JP2002286364A - 粉粒体乾燥装置 - Google Patents

粉粒体乾燥装置

Info

Publication number
JP2002286364A
JP2002286364A JP2001088148A JP2001088148A JP2002286364A JP 2002286364 A JP2002286364 A JP 2002286364A JP 2001088148 A JP2001088148 A JP 2001088148A JP 2001088148 A JP2001088148 A JP 2001088148A JP 2002286364 A JP2002286364 A JP 2002286364A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
hot air
drying
granular material
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001088148A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Kato
文雄 加藤
Shinsaku Kamimura
信作 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsukasa Industry Co Ltd
Original Assignee
Tsukasa Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsukasa Industry Co Ltd filed Critical Tsukasa Industry Co Ltd
Priority to JP2001088148A priority Critical patent/JP2002286364A/ja
Publication of JP2002286364A publication Critical patent/JP2002286364A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉粒体乾燥装置の小型化、エネルギー効率の
向上を図る。 【解決手段】 エロフィンヒータ80から温風供給ダク
ト81、給排ダクト46、温風供給口44を経て乾燥室
3に温風がなるべく下方向へいくように送風され、モー
タ64の駆動力は、スプロケット66からドライブチェ
ーン67に伝達され、さらにスプロケット63に伝達さ
れ、スプロケット63が駆動されると、回転軸6が回転
し、パドル5は、所定方向に回転を始め、温風は、回転
軸6の周辺を旋回し第1シーブ45c、第2シーブ45
dを通り、給排ダクト46に排出される。温風の送風方
向とパドル5の回転方向が一致するように駆動され、粉
粒体の原料は、温風で湿気を蒸発させられ、温風供給ダ
クト81から給送された温風の流れ力とパドル5の攪拌
力とによる相乗効果で効率的な乾燥処理が連続的に持続
されることになる。攪拌ブレード52で粉粒体を掻き揚
げて温風中に拡散させるので、効率が良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水分が含まれた粉
粒体を加温された気体で適度に乾燥させる粉粒体乾燥装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の粉粒体乾燥装置の代表的なものに
は3種類がある。1つは、高速熱気流方式であり、粉粒
体を2〜3秒で乾燥できることに特徴がある。これはパ
イプ状の乾燥管の中に加熱した空気を勢いよく送り込
み、乾燥させる粉粒体を投入すると、粉粒体は、熱風の
勢いで細かく分散され、熱風に包まれながら移動するも
のである。粉粒体乾燥装置の構造そのものは単純であ
る。熱風と粉粒体の接触面積が非常に大きいため、わず
か2〜3秒で水分を蒸発させ、乾燥を完了する。しか
し、粉粒体の空気輸送は、配管の中を例えば風速18〜
20m/sec等程度の風でないと粉体が浮かない。そ
うすると、たとえば風速20m/secの風速で3秒間
であると、配管の長さは60mにしなければならず、配
管が長くなり、また、風量を使うので、配管径が太くな
り、なおかつ配管スペースが非常に大きい。従って、粉
粒体乾燥装置が大型化し、施工も面倒である。また、2
〜3秒という短い時間で、ある程度の水分を粉粒体から
奪おうとすると、熱風を非常に高い温度設定にしなけれ
ばならない。即ち、乾燥時間が長くなれば、時間当りの
カロリーが減り、乾燥時間が短ければ時間当りのカロリ
