JP4103566B2 - 車両用エンジン始動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン始動および発電を行う電動発電機を有する車両用エンジン始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジン始動と、エンジン始動後の発電とを少なくとも行う電動発電機を装備する車両用エンジン始動装置が公知である。また、エンジンと電動発電機とをクラッチ機構を通じて連結し、電動発電機に補機(たとえばエアコン用コンプレッサ)を連結し、エンジン運転中は発電を行い、エンジン停止状態にて補機を駆動する技術(エンジン停止時補機駆動技術ともいう)も提案されている。
【0003】
上記したエンジン始動と発電とを一つの交流回転電機で行う技術は、直流モータと発電専用の交流回転電機とを用いる従来の車両用電機系に比較して、回転電機の個数を低減できるとともに、整流子摩耗の心配がないため頻繁なエンジン始動が要求されるアイドルストップ車の信頼性を向上できる。
【0004】
しかしながら、上記したエンジン始動・発電兼用の交流回転電機(通常同期機)には、エンジン始動に要求される大トルク発生のために、体格重量が従来の発電専用交流回転電機に比較して格段に増大するという問題があった。
【0005】
これに対して、下記の特許文献1は、エンジン始動に際してクラッチ機構を切り離して電動発電機をある回転数まで回転させてからクラッチ機構を継合してエンジン始動に電動発電機の慣性エネルギーを利用することにより電動発電機の必要トルクを低減し、その小型軽量化を図ることを提案している。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−89417号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した公報のエンジン始動法(以下、慣性始動法とも呼ぶものとする)では、電動発電機の回転数立上げ時間の分だけエンジン始動に要する時間が延長されるため、迅速なエンジン始動を行えないという欠点の他、回転軸対をそれらの静止状態でクラッチ機構を継合できないためクラッチ機構の消耗も問題となるという問題があった。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、エンジン始動に要する時間の延長やクラッチ機構の消耗を抑止しつつ、電動発電機の小型軽量化を実現可能な車両用エンジン始動装置を提供することをその目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用エンジン始動装置は、いわゆるアイドルストップ車に好適に適用されるものであり、ロータの回転角を検出する回転角センサを有するとともにエンジンにクラッチ機構を介して双方向動力伝達可能に連結される同期機からなる電動発電機と、直流電源および電気負荷と前記電動発電機との間に配置されて双方向直交電力変換を行うとともに前記電動発電機の電動動作時に前記電動発電機にパルス電圧又は段階的に変化するステップ電圧を印加するインバータ回路と、エンジン始動指令入力時に前記回転角に基づいて前記インバータ回路を制御することにより前記電動発電機の発生トルクを前記クラッチ機構を通じて前記エンジンに伝達して前記エンジンを始動させるエンジン始動動作を行うコントローラとを備える車両用エンジン始動装置において、
前記コントローラが、前記エンジンの始動に際して、予め前記クラッチ機構が切り離された状態で前記ロータを発生トルク最大位置近傍へ回動させておくロータ予備回動動作を前記エンジン始動のための前記クラッチの接続を行う前に実施することを特徴としている。これにより、エンジン始動および発電を行う電動発電機を用いてエンジン始動場合においてエンジン始動に要する時間の延長を防止し、クラッチ機構の消耗を抑止しつつ、電動発電機の小型軽量化を実現することができる。
【0010】
