JP2002268231A - 感光性フレキソ版の製造方法、装置 - Google Patents

感光性フレキソ版の製造方法、装置

Info

Publication number
JP2002268231A
JP2002268231A JP2001070827A JP2001070827A JP2002268231A JP 2002268231 A JP2002268231 A JP 2002268231A JP 2001070827 A JP2001070827 A JP 2001070827A JP 2001070827 A JP2001070827 A JP 2001070827A JP 2002268231 A JP2002268231 A JP 2002268231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive resin
support
active light
light
relief printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001070827A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikichi Watanabe
巳吉 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2001070827A priority Critical patent/JP2002268231A/ja
Publication of JP2002268231A publication Critical patent/JP2002268231A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレキソ印刷向け液状感光性樹脂製版システ
ムにおいて、ディジタル画像信号を直接利用して、塗布
された感光性樹脂全面にレリーフ画像を形成させる。 【解決手段】 支持体上に一定厚みに塗布された感光性
樹脂層上を、ライン状に複数の光スイッチセルを有する
ディジタル露光デバイスを移動させながら、ディジタル
画像信号に基づいて光変調させた活性光線を照射してラ
イン毎にレリーフ画像を形成させる行程を繰り返すこと
により、塗布された感光性樹脂全面にディジタル画像記
録信号に応じたレリーフ画像を形成する装置と方法を提
供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状感光性樹脂か
らの感光性樹脂凸版の製造方法、及びその製造方法を実
施するための製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】段ボール印刷やフィルム印刷等のフレキ
ソ印刷に代表される凸版印刷用の版材としては、従来か
ら感光性樹脂凸版が使用されている。感光性樹脂凸版と
しては、塗布可能な形態を有するいわゆる液状タイプ、
或いはあらかじめ一定の形状に成形されたいわゆるシー
ト状タイプの2種類に大きく分類され、液状タイプの感
光性樹脂としては例えばAPR(商標名、旭化成製)が
最も代表的な商品であり、製版装置としてもALF/A
JF/AWF/ASF(いずれも商標名、全て旭化成
製)などが市場へ提供されている。この液状タイプ感光
性樹脂を使用した製版プロセスとしては、既にイメージ
セッター等のフィルム作製システムで画像が形成されて
いるネガフィルムを露光装置のガラス板上にセットし、
その上を透明なカバーフィルムで覆い、カバーフィルム
上に感光性樹脂を一定の厚みで塗布し、更にその上にベ
ースフィルムを積層した後に、ガラス板の下方より紫外
光を照射させることによりネガフィルムの画像が感光性
樹脂層に転写されレリーフ画像として形成される。次に
未硬化樹脂をゴムヘラで除去したり、或いはエアーナイ
フ等で吹き飛ばし、最後に残った未硬化樹脂を洗浄液で
完全に洗い落とし、乾燥や後露光等の必要な後処理を施
した後に印刷に供される感光性樹脂凸版となる。
【0003】ところで、近年の急速なコンピュータの普
及、及びその性能向上やインターネットに代表されるネ
ットワーク化の進展に伴い、凸版印刷分野においても、
シート状タイプの感光性樹脂から製版する場合には、画
像記録信号に基づき感材へレーザー光線を選択的に照射
して画像形成を行う装置及び手法が開発されている。例
えば特開平8−300600号公報では、感光性樹脂シ
ート上に紫外線を遮蔽する赤外感光層を設けて、外面ド
ラム型レーザー描画装置にて前記赤外感光層を赤外線レ
ーザーで焼き飛ばして画像を形成させ、この後に、従来
