JP3289870B2 - 三相同期電動機制御装置 - Google Patents

三相同期電動機制御装置

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  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用内燃機関の始動
及びトルクアシスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭61−38161号公報は、エン
ジンの出力軸に直結された1台のブラシレスモータを用
いてエンジンの始動、車両の加速を行い、これ以外のと
き発電機として作動する車両用内燃機関の始動及びトル
クアシスト装置を提案している。
【0003】また、電気自動車の走行モータとして各種
形式のモータの適否が検討されており、直流モータ、誘
導モータ、三相同期電動機などが候補となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た車両用内燃機関の始動及びトルクアシスト装置では、
1台のブラシレスモータでエンジンの始動と車両の加速
を行うために広い回転速度範囲で作動しなければならな
いが、200rpm以下といった始動時(低速時)の電
圧ー電流特性を満足するためには電機子コイルのインダ
クタンス(巻数)を増大せざるを得ず、といって、この
ように電機子コイルのインダクタンス(巻数)を増大す
ると、高回転(1000〜3000rpm)時における
加速に際してはこのインダクタンスによる電圧降下が過
大となり、このため、実質的に得られる電気出力が減少
して充分な加速性能が得られないという問題点があっ
た。
【0005】この問題を図3の一相分の等価回路で説明
すると、Vは入力される相電圧(交流電圧)、Rは電機
子コイルの抵抗、Lは電機子コイルのインダクタンス、
Eは電機子コイルの逆起電力、ωは角速度、Ifは界磁
電流、Kは比例定数とした場合、
【0006】
【数1】E=k・ω・If が成立する。従来の制御方式では、図4のベクトル図に
示すようにこの逆起電力Eの位相を磁極位置センサ等で
検出して、入力電流(交流電流)Iの位相がこの逆起電
力Eと同相となるように、入力電圧Vをコントロールし
ている。したがって、角速度ωが増加するとインダクタ
ンスjωLIが増大し、その分だけ逆起電力Eが減少し
て、電気出力P=3EIが高速時に極端に減少してしま
う。
【0007】もちろん、電機子コイルを複数巻装してそ
の直並列切り換えを行って上記問題を軽減することも可
能であるが回路構成及び電機子構成の複雑化及び切り換
え時のショックの発生などの問題が生じてしまう。本発
明は上記問題点に鑑みなされたものであり、始動トルク
を低下させることなく高速時の加速トルクの減少を防止
可能な車両用内燃機関の始動及びトルクアシスト用の三
相同期電動機制御装置を提供することを、その目的とし
ている。
【0008】また、電気自動車の走行モータとして、直
流モータは始動トルクは大きいものの整流子構造が複雑
であるのが欠点であり、誘導モータは始動トルクが比較
的小さいのが欠点であり、三相同期電動機は始動トルク
を増大するために電機子コイルのターン数(インダクタ
ンス)を増大すると、大出力電流かつ高速運転時に電機
子コイルのリアクタンス電圧降下が上記と同じ理由で増
大して電気出力が低下してしまうという問題があった。
【0009】そこで本発明の他の目的は、電気自動車の
走行モータ用の三相同期電動機の始動トルクの低下を回
避しつつその高速運転時の出力低下を低減可能な三相同
期電動機制御装置を提供することにある。更に本発明
は、上記した車両用のエンジン始動兼トルクアシスト用
の三相同期電動機又は電気自動車の走行モータ用の三相
同期電動機のみならず、低速から高速まで使用回転数範
囲が広い三相同期電動機において低速時のトルク低下を
抑止しつつ高速時のトルク低下を低減することを、他の
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成は、
入力される直流電圧を所望の周波数及び位相の交流電圧
に変換して界磁コイル型の三相同期電動機の電機子コイ
ルに印加することにより前記電機子コイルに交流電流を
通電するインバータ回路と、前記三相同期電動機の回転
