JP2002291296A - 車両用内燃機関始動装置 - Google Patents

車両用内燃機関始動装置

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JP2002291296A
JP2002291296A JP2001091987A JP2001091987A JP2002291296A JP 2002291296 A JP2002291296 A JP 2002291296A JP 2001091987 A JP2001091987 A JP 2001091987A JP 2001091987 A JP2001091987 A JP 2001091987A JP 2002291296 A JP2002291296 A JP 2002291296A
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combustion engine
generator motor
vehicle
engine
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Hiroya Tsuji
浩也 辻
Kenichi Nagase
健一 長瀬
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Denso Corp
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  • Control Of Eletrric Generators (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関の始動性を悪化させることなく発電電
動機の体格縮小が可能な車両用内燃機関始動装置を提供
すること。 【解決手段】エンジン停止時に所定の基準停止角度位置
に発電電動機3を常に停止させるので、エンジン始動に
際して、同期機である発電電動機3に、エンジン始動直
後から最適位相の(位相ずれなしに)電機子電流を流す
ことができ、最適なトルク(好適には最大トルク値)を
得ることができ、小型の発電電動機を用いてもエンジン
を確実に始動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用内燃機関始
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用内燃機関にスタータとオル
タネータを個別に設ける代わりに発電電動機を連結し、
この発電電動機により、エンジン始動、回生制動、発
電、トルクアシストなどを行って、燃費改善を図ること
が試みられている。以下、これらの内燃機関・発電電動
機結合を発電電動機結合型パワーユニットともいうこの
発電電動機結合型パワーユニットにおけるエンジンと発
電電動機とは、通常のベルトで結合するベルト結合方
式、タイミングベルトや減速ギヤ機構を介して接続する
滑りなし結合方式、直結方式が考えられるが、滑りなし
結合方式では所定小範囲での角度遊びは存在し、直結方
式では滑りすなわちエンジンと発電電動機との間の角度
ずれは存在しない。
【0003】この種の発電電動機結合型パワーユニット
では、効率などの点で同期機が主として採用される。同
期機を制御するためにはロータ角度位置の検出が必要で
あり、そのため、発電電動機結合型パワーユニットの回
転軸には角度センサが装着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、常に絶
対角度を検出することができるアブソリュート型ロータ
リーエンコーダや、所定の基準角度位置を基準としてそ
れからの角度パルスをカウントする高分解能のインクリ
メンタル型ロータリーエンコーダを採用することは、コ
ストや設置スペースの点容易ではなく、このため、たと
えば発電電動機の電気角度60度ごとに角度位置を出力
する極めて低分解能の角度センサが採用されるのが一般
的である。
【0005】しかしながら、上述のように電気角度60
度ごとに角度位置を出力する低分解能の角度センサで
は、角度検出位置の直後で停止した場合には次の始動に
おいて約60度回転するまでは角度位置を確定すること
ができず、その結果、同期機のロータ(界磁束)位置に
対する電機子電流の位相角差を最適制御することができ
ず、必要なトルクを得ることができない場合があるとい
う問題があった。この問題は、発電電動機がエンジン始
動時に極めて大きいトルクを発生する必要があるために
一層深刻となる。
【0006】もちろん、発電電動機を大型化すればエン
ジン始動は可能であるが、単にエンジン始動時のみのた
めにいたずらに発電電動機を大型化するという解決策は
コスト上、採用困難である。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、内燃機関の始動性を悪化させることなく発電電動
