JP2002274108A - タイヤ付きホイール - Google Patents

タイヤ付きホイール

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JP2002274108A
JP2002274108A JP2001076469A JP2001076469A JP2002274108A JP 2002274108 A JP2002274108 A JP 2002274108A JP 2001076469 A JP2001076469 A JP 2001076469A JP 2001076469 A JP2001076469 A JP 2001076469A JP 2002274108 A JP2002274108 A JP 2002274108A
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rim
tire
wheel
bead
sheet
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JP2001076469A
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Mitsuhiro Wada
充浩 和田
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/02Seating or securing beads on rims
    • B60C15/0236Asymmetric bead seats, e.g. different bead diameter or inclination angle

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回時における接地性が改善され、操縦安定
性を向上できる。 【解決手段】 車体外側に向く外向きリムシートの周長
Loよりも、内向きリムシートの周長Liを大、かつ車
体外側に向く外向きビードシートの周長Toよりも、内
向きビードシートの周長Tiを大とした。しかもビード
シートの周長差(Ti−To)を、リムシートの周長差
(Li−Lo)の0.5〜1.5倍とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク部が車体
外側にオフセットした所謂アウトセットのホイールにお
いて、旋回中のタイヤの接地性を高めて操縦安定性を向
上させたタイヤ付きホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、自動車用タイヤaをホイールb
に装着した従来的なタイヤ付きホイールの断面図を示し
ている。なお図中の符号b1は、自動車用タイヤaを装
着して保持するリムであって、タイヤaのビード部を着
座させるリムシートcを具えている。又符号b2は、ホ
イールbを車軸に取り付けるディスク部であって、前記
リムb1とは一体に接続されている。
【0003】そして、前記ホイールbでは、車軸側に設
けられるブレーキやサスペンション等の各部材がホイー
ルbの内側に収容できるように、一般に、前記ディスク
部b2の取付け面s2を、リムb1のタイヤ軸方向中間
位置s1に対して車体外側にオフセット(偏位)させた
所謂アウトセットのものが多用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】他方、タイヤ付きホイ
ールでは、高速での旋回走行時、垂直な荷重fzに加え
て大きな横力fyが作用する。このとき、前記アウトセ
ットのホイールbにおいては、前記力fz、fyによっ
て矢印方向の捻りモーメントmが発生し、同図に一点鎖
線で示すように、車体内側に向くリムシートciが外側
に向くリムシートcoに比べて路面から浮き上がる向き
のホイール変形が発生する。
【0005】特に近年、車両の高速化や高性能化に伴
い、ホイールbでは、大径化や巾広化が進み、またブレ
ーキの大型化等に伴ってオフセット量eも大きくなって
いる。その結果、前記捻りモーメントmが非常に大きく
なるなど、前記ホイール変形が顕著となり、旋回時にお
けるタイヤの接地性が損なわれ、操縦安定性が低下する
という問題が発生する。
【0006】そこで本発明は、所謂アウトセットのホイ
ールにおいて、車体内側に向くリムシートの周長を車体
外側に向くリムシートの周長よりも、所定範囲で大に設
定することを基本として、旋回時における接地性を改善
し操縦安定性を向上しうるタイヤ付きホイールの提供を
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明は、自動車用タイヤと、そのビ
