JP2002298794A - 非水系二次電池 - Google Patents
非水系二次電池Info
- Publication number
- JP2002298794A JP2002298794A JP2001093708A JP2001093708A JP2002298794A JP 2002298794 A JP2002298794 A JP 2002298794A JP 2001093708 A JP2001093708 A JP 2001093708A JP 2001093708 A JP2001093708 A JP 2001093708A JP 2002298794 A JP2002298794 A JP 2002298794A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- aqueous secondary
- secondary battery
- container
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
有効内容積に近い電池有効内容積を確保できる非水系二
次電池を提供する。 【解決手段】 正極、負極、セパレータ、及びリチウム
塩を含む非水系電解質を電池容器内に収容し、厚さが1
2mm未満の扁平形状であり、エネルギー容量が30W
h以上且つ体積エネルギー密度が180Wh/l以上の
非水系二次電池であって、前記電池容器は、蓋とプレス
加工により成形された底容器とを備え、前記底容器の側
板部と底板部のなす角度は、90°を超え100°未満
になるように設定されていることを特徴とする非水系二
次電池。
Description
関し、特に、蓄電システム用非水系二次電池に関するも
のである。
効利用及び地球環境問題の観点から、深夜電力貯蔵及び
太陽光発電の電力貯蔵を目的とした家庭用分散型蓄電シ
ステム、電気自動車のための蓄電システム等が注目を集
めている。例えば、特開平6−86463号公報には、
エネルギー需要者に最適条件でエネルギーを供給できる
システムとして、発電所から供給される電気、ガスコー
ジェネレーション、燃料電池、蓄電池等を組み合わせた
トータルシステムが提案されている。このような蓄電シ
ステムに用いられる二次電池は、エネルギー容量が10
Wh以下の携帯機器用小型二次電池と異なり、容量が大
きい大型のものが必要とされる。このため、上記の蓄電
システムでは、複数の二次電池を直列に積層し、電圧が
例えば50〜400Vの組電池として用いるのが常であ
り、ほとんどの場合、鉛電池を用いていた。
は、小型及び高容量のニーズに応えるべく、新型電池と
してニッケル水素電池、リチウム二次電池の開発が進展
し、180Wh/l以上の体積エネルギー密度を有する
電池が市販されている。特に、リチウムイオン電池は、
350Wh/lを超える体積エネルギー密度の可能性を
有すること、及び、安全性、サイクル特性等の信頼性が
金属リチウムを負極に用いたリチウム二次電池に比べ優
れることから、その市場を飛躍的に延ばしている。
野においても、高エネルギー密度電池の候補として、リ
チウムイオン電池をターゲットとし、リチウム電池電力
貯蔵技術研究組合(LIBES)等で精力的に開発が進
められている。
ー容量は、100Whから400Wh程度であり、体積
エネルギー密度は、200〜300Wh/lと携帯機器
用小型二次電池並のレベルに達している。その形状は、
直径50mm〜70mm、長さ250mm〜450mm
の円筒型、厚さ35mm〜50mmの角形又は長円角形
等の扁平角柱形が代表的なものである。
は、高エネルギー密度が得られるものの、その電池設計
が携帯機器用小型電池の延長にあることから、直径又は
厚さが携帯機器用小型電池の3倍以上の円筒型、角型等
の電池形状とされる。この場合には、充放電時の電池の
