JP2002280716A - 電子部品の取付方法及び接着体 - Google Patents

電子部品の取付方法及び接着体

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JP2002280716A
JP2002280716A JP2001078524A JP2001078524A JP2002280716A JP 2002280716 A JP2002280716 A JP 2002280716A JP 2001078524 A JP2001078524 A JP 2001078524A JP 2001078524 A JP2001078524 A JP 2001078524A JP 2002280716 A JP2002280716 A JP 2002280716A
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Japan
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electronic component
adhesive
connection electrode
resin body
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JP2001078524A
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English (en)
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Noboru Chiba
昇 千葉
Hiroyuki Kosaka
浩之 小坂
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Pioneer Corp
Pioneer FA Corp
Original Assignee
Pioneer FA Corp
Pioneer Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より小型なベースに電子部品を確実に取り付
けることができる電子部品の取付方法を提供する。 【解決手段】 ベースの電極に固体の異方性導電体を重
ねる。固体の異方性導電体に引き出し電極が重なる格好
で水晶振動子をベースに重ねる。水晶振動子をベースに
向かって加圧しかつ異方性導電体を加熱する。異方性導
電体に凝集力が生じて電極と引き出し電極との双方にく
っつく。ベースに水晶振動子が固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、水晶片な
どからなる水晶振動子などの電子部品を、セラミックな
どからなるベースに取り付ける電子部品の取付方法と、
電子部品をベースに取り付けるための接着体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器としての携帯電話には、圧電発
振器が用いられている。前記圧電発振器は、電子部品と
しての水晶振動子をパッケージ内に収容して構成され
る。前記パッケージは、ベースと蓋とを備えている。ベ
ースは、セラミックからなる絶縁基板と回路素子など
が、積層されて構成されている。
【0003】ベースは、平面形状が矩形状に形成されて
おり、外縁部が他の部分より厚く形成されている。ベー
スは、前記外縁部の内側に前記回路素子などと電気的に
接続した接続用電極を設けている。
【0004】前記水晶振動子は、水晶からなる水晶片
と、第2接続用電極などを備えている。水晶片は、平面
形状が矩形状に形成されている。水晶片は、前記ベース
より小さい。前記第2接続用電極は、水晶片の表面に形
成されている。第2接続用電極は、前記ベースの接続用
電極と相対する。
【0005】前記水晶振動子を前記ベースに取り付ける
際には、まず、前記ベースの電極に導電性を有する流動
性の接着剤を塗布する。接着剤が硬化する前に、該接着
剤に第2接続用電極が重なる格好で、前記ベースに水晶
振動子を重ねる。前記接着剤が硬化すると、前記接続用
電極と第2接続用電極とが導通した状態で、前記ベース
に水晶振動子が固定される。こうして、前記水晶振動子
をベースに取り付けてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、前述した圧電発
振器には、小型化の要求が非常に高くなっている。しか
しながら、前述したように、流動性の接着剤を用いて水
晶振動子をベースに取り付ける方法では、前記接続用電
極が複数存在する場合に、接続用電極に塗布した接着剤
同士が接触する恐れがある。
【0007】また、前記小型なベースには、接着剤の塗
布位置の精度をより高精度にする必要が生じ、流動性の
接着剤を要求される精度で塗布するのが困難となる。し
たがって、前述した従来の方法では、より小型なベース
に水晶振動子などの電子部品を取り付けることが困難と
なる。
【0008】したがって、本発明の第1の目的は、より
小型なベースに、電子部品を確実に取り付けることがで
きる電子部品の取付方法を提供することにある。本発明
の第2の目的は、より小型なベースに電子部品を取り付
けることを可能とする接着体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、請求項1に記載の本発明の電子部品の取付方
法は、熱可塑性樹脂からなる樹脂体と該樹脂体中に分散
された多数の導電性の導電粒子とを有する接着体を用い
て、表面に接続用電極を設けたベースに、前記接続用電
極に相対する第2接続用電極を有した電子部品を取り付
ける取付方法であって、前記接着体は固体でありかつ前
記樹脂体は弾性を有しており、前記ベースの接続用電極
に前記接着体を重ね、前記接着体に前記第2接続用電極
が重なる格好で、前記電子部品を前記ベースに重ね、前
記電子部品と前記ベースとのうち少なくとも一方を互い
に近づける方向に加圧するとともに、前記接着体を加熱
して、前記接続用電極と前記第2接続用電極とを導通さ
せた状態で、前記ベースに前記電子部品を取り付けるこ
とを特徴としている。
【0010】前記第1の目的を達成するために、請求項
2に記載の本発明の電子部品の取付方法は、熱可塑性樹
脂からなる樹脂体と該樹脂体中に分散された多数の導電
性の導電粒子とを有する接着体を用いて、表面に接続用
電極を設けたベースに、前記接続用電極に相対する第2
接続用電極を有した電子部品を取り付ける取付方法であ
って、前記接着体は固体でありかつ前記樹脂体は弾性を
有しており、前記ベースの接続用電極に前記接着体を重
ね、前記接着体に前記第2接続用電極が重なる格好で、
前記電子部品を前記ベースに重ね、前記電子部品と前記
ベースとのうち少なくとも一方を互いに近づける方向に
加圧して、前記電子部品を前記ベースに仮止めし、前記
電子部品と前記ベースとのうち少なくとも一方を互いに
近づける方向に加圧するとともに、前記接着体を加熱し
て、前記接続用電極と前記第2接続用電極とを導通させ
た状態で、前記ベースに前記電子部品を取り付けること
を特徴としている。
【0011】前記第1の目的を達成するために、請求項
3に記載の本発明の電子部品の取付方法は、熱可塑性樹
脂からなる樹脂体と該樹脂体中に分散された多数の導電
性の導電粒子とを有する接着体を用いて、表面に接続用
電極を設けたベースに、前記接続用電極に相対する第2
接続用電極を有した電子部品を取り付ける取付方法であ
って、前記接着体は固体でありかつ前記樹脂体は弾性を
有しており、前記ベースの接続用電極に前記接着体を重
ね、前記ベースを加熱し、前記接着体に前記第2接続用
電極が重なる格好で、前記電子部品を前記ベースに重ね
て、前記電子部品と前記ベースとのうち少なくとも一方
を互いに近づける方向に加圧して、前記電子部品を前記
ベースに仮止めし、前記電子部品と前記ベースとのうち
少なくとも一方を互いに近づける方向に加圧するととも
に、前記接着体を加熱して、前記接続用電極と前記第2
接続用電極とを導通させた状態で、前記ベースに前記電
子部品を取り付けることを特徴としている。
【0012】前記第1の目的を達成するために、請求項
4に記載の本発明の電子部品の取付方法は、熱可塑性樹
脂からなる樹脂体と該樹脂体中に分散された多数の導電
性の導電粒子とを有する接着体を用いて、表面に接続用
電極を設けたベースに、前記接続用電極に相対する第2
接続用電極を有した電子部品を取り付ける取付方法であ
って、前記接着体は固体でありかつ前記樹脂体は弾性を
有しており、前記ベースを加熱し、前記ベースの接続用
電極に前記接着体を重ね、前記接着体に前記第2接続用
電極が重なる格好で、前記電子部品を前記ベースに重ね
て、前記電子部品と前記ベースとのうち少なくとも一方
を互いに近づける方向に加圧して、前記電子部品を前記
ベースに仮止めし、前記電子部品と前記ベースとのうち
少なくとも一方を互いに近づける方向に加圧するととも
に、前記接着体を加熱して、前記接続用電極と前記第2
接続用電極とを導通させた状態で、前記ベースに前記電
子部品を取り付けることを特徴としている。
【0013】前記第1の目的を達成するために、請求項
5に記載の本発明の電子部品の取付方法は、請求項1な
いし請求項4のうちいずれか一項に記載の電子部品の取
付方法において、前記ベースに取付られた電子部品の前
記第2接続用電極の裏面側に、さらに熱可塑性樹脂から
なる樹脂体と該樹脂体中に分散された多数の導電性の導
電粒子とを有する第2接着体を重ね、該第2接着体を加
熱して、前記接続用電極と第2接続用電極との間に配さ
れた前記接着体と溶着させることを特徴としている。
【0014】前記第1の目的を達成するために、請求項
6に記載の本発明の電子部品の取付方法は、請求項1な
いし請求項5のうちいずれか一項に記載の電子部品の取
付方法において、前記接着体の前記導電粒子は、合成樹
脂からなる第2樹脂体と、該第2樹脂体の外表面を覆う
金属層と、を備えていることを特徴としている。
【0015】前記第1の目的を達成するために、請求項
7に記載の本発明の電子部品の取付方法は、請求項1な
いし請求項6のうちいずれか一項に記載の電子部品の取
付方法において、前記電子部品と前記ベースとを互いに
近づける方向に加圧する際に、前記電子部品を前記ベー
スに向かって加圧することを特徴としている。
【0016】前記第2の目的を達成するために、請求項
8に記載の本発明の接着体は、ベースの表面に設けられ
た接続用電極と電子部品の第2接続用電極とを導通させ
た状態で、前記ベースに前記電子部品を取り付ける接着
体において、弾性を有する熱可塑性樹脂からなる樹脂体
と、該樹脂体中に分散された多数の導電性の導電粒子
と、を備えているとともに固体であることを特徴として
いる。
【0017】前記第2の目的を達成するために、請求項
9に記載の本発明の接着体は、請求項8に記載の接着体
において、前記導電粒子は、合成樹脂からなる第2樹脂
体と、該第2樹脂体の外表面を覆う導電性の金属層と、
を備えていることを特徴としている。
【0018】請求項1及び請求項7に記載された本発明
の電子部品の取付方法によれば、固体の接着体を用い
て、接続用電極を相互に導通させて、ベースに電子部品
を取り付ける。このため、接続用電極に重ねられた固体
の接着体が、互いに接触することを防止できる。
【0019】また、電子部品をベースに固定する接着体
が、熱可塑性樹脂からなる樹脂体を有している。電子部
品とベースとを近づける方向に加圧して、接着体を加熱
すると、該接着体が凝集力を生じる。接着体が、電子部
品とベースとに凝集して、これらの電子部品とベースと
を互いに固定する。さらに、導電粒子が、接続用電極と
第2接続用電極とを導通させる。
【0020】請求項2に記載された本発明の電子部品の
取付方法によれば、請求項1と同様に、固体の接着体を
用いて、ベースに電子部品を取り付けるため、接続用電
極に重ねられた固体の接着体が、互いに接触することを
防止できる。また、接着体が、熱可塑性樹脂からなる樹
脂体を有しているため、電子部品とベースとを近づける
方向に加圧して、接着体を加熱すると、前記樹脂体が溶
けて凝集力を生じる。接着体の樹脂体が、電子部品とベ
ースとに凝集して、これらの電子部品とベースとを互い
に固定する。さらに、導電粒子が、接続用電極と第2接
続用電極とを導通させる。
【0021】さらに、接続用電極同士を導通させて、電
子部品をベースに取り付ける前に、電子部品とベースと
を互いに近づける方向に加圧する。すると、前記接着体
の樹脂体の凝集力などによって、該接着体が電子部品と
ベースとを仮止めする。このため、接続用電極を相互に
導通させて、電子部品とベースとを固定する前に、電子
部品とベースとが相対的に位置ずれすることを防止でき
る。
【0022】請求項3及び請求項4に記載された本発明
の電子部品の取付方法によれば、請求項1及び請求項2
と同様に、固体の接着体を用いて、ベースに電子部品を
取り付けるため、接続用電極に重ねられた固体の接着体
が、互いに接触することを防止できる。また、接着体
が、熱可塑性樹脂からなる樹脂体を有しているため、電
子部品とベースとを近づける方向に加圧して、接着体を
加熱すると、前記樹脂体が凝集力を生じる。接着体の樹
脂体が、電子部品とベースとに凝集して、これらの電子
部品とベースとを互いに固定する。さらに、導電粒子
が、接続用電極と第2接続用電極とを導通させる。
【0023】また、接続用電極同士を導通させて、電子
部品をベースに取り付ける前に、電子部品とベースとを
互いに近づける方向に加圧して、接着体が電子部品とベ
ースとを仮止めする。このため、接続用電極を相互に導
通させて、電子部品とベースとを固定する前に、電子部
品とベースとが相対的に位置ずれすることを防止でき
る。
【0024】さらに、接着体が電子部品とベースとを互
いに仮止めする前に、ベースを加熱する。このため、仮
止めする際に、接着体の樹脂体が確実に凝集力を生じ
る。したがって、接着体が電子部品とベースとを互いに
確実に仮止めでき、電子部品とベースとが相対的に位置
ずれすることを確実に防止できる。
【0025】請求項5に記載された本発明によれば、ベ
ースに取り付けられた電子部品にさらに、第2接着体を
重ね、該第2接着体を接続用電極間に凝集した接着体と
溶着させる。このため、前記電子部品のベースに対する
取付強度を向上させることができる。
【0026】請求項6に記載された本発明によれば、導
電粒子の外表面に導電性を有する金属層が形成されてい
る。このため、接着体が、ベースと電子部品とを互いに
固定すると、導電粒子が接続用電極と第2接続用電極と
を相互に確実に導通する。
【0027】請求項8に記載された本発明によれば、接
着体が固体であるので、ベースに電子部品を取り付ける
際に、ベースの接続用電極に重ねられたもの同士が、互
いに接触することを防止できる。
【0028】また、接着体の樹脂体が、熱可塑性樹脂か
らなるため、該接着体を加熱すると前記樹脂体が凝集力
を生じる。このため、接着体が、電子部品とベースとに
凝集して、これらの電子部品とベースとを互いに固定す
る。さらに、導電性の導電粒子が、接続用電極と第2接
続用電極とを導通させる。
【0029】請求項9に記載された本発明によれば、導
電粒子の外表面に導電性を有する金属層が形成されてい
る。このため、接着体が、ベースと電子部品とを互いに
固定すると、導電粒子が接続用電極と第2接続用電極と
を相互に確実に導通する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
かかる電子部品の取付方法及び接着体を、図1ないし図
11を参照して説明する。本実施形態にかかる取付方法
は、本実施形態にかかる接着体としての異方性導電体6
aと第2接着体としての第2異方性導電体6bを用い
て、電子部品としての水晶振動子3(図1に示す)をパ
ッケージ1(図1に示す)のベース2に取り付ける。図
1などに示すパッケージ1は、水晶振動子3を、気密状
態で収容して、発振器としての圧電発振器20をなす。
【0031】水晶振動子3は、図1及び図10などに示
すように、水晶からなる水晶片7と、一対の引き出し電
極8a,8bとを備えている。水晶片7は、平面形状が
矩形状でかつ厚みが一定の板状に形成されている。
【0032】引き出し電極8a,8bは、水晶片7の一
端部に、該水晶片7の幅方向に沿って、互いに間隔を存
して配されている。引き出し電極8a,8bは、水晶片
7の少なくとも一方の表面に、設けられている。引き出
し電極8a,8bは、例えば、金や銅などの導電性の金
属からなり、平面形状が四角形の薄膜状に形成されて、
前記水晶片7の表面に貼り付けられている。
【0033】これらの引き出し電極8a,8bは、水晶
片7の前述した一方の表面が後述するベース2の底壁1
2の表面に相対すると、後述の電極5a,5bに相対す
る。なお、引き出し電極8a,8bは、それそれ、本明
細書に記した第2接続用電極をなしている。
【0034】パッケージ1は、図1及び図10などに示
すように、ベース2と、蓋4とを備えている。ベース2
は、セラミックなどからなる周知の絶縁基板と、回路素
子などが積層されて構成されている。ベース2は、底壁
12と、複数の周壁13とを備えている。底壁12は、
平面形状が矩形状の平板である。底壁12は、水晶振動
子3の水晶片7より大きい。周壁13は、前記底壁12
の周縁それぞれから立設しており、底壁12の周縁の全
周に亘って設けられている。
【0035】また、ベース2は、前記周壁13の内側で
かつ底壁12の表面に一対の電極5a,5bを設けてい
る。一対の電極5a,5bは、前記回路素子などと電気
的に接続している。電極5a,5bは、前記底壁12の
端部に、該底壁12の幅方向に沿って、互いに間隔を存
して配されている。電極5a,5bは、それぞれ、平面
形状が四角形に形成されている。
【0036】電極5a,5bは、それぞれ、水晶振動子
3の前記一方の表面に形成された引き出し電極8a,8
bと相対する。電極5a,5bは、例えば、金や銅など
の導電性の金属からなり、薄膜状に形成されて、前記底
壁12の表面に貼り付けられている。なお、これらの電
極5a,5bは、本明細書に記した接続用電極をなして
いる。
【0037】さらに、前記ベース2は、底壁12の底面
側に図示しない電極を設けている。該電極は、前記電極
5a,5bなどと導通している。該電極は、ベース2即
ちパッケージ1を取り付ける印刷配線基板などの導体パ
ターンなどと電気的に接続するために用いられる。
【0038】前記蓋4は、セラミックからなり、平面形
状が矩形状の平板である。蓋4は、底壁12と略等しい
大きさである。前記蓋4は、その厚みが略一定に形成さ
れている。
【0039】前記異方性導電体6aと、第2異方性導電
体6bとは、構成が同等であるので、以下異方性導電体
6aを代表して説明する。異方性導電体6aは、図2及
び図3などに示すように、樹脂体10と、この樹脂体1
0内に分散された多数の導電粒子11と、を備えてい
る。樹脂体10は、熱可塑性樹脂からなり、かつ少なく
とも1atm(気圧)下で摂氏マイナス数十度から摂氏
プラス百度までの範囲内では固体をなしている。樹脂体
10には、互いに間隔を存しかつ平行な一対の平坦面1
0a,10bが形成されている。
【0040】樹脂体10は、加熱されると、塑性変形自
在となるとともに、凝集力を生じる。即ち、樹脂体10
は、加熱されると、粘着を有して、他のものにくっつき
易くなる。また、樹脂体10は、加熱される前及び冷却
されて固体となると、弾性変形可能となっている。樹脂
体10は、その外形形状を適宜設定することができると
ともに、構成する熱可塑性樹脂を適宜選択することがで
きる。
【0041】導電粒子11は、粒状に形成されている。
導電粒子11は、図4などに示すように、合成樹脂から
なる第2樹脂体14と、金属層15と、を備えている。
第2樹脂体14は、固体となっており、弾性変形可能で
ある。金属層15は、導電性を有する金属からなり、第
2樹脂体14の外表面を覆っている。即ち、金属層15
は、第2樹脂体14を被覆している。
【0042】導電粒子11は、樹脂体10内に分散され
た際に、互いに接触する。すると、導電粒子11の特に
金属層15が、例えば図3中の実線Pに沿って、前記平
坦面10a,10bを相互に導通させる。導電粒子11
は、図4などに示すように、図示例では、球状に形成さ
れているが、外形形状はこれに限定されることなく、任
意の形状でよい。また、第2樹脂体14を構成する合成
樹脂と、金属層15を構成する導電性を有する金属と
は、適宜選択することができる。
【0043】前述した構成の圧電発振器20を組み立て
る際には、まず、図11中のステップS1からステップ
S6に沿って、ベース2に水晶振動子3を取り付ける。
このとき、加熱装置30と、工具チップ31などが用い
られる。加熱装置30は、図5ないし図9に示すよう
に、その上に、ベース2などが載置される。加熱装置3
0は、ベース2を、前記底壁12の底面側から加熱す
る。工具チップ31は、図5ないし図9に示すように、
金属などからなり帯板状に形成されている。
【0044】ベース2に水晶振動子3を取り付ける際に
は、まず、図11中のステップS1において、図5など
に示すように、加熱装置30上にベース2に置き、電極
5a,5bにそれぞれに異方性導電体6aを重ねて、ス
テップS2に進む。ステップS2では、引き出し電極8
a,8bがそれぞれ電極5a,5bに重ねられた異方性
導電体6aに重なる格好で、水晶振動子3をベース2に
重ねて、ステップS3に進む。
【0045】ステップS3では、工具チップ31が、図
5及び図6に示すように、矢印T1に沿って、水晶振動
子3をベース2に向かって加圧するとともに、加熱装置
30がベース2を介して異方性導電体6aを加熱して、
ステップS4にすすむ。こうして、水晶振動子3とベー
ス2とを互いに近づく方向に加圧して、異方性導電体6
aを加熱する。
【0046】ステップS4では、異方性導電体6aが、
図7に示すように、厚みが薄くなるように塑性変形する
とともに、特に平坦面10a,10bにおいて凝集力を
生じる。そして、前記凝集力により、前記平坦面10b
が電極5a,5bにくっつき、平坦面10aが引き出し
電極8a,8bにくっつく。異方性導電体6aは、ベー
ス2と水晶振動子3に固着するとともに、導電粒子11
により電極5a,5bと引き出し電極8a,8bとを導
通させる。こうして、ベース2に水晶振動子3が固定さ
れて、ステップS5に進む。
【0047】ステップS5では、図8に示すように、前
記電極5a,5bの上方に位置する水晶振動子3の表面
などに、第2異方性導電体6bをさらに重ねて、ステッ
プS6に進む。こうして、水晶振動子3の引き出し電極
8a,8bの裏面側に、第2異方性導電体6bを重ね
る。ステップS6では、工具チップ31が、図8に示す
ように、矢印T2に沿って、第2異方性導電体6bをベ
ース2に向かって加圧する。加熱装置30がベース2な
どを介して第2異方性導電体6bを加熱して、ステップ
S6に進む。
【0048】ステップS6では、第2異方性導電体6b
が、図9に示すように、厚みが薄くなるように塑性変形
するとともに、平坦面10bに凝集力を生じる。そし
て、前記凝集力により、前記平坦面10bが水晶振動子
3の表面と、電極5a,5bと引き出し電極8a,8b
との間に配された異方性導電体6aと、の双方にくっつ
く。こうして、異方性導電体6a,6b同士が、溶着す
る。
【0049】こうして、異方性導電体6a,6bが硬化
することによって、図10に示すように、電極5a,5
bと引き出し電極8a,8bとが電気的に接続して、ベ
ース2に水晶振動子3が取り付けられる。第2異方性導
電体6bは、硬化すると、ベース2に対する水晶振動子
3の接着強度を向上させる。
【0050】こうして、底壁12と周壁13の内面とで
囲まれる空間40内に収容された格好で、水晶振動子3
がベース2に取り付けられる。そして、窒素ガスなどの
不活性ガスからなる雰囲気中に搬送した後、蓋4を、ベ
ース2に取り付けて、前記空間40内に気密状態で水晶
振動子3を収容して、圧電発振器20を組み立てる。
【0051】本実施形態によれば、固体の異方性導電体
6aを用いて、電極5a,5bと引き出し電極8a,8
bとを導通させて、ベース2に水晶振動子3を取り付け
る。このため、ベース2の電極5a,5bに重ねられた
固体の異方性導電体6aが、互いに接触することを防止
できる。このため、小型なベース2に、確実に水晶振動
子3を取り付けることができる。
【0052】また、水晶振動子3をベース2に固定する
異方性導電体6aが、熱可塑性樹脂からなる樹脂体10
を有している。前記樹脂体10は、水晶振動子3とベー
ス2とを近づける方向に加圧して、加熱されると、凝集
力を生じる。このため、樹脂体10は、水晶振動子3と
ベース2とに凝集して、これらの水晶振動子3とベース
2とを互いに固定する。さらに、樹脂体10は、弾性変
形可能である(即ち弾性を有している)ので、水晶振動
子3の振動を妨げない。導電粒子11が、電極5a,5
bと引き出し電極8a,8bとを導通させる。
【0053】また、ベース2に取り付けられた水晶振動
子3にさらに、第2異方性導電体6bを重ね、異方性導
電体6a,6bを相互に溶着させる。このため、前記電
子部品のベースに対する取付強度を向上させることがで
きる。
【0054】さらに、導電粒子11の外表面に導電性の
金属層15が形成されているので、異方性導電体6a
が、ベース2と水晶振動子3とを固定すると、前記導電
粒子11が確実に、電極5a,5bと引き出し電極8
a,8bとを導通させる。
【0055】次に、本発明の第2の実施形態にかかる電
子部品としての水晶振動子3の取付方法を、図12を参
照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一
ステップには、同一符号を付して説明する。また、本実
施形態で組み立てるパッケージ1は、前述した第1の実
施形態に示したものと同一であるため説明を省略する。
さらに、水晶振動子3をベース2に取り付ける際に用い
られる加熱装置30や、異方性導電体6a,6bなどの
構成も同一であるため、説明を省略する。
【0056】本実施形態の組立方法は、まず、図12中
のステップS1において、前述した第1の実施形態と同
様に、加熱装置30上にベース2を置き、電極5a,5
bそれぞれに異方性導電体6aを重ねて、ステップS2
に進む。ステップS2では、前述した第1の実施形態と
同様に、水晶振動子3をベース2に重ねて、ステップS
2aに進む。
【0057】ステップS2aでは、工具チップ31など
で水晶振動子3をベース2に向かって加圧する。する
と、前記平坦面10a,10bに若干の凝集力が生じ
て、平坦面10bが電極5a,5bにくっつき、平坦面
10aが引き出し電極8a,8bにくっつく。こうし
て、異方性導電体6aは、ベース2と水晶振動子3とを
仮に固定する。即ち、異方性導電体6aが、水晶振動子
3をベース2に対し仮止めして、ステップS3に進む。
ステップS3以降は、前述した第1の実施形態と同じ工
程であるため、同一符号を付して説明を省略する。
【0058】本実施形態においても、前述した第1の実
施形態と同様に、固体の異方性導電体6aを用いて、ベ
ース2に水晶振動子3を取り付ける。このため、固体の
異方性導電体6aが互いに接触することを防止できる。
したがって、小型なベース2に、確実に水晶振動子3を
取り付けることができる。
【0059】また、水晶振動子3をベース2に固定する
異方性導電体6aが、熱可塑性樹脂からなる樹脂体10
を有している。このため、樹脂体10は、水晶振動子3
とベース2とに凝集して、これらの水晶振動子3とベー
ス2とを互いに固定する。さらに、樹脂体10は、弾性
変形可能である(即ち弾性を有している)ので、水晶振
動子3の振動を妨げない。導電粒子11が、電極5a,
5bと引き出し電極8a,8bとを導通させる。
【0060】また、ベース2に取り付けられた水晶振動
子3にさらに、第2異方性導電体6bを重ね、異方性導
電体6a,6bを相互に溶着させる。このため、前記電
子部品のベースに対する取付強度を向上させることがで
きる。さらに、導電粒子11の外表面に導電性の金属層
15が形成されているので、異方性導電体6aが、ベー
ス2と水晶振動子3とを固定すると、前記導電粒子11
が確実に、電極5a,5bと引き出し電極8a,8bと
を導通させる。
【0061】また、ステップS2aにおいて、電極5
a,5bと引き出し電極8a,8bとを導通させて、水
晶振動子3をベース2に取り付ける前に、水晶振動子3
をベース2に向かって加圧する。異方性導電体6aの樹
脂体10などの凝集力によって、該異方性導電体6aが
電子部品とベースとを仮止めする。
【0062】このため、電極5a,5bと引き出し電極
8a,8bとを導通させて、水晶振動子3とベース2と
を固定する前に、水晶振動子3とベース2とが相対的に
位置ずれすることを防止できる。したがって、より高精
度に水晶振動子3をベース2に取り付けることができ、
より小型なベース2に水晶振動子3を確実に取り付ける
ことができる。
【0063】次に、本発明の第3の実施形態にかかる電
子部品としての水晶振動子3の取付方法を、図13を参
照して説明する。なお、前述した第1の実施形態及び第
2の実施形態と同一ステップには、同一符号を付して説
明する。また、本実施形態で組み立てるパッケージ1
は、前述した第1の実施形態に示したものと同一である
ため説明を省略する。さらに、水晶振動子3をベース2
に取り付ける際に用いられる加熱装置30や、異方性導
電体6a,6bなどの構成も同一であるため、説明を省
略する。
【0064】本実施形態の組立方法は、まず、図13中
のステップS1において、前述した第1の実施形態及び
第2の実施形態と同様に、加熱装置30上にベース2を
置き、電極5a,5bそれぞれに異方性導電体6aを重
ねて、ステップS1aに進む。ステップS1aでは、加
熱装置30でベース2を加熱して、ステップS2に進
む。ステップS2では、前述した第1の実施形態および
第2の実施形態と同様に、水晶振動子3をベース2に重
ねて、ステップS2aに進む。
【0065】ステップS2aでは、工具チップ31など
で水晶振動子3をベース2に向かって加圧する。する
と、加圧されて、ベース2が加熱されているので、前記
平坦面10a,10bに凝集力が生じて、平坦面10b
が電極5a,5bにくっつき、平坦面10aが引き出し
電極8a,8bにくっつく。
【0066】こうして、異方性導電体6aは、ベース2
と水晶振動子3とを仮に固定する。即ち、異方性導電体
6aが、水晶振動子3をベース2に対し仮止めして、ス
テップS3に進む。ステップS3以降は、前述した第1
の実施形態と同じ工程であるため、同一符号を付して説
明を省略する。
【0067】本実施形態においても、前述した第2の実
施形態と同様に、固体の異方性導電体6aを用いて、ベ
ース2に水晶振動子3を取り付ける。このため、固体の
異方性導電体6aが互いに接触することを防止できる。
したがって、小型なベース2に、確実に水晶振動子3を
取り付けることができる。
【0068】また、水晶振動子3をベース2に固定する
異方性導電体6aが、熱可塑性樹脂からなる樹脂体10
を有している。このため、樹脂体10は、水晶振動子3
とベース2とに凝集して、これらの水晶振動子3とベー
ス2とを互いに固定する。さらに、樹脂体10は、弾性
変形可能である(即ち弾性を有している)ので、水晶振
動子3の振動を妨げない。導電粒子11が、電極5a,
5bと引き出し電極8a,8bとを導通させる。
【0069】また、ベース2に取り付けられた水晶振動
子3にさらに、第2異方性導電体6bを重ね、異方性導
電体6a,6bを相互に溶着させる。このため、前記電
子部品のベースに対する取付強度を向上させることがで
きる。さらに、導電粒子11の外表面に導電性の金属層
15が形成されているので、異方性導電体6aが、ベー
ス2と水晶振動子3とを固定すると、前記導電粒子11
が確実に、電極5a,5bと引き出し電極8a,8bと
を導通させる。
【0070】また、ステップS1aにおいてベース2を
加熱し、ステップS2aにおいて電極5a,5bと引き
出し電極8a,8bとを導通させて、水晶振動子3をベ
ース2に取り付ける前に、水晶振動子3をベース2に向
かって加圧する。このため、異方性導電体6aの樹脂体
10などの凝集力がより確実に生じ、該凝集力によって
異方性導電体6aが電子部品とベースとを確実に仮止め
する。
【0071】このため、電極5a,5bと引き出し電極
8a,8bとを導通させて、水晶振動子3とベース2と
を固定する前に、水晶振動子3とベース2とが相対的に
位置ずれすることを防止できる。したがって、より高精
度に水晶振動子3をベース2に取り付けることができ、
より小型なベース2に水晶振動子3を確実に取り付ける
ことができる。
【0072】次に、本発明の第4の実施形態にかかる電
子部品としての水晶振動子3の取付方法を、図14を参
照して説明する。なお、前述した第1の実施形態ないし
第3の実施形態と同一ステップには、同一符号を付して
説明する。また、本実施形態で組み立てるパッケージ1
は、前述した第1の実施形態に示したものと同一である
ため説明を省略する。さらに、水晶振動子3をベース2
に取り付ける際に用いられる加熱装置30や、異方性導
電体6a,6bなどの構成も同一であるため、説明を省
略する。
【0073】本実施形態の組立方法は、まず、図14中
のステップS1bにおいて、加熱装置30上にベース2
を置き、該加熱装置30がベース2を加熱して、ステッ
プS1cに進む。ステップS1cでは、電極5a,5b
それぞれに異方性導電体6aを重ねて、ステップS2に
進む。ステップS2以降は、前述した第2の実施形態及
び第3の実施形態と同じ工程であるため、同一符号を付
して説明を省略する。
【0074】本実施形態においても、前述した第3の実
施形態と同様に、固体の異方性導電体6aを用いて、ベ
ース2に水晶振動子3を取り付ける。このため、固体の
異方性導電体6aが互いに接触することを防止できる。
したがって、小型なベース2に、確実に水晶振動子3を
取り付けることができる。
【0075】また、水晶振動子3をベース2に固定する
異方性導電体6aが、熱可塑性樹脂からなる樹脂体10
を有している。このため、樹脂体10は、水晶振動子3
とベース2とに凝集して、これらの水晶振動子3とベー
ス2とを互いに固定する。さらに、樹脂体10は、弾性
変形可能である(即ち弾性を有している)ので、水晶振
動子3の振動を妨げない。導電粒子11が、電極5a,
5bと引き出し電極8a,8bとを導通させる。
【0076】また、ベース2に取り付けられた水晶振動
子3にさらに、第2異方性導電体6bを重ね、異方性導
電体6a,6bを相互に溶着させる。このため、前記電
子部品のベースに対する取付強度を向上させることがで
きる。さらに、導電粒子11の外表面に導電性の金属層
15が形成されているので、異方性導電体6aが、ベー
ス2と水晶振動子3とを固定すると、前記導電粒子11
が確実に、電極5a,5bと引き出し電極8a,8bと
を導通させる。
【0077】また、ステップS1bにおいてベース2を
加熱し、ステップS2aにおいて電極5a,5bと引き
出し電極8a,8bとを導通させて、水晶振動子3をベ
ース2に取り付ける前に、水晶振動子3をベース2に向
かって加圧する。このため、異方性導電体6aの樹脂体
10などの凝集力がより確実に生じ、該凝集力によって
異方性導電体6aが電子部品とベースとを仮止めする。
【0078】このため、電極5a,5bと引き出し電極
8a,8bとを導通させて、水晶振動子3とベース2と
を固定する前に、水晶振動子3とベース2とが相対的に
位置ずれすることを防止できる。したがって、より高精
度に水晶振動子3をベース2に取り付けることができ、
より小型なベース2に水晶振動子3を確実に取り付ける
ことができる。
【0079】前述した第1ないし第4の実施形態では、
パッケージ1内に不活性ガスを封入するので、水晶振動
子3などが酸化することを防止できる。このため、圧電
発振器20の駆動中に、前記水晶振動子3の振動数など
が変化することを防止でき、歩留まりをより一層低下さ
せることなくパッケージを組み立てることができる。
【0080】また、前述した第1ないし第4の実施形態
では、異方性導電体6aを用いて、ベース2に水晶振動
子3を取り付けた後に、さらに、第2異方性導電体6b
を重ねている。しかしながら、本発明では、前記第2異
方性導電体6bを重ねることなく、前記異方性導電体6
aのみで、水晶振動子3をベース2に取り付けても良い
ことは勿論である。
【0081】さらに、前述した第1ないし第4の実施形
態では、加熱装置30にベース2を置き、工具チップ3
1で水晶振動子3をベース2に向かって加圧している。
しかしながら、本発明では、加熱装置30に水晶振動子
3を接触させ、工具チップ31でベース2を水晶振動子
3に向かって加圧しても良いことは勿論である。さら
に、本発明では、前記水晶振動子3とベース2との両方
を、互いに近づける方向に加圧しても良いことは勿論で
ある。
【0082】前述した第1ないし第4の実施形態では、
不活性ガスからなる雰囲気中で、ベース2と蓋4とを固
定している。しかしながら、本発明では、真空チャンバ
内などで、ベース2と蓋4とを固定して、前記空間40
内即ちパッケージ1内を真空状態で、気密状態に保って
も良いことは勿論である。この場合、水晶振動子3など
が酸化することを防止でき、歩留まりをより一層低下さ
せることなくパッケージを組み立てることができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように請求項1及び請求項
7に記載の本発明は、固体の接着体を用いて、接続用電
極を相互に導通させて、ベースに電子部品を取り付け
る。このため、接続用電極に重ねられた固体の接着体
が、互いに接触することを防止できる。このため、小型
なベースに、確実に電子部品を取り付けることができ
る。
【0084】また、電子部品をベースに固定する接着体
が、熱可塑性樹脂からなる樹脂体を有している。電子部
品とベースとを近づける方向に加圧して、接着体を加熱
すると、該接着体が凝集力を生じる。接着体が、電子部
品とベースとに凝集して、これらの電子部品とベースと
を互いに固定する。さらに、導電粒子が、接続用電極と
第2接続用電極とを導通させる。
【0085】請求項2に記載の本発明は、請求項1と同
様に、固体の接着体を用いて、ベースに電子部品を取り
付けるため、接続用電極に重ねられた固体の接着体が、
互いに接触することを防止できる。このため、小型なベ
ースに、確実に電子部品を取り付けることができる。
【0086】また、接着体が、熱可塑性樹脂からなる樹
脂体を有しているため、電子部品とベースとを近づける
方向に加圧して、接着体を加熱すると、前記樹脂体が溶
けて、凝集力を生じる。接着体の樹脂体が、電子部品と
ベースとに凝集して、これらの電子部品とベースとを互
いに固定する。さらに、導電粒子が、接続用電極と第2
接続用電極とを導通させる。
【0087】さらに、接続用電極同士を導通させて、電
子部品をベースに取り付ける前に、電子部品とベースと
を互いに近づける方向に加圧するので、前記接着体の樹
脂体の凝集力などによって、該接着体が電子部品とベー
スとを仮止めする。このため、接続用電極を相互に導通
させて、電子部品とベースとを固定する前に、電子部品
とベースとが相対的に位置ずれすることを防止できる。
したがって、より高精度に電子部品をベースに取り付け
ることができ、より小型なベースに電子部品を確実に取
り付けることができる。
【0088】請求項3及び請求項4に記載の本発明は、
請求項1及び請求項2と同様に、固体の接着体を用い
て、ベースに電子部品を取り付けるため、接続用電極に
重ねられた固体の接着体が、互いに接触することを防止
できる。このため、小型なベースに、確実に電子部品を
取り付けることができる。
【0089】また、接着体が、熱可塑性樹脂からなる樹
脂体を有しているため、電子部品とベースとを近づける
方向に加圧して、接着体を加熱すると、前記樹脂体が凝
集力を生じる。接着体の樹脂体が、電子部品とベースと
に凝集して、これらの電子部品とベースとを互いに固定
する。さらに、導電粒子が、接続用電極と第2接続用電
極とを導通させる。
【0090】さらに、接続用電極同士を導通させて、電
子部品をベースに取り付ける前に、電子部品とベースと
を互いに近づける方向に加圧して、該接着体が電子部品
とベースとを仮止めする。このため、電子部品とベース
とが相対的に位置ずれすることを防止できる。したがっ
て、より高精度に電子部品をベースに取り付けることが
でき、より小型なベースに電子部品を確実に取り付ける
ことができる。
【0091】また、接着体が電子部品とベースとを互い
に仮止めする前に、ベースを加熱する。このため、仮止
めする際に、接着体の樹脂体が確実に凝集力を生じる。
したがって、接着体が電子部品とベースとを確実に仮止
めでき、電子部品とベースとが相対的に位置ずれするこ
とを確実に防止できる。
【0092】請求項5に記載の本発明は、ベースに取り
付けられた電子部品にさらに、第2接着体を重ね、該第
2接着体を接続用電極間に凝集した接着体と溶着させ
る。このため、小型なベースに電子部品を確実に取り付
けることができることにくわえ、前記電子部品のベース
に対する取付強度を向上させることができる。
【0093】請求項6に記載の本発明は、導電粒子の外
表面に導電性を有する金属層が形成されている。このた
め、小型なベースに電子部品を確実に取り付けることが
できることにくわえ、接着体がベースと電子部品とを互
いに固定すると、導電粒子が接続用電極と第2接続用電
極とを相互に確実に導通する。
【0094】請求項8に記載の本発明は、接着体が固体
であるので、接続用電極に重ねられたもの同士が、互い
に接触することを防止できる。したがって、小型なベー
スに電子部品を確実に取り付けることができる。
【0095】また、接着体の樹脂体が、熱可塑性樹脂か
らなるため、該接着体を加熱すると前記樹脂体が凝集力
を生じる。このため、接着体が、電子部品とベースとに
凝集して、これらの電子部品とベースとを互いに固定す
る。さらに、導電性の導電粒子が、接続用電極と第2接
続用電極とを導通させる。
【0096】請求項9に記載の本発明は、導電粒子の外
表面に導電性を有する金属層が形成されている。このた
め、小型なベースに電子部品を確実に取り付けることが
できることにくわえ、接着体がベースと電子部品とを互
いに固定すると、導電粒子が接続用電極と第2接続用電
極とを相互に確実に導通する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる取付方法で水
晶振動子が取り付けられるベースなどを備えた圧電発振
器を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示されたベースに水晶振動子を取り付け
るための異方性導電体を示す斜視図である。
【図3】図2中のIII−III線に沿う断面図であ
る。
【図4】図2に示された異方性導電体の導電粒子の断面
図である。
【図5】図2に示された異方性導電体を用いて水晶振動
子をベースに取り付ける状態を示す説明図である。
【図6】図5の要部を拡大して示す説明図である。
【図7】水晶振動子をベースに取り付けた状態を示す説
明図である。
【図8】図7に示した状態に更に第2異方性導電体を重
ねた状態を示す説明図である。
【図9】図8に示した第2異方性導電体を異方性導電体
と溶着させた状態を示す説明図である。
【図10】本発明の第1の実施形態にかかる取付方法で
水晶振動子をベースに取り付けた状態を示す説明図であ
る。
【図11】本発明の第1の実施形態にかかる取付方法を
示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施形態にかかる取付方法を
示すフローチャートである。
【図13】本発明の第3の実施形態にかかる取付方法を
示すフローチャートである。
【図14】本発明の第4の実施形態にかかる取付方法を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 ベース 3 水晶振動子(電子部品) 5a,5b 電極(接続用電極) 6a 異方性導電体(接着体) 6b 第2異方性導電体(第2接着体) 8a,8b 引き出し電極(第2接続用電極) 10 樹脂体 11 導電粒子 14 第2樹脂体 15 金属層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小坂 浩之 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 株 式会社パイオニアエフ・エー内 Fターム(参考) 4J040 DN071 EL051 JA08 JB10 KA03 KA32 LA09 NA19 PA30 PA33 5E319 AA03 AC01 BB12 CC58 CC61 CD26 GG01 GG09 5J108 BB02 CC04 EE03 EE07 FF11 FF13 GG03 GG16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる樹脂体と該樹脂体
