JP2002293038A - 感熱記録体 - Google Patents
感熱記録体Info
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- JP2002293038A JP2002293038A JP2001094730A JP2001094730A JP2002293038A JP 2002293038 A JP2002293038 A JP 2002293038A JP 2001094730 A JP2001094730 A JP 2001094730A JP 2001094730 A JP2001094730 A JP 2001094730A JP 2002293038 A JP2002293038 A JP 2002293038A
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Abstract
ても地肌かぶりが少なく、尚且つ発色が良好で記録部の
保存性に優れた感熱記録体を提供することにある。 【解決手段】 本発明に係る感熱記録体は、支持体上
に、電子供与体である無色ないし淡色のロイコ染料と、
電子受容体である顕色剤とを含有する感熱感熱記録層を
設けた感熱記録体において、該無色ないし淡色のロイコ
染料として、6´−(ジエチルアミノ)−2´−[[3−
(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ]−スピロ[イ
ソベンゾフラン−1(3H),9´−(9H)キサンテ
ン]−3−オン及び4−アニリノ−3−メチル−6−ジ
ブチルアミノフルオランの少なくとも1種を含有し、顕
色剤として2,4−ジヒドロキシフェニルスルホンを含
有し、150℃の加熱ブロックを800g/cm2で1
秒間感熱紙に圧着したときの発色濃度がOD値で1.20
以上であり、且つ100℃の加熱ブロックを800g/
cm2で1秒間感熱紙に圧着したときの発色濃度がOD値
で、0.20以下としたこと特徴とする感熱記録体。
Description
ロイコ染料と顕色剤を含有する感熱記録層を設けた感熱
記録体において、耐熱性に優れ、特に非記録部のカブリ
が極めて少ない感熱記録体に関するものである。
コ染料と電子受容体である顕色剤とを含有する感熱記録
層を設けた感熱記録体は、比較的簡単な装置により記録
画像が得られ、またハードのメンテナンスが容易ある等
の利点からファクシミリ、ラベルプリンター、レコーダ
ーの記録紙等に幅広く利用され、近年ではハンディター
ミナル用紙、レジ用紙、券売機等に使用されるケースが
増大している。
途上において、高温高湿下に長期保管されるほか、ハン
ディターミナル用紙、レジ用紙、券売機の切符等におい
ては、ハンディターミナル機器並び記録紙を高温の車中
に置くケースや、高温の飲料物と接する可能性もあり、
この様な場合は記録濃度の低下や地肌部のカブリといっ
た現象が認められる。特に券売切符、バーコード、また
保証書のように記録後、一定期間保存されること場合
は、特に高温環境下での非記録部のカブリによる記録部
の認識不良が問題となる。
温条件下に曝されても地肌かぶりが少なく、尚且つ発色
が良好で記録部の保存性に優れた感熱記録体を提供する
ことにある。
を解決するために鋭意検討した結果、支持体上に無色な
いし淡色のロイコ染料と該ロイコ染料を加熱時に呈色さ
せる顕色剤及び保存性向上剤を含有する感熱層を有する
感熱記録体において、該ロイコ染料に6´−(ジエチル
アミノ)−2´−[[3−(トリフルオロメチル)フェニ
ル]アミノ]−スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
9´−(9H)キサンテン]−3−オン及び4−アニリ
ノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオランの少な
くとも1種を用い、顕色剤として2,4−ジヒドロキシ
フェニルスルホン、更に、保存安定剤として、4−ベン
ジルオキシ−4´−(2,3−エポキシ−2−メチルプ
ロピ−1−イルオキシ)−ジフェニルスルホンを含有さ
せることで、150℃の加熱ブロックを800g/cm
2で1秒間感熱紙に圧着したときの発色濃度がOD値で
1.20以上であり、且つ100℃の加熱ブロックを8
00g/cm2で1秒間感熱紙に圧着したときの発色濃
度がOD値で、0.20以下とすることで、上記の問題が
解決されることを見出した。
について、詳細に説明する。本発明は、支持体上に電子
供与体である無色ないし淡色のロイコ染料と、電子受容
体である顕色剤とを含有する感熱記録層を形成した感熱
記録体において、感熱記録層の電子供与体として、6´
−(ジエチルアミノ)−2´−[[3−(トリフルオロメ
チル)フェニル]アミノ]−スピロ[イソベンゾフラン−
1(3H),9´−(9H)キサンテン]−3−オン及
び4−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフル
オランの少なくとも1種類を含有し、電子受容体とし
て、2,4−ジヒドロキシフェニルスルホン、保存性向
上剤として4−ベンジルオキシ−4´−(2,3−エポ
キシ−2−メチルプロピ−1−イルオキシ)−ジフェニ
ルスルホンを含有させたものである。
が、感熱感熱記録層の全固形分に対し、ロイコ染料は5
〜25重量部、好ましくは10〜20重量部、顕色剤は
15〜45重量部、好ましくは20〜40重量部、保存
性向上剤が1〜15重量部である。
に、発明の効果を損なわない範囲で発色促進剤を含有さ
せることもできる。具体例としては、シュウ酸ジ−p−
メチルベンジル,シュウ酸ジ−p−クロルベンジル,4
−ベンジルビフェニール、2−ナフチルベンジルエーテ
ル、4,4´−ジアリルオキシジフェニルスルホン等が
挙げられる。使用量としては感熱層の全固形分に対し、
好ましくは0.5〜15重量部、より好ましくは2〜1
0重量部であるがこれに限定されるものではない。
たは、水不溶性高分子と顔料を主体とした保護層を感熱
感熱記録層上に設けることで一層の保存性を向上した感
熱記録体が提供される。
件を記する。上記電子供与体である無色ないし淡色のロ
イコ染料と、電子受容体である顕色剤と、増感剤とを含
む塗液の製造は、一般に水を分散媒体とし、アトライタ
ー、ボールミル、サンドグラインダー等の攪拌・粉砕機
により、各種感熱材料を各々別々に、または、2種類以
上を分散剤とともに平均粒子径が0.5〜3μm程度と
なるように微分散した後、接着剤を添加し、混合攪拌し
て調製する。これを支持体上に乾燥重量が2〜10g/
m2、好ましくは3〜9g/m2になる様、塗布乾燥し
て目的の感熱感熱記録層が形成される。
は、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、デンプ
ン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カゼイン、アクリル酸エステル共重合体系ラ
テックス等の水溶性及び水分散性樹脂など。ポリビニル
アルコール、メチルセルロース、デンプン、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カゼ
イン、アクリル酸エステル共重合体系ラテックスが全固
形分の5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%程
度配合される。
との接触によってステッキングを生じないように、塗液
中にステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パラ
フィンワックス等の分散液や、記録ヘッドのカス付着を
改善するために、カオリン、クレー、タルク、炭酸カル
シウム、水酸化アルミニウム、焼成クレー、酸化チタ
ン、微粒子状無水シリカ等の無機顔料を添加することが
できる。
ム、合成紙等が用いられる。
感熱記録層の間にアンダーコート層を設けることもでき
る。このアンダーコート層は、カオリン、クレー、タル
ク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、焼成クレ
ー、酸化チタン、微粒子状無水シリカ等の無機顔料、ス
チレン、スチレン・アクリル共重合体、尿素樹脂などの
有機顔料とポリビニルアルコール、メチルセルロース、
デンプン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カゼイン、アクリル酸エステル共重合
体系ラテックス、スチレン・ブタジエン共重合体系ラテ
ックスなどの水溶性及び水分散性樹脂を各々単独あるい
は、2種類以上使用可能である。
目的でオーバーコート層を設けることも可能で、支持体
の裏面に保護層を設けることも勿論可能で、感熱記録体
製造分野における各種の公知技術が付加するものであ
る。
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た、特に断らない限り実施例、比較例中の部及び%はそ
れぞれ重量部及び重量%を示す。
この液を乾燥後の塗布量が6g/m2となるように上質
紙に塗布・乾燥しアンダーコート層を形成した。
なるまで粉砕した。
なるまで粉砕した。
なるまで粉砕した
−1液25部、C液10部、D液50部、この組成物を
混合、攪拌し感熱層用塗液とした。得られた感熱層用塗
液を上記アンダーコート層上に乾燥重量が6g/m2と
なるように塗布、乾燥し感熱記録紙を得た。