内部抵抗によるジュール発熱、或いはリチウムイオンの
出入りによって活物質のエントロピーが変化することに
よる電池の内部発熱により、電池内部に熱が蓄積されや
すい。このため、電池内部の温度と電池表面付近の温度
差が大きく、これに伴って内部抵抗が異なる。その結
果、充電量、電圧のバラツキを生じ易い。また、この種
の電池は複数個を組電池にして用いるため、システム内
での電池の設置位置によっても蓄熱されやすさが異なっ
て各電池間のバラツキが生じ、組電池全体の正確な制御
が困難になる。更には、高率充放電時等に放熱が不十分
な為、電池温度が上昇し、電池にとって好ましくない状
態におかれることから、電解液の分解等による寿命の低
下、更には電池の熱暴走の誘起など信頼性、特に、安全
性に問題が残されていた。
652号公報には、正極、負極、セパレータ、及びリチ
ウム塩を含む非水系電解質を電池容器内に収容した扁平
形状の非水系二次電池であって、前記非水系二次電池
は、その厚さが12mm未満の扁平形状であり、そのエ
ネルギー容量が30Wh以上且つ体積エネルギー密度が
180Wh/l以上の非水系二次電池が開示されてい
る。該電池は独特の電池形状(扁平形状)により、実用
化の障壁となる上記蓄熱に起因する信頼性、安全性の問
題点を解決する事を提案している。
mm未満の扁平形状の非水系二次電池は、主に蓄電シス
テム用大型電池の分野に応用されるが、実用化には安全
性の確保に加え、製造コストを低減する事が重要なポイ
ントとなる。これら電池の一製造例として、図5に示さ
れる様に、上蓋とフランジ部を有する底容器を同図に示
すA点で、レーザー溶接により落とし込み溶接される。
フランジ部を有する底容器は、絞り加工で製造する事が
可能であるが、同一の外周形状及び厚さで最大の電池有
効内容積を確保するために、底容器の側板部と底板部の
なす角度θを90°とするには、複数の金型で被成型品
を徐々に絞って加工するトランスファー成形等の工夫が
必要となる為、製造コストが高くなる問題点を有してい
た。
平形状である非水系二次電池において低コストで成形可
能な絞り加工によっても、同一の外周形状及び厚さで可
能な最大の電池有効内容積に近い電池有効内容積を確保
できる非水系二次電池を提供することにある。
成するため、正極、負極、セパレータ、及びリチウム塩
を含む非水系電解質を電池容器内に収容し、厚さが12
mm未満の扁平形状であり、エネルギー容量が30Wh
以上且つ体積エネルギー密度が180Wh/l以上の非
水系二次電池であって、前記電池容器は、蓋とプレス加
工により成形された底容器とを備え、前記底容器の側板
部と底板部のなす角度は、90°を超え100°未満に
なるように設定されていることを特徴とする非水系二次
電池を提供するものである。
系二次電池について図面を参照しながら説明する。図1
は、本発明の一実施形態の扁平な矩形(ノート型)の蓄
電システム用非水系二次電池の平面図及び側面図を示
し、図2は、図1に示す電池の内部に収納される電極積
層体の構成を示す側面図である。
の非水系二次電池は、端子が取りつけられた蓋1及び底
容器2からなる電池容器と、該電池容器の中に収納され
ている複数の正極101a、負極101b、101c、
及びセパレータ104からなる電極積層体とを備えてい
る。本実施の形態のような扁平型非水系二次電池の場
合、正極101a、負極101b(又は積層体の両外側
に配置された負極101c)は、例えば、図2に示すよ
うに、セパレータ104を介して交互に配置されて積層
されるが、本発明は、この配置に特に限定されず、積層
数等は、必要とされる容量等に応じて種々の変更が可能
である。また、図1に示す非水系二次電池の形状は、例
えば縦300mm×横210mm×厚さ6mmであり、
正極101aにLiMn2O4、負極101b、101c
