JP2002265726A - 農業用塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

農業用塩化ビニル系樹脂組成物

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JP2002265726A JP2001065302A JP2001065302A JP2002265726A JP 2002265726 A JP2002265726 A JP 2002265726A JP 2001065302 A JP2001065302 A JP 2001065302A JP 2001065302 A JP2001065302 A JP 2001065302A JP 2002265726 A JP2002265726 A JP 2002265726A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色性、耐熱性及び耐候性に優れた農業用塩
化ビニル系樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、
(a)可塑剤20〜120重量部、(b−1)下記一般
式(I)で表されるホスファイト化合物の中から選ばれ
る少なくとも1種0.001〜10重量部、(b−2)
下記一般式(II)で表されるホスファイト化合物の少な
くとも1種0.001〜10重量部、(c)エポキシ化
合物0.01〜10重量部、及び(d)防曇剤0.1〜
5重量部を含有してなることを特徴とする農業用塩化ビ
ニル系樹脂組成物。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は農業用塩化ビニル系
樹脂組成物に関し、詳しくは、特定のホスファイト化合
物を組み合わせて配合してなり、着色性、耐熱性、耐候
性に優れた農業用塩化ビニル系樹脂組成物に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
施設園芸は有用植物の促進栽培あるいは抑制栽培による
収益向上が図れることから漸次増加傾向にある。
【0003】この施設園芸に用いられる被覆資材として
は、ポリエチレンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重
合体フィルム、ポリカーボネートフィルム、メチルメタ
クリレート系樹脂フィルム、アクリル系樹脂フィルム、
塩化ビニル系樹脂フィルム、ガラス等が使用されてい
る。
【0004】上記被覆資材の中でも可塑剤を多量に配合
した塩化ビニル系樹脂フィルムは、他の合成樹脂フィル
ムに比較して光線透過率、保温性、機械的強度、耐久
性、作業性、経済性等に優れていることから広く使用さ
れている。
【0005】しかしながら、被覆資材として使用される
塩化ビニル系樹脂フィルムは、当然のことながら屋外で
使用されるものであり、太陽光、雨露等に曝されて、
光、熱、酸化に起因する焼けや破れが発生する等の経時
変化を生じる。
【0006】これらの欠点を改善するために、農業用塩
化ビニル系樹脂には、例えば、有機錫化合物、金属石け
ん系安定剤、有機ホスファイト化合物、エポキシ化合
物、フェノール系酸化防止剤、ベンゾフェノン系又はベ
ンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、ヒンダードアミ
ン系光安定剤等の光、熱、酸化等に対する抗力を向上さ
せるための種々の添加剤が配合されている。
【0007】これらの添加剤の中で、有機ホスファイト
化合物は、加工時あるいは使用時における耐熱性の向
上、製品への着色性の抑制といった効果を有するもので
ある。しかし、これらの効果は未だ不十分なものしか得
られていない。
【0008】従って、本発明の目的は、着色性、耐熱性
及び耐候性に優れた農業用塩化ビニル系樹脂組成物を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
を重ねた結果、特定のホスファイト化合物を組み合わせ
て配合することによって、着色性、耐熱性及び耐候性を
著しく改善できることを見出し、本発明に到達した。
【0010】即ち、本発明は、塩化ビニル系樹脂100
重量部に対し、(a)可塑剤20〜120重量部、(b
−1)下記一般式(I)で表されるホスファイト化合物
の中から選ばれる少なくとも1種0.001〜10重量
部、(b−2)下記一般式(II)で表されるホスファイ
ト化合物の少なくとも1種0.001〜10重量部、
(c)エポキシ化合物0.01〜10重量部、及び
(d)防曇剤0.1〜5重量部を含有してなることを特
徴とする農業用塩化ビニル系樹脂組成物を提供するもの
である。
【0011】
【化4】
【0012】
【化5】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の農業用塩化ビニル
系樹脂組成物について詳細に説明する。
【0014】本発明に使用される塩化ビニル系樹脂とし
ては、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等その
重合方法には特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニ
ル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素
化ポリエチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン
共重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル
−イソブチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン
共重合体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元
共重合体、塩化ビニル−スチレン−アクリロニトリル三
元共重合体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビ
ニル−イソプレン共重合体、塩化ビニル−塩素化プロピ
レン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニ
ル三元共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重