ーは高くなり、そうすると乾燥時間が短くなればその分
温度を高くしないといけないからである。そうすると、
食品などでは、高温によって変質する恐れがあり、例え
ば、米など、60度〜70度くらいで、でんぷんの変質
がはじまり、味が落ちるおそれがあるといった欠点があ
る。また、粉粒体の滞留時間が調整できない。さらに、
排気中に微粉が含まれるから、サイクロンで捕集する必
要がある。サイクロンの捕集効率というのは概ね98%
であり、残った2%の粉がどうしても気体に混ざる。サ
イクロンの他に排気ファンの能力に見合った巨大な集塵
機が必要なわけであり、設備が巨大化する。2つ目は、
流動層乾燥装置であり、代表的には、横型流動層乾燥装
置と、回転型流動層乾燥装置とがある。横型流動層乾燥
装置は四角い箱にダクトが設けられ、そのダクトと本体
を仕切る、穴の開いた流動プレートから空気を吹き込
み、粉体を流動化させ、それによって粉体を乾燥させる
ものである。しかし、流動層乾燥装置は、非常に設備が
大型化する欠点がある。また、粉体を流動化するため、
多大のエネルギーを必要とする。3つ目は、回転式粉粒
体乾燥装置である。これは、管体が回転しその管体の中
に熱風を通すものである。しかし、非常に設備が大型化
する欠点がある。また、粉体を流動化するため、多大の
エネルギーを必要とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の通り、従来の粉
粒体乾燥装置は、装置が長大になり、また、エネルギー
効率が悪いなどの欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段及び効果】上記課題に鑑
み、請求項1の粉粒体乾燥装置は、内側容器と外側容器
を備えた二重構造とされ、前記内側容器に粉粒体供給
口、粉粒体排出口、気体供給口、気体排出口を設け、前
記内側容器の内部領域に略円筒形状の乾燥室を備えた乾
燥容器と、複数の羽根部材を備え、前記乾燥室を横方向
に貫通するように設置され、前記乾燥容器に回転可能に
取りつけられた回転軸と、前記内側容器と外側容器とで
形成されたダクトと、前記乾燥室に加温された気体を供
給排出する気体給排部と、を備え、前記粉粒体供給口に
供給された粉粒体を、前記気体供給口より吹き込まれた
気体とともに、前記羽根部材により攪拌しつつ横方向に
送り出し、前記粉粒体排出口から粉粒体を排出するとと
もに前記気体排出口から気体を排出し、また、前記乾燥
室内において、前記気体の供給から排出の流れ方向を、
前記回転軸の回転方向と一致させるように構成したこと
を特徴とする。上記装置により、加温された気体の供給
から排気の流れを回転軸の回転方向と一致させることに
より、粉体の流動化を促進し、効率的な乾燥を、少ない
エネルギーで行うことができる。内側容器内面に沿った
気体の流れにより、乾燥室内面への粉体の付着を最小限
に抑えるHACCP設計にできる。粉粒体が付着すると
したらこの天板領域しか付着し得ず、その効果は大き
い。また、乾燥室をダクトが包み込んでいる構造である
ので、乾燥室内の温度にバラツキが無く、均一な乾燥が
可能である。また、放熱防止効果もあるため、エネルギ
ーロスの少ない省エネ設計である。通常この粉粒体乾燥
装置には本体のまわりに保温材を巻くが、保温材に加え
て、ダクトの断熱効果によって、乾燥室からの熱が逃げ
にくい構造となる。さらに、羽根部材の回転速度、或い
は回転方向等を調整することで、粉粒体の乾燥室内の滞
留時間の調整が容易になる。
【0005】請求項2の粉粒体乾燥装置は、請求項1の
粉粒体乾燥装置において、前記気体排出口は前記内側容
器の軸線方向に形成され、且つ、前記気体排出口にシー
ブを備えたことを特徴とする。請求項2の粉粒体乾燥装
置によれば、シーブの篩い効果により、製品からの微粉
除去が可能である。たとえば、製品がグラニュー糖等顆
粒の形状のもので、そこに微粉が入ってしまうと、その
製品の価値が下がる場合に、製品に微粉が混入すること
を防止でき、製品価値を高めることができる。シーブの
径を代えることで、様々な製品に適用可能である。シー
ブの位置は適宜の位置で良いが、例えば底面、側面、上
面等が挙げられる。また、シーブは単なる網でも良い
し、駆動装置によって振動を与えるようなものでも良
い。
【0006】請求項3の粉粒体乾燥装置は、請求項1又
は2の粉粒体乾燥装置において、前記ダクトに連通する
フィルタユニットを前記乾燥室の下側領域に設け、該フ
ィルタユニットが、長円形のリテーナと封筒状の濾布と
を備え、前記ダクトから流入する気体に含まれる粉粒体
を前記濾布に吸着するとともに、逆洗時に前記吸着され