に炭素材料を用いるリチウム二次電池の場合、例えば、
蓄電システムに用いることができる。
正極端子3に電気的に接続され、同様に、各負極101
b、101cの負極集電体105bは、負極端子4に電
気的に接続されている。正極端子3及び負極端子4は、
電池容器すなわち蓋1と絶縁された状態で取り付けられ
ている。
したA点、つまり蓋1の周縁部を溶かし込んで底容器2
と溶接している。蓋1には、電解液の注液口5が開けら
れており、電解液注液後、例えば、アルミニウム−変成
ポリプロピレンラミネートフィルムからなる封口フィル
ム6を用いて封口される。最終封口工程は、少なくとも
一回の充電操作の後に行うことが好ましい。封口フィル
ム6による最終封口工程後の電池容器内の圧力は、大気
圧未満であることが好ましく、更に好ましくは8.66
×104Pa(650Torr)以下、特に好ましくは
7.33×104Pa(550Torr)以下である。
すなわち、内圧が大気圧以上の場合、電池が設計厚みよ
り大きくなり易く、又は、電池の厚みのバラツキが大き
くなり易く、更には電池の内部抵抗及び容量がばらつき
やすくなるからである。この圧力は、使用するセパレー
タ、電解液の種類、電池容器の材質及び厚み、電池の形
状等を加味して決定されるものである。
ては、リチウム系の正極材料であれば、特に限定され
ず、リチウム複合コバルト酸化物、リチウム複合ニッケ
ル酸化物、リチウム複合マンガン酸化物、或いはこれら
の混合物、更にはこれら複合酸化物に異種金属元素を一
種以上添加した系等を用いることができ、高電圧、高容
量の電池が得られることから、好ましい。また、大型リ
チウム系二次電池の実用化において最重点課題である安
全性を重視する場合、熱分解温度が高いマンガン酸化物
が好ましい。このマンガン酸化物としてはLiMn2O4
に代表されるリチウム複合マンガン酸化物、更にはこれ
ら複合酸化物に異種金属元素を一種以上添加した系、さ
らにはリチウムを量論比よりも過剰にしたLi1+xMn
2-yO4が挙げられる。特に、本発明は上記マンガン酸化
物を主体とする正極を用いる場合、その効果が大きい。
活物質としては、リチウム系の負極材料であれば、特に
限定されず、リチウムをドープ及び脱ドープ可能な材料
であることが、安全性、サイクル寿命などの信頼性が向
上し好ましい。リチウムをドープ及び脱ドープ可能な材
料としては、公知のリチウムイオン電池の負極材として
使用されている黒鉛系物質、炭素系物質、錫酸化物系、
ケイ素酸化物系等の金属酸化物、或いはポリアセン系有
機半導体に代表される導電性高分子等が挙げられる。
るものではないが、単層又は複層のセパレータを用いる
ことができ、少なくとも1枚は不織布を用いることが好
ましく、この場合、サイクル特性が向上する。また、セ
パレータ104の材質も、特に限定されるものではない
が、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオ
レフィン、ポリアミド、クラフト紙、ガラス、セルロー
ス系材料等が挙げられ、電池の耐熱性、安全性設計に応
じ適宜決定される。
ては、公知のリチウム塩を含む非水系電解質を使用する
ことができ、正極材料、負極材料、充電電圧等の使用条
件により適宜決定され、より具体的にはLiPF6、L
iBF4、LiClO4等のリチウム塩を、プロピレンカ
ーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネ
ート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネー
ト、ジメトキシエタン、γ−ブチロラクトン、酢酸メチ
ル、蟻酸メチル、或いはこれら2種以上の混合溶媒等の
有機溶媒に溶解したもの等が例示される。また、電解液
の濃度は特に限定されるものではないが、一般的に0.