すなわち、前記電動発電機にパルス電圧又は段階的に変化するステップ電圧を印加する場合、電動トルクの大きさは、ロータの回転角、正確にはロータ磁極位置の変化により周期的に変化することが知られている。たとえば三相同期機では、電気角π/3ごとに発生トルク最大位置点が生じる。
【0011】
本発明者は、電動発電機がエンジンにクラッチ機構を通じて連結される装置構成においては、エンジン停止状態にてクラッチ機構を切り離して電動発電機を自由に回動できることと、上記電動発電機の周期的なトルク変動現象との組み合わせに着目したものであり、電動発電機の自由回動機能を利用してエンジン始動前に電動発電機を上記周期的変動における発生トルク最大位置に予め回動しておくことにより、その後のエンジン始動に際して電動発電機のトルクすなわちエンジン始動トルクを最大とすることができるのでその分だけ電動発電機を小型化でき、更に上記慣性始動を行わないためクラッチ機構の摩耗も低減することができる。
【0012】
好適態様において、前記電動発電機は、前記クラッチ機構を介さずに所定の補機に連結され、前記コントローラは、前記エンジン始動指令入力時に前記電動発電機が前記補機を駆動している場合に前記ロータ予備回動動作を実施することなく前記エンジン始動動作を実施することを特徴としている。
【0013】
これにより、たとえばエンジン停止時に補機(通常はエアコン用コンプレッサ)駆動を行うアイドルストップ車用のエンジン始動・発電・独立補機駆動機能をもつ電動発電機装置において、電動発電機が補機駆動している場合にはロータ予備回動動作を行うことなく自己の慣性エネルギーを利用してただちにエンジン始動を行うことができ、エンジン始動指令入力後にわざわざロータ予備回動動作を行うことによりエンジン始動に要する時間が長くなるという不具合を解消することができ、結局、電動発電機が停止している場合も補機駆動している場合も小型の電動発電機により速やかなエンジン始動を実現することができる。
【0017】
好適態様において、前記コントローラは、前記予備回動により、前記電動発電機のロータを最大トルク位置ー10度〜最大トルク位置+10度の範囲に回動させる。これにより、電動発電機が発生するエンジン始動トルクを良好に増大させることができる。
【0018】
好適態様において、前記電動発電機は、三相同期機からなり、前記エンジン始動の少なくとも初期に前記インバータ回路を120度通電制御し、前記エンジン回転数が所定値を超えれば前記インバータ回路を180度通電制御する。
【0019】
同期機は、120度通電制御される場合に起動トルクが最大となるが、高速時のトルクは180度通電もしくは正弦波通電により制制御される場合の方が大きい。したがって、この態様によれば、エンジン始動開始時点のトルクすなわち起動トルクを向上するとともに、エンジン始動によりエンジン回転数が上昇した後のエンジン回転数の増加を速やかとして(吹き上がりを改善して)、エンジン始動に要する時間を一層短縮することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の車両用エンジン始動装置の好適実施態様を図1に示すブロック図を参照して以下に説明する。
【0021】
(全体構成の説明)
図1において、1はエンジン、2は電動発電機、3は回転角センサ、4はバッテリ、5は電気負荷、6はインバータ回路、7はクラッチ機構、8はコントローラ、9はベルト、10はエアコン用コンプレッサ(補機)である。
【0022】
エンジン1は、エンジンプーリに内蔵されるクラッチ機構7を通じてエンジンプーリに連結され、エンジンプーリは、電動発電機2およびエアコン用コンプレッサ(補機)10の回転軸にそれぞれ固定されたプーリとベルト9により連結されている。
【0023】
電動発電機2は、三相同期機からなり、インバータ回路6を通じてバッテリ4と電力を授受するとともに電動発電機2に給電している。
【0024】