通りの露光装置にて赤外感光層を介して紫外光で露光さ
せるフレキソCTPが急速に普及している。そこで、赤
外感光層を直接設けることができない液状タイプの感光
性樹脂を用いる場合でも、このような途中でネガフィル
ムを介さず、ディジタル画像データから直接に感光性樹
脂凸版を製版できるシステムが待望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題点に着目してなされたものであり、ディ
ジタル画像データから直接に製版可能とすることによ
り、従来のイメージセッター等から出力されるネガフィ
ルム作製工程が不要となり、合理化や省資源化が図れる
と共に、ネガフィルムを待って製版する必要が無くなる
ため短納期に対応できる。また、嫌気性を有する(酸素
雰囲気下にて感光反応が阻害される性質)感光性樹脂で
も使用できる製版システムを提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、主として(a)定盤平面上に支持体を固
定する固着工程、(b)支持体上へ一定厚みに感光性樹
脂を塗布する塗布工程、(c)当該移動工程中に、予め
用意されたライン毎のディジタル画像記録信号に基づ
き、ライン状に複数の光スイッチセルを有するディジタ
ル露光デバイスから光変調させた活性光線を塗布された
感光性樹脂に照射して感光性樹脂1ラインを選択的に露
光せしめる工程を繰り返すことにより、感光性樹脂全面
にディジタル画像記録信号に応じた画像を形成するディ
ジタル画像形成工程、(d)上記、ディジタル露光デバ
イスを前記定盤に対し所定の速度で移動させる移動工
程、及び(e)当該感光性樹脂版より未硬化樹脂を除去
する工程、を含む感光性樹脂凸版の製造方法をを提供す
る。
【0006】また、本発明は、主として(A)支持体を
水平に保持し上下に昇降する手段を備えた定盤と、
(B)定盤上に支持体を吸着固定させる真空吸引手段、
及び剥離させる圧気導入手段と、(C)定盤上に水平に
保持された支持体上へ感光性樹脂を一定厚みに塗布しな
がら移動する手段を備えた感光性樹脂供給キャリッジ機
構と、(D)活性光線発生機構と当該活性光線をディジ
タル露光機構へと伝送する光ファイバーおよびレンズか
らなる活性光伝送機構と、
【0007】(E)塗布された感光性樹脂のライン毎の
ディジタル画像記録信号を受信してこれを光変調電子制
御信号へと変換する機構、及びライン状に配列された複
数の光スイッチセルからなり、各セルが前記光変調電子
制御信号に基づき、活性光伝送機構(D)から伝送され
た活性光線を光変調して、塗布された感光性樹脂上に1
ライン毎に選択的露光を行うディジタル露光デバイスと
からなるディジタル露光機構と、(F)前記ディジタル
露光機構を保持し定盤上を定速移動させる移動機構と、
(G)支持体付き感光性樹脂版から未硬化樹脂を除去す
る機構、の少なくとも(A)〜(G)のブロックから構
成されていることを特徴とする感光性樹脂凸版の製造装
置をも提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。先ず、本発明の感光性樹脂凸版を製造する装
置の一実施形態について、図を参照しながら説明する。
この製版装置は少なくとも、以下、(A)〜(G)のブ
ロックにより構成されている。 (A)図1、支持体100はポリエステル等の薄く柔軟
性があるフィルムを基材とし、その上面に感光性樹脂と
の接着層を有しており、この支持体100のロール巻き
原反を収納して供給する機構1と、支持体100を水平
に保持する平滑な表面(感光性樹脂200の塗布厚みを
規制する基準平面となるため高精度な平面研磨加工がし
てある)を有した剛性の高い金属製の定盤2と、定盤2
を平行に上下方向に昇降させる機構3を備えている。 (B)定盤2上には画像領域外に矩形状の真空吸着と圧
気導入を兼ねた細い溝が刻まれており、その下方には、
真空ポンプとエアーコンプレッサー等に連結した真空吸
引と圧気導入配管90を備えている。これらの機構によ
り、支持体100を真空で吸着固定、或いは圧気を導入
して容易に剥離できる構造となっている。
【0009】(C)図1、キャリッジ機構4は定盤2上
を水平に横断し、図2、コントローラ70からの制御信
号に基づき移動する手段を備えており、感光性樹脂20
0を収容するバケット5を保持する。当該バケット5を
構成する固定板6の先端はドクターブレードとして高精
度に直線加工されており、更に固定板6と対面する開閉
板7は回転する機構を備え、図2、コントローラ70か
らの制御信号に基づき、図3、キャリッジ機構4の矢印
で示してあるように開閉板7が一方向に回転することに
よりバケット5の底部が開き、図4にあるように、反対
