JP2002287173A - エレクトロクロミック表示素子及びその製造方法 - Google Patents

エレクトロクロミック表示素子及びその製造方法

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JP2002287173A
JP2002287173A JP2001087113A JP2001087113A JP2002287173A JP 2002287173 A JP2002287173 A JP 2002287173A JP 2001087113 A JP2001087113 A JP 2001087113A JP 2001087113 A JP2001087113 A JP 2001087113A JP 2002287173 A JP2002287173 A JP 2002287173A
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electrochromic
layer
polymer
electrode
display device
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JP2001087113A
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English (en)
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Eriko Matsui
恵理子 松居
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射率の高い白および品位の良い黒を表示す
ることができるエレクトロクロミック表示素子、エレク
トロクロミック表示装置を提供する。 【解決手段】 第1の透明電極と、電気化学的な酸化も
しくは還元により変色するエレクトロクロミック層と、
エレクトロクロミック層と接触して形成される高分子固
体電解質層と、第1の透明電極との間に前記エレクトロ
クロミック層と前記高分子固体電解質層を挟んでなる第
2の電極とから構成される。エレクトロクロミック層
は、白色顔料とエレクトロクロミック材料とを含む複合
膜よりなる。エレクトロクロミック層からアニオンがア
ンドープされてエレクトロクロミック材料が本来の色に
戻っても、エレクトロクロミック層が白色顔料を含有し
ているので、これが隠蔽されて白が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気化学的な酸
化、還元によって変色する材料を表示材料とするエレク
トロクロミック表示素子に関するものであり、さらには
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オフィスにおけるコンピューターの普及
により、文書の保存や伝達用に使用される紙の量は減少
してきているが、ディジタル情報を閲覧する際、紙に印
刷して読む傾向は依然として根強い。したがって、一時
的に使用するだけで破棄される紙の量は、逆に近年増加
する傾向にある。また、書箱・雑誌・新聞などに日々消
費される紙の量は、資源・環境の面から脅威であり、こ
れらは媒体が変わらない限り減少する見込みはない。
【0003】しかしながら、人間の情報認識方法や思考
方法を考慮するとCRT(cathoderay tubeブラウン
管)や透過型液晶に代表されるような“ディスプレイ”
に対する“紙”の優位性も無視することはできない。そ
こで、“紙の長所”と、“ディジタル情報をそのまま扱
えるディスプレイの長所”を融合した電子ペーパーの実
現が期待されている。
【0004】電子ペーパーの表示方式としては、反射型
液晶方式や電気泳動方式、2色ボール表示方式、エレク
トロクロミック方式などがある。反射型液晶方式は、液
晶の旋光性や複屈折性を利用した偏光板を使用する表示
素子であるため暗く、また、金属反射板の性質上白表示
がぎらぎらとした反射光となるなどの欠点を持ち、長時
間画面を見つづけると目にかなりの負担を強いることに
なる。電気泳動方式は、白色顔料や黒色トナーなどが、
電界の作用によって電極上に積層する。2色ボール表示
方式は、半分が白色、半分が黒色などの2色に塗り分け
られた球体からなり、電界の作用による回転を利用した
ものである。どちらの方式も流状体が入り込めるだけの
隙間が必要であり、最密に充填できないことから高コン
トラストを得ることは難しい。これらの表示方式に対し
て、エレクトロクロミック方式は、目に与える負担の点
やコントラストの点などで有利と言える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エレクトロ
クロミック方式の中にも、酸化タングステンに代表され
る無機物を利用したもの、ビオロゲンに代表される有機
物の析出を利用したもの、導電性高分子の導電性を制御
したものなどいくつかの種類がある。
【0006】これらの中で、無機物エレクトロクロミッ
ク材料の作製は真空系で行うのが主流であり、コスト面
やサイズ面に問題がある。また、無機物エレクトロクロ
ミック材料には黒い色素はほとんど存在しないが、電子
ペーパーとしては、反射率の高い白および品位の良い黒
を表示できることが必要であることは自明である。
【0007】これに対して、導電性高分子を利用した方
式は、伝導度が高いほど電子の吸収が強くなり、したが
って黒色に見え、電気化学的な方法でそのエレクトロク
ロミック性を制御できることが知られている。また、導
電性高分子の中には、異種原子または分子(ドーパン
ト)がドーピングされて導電性を有するものがある。こ
のドーピングタイプには、ドーバントの種類によって伝
導度が著しく変化する。エレクトロクロミックという観
点からは、ドーピングによって劇的に色を変化させるこ
とができるというわけである。さらに、導電性高分子を
利用した方式は、溶液中で電解重合法により容易に作製
することができるという利点も有する。
【0008】しかしながら、この導電性高分子によるエ
レクトロクロミック材料は、無機物には出すことのでき
ない黒発色が可能である代わりに、π共役系を使った導
電性材料であるがために吸収が強く、アンドープ時に発
現する本来の高分子自体の色が、濃い黄色や赤色、緑
色、藍色などと着色しており、これが大きな問題となっ
ている。電子ペーパーとして使用するためには、当然の