5mol/lから2mol/lが実用的であり、該電解
液は当然のことながら、水分が100ppm以下のもの
を用いることが好ましい。なお、本明細書で使用する非
水系電解質とは、非水系電解液、有機電解液を含む概念
を意味するものであり、また、ゲル状又は固体の電解質
も含む概念を意味するものである。
は、家庭用蓄電システム(夜間電力貯蔵、コージェネレ
ション、太陽光発電等)、電気自動車等の蓄電システム
等に用いることができ、大容量且つ高エネルギー密度を
有することができる。この場合、エネルギー容量は、好
ましくは30Wh以上、より好ましくは50Wh以上で
あり、且つエネルギー密度は、好ましくは180Wh/
l以上、より好ましくは200Wh/lである。エネル
ギー容量が30Wh未満の場合、或いは、体積エネルギ
ー密度が180Wh/l未満の場合は、蓄電システムに
用いるには容量が小さく、充分なシステム容量を得るた
めに電池の直並列数を増やす必要があること、また、コ
ンパクトな設計が困難となることから蓄電システム用と
しては好ましくない。
状をしており、その厚さは12mm未満、より好ましく
は10mm未満である。厚さの下限については蓋1に端
子を取りつける必要がある為、5mm以上が実用的であ
る。電池の厚さが12mm以上になると、電池内部の発
熱を充分に外部に放熱することが難しくなること、或い
は電池内部と電池表面付近での温度差が大きくなり、内
部抵抗が異なる結果、電池内での充電量、電圧のバラツ
キが大きくなる。なお、具体的な厚さは、電池容量、エ
ネルギー密度に応じて適宜決定されるが、期待する放熱
特性が得られる最大厚さで設計するのが、好ましい。
としては、例えば、扁平形状の表裏面が角形、円形、長
円形等の種々の形状とすることができ、角形の場合は、
一般に矩形であるが、三角形、六角形等の多角形とする
こともできる。さらに、肉厚の薄い円筒等の筒形にする
こともできる。筒形の場合は、筒の肉厚がここでいう厚
さとなる。
れる材質は、電池の用途、形状により適宜選択され、特
に限定されるものではなく、鉄、ステンレス鋼、アルミ
ニウム等が一般的であり、コストの観点からも実用的で
ある。また、電池容器の厚さも電池の用途、形状或いは
電池底容器の材質により適宜決定され、特に限定される
ものではない。好ましくは、その電池表面積の80%以
上の部分の厚さ(電池容器を構成する一番面積が広い部
分の厚さ)が0.2mm以上である。上記厚さが0.2
mm未満では、電池の製造に必要な強度が得られないこ
とから望ましくなく、この観点から、より好ましくは
0.3mm以上である。また、同部分の厚さは、1mm
以下であることが望ましい。この厚さが1mmを超える
と、電極面を押さえ込む力は大きくなるが、電池の内容
積が減少し充分な容量が得られないこと、或いは、重量
が重くなることから望ましくなく、この観点からより好
ましくは0.7mm以下である。
なす角度が90°を超え100°未満である。上述の製
造例の場合、電池容器の側面と底面のなす角度は底容器
2により決まり、図3中、線αと線βがなす角度であ
る。
容器のサイズ、材質の硬さ及びヤング率等により適宜決
定されるが、上限を超える場合、電池有効内容積(図3
中斜線部)が低下し、電池の容量が低下する。また、9
0°とする場合、トランスファー成形(複数の金型で徐
々に絞る加工)等の工夫が必要となる為、製造コストが
高くなる。
と底板部2bのなす角度θは、90°を超え100°未
満となるように設定されている。これにより、同一金型
を用いて、一回あるいは数回の絞り加工で底容器2を得
ることが可能となっている。また、本発明の非水系二次
電池は厚さ12mm以下の扁平形状である事から、電池
容器の側板部2aと底板部2bのなす角度θが90°を
超え100°未満であれば、電池有効内容積(図3中の
2点鎖線で囲まれる部分)は、所定の外周形状及び厚さ
で可能な最大の電池有効内容積に近いものになる。これ
らの観点から電池容器の側板部2aと底板部2bのなす
角度θは、90.5°から95°とするのがより望まし
く、91°から92°とするのがさらに望ましい。ま
た、絞り加工は、1回で行なうのが、加工の手間及びコ
ストの面から望ましいが、2回以上で行なうのが加工精
度及び強度の点から望ましく、この観点からは3回以上
で行なうのがさらに望ましい。
底容器の材質により適宜決定され、特に限定されるもの
ではないが、好ましくは、その電池表面積の80%以上
の部分の厚さ(電池容器を構成する一番面積が広い部分
の厚さ)が0.2mm以上である。上記厚さが0.2m
m未満では、電池の製造に必要な強度が得られないこと
から望ましくなく、この観点から、より好ましくは0.