方向に回転することにより閉じる構造となっている。更
に感光性樹脂200の塗布厚みはバケット固定板6先端
のドクターブレードと定盤2との隙間にて制御される構
造となっている。また、キャリッジ機構4は、支持体1
00上に塗布された感光性樹脂200上に保護フィルム
300を積層するために、図8、ラミネートロール13
と、保護フィルムガイド14とを備えていてもよい。更
に、キャリッジ機構4は、支持体100上に塗布された
感光性樹脂200上に活性光に不感応な樹脂400を塗
布するために、図9、感光性樹脂200収容バケット機
構(5−7)と共に、後方に同等の機能を有する樹脂4
00収容バケット機構(5A−7A)を有してもよい。
【0010】(D)図2、活性光線発生機構20は、そ
の構造の詳細を図5に示すように、主に、後方に反射ミ
ラー22を設けた活性光源21と、活性光線500を集
光させて光ファイバー25へと導くレンズ23と、光源
ボックス24とから成る。活性光源21としては、例え
ば、点光源に近く波長域300〜450nm(ナノメー
タ)の紫外光を効率よく発生する光源として100〜6
00W(ワット)程度のショートアークメタルハライド
ランプやクセノンショートアークランプが単数或いは複
数灯使用されるが、感光性樹脂200に添加されている
光増感剤の吸収スペクトルに応じて、効率的な波長域で
発光するランプを選択することが好ましい。また、図示
されてはいないが活性光源21から発生する熱線をカッ
トするフィルターをレンズ23の前後に挿入したり、光
源ボックス24の内部を冷却するファンが装備されてい
ることが好ましい。図2、コントローラ70からのON
/OFF制御信号に基づき、活性光線発生機構20で発
生させられた活性光は、光ファイバー25にてディジタ
ル露光機構(E)へ伝送される
【0011】(E)図2、露光ヘッド30は、図2、駆
動機構40(F)で保持され、ライン毎のディジタル画
像記録信号を受信して記憶しこれを光変調電子制御信号
へと変換する機構を備え、この光変調電子制御信号に基
づいてディジタル露光デバイスにより画像1ライン毎
に、活性光伝送機構(D)から送られてきた活性光線を
光変調させて、塗布された感光性樹脂200上へ1ライ
ン毎に選択的に露光効果を行い、レリーフ画像を形成す
る。
【0012】ディジタル露光デバイスとしては、特に限
定されないが、例えば、PLZT(圧電体材料であるP
ZT[Pb(Zr、Ti)O3]のPbの一部をLaで
置換した固溶体の総称)のような活性光線に対して透光
性を有する強誘電体セラミックス型光スイッチアレイ、
液晶型光スイッチアレイ、又は光スイッチではないが自
分自身で発光機能を有するLEDアレイ等を用いること
ができる。ここで、ディジタル露光デバイスとしてPL
ZT光スイッチアレイ方式を説明すると、図5、活性光
線500を再集光させるレンズ31と、ライン状に配列
された複数の光スイッチセルを有する光スイッチアレイ
32を備えたディジタル露光ヘッド30から構成されて
いる。なお、図5で示されているように、露光ヘッド3
0の長さ方向に沿って配列された複数個の光スイッチア
レイを使用する場合では、各アレイの繋ぎの箇所で隙間
が生じる可能性があるため隣り合う2列の光スイッチア
レイを互いに対向千鳥配置にすることが好ましい。
【0013】図2、RIPサーバ80は、他のコンピュ
ータで面付け編集された画像データをイーサーネット等
のネットワークを介して受け取り、これをディジタル画
像記録信号に変換してディジタル露光ヘッド30へと送
信し、上記光セルは、各々このディジタル画像記録信号
に基づき感光性樹脂200を選択的に照射する。
【0014】(F)図2、駆動機構40は走行用のガイ
ド機構41と42に支持され、露光ヘッド30を、塗布
された感光性樹脂200上、水平に横断させる。駆動機
構40は更に、駆動モーターに連結されコントローラ7
0からの制御信号に基づきディジタル露光ヘッド30を
ガイド機構41と42に沿って所定の速度にて移動させ
る。 (G)図7、洗浄装置60において、未硬化樹脂回収装
置50は、支持体100と一体となった光硬化された感
光性樹脂(以後は感光性樹脂版と呼ぶ)に付着している
未硬化樹脂をホットエアーナイフ52の移動で除去回収
する。この後、感光性樹脂版に残存する未硬化樹脂は、
洗浄ノズル62から噴出される洗浄液63で溶出され
る。機構を有するを備えている。また、本装置において
は、上記(A)〜(G)ブロック以外にも、必要に応じ
て以下に記載する機構を追加することもできる。
【0015】図1、支持体100上に塗布された感光性
樹脂200の全面を活性光で均等に励起露光させる場合