機の体格縮小が可能な車両用内燃機関始動装置を提供す
ることを、その目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の車両用内
燃機関始動装置は、車両用内燃機関にトルク授受可能に
結合されて前記車両用内燃機関の始動を行う同期機から
なる発電電動機と、前記発電電動機の所定の基準角度位
置を検出し、前記基準角度位置に基づいて前記発電電動
機の角度位置を演算する角度センサと、前記発電電動機
を制御する制御部とを備える車両用内燃機関始動装置に
おいて、前記制御部が、前記車両用内燃機関を停止させ
るときに前記角度センサの出力信号に基づいて前記発電
電動機を制御して前記発電電動機を所定の基準停止角度
位置に停止させ、前記基準停止角度位置が、前記基準角
度位置又はその直後に設定されていることを特徴として
いるすなわち、本構成によれば、所定の基準停止角度位
置にエンジンを常に停止させるので、このエンジンに滑
りなし結合(たとえば直結又はタイミングベルト結合又
はギヤ結合)された発電電動機のロータは常に上記エン
ジンの基準停止角度位置に対応する所定の停止角度位置
(基準停止角度位置ともいう)に停止することになる。
したがって、次にエンジン始動に際して、同期機である
発電電動機に、エンジン始動直後から最適位相の(位相
ずれなしに)電機子電流を流すことができ、最適なトル
ク(好適には最大トルク値)を得ることができ、小型の
発電電動機を用いてもエンジンを確実に始動することが
できる。更に、本構成では、発電電動機のロータが、角
度センサが基準角度位置を検出してパルス信号を発生す
る点又はその直後(エンジン回転方向にわずか(好適に
は電気角度で5度以内)に回転した位置にて、エンジン
及び発電電動機は停止させられる。したがって、エンジ
ン始動時に発電電動機は基準角度位置に停止しているた
めに、この基準角度位置での電機子電流位相を位相ずれ
なしに設定することができ、電機子電流の位相推定誤差
を縮小して発電電動機の発生トルクを最適化することが
できる。
【0009】なお、エンジン始動において、角度センサ
が上記のように第一回目の基準角度位置を検出してか
ら、次の基準角度位置を検出するまでの期間には、回転
速度(角速度でもよい)は、エンジンのポンピングトル
クの角度変化特性により変調された増加傾向を示す。
【0010】したがって、この第一回目の基準角度位置
から次の基準角度位置を検出するまでの期間には、あら
かじめ記憶する回転速度(角速度)ー時間特性に基づい
て現在の角度位置を推定すれば、角度推定誤差を低減す
ることができる。
【0011】請求項2記載の構成は請求項1記載の車両
用内燃機関始動装置において更に、前記制御部が、前記
車両用内燃機関の停止に際して、回転速度の減少率が0
となる推定時点を求め、この時点にて前記発電電動機の
角度位置が前記所定基準角度位置となるように前記回転
速度の減少率を制御することを特徴としている。
【0012】このようにすれば、基準停止角度位置に精
度良く停止させることが可能となる。
【0013】請求項3記載の車両用内燃機関始動装置
は、車両用内燃機関にほぼ滑りなしに結合されて前記車
両用内燃機関の始動を行う同期機からなる発電電動機
と、前記車両用内燃機関又は前記発電電動機の所定の基
準角度位置を検出し、前記基準角度位置に基づいて前記
車両用内燃機関又は前記発電電動機の角度位置を演算す
る角度センサと、前記発電電動機を制御する制御部とを
備える車両用内燃機関始動装置において、前記制御部
が、前記車両用内燃機関の最頻停止角度に相当する前記
発電電動機の所定の位相角度に基づいて前記発電電動機
への通電位相制御を行うことを特徴としている。
【0014】通常の内燃機関では90%以上の確率で所
定のエンジン角度位置範囲(その中央点を最頻停止角度
と称する)内に停止することが知られている。これは、
各気筒のピストンのどれかが圧縮行程の後半期となる場
合は急激にポンピング損失が大きくなるために、エンジ
ン停止直前の小さな慣性エネルギーではこの領域に達し
得ないためである。
【0015】そこで、本発明では、あらかじめこのエン
ジンの最頻停止角度に対応する発電電動機のロータ角度
位置を所定値に設定しておき、エンジン始動に際してこ
のロータ角度位置に最適な電流位相で三相電機子電流を
通電する。このようにすれば、ほとんどの場合において
位相ずれなしに発電電動機を駆動することができる。
【0016】請求項4記載の構成は請求項3記載の車両
用内燃機関始動装置において更に、前記基準停止角度位
置は、前記基準角度位置又はその直後位置に設定されて
いることを特徴としている。
【0017】すなわち、発電電動機のロータは、角度セ
ンサが基準角度位置を検出してパルス信号を発生する点
又はその直後(エンジン回転方向にわずか(好適には電
気角度で5度以内)に回転した位置にて、エンジン及び
発電電動機は停止させられる。