3mm以上であり、更に、好ましくは0.4mm以上で
ある。同部分の厚さは、1mm以下であることが望まし
い。この厚さが1mmを超えると、電極面を押さえ込む
力は大きくなるが、電池の内容積が減少し充分な容量が
得られないこと、或いは、重量が重くなることから望ま
しくなく、この観点からより好ましくは0.7mm以下
である。
2mm未満に設計することにより、例えば、該電池が3
0Wh以上の大容量且つ180Wh/lの高エネルギー
密度を有する場合、高率充放電が行われたときであって
も、電池温度の上昇が小さく、優れた放熱特性を実現で
きる。従って、内部発熱による電池の蓄熱が低減され、
その結果、電池の熱暴走も抑止することが可能となり信
頼性、安全性に優れた非水系二次電池を提供することが
できる。
に具体的に説明する。
レンブラック8重量部、ポリビニリデンフルオライド
(PVDF)3重量部をN−メチルピロリドン(NM
P)100重量部と混合し正極合材スラリーを得た。該
スラリーを集電体となる厚さ20μmのアルミ箔の両面
に塗布、乾燥した後、プレスを行い、正極を得た。図4
の(a)は正極の説明図である。本実施例において正極
101aの塗布面積(W1×W2)は、277.5×2
02mm2であり、20μmの集電体の両面に110μ
mの厚さで塗布されている。その結果、電極厚さtは2
40μmとなっている。また、電極の短辺側には電極が
塗布されていない正極集電片106aが設けられ、その
中央にφ3の穴が開けられている。
(MCMB、大阪ガスケミカル製、品番6−28)10
0重量部、PVDF10重量部をNMP90重量部と混
合し、負極合材スラリーを得た。該スラリーを集電体と
なる厚さ14μmの銅箔の両面に塗布、乾燥した後、プ
レスを行い、負極を得た。図4の(b)は負極の説明図
である。負極101bの塗布面積(W1×W2)は、2
82×205mm2であり、14μmの集電体の両面に
90μmの厚さで塗布されている。その結果、電極厚さ
tは194μmとなっている。また、電極の短辺側には
電極が塗布されていない負極集電片106bが設けら
れ、その中央に3mmの穴が開けられている。更に、同
様の手法で片面だけに塗布し、それ以外は同様の方法で
厚さ104μmの片面電極を作成した。片面電極は
(3)項の電極積層体において外側に配置される(図2
中101c)。
得られた正極8枚、負極9枚(内片面2枚)をセパレー
タA(レーヨン系、目付12.6g/m2)とセパレータ
B(ポリエチレン製微孔膜;目付13.3g/m2)と
を合わせたセパレータ104を介して交互に積層し、さ
らに、電池容器との絶縁のために外側の負極101cの
更に外側にセパレーターBを配置し、電極積層体を作成
した。なお、セパレータ104は、セパレータA104
aが正極側に、セパレータB104bが負極側になるよ
うに配置した。
のSUS304薄板で、底容器2を作成し、蓋1も厚さ
0.5mmのSUS304薄板で作成した。底容器2に
おいては、1種類の金型を使用し3回にわけて絞り加工
を行ない、底板部2bと側板部2aのなす角度θは92
°であった。次に、図3に示すように、蓋1に、アルミ
ニウム製の正極端子3及び銅製の負極端子4を取り付け
た。正極及び負極端子3、4は、ポリプロピレン製ガス
ケット1a,1bで蓋1と絶縁固定した。
の各正極集電片106aを正極端子3に、各負極集電片
106bを負極端子4に接続した。この電極積層体を、
底容器2に挿入した後、図1のAに示す位置を全周に亘
りレーザー溶接した。その後、注液口5から電解液とし
てエチレンカーボネートとジエチルカーボネートを1:
1重量比で混合した溶媒に1mol/lの濃度にLiP
F6を溶解した溶液を注液した。次に、大気圧下で、仮
止め用のボルトを用いて注液口5を一旦封口した。
で充電し、その後4.2Vの定電圧を印加する定電流定
電圧充電を12時間行い、続いて、5Aの定電流で2.
5Vまで放電した。
トを取り外す、再度、4.00×104Pa(300T
orr)の減圧下で、12mmφに打ち抜いた厚さ0.