には、キャリッジ機構4が、図6、活性光源10を内部
に保持したまま、感光性樹脂200上を移動露光させる
か、または活性光源10の代わりに定盤2の上部に設置
された活性光源11により上方から露光する、或いは活
性光源11の代わりに定盤2の下部に設置された活性光
源12より下方から露光する機構を設けることができ
る。活性光源12を四両する場合は、活性光の伝送経路
にあたる定盤2は金属製のものに代わって活性光線が透
過可能な材質からなるものを使用する。
【0016】また、前記上部及び/又は下部に設置され
る活性光源11、12は後述する全面硬化層やマスク画
像層の露光用としても兼用することができる。かかる構
成要素より成る製造装置を用いて本発明の感光性樹脂凸
版を製造する方法を以下に説明する。ロール巻き支持体
原反供給機構1より供給されている支持体100を定盤
2上へ定置して所望サイズに断裁しておき、しごき板や
ゴムロール等で支持体100上をしごいて支持体100
と定盤2との間に介在する空気を押し出す。押し出され
た空気は定盤2上の溝より真空吸引されて真空排気配管
90を経て真空ポンプから外気に排出され、支持体10
0は空気溜まりとシワのない平滑な状態にて定盤2上で
吸着固定される。
【0017】前記操作にて支持体100が定盤2上で吸
着固定された後、予め他のコンピュータで面付け編集さ
れた画像データがネットワーク等を介してRIPサーバ
80に転送され、RIP処理にて生成されたビットマッ
プ画像データが1ライン毎にディジタル露光ヘッド30
のラインメモリーへ転送され、これが製版開始のスター
ト信号となる。前記スタート信号が入ると、バケット5
の底部が開かれ内部に収容されている感光性樹脂200
が支持体100上に供給されると共に、図1の図示方向
にキャリッジ機構4を所定速度で移動させて支持体10
0上の所望領域が感光性樹脂200で塗布され時点でバ
ケット5の底部が閉じるようにコントローラ70から制
御信号が発信される。支持体100上に塗布された感光
性樹脂200は定盤2とバケット固定板6先端のドクタ
ーブレードとの隙間が一定に維持されることにより一定
の厚みとなる。
【0018】また、感光性樹脂200が嫌気性の感応特
性を有する場合は、例えば、図8に示すように必要に応
じて最後の感光性樹脂200の塗布と共に、更に当該樹
脂200上に酸素バリア性のあるポリプロピレンのよう
な薄く透明な保護フィルム300を積層させてもよい。
保護フィルム300は、感光性樹脂200の塗布の前に
予め保護フィルムガイド14に供給しておき、バケット
5からの感光性樹脂200の供給と共にラミネートロー
ル13にてキャリッジ機構4の移動速度と等速度にて送
り出し、塗布された感光性樹脂200上に積層される。
【0019】また、前記保護フィルム300積層方式の
代替となる一例として、図9に示すように必要に応じて
最後の感光性樹脂200の塗布と共に、更に当該樹脂2
00上に活性光線に不感応な特性を有する樹脂400を
薄く塗布させるため、バケット5からの感光性樹脂20
0の供給と共に、バケット5Aからも樹脂400を供給
し、キャリッジ機構4の移動により感光性樹脂200上
に樹脂400を塗布してもよい。
【0020】かくして1層目の感光性樹脂200が塗布
されると、コントローラ70からヘッド駆動機構40に
向けて移動の制御信号が発信され、ディジタル露光ヘッ
ド30が塗布された感光性樹脂200上を水平に移動す
る。このディジタル露光ヘッド30の移動開始と同調し
て、活性光源21から照射された活性光線500がレン
ズ23にて集光されて光ファイバー25へと導かれた
後、レンズ31にて再集光されて光スイッチアレイ32
へと導かれる。光スイッチアレイ32を構成する複数の
光スイッチセルは、各々、予め記録されたビットマップ
画像ラインデータから光変調電子制御信号へと変換され
た制御信号と連動して活性光線500を遮断或いは透過
させる。透過の制御信号に対応した光スイッチセルに入
射した活性光線500だけが光スイッチアレイ32を透
過して塗布された感光性樹脂200上に到達、感光性樹
脂200に1ラインのレリーフ画像が形成される。この
ようなライン露光操作にて感光性樹脂200の第1番目
ラインが選択的に活性光線500で所要時間露光された
後、各光スイッチセルは光遮断状態に復帰することによ
り第1番目のライン露光工程が終了する。
【0021】この後、ディジタル露光ヘッド30は、第
2番目のライン位置に移動し、そこで前記ライン露光工
程を繰り返して第2番目のライン画像層が形成される。
当該ライン露光工程を全ライン数分繰り返すことにより
塗布された感光性樹脂200の画像形成領域全面にディ
