JP2002274791A - 横行システムを持った作業車両 - Google Patents

横行システムを持った作業車両

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JP2002274791A
JP2002274791A JP2001075167A JP2001075167A JP2002274791A JP 2002274791 A JP2002274791 A JP 2002274791A JP 2001075167 A JP2001075167 A JP 2001075167A JP 2001075167 A JP2001075167 A JP 2001075167A JP 2002274791 A JP2002274791 A JP 2002274791A
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turning
cylinder
rear wheel
work vehicle
wheels
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JP2001075167A
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Naoyuki Ito
尚之 伊藤
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TCM Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横行可能な作業車両において、ハンドルを容
易に固定できる横行システムを持った作業車両を提供す
る。 【解決手段】 車体2側に対して、左右一対の前車輪3
と後車輪4を、それぞれ90度状に換向可能に設け、そ
れぞれの換向手段30,50を設けた。後車輪換向手段
50は、旋回用シリンダー51と、旋回用シリンダー5
1の作動により車幅方向に移動する後車輪換向用の油圧
シリンダー52を有する。ハンドル15に連動したオー
ビットロールユニット65から旋回用シリンダー51へ
の油圧回路66中に開閉弁手段70を介在した。通常走
行から横行へ切り換える際に後車輪換向手段50では、
旋回用シリンダー51への油圧回路66を遮断でき、精
度と強度および調整にとらわれることなくハンドル15
を容易に固定でき、後車輪換向システムのメンテナンス
性を向上でき、作業効率も向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横行走行に切り換
え得るフォークリフトなど横行システムを持った作業車
両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の横行システムを持った作
業車両としては、たとえば特開2000−309497
号公報に見られる横行システムを持ったフォークリフト
が提供されている。
【0003】この従来構成は、車体に、前車輪と後車輪
が換向可能に設けられ、左右一対の前車輪は、それぞれ
走行駆動装置側の駆動軸に連動連結され、両走行駆動装
置は、縦軸心の周りに回動自在に設けられた旋回部材に
取り付けられている。この旋回部材の回動を行わせる回
動手段は、共通の作動装置によって両旋回部材を互いに
逆方向に回動させるように構成されている。ここで、共
通の作動装置としては旋回用シリンダーが採用され、ま
た後車輪も旋回用シリンダーにより強制的に換向可能と
されている。
【0004】このような従来の横行システムを持ったフ
ォークリフトにおいては、後車輪の旋回用シリンダーを
作動させるシステムとして、図7、図8に示される構成
が提供されている。すなわち、タンク80内の油は、エ
ンジン81により駆動されるポンプ82により圧油とな
り、この圧油は、プライオリティーバルブ83を介して
コントロールバルブユニット84とオービットロールユ
ニット85に供給される。そして、オービットロールユ
ニット85からの油圧回路(ホース)86が後車輪旋回
用シリンダー87に接続するように構成されている。
【0005】上記した従来構成においては、ハンドル8
8を回し、ステアリングシャフト89を介してオービッ
トロールユニット85を操作することで、油圧回路86
を介して後車輪旋回用シリンダー87を伸縮動させ、以
て旋回を行うように構成されている。