08mmのアルミ箔−変性ポリプロピレンラミネートフ
ィルムからなる封口フィルム6を、温度250〜350
℃、圧力98.1〜294kPa(1〜3kg/c
m 2)、加圧時間5〜10秒の条件で熱融着することに
より、注液口5を最終封口し、厚さ6mmの扁平形状の
ノート型電池を得た。
し、その後4.2Vの定電圧を印加する定電流定電圧充
電を12時間行い、続いて、5Aの定電流で2.5Vま
で放電し、容量を確認した。放電容量は29.5Ahで
あった。(容量:109Wh,体積エネルギー密度:2
88Wh/l)
側板部2aのなす角度を90°とする加工を一種類の金
型を使用し、数回の絞り加工を試みたが、該角度が9
0.5°以下となる場合には、図3中B点で底容器2に
微細なクラックが生じた。これにより、絞り加工で前記
角度を90°にしようとすれば、不良品が発生するのが
判明した。
容器の底容器の側板部と底板部のなす角度は、90°を
超え100°未満になるように設定されているので、同
一の外周形状及び厚さで可能な最大の電池有効内容積に
近い電池有効内容積を確保でき、充分の電池容量を確保
できる。また、側板部と底板部のなす角度を90°とす
る必要がないので、製造コストが安くなる加工方法を採
用することができる。
次電池の平面図及び側面図を示す図である。
の構成を示す側面図である。
態で示す断面図である。
セパレータの平面図である。
及び側面図を示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 正極、負極、セパレータ、及びリチウム
塩を含む非水系電解質を電池容器内に収容し、厚さが1
2mm未満の扁平形状であり、エネルギー容量が30W
h以上且つ体積エネルギー密度が180Wh/l以上の
非水系二次電池であって、 前記電池容器は、蓋とプレス加工により成形された底容
器とを備え、前記底容器の側板部と底板部のなす角度
は、90°を超え100°未満になるように設定されて
いることを特徴とする非水系二次電池。 - 【請求項2】 前記電池容器は扁平直方体であり、該電
子容器の厚さは12mm未満であることを特徴とする請
求項1に記載の非水系二次電池。 - 【請求項3】 前記電池容器内の圧力は大気圧未満にさ
れることを特徴とする請求項1又は2に非水系二次電
池。 - 【請求項4】 少なくとも1回充電した後、前記電池容
器内の圧力を大気圧未満にした状態で前記電池容器の蓋
に設けられた電解液の注液口を封口するときの前記電池
容器の圧力を、大気圧未満に設定したことを特徴とする
請求項1から3のいずれかに非水系二次電池。 - 【請求項5】 前記電池容器内の圧力は、650Tor
r以下であることを特徴とする請求項請求項1から4の
いずれかに記載の非水系二次電池。 - 【請求項6】 前記負極は、リチウムをドープ及び脱ド
ープ可能な物質を含むことを特徴とする請求項1から5
のいずれかに記載の非水系二次電池。 - 【請求項7】 前記正極は、マンガン酸化物を含むこと
を特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の
非水系二次電池。 - 【請求項8】 前記電池容器の表裏両面の形状は、矩形
であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記
載の非水系二次電池。 - 【請求項9】 前記電池容器の板厚は、0.2mm以上
1mm以下であることを特徴とする請求項1から8のい
ずれかに記載の非水系二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001093708A JP4859277B2 (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 非水系二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001093708A JP4859277B2 (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 非水系二次電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002298794A true JP2002298794A (ja) | 2002-10-11 |
JP4859277B2 JP4859277B2 (ja) | 2012-01-25 |
Family
ID=18948011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001093708A Expired - Fee Related JP4859277B2 (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 非水系二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4859277B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010073474A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Hitachi Maxell Ltd | 扁平形電池 |
JP2015116706A (ja) * | 2013-12-17 | 2015-06-25 | 新日鉄住金マテリアルズ株式会社 | シールケース及びその製造方法 |
US11201367B2 (en) | 2008-09-18 | 2021-12-14 | Maxell Holdings, Ltd. | Flat battery |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10144352A (ja) * | 1996-11-08 | 1998-05-29 | Sony Corp | 非水電解液電池 |
JPH10270072A (ja) * | 1997-03-21 | 1998-10-09 | Japan Storage Battery Co Ltd | 非水電解質二次電池の製造方法 |
WO1999060652A1 (fr) * | 1998-05-20 | 1999-11-25 | Osaka Gas Company Limited | Pile secondaire non aqueuse et son procede de controle |
JP2000251940A (ja) * | 1999-02-26 | 2000-09-14 | Osaka Gas Co Ltd | 非水系二次電池及びその製造方法 |