ジタル画像層が形成される。かくして1層目のディジタ
ル画像層が形成された後、このディジタル画像層を複数
段積層させる場合には、定盤2を2層目の厚みに相当す
る距離だけ降下させ、1層目のディジタル画像層の上
に、前記感光性樹脂200の塗布とディジタル露光サイ
クルを繰り返すことにより2層目のディジタル画像層が
積層され、3層目以降も2層目と同様な操作を繰り返
し、順次、得られた版の厚みが所定の値に達するまで、
ディジタル画像層が積層される。
【0022】ディジタル露光ヘッド30による露光前
に、塗布された感光性樹脂200を活性光で励起露光さ
せる一例としては、感光性樹脂200が塗布された後、
定盤2の上部に位置する図6、活性光源11により当該
樹脂200全面を励起露光行う方法がある。当該励起露
光により、感光性樹脂200に露光硬化しない程度の弱
い活性光エネルギーを予め与えることにより、感光性樹
脂200を光活性化させてエネルギー準位を上げておく
ことで、次のディジタル露光30による露光工程では少
ない活性光エネルギーで光硬化させることができる。
【0023】また、全面硬化層を形成させる場合、例え
ば、感光性樹脂200が塗布された後、定盤2の上部に
位置する活性光源11より当該樹脂200全面が一括露
光される。マスク画像層を形成させる場合、例えば、図
10に示すように、活性光が透過可能な材質からなる定
盤2上にマスクフィルム15を定置した後、マスクフィ
ルム15を介して活性光が透過可能なフィルム支持体1
00をガラス2上に吸着固着させ、この支持体上に感光
性樹脂200が塗布された後、定盤2下部に位置する活
性光源12より当該樹脂200がマスクフィルム15を
介して一括露光される。
【0024】また、必要に応じて前記全面硬化層の形成
に引き続き上記マスク画像層の形成を併せて行うことに
より、両層を備えた感光性樹脂版が製造してもよい。全
ての露光操作が完了すると、定盤2上の溝の真空吸引を
破壊し、圧気を導入して支持体100と一体になった感
光性樹脂版を定盤2から剥がした後、未硬化樹脂回収機
構50の回収板51に前記感光性樹脂版を固定してホッ
トエアーナイフ52にて未硬化樹脂を除去する。除去さ
れた未硬化樹脂は回収されて再利用される。次いで、感
光性樹脂版は洗浄装置60の洗浄板61に固定され、洗
浄ノズル62より噴出される洗浄液63で残存する未硬
化樹脂が溶出し、この後に水洗/乾燥/後露光工程を経
て最終的に印刷に供する感光性樹脂凸版が得られる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
感光性樹脂凸版を製造する際に、画像データから直接に
ディジタル露光機構にて塗布された感光性樹脂を露光す
るため、従来のイメージセッター等から出力されるネガ
フィルム作製工程が不要となり、合理化や省資源化が図
れると共に、ネガフィルムを待って製版する必要が無く
なるため短納期に対応できる。また、嫌気性を有する一
般的な感光性樹脂でも使用できるため多様な感光性樹脂
に対応した製版システムとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に好適な露光装置の概略構成を示
す正面図である。
【図2】本発明の実施に好適な露光装置の概略構成を示
す斜視図である。
【図3】バケット底部が開いている状態を説明する図で
ある。
【図4】バケット底部が閉じている状態を説明する図で
ある。
【図5】本発明の一実施の形態にかかるPLZT光スイ
ッチアレイ方式による感光性樹脂への活性光線の照射状
態を説明する図である。
【図6】本発明の感光性樹脂への励起露光及びマスク画
像層、全面硬化層の形成露光を行うために用いられる活
性光源の設置例を示す図である。
【図7】従来公知の未硬化感光性樹脂の回収、洗浄装置
の概略構成を示す図である。
【図8】本発明の感光性樹脂上に保護フィルムを積層す
る一例を説明する図である。
【図9】本発明の感光性樹脂上に活性光に不感応な樹脂
を塗布する一例を説明する図である。
【図10】本発明のマスクフィルムを用いたマスク画像
層形成のための露光状態を説明する図である。
【符号の説明】