た粉粒体を払い落とすことを特徴とするである。
【0007】請求項3記載の粉粒体乾燥装置は、フィル
タユニットを一体的に内蔵することで、装置を極めて小
型化することができる。フィルタユニットの設置場所
は、前記乾燥室の下側領域でも良いし、その他、上部、
側面等、いろいろ考えられる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の粉粒体
乾燥装置1について図1〜図2を参照して説明する。本
実施形態の粉粒体乾燥装置1は、縦長形状の本体2、本
体2の上部内部に形成されている横長円筒形状の乾燥室
3を有する乾燥容器4と、乾燥容器4の内部に回転可能
に水平に架装され、攪拌用のパドル5を備えた回転軸6
と、乾燥容器4の下部に設置された排気循環微粉除去用
のフィルタユニット7と、乾燥容器4と接続する温風供
給循環部8と、乾燥容器4から排出される粉粒体を空気
輸送する製品排出用の第1ロータリーバルブ9、制御装
置10等を備えたものである。以下、各部を詳細に説明
する。なお、実線矢印は空気の流れ、実線二重矢印は粉
粒体の流れを示す。
【0009】本体2は、乾燥容器4とフィルタユニット
7と温風供給循環部8等を支持する複数本の支柱21、
カバー等(図示せず)を備えている。
【0010】乾燥容器4は、筒状内側容器40と、外側
容器41とを備えた二重構造とされ、内側容器40の上
面左端部に乾燥室3と連通させて設けられている粉粒体
供給口42、右端部底面に形成された粉粒体排出口4
3、上部側面にガラリ等の通気孔を設けた横長形状の温
風供給口44、温風排出口45a,45bを設け、内側
容器40の内部領域に略円筒形状の乾燥室3を備えたも
のである。前記の第1温風排出口45a及び第2温風排
出口45bは、単数でも複数でも良いが、ここでは、2
つの別の場所に設けた開口であって、それぞれ帯状の第
1シーブ45c(ここでは網)と、帯状の第2シーブ4
5d(ここでは網)とを備えている。第1温風排出口4
5a、第2温風排出口45b、第1シーブ45c、第2
シーブ45dの設けられる位置は実施形態の趣旨を逸脱
しない範囲ならば図示に限らず適宜な位置でも良い。こ
の乾燥容器4は、内側容器40と外側容器41と両者の
間の空間とにより構成される給排ダクト46を備え、こ
の給排ダクト46は略円筒形の乾燥室3を包囲するよう
に設けられ側面視で断面略U字形状とされている。ま
た、供給側領域と排出側領域とを区画するため、隔壁4
6aが形成されている。この乾燥容器4はフィルタユニ
ット7を内蔵し、外側容器41の下端部は下部領域に設
けられフィルタユニット7のハウジングHと連続し、給
排ダクト46は下部に開口47を備え、フィルタユニッ
ト7の含塵側空間と連通している。
【0011】前記のパドル5は、回転軸6に対して所定
角度(ここでは概ね10度〜180度の範囲)で、且
つ、軸線方向の左端から右端にわたって所定間隔或いは
適宜間隔で半径方向に突設された複数(ここでは11本
あり、図1ではそのうちの2本を図示)のパドルアーム
51を備え、パドルアーム51の先端にT字形状等各種
の形状の攪拌ブレード52が半径方向軸線に対して適宜
の角度で取り付けられ、粉粒体を掻き揚げるように構成
している。攪拌ブレード52の向きは同一方向でも良い
し、攪拌ブレード52の向きは隣接するもの同士で交差
する方向に設定されても良く、掻き揚げ力の方向が交差
すると、一層、攪拌が効果的に行なわれることがある。
例えば、1本ずつ交互に、複数本毎(例えば2本と1本
とを交互に)方向を交差させても良い。この攪拌ブレー
ド52は、先端部分となる前縁が緩い弧状面に形成され
ており、内側容器40の内部を回転する際に、内筒面と
前縁との間隙を一定に保つようになっている。回転軸6
は、乾燥室3の内部を水平方向に貫通し、外側容器41
の両側端部に取り付けられているベアリングユニット6
1,62によって、回転自在に支持されている。この複
数のパドル5により均質的な粉粒体の乾燥ができる。ま
た、パドル5の本数を比較的減らしても、有効な乾燥効
果がある。羽根の本数が多いと、衛生面での不安を減少
できる。食品関係の粉粒体では、最近、汚染に対して非
常に関心が高まっており、羽根の枚数が少ないと汚染の
恐れが減少する効果があるからである。また、支柱21
側のベアリングユニット62から外部に突出した回転軸
6の先端部に従動側のスプロケット63が取り付けら
れ、回転軸6の駆動用のモータ64が支柱21に取り付
けられている。ここでは回転軸6は一軸の構成である。
また、モータ64の駆動軸65に駆動側のスプロケット
66が固定され、スプロケット63と66とにドライブ