ことながら、反射率の高い白を表示できなければならな
い。
【0009】本発明は、このような技術的な課題に鑑み
て提案されたものであり、反射率の高い白および品位の
良い黒を表示することができるエレクトロクロミック表
示素子、エレクトロクロミック表示装置を提供すること
を目的とし、さらにはその製造方法を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のエレクトロクロミック表示素子は、第1の
透明電極と、前記透明電極上に接触して存在し、電気活
性を有し且つ電気化学的な酸化もしくは還元により変色
するエレクトロクロミック層と、前記エレクトロクロミ
ック層と接触して形成される高分子固体電解質層と、前
記第1の透明電極との間に前記エレクトロクロミック層
と前記高分子固体電解質層を挟んでなる第2の電極とを
有してなり、上記エレクトロクロミック層は、白色顔料
とエレクトロクロミック材料とを含む複合膜よりなるこ
とを特徴とする。
【0011】上記構成のエレクトロクロミック表示素子
では、第1の透明電極がオンされてエレクトロクロミッ
ク層にアニオンがドープされると、エレクトロクロミッ
ク材料の電子の吸収が強くなり、品位の良い黒が表示さ
れる。
【0012】これに対して、第1の電極がオフされてエ
レクトロクロミック層からアニオンがアンドープされる
と、エレクトロクロミック材料は本来の色に戻るが、こ
のときエレクトロクロミック層が白色顔料を含有してい
るので、これが隠蔽されて白が表示される。
【0013】一方、本発明のエレクトロクロミック表示
素子の製造方法は、透明支持体上に第1の透明電極を形
成する工程と、この第1の透明電極上に接触して白色顔
料を含有する高分子材料層を形成する工程と、上記白色
顔料を含有する高分子材料層を、当該高分子材料を溶解
し得る溶媒で膨潤させる工程と、上記高分子材料層が膨
潤した状態でエレクトロクロミック材料を電解重合する
ことにより、当該エレクトロクロミック材料と白色顔料
とを含む複合膜とし、これをエレクトロクロミック層と
する工程と、上記エレクトロクロミック層上に高分子固
体電解質層を形成する工程と、第2の電極を形成した支
持基板を、第2の電極が上記第1の透明電極と対向する
ように上記高分子固体電解質層上に貼り合わせる工程と
を有することを特徴とする。
【0014】上記のように、白色顔料を含む高分子材料
層を膨潤させておき、この状態でエレクトロクロミック
材料を電解重合すると、エレクトロクロミック材料が膨
潤された高分子材料の分子鎖の間を通過して高分子材料
層内に入り込み、白色顔料と複合化される。以上の構成
を基本構造とし、これを複数個、面状に配列すれば、マ
トリクス駆動可能なエレクトロクロミック表示装置が構
成される。
【0015】このような構造を規定したのが本発明のエ
レクトロクロミック表示装置であり、画素に対応してマ
トリクス状に配列され、駆動素子によって制御される第
1の透明電極と、前記透明電極上に接触して存在し、電
気活性を有し且つ電気化学的な酸化もしくは還元により
変色するエレクトロクロミック層と、前記エレクトロク
ロミック層と接触して形成される高分子固体電解質層
と、前記第1の透明電極との間に前記エレクトロクロミ
ック層と前記高分子固体電解質層を挟んでなる第2の電
極とを有してなり、上記エレクトロクロミック層は、白
色顔料とエレクトロクロミック材料とを含む複合膜より
なることを特徴とする。かかる構造のエレクトロクロミ
ック表示装置では、エレクトロクロミック層が駆動素子
によって選択駆動され、画像表示が行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したエレクト
ロクロミック表示素子、その製造方法、さらにはエレク
トロクロミック表示装置について、図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0017】エレクトロクロミック表示素子は、図1に
示すように、視認面側から順に(図中、上から順に)、
第1の電極である透明電極1、電気活性を有し且つ電気
化学的な酸化もしくは還元により変色するエレクトロク
ロミック層2、エレクトロクロミック層と接触して形成
される高分子固体電解質層3、上記透明電極1と対向し
て形成される第2の電極4とを積層してなる積層構造体
を基本構成とするものである。
【0018】したがって、上記エレクトロクロミック層
2及び高分子固体電解質層3は、上記透明電極1と第2
の電極4に挟み込まれた形となり、これら電極をオン・
オフすることによりエレクトロクロミック層2へのアニ
オンのドープ・アンドープが行われ、発色・消色が繰り
返される。
【0019】上記第1の電極である透明電極1は、これ
を通してエレクトロクロミック層2を視認することにな
るため、透明導電材料からなることが好ましい。透明導
電材料としては、InとSnOの混合物、いわ
ゆるITO膜やSnOまたはInをコーティン
グした膜を用いることが好ましい。これらITO膜やS
nOまたはInをコーティングした膜にSnや
Sbをドーピングしたものでも良く、MgOやZnOな
どを用いることも可能である。
【0020】上記エレクトロクロミック層2は、電気活
性を有するエレクトロクロミック材料を含有している。
エレクトロクロミック材料は、電気化学的な酸化もしく
は還元により変色する性質を有し、上記電極をオンし容
量の対向電極の一方となる透明電極1に電位差が与えら
れた時に黒色に変色する。
【0021】エレクトロクロミック材料には、エレクト
ロクロミックを呈する材料であれば任意の材料を使用す
ることができるが、品位の良い黒を表示できることなど
の理由から、π共役系導電性高分子が好適である。
【0022】π共役系導電性高分子としては、ポリアセ
チレン、ポリ(p−フェニレン)、ポリチオフェン、ポ
リ(3−メチルチオフェン)、ポリイソチアナフテン、
ポリ(p−フェニレンスルフィド)、ポリ(p−フェニレ
ンオキシド)、ポリアニリン、ポリ(p−フェニレンビ
ニレン)、ポリ(チオフェンビニレン)、ポリペリナフ
タレン、ニッケルフタロシアニンなどを挙げることがで
きる。
【0023】これらπ共役系導電性高分子のなかでも特
に好ましいものの1つはポリピロールである。これは、
1)酸化電位が低い、2) クーロン効率が高い、3)
酸化時の発色が黒い、4) 繰り返し寿命が長い、とい