インバータ回路6は、電動発電機2とバッテリ4とを双方向直交電力変換可能に接続し、電動発電機2の電動動作においてバッテリ4から給電される直流電力を三相交流電力に変換して電動発電機2に給電し、電動発電機2の発電動作において電動発電機2が発電した三相交流電力を三相全波整流してバッテリ4および電気負荷5に供給する。なお、この実施例では、インバータ回路6は、三相インバータ回路であって、3つの上アームと3つの下アームを有し、各アームはスイッチング素子およびそれと逆並列接続されたダイオードからなる。MOSトランジスタを用いる場合にはスイッチング素子はダイオードを兼ねることができるthコントローラ8は、電動発電機2の電動動作時に回転角センサ3が出力する回転角信号に基づいてインバータ回路6の各アームを構成するスイッチング素子を断続制御するとともに、クラッチ機構7を構成する電磁クラッチの離合を制御する。
【0025】
上記した車両用エンジン始動装置は周知の構成であり、これ以上の詳細説明は省略する。
【0026】
図1に示す車両用エンジン始動装置の電気回路系を図2に示す。図2において、2aは電動発電機2のロータ、2bは電動発電機2のステータコイルを構成する3つの相コイルである。
【0027】
電動発電機2のトルク変動現象を図3に図示する。電動発電機2の三相のステータコイルに正弦波を通電する正弦波通電制御(図4参照)を行う場合には、電動トルクの周期変動はほとんど生じないが、120度通電制御(図6参照)や180度通電制御(図5参照)を行う場合には、電気角60度周期でトルクリップルが生じる。このトルクリップルの原因は、これら120度通電制御や180度通電制御では印加電圧波形が正弦波から相当に歪んでいるために、この歪みに対応してトルクが変動するためである。
【0028】
(同期電動機のトルク脈動の説明)
次に、各通電制御方式の違いによるモータ起動時の起動トルクの違いについて図7〜図12を参照して以下に説明する。なお、図7〜図12は、U相ベクトル電圧を紙面上下方向としたU、V、W座標系における各相のベクトル電圧およびそれらの合成ベクトル電圧を示す。U、V、W座標軸上の矢印記号と同じ向きのベクトル電圧を正方向の電圧値をもつとし、逆向きのベクトル電圧は負方向の電圧値をもつものとする。各ベクトル電圧の長さは電圧の大きさを示し、各ベクトル電圧近傍に記載する数字はそのベクトル電圧の大きさを示し、太字で記載する数字は三相合成ベクトル電圧の大きさを示す。
【0029】
図7〜図9はそれぞれ、左から順にロータが電気角度0度、30度、60度、90度の位置にある場合の各相のベクトル電圧およびそれらの合成ベクトル電圧を示し、図10〜図12はそれぞれ、左から順にロータが電気角度0度、15度、30度の位置にある場合の合成ベクトル電圧(実線で示す)およびこの合成ベクトル電圧を所定位相の軸線に投影した投影ベクトル電圧(破線で示す)を示す。
【0030】
この所定位相の軸線とは、電動機の発生トルクが最大となるような通電位相をもつ軸線であり、図中では一点鎖線で示す。実際には、この通電位相は電流や回転子仕様等の条件により多少変化するが、ここでは簡単に回転子の主磁束よりも電気角度90度進んだ位相であると仮定する。
【0031】
図7は、正弦波通電制御を行う場合における相ベクトル電圧および合成ベクトル電圧を示す。正弦波通電制御では、合成ベクトル電圧は常に同じ大きさで連続的に回転子位置に追従して回転する。
【0032】
図8は、180度通電制御を行う場合における相ベクトル電圧および合成ベクトル電圧を示す。180度通電制御では、正弦波通電制御のそれと等しい大きさの合成ベクトル電圧が電気角60度間隔で断続的に回転子位置に追従して回転する(切り替わる)。
【0033】
図9は、120度通電制御を行う場合における相ベクトル電圧および合成ベクトル電圧の変化を示す。120度通電制御では、正弦波通電制御や180度通電制御よりも合成ベクトル電圧の大きさは大きくなるが、その位相は180度通電と同様に60度間隔で断続的に回転子位置に追従して回転する(切り替わる)。
【0034】
図10は、正弦波通電制御における合成ベクトル電圧とロータとの位相関係を示す。ロータは合成ベクトル電圧に対して常に同期回転しているため、回転子の位相(回転位置)に関わらず常に一定のトルクが発生する。
【0035】