チェーン67が掛装されている。なお、図2においてパ
ドル5の図示は略してある。
【0012】前記のフィルタユニット7は、乾燥容器4
の下部に設けられ、第1シーブ45c、第2シーブ45
dを通過して落下した微粉成分を吸引除去する横型の集
塵ユニットである。フィルタユニット7は、その内部空
間を縦方向に設けたセルプレート70で清浄エアー側空
間Cと含塵エアー側空間Gに区画したボックス形状を成
し、このセルプレート70に設けられている複数の略小
判形状、長円形状等の扁平な形状の通孔71が複数、長
辺を所定間隔で平行に多数配列形成されたものであり、
通孔71に適合した形態とされた、濾布72を装着した
リテーナ73が挿入され固定されている。図1に示した
通り、ここでは、2個のフィルタユニット7が並列に備
えられている。2個のフィルタユニット7の間には、濾
布72に付着した微粉を高圧エアーで吹き飛ばす逆洗エ
アーを供給する電磁弁付のダイヤフラム弁、コントロー
ラ、タンク等で構成された逆洗装置74が設けられてい
る。逆洗装置74は、水平方向に設けた逆洗パスルエア
ーを噴出する複数のノズルパイプ75が通孔71の側面
を通過するように配置されている。ここでは、濾過の際
に排出される排出通路と、排出のための空気を吸引する
ファンとは図示を略している。さらに含塵エアー側空間
Gと連通する出口76を設け、フィルタユニット7で処
理した後の温風を排出できるようにしている。なお、フ
ィルタユニット7を乾燥容器4の下に内蔵したが、上に
内蔵することもできる。
【0013】このフィルタユニット7の下部に微粉回収
用のチェーンコンベアユニット77が備えられている、
このチェーンコンベアユニット77は、フィルタユニッ
ト7の逆洗時の落下してくる微粉をチェーンコンベアで
横方向に搬送するコンベアユニットで、ギアードモータ
などで駆動されるようになっている。チェーンコンベア
ユニット77の下流側に集合スクリューコンベア78が
直交する方向に一体化させて取り付けられている。集合
スクリューコンベア78は、ギアードモータなどで駆動
され、上面に備えられたチェーンコンベアユニット77
により搬送されてきた微粉を、スクリューで搬送するも
のである。この集合スクリューコンベア78の排出側に
微粉送り用の第2ロータリーバルブ79が中央部分の下
部に取り付けられている。第2ロータリーバルブ79
は、集合スクリューコンベア78から供給された微粉
を、ギアードモータで回転されるロータの回転力を利用
して外部に空気輸送するものである。
【0014】温風供給循環部8は、温風を乾燥容器4に
供給すると共に、乾燥容器4を経てフィルタユニット7
から排出する温風を循環させるものである。この温風供
給循環部8は、乾燥容器4に隣接して本体2の右側に固
定されたエロフィンヒータ80と、エロフィンフィータ
80からの温風を温風供給口44に送りこむ温風供給ダ
クト81とを備えている。また、この温風供給循環部8
は、フィルタユニット7の出口76と連通しにチェーン
コンベアユニット77と集合スクリューコンベア78と
に隣接して設けられ横方向に延び出す排気管82と、排
気管82と連通するように接続されている吸気ファン8
3と、吸気ファン83に開口形成されている外気を取り
込むための空気取り入れ口84と、吸気ファン83から
エロフィンヒータ80へ温風を循環させる循環管85と
を備えている。
【0015】第1ロータリーバルブ9は、乾燥容器4の
内部に投入された粉粒体の内、温風とパドル5の攪拌力
により第1シーブ45c、第2シーブ45dの網目から
落下することなく内部を送り出され排出される製品用の
粉粒体を、ギアードモータで回転されるロータの回転力
を利用して空気輸送するものである。
【0016】なお、装置仕様の一例は、処理能力が25
00Kg/h、乾燥水分7%、機内滞留時間が5〜10
分、粉粒体粒径がφ1.0〜1.5mm、必要熱量が1
40,000Kcal/hであるが、これに限定される
わけではない。
【0017】次に、本実施形態の粉粒体乾燥装置1の制
御態様、動作等について説明する。まず、製粉工場など
の原料供給ラインを粉粒体供給口42に接続し、電源を
入れ、各部に動力を供給し、乾燥処理を行う粉粒体原料
を乾燥容器4に投入する。これにより、粉粒体の原料
は、乾燥室3に供給される。
【0018】エロフィンヒータ80から温風供給ダクト
81、給排ダクト46、温風供給口44を経て乾燥室3
に温風がなるべく下方向へいくように送風される。ま
た、モータ64の駆動力は、スプロケット66からドラ
イブチェーン67に伝達され、さらにスプロケット63
に伝達される。スプロケット63が駆動されると、回転