【0018】このようにすれば、エンジン始動直後に角
度センサは基準角度位置を検出するので、この基準角度
位置での電機子電流位相を最適値に設定することがで
き、電機子電流の位相推定誤差を縮小して発電電動機の
発生トルクを最適化することができる。
【0019】なお、エンジン始動において、角度センサ
が上記のように第一回目の基準角度位置を検出してか
ら、次の基準角度位置を検出するまでの期間には、回転
速度(角速度でもよい)は、エンジンのポンピングトル
クの角度変化特性により変調された増加傾向を示す。し
たがって、この第一回目の基準角度位置から次の基準角
度位置を検出するまでの期間には、あらかじめ記憶する
回転速度(角速度)ー時間特性に基づいて現在の角度位
置を推定すれば、角度推定誤差を低減することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施態様を以下の
実施例を参照して説明する。
【0021】
【実施例1】(構成)図1は、この実施例の車両用内燃
機関始動装置を適用したハイブリッド車のパワートレイ
ンのブロック図である。
【0022】1は内燃機関(エンジン)、2は内燃機関
1の出力軸、3は同期機からなる発電電動機、4はクラ
ッチ、5はトランスミッション、6は車輪、7はコント
ローラ(制御部)、8は磁極センサ、9はバッテリ、1
0はインバータである。
【0023】発電電動機3は、内燃機関1のクランク軸
2に直結されたロータ31と、内周面がこのロータ31
の外周面に小ギャップを隔てて対面するステータ32と
を有する。ロータ31には互いに周方向一定角度周期で
極***互に固定された永久磁石を有し、ステータ32は
スロットに巻装された三相電機子巻線を有している。こ
の種の磁石ロータ型三相同期機自体は周知であるので説
明は省略する。ロータ31はクラッチ4、トランスミッ
ション5を通じて車輪6に連結されている。
【0024】発電電動機3の三相電機子巻線は三相イン
バータ回路(インバータ)10を通じてバッテリ9と電
力授受可能に配線されている。
【0025】コントローラ(制御部)7は、内燃機関1
を制御するエンジン制御装置、インバータ10を制御す
るインバータコントローラを含んでいる。エンジン制御
装置、インバータ及びインバータコントローラ自体は従
来と同一構成であるので説明を省略する。
【0026】磁極センサ8は、磁石が周方向所定間隔で
固定されたロータと、このロータの磁石の磁極面に対面
して設けられたステータとをもち、ステータに三相コイ
ルが装された構造をもつ。したがって、磁極センサ8の
ロータが回転するとこの三相コイルに三相交流電圧が誘
導され、この三相交流電圧は磁極センサ8内蔵の回路に
より三相パルス電圧、すなわちU相パルス電圧、V相パ
ルス電圧、W相パルス電圧(図2参照)に変換される。
交流電圧を二値化すると電気角60度回転するごとにど
れかの相パルス電圧のエッジが発生する。
【0027】この実施例では、図2に示すように、発電
電動機3のU相電機子電流がその後+となるゼロクロス
点をU相パルス電圧の立ち上がりエッジに設定し、発電
電動機3のU相電機子電流がその後ーとなるゼロクロス
点をU相パルス電圧の立ち下がりエッジに設定し、同様
に、発電電動機3のV相電機子電流がその後+となるゼ
ロクロス点をV相パルス電圧の立ち上がりエッジに設定
し、発電電動機3のV相電機子電流がその後ーとなるゼ
ロクロス点をV相パルス電圧の立ち下がりエッジに設定
し、発電電動機3のW相電機子電流がその後+となるゼ
ロクロス点をW相パルス電圧の立ち上がりエッジに設定
し、発電電動機3のW相電機子電流がその後ーとなるゼ
ロクロス点をW相パルス電圧の立ち下がりエッジに設定
する。上記磁極センサ8自体は周知であるので、更に詳
細な説明は省略する。なお、磁極センサ8は発電電動機
3に内蔵しても良い。
【0028】(発電電動機3の基本制御)このコントロ
ーラ7により実行される発電電動機3の基本制御動作を
以下に説明する。
【0029】コントローラ7は、入力されるアクセルペ
ダルやブレーキペダルの踏み角やバッテリ9のSOCに
基づいて、必要な発生トルク値(トルクアシスト時は電
動トルク)を求め、これらの値に基づいて内燃機関1の
燃料噴射量や、インバータ10のPWM制御デューティ
比を制御する。
【0030】なお、インバータ10は、磁極センサ8の
出力パルス信号を基準に算出したステータ32に対する
ロータ31の回転角度に基づいて、ステータ32の電機
子電流の位相を決定し、また、求めた発生トルク値に基
づいてこの電機子電流の振幅に相当するインバータ10
のPWMデューティ比を決定する。
【0031】コントローラ7によりなされる磁極センサ
8が周期的に出力する出力パルス信号に基づくロータ3
1の回転角度算出方式を更に説明する。
【0032】更に詳しく説明すると、コントローラ7は
インバータ10の三相電機子電流が擬似的に、発生トル
