JP2002272160A - モータの回転制御方法 - Google Patents

モータの回転制御方法

Info

Publication number
JP2002272160A
JP2002272160A JP2001069390A JP2001069390A JP2002272160A JP 2002272160 A JP2002272160 A JP 2002272160A JP 2001069390 A JP2001069390 A JP 2001069390A JP 2001069390 A JP2001069390 A JP 2001069390A JP 2002272160 A JP2002272160 A JP 2002272160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
pwm
counter
rotation
cycle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001069390A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3815238B2 (ja
Inventor
Yuji Uosaki
雄二 魚崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP2001069390A priority Critical patent/JP3815238B2/ja
Publication of JP2002272160A publication Critical patent/JP2002272160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3815238B2 publication Critical patent/JP3815238B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】制御系のもつ最高の分解能で自動調整し、レス
ポンスの早いモータの回転制御方法を低コストで提供す
る。 【解決手段】モータ1回転中の特定の1点または複数点
でリセットされ且つモータ回転周期の制御目標値を1ま
たは複数周期とするカウンタのリセットから一定時間お
よび前記カウンタの1または複数周期終了前後の一定時
間モータをオンする期間を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの回転制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、三相ブラシレスモータの回転制
御を行なう従来のモータの回転制御装置の一例を示すブ
ロック図である。各部の動作を図面に即して簡単に説明
する。先ず、分周器2は発振器1から出力されるクロッ
クをモータの回転速度設定に応じた分周率で分周してカ
ウント・クロックを出力する。
【0003】カウンタ3は、前記カウント・クロックを
カウントし、カウント値を出力する。また、分周器2お
よびカウンタ3は、後述の速度比較部4が出力するリセ
ット・パルスによってリセットされる。カウンタ3から
出力するカウント値は、速度比較部4に入力する。
【0004】速度比較部4は、予め規定されている基準
値と後述のA相検出用ホールセンサ13が出力する回転
センサ出力の立ち上がりエッジにおけるカウンタ3の出
力(カウント値)とを比較して、制御目標値に対するモ
ータの回転速度の差異情報を出力し、PWMデューティ
制御部5は、この差異情報をもとにPWMジェネレータ
7に与えるPWMデューティ・データを増減させる。ま
た、速度比較部4は、前記回転センサ出力の立ち上がり
エッジで速度比較処理を行なった後、リセット・パルス
を発生して分周器2とカウンタ3をリセットし、次の1
回転における回転速度検出シーケンスに入る。
【0005】また、カウンタ3の出力は、PWMジェネ
レータ制御部6にも入力されており、PWMジェネレー
タ制御部6は、適当な間隔でPWMスタート・パルスを
発生する。
【0006】PWMジェネレータ7は、前記PWMスタ
ート・パルスをトリガにしてPWM波形を1周期分出力
する。
【0007】モータ12は、三相のブラシレスモータで
あり、ロータが発生する磁界に対向するような向きで該
ロータの外周または内周に沿って等間隔で配置したA相
検出用ホールセンサ13,B相検出用ホールセンサ1
4,C相検出用ホールセンサ15で該ロータの磁極を検
出することにより、ロータの回転角すなわちモータの回