軸6が回転し、パドル5は、所定方向(ここでは時計方
向)に回転を始める。そうすると、図2の通り、温風供
給ダクト81から乾燥室3に送風された温風は、回転軸
6の周辺を時計方向に旋回し左側の第1シーブ45c、
第2シーブ45dを通り、給排ダクト46に排出され
る。つまり、温風の送風方向とパドル5の回転方向が一
致するように駆動されることになる。これにより、粉粒
体の原料は、温風で湿気を蒸発させられ、温風供給ダク
ト81から給送された温風の流れ力とパドル5の攪拌力
とによる相乗効果で効率的な乾燥処理が連続的に持続さ
れることになる。また、攪拌ブレード52で粉粒体を掻
き揚げて温風中に拡散させるので、効率が良い。掻き揚
げ方向を交差するようにすると一層効果的である。
【0019】乾燥室3内で温風とパドル5により攪拌乾
燥処理された粉粒体は、第1シーブ45c、第2シーブ
45dで篩い分けられ、所定径以下の径のものが落下
し、所定径以上のものは落下しないで残留するので、篩
い分け効果がある。粒の場合は整粒が効果的に行なわれ
る。そして、所定径以上の粉粒体が製品となり、粉粒体
排出口43まで送出され、第1ロータリーバルブ9から
製品搬出ラインに空気輸送されることになる。これによ
り排気と分級とが同時に効率的に行なわれる。
【0020】一方、第1シーブ45c、第2シーブ45
dの網目を通過して温風に乗って落下した微粉成分は、
フィルタユニット7で吸着される。フィルタユニット一
体構造により、別途、集塵機を設置する必要が無く、製
品からの除去微粉を容易に回収できる。また、駆動機器
およびフィルタユニット7等が設備下部に集中している
ため、人の背のとどく範囲でメンテナンスができる利点
があり、メンテナンスが一層容易である。フィルタユニ
ットを上部に設けると、メンテナンス用のステーを設け
れば良い。
【0021】回収態様として、逆洗運転によって、濾布
72に吸着された微粉成分は、落下してチェーンコンベ
アユニット77に投下され掻き出されるように搬送され
て、集合スクリューコンベア78に供給される例が挙げ
られる。集合スクリューコンベア78は、微粉成分を中
央によせて落とし、この微粉成分を第2ロータリーバル
ブ79で回収し、第2ロータリーバルブ79を経て微粉
給送ラインにより空気輸送する。こうして、所定径以上
の粉粒体は第1シーブ45c、第2シーブ45dで篩わ
れ、所定径より小さい径の粉粒体が通過してゆき、効果
的に分級が行なわれ、製品に微粉が混入しないようにす
ることができる。たとえば、製品を所定径(例えば1ミ
リ)以上のものに揃えたいという場合、網を所定径より
小さい径(例えば0.8ミリ)にしておけば、所定径の
粉粒体(例えば0.8ミリ以下)は全部落ちるように設
定できる。なお、微粉成分はそのままバケツ等に落下さ
せても良い。
【0022】また、乾燥室3で湿気を帯びた温風は、第
1シーブ45c、第2シーブ45dを経て給排ダクト4
6に流下し、フィルタユニット7でフィルタ処理された
後、清浄エアー側空間C、出口76、排気管82を通過
して吸気ファン83に吸引され、循環管85をエロフィ
ンヒータ80に還流される。また、空気取り入れ口84
からは外気が導入される等により、エロフィンヒータ8
0に導入される前に、湿気が取り除かれる。これによ
り、温風循環給送ラインが形成され、排気温風の所定割
合以上、例えば、約80%をリサイクルする省エネルギ
設計となる。これにより、エネルギー効率がよく、外部
環境を汚すことがない。ただし、循環式システムではな
く、開放式システムでも適用できる。
【0023】さらに、必要により、パドル5の回転を正
逆転すると、正転すれば粉粒体が送りだせる形になり、
逆転すると粉粒体を送りださないような力が働くわけで
ある。これにより、乾燥室3内の粉粒体の滞留時間を調
整することができ、最後の端量処理も簡単である。以下
詳細に説明する。温風の流れは予め設定されているの
で、製品に水分が多く含まれ水分を飛ばすのが容易でな
いという場合は、攪拌ブレード52を粉粒体が戻される
ような角度にしなければいけない。反対にそれほど水分
を飛ばす必要がないという場合には、攪拌ブレード52
を粉粒体を送り出すような角度にする。ただ、粉粒体を
戻す方向に設定しても、原料は常に送られてくるわけ
で、戻しては溢れ出てきての繰り返しとなり、徐々に、
排出の方に粉粒体が移動する。要は、水分の含有量によ
って使い分けるのである。或いは、温風の温度との関係
でいえば、食品等の場合は、変質を防止する必要がある
が、食品にかぎらず、低温乾燥の場合、粉粒体の乾燥室
3内での滞留時間を長く設定する必要がある。これによ
り粉粒体の製品品質を向上することが可能である。そう