角度を検出する回転角度検出手段と、前記三相同期電動
機の逆起電力に関連する逆起電力関連物理量を検出する
逆起電力関連物理量検出手段と、前記三相同期電動機の
界磁コイルに通電する界磁電流を制御する界磁電流制御
回路と、検出した前記逆起電力関連物理量に基づいて前
記交流電圧と前記交流電流との位相差が所定値以下又は
0になると推定される前記交流電圧の周波数及び位相並
びに前記界磁電流の各指令値を決定し、前記各指令値で
前記インバータ回路及び前記界磁電流制御回路を駆動す
る電動制御動作を行う制御手段とを備えることを特徴と
する三相同期電動機制御装置である。
【0011】本発明の第2の構成は、上記第1の構成に
おいて更に、前記三相同期電動機が、車両用エンジンに
連結されて前記車両用エンジンの始動及びトルクアシス
トを行うものであり、前記制御手段が、前記トルクアシ
ストを指令された場合に前記電動制御動作を行うもので
あることを特徴としている。本発明の第3の構成は、上
記第1の構成において更に、前記三相同期電動機が、電
気自動車の走行モータであり、前記制御手段は、少なく
とも前記三相同期電動機の高速回転時に前記電動制御動
作を行うものであることを特徴としている。
【0012】
【作用及び発明の効果】本発明の第1の構成では、界磁
コイル型の三相同期電動機へ印加する交流電圧Vの位相
角及び界磁電流を制御するに際し、交流電圧Vと電機子
コイルへ通電する交流電流Iとの位相差(位相角ともい
う)が所定値以下好ましくは0になるように決定する
(以下、VーI同相制御という)。
【0013】本発明では上記VーI同相制御を実現する
には、後述するように各種の方法があるが、このVーI
同相制御を実現すれば、高速(周波数大)時でもモータ
の機械出力に関連する逆起電力Eを比較的大きく取れ、
モーター出力3EIcosθを大きくすることができ
る。なお、θは、逆起電力Eと交流電流Iとの位相差で
あり、VーI同相の場合には当然、VーE位相差であ
る。力率cosθは回転速度の増大とともに減少する
が、本発明では力率cosθの低下以上に高速回転時の
逆起電力Eの減少が少ないので、本発明の制御方式(V
ーI同相制御ともいう)は従来のEーI同相制御方式に
比べて広い回転数範囲にわたってトルクを増大すること
ができる。
【0014】次に、上記したVーI同相制御を図5のベ
クトル図を参照して以下に説明する。但し、各波形は正
弦波と仮定する。このVーI同相制御では、印加する交
流電圧Vと通電される交流電流Iとの位相が同相となる
よう、交流電流I及び交流電圧Vを電機子コイルの逆起
電力Eに対してθだけ進ませて制御する。図5におい
て、制御するパラメータは逆起電力Eの位相を基準とす
るVの位相角(位相差)θ及び界磁電流Ifである。界
磁電流Ifの制御により逆起電力Eのスカラー量(大き
さ)を制御することができる。なお、交流電圧Vのスカ
ラー量(大きさ)は一定不変とする。 (回転角度位置(回転子の磁極の角度位置)に対する逆
起電力Eの位相の決定)まず第一に、逆起電力Eの回転
子の磁極の角度位置に対する逆起電力Eの位相(基準
軸)を決定する必要がある。これには、二つの方法があ
る。
【0015】第1の方法は、逆起電力Eの位相すなわち
角度を直接検出することである。これには、電機子コア
に電機子コイルと同相にセンシングコイルを巻いたり、
又は、逆起電力Eは回転磁界Φと90度位相が異なるの
で、回転磁界Φの位相をホール素子などで検出すれば逆
起電力Eの位相を決定することができる。第2の方法
は、逆起電力Eの位相すなわち角度を間接的に推定する
ことである。物理的に考えると逆起電力Eは、界磁電流
Ifによる界磁磁界ベクトルと交流電流Iによる磁界
(電機子反作用磁界)ベクトルとの合成磁界ベクトルに
対して略90度位相が異なると考えることができる。こ
こで、電機子反作用磁界は交流電流Iと角速度ωとに関
係するので、結局、回転子の磁極の角度位置(例えば界
磁磁界ベクトル)に対する逆起電力Eの位相(相対位
相)は、IとIfとの関数となり、例えばマップから求
めることもできる。
【0016】次に、VーI同相時の逆起電力Eの位相に
対する交流電圧Vの位相角θを決定する必要がある。位
相角θに関して、以下の3つの式が成立する。なお、下
記の式でcosθ、sinθ、tanθが決まれば当