図11は、180度通電制御における合成ベクトル電圧とロータとの位相関係を示す。上述したように180度通電制御では合成ベクトル電圧の位相が段階的に切り替わるために、たとえば電気角0度や15度では、合成ベクトル電圧位相とロータ位相とがずれてしまい、合成ベクトル電圧のうち一点鎖線上に投影したベクトル成分(トルク発生する電圧成分)は、小さくなり、結局、トルクはロータの回転に応じて電気角60度周期で変動する。
【0036】
図12は、120度通電制御における合成ベクトル電圧とロータとの位相関係を示す。上述したように120度通電制御でも合成ベクトル電圧の位相が段階的に切り替わるために、たとえば電気角15度や30度では、合成ベクトル電圧位相とロータ位相とがずれてしまい、合成ベクトル電圧のうち一点鎖線上に投影したベクトル成分(トルク発生する電圧成分)は、小さくなり、結局、トルクはロータの回転に応じて電気角60度周期で変動する。
【0037】
なお、図3に示すように、120度通電制御における最大トルクは180度通電制御における最大トルクよりも約15%大きくなる。したがって、エンジン始動開始時点では、120度通電制御を採用することが好ましい。ただし、これにもかかわらず、180度通電制御が通常採用されているのは、180度通電制御は120度通電制御よりも有効平均電圧が高くなるためである。
【0038】
(エンジン始動制御の説明)
次に、上記説明したこの実施例の車両用エンジン始動装置の制御例を図13に示すフローチャートを参照して以下に説明する。
【0039】
まず、回転角センサ3からの入力信号により電動発電機2が回転中かどうかを判定し(S100)、回転中であればクラッチ機構7に継合を指令し(S102)、通常の通電制御方法により電動発電機2を電流制御駆動してエンジン1を始動し(S104)、エンジン回転数又は電動発電機2の回転数が所定値に達したらエンジン始動完了と判定して(S105)、このエンジン始動制御を終了する。電動発電機2が回転中であるということは、通常、電動発電機2がエアコン用コンプレッサ(補機)10を駆動中であることを意味している。この場合には、電動発電機2は、自己の慣性エネルギー(運動エネルギー)も用いてエンジン始動を行うため、たとえ発生トルクが多少小さくても問題なくエンジンを始動することができる。
【0040】
次に、ステップS100においてエンジン1が停止中と判定した場合には、回転角センサ3からの入力信号に基づいてロータ回転位置が予め記憶する最大トルク発生位置近傍(その前後に電気角で+/ー10度の範囲内)かどうかを判定し(S106)、そうでなければ現在のロータ回転位置を読み込み(S108)、この現在のロータ回転位置に最も近い(又は所定の)最大トルク発生位置との間の位相差を算出し(S110)、この位相差を減らす方向へロータを回動させるべく、電動発電機2のステータコイルに所定時間通電を行い(S112)、ステップS106にリターンするルーチンを繰り返して、ロータ回転位置を上記最大トルク発生位置近傍とする。
【0041】
ステップS106において、ロータ回転位置が予め記憶する最大トルク発生位置近傍となったら、ステップS114に進んでクラッチ機構7に継合を指令し(S114)、ロータ回転数が所定値を超えたかどうかを判定し(S116)、超えていなければ120度通電制御により電動発電機2を起動し(S118)、ステップS116にリターンする。ステップS116において、ロータ回転数が所定値を超えれば、180度通電制御に切り替えて電動発電機2を駆動し(S120)、ステップS105に進む。
【0042】
(変形態様)
上記実施例の変形態様を図14に示す。
【0043】
この変形態様では、クラッチ機構7は、電動発電機2のプーリに内蔵される。この場合においても上記と同様の作用効果を奏することができる。
【0044】
(変形態様)
上記実施例の変形態様を図15に示す。
【0045】
この変形態様では、クラッチ機構7は、電動発電機2のプーリに内蔵され(もしくは電動発電機プーリと電動発電機2の回転軸との間に配置され)、かつ、補機10が省略されている。この場合においても上記と同様の作用効果を奏することができる。なお、この変形態様において、電動発電機2の回転軸に補機を直結することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両用エンジン始動装置の好適実施態様を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す車両用エンジン始動装置の電気回路の要部を示す回路図である。