6´−(ジエチルアミノ)−2´−[[3−(トリフルオ
ロメチル)フェニル]アミノ]−スピロ[イソベンゾフラ
ン−1(3H),9´−(9H)キサンテン]−3−オ
ンの代わりに、4−アニリノ−3−メチル−6−ジブチ
ルアミノフルオランを使用して、A−2液を得た。A−
1液の代わりにA−2液を使用した以外は、実施例1と
同様にして感熱記録体を得た。
れた感熱記録体上にF液を1g/m2となるように塗布
乾燥し、感熱記録体を得た。
なるように塗布乾燥し、感熱記録体を得た。
なるまで粉砕した。
−1液25部、C液10部、D液45部、E液5部、こ
の組成物を混合、攪拌し感熱層用塗液とした。得られた
塗液を上記アンダーコート層上に乾燥重量が6g/m2
となるように塗布乾燥し、さらにF液を感1g/m2と
なるように塗布乾燥し、感熱記録体を得た。
に乾燥重量が4g/m 2となるように塗布乾燥した以外
は実施例3同様にして、感熱記録体を得た。
に乾燥重量が4g/m 2となるように塗布乾燥した以外
は実施例4同様にして、感熱記録体を得た。
実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
ミノ)−2´−[[3−(トリフルオロメチル)フェニ
ル]アミノ]−スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
9´−(9H)キサンテン]−3−オンの代わりに、2
−アニリノ−6−N−シクロヘキシルアミノ−6―メチ
ル−7−アニリノフルオランを使用した以外は、実施例
1と同様にして感熱記録体を得た。
シフェニルスルホンの代わりに、ビス−(3−アリル−
4−ヒドロキシフェニル)−スルホンを使用した以外
は、実施例2同様にして感熱記録体を得た。
ミノ)−2´−[[3−(トリフルオロメチル)フェニ
ル]アミノ]−スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
9´−(9H)キサンテン]−3−オンの代わりに、
(2´−アニリノ−3´−メチル−6´−(N−エチル
−N−イソペンチルアミノ)スピロ[フタリド−3,9
−キサンテン]を使用した以外は、実施例1と同様にし
て感熱記録体を得た。
なるように塗布乾燥し、感熱記録体を得た。
なるように塗布乾燥し、感熱記録体を得た。
なるように塗布乾燥し、感熱記録体を得た。
に乾燥重量が4g/m 2となるように塗布乾燥した以外
は実施例5同様にして、感熱記録体を得た。
記録体は、次の評価を行ない、その結果を表1に示す。
よる発色濃度 東洋精機製、熱傾斜試験機で加温ブロック100℃,8
00g/cm2、1秒間荷重下で発色を行い発色濃度を
求めた。発色部の濃度を大日本スクリーン製造(製)DM
-440型反射濃度計で測定した。
よる発色濃度 東洋精機製、熱傾斜試験機で加温ブロック100℃,8
00g/cm2、1秒間荷重下で発色を行い発色濃度を
求めた。発色部の濃度を大日本スクリーン製造(製)DM
-440型反射濃度計で測定した。
て評価した。印字は下記の条件で行った。 印加電圧 24.0V 印字パルス巾 1.0msec 印字エネルギー 0.5mj/dot 記録部及び非記録部の濃度を大日本スクリーン製造
(製)DM-440型反射濃度計で測定した。
後の記録部と非記録部の濃度を測定した。
の記録部と非記録部の濃度を測定した。
の記録部と非記録部の濃度を測定した。
と非記録部の濃度を測定した。尚、保存試験に供した感
熱記録体の記録部は印字エネルギーが0.498mj/dot
で印字したものを使用し、記録部の濃度を大日本スクリ
ーン製造(製)DM-440型反射濃度計で測定した。
度測定値は、大きい数値ほど発色濃度が高いことを表し
ている。また(4)〜(7)における試験後の非記録部
の測定値は大きい数値ほど、試験後の地肌かぶりが酷
く、着色が大きいことを示し、記録部の測定値は、大き
い数値ほど試験後の濃度が高く、消色が少ないことを表
している。
録体は良好な発色性を有し、いずれも比較例に比べ、地
肌かぶりが少なく、特に高温条件下での地肌かぶりが良
好であることが判明した。すなわち、本発明に係る感熱
記録体は、高温条件下に曝されても地肌かぶりが少な
く、且つ発色が良好で感熱記録部の保存性に優れてい
る。
通途上において、高温高湿下に長期保管されたり、ある
いはハンディターミナル用紙、レジ用紙、券売機の切符
等においては、ハンディターミナル機器並び記録紙を高
温の車中に置くケースや、高温の飲料物と接する場合に
おいても記録濃度が低下することなく、地肌部のカブリ
といった現象も認められず、券売切符、バーコード、ま
た保証書のように記録後、一定期間保存される場合は、
特に高温環境下での非記録部のカブリによる感熱記録部