然、θが決まる。以下、大きさという用語は振幅(スカ
ラー量)を示す。Vの大きさは一定とする。
【0017】
【数2】cosθ=(VーRI)/E
【0018】
【数3】sinθ=E/ωLI
【0019】
【数4】tanθ=ωLI/(VーRI) まず、VーI同相となる位相角θは、検出した交流電流
Iの大きさと逆起電力Eの大きさから、数式2に基づい
て算出乃至マップサーチすることができる。また、Vー
I同相となる位相角θは、検出した交流電流Iの大きさ
と逆起電力Eの大きさと角速度ωとから、数式3に基づ
いて算出乃至マップサーチすることができる。
【0020】更に、VーI同相となる位相角θは、検出
した交流電流Iの大きさと角速度ωとから、数式4に基
づいて算出乃至マップサーチすることができる。上記の
解析結果を元にして、第1のVーI同相制御例を説明す
る。まず、この方式では逆起電力Eのベクトルすなわ
ち、位相及び大きさを直接検出する。次に、この検出し
たEの大きさ及びIの大きさから数式2、3によりθを
求めれば、Vの位相角θが決まる。
【0021】上記の解析結果を元にして、第2のVーI
同相制御例を説明する。まず、この方式では、上記した
逆起電力Eの位相すなわち角度をIとIfとの関数を計
算するか又はマップから推定する。そして、Eに対する
Vの位相角θを、数式4の方式で決定する。すなわち、
VーI同相となる位相角θを、検出した交流電流Iの大
きさと角速度ωとから、数式3に基づいて算出するか又
はマップからサーチすればよい。
【0022】なお、上記第1、第2の制御例において、
制御の基礎となる逆起電力Eの大きさを調節することも
できる。例えば、角速度ωが変化すればそれに比例して
逆起電力Eが変化する。一方、逆起電力Eは界磁電流I
fにも略比例する。したがって、逆起電力Eと角速度ω
と界磁電流Ifとの関係を表すマップを記憶しておき、
角速度ωによる逆起電力Eの変化を界磁電流Ifで補正
して逆起電力Eを略一定とすることもできる。
【0023】また、上記第1、第2の制御例において、
出力制御を目的として交流電流Iを所望レベルに調節す
るために逆起電力Eの大きさを調節することができ、そ
のために界磁電流Ifを調節することもできる。上記の
解析結果を元にして、第3のVーI同相制御例を説明す
る。本発明の目的は、VーIを同相に制御することにあ
るので、交流電流Iを検出し、その位相θiを交流電圧
Vの位相とすればよい。なお、この実施例でも交流電流
Iを増減するには、界磁電流Ifを調節すればよい。
【0024】以上説明したように、上記第1の制御例で
は、逆起電力関連物理量として電機子コイルへの通電電
流I及び三相同期電動機の逆起電力Eのベクトル値を用
いる。このようにすれば、正確なVーI同相制御が実現
する。また、上記第2の制御例では、逆起電力関連物理
量として電機子コイルへの通電電流I及び角速度ωを用
いる。このようにすれば装置構成が簡単となる。
【0025】更に、上記第3の制御例では、逆起電力関
連物理量として電機子コイルへの通電電流Iのベクトル
値だけを用いる。このようにすれば更に装置構成が簡単
になる。本発明の第2の構成では、車両用エンジンの始
動及びトルクアシストを行う三相同期電動機の少なくと
もトルクアシストに用いる。このようにすれば、始動及
びトルクアシスト兼用の三相同期電動機の始動トルクを
減少することなくトルクアシスト時のトルクを増大する
ことができる。
【0026】本発明の第3の構成では、電気自動車の走
行モータに適用される。電気自動車の走行モータは起動
から高速まで常時回転数が頻繁に変化するので、本発明
によれば、各回転数域で良好なトルクを発生することが
できる。図6は、三相同期電動機による車両用エンジン
へのトルクアシストを3000rpmにおいて交流電圧
Vを一定として相電流(交流電流I)を変化した場合の
電気出力の変化を示す一計算例であり、従来のEーI同
相制御では1〔kw〕が最高であるのに対し、本発明の
VーI同相制御では4〔kw〕以上の出力を取り出すこ
とが可能となることがわかる。
【0027】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の三相同期電動機制御装置を
適用した車両用エンジンの始動およびトルクアシスト装