    中に分散された多数の導電性の導電粒子とを有する接着
    体を用いて、表面に接続用電極を設けたベースに、前記
    接続用電極に相対する第2接続用電極を有した電子部品
    を取り付ける取付方法であって、 前記接着体は固体であり、かつ前記樹脂体は弾性を有し
    ており、 前記ベースの接続用電極に前記接着体を重ね、 前記接着体に前記第2接続用電極が重なる格好で、前記
    電子部品を前記ベースに重ね、 前記電子部品と前記ベースとのうち少なくとも一方を互
    いに近づける方向に加圧するとともに、前記接着体を加
    熱して、前記接続用電極と前記第2接続用電極とを導通
    させた状態で、前記ベースに前記電子部品を取り付ける
    ことを特徴とする電子部品の取付方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂からなる樹脂体と該樹脂体
    中に分散された多数の導電性の導電粒子とを有する接着
    体を用いて、表面に接続用電極を設けたベースに、前記
    接続用電極に相対する第2接続用電極を有した電子部品
    を取り付ける取付方法であって、 前記接着体は固体であり、かつ前記樹脂体は弾性を有し
    ており、 前記ベースの接続用電極に前記接着体を重ね、 前記接着体に前記第2接続用電極が重なる格好で、前記
    電子部品を前記ベースに重ね、 前記電子部品と前記ベースとのうち少なくとも一方を互
    いに近づける方向に加圧して、前記電子部品を前記ベー
    スに仮止めし、 前記電子部品と前記ベースとのうち少なくとも一方を互
    いに近づける方向に加圧するとともに、前記接着体を加
    熱して、前記接続用電極と前記第2接続用電極とを導通
    させた状態で、前記ベースに前記電子部品を取り付ける
    ことを特徴とする電子部品の取付方法。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂からなる樹脂体と該樹脂体
    中に分散された多数の導電性の導電粒子とを有する接着
    体を用いて、表面に接続用電極を設けたベースに、前記
    接続用電極に相対する第2接続用電極を有した電子部品
    を取り付ける取付方法であって、 前記接着体は固体であり、かつ前記樹脂体は弾性を有し
    ており、 前記ベースの接続用電極に前記接着体を重ね、 前記ベースを加熱し、 前記接着体に前記第2接続用電極が重なる格好で、前記
    電子部品を前記ベースに重ねて、前記電子部品と前記ベ
    ースとのうち少なくとも一方を互いに近づける方向に加
    圧して、前記電子部品を前記ベースに仮止めし、 前記電子部品と前記ベースとのうち少なくとも一方を互
    いに近づける方向に加圧するとともに、前記接着体を加
    熱して、前記接続用電極と前記第2接続用電極とを導通
    させた状態で、前記ベースに前記電子部品を取り付ける
    ことを特徴とする電子部品の取付方法。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂からなる樹脂体と該樹脂体
    中に分散された多数の導電性の導電粒子とを有する接着
    体を用いて、表面に接続用電極を設けたベースに、前記
    接続用電極に相対する第2接続用電極を有した電子部品
    を取り付ける取付方法であって、 前記接着体は固体であり、かつ前記樹脂体は弾性を有し
    ており、 前記ベースを加熱し、 前記ベースの接続用電極に前記接着体を重ね、 前記接着体に前記第2接続用電極が重なる格好で、前記
    電子部品を前記ベースに重ねて、前記電子部品と前記ベ
    ースとのうち少なくとも一方を互いに近づける方向に加
    圧して、前記電子部品を前記ベースに仮止めし、 前記電子部品と前記ベースとのうち少なくとも一方を互
    いに近づける方向に加圧するとともに、前記接着体を加
    熱して、前記接続用電極と前記第2接続用電極とを導通
    させた状態で、前記ベースに前記電子部品を取り付ける
    ことを特徴とする電子部品の取付方法。
  5. 【請求項5】 前記ベースに取付られた電子部品の前記
    第2接続用電極の裏面側に、さらに熱可塑性樹脂からな
    る樹脂体と該樹脂体中に分散された多数の導電性の導電
    粒子とを有する第2接着体を重ね、 該第2接着体を加熱して、前記接続用電極と第2接続用
    電極との間に配された前記接着体と溶着させることを特
    徴とする請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に
    記載の電子部品の取付方法。
  6. 【請求項6】 前記接着体の前記導電粒子は、合成樹脂
    からなる第2樹脂体と、該第2樹脂体の外表面を覆う金
    属層と、を備えていることを特徴とする請求項1ないし
    請求項5のうちいずれか一項に記載の電子部品の取付方
    法。
  7. 【請求項7】 前記電子部品と前記ベースとを互いに近
    づける方向に加圧する際に、前記電子部品を前記ベース
    に向かって加圧することを特徴とする請求項1ないし請
    求項6のうちいずれか一項に記載の電子部品の取付方
    法。
  8. 【請求項8】 ベースの表面に設けられた接続用電極と
    電子部品の第2接続用電極とを導通させた状態で、前記
    ベースに前記電子部品を取り付ける接着体において、 弾性を有する熱可塑性樹脂からなる樹脂体と、 該樹脂体中に分散された多数の導電性の導電粒子と、を
    備えているとともに固体であることを特徴とする接着
    体。
  9. 【請求項9】 前記導電粒子は、 合成樹脂からなる第2樹脂体と、 該第2樹脂体の外表面を覆う導電性の金属層と、 を備えていることを特徴とする請求項8に記載の接着
    体。
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