合体、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩
化ビニル−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−各
種ビニルエーテル共重合体等の塩素含有樹脂、及びそれ
らの相互のブレンド品あるいはそれらの塩素含有樹脂と
他の塩素を含まない合成樹脂、例えば、アクリロニトリ
ル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−
ブタジエン三元共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−エチル(メタ)アクリレート共重合体、
ポリエステル等とのブレンド品、ブロック共重合体、グ
ラフト共重合体等を挙げることができる。
【0015】本発明に使用される(a)可塑剤として
は、例えば、(a−1)エステル系可塑剤、(a−2)
リン酸エステル系可塑剤等が挙げられる。(a−1)の
エステル系記可塑剤としては、例えば、ジブチルフタレ
ート、ブチルヘキシルフタレート、ジヘプチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、ジイソノニルフタレート、
ジイソデシルフタレート、ジラウリルフタレート、ジシ
クロヘキシルフタレート、ジオクチルテレフタレート等
のフタル酸系可塑剤;ジオクチルアジペート、ジイソノ
ニルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジ(ブチル
ジグリコール)アジペート等のアジピン酸系可塑剤;多
価アルコールとして、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピ
レングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,
3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5
−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオ
ペンチルグリコール等と、二塩基酸として、シュウ酸、
マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリ
ン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸等とを用い、必要によ
り一価アルコール、モノカルボン酸をストッパーに使用
したポリエステル系可塑剤;その他、テトラヒドロフタ
ル酸系可塑剤、アゼライン酸系可塑剤、セバチン酸系可
塑剤、ステアリン酸系可塑剤、クエン酸系可塑剤、トリ
メリット酸系可塑剤、ピロメリット酸系可塑剤、ビフェ
ニレンポリカルボン酸系可塑剤等が挙げられる。また、
(a−2)のリン酸エステル系可塑剤としては、例え
ば、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェ
ート、トリキシレニルホスフェート、トリ(イソプロピ
ルフェニル)ホスフェート、トリエチルホスフェート、
トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、
トリ(ブトキシエチル)ホスフェート、オクチルジフェ
ニルホスフェート等が挙げられる。
【0016】ここで、(a−1)エステル系可塑剤と
(a−2)リン酸エステル系可塑剤を組み合わせて使用
することで、柔軟性、耐熱性、耐候性に優れたものが得
られるため好ましい。
【0017】上記(a)可塑剤の使用量は、塩化ビニル
系樹脂100重量部に対し、20〜120重量部、特に
30〜90重量部が好ましく、20重量部未満では十分
な柔軟性が得られず、120重量部を超えて使用した場
合には耐熱性、耐候性に悪影響を与えるおそれがあり好
ましくない。また、(a−1)エステル系可塑剤及び
(a−2)有機リン酸エステル系可塑剤を組み合わせて
使用する場合には、(a−1)エステル系可塑剤の使用
量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、19〜1
00重量部、好ましくは10〜70量部であり、19重
量部未満の使用では十分な柔軟性が得られず、100重
量部を超えて使用した場合には耐熱性、耐候性に悪影響
を与えるおそれがあるため好ましくなく、(a−2)有
機リン酸エステル系可塑剤の使用量は、塩化ビニル系樹
脂100重量部に対し、1〜20重量部、好ましくは3
〜10重量部であり、1重量部未満の使用では十分な耐
候性向上効果が得られず、20重量部を超えて使用した
場合にはブリードを生じたり、着色を生じる等の恐れが
あり好ましくない。
【0018】本発明で用いられる(b−1)一般式
(I)で表されるホスファイト化合物において、上記一
般式(I)中、Rで表される炭素原子数1〜4のアルキ
ル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、第二ブチル、第三ブ
チル等の基が挙げられ、R’で表される1〜20のアル
キル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、第二ブチル、第三
ブチル、アミル、イソアミル、第三アミル、ヘキシル、
ヘプチル、オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシ
ル、第三オクチル、ノニル、イソノニル、デシル、イソ
デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデ
シル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オ
クタデシル、ノナデシル、イコシル等の基が挙げあれ、
R’で表されるアリール基としては、例えば、フェニ
ル、ナフチル等の基が挙げられ、R’で表されるアルキ
ルアリール基としては、上記で例示されたアルキル基に
より1〜5置換されたフェニル基あるいはナフチル基等
が挙げられ、R’で表されるアリールアルキル基として
は、例えば、ベンジル基、α−メチルベンジル、α,α
−ジメチルベンジル、フェニルエチル基等が挙げられ、
Aで表される炭素原子数1〜10のアルキリデン基とし
ては、例えば、メチレン、エチリデン、プロピリデン、