転位相を検出する。これらの各相検出用ホールセンサ1
3〜15の出力は、相切換制御部9に入力し、ロータの
回転角に応じて適切なコイルを励磁するように電力制御
部10に相切替信号を与える。
【0008】電力制御部10は、例えばMOSFETア
レイとその制御ロジックで構成されており、前記相切替
信号に対応したMOSFETアレイのチャネルを前記P
WM波形に従ってオンまたはオフして、前期PWM波形
のハイレベルのデューティに比例した電力をモータ12
へ供給する。また、過電流検出部11で過電流を検出し
た場合は、過電流を検出したPWM周期が終了するまで
モータへの給電をオフする。
【0009】ここで、前記PWM波形のハイレベルのデ
ューティは、回転センサ(相検出用ホールセンサ13)
の出力の立ち上がりエッジにおけるカウンタ値が基準値
に一致するようにPWMデューティ制御部5によって増
減されるので、モータ12の回転速度が制御目標値に等
しくなるようにフィードバック制御される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のモータの回転制
御方法、例えばオン時間を1クロック単位でカウントし
て、PWMデューティを256段階に変化させることが
できるデジタルPWMによってモータに供給する電力を
制御してモータの回転制御を行なう方法で、PWM周期
がモータの回転周期の数十分の1程度になっていたとす
ると、PWMデューティ自体は1クロック単位で変化さ
せることができるが、PWMデューティを1変化させる
とモータのオン時間はモータ1回転当り数十クロック分
変化することになり、本来その系が持つ最大の分解能で
ある1クロック単位でモータのオン時間を変化させるこ
とができず、モータの回転速度制御が粗くなってしまう
という問題がある。
【0011】また、モータ1回転中の各PWM周期に1
クロック単位でモータのオン時間を分散させてデジタル
PWMによる単位時間あたりの電力制御の分解能を向上
させた場合は、モータのオン時間をその系が持つ最大の
分解能である1クロック単位で変化させることができる
が、モータのオン時間を変化させるPWM周期がモータ
の回転速度検出点を起点としたモータ1回転の周期の終
りの方に存在するような条件では、モータのオン時間の
微小な変化がモータの回転速度に反映されるまでに時間
がかかるために回転速度変動に対する追従性が悪く、回
転速度変動周期の短い系では回転速度が安定しにくいと
いう問題がある。
【0012】また、モータ回転速度の制御目標値に対す
る差異を直接PWMデューティに反映させる場合には、
少なくとも基準となるデューティに変化分の加算を行な
う必要があり、場合によっては変化分に対する乗算も必
要となる。このような演算をハードウエアで高速に行な
う場合は回路規模が大きくなるという問題があり、ソフ
トウエアで行なう場合はマイクロプロセッサやデジタル
シグナルプロセッサ等の演算を実行するユニットが必要
な上に回転速度変動検出から演算結果を反映させるまで
に時間がかかるために回転速度変動に対する追従性が悪
いという問題がある。また、何れの場合も、コストが高
くなるという問題がある。
【0013】本発明の1つの目的は、制御系のもつ最高
の分解能で自動調整することができるモータの回転制御
方法を提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、簡単な回路構成で行
うことができ、レスポンスの早いモータの回転制御方法
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、モータ
1回転中の特定の1点または複数点でリセットされ且つ
モータ回転周期の制御目標値を1または複数周期とする
カウンタのリセットから一定時間および前記カウンタの
1または複数周期終了前後の一定時間モータをオンする
期間を設けるように制御することにある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は、本発明のモータの回転制御
方法を実施する制御装置の一実施の形態を示すブロック
図である。この実施の形態におけるモータは、例えばレ
ーザプリンタや複写機の光走査装置における回転多面鏡
の駆動制御に適用し得る。
【0017】この実施の形態において、モータ12は、
三相ブラシレスモータである。回転制御装置は、クロッ
クを出力する発振器1と、クロックを分周してカウント
・クロックを出力する分周器2と、カウント・クロック
をカウントするカウンタ3と、制御目標値に対するモー
タ回転速度の差異を検出して差異情報を出力すると共に
リセット・パルスを出力する速度比較部4と、差異情報
をもとにPWMデューティを増減させるPWMデューテ
ィ制御部5と、PWMスタート・パルスを出力するPW
Mジェネレータ制御部6と、PWM波形を出力するPW
Mジェネレータ7と、PWM制御から独立してモータの
オン信号を出力する追加オン信号制御部8と、モータの
回転位置を検出するA相検出用ホールセンサ13と、B
相検出用ホールセンサ14と、C相検出用ホールセンサ
15と、各相検出用ホールセンサの出力をもとにモータ
の励磁コイルを選択するための相切換信号を出力する相
切換制御部9と、相切換信号とPWM出力と追加オン信
号とからモータの適切なコイルに電力を供給する電力制
御部10と、モータのコイルに流れる電流を設定値と比
較して過電流検出を行なう過電流検出部11を備える。
【0018】次に、この回転制御装置の動作を説明す
る。
【0019】分周器2は、発振器1から出力されるクロ
ックをモータの回転速度設定に応じた分周率、例えば基
準となるモータ回転速度の場合は20分の1に分周し、
1.25倍速の場合は16分の1に分周し、1.33倍
速の場合は15分の1に分周し、1.43倍速の場合は
14分の1に分周したカウント・クロックを出力し、後
述する速度比較部4が出力するリセット・パルスでリセ
ットされる。
【0020】カウンタ3は、前記カウント・クロックを
0から39までカウントする下位カウンタ(図示省略)
および該下位カウンタの1周期を1カウントとして0か
ら127までカウントする上位カウンタ(図示省略)に
よって構成し、全体で0から5119までカウントして
カウント値として出力すると共に、後述する速度比較部
4が出力するリセット・パルスでリセットされる。ま
た、カウンタ3の上位カウンタは、カウント値が127
に到達した場合はリセットされるまで停止するように構
成している。なお、カウンタ3をこのような構成にして
いるのは、PWM周期をモータの回転周期の制御目標値
の整数分の1にすることにより、後述するようにモータ
回転速度の安定性をより高めるためである。
【0021】ここで、カウンタ3の出力は、速度検出手
段となる速度比較部4に入力し、速度比較部4は、予め
規定した基準値、例えば2560と、後述するA相検出
用ホールセンサ13が出力する回転センサ出力の立ち上
がりエッジにおける前記カウンタ3の出力とを比較し
て、制御目標値に対するモータの回転速度の差異を検出
し、差異情報としてPWMデューティ制御部5に与え
る。また、速度比較部4は、前記回転センサ出力の立ち
上がりエッジで速度比較処理を行なった後、リセット・
パルスを発生して分周器2とカウンタ3をリセットし、
次の1回転における回転速度検出シーケンスに入るが、
回転センサ出力の立ち上がりエッジからリセット・パル
スの立ち下りまでの時間は、発振器1が出力するクロッ
クの1周期よりも短い時間となるような回路構成として
いる。
【0022】また、カウンタ3の出力は、PWMジェネ
レータ制御部6にも入力し、この実施の形態では、カウ
ンタ3の下位カウンタをPWM周期規定手段であるPW
M周期用カウンタとして使用し、カウンタ3の下位カウ
ンタが0となったときにPWMジェネレータ制御部6が
PWMスタート・パルスを発生して、PWM周期の64
周期がモータの回転周期の制御目標値と一致するように
している。
【0023】また、PWMデューティ調整手段となるP
WMデューティ制御部5は、前記差異情報をもとにして
PWMジェネレータ7に与えるPWMデューティ・デー
タを増減させる。なお、PWMデューティ・データは、
15ビットで構成しており、上位9ビットで表されるカ
ウント数すなわち0から511カウントを各PWM周期
で共通に使用する基本PWMデューティとし、下位6ビ
ットで表されるカウント数すなわち0から63カウント
を各PWM周期に1カウントずつ分散して割り当て、1
クロック単位でモータのオン時間を制御できるように構
成している。
【0024】PWMジェネレータ7は、前記PWMスタ
ート・パルスが入力されると出力をハイレベルにして、
前記PWMスタート・パルスが立ち下がってからクロッ
クのカウントを開始し、PWMデューティ・データで規
定されるカウント数をカウントすると出力をロウレベル
にする。このような動作を繰返して、PWMジェネレー
タ7は、PWM波形を出力する。
【0025】モータ12は、前述したように、三相のブ
ラシレスモータであり、ロータが発生する磁界に対向す
るような向きで該ロータの外周または内周に沿って等間
隔で配したA相検出用ホールセンサ13とB相検出用ホ
ールセンサ14とC相検出用ホールセンサ15によって
