JP2002295558A - スプリングシートラバー - Google Patents
スプリングシートラバーInfo
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- JP2002295558A JP2002295558A JP2001099770A JP2001099770A JP2002295558A JP 2002295558 A JP2002295558 A JP 2002295558A JP 2001099770 A JP2001099770 A JP 2001099770A JP 2001099770 A JP2001099770 A JP 2001099770A JP 2002295558 A JP2002295558 A JP 2002295558A
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- Japan
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- flange portion
- spring seat
- spring
- coil spring
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Abstract
(57)【要約】
【課題】取付け時におけるフランジ部の外周側端部のめ
くれ上がりを防止できるようにしたスプリングシートラ
バーを提供する。 【解決手段】支持部材に設けられた突部に嵌合されてコ
イルスプリングの端部の内周側に挿入配置される筒状部
１と、筒状部１の一端から径方向外方に延出し前記コイ
ルスプリングの端部と前記支持部材との間に配置される
リング状のフランジ部２とからなる。フランジ部２は、
内周端から外周端へ向かうに連れて前記支持部材に近づ
くように傾斜するように形成されており、フランジ部２
の全体に傾斜部が形成されている。取付け時において
は、傾斜状となったフランジ部２に、フランジ部２の外
周端部を前記支持部材に近づける方向に押圧する反力が
発生するため、フランジ部２の外周側端部のめくれ上が
りが防止される。
くれ上がりを防止できるようにしたスプリングシートラ
バーを提供する。 【解決手段】支持部材に設けられた突部に嵌合されてコ
イルスプリングの端部の内周側に挿入配置される筒状部
１と、筒状部１の一端から径方向外方に延出し前記コイ
ルスプリングの端部と前記支持部材との間に配置される
リング状のフランジ部２とからなる。フランジ部２は、
内周端から外周端へ向かうに連れて前記支持部材に近づ
くように傾斜するように形成されており、フランジ部２
の全体に傾斜部が形成されている。取付け時において
は、傾斜状となったフランジ部２に、フランジ部２の外
周端部を前記支持部材に近づける方向に押圧する反力が
発生するため、フランジ部２の外周側端部のめくれ上が
りが防止される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両のサス
ペンションに配設されるコイルスプリングとそのコイル
スプリングの上端又は下端を支持する支持部材との間に
介装されて使用されるスプリングシートラバーに関す
る。
ペンションに配設されるコイルスプリングとそのコイル
スプリングの上端又は下端を支持する支持部材との間に
介装されて使用されるスプリングシートラバーに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来より、車両に搭載されるサスペンシ
ョンには、車輪側から車体側へ伝達される主として大き
な振動を吸収するコイルスプリングが組み込まれてい
る。このコイルスプリング６は、図７に示すように、そ
の上端と対向して車体側に設けられた支持部材７と、そ
の下端と対向して車輪側に設けられた支持部材８に両端
を支持されるようにして取付けられている。そして、コ
イルスプリング８と各支持部材７、８との間には、金属
部材どうしが直接接触することによって異音や摩耗等が
発生するのを防止するため、ゴム材により略円盤状に形
成されたスプリングシートラバー５が介装されている。
なお、このようなスプリングシートラバーとしては、例
えば特開平１０−１８４７５２号公報等に開示されてい
るように、種々のものが知られている。
ョンには、車輪側から車体側へ伝達される主として大き
な振動を吸収するコイルスプリングが組み込まれてい
る。このコイルスプリング６は、図７に示すように、そ
の上端と対向して車体側に設けられた支持部材７と、そ
の下端と対向して車輪側に設けられた支持部材８に両端
を支持されるようにして取付けられている。そして、コ
イルスプリング８と各支持部材７、８との間には、金属
部材どうしが直接接触することによって異音や摩耗等が