ブチリデン等の基が挙げられ、炭素原子数1〜10のア
ルカントリイル基としては、例えば、メタントリイル、
エタントリイル、プロパントリイル、ブタントリイル、
ペンタントリイル、ヘキサントリイル、ヘプタントリイ
ル、オクタントリイル、ノナントリイル、デカントリイ
ル等の直鎖あるいは分岐の基が挙げられる。
【0019】本発明に使用される(b−1)一般式
(I)で表されるホスファイト化合物を次により具体的
に示す。但し、本発明で用いられる上記ホスファイト化
合物はこれに限定されるものではない。
【0020】
【化6】
【0021】
【化7】
【0022】
【化8】
【0023】
【化9】
【0024】上記(b−1)成分の使用量は、塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対し、0.001〜10重量
部、好ましくは0.01〜5重量部であり、0.001
重量部未満では使用効果が得られず、10重量部よりも
多く使用しても無駄であるばかりでなく、着色を低下す
るおそれ等があるため好ましくない。
【0025】本発明に使用される(b−2)一般式(I
I)で表されるホスファイト化合物において、上記一般
式(II)中、R1 で表される炭素原子数4〜30のアル
キル基としては、例えば、ブチル、イソブチル、第二ブ
チル、第三ブチル、アミル、イソアミル、第三アミル、
ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、2−エ
チルヘキシル、第三オクチル、ノニル、イソノニル、デ
シル、イソデシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシ
ル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプ
タデシル、オクタデシル、ノナデシル、イコシル、ヘン
イコシル、ドコシル、トリコシル、テトラコシル、ペン
タコシル、ヘキサコシル、ヘプタコシル、オクタコシ
ル、ノナコシル、トリアコンチル等の基が挙げあれ、R
2 で表される1〜10のアルキル基としては、例えば、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、第二ブチル、第三ブチル、アミル、イソアミ
ル、第三アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソ
オクチル、2−エチルヘキシル、第三オクチル、ノニ
ル、イソノニル、デシル等の基が挙げられる。
【0026】本発明に使用される(b−2)一般式(I
I)で表されるホスファイト化合物を次により具体的に
示す。但し、本発明で用いられるホスファイト化合物は
これに限定されるものではない。
【0027】
【化10】
【0028】
【化11】
【0029】
【化12】
【0030】
【化13】
【0031】
【化14】
【0032】上記(b−2)成分の使用量は、塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対し、0.001〜10重量
部、好ましくは0.01〜5重量部であり、0.001
重量部未満では使用効果が得られず、10重量部よりも
多く使用しても無駄であるばかりでなく、着色を低下す
るおそれ等があるため好ましくない。
【0033】本発明の樹脂組成物には、他のホスファイ
ト化合物を併用することもでき、他の有機ホスファイト
化合物としては、例えば、トリフェニルホスファイト、
トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイ
ト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス
(ジノニルフェニル)ホスファイト、トリス(モノ、ジ
混合ノニルフェニル)ホスファイト、ビス(2−第三ブ
チル−4,6−ジメチルフェニル)・エチルホスファイ
ト、ジフェニルアシッドホスファイト、2,2' −メチ
レンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)オクチルホ
スファイト、トリブチルホスファイト、トリス(2−エ
チルヘキシル)ホスファイト、トリデシルホスファイ
ト、トリラウリルホスファイト、ジブチルアシッドホス
ファイト、ジラウリルアシッドホスファイト、トリラウ
リルトリチオホスファイト、ビス(ネオペンチルグリコ
ール)・1,4−シクロヘキサンジメチルジホスフィ
ト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリ
スリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ第三ブチ
ル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホス
ファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスフ
ァイト、フェニル−4,4'−イソプロピリデンジフェ
ノール・ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ
(C12〜C15混合アルキル)−4,4' −イソプロピリ
デンジフェニルホスファイト、ビス[ 2,2’−メチレ
ンビス( 4,6−ジアミルフェニル)]・イソプロピリデ
ンジフェニルホスファイト、水素化−4,4' −イソプ
ロピリデンジフェノールポリホスファイト、ビス( オク
チルフェニル) ・ビス[ 4,4' −n―ブチリデンビス
( 2−第三ブチル−5−メチルフェノール)]・1,6−
ヘキサンジオール・ジホスファイト、9,10−ジハイ
ドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−1
0−オキサイド、2−ブチル−2−エチルプロパンジオ
ール・2,4,6−トリ第三ブチルフェノールモノホス
ファイト等が挙げられる。
【0034】本発明に使用される(c)エポキシ化合物
としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、
ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラックエポキシ
樹脂、ヘキサンジオールポリグリシジルエーテル、ポリ
プロピレングリコールポリグリシジルエーテル、3−メ
チルペンタンジオールポリグリシジルエーテル、ネオペ
