JP2002267567A - リークテスト方法 - Google Patents

リークテスト方法

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JP2002267567A
JP2002267567A JP2001071953A JP2001071953A JP2002267567A JP 2002267567 A JP2002267567 A JP 2002267567A JP 2001071953 A JP2001071953 A JP 2001071953A JP 2001071953 A JP2001071953 A JP 2001071953A JP 2002267567 A JP2002267567 A JP 2002267567A
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JP
Japan
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leak
measurement
amount
differential pressure
leakage
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JP2001071953A
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English (en)
Inventor
Akihiro Takeuchi
彰浩 竹内
Masayasu Taguchi
雅康 田口
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部欠陥に起因する誤判定を確実にかつ効率
よく防止し、信頼性の向上と生産性の向上とに大きく寄
与する差圧式リークテスト方法を提供する。 【解決手段】 被測定物とマスタとに加圧気体を封じ込
め、両者の間の差圧変化量を測定して洩れの有無を判定
するリークテスト方法において、1回目の測定(ステッ
プS3)で得られた洩れ量L1が洩れ規格Lnより大き
い(L1>Ln)場合は、一定時間経過後に再測定を行
い(ステップS7)、今回の測定で得られた洩れ量Lk
が洩れ規格Lnよりも大きい(Lk>Ln)場合は、前
回の洩れ量Lk-1と今回洩れ量Lkとを比較して、この
差(Lk-1−Lk)が設定値ΔLnより小さくなるま
で、すなわち被測定物の内部圧力が安定するまで再測定
のサイクル(S6〜S10)を繰返し、洩れ無し(ステ
ップS9)または洩れ有り(ステップS11)の最終判
定をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定物の気密性
を検査するリークテスト方法に係り、特にマスタとの差
圧変化量から気密性を検査する差圧式リークテスト方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】差圧式リークテスト方法は、被検査物と
洩れのないマスタとに加圧気体(通常、圧縮空気)を封
じ込め、両者の間の差圧変化量を測定して洩れの有無を
判定するものであるが(例えば、特開平10−3006
23号公報参照)、通常は、被検査物とマスタとに加圧
気体を供給してから両者の内圧が平衡に達するまで若干
の時間がかかるため、両者の内圧が平衡に達する時間を
見込んで、この時間が経過した後に前記差圧変化量の測
定を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被検査物が
鋳造品である場合は、図5に示すように内部に巣(内部
欠陥)1が存在し、しかも、この巣1が測定対象系の空
洞2に対して細い通路3で連通する形態で存在するもの
がある。このような鋳造品Wを対象に、いま、その空洞
2を外部から蓋体4により閉塞して上記差圧式リークテ
ストを行うと、鋳造品Wとマスタ(図示略)との間の差
圧は、図6に実線Aにて示すように、ある時間tbに達
するまで二次元的に増大し、時間tbの経過後に一定に
推移するようになる。これは、鋳造品W内の空洞2に封
じ込められた加圧気体が、細い通路3を経由して巣1に
流れ込む結果、その内圧が徐々に低下することに起因す
るもので、この場合、作業標準に従って時間ta内(斜
線内)で差圧変化量(差圧の時間当りの変化)の測定を
行うと、鋳造品Wに外部洩れがない(良品である)にも
かかわらず、これを“洩れ有り”と誤判定してしまい、
その分、不良率が高くなるという問題があった。因み
に、鋳造品(被検査物)Wに外部洩れがある場合は、そ
の内圧が一定の割合で低下するため、図6に点線Bにて
示すように差圧は時間と共に直線的に増大する。
【0004】なお、上記誤判定を防止するには、内圧が
安定する時間tb以降に測定時間を設定すればよいが、
巣1の存在形態は鋳造品Wごとに異なるため、その時間
tbは一定せず、判定に完璧を期すには、長時間側に測
定時間を設定しなければならない。しかし、鋳造品Wの
ほとんどは、外部洩れも前記した巣1も無い良品である