発生するのを防止するため、ゴム材により略円盤状に形
成されたスプリングシートラバー５が介装されている。
なお、このようなスプリングシートラバーとしては、例
えば特開平１０−１８４７５２号公報等に開示されてい
るように、種々のものが知られている。
【０００３】図７に示されたスプリングシートラバー５
は、図５及び図６に示すように、筒状部５１と、筒状部
５１の一端から径方向外方に延出するリング状のフラン
ジ部５２とからなる。フランジ部５２の外側端面には、
フランジ部５２のばね特性を調整するために、放射方向
に延びる複数の凹溝５２ａが設けられている。そして、
このスプリングシートラバー５は、筒状部５１が支持部
材７、８に設けられた円筒状の突部７ａ、８ａに嵌合さ
れてコイルスプリング６の端部の内周側に挿入され、フ
ランジ部５２が支持部材７、８の突部７ａ、８ａの周囲
に形成された座面７ｂ、８ｂとコイルスプリング６の端
部との間に位置するようにして配置される。
は、図５及び図６に示すように、筒状部５１と、筒状部
５１の一端から径方向外方に延出するリング状のフラン
ジ部５２とからなる。フランジ部５２の外側端面には、
フランジ部５２のばね特性を調整するために、放射方向
に延びる複数の凹溝５２ａが設けられている。そして、
このスプリングシートラバー５は、筒状部５１が支持部
材７、８に設けられた円筒状の突部７ａ、８ａに嵌合さ
れてコイルスプリング６の端部の内周側に挿入され、フ
ランジ部５２が支持部材７、８の突部７ａ、８ａの周囲
に形成された座面７ｂ、８ｂとコイルスプリング６の端
部との間に位置するようにして配置される。
【０００４】なお、ここで使用されるコイルスプリング
６は、中央部が両端部よりも外方へ膨らんだ形状のもの
であることから、スプリングシートラバー５のフランジ
部５１は、コイルスプリング６が振動の入力により圧縮
されたときに２巻き目の部分が当接可能な大きさに形成
されている。即ち、フランジ部５２は、コイルスプリン
グ６の２巻き目の部分の外周径と略同等の外周径を有す
る大きさに形成されている。
６は、中央部が両端部よりも外方へ膨らんだ形状のもの
であることから、スプリングシートラバー５のフランジ
部５１は、コイルスプリング６が振動の入力により圧縮
されたときに２巻き目の部分が当接可能な大きさに形成
されている。即ち、フランジ部５２は、コイルスプリン
グ６の２巻き目の部分の外周径と略同等の外周径を有す
る大きさに形成されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
スプリングシートラバー５が図７に示すように取付けら
れたときには、コイルスプリング６の端部がフランジ部
５２の内周側部分に当接した状態となる。この状態で
は、コイルスプリング６に負荷される車体の荷重がフラ
ンジ部５２の内周側部分にのみ強く作用するため、図８
に示すように、フランジ部５２の外周側端部が支持部材
８の座面８ｂからめくれ上がるように変形し易い。この
ようにフランジ部５２の外周側端部がめくれ上がる変形
は、コイルスプリング６の２巻き目の部分が当接可能な
ように、フランジ部５２が径方向において幅広に形成さ
れていることも一因となっている。しかし、このように
フランジ部５２が変形していると、コイルスプリング６
の２巻き目の部分がフランジ部５２の外周側部分に適正
に当接しなくなったり、或いは当接したときにフランジ
部５２の外周側部分が支持部材８の座面８ｂに当接する
ことによって異音（打音や摩擦音等）が発生するという
問題が生じる。
スプリングシートラバー５が図７に示すように取付けら
れたときには、コイルスプリング６の端部がフランジ部
５２の内周側部分に当接した状態となる。この状態で
は、コイルスプリング６に負荷される車体の荷重がフラ
ンジ部５２の内周側部分にのみ強く作用するため、図８
に示すように、フランジ部５２の外周側端部が支持部材
８の座面８ｂからめくれ上がるように変形し易い。この
ようにフランジ部５２の外周側端部がめくれ上がる変形
は、コイルスプリング６の２巻き目の部分が当接可能な
ように、フランジ部５２が径方向において幅広に形成さ
れていることも一因となっている。しかし、このように
フランジ部５２が変形していると、コイルスプリング６
の２巻き目の部分がフランジ部５２の外周側部分に適正
に当接しなくなったり、或いは当接したときにフランジ
部５２の外周側部分が支持部材８の座面８ｂに当接する
ことによって異音（打音や摩擦音等）が発生するという
問題が生じる。
【０００６】本発明は上記問題に鑑み案出されたもので
あり、取付け時におけるフランジ部の外周側端部のめく
れ上がりを防止できるようにしたスプリングシートラバ
ーを提供することを解決すべき課題とするものである。
あり、取付け時におけるフランジ部の外周側端部のめく
れ上がりを防止できるようにしたスプリングシートラバ
ーを提供することを解決すべき課題とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段、発明の作用及び効果】上
記課題を解決する請求項１記載の発明は、コイルスプリ
ングと該コイルスプリングの端部と対向配置された支持
部材との間に介装されるスプリングシートラバーにおい
て、前記支持部材に設けられた突部に嵌合されて前記コ
イルスプリングの端部の内周側に挿入配置される筒状部
と、該筒状部の一端から径方向外方に延出し前記コイル
スプリングの端部と前記支持部材との間に配置されるリ
ング状のフランジ部と、を備え、該フランジ部は、少な
くとも外周側部分に内周側から外周側へ向かうに連れて
前記支持部材に近づくように傾斜する傾斜部を有すると
いう手段を採用している。
記課題を解決する請求項１記載の発明は、コイルスプリ
ングと該コイルスプリングの端部と対向配置された支持
部材との間に介装されるスプリングシートラバーにおい
て、前記支持部材に設けられた突部に嵌合されて前記コ
イルスプリングの端部の内周側に挿入配置される筒状部
と、該筒状部の一端から径方向外方に延出し前記コイル
スプリングの端部と前記支持部材との間に配置されるリ
ング状のフランジ部と、を備え、該フランジ部は、少な
くとも外周側部分に内周側から外周側へ向かうに連れて
前記支持部材に近づくように傾斜する傾斜部を有すると
いう手段を採用している。
【０００８】本発明のスプリングシートラバーは、コイ
ルスプリングと支持部材との間に介装配置されて、コイ
ルスプリングに負荷される車体の荷重がフランジ部の内
周側部分に強く作用すると、フランジ部に設けられた内
周側から外周側へ向かうに連れて支持部材に近づくよう
に傾斜する傾斜部には、フランジ部の外周端部を支持部
材に近づける方向に押圧する反力が発生する。この反力
は、フランジ部の外周端に近いほど大きくなるため、フ
ランジ部の外周側端部が支持部材からめくれ上がろうと
する力を効果的に抑制する。
ルスプリングと支持部材との間に介装配置されて、コイ
ルスプリングに負荷される車体の荷重がフランジ部の内
周側部分に強く作用すると、フランジ部に設けられた内
周側から外周側へ向かうに連れて支持部材に近づくよう
に傾斜する傾斜部には、フランジ部の外周端部を支持部
材に近づける方向に押圧する反力が発生する。この反力
は、フランジ部の外周端に近いほど大きくなるため、フ
ランジ部の外周側端部が支持部材からめくれ上がろうと
する力を効果的に抑制する。
【０００９】したがって、本発明のスプリングシートラ
バーは、取付け時におけるフランジ部の外周側端部のめ
くれ上がりを防止することができる。これにより、コイ
ルスプリングの２巻き目の部分がフランジ部の外周側部
分に適正に当接するように配置することができ、フラン
ジ部の外周側部分が支持部材の座面に当接することによ
って発生する異音（打音や摩擦音等）の発生も防止する
ことができる。
バーは、取付け時におけるフランジ部の外周側端部のめ
くれ上がりを防止することができる。これにより、コイ
ルスプリングの２巻き目の部分がフランジ部の外周側部
分に適正に当接するように配置することができ、フラン
ジ部の外周側部分が支持部材の座面に当接することによ
って発生する異音（打音や摩擦音等）の発生も防止する
ことができる。
【００１０】本発明においてフランジ部に設けられる傾
斜部は、フランジ部の全体に設けられていても、フラン
ジ部の外周側部分にのみ設けられていてもよい。また、
この傾斜部は、請求項２に記載されているように、径方
向において直線状に又は曲線状となるように形成するこ
とができる。この傾斜部の傾斜角度は、請求項３に記載
されているように、５°〜３０°の範囲に設定するのが
好ましい。
斜部は、フランジ部の全体に設けられていても、フラン
ジ部の外周側部分にのみ設けられていてもよい。また、
この傾斜部は、請求項２に記載されているように、径方
向において直線状に又は曲線状となるように形成するこ
とができる。この傾斜部の傾斜角度は、請求項３に記載
されているように、５°〜３０°の範囲に設定するのが
好ましい。
【００１１】なお、フランジ部の肉厚は、径方向におい
て必ずしも一定でなくてもよく、外周側が薄くなるよう
にしたり、逆に厚くなるようにしてもよい。また、フラ
ンジ部のばね特性等を調整するために、フランジ部の両
面に凹凸部を設けてその肉厚を変更するようにしてもよ
く、周方向においても肉厚が一定でなくてもよい。ま
た、本発明のフランジ部は、請求項４に記載されている
ように、フランジ部の内周端から外周端までの径方向の
幅が、コイルスプリングのコイル径の２倍以上とされて
いるのが好ましい。
て必ずしも一定でなくてもよく、外周側が薄くなるよう
にしたり、逆に厚くなるようにしてもよい。また、フラ
ンジ部のばね特性等を調整するために、フランジ部の両
面に凹凸部を設けてその肉厚を変更するようにしてもよ
く、周方向においても肉厚が一定でなくてもよい。ま
た、本発明のフランジ部は、請求項４に記載されている
ように、フランジ部の内周端から外周端までの径方向の
幅が、コイルスプリングのコイル径の２倍以上とされて
いるのが好ましい。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。
基づき説明する。
【００１３】〔実施形態１〕図１は本実施形態に係るス
プリングシートラバーの断面図であって図２のＩ−Ｉ線
矢視断面図であり、図２はそのスプリングシートラバー
の底面図である。
プリングシートラバーの断面図であって図２のＩ−Ｉ線
矢視断面図であり、図２はそのスプリングシートラバー
の底面図である。
【００１４】本実施形態のスプリングシートラバーは、
図１及び図２に示すように、筒状部１と、筒状部１の一
端から径方向外方に傾斜した状態で延出するリング状の
フランジ部２とからなり、全体がゴムにより一体に形成
されている。
図１及び図２に示すように、筒状部１と、筒状部１の一
端から径方向外方に傾斜した状態で延出するリング状の
フランジ部２とからなり、全体がゴムにより一体に形成
されている。
【００１５】筒状部１は、筒状部１の外側に配置される
コイルスプリングのコイル径と略同じ長さの円筒状に形
成されている。筒状部１の外周面は、そのコイルの外周
面の曲面形状と略一致するように、軸方向において中央
部が凹んだ曲面となるように形成されている。筒状部１
の内周径は、軸方向において略一定とされている。よっ
て、この筒状部１は、中央部から両端部に向かって肉厚
が次第に厚くなるように形成されている。
コイルスプリングのコイル径と略同じ長さの円筒状に形
成されている。筒状部１の外周面は、そのコイルの外周
面の曲面形状と略一致するように、軸方向において中央
部が凹んだ曲面となるように形成されている。筒状部１
の内周径は、軸方向において略一定とされている。よっ
て、この筒状部１は、中央部から両端部に向かって肉厚
が次第に厚くなるように形成されている。
【００１６】フランジ部２は、筒状部１の一端から径方
向外方に延出するようにしてリング状に形成されてお
り、内周端から外周端へ向かうに連れて筒状部１の一端
部から軸方向に遠ざかるように傾斜している。即ち、こ
のフランジ部２は、内周端から外周端までの全域が径方
向において直線状に延びる傾斜部となっている。フラン
ジ部２の傾斜角度θは、軸線と直交する平面に対して約
１０°である。このフランジ部２の肉厚は、径方向にお
いて略一定とされている。このフランジ部２の外側端面
には、フランジ部２の肉厚を変更してばね特性を調整す
るため、放射方向に延びる複数の凹溝２ａが設けられて
いる。
向外方に延出するようにしてリング状に形成されてお
り、内周端から外周端へ向かうに連れて筒状部１の一端
部から軸方向に遠ざかるように傾斜している。即ち、こ
のフランジ部２は、内周端から外周端までの全域が径方
向において直線状に延びる傾斜部となっている。フラン
ジ部２の傾斜角度θは、軸線と直交する平面に対して約
１０°である。このフランジ部２の肉厚は、径方向にお
いて略一定とされている。このフランジ部２の外側端面
には、フランジ部２の肉厚を変更してばね特性を調整す
るため、放射方向に延びる複数の凹溝２ａが設けられて
いる。
【００１７】以上のように構成された本実施形態のスプ
リングシートラバーは、前記従来の場合と同様に、図７
に示すように、車両のサスペンションに配設されるコイ
ルスプリング６とそのコイルスプリング６の上端又は下
端を支持する支持部材７、８との間に介装されて使用さ
れる。即ち、筒状部１が支持部材７、８に設けられた円
筒状の突部７ａ、８ａに嵌合されてコイルスプリング６
の端部の内周側に挿入され、フランジ部２が支持部材
７、８の突部７ａ、８ａの周囲に形成された座面７ｂ、
８ｂとコイルスプリング６の端部との間に位置するよう
に配置される。
リングシートラバーは、前記従来の場合と同様に、図７
に示すように、車両のサスペンションに配設されるコイ
ルスプリング６とそのコイルスプリング６の上端又は下
端を支持する支持部材７、８との間に介装されて使用さ
れる。即ち、筒状部１が支持部材７、８に設けられた円
筒状の突部７ａ、８ａに嵌合されてコイルスプリング６
の端部の内周側に挿入され、フランジ部２が支持部材
７、８の突部７ａ、８ａの周囲に形成された座面７ｂ、
８ｂとコイルスプリング６の端部との間に位置するよう
に配置される。
【００１８】このように本実施形態のスプリングシート
ラバーが配置されたときには、コイルスプリング６に負
荷される車体の荷重がフランジ部２の内周側部分に強く
作用することから、全体が傾斜するようにして形成され
たフランジ部２には、フランジ部２の外周端部を支持部