った理由が挙げられる。酸化電位が低いものが好まれる
理由は酸化電位が低い方が発色状態において安定だから
である。またクーロン効率が高いものが望ましいとされ
る理由は、副反応がそれだけ抑えられていることを示し
ており、高いクーロン効率が100%に近いということ
は副反応が殆ど起こってないということであり、素子と
しての寿命が長くなることを意味する。酸化時の発色が
黒いという点は、ドキュメントのディスプレイとしては
重要な性質である。他のポリマーが緑色もしくは赤みが
かった黒色であるのに対し、ポリピロールは完全な酸化
時においては黒色である。このためポリピロールを採用
することで、黒色濃度を高くすることができ、コントラ
ストを良くできることになる。更に繰り返し寿命が長い
のもポリピロールの有益な特徴の1つである。なお、上
記のポリピロールは、アニオンドープ時には良い黒を発
色するが、アンドープ時に濃い黄色を呈する。
【0024】本発明において特徴的なことは、上記エレ
クトロクロミック層2が白色顔料を含有し、上記エレク
トロクロミック材料と複合化されていることである。エ
レクトロクロミック層2が白色顔料を含有することによ
り、例えばポリピロールがアンドープ時に呈する濃い黄
色が隠蔽され、反射率の高い白色を表示することが可能
になる。
【0025】上記白色顔料としては、酸化チタンや酸化
アルミニウムなどが使用可能であり、さらには亜鉛華な
ども使用可能である。白色顔料の粒径は、エレクトロク
ロミック層2の厚さよりも小さいことが望ましく、その
添加濃度は25重量%以下であることが好ましい。
【0026】また、上記エレクトロクロミック層2は、
上記エレクトロクロミック材料と白色顔料とを複合化す
るために、高分子材料を含有することが好ましい。
【0027】係る高分子材料としては、ポリエチレンオ
キサイド系、ポリビニルアルコール系、ポリアクリロニ
トリル系、メタクリレート系、フッ化ブニリデン系など
の高分子材料を挙げることができる。
【0028】一般に、エレクトロクロミック材料として
用いられるπ共役系導電性高分子は、成形性、加工性が
悪く、溶媒に不溶であるばかりか、機械的に堅くて脆い
という特徴を有している。上記高分子材料と複合化する
ことで、これらの欠点を補うことができる。特に、ポリ
エチレンオキサイド系、ポリビニルアルコール系、ポリ
アクリロニトリル系などの高分子材料を用いれば、電気
化学重合(いわゆる電解重合)により、良好な複合化状
態を得ることができる。上記高分子材料は、電解重合の
際に膨張(膨潤)し、その結果、高分子材料中に上記π
共役系導電性高分子が拡散するからである。
【0029】ところで、エレクトロクロミック表示素子
においては、上記エレクトロクロミック層2にイオンを
供給するための電解質層が必要である。このとき、表示
素子としては、液体を用いていない全固体であることが
信頼性の面から望まれており、可能な限り電解質層も固
体化することが好ましい。液体を使用すると、液の漏洩
や電極間の短絡など様々な問題が生じるためである。
【0030】しかしながら、後述のような高分子固体電
解質(例えばポリエチレンオキサイドなどに支持電解質
を混合させたもの。イオン伝導性を有する。)を用いる
と、高分子固体電解質層3とエレクトロクロミック層2
との密着性の不備が問題となる。密着性の不備は、円滑
なイオン供給に影響を与え、当然のことながら、表示素
子の短寿命化や低応答速度につながる。
【0031】そこで、上記高分子材料には、高分子固体
電解質層3に含まれる高分子材料と同種の高分子材料を
用いることが好ましい。上記エレクトロクロミック材料
との複合化の際の膨潤も併せて考慮すると、具体的に
は、ポリエチレンオキサイド系、ポリビニルアルコール
系、ポリアクリロニトリル系などの高分子材料が好まし
く、これらの中から高分子固体電解質層3に用いられる
高分子材料に応じて選択使用すればよい。
【0032】これにより、上記エレクトロクロミック層
2と高分子固体電解質層3が、同じ高分子材料によりネ
ットワーク化(一体化)され、密着性の問題が解消され
て、エレクトロクロミック層2と高分子固体電解質層3
間において速やかなイオン伝導が実現される。
【0033】また、同種の高分子材料でなくても、上記
高分子固体電解質層3に含まれる高分子材料と濡れ性の
良い高分子材料であれば、ある程度の効果を期待するこ
とができる。
【0034】上記高分子固体電解質層3は、上記の通り
エレクトロクロミック層2にイオン(アニオン)を供給
するために設けられるものであり、マトリクス高分子材
料中に支持電解質が分散されている。
【0035】高分子固体電解質層3を構成する高分子固
体電解質に用いるマトリクス(母材)高分子としては、
骨格ユニットがそれぞれ−(C-C-O)n−、−(C-C-N)n
−、−(C-C-S)n−で表されるポリエチレンオキサイ
ド、ポリエチレンイミン、ポリエチレンスルフィドが挙
げられる。これらを主鎖構造として、枝分があってもよ
い。また、ポリメチルメタクリレート、ポリフッ化ビニ
リデン、ポリフッ化ビニリデンクロライド、ポリカーボ
ネートなども好ましい。
【0036】高分子固体電解質層3形成する際には、前
記マトリクス高分子に所要の可塑剤を加えるのが好まし
い。好ましい可塑剤としては、マトリクス高分子が親水
性の場合には、水、エチルアルコール、イソプロピルア
ルコールおよびこれらの混合物等が好ましく、疎水性の
場合にはプロピレンカーボネート、ジメチルカーボネー
ト、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、アセ
トニトリル、スルフォラン、ジメトキシエタン、エチル
アルコール、イソプロピルアルコール、ジメチルフォル
ムアミド、ジメチルスルフォキシド、ジメチルアセトア
ミド、n−メチルピロリドンおよびこれらの混合物が好
ましい。
【0037】上記高分子固体電解質層3には、前記マト
リクス高分子に支持電解質を分散せしめて形成される
が、その電解質としては、リチウム塩、例えばLiC
l、LiBr、LiI、LiBF、LiClO、L
iPF、LiCFSOなどや、カリウム塩、例え
ばKCl、KI、KBrなどや、ナトリウム塩、例えば
NaCl、NaI、NaBr、或いはテトラアルキルア
ンモニウム塩、例えば、ほうフッ化テトラエチルアンモ
ニウム、過塩素酸テトラエチルアンモニウム、ほうフッ
化テトラブチルアンモニウム、過塩素酸テトラブチルア