置の実施例(上述した第2の制御例)を図面を参照して
説明する。
【0028】この装置のブロック図を図1に示す。エン
ジン1と同期機(界磁コイル型の三相同期電動機)2は
機械的に直結され、同期機2にタイヤ(図略)に至る機
械的負荷3が接続されている。4は同期機2に交流電力
を供給したり、同期機が発生する交流電力を直流に変換
するドライバ(インバータ回路)である。5はドライバ
4を制御するコントローラ(制御手段)で、6は制御信
号を得るための演算装置(ECU)で、7はエンジン1
の角速度および同期機2の磁極位置(図略)を検出して
コントローラ5に送信する回転角度検出手段で本実施例
ではアブソリュートロータリーエンコーダからなる。
【0029】8は同期機2の電源となるバッテリ(蓄電
手段)、90は同期機2に通電する電流を検出する電流
センサ、11は同期機の界磁コイルへ供給する界磁電流
を制御するトランジスタ(Ifドライバ)である。図2
は、同期機2およびドライバ4の回路図であって、91
〜93は電機子コイル、10は界磁コイル、11は界磁
コイル10に流れる電流を制御するトランジスタ(界磁
電流制御手段)、12はフライホイールダイオードであ
る。S1〜S6は電機子コイル91〜93の電流を制御
するための半導体スイッチ(この実施例ではIGBT)
である。D1〜D6はフライホイールダイオードであ
る。
【0030】図3は同期機2の1相分の等価回路を示し
たもので、従来制御の制御ベクトル図を図4に示し、本
発明の制御ベクトル図を図5に示す。以下、本発明の動
作を説明する。 (始動時の電動動作)エンジン1の始動時には、図4の
ベクトル図に示すごとく磁極位置を検出して、逆起電力
Eと入力電流Iが同相となるよう制御する。すなわち、
回転角度検出手段により回転子の磁極位置を検出する。
回転子の磁極位置と逆起電力Eとは一定の位相角度を有
するので、回転子の磁極位置から逆起電力Eの位相(す
なわち印加交流電圧Vに対する位相角)を決定すること
ができる。したがって、電流検出センサ(図示せず)に
より所定相の交流電流Iを検出してその位相が逆起電力
Eの位相に等しくなるように交流電圧Vの位相を制御す
ればよい。これは、従来のEーI同相制御であり、その
詳細説明は省略する。なお、始動時においても、後述す
るVーI同相制御を行ってもなんら差し支えない。 (トルクアシスト時の電動動作)始動後、ECU6が図
示しないアクセル開度センサからの入力信号により加速
状態を検出すると、図5に示すごとく交流電圧Vと交流
電流Iとが同相となるよう入力電圧Vを制御する。この
VーI同相制御について以下に説明する。なお、この実
施例では、交流電圧Vの振幅(最大値)は一定としてい
る。もちろん、それを制御することも可能である。
【0031】この制御は上記したVーI同相制御の第2
の制御例で行われる。この制御を以下に説明する。な
お、ここではソフトウエア制御としたがハードウエアで
行うことも当然可能である。まず、最初に、回転子の磁
極位置を入力する回転角度から求める。次に、磁極位置
に対する逆起電力Eの位相角度θeを求める。この実施
例では、コントローラ5のROMに位相角度θeと交流
電流Iと界磁電流Ifとの三元マップを格納しておき、
これにI、Ifを導入してサーチする。
【0032】次に、Eに対するVの位相角θを、数式4
の方式で決定する。ここでは、VーI同相となる位相角
θと交流電流Iの大きさと角速度ωとの関係を示す数式
4をマップとしてROMに格納しておき、これにI、ω
を導入してθをサーチする。これにより、交流電圧Vの
位相が決定される。次に、大トルクが必要な時は界磁電
流Ifを増大し、トルクを減少したい場合には界磁電流
Ifを低減する。すなわち、I及びIfが許容範囲にお
いて、Ifを制御してトルクを調節する。
【0033】図7にコントローラ5の制御動作を表すフ
ローチャートを示す。まず、回転角度検出手段7から回
転数Nを読み込み(100)、Nが0かどうかを調べ
(102)、0であれば、ECU6から始動指令が入力
したかどうかを調べ(104)、入力したなら上述の始
動制御を行い(106)、ステップ108へ進む。一
方、Nが0でなければ、ステップ108へ飛ぶ。
【0034】ステップ108では、ECU6から加速指
令(アクセル踏量が所定量以上)が入力しているかどう