材７、８の座面７ｂ、８ｂに近づける方向に押圧する反
力が発生する。この反力は、フランジ部２の外周端に近
いほど大きくなるため、フランジ部２の外周側端部が支
持部材７、８の座面７ｂ、８ｂからめくれ上がろうとす
る力を効果的に抑制し、フランジ部２の外周側端部のめ
くれ上がりが確実に防止されている。これにより、スプ
リングシートラバーは、コイルスプリング６の２巻き目
の部分がフランジ部２の外周側部分に適正に当接するよ
うに配置され、フランジ部２の外周側部分が支持部材
７、８の座面７ｂ、８ｂに当接することによって異音
（打音や摩擦音等）が発生することもなくなる。
ラバーが配置されたときには、コイルスプリング６に負
荷される車体の荷重がフランジ部２の内周側部分に強く
作用することから、全体が傾斜するようにして形成され
たフランジ部２には、フランジ部２の外周端部を支持部
材７、８の座面７ｂ、８ｂに近づける方向に押圧する反
力が発生する。この反力は、フランジ部２の外周端に近
いほど大きくなるため、フランジ部２の外周側端部が支
持部材７、８の座面７ｂ、８ｂからめくれ上がろうとす
る力を効果的に抑制し、フランジ部２の外周側端部のめ
くれ上がりが確実に防止されている。これにより、スプ
リングシートラバーは、コイルスプリング６の２巻き目
の部分がフランジ部２の外周側部分に適正に当接するよ
うに配置され、フランジ部２の外周側部分が支持部材
７、８の座面７ｂ、８ｂに当接することによって異音
（打音や摩擦音等）が発生することもなくなる。
【００１９】以上のように、本実施形態のスプリングシ
ートラバーによれば、取付け時におけるフランジ部２の
外周側端部のめくれ上がりを確実に防止することができ
るため、コイルスプリング６の２巻き目の部分がフラン
ジ部２の外周側部分に適正に当接するように配置するこ
とができ、フランジ部２の外周側部分が支持部材７、８
の座面７ｂ、８ｂに当接することによって発生する異音
（打音や摩擦音等）の発生も防止することができる。
ートラバーによれば、取付け時におけるフランジ部２の
外周側端部のめくれ上がりを確実に防止することができ
るため、コイルスプリング６の２巻き目の部分がフラン
ジ部２の外周側部分に適正に当接するように配置するこ
とができ、フランジ部２の外周側部分が支持部材７、８
の座面７ｂ、８ｂに当接することによって発生する異音
（打音や摩擦音等）の発生も防止することができる。
【００２０】なお、上記実施形態におけるフランジ部２
は、その内周端から外周端までの全域が径方向において
直線状に延びる傾斜部となるように形成されているが、
図３に示すスプリングシートラバーのように、フランジ
部２の外周端部分にのみ同じ方向に傾斜する傾斜部２ｂ
を設けるようにするようにしてもよい。このようにした
場合にも、フランジ部２の傾斜部２ｂによって、上記実
施形態の場合と同様に、フランジ部２の外周側端部のめ
くれ上がりを確実に防止することができる。
は、その内周端から外周端までの全域が径方向において
直線状に延びる傾斜部となるように形成されているが、
図３に示すスプリングシートラバーのように、フランジ
部２の外周端部分にのみ同じ方向に傾斜する傾斜部２ｂ
を設けるようにするようにしてもよい。このようにした
場合にも、フランジ部２の傾斜部２ｂによって、上記実
施形態の場合と同様に、フランジ部２の外周側端部のめ
くれ上がりを確実に防止することができる。
【００２１】また、図４に示すスプリングシートラバー
のように、その内周端から外周端までの全域が径方向に
おいて曲線状に延びる傾斜部となるようにフランジ部２
を形成するようにしてもよい。このようにした場合に
も、上記実施形態の場合と同様の作用及び効果が得られ
る。
のように、その内周端から外周端までの全域が径方向に
おいて曲線状に延びる傾斜部となるようにフランジ部２
を形成するようにしてもよい。このようにした場合に
も、上記実施形態の場合と同様の作用及び効果が得られ
る。
【図１】本発明の実施形態に係るスプリングシートラバ
ーの断面図であって図２のＩ−Ｉ線矢視断面図である。
ーの断面図であって図２のＩ−Ｉ線矢視断面図である。
【図２】本発明の実施形態に係るスプリングシートラバ
ーの底面図である。
ーの底面図である。
【図３】本発明の他の実施形態に係るスプリングシート
ラバーの断面図である。
ラバーの断面図である。
【図４】本発明の更に他の実施形態に係るスプリングシ
ートラバーの断面図である。
ートラバーの断面図である。
【図５】従来のスプリングシートラバーの断面図であっ
て図６のＶ−Ｖ線矢視断面図である。
て図６のＶ−Ｖ線矢視断面図である。
【図６】従来のスプリングシートラバーの底面図であ
る。
る。
【図７】従来のスプリングシートラバーの取付け状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図８】従来のスプリングシートラバーにおいて問題が