した場合、回転軸6の正転を粉粒体の排出側ではなく
て、粉粒体を戻す側になるように攪拌ブレード52の角
度を設定しておくと良い。つまり、攪拌ブレード52の
角度は戻り側又は送り出し側いずれかに揃えておいて、
モータ64を正逆転するように制御するのである。パド
ル5の回転方向はモータ64を正転、逆転を転換するこ
とによって変えられるが、空気の流れは容易に変えられ
ないからである。そうであるから、乾燥の条件によっ
て、正転をメインにするか、逆転をメインにするかで攪
拌ブレード52を設計時に変える必要があるのである。
また、粉粒体の乾燥室3内の滞留時間は、回転軸6の回
転速度でも調整できることがある。一日の生産を終了す
る場合、回転軸6を逆転させて送りだせば良い。それが
最後の端量処理ということである。なお、粉粒体の滞留
時間の調整は制御装置10からのコマンドによって行な
われる。
【0024】以上説明した通り、本実施形態の粉粒体乾
燥装置1によれば、以下の通り、種々の効果を奏する。 (1)乾燥室3に吹き込まれる温風の流れる方向とパド
ル5の回転方向を一致させたことで、少ないエネルギー
で粉粒体の流動化を促進させ、効果的な粉粒体の乾燥処
理ができるようになった。温風の噴射方向から吸排気方
向の流れを回転軸6の回転方向と一致させることによ
り、粉体の流動化を促進し、効率的な乾燥を少ないエネ
ルギーで行うことができる。また、乾燥容器4内部に沿
って温風が流れるので、粉粒体が付着したり残留するこ
とを最小限にすることができるようになり、HACCP等、
衛生面が極めて優秀になった。
【0025】(2)給排ダクト46で乾燥室3を包み込
む構造であるので、乾燥室3内部の温度のバラツキがな
く、均一的な乾燥が可能になった。また、密閉状態にし
た温風の給排気循環ラインにより外部へ放熱することが
少なくなり、熱エネルギーのロスが少ない省エネルギー
構造を達成することが可能になった。
【0026】(3)乾燥容器4の内部に備えられた分離
シーブ45a,45bの篩い効果により粉粒体の製品成
分から微粉を除去できるようになった。
【0027】(4)乾燥容器4の内部と連通するフィル
タユニット7を一体的に内蔵させたことで、空気輸送ラ
インに集塵機を別に備えることがなく、粉粒体の製品成
分から微粉成分を容易に回収できるようになった。
【0028】(5)乾燥容器4の内部で回転するパドル
5の回転方向を時計または反時計方向に適宜に変えるこ
とで、乾燥容器4の内部で乾燥処理されている粉粒体の
滞留時間を調節することが可能になり、乾燥処理の最後
の端量処理が容易になった。
【0029】(6)パドル5の正逆回転制御によって、
乾燥容器4の内部で乾燥処理されている粉粒体の滞留時
間を調節できるようにしたことで、粉粒体の低温での乾
燥処理が可能になった。これにより、高温に敏感な穀物
類など、粉粒体の原料を高品質に保ちながら効率的に乾
燥処理を行うことができるようになった。
【0030】(7)ギアードモータなどの駆動系機器と
フィルタユニット7とを乾燥容器4の下部に集中させて
配置したことで、点検、保守、修理、部品交換などのメ
ンテナンス性が向上した。
【0031】(8)温風供給ダクト81から排気循環ダ
クト23までの温風給送ラインを空気循環ラインとした
ことで、排気温風の80パーセントを再利用できるよう
になり、リサイクルと省エネルギーを実現させることが
可能になった。
【0032】(9)従来のものは集塵機が巨大であっ
て、集塵機と他の粉粒体乾燥装置をバケットとかエレベ
ータなどで連絡する必要がある。そこで、第1ロータリ
ーバルブ9の採用により高さを低くし、また、フィルタ
ユニット7の一体採用によって、粉粒体乾燥装置1全体
をコンパクトでシンプルな形状・構造としたことで、粉
粒体乾燥装置1そのものがクリーンな状態を維持し、職
場環境のクリーン化が可能となった。また、粉粒体乾燥
装置1の本体2の外装パネル面や内部に粉粒体が付着し
たり残留することが少なく、粉粒体乾燥装置1の洗浄が
極めて容易になった。設備全体をコンパクトでシンプル
なデザインにまとめ、汚れにくく、汚れても掃除が簡単
なHACCP設計である。粉粒体乾燥装置1全体をコンパク
トにしたことで、工場等への設置面積を従来の装置に比
較して半分以下、条件によっては従来の20パーセント
程度以下にできるようになった。これにより、小規模な
製粉工場への導入や据えつけが可能になり、あらゆる面
で大幅なコストダウンが実現したのである。
【0033】なお、本発明は、上述の実施の形態又は実
施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想