ンチルグリコールポリグリシジルエーテル、トリメチロ
ールプロパンポリグリシジルエーテル、グリセリンポリ
グリシジルエーテル、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜
麻仁油、エポキシ化桐油、エポキシ化魚油、エポキシ化
牛脂油、エポキシ化ひまし油、エポキシ化サフラワー油
等のエポキシ化動植物油、エポキシ化ステアリン酸メチ
ル、−ブチル、−2−エチルへキシル、−ステアリルエ
ステル、エポキシ化ポリブタジエン、トリス(エポキシ
プロピル)イソシアヌレート、エポキシ化トール油脂肪
酸エステル、エポキシ化亜麻仁油脂肪酸エステル、ビニ
ルシクロヘキセンジエポキサイド、ジシクロヘキセンカ
ルボキシレート、3,4−エポキシシクロヘキセンメチ
ルエポキシシクロヘキサンカルボキシレート等が挙げら
れる。
【0035】上記(c)エポキシ化合物の使用量は、塩
化ビニル系樹脂100重量部に対し、0.01〜10重
量部、好ましくは0.1〜5重量部であり、0.01重
量部未満では、耐熱性、耐候性等の改善効果が得られ
ず、10重量部を超えて使用した場合には物性等に悪影
響を与えるおそれがあるため好ましくない。
【0036】本発明に使用される(d)防曇剤として
は、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、−
ステアリルエーテル、−ノニルフェニルエーテル、ポリ
エチレングリコールモノパルミテート、−モノステアレ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、
−モノパルミテート、グリセリンモノラウレート、−モ
ノパルミテート、−モノステアレート、−モノオレー
ト、ペンタエリスリトールモノラウレート、ソルビタン
モノパルミテート、−モノベヘネート、−ジステアレー
ト、ジグリセリンジオレートナトリウムラウリルサルフ
ェート、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ブチ
ルナフタレンスルホン酸ナトリウム、セチルトリメチル
アンモニウムクロライド、ドデシルアミン塩酸塩、ラウ
リン酸ラウリルアミドエチルリン酸塩、トリエチルセチ
ルアンモニウムイオダイド、オレイルアミノジエチルア
ミン塩酸塩、ドデシルピリジニウム塩等が挙げられる。
【0037】上記(d)防曇剤の使用量は、塩化ビニル
系樹脂100重量部に対し、0.1〜5重量部、好まし
くは0.5〜3重量部であり、0.1重量部未満では、
十分な効果が得られず、5重量部を超えて使用した場合
には物性等に悪影響を与えるおそれがあるため好ましく
ない。
【0038】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂組成物に
は、(e)下記一般式(III )又は(IV)で表わされる
化合物を併用することで、より優れた耐熱性、耐候性を
付与することができるため好ましい。
【0039】
【化15】
【0040】上記一般式(III )及び(IV)中、R3
4 及びR5 で表わされる炭素原子数1〜30のアルキ
ル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブ
チル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テト
ラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシ
ル、オクタデシル、ノナデシル、イコシル、ヘンイコシ
ル、ドコシル、トリコシル、テトラコシル、ペンタコシ
ル、ヘキサコシル、ヘプタコシル、オクタコシル、ノナ
コシル、トリアコンチル等の基が挙げられる。炭素原子
数が10〜25のアルキル基を有するものでモノエステ
ル及びジエステル混合物を用いることで加工性が優れた
ものが得られるため好ましい。上記一般式(III )及び
(IV)中、Meで表わされるアルカリ土類金属として
は、例えば、マグネシウム、カルシウム、バリウム、ス
トロンチウム等が挙げられる。
【0041】上記(e)成分の使用量は、塩化ビニル系
樹脂100重量部に対し、0.001〜10重量部、好
ましくは0.01〜5重量部であり、0.001重量部
未満では使用効果が得られず、10重量部よりも多く使
用しても無駄であるばかりでなく、着色を低下するおそ
れ等があるため好ましくない。
【0042】また、本発明の樹脂組成物には、カルボン
酸又はフェノール類の金属(Li、Na、K、Ca、M
g、Ba、Sr、Zn、Al、Sn)の正塩、酸性塩、
塩基性塩あるいは過塩基性塩を併用することができる。
【0043】上記カルボン酸としては、例えば、カプロ
ン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、2−エチルへキシル
酸、カプリン酸、ネオデカン酸、ウンデシレン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ク
ロロステアリン酸、12−ケトステアリン酸、フェニル
ステアリン酸、リシノール酸、リノール酸、リノレイン
酸、オレイン酸、アラキン酸、ベヘン酸、エルカ酸、ブ
ラシジン酸及び類似酸、並びに獣脂脂肪酸、ヤシ油脂肪
酸、桐油脂肪酸、大豆油脂肪酸及び綿実油脂肪酸等の天
然に産出する上記酸の混合物、安息香酸、p−第三ブチ
ル安息香酸、エチル安息香酸、イソプロピル安息香酸、
トルイル酸、キシリル酸、サリチル酸、5−第三オクチ
ルサリチル酸、ナフテン酸、シクロヘキサンカルボン
酸、アジピン酸、マレイン酸、アクリル酸、メタクリル
酸等が挙げられ、また、上記フェノール類としては、例
えば、フェノール、クレゾール、エチルフェノール、シ
クロヘキシルフェノール、ノニルフェノール、ドデシル
フェノール等が挙げられる。
【0044】また、本発明の樹脂組成物には、さらに通
常塩化ビニル系樹脂用添加剤として用いられている各種
の添加剤、例えば、防霧剤、液状ポリブタジエン、ハイ
ドロタルサイト化合物、β−ジケトン化合物、過塩素酸
塩類、ゼオライト化合物、フェノール系又は硫黄系抗酸
化剤、ポリオール類、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン
系光安定剤、その他の無機金属化合物等を配合すること
もできる。
【0045】上記防霧剤としては、例えば、アニオン系
含フッ素界面活性剤、カチオン系含フッ素界面活性剤、
両性含フッ素界面活性剤、ノニオン系含フッ素界面活性
剤、含フッ素オリゴマー等の含フッ素化合物が挙げられ
る。
【0046】上記液状ポリブタジエンとしては、例え
ば、1,3−ブタジエンの単独重合によって得られる
1,2−アタクチックポリブタジエン、1,2−シンジ
オタクチックポリブタジエン、1,2−アイソタクチッ
クポリブタジエン、1,4−シスポリブタジエン、1,
4−トランスポリブタジエンあるいはこれらのブロック
ポリマー、グラフトポリマー及び混合物、さらに部分エ
ポキシ化物、末端にヒドロキシル基及び/又はカルボキ
シル基を有するものあるいは部分的にマレイン化、ハロ
ゲン化、ボイル化、水素添加、アクリル変性、ウレタン
変性、エステル変性等の変性品が挙げられる。これらの
液状ポリブタジエンの中でも、特にエポキシ変性された
ものが耐候性向上効果を有するため好ましい。これらの
液状ポリブタジエンの平均分子量は、好ましくは250
〜25000、さらに好ましくは500〜10000で
ある。
【0047】上記ハイドロタルサイト化合物は、下記一
般式(V)で表わされるように、マグネシウム又は/及
びアルカリ金属とアルミニウムあるいは亜鉛、マグネシ
ウム及びアルミニウムからなる複合塩化合物であり、結
晶水を脱水したものであってもよい。
【0048】
【化16】
【0049】上記ハイドロタルサイト化合物は、天然物
であってもよく、また合成品であってもよい。該合成品
の合成方法としては、特公昭46−2280号公報、特
公昭50−30039号公報、特公昭51−29129
号公報、特公平3−36839号、特開昭61−174
270号公報、特開平5−179052号公報等に記載
の公知の方法を例示することができる。また、上記ハイ
ドロタルサイト化合物は、その結晶構造、結晶粒子径等
に制限されることなく使用することが可能である。
【0050】また、上記ハイドロタルサイト化合物とし
ては、その表面をステアリン酸のごとき高級脂肪酸、オ
レイン酸アルカリ金属のごとき高級脂肪酸金属塩、ドデ
シルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩のごとき有機ス
ルホン酸金属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステ
ル又はワックス等で被覆したものであってもよい。
【0051】上記β−ジケトン化合物としては、例え
ば、ジベンゾイルメタン、ベンゾイルアセトン、ステア
ロイルベンゾイルメタン、カプロイルベンゾイルメタ
ン、デヒドロ酢酸、トリベンゾイルメタン、1,3−ビ
ス(ベンゾイルアセチル)ベンゼン等あるいはこれらの
金属塩(リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウ
ム、マグネシウム、バリウム、亜鉛等)等が挙げられ
る。
【0052】上記過塩素酸塩類としては、過塩素酸リチ
ウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム、過塩素
酸ストロンチウム、過塩素酸バリウム、過塩素酸亜鉛、
過塩素酸アルミニウム、過塩素酸鉛、過塩素酸アンモニ
ウム等が挙げられ、これらの過塩素酸塩類は無水物でも
含水塩でもよく、また、ブチルジグリコール、ブチルジ
グチコールアジペート等のアルコール系及びエステル系
の溶剤に溶かしたもの等及びその脱水物でもよい。
【0053】上記ゼオライト化合物は、独特の三次元の
ゼオライト結晶構造を有するアルカリ又はアルカリ土類
金属のアルミノ珪酸塩であり、その代表例としては、A
型、X型、Y型、及びP型ゼオライト、モノデナイト、
アナルサイト、ソーダライト族のアルミノ珪酸塩、クリ
ノブチロライト、エリオナイト及びチャバサイト等を挙
げることができ、これらゼオライト化合物の結晶水(い
わゆるゼオライト水)を含有する含水物又は結晶水を除
去した無水物のいずれでもよい。
【0054】上記フェノール系抗酸化剤としては、例え
ば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−
ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステア
リル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、トリデ
シル・3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル
チオアセテート、チオジエチレンビス[(3,5−ジ第
三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、4,4' −チオビス(6−第三ブチル−m−クレ
ゾール)、2−オクチルチオ−4,6−ジ(3,5−ジ
第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−s−トリア
ジン、2,2' −メチレンビス(4−メチル−6−第三
ブチルフェノール)、ビス[ 3,3−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド]
グリコールエステル、4,4' −ブチリデンビス(4,
6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2' −エチリデン
ビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、1,1,3
−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチ
ルフェニル)ブタン、ビス[ 2−第三ブチル−4−メチ
ル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチ
ルベンジル)フェニル] テレフタレート、1,3,5−
トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第三
ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリ
ス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第
三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−ト
リメチルベンゼン、1,3,5−トリス[ (3,5−ジ