ことから、前記したように長時間側に測定時間を設定し
た場合は、リークテストに要する時間的な無駄が多くな
り、インラインでのリークテストも不可能になって、生
産性が著しく犠牲になる。
【0005】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたもので、その課題とするところは、内部欠陥に
起因する誤判定を確実にかつ効率よく防止し、もって信
頼性の向上と生産性の向上とに大きく寄与する差圧式リ
ークテスト方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、被検査物とマスタとに加圧気体を封じ込
め、両者の間の差圧変化量を測定して洩れの有無を判定
するリークテスト方法において、洩れ有りと判定した
際、一定時間経過後に再測定して次の判定を行い、この
再測定サイクルを、洩れ量にほとんど変化がなくなるま
で繰返して、その時の判定結果を最終判定とすることを
特徴とする。このように行うリークテスト方法において
は、洩れ量にほとんど変化がなくなるまで再測定サイク
ルを繰返すことで、内部欠陥に起因する差圧変動の影響
を解消した状態で正確に洩れの有無を判定することがで
きる。しかも、外部洩れも内部欠陥もない被測定物につ
いては、初回の測定で良品と判定できるので、良品の判
定に無駄な時間を費やすこともない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
【0008】図3は、本発明に係るリークテストを実施
するための装置を示したものである。なお、本実施の形
態で測定対象とする被測定物は前記した鋳造品Wである
ので、ここでは、同一部分に同一符号を付すこととす
る。本リークテストの実施に際しては、前記鋳造品Wに
おける空洞2と同寸法、形状の空洞2´を有する洩れの
ないマスタMを用意し、このマスタMの空洞2´を前記
鋳造品Wに対すると同様の蓋体4´で閉塞する。リーク
テストを実施するための装置は、空気圧源10を備える
と共に、この空気圧源10から延ばした主管路11およ
び該主管路11から分岐した並列管路12、13を備え
ており、前記鋳造品WおよびマスタMには、各並列管路
12、13を通じて加圧気体(圧縮空気)が供給される
ようになっている。また、主管路11および各並列管路
12、13には開閉弁14、15、16が介装されてお
り、これら開閉弁14、15、16は別途設置したコン
トローラ17からの指令で開閉制御されるようになって
いる。さらに、並列管路12と13との間には、鋳造品
WとマスタMとの間の差圧を検出する差圧センサ18が
介装されており、その信号が前記コントローラ17へ送
出されるようになっている。
【0009】上記した装置によるリークテストの手順
は、従来方法と基本的に変わるところがなく、空気圧源
10から鋳造品WおよびマスタMに圧縮空気を供給する
加圧行程と、鋳造品WおよびマスタM内の圧力を平衡さ
せる平衡行程と、差圧センサ18により鋳造品Wとマス
タMとの間の差圧を検出する測定行程とが順に行われ
る。より詳しくは、図4のタイムチャートに示すよう
に、加圧行程では主管路11および各並列管路12、1
3内の全ての開閉弁14、15、16を開き、これから
一定時間経過後、主管路11内の開閉弁14を閉じて平
衡行程に移行させ、さらに所定時間経過後、各並列管路
12、13内の開閉弁15、16を閉じて測定行程に移
行させる。
【0010】しかして、本実施の形態においては、上記
測定行程を図1および図2に示す手順に従って実施す
る。すなわち、上記加圧行程(ステップS1)および平
衡行程(ステップS2)を終了して測定行程へ移行した
ら、ステップS3において、差圧センサ18からの信号
に基づいて1回目の測定を行い、差圧変化量(単位時間
当りの差圧変化)から洩れ量L1を算出する。次に、ス
テップS4において、前記洩れ量L1と予め設定されて
いる洩れ規格Lnとを比較し、洩れ量L1が洩れ規格L
n以下(L1≦Ln)であれば、ステップS5において
洩れ無し(良品)と判定し、測定を終了する。
【0011】ところで、被測定物である鋳造品Wが、図
3に示したように測定対象系の空洞2に対して細い通路
3で連通する巣1を内包する場合は、前記したように圧
縮空気が、細い通路3を経由して巣1に流れ込むため、
その内圧が安定するまで時間がかかり、上記1回目の測
定において得られた洩れ量L1が洩れ規格Lnよりも大
きくなり(L1>Ln)、従来であれば、この段階で洩
れ有り(不良品)と判定していた。
【0012】しかし、本実施の形態においては、上記ス
テップS4において、洩れ量L1が洩れ規格Lnよりも
大きい(L1>Ln)と判断した場合は、そのまま一定
時間待機し(ステップS6)、次に、2回目の測定を行
う。なお、図1には説明の便宜のため、次のステップS
7をK回目の測定行程として示しているが、その処理内
容は2回目もK回目も変わるところがないので、以下、
K回目の測定を行ったものとして説明を行う。ステップ
S7において、差圧センサ18からの信号に基づいてK
回目の測定を行い、差圧変化量から洩れ量Lkを算出す