ンモニウム、テトラブチルアンモニウムハライドなどを
挙げることができる。上述の4級アンモニウム塩のアル
キル鎖長は不揃いでも良い。
【0038】また、高分子固体電解質層3には、コント
ラストを向上させるために、エレクトロクロミック層2
と同様、白色顔料を添加してもよい。使用可能な白色顔
料は、先のエレクトロクロミック層2と同様である。
【0039】この白色顔料を混ぜる割合としては、約1
〜20重量%が好ましく、より好ましくは約1〜10重
量%であり、さらに好ましくは約5〜10重量%であ
る。このような割合に規制するのは、酸化チタンなどの
白色顔料は、高分子への溶解性はなく分散するだけであ
って、混合する割合が増えると、白色顔料が凝集する結
果、光学濃度が不均一になってしまうからである。ま
た、白色顔料にはイオン導電性がないため、混合割合の
増加は高分子固体電解質の導電性の低下を招く。両者を
考慮すると、混合割合の上限はおよそ20重量%であ
る。
【0040】上記高分子固体電解質層3の膜厚は、20
μm〜200μmであることが好ましく、より好ましく
は50μm〜150μmであり、さらに好ましくは70
μm〜150μmである。高分子固体電解質層3の膜厚
が薄い方が電極間の抵抗が小さくなるので発色・消色時
間の低減や消費電力の低下につながり好ましい。しか
し、20μm以下になると、機械的強度が低下して、ピ
ンホールや亀裂が生じて好ましくない。
【0041】第1の電極である透明電極1とは反対側の
面には、上記第2の電極4が形成される。この第2の電
極4は、透明である必要はなく、電気化学的に安定な金
属であれば何でもよいが、好ましいのは白金、クロム、
アルミニウム、コバルト、パラジウムなどであり、これ
らの金属からなる膜を成膜することで作成できる。
【0042】上記第2の電極4上には、図2に示すよう
に、応答速度向上などを目的に、第2のエレクトロクロ
ミック層を対向エレクトロクロミック層5として形成す
ることも可能である。この場合、対向エレクトロミック
層5の色が、透明電極1側のエレクトロクロミック層2
の色の妨げにならないような材料を選択することが好ま
しい。例えば、透明電極1側のエレクトロクロミック層
2に含まれるエレクトロクロミック材料がポリピロール
である場合、対向エレクトロクロミック層5を酸化タン
グステンにすればよい。透明電極1側のエレクトロクロ
ミック層2(ポリピロール)がアニオンのアンドープに
よって黄色を呈しているとき、対向側の対向エレクトロ
クロミック層5の酸化タングステンは透明である。透明
電極1側のエレクトロクロミック層2(ポリピロール)
がアニオンのドープによって黒発色のとき、対向側の対
向エレクトロクロミック層5の酸化タングステンは青発
色となる。
【0043】対向エレクトロクロミック層5の色が透明
電極1側のエレクトロクロミック層2の色と異なる場合
には、先に述べたように高分子固体電解質層3にも白色
顔料を添加することによって対向エレクトロクロミック
層5の色が実質的に邪魔しないようにすることが好まし
い。例えば、透明電極1側のエレクトロクロミック層2
も対向エレクトロクロミック層5も同じポリピロールを
使用した場合、透明電極1側のエレクトロクロミック層
2(ポリピロール)がアニオンのアンドープによって黄
色を呈しているとき、対向側の対向エレクトロクロミッ
ク層5(ポリピロール)はアニオンのドープによって黒
発色となる。このような場合には、高分子固体電解質層
3に白色顔料を添加することにより、対向エレクトロク
ロミック層5の発色を隠蔽することが好ましい。
【0044】以上の構成を有するエレクトロクロミック
表示素子では、第1の透明電極1がオンされてエレクト
ロクロミック層2にアニオンがドープされると、エレク
トロクロミック材料が黒発色し、品位の良い黒が表示さ
れる。
【0045】第1の電極1がオフされてエレクトロクロ
ミック層2からアニオンがアンドープされると、エレク
トロクロミック材料本来の色に戻るが、このときエレク
トロクロミック層2が白色顔料を含有しているので、こ
れが隠蔽されて反射率の高い白が表示される。
【0046】次に、上述のエレクトロクロミック表示素
子の製造方法について説明する。
【0047】上記エレクトロクロミック表示素子の製造
においては、エレクトロクロミック層におけるエレクト
ロクロミック材料と白色顔料、高分子材料の複合化が鍵
になる。そこで、以下においては、この複合化技術を中
心に説明する。
【0048】上記エレクトロクロミック表示素子を作製
するには、先ず、図3Aに示すように、透明基板11上
に形成された透明電極12を用意し、図3Bに示すよう
に、この透明電極12上に白色顔料を添加した高分子薄
膜13を形成する。
【0049】このとき、高分子薄膜13の厚さは、所望
のエレクトロクロミック層の厚さに応じて設定すればよ
い。例えば、エレクトロクロミック層の厚さを1μm厚
にするのであれば、上記高分子薄膜13の厚さも1μm
にする。かかる高分子薄膜13は、スピンコート法など
により塗布形成すればよい。
【0050】実際には、例えばポリエチレンオキサイド
を8重量%の割合で溶解させた炭酸プロピレン(電解質
を0〜1モル/リットル含む。)中に界面活性剤5重量
%とともに酸化チタン20重量%を添加した溶液を用意
する。このとき、酸化チタンの凝集を防ぐために、超音
波ホモジナイザなどを用いて十分に攪拌する。
【0051】この溶液を、透明電極12上にスピンコー
トする。スピンコートは、例えば500rpm,4秒、
次いで2500rpm,20秒なる条件で行う。
【0052】次いで、例えば80℃のホットプレート上
で15分間乾燥させ、図3Cに示すように、ほぼ1μm
厚の白色顔料添加高分子薄膜13を得る。次に、この白
色顔料添加高分子薄膜13の上に積層するのではなく、
当該高分子薄膜13と複合するようにエレクトロクロミ
ック材料(例えばポリピロール)を電解重合法によって
形成する。
【0053】ポリピロールは、電解重合法で容易に薄膜
が作製できる。電解液には、誘電率の高い溶液、例えば
アセトニトリルや炭酸プロピレンなどに、過塩素酸系電
解質たとえば過塩素酸テトラエチルアンモニウムや過塩
素酸テトラエチルフォスフォニウムなどを1モル/リッ
トル溶解させたものを用いる。この電解液に、ピロール
モノマーを0.1〜1モル/リットル程度混合する。作
用電極には透明電極付のガラス基板やプラスチック基板
を用いる。対極は、ステンレス板でもよいしプラチナ板