ード部のビードシートが着座するリムシートを有するリ
ムに車軸への取付け用のディスク部を設けた自動車用の
ホイールとからなるタイヤ付きホイールであって、前記
ホイールは、取付けにより車体外側に向く外向きリムシ
ートと、内側に向く内向きリムシートとのタイヤ軸方向
中間位置に対して、ディスク取付け面を車体外側にオフ
セットさせるとともに、前記外向きリムシートの周長L
oよりも、内向きリムシートの周長Liを大とし、かつ
タイヤは、車体外側に向く外向きビードシートの周長T
oよりも、内側に向く内向きビードシートの周長Tiを
大、しかもビードシートの周長差(Ti−To)を、リ
ムシートの周長差(Li−Lo)の0.5〜1.5倍と
したことを特徴としている。
【0008】又請求項2の発明では、前記タイヤは、ト
レッド部の内方にブレーカ層を具えるとともに、該ブレ
ーカ層の巾方向中心は、タイヤ断面の巾中心線JJに対
して、車両内側に1.0〜10.0mmの距離Hで位置ズ
レしたことを特徴としている。
【0009】又請求項3の発明では、前記リムシートの
周長差(Li−Lo)は1.0〜10.0mmであること
を特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を、
図示例とともに説明する。図1は、本発明のタイヤ付き
ホイールを示す断面図である。図1において、タイヤ付
きホイール10は、自動車用タイヤ20と、それを装着
するホイール1とから構成される。
【0011】又前記ホイール1は、自動車用タイヤ20
を着座させて保持するリム2と、このリム2に一体に接
続され前記ホイール1を車軸3に取り付けるディスク部
4とを具える。なおホイール1としては、前記リム2と
ディスク部4とを鋳造によって一体成形した軽合金製ホ
イールであっても良く、又鋼板製のリム2とディスク部
4とを溶接によって接合した鋼板製ホイール1であって
も良い。
【0012】前記リム2は、図2に示す如く、前記タイ
ヤ20の各ビード部22が着座する一対のリムシート5
と、各リムシート5のタイヤ軸方向外端Pから半径方向
外方に立上がるフランジ部6と、前記リムシート5の内
端間に設けられかつ半径方向内方に凹むウエル部7とを
一体に形成している。なお本例では、前記ウエル部7が
深い深底リムの場合を例示しているが、ウエル部7が浅
い浅底リム、或いはフラットな平底リムであっても良
い。
【0013】又前記ディスク部4は、図1の如く、中心
に孔部9を設けた略円板状体であり、車体内側に向く側
面には、車軸3のハブを取り付けるためのディスク取付
け面4Sを形成している。このディスク取付け面4S
は、両側のリムシート5、5間のタイヤ軸方向中間位置
Cに対して、車体外側にオフセット(アウトセット)し
ており、これによって車軸側に配設するブレーキやサス
ペンションなどの各部材(図示しない)を、ホイール1
の内側に収容している。
【0014】ここで、タイヤ付きホイールでは、前記図
6で説明したように、高速での旋回走行時、垂直な荷重
fzに加えて横力fyが作用し、このとき、前記アウト
セットのホイールでは、前記力fz、fyによって矢印
方向の大きな捻りモーメントmが発生する。そして、こ
の捻りモーメントmによって、車体内側に向くリムシー
トが外側に向くリムシートに比べて路面から浮き上がる
向きのホイール変形が生じ、旋回時におけるタイヤの接
地性が損なわれる。
【0015】そこで、本実施形態では、車体への取付け
により車体内側に向く内向きリムシート5iの周長Li
を、外側に向く外向きリムシート5oの周長Loより
も、大に形成し、前記ホイール変形によって生じる内向
きリムシート5iの浮き上がりを減じ、旋回時における
タイヤの接地性を高めている。
【0016】このとき、前記周長差Li−Loとして、
以下の計算式で求める範囲が好ましく採用できる。即
ち、 0.5Y ≦ Li−Lo ≦ 1.2Y −−−(1) Y=2π×(r×Fy+e×Fz)×W/K −−−(2) であり、式中の符号は以下の通りである。 r:タイヤをリム組みし標準内圧かつ標準荷重Fzを負
荷したときのタイヤ付きホイールの半径(単位:m)、 Fy:旋回時の最大横力(標準荷重Fzの1.2倍)
(単位:N)、 e:リムシートの中間位置とディスク取付け面とのオフ
セット量(単位m)、 Fz:標準荷重(単位:N)、 W:リム巾(単位:m)、 K:ホイールの捻りバネ定数(単位:Nm/rad)、
【0017】なお式(2)中の、「(r×Fy+e×F
z)」は、図3(A)に示すように、旋回時、前記力F
y、Fzによって生じる捻りモーメントMであり、又式
(2)中の「(r×Fy+e×Fz)×W/K」は、図
3(B)に概念的に示すように、前記捻りモーメントM