JP2000251941A (ja) * | 1999-03-01 | 2000-09-14 | Osaka Gas Co Ltd | 非水系二次電池及びその製造方法 |
WO2000069004A1 (en) * | 1999-05-07 | 2000-11-16 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Square cell container and method of manufacturing the cell container |
JP2001052658A (ja) * | 1999-08-04 | 2001-02-23 | Sony Corp | 非水電解液二次電池 |
-
2001
- 2001-03-28 JP JP2001093708A patent/JP4859277B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10144352A (ja) * | 1996-11-08 | 1998-05-29 | Sony Corp | 非水電解液電池 |
JPH10270072A (ja) * | 1997-03-21 | 1998-10-09 | Japan Storage Battery Co Ltd | 非水電解質二次電池の製造方法 |
WO1999060652A1 (fr) * | 1998-05-20 | 1999-11-25 | Osaka Gas Company Limited | Pile secondaire non aqueuse et son procede de controle |
JP2000251940A (ja) * | 1999-02-26 | 2000-09-14 | Osaka Gas Co Ltd | 非水系二次電池及びその製造方法 |
JP2000251941A (ja) * | 1999-03-01 | 2000-09-14 | Osaka Gas Co Ltd | 非水系二次電池及びその製造方法 |
WO2000069004A1 (en) * | 1999-05-07 | 2000-11-16 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Square cell container and method of manufacturing the cell container |
JP2001052658A (ja) * | 1999-08-04 | 2001-02-23 | Sony Corp | 非水電解液二次電池 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010073474A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Hitachi Maxell Ltd | 扁平形電池 |
US11201367B2 (en) | 2008-09-18 | 2021-12-14 | Maxell Holdings, Ltd. | Flat battery |
JP2015116706A (ja) * | 2013-12-17 | 2015-06-25 | 新日鉄住金マテリアルズ株式会社 | シールケース及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4859277B2 (ja) | 2012-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3997370B2 (ja) | 非水系二次電池 | |
JP3799463B2 (ja) | 電池モジュール | |
CA2249935C (en) | Lithium secondary battery | |
JP4562304B2 (ja) | 非水系二次電池の製造方法 | |
JP3997369B2 (ja) | 非水系二次電池の製造方法 | |
JP4009803B2 (ja) | 非水系二次電池 | |
JP2002298827A (ja) | 非水系二次電池 | |
JP2001035466A (ja) | 非水系二次電池 | |
JP2002246068A (ja) | 非水系二次電池 | |
JP2002270241A (ja) | 非水系二次電池 | |
JP4092543B2 (ja) | 非水系二次電池 | |
JP4009802B2 (ja) | 非水系二次電池及びその製造方法 | |
JP2002270240A (ja) | 非水系二次電池 | |
WO2022047697A1 (zh) | 电化学装置及电子装置 | |
JP4859277B2 (ja) | 非水系二次電池 | |
JP4601109B2 (ja) | 非水系二次電池 | |
JP2002245991A (ja) | 非水系二次電池 | |
JP4025944B2 (ja) | 蓄電システム用有機電解質電池 | |
JP4594478B2 (ja) | 非水系二次電池 | |
JP2001266848A (ja) | 非水系二次電池 | |
JP2002237283A (ja) | 非水系二次電池 | |
JP4594540B2 (ja) | 非水系二次電池の充放電方法 | |
JP2001243980A (ja) | 非水系二次電池 | |
JP2002231312A (ja) | 非水電解質二次電池 | |
JP2002245979A (ja) | 非水系二次電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070125 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20100331 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100618 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100706 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100903 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111011 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111101 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |