとすることができる。
【0014】請求項9に記載の発明は、固体電解質層と
して二酸化マンガン層を用いた請求項1に記載の固体電
解コンデンサを有する電源用レギュレータであり、確立
された技術で確実に生産できることになる。
【0015】請求項10に記載の発明は、接続バンプが
半導体部品の接続バンプの数以上設けた請求項1に記載
の固体電解コンデンサを有する電源用レギュレータであ
り、半導体部品を始めとして各種チップ部品を実装可能
とし、小型化と高周波応答性の著しい向上および生産性
の向上を図ることができる。
【0016】請求項11に記載の発明は、第一のコンデ
ンサ部と、この第一のコンデンサ部の上面に電気的に接
続するように設けられた第二のコンデンサ部、半導体部
品と、この半導体部品上面に半導体部品と電気的に接続
された第三のコンデンサ部とからなり、前記第一、第二
及び第三のコンデンサ部は、一方の面を多孔質化してな
る弁金属シート体と、この弁金属シート体の多孔質化し
てなる面に設けられた誘電体被膜と、この誘電体被膜の
上面に設けられた固体電解質層と、この固体電解質層の
上面に設けられた集電体層と、前記弁金属シート体の側
面に設けられた電極部と、前記弁金属シート体、誘電体
被膜、固体電解質層および集電体層を覆うように設けら
れた絶縁層で構成され、前記第一、第二のコンデンサ部
のそれぞれの集電体層どうしを第一の接続端子により電
気的に接続するとともに、第一の接続端子を通じて前記
半導体部品を電気的に接続し、第三のコンデンサ部の集
電体層は第三の接続端子を通じて半導体部品の端子と電
気的に接続し、前記第二のコンデンサ部の電極部は接続
バンプを介して上面の半導体部品の端子と電気的に接続
し、前記第一と第三のコンデンサ部の電極部は第一の接
続部を介して半導体部品に電気的に接続してなる電源用
レギュレータであり、第二のコンデンサ部の表面に接続
バンプを形成し、その接続バンプ上に半導体部品が実装
可能となり、小型化と高周波応答性に優れたデバイスを
提供することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の請求項1〜11に
係る発明について図1〜図14を用いて説明する。
【0018】図1は本発明である電源用レギュレータの
一実施の形態の断面図、図2は同電源用レギュレータで
特に三端子レギュレータの回路図である。図1において
16は第一のコンデンサ部、17は第二のコンデンサ部
である。第二のコンデンサ部17において、1は片面を
エッチング処理したアルミニウム箔やタンタルなどの弁
金属粉末の焼結体からなる弁金属シート体、2はこの弁
金属シート体1の片面に設けた電極部であり、この電極
部2はアルミニウム箔の場合はエッチング処理されない
面をそのまま利用してもよいし、エッチング処理されな
い面に金、銅やニッケルなどの他の金属層を形成して構
成したり、弁金属粉末の焼結体の場合は誘電体被膜の形
成されない焼結体の面をそのまま利用してもよいし、
金、銅、ニッケル、タンタルなどの金属層をスパッタリ
ング、蒸着などの方法で形成して構成してもよい。また
第一のコンデンサ部16も第二のコンデンサ部17と同
様にして形成される。
【0019】また第一のコンデンサ部16と第二のコン
デンサ部17において、3は上記金属シート体1の電極
部2を除いて陽極酸化することにより表面および空孔表
面に形成された誘電体被膜、4はこの誘電体被膜3の上
に形成された固体電解質層であり、この固体電解質層4
はポリピロールやポリチオフェンなどの機能性高分子層
を化学重合や電解重合によって形成したり、硝酸マンガ
ン溶液を含浸させて熱分解することによって二酸化マン
ガン層を形成することで得ることができる。
【0020】さらに第一のコンデンサ部16と第二のコ
ンデンサ部17において、5は固体電解質層4上に形成
された集電体層であり、銅などの金属箔を貼付けたり、
固体電解質層4上に導電ペーストを塗布したりして形成
することができる。また、9はこれら全体を被う絶縁層
で、エポキシ樹脂などを用いモールド成型によって形成
される。
【0021】第一のコンデンサ部16において、穴6は
弁金属シート体1に設けた穴、7は同じく絶縁層9に設
けた穴であり、これらの穴6,7はレーザ加工やエッチ
ング加工、パンチング加工等により形成される。
【0022】上記穴6,7内には銅のメッキなどにより
導電体10が形成されて、穴6,7内の導電体10は弁
金属シート体1と電気的に接続されている。
【0023】半導体部品8と第二のコンデンサ部17は
エポキシ樹脂系やシリコン樹脂系などの接着剤で絶縁層
を介して接合されている。
【0024】第二のコンデンサ部17において電極部2
と電気的に接続されている第二の接続端子13と、第一
のコンデンサ部16の集電体層5と第二のコンデンサ部
17の集電体層5と半導体部品8のグランド端子部が電
気的に接続される第一の接続端子12は、一般電子部品
の電極形成方法と同様にAgなどの導電ペースト上にN
iやSnなどをめっき法で形成してもよいし、蒸着やス
パッタで金、銅、ニッケルなどの層の形成もしくは金属
箔を貼り付けて形成してもよいし、半田で形成してもよ
いし、導電樹脂などを用いて形成してもよい。
【0025】第一のコンデンサ部16において、穴6,
7内に形成された導電体10の表出面上には半田や導電
樹脂やAu、Sn、Agからなる接続バンプ11が形成
されており、またこの接続バンプ11の数や形成される
ピッチは後で実装する半導体部品8の接続バンプと一致
するか、それ以上の数となっている。半導体部品8の接
続バンプ以上の数とするのは、半導体部品8を実装した
後残りの接続バンプ11間にチップ抵抗器やチップセラ
ミックコンデンサ、さらにはチップインダクタンスなど
のチップ部品を実装することも可能としたものである。
【0026】第二のコンデンサ部17において、第一の
接続端子12、第二の接続端子13の端面と電気的に接
続された第一の接続部14と第二の接続部15は、半田
や導電樹脂やAu、Sn、Agなどから形成されてい
る。
【0027】接続バンプ11および第一の接続部14と
第二の接続部15が半導体部品8に設けてあるとき、第
一のコンデンサ部16における接続バンプ11および第
一の接続部14と第二の接続部15は形成されてもよい
し、形成されていなくてもよい。半導体部品8に設けて
ある接続バンプ11および第一の接続部14と第二の接
続部15は半田、導電樹脂やAu、Sn、Agなどで形
成されてコンデンサ部に接続されるかもしくはワイヤボ
ンディングなどの手法を用いて接続される。導電樹脂を
用いた半導体部品8と第一のコンデンサ部16との電気
的接続は、穴6,7内に形成された導電体10の表出面
上および第一の接続端子12、第二の接続端子13上に
ボールバンプを設け、Agペーストなどの導電性樹脂で
電気的接続を行うSTB(Stud Bump Bonding)法や紫
外線硬化樹脂を用い硬化時の樹脂の収縮を利用して接続
の確実性をあげたMBB法などがある。
【0028】このように、接続バンプ11を介して半導
体部品8と直接電気的接続できるコンデンサ部を有した
電源用レギュレータは、固体電解コンデンサを使用する
ため容量が大きく、内部インピーダンスが小さく、引き
まわしの導電パターンが不要となるため小型化や高周波
応答性が著しく向上し、かつコンデンサの基板表面への
実装がなくなり生産性にも優れることになる。
【0029】なお、弁金属シート体1として片面をエッ
チング処理したアルミニウム箔を用いるのは既に確立さ
れているアルミ電解コンデンサのアルミニウム箔を利用
することができ、アルミニウム箔の片面をマスキングし
てエッチング処理すれば簡単に所望とするエッチングピ
ットを有した弁金属シート体1を得ることができ、生産
性を高めることができることになる。
【0030】また、多孔質弁金属シート体1としてタン
タルなどの弁金属粉末の焼結体を用いるのは、得られる
静電容量が大きくなるからである。
【0031】さらにアルミニウム箔または弁金属粉末の
焼結体の片面を電極部2とするのは、別の電極部2とし
ての金属層を必要とせず、構成部品が少なく生産効率も
向上し、コスト面で有利となるからである。但し、穴
6,7内に形成する導電体10との接続の信頼性を向上
させたい場合には弁金属シート体1の片面に金、銅やニ
ッケルなどの金属層を形成することが望ましい。
【0032】また、固体電解質層4としてポリピロール
やポリチオフェンなどの機能性高分子を用いることによ
りインピーダンスの低い固体電解コンデンサとすること
ができてより高周波応答性に優れたものとすることがで
きる。しかし、完全に確立された技術としては二酸化マ
ンガンを形成する方法があり、緻密なしかも厚みのコン
トロールも自由に行える方法とすることにより、生産
性、信頼性の向上を図ることが可能となる。
【0033】さらに、第一の接続端子12、第二の接続
端子13および第一の接続部14、第二の接続部15は
必ずしも必要ではなく、接続バンプ11を利用して第一
の接続端子12、第二の接続端子13および第一の接続
部14、第二の接続部15の代りとして利用することも
できるし、接続バンプ11に実装する半導体部品8やチ
ップ部品を引出電極として代用することも可能である。
【0034】図2において、8は半導体部品、12は第
一の接続端子、16は第一のコンデンサ部、17は第二
のコンデンサ、Vinは入力端子、Voutは出力端子を示
している。
【0035】次に本発明の固体電解コンデンサの製造方
法の一例を図3〜図14を用いて説明する。まず、図3
に示すように片面がエッチング処理されたアルミニウム
箔を弁金属シート体1として準備する。このアルミニウ
ム箔は片面をマスキングしてエッチング処理することに
よって容易に得ることができる。この弁金属シート体1
の一方の面にレーザ加工やエッチング加工、パンチング
加工等により所定位置に穴6を形成する。
【0036】次に図4に示すように弁金属シート体1の
多孔質化された面を化成液中で陽極酸化させて表面およ
び空孔表面に誘電体被膜3を形成し、この誘電体被膜3
を形成したものをポリピロールを含む溶液に浸漬し、続
いて酸化剤溶液に浸漬して化学酸化重合により薄く誘電
体被膜3上にポリピロール層を形成し、このポリピロー
ル層を形成したものをポリピロールを含む溶液に浸漬し
てポリピロール層を+側、溶液中の電極を−側として電
解重合することにより上記ポリピロール層上に十分な厚
さのポリピロール層を形成して固体電解質層4を形成す
る。
【0037】次に図5に示すように銅からなる集電体層
5を片面に形成し、集電体層5が固体電解質層4に電気
的に導通するように貼り付け、続いて図6に示すように
多孔体シート1の所定位置に設けた穴6に通ずる穴7を
設けた絶縁層9をエポキシ樹脂で形成する。
【0038】次に図7に示すように穴6,7および開口
の内面に銅などのメッキによる導電体10を形成し、ま
た導電体10の表出面上には半田や導電樹脂やAu、S
n、Agなどからなる接続バンプ11を形成する。
【0039】そして、図8に示すように集電体層5と電
気的に接続する第一の接続端子12を導電ペーストや蒸
着、スパッタなどを用いて金、銅、ニッケルなどの層も
しくは金属箔を貼り付けて形成することで第一のコンデ
ンサ部16の完成品とする。
【0040】図9に示すように、第二のコンデンサ部1
7は第一のコンデンサ部16と同様な方法で製造する。
ただし第二のコンデンサ部17は、アルミニウム箔から
なる多孔質弁金属シート体1のエッチングされていない
面にスパッタ、蒸着あるいは銅箔を貼り付けることによ
って電極部2を形成することで完成品とする。
【0041】図10に示すように第一のコンデンサ部1
6の第一の接続端子12と半導体部品8とを電気的に接
続すると同時に、第一のコンデンサ部16と半導体部品
8を接続バンプ11により電気的に接続する。
【0042】最後に図11に示すように半田や導電樹脂
やAu、Sn、Agなどから形成された第一の接続部1
4と第二の接続部15は第一の接続端子12、第二の接
続端子13の端面と電気的に接続し、電源用レギュレー
タの完成品とする。
【0043】また四端子レギュレータの場合、図12は
一実施の形態の断面図であり、図13は回路図である。
図12に示すように第一コンデンサ部16、第二のコン
デンサ部17のそれぞれの集電体層5どうしを第一の接