でもよい。
【0054】このピロールモノマー入り電解液に、+2
mA程度定電流で30mC/cm程度印加すると、作
用電極である透明電極上に、ピロールが重合し、同時に
電解酸化され、アニオンドープされた黒色ポリピロール
導電性薄膜が形成される。この導電膜は、1〜3×10
S/cm程度の電気伝導度を示す。ついで−1mA定
電流を6mC/cm程度印加するとアニオンがアンド
ープされ、高い導電性を示さず濃い黄色を呈するように
なる。
【0055】以上はごく一般的なポリピロール重合膜作
製法である。この作製法を応用して上記白色顔料添加高
分子薄膜13との複合化を行う。
【0056】すなわち、前記の方法で作製した白色顔料
添加高分子薄膜13付きの透明基板11を、この高分子
薄膜13を溶解し得る溶媒、例えば炭酸プロピレンを含
む電解重合液中に浸し、図3Dに示すように、高分子薄
膜13を膨潤させてからエレクトロクロミック材料(ポ
リピロール)の電解重合を行う。
【0057】例えば、ピロールを1モル/リットル、電
解質を1モル/リットルの割合で含む炭酸プロピレン中
に15秒間浸してから、ポリピロール電解重合を行う。
高分子薄膜13を構成するポリエチレンオキサイドは、
炭酸プロピレンに可溶であるが、直ぐに全てが溶け出す
わけではなく、一定時間内では、透明基板11から剥が
れることなく高分子薄膜13が膨潤するだけにとどま
る。
【0058】ここで、白色顔料添加高分子薄膜13を膨
潤させるところに複合化の重要性がある。高分子薄膜1
3を予め膨潤させておくと、電解重合液中のピロールが
マトリクス高分子であるポリエチレンオキサイドの分子
鎖間を通り抜け、高分子薄膜13中に入り込んで高分子
材料や白色顔料と複合化される。
【0059】本発明では、この複合化された膜をエレク
トロクロミック層として利用する。図3Eは、ポリピロ
ールが複合化された様子を示すものであり、透明電極1
2上の領域(図中、黒色で示す領域)において、ポリピ
ロールが複合化されている。
【0060】なお、上記膨潤させる時間が長すぎると、
高分子薄膜13が溶解してしまい、エレクトロクロミッ
ク材料が高分子薄膜13中に拡散するのではなく、エレ
クトロクロミック材料のみからなるエレクトロクロミッ
ク層が透明基板11上に直接形成されてしまう。したが
って、通常は、上記膨潤時間は1分以内とすることが好
ましい。逆に、膨潤させる時間が短すぎると、エレクト
ロクロミック層が高分子薄膜13上に積層される形で形
成されてしまうので、やはり注意を要する。
【0061】次いで、この複合化された高分子薄膜(エ
レクトロクロミック層)上に、イオンを供給するための
電解質層となる高分子固体電解質層を形成する。
【0062】このとき、高分子固体電解質層を構成する
マトリクス高分子は、上記高分子薄膜13と同種の高分
子材料であることが好ましい。
【0063】例えばポリエチレンオキサイド(勿論、高
分子固体電解質に用いられる高分子材料であれば、他の
高分子材料でも構わない。)を8重量%溶解させた炭酸
プロピレンを、上記複合化されたエレクトロクロミック
層上にブレード法によって100μm厚に塗布する。1
0分間放置後、80℃の恒温槽中で1時間乾燥させるこ
とにより、エレクトロクロミック層と分子レベルでネッ
トワーク化された高分子固体電解質層が得られる。
【0064】後は、対極となる第2の電極を貼り合わせ
ることでエレクトロクロミック表示素子を完成する。こ
のとき、応答速度向上などの理由で、対極となる第2の
電極上にも対向エレクトロクロミック層が形成されてい
ても構わない。
【0065】貼り合わせの際には、高分子固体電解質層
と第2の電極、あるいはその上に形成された対向エレク
トロクロミック層との密着性を上げるために、少量の炭
酸プロピレンを高分子固体電解質層上に塗布してから行
うとさらに良好な貼り合わせ状態を実現することができ
る。
【0066】以上の手法により、白色顔料、エレクトロ
クロミック材料、さらには高分子固体電解質層を、同種
の高分子材料、あるいは相溶性の良い高分子材料で複合
化させることにより、エレクトロクロミック層の白色
化、応答速度の向上、長寿命化が可能である。
【0067】次に、上記エレクトロクロミック表示素子
の応用例として、マトリクス駆動されるエレクトロクロ
ミック表示装置について説明する。
【0068】マトリクス駆動されるエレクトロクロミッ
ク表示装置は、図4及び図5に示すように、駆動素子で
あるTFT(Thin Film Transistor)23によって制
御される第1の透明電極である透明画素電極22と、電
気活性を有し且つ電気化学的な酸化もしくは還元により
変色するエレクトロクロミック層24と、このエレクト
ロクロミック層24と接触した高分子固体電解質層25
と、第1の透明電極に対向する第2の電極としての各画
素に共通な共通電極26とを有し、上記透明画素電極2
2を複数個、面状(マトリクス状)に配列してなること
を特徴とする。
【0069】透明画素電極22とTFT23は、各1つ
の組み合わせて1画素を構成するように形成されてお
り、透明支持体21上に各画素がマトリクス状に配列さ
れている。透明支持体21としては、石英ガラス板、白
板ガラス板などの透明ガラス基板を用いることが可能で
あるが、これに限定されず、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリエチレンテレフタレートなどのエステル、ポリ
アミド、ポリカーボネート、酢酸セルロースなどのセル
ロースエステル、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体などの
フッ素ポリマー、ポリオキシメチレンなどのポリエーテ
ル、ポリアセタール、ポリスチレン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、メチルペンテンポリマーなどのポリオレ
フィン、及びポリイミド−アミドやポリエーテルイミド
などのポリイミドを例として挙げることができる。これ
ら合成樹脂を支持体として用いる場合には、容易に曲が
らないような剛性基板状にすることも可能であるが、可
とう性を持ったフィルム状の構造体とすることも可能で
ある。
【0070】透明画素電極22は、略矩形若しくは正方
形パターンに形成された透明導電性膜からなり、図4に
示すように、各画素間が分離されており、その一部には