発生した状態を示す説明図である。
発生した状態を示す説明図である。
１、５１…筒状部 ２、５２…フランジ部 ２
ａ…凹溝 ２ｂ…傾斜部 ５…スプリングシートラバー ６…コイルスプリング ７、８…支持部材 ７
ａ、８ａ…突部 ７ｂ、８ｂ…座面
ａ…凹溝 ２ｂ…傾斜部 ５…スプリングシートラバー ６…コイルスプリング ７、８…支持部材 ７
ａ、８ａ…突部 ７ｂ、８ｂ…座面
Claims (4)
- 【請求項１】 コイルスプリングと該コイルスプリング
の端部と対向配置された支持部材との間に介装されるス
プリングシートラバーにおいて、 前記支持部材に設けられた突部に嵌合されて前記コイル
スプリングの端部の内周側に挿入配置される筒状部と、 該筒状部の一端から径方向外方に延出し前記コイルスプ
リングの端部と前記支持部材との間に配置されるリング
状のフランジ部と、を備え、 該フランジ部は、少なくとも外周側部分に内周側から外
周側へ向かうに連れて前記支持部材に近づくように傾斜
する傾斜部を有することを特徴とするスプリングシート
ラバー。 - 【請求項２】 前記傾斜部は、径方向において直線状に
又は曲線状となるように形成されていることを特徴とす
る請求項１記載のスプリングシートラバー。 - 【請求項３】 前記傾斜部の傾斜角度は５°〜３０°で
あることを特徴とする請求項１又は２記載のスプリング
シートラバー。 - 【請求項４】 前記フランジ部の内周端から外周端まで
の径方向の幅は、前記コイルスプリングのコイル径の２
倍以上であることを特徴とする請求項１〜３記載のスプ
リングシートラバー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001099770A JP2002295558A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | スプリングシートラバー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001099770A JP2002295558A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | スプリングシートラバー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002295558A true JP2002295558A (ja) | 2002-10-09 |
Family
ID=18953276
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001099770A Pending JP2002295558A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | スプリングシートラバー |
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Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007292271A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Togo Seisakusho Corp | ばねシート部材及びばね組立て体 |
| JP2008075751A (ja) * | 2006-09-21 | 2008-04-03 | Toyota Motor Corp | サスペンション装置 |
| CN103403386A (zh) * | 2011-03-04 | 2013-11-20 | 百乐仕株式会社 | 弹簧组装体 |
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| KR101490736B1 (ko) * | 2013-10-29 | 2015-02-06 | 대원강업주식회사 | 자동차 현가장치용 이물질 방지 스프링 패드 |
| CN105008154A (zh) * | 2013-03-11 | 2015-10-28 | 标致·雪铁龙汽车公司 | 杯状件和将杯状件保持在螺旋弹簧上的保持件 |
-
2001
- 2001-03-30 JP JP2001099770A patent/JP2002295558A/ja active Pending
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| JP4699273B2 (ja) * | 2006-04-27 | 2011-06-08 | 株式会社東郷製作所 | ばねシート部材及びばね組立て体 |
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