第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオ
キシエチル] イソシアヌレート、テトラキス[ メチレン
−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート] メタン、2−第三ブチル−4−メ
チル−6−(2−アクロイルオキシ−3−第三ブチル−
5−メチルベンジル)フェノール、3,9−ビス[ 2−
(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルヒドロ
シンナモイルオキシ)−1,1−ジメチルエチル] −
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[ 5.5] ウン
デカン] 、トリエチレングリコールビス[ β−(3−第
三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオネート]等が挙げられる。
【0055】上記硫黄系抗酸化剤としては、例えば、チ
オジプロピオン酸のジラウリル、ジミリスチル、ミリス
チルステアリル、ジステアリルエステル等のジアルキル
チオジプロピオネート類及びペンタエリスリトールテト
ラ(β−ドデシルメルカプトプロピオネート)等のポリ
オールのβ−アルキルメルカプトプロピオン酸エステル
類等が挙げられる。
【0056】上記ポリオール類としては、例えば、トリ
メチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ポリペン
タエリスリトール、ペンタエリスリトール又はジペンタ
エリスリトールのステアリン酸ハーフエステル、ビス
(ジペンタエリスリトール)アジペート、グリセリン、
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、ソ
ルビトール、マンニトール、トレハロース等が挙げられ
る。
【0057】上記紫外線吸収剤としては、例えば、2,
4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オク
トキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−第三ブチ
ル−4' −(2−メタクロイルオキシエトキシエトキ
シ)ベンゾフェノン、5,5' −メチレンビス(2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒド
ロキシベンゾフェノン類;2−(2−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒド
ロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒ
ドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−
3−ドデシル−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−C7
〜C 9 混合アルコキシカルボニルエチルフェニル)トリ
アゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2,2' −メチレンビス
(4−第三オクチル−6−ベンゾトリアゾリルフェノー
ル)、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−カ
ルボキシフェニル)ベンゾトリアゾールのポリエチレン
グリコールエステル等の2−(2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール類;2−(2−ヒドロキシ−4
−ヘキシロキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,
3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メト
キシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−ト
リアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェ
ニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジン等の2−(2−ヒドロキシフェ
ニル)−1,3,5−トリアジン類;フェニルサリシレ
ート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ第
三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロ
キシベンゾエート、2,4−ジ第三アミルフェニル−
3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、
ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンゾエート等のベンゾエート類;2−エチル−2' −
エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4' −ドデシル
オキザニリド等の置換オキザニリド類;エチル−α−シ
アノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−
シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)ア
クリレート等のシアノアクリレート類等が挙げられる。
【0058】上記ヒンダードアミン系光安定剤として
は、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブ
タンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,
2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・
ビス(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカ
ルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル)・ビス(トリデシル)−1,
2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)マロネート、1−(2−ヒドロキ
シエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミ
ノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミ
ノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s
−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/
2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリ
アジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス[ 2,
4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−
6−イル] −1,5,8,12−テトラアザドデカン、
1,5,8,12−テトラキス[ 2,4−ビス(N−ブ
チル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル] −
1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,6,11
−トリス[ 2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ−s−
トリアジン−6−イルアミノ] ウンデカン、1,6,1
1−トリス[ 2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミ
ノ−s−トリアジン−6−イルアミノ] ウンデカン等が
挙げられる。
【0059】上記のその他の無機金属化合物としては、
例えば、珪酸カルシウム、リン酸カルシウム、酸化カル
シウム、水酸化カルシウム、珪酸マグネシウム、リン酸
マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム
等が挙げられる。
【0060】また、本発明の樹脂組成物には、通常塩化
ビニル系樹脂に使用されるその他の安定化助剤を添加す
ることができる。かかる安定化助剤としては、例えば、
ジフェニルチオ尿素、ジフェニル尿素、アニリノジチオ
トリアジン、メラミン、安息香酸、けい皮酸、p−第三
ブチル安息香酸等が挙げられる。
【0061】その他、本発明の樹脂組成物には、必要に
応じて通常塩化ビニル系樹脂に使用される添加剤、例え
ば、充填剤、着色剤、架橋剤、帯電防止剤、プレートア
ウト防止剤、表面処理剤、滑剤、難燃剤、蛍光剤、防黴
剤、殺菌剤、金属不活性化剤、離型剤、顔料、加工助
剤、酸化防止剤、光安定剤、発泡剤等を配合することが
できる。
【0062】また、本発明の樹脂組成物は、塩化ビニル
系樹脂の加工方法には無関係に使用することが可能であ
り、例えば、カレンダー加工、ロール加工、押し出し成
形加工、溶融圧延法、加圧成形加工、粉体成型等に好適
に使用することができる。
【0063】本発明の樹脂組成物は、農業用のハウス、
トンネル等の農業用資材として好適に使用することがで
きる。
【0064】
【実施例】次に、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明は下記の実施例によって制限を受け
るものではない。
【0065】〔実施例1−1〜1−8及び比較例1−1
〜1−6〕下記の配合物を190℃にてカレンダー加工
を行い、0.4mmシート及び0.1mmのシートを作
成した。0.4mmシートを張り合わせて190℃でプ
レス加工を行い、1mmのシートを作成し、透明性、着
色性を評価した。
【0066】透明性及び着色性の評価は共に目視によ
り、1〜10の10段階で表し、透明性は1が全く濁り
のない状態を表し、着色性は1が全く着色のない状態を
表し、共に数値の増大に伴って透明性が低下したり、着
色が増大している状態を表す。
【0067】また、0.1mmのフィルムを南向き45
度の曝露台にセットし経時による劣化状況(耐候性)を
観察した。耐候性の評価は目視による10段階評価で下
記にその評価基準を示した。
【0068】(耐候性評価基準) 1 :外観に変化なし。 2〜3:僅かに褐色部分が見られる。 4〜6:黒褐色の斑点がみられる。 7〜9:大きな黒褐色の斑点がみられ、破れがある。 10:全面に破れがみられる。 注.数値の大きいものほど劣化の程度が大きい。
【0069】さらに、加工時の耐熱性を評価するため
に、ロール温度183℃でロール混練しながら、5、1
5、25、35分において5mm厚さでサンプリングを
行い、経時による着色の変化を見た。着色は目視によっ
て評価し、1〜10の10段階で表し、1が着色のない
状態を表し、数値の増大に伴って着色が増大している状
態を表す。これらの結果を表1及び表2に示す。
【0070】 (配合) 重量部 ・塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100 ・ジオクチルフタレート 47 ・トリクレジルホスフェート 5 ・ソルビタンモノパルミテート 2 ・アデカレジンEP−13 2 (旭電化工業( 株) 製ビスフェノールA型エポキシ樹脂) ・エチレンビスアマイド 0.5 ・ステアリン酸亜鉛 0.6 ・ステアリルリン酸亜鉛 0.3 ・ステアリン酸バリウム 0.9 ・1,5,8,12−テトラキス[ 2,4−ビス(N−ブチル 0.1 −N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ ル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル] −1,5,8 ,12−テトラアザドデカン ・5,5' −メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシ 0.1 ベンゾフェノン) ・試験化合物 表1及び表2
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】
【化17】
【0074】
【化18】
【0075】
【化19】
【0076】〔実施例2−1〜2−8及び比較例2−1
〜2−6〕下記配合にて実施例1−1と同様の試験を行
った。その結果を表3及び表4に示した。