ク値に相当する振幅と上記位相をもつ三相交流電流波形
となるようにインバータ10を開閉する。三相交流電流
波形を発生するには、磁極センサ8の出力パルス信号の
直前の2つのエッジ間の時間(電気角2π/3に相当)
をM等分した単位クロック時間を求め、メモリから各0
クロス点から単位クロック時間経過ごとの各相電機子電
流の単位トルクあたりの正弦波瞬時値を求め、この正弦
波瞬時値にトルク係数(発生トルク値/単位トルク値)
Kを掛けて、各単位クロック期間のPWMデューティ比
とすればよい。この実施例では、磁極センサ8から出力
される三相パルス電圧のエッジを三相電機子電流の0ク
ロス点とする場合の発電電動機3のロータ31と三相電
機子電流との位相は電動トルクが最大となる位相に設定
されている。
【0033】これにより、上記制御を行うことにより、
最大の電動トルクを発生させることができる。発生トル
ク値の制御は、ペダル踏み量の変化に連動して上記PW
Mデューティ比を変更したり、三相パルス電圧のエッジ
と三相電機子電流の0クロス点との遅延時間を制御して
変更することができる。
【0034】上記単位クロック時間は、直前の多数のエ
ッジ間の時間(電気角π/3に相当)の変化傾向からみ
たエッジ間時間変化率と、上記直前の2つの多数のエッ
ジ間の時間(電気角π/3に相当)Tとを掛けて求めて
も良い。
【0035】上記した制御自体は既に知られているの
で、更に詳しい説明は省略する。
【0036】(エンジン停止制御)このコントローラ7
により実行される発電電動機3の基本制御動作を図3に
示すフローチャート及び図2に示すタイミングチャート
を参照して以下に説明する。
【0037】エンジン停止指令が外部から入力される
と、図3に示すルーチンが実行され、インバータ10の
PWMデューティ比を0とし(又は回生制動を行い)、
スロットル弁を全閉し、燃料噴射量を0として、エンジ
ンを減速する(S100)。これにより、エンジン1は
そのフリクションロスやポンピングロス、更には各種摩
擦ロスにより急速に減速する。
【0038】次に、磁極センサ8から入力される出力パ
ルス信号のエッジ間の時間間隔の逆数として回転速度値
を演算し(S102)、直前の回転速度値と今回の回転
速度値とから回転速度の減少率を求める(S104)。
【0039】次に、この回転速度の減少率を延長して回
転速度が0となる時点を推定し、この時の発電電動機3
の停止角度位置を予測する(S106)。
【0040】次に、この停止角度位置と、あらかじめ設
定された基準停止角度位置との差を求め(S108)、
この差を0とするようにこの差の大きさに応じて発電電
動機3を電動モード又は発電モードで運転して回転速度
減少率を修正する(S110)。
【0041】次に、回転速度が所定しきい値以下でかつ
磁極センサ8から上記基準停止角度位置直前の出力パル
ス信号のエッジ(この実施例ではV相パルス電圧の立ち
下がりエッジ)が出力されたかどうかを検出し、そうで
なければステップ102に戻り、そうであれば発電電動
機3は基準停止角度位置に停止するものと判断して図示
しないメインルーチンに戻る(S112)。
【0042】このようにすれば、エンジン停止時の発電
電動機3の角度位置を常にU相出力パルス信号の立ち上
がりエッジ(又はその直前に)設定することができるの
で、次のエンジン始動時に、発電電動機3の三相電機子
巻線への最初の通電位相をマッチングミスなしに決定す
ることができる。
【0043】すなわち、この実施例では、磁極センサ8
から出力される三相パルス電圧に基づいて、U相パルス
電圧の立ち上がりエッジの角度位置でエンジンを停止さ
せる。具体的には、このU相出力パルス信号の立ち上が
りエッジの直前の複数の位相期間(隣接エッジ間の期
間、電気角π/3に相当)における回転数減少率を求
め、それから回転数が0となる時点を予測し、この時の
発電電動機3の電気角度値を推定し、それに基づいて回
転速度減少率を制御して、発電電動機3の停止角度位置
を基準停止角度位置(U相出力パルス信号の立ち上がり
エッジ)に一致するように、これらの位相期間における
エンジン回転数の減衰率を制御する。このようにすれ
ば、次のエンジン始動を、U相電流が0クロス点を超え
て+となる角度位置(以下、電気角0度ともいう)から
三相交流電流の通電を開始すれば位相誤差をほとんどな
くすことができる。
【0044】なお、エンジン停止位置はこの電気角0の
角度位置の直後の点としてもよい。このようにすれば、
電気角度300度から360度までの位相期間の最後の
位相状態で電流を流してクランク軸を回転させてすぐ磁
極センサ8はU相出力パルス信号の立ち上がりエッジを
出力するので、これを基準にその後、W相出力パルス信
号の立ち下がりエッジを検出するまで、所定位相の通電
を行うことができる。
【0045】また、エンジン1をU相電機子電流が最大
値となる角度位置に停止させてもよい。このようにすれ
ば、エンジン始動に際してU相電機子電流が最大となる