続端子12により電気的に接続するとともに、第一の接
続端子12を通じて前記半導体部品8に電気的に接続す
る。第三のコンデンサ部18の集電体層5は第三の接続
端子19を通じて半導体部品8の端子と電気的に接続
し、前記第二のコンデンサ部17の電極部2は接続バン
プ11を介して上面の半導体部品8の端子と電気的に接
続することができる。最後に第一のコンデンサ部16と
第三のコンデンサ部18の電極部2は第一の接続部14
を介して半導体部品8に電気的に接続し、電源用レギュ
レータとする。
【0044】また、他の例として弁金属粉末の焼結体を
弁金属シート体1として用いる場合は、図14に示すよ
うにタンタル、ニオブ、アルミニウム等の弁金属シート
箔20の片面にタンタル、ニオブ、アルミニウム等の弁
金属焼結体21を結合して弁金属シート体1を構成す
る。
【0045】他の工程は上記片面をエッチング処理した
アルミニウム箔を用いた場合と同じ工程をとってコンデ
ンサ部を製造する。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明の電源用レギュレー
タは、接続バンプを介して半導体部品と直接電気的接続
できるコンデンサ部を有した小型で高周波応答性に優
れ、かつコンデンサの基板表面への実装がなくなり生産
性にも優れたものとすることができ、デジタル回路を構
成するうえで有効なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における電源用レギュレ
ータの断面図
【図2】同電源用レギュレータで特に三端子レギュレー
タの回路図
【図3】同電源用レギュレータの固体電解コンデンサに
用いる弁金属シート体と穴を形成した状態の断面図
【図4】同電源用レギュレータの固体電解コンデンサに
誘電体被膜、固体電解質層を形成した状態の断面図
【図5】同電源用レギュレータの固体電解コンデンサの
集電体層を形成した状態の断面図
【図6】同電源用レギュレータの固体電解コンデンサの
絶縁層を形成した状態の断面図
【図7】同電源用レギュレータの固体電解コンデンサの
第一の接続端子と接続バンプを形成した断面図
【図8】同電源用レギュレータの固体電解コンデンサの
第一の接続端子と絶縁層を形成した第一のコンデンサ部
の断面図
【図9】同電源用レギュレータの固体電解コンデンサに
用いる弁金属シート体に電極部が形成されている第二の
コンデンサ部の断面図
【図10】第一のコンデンサ部と半導体部品を接合した
状態の断面図
【図11】同コンデンサの第一の接続部、第二の接続
部、接続バンプで半導体部品と接続した状態の電源用レ
ギュレータの断面図
【図12】四端子レギュレータの一実施の形態における
断面図
【図13】同回路図
【図14】他の弁金属シート体を示す断面図
【符号の説明】
1 弁金属シート体 2 電極部 3 誘電体被膜 4 固体電解質層 5 集電体層 6,7 穴 8 半導体部品 9 絶縁層 10 導電体 11 接続バンプ 12 第一の接続端子 13 第二の接続端子 14 第一の接続部 15 第二の接続部 16 第一のコンデンサ部 17 第二のコンデンサ部 18 第三のコンデンサ部 19 第三の接続端子 20 弁金属シート箔 21 弁金属焼結体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 是近 哲広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 木村 涼 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高橋 広志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一のコンデンサ部と、この第一のコン
    デンサ部の上面に接続バンプを介して電気的に接続され
    た半導体部品と、この半導体部品の上面に電気的に接続
    されるように設けられた第二のコンデンサ部とからな
    り、前記第一、第二のコンデンサ部は、一方の面側を多
    孔質化してなる弁金属シート体と、この弁金属シート体