【0077】 (配合) 重量部 ・塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100 ・ジオクチルフタレート 47 ・トリクレジルホスフェート 5 ・ソルビタンモノパルミテート 2 ・アデカレジンEP−13 2 (旭電化工業( 株) 製ビスフェノールA型エポキシ樹脂) ・エチレンビスアマイド 0.5 ・ステアリン酸バリウム 0.5 ・ステアリン酸亜鉛 0.3 ・BF−1000 1 (日本曹達(株)製;液状ポリブタジエン) ・ステアリルリン酸亜鉛(Z−1) 0.3 ・サーフロンS−145(旭硝子製;フッ素系防曇剤) 0.1 ・試験化合物 表3及び表4
【0078】
【表3】
【0079】
【表4】
【0080】〔実施例3−1〜3−9及び比較例3−1
〜3−6〕下記配合にて実施例1−1と同様の試験を行
った。その結果を表5及び表6に示した。
【0081】 (配合) 重量部 ・塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100 ・ジオクチルフタレート 47 ・トリクレジルホスフェート 5 ・ソルビタンモノパルミテート 2 ・アデカレジンEP−13 2 (旭電化工業( 株) 製ビスフェノールA型エポキシ樹脂) ・エチレンビスアマイド 0.5 ・ステアリン酸亜鉛 0.5 ・ステアリルアシッドリン酸エステル 0.05 ・ステアリルベンゾイルメタン 0.02 ・ステアリルリン酸バリウム 0.5 ・ステアリルリン酸亜鉛 0.3 ・サーフロンS−115(旭硝子製;フッ素系防曇剤) 0.1 ・試験化合物 表5及び表6
【0082】
【表5】
【0083】
【表6】
【0084】〔実施例4−1〜4−8及び比較例4−1
〜4−6〕下記配合にて実施例1−1と同様の試験を行
った。その結果を表7及び表8に示した。
【0085】 (配合) 重量部 ・塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100 ・ジオクチルフタレート 47 ・トリクレジルホスフェート 5 ・ソルビタンモノパルミテート 2 ・アデカレジンEP−13 2 (旭電化工業( 株) 製ビスフェノールA型エポキシ樹脂) ・エチレンビスアマイド 0.5 ・ステアリン酸バリウム 0.5 ・ステアリルアシッドリン酸エステル 0.05 ・ステアリルベンゾイルメタン 0.02 ・ステアリルリン酸亜鉛(Z−1) 0.4 ・サーフロンS−115(旭硝子製;フッ素系防曇剤) 0.1 ・試験化合物 表7及び表8
【0086】
【表7】
【0087】
【表8】
【0088】上記表1〜8より明らかなように、ホスフ
ァイト化合物を使用しない場合には、着色が大きく、加
工時の耐熱性、耐候性が不十分である(比較例1−1
等)。また、本発明で用いられる(b−1)のホスファ
イト化合物を単独で使用した場合には加工時の耐熱性が
不十分であり(比較例1−2等)、(b−2)のホスフ
ァイト化合物を単独で使用した場合には耐候性が不十分
である(比較例1−3等)。また、本発明で用いられる
(b−1)のホスファイト化合物に本発明で用いられる
以外のモノホスファイト化合物を組み合わせて使用して
も、また本発明で用いられる(b−2)のホスファイト
化合物に本発明で用いられる以外のポリホスファイト化
合物を組み合わせて使用した場合においても、耐熱性、
耐候性を共に改善し得るものは得られない(比較例1−
5及び1−6等)。
【0089】これに対して、本発明で用いられる(b−
1)及び(b−2)の特定のホスファイト化合物を組み
合わせることによって、透明性、着色性を低下すること
なく、耐熱性、耐候性を著しく改善することができる
(実施例1−1〜1−8等)。
【0090】
【発明の効果】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂組成物
は、着色性、耐熱性及び耐候性に優れたものであり、農
業用のハウスやトンネル等の農業用資材として使用する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/524 C08K 5/524 //(C08L 27/06 (C08L 27/06 63:00) 63:00) A Fターム(参考) 2B024 DA02 DB01 2B029 EB02 EC04 EC15 EC19 EC20 4J002 BB241 BD031 BD051 BD061 BD071 BD081 BD101 BD181 CD013 CD023 CD053 CD063 CD143 CD163 CD183 CF002 CH054 EH096 EH146 EW046 EW048 EW067 FD022 FD026 FD204 GA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、
    (a)可塑剤20〜120重量部、(b−1)下記一般
    式(I)で表されるホスファイト化合物の中から選ばれ
    る少なくとも1種0.001〜10重量部、(b−2)
    下記一般式(II)で表されるホスファイト化合物の少な
    くとも1種0.001〜10重量部、(c)エポキシ化
    合物0.01〜10重量部、及び(d)防曇剤0.1〜
    5重量部を含有してなることを特徴とする農業用塩化ビ
    ニル系樹脂組成物。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 上記(a)可塑剤が(a−1)エステル
    系可塑剤の中から選ばれる少なくとも1種及び(a−
    2)リン酸エステル系可塑剤からなり、上記塩化ビニル
    系樹脂100重量部に対し、上記(a−1)エステル系
    可塑剤の中から選ばれる少なくとも1種19〜100重
    量部及び上記(a−2)リン酸エステル系可塑剤1〜2
    0重量部を含有する請求項1記載の農業用塩化ビニル系
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 上記塩化ビニル系樹脂100重量部に対
    し、(e)下記一般式(III )又は(IV)で表わされる
    化合物の少なくとも1種0.001〜10重量部を含有
    してなる請求項1又は2記載の農業用塩化ビニル系樹脂
    組成物。 【化3】
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