によるホイール変形によって生じるリムシート5o、5
i間の高さ方向(半径方向)の変位量δyを表す。従っ
て、式(2)の値Yは、言い換えると、前記変位量δy
を相殺するために必要なリムシート5o、5i間の半径
差を、周長差に換算した値ということができる。
【0018】即ち、前記値Yは、タイヤをリム組みし、
標準内圧かつ標準荷重Fzを負荷した標準状態において
旋回走行し、その時最大横力が作用する極限旋回状態に
おいて、リムシート5o、5iが接地面から同高さとな
りうる周長差を意味している。
【0019】従って、実際のホイール1における前記周
長差Li−Loを、前記値Yの0.5〜1.2倍の範囲
とすることにより、前記ホイール変形が生じた際の内向
きリムシート5iの路面からの浮き上がりが減じられ
る。その結果、旋回時におけるタイヤの接地性が高ま
り、操縦安定性を向上させることができるのである。
【0020】なお前記接地性の向上効果は、特にリム巾
Wの呼びが6インチ以上、リム径Dの呼びが15インチ
以上、かつ前記オフセット量が30mm以上であり、前記
捻りモーメントMが相対的に大きいホイールに対してよ
り有効に機能する。
【0021】ここで、前記「標準内圧」とは、タイヤが
基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタ
イヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば
最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT
VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、
ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" であるが、
タイヤが乗用車用である場合には180KPaとする。
【0022】又前記「標準荷重Fz」とは、前記規格が
タイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば
最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS A
T VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大
値、ETRTOであれば "LOADCAPACITY"である。
【0023】又横力fyとして「最大横力Fy」を採用
したのは、接地性が問題になるのが、極限旋回状態のよ
うな大きな横力が発生している走行状態の時だからであ
り、通常の乗用車の場合、極限旋回状態においては、
0.5G〜1.2G程度の横加速度が作用する。従っ
て、本発明においては前記「最大横力Fy」として前記
標準荷重Fzの1.2倍の値を採用している。
【0024】又前記「捻りバネ定数K」は、ホイール1
に捻りモーメントmを作用せしめ、その時生じるリムシ
ート5o、5i間の半径方向の変位量をδy、リム巾を
Wとしたとき、次式(3)によって示される。 K=m×W/δy −−−(3)
【0025】他方、通常の乗用車の場合、タイヤ1本に
かかる垂直荷重fzは3〜7kN程度、タイヤ付きホイ
ールの半径rは250〜350mm程度、オフセット量
eは30〜60mm程度、リム巾Wは150〜250m
m程度、捻りバネ定数Kは400〜800kNm/ra
d程度である。
【0026】従って、タイヤ付きホイール10が乗用車
用の場合にあっては、前記周長差Li−Loとして、
1.0〜10.0mmの範囲を採用することも好まし
い。
【0027】なお前記周長差Li−Loが、0.5Y〜
1.2Yの範囲外の場合、および1.0〜10.0mm
の範囲外の場合、旋回時における接地性の向上効果が過
小となる。また特に1.2Yより大および10.0mm
より大の場合には、直進時における接地性も悪くなり、
操縦安定性を逆に悪化させる恐れもでてくる。
【0028】ここで、本例では、図2に示すように、前
記リムシート5o、5iは、タイヤ軸方向線J0に対し
て傾斜しているため、その周長Lo、Liは、タイヤ軸
方向の位置によって異なる。従って、本明細書では、前
記周長Lo、Liは、リムシート5o、5iの各タイヤ
軸方向外端P(リムヒール点P)における周方向長さと
して定義される。又リムシート5、5間の前記中間位置
Cは、前記外端P、P間のタイヤ軸方向の前記中間位置
Cとして定義される。又前記リム径Dは、小径側即ち外
向きリムシート5oの外端Pにおける直径として定義さ
れる。
【0029】又本例では、前記リムシート5o、5i
が、夫々前記外端P、P間を結ぶリム基準線J1に対し
て、例えば5度の角度αを有して半径方向内方に傾斜す
るとともに、各フランジ部6も前記リム基準線J1に対
して例えば90度の角度βを有して半径方向外方に立ち
上がっている好ましい場合を例示している。
【0030】これは、例えば図4に略示する如く、リム
シート5o、5iおよびフランジ部6、6が、タイヤ軸
方向線J0に対して前記角度α、βで傾斜した場合に
は、前記周長差Li−Loに原因して、タイヤ20が本
来あるべき形状からいびつに変化する恐れがある。その
ため、タイヤ内部の応力分布が変化し、タイヤの耐久強
度低下や、減圧時などのリム外れが懸念されるからであ
る。しかし、図4の構造であっても良い。
【0031】次に、前記ホイール1に装着するタイヤ2
0として、従来的なタイヤを使用した場合には、車体外
側と内側とでビード締め付け力が相違するため、耐リム
ズレ性能や、リム組み性能、およびリム組み時の嵌合に
不具合が生じることが懸念される。
【0032】従って、本発明では、タイヤ20として、
図5に略示する如く、リム組み前の状態において、内向
きビードシート21iの周長Tiを外向きビードシート
21oの周長Toよりも、所定範囲で大に設定してい
る。
【0033】詳しくは、タイヤ20は、左右のビード部
22から半径方向外側にのびるサイドウォール部23
と、その外端間を結ぶトレッド部24とを具える。
【0034】又前記ビード部22は、前記リムシート5
i、5oに着座するビードシート21i、21oを具
え、該ビードシート21i、21oのタイヤ軸方向外端
Q、Q間を結ぶビード基準線J2は、前記タイヤ軸方向
線J0に対して前記リム基準線J1と同方向に傾斜して
いる。即ち、前記外端Qで測定する周長Ti、Toは、
Ti>Toの関係にあり、これによって車体外側と内側
とのビード締め付け力が均衡化される。なおタイヤ断面
形状は、前記ビード基準線J2の垂直二等分線JJを中
心として左右略対称形状である。
【0035】このとき、前記ビードシート21i、21
oの周長差(Ti−To)を、リムシート5i、5oの
周長差(Li−Lo)の0.5〜1.5倍の範囲とする
ことが必要である。なお0.5倍より小、或いは1.5
倍より大の時には、ビード締め付け力の差が大きすぎ、
耐リムズレ性能や、リム組み性能、およびリム組み時の
嵌合性などに改善が見られなくなる。
【0036】なおタイヤ20では、前記ビード部22、
22間を跨ってのびるトロイド状のカーカス26と、こ
のカーカス26の外側かつトレッド部2内方に配される
強靱なブレーカ層27とを具えている。
【0037】前記カーカス26は、カーカスコードをタ
イヤ周方向に対して例えば70゜〜90゜の角度で配列
した1枚以上のカーカスプライから構成される。カーカ
スコードとしては、例えばナイロン、ポリエステル、レ
ーヨン、芳香族ポリアミド等の有機繊維コード、或いは
スチールコード等が好適に使用される。
【0038】又前記ブレーカ層27は、ブレーカコード
をタイヤ周方向に対して例えば10〜35°の角度で配
列した2枚以上(乗用車用タイヤでは通常2枚、重荷重
用タイヤでは通常3〜4枚)のブレーカプライから構成
される。ブレーカプライは、ブレーカコードがプライ間
相互で交差するように傾斜の向きを違えて重置され、こ
れによって剛性を高めトレッド部24を優れたタガ効果
を有して補強する。なお、前記ブレーカコードとして、
例えばスチールコード、或いはこれに匹敵する高強度の
芳香族ポリアミド繊維コード等が好適に採用される。
【0039】ここで、前記ホイール1を用いたタイヤ付
きホイールでは、直進時、次式(4)で示すキャンバー
角CA(単位度)が生じるとともに、これに基づきキャ
ンバースラストと呼ばれる横力が発生する。なお本実施
形態の場合、通常1〜60Nの横力が発生する。 CA=(δy/W)×(360/2π) −−−(4) その結果、路面のうねり等で左右の車輪の荷重に差が生
じた場合に、急激に一方向の横力が発生し、車両の直進
性が減じる傾向となる。
【0040】従って、直進性を維持するために前記横力
を減じることが必要であり、そのために、本例では、前
記キャンバースラストと対抗しうる向きのコニシティを
意図的に発生せしめ、横力の減少を図っている。
【0041】又前記コニシティを発生されるために、本
例では、前記ブレーカ層27の巾方向中心27Mを、ビ
ード基準線J2の前記垂直二等分線JJであるタイヤ断
面の巾中心線JJに対して、車両内側に所定の距離Hで
位置ズレさせている。
【0042】この位置ズレの距離Hとして、1.0〜1
0.0mmの範囲が好ましく、1.0mm未満では、横
力の低減効果が不十分となり、又10.0mmを越える
と、逆向きの横力が大きくなり、何れの場合も直進性の
向上効果が期待できなくなる。