かを調べ、入力していなければ三相同期電動機を同期発
電機(オルタネータ)として動作させ、バッテリを充電
する。この充電動作すなわち発電動作自体は通常の車両
用発電装置と同じであり、説明は省略する。一方、EC
U6から加速指令が入力していれば、次に説明する加速
制御サブルーチン110を実行し、ステップ100にリ
ターンする。
【0035】次に、図8を参照してこの加速制御サブル
ーチン110を説明する。なお、ECU6はアクセル踏
量センサからアクセル踏量Aを入力されるものとする。
まず、ECU6からアクセル踏量Aを読み取るととも
に、角速度ωを回転角度検出手段からの入力信号から抽
出し(1100)、アクセル踏量A及びωに応じた界磁
電流Ifの値に対応するトランジスタ11のオンデュー
テイを予めコントローラ5のROMに格納したマップか
ら求め、トランジスタ11へ出力する(1102)。
【0036】次に、エンコーダ7から角速度ω、磁極位
置を読み込み、電流センサ90から交流電流Iを読み込
み(1104)、これらω、磁極位置、Iに基づいて、
VーE位相角θをマップサーチし、この位相角θをもつ
交流電圧Vを合成し、それをドライバ4へ出力する(1
106)。 (実施例2)本発明は、上述の第1のVーI同相制御例
を用いて上記実施例1のトルクアシスト制御110を行
うものである。以下、この制御を図9のブロック図及び
図10のフローチャートを参照して説明する。なお、こ
こではソフトウエア制御としたがハードウエアで行うこ
とも当然可能である。
【0037】図9は、図1において逆起電力センサ(逆
起電力関連物理量検出手段)9を追設したものである。
この逆起電力センサ9はこの実施例では上述のホール素
子としたが、電機子コイル93と一緒に巻装されたセン
シングコイルでもよい。次に、図10のフローチャート
を説明する。まず、ECU6からアクセル踏量Aを読み
取るとともに、角速度ωを回転角度検出手段からの入力
信号から抽出し(2100)、アクセル踏量A及びωに
応じた界磁電流Ifの値に対応するトランジスタ11の
オンデューテイを予めコントローラ5のROMに格納し
たマップから求め、トランジスタ11へ出力する(21
02)。
【0038】次に、エンコーダ7から角速度ω、磁極位
置を読み込み、逆起電力センサ9から逆起電力Eを読み
込み、電流センサ90から交流電流Iを読み込み(21
04)、読み込んだ情報に基づいてVーE位相角θをマ
ップサーチ又は数式1、2より位相角θを計算し、この
位相角θをもつ交流電圧Vを合成し、それをドライバ4
へ出力する(2106)。
【0039】(実施例3)本発明は、上述の第3のVー
I同相制御例を用いて上記実施例1のトルクアシスト制
御110を行うものである。以下、この制御を図1のブ
ロック図及び図11のフローチャートを参照して説明す
る。なお、ここではソフトウエア制御としたがハードウ
エアで行うことも当然可能である。
【0040】まず、ECU6からアクセル踏量Aを読み
取るとともに、角速度ωを回転角度検出手段からの入力
信号から抽出し(3100)、アクセル踏量A及びωに
応じた界磁電流Ifの値に対応するトランジスタ11の
オンデューテイを予めコントローラ5のROMに格納し
たマップから求め、トランジスタ11へ出力する(31
02)。
【0041】次に、エンコーダ7から角速度ω、磁極位
置Pを読み込み、電流センサ90から交流電流Iを読み
込み(3104)、読み込んだ交流電流Iからソフトウ
エアローパスフィルタで高調波を除去して交流電流Iの
位相を求め、位相角θを求め、上記信号処理に掛かった
時間Δθを位相角θに加算して交流電圧Vの位相角θ’
を求め、求めた角速度ω、磁極位置P、位相角θ’をも
つ交流電圧Vを合成し、それをドライバ4へ出力する
(3106)。
【0042】(実施例4)上記実施例で、始動時にはE
ーI同相制御を行ったが、本実施例では始動時、トルク
アシスト時にかかわらず、電動動作時には実施例1で説
明したVーI同相制御を行うものである。このようにす
れば、EーI同相制御を行う必要が無いので、制御が簡
単となる。したがって、本実施例では電流センサ9を省
略することもできる。
【0043】すなわち、始動時にはωが0または非常に
小さいので、θ=0、I=V/Rとなる。もちろん、こ