ロータの磁極位置を検出して、ロータの回転角すなわち
モータの回転位相を検出する。これらの回転センサ出力
は、相切換制御部9に入力し、ロータの回転角に応じて
適切なコイルを励磁するように電力制御部10に相切替
信号を与える。
【0026】電力制御手段である電力制御部10は、例
えばMOSFETアレイとその制御ロジックで構成して
おり、相切替信号に対応したMOSFETアレイのチャ
ネルを前記PWM波形に従ってオンまたはオフして、前
期PWM波形のハイレベルのデューティに比例した電力
をモータ12へ供給する。
【0027】また、過電流検出部11は、MOSFET
アレイに流れる電流を監視し、MOSFETアレイを流
れる電流が設定値を超えたときには過電流検出信号を出
力する。この過電流検出信号は、電力制御部10に入力
し、電力制御部10は過電流を検出したPWM周期が終
了するまでMOSFETアレイをオフする。ここで、前
記PWM波形のハイレベルのデューティは、回転センサ
出力の立ち上がりエッジにおけるカウンタ3の出力が前
記基準値に一致するようにPWMデューティ制御部5に
よって増減されるので、モータ12の回転速度が制御目
標値に等しくなるようにフィードバック制御される。
【0028】以上は、この実施の形態における基本とな
る動作であって前述した従来の制御技術と同様である。
次に、本発明の特徴である以下のような制御技術が追加
される。
【0029】追加オン信号制御部8は、カウンタ3の出
力を入力しており、カウンタ3の上位カウンタが0,1
6,32,48,64,80,96,112で且つカウ
ンタ3の下位カウンタが0,1,38,39のときに、
前記PWM制御から独立した形でモータ12をオンする
追加オン信号を出力する。ここで、カウンタ3がリセッ
トされたときには、カウンタ3の上位カウンタおよびカ
ウンタ3の下位カウンタは共に0となり、上記条件の中
に含まれている。
【0030】この追加オン信号は、電力制御部10に入
力しているので、モータ12は、前記PWM波形に加え
て、前記追加オン信号でもオンすることになる。
【0031】この実施の形態では、追加オン信号制御部
8は、AND論理とOR論理とで構成しており、カウン
タ3の出力の各ビットから該カウンタ3の上位カウンタ
が0,16,32,48,64,80,96,112で
且つカウンタ3の下位カウンタが0,1,38,39の
ときを検出するようにしている。
【0032】このように、追加オン信号制御部8は、僅
かな論理回路の追加で安価に実現することができる。ま
た、前記追加オン信号を発生する周期をモータ回転周期
の制御目標値を等分割した時間とすることにより、モー
タの回転速度が制御目標値の近傍であれば、前記追加オ
ン信号によるモータのオン期間がモータ1回転中にほぼ
等間隔で配置されることになり、前記追加オン信号を与
えることによるモータ1回転中のトルク分布のバラツキ
を抑制することができる。
【0033】また、同様に、PWM周期をモータの回転
周期の制御目標値の整数分の1にすることにより、モー
タの回転速度が制御目標値に一致したときにPWM制御
によるモータのオン期間がモータ1回転中に等間隔で配
置されることになり、モータ1回転中の回転速度の安定
性を高めることができる。
【0034】また、この実施の形態におけるように、追
加オン信号を発生する周期の基準となるカウンタがPW
M周期規定手段を兼ねさせることにより、追加オン信号
によるモータのオン期間による自動調整効果に関わる期
間がPWM波形によるモータのオン期間中に発生するこ
とがないために、前述した制御による効果を確実に得る
ことができる。
【0035】なお、この実施の形態では、カウンタ3
は、カウント・クロックを0から39までカウントする
下位カウンタと該下位カウンタの1周期を1カウントと
して0から127までカウントする上位カウンタとによ
って構成したが、下位カウンタと上位カウンタの組み合
せは、他の組み合せとしても良いし、一つのカウンタで
カウンタ3を構成しても良い。
【0036】また、この実施の形態では、速度比較部4
は、回転センサ出力の立ち上がりエッジでカウンタ3の
出力と基準値を比較する構成としたが、回転センサ出力
の立ち下りエッジで比較するように変形しても良い。
【0037】また、この実施の形態では、速度比較部4
が比較する基準値を2560に設定したが他の値として
も良い。
【0038】また、この実施の形態では、PWM周期の
64周期がモータの回転周期の制御目標値と一致するよ
うに構成したが、PWM周期がモータの回転周期の制御
目標値の整数分の1となるような関係であれば良い。
【0039】また、この実施の形態では、PWMデュー
ティ・データを15ビットで構成しているが、14ビッ
トで構成しても良いし、他のビット数で構成しても良
い。
【0040】また、この実施の形態では、PWM波形の
ハイレベルのデューティで電力制御部10がモータ12
に供給する電力を制御するように構成したが、PWM波
形のローレベルで制御するように構成しても良い。
【0041】また、この実施の形態では、電力制御部1
0をMOSFETアレイとその制御ロジックで構成した
が、例えばトランジスタとその制御ロジックのように他
の構成としても良い。
【0042】また、この実施の形態では、追加オン信号
を出力するタイミングをカウンタ3の上位カウンタが
0,16,32,48,64,80,96,112で且
つカウンタ3の下位カウンタが0,1,38,39のと
きとしたが、例えば総てPWM周期毎に追加オン信号を
出力するように構成しても良いし、他のカウンタ値にお
けるPWM周期としても良い。
【0043】また、この実施の形態では、追加オン信号
制御部8をAND論理とOR論理とで構成しているが、
他の論理素子を用いても良いし、追加オン信号を一旦ラ
ッチしてから使用するように構成しても良い。
【0044】次に、追加オン信号により得られる効果に
ついて、図2を参照して説明する。なお、図を簡単にす
るために、図2ではPWM周期の4周期をモータ回転周
期の制御目標値としている。
【0045】図2(a)は、モータの回転周期とその制
御目標値との差異であるΔtが0の場合、すなわち、モ
ータの回転速度と制御目標値が一致している場合のモー
タ・オン信号を示すタイミングチャートである。
【0046】PWM周期用カウンタは、一定の周期で一
周して0に戻るが、回転センサの立ち上がりエッジ毎に
出力されるリセット・パルスによってもリセットされ
る。ここで、PWM周期用カウンタが0のときにPWM
スタート・パルスが出力されるような構成としており、
PWMスタート・パルスの立ち上がりにTdの時間遅れ
を加えたタイミングでPWM出力がハイレベルになる。
PWM出力は、PWMスタート・パルスが立ち下がって
からTPWMの期間ハイレベルを維持してローレベルにな
る。追加オン信号は、PWM周期用カウンタがm1以上
またはm2以下の場合にハイレベルとなるように構成し
ており、図2(a)における追加オン信号の立ち上がり
からPWMスタート・パルスの立ち上がりまでをT1
PWMスタート・パルスの立ち上がりから追加オン信号
の立ち下がりまでをT2とする。図2(a)の条件では
モータのオン時間Tonは、 Ton=T1+Td+TPWM となるが、T1およびTdは一定であるので、PWM周期
毎のTonの違いは、TPW Mのみに依存する。すなわち、
PWMデューティが一定であれば、モータ1回転当りの
モータオン時間は一定になる。
【0047】次に、図2(b)は、モータの回転周期が
その制御目標値に対してΔt<T1だけ短い場合のモー
タ・オン信号を示しており、リセット・パルス前後を拡
大したタイミングチャートである。この場合、PWM周
期カウンタは、回転センサ出力の立ち上がり時におい
て、通常の場合に比べてΔtだけ短い周期でリセットさ
れるために、追加オン信号の立ち上がりからPWMスタ
ート・パルスまでの時間は、Δtだけ短くなる。したが
って、リセット・パルス前後のモータオン時間T onは、 Ton=T1−Δt+Td+TPWM となり、モータ1回転当りのモータオン時間は、図2
(a)の場合に比べてΔtだけ短くなる。
【0048】次に、図2(c)はモータの回転周期がそ
の制御目標値に対してΔt<T2だけ長い場合のモータ
・オン信号を示しており、リセット・パルス前後を拡大
したタイミングチャートである。この場合、PWM周期
カウンタは、回転センサ出力の立ち上がり時において、
通常の場合に比べてΔtだけ長い周期でリセットされる
ために、一旦PWMスタート・パルスが発生してPWM
出力がハイレベルになった後で、再度PWMスタート・
パルスが発生することになる。TPWMは、最後のPWM
スタート・パルスが立ち下がってからの時間となるの
で、リセット・パルス前後のモータオン時間Tonは、 Ton=T1+Δt+Td+TPWM となり、モータ1回転当りのモータオン時間は、図2
(a)の場合に比べてΔtだけ長くなる。
【0049】以上の関係から、この実施の形態の如く、
追加オン信号を制御に加えることによって、モータの回
転周期がその制御目標値に対して短い、すなわち、モー
タの回転速度が制御目標値よりも速い場合は、モータの
回転速度と制御目標値の差異に比例してモータ1回転当
りのモータオン時間が短くなり、逆にモータの回転周期