【図3】電動発電機のトルク変動現象示すタイミングチャートである。
【図4】電動発電機の三相のステータコイルに正弦波を通電する正弦波通電制御を示すタイミングチャートである。
【図5】電動発電機を120度通電制御する場合の各相電圧の変化を示すタイミングチャートである。
【図6】電動発電機を180度通電制御する場合の各相電圧の変化を示すタイミングチャートである。
【図7】正弦波通電制御における各相のベクトル電圧およびそれらの合成ベクトル電圧を示すベクトル図である。
【図8】180度通電制御における各相のベクトル電圧およびそれらの合成ベクトル電圧を示すベクトル図である。
【図9】120度通電制御における各相のベクトル電圧およびそれらの合成ベクトル電圧を示すベクトル図である。
【図10】正弦波通電制御における合成ベクトル電圧とロータとの位相関係を示すベクトル図である。
【図11】180度通電制御における合成ベクトル電圧とロータとの位相関係を示すベクトル図である。
【図12】120度通電制御における合成ベクトル電圧とロータとの位相関係を示すベクトル図である。
【図13】この実施例におけるエンジン始動制御動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の車両用エンジン始動装置の変形態様を示すブロック図である。
【図15】本発明の車両用エンジン始動装置の変形態様を示すブロック図である。
【符合の説明】
1 エンジン
2 電動発電機
3 回転角センサ
4 バッテリ
5 電気負荷
6 インバータ回路
7 クラッチ機構
8 コントローラ
9 ベルト
10 エアコン用コンプレッサ(補機)
Claims (4)
- ロータの回転角を検出する回転角センサを有するとともにエンジンにクラッチ機構を介して双方向動力伝達可能に連結される同期機からなる電動発電機と、
直流電源および電気負荷と前記電動発電機との間に配置されて双方向直交電力変換を行うとともに前記電動発電機の電動動作時に前記電動発電機にパルス電圧又は段階的に変化するステップ電圧を印加するインバータ回路と、
エンジン始動指令入力時に前記回転角に基づいて前記インバータ回路を制御することにより前記電動発電機の発生トルクを前記クラッチ機構を通じて前記エンジンに伝達して前記エンジンを始動させるエンジン始動動作を行うコントローラと、
を備える車両用エンジン始動装置において、
前記コントローラは、
前記エンジンの始動に際して、予め前記クラッチ機構が切り離された状態で前記ロータを発生トルク最大位置近傍へ回動させておくロータ予備回動動作を前記エンジン始動のための前記クラッチの接続を行う前に実施することを特徴とする車両用エンジン始動装置。 - 請求項1記載の車両用エンジン始動装置において、
前記電動発電機は、前記クラッチ機構を介さずに所定の補機に連結され、
前記コントローラは、
前記エンジン始動指令入力時に前記電動発電機が前記補機を駆動している場合に前記ロータ予備回動動作を実施することなく前記エンジン始動動作を実施することを特徴とする車両用エンジン始動装置。 - 請求項1記載の車両用エンジン始動装置において、
前記コントローラは、
前記予備回動により、前記電動発電機のロータを発生トルク最大位置ー10度〜発生トルク最大位置+10度の範囲に回動させる車両用エンジン始動装置。 - 請求項1乃至3のいずれか記載の車両用エンジン始動装置において、
前記電動発電機は、三相同期機からなり、
前記コントローラは、
前記エンジン始動の少なくとも初期に前記インバータ回路を120度通電制御し、前記エンジン回転数が所定値を超えれば前記インバータ回路を180度通電もしくは正弦波通電により制御する車両用エンジン始動装置。
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