る。次に、ステップS8において、前記洩れ量Lkと前
記した洩れ規格Lnとを比較し、洩れ量Lkが洩れ規格
Ln以下(Lk≦Ln)であれば、ステップS9におい
て洩れ無し(良品)と判定し、測定を終了する。
【0013】一方、上記ステップS8において、洩れ量
Lkが洩れ規格Lnよりも大きい(Lk>Ln)と判断
した場合は、処理をステップS10に移し、前回の測定
結果から求めた洩れ量Lk-1と今回の洩れ量Lkとの差
を算出すると共に、この算出値(洩れ量の差)と予め設
定した設定値ΔLnとを比較する。そして、前記算出値
が設定値以下(Lk-1−Lk≦ΔLn)であれば、鋳造
品Wの内圧が既に安定したと判断し、処理をステップS
11へ移し、ステップS8における判断結果に従って洩
れ有りと判定し、測定を終了する。これに対し、ステッ
プS10で、洩れ量の差が設定値を超えている(Lk-1
−Lk>ΔLn)場合は、鋳造品Wの内圧が依然として
不安定な状態にあると判断し、処理をステップS6に戻
し、洩れ量の差が設定値以下(Lk-1−Lk≦ΔLn)
になるまで、すなわち洩れ量にほとんど変化がなくなる
まで前記再測定のサイクル(S6〜S10)を繰返し、
洩れ無し(ステップS9)または洩れ有り(ステップS
11)の最終判定をする。因みに、図2に示す実施例で
は、5回目と6回目の差圧変化量(差圧勾配)がほぼ同
じ、すなわち洩れ量の差がほぼゼロ(L5−L6≒0)で
あるので、6回目の測定結果を用いて最終判定をするこ
とになる。
【0014】このようにして、内部欠陥(巣)1に起因
する差圧変動の影響を解消した状態で最終判定をするの
で、外部洩れのない良品を不良品と誤判定してしまうこ
とはなくなり、その分、製品歩留りが向上する。しか
も、外部洩れも内部欠陥もない被測定物Wについては、
初回の測定で良品と判定できる(ステップS5)ので、
良品の判定に無駄な時間を費やすこともない。
【0015】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る差
圧式リークテスト方法によれば、内部欠陥に起因する誤
判定を確実にかつ効率よく防止することができ、信頼性
の向上と生産性の向上とに大きく寄与する効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリークテスト方法の処理フローを
示すフローチャートである。
【図2】本リークテスト方法における判定基準を差圧変
化と関連付けて示すグラフである。
【図3】本リークテスト方法を実施するための装置構成
を模式的に示す系統図である。
【図4】本リークテスト方法を実施行程を示すタイムチ
ャートである。
【図5】被測定物としての鋳造品における内部欠陥の存
在形態を示す断面図である。
【図6】従来のリークテスト方法における不具合発生例
を差圧変化と関連付けて示すグラフである。
【符号の説明】
1 巣(内部欠陥) 2 空洞 3 細い通路 10 空気圧源 11 主管路 12、13 並列管路 14、15、16 開閉弁 17 コントローラ 18 差圧センサ W 鋳造品(被測定物) M マスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物とマスタとに加圧気体を封じ込
    め、両者の間の差圧変化量を測定して洩れの有無を判定
    するリークテスト方法において、洩れ有りと判定した
    際、一定時間経過後に再測定して次の判定を行い、この
    再測定サイクルを、洩れ量にほとんど変化がなくなるま
    で繰返して、その時の判定結果を最終判定とすることを
    特徴とするリークテスト方法。
JP2001071953A 2001-03-14 2001-03-14 リークテスト方法 Pending JP2002267567A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3282238A1 (en) * 2016-08-08 2018-02-14 Sartorius Stedim Biotech GmbH Improving the reliability of an integrity or leak test of a sample

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3282238A1 (en) * 2016-08-08 2018-02-14 Sartorius Stedim Biotech GmbH Improving the reliability of an integrity or leak test of a sample
US10473677B2 (en) 2016-08-08 2019-11-12 Sartorius Stedim Biotech Gmbh Reliability of an integrity or leak test of a sample

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