の時のI=V/Rが大きすぎるようなら、Vを減少する
ようにドライバ4のオン・デューティ比を制御すること
もできる。 (実施例5)上記実施例では、車両用エンジンの始動又
はトルクアシストにおける三相同期電動機のVーI同相
制御を説明した。次に、電気自動車の走行モータに本発
明のVーI同相制御を用いる界磁コイル型の三相同期電
動機を採用した実施例を以下に説明する。
【0044】このVーI同相制御自体は図8に示すもの
と同じ方式を採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の同期機2およびドライバ4の回路図であ
る。
【図3】同期機2の1相分の等価回路図である。
【図4】従来のEーI同相制御のベクトル図である。
【図5】本発明のVーI同相制御のベクトル図である。
【図6】図4の従来制御と図5の本発明の制御との出力
を比較した特性図である。
【図7】実施例1の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】図7の加速制御サブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図9】図1のコントローラ5のドライバ5の制御を示
すフローチャートである。
【図10】実施例2の制御動作を示すフローチャートで
ある。
【図11】実施例3の制御動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】 1はエンジン、2は同期機、4はドライバ(インバータ
回路)、5はコントローラ、6は演算装置(ECU)、
7は回転センサ(回転角度検出手段)、8はバッテリ
(蓄電手段)、91〜93は機子巻線(電機子コイ
ル)、10は界磁コイル、S1〜S6はインバータ回路
4の半導体スイッチ(IGBT)、11は界磁電流スイ
ッチング用のトランジスタ(界磁電流制御回路)、9は
逆起電力検出センサ(逆起電力関連物理量検出手段)、
90は電流センサ(逆起電力関連物理量検出手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02P 6/08 H02P 6/02 371Z 6/16 B60K 9/00 E (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/20 B60K 6/02 B60L 11/14 F02N 11/00 H02P 6/08 H02P 6/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力される直流電圧を所望の周波数及び位
    相の交流電圧に変換して界磁コイル型の三相同期電動機
    の電機子コイルに印加することにより前記電機子コイル
    に交流電流を通電するインバータ回路と、前記三相同期
    電動機の回転角度を検出する回転角度検出手段と、前記
    三相同期電動機の逆起電力に関連する逆起電力関連物理
    量を検出する逆起電力関連物理量検出手段と、前記三相
    同期電動機の界磁コイルに通電する界磁電流を制御する
    界磁電流制御回路と、検出した前記逆起電力関連物理量
    に基づいて前記交流電圧と前記交流電流との位相差が所
    定値以下又は0になると推定される前記交流電圧の周波
    数及び位相並びに前記界磁電流の各指令値を決定し、前
    記各指令値で前記インバータ回路及び前記界磁電流制御
    回路を駆動する電動制御動作を行う制御手段とを備える
    ことを特徴とする三相同期電動機制御装置。
  2. 【請求項2】前記三相同期電動機は、車両用エンジンに
    連結されて前記車両用エンジンの始動及びトルクアシス
    トを行うものであり、前記制御手段は、前記トルクアシ
    ストを指令された場合に前記電動制御動作を行うもので
    ある請求項1記載の三相同期電動機制御装置。
  3. 【請求項3】前記三相同期電動機は、電気自動車の走行
    モータであり、前記制御手段は、少なくとも前記三相同
    期電動機の高速回転時に前記電動制御動作を行うもので
    ある請求項1記載の三相同期電動機制御装置。
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