がその制御目標値に対して長い、すなわち、モータの回
転速度が制御目標値よりも遅い場合は、モータの回転速
度と制御目標値の差異に比例してモータ1回転当りのモ
ータオン時間が長くなる。したがって、Δt<T1且つ
Δt<T2の範囲であれば、モータの回転速度が変動し
ても制御目標値との差異に比例してモータのオン時間が
自動調整され、モータの回転速度が安定するように制御
される。また、速度比較直後にモータのオン時間を増減
するために、回転速度変動に対する追従性がよくなる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、モータ1回転中の特定
の1点または複数点でリセットされ且つモータ回転周期
の制御目標値を1または複数周期とするカウンタのリセ
ットから一定時間および前記カウンタの1または複数周
期終了前後の一定時間モータをオンする期間を設けるこ
とにより、モータ回転速度に対する制御目標値の差異に
比例してモータのオン時間をその系のもつ最高の分解能
で自動調整することが可能となると共に、PWMデュー
ティの設定値となるデータに対して演算を行なう必要が
ないために回路構成が簡単でレスポンスの早いモータの
回転制御が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータの回転制御方法を実施する制御
装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示す制御装置における追加オン信号とモ
ータのオン信号の関係を示すタイミングチャートであ
る。
【図3】従来のモータの回転制御方法を実施する制御装
置のブロック図である。
【符号の説明】
1…発振器、2…分周器、3…カウンタ、4…速度比較
部、5…PWMデューディ制御部、6…PWMジェネレ
ータ制御部、7…PWMジェネレータ、8…追加オン信
号制御部、9…相切換制御部、10…電力制御部、11
…過電流検出部、12…モータ、13…A相検出用ホー
ルセンサ、14…B相検出用ホールセンサ、15…C相
検出用ホールセンサ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ回転速度を検出する速度検出手段
    と、制御目標値に対するモータ回転速度の差異に応じて
    PWMデューティを増減させるPWMデューティ調整手
    段と、PWMデューティ調整手段が設定したPWMデュ
    ーティに応じてモータに供給する電力を制御する電力制
    御手段と、モータ回転周期の制御目標値を複数周期とす
    るPWM周期を規定するPWM周期規定手段と、モータ
    1回転中の特定の1点または複数点でリセットされ且つ
    モータ回転周期の制御目標値を1または複数周期とする
    カウンタとを備えたモータ回転制御装置によるモータの
    回転制御方法おいて、 前記カウンタのリセットから一定時間および前記カウン
    タの1または複数周期終了前後の一定時間モータをオン
    する期間を設けることを特徴とするモータの回転制御方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記モータをオンする
    期間の間隔は、モータ回転周期の制御目標値を等分割し
    た時間とすることを特徴とするモータの回転制御方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記カウンタ
    は、前記PWM周期規定手段を兼ねることを特徴とする
    モータの回転制御方法。
JP2001069390A 2001-03-12 2001-03-12 モータの回転制御方法 Expired - Fee Related JP3815238B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001069390A JP3815238B2 (ja) 2001-03-12 2001-03-12 モータの回転制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001069390A JP3815238B2 (ja) 2001-03-12 2001-03-12 モータの回転制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002272160A true JP2002272160A (ja) 2002-09-20
JP3815238B2 JP3815238B2 (ja) 2006-08-30