各画素ごとのTFT23が配設されている。透明画素電
極22には、例えばIn とSnOの混合物、い
わゆるITO膜や、SnOまたはInをコーテ
ィングした膜を用いることが好ましい。これらITO膜
やSnOまたはIn をコーティングした膜にS
nやSbをドーピングしたものでも良く、MgOやZn
Oなどを用いることも可能である。
【0071】各画素ごとに形成されたTFT23は図示
しない配線によって選択され、対応する透明画素電極2
2を制御する。TFT23は画素間のクロストークを防
止するのに極めて有効である。TFT23は例えば透明
画素電極22の一角を占めるように形成されるが、透明
画素電極22がTFT23と積層方向で重なる構造であ
っても良い。TFT23には、具体的には、ゲート線と
データ線が接続され、各ゲート線に各TFT23のゲー
ト電極が接続され、データ線には各TFT23のソース
・ドレインの一方が接続され、そのソース・ドレインの
他方は透明画素電極22に電気的に接続される。なお、
TFT23以外の駆動素子は平面型ディスプレイに用い
られているマトリクス駆動回路で、透明支持体21上に
形成できるものであれば他の材料でもよい。
【0072】このような透明画素電極22とTFT23
はエレクトロクロミック層24に接している。エレクト
ロクロミック層24は、先に述べた通り、電気活性を有
するπ共役系導電性高分子(エレクトロクロミック材
料)と白色顔料、さらには高分子材料が複合化された層
である。
【0073】エレクトロクロミック層24は電気化学的
な酸化もしくは還元により変色する性質を有し、容量の
対向電極の一方となる透明画素電極22に電位差が与え
られた時に黒色に変色する。この発色を行うエレクトロ
クロミック層24に接するように高分子固体電解質層2
5が形成されている。
【0074】一方、第1の透明電極と対向する側には、
第2の電極として共通電極26が形成される。この共通
電極26は、電気化学的に安定な金属であれば何でもよ
いが、好ましいのは白金、クロム、アルミニウム、コバ
ルト、パラジウムなどであり、支持体27上に金属膜な
どの良導体からなる膜を成膜することで作成できる。更
に主反応に用いる金属を予め或いは随時十分に補うこと
ができれば、カーボンを共通電極として使用可能であ
る。そのためのカーボンを電極上に担持させる方法とし
て、樹脂を用いてインク化し、基板面に印刷する方法が
ある。カーボンを使用することで、電極の低価格化を図
ることができる。
【0075】支持体27としては、透明である必要はな
く、共通電極26や高分子固体電解質層25を確実に保
持できる基板やフィルムなどを用いることができる。例
示すると、石英ガラス板、白板ガラス板などのガラス基
板、セラミック基板、紙基板、木材基板を用いることが
可能であるが、これに限定されず、合成樹脂基板とし
て、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタ
レートなどのエステル、ポリアミド、ポリカーボネー
ト、酢酸セルロースなどのセルロースエステル、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレンーコヘキ
サフルオロプロピレンなどのフッ素ポリマー、ポリオキ
シメチレンなどのポリエーテル、ポリアセタール、ポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、メチルペン
テンポリマーなどのポリオレフィン、及びポリイミド−
アミドやポリエーテルイミドなどのポリイミドを例とし
て挙げることができる。これら合成樹脂を支持体として
用いる場合には、容易に曲がらないような剛性基板状に
することも可能であるが、可とう性を持ったフィルム状
の構造体とすることも可能である。共通電極26に十分
な剛性がある場合には、支持体27を設けなくとも良
い。
【0076】図5に示すように、第1の透明電極側と第
2の電極を対向させるために、両支持体21、27を保
持する封着樹脂部28が周囲に形成される。この封着樹
脂部28によって両支持体21、27とこれらの間に配
設された透明画素電極22とTFT23、エレクトロク
ロミック層24、高分子固体電解質層25、共通電極2
6が確実に保持されることになる。
【0077】上述の構造のエレクトロクロミック表示装
置においては、TFT23を用いてマトリクス駆動が可
能であり、上記白色顔料とエレクトロクロミック材料が
複合化されたエレクトロクロミック層24を選択駆動す
ることで、黒品位、白レベルに優れた画像表示を行うこ
とができる。
【0078】図6は、エレクトロクロミック表示装置の
回路図の一例を示すものである。TFT34と透明画素
電極35からなる画素がマトリクス状に配されており、
容量の対向電極側が共通電極となる。各画素を選択する
ためのデータ線駆動回路32、32aとゲート線駆動回
路33が設けられており、それぞれ所定のデータ線37
とゲート線36が信号制御部31からの信号によって選
択される。
【0079】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について、実
験結果を基に説明するが、本発明がこれらに限定される
ものではないことは言うまでもない。 [実施例1]
【0080】(表示極の作成)厚さ1.1mで10cm×
10cmのガラス基板上に、150μmピッチで平面的に
配列されたITO膜とTFT(Thin Film transisto
r)を公知の方法により作成した。酸化チタン(石原産
業社製、粒径200nm)の濃度が15重量%となるよ
うに、ポリエチレンオキサイドを8重量%の割合で溶解
させた炭酸プロピレン溶液(ライオン社製界面活性剤を
10重量%含有)中に添加し、超音波ホモジナイザを用
いて60秒間攪拌し均一に分散させた。
【0081】この白色顔料入り高分子溶液を、ITO膜
上にスピンコートした。スピンコートは、500rp
m,4秒、次いで2500rpm,20秒なる条件で行
った。次いで、80℃のホットプレート上で15分間乾
燥させた。次いで、このようにして作製した酸化チタン
添加ポリエチレンオキサイド膜付き基板に公知の方法に
より駆動回路につながるリード部を形成した。
【0082】このガラス基板42を図7に示すように、
電解重合用ガラス槽41内に設置した。ガラス槽41内
の電解液は、炭酸プロピレン中に、テトラエチルアンモ
ニウムテトラルルオロボレートを1モル/リットル、ピ
ロールを0.1モル/リットル溶解せしめて得た。上記
電解重合用ガラス槽41内には、上記ガラス基板42の
他、対向電極としてプラチナ基板43を、また参照電極
として銀ワイヤ44を図7に示すように配した。
【0083】前記酸化チタン添加ポリエチレンオキサイ
ド膜付き基板42を電解液中に浸してから15秒後に、
駆動回路より全体に2mAの電流を通電電気量が3C
(30mC/cm)となるまで通電した。ITO上に
は、テトラフルオロボレートアニオンがドーピングされ
て黒色を呈するポリピロールと酸化チタン添加ポリエチ
レンオキサイドの複合膜が形成された。
【0084】次いで、該ガラス基板を、プロピレンカー
ボネート中にテトラエチルアンモニウムテトラフルオロ
ボレートを1モル/リットル溶解せしめて得た電解液を
含むガラス槽内に設置し、−1mAの電流を通電電気量
が0.8C(8mC/cm)となるまで通電し、電解
重合時にポリピロール中にドーピングされたイオンを脱
ドープした。ポリピロール/酸化チタン添加ポリエチレ
ンオキサイドの複合膜はクリーム色に変化した。次い
で、この基板を取り出しエタノールで洗浄した後、真空
乾燥した。
【0085】(高分子固体電解質の調製と塗布)分子量
約35万のポリフッ化ビニリデン8重量部とテトラエチ
ルアンモニウムテトラフルオロボレート1モルをプロピ
レンカーボネートに溶解させ、次いでこれに平均粒径2
00nmの酸化チタン25重量部を添加し、超音波ホモ
ジナイザーで、これを均一に分散せしめた。上記基板に
この高分子溶液を、1000rpm,4秒、次いで30
00rpm,30秒なる条件でスピンコートし、これを
80℃のホットプレート上で15分間乾燥した。
【0086】(第2電極基板の貼り合わせ)上記複合膜
を形成し、さらにその上に高分子固体電解質層を形成し
たガラス基板上に、炭酸プロピレンを10マイクロリッ
トル滴下し、第2電極基板を直ちに貼り合わせた。そし
て、貼り合わせの端面をエポキシ系の紫外線硬化樹脂
(触媒化成工業社製、ホトレック)を封止剤として封止
した。
【0087】このようにして得られたエレクトロクロミ
ック表示素子の色(アニオンアンドープ時の白色度)
は、L*a*b*表色系で、b*値が+11となり、ク
リーム色から黒色への変化応答時間は50sであった。
また、繰り返し耐久性(応答時間が10%長くなるまで
の回数)も10を越えていた。
【0088】[比較例1]エレクトロクロミック層をポ
リピロール単独の膜とした他は、実施例1と同様にエレ
クトロクロミック表示素子を作製した。
【0089】このようにして得られたエレクトロクロミ
ック表示素子の色は、L*a*b*表色系で、b*値が
+50となり、クリーム色から黒色への変化応答時間は
65sであった。繰り返し耐久性(応答時間が10%長
くなるまでの回数)は、10 程度であった。
【0090】[実施例2]本実施例では、第2電極基板
に対向エレクトロクロミック層を形成した。その他は実
施例1と同様である。
【0091】(対向エレクトロクロミック層の作製)第
2電極基板を電解重合用ガラス槽内に設置した。ガラス
槽内の電解液は、炭酸プロピレン中に、テトラエチルア
ンモニウムテトラルルオロボレートを1モル/リット
ル、ピロールを1モル/リットル溶解せしめて得た。上
記電解重合用ガラス槽内には、上記第2電極基板の他、
対向電極としてプラチナ基板を、また参照電極として銀
ワイヤ配した。前記第2電極基板を電解液中に浸してか
ら、駆動回路より全体に2mμAの電流を通電電気量が
3C(30mC/cm)となるまで通電した。ITO
膜上には、テトラフルオロボレートアニオンがドーピン
グされて黒色を呈するポリピロール膜が形成された。
【0092】次いで、該第2電極基板を、プロピレンカ
ーボネート中にテトラエチルアンモニウムテトラフルオ
ロボレートを1モル/リットル溶解せしめて得た電解液
を含むガラス槽内に設置し、−1mAの電流を通電電気
量が0.8C(8mC/cm )となるまで通電し、電
解重合時にポリピロール中にドーピングされたイオンを
脱ドープした。ポリピロール膜はクリーム色に変化し
た。このようにして得られたエレクトロクロミック表示
素子の色は、L*a*b*表色系で、b*値が+11と
なり、クリーム色から黒色への変化応答時間は120m
sであった。
【0093】また、繰り返し耐久性(応答時間が10%
長くなるまでの回数)も10を越えていた。さらに、
繰り返し耐久性を測定するために、1Hzの矩形波を±
1.2V印加し続け、応答波形の変化を観測した。12
日後、応答時間は125msとあまり変化していなかっ
た。
【0094】[比較例2]エレクトロクロミック層及び
対向エレクトロクロミック層をポリピロール単独の膜と
した他は、実施例2と同様にエレクトロクロミック表示
素子を作製した。
【0095】このようにして得られたエレクトロクロミ
ック表示素子の色は、L*a*b*表色系で、b*値が
+50となり、クリーム色から黒色への変化応答時間は
350msであった。繰り返し耐久性(応答時間が10
%長くなるまでの回数)は、10程度であった。ま
た、繰り返し耐久性を測定するために、1Hzの矩形波
を±1.2V印加し続け、応答波形の変化を観測したと
ころ、12日後の応答時間は390msと10%以上、
遅くなっていた。
【0096】[比較例3]高分子固体電解質層に酸化チ
タンを添加せず、他は比較例2と同様にエレクトロクロ
ミック表示素子を作製したところ、アニオンアンドープ
時にも黒色化してしまっていた。
【0097】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のエレクトロクロミック表示素子及びエレクトロクロ
ミック表示装置においては、エレクトロクロミック材料
と白色顔料を複合化しているので、反射率の高い白およ
び品位の良い黒を表示することができる。
【0098】また、本発明のエレクトロクロミック表示
素子の製造方法によれば、エレクトロクロミック材料と
白色顔料、さらには高分子材料を良好な複合化状態とす
ることができ、上記構成のエレクトロクロミック表示素
子を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エレクトロクロミック表示素子の一構成例を示
す概略断面図である。
【図2】エレクトロクロミック表示素子の他の構成例を
示す概略断面図である。
【図3】エレクトロクロミック材料と白色顔料添加高分