1:ロール巻き支持体原反供給機構 2:定盤 3:定盤昇降機構 4:キャリッジ機構 5:バケット 6:固定板 7:開閉板 5A:バケット 6A:固定板 7A:開閉板 10:キャリッジ活性光照射器 11:上部活性光照射器 12:下部活性光照射器 13:ラミネートロール 14:保護フィルムガイド 15:マスクフィルム 20:活性光線発生機構 21:活性光源 22:反射ミラー 23:レンズ 24:光源ボックス 25:光ファイバー 30:ディジタル露光ヘッド 31:レンズ 32:光スイッチアレイ 40:ディジタル露光ヘッド駆動機構 41−42:ガイド機構 50:回収装置 51:回収板 52:ホットエアーナイフ機構 60:洗浄装置 61:洗浄板 62:洗浄ノズル 63:洗浄液 70:コントローラ 80:RIPサーバ 90:真空吸引/圧気導入配管 100:支持体 200:感光性樹脂 300:保護フィルム 400:樹脂 500:活性光線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/30 501 G03F 7/30 501 7/38 501 7/38 501 511 511 Fターム(参考) 2H025 AA00 AB02 AC01 AD01 DA01 DA11 DA40 EA04 FA01 FA12 FA14 FA17 2H096 AA00 AA02 CA05 CA12 CA20 DA02 EA02 EA16 FA10 GA08 GA21 GA60 HA03 JA02 JA03 KA00 2H097 AA07 CA06 CA08 CA12 DB20 DC10 HA01 JA03 LA02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)定盤平面上に支持体を固定する固着
    工程、(b)支持体上へ一定厚みに感光性樹脂を塗布す
    る塗布工程、(c)当該移動工程中に、予め用意された
    ライン毎のディジタル画像記録信号に基づき、ライン状
    に複数の光スイッチセルを有するディジタル露光デバイ
    スから光変調させた活性光線を塗布された感光性樹脂に
    照射して感光性樹脂1ラインを選択的に露光せしめる工
    程を繰り返すことにより、感光性樹脂全面にディジタル
    画像記録信号に応じた画像を形成するディジタル画像形
    成工程、(d)上記、ディジタル露光デバイスを前記定
    盤に対し所定の速度で移動させる移動工程、及び(e)
    当該感光性樹脂版より未硬化樹脂を除去する工程、を含
    む感光性樹脂凸版の製造方法。
  2. 【請求項2】 ディジタル画像形成工程(d)の後に、
    引き続いて支持体の代わりにディジタル画像形成された
    感光性樹脂層上に前記(b)〜(d)からなる工程を1
    サイクルとする工程を1サイクル以上繰り返す工程を含
    む請求項1に記載の感光性樹脂凸版の製造方法。
  3. 【請求項3】 塗布工程(b)と同時に又は後におい
    て、塗布された感光性樹脂を、光硬化しない程度の光量
    の活性光で全面に渡って一括露光する励起露光工程を含
    む請求項1〜2のいずれかに記載の感光性樹脂凸版の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 固着工程(a)の後、塗布工程(b)の
    前に、支持体上へ一定厚みに感光性樹脂を塗布する塗布
    工程、及び塗布された感光性樹脂を活性光で全面に渡っ
    て一括露光して全面硬化させる全面硬化露光工程とから
    成る工程を1サイクルとする工程を1サイクル以上繰り
    返す(但し、2サイクル以降は、全面硬化層上へ感光性
    樹脂を塗布する)請求項1〜3のいずれかに記載の感光
    性樹脂凸版の製造方法。
  5. 【請求項5】 固着工程(a)において、活性光を選択
    的に透過させる画像が形成されたマスクフィルムを活性
    光が透過可能な定盤平面上に定置した後、該マスクフィ
    ルムの上に活性光が透過可能な支持体を積層し、この後
    に、支持体上へ一定厚みに感光性樹脂を塗布する塗布工
    程、及び塗布された感光性樹脂を上方より活性光線で前
    面に渡って一括露光して硬化させる全面硬化露光工程と
    から成る工程を1サイクルとする全面硬化層形成工程を
    0サイクル以上繰り返し(但し、2サイクル目以降は、
    全面硬化層上へ感光性樹脂を塗布する)、次いで、支持
    体、若しくは得られた上記全面硬化層上に、一定厚みに
    感光性樹脂を塗布する塗布工程、及び前記定盤の下方か
    ら照射される活性光で前記マスクフィルムを介して、塗
    布された感光性樹脂を選択的に全面に渡って一括露光さ
    せるマスク露光工程とから成る工程を1サイクルとする
    マスク画像形成工程を1サイクル以上繰り返し(但し、
    2サイクル目以降は、マスク画像層上へ感光性樹脂を塗
    布する)、更に、支持体の代わりに得られた上記マスク
    画像層上に、前記(b)〜(d)から成る工程を1サイ
    クルとする工程を1サイクル以上繰り返す請求項1〜3