を逸脱しない範囲に於て、改変等を加えることが出来る
ものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的
範囲に含まれることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の粉粒体乾燥装置の一部断面
正面図である。
【図2】同粉粒体乾燥装置の図1におけるII−II断
面図である。
【符号の説明】
1・・・粉粒体乾燥装置 2・・・本体 3・・・乾燥室 4・・・乾燥容器 5・・・パドル 6・・・回転軸 7・・・フィルタユニット 8・・・温風供給循環部 9・・・第1ロータリーバルブ 10・・・制御装置 40・・・内側容器 41・・・外側容器 42・・・粉粒体供給口 43・・・粉粒体排出口 44・・・温風供給口 45a・・・第1温風排出口 45b・・・第2温風排出口 45c・・・第1シーブ 45d・・・第2シーブ 46・・・給排ダクト 47・・・開口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状内側容器と外側容器を備えた二重構造
    とされ、前記内側容器に粉粒体供給口、粉粒体排出口、
    気体供給口、気体排出口を設け、前記内側容器の内部領
    域に略円筒形状の乾燥室を備えた乾燥容器と、 複数の羽根部材を備え、前記乾燥室を横方向に貫通する
    ように設置され、前記乾燥容器に回転可能に取りつけら
    れた回転軸と、 前記内側容器と外側容器とで形成されたダクトと、 前記乾燥室に加温された気体を供給排出する気体給排部
    と、を備え、 前記粉粒体供給口に供給された粉粒体を、前記気体供給
    口より吹き込まれた気体とともに、前記羽根部材により
    攪拌しつつ横方向に送り出し、前記粉粒体排出口から粉
    粒体を排出するとともに前記気体排出口から気体を排出
    し、 また、前記乾燥室内において、前記気体の供給から排出
    の流れ方向を、前記回転軸の回転方向と一致させるよう
    に構成したことを特徴とする粉粒体乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記気体排出口は前記内側容器の軸線方
    向に形成され、且つ、前記気体排出口にシーブを備えた
    ことを特徴とする請求項1の粉粒体乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記ダクトに連通するフィルタユニット
    を前記乾燥室の下側領域に設け、 該フィルタユニットが、 長円形のリテーナと封筒状の濾布とを備え、 前記ダクトから流入する気体に含まれる粉粒体を前記濾
    布に吸着するとともに、逆洗時に前記吸着された粉粒体
    を払い落とすことを特徴とする請求項1又は2の粉粒体
    乾燥装置。
JP2001088148A 2001-03-26 2001-03-26 粉粒体乾燥装置 Pending JP2002286364A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001088148A JP2002286364A (ja) 2001-03-26 2001-03-26 粉粒体乾燥装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001088148A JP2002286364A (ja) 2001-03-26 2001-03-26 粉粒体乾燥装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002286364A true JP2002286364A (ja) 2002-10-03

Family

ID=18943284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001088148A Pending JP2002286364A (ja) 2001-03-26 2001-03-26 粉粒体乾燥装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002286364A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108854473A (zh) * 2018-07-26 2018-11-23 国网山东省电力公司莱芜供电公司 一种变压器硅胶干燥装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5442677U (ja) * 1977-08-31 1979-03-23