の認識不良の問題が解消される。
Claims (3)
- 【請求項1】 支持体上に、電子供与体である無色ない
し淡色のロイコ染料と、電子受容体である顕色剤とを含
有する感熱感熱記録層を設けた感熱記録体において、該
無色ないし淡色のロイコ染料として、6´−(ジエチル
アミノ)−2´−[[3−(トリフルオロメチル)フェニ
ル]アミノ]−スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
9´−(9H)キサンテン]−3−オン及び4−アニリ
ノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオランの少な
くとも1種を含有し、顕色剤として2,4−ジヒドロキ
シフェニルスルホンを含有し、150℃の加熱ブロック
を800g/cm2で1秒間感熱紙に圧着したときの発
色濃度がOD値で1.20以上であり、且つ100℃の加
熱ブロックを800g/cm2で1秒間感熱紙に圧着し
たときの発色濃度がOD値で、0.20以下としたこと特
徴とする感熱記録体。 - 【請求項2】 前記支持体上の感熱感熱記録層に保存安
定剤として、4−ベンジルオキシ−4´−(2,3−エ
ポキシ−2−メチルプロピ−1−イルオキシ)−ジフェ
ニルスルホンを含有することを特徴とする請求項1記載
の感熱記録体。 - 【請求項3】 前記支持体上の感熱感熱記録層の最上層
に水溶性高分子樹脂または、水不溶性高分子と顔料を主
体とした保護層を設けたことを特徴とする請求項1又は
2記載の感熱記録体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001094730A JP2002293038A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 感熱記録体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001094730A JP2002293038A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 感熱記録体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002293038A true JP2002293038A (ja) | 2002-10-09 |
Family
ID=18948881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001094730A Pending JP2002293038A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 感熱記録体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002293038A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04216993A (ja) * | 1990-12-19 | 1992-08-07 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | 感熱記録体 |
JPH06247052A (ja) * | 1993-03-01 | 1994-09-06 | New Oji Paper Co Ltd | 感熱記録体 |
JPH10100534A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-04-21 | Oji Paper Co Ltd | 感熱記録体及びその使用方法 |
-
2001
- 2001-03-29 JP JP2001094730A patent/JP2002293038A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04216993A (ja) * | 1990-12-19 | 1992-08-07 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | 感熱記録体 |
JPH06247052A (ja) * | 1993-03-01 | 1994-09-06 | New Oji Paper Co Ltd | 感熱記録体 |
JPH10100534A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-04-21 | Oji Paper Co Ltd | 感熱記録体及びその使用方法 |
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