JP2002277411A - 透明積層体の検査方法および検査装置 - Google Patents

透明積層体の検査方法および検査装置

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JP2002277411A
JP2002277411A JP2001075344A JP2001075344A JP2002277411A JP 2002277411 A JP2002277411 A JP 2002277411A JP 2001075344 A JP2001075344 A JP 2001075344A JP 2001075344 A JP2001075344 A JP 2001075344A JP 2002277411 A JP2002277411 A JP 2002277411A
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Toshio Nishimura
利雄 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明積層体における異物の存在を精度良く検
査できるようにする。 【解決手段】 複数の透明体が積層された透明積層体2
の内部に異物が存在するか否かを検査する装置1であっ
て、透明積層体2に光を照射する照明手段3と、透明積
層体からの反射光を受光する受光手段(4)と、この受
光手段(4)により得られた光の光量に応じて画像情報
を演算する演算手段50と、を備えた透明積層体の検査
装置1において、演算手段により各透明体毎にこの透明
体の表面状態の画像情報を演算し、各透明体の表面状態
から、異物が存在する可能性のある透明体を特定すると
ともに、この透明体の表面状態と当該透明体に隣接する
少なくも1つの透明体の表面状態とを比較して、透明積
層体内に異物が存在するか否かを判断する異物判断手段
52をさらに備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、液晶表示装置
(LCD)などの透明積層体の内部に異物が存在してい
るか否かを検査する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の透明体が積層された透明積層体と
しては、たとえば図6に示した液晶表示装置(LCD)
2がある。このLCD2は、たとえば一対の透明基板2
1a,21bの間に液晶22を封止した形態とされ、各
透明基板21a,21bの表面に偏光板23a,23b
が配置された透過型として構成されている。このような
LCD2では、通常は、工場からの出荷段階では、偏光
板23aの表面に樹脂製などの保護シート24を貼り付
けて偏光板23aを保護している。この状態において、
LCD2の内部に、ガラスカレット、樹脂粒、ファイバ
ー、気泡などの異物が存在していないかが検査される。
【0003】異物の検査は、たとえば図7に示したよう
に照明装置3によりLCD2に光を照射するとともに、
CCDカメラなどの固体撮像装置4によりLCD2を撮
像することにより行われる。この場合、固体撮像装置4
による撮像は、図8(a)〜(d)に示したように各透
明体(たとえば保護シート24、偏光板23aあるいは
透明基板21aなど)の表面を1画像として行われ、各
画像から各透明体の表面状態を把握して、LCD2内に
異物が存在するか否かが判断される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LCD
2の保護シート24には、図6に示したようにキズ24
aが付いていたり、汚れ24bが付着していることがあ
り、この場合には、そのキズ24aや汚れ24bが、図
8(a)〜(d)に示したように保護シート24よりも
下層にある透明体(偏光板23aや透明基板21aな
ど)の画像に写り込んでしまう。このため、各画像にお
いて異物と思われるものが存在しても、それが保護シー
ト24のキズ24aや汚れ24bの影響によるものであ
ることもある。その結果、LCD2の内部には異物が存
在しておらず、LCD2自体が良品であるにもかかわら
ず、それを不良品として判断してしまうといった誤判定
が生じてしまう。このような不具合は、LCD2に限ら
ず、他の透明積層体においても生じることである。
【0005】本願発明は、このような事情のもとに考え
だされたものであって、透明積層体における異物の存在
を精度良く検査できるようにすることをその課題として
いる。
【0006】
【発明の開示】本願発明では、上記した課題を解決すべ
く、次の技術的手段を講じている。
【0007】本願発明の第1の側面により提供される透
明積層体の検査方法は、複数の透明体が積層された透明
積層体の内部に異物が存在するか否かを検査する方法で
あって、上記透明体に光を照射するとともに、上記各透
明体の表面における光の反射状態から上記各透明体の表
面状態を把握する第1のステップと、上記各透明体の表
面状態から、その表面または内部に異物が存在する可能
性のある透明体を特定する第2のステップと、この第2
のステップにおいて特定された透明体の表面状態と、こ
の透明体に隣接する少なくとも1つの透明体の表面状態
とを比較して、上記透明積層体内に異物が存在するか否
かを判断する第3のステップと、を含むことを特徴とし
ている。
【0008】本願発明の第2の側面においては、複数の
透明体が積層された透明積層体の内部に異物が存在する
か否かを検査する装置であって、上記透明積層体に光を
照射する照明手段と、上記透明積層体からの反射光を受
光する受光手段と、この受光手段により得られた光の光
量に応じて画像情報を演算する演算手段と、を備えた透
明積層体の検査装置において、上記演算手段は、上記各
透明体毎にこの透明体の表面状態の画像情報を演算し、
かつ、上記各透明体の表面状態から、異物が存在する可
能性のある透明体を特定するとともに、この透明体の表
面状態と当該透明体に隣接する少なくも1つの透明体の
表面状態とを比較して上記透明積層体内に異物が存在す
るか否かを判断する異物判断手段をさらに備えたことを
特徴とする、透明積層体の検査装置が提供される。
【0009】好ましい実施の形態においては、上記各透
明体の表面状態は、当該透明体からの光反射状態を輝度
として測定することにより把握され、上記透明積層体に
異物が存在するか否かは、異物の存在する可能性のある
透明体と、この透明体に隣接する少なくとも1つの透明
体との輝度の差分が、閾値よりも大きいか否かにより判
断される。
【0010】ところで、透明体の表面状態を透明積層体
に光を照射したときの反射光の輝度を基準として特定す
る場合には、キズや異物が存在する部分、あるいは上層
の透明体のキズなどの影響を受けた部分の輝度は同一の
透明体における他の部分に比べて大きくなる。一方、上
層にある透明体のキズなどが当該透明体よりも下層にあ
る透明体に与える影響の程度は、キズなどがある透明体
から離れた透明体ほど小さくなる。
【0011】そのため、異物が存在する可能性のある透
明体(異物候補透明体)の表面状態を、これよりも上層
あるいは下層にある透明体のうちの少なくとも一方の透
明体の表面状態と比較すれば、異物と思われるものが上
層にある透明体のキズなどによる影響なのか、あるいは
特定された透明体の表面または内部に異物が存在してい
るために輝度が大きくなっているのかを判別できるよう
になる。
【0012】たとえば、キズなどがある透明体における
キズなどの部分の輝度が、下層の透明体ではどの程度の
輝度として測定されるかを予め調べておき、異物候補透
明体における対応部分(異物候補部分)の輝度と、異物
候補透明体よりも上層および下層にある透明体の少なく
とも一方における対応部分の輝度の差分をとり、その値
が予め定められた閾値よりも大きいか否かを判断すれ
ば、異物候補部分が実際に異物が存在しているために輝
度が大きくなっているのか、あるいは上層にある透明体
のキズなどの影響を受けて輝度が大きくなっているのか
を判断できるようになる。その結果、たとえば異物候補
透明体よりも上層にある透明体のキズなどの影響よる誤
判定を回避して、透明積層体の内部に異物が存在するか
否かを確実に検査できるようになる。
【0013】本願発明のその他の利点および特徴につい
ては、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明
らかとなるであろう。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図1ないし図5を参照して具体的に説明
する。ここで、図1は本願発明に係る透明積層体の検査
装置の一例を示す模式図、図2は図1の検査装置による
各透明体の表面状態の撮像方法を説明するための要部概
略拡大図、図3は撮像時における透明体積層体の要部平
面図、図4は透明体を撮像した画像の例を示す図、図5
は異物判断処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【0015】図1に示すように、検査装置1は、透明積
層体2の内部に異物が存在しているか否かを検査するも
のであり、照明装置3、撮像装置4、情報処理装置5を
備えて大略構成されている。
【0016】透明積層体2は、複数の透明体が積層され
たものであり、図2および図6には透明積層体2の一例
としての液晶表示装置(LCD)が表されている。この
LCD2は、透過型として構成されたものであり、線状
の透明電極20a,20bが複数設けられた一対の透明
基板21a,21bが、これらの透明電極21a,21
bどうしが対向するようにして配置されている。一対の
透明基板21a,21bの間には、液晶が充填されて液
晶層22が設けられており、各透明基板20a,20b
における液晶層22と隣接する面とは反対の面には偏光
板23a,23bが配置されている。また、LCD2を
工場から出荷する段階においては、偏光板23aの表面
には、樹脂製などの透明の保護シート24が設けられて
いる。
【0017】なお、LCD2では、少なくとも一対の透
明基板21a,21b、液晶層22、偏光板23a,2
3b、および保護シート24が透明積層体2の透明体を
構成している。また、LCD2は、その内部に異物が存
在するか否かを検査する場合には、スライドテーブル6
0に対して支持部61を介して固定され、照明装置3お
よび撮像装置4に対して、図中の矢印X方向に相対的に
移動させられるものとする。
【0018】照明装置3は、図2に示すように透明積層
体2に対する入射角がθとなるように光を照射するもの
である。この照明装置3は、たとえばレーザ光源、コリ
メータレンズおよび非球面のシリンダーレンズ(図示
略)を有しており、透明積層体2の幅方向の全長にわた
って線状にレーザ光を照射可能とされている。上述した
通り、LCD2は照明装置3および撮像装置4に対して
相対的に移動せられるため、LCD2の検査において
は、照明装置3によるレーザ光はLCD2のX方向(図
1参照)を走査させられることとなる。このレーザ光
は、たとえば波長が635nm、ライン幅が30μmと
される。
【0019】照明装置3によりLCD2に対して線状の
レーザ光を照射した場合には、レーザ光の大部分がLC
D2を透過するが、その一部は各透明体(保護シート2
4や偏光板23a)の表面(界面)において反射する。
したがって、照明装置3によりLCD2に対して線状の
レーザ光を照射した状態を平面視すれば、図3に示した
ように複数本の輝線A,B,C,D,Eが確認される。
【0020】撮像装置4は、図2に示したように固体撮
像素子40と集光レンズ41とを有している。
【0021】固体撮像素子40は、図面上には表れてい
ないが、LCD2の幅方向(図1の矢印X方向と交差す
る方向)に延びる列状に配置された複数の受光素子を有
している。もちろん、このような列を複数を設けて、複
数の受光素子をマトリックス状に配置してもよい。各受
光素子は、LCD2からの反射光の光量に応じた量の電
荷を出力するものであり、複数の受光素子が列状に配置
された結果、輝線A〜Eとして現れた反射光は、複数の
ドットデータからなるラインデータとして出力される。
【0022】一方、集光レンズ41は、各受光素子に対
して個別に光を集光可能な構成とされている。この集光
レンズ41は、たとえばアクチュエータ42により光軸
方向に往復動可能とされており、集光レンズ41を移動
させることにより複数本の輝線A〜Eのいずれにも焦点
を合わせることができる。したがって、固体撮像装置4
は、各透明体毎に、その表面からの反射光を重点的に受
光することができる。その結果、固体撮像装置4は、L
CD2における照明ラインに応じた反射状態のラインデ
ータを、各透明体毎に出力することができる。もちろ
ん、各輝線A〜Eに対するピント合わせは、その他の構
成により達成してもよい。
【0023】情報処理装置5は、たとえばCPU、RA
MおよびROMなどを備えて構成されており、図1に示
したように制御手段50、演算手段51、および異物判
断手段52としての機能を有している。
【0024】制御手段50は、照明装置3(図1参照)
の点灯・消灯、スライドテーブル60(図1参照)の移
動、固体撮像装置4の集光レンズ41(図2参照)の移
動などを制御するものである。
【0025】演算手段51は、固体撮像素子40から出
力に基づいて、各透明体(保護シート24や偏光板23
a(図2参照))の表面状態を表現するのに必要なデー
タを演算するものである。より具体的には、固体撮像素
子40からの出力に応じて、各透明体毎に各ラインを構
成するドットの輝度を演算し、これを集積して、図4
(a)〜(c)に例示したように各透明体毎に輝度を基
準とて表現されたドットマップデータ(画像情報)を演
算するものである。
【0026】なお、図4(a)〜(c)では、説明の簡
便のために8×8のドットマップとして各透明体毎に1
枚の画像としてデータが演算された結果を示している。
また、図4(a)〜(c)では、黒色、クロスハッチィ
ング、シングルハッチィング、白色の4種類のドットが
描かれているが、これらのドット表現は図面に表現する
ための便宜的な手法であり、実際の画像としては、たと
えば輝度の大小が濃淡として表現される。さらに、図4
では、黒色>クロスハッチィング>シングルハッチィン
グ>白色の順に輝度が大きくなるように表示されてあ
り、キズや異物が存在する部分に対応するドットは輝度
が大きくなることから、たとえば図4(a)〜(c)に
おいては、白色のドット以外は、異物が存在する可能性
があるために白色ドットよりも輝度が大きくなっている
ドット(異物候補ドット)を示している。
【0027】異物判断手段52は、異物が存在している
可能性のある透明体(異物候補透明体)を特定し、この
透明体に実際に異物が存在しているか否かを判断するも
のである。その具体的な異物判断処理手法を図5のフロ
ーチャートを参照しつつ、図1および図4をも同時に参
照して説明する。
【0028】異物判断手段52は、まずLCD2の透明
体の中に異物の存在する可能性のある透明体(異物候補
透明体)があるか否かを判断する(S1)。各透明体に
異物が存在する場合には、その部分における輝度が大き
くなることから、異物判断手段52は、たとえば各透明
体毎に輝度が250cd/m2以上である異物候補ドッ
トが存在するか否かにより異物候補透明体が有無を判断
する。
【0029】異物判断手段52がいずれかの透明体に異
物候補ドットがあると判断した場合には(S1:YE
S)、そのようなドットの存在する透明体を異物候補透
明体として特定する(S2)。なお、保護シート24が
貼り付けられたLCD2では、保護シート24は、LC
D2が良品であるか、あるいは不良品であるかの判断要
素とはなり得ない。そのため、保護シート24に、たと
えば輝度が250cd/m2以上であるドットが存在し
ていたとしても、保護シート24は異物候補透明体とし
ては特定されない。また、以下の説明においては、S2
において異物候補透明体としての1つとして透明基板2
1aが特定されたものとする。
【0030】次いで、異物判断手段52は、異物候補透
明体、たとえば透明基板21aにおける異物候補ドット
を特定する(S3)。本実施の形態では、図4(b)に
示したように、透明基板21aにおいては、(I,J)
21a=(2,2)21a、(2,4)21a、(3,6)21a
(5,2〜4)21a、(6,2〜4)21a、(75,1〜
4)21aの13ドットが異物候補ドットとして特定され
たものとする。
【0031】続いて、異物判断手段52は、1つの異物
候補ドット(たとえば(2,2)21 a)の輝度から、1
つの上層である偏光板23aにおける異物候補ドットに
対応するドット(2,2)23aの輝度を差分を演算し、
それが0cd/m2よりも大きいか否かを判断する(S
4)。差分が0cd/m2よりも大きいか否かを判断す
るのは、保護シート24のキズなどの影響により輝度が
大きくなっている異物候補ドット(2,2)21aでは、
これに対応する上層のドット(2,2)23aと比べて、
輝度が小さくなるか、もしくは同じ程度となるからであ
る。
【0032】S4において、差分が0cd/m2よりも
小さいと異物判断手段52が判断した場合には(S4:
NO)、当該異物候補ドット(2,2)21aについて
は、保護シート24のキズなどの影響により輝度が大き
くなっているものと判断し、透明基板21aにおける異
物候補ドット(2,2)21aに対応する部分には異物が
存在しないと判断する(S5)。
【0033】一方、S4において、差分が0cd/m2
よりも大きいと異物判断手段52が判断した場合には
(S4:YES)、異物判断手段52は、異物候補ドッ
ト(2,2)21aの輝度から、1つの下層である液晶層
22における異物候補ドットに対応するドット(2,
2)22の輝度を差分を演算し、それが50cd/m2
りも大きいか否かを判断する(S6)。
【0034】差分が50cd/m2よりも大きいか否か
を判断するのは、次の理由によるものである。透明基板
21aに異物が存在する場合には、液晶層22における
異物候補ドット(2,2)21aに対応するドット(2,
2)22の輝度に影響を与える場合があるが、その影響の
程度はキズの場合よりも小さくなる。つまり、異物の存
在による影響とキズの存在による影響とでは、下層の透
明体における輝度の減衰の程度に差異がある。そのた
め、両者を区別するための閾値をLCD2について検討
した結果、閾値の1つとして50cd/m2という値が
得られるのである。したがって、透明積層体2がLCD
でない場合、あるいは透明積層体2がLCDであって
も、各透明体の組成や厚みなどが異なる場合には、それ
に応じて閾値が決定される。
【0035】S6において、差分が50cd/m2より
も小さいと異物判断手段52が判断した場合には(S
6:NO)、異物候補ドット(2,2)21aが輝度が大
きくなっているのは、保護シート24のキズなどの影響
によるものであると判断し、透明基板21aにおける異
物候補ドットに対応する部分には異物が存在しないと判
断する(S5)。
【0036】一方、S6において、差分が50cd/m
2よりも大きいと異物判断手段52が判断した場合には
(S6:YES)、異物判断手段52は、透明基板21
aにおける異物候補ドット(2,2)21aに対応する部
分に異物が存在していると判断する(S7)。
【0037】次いで、異物判断手段52は、透明基板2
1aにおいて特定された全て異物候補ドットについて、
その輝度が大きくなっている要因が異物の存在によるも
のなのか否かの判断を行ったかどうかを判断する(S
8)。S8において、透明基板21aにおいて特定され
た異物候補ドットの中に異物判断を行っていないものが
あると異物判断手段52が判断した場合には(S8:N
O)、判断を行っていない他の異物候補ドットについ
て、S4〜S7を繰り返し行って、異物候補ドットにつ
いて異物判断した行った後に、S8の判断を行う。本実
施の形態では、図5(b)に示したように13個の異物
候補ドット(2,2)21a、(2,4)21a、(3,6)
21a、(5,2〜4)21a、(6,2〜4)21a、(7
5,1〜4)21aが確認されているから、この場合には
S3〜S7の処理が13回行われる。
【0038】一方、透明基板21aにおいて特定された
全ての異物候補ドットについて異物判断を行ったと異物
判断手段52が判断した場合には(S8:YES)、特
定された全ての異物候補透明体について、異物判断が行
われたかどうかを判断する(S9)。
【0039】S9において、特定された異物候補透明体
の中に異物判断を行っていない異物候補透明体があると
異物判断手段52が判断した場合には(S9:NO)、
異物判断を行っていない他の異物候補透明体に対して、
S3〜S8の処理を繰り返し行う。
【0040】一方、S9において特定された全ての異物
候補透明体について異物判断を行ったと異物判断手段5
2が判断した場合(S9:YES)、およびS1におい
て異物の存在する可能性のある透明体がないと判断され
た場合には(S1:NO )、異物判断処理を終了する。
【0041】このような異物判断処理では、異物候補透
明体を特定した後に、この異物候補透明体について、こ
れよりも1つ上層および1つ下層にある透明体の表面状
態とを異物候補ドットどうしの輝度を比較して異物候補
ドットの輝度が大きくなっている理由が異物が存在する
ことによるものであるか否かが判断される。したがっ
て、上層にある透明体(たとえば保護シート24)のキ
ズなどの影響により輝度が大きくなっている場合には、
当該ドットの輝度が大きくなっている理由が異物による
ものでないと判断される。その結果、透明積層体におけ
る異物の存在を精度良く検査できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る透明積層体の検査装置の一例を
示す模式図である。
【図2】図1の検査装置による各透明体の表面状態の撮
像方法を説明するための要部概略拡大図である。
【図3】撮像時における透明体積層体の要部平面図であ
る。
【図4】透明体を撮像した画像の例を示す図である。
【図5】異物判断処理を説明するためのフローチャート
である。本願発明に係る透明積層体の検査装置の一例を
示す模式図である。
【図6】透明積層体の一例である液晶表示装置を示す要
部斜視図である。
【図7】従来の透明積層体の検査方法を説明するために
参照する検査装置の模式図である。
【図8】各透明体の画像の例を示す図である。
【符号の説明】
1 検査装置 2 LCD(透明積層体) 3 照明装置 4 撮像装置 40 固体撮像素子 51 演算手段 52 異物判断手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の透明体が積層された透明積層体の
    内部に異物が存在するか否かを検査する方法であって、 上記透明体に光を照射するとともに、上記各透明体の表
    面における光の反射状態から上記各透明体の表面状態を
    把握する第1のステップと、 上記各透明体の表面状態から、その表面または内部に異
    物が存在する可能性のある透明体を特定する第2のステ
    ップと、 この第2のステップにおいて特定された透明体の表面状
    態と、この透明体に隣接する少なくとも1つの透明体の
    表面状態とを比較して、上記透明積層体内に異物が存在
    するか否かを判断する第3のステップと、を含むことを
    特徴とする、透明積層体の検査方法。
  2. 【請求項2】 上記各透明体の表面状態は、当該透明体
    の光反射状態を輝度として測定することにより把握さ
    れ、 上記透明積層体に異物が存在するか否かは、異物の存在
    する可能性のある透明体と、この透明体に隣接する少な
    くとも1つの透明体との輝度の差分が、閾値よりも大き
    いか否かにより判断される、請求項1に記載の透明積層
    体の検査方法。
  3. 【請求項3】 複数の透明体が積層された透明積層体の
    内部に異物が存在するか否かを検査する装置であって、
    上記透明積層体に光を照射する照明手段と、上記透明積
    層体からの反射光を受光する受光手段と、この受光手段
    により得られた光の光量に応じて画像情報を演算する演
    算手段と、を備えた透明積層体の検査装置において、 上記演算手段は、上記各透明体毎にこの透明体の表面状
    態の画像情報を演算し、かつ、 上記各透明体の表面状態から、異物が存在する可能性の
    ある透明体を特定するとともに、この透明体の表面状態
    と当該透明体に隣接する少なくも1つの透明体の表面状
    態とを比較して、上記透明積層体内に異物が存在するか
    否かを判断する異物判断手段をさらに備えたことを特徴
    とする、透明積層体の検査装置。
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