モードで(インバータ10のU相上アーム素子とV、W
相下アーム素子とをオンした状態で)の通電位相を採用
することにより、エンジン始動直後の発電電動機3の位
相整合を実現することができる。
【0046】(変形態様)上記実施例では、発電電動機
3を制御して強制的に、エンジン停止時点の発電電動機
3の電気角度位置を基準停止角度位置に一致させたが、
エンジン1は90%以上の確率でほぼ同じクランク角度
位置に停止する。したがって、エンジン始動に際して、
この角度位置に相当する発電電動機3の電気角度位置か
ら発電電動機3に通電を行えば、ほとんどの場合におい
て発電電動機の停止時の制御を行わなくても、エンジン
始動時の通電位相のミスマッチングを回避することがで
きる。また、エンジン停止時に発電電動機3を通電制御
する場合でも、通電量を最小とすることができる。
【0047】(変形態様)磁極センサとしては、その他
種々のロータリーコンバータや角度センサたとえばホー
ル素子を用いたものを採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いるエンジン・発電電動機ユ
ニットのブロック図である。
【図2】図1に示す発電電動機の制御例を示すタイミン
グチャートである。
【図3】図1のエンジンの停止制御動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 クランク軸 3 発電電動機 7 コントローラ(制御部) 8 磁極センサ(角度センサ) 9 バッテリ 10 インバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H02P 6/20 H02P 6/02 351K Fターム(参考) 3G093 AA04 AA07 AA16 CA00 CA01 DB00 DB01 EB08 FA11 FA14 5H115 PA11 PG04 PI16 PU25 PV09 QE01 QE10 QE12 QH03 QN05 QN28 RB22 TE03 TO30 5H530 AA05 AA07 BB18 CC01 CC19 CD01 CF03 5H560 AA08 BB04 BB12 DA01 EB01 HA02 HB10 SS02 TT15 XA05 XA12 5H590 AA02 CA07 CC02 CC24 CE04 CE05 EA01 EA20 EB25 HA11 HB11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用内燃機関にトルク授受可能に結合さ
    れて前記車両用内燃機関の始動を行う同期機からなる発
    電電動機と、前記発電電動機の所定の基準角度位置を検
    出し、前記基準角度位置に基づいて前記発電電動機の角
    度位置を演算する角度センサと、前記発電電動機を制御
    する制御部とを備える車両用内燃機関始動装置におい
    て、 前記制御部は、 前記車両用内燃機関を停止させるときに前記角度センサ
    の出力信号に基づいて前記発電電動機を制御して前記発
    電電動機を所定の基準停止角度位置に停止させ、前記基
    準停止角度位置は、前記基準角度位置又はその直後に設
    定されていることを特徴とする車両用内燃機関始動装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の車両用内燃機関始動装置に
    おいて、 前記制御部は、 前記車両用内燃機関の停止に際して、回転速度が0とな
    る推定時点を求め、この時点にて前記発電電動機の角度
    位置が前記所定基準角度位置となるように前記回転速度
    の減少率を制御することを特徴とする車両用内燃機関始
    動装置。
  3. 【請求項3】車両用内燃機関にほぼ滑りなしに結合され
    て前記車両用内燃機関の始動を行う同期機からなる発電
    電動機と、前記車両用内燃機関又は前記発電電動機の所
    定の基準角度位置を検出し、前記基準角度位置に基づい
    て前記車両用内燃機関又は前記発電電動機の角度位置を
    演算する角度センサと、前記発電電動機を制御する制御
    部とを備える車両用内燃機関始動装置において、 前記制御部は、 前記車両用内燃機関の最頻停止位置に相当する前記発電
    電動機の所定の位相角度に基づいて前記発電電動機への
    通電位相制御を行うことを特徴とする車両用内燃機関始
    動装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の車両用内燃機関始動装置に
    おいて、 前記基準停止角度位置は、前記基準角度位置又はその直
    後位置に設定されていることを特徴とする車両用内燃機
    関始動装置。
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