【0043】以上、本発明の特に好ましい実施形態につ
いて詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定される
ことなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0044】
【実施例】図1の構造をなし、かつ表1の仕様のアルミ
ホイール(リムサイズ:17×7JJ)を試作した。又
このアルミホイールに表1の仕様の乗用車用タイヤ(タ
イヤサイズ215/45ZR17)を装着し、旋回時の
操縦安定性、直進時の操縦安定性、およびリム組み時の
嵌合性を比較した。
【0045】(1)旋回時の操縦安定性:タイヤ付きホ
イールを、内圧(230kPa)にて、車両(2000
cc、FR車)の全輪に装着し、ドライアスファルト路
面の高速周回路にて、高速走行し、その時の旋回時の操
縦安定性をドライバーの官能評価により、比較例1を
2.5点とする5点法で評価した。値の大きい方が良好
である。
【0046】(2)直進時の操縦安定性:前記高速周回
路での高速走行において、直進時の操縦安定性をドライ
バーの官能評価により、比較例1を4.0点とする5点
法で評価した。値の大きい方が良好である。
【0047】(3)リム組み時の嵌合性 リム組みしたタイヤ付きホイールの断面映像を、タイヤ
周方向に等間隔で4箇所においてCTスキャンを用いて
撮影し、リムとタイヤビードとの隙間量を測定した。こ
の隙間量が大きいほど嵌合不良の度合いが高く、フォー
スバリエーション等への悪影響となる。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】叙上の如く本発明は、所謂アウトセット
のホイールにおいて、車体内側に向くリムシートの周長
を車体外側に向くリムシートの周長よりも、所定範囲で
大に設定しているため、旋回時における接地性が改善さ
れ、操縦安定性を向上することができる。又車体内側に
向くビードシートの周長を車体外側に向くビードシート
の周長よりも大とし、かつビードシートの周長差を、リ
ムシートの周長差の0.5〜1.5倍としたため、前記
利点を発揮しながら、耐リムズレ性能や、リム組み性
能、およびリム組み時の嵌合性などを維持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の自動車用のホイールの断面
図である。
【図2】リムを拡大して示す断面図である。
【図3】(A)ホイールに作用する捻りモーメントを説
明する略図、(B)はホイールの捻りバネ定数を説明す
る略図である。
【図4】本発明のホイールの他の例を示す断面図であ
る。
【図5】本発明のホイールに装着しうるタイヤの一例を
示す断面図である。
【図6】従来技術の問題点を説明するタイヤ付きホイー
ルの略図である。
【符号の説明】
1 ホイール 2 リム 3 車軸 4 ディスク部 4S ディスク取付け面 5、5i、5o リムシート 20 タイヤ 21、21i、20o ビードシート 22 ビード部 24 トレッド部 27 ブレーカ層 C 中間位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車用タイヤと、そのビード部のビード
    シートが着座するリムシートを有するリムに車軸への取
    付け用のディスク部を設けた自動車用のホイールとから
    なるタイヤ付きホイールであって、 前記ホイールは、取付けにより車体外側に向く外向きリ
    ムシートと、内側に向く内向きリムシートとのタイヤ軸
    方向中間位置に対して、ディスク取付け面を車体外側に
    オフセットさせるとともに、 前記外向きリムシートの周長Loよりも、内向きリムシ
    ートの周長Liを大とし、 かつタイヤは、車体外側に向く外向きビードシートの周
    長Toよりも、内側に向く内向きビードシートの周長T
    iを大、 しかもビードシートの周長差(Ti−To)を、リムシ
    ートの周長差(Li−Lo)の0.5〜1.5倍とした
    ことを特徴とするタイヤ付きホイール。
  2. 【請求項2】前記タイヤは、トレッド部の内方にブレー
    カ層を具えるとともに、該ブレーカ層の巾方向中心は、
    タイヤ断面の巾中心線JJに対して、車両内側に1.0
    〜10.0mmの距離Hで位置ズレしたことを特徴とする
    請求項1記載のタイヤ付きホイール。
  3. 【請求項3】前記リムシートの周長差(Li−Lo)は
    1.0〜10.0mmであることを特徴とする請求項1、
    又は2記載のタイヤ付きホイール。
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