    の多孔質化してなる面に設けられた誘電体被膜と、この
    誘電体被膜の上面に設けられた固体電解質層と、この固
    体電解質層の上面に設けられた集電体層と、前記弁金属
    シート体の側面に設けられた電極部と、前記弁金属シー
    ト体、誘電体被膜、固体電解質層および集電体層を覆う
    ように設けられた絶縁層で構成され、前記第一のコンデ
    ンサ部の集電体層と半導体部品を第一の接続端子により
    電気的に接続するとともに、かつ第一の接続端子は第一
    の接続部を介して前記第二のコンデンサ部の集電体層に
    電気的に接続し、前記第二のコンデンサ部の電極部は第
    二の接続部を介して半導体部品に電気的接続してなる電
    源用レギュレータ。
  2. 【請求項2】 弁金属シート体として片面をエッチング
    処理したアルミニウム箔を用いた請求項1に記載の固体
    電解コンデンサを有する電源用レギュレータ。
  3. 【請求項3】 弁金属シート体として弁金属粉末の焼結
    体を用いた請求項1に記載の固体電解コンデンサを有す
    る電源用レギュレータ。
  4. 【請求項4】 電極部として片面をエッチング処理した
    アルミニウム箔のエッチングされない面を用いた請求項
    1に記載の固体電解コンデンサを有する電源用レギュレ
    ータ。
  5. 【請求項5】 電極部として片面をエッチング処理した
    アルミニウム箔のエッチングされない面に形成した別の
    金属層を用いた請求項1に記載の固体電解コンデンサを
    有する電源用レギュレータ。
  6. 【請求項6】 電極部として弁金属粉末の焼結体の誘電
    体被膜の形成されない片面を利用した請求項1に記載の
    固体電解コンデンサを有する電源用レギュレータ。
  7. 【請求項7】 電極部として誘電体被膜の形成されない
    弁金属粉末焼結体の片面に形成した金属層を用いた請求
    項1に記載の固体電解コンデンサを有する電源用レギュ
    レータ。
  8. 【請求項8】 固体電解質層として機能性高分子を用い
    た請求項1に記載の固体電解コンデンサを有する電源用
    レギュレータ。
  9. 【請求項9】 固体電解質層として二酸化マンガン層を
    用いた請求項1に記載の固体電解コンデンサを有する電
    源用レギュレータ。
  10. 【請求項10】 接続バンプが半導体部品の接続バンプ
    の数以上設けた請求項1に記載の固体電解コンデンサを
    有する電源用レギュレータ。
  11. 【請求項11】 第一のコンデンサ部と、この第一のコ
    ンデンサ部の上面に電気的に接続するように設けられた
    第二のコンデンサ部、半導体部品と、この半導体部品の
    上面に半導体部品と電気的に接続された第三のコンデン
    サ部とからなり、前記第一、第二及び第三のコンデンサ
    部は、一方の面を多孔質化してなる弁金属シート体と、
    この弁金属シート体の多孔質化してなる面に設けられた
    誘電体被膜と、この誘電体被膜の上面に設けられた固体
    電解質層と、この固体電解質層の上面に設けられた集電
    体層と、前記弁金属シート体の側面に設けられた電極部
    と、前記弁金属シート体、誘電体被膜、固体電解質層お
    よび集電体層を覆うように設けられた絶縁層で構成さ
    れ、前記第一、第二のコンデンサ部のそれぞれの集電体
    層どうしを第一の接続端子により電気的に接続するとと
    もに、第一の接続端子を通じて前記半導体部品に電気的
    に接続し、第三のコンデンサ部の集電体層は第三の接続
    端子を通じて半導体部品の端子と電気的に接続し、前記
    第二のコンデンサ部の電極部は接続バンプを介して上面
    の半導体部品の端子と電気的に接続し、前記第一と第三
    のコンデンサ部の電極部は第一の接続部を介して半導体
    部品に電気的に接続してなる電源用レギュレータ。
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