Family

ID=18927430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001069390A Expired - Fee Related JP3815238B2 (ja) 2001-03-12 2001-03-12 モータの回転制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3815238B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008220152A (ja) * 2007-02-05 2008-09-18 Seiko Epson Corp 回転機器の回転数測定方法及び装置
US7528591B2 (en) 2003-06-02 2009-05-05 Seiko Epson Corporation PWM control system
KR101343154B1 (ko) 2012-09-05 2013-12-19 삼성전기주식회사 모터 속도 제어 장치 및 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7528591B2 (en) 2003-06-02 2009-05-05 Seiko Epson Corporation PWM control system
JP2008220152A (ja) * 2007-02-05 2008-09-18 Seiko Epson Corp 回転機器の回転数測定方法及び装置
KR101343154B1 (ko) 2012-09-05 2013-12-19 삼성전기주식회사 모터 속도 제어 장치 및 방법
US9035592B2 (en) 2012-09-05 2015-05-19 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Apparatus and method for controlling speed of motor

Also Published As

Publication number Publication date
JP3815238B2 (ja) 2006-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3696186B2 (ja) ファンの回転速度制御システム
US4611157A (en) Switched reluctance motor drive operating without a shaft position sensor
JP3726683B2 (ja) 位置センサレスモータの制御方法及びその制御装置
US7141945B2 (en) Method and apparatus for controlling motor drive
JPH037089A (ja) センサレス方式ブラシレスモータ
US5764020A (en) Method and apparatus for synchronous driving of the phase windings of a DC motor
JPH0471386A (ja) 同期電動機の製御装置
US6664754B2 (en) Motor driving control apparatus
JP3085884B2 (ja) ブラシレスモータの速度検出装置
JP2002272160A (ja) モータの回転制御方法
KR0138780B1 (ko) 직류 모터의 전류 방향 변환 제어 방법
JP3239535B2 (ja) ブラシレスモータの停止方法
JP5521866B2 (ja) モータ制御装置
JP2778816B2 (ja) センサレス・スピンドルモータ制御回路
JP4394086B2 (ja) ステッピングモータ駆動装置
JP4138051B2 (ja) モータ駆動制御装置
JPH1080178A (ja) 直流ブラシレスモータ駆動回路
JPH01268482A (ja) ブラシレスモータの駆動制御方式
JP2001008480A (ja) モータの速度制御装置
JP3095789B2 (ja) モータの定速回転制御装置
JPH05122983A (ja) 永久磁石モータの制御装置
JP2001045779A (ja) 可変速装置
JPH0819281A (ja) ブラシレスモートルのpwm制御装置
JP2001136766A (ja) モータ速度制御回路
JPH0287997A (ja) 可変リラクタンスモータの回転制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090616

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090616

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090616

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100616

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110616

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110616

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120616

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130616

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees