JP2002260908A - 永久磁石粉末、該永久磁石粉末を用いた磁石およびそれらの製造方法 - Google Patents

永久磁石粉末、該永久磁石粉末を用いた磁石およびそれらの製造方法

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JP2002260908A
JP2002260908A JP2001058054A JP2001058054A JP2002260908A JP 2002260908 A JP2002260908 A JP 2002260908A JP 2001058054 A JP2001058054 A JP 2001058054A JP 2001058054 A JP2001058054 A JP 2001058054A JP 2002260908 A JP2002260908 A JP 2002260908A
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magnet
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JP2001058054A
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Seiichi Hosokawa
誠一 細川
Yukio Toyoda
幸夫 豊田
Etsushi Oda
悦志 尾田
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Sumitomo Special Metals Co Ltd
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    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/032Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
    • H01F1/10Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites, e.g. [(Ba,Sr)O(Fe2O3)6] ferrites with hexagonal structure
    • H01F1/11Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites, e.g. [(Ba,Sr)O(Fe2O3)6] ferrites with hexagonal structure in the form of particles

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残留磁束密度の低下を抑制しつつ、保磁力を
向上させたフェライト磁性粉末および磁石を安価に提供
する。 【解決手段】 SrをLaで一部置換し、FeをMnあ
るいは、MnおよびCoを複合して一部置換した六方晶
マグネトプランバイト型フェライトを主相とする磁性粉
末であって、組成が(1−x)SrO・(x/2)La
23・(n−y/2−y’/2)Fe23・yMnO2
・y’CoOで表現され、x、y、y’およびnはモル
比を示し、それぞれ0.03≦x≦0.30、0.01
≦y≦0.3、0≦y’≦0.20、6.0<n≦6.
5である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェライト磁石粉
末、該フェライト磁石粉末を用いた磁石、それらの製造
方法、該磁石粉末を用いたモーターおよび該磁石粉末を
用いたその他の製品に関する。
【0002】
【従来の技術】フェライトは、2価陽イオン金属の酸化
物と三価の鉄とが作る化合物の総称であり、フェライト
磁石はモーターや発電機などの種々の用途に使用されて
いる。フェライト磁石の材料としては、マグネトプラン
バイト型の六方晶構造を持つSrフェライト(SrFe
1219)またはBaフェライト(BaFe1219)が広
く用いられている。これらのフェライトは、酸化鉄とス
トロンチウム(Sr)またはバリウム(Ba)等の炭酸
塩とを原料とし、粉末冶金法によって比較的安価に製造
される。
【0003】マグネトプランバイト型フェライトの基本
組成は、通常、「MO・nFe23」の化学式で表現さ
れる。元素Mは、Sr、Ba、Pb、Niその他から選
択される。
【0004】フェライト中の各サイトにおける鉄イオン
(Fe3+)は、スピン磁気モーメントを持ち、酸素イオ
ン(O2-)を介して超交換相互作用によって結合してい
る。Fe3+の各サイトにおいて、Fe3+の磁気モーメン
トはc軸に沿って「上向き」または「下向き」の状態に
ある。「上向き」の磁気モーメントを持つサイトの数と
「下向き」の磁気モーメントを持つサイトの数との間に
差異があるため、結晶全体としては強磁性を示す(フェ
リ磁性体)。
【0005】マグネトプランバイト型フェライト磁石の
磁気性能のうち、残留磁束密度(Br)は結晶のIsを
向上させ、焼結体の密度および結晶の配向度を増加させ
ることによって改善できることが知られている。一方、
保磁力(HcJ)は単磁区結晶の存在率を高めることによ
って改善できることが知られている。しかし、残留磁束
密度(Br)を向上させる目的で焼結体の密度を高くし
ようとすると、結晶成長が助長されために保磁力
(HcJ)が低下してしまう。逆に、Al23等の添加に
よって結晶拉サイズを制御し、それによって保磁力を向
上させようとすると、焼結体の密度低下などに起因して
残留磁束密度が低下してしまう。このようなフェライト
磁石の磁気特性を改善する目的で、フェライトの組成、
添加物および製造条件について種々の検討がなされてき
たが、残留磁束密度と保磁力の両方を向上させたフェラ
イト磁石の開発は難しかった。
【0006】その後、FeをZnで置換し、SrをLa
で置換することによって飽和磁化(σs)を向上させた
フェライト磁石が提案された(特開平9−115715
号公報およぴ特開平10−149910号公報)。フェ
ライト磁石は、前述のようにFe3+の磁気モーメントが
サイトによって逆方向を向くフェリ磁性体であるため、
その飽和磁化は相対的に低い。
【0007】しかし、上記公報には、Feの磁気モーメ
ントよりも小さな磁気モーメントを有するイオンをFe
イオンの特定サイトに置くことによって「下向き」の磁
気モーメントを減少させ、それによって飽和磁化σsを
向上できると記載されている。なお、この公報には、L
aの代わりにNdやPrを用いる例、Znの代わりにM
n、Co、Niを用いる例も記載されている。
【0008】日本応用磁気学会学術講演概要集(199
8年9月20日配布)には、LaおよびCoを添加した
Sr1-xLaxCox・Fe12-x19組成物によって保磁
力(HcJ)と飽和磁化(σs)の両方を向上させたフェ
ライト磁石が開示されている。
【0009】特開平11−307331には、La、M
n、Co元素を複合添加することにより磁気的特性、特
にB−Hカーブの角形性に優れ、かつ廉価な高性能フェ
ライト磁石が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これらのフェライト磁
石においても、保磁力および飽和磁化の両方についての
特性改善は不十分である。すなわち、La、Mn、Co
元素を複合添加した組成物については、角形性が向上す
るが磁化が低下してしまう。また、La、Coといった
原料は高価であり、多量に使用すると原料コストが上昇
する。更に、Znを添加すると、磁化は増加するが保磁
力が大幅に低下してしまう。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、保磁力を低下させず残留磁束
密度をさらに向上させたフェライト磁石粉末および該磁
石粉末を用いた磁石を安価に提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
のいずれかの構成により達成される。
【0013】(1) 式(1−x)SrO・(x/2)
La23・(n−y/2−y’/2)Fe23・yMn
2・y’CoOで表され、モル比を表すn、x、y、
y’が、それぞれ、 6.0<n≦6.5、 0.03≦x≦0.30、 0.01≦y≦0.30、および 0≦y’≦0.20 の関係式を満足する組成を有する六方晶マグネトプラン
バイト型フェライト相を主相とする磁性粉末。
【0014】(2) 0.2≦y/x≦1.0の関係式
が満足される上記(1)に記載の磁性粉末。
【0015】(3) y>y’の関係式が満足される上
記(1)または(2)に記載の磁性粉末。
【0016】(4) 上記(1)から(3)に記載の磁
性粉末を含むボンド磁石。
【0017】(5) 上記(1)から(3)に記載の磁
性粉末を含む焼結磁石。
【0018】(6) SrCO3およびFe23の原料
粉末に対して、La、MnおよびCoの各々の酸化物粉
末を添加した原料混合粉末を用意する工程と、前記原料
混合粉末を仮焼し、それによって(1−x)SrO・
(x/2)La 23・(n−y/2−y’/2)Fe2
3・yMnO2・y’CoO(0.03≦x≦0.3
0、0.01≦y≦0.30、0≦y’≦0.20、
6.0<n≦6.5)の組成を有する六方晶M型フェラ
イトの仮焼体を形成する工程と、前記仮焼体を粉砕する
工程と、を包含する磁性粉末の製造方法。
【0019】(7) 前記仮焼を1100℃以上145
0℃以下で実行する上記(6)に記載の磁性粉末の製造
方法。
【0020】(8) 上記(6)に記載の磁性粉末を成
形・焼結する工程と、を包含する磁石の製造方法。
【0021】(9) 上記(6)に記載の磁性粉末を熱
処理する工程と、前記熱処理した磁性粉末をボンド磁石
に形成する工程と、を包含する磁石の製造方法。
【0022】(10) 前記熱処理を700〜1100
℃の温度で実行することを特徴とする上記(9)に記載
の磁石の製造方法。
【0023】(11) 式(1−x)SrO・(x/
2)La23・(n−y/2−y’/2)Fe23・y
MnO2・y’CoOで表され、モル比を表すn、x、
y、y’が、それぞれ 6.0<n≦6.5、 0.03≦x≦0.30、 0.01≦y≦0.30、および 0≦y’≦0.20 の関係式を満足する組成を有する六方晶マグネトプラン
バイト型フェライト相を主相とするフェライト磁石。
【0024】(12) Sr、La、Co、Mn、Fe
を含み、各金属元素の構成比率が全金属元素量に対し
て、 Sr :5.4原子%以上、7.4原子%以下 La :0.2原子%以上、2.3原子%以下 Fe :88.5原子%以上、92.7原子%以下 Mn :0.07原子%以上、2.3原子%以下 Co :0原子%以上、1.6原子%以下 である組成を有する六方晶マグネトプランバイト型フェ
ライト相を主相とする磁性粉末。
【0025】(13) Sr、La、Co、Mn、Fe
を含み、各金属元素の総構成量に対して構成比率は、 Sr :5.4原子%以上、7.4原子%以下 La :0.2原子%以上、2.3原子%以下 Fe :88.5原子%以上、92.7原子%以下 Mn :0.07原子%以上、2.3原子%以下 Co :0原子%以上、1.6原子%以下 である組成を有する六方晶マグネトプランバイト型フェ
ライト相を主相とするフェライト磁石。
【0026】(14) それぞれの金属元素の構成比率
は全金属元素量に対して、 Sr :5.4原子%以上、7.4原子%以下 La :0.2原子%以上、2.3原子%以下 Fe :88.5原子%以上、92.7原子%以下 Mn :0.07原子%以上、2.3原子%以下 Co :0原子%以上、1.6原子%以下 で表される基本組成を有する仮焼体を粉砕、乾燥あるい
は濃縮、混練、磁界中成形、焼結することを特徴とする
六方晶マグネトプランバイト型結晶構造を有するフェラ
イト焼結磁石の製造方法。
【0027】(15) 式(1−x)AO・(x/2)
23・(n−y/2)Fe23・yMOで表され、A
は、Ba、Sr、Pb、Caからなる群から選択された
少なくとも1種の元素であり、Rは、Y、Bi、および
希土類元素からなる群から選択された少なくとも1種の
元素であり、Mは、Mnおよび/またはCoであって、
モル比を表すn、x、yが、それぞれ、 6.0<n≦6.5 0.03≦x≦0.30 0.01≦y≦0.30 の関係式を満足する組成を有する六方晶マグネトプラン
バイト型フェライト相を主相とする磁性粉末。
【0028】(16) 式(1−x)AO・(x/2)
23・(n−y/2)Fe23・yMOで表され、A
は、Ba、Sr、Pb、Caからなる群から選択された
少なくとも1種の元素であり、Rは、Y、Bi、および
希土類元素からなる群から選択された少なくとも1種の
元素であり、Mは、Mnおよび/またはCoであって、
モル比を表すn、x、yが、それぞれ、 6.0<n≦6.5 0.03≦x≦0.30 0.01≦y≦0.30 の関係式を満足する組成を有する化合物から構成される
六方晶マグネトプランバイト型フェライト相を主相とす
るフェライト磁石。
【0029】(17) 組成式(1−x)AO・(x/
2)R23・(n−y/2−y’/2)Fe23・yM
Oで表され、Aは、Ba、Sr、Pb、Caからなる群
から選択された少なくとも1種の元素であり、Rは、
Y、Bi、および希土類元素からなる群から選択された
少なくとも1種の元素であり、Mは、Mnおよび/また
はCoであって、 6.0<n≦6.5 0.03≦x≦0.30 0.01≦y≦0.30 を満足する基本組成を有する仮焼体を粉砕、乾燥あるい
は濃縮、混練、磁界中成形、焼結することを特徴とする
実質的に六方晶マグネトプランバイト型結晶構造を有す
るフェライト焼結磁石の製造方法。
【0030】(18) 上記(4)、(5)、(1
1)、(13)、または(16)に記載の磁石で構成さ
れる回転機。
【0031】
【発明の実施の形態】従来、マグネトプランバイト型結
晶構造を有するフェライト(MO・nFe23)におけ
るn値が6.0より大きい場合、仮焼の際、原料のFe
23とSrCO3の固相反応が不十分となり、未反応の
Fe23が残存することにより磁気特性が低下してしま
うことが知られていた。
【0032】本発明者は、Srの一部をLaで置換し、
Feの一部をMnで置換した場合において、以下の現象
が生じることを見い出し、本発明を想到するに至った。
【0033】(1) 仮焼体の結晶粒子径が小さくな
る。通常のフェライト結晶粒子の大きさは1〜10μm
程度であるが、LaおよびMnを添加した場合は、約1
μmになる。
【0034】(2) n値が6.0よりも大きな値で磁
石の磁気特性が極大となる。
【0035】(3) Mnの添加量/Laの添加量で表
される比率が0.2から1.0の範囲内にあるとき、残
留磁束密度Brはほとんど低下せず、保磁力HcJが増加
する。
【0036】(4) Coを添加して仮焼体を作製した
場合でも、仮焼体の結晶粒子径は小さくなり、かつ緻密
化する。この場合でも、n値が6.0よりも大きな値で
磁石の磁気特性が極大となる。
【0037】一般に、マグネトプランバイト型フェライ
トでは、La添加の有無にかかわらず、n値が6.0を
超えると、未反応のヘマタイト(α-Fe23)が残存
し、結晶粒子径は小さくなる。ヘマタイトは、通常、磁
気特性を低下させる。
【0038】このようなフェライトにMnを添加する
と、仮焼時の反応が進みやすくなる。このため、Mnを
Laと同時に添加すれば、n値が6.0を超えても、結
晶粒子径は大きくならず、かつ、異相はほとんど生成し
ない。これは、ヘマタイトが仮焼体へ均一に固溶するこ
とによるものと推測される。
【0039】本発明の場合、n>6.0となる条件で良
好な磁気特性が得られた他の原因としては、固相反応の
際にMnおよびCoが余剰のヘマタイトと反応し、わず
かのスピネル相またはW型相が生成したためとも推定さ
れる。
【0040】本発明では、マグネトプランバイト型フェ
ライトにおけるSr2+の一部をLa 3+で置換し、Fe3+
の一部をMn2+、または、Mn4+とCo2+の複合で置換
し、上記価数の違いを補償している。置換量について
は、x=yまたはx=y+y’の関係がほぼ成立してい
ることが好ましいが、x=yまたはx=y+y’の関係
が厳密に成立している必要はない。本発明では、x>
y、x>y+y’の関係が成立していることが好まし
い。また、y/xの比率は、0.2以上、1.0以下の
範囲内にあることが好ましい。
【0041】また、Mn4+とCo2+の複合でFeの一部
を置換する場合は、y>y’の関係が成立していること
が好ましい。この関係が成立すると、原料コストを抑制
することができるため、安価にフェライト磁石を提供す
ることができる。
【0042】Laの添加量範囲は、0.03モル以上
0.30モル以下であることが好ましい。より好ましい
Laの添加量範囲は、0.05以上0.25モル以下で
ある。La添加量が上記範囲より少ない場合は添加によ
る効果が小さく、La添加量が上記範囲より多い場合は
M相以外にオルソフェライト相や、その他の相が発生す
るため、磁気特性が低下する。Laの一部を、Sr2+
イオン半径の近いCe、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd
を用いて置換しても良い。
【0043】Mnは、Feと同様に遷移金属であり、イ
オン半径が近い。このため、MnはFeの一部と置換す
ると考えられる。Mn2+の磁気モーメントはFe3+と同
じ(Mn2+の磁気モーメント:5、Fe3+の磁気モーメ
ント:5)であるため、MnでFeの一部を置換するこ
とにより、残留磁束密度Brがほとんど低下せず、保磁
力HcJが増加するものと考えられる。Mnの好ましい添
加量範囲は、0.01モル以上0.30モル以下であ
り、より好ましい範囲は0.03モル以上0.15モル
以下である。
【0044】Mn添加量/La添加量の比の好ましい範
囲は、実験によると、0.2以上1.0以下であり、よ
り好ましい範囲は、0.5以上0.8以下である。
【0045】磁気特性向上のため、元素Mとして、Co
やMn以外に、Ni、Cu、および/またはZnを1重
量%程度添加しても良い。
【0046】Coは結晶磁気異方性が他の遷移金属に比
べて大きいため、Coの添加によって保磁力が増加す
る。Coの好ましい添加量範囲は、0以上0.20モル
以下である。Co添加量が0.20モルを超えると、保
磁力が低下する。
【0047】n値は、6.0より大きく、6.5以下で
あることが好ましく、より好ましくは、6.0より大き
く6.2以下である。
【0048】仮焼体中には、ヘマタイトが存在しない方
が好ましいが、ヘマタイトが一部に存在していてもよ
い。ヘマタイトを減少させる添加物、または、磁気特性
を向上させる添加物を添加することが好ましい。このよ
うな添加物は、例えば、ホウ酸、ホウ素を含む化合物、
Bi23、Biを含む化合物、塩化物(NaCl、Mg
Cl、KCl、SrCl2、BaCl2)、ヘマタイトと
反応してM相、スピネル相、W相を有する化合物を形成
する添加物である。
【0049】上記粉末に対して、必要に応じてB23
3BO3等を含む他の化合物を1重量%程度添加しても
よい。酸化鉄原料の好ましい平均粒径は、0.5μm〜
1.0μmである。
【0050】次に、本発明のフェライト磁石の製造方法
を説明する。
【0051】まず、SrCO3の粉末とFe23の粉末
とを1:6.0から1:6.5の範囲のモル比で混合す
る。このとき、La23、Mn34、Co34等を原料
粉末に添加する。La、Mn、およびCoの添加は、こ
のようにの各々の酸化物粉末として添加することが好ま
しいが、酸化物以外の粉末(例えば炭酸塩、水酸化物、
硝酸塩、塩化物など)および溶液状態であってもよい。
【0052】原料粉末の混合は、湿式、乾式いずれでも
よい。スチールボールなどの媒体とともに原料粉末を攪
拌するとより均一に混合できる。湿式の場合は溶媒に水
を用いる。原料粉末を分散させる目的でポリカルボン酸
アンモニウムやグルコン酸カルシウムなどの公知の分散
剤を用いてもよい。混合した原料スラリーは脱水して混
合原料粉末となる。
【0053】混合した原料粉末は、次に電気炉、ガス炉
等を用いて1100℃〜1450℃の温度に加熱し、固
相反応によってマグネトプランバイト型フェライト化合
物を形成する。このプロセスを「仮焼」と呼び、得られ
た化合物を「仮焼体」と呼ぶ。仮焼時間は、0.5〜5
時間であることが好ましい。温度範囲は1200〜13
50℃がより好ましい。
【0054】仮焼工程では、温度の上昇と共に固相反応
によりフェライト相が形成され、約1100℃で完了す
るが、この温度以下では、未反応のヘマタイト(酸化
鉄)が残存しており磁石特性が低い。1100℃を超え
ると本発明の効果が発生する。一方、仮焼温度が145
0℃を超えると、結晶粒が成長しすぎ、粉砕工程におい
て粉砕に多大な時間を要することになる等不都合が生じ
るおそれがある。
【0055】以上のことから、仮焼温度は1100℃を
超え、かつ1400℃以下という温度範囲内に設定する
ことが好ましい。
【0056】この仮焼工程によって得られた仮焼体は、
以下の化学式で表されるマグネトプランバイト型フェラ
イトの主相を有しており、その平均粒径は、0.1〜1
0μmの範囲にある。
【0057】 (1−x)SrO・(x/2)La23・(n−y/2−y’/2)Fe23 ・yMnO2・y’CoO (化学式) ここで、0.03≦x≦0.30、0.01≦y≦0.
30、0≦y’≦0.20、6.0<n≦6.5の関係
が満足されている。
【0058】このような仮焼体を粉砕および/または解
砕することによって、本発明の磁性粉末を得ることがで
きる。なお、この仮焼体の製造は、噴霧熱分解法や共沈
殿法など他の公知の製造技術を用いて行なってもよい。
【0059】次に、上記仮焼体に対して、CaO、Si
2、Cr23およびAl23(CaO:0.3重量%
以上1.5重量%以下、SiO2:0.2重量%以上
1.0重量%以下、Cr23:0重量%以上5.0重量
%以下、Al23:0重量%以上5.0重量%以下)な
どの添加物を混ぜ、仮焼混合体を作製する。
【0060】この仮焼混合体を振動ミル、ボールミルお
よび/またはアトライターを用いた微粉砕工程によっ
て、仮焼混合体を微粒子に粉砕する。微粒子の平均粒径
は0.4〜0.8μm程度(空気透過法)にすることが
好ましい。微粉砕工程は、乾式粉砕と湿式粉砕とを組み
合わせて行うことが好ましい。湿式粉砕に際しては、水
などの水系溶媒や種々の非水系溶媒(例えばアセトン、
エタノール、キシレン等有機溶剤等)を用いることがで
きる。湿式粉砕に際して溶媒と仮焼体粉末とが混合した
スラリーが生成される。スラリーには公知の各種分散剤
および界面活性剤を固形分比率で0.2重量%以上2.
0重量%以下添加することが好ましい。湿式粉砕後に脱
水、乾燥しても良い。この微粉砕工程時に、Bi23
を含む他の化合物を1重量%以下程度添加してもよい。
【0061】その後、スラリー中の溶媒を除去しながら
磁場中または無磁場中でプレス成形する。成形の際に、
粉末粒子の結晶方位を磁界を加えて整列させてもよい
(配向と呼ぶ)。この操作により磁力を飛躍的に向上さ
せることができる。さらに配向をよくするために分散
剤、潤滑剤を0.01重量%以上、1.0重量%以下で
加えてもよい。
【0062】プレス成形のあと、脱脂工程、焼結工程、
加工工程、洗浄工程、検査工程などの公知の製造プロセ
スを経て、最終的にフェライト磁石の製品が完成する。
焼結工程は、空気中で例えば1150℃から1250℃
の温度範囲で0.5〜2時間の間で行えばよい。焼結時
の空気中の酸素濃度は、少なくとも8%以上が必要であ
る。酸素濃度8%より少ない濃度では焼結時に粉末粒子
同士が融着し、異常に粗大化し磁気特性、特に保磁力が
低下する。焼結工程で得られる焼結磁石の平均粒径は例
えば0.5〜2μmである。
【0063】上記の原料粉末の他に、必要に応じて他の
化合物、例えばSi、Ca、Pb、Al、Ga、Cr、
Sn、In、Co、Ni、Ti、Mn、Cu、Ge、
V、Nb、Zr、Li、Mo、Bi、希土類元素(Yを
含む)等を含む化合物を3重量%以下程度添加してもよ
い。また、微量であれば不可避成分等の不純物を含有し
ていてもよい。
【0064】なお、上記フェライト磁性粉末をフレキシ
ビリティのあるゴムや硬質軽量のプラスチックなどと混
ぜ固めてボンド磁石を作製することもできる。この場合
本発明の磁性粉末をバインダおよび添加物と混合した
後、成形加工を行う。成形加工は、射出成形、押し出し
成形、ロール成形等の方法によって実行される。また、
上記ボンド磁石として用いる場合、フェライト磁性粉末
の熱処理は700〜1100℃の温度範囲で0.1〜3
時間の間で行えばよい。熱処理の温度範囲は、900〜
1000℃がより好ましい。
【0065】上記熱処理は、仮焼体の粉砕工程時に仮焼
体粒子に導入された結晶歪を除去するために行われる。
700℃以上の熱処理により、仮焼体粒子中の結晶歪は
緩和されて保磁力が回復する。しかし、1100℃以上
の熱処理では、粉末の粒成長が起こり始めるために保磁
力が低下する。一方、磁化は1000℃までは保磁力と
ともに上昇するが、この温度以上では配向度が低下し、
磁化が減少する。この理由としては、粉末粒子同士の融
着が起こることが考えられる。以上のことから、上記熱
処理は、700℃以上1100℃以下の温度範囲で1秒
以上3時間以下行うことが好ましい。熱処理温度のより
好ましい範囲は、900℃以上1000℃以下である。
【0066】なお、上記フェライト磁性粉末に対して熱
処理を施した後、公知の各種バインダと混練して塗布す
ることによって、塗布型の磁気記録媒体を作製すること
ができる。
【0067】また、本発明のフェライト磁石をターゲッ
トとして用い、スパッタ法などにより、磁気記録媒体に
用いられる薄膜磁性層を形成することもできる。また、
フェライト磁石の代わりに、各元素の酸化物をターゲッ
トとして用いてもよい。スパッタ法で形成した薄膜に対
して熱処理を施すことによって、本発明のフェライト磁
石による薄膜磁性層を作製することができる。
【0068】本発明の回転機は、上記の方法によって製
造されたフェライト磁石を備えている点に特徴を有して
おり、その具体的構造自体は公知の回転機と同様のもの
であってよい。
【0069】なお、Srに代えて、BaやCaおよびP
bから選択された少なくとも一種類の元素を用いてもよ
い。また、Laに代えて、またLaと共に、Yを含む希
土類元素およびBiから選択された少なくとも一種類の
元素でSrの一部を置換しても良い。
【0070】これらのことを考慮すると、上記フェライ
トの組成は、(1−x)AO・(x/2)R23・(n
−y/2)Fe23・yMOで表される。ここで、A
は、Ba、Sr、Pb、Caからなる群から選択された
少なくとも1種の元素であり、Rは、Y、Bi、および
希土類元素からなる群から選択された少なくとも1種の
元素であり、Mは、Mnおよび/またはCoであって、
モル比を表すn、x、yが、それぞれ、6.0<n≦
6.5、0.03≦x≦0.30、および0.01≦y
≦0.30を満足する。
【0071】本発明のフェライトは、Sr、La、C
o、Mn、Feを含み、各金属元素の構成比率が全金属
元素量に対して、5.4原子%以上7.4原子%以下の
Sr、0.2原子%以上2.3原子%以下のLa、8
8.5原子%以上92.7原子%以下のFe、0.07
原子%以上2.3原子%以下のMn、0原子%以上1.
6原子%以下のCoを含有している。
【0072】
【実施例】(実施例1)まず、(1−x)SrO・(x
/2)La23・(n−y/2−y’/2)Fe23
yMnO2・y’CoOの組成式において、n=5.8
〜6.7、x=0.20、y=0.15、およびy’=
0となるように配合した原料粉末と、n=5.8〜6.
7、x=0.20、y=0.15、およびy’=0.0
5となるように配合した原料粉末とを用意し、これを1
300℃で2時間程度仮焼した。こうして得られた仮焼
体をサンプルミルによって粒径が3μm程度以下になる
ように粗粉砕し、磁性粉末を作製した。
【0073】次に、上記磁性粉末をさらに0.5〜0.
7μmの大きさになるまで微粉砕した後、得られた微粉
砕粉末にCaCO3およびSiO2を添加し、混合した。
CaCO3の添加量は0.6重量%とし、SiO2の添加
量は0.45重量%とした。このようにして得られた微
粉砕粉末を磁界中で成形した後、1200℃で30分間
焼結することにより、焼結磁石を作製した。、この焼結
磁石の磁気特性を測定した。その結果を図1に示す。
【0074】図1からわかるように、上記焼結磁石は、
Feの一部をMn、またはMnとCoで置換することに
より、n値が6.0より大きく6.5以下となる範囲に
おいて、従来のn=5.8、5.9、または6.0の焼
結磁石よりも優れた磁気特性を示した。また、MnとC
oを複合してFeを置換した場合は、MnのみでFeを
置換した場合に比べて、保磁力(HcJ)が向上した。
【0075】(実施例2)まず、(1−x)SrO・
(x/2)La23・(n−y/2−y’/2)Fe2
3・yMnO2・y’CoOにおいて、n=6.1、x
=0.20、y=0〜0.4、y’=0となるように原
料を配合した。次に、実施例1と同様の方法で焼結体を
作製し、その磁気特性を測定した。その結果を図2に示
す。
【0076】図2からわかるように、この焼結体の磁気
特性は、0.05≦y≦0.20の範囲において、y=
0の比較例よりも優れた磁気特性を示した。また、y/
x>1.0の場合、磁気特性が低下することもわかっ
た。なお、xが0.3以下の場合には、本実施例(x=
0.20)と同様の結果が得られた。
【0077】(実施例3)まず、(1−x)SrO・
(x/2)La23・(n−y/2−y’/2)Fe2
3・yMnO2・y’CoOにおいて、各組成比率が以
下の表1に示される値となるように原料を配合した。
【0078】次に、実施例1と同様の方法で焼結体を作
製し、その磁気特性を測定した。その結果を表1に示
す。
【0079】
【表1】
【0080】ここで、Brは残留磁束密度、HcJは保磁
力、(BH)maxは最大磁気エネルギ積である。
【0081】この焼結体においては、La添加量xが
0.05以上0.30以下の範囲の場合に、比較例より
も優れた磁気特性が得られた。
【0082】(実施例4)まず、(1−x)SrO・
(x/2)La23・(n−y/2−y’/2)Fe2
3・yMnO2・y’CoOにおいて、n=6.1、x
=0.20、y=0.10、y’=0〜0.30となる
ように原料を配合した。次に、実施例1と同様の方法で
焼結体を作製し、その磁気特性を測定した。その結果を
図3に示す。
【0083】図3からわかるように、この焼結体の磁気
特性は、Co添加量を示すy値が0.05以上0.10
の範囲において、従来のy=0の焼結体に比べて優れた
磁気特性を示した。また、y/x>1.0の関係が満足
されるとき、磁気特性が低下した。なお、xが0.03
以上0.30以下の場合でも、本実施例(x=0.2
0)と同様の結果が得られた。
【0084】(実施例5)上記方法と同様にして、モー
ター用のC型形状焼結磁石を作製し、これを従来の材質
の焼結磁石に代えてモーター中に組み込み、定格条件で
作動させたところ、良好な特性を得た。また、そのトル
クを測定したところ、従来の材質の焼結磁石を用いたモ
ーターに比べて上昇していた。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、磁石の残留磁束密度の
低下を抑制しつつ保磁力の向上を実現でき、磁気特性に
優れた磁石を安価に製造し提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1−x)SrO・(x/2)La23・(n
−y/2−y’/2)Fe23・yMnO2・y’Co
Oの組成を有するフェライト焼結磁石において、x=
0.20、y=0.15、y’=0、0.05とした場
合の残留磁束密度Brおよび保磁力HcJのn値依存性を
示すグラフである。
【図2】(1−x)SrO・(x/2)La23・(n
−y/2−y’/2)Fe23・yMnO2・y’Co
Oの組成を有するフェライト焼結磁石において、n=
6.1、x=0.20、y’=0とした場合の残留磁束
密度Brおよび保磁力HcJのy値依存性を示すグラフで
ある。
【図3】(1−x)SrO・(x/2)La23・(n
−y/2−y’/2)Fe23・yMnO2・y’Co
Oの組成を有するフェライト焼結磁石において、n=
6.1、x=0.20、y=0.10とした場合の残留
磁束密度Brおよび保磁力HcJのy’値依存性を示すグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾田 悦志 大阪府三島郡島本町江川2丁目15番17号 住友特殊金属株式会社山崎製作所内 Fターム(参考) 4G002 AA06 AA08 AA09 AA10 AB01 AE04 5E040 AB04 BB03 BD01 CA01 HB01 HB03 HB05 HB06 HB11 HB17 NN02 NN18 5E062 CD01 CD02 CE01 CG02

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1−x)SrO・(x/2)La2
    3・(n−y/2−y’/2)Fe23・yMnO2
    y’CoOで表され、 モル比を表すn、x、y、y’が、それぞれ、 6.0<n≦6.5、 0.03≦x≦0.30、 0.01≦y≦0.30、および 0≦y’≦0.20 の関係式を満足する組成を有する六方晶マグネトプラン
    バイト型フェライト相を主相とする磁性粉末。
  2. 【請求項2】 0.2≦y/x≦1.0の関係式を満足
    する請求項1に記載の磁性粉末。
  3. 【請求項3】 y>y’の関係式を満足する請求項1ま
    たは2に記載の磁性粉末。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の磁性
    粉末を含むボンド磁石。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれかに記載の磁性
    粉末を含む焼結磁石。
  6. 【請求項6】 SrCO3およびFe23の原料粉末に
    対して、La、MnおよびCoの各々の酸化物粉末を添
    加した原料混合粉末を用意する工程と、 前記原料混合粉末を仮焼し、それによって(1−x)S
    rO・(x/2)La 23・(n−y/2−y’/2)
    Fe23・yMnO2・y’CoO(0.03≦x≦
    0.30、0.01≦y≦0.30、0≦y’≦0.2
    0、6.0<n≦6.5)の組成を有する六方晶M型フ
    ェライトの仮焼体を形成する工程と、 前記仮焼体を粉砕する工程と、を包含する磁性粉末の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記仮焼を1100℃以上1450℃以
    下で実行することを特徴とする請求項6に記載の磁性粉
    末の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の磁性粉末を成形・焼結
    する工程と、を包含する磁石の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項6に記載の磁性粉末を熱処理する工
    程と、 前記熱処理した磁性粉末をボンド磁石に形成する工程
    と、を包含する磁石の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記熱処理を700〜1100℃の温
    度で実行することを特徴とする請求項9に記載の磁石の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 式(1−x)SrO・(x/2)La
    23・(n−y/2−y’/2)Fe23・yMnO2
    ・y’CoOで表され、モル比を表すn、x、y、y’
    が、それぞれ 6.0<n≦6.5、 0.03≦x≦0.30、 0.01≦y≦0.30、および 0≦y’≦0.20 の関係式を満足する組成を有する六方晶マグネトプラン
    バイト型フェライト相を主相とするフェライト磁石。
  12. 【請求項12】 Sr、La、Co、Mn、Feを含
    み、 各金属元素の構成比率が全金属元素量に対して、 Sr :5.4原子%以上、7.4原子%以下 La :0.2原子%以上、2.3原子%以下 Fe :88.5原子%以上、92.7原子%以下 Mn :0.07原子%以上、2.3原子%以下 Co :0原子%以上、1.6原子%以下 である組成を有する六方晶マグネトプランバイト型フェ
    ライト相を主相とする磁性粉末。
  13. 【請求項13】 Sr、La、Co、Mn、Feを含
    み、 各金属元素の総構成量に対して構成比率は、 Sr :5.4原子%以上、7.4原子%以下 La :0.2原子%以上、2.3原子%以下 Fe :88.5原子%以上、92.7原子%以下 Mn :0.07原子%以上、2.3原子%以下 Co :0原子%以上、1.6原子%以下 である組成を有する六方晶マグネトプランバイト型フェ
    ライト相を主相とするフェライト磁石。
  14. 【請求項14】 それぞれの金属元素の構成比率は全金
    属元素量に対して、 Sr :5.4原子%以上、7.4原子%以下 La :0.2原子%以上、2.3原子%以下 Fe :88.5原子%以上、92.7原子%以下 Mn :0.07原子%以上、2.3原子%以下 Co :0原子%以上、1.6原子%以下 で表される基本組成を有する仮焼体を粉砕、乾燥あるい
    は濃縮、混練、磁界中成形、焼結することを特徴とする
    六方晶マグネトプランバイト型結晶構造を有するフェラ
    イト焼結磁石の製造方法。
  15. 【請求項15】 式(1−x)AO・(x/2)R23
    ・(n−y/2)Fe 23・yMOで表され、 Aは、Ba、Sr、Pb、Caからなる群から選択され
    た少なくとも1種の元素であり、 Rは、Y、Bi、および希土類元素からなる群から選択
    された少なくとも1種の元素であり、 Mは、Mnおよび/またはCoであって、 モル比を表すn、x、yが、それぞれ、 6.0<n≦6.5 0.03≦x≦0.30 0.01≦y≦0.30 の関係式を満足する組成を有する六方晶マグネトプラン
    バイト型フェライト相を主相とする磁性粉末。
  16. 【請求項16】 式(1−x)AO・(x/2)R23
    ・(n−y/2)Fe 23・yMOで表され、 Aは、Ba、Sr、Pb、Caからなる群から選択され
    た少なくとも1種の元素であり、 Rは、Y、Bi、および希土類元素からなる群から選択
    された少なくとも1種の元素であり、 Mは、Mnおよび/またはCoであって、 モル比を表すn、x、yが、それぞれ、 6.0<n≦6.5 0.03≦x≦0.30 0.01≦y≦0.30 の関係式を満足する組成を有する化合物から構成される
    六方晶マグネトプランバイト型フェライト相を主相とす
    るフェライト磁石。
  17. 【請求項17】 組成式(1−x)AO・(x/2)R
    23・(n−y/2−y’/2)Fe23・yMOで表
    され、 Aは、Ba、Sr、Pb、Caからなる群から選択され
    た少なくとも1種の元素であり、 Rは、Y、Bi、および希土類元素からなる群から選択
    された少なくとも1種の元素であり、 Mは、Mnおよび/またはCoであって、 6.0<n≦6.5 0.03≦x≦0.30 0.01≦y≦0.30 を満足する基本組成を有する仮焼体を粉砕、乾燥あるい
    は濃縮、混練、磁界中成形、焼結することを特徴とする
    実質的に六方晶マグネトプランバイト型結晶構造を有す
    るフェライト焼結磁石の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項4、5、11、13、または1
    6に記載の磁石で構成される回転機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007297233A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Tdk Corp フェライト磁性材料
CN106977191A (zh) * 2016-01-15 2017-07-25 Tdk株式会社 铁氧体烧结磁铁

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007297233A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Tdk Corp フェライト磁性材料
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