JPS60129582A (ja) * 1983-12-15 1985-07-10 カンソ−ン工業株式会社 連続流動層乾燥装置における排気方法
JPS62261884A (ja) * 1986-05-06 1987-11-14 株式会社 近藤合金機械 粉粒体の乾燥方法及び装置
JPH0731963A (ja) * 1993-07-23 1995-02-03 Sekiyu Sangyo Kasseika Center 生ごみ処理装置
JP2000320966A (ja) * 1999-05-11 2000-11-24 Miike Tekkosho:Kk 破砕・選別・乾燥装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5442677U (ja) * 1977-08-31 1979-03-23
JPS60129582A (ja) * 1983-12-15 1985-07-10 カンソ−ン工業株式会社 連続流動層乾燥装置における排気方法
JPS62261884A (ja) * 1986-05-06 1987-11-14 株式会社 近藤合金機械 粉粒体の乾燥方法及び装置
JPH0731963A (ja) * 1993-07-23 1995-02-03 Sekiyu Sangyo Kasseika Center 生ごみ処理装置
JP2000320966A (ja) * 1999-05-11 2000-11-24 Miike Tekkosho:Kk 破砕・選別・乾燥装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108854473A (zh) * 2018-07-26 2018-11-23 国网山东省电力公司莱芜供电公司 一种变压器硅胶干燥装置
CN108854473B (zh) * 2018-07-26 2024-05-24 国网山东省电力公司莱芜供电公司 一种变压器硅胶干燥装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111068828B (zh) 一种玉米加工用高效磨粉设备
US6125550A (en) Food drying method
US5119721A (en) Apparatus for producing washed rice
US5613428A (en) Apparatus for cooking food products for consumption
CN110108106B (zh) 一种连续式自动烘干装置及方法
KR20010082962A (ko) 곡물 자동 발아장치 및 그 장치를 이용한 발아방법
WO1995006416A1 (en) Method and apparatus for processing food products
JP4566442B2 (ja) 連続式粉粒体乾燥装置
EP1766308A2 (en) Apparatus and process for cooling and de-steaming calcined stucco
JP2002286364A (ja) 粉粒体乾燥装置
JP2002286368A (ja) 粉粒体乾燥装置
CN112212611A (zh) 一种颗粒白土生产用烘干***
JP2002286366A (ja) 粉粒体乾燥装置
CN110345713A (zh) 一种多功能复合式离心振动逆流固体干燥机及方法
EP0876191B1 (en) Method for separating dust from hot process gases
CN110026284A (zh) 一种搅拌式流化床矿物提质***及提质方法
JP3054409B1 (ja) 鶏用マッシュ飼料の熱処理設備
JP4372036B2 (ja) 米粒群用乾燥装置
JP5061789B2 (ja) コーティング装置
JPH0743212B2 (ja) 攪拌伝熱式流動乾燥装置
WO2004093570A1 (ja) 無洗米の製造方法及びその装置
CN220707939U (zh) 一种具有除尘功能的干燥机
CN213841674U (zh) 粮食烘干送风装置
CN220852917U (zh) 一种复合肥料烘干装置
CN219868990U (zh) 中药材烘干装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080229

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100525