子薄膜との複合化のプロセスを説明する模式図である。
【図4】マトリクス駆動されるエレクトロクロミック表
示装置の構成例を示す概略斜視図である。
【図5】図4に示すエレクトロクロミック表示装置の要
部概略断面図である。
【図6】エレクトロクロミック表示装置の回路図であ
る。
【図7】実施例において電解重合に用いた電解槽の構成
を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 透明電極 2 エレクトロクロミック層 3 高分子固体電解質層 4 第2の電極 5 対向エレクトロクロミック層 21 透明支持体 22 透明画素電極 23 TFT 24 エレクトロクロミック層 25 高分子電解質層 26 共通電極 27 支持体 28 封着樹脂部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動素子によって制御される第1の透明
    電極と、前記透明電極上に接触して存在し、電気活性を
    有し且つ電気化学的な酸化もしくは還元により変色する
    エレクトロクロミック層と、前記エレクトロクロミック
    層と接触して形成される高分子固体電解質層と、前記第
    1の透明電極との間に前記エレクトロクロミック層と前
    記高分子固体電解質層を挟んでなる第2の電極とを有し
    てなり、上記エレクトロクロミック層は、白色顔料とエ
    レクトロクロミック材料とを含む複合膜よりなることを
    特徴とするエレクトロクロミック表示素子。
  2. 【請求項2】 上記エレクトロクロミック材料がπ共役
    系導電性高分子であることを特徴とする請求項1記載の
    エレクトロクロミック表示素子。
  3. 【請求項3】 上記エレクトロクロミック材料がポリピ
    ロールであることを特徴とする請求項2記載のエレクト
    ロクロミック表示素子。
  4. 【請求項4】 上記白色顔料が酸化チタンであることを
    特徴とする請求項1記載のエレクトロクロミック表示素
    子。
  5. 【請求項5】 上記エレクトロクロミック層は、高分子
    材料を含有することを特徴とする請求項1記載のエレク
    トロクロミック表示素子。
  6. 【請求項6】 上記高分子材料は、上記高分子固体電解
    質層に含まれる高分子材料と同種の高分子材料であるこ
    とを特徴とする請求項5記載のエレクトロクロミック表
    示素子。
  7. 【請求項7】 上記高分子材料は、上記高分子固体電解
    質層に含まれる高分子材料と濡れ性の良い高分子材料で
    あることを特徴とする請求項5記載のエレクトロクロミ
    ック表示素子。
  8. 【請求項8】 上記高分子材料は、ポリエチレンオキサ
    イドであることを特徴とする請求項5記載のエレクトロ
    クロミック表示素子。
  9. 【請求項9】 上記高分子固体電解質層が白色顔料を含
    有することを特徴とする請求項1記載のエレクトロクロ
    ミック表示素子。
  10. 【請求項10】 上記高分子固体電解質層と上記第2の
    電極電極の間に第2のエレクトロクロミック層を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のエレクトロクロミック
    表示素子。
  11. 【請求項11】 透明支持体上に第1の透明電極を形成
    する工程と、この第1の透明電極上に接触して白色顔料
    を含有する高分子材料層を形成する工程と、上記白色顔
    料を含有する高分子材料層を、当該高分子材料を溶解し
    得る溶媒で膨潤させる工程と、上記高分子材料層が膨潤
    した状態でエレクトロクロミック材料を電解重合するこ
    とにより、当該エレクトロクロミック材料と白色顔料と
    を含む複合膜とし、これをエレクトロクロミック層とす
    る工程と、上記エレクトロクロミック層上に高分子固体
    電解質層を形成する工程と、第2の電極を形成した支持
    基板を、第2の電極が上記第1の透明電極と対向するよ
    うに上記高分子固体電解質層上に貼り合わせる工程とを
    有することを特徴とするエレクトロクロミック表示素子
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記エレクトロクロミック材料が、π
    共役系導電性高分子であることを特徴とする請求項11
    記載のエレクトロクロミック表示素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記高分子固体電解質層に上記高分子
    材料層と同種の高分子材料を使用し、当該高分子固体電
    解質層を上記エレクトロクロミック層上に塗布形成する
    ことを特徴とする請求項11記載のエレクトロクロミッ
    ク表示素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記第2の電極上に予め第2のエレク
    トロクロミック層を形成しておき、この第2のエレクト
    ロクロミック層が上記高分子固体電解質層と接触するよ
    うに支持基板を貼り合わせることを特徴とする請求項1
    1記載のエレクトロクロミック表示素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 画素に対応してマトリクス状に配列さ
    れ、駆動素子によって制御される第1の透明電極と、前
    記透明電極上に接触して存在し、電気活性を有し且つ電
    気化学的な酸化もしくは還元により変色するエレクトロ
    クロミック層と、前記エレクトロクロミック層と接触し
    て形成される高分子固体電解質層と、前記第1の透明電
    極との間に前記エレクトロクロミック層と前記高分子固
    体電解質層を挟んでなる第2の電極とを有してなり、上
    記エレクトロクロミック層は、白色顔料とエレクトロク
    ロミック材料とを含む複合膜よりなることを特徴とする
    エレクトロクロミック表示装置。
  16. 【請求項16】 上記第2の電極は共通電極であること
    を特徴とする請求項15記載のエレクトロクロミック表
    示装置。
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