    のいずれかに記載の感光性樹脂凸版の製造方法。
  6. 【請求項6】 最後の塗布工程(b)の後、移動工程
    (c)の前に、塗布された感光性樹脂層上に活性光が透
    過可能な保護フィルムを積層させる請求項1〜5のいず
    れかに記載の感光性樹脂凸版の製造方法。
  7. 【請求項7】 保護フィルムの代わりに、感光性樹脂層
    に活性光が透過可能で、且つ該光線に不感応な樹脂層を
    塗布する請求項6に記載の感光性樹脂凸版の製造方法。
  8. 【請求項8】(A)支持体を水平に保持し上下に昇降す
    る手段を備えた定盤と、(B)定盤上に支持体を吸着固
    定させる真空吸引手段、及び剥離させる圧気導入手段
    と、(C)定盤上に水平に保持された支持体上へ感光性
    樹脂を一定厚みに塗布しながら移動する手段を備えた感
    光性樹脂供給キャリッジ機構と、(D)活性光線発生機
    構と当該活性光線をディジタル露光機構へと伝送する光
    ファイバーおよびレンズからなる活性光伝送機構と、
    (E)塗布された感光性樹脂のライン毎のディジタル画
    像記録信号を受信してこれを光変調電子制御信号へと変
    換する機構、及びライン状に配列された複数の光スイッ
    チセルからなり、各セルが前記光変調電子制御信号に基
    づき、活性光伝送機構(D)から伝送された活性光線を
    光変調して、塗布された感光性樹脂上に1ライン毎に選
    択的露光を行うディジタル露光デバイスとからなるディ
    ジタル露光機構と、(F)前記ディジタル露光機構を保
    持し定盤上を定速移動させる移動機構と、(G)支持体
    付き感光性樹脂版から未硬化樹脂を除去する機構、の少
    なくとも(A)〜(G)のブロックから構成されている
    ことを特徴とする感光性樹脂凸版の製造装置。
  9. 【請求項9】 感光性樹脂供給キャリッジ機構(C)
    が、活性光を照射する手段を備えていることを特徴とす
    る請求項8に記載の感光性樹脂凸版の製造装置。
  10. 【請求項10】 定盤(A)の上方、及び/又は下方に
    活性光を照射する手段が設けられており、且つ該活性光
    照射手段が下方に設けられる場合には、定盤(A)が、
    活性光が透過可能であることを特徴とする請求項8に記
    載の感光性樹脂凸版の製造装置。
  11. 【請求項11】 塗布された感光性樹脂上に保護フィル
    ムを積層する機構を有することを特徴とする請求項8〜
    10に記載の感光性樹脂凸版の製造装置。
  12. 【請求項12】 感光性樹脂供給キャリッジ機構(C)
    が、感光性樹脂を塗布すると同時に当該塗布液上に更に
    樹脂を一定厚みに塗布する2液供給手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の感光性樹
    脂凸版の製造装置。
  13. 【請求項13】 ディジタル露光機構(E)のディジタ
    ル露光デバイスに用いられる光スイッチセルが強誘電体
    セラミックス型光スイッチアレイ、液晶型光スイッチア
    レイ、又はLED(発光ダイオード)アレイであること
    を特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の感光性
    樹脂凸版の製造装置。
  14. 【請求項14】 未硬化樹脂除去機構(G)が、未硬化
    樹脂を除去回収する機構、及び洗浄機構とからなること
    を特徴とする請求項8〜13のいずれかに記載の感光性
    樹脂凸版の製造装置。
JP2001070827A 2001-03-13 2001-03-13 感光性フレキソ版の製造方法、装置 Pending JP2002268231A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001070827A JP2002268231A (ja) 2001-03-13 2001-03-13 感光性フレキソ版の製造方法、装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001070827A JP2002268231A (ja) 2001-03-13 2001-03-13 感光性フレキソ版の製造方法、装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002268231A true JP2002268231A (ja) 2002-09-18

Family

ID=18928627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001070827A Pending JP2002268231A (ja) 2001-03-13 2001-03-13 感光性フレキソ版の製造方法、装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002268231A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102189857A (zh) * 2010-01-22 2011-09-21 大日本印刷株式会社 印刷方法、发光层形成方法、有机发光器件形成方法及有机发光器件
CN107533292A (zh) * 2015-04-22 2018-01-02 麦克德米德图像方案股份有限公司 制作凸纹图像印刷版的方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102189857A (zh) * 2010-01-22 2011-09-21 大日本印刷株式会社 印刷方法、发光层形成方法、有机发光器件形成方法及有机发光器件
CN107533292A (zh) * 2015-04-22 2018-01-02 麦克德米德图像方案股份有限公司 制作凸纹图像印刷版的方法
JP2018513994A (ja) * 2015-04-22 2018-05-31 マクダーミッド グラフィックス ソリューションズ エルエルシー レリーフ像刷版を作製する方法
CN107533292B (zh) * 2015-04-22 2020-11-27 麦克德米德图像方案股份有限公司 制作凸纹图像印刷版的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6927018B2 (en) Three dimensional printing using photo-activated building materials
EP0633129B1 (en) Sheet laminate molding method and apparatus
JP2706611B2 (ja) 光造形方法および光造形装置
JPH09127330A (ja) カラーフィルタの製造方法及び製造装置及びカラーフィルタ及び表示装置及びこの表示装置を備えた装置
US20130224322A1 (en) Method For Cleaning Fine Pattern Surface Of Mold, And Imprinting Device Using Same
JP4493134B2 (ja) シームレスシリンダー印刷版の製造方法、及び製造装置
US20050227186A1 (en) Three dimensional printing using photo-activated building materials
JP2002015970A (ja) 露光方法及び露光装置
JP2001188354A (ja) 感光性樹脂凸版の製造方法、及びその製造装置
JP6465994B2 (ja) レリーフ像刷版を作製する方法
JP4698044B2 (ja) 感光性樹脂凸版の製造方法、装置
JP2002268231A (ja) 感光性フレキソ版の製造方法、装置
JP2002079645A (ja) シームレスシリンダー印刷版の製造方法
JPH07164534A (ja) 光造形方法および光造形装置
KR101458208B1 (ko) 마스크리스 패턴 형성장치 및 패턴을 형성하는 방법
JP2002244305A (ja) 感光性樹脂凸版の製造方法、装置
JP5363257B2 (ja) カラーフィルタ製造方法及びカラーフィルタ製造装置
EP0639799B1 (en) Apparatus and method for exposing a photosensitive substrate
CN1837961A (zh) 曝光装置及曝光方法和配线印制电路板的制造方法
CN210348189U (zh) 一种直写光刻机构
US20050072325A1 (en) Computer screen imaging system for the preparation of print screens
JPH07227909A (ja) 光造形装置
JP3282291B2 (ja) スクリーン印刷版製造方法
CA3160941C (en) Photopolymerisable relief precursor with adjustable surface properties
JPH06278214A (ja) シート積層造形方法および装置