【0006】そして、通常走行から横行走行への切換え
で、ハンドル88の固定が必要なときは、切換えレバー
90の操作によりワイヤー91を介してフック92を作
動させて、オービットロールユニット85のシャフト部
85Aに設けられたギヤ93間に作用させ、以て機械的
に固定することにより成立させていた。これにより、切
換えレバー90が作動状態であるときは、ハンドル88
は固定(ロック)され、以て後車輪旋回用シリンダー8
7は一定位置を保持することが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来構成では、フック92とギヤ93との間では精度と
強度が必要となり、また、ワイヤー91を使用している
ことから、調整などのメンテナンスも必要となってく
る。
【0008】そこで本発明の請求項1記載の発明は、横
行可能な作業車両において、精度と強度および調整にと
らわれることなくハンドルを容易に固定し得る横行シス
テムを持った作業車両を提供することを目的としたもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の横行システムを持った
作業車両は、車体側に対して、左右一対の前車輪と左右
一対の後車輪が、それぞれ90度状に換向可能に設けら
れるとともに、それぞれの換向手段が設けられ、後車輪
換向手段は、旋回用シリンダーと、旋回用シリンダーの
作動により車幅方向に移動される後車輪換向用の油圧シ
リンダーとを有し、ハンドルに連動されたオービットロ
ールユニットから前記旋回用シリンダーへの油圧回路中
に開閉弁手段が介在されていることを特徴としたもので
ある。
【0010】したがって請求項1の発明によると、通常
走行時には、左右の前車輪ならびに左右の後車輪は前後
方向に向いている。そして、通常走行時には、ハンドル
を左右に回してオービットロールユニットを操作するこ
とで、旋回用シリンダーを伸縮動させて、所定の収縮限
で非作動姿勢にある油圧シリンダーを車幅方向に移動さ
せ、以て後車輪を左右に換向して、作業車両を旋回し得
る。
【0011】また、通常走行時から横行へと切り換える
とき、たとえば切換えレバーを操作して、それぞれの換
向手段を作動させ、前車輪と後車輪とを車体に対して9
0度状(真横状)に換向させる。このようにして前車輪
と後車輪とを真横状に換向したのち、作業車両を左右で
横行させ得る。
【0012】その際に、後車輪換向手段では、切換レバ
ーを操作することにより、オービットロールユニットか
ら旋回用シリンダーへの油圧回路を遮断し得、以て精度
と強度および調整にとらわれることなくハンドルを容易
に固定し得る。これとほぼ同時に後車輪換向用の油圧シ
リンダーを作動させ、以て後車輪を車体に対して90度
状に換向し得る。
【0013】また請求項2記載の横行システムを持った
作業車両は、請求項1記載の構成において、車体の前端
側にはマストが設けられるとともに、このマスト側には
フォークが設けられていることを特徴としたものであ
る。
【0014】したがって請求項2の発明によると、リフ
ト用レバーを操作することで、フォークをマストに沿っ
て昇降動させ得、以て所期のフォーク作業を行える。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
1〜図6に基づいて説明する。図2で示されるフォーク
リフト(作業車両の一例)1は、その車体2の前部に左
右一対の前車輪(駆動輪)3が設けられるとともに、後
部に左右一対の後車輪(換向輪)4が設けられ、そして
車体2の前部で上方には運転部5が設けられる。前記車
体2の前端部には上下方向で伸縮自在なマスト6が、車
幅方向の連結軸7を介して前後方向に傾動自在に取り付
けられるとともに、前後傾動を行わせるティルトシリン
ダー8が、車体2とマスト6との間に設けられる。
【0016】前記マスト6は、フォークリフト1側の左
右一対の外枠9と、この外枠9に案内されて昇降自在な
左右一対の内枠10とからなり、そして外枠9と内枠1
0との間にリフトシリンダー11が設けられる。また内
枠10側に案内されて昇降自在なリフトブラケット12
が設けられるとともに、このリフトブラケット12に上
下一対のフィンガーバを介して、左右一対のフォーク1
3が設けられる。
【0017】前記運転部5には、座席14や、この座席
14の前方に位置される通常走行用のハンドル15や、
座席14の近くに位置される横行走行用の補正レバー1
6、ならびに切換えレバー17などが配設され、そして
上方にはヘッドガード18が配設される。さらに座席1
4の後方で本体2上にはカウンターウエイト19が設け
られる。
【0018】図2〜図4で示されるように、左右一対の
前車輪3は、それぞれ車体2側に対して90度状(真横
状)に換向可能に設けられている。すなわち前記車体2
側には、軸受装置20と縦軸21とを介して縦軸心22
の周りに回動自在な旋回部材23が設けられている。
【0019】この旋回部材23は逆L字状であって、そ
の横板部分が縦軸21の下端に連結され、そして縦板部
分には走行駆動手段25が設けられている。この走行駆
動手段25は、電動モータ26や減速機27などにより
構成され、減速機27のマウントを介して縦板部分に取
り付けられている。その際に、減速機27からの回転フ
ランジは横向きの車軸28となり、これら車軸28に対
して前車輪3のリム3Aが、それぞれ連結具を介して直
接に取り付けられている。
【0020】これにより旋回部材23は、それぞれ車体
2側に対して縦軸心22の周りに回動自在に設けられ
る。そして左右一対の前車輪3は、それぞれ旋回部材2
3に取り付けられた走行駆動手段25に連動されること
になる。ここで、縦軸心22のほぼ真下部分に前車輪3
が位置するように構成されている。
【0021】なお、前記車体2側にはバッテリ75が搭
載され、このバッテリ75にはコントローラ76が付設
されている。そして、コントローラ76からのケーブル
77が、前記電動モータ26にそれぞれ接続されてい
る。
【0022】前記車体2側には、前記旋回部材23の回
動を行わせる前車輪換向手段30が設けられている。す
なわち、前車輪換向手段30は前車輪換向用の油圧シリ
ンダー31を有し、この油圧シリンダー31は、その本
体31aが車体2側に縦ピン32を介して揺動自在に取
り付けられるとともに、ピントンロッド31bが、片側
の旋回部材23に固定されたリンク33に縦方向の連結
ピン34を介して相対回動自在に連結されている。そし
て左右の旋回部材23から連設されたアーム35間が、
リンク体36と連結ピン37とを介して相対回動自在に
連結されている。
【0023】したがって、油圧シリンダー31の作動に
よって、リンク33を介して旋回部材23を回動させる
ことで、片側の前車輪3を縦軸心22の周りに換向して
真横状に向け得るとともに、アーム35やリンク体36
などを介して他側の前車輪3を縦軸心22の周りに換向
して真横状に向け得る。すなわち前車輪換向手段30に
よると、共通の油圧シリンダー31の作動によって、左
右の前車輪3を互いに逆方向に換向させて真横状に向く
ように構成してある。以上の31〜37などにより、前
車輪換向手段30の一例が構成される。
【0024】左右一対の後車輪4は、それぞれ車体2に
対して90度状(真横状)に換向可能に設けられてい
る。すなわち、左右一対の後車輪4のリム4Aは、それ
ぞれ逆L字状の旋回部材43における縦板部分に横方向
の車軸44などを介して遊転自在に取り付けられてい
る。また旋回部材43における横板部分は、軸受装置4
0と縦軸41とを介して、車体2側に対して縦軸心42
の周りに回動自在に設けられている。その際に縦軸心4
2のほぼ真下部分に後車輪4が位置するように構成され
ている。
【0025】左右一対の後車輪4を縦軸心42の周りに
回動させる後車輪換向手段50が設けられ、この後後車
輪換向手段50は、旋回用シリンダー(ステアリングシ
リンダー)51や後車輪換向用の油圧シリンダー52な
どから構成される。すなわち、旋回用シリンダー51
は、その本体51aが車幅方向に配置されて車体2側に
固定されるとともに、そのピストン51bに連結された
ピストンロッド51cは車幅方向の両側に突出されてい
る。
【0026】また後車輪換向用の油圧シリンダー52は
左右一対であって、それぞれの本体52aは、連結材5
3を介して前記旋回用シリンダー51におけるピストン
ロッド51cの突出された両端部に一体化(連結)され
ている。その際に、これら油圧シリンダー52のピスト
ン52bに連結されたピストンロッド52cは、それぞ
れ車幅方向の外側に突出されている。そして前記縦軸4
1の上端に連設されたアーム体54とピストンロッド5
2cの突出端との間が、リンク55や縦方向の連結ピン
56,57などを介して相対回動自在に連結されてい
る。
【0027】上記の後車輪換向手段50によると、旋回
用シリンダー51の作動は、固定の本体51aに対して
ピストンロッド51cが車幅方向に移動されることで行
われ、そして旋回用シリンダー51のピストンロッド5
1cと一体に油圧シリンダー52の本体52aが車幅方
向に移動される。
【0028】前記旋回用シリンダー51の作動は、ハン
ドル15を回すことでオービットロール(全油圧式パワ
ーステアリング)にて行うように構成されている。また
油圧シリンダー52は、旋回用シリンダー51が中立状
のときに後車輪4を回動可能として左右一対に設けられ
るとともに、旋回用シリンダー51の作動時には所定の
非作動姿勢となるように構成されている。
【0029】したがって、油圧シリンダー52の作動に
より、リンク55やアーム体54などを介して縦軸41
を回動させることで、旋回部材43などを介して後車輪
4を縦軸心42の周りに換向して真横状に向け得る。す
なわち、油圧シリンダー52の作動によって、左右の後
車輪4は互いに逆方向に換向して真横状に向くように構
成されている。以上の51〜57などにより、左右一対
の後車輪4を縦軸心42の周りに回動させる後車輪換向
手段50の一例が構成される。
【0030】図1には、旋回用シリンダー51への油圧
回路などが示されている。すなわち、タンク60内の油
は、エンジン61により駆動されるポンプ62により圧
油となり、この圧油は、プライオリティーバルブ63を
介してコントロールバルブユニット64とオービットロ
ールユニット65に供給される。そして、オービットロ
ールユニット65からの油圧回路(ホース)66が後車
輪4の旋回用シリンダー51に接続されている。
【0031】前記オービットロールユニット65は前記
ハンドル15に連動され、そして前記油圧回路66中に
は開閉弁手段70が介在されている。ここで開閉弁手段
70は、油圧回路66における両給排油路部分にそれぞ
れ設けられたシャットオフバルブ71と、これらシャッ
トオフバルブ71を制御するコントローラ72と、前記
切換レバー17の下に設置された横行モードスイッチ7
3などからなり、この横行モードスイッチ73からの信
号がコントローラ72に伝達されるように構成されてい
る。
【0032】前記シャットオフバルブ71は、電磁コイ
ルにより遮断部71aと連通部71bとが切換えられ
て、前記油圧回路66における両給排油路部分の開閉が
行われるポペット形の電磁切換え弁の形式とされてい
る。また、遮断部71aは逆止め弁付きの閉止弁でもよ
い。
【0033】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。図2の実線、図3、ならびに図4は通常走
行時を示している。このとき左右の前車輪3ならびに左
右の後車輪4は前後方向に向いている。このようなフォ
ークリフト1は、運転部5の座席14に座った作業者が
ハンドル15を操縦することで、走行動し得る。すなわ
ち、バッテリ75の電力を、コントローラ76により制
御したのちケーブル77を介して電動モータ26にそれ
ぞれ供給して、この電動モータ26を駆動することで、
減速機27や車軸28などを介して前車輪3を正逆に駆
動させ、以てフォークリフト1を前後で走行動し得る。
【0034】そして、リフト用レバーを操作してリフト
シリンダー11を作動させることで、リフトブラケット
12などを介して、フォーク13をマスト6に沿って昇
降動させ得、以て所期のフォーク作業を行える。また、
ティルト用レバーを操作してティルトシリンダー8を作
動させることで、マスト6を連結軸7の周りで傾動(傾
倒)させ得、以てリフトブラケット12などを介してフ
ォーク13の姿勢を変化させ得る。
【0035】前述した走行動の際に、ハンドル15の操
縦に応じて旋回される。すなわち、たとえばハンドル1
5を左側へ回し、ステアリングシャフトを介してオービ
ットロールユニット65を操作することで、旋回用シリ
ンダー51のピストンロッド51cは左側へと作動さ
れ、連結材53を介して両油圧シリンダー52の本体5
2aが一体に左側へと移動される。このとき両油圧シリ
ンダー52は、所定の収縮限で非作動姿勢にあってリン
ク状の役目を成すことになる。したがって、両油圧シリ
ンダー52の左側への移動は、リンク55を介してアー
ム体54に伝達され、以て旋回部材43を縦軸心42の
周りに回動させて、後車輪4を左旋回し得る。
【0036】また、旋回用シリンダー51のピストンロ
ッド51cが左側へと限度まで作動されたときには、左
右の後車輪4を逆ハの字状に換向させ得、以てその場で
の旋回を可能にし得る。なお上述と同様にして、たとえ
ばハンドル15を右側へ回すことで、右旋回し得る。
【0037】このような通常走行時から横行走行へと切
り換えるとき、まず旋回用シリンダー51を中立状(直
進状)に位置させる。この状態で切換レバー17を操作
することによりハンドル15を固定(ロック)し得、こ
れと同時に前車輪換向手段30と後車輪換向手段50と
を換向動させ得る。
【0038】すなわち前車輪換向手段30では、切換レ
バー17を操作することにより油圧シリンダー31を収
縮動させる。これにより、リンク33を介して旋回部材
23を縦軸心22の周りに回動させ、以て図2の仮想
線、図5、ならびに図6に示すように、前車輪3を車体
2に対して90度状(真横状)に換向させる。このと
き、旋回部材23と一体に走行駆動手段25を回動させ
る。なお、縦軸心22のほぼ真下部分に前車輪3が位置
していることから、前車輪3などはコンパクトにして9
0度状の換向が行えることになる。
【0039】また後車輪換向手段50では、前述したよ
うに切換レバー17を操作することにより、この切換レ
バー17の下に設置した横行モードスイッチ73を操作
し、この横行モードスイッチ73からの信号をコントロ
ーラ72に伝達する。すると、このコントローラ72か
ら切換え弁手段70における一対のシャットオフバルブ
71に作動出力を発信し、以て連通部71b側が作用位
置であった両シャットオフバルブ71を遮断部71a側
に切換え得る。
【0040】これにより、オービットロールユニット6
5から旋回用シリンダー51への油圧回路66を遮断し
得、以て精度と強度および調整にとらわえることなくハ
ンドル15を容易に固定し得る。
【0041】これとほぼ同時に両油圧シリンダー52を
伸展動させ、ピストンロッド52cの突出動を、リンク
55を介してアーム体54に伝達して、旋回部材43を
縦軸心42の周りに回動させ、以て図2の仮想線、図
5、ならびに図6に示すように、後車輪4を車体2に対
して90度状(真横状)に換向させる。なお、縦軸心4
2のほぼ真下部分に後車輪4が位置していることから、
後車輪4などはコンパクトにして90度状の換向が行え
ることになる。
【0042】このようにして前車輪3や後車輪4の換向
を行ったこと、すなわち前車輪3や後車輪4が真横状に
換向したことをセンサーで感知して、インジケータラン
プを点灯させ、これにより横行モードが可能になる。
【0043】したがってフォークリフト1は、前述と同
様にして、バッテリ75の電力を、コントローラ76に
より制御したのちケーブル77を介して電動モータ26
にそれぞれ供給し、この電動モータ26を駆動して前車
輪3を正逆に駆動回転させ、以てフォークリフト1を左
右で横行し得る。その際に左右一対の後車輪4は追従回
転し得る。
【0044】なお、横行時における直進性の補正は、補
正レバー16を前後に傾けて油圧シリンダー31を微作
動させ、前車輪3の角度を微調整することで容易に行え
る。その際に、両シャットオフバルブ71は遮断部71
a側にあることで、後車輪換向用の油圧シリンダー52
を収縮動させることなく、前車輪換向用の油圧シリンダ
ー31のみの制御で容易に可能となる。
【0045】このようにして横行走行を行えることで、
たとえば長尺物の搬送を、フォーク13を介して容易に
行える。上記した実施の形態では、開閉弁手段70とし
て遮断部71aと連通部71bとが切換えられる一対の
シャットオフバルブ71を採用しているが、これは他の
形式からなる電磁切換え弁などであってもよい。
【0046】上記した実施の形態では、作業車両として
カウンタータイプのフォークリフト1が示されている
が、作業車両としては、大型の運搬車、ローダ、サイド
フォークリフトなどであっても同様に作用し得るもので
ある。
【0047】上述した実施の形態では、走行駆動手段2
5として電動モータ26が使用された形式が示されてい
るが、これは油圧モータが使用された形式であってもよ
い。その場合、フォークリフト1の駆動形式として、2
ポンプ2モータタイプの油圧駆動システムや、1ポンプ
2モータタイプの油圧駆動システムなどを採用し得る。
【0048】上記した実施の形態では、左右一対の前車
輪3を同時に回動させる共通の前車輪換向手段30が設
けられた形式が示されているが、これは左右一対の前車
輪3をそれぞれの前車輪換向手段によって各別に回動さ
せる形式であってもよい。
【0049】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、通
常走行時には、ハンドルを左右に回してオービットロー
ルユニットを操作することで、旋回用シリンダーを伸縮
動させて、所定の収縮限で非作動姿勢にある油圧シリン
ダーを車幅方向に移動でき、以て後車輪を左右に換向し
て、作業車両を旋回できる。また、通常走行時から横行
へと切り換えるとき、それぞれの換向手段を作動させる
ことで、前車輪と後車輪とを車体に対して90度状(真
横状)に換向でき、以て作業車両を左右で横行できる。
【0050】その際に後車輪換向手段では、オービット
ロールユニットから旋回用シリンダーへの油圧回路を遮
断でき、以て精度と強度および調整にとらわれることな
くハンドルを容易に固定できる。これにより、後車輪換
向システムのメンテナンス性を向上できるとともに、作
業効率も向上できる。これとほぼ同時に、後車輪換向用
の油圧シリンダーを作動させ、以て後車輪を車体に対し
て90度状に換向できる。
【0051】また本発明の請求項2によると、リフト用
レバーを操作することで、フォークをマストに沿って昇
降動させて所期のフォーク作業を行うことができる。こ
のように通常のフォーク作業が可能な形式でありなが
ら、前後の車輪を真横状に向くように操舵して横行を行
うことができ、たとえば長尺物の搬送を、フォークを介
して容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、横行システムを持
った作業車両の油圧回路図である。
【図2】同横行システムを持った作業車両の通常走行時
の側面図である。
【図3】同横行システムを持った作業車両の通常走行時
における換向構造を強調した概略平面図である。
【図4】同横行システムを持った作業車両の通常走行時
における換向手段を強調した概略平面図である。
【図5】同横行システムを持った作業車両の横行時にお
ける換向構造を強調した概略平面図である。
【図6】同横行システムを持った作業車両の横行時にお
ける換向手段を強調した概略平面図である。
【図7】従来例を示し、横行システムを持った作業車両
の油圧回路図である。
【図8】同横行システムを持った作業車両のオービット
ロールユニット部分の説明図である。
【符号の説明】
1 フォークリフト(作業車両) 2 車体 3 前車輪 4 後車輪 5 運転部 6 マスト 7 連結軸 8 ティルトシリンダー 11 リフトシリンダー 13 フォーク 15 ハンドル 16 補正レバー 17 切換えレバー 20 軸受装置 22 縦軸心 23 旋回部材 25 走行駆動手段 26 電動モータ 30 前車輪換向手段 31 油圧シリンダー 33 リンク 35 アーム 36 リンク体 40 軸受装置 42 縦軸心 43 旋回部材 50 後車輪換向手段 51 旋回用シリンダー 52 油圧シリンダー 54 アーム体 55 リンク 62 ポンプ 62 ポンプ 63 プライオリティーバルブ 64 コントロールバルブユニット 65 オービットロールユニット 66 油圧回路 70 開閉弁手段 71 シャットオフバルブ 72 コントローラ 73 横行モードスイッチ 75 バッテリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に対して、左右一対の前車輪と左
    右一対の後車輪が、それぞれ90度状に換向可能に設け
    られるとともに、それぞれの換向手段が設けられ、後車
    輪換向手段は、旋回用シリンダーと、旋回用シリンダー
    の作動により車幅方向に移動される後車輪換向用の油圧
    シリンダーとを有し、ハンドルに連動されたオービット
    ロールユニットから前記旋回用シリンダーへの油圧回路
    中に開閉弁手段が介在されていることを特徴とする横行
    システムを持った作業車両。
  2. 【請求項2】 車体の前端側にはマストが設けられると
    ともに、このマスト側にはフォークが設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の横行